JPH10192967A - コイルボックス - Google Patents

コイルボックス

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JPH10192967A
JPH10192967A JP620897A JP620897A JPH10192967A JP H10192967 A JPH10192967 A JP H10192967A JP 620897 A JP620897 A JP 620897A JP 620897 A JP620897 A JP 620897A JP H10192967 A JPH10192967 A JP H10192967A
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coil
roll
rolls
temperature
coil box
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Kazumasa Mihara
一正 三原
Tadahisa Miyaguchi
周久 宮口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐高温ロールを用いて高温コイルの温度降下
とロールの強度低下とを同時に防止することができるコ
イルボックスを提供する。 【解決手段】 熱間板製造ライン1上のコイルボックス
2におけるコイル巻取室2a,コイル均熱室2b及びコ
イル巻出室2c内において高温コイル14a,14b,
14cを揺動状態で一定時間貯留・支持するロールの内
の昇降式コイル搬送ロール9を兼ねるコイル貯留用ロー
ル9a,9bと、コイル巻出用クレードルロール10
a,10bの何れか又は両方を、断熱された外側スリー
ブを有する内部が水冷の耐高温ロールにより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延ライン等
の板製造ラインにおいて使用されるコイルボックスの構
成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最初に、図3により、本発明を適用する
板製造ラインのコイルボックス付近の概略構成を説明す
ると、1は図中左方を粗圧延機側、右方を仕上圧延機側
として示した熱間板製造ライン、2は熱間板製造ライン
1上の粗圧延機と仕上圧延機間に設けたコイルボックス
である。
【0003】コイルボックス2は、左側から右側へ二つ
の断熱シャッター3により隔てて連続させたコイル巻取
室2aと、コイル貯留室(均熱室)2bと、コイル巻出
室2cを備える。
【0004】4は粗圧延機側のテーブルロール、5はコ
イル巻取室2a内のガイドロール、6はベンディングロ
ール、7はコイル形成用フォーミングロール、8a,8
bは一対の昇降傾動式のコイル巻取用クレードルロー
ル、9はコイル巻取用クレードルロール8a,8bと連
続してコイル貯留室2b及びコイル巻出室2c内に配置
した昇降式コイル搬送ロール、9a及び9bは昇降式コ
イル搬送ロールを兼ねるコイル貯留用ロール、10a,
10bはコイル巻出室2c内に設けた一対の昇降式のコ
イル巻出用クレードルロール、11は仕上圧延機側のテ
ーブルロール、12はピンチロールである。
【0005】13は左方の粗圧延機側からコイルボック
ス2へ入り右方の仕上圧延機側へ出される粗圧延材、1
4aはコイル巻取室2a内でコイル巻取用クレードルロ
ール8a,8bにより形成したコイル、14bはコイル
巻取室2a内から昇降式コイル搬送ロール9による送り
操作でコイル貯留室2bのコイル貯留用ロール9a,9
b上に貯留したコイル、14cはコイル巻出室2c内の
コイル巻出用クレードルロール10a,10b上に送り
支持したコイルである。
【0006】従って、先ず、図の左方の粗圧延機側から
送り出された1100℃近い高温の粗圧延材13は、長
さ・幅方向に不均一な熱分布状態でコイル巻取室2a内
に入り、コイル形成用フォーミングロール7とコイル巻
取用クレードルロール8a,8bによりコイル14aに
形成される。
【0007】次いで、入側の断熱シャッター3を開き、
各昇降式コイル搬送ロール9による送り操作で、コイル
貯留室2bのコイル貯留用ロール9a,9b上の位置へ
送り(コイル14b参照)、入側の断熱シャッター3を
閉じて一定時間貯留し、コイル14b全体を均熱化す
る。
【0008】コイル貯留室2b内でコイル14bが均熱
化された後、出側の断熱シャッター3を開き、各昇降式
コイル搬送ロール9による送り操作で、コイル14bを
コイル巻出室2c内のコイル巻出用クレードルロール1
0a,10b上の位置へ送り(コイル14c参照)、出
側の断熱シャッター3を閉じ、コイル巻出用クレードル
ロール10a,10bの駆動とともにコイル端をピーラ
ー15及びエプロン16によりガイドして粗圧延材13
を出側のテーブルロール11上へ送り出し、ピンチロー
ル12により仕上圧延機側へ送る。
【0009】図4は、上記のようなコイルボックス2内
で高温コイル支持に用いる各ロール7、8a,8b、
9、10a,10bの従来の構成を示す。
【0010】従来の高温コイル支持用のロールはシャフ
ト及びロール部01が一体になり、シャフトの一端から
軸芯位置に冷却水循環路02を設け、ロール部01を水
冷する方式としている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した形式のコイル
ボックスでは、コイル均熱室2b内で貯留する高温コイ
ル14bは、コイル貯留用ロール9a,9b上で揺動し
ながら長時間、貯留支持する。
【0012】また、コイル巻出室2c内でも受入れた高
温コイル14cを工程待ち等によりコイル巻出用クレー
ドルロール10a,10b上に揺動状態で長い時間、支
持する状態を生じることがある。なお、揺動状態とは高
温コイルを右及び左にゆっくり回転させることで、高温
コイルに接するロールの局部的昇温による熱損傷を防ぐ
ためのものである。
【0013】このとき、従来型のロールを使用したもの
では、水冷効果を高くするとロール部01の表面に接す
る高温コイル部分の温度が下り、又水冷効果を弱くする
と高温コイルに接するロール部01の表面が局部的に1
000℃近くまで加熱されて、ロール強度が低下し、装
置の損傷を招く問題がある。
【0014】そこで、本発明の目的は、耐高温ロールを
用いて高温コイルの温度降下とロールの強度低下とを同
時に防止することができるコイルボックスを提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、板製造ライン上のコイルボックス内にお
いて高温コイルを揺動状態で一定時間貯留・支持するロ
ールを、断熱された外側スリーブを有する耐高温ロール
により構成した。
【0016】また、前記コイルボックス内の搬送兼貯留
用ロールと、巻出用クレードルロールの何れか又は両方
を内部が水冷の耐高温ロールにより構成した。
【0017】また、前記耐高温ロールを、水冷式のロー
ルシャフトと、同ロールシャフト外周面に軸方向及び周
方向へ一定ピッチで取付けた荷重支持用スパイクと、同
スパイクの間のロールシャフト外周面に装着した断熱材
と、前記ロールシャフトにキー止めして断熱材及びスパ
イク外周に嵌装した外側スリーブとにより構成した。
【0018】[作用]本発明では、コイルボックス内
で、高温コイルをロールの局部で揺動支持することの予
測される搬送兼貯留用ロール、巻出用クレードルロール
等のロールを耐高温ロールにより構成する。
【0019】耐高温ロールは、水冷式のロールシャフト
上の断熱された外側スリーブで高温コイルと接し、ある
いは揺動状態で高温コイルを支持し、高温コイルからの
熱伝導により1000℃程度まで温度上昇する。
【0020】他方、水冷式のロールシャフトは、周面に
多点配置した必要最小面積のスパイク面で外側スリーブ
と接し外側スリーブの荷重を支持し、個々の小さいスパ
イク面だけで外側スリーブと熱伝導し、他のロールシャ
フト周面と外側スリーブとの間は断熱材で熱遮断され
る。
【0021】この結果、外側スリーブからの熱伝導によ
るロールシャフトの温度上昇は著しく減少し熱によるロ
ールシャフト部の強度低下がなくなり、同時に、水冷作
用による外側スリーブ側の温度低下も減少し高温コイル
の温度降下を解消できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
[実施例] [構成]図1は本発明において用いる耐高温ロールの実
施例を示す縦断側面図、図2は図1のII部の拡大側面図
である。
【0023】図1及び図2において、20は両端を軸受
箱21に支持し一端から軸芯部に大きい断面の水冷用中
空部を形成したロールシャフト、22は外面に多点配置
にスペーサ23を保持してロールシャフト20の中空部
内に設けた冷却水供給管、24は冷却水供給管22の外
面とロールシャフト20の中空部内面間の冷却水戻り通
路、25はロールシャフト20端に設けた冷却水循環装
置系との接続箱である。
【0024】また、26はロールシャフト20の中央外
周面に多点配置した支持スパイク、27は各支持スパイ
ク26の間のロールシャフト20外周面に装着した断熱
材、28は前記スパイク26及び断熱材27を挟んでロ
ールシャフト20の中央外周面に嵌合した高耐熱鋼製の
外側スリーブ、29は外側スリーブ28内面の切込溝と
ロールシャフト20外面の切込溝内に嵌装したトルク伝
達キー部材、30はロールシャフト20に嵌め付けて外
側スリーブ29端にボルト止めした押えリングである。
【0025】支持スパイク26は、外側スリーブ28に
掛かるコイル荷重を安全にロールシャフト20上に支持
できる範囲下で、必要最小限面積として多点配置する。
【0026】なお、ロールシャフト20、水冷部等の各
部の形状は、他の任意の断面形状としてもよい。
【0027】本発明では、このような構成の耐高温ロー
ルを図3に示すコイルボックス2内の昇降式コイル搬送
ロールを兼ねるコイル貯留用ロール9a,9bとして、
又昇降式のコイル巻出用クレードルロール10a,10
bとして、あるいは更に高温コイル14a〜14cを揺
動状態で支持することが予測される他のロールに用いて
コイルボックス2を構成する。
【0028】[作用・効果]図3において、熱間板製造
ライン1の粗圧延機側で圧延された高温の粗圧延材13
は、テーブルロール4、ガイドロール5、ベンディング
ロール6を経てコイルボックス2のコイル巻取室2a内
に入り、コイル巻取用クレードルロール8a,8bの駆
動でコイル14aに形成される。
【0029】このとき、粗圧延機側から送られる粗圧延
材13は、圧延段階で部分的に温度低下し、長さ方向・
幅方向に温度差を生じた状態でコイル形成される。また
コイル形成用フォーミングロール7とコイル巻取用クレ
ードルロール8a,8bは回転しながらロール面全周が
高温コイル14aと接してコイル形成を終える。
【0030】コイル均熱室(貯留室)2bの入側の断熱
シャッター3を開き、形成したコイル14aを、コイル
巻取用クレードルロール8a、8b及び連続する昇降式
コイル搬送ロール9の送り操作により、昇降式コイル搬
送ロール9上を順に移動させてコイル均熱室2b内のコ
イル貯留用ロール9a,9b上に乗せ、入側の断熱シャ
ッター3を閉じる。
【0031】このコイル送り操作のとき、高温オイル1
4aは短時間、各ロールと接しながら、各ロール上を移
動して行くが、コイル形成終了からコイル送り操作開始
が連続して行われる場合は、高温コイル14aから各ロ
ールへの熱影響は少ない。
【0032】しかるに、コイル形成終了からコイル送り
操作開始までに時間が掛かる場合は、コイル巻取用クレ
ードルロール8a,8bが揺動状態で高温コイル14a
を支持する状態を生じることになる。この状態の発生が
予測される板製造ラインでは、コイル巻取用クレードル
ロール8a,8bにも図1で示した耐高温ロールを用い
ることで、ロール8a,8bの加熱損傷を回避できる。
【0033】図1のような耐高温ロールを用いて構成し
たコイル貯留用ロール9a,9b上に揺動状態でコイル
14bを一定時間貯留することによって、コイル14b
の重なった粗圧延材間に熱伝導が進行し、粗圧延材コイ
ル14bが均熱化する。
【0034】この状態で、高温コイル14bを支持する
耐高温ロールの外側スリーブ28支持面は、1000℃
程度に加熱されるが、外側スリーブ28の高温度は断熱
材27による熱遮断と、必要最小面積で配置した支持ス
パイク26部分だけでの熱伝導により、ロールシャフト
20に僅かしか熱が伝わらなくなる。また、逆にロール
シャフト20側を十分に水冷しても、水冷作用は断熱材
27による熱遮断と、支持スパイク26部分だけでの熱
伝導により、外側スリーブ28に僅かしか伝わらなくな
り、ロールの熱損傷と高温コイルの部分的な温度低下を
解消できる。
【0035】また、コイル均熱室2bで均熱化したコイ
ル14bは、出側の断熱シャッター3を開き、コイル貯
留用ロール9a,9bと連続する昇降式コイル搬送ロー
ル9による送り操作でロール上を順送りし、コイル巻出
室2c内のコイル巻出用クレードルロール10a,10
b上に乗せ、出側の断熱シャッター3を閉じた後、コイ
ル巻出用クレードルロール10a,10bの巻出し駆動
と、ピーラー15及びエプロン16によるコイル先端の
誘導で、仕上圧延機側のテーブルロール11上へ巻出し
て行く。
【0036】このとき、コイル巻出用クレードルロール
10a,10bによるコイル巻出しが遅れる場合にも、
コイル巻出用クレードルロール10a,10bを図1の
ような耐高温ロールにより構成することで、ロール10
a,10bの加熱損傷をなくすことができる。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である
ことは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば、板製造
ライン上のコイルボックス内において高温コイルを揺動
状態で一定時間貯留・支持するロール、又は搬送兼貯留
用ロールと巻出用クレードルロールの何れか又は両方を
断熱された外側スリーブを有する耐高温ロールにより構
成したことによって、コイルボックス内で高温コイルの
操作により発生するクレードルロールや貯留用ロール等
の熱損傷と、水冷作用によるコイルの部分的な温度降下
を解消し、板製造ラインを円滑に運転できるようにする
効果を奏した。
【0039】また、前記耐高温ロールを、水冷式のロー
ルシャフトと、同ロールシャフト外周面に軸方向及び周
方向へ一定ピッチで取付けた荷重支持用スパイクと、同
スパイクの間のロールシャフト外周面に装着した断熱材
と、前記ロールシャフトにキー止めして断熱材及びスパ
イク外周に嵌装した外側スリーブとにより構成したこと
によって、熱損傷の少ない耐高温ロールを提供する効果
を奏した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する耐高温ロールの一実施例の縦
断側面図である。
【図2】図1のII部の拡大側面図である。
【図3】図1の耐高温ロールを用いるコイルボックス部
分の概略側面図である。
【図4】コイルボックス内で使用する従来のロールの縦
断側面図である。
【符号の説明】
1 板製造ライン 2 コイルボックス 2a コイル巻取室 2b コイル均熱室 2c コイル巻出室 3 断熱シャッター 4 粗圧延材テーブルロール 5 ガイドロール 6 ベンディングロール 7 コイル形成用フォーミングロール 8a,8b コイル巻取用クレードルロール 9 昇降式コイル搬送ロール 9a,9b コイル貯留用ロール 10a,10b コイル巻出用クレードルロール 11 仕上圧延機側テーブルロール 12 ピンチロール 13 粗圧延材 14a 巻取室のコイル 14b 均熱室のコイル 14c 巻出室のコイル 15 ピーラー 16 エプロン 20 ロールシャフト 21 軸受箱 22 冷却水供給管 23 スペーサ 24 冷却水戻り通路 25 接続箱 26 支持スパイク 27 断熱材 28 外側スリープ 29 トルク伝達キー部材 30 押えリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板製造ライン上のコイルボックス内にお
    いて高温コイルを揺動状態で一定時間貯留・支持するロ
    ールを、断熱された外側スリーブを有する耐高温ロール
    により構成したことを特徴とするコイルボックス。
  2. 【請求項2】 前記コイルボックス内の搬送兼貯留用ロ
    ールと、巻出用クレードルロールの何れか又は両方を内
    部が水冷の耐高温ロールにより構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のコイルボックス。
  3. 【請求項3】 前記耐高温ロールを、水冷式のロールシ
    ャフトと、同ロールシャフト外周面に軸方向および周方
    向へ一定ピッチで取付けた荷重支持用スパイクと、同ス
    パイクの間のロールシャフト外周面に装着した断熱材
    と、前記ロールシャフトにキー止めして断熱材及びスパ
    イク外周に嵌装した外側スリーブとにより構成したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載のコイルボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104438373A (zh) * 2013-09-18 2015-03-25 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 一种热连轧带钢的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104438373B (zh) * 2013-09-18 2016-07-06 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 一种热连轧带钢的方法

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