JPH10192619A - 浄化装置 - Google Patents

浄化装置

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JPH10192619A
JPH10192619A JP9005241A JP524197A JPH10192619A JP H10192619 A JPH10192619 A JP H10192619A JP 9005241 A JP9005241 A JP 9005241A JP 524197 A JP524197 A JP 524197A JP H10192619 A JPH10192619 A JP H10192619A
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magnetic
substance
magnetic field
filter
water
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JP9005241A
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Norihide Saho
典英 佐保
Hisashi Isokami
尚志 磯上
Minoru Morita
穣 森田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/48Treatment of water, waste water, or sewage with magnetic or electric fields
    • C02F1/488Treatment of water, waste water, or sewage with magnetic or electric fields for separation of magnetic materials, e.g. magnetic flocculation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/52Treatment of water, waste water, or sewage by flocculation or precipitation of suspended impurities

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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の装置では、磁性フィルタに積層した磁性
体の量に応じた磁場制御を行っていないため、フィルタ
の目ずまりや早めの洗浄により運転効率が低下し、かつ
十分に磁性体を除去できないという問題がある。 【解決手段】磁気分離部の電磁石の発生磁場を浄化運転
中制御し、高勾配磁気フィルタに磁性物質があまり蓄積
してないときには磁場の強さを小さくし、磁性物質の蓄
積量が増加するとともに、磁場の強さを大きくするこ
と、または、高勾配磁気フィルタ20内に目詰まりを起
こさない大きな通過流路部を被処理水の流れ方向に複数
箇所もうけることにより達成する。 【効果】本発明によれば、高勾配磁気フィルタ20の全
体で磁性物質をまんべんなく捕捉できるので捕捉効率が
向上し、必要逆洗周期も長くでき、浄化運転効率を向上
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化用磁気分離装
置に係り、特に磁気フィルタに効率よく磁性物質を吸着
して、磁性物質を効率よく分離除去できる浄化装置の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浄化技術には磁気分離技術があ
り,この種の固液分離技術を応用した海,河川、貯水池
等の連続水浄化装置として特開昭59ー371号公報
に,高勾配磁気フィルタを用いた磁気分離装置が開示さ
れている。この装置では水処理する原水に磁気分離工程
への前処理として、原水取水後に,例えば四酸酸化鉄等
の磁性粉と凝縮剤の硫酸バン土やポリ塩化アルミニュウ
ムを加えて撹絆し、原水中の固形浮遊物や藻類、菌類、
微生物は、凝縮剤によって磁性フロックと結合しコロイ
ド状の多数の磁性を持った磁性凝集体即ち磁性物質とな
る。これらの磁性物質は磁気分離部を通過する際に分離
部に設けられた磁性フィルタに吸引され原水中から分離
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、磁
性フィルタへの磁性物質の吸引力は、直流電源装置から
流された直流電流で空心コイルによって作られる磁場の
強さと共に大きくなる。また、高勾配磁気フィルタを構
成する磁性金属細線表面からの距離と共に小さくなる。
ここで、処理量を増加させるために磁気分離部の被処理
水の流速を大きくするためには、該細線上に磁性物質が
吸引蓄積したその上にさらに被処理水中の磁性物質を高
流速中で吸引する必要があり、自ずと磁場の強さを大き
くしなければならない。しかしながら、磁場の強さを大
きくすると、高勾配磁気フィルタ全体の吸着力が増加
し、高勾配磁気フィルタの被処理水の上流側すなわち処
理水の入り口部のフィルタに多量の磁性物質が吸着し、
この部分のみが目詰まり状態となり、高勾配磁気フィル
タの全体の捕捉効率が低下し、さらにフィルタ全体に磁
性物質が捕捉されていない状態の早い時期に逆洗運転効
率流動抵抗が大きくなってその後の運転ができなくな
り、洗浄時には,浄化運転を行い浄化運転を停止せざる
を得ず,装置の浄化処理水量が減少し浄化運転効率が低
下する問題がある。
【0004】本発明の目的は、磁気分離運転を効率よく
できる浄化装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、高勾配磁気
フィルタに磁性物質をまんべんなく全体に捕捉すること
により達成する。
【0006】磁気分離部の電磁石の発生磁場を浄化運転
中制御し、高勾配磁気フィルタに磁性物質があまり蓄積
してないときには磁場の強さを小さくし、磁性物質の蓄
積量が増加するとともに、磁場の強さを大きくする。こ
の制御により、高勾配磁気フィルタを構成する磁性金属
細線表面上に磁性物質の蓄積量の厚さが薄い場合には、
小さな磁場の強さの中でも必要な吸引力が働き被処理水
中の磁性物質を高流速中で該蓄積層の上に捕捉できる。
蓄積量が増えると蓄積層の厚さも増え、同じ磁場強さの
中では必要な吸引力が得られなくなり、被処理水中の磁
性物質はフィルタに捕捉されずに磁気分離部から流出す
る。したがって、この場合磁場強さを増加してやれば、
吸引力は増加し、被処理水中の磁性物質を高流速中でも
該蓄積層の上に捕捉できる。
【0007】このようにすれば、高勾配磁気フィルタの
全体で磁性物質をまんべんなく捕捉できるので捕捉効率
が向上し、必要逆洗周期も長くでき、浄化運転効率を向
上できる。
【0008】一方、磁場強さを一定な大きな状態で使用
する場合は、高勾配磁気フィルタ内に目詰まりを起こさ
ない大きな通過流路部を被処理水の流れ方向に複数箇所
もうけることにより、バイパス流路が確保でき、磁気フ
ィルタ全体で流動抵抗が均一になるように、高勾配磁気
フィルタの全体で磁性物質をまんべんなく捕捉できの捕
捉効率が向上し、必要逆洗周期も長くでき、浄化運転効
率を向上できる。
【0009】また,上記電磁石にニオブチタン系やニオ
ブ・スズ系やニオブ・アルミニュウム系やビスマス系や
タリウム系等の高温超電導系の超電導磁石を使用するれ
ば磁場発生用の消費電力は非常に少なくてすみ,連続分
離方式では、電磁石の電源を運転中に操作する必要がな
いので、分離運転中に永久電流運転ができこの間電流供
給ケーブルを極低温の磁石から機械的に分離することが
でき、超電導磁石に室温部から熱が侵入する事を防止で
きる。このため,冷却用の液体ヘリウムや液体窒素の冷
媒の消費量を低減できる。さらに冷凍機で超電導磁石を
冷却する場合には,冷凍機の消費電力を低減でき,冷凍
機を小型化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1,
図2,図3、図4により説明する。図1は磁気分離部の
正面断面図であり,図2は図1の鳥観図,図3は磁気分
離容器の外観図、図4は側面図である。
【0011】図1及び図2において,磁気分離容器31の
上下の円筒状容器32a,32bの外周に配置したそれぞれの
ソレノイド超電導電磁石33a,33bにより,超電導電磁石3
3a,33bの間の磁気分離容器内の空間34には上部から下部
方向に,または下部から上部方向に磁場が発生する。こ
の磁場強さは電磁石の電流値及びコイルの巻数によって
決定される。本実施例では、電磁石に超電導磁石を使用
した例を示しており、円筒状の超電導磁石33a,33bはボ
ビン35a,35bに巻き付けられている。ボビン35a,35bはス
テンレス鋼製や銅製やアルミニュウム合金製や強化エポ
キシ樹脂製やこれらの材質の組み合わせたもの等が使用
され、剛性が強く、熱伝導がよくかつ熱容量が小さくな
るように選定される。ボビン35a,35bの一部に冷凍機36
a,36bの第2冷却端37a,37bを熱的に接触させ,ボビン35
a,35bを介して超電導磁石33a,33bを超電導状態に冷却,
保冷している。また,冷凍機36a,36bの第2冷却端37a,3
7bより冷却温度が高い第1冷却端38a,38bに,ドーナツ
状の熱シールド容器39a,39bを熱的に接触させて冷却
し,超電導磁石33a,33bに侵入する輻射熱を吸収して熱
的にシールドする。さらにその外周部を真空断熱容器40
a,40bで断熱している。冷凍機36a,36bは圧縮機41a,41b
と高圧配管42a,42b,低圧配管43a,43bと連結され,作動
流体を高圧状態で供給され,冷凍機内で断熱膨張して寒
冷を発生し,膨張後の作動流体を圧縮機に戻す。
【0012】超電導磁石33a,33bには電源42a,42bから電
流を供給する。室温部からの電流リード線43a,43bの端
部は熱シールド容器39a,39bの一部と,電気絶縁性を有
したかつ熱伝導性が良好な例えばサファイヤ製の電気絶
縁体44a,44bを介して熱的に接続されている。電気絶縁
体44a,44bから超電導磁石側の電流リード線45a,45bは熱
シールド容器39a,39bまたは第1冷却端38a,38b温度以下
で超電導状態となる超電導材で構成され,超電導磁石33
a,33bと接続されている。
【0013】冷凍機36a,36bは作動冷媒にヘリウム、窒
素、空気、水素、フロン系ガスを使用する機器やペルチ
ェ素子を使用した電子式の機器が使用される。ガスを作
動流体に使用した冷凍機の方式としては、ギフォード・
マクマホン式、ソルベイ式、スターリング式、パスル管
式、コリンズ型膨張機式、膨張タービン式、膨張弁式、
これらを組み合わせた機器等が使用される。
【0014】図3に示すように,磁気分離容器31の上下
の円筒状容器32a,32bは中央部の長方形をした磁気フィ
ルタ収納体46a,46b,46cと共有空間を有する様に接続さ
れている。図1又は2において、磁気フィルタ収納体46
a,46b,46c内に配置された磁気フィルタ保持容器47aは,
ロッド移動駆動装置50aで気密摺動部50bを通り紙面左右
方向に移動するロッド50cに接続され,紙面左右方向に
移動する。磁気分離のための空間34は磁気フィルタ収納
体46c内に構成される。磁気フィルタ保持容器47a内に
は,磁性材で構成した磁気フィルタ48a,48b,48c,48dが
配置され,それぞれ隔壁49a,49b,49cで仕切られてい
る。隔壁49bは磁気フィルタ48b,48cを隔離している。ま
た,シール59aで左側の逆洗槽空間と磁気分離空間を隔
離している。磁気フィルタ48b,48cを保持している磁気
フィルタ保持容器47の紙面上下部には,被処理流体が流
通する穴47aがある。磁気分離容器31の上下の円筒状容
器32a,32b内には,磁極51a,51bを配置し超電導磁石33a
で発生した磁束は,図1の場合,磁極51aから磁気フィ
ルタ48bを通り磁極51bを経て超電導磁石33bにつなが
る。
【0015】図2に示すように、磁界中におかれた磁気
フィルタ48bを構成する例えば磁性細線の表面には,大
きな磁気勾配が発生する。ところで、貯水池からポンプ
等で吸い上げられた処理水は、大きなごみ等を取り除か
れ、導水管14を介して磁気分離装置の入口46から装
置内部に流入される。なお、貯水池から導水管14まで
の処理は従来と同じであるので、ここでの処理装置の構
成方法等の説明は省略する。磁性フロックの磁性物質を
含む前処理水は、磁気分離容器31の入り口46から磁気分
離容器31の円筒状容器32b内に流入し、磁極51bの穴52
b,穴47bを通り,磁気フィルタ48b内に流れ込む。被処
理水中の磁性物質は磁気勾配が大きな,磁気フィルタ48
bを構成する磁性細線の表面に磁力で吸引され,磁性細
線の表面に捕捉される。磁性物質を分離され浄化された
被処理水は、流通孔50,磁極51aの穴52aを通り,磁気分
離部の出口53から流出し,浄化された被処理水位の原水
は処理水として導水管22を通り,図示していない処理水
槽23に一旦蓄えられ、導水管24を通じて貯水池1に戻さ
れる。
【0016】ここで、磁気分離部の電磁石の発生磁場を
浄化運転中電源42a,42bからの供給電流値を制御し、高
勾配磁気フィルタに磁性物質があまり蓄積してないとき
には供給電流値を小さくして超電導磁石33aおよび超電
導磁石33bの発生磁場の強さを小さくし、例えば、磁気
フィルタ48bが置かれた空間の磁場強度を3千から5千
ガウス程度する。磁気フィルタ48bを構成する磁性金属
細線表面上に磁性物質の蓄積量があまりなくその蓄積厚
さが薄い場合には、3千から5千ガウス程度で、蓄積層
上の磁気力は大きく,例えば流速 0.1m/sから0.2m/sの
高流速の被処理水磁性物資は中程度の磁力で十分にその
表面に捕捉、蓄積される。
【0017】蓄積層の厚さが例えば2mmから3mmに
達すると、3千から5千ガウス程度では、蓄積層上の磁
気力は厚さ方向の距離に反比例して次第に小さくなり、
捕捉力が低下する。このとき、電源42a,42bからの供給
電流値を制御し、供給電流値を大きくして超電導磁石33
aおよび超電導磁石33bの発生磁場の強さを次第に大きく
し、例えば、磁気フィルタ48bが置かれた空間の磁場強
度を6千から1万ガウス程度に次第に大きくする。この
ようにすれば、蓄積層上の磁気力を厚さ方向の距離に関
わらずある一定の値に保持でき、捕捉力を一定に保つこ
とができる。したがって、被処理水中の磁性物質は高流
速中でも該蓄積層の上にさらに捕捉でき高勾配磁気フィ
ルタ48bの全体で磁性物質をまんべんなく捕捉できる
ので捕捉効率が向上し、必要逆洗周期も長くでき、浄化
運転効率を向上できる。
【0018】上記磁場制御は、前述のように電源電流を
磁性フィルタに積層した厚さを計測して、厚さに応じて
電流を可変制御できればよいが、前述のように磁性フィ
ルタには3千から1万ガウスの磁場が発生しており簡単
に計測することができない。そこで本実施例では、第1
の制御方法として、被処理水中の磁性物質の濃度を予め
計測し、それを図示していない磁性制御手段中に設けた
記憶部に記憶しておく。被処理水の水量を入り口46側
に設けた水量計で計測し、被処理水中の磁性物質の濃度
が明確な場合は、被処理水量の積算量を計測し、計測し
た処理水量と予め記憶されている磁性物質の濃度から、
磁性フィルタ上の蓄積量を予測演算し、その結果を用い
て、電源電流の供給量を決定し、磁場の強度を制御する
方法がる。
【0019】第2の方法として、磁気分離部出口に処理
水中の粒子数をレーザ式の粒子数計測装置で計測し、磁
性フィルタに捕捉されずに流出してきた磁性物質の量を
計測し、粒子数が設定値を越えれば磁場強度を大きくす
るように供給電流値を増加させるように制御する。ま
た、入り口側にも出口側と同じく、粒子数計測器を設け
ておき、その差分からフィルタ上に積層した磁性体の量
を推定し、電流を制御する方法もある。また、第3の方
法として、磁性分離部出入口間の被処理水の流動圧力損
失を計測し、磁性フィルタ上の磁性物質の蓄積量を予測
計算し、損失圧力値が設定値を越えれば磁場強度を次第
に大きくするように供給電流値を増加させるように制御
することができる。
【0020】次に、逆洗は以下のように行われる。磁性
物質がまんべんなく一定量分磁気フィルタ48cに捕捉さ
れた後、磁気分離の性能を回復させるために、フィルタ
の逆洗が行われる。逆洗は、磁性物質を多量に捕捉した
磁気フィルタ48cを,ロッド移動駆動装置50a,ロッド50
cにより紙面右側の磁気フィルタ収納体46b内に移動す
る。隔壁49bは紙面右側の逆洗部と中央部の磁気分離部
とを隔離する。弁23bを開き,導水管22を通して浄化水
を,導水管54b,入口55bから磁気フィルタ収納体46b内に
流入させる。このとき,空気タンク26から弁27b通じて
空気を導水管54b内に供給し、磁気フィルタ収納体46b内
でエヤーバブリングを行いながら、磁気フィルタを洗浄
する。磁気フィルタ収納体46b内では磁界強度が小さく
なっており、磁性細線表面の磁気勾配も小さくなって、
磁力が小さくなっており、付着した磁性物質は容易に磁
性細線表面から離脱する。この様にして、磁性物質を磁
気フィルタから洗浄除去し、この洗浄水を穴47b、出口5
6b、弁57b、導水管58bを通して逆洗処理水槽29に蓄え
る。この洗浄水は別途逆洗処理水槽29から運び出され、
埋め立て地等に廃棄されたり、乾燥して磁性粉を回収し
たのち焼却や廃棄される。この逆洗時には、超電導磁石
の電源は切らずに、磁気フィルタ48bで磁気分離を継続
しており、磁気分離運転は続行されている。
【0021】磁気フィルタ48bに一定量の磁性物質が捕
捉されると、ロッド移動駆動装置49a、ロッド49bにより
紙面左側の磁気フィルタ収納体46a内に磁気フィルタ48b
を移動する。このとき洗浄された磁気フィルタ48cが左
側に移動し、このとき被処理水の流動は停止しない。ま
た、このとき弁23a、23b、57a、57bは閉じている。磁気
フィルタが左側への移動が完了すると、隔壁49bは紙面
左側の逆洗部と中央部の磁気分離部とを隔離し、シール
59bで右側の逆洗槽空間と中央部の磁気分離空間を隔離
している。この動作は被処理水を流しながら行われ、被
処理水中の磁性物質は中央部の磁界中に存在する磁気フ
ィルタ48b、48cで捕捉され、処理水は出口53から流出す
る。磁気フィルタ48bが左側に移動したのち、弁23aを開
き、導水管22を通して浄化水を、導水管54a、入口55aか
ら磁気フィルタ収納体46a内に流入させる。このとき、
空気タンク26から弁27a通じて空気を導水管54a内に供給
し、磁気フィルタ収納体46a内でエヤーバブリングを行
いながら、磁気フィルタを洗浄する。磁気フィルタ収納
体46a内では磁界強度が小さくなっており、磁性細線表
面の磁気勾配も小さくなって、磁力が小さくなってお
り、付着した磁性物質は容易に磁性細線表面から離脱す
る。この様にして、磁性物質を磁気フィルタから洗浄除
去し、この洗浄水を穴47b、出口56a、弁57a、導水管58a
を通して逆洗処理水槽29に蓄える。この洗浄水は別途逆
洗処理水槽29から運び出され、埋め立て地等に廃棄され
たり、乾燥して磁性粉を回収したのち焼却や廃棄され
る。この逆洗時には、超電導磁石の電源は切らずに、磁
気フィルタ48aで磁気分離を継続しており、磁気分離運
転は続行されている。
【0022】磁気フィルタ移動時には、磁気フィルタ48
a,48dが磁気的ダミーとして作用し、左右方向移動の駆
動力を最小にする磁性細線およびフィルタ長さ等の寸法
が定められる。
【0023】超電導磁石超電導磁石33a、33bに通電中、
お互いの電磁石には吸引力が発生するため、図4に示す
ように、ボビン35a、35bを複数本のロッド60で支持され
ている。ロッド60はステンレス鋼、アルミニュウム合
金、ニッケル合金、エポキシ樹脂合成材等で構成され、
円筒状の熱シールド容器61、真空容器62で囲われてい
る。図2において、中央部の磁気分離の空間34と紙面奥
方向にある磁気フィルタ収納体46a内とは開口63で連通
されており、磁気フィルタ48aと48bが移動する。開口63
のまわりには、隔壁64があり、この部分に隔壁49bの縁
が接触し両空間を気密して隔離する。
【0024】本実施例によれば、高勾配磁気フィルタ4
8b、48cの全体で磁性物質をまんべんなく捕捉でき
るので捕捉効率が向上し、必要逆洗周期も長くでき、浄
化運転効率を向上できる効果がある。
【0025】以上の実施例では、冷凍機の寒冷部を直接
電磁石の一端に熱的に一体化させ冷却したが、電磁石を
冷凍機の作動流体が流動す冷却管を介して冷却するよう
にしても同様な効果が生じる。また、電磁石を液体ヘリ
ウムや液体窒素、液化フロン等の極低温,低温冷媒で冷
却する場合であっても同様な効果が生じる。
【0026】また,被処理水としては,動物プラクトン
や植物プランクトン,有機,無機物質,重金属物質や化
学物質等を含む,海水,河川水,湖沼水,工業廃水,ゴ
ミ処理場の雨水廃水,下水,排煙洗浄水等があり,さら
に磁性物質を含む排煙等の気体の浄化にも使用できる。
【0027】廃水中の重金属を磁性物質とするために
は,廃水を酸,アルカリ処理し,例えば水酸化鉄を添加
する。このようにして,重金属を含む廃水中に磁性物質
が形成される。
【0028】さらに,本実施例の超電導磁石において,
永久電流スイッチを真空断熱容器内に設け,運転開始時
に一度励磁し永久電流で運転できるようにすれば,電源
の補給系は必要でなく,常温部から極低温部につながる
電流ケーブルを一旦はずすことができる。これにより,
電流ケーブルを伝わって常温部から極低温部に熱が侵入
する事を防止できるため,さらに,超電導磁石を冷却す
る冷凍機の電力や,冷媒の消費量を低減できる効果があ
る。
【0029】また、本実施例では磁性物質の排出を被処
理水の上流方向にしたが、これが下流方向でも良く,被
処理水の流動方向に対し直角方向でも良い。
【0030】また,上記超電導磁石には,ニオブチタン
系やニオブ・スズ系やニオブ・アルミニュウム系やビス
マス系やタリウム系等の高温超電導系の超電導磁石が適
用可能である。
【0031】本発明の他の実施例を図5に示す。本実施
例が図4と異なる点は図4中の電磁石33a,33bの外周部
に磁極65を配置し,両電磁石間の磁石外周部の磁界を吸
収連結することにより,厚めの磁極51a,51b間の磁気分
離空間34に発生する磁界を磁極65が無い場合に比べて,
より強くでき,磁気フィルタでの捕捉の磁力を大きくで
き制御する供給電流値をより少な目にできるので電源を
小型化することができる。
【0032】本発明の他の実施例を図6に示す。本実施
例が図2と異なる点はの1つは、図2中の電磁石33a,33
bの電源に従来技術と同様な運転中に磁場制御しない電
源17を使用した点であり。他の一点は、磁気フィルタ
48b,48c中の被処理水の上流側に穴48eを千鳥状に設けた
点にある。本実施例によれば、磁気分離部の電磁石の発
生磁場を浄化運転中電源42a,42bからの供給電流値を一
定とし、超電導磁石33aおよび超電導磁石33bの発生磁場
の強さを、例えば、磁気フィルタ48bが置かれた空間の
磁場強度を1万ガウス程度する。磁気フィルタ48bを構
成する磁性金属細線表面上に磁性物質の蓄積量があまり
なくその蓄積厚さが薄い場合でも、磁性金属細線表面上
の蓄積層上の磁気力は大きく,例えば流速 0.1m/sから
0.2m/sの高流速の被処理水磁性物資は被処理水の流入口
の穴47a近傍の磁気フィルタ48bの表面に集中的に捕捉、
蓄積される。
【0033】蓄積層の厚さが例えば4mmから5mmに
達するに連れ、捕捉された磁気フィルタ48bは目詰まり
し、その後の被処理水は穴48eを通過し次の下流側の磁
気フィルタ48bの表面に集中的に捕捉、蓄積される。こ
のようにして、本実施例では、被処理水中の磁性物質は
高流速中でも該蓄積層の上にさらに捕捉でき高勾配磁気
フィルタ20の全体で磁性物質をまんべんなく捕捉でき
るので捕捉効率が向上し、必要逆洗周期も長くでき、浄
化運転効率を向上できる。なお、本実施例において、穴
48eの開口部の大きさは、下流側部で次第に小さくし、
開口率を変化させても同様な効果が生じる。
【0034】本発明の他の実施例を図7に示す。本実施
例が図2と異なる点はの1つは、図2中の電磁石33a,33
bの電源に従来技術と同様な運転中に磁場制御しない電
源17を使用した点であり。他の一点は、磁気フィルタ
48b,48c中の被処理水の上流側を短冊状の磁気フィルタ4
8fを千鳥状に設けた点にある。本実施例によれば、磁気
分離部の電磁石の発生磁場を浄化運転中電源42a,42bか
らの供給電流値を一定とし、超電導磁石33aおよび超電
導磁石33bの発生磁場の強さを、例えば、磁気フィルタ4
8bが置かれた空間の磁場強度を1万ガウス程度する。磁
気フィルタ48bを構成する磁性金属細線表面上に磁性物
質の蓄積量があまりなくその蓄積厚さが薄い場合でも、
磁性金属細線表面上の蓄積層上の磁気力は大きく,例え
ば流速 0.1m/sから0.2m/sの高流速の被処理水磁性物資
は被処理水の流入口の穴47a近傍の磁気フィルタ48bの表
面に集中的に捕捉、蓄積される。
【0035】蓄積層の厚さが例えば4mmから5mmに
達するに連れ、捕捉された磁気フィルタ48bは目詰まり
し、その後の被処理水は短冊状の磁気フィルタ48f間の
隙間を通過し次の下流側の磁気フィルタ48bの表面に集
中的に捕捉、蓄積される。このようにして、本実施例で
は、被処理水中の磁性物質は高流速中でも該蓄積層の上
にさらに捕捉でき高勾配磁気フィルタ48bの全体で磁
性物質をまんべんなく捕捉できるので捕捉効率が向上
し、必要逆洗周期も長くでき、浄化運転効率を向上でき
る。なお、本実施例において、短冊状の磁気フィルタ48
f間の隙間の開口部の大きさは、下流側部で次第に小さ
くし、開口率を変化させても同様な効果が生じる。ま
た、隙間部は磁気フィルタ48f保持用に非磁性体で制作
した網状、ウール状の平板等の物体であっても同様な効
果が生じる。
【0036】また、従来の磁気フィルタ固定型のバッチ
式磁気分離装置に上記の実施例を適用しても同様な効果
が生じる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、高勾配磁気フィルタ2
0の全体で磁性物質をまんべんなく捕捉できるので捕捉
効率が向上し、必要逆洗周期も長くでき、浄化運転効率
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる一実施例の磁気分離部の構造を説
明する正面図。
【図2】本発明になる一実施例の磁気分離部の構造を説
明する鳥観図。
【図3】本発明になる一実施例の磁気分離容器部の外観
図。
【図4】本発明になる一実施例の磁気分離部の構造を説
明する側面図。
【図5】本発明になる他の実施例の磁気分離部の構造を
説明する側面図。
【図6】本発明になる他の実施例の磁気分離部の構造を
説明する鳥観図。
【図7】本発明になる他の実施例の磁気分離部の構造を
説明する鳥観図。
【符号の説明】
31…磁気分離容器、33a,33b…電磁石、48b,48c…磁気フ
ィルタ,42a,42b…電源、48b…磁気フィルタ、47a …
穴、48f…磁気フィルタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被除去磁性物質を含む流体Aまたは流体Bに
    磁性体と凝集剤,または被除去物質と化学反応し磁性物
    体を生じる添加物を添加して,該被除去物質を直接叉は
    間接的に磁性をもたせた磁性物質と被処理流体とを、磁
    場発生手段により発生した磁場空間内で磁気的に分離す
    る浄化装置において,磁気的に分離する運転中に前記磁
    場発生手段の磁場を変化させる磁場制御手段を設けたこ
    とを特徴とする浄化装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記磁場制御手段は磁
    気フィルタに積層した磁性体の量を予め測定した処理水
    中の磁性体の濃度と、計測した処理水量から予測演算し
    て電源電流を制御することを特徴とする浄化装置。
  3. 【請求項3】被除去磁性物質を含む流体Aまたは流体Bに
    磁性体と凝集剤,または被除去物質と化学反応し磁性物
    体を生じる添加物を添加して,該被除去物質を直接叉は
    間接的に磁性をもたせた磁性物質と被処理流体とを、磁
    場発生手段により発生した磁場空間内に磁性体で作成し
    た磁気フィルタで磁気的に分離する機能を有した浄化装
    置において,被処理水の流れ方向に複数段に分離された
    該磁気フィルタに、磁気的に吸引捕捉されない被処理水
    導通部を設け、被処理水の一部が該導通部をジグザグに
    流動することを特徴とする浄化装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000254544A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 磁気分離装置、磁気分離方法および原水中の固形物の処理方法
JP2005168573A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Etsuro Sakagami Pcb処理方法とその装置
JP2020069456A (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 Necプラットフォームズ株式会社 鉄粉除去用エアフィルタおよびその清掃方法
CN111977895A (zh) * 2020-08-06 2020-11-24 中交(天津)生态环保设计研究院有限公司 一种地表水体的异位处理方法及其处理系统
JP2021171756A (ja) * 2020-04-29 2021-11-01 泰▲車▼實業有限公司 作業温度制御可能な磁気分離器結合体

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