JPH10193837A - 預貯金用通帳、預貯金用通帳の印鑑照合システムおよび預貯金用通帳の印鑑照合機 - Google Patents

預貯金用通帳、預貯金用通帳の印鑑照合システムおよび預貯金用通帳の印鑑照合機

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JPH10193837A
JPH10193837A JP13962597A JP13962597A JPH10193837A JP H10193837 A JPH10193837 A JP H10193837A JP 13962597 A JP13962597 A JP 13962597A JP 13962597 A JP13962597 A JP 13962597A JP H10193837 A JPH10193837 A JP H10193837A
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stamping
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JP13962597A
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English (en)
Inventor
Tadatake Ogino
尹武 荻野
Shigeru Yusa
茂 遊佐
Kazuyuki Yamagata
一之 山形
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Daichiyuu Denshi Kk
Original Assignee
Daichiyuu Denshi Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印鑑を偽造した預貯金の不正な引出し請求を
予防しまた確実に見破ることができ、しかも正規の引出
し請求による印鑑照合ではその後の使用に支障が生じな
いようにすることを課題とする。 【解決手段】 第1の波長の電磁波(例えば光波)に対
して不可視となる第1の材料が捺印剤として印鑑押捺欄
2に押捺され、その押捺により形成された印影3上に透
明の保護シール4と透明の隠蔽シール5Aとが積層貼着
され、隠蔽シール5Aの貼着面には、貼着後に保護シー
ル4から剥離でき、剥離後に再度の貼着を不能にする特
性を有する接着剤52が塗着され、隠蔽シール5Aの表
面には、第1の波長とは異なる第2の波長の電磁波(例
えば光波)に対して不可視となる第2の材料を用いて模
様類54が形成され、模様類54は印影3を断片的に被
覆してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、預貯金用通帳,
預貯金用通帳の印鑑照合システムおよび預貯金用通帳の
印鑑照合機に関し、特に、銀行、郵便局等の金融機関で
の預貯金に使用される預貯金用通帳の不正な引出し請求
の防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、銀行、郵便局等の金融機関で預
貯金に使用される預貯金用通帳には、預貯金者の所有す
る印鑑が押捺されている。
【0003】また、預貯金者が金融機関に対して預貯金
の引出しを請求する引出請求書には、預貯金用通帳に押
捺された印鑑と同一の印鑑を押捺することが要求されて
いる。即ち、金融機関では、預貯金用通帳に押捺された
印影と引出請求書に押捺された印影とを肉眼で対比して
印鑑照合し、両印影が同一と判断される場合に、引出請
求書を提出した者が真正の預貯金者であるとして預貯金
の引出しを受けることができるようにしている。
【0004】従って、預貯金用通帳が他の者に不正に取
得された場合、預貯金用通帳に押捺されている印影から
同一の印鑑を偽造し、偽造した印鑑で引出請求書に押捺
して預貯金の引出しが請求されてしまう虞がある。この
ような預貯金の不正な引出しの請求については、前述の
印鑑照合では見破ることができない。
【0005】このため、今日、印鑑を偽造した預貯金の
不正な引出し請求を防止する技術の開発が切望されてい
る。
【0006】そこで、印鑑を偽造した預貯金の不正な引
出し請求を防止するための対策として採用できる近似技
術として、例えば、特公昭63−3758号公報があ
る。この公報には、有価証券、各種の証券類に不可逆の
感熱発色性の捺印剤等で押捺し、印影を紫外線吸収剤を
含む透明フィルムで被覆する技術が開示されている。
【0007】さらに詳述すれば、この公報では、押捺さ
れた印影が肉眼や補助手段の利用(ブラックライトの照
射)で確認することができないように隠蔽されるととも
に、押捺された印影を加熱により一旦確認するとその痕
跡(発色)が残るようになっている。その結果、印鑑を
偽造した預貯金の不正な引出し請求は予防され、かつ確
実に見破られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報のように
従来例による技術では、正規の引出し請求による印鑑照
合でも印影の確認の痕跡が残ってしまうため、不正防止
機能を備えて有価証券、各種の証券類を流通させようと
すると、新たに有価証券、各種の証券類を作成して前述
の不正防止機能構成する印鑑を押捺しなければならない
ことになり、引出し請求が頻繁に繰返される預貯金用通
帳については実用性が低いという問題がある。
【0009】この発明は、上述した従来例による問題を
解消するため、印鑑を偽造した預貯金の不正な引出し請
求を予防することが可能な預貯金用通帳を得ることを第
1の目的とする。
【0010】また、この発明は、印鑑を偽造した預貯金
の不正な引出し請求を予防しまた確実に見破ることがで
き、しかも正規の引出し請求による印鑑照合ではその後
の使用に支障が生じることのない預貯金用通帳を得るこ
とを第2の目的とする。
【0011】また、この発明は、前述の預貯金用通帳に
ついて、印鑑照合を簡単に行うことのできる預貯金用通
帳の印鑑照合システムを得ることを第3の目的とする。
【0012】また、この発明は、前述の預貯金用通帳に
ついて、印鑑照合を簡単に行うことのできる預貯金用通
帳の印鑑照合機を得ることを第4の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
第1の目的を達成するため、請求項1の発明に係る預貯
金用通帳は、ひとつの印鑑押捺欄が設けられ、印鑑押捺
欄には肉眼での視認を不可能とする所定の捺印剤を用い
て印鑑が押捺され、所定の捺印剤により形成された印影
は、電磁波等の補助的手段を利用することで肉眼での確
認が可能となり、かつ前記補助的手段の利用を解除する
ことで肉眼での確認が不可能となることを特徴とする。
【0014】この請求項1の発明によれば、印鑑押捺欄
に押捺された印影が肉眼により視認できず、印影を電磁
波等の補助的手段を利用することで肉眼での確認を行え
るようにしたので、特定の利用者以外にとって印影を確
認するための補助的手段を特定することは困難となり、
印鑑を偽造した預貯金の不正な引出し請求を予防するこ
とが可能である。
【0015】また、前述した課題を解決し、第2の目的
を達成するため、請求項2の発明に係る預貯金用通帳
は、第1の波長の電磁波に対して不可視となる第1の材
料が捺印剤として印鑑押捺欄に押捺され、その押捺によ
り形成された印影上に透明の保護シールと透明の隠蔽シ
ールとが積層貼着され、隠蔽シールの貼着面には、貼着
後に保護シールから剥離でき、剥離後に再度の貼着を不
能にする特性を有する接着剤が塗着され、隠蔽シールの
表面には、第1の波長とは異なる第2の波長の電磁波に
対して不可視となる第2の材料を用いて模様類が形成さ
れ、模様類は前記印影を断片的に被覆してなることを特
徴とする。
【0016】この請求項2の発明によれば、印鑑押捺欄
の印影を隠蔽シールの模様類で断片的に被覆したので、
印影全体の外形形状を予測することは困難となる。そこ
で、隠蔽シールを一旦剥離した場合には、再度の貼着が
不可能となることから、剥離という痕跡が残り、偽造工
作の疑いが生じる。また、印影と模様類とはそれぞれ固
有の波長の電磁波に対してのみ不可視となるので、模様
類をこれに適合する波長の電磁波によって不可視にしな
い限りはその模様類が印影を断片的に被覆する。この場
合にも印影全体の外形形状を予測することが困難とな
る。
【0017】従って、印鑑を偽造した預貯金の不正な引
出し請求を予防しまた確実に見破ることができ、しかも
正規の引出し請求による印鑑照合ではその後の使用に支
障が生じることのない。
【0018】また、請求項3の発明に係る預貯金用通帳
は、請求項2の発明において、隠蔽シールが、第1の波
長と第2の波長とのどちらとも異なる第3の波長の電磁
波に対して不可視となる第3の材料で形成される防護箔
を含有したことを特徴とする。
【0019】この請求項3の発明によれば、隠蔽シール
に、さらに異なる波長の電磁波で不可視となる防護箔を
含有させたので、模様類だけでなく防護箔も不可視にし
ないと印影を確認することが不可能となり、印鑑を偽造
した預貯金の不正な引出し請求の予防を強化することが
可能である。
【0020】また、請求項4の発明に係る預貯金用通帳
は、請求項2の発明において、隠蔽シールが、第1の波
長と第2の波長とのどちらとも異なる第3の波長の電磁
波に対して不可視となる第3の材料で形成される防護粒
子を含有したことを特徴とする。
【0021】この請求項4の発明によれば、隠蔽シール
に、さらに異なる波長の電磁波で不可視となる防護粒子
を含有させたので、模様類だけでなく防護粒子も不可視
にしないと印影を確認することが不可能となり、印鑑を
偽造した預貯金の不正な引出し請求の予防を強化するこ
とが可能である。
【0022】また、請求項5の発明に係る預貯金用通帳
は、印鑑押捺欄が複数個設けられ、印鑑押捺欄の少なく
とも1個に印影を肉眼で確認することができず補助的手
段の利用により印影を肉眼で確認することができるよう
になり補助的手段の利用の解除で再び印影を肉眼で確認
することができなくなる捺印剤により印鑑が押捺され、
残る他の印鑑押捺欄に肉眼で確認することができずその
補助的手段をその印鑑押捺欄に利用すると肉眼で確認す
ることのできる痕跡を残す構造を設けてなる。
【0023】この請求項5の発明によれば、印鑑押捺欄
に押捺された印影が捺印剤の性質により肉眼では確認す
ることがでない。そして、電磁波等の補助的手段を利用
して印影を確認しようとすると、押捺された印鑑押捺欄
が不知である場合には、他の印鑑押捺欄に補助的手段を
利用して発色等の痕跡が残ってしまうことになる。な
お、正規の印鑑照合により補助的手段を利用して印影を
確認する場合には、押捺された印鑑押捺欄を通知等する
ことにより、補助的手段を利用した痕跡を残さないよう
にすることができる。
【0024】また、請求項6の発明に係る預貯金用通帳
は、請求項5記載の発明において、磁気記録部に印鑑が
押捺された印鑑押捺欄を特定する情報が記録されている
ことを特徴とする。
【0025】この請求項6の発明によれば、押捺された
印鑑押捺欄の特定が磁気記録情報として預貯金用通帳に
記録され、印鑑押捺欄の特定を容易にする。
【0026】また、請求項7の発明に係る預貯金用通帳
は、請求項5又は6に記載の発明において、所定の捺印
剤が印鑑の押捺後に形成される印影を不可視にする材料
で構成されることを特徴とする。
【0027】この請求項7の発明によれば、所定の捺印
剤によって印鑑押捺後の印影を不可視にしたので、印影
を肉眼でそのまま確認することが不可能となり、第三者
に対する印鑑の偽造防止効果を一層向上させることが可
能である。
【0028】また、前述した課題を解決し、第3の目的
を達成するため、請求項8の発明に係る預貯金用通帳の
印鑑照合システムは、複数個の印鑑押捺欄の少なくとも
ひとつの印鑑押捺欄に所定の捺印剤を用いて印鑑が押捺
され、そこに対する電磁波等の補助的手段を利用するこ
とで肉眼での確認が可能となり、他の印鑑押捺欄に対し
て補助的手段を利用した場合には他の印鑑押捺欄に肉眼
での確認を可能にする痕跡が残存する構造の預貯金用通
帳を採用し、端末コンピュータからホストコンピュータ
に照合すべき預貯金用通帳の照合要求を行って印鑑が押
捺された印鑑押捺欄を特定し、その情報を端末コンピュ
ータが中継して印鑑照合機に送信し、印鑑照合機におい
て、端末コンピュータから受信された情報に基づいて照
合端末機構および照合端末移動機構に駆動指令を発信し
て、照合すべき預貯金用通帳の印鑑押捺欄の位置で電磁
波等の補助的手段により押捺された印影を肉眼で確認可
能にすることを特徴とする。
【0029】この請求項8の発明によれば、金融機関の
預貯金の管理業務を行うホストコンピュータ、端末コン
ピュータに印鑑照合機を接続し、ホストコンピュータに
預貯金用通帳の印鑑が押捺された印鑑押捺欄を特定する
情報を記録しておくことで、自動的に電磁波等の補助的
手段を利用して押捺された印影を確認することができ
る。
【0030】また、請求項9の発明に係る預貯金用通帳
の印鑑照合システムは、複数個の印鑑押捺欄の少なくと
もひとつの印鑑押捺欄に所定の捺印剤を用いて印鑑が押
捺され、そこに対する電磁波等の補助的手段を利用する
ことで肉眼での確認が可能となり、他の印鑑押捺欄に対
して補助的手段を利用した場合には他の印鑑押捺欄に肉
眼での確認を可能にする痕跡が残存し、印鑑が押捺され
た印鑑押捺欄を特定するための情報を磁気記録部に記録
した構造の預貯金用通帳を採用し、印鑑照合機におい
て、預貯金通帳の磁気記録部から情報を読み取り、その
読み取った情報に基づいて照合端末機構および照合端末
移動機構に駆動指令を発信して、照合すべき預貯金用通
帳の印鑑押捺欄の位置で電磁波等の補助的手段により押
捺された印影を肉眼で確認可能にすることを特徴とす
る。
【0031】この請求項9の発明によれば、金融機関の
預貯金の管理業務を行うホストコンピュータ、端末コン
ピュータと印鑑照合機とを独立させ、預貯金用通帳に記
録されており印鑑が押捺された印鑑押捺欄を特定する情
報を読み取ることで、印鑑照合機のみで自動的に補助的
手段を利用して押捺された印影を確認することができ
る。
【0032】また、請求項10の発明に係る預貯金用通
帳の印鑑照合システムは、請求項8又は9に記載の発明
において、所定の捺印剤が印鑑の押捺後に形成される印
影を不可視にする材料で構成されることを特徴とする。
【0033】この請求項10の発明によれば、所定の捺
印剤によって印鑑押捺後の印影を不可視にしたので、印
影を肉眼でそのまま確認することが不可能となり、第三
者に対する印鑑の偽造防止効果を一層向上させることが
可能である。
【0034】また、前述した課題を解決し、第4の目的
を達成するため、請求項11の発明に係る預貯金用通帳
の印鑑照合機は、請求項1,2,5のいずれか1つの預
貯金用通帳がセットされるトレイと、トレイにセットさ
れた預貯金用通帳の印鑑押捺欄に光を照射する投光部
と、預貯金用通帳の印鑑押捺欄からの反射光を屈折させ
る屈折機構と、屈折機構により屈折された反射光を投影
する投影部とを備えたものである。
【0035】この請求項11の発明によれば、投影部に
投影された預貯金用通帳の印鑑押捺欄の印影と引出請求
書に捺印された印鑑の印影とを重合わせて、残像現象を
利用して印鑑照合することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る預貯金用通帳,預貯金用通帳の印鑑照合シス
テム及び預貯金用通帳の印鑑照合機の実施の形態を詳細
に説明する。
【0037】(実施の形態1)図1はこの発明に係る預
貯金用通帳の一実施の形態(実施の形態1)を示す斜視
図である。
【0038】この実施の形態1では、台紙1にひとつの
印鑑押捺欄2が設けられてなる預貯金用通帳Aが適用さ
れる。
【0039】印鑑押捺欄2には、特別な捺印剤70が朱
肉として使用され、その捺印剤70を用いて印鑑が押捺
される。その捺印剤70は、印影3を肉眼では確認でき
ないが、電磁波(光波、熱波等を含む)等の補助的手段
の利用によりその印影3を肉眼で確認することができる
ようになり、補助的手段の利用の解除で再び印影3を肉
眼で確認できなくする作用を与えるものである。
【0040】なお、この印鑑押捺欄2には、印影70の
保護のために保護シール4が被覆される。
【0041】この実施の形態1では、印鑑押捺欄2に押
捺された印影3を肉眼で確認することができないため、
第三者には印鑑を偽造することが不可能になるが、正当
な照合担当者には、電磁波等の補助的手段のいずれかの
手段を利用することにより印影3を肉眼で確認すること
ができる。
【0042】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、印鑑押捺欄2に押捺された印影3が肉眼により視認
できず、電磁波等の補助的手段を利用することでその印
影3を肉眼で確認できるようにしたので、特定の利用者
以外にとって印影3を確認するための補助的手段を特定
することは困難となり、印鑑を偽造した預貯金の不正な
引出し請求を予防することが可能である。
【0043】(実施の形態2)図2〜図5はこの発明に
係る預貯金用通帳の他の実施の形態(実施の形態2)を
示し、図2は預貯金用通帳の斜視図、図3は図2に示し
た隠蔽シールの拡大断面図、図4は図2に示した隠蔽シ
ールの貼着状態の拡大断面図、そして、図5は図2に示
した隠蔽シールの剥離状態の拡大断面図である。
【0044】この実施の形態2では、図2に示すよう
に、台紙1に印鑑押捺欄2が1個のみ設けられ、印鑑が
押捺された印影3の上に印影3を肉眼で透視可能な保護
シール4を被覆してなる預貯金用通帳Bが適用される。
【0045】保護シール4は、印影3の汚損、変造を防
止するためのもので、かなり強靱で耐候性、耐薬品性等
に優れた透明の合成樹脂フィルム等で形成されている。
また、印鑑を押捺する捺印剤については、印鑑偽造を防
止する意味で第三者への秘匿性を持たせることができる
ように、第1の波長の電磁波(この場合には光波)によ
る照射で印影3を不可視にする第1の材料(例えば青
色)で構成することが好ましい。
【0046】さらに、この実施の形態2では、図2に示
すように、保護シール4の上に隠蔽シール5Aが積層す
るように貼着されている。
【0047】隠蔽シール5Aは、印影3を肉眼で透視可
能にする透明の合成樹脂フィルム等のシートで形成され
ている。
【0048】隠蔽シール5Aの貼着面51には、図3に
示すように、基礎粘着剤521、感圧接着剤522から
なる接着剤52が塗着されている。基礎粘着剤521
は、貼着面51に塗着されて感圧接着剤522を定着さ
せる異種材間粘着タイプからなる。
【0049】感圧接着剤522は、酸化により接着性を
喪失する接着剤粒子522aと接着剤粒子522aを樹
脂コーティングしたカプセル522bとからなる。
【0050】この感圧接着剤522は、隠蔽シール5A
を保護シール4の上に押付けることにより、カプセル5
22bが破壊される。この破壊により、接着剤粒子52
2aが、保護シール4と基礎粘着剤521の間に充満し
て、保護シール4に対して比較的弱い接着性を発揮する
(図4参照)。
【0051】そして、隠蔽シール5Aを保護シール4か
ら引剥すことにより接着剤粒子522aの露出面に酸化
膜層522cが形成され、隠蔽シール5Aの接着性が喪
失される(図5参照)。
【0052】隠蔽シール5Aの表面53には、模様類5
4が記されている。この模様類54は、文字、記号、模
様等の肉眼で確認可能であるとともに模倣が面倒なもの
で、印刷、転写等の手段で記されている。この模様類5
4は、下層の印影3を断片的にしか見せず、かつ印影3
の外形形状を予測できない程度に被覆する形状及び面積
を有する。
【0053】模様類54の具体例としては、金融機関で
作成された証書類の偽造を防止するために、種々の識別
機能を秘匿して証書類の下地模様、縁飾模様として印刷
されている金融機関ロゴマーク、装飾模様等が考えられ
る。
【0054】この模様類54は、印影3を不可視にする
第1の波長とは異なる第2の波長の電磁波(この場合に
は光波)による照射で不可視となる第2の材料(例えば
赤色)で形成される。
【0055】この実施の形態2によると、印鑑押捺欄2
に押捺された印影3は隠蔽シール5Aの模様類54で断
片的に隠蔽される。そのままでは印影3を肉眼では透視
することができないので、第三者にとって印影3の一部
の形状から全体の形状を予測することは不可能である。
【0056】なお、模様類54により印影3を全体的に
被覆しない理由は、通帳の所有者本人がもし使用した印
鑑の印影形状を忘れても、所有者本人であれば印影3の
一部の印影形状を見ればどの印鑑を使用したのかを容易
に特定できるためである。
【0057】また、この実施の形態2によると、隠蔽シ
ール5Aの保護シール4に対する接着性が弱いため、隠
蔽シール5Aを保護シール4から簡単に剥すことができ
る。すなわち、隠蔽シール5Aを剥して印影3を保護シ
ール4上から肉眼で透視することが可能なので、その印
影形状から印鑑を偽造することは容易である。然しなが
ら、隠蔽シール5Aを一旦剥すと再度の貼着が不能であ
るため、預貯金用通帳Bにおける保護シール4からの隠
蔽シール5Aの剥離という痕跡が残り、これによって、
偽造工作を証明することができる。
【0058】これらの預貯金の不正な引出し請求の防止
構成をクリアするためには、印鑑の偽造に加えて、接着
剤52、模様類54を含めた隠蔽シール5Aの面倒な偽
造も必要になり、完全に偽造することが困難となる。従
って、印鑑を偽造した預貯金の不正な引出し請求を予防
し、かつ確実に見破ることができる。
【0059】また、正規の印鑑照合では、隠蔽シール5
Aの模様類54を電磁波照射によって不可視にするため
電磁波は第2の波長が利用される。このように、第2の
波長の電磁波を模様類54に照射すればその模様類54
だけが不可視となり、その下層にある印影3を肉眼で確
認することが可能になる。このため、照合担当者が隠蔽
シール5Aを剥す必要はなく作業効率が向上し、正規の
引出し請求による印鑑照合の後の預貯金用通帳Bの使用
に支障が生じないメリットが得られる。
【0060】なお、この印鑑照合の際に、第2の波長で
模様類54が不可視とならなかった場合、もしくは印影
3に適合する第1の波長の電磁波でその印影3が不可視
とならなかった場合には、模様類54(隠蔽シール5
A)、もしくは印影3(印鑑)に何らかの偽造工作が実
施されたものと容易に判断することが可能である。
【0061】また、保護シール4上の隠蔽シール5Aの
接着状態からも偽造工作を容易に判断することが可能で
ある。
【0062】つぎに、実施の形態2の変形例について説
明する。
【0063】(変形例1)図6は実施の形態2の一変形
例(変形例1)による隠蔽シールを拡大して示す拡大断
面図である。以下に説明する構造以外は実施の形態1と
同様とする。
【0064】この変形例1の隠蔽シール5Bは、内部に
防護箔55がサンドイッチされるように設けられてい
る。この防護箔55は、前述の印影3、模様類54にそ
れぞれ適用した波長とは異なる第3の波長の電磁波(こ
の場合には光波)による照射で不可視となる第3の材料
(例えば緑色)で構成される。
【0065】この変形例1では、模様類54と防護箔5
5に対して各々に適用される波長の電磁波を同時に照射
することで、模様類54と防護箔55とを一度に不可視
にして、印影3だけを肉眼で確認できるようにすればよ
い。
【0066】このように、変形例1によれば、隠蔽シー
ル5Bに、さらに異なる波長の電磁波で不可視となる防
護箔55を含有させたので、模様類54だけでなく防護
箔55も不可視にしないと印影を確認することが不可能
となり、印鑑を偽造した預貯金の不正な引出し請求の予
防を強化することが可能である。
【0067】(変形例2)図7は実施の形態2の他の変
形例(変形例2)による隠蔽シールを拡大して示す拡大
断面図である。以下に説明する構造以外は実施の形態1
と同様とする。
【0068】この変形例2の隠蔽シール5Cは、合成樹
脂材で形成されて内部に防護粒子56が混入されてい
る。この防護粒子56は、前述の防護箔55と同様の機
能を備えている。すなわち、この防護粒子56は、前述
の印影3、模様類54にそれぞれ適用した波長とは異な
る第3の波長の電磁波(この場合には光波)による照射
で不可視となる第3の材料(例えば緑色)で構成され
る。
【0069】この変形例2では、模様類54と防護粒子
56に対して各々に適用される波長の電磁波を同時に照
射することで、模様類54と防護粒子56とを一度に不
可視にして、印影3だけを肉眼で確認できるようにすれ
ばよい。
【0070】このように、変形例2によれば、隠蔽シー
ル5Cに、さらに異なる波長の電磁波で不可視となる防
護粒子56を含有させたので、模様類54だけでなく防
護粒子56も不可視にしないと印影を確認することが不
可能となり、印鑑を偽造した預貯金の不正な引出し請求
の予防を強化することが可能である。
【0071】(実施の形態3)つぎに、実施の形態3に
ついて説明する。図8はこの発明に係る預貯金用通帳の
他の実施の形態(実施の形態3)を示す斜視図である。
【0072】この実施の形態3では、台紙1に複数の印
鑑押捺欄2…が9個並列して設けられてなる預貯金用通
帳Cが適用される。
【0073】印鑑押捺欄2…の内のひとつには、特別な
捺印剤70を朱肉として使用して印鑑が押捺される。そ
の捺印剤70は、印影3を肉眼では確認できないが、電
磁波等の補助的手段の利用によりその印影3を肉眼で確
認することができるようになり、補助的手段の利用の解
除で再び印影3を肉眼で確認できなくする作用を与える
ものである。さらに、この捺印剤70は、前述の実施の
形態1と同様に、押捺後に印影を不可視にする材料で構
成される。
【0074】なお、この印鑑押捺欄2には、保護シール
4を被覆することもできる。
【0075】押捺された印鑑押捺欄2以外の残る8つの
印鑑押捺欄2…には、肉眼では確認することができず、
前述の印影3を確認するための補助的手段を利用した場
合に肉眼で確認することのできる痕跡を残す構造6が設
けられている。
【0076】この構造6の具体例としては、補助的手段
が特定の波長の光の照射である場合、その波長の光の照
射で不可逆的に発色するインクの塗着が考えられる。な
お、印鑑が押捺された印鑑押捺欄2に保護シール4を被
覆した場合には、肉眼的な差異をなくすために、この印
鑑押捺欄2にも保護シール4を被覆する。
【0077】この実施の形態3によると、印鑑押捺欄2
に押捺された印影3が肉眼で確認することができないた
め、印鑑を偽造することができなくなる。
【0078】なお、電磁波等の補助的手段の利用により
印影3を肉眼で確認することができるため、補助的手段
を利用して印影3を肉眼で確認することにより、印鑑を
偽造することもできる。
【0079】しかしながら、印鑑が押捺された印鑑押捺
欄2と印鑑が押捺されていない他の印鑑押捺欄2…とは
肉眼で識別することができないため、印鑑が押捺されて
いない印鑑押捺欄2に補助的手段を利用すると、預貯金
用通帳Cに構造6による痕跡が残ることになり、偽造工
作の疑いが生じる。
【0080】これ等の預貯金の不正な引出し請求の防止
構成をクリアするためには、印鑑の偽造に加えて、補助
的手段の具体的内容と印鑑が押捺された印鑑押捺欄2と
の面倒な検索が必要になる。従って、印鑑を偽造した預
貯金の不正な引出し請求を予防しまた確実に見破ること
ができる。
【0081】また、正規の印鑑照合では、引出請求書の
提出者からの通知または他の情報に基づいて、印鑑が押
捺された印鑑押捺欄2を特定し、補助的手段を利用して
印影3を肉眼で確認し、引出請求書に押捺された印影と
肉眼で対比することになる。
【0082】なお、印鑑照合の後には、補助的手段の利
用の解除により、再び印影3を肉眼で確認することがで
きなくなる。従って、正規の引出し請求による印鑑照合
によっては、その後の預貯金用通帳Cの使用に支障が生
じないことになる。
【0083】なお、正規の印鑑照合の際には、いずれか
の印鑑押捺欄2に構造6による痕跡が残っていないか否
かを確認すればよい。
【0084】また、この実施の形態3でも、捺印剤70
によって印鑑押捺後の印影3を不可視にしたので、印影
3を肉眼でそのまま確認することが不可能となり、第三
者に対する印鑑の偽造防止効果を一層向上させることが
可能である。
【0085】(実施の形態4)つぎに、実施の形態4に
ついて説明する。この実施の形態4は前述の実施の形態
3の印鑑照合に利用される。図9〜図12はこの発明に
係る預貯金用通帳の印鑑照合システムの一実施の形態
(実施の形態4)を示し、図9はこの発明に係る預貯金
用通帳の印鑑照合システムの一実施の形態(実施の形態
4)を示すブロック図、図10は図9に示した印鑑照合
機の構成を示すブロック図、そして、図11は図10に
示した印鑑照合機の動作例を示す斜視図である。
【0086】この実施の形態4による印鑑照合システム
は、図9に示すように、前述の預貯金用通帳Cに加え
て、ホストコンピュータ7、端末コンピュータ8、印鑑
照合機9Aで構成されている。
【0087】ホストコンピュータ(図中にはホストCP
と記す)7は、多数の端末コンピュータ(図中には端末
CPと記す)を有線もしくは無線で接続させたセンタコ
ンピュータであり、預貯金用通帳Cにおいて捺印剤70
で印鑑が押捺された印鑑押捺欄2を特定する情報が予め
メモリ7aに記録されている。
【0088】端末コンピュータ8は、ホストコンピュー
タ7と印鑑照合機9Aとに有線もしくは無線で接続され
ており、ホストコンピュータ7に照合すべき預貯金用通
帳Cを照会要求し、預貯金用通帳Cの印鑑が押捺された
印鑑押捺欄2を特定する情報(回答)を印鑑照合機9A
に中継送信する。
【0089】印鑑照合機9Aは、端末コンピュータ8に
接続されており、図10に示すように、照合端末機構9
1、照合端末移動機構92、受信手段93、及び指令手
段94を備えている。
【0090】照合端末機構91は、図11に示すよう
に、預貯金用通帳Cに押捺された印影3を肉眼で確認可
能にする電磁波等の補助的手段を有している。この補助
的手段は、例えば特定の波長の光を1個の印鑑押捺欄2
にのみスポット的に照射する照射機(不図示)からな
る。
【0091】照合端末移動機構92は、図11に示すよ
うに、照合端末機構91を預貯金用通帳Cの印鑑が押捺
された印鑑押捺欄2に選択移動させるもので、例えばX
軸モータ、Y軸モータによる移動機構からなる。
【0092】受信手段93は、端末コンピュータ8に接
続され、その端末コンピュータ8から預貯金用通帳Cの
印鑑が押捺された印鑑押捺欄2を特定する情報を受信す
る。
【0093】指令手段94は、受信手段93に接続さ
れ、その受信手段93からの預貯金用通帳Cの印鑑が押
捺された印鑑押捺欄2を特定する情報に基づいて駆動
量、駆動タイミング等を演算または選択して、照合端末
機構91及び照合端末移動機構92にそれぞれ駆動指令
を発信する。
【0094】つぎに、動作について説明する。図12は
実施の形態4による動作を説明するフローチャートであ
る。
【0095】預貯金用通帳Cは、印鑑照合機9Aに予め
セットしておく。印鑑照合に際し、まず、端末コンピュ
ータ8は、ホストコンピュータ7に照合すべき預貯金用
通帳Cを照会要求する(ステップT1)。
【0096】ホストコンピュータ7は、端末コンピュー
タ8の照会要求に応じて情報検索を開始し(ステップH
1)、メモリ7aに記録されている預貯金用通帳Cの情
報から印鑑が押捺された印鑑押捺欄2を特定する情報を
読み出して端末コンピュータ8に送信する(ステップH
2)。
【0097】端末コンピュータ8は、ホストコンピュー
タ7より印鑑押捺欄2を特定する情報を受け取ると、そ
の情報を中継して印鑑照合機9Aに送信する(ステップ
T2)。
【0098】印鑑照合機9Aは、預貯金用通帳Cの印鑑
が押捺された印鑑押捺欄2を特定する情報を受信手段9
3によって受信すると(ステップM1)、その情報に基
づいて指令手段94により照合端末移動機構92を駆動
して照合端末機構91を印鑑が押捺された印鑑押捺欄2
に選択移動させる(ステップM2)。
【0099】さらに、印鑑照合機9Aは、指令手段94
により照合端末機構91を駆動して印鑑押捺欄2の印影
3をスポット的に照射し、この照射で肉眼でも不可視の
印影3を肉眼で確認(可視化)できるようにする(ステ
ップM3)。
【0100】従って、端末コンピュータ8の簡単な入力
操作と印鑑照合機9Aへの預貯金用通帳Cのセットとに
より、印鑑押捺欄2の印影3を肉眼で確認することがで
きるようになり、印鑑照合作業が簡単になる。
【0101】また、印鑑が押捺された印鑑押捺欄2を特
定する情報がホストコンピュータ7に記録されているた
め、および印影3がそのままでは肉眼で不可視となるた
め、情報の秘匿性が高くなり、第三者に対する印鑑の偽
造防止等の効果を一層向上させることが可能である。
【0102】なお、ホストコンピュータ7、端末コンピ
ュータ8については、金融機関の預貯金の管理業務を行
うホストコンピュータ、端末コンピュータを利用するこ
とができる。従って、金融機関の既存の預貯金管理ライ
ンに印鑑が押捺された印鑑押捺欄2を記録して印鑑照合
機9Aを接続するだけで設備することができる。
【0103】(実施の形態5)つぎに、実施の形態5に
ついて説明する。図13はこの発明に係る預貯金用通帳
のさらに他の実施の形態(実施の形態5)を示す斜視図
である。
【0104】この実施の形態5による預貯金用通帳D
は、前述の実施の形態3とは、例えばストライプ状の磁
気記録部10を設けた構造に違いがあり、その磁気記録
部10に印鑑が押捺された印鑑押捺欄2を特定する情報
を記録する。
【0105】この実施の形態5によると、前述の実施の
形態3と同様の作用、効果が奏されるとともに、磁気記
録部10により容易に印鑑押捺欄2を特定することが可
能である。
【0106】(実施の形態6)つぎに、実施の形態6に
ついて詳述する。この実施の形態6は前述の実施の形態
5の印鑑照合に利用される。図14はこの発明に係る預
貯金用通帳の印鑑照合システムの他の実施の形態(実施
の形態6)による要部(印鑑照合機)の構成を示すブロ
ック図である。
【0107】この実施の形態6による印鑑照合システム
は、前述の実施の形態5による預貯金用通帳Dに印鑑照
合機9Bを加えた構成である。
【0108】さらに、印鑑照合機9Bには、前述の実施
の形態4の印鑑照合システムにおける受信手段93に代
えて読取手段95が設けられている。この読取手段95
は、預貯金用通帳Dの磁気記録部10から捺印剤70で
印鑑が押捺された印鑑押捺欄2を特定する情報を読取る
機構(例えば、磁気リーダー)を有している。
【0109】つぎに、動作について説明する。図15は
実施の形態6による印鑑照合機の動作を説明するフロー
チャートである。この実施の形態6によると、印鑑照合
に際しては、預貯金用通帳Dを印鑑照合機9にセットす
るだけでよい。
【0110】印鑑照合機9Bは、読取手段95により預
貯金用通帳Dの磁気記録部10から印鑑が押捺された印
鑑押捺欄2を特定する情報を読取ると(ステップM1
0)、その情報に基づいて指令手段94により照合端末
移動機構92を駆動して照合端末機構91を印鑑が押捺
された印鑑押捺欄2に選択移動させる(ステップM1
1)。
【0111】さらに、印鑑照合機9Bは、指令手段94
により照合端末機構91を駆動して印鑑押捺欄2の印影
3をスポット的に照射し、この照射で印影3を肉眼で確
認(可視化)できるようにする(ステップM12)。
【0112】従って、印鑑照合機9Bへの預貯金用通帳
Dのセットとにより、印鑑押捺欄2の印影3を肉眼で確
認することができるようになり、印鑑照合作業が簡単に
なる。
【0113】また、この実施の形態6では、金融機関の
預貯金の管理業務を行うホストコンピュータ(例えばホ
ストコンピュータ7)や端末コンピュータ(例えば端末
コンピュータ8)を利用せずに、印鑑照合機9Bを独立
させている。従って、金融機関の既存の管理ラインが故
障して、預貯金業務を手作業で処理する場合でも、印鑑
照合に使用することができる。
【0114】(実施の形態7)つぎに、実施の形態7に
ついて説明する。この実施の形態7は前述の実施の形態
1,2の預貯金用通帳A,Bの印鑑照合に利用される。
図16はこの発明に係る預貯金用通帳の印鑑照合機の断
面図、図17は斜視図、及び図18は照合作業を示す斜
視図である。
【0115】以下に預貯金用通帳B(実施の形態2)を
例に挙げて説明するが、預貯金用通帳A(実施の形態
1)についても同様であることを述べておく。実施の形
態7の印鑑照合機9Cは(図16参照)、方形のケーシ
ング9aの内部にトレイ9b,投光部9c,屈折機構9
d,及び投影部9eを備えてなる。
【0116】トレイ9bは、預貯金用通帳Bをセットす
る際に、毎回固定された位置にセットすることができる
ように奥側に挿入ストッパ9bsを有している。投光部
9cは、例えば前述の実施の形態2による電磁波を投光
するもので、トレイ9bにセットされた預貯金用通帳B
の印鑑押捺欄2の直上に位置するように設けられ、印鑑
押捺欄2に光を照射するようになっている。
【0117】この投光部9cについては、光の波長を調
整できるものが望ましい。屈折機構9dは、預貯金用通
帳Bの印鑑押捺欄2からの反射光を屈折させるもので、
投光部9cとトレイ9bとの間に設けられ投光部9cの
投光路に対して45度の角度を有したハーフミラー9d
aと、ハーフミラー9daから少し離れて同じ高さ位置
に平行に設けられたミラー9dbとからなる。
【0118】投影部9eは、屈折機構9dで屈折された
反射光を投影するもので、ケーシング9aの上面に設け
られた板形からなる。この投影部9eについては、不要
の反射光をカットして印影3を明瞭に浮き上がらせるた
めに、半透明の材質を選択するのが好ましい。
【0119】実施の形態7による印鑑照合機9Cでは、
図17に示すように、トレイ9bにセットされた預貯金
用通帳Bの印鑑押捺欄2の印影3を投影部9eに明瞭に
投影することができる。従って、図18に示すように、
投影部9eに引出請求書Pを重合わせ、その引出請求書
Pを矢印Sで示した如く指でめくり上げたり下げたりす
ることで、コンパクトな構成により投影部9eに投影さ
れた印影3と引出請求書P上の印影による残像現象とを
照合することができる。
【0120】なお、投光部9c又はトレイ9bを移動可
能にすれば、印鑑押捺欄2を有する前述の実施の形態
3,5の預貯金用通帳A,Bの印鑑照合をも行うことが
できる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る預貯金用通帳によれば、印鑑押捺欄に押捺された印
影が肉眼により視認できず、印影を電磁波等の補助的手
段を利用することで肉眼での確認を行えるようにしたの
で、特定の利用者以外にとって印影を確認するための補
助的手段を特定することは困難となり、印鑑を偽造した
預貯金の不正な引出し請求を予防することが可能であ
る。
【0122】また、請求項2の発明に係る預貯金用通帳
によれば、印鑑押捺欄の印影を隠蔽シールの模様類で断
片的に被覆したので、印影全体の外形形状を予測するこ
とは困難となる。そこで、隠蔽シールを一旦剥離した場
合には、再度の貼着が不可能となることから、剥離とい
う痕跡が残り、偽造工作の疑いが生じる。また、印影と
模様類とはそれぞれ固有の波長の電磁波に対してのみ不
可視となるので、模様類をこれに適合する波長の電磁波
によって不可視にしない限りはその模様類が印影を断片
的に被覆する。この場合にも印影全体の外形形状を予測
することが困難となる。
【0123】従って、印鑑を偽造した預貯金の不正な引
出し請求を予防しまた確実に見破ることができ、しかも
正規の引出し請求による印鑑照合ではその後の使用に支
障が生じないという効果を奏する。
【0124】また、請求項3の発明に係る預貯金用通帳
によれば、請求項2の発明において、隠蔽シールに、さ
らに異なる波長の電磁波で不可視となる防護箔を含有さ
せたので、模様類だけでなく防護箔も不可視にしないと
印影を確認することが不可能となり、印鑑を偽造した預
貯金の不正な引出し請求の予防を強化することが可能で
あるという効果を奏する。
【0125】また、請求項4の発明に係る預貯金用通帳
によれば、請求項2の発明において、隠蔽シールに、さ
らに異なる波長の電磁波で不可視となる防護粒子を含有
させたので、模様類だけでなく防護粒子も不可視にしな
いと印影を確認することが不可能となり、印鑑を偽造し
た預貯金の不正な引出し請求の予防を強化することが可
能であるという効果を奏する。
【0126】また、請求項5の発明に係る預貯金用通帳
によれば、正規の引出し請求による印鑑照合で補助的手
段を利用して印影を確認すると、確認の痕跡を残さず痕
跡消去のための作業が不要になるが、不正な引出し請求
による印鑑照合で補助的手段を利用した場合に痕跡が残
りやすくなり、偽造工作の予防効果を期待できるという
効果を奏する。
【0127】また、請求項6の発明に係る預貯金用通帳
によれば、請求項5の発明において、印鑑が押捺された
印鑑押捺欄を特定する情報が預貯金用通帳自体に磁気に
て記録されているため、印鑑押捺欄の特定が容易になる
とともに、印鑑照合の際に印鑑が押捺された印鑑押捺欄
を特定する通知等が不要になるという効果を奏する。
【0128】また、請求項7の発明に係る預貯金用通帳
によれば、請求項5又は6に記載の発明において、所定
の捺印剤によって印鑑押捺後の印影を不可視にしたの
で、印影を肉眼でそのまま確認することが不可能とな
り、第三者に対する印鑑の偽造防止効果を一層向上させ
ることが可能になるという効果を奏する。
【0129】また、請求項8の発明に係る預貯金用通帳
の印鑑照合システムによれば、照合機によって印鑑が押
捺された印鑑押捺欄の印影を自動的に肉眼で確認するこ
とができるようにするため、印鑑照合作業が簡単になる
という効果を奏する。
【0130】また、この請求項8の発明によれば、ホス
トコンピュータ、端末コンピュータにより印鑑が押捺さ
れた印鑑押捺欄を特定する単純な情報を送受信するた
め、ホストコンピュータ、端末コンピュータを備えた金
融機関の既存の預貯金管理ラインを利用して設備するこ
とができるという効果を奏する。
【0131】また、請求項9の発明に係る預貯金用通帳
の印鑑照合システムによれば、金融機関の既存の預貯金
管理ラインから独立して設備することができるため、預
貯金管理ラインが故障していても印鑑照合に使用するこ
とができるという効果を奏する。
【0132】また、請求項10の発明に係る預貯金用通
帳の印鑑照合システムによれば、請求項8又は9に記載
の発明において、所定の捺印剤によって印鑑押捺後の印
影を不可視にしたので、印影を肉眼でそのまま確認する
ことが不可能となり、第三者に対する印鑑の偽造防止効
果を一層向上させることが可能であるという効果を奏す
る。
【0133】また、請求項11の発明に係る預貯金用通
帳の印鑑照合機によれば、補助的手段の電磁波を利用し
て預貯金用通帳の印鑑押捺欄の印影を投影部に投影させ
ることができるため、コンパクトな構成により投影部に
投影された印影と引出請求書などの印影とを簡単,迅速
に印鑑照合することが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る預貯金用通帳の一実施の形態
(実施の形態1)を示す斜視図である。
【図2】この発明に係る預貯金用通帳の他の実施の形態
(実施の形態2)を示す斜視図である。
【図3】図2に示した隠蔽シールを拡大して示す拡大断
面図である。
【図4】図2に示した隠蔽シールの貼着状態を拡大して
示す拡大断面図である。
【図5】図2に示した隠蔽シールを剥離した状態を拡大
して示す拡大断面図である。
【図6】実施の形態2の一変形例による隠蔽シールを拡
大して示す拡大断面図である。
【図7】実施の形態2の他の変形例による隠蔽シールを
拡大して示す拡大断面図である。
【図8】この発明に係る預貯金用通帳の他の実施の形態
(実施の形態3)を示す斜視図である。
【図9】この発明に係る預貯金用通帳の印鑑照合システ
ムの一実施の形態(実施の形態4)を示すブロック図で
ある。
【図10】図9に示した照合機の構成を示すブロック図
である。
【図11】図10に示した照合機の動作例を示す斜視図
である。
【図12】実施の形態4による動作を説明するフローチ
ャートである。
【図13】この発明に係る預貯金用通帳のさらに他の実
施の形態(実施の形態5)を示す斜視図である。
【図14】この発明に係る預貯金用通帳の印鑑照合シス
テムの他の実施の形態(実施の形態6)による要部(印
鑑照合機)の構成を示すブロック図である。
【図15】実施の形態6による照合機の動作を説明する
フローチャートである。
【図16】この発明に係る預貯金用通帳の印鑑照合機の
一実施の形態(実施の形態7)を示す断面図である。
【図17】図16の斜視図である。
【図18】図17の印鑑照合作業例を示す図である。
【符号の説明】
1 台紙 2 印鑑押捺欄 3 印影 4 保護シール 5A,5B,5C 隠蔽シール 6 構造 7 ホストコンピュータ 7a メモリ 8 端末コンピュータ 9A,9B,9C 印鑑照合機 10 磁気記録部 51 貼着面 52 接着剤 53 表面 54 模様類 70 捺印剤 91 照合端末機構(補助的手段) 92 照合端末移動手段 93 受信手段 94 指令手段 95 読取手段 A,B,C,D 預貯金用通帳

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ひとつの印鑑押捺欄が設けられ、前記印
    鑑押捺欄には肉眼での視認を不可能とする所定の捺印剤
    を用いて印鑑が押捺され、前記所定の捺印剤により形成
    された印影は、電磁波等の補助的手段を利用することで
    肉眼での確認が可能となり、かつ前記補助的手段の利用
    を解除することで肉眼での確認が不可能となることを特
    徴とする預貯金用通帳。
  2. 【請求項2】 第1の波長の電磁波に対して不可視とな
    る第1の材料が捺印剤として印鑑押捺欄に押捺され、そ
    の押捺により形成された印影上に透明の保護シールと透
    明の隠蔽シールとが積層貼着され、前記隠蔽シールの貼
    着面には、貼着後に前記保護シールから剥離でき、剥離
    後に再度の貼着を不能にする特性を有する接着剤が塗着
    され、前記隠蔽シールの表面には、前記第1の波長とは
    異なる第2の波長の電磁波に対して不可視となる第2の
    材料を用いて模様類が形成され、前記模様類は前記印影
    を断片的に被覆してなることを特徴とする預貯金用通
    帳。
  3. 【請求項3】 前記隠蔽シールは、前記第1の波長と第
    2の波長とのどちらとも異なる第3の波長の電磁波に対
    して不可視となる第3の材料で形成される防護箔を含有
    したことを特徴とする請求項2記載の預貯金用通帳。
  4. 【請求項4】 前記隠蔽シールは、前記第1の波長と第
    2の波長とのどちらとも異なる第3の波長の電磁波に対
    して不可視となる第3の材料で形成される防護粒子を含
    有したことを特徴とする請求項2記載の預貯金用通帳。
  5. 【請求項5】 複数個の印鑑押捺欄が設けられ、前記複
    数個の印鑑押捺欄は、少なくともひとつの印鑑押捺欄に
    所定の捺印剤を用いて印鑑が押捺され、前記所定の捺印
    剤により形成された印影については、前記少なくともひ
    とつの印鑑押捺欄に対する電磁波等の補助的手段を利用
    することで肉眼での確認が可能となり、かつ前記少なく
    ともひとつの印鑑押捺欄に対する前記補助的手段の利用
    を解除することで肉眼での確認が不可能となり、他の印
    鑑押捺欄に対して前記補助的手段を利用した場合には前
    記他の印鑑押捺欄に肉眼での確認を可能にする痕跡が残
    存する構造を有する預貯金用通帳。
  6. 【請求項6】 さらに、磁気記録部を有し、該磁気記録
    部には前記複数の印鑑押捺欄の内で印鑑が押捺された印
    鑑押捺欄を特定するための情報が記録されていることを
    特徴とする請求項5記載の預貯金用通帳。
  7. 【請求項7】 前記所定の捺印剤は印鑑の押捺後に形成
    される印影を不可視にする材料で構成されることを特徴
    とする請求項5又は6に記載の預貯金用通帳。
  8. 【請求項8】 複数個の印鑑押捺欄が設けられ、前記複
    数個の印鑑押捺欄は、少なくともひとつの印鑑押捺欄に
    所定の捺印剤を用いて印鑑が押捺され、前記所定の捺印
    剤により形成された印影については、前記少なくともひ
    とつの印鑑押捺欄に対する電磁波等の補助的手段を利用
    することで肉眼での確認が可能となり、かつ前記少なく
    ともひとつの印鑑押捺欄に対する前記補助的手段の利用
    を解除することで肉眼での確認が不可能となり、他の印
    鑑押捺欄に対して前記補助的手段を利用した場合には前
    記他の印鑑押捺欄に肉眼での確認を可能にする痕跡が残
    存する構造を有する預貯金用通帳と、 前記預貯金用通帳の照合を行う印鑑照合機と、 前記印鑑照合機に無線もしくは有線で接続されデータ通
    信を行う端末コンピュータと、 前記端末コンピュータ
    に無線もしくは有線で接続されデータ通信を行うホスト
    コンピュータとを備え、 前記ホストコンピュータは、 前記構造を有する預貯金用通帳毎に複数個の印鑑押捺欄
    の内で印鑑が押捺された印鑑押捺欄を特定する情報を予
    め記録したメモリと、 前記端末コンピュータによる照合すべき預貯金用通帳の
    情報の照会要求に応じて前記メモリを検索し、その検索
    の結果得られた前記照合すべき預貯金用通帳の情報を前
    記端末コンピュータに送信する送信手段とを有し、 前記端末コンピュータは、 前記ホストコンピュータに対して前記照合すべき預貯金
    用通帳の情報について照会要求する照会要求手段と、 前記照会要求手段の照会要求に応じて前記ホストコンピ
    ュータの前記送信手段により送られて来た前記照合すべ
    き預貯金用通帳の情報を受信して前記印鑑照合機に中継
    送信する中継手段とを有し、 前記印鑑照合機は、 預貯金用通帳に押捺された印影を肉眼で確認可能にする
    電磁波等の補助的手段である照合端末機構と、 前記照合端末機構を預貯金用通帳別の複数個の印鑑押捺
    欄の内で印鑑が押捺された印鑑押捺欄に選択移動させる
    照合端末移動機構と、 前記端末コンピュータの前記中継送信手段により送られ
    て来た前記預貯金用通帳の情報を受信し、その受信され
    た前記預貯金用通帳の情報に基づいて前記照合端末機構
    および前記照合端末移動機構に駆動指令を発信する指令
    手段と、 を有したことを特徴とする預貯金用通帳の印鑑照合シス
    テム。
  9. 【請求項9】 複数の印鑑押捺欄とその複数の印鑑押捺
    欄の内で印鑑が押捺された印鑑押捺欄を特定するための
    情報を記録した磁気記録部とが設けられ、前記複数個の
    印鑑押捺欄は、少なくともひとつの印鑑押捺欄に所定の
    捺印剤を用いて印鑑が押捺され、前記所定の捺印剤によ
    り形成された印影については、前記少なくともひとつの
    印鑑押捺欄に対する電磁波等の補助的手段を利用するこ
    とで肉眼での確認が可能となり、かつ前記少なくともひ
    とつの印鑑押捺欄に対する前記補助的手段の利用を解除
    することで肉眼での確認が不可能となり、他の印鑑押捺
    欄に対して前記補助的手段を利用した場合には前記他の
    印鑑押捺欄に肉眼での確認を可能にする痕跡が残存する
    構造を有する預貯金用通帳と、 前記預貯金用通帳の照合を行う印鑑照合機とを備え、 前記印鑑照合機は、 前記構造を有する照合すべき預貯金用通帳に押捺された
    印影を肉眼で確認可能にする電磁波等の補助的手段であ
    る照合端末機構と、 前記照合端末機構を前記照合すべき預貯金用通帳の印鑑
    が押捺された印鑑押捺欄に選択移動させる照合端末移動
    機構と、 前記照合すべき預貯金用通帳の前記磁気記録部から印鑑
    が押捺された印鑑押捺欄を特定する情報を読取る読取手
    段と、 前記読取手段に接続され、前記読取手段により読取られ
    た情報に基づいて前記照合端末機構および前記照合端末
    移動機構に駆動指令を発信する指令手段と、 を有することを特徴とする預貯金用通帳の印鑑照合シス
    テム。
  10. 【請求項10】 前記所定の捺印剤は印鑑の押捺後に形
    成される印影を不可視にする材料で構成されることを特
    徴とする請求項8又は9に記載の預貯金用通帳の印鑑照
    合システム。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,5のいずれか1つの預
    貯金用通帳がセットされるトレイと、 前記トレイにセットされた預貯金用通帳の印鑑押捺欄に
    光を照射する投光部と、 前記投光部の光の照射による前記預貯金用通帳の印鑑押
    捺欄からの反射光を屈折させる屈折機構と、 前記屈折機構により屈折された反射光を投影する投影部
    と、 を備えた預貯金用通帳の印鑑照合機。
JP13962597A 1996-11-12 1997-05-29 預貯金用通帳、預貯金用通帳の印鑑照合システムおよび預貯金用通帳の印鑑照合機 Pending JPH10193837A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101412A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Kyodo Printing Co Ltd 葉書シート及び葉書シートの使用方法

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