JPH10194810A - レジンコンクリ―トの施工方法 - Google Patents

レジンコンクリ―トの施工方法

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JPH10194810A
JPH10194810A JP234397A JP234397A JPH10194810A JP H10194810 A JPH10194810 A JP H10194810A JP 234397 A JP234397 A JP 234397A JP 234397 A JP234397 A JP 234397A JP H10194810 A JPH10194810 A JP H10194810A
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resin concrete
resin
concrete
accelerator
placing
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Hiroshi Uno
洋 羽野
Atsumi Inoue
敦巳 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可使時間の制約がなく、少人数で一度に広範
囲の面積を施工でき、またコテむらなどの少ない良好な
仕上がりが得られ、そのうえ未硬化部分の残らないレジ
ンコンクリ―トの施工方法を提供する。 【解決手段】 樹脂成分および骨材を含むレジンコンク
リ―トを硬化剤および硬化促進剤を用いて硬化させるに
あたり、硬化剤および硬化促進剤のどちらか一方をレジ
ンコンクリ―トに含ませて打設し、他方を上記打設の後
または前後に噴霧または塗布することを特徴とするレジ
ンコンクリ―トの施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジンコンクリ―
トの施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリ―トは、強度、耐食性、耐摩耗
性などに劣るため、高速道路、橋梁、ダム護岸などの補
修補強や、強アルカリや強酸などの化学薬品槽、側溝桝
蓋、テラゾ―、ケ―ブル埋設用構造物への使用には問題
がある。また、固まるまでに時間がかかり、表面を均一
に整えるという点では有利であるが、養生期間を含めて
使用可能となるまでに3週間程度も必要であるという不
利がある。
【0003】そこで、上記のコンクリ―トよりも強度、
耐薬品性、耐摩耗性などにすぐれ、かつ短期間に施工で
きるレジンコンクリ―トが開発された。これは、単量体
やその重合体からなる樹脂成分に硬化剤および硬化促進
剤を加え、さらに骨材を加えてレジンコンクリ―トと
し、打設後−30℃〜70℃の温度範囲で硬化させて、
上記特性などにすぐれた硬化体を形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レジンコンク
リ―トは、上記の諸特性にすぐれ、施工時間が短いとい
う利点がある反面、30分ほどの短時間で硬化するた
め、施工表面を平滑に整える時間的余裕がなく、1人の
施工者が1回のバツチで作業できる施工面積が狭い範囲
に限られる。一方、硬化系の選択により硬化時間をでき
るだけ長くした場合、施工面に未硬化部分が残り、べと
つきなどの問題を生じやすい。
【0005】本発明は、このような事情に照らし、可使
時間の制約を受けないことにより、少人数で一度に広範
囲の面積を施工でき、またコテむらの少ない良好な仕上
がりが得られ、そのうえ未硬化部分の残らないレジンコ
ンクリ―トの施工方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、レジンコンクリ
―トに対し硬化剤と硬化促進剤を分離して供給する方式
によると、可使時間の制約を受けることなく施工でき、
したがつて、少人数で一度に広範囲の面積を施工できる
とともに、コテむらが少なく、未硬化部分の残らない、
良好な仕上がりが得られることを知り、本発明を完成す
るに至つた。
【0007】すなわち、本発明は、樹脂成分および骨材
を含むレジンコンクリ―トを硬化剤および硬化促進剤を
用いて硬化させるにあたり、硬化剤および硬化促進剤の
どちらか一方をレジンコンクリ―トに含ませて打設し、
他方を上記打設の後または前後に噴霧または塗布するこ
とを特徴とするレジンコンクリ―トの施工方法(請求項
1)に係るものである。また、本発明は、上記施工方法
として、硬化剤をレジンコンクリ―トに含ませ、その打
設後に、硬化促進剤を噴霧または塗布する構成(請求項
2)、硬化剤をレジンコンクリ―トに含ませ、その打設
前に、あらかじめ施工面に硬化促進剤を噴霧または塗布
し、かつその打設後に再び硬化促進剤を噴霧または塗布
する構成(請求項3)を、好ましい態様とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる樹脂成
分は、各種のエチレン性不飽和単量体をこれ単独で用い
てもよいし、これに上記と同種または異種のエチレン性
不飽和単量体の重合体を適量混合したものであつてもよ
い。上記のエチレン性不飽和単量体は1種であつても2
種以上の混合物であつてもよい。また、樹脂成分として
は、不飽和ポリエステル樹脂などの他の公知の樹脂成分
を使用してもよい。さらに、樹脂成分には、上記のほ
か、可塑剤が含まれていてもよい。
【0009】上記のエチレン性不飽和単量体としては、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシルなどの(メタ)アクリル酸の低級アルキル
エステル、スチレン、クロロスチレン、α−メチルスチ
レン、2,5−ジクロロスチレン、2,5−ジブロモス
チレンなどのスチレン誘導体、ビニルトルエン、グリシ
ジル(メタ)アクリレ―ト、ジビニルベンゼン、ジアリ
―ルフタレ―ト、エチレングリコ―ルジメタクリレ―
ト、トリメチロ―ルプロパントリメタクリレ―ト、ペン
タブロモフエノ―ルアリルエ―テル、トリブロモフエニ
ルアクリレ―ト、ジアリルベンゼンホスホネ―ト、トリ
アリルホスホネ―ト、ジアリルエチルホスホネ―ト、β
−(メチルエチル)ホスホノアクリル酸メチルなどが挙
げられる。
【0010】また、上記の可塑剤としては、アルキルフ
タレ―ト、ジアルキルフタレ―トなどのフタル酸エステ
ル類、ジ2−エチルヘキシルアジペ―ト、オクチルデシ
ルアジペ―ト、ジ2−エチルヘキシルセバケ―ト、ジブ
チルセバケ―ト、ジ2−エチルヘキシルアゼレ―ト、ポ
リプロピレングリコ―ル、塩素化パラフイン、アジピン
酸系、アゼライン酸系、セバチン酸系またはフタル酸系
のポリエステル系高分子可塑剤、エポキシ化油、エポキ
シ化脂肪酸エステルなどのエポキシ系高分子可塑剤など
が挙げられる。
【0011】本発明に用いられる骨材としては、硅砂、
砂利、砕石などの粗骨材や細骨材のほか、各種の微粒充
填剤を組み合わせて使用できる。これらの骨材は、前記
の樹脂成分100重量部あたり、通常1〜1,900重
量部、好ましくは1〜1,000重量部の割合で使用す
るのがよい。骨材の使用量が過少でも過多となつても、
レジンコンクリ―トとして望ましい特性が得られにく
い。
【0012】なお、上記の微粒充填剤としては、たとえ
ば、クレ―、タルク、マイカ、アスベスト、ウオロスナ
イト、ケイ酸カルシウム、長石粉、セリサイト、ガラス
粉、スレ―ト粉、シラス、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸バリウム、硫
酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、酸化アンチモン、マグネシア、酸化チタ
ン、亜鉛華、ホワイトカ―ボン、合成ケイ酸塩、無定型
シリカ、ケイソウ土、硫化モリブデン、グラフアイト、
木粉、パルプ粉、チタン酸カリウム、ポルトランドセメ
ント、アルミナセメントなどを挙げることができる。
【0013】本発明において使用する硬化剤および硬化
促進剤は、レドツクス系触媒として知られる各種のもの
を用いることができる。代表的には、硬化剤として有機
過酸化物を、硬化促進剤として3級アミンまたは金属化
合物を、組み合わせて使用する例が挙げられる。その
他、硬化剤として、ニトリル系化合物、アゾ化合物、ジ
アゾ化合物、スルフアミン酸化合物などを使用し、これ
らに応じた公知の種々の硬化促進剤を組み合わせて使用
してもよい。
【0014】硬化剤としての有機過酸化物には、たとえ
ば、メチルエチルケトンパ―オキサイド、1,1−ビス
(t−ブチルパ―オキサイド)シクロヘキサノン、t−
ブチルヒドロパ―オキサイド、2,2´−ビス(t−ブ
チルパ―オキサイド)ブタン、クメンヒドロパ―オキサ
イド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパ―オキサイド、
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパ―オキ
サイド、ジ−t−ブチルヒドロパ―オキサイド、t−ブ
チルクミルパ―オキサイド、ジクミルパ―オキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ―オキサ
イド)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパ―オキサイド)ヘキシン−3−アセチルパ―オ
キサイド、プロピオニルパ―オキサイド、イソブチルパ
―オキサイド、オクタノイルパ―オキサイド、ラウロイ
ルパ―オキサイド、ベンゾイルパ―オキサイド、3,
5,5−トリメチルヘキサノイルパ―オキサイド、2,
4−ジクロルベンゾイルパ―オキサイド、m−トルイロ
イルパ―オキサイド、ジイソプロピルパ―オキサイドカ
―ボネ―ト、ジ−n−プロピルパ―オキサイドジカ―ボ
ネ―ト、ジ−2−エトキシエチルパ―オキサイドジカ―
ボネ―ト、アセチルシクロヘキシルスルホニルパ―オキ
サイド、t−ブチルパ―オキサイドアセテ―ト、t−ブ
チルパ―オキサイドイソブチレ―ト、t−ブチルパ―オ
キサイドピバレ―ト、t−ブチルパ―オキサイドラウレ
―ト、t−ブチルパ―オキサイドベンゾエ―ト、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパ―オキサイド)
ヘキサン、t−ブチルパ―オキサイドマレイン酸、t−
ブチルパ―オキサイドイソプロピルカ―ボネ―トなどの
1種または2種以上が用いられる。
【0015】硬化促進剤としての3級アミンには、窒素
原子に直接少なくとも1個の芳香族残基が結合している
ものが好ましく、とくにN,N´−ジメチルアニリン、
N,N´−ジメチル−p−トルイジン、N,N´−ジヒ
ドロキシエチル−p−トルイジン、N,N´−ジ2−ヒ
ドロキシプロピル−p−トルイジンなどの1種または2
種以上が用いられる。また、硬化促進剤としての金属化
合物には、コバルトナフトネ―ト、コバルトオクトネ―
ト、2価のアセチルアセトンコバルト、3価のアセチル
アセトンコバルト、カリウムヘキソエ―ト、ジルコニウ
ムナフトネ―ト、ジルコニウムアセチルアセトネ―ト、
バナジウムナフトネ―ト、バナジウムオクトネ―ト、バ
ナジウムアセチルアセトナ―ト、リチウムアセチルアセ
トナ―トなどの1種または2種以上が用いられる。
【0016】硬化剤および硬化促進剤の使用量は、その
種類に応じて適宜決定してよいが、一般には、前記の樹
脂成分100重量部あたり、硬化剤が0.5〜20重量
部、好ましくは1〜15重量部、硬化促進剤が通常0.
1〜15重量部、好ましくは0.5〜10重量部となる
ようにする。これらの使用量が過少でも過多となつて
も、レジンコンクリ―トを未硬化部分の残らない外観良
好な表面状態に施工することは難しい。硬化促進剤また
は硬化剤を噴霧または塗布する際には、上記割合となる
ように、噴霧量または塗布量が決められる。
【0017】本発明の施工方法においては、上記の樹脂
成分および骨材を含むレジンコンクリ―トを、上記の硬
化剤および硬化促進剤を用いて硬化させるにあたり、硬
化剤および硬化促進剤のどちらか一方をレジンコンクリ
―トに含ませて打設し、他方を上記打設の後または前後
に噴霧または塗布する。このような施工方法として、可
使時間の制約をより受けないようにするには、硬化剤を
レジンコンクリ―トに含ませておき、その打設後に硬化
促進剤を噴霧または塗布するか、あるいはその打設前に
あらかじめ施工面に硬化促進剤を噴霧または塗布し、か
つその打設後に再び硬化促進剤を噴霧または塗布するの
が、望ましい。
【0018】レジンコンクリ―トの打設は、まず、樹脂
成分に硬化剤か硬化促進剤かのどちらか一方を混合し、
これに骨材を加え、所定のレジンコンクリ―トを調製す
る。これを施工面に流し塗り、コテ塗り、ロ―ラ―塗
り、スプレ―塗りなどの公知の方法で打設するか、施工
ロボツトのような機械を用いて打設する。打設直後は、
金ゴテ、ロ―ラ―、バイブレ―タ―などで十分に表面状
態を整えることができる。打設時の厚さは、用途目的な
どにより異なるが、通常は1〜100mmとなるようにす
るのがよい。この段階では、レジンコンクリ―ト中に硬
化剤と硬化促進剤との両方を含んでいないため、硬化は
ほとんと進行しないか、徐々に進行する程度であり、可
使時間に制約を受けることなく、一度に広い面積で打設
でき、またコテむらなどの表面性の不良をきたす心配は
ない。
【0019】レジンコンクリ―トの打設後、その上に硬
化促進剤および硬化剤のうちのどちらかを、簡易型噴霧
器、一液型スプレ―塗工機などを用いて均一に噴霧する
か、刷毛塗り、ロ―ラ―塗りなどにより均一に塗布す
る。またより好ましくは、施工面側の内側部分の硬化を
完全なものとするために、上記レジンコンクリ―トの打
設前に、あらかじめ施工面に対して、硬化促進剤および
硬化剤のうちのどちらかを上記と同様の方法で噴霧また
は塗布する。噴霧または塗布は、前記のエチレン性不飽
和単量体などの樹脂成分の一部に希釈して行つてもよ
い。これにより、レジンコンクリ―トは、約10〜60
分で硬化しはじめ、コテむらなどの少ない、しかも未硬
化部分の残らない、外観良好な硬化体を形成する。
【0020】なお、レジンコンクリ―トの硬化をうまく
進行させるため、パラフインまたはワツクスでレジンコ
ンクリ―ト表面に皮膜を形成してもよい。この皮膜の形
成方法としては、上記の樹脂成分中にパラフインまたは
ワツクスを混合する方法、レジンコンクリ―トの打設後
に噴霧または塗布するべき硬化促進剤か硬化剤中に混合
する方法、硬化促進剤か硬化剤を噴霧または塗布したの
ちにエチレン性不飽和単量体などで希釈したものを噴霧
または塗布する方法などがある。このようなパラフイン
またはワツクスとしては、パラフインワツクス、ポリエ
チレンワツクス、ステアリン酸、1,2−ヒドロキシス
テアリン酸などの高級脂肪酸が挙げられ、融点の異なる
2種以上のものを併用してもよい。とくに、融点50〜
60℃のパラフインワツクスは、塗膜表面の硬化中での
空気遮断作用が強く、また硬化表面の光沢や耐汚れ性の
向上に寄与するため、好ましく用いられる。
【0021】本発明のレジンコンクリ―トの施工方法
は、コンクリ―ト、アスフアルト、金属などの路面、床
面や壁面などの塗膜の形成に利用でき、とくに高速道
路、橋梁、ダム護岸などの補修補強や、強アルカリや強
酸などの化学薬品槽、側溝桝蓋、テラゾ―、ケ―ブル埋
設用構造物への塗膜の形成に利用できる。なお、本発明
のレジンコンクリ―トの施工に際し、あらかじめ施工面
の水分を除去し、また必要に応じて路面、床面などの下
地を切削、目荒らしし、さらにはプライマ―処理などを
施して、上記コンクリ―トの密着性を向上させるように
してもよい。
【0022】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において、部および%とあ
るのは重量部および重量%を意味する。
【0023】実施例1 メタクリル酸メチル40%、アクリル酸2−エチルヘキ
シル30%、ポリメタクリル酸メチル(分子量:10
万)20%、オクタデシルフタレ―ト9.5%およびパ
ラフインワツクス〔日本精蝋(株)製の「パラフインワ
ツクス125」〕0.5%を樹脂成分とし、これを撹拌
しながら、上記の樹脂成分100部あたり、硬化剤とし
てベンゾイルパ―オキサイド〔有効分50%品、日本油
脂(株)製の「ナイパ―FFK」〕3部を加え、さらに
上記の樹脂成分との合計量中、60%となる割合の骨材
(硅砂16〜28メツシユ70%、硅砂200メツシユ
パス30%)を加えて、十分に撹拌し、レジンコンクリ
―トを調製した。
【0024】このレジンコンクリ―トを、施工面(目荒
らししたセメントコンクリ―ト)に、1人の施工者によ
り、施工面積10m2 の広さにわたり、厚さが3mmとな
るように、打設した。この打設後、金ゴテで十分に表面
状態を整えた。しかるのち、その表面に、硬化促進剤と
してN,N´−ジメチルアニリン(メタクリル酸メチル
50%希釈品)を80g/m2 の噴霧量(前記の樹脂成
分100部あたり上記硬化促進剤2部に相当)となるよ
うに、均一に噴霧した。噴霧後、20〜30分で硬化し
はじめた。硬化後、表面を観察した結果、コテむらが少
なく、未硬化部分もみられず、短時間で仕上がりの良い
施工面が得られた。
【0025】なお、レジンコンクリ―トの調製、打設な
どの施工は、室温(25℃)で行つた。また、上記とは
別に、施工面積を100m2 (10m×10m)に広げ
て、上記と全く同じ方法で1人の施工者により2時間を
かけて施工した。硬化促進剤を噴霧してからの硬化時間
は約25分であつた。硬化後、表面を観察した結果、コ
テむらが少なく、未硬化部分のない、仕上がりの良い施
工面が得られた。
【0026】実施例2 レジンコンクリ―トの打設前に、あらかじめ施工面に、
硬化促進剤(N,N´−ジメチルアニリン、メタクリル
酸メチルの50%希釈品)を40g/m2 の噴霧量とな
るように均一に噴霧するとともに、打設後の硬化促進剤
(N,N´−ジメチルアニリン、メタクリル酸メチルの
50%希釈品)の噴霧量を40g/m2に変更(打設前
後の合計の硬化促進剤量が前記の樹脂成分100部あた
り2部に相当)した以外は、実施例1と同様にして、施
工した。この場合も、コンクリ―ト表面へ噴霧してから
20〜30分で硬化しはじめ、硬化後、表面を観察した
ところ、コテむらが少なく、また未硬化部分もみられ
ず、短時間で仕上がりの良い施工面が得られた。
【0027】比較例1 樹脂成分100部あたり、硬化促進剤としてN,N´−
ジメチルアニリンを2部、硬化剤としてベンゾイルパ―
オキサイド〔有効分50%品、日本油脂(株)製の「ナ
イパ―FFK」〕を3部加えるようにした以外は、実施
例1と同様にして、レジンコンクリ―トを調製した。こ
のレジンコンクリ―トを用いて、実施例1と同様にし
て、施工面に打設したところ、打設後、20〜30分で
硬化しはじめ、金ゴテで十分に表面状態を整えることが
できなかつた。このため、コテむらが残り、仕上がり状
態の悪い施工面しか得られなかつた。
【0028】また、これとは別に、施工面積を100m
2 (10m×10m)に広げ、上記と全く同じ方法で1
人の施工者により施工したが、25m2 (5m×5m)
の面積を塗るのが限度で、20分を過ぎたあたりから、
コテさばきが悪くなり、レジンコンクリ―ト配合物がゲ
ル化しはじめ、これ以上の施工はできなかつた。
【0029】実施例3 グリシジルメタクリレ―ト20%、アクリル酸エチル2
0%、ポリメタクリル酸メチル(分子量:10万)20
%、スチレン39.5%およびパラフインワツクス〔日
本精蝋(株)製の「パラフインワツクス125」〕0.
5%を樹脂成分とし、これを撹拌しながら、上記の樹脂
成分100部あたり、硬化剤としてメチルエチルケトン
パ―オキサイド〔有効分50%品、日本油脂(株)製の
「パ―メツクN」〕3部を加え、さらに上記の樹脂成分
との合計量中、80%となる割合の骨材(硅砂20〜3
5メツシユ37%、硅砂45〜80メツシユ33%、硅
砂100〜200メツシユ17%、硅砂200メツシユ
パス13%)を加えて、十分に撹拌し、レジンコンクリ
―トを調製した。なお、この調製および以下の打設など
の施工は、室温(25℃)で行つた。
【0030】このレジンコンクリ―トを、施工面(実施
例1と同じ)に、1人の施工者により、施工面積10m
2 の広さにわたり、厚さが3mmとなるように打設した。
この打設後、金ゴテで十分に表面状態を整えた。しかる
のち、その表面に、硬化促進剤としてナフテン酸コバル
ト(スチレン50%希釈品)を50g/m2 の噴霧量
(前記の樹脂成分100部あたり上記硬化促進剤2部に
相当)となるように、均一に噴霧した。噴霧後、20〜
30分で硬化しはじめた。硬化後、表面を観察した結
果、コテむらが少なく、未硬化部分もみられず、短時間
で仕上がりの良い施工面が得られた。
【0031】実施例4 施工面積を100m2 (10m×10m)に広げて、レ
ジンコンクリ―トの打設前に、あらかじめ施工面に、硬
化促進剤(ナフテン酸コバルト、スチレン50%希釈
品)を17g/m2 の噴霧量となるように均一に噴霧す
るとともに、打設後の硬化促進剤(ナフテン酸コバル
ト、スチレン50%希釈品)の噴霧量を33g/m2
変更(打設前後の合計の硬化促進剤量が前記の樹脂成分
100部あたり2部に相当)した以外は、実施例3と同
様にして、1人の施工者により施工した。この場合も、
コンクリ―ト表面へ噴霧してから20〜30分で硬化し
はじめた。硬化後、表面を観察したところ、コテむらが
少なく、また未硬化部分もみられず、短時間で仕上がり
の良い施工面が得られた。
【0032】比較例2 樹脂成分100部あたり、硬化促進剤としてナフテン酸
コバルトを2部、硬化剤としてメチルエチルケトンパ―
オキサイド〔有効分50%品、日本油脂(株)製の「パ
―メツクN」〕を3部加えた以外は、実施例3と同様に
して、施工面に打設した。しかし、金ゴテで表面状態を
整える暇もなく硬化しはじめたため、表面にコテむらが
残り、仕上がり状態の悪い施工面しか得られなかつた。
【0033】実施例5 メタクリル酸メチル40%、アクリル酸2−エチルヘキ
シル25%、ポリメタクリル酸メチル(分子量:10
万)20%、オクタデシルフタレ―ト9.5%、トリエ
チレングリコ―ルジメタクリレ―ト5%およびパラフイ
ンワツクス〔日本精蝋(株)製の「パラフインワツクス
125」〕0.5%を樹脂成分とし、これを撹拌しなが
ら、上記の樹脂成分100部あたり、硬化剤としてベン
ゾイルパ―オキサイド〔有効分50%品、日本油脂
(株)製の「ナイパ―FFK」〕3部を加え、さらに上
記の樹脂成分との合計量中、80%となる割合の骨材
(硅砂20〜35メツシユ37%、硅砂45〜80メツ
シユ33%、硅砂100〜200メツシユ17%、硅砂
200メツシユパス13%)を加えて、十分に撹拌し、
レジンコンクリ―トを調製した。なお、このレジンコン
クリ―トの調製および以下の打設などの施工は、室温
(25℃)で行つた。
【0034】このレジンコンクリ―トを、施工面(実施
例1と同じ)に、1人の施工者により、施工面積100
2 (10m×10m)の広さにわたり、厚さが5mmと
なるように打設した。この打設後、金ゴテで十分に表面
状態を整えた。しかるのち、その表面に、硬化促進剤と
してN,N´−ジメチルアニリン(メタクリル酸メチル
50%希釈品)を80g/m2 の噴霧量(前記の樹脂成
分100部あたり上記硬化促進剤2部に相当)となるよ
うに、均一に噴霧した。噴霧後、20〜30分で硬化し
はじめた。硬化後、表面を観察した結果、コテむらが少
なく、未硬化部分もみられず、短時間で仕上がりの良い
施工面が得られた。
【0035】比較例3 樹脂成分100部あたり、硬化促進剤としてN,N´−
ジメチルアニリンを2部、硬化剤としてベンゾイルパ―
オキサイド〔有効分50%品、日本油脂(株)製の「ナ
イパ―FFK」〕を3部加えた以外は、実施例5と同様
にして、レジンコンクリ―トを調製した。このレジンコ
ンクリ―トを用いて、実施例5と同様にして、施工面に
打設したが、約30分あたりからコテさばきが悪くな
り、金ゴテで十分に表面状態を整える暇もなく硬化しは
じめた。このため、表面にコテむらが残り、仕上がり状
態の悪い施工面しか得られなかつた。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明は、樹脂成分およ
び骨材を含むレジンコンクリ―トを硬化剤および硬化促
進剤を用いて硬化させるにあたり、硬化剤および硬化促
進剤のどちらか一方をレジンコンクリ―トに含ませて打
設し、他方を上記打設の後または前後に噴霧または塗布
するようにしたことにより、可使時間の制約がなく、少
人数で一度に広範囲の面積を施工できるとともに、コテ
むらなどの少ない、また未硬化部分のない、良好な仕上
がり状態が得られるレジンコンクリ―トの施工方法を提
供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成分および骨材を含むレジンコンク
    リ―トを硬化剤および硬化促進剤を用いて硬化させるに
    あたり、硬化剤および硬化促進剤のどちらか一方をレジ
    ンコンクリ―トに含ませて打設し、他方を上記打設の後
    または前後に噴霧または塗布することを特徴とするレジ
    ンコンクリ―トの施工方法。
  2. 【請求項2】 硬化剤をレジンコンクリ―トに含ませ、
    その打設後に、硬化促進剤を噴霧または塗布する請求項
    1に記載のレジンコンクリ―トの施工方法。
  3. 【請求項3】 硬化剤をレジンコンクリ―トに含ませ、
    その打設前に、あらかじめ施工面に硬化促進剤を噴霧ま
    たは塗布し、かつその打設後に再び硬化促進剤を噴霧ま
    たは塗布する請求項1に記載のレジンコンクリ―トの施
    工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100932890B1 (ko) 2009-07-20 2009-12-21 주식회사 한국종합기술 공원내에 설치되는 무기계 수성 폴리머 몰탈을 이용한 미끄럼방지 바닥면 시공방법
GB2539484A (en) * 2015-06-18 2016-12-21 Cullen Terry Method of joining a bonded particulate surface
CN111778526A (zh) * 2019-12-09 2020-10-16 湖南天惠新材料科技有限公司 一种电解槽及其制备方法

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GB2539484A (en) * 2015-06-18 2016-12-21 Cullen Terry Method of joining a bonded particulate surface
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