JP3314350B2 - 浄化装置 - Google Patents

浄化装置

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JP3314350B2
JP3314350B2 JP24631196A JP24631196A JP3314350B2 JP 3314350 B2 JP3314350 B2 JP 3314350B2 JP 24631196 A JP24631196 A JP 24631196A JP 24631196 A JP24631196 A JP 24631196A JP 3314350 B2 JP3314350 B2 JP 3314350B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気を利用して磁
性物質を除去する浄化装置に関し、特に連続的に磁性物
質を分離除去できる浄化装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体中に混在する物質を浄化する
技術には磁気分離技術があり、この種の固液分離技術を
応用した海、河川、貯水池等の連続水浄化装置として特
開昭59ー371号公報に、高勾配磁気フィルタを用い
た磁気分離装置が開示されている。この装置では水処理
する原水に磁気分離工程への前処理として、原水取水後
に、例えば四三酸化鉄等の磁性粉と凝縮剤の硫酸バン土
やポリ塩化アルミニウムを加えて撹絆する。すると、原
水中の固形浮遊物や藻類、菌類、微生物は、凝縮剤によ
って磁性フロックと結合し、コロイド状の多数の磁性を
持った磁性凝集体即ち磁性物質となる。これらの磁性物
質は磁気分離部を通過する際に分離部に吸引され原水中
から分離される。
【0003】磁気分離を利用した浄化装置の基本構成を
図8に示し、図8を参照して運転のフローを説明する。
図示の装置は、一端を貯水池1の水面下に開口させフィ
ルタ3を介装した導水管2と、該導水管2の他端に吸込
側を接続させたポンプ4と、ポンプ4の吐出側に接続さ
れた原水貯槽5と、原水貯槽5に配管8で接続された撹
拌槽9と、撹拌槽9に装着された撹拌機11及びモータ
10と、配管8に導管8Aで接続された薬剤調整装置7
と、撹拌槽9に弁13を介装した導水管14で接続され
た磁気分離装置100と、磁気分離装置100に弁21
を介装した導水管22で接続された処理水槽23と、処
理水槽23と貯水池1を接続する導水管24と、を含ん
で構成されている。
【0004】図示の装置は貯水池1の原水を浄化して再
び貯水池1に戻すもので、運転は次のように行われる。
なお、図中の品番は図1、図2と同一である。貯水池1
の原水は導水管2から大きなゴミを取るためのフィルタ
3を通してポンプ4で原水貯槽5にいったん蓄えられ、
この原水6に、薬剤調整装置7から四三酸化鉄の磁性粉
とポリ塩化アルミニウム等の凝集剤を導管8を通じて加
え、撹絆槽9に導かれる。撹絆槽9に導かれた原水(被
処理流体)は、モータ10で回転する撹絆機11で撹絆
され、磁性フロックの磁性物質を含む前処理水12とな
る。前処理水12は弁13を経て導水管14を通り磁気
分離容器15内に流入する。
【0005】空心コイル16には直流電源装置17から
直流電力が送られる。送られた直流電流の大きさに比例
した磁場が、軸線を上下方向にして配置された円筒状の
磁気分離容器15内に発生し、磁場は通水用の穴を設け
た穴明き円板である多孔磁極18によって均一化され
る。空心コイル16は鉄製のヨーク19で囲まれ、磁力
線の通路としてその漏洩が防止されている。前記均一化
された磁場によって、高勾配磁気フィルタ20の磁気フ
ィルタマトリックス(以下、マトリックスという)の磁
性細線充填物が磁化される。磁気分離容器15内の磁場
は、磁化された磁性細線充填物のために乱れを生じ、局
部的に磁束の疎密ができ、高磁場勾配となる部分が多数
発生する。磁性フロックを含んだ前処理水12を下方か
ら上向流で送水すると、原水中の磁性フロックは充填物
の磁性細線表面に、大きな磁力で捕捉され、浄化された
原水は処理水として弁21、導水管22を通り処理水槽
23にいったん蓄えられ、導水管24を通じて貯水池1
に戻される。
【0006】磁性フロックが一定量高勾配磁気フィルタ
20に捕捉された後、磁気分離の性能を回復させるため
に、フィルタの逆洗が行われる。逆洗は、先ず弁13を
閉じ前処理水12の送水を止める。次に、直流電源を切
り、磁場を無くした後高勾配磁気フィルタ20の上部か
ら弁21を通じて処理水を所定の量逆流させ、弁25を
開く。また、この時、空気タンク26から弁27、導管
28を通じて空気を供給しエヤーバブリングを行いなが
ら磁性細線表面に付着した磁性フロックを洗浄除去し、
洗浄水を逆洗処理水槽29に蓄える。この洗浄水は別途
逆洗処理水槽29から運び出され、埋め立て地等への廃
棄や、焼却により最終処理される。
【0007】この後、弁25、弁27を閉じ、再び空心
コイル16に直流電源装置17から直流電流を流し、弁
27を開いて磁気分離を再開する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高勾配
磁気フィルタ20の洗浄時には、浄化運転を停止せざる
を得ず、装置の浄化処理水量が減少し浄化運転効率が低
下する。
【0009】また、浄化運転を連続的に行うために、磁
気分離部を2組設け、片側づつ運転、逆洗を繰り返して
運転する方法が、特開昭59ー371号公報に開示され
ているが、それぞれの磁気分離部に電磁石が必要とな
り、製作コスト、および設置スペースが増加する問題が
ある。
【0010】また、浄化運転を連続的に行うために、磁
場内に配置する磁気フィルタマトリックスを流体の流れ
方向に複数段に分割し、各段毎に、流体の流れ方向と直
角方向に、それぞれ移動方向が逆向きになるように移動
させ、磁場外に移動させた磁気フィルタマトリックスを
洗浄し、洗浄後再び磁場内に移動させるようにした装置
が特開昭61ー118112号公報に開示されている。
しかし、この装置では、磁場内の磁束方向と流体流動方
向の関係、磁場内と磁場外を移動する磁性フィルタ(磁
気フィルタマトリックス)の構造の詳細、磁場内への洗
浄水の漏洩防止方法の記載がない。この装置では、磁場
内外の境界まで磁性フィルタの端部が移動するため、磁
気フィルタの一方向に大きな磁気力が作用し移動に必要
な駆動力が大きくなる問題があり、かつ、逆洗により脱
離した磁性フロックを含む洗浄水の一部が、フィルタ内
を通り磁場空間内に逆流して磁場内側に漏洩し、浄化水
に漏洩する問題がある。
【0011】本発明の目的は、磁気を利用した流体の浄
化装置において、洗浄水の漏洩を無くし、連続的に磁気
分離できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、磁気フィル
タマトリックスの洗浄を行う区画を大気から隔離する収
納室を設け、磁気フィルタマトリックスの移動時に、被
処理流体が流れて磁気分離が行われる区画と前記収納室
を隔離する手段(例えば水密隔壁)を設けることで達成
される。加えて、磁気フィルタマトリックスの移動方向
の長さを、磁気フィルタマトリックスが移動しても端部
が常に磁場内外の境界を越さない長さとすると効果的で
ある。
【0013】磁気分離部の電磁石を、必要磁束方向に分
割された複数個の組の電磁石で構成し、磁気分離部に発
生する磁束方向と直角方向に形成された開口部を、磁気
分離部へのマトリックス移動の入口、出口部として移動
方向に複数個に隔壁で分割したマトリックスを、マトリ
ックスの端部が磁場内外の境界を越さない範囲で移動さ
せれば、磁気分離部に発生する磁束方向に流れる被処理
水の流れに大きな阻害を与えずに、マトリックスを小さ
な力で移動でき、磁気分離部に挿入したマトリックスで
磁気分離運転し、磁気分離部から外れた部分のマトリッ
クスを磁気分離部外で逆洗し、逆洗後再び磁気分離部に
挿入でき、また、逆洗時の逆洗水を磁気分離部に漏洩さ
せることなく、マトリックスから脱離した磁性物質を容
易に捕集する事ができる。これによって、浄化運転効率
が向上するとともに、電磁石1組で複数個のマトリック
スを磁気分離運転に利用できるので、磁気分離装置を小
型にする事ができる。
【0014】また、上記電磁石にニオブチタン系やニオ
ブ・スズ系やニオブ・アルミニウム系やビスマス系やタ
リウム系等の高温超電導系の超電導磁石を使用するれば
磁場発生用の消費電力は非常に少なくてすみ、連続分離
方式では、電磁石の電源を運転中に操作する必要がない
ので、分離運転中に永久電流運転ができこの間電流供給
ケーブルを極低温の磁石から機械的に分離することがで
き、超電導磁石に室温部から熱が侵入する事を防止でき
る。このため、冷却用の液体ヘリウムや液体窒素の冷媒
の消費量を低減できる。さらに冷凍機で超電導磁石を冷
却する場合には、冷凍機の消費電力を低減でき、冷凍機
を小型化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
1,図2,図3により説明する。図1は装置主要部の断
面側面図を含む全体構成を示し、図2は装置主要部の断
面斜視図、図3は装置主要部(磁気分離容器)の外観斜
視図である。但し、図8の一点鎖線外の部分に相当する
部分は、図8と同様構成であるので記載を省略してあ
る。したがって、図8の磁気分離装置100に相当する
部分について説明する。
【0016】図示の浄化装置(正確には浄化装置を構成
する磁気分離装置)は、磁極51aを内装し軸線を上下
方向にして配置された円筒状容器32aと、円筒状容器
32aに長方形中空の磁気フィルタ収納体46cを挟ん
で対向し磁極51bを内装した円筒状容器32bと、円
筒状容器32a,32bの軸線に垂直をなす方向(水平
方向)に磁気フィルタ収納体46cを挟んで対向する長
方形中空の磁気フィルタ収納体46a,46bと、磁気
フィルタ収納体46a,46b,46cに前記軸線と垂
直の方向に移動可能に内装された磁気フィルタ保持容器
47aと、磁気フィルタ収納体46aの水平方向端部
(磁気フィルタ収納体46bから遠い側の端部)を気密
摺動部50bで貫通し磁気フィルタ保持容器47aに結
合されたロッド50cと、磁気フィルタ収納体46aの
外部に配置されてロッド50cを駆動するロッド移動駆
動装置50aと、円筒状容器32a,32bそれぞれの
周囲に同心状に配置されたボビン35a,35bと、ボ
ビン35a,35bそれぞれに捲回された円筒状のソレ
ノイド超電導電磁石(以下、超電導磁石または空心磁石
という)33a,33bと、ボビン35a,35bの間
に両者の接近を妨げるように上下方向に配置された複数
本のロッド60と、前記ボビン35aと空心磁石33a
を内装するドーナツ状の熱シールド容器39aと、前記
ボビン35bと空心磁石33bを内装するドーナツ状の
熱シールド容器39bと、熱シールド容器39a,39
bをそれぞれ内装するドーナツ状の真空断熱容器40
a,40bと、ボビン35a,35bに第2冷却端37
a,37bを、熱シールド容器39a,39bに第1冷
却端38a,38bを、それぞれ接触させて冷却する冷
凍機36a,36bと、を主要部として構成されてい
る。
【0017】円筒状容器32a,32b,磁気フィルタ
収納体46a,46b,46cは、内部が連続した一つ
の空間を形成する容器をなしており、この容器を、磁気
分離容器31と呼ぶ。円筒状容器32a,32b及び磁
気フィルタ収納体46cが被処理流体の流路を成し、磁
気フィルタ収納体46a,46bが被処理流体の流路か
ら退出した磁気フィルタマトリックスを収納する収納部
となる。
【0018】また、水平に並んだ磁気フィルタ収納体4
6a,46b,46cで形成される空間内に収納された
磁気フィルタ保持容器47aは、その内部が中央部に配
置された水密の隔壁49b,両側に配置された水密の隔
壁49a,49cで4つの区画に区分され、図上左から
順に、磁気フィルタマトリックス(以下、磁気フィルタ
という)48a,48b,48c,48dが充填されて
いる。磁気フィルタ48b,48cが充填されている区
画の上下面を構成する磁気フィルタ保持容器47aの壁
面には、被処理水や浄化水、逆洗水などが通るための穴
47bが複数個開けられている。さらに、隔壁49a,
49cの位置で、磁気フィルタ保持容器47aの外周に
沿ってシール59a,59bが設けられ、磁気フィルタ
保持容器47aの外周面と磁気フィルタ収納体46a,
46b,46cの内周面の間を水密にシールしている。
【0019】磁気分離装置100は、上記主要部に次の
機器を含んで構成されている。すなわち、冷凍機36
a,36bに、それぞれ高圧配管42a,42b及び低
圧配管43a,43bで接続された圧縮機41a,41
bと、超電導磁石33aに電流リード線68a,45a
を介して電流を供給する電源67aと、超電導磁石33
bに電流リード線68b,45bを介して電流を供給す
る電源67bと、電流リード線68a,68bが真空断
熱容器40a,40bを貫通する部分で電流リード線6
8a,68bと真空断熱容器40a,40bの間に介装
された電気絶縁体44c,44dと、電流リード線68
a,68bと熱シールド容器39a,39bの間に介装
された電気絶縁体44a,44bと、円筒状容器32a
の上面に形成された流出口53に接続された導水管22
と、磁気フィルタ収納体46a,46bの上面にそれぞ
れ形成された入り口55a,55bに一端を接続され他
端を導水管22に接続した導水管54a,54bと、導
水管54a,54bに介装された便23a,23bと、
弁23aと入り口55aの間の導水管54aに弁27a
を介して接続され,弁23bと入り口55bの間の導水
管54bに弁27bを介してそれぞれ接続された空気タ
ンク26と、磁気フィルタ収納体46a,46bの下面
にそれぞれ形成された出口56a,56bに一端を接続
され他端を逆洗処理水槽29に接続した導水管58a,
58bと、導水管58a,58bに介装された弁57
a,57bと、円筒状容器32bの下面に形成された流
入口69に接続された導水管14と、前記複数本のロッ
ド60の周りに二重円筒状に形成され端部が熱シールド
容器39a,39b及び真空断熱容器40a,40bに
それぞれ接続された熱シールド容器61,62と、であ
る。
【0020】以下、各部につき詳細に説明する。図1に
おいて、磁気分離容器31の上下の円筒状容器32a、
32bの外周に配置したそれぞれのソレノイド超電導電
磁石33a、33bにより、超電導電磁石33a、33
bの間の磁気分離容器31内の空間34には上部から下
部方向に、または下部から上部方向に磁場が発生する。
ソレノイド超電導電磁石33a、33bにより発生する
磁束の方向は互いに同一であり、磁場の強さは電磁石の
電流値及びコイルの巻数によって決定される。本実施例
では、電磁石に超電導磁石を使用した例を示している。
【0021】ボビン35a、35bはステンレス鋼製や
銅製やアルミニウム合金製や円周方向に分割された銅
製、アルミニウム合金製や強化エポキシ樹脂製やこれら
の材質の組み合わせたもの等が使用され、剛性が強く、
熱伝導がよく、磁石励磁、消磁時にボビンに渦電流が発
生しにくく、かつ熱容量が小さくなるように選定され
る。ボビン35a、35bの一部に冷凍機36a、36
bの第2冷却端37a、37bを熱的に直接または間接
的に接触させ、ボビン35a、35bを介して超電導磁
石33a、33bを超電導状態に冷却、保冷している。
【0022】また、冷凍機36a、36bの第2冷却端
37a、37bより冷却温度が高い第1冷却端38a、
38bに、ドーナツ状の熱シールド容器39a、39b
を熱的に接触させて冷却し、超電導磁石33a、33b
に侵入する輻射熱を吸収して熱的にシールドする。さら
にその外周部を真空断熱容器40a、40bで断熱して
いる。冷凍機36a、36bは、圧縮機41a、41b
と高圧配管42a、42b、低圧配管43a、43bで
連結され、作動流体を高圧状態で供給され、冷凍機内で
断熱膨張させて寒冷を発生し、膨張後の作動流体を圧縮
機に戻す。
【0023】超電導磁石33a、33bには電源67
a、67bから電流リード線68a、68b,45a,
45bを通して電流を供給する。室温部からの電流リー
ド線68a、68bの端部は、真空断熱容器40a,4
0bの一部と、例えばセラミック製の電気絶縁体44
c、44dを介して接続され、さらに、熱シールド容器
39a、39bの一部と、電気絶縁性を有したかつ熱伝
導性が良好な例えばサファイヤ製の電気絶縁体44a、
44bを介して熱的に接続されている。電気絶縁体44
a、44bから超電導磁石側の電流リード線45a、45
bは熱シールド容器39a、39bまたは第1冷却端3
8a、38bの温度以下で超電導状態となる超電導材で
構成され、超電導磁石33a、33bと接続されてい
る。
【0024】冷凍機36a、36bには、作動冷媒にヘ
リウム、窒素、空気、水素、フロン系ガスを使用する機
器やペルチェ素子を使用した電子式の機器が使用され
る。ガスを作動流体に使用した冷凍機の方式としては、
ギフォード・マクマホン式、ソルベイ式、スターリング
式、パスル管式、コリンズ型膨張機式、膨張タービン
式、膨張弁式、これらを組み合わせた機器等が使用され
る。
【0025】図3に示すように、磁気分離容器31の上
下の円筒状容器32a、32bは中央部の長方形をした
磁気フィルタ収納体46a、46b、46cと共有空間
を有する様に接続され、磁気フィルタ収納体46a、4
6b、46c内に配置された磁気フィルタ保持容器47
aは、ロッド移動駆動装置50aで、気密摺動部50b
を通り紙面左右方向に移動するロッド50cに接続さ
れ、紙面左右方向に移動する。磁気分離のための空間3
4は図3の磁気フィルタ収納体46c内に構成される。
【0026】磁気フィルタ保持容器47a内には、磁性
材の金網やエキスパンドメタル等で構成した磁気フィル
タ48a、48b、48c、48dが多段状に配置さ
れ、それぞれ隔壁49a、49b、49cで仕切られて
いる。中央の隔壁49bは磁気フィルタ48b、48c
を隔離し、さらに外周部で磁気フィルタ収納体46cの
図上右側の隔壁64と当接して磁気フィルタ収納体46
c内の空間と磁気フィルタ収納体46b内の空間を、ま
たは磁気フィルタ収納体46cの図上左側の隔壁64と
当接して磁気フィルタ収納体46c内の空間と磁気フィ
ルタ収納体46a内の空間を、それぞれ隔離するように
なっている。また、磁気フィルタ保持容器47aが図上
右側に移動しているときはシール59aで左側の逆洗槽
空間(磁気フィルタ収納体46a内空間)と磁気分離空
間(磁気フィルタ収納体46c内の空間)を隔離し、磁
気フィルタ保持容器47aが図上左側に移動していると
きはシール59bで右側の逆洗槽空間(磁気フィルタ収
納体46b内空間)と磁気分離空間(磁気フィルタ収納
体46c内の空間)を隔離している。
【0027】磁気フィルタ収納体46a,46bのそれ
ぞれ両端部には、磁気フィルタ保持容器47aが左右に
容易に移動できるように、図示されていない圧抜き手段
が設けてある。そして、磁気フィルタ保持容器47aが
図上、右側に移動したときは磁気フィルタ48aが磁気
フィルタ収納体46a内にとどまり、左側に移動したと
きは磁気フィルタ48dが磁気フィルタ収納体46b内
にとどまるように、磁気フィルタ保持容器47aの移動
方向の長さが設定されている。
【0028】磁気フィルタ48b、48cを保持してい
る磁気フィルタ保持容器47の紙面上下部には、被処理
流体が流通する穴47bがある。
【0029】磁気分離容器31の上下の円筒状容器32
a、32b内には軸線方向に互いに平行な複数の穴52
a,52bを設けた円柱状の磁極51a、51bが配置
され、超電導磁石33aで発生した磁束は、図1の場
合、磁極51aから磁気フィルタ48bを通り磁極51
bを経て超電導磁石33bにつながる。発生する磁束は
磁気フィルタ収納体46a,46b内には少量しか入り
こまないようにしてある。
【0030】磁界中におかれた磁気フィルタ48bを構
成する例えばエキスパンドメタルの磁性細線の表面に
は、大きな磁気勾配が発生する。磁性フロックの磁性物
質を含む前処理水は、磁気分離容器31の流入口69か
ら磁気分離容器31の円筒状容器32b内に流入し、磁
極51bの穴52b、磁気フィルタ保持容器47aの下
部の穴47bを通り、磁気フィルタ48b内に流れ込
む。ここで、被処理水中の磁性物質は磁気勾配が大き
な、磁気フィルタ48bの表面に磁力で吸引され、磁性
細線の表面に捕捉される。磁性物質を分離され浄化され
た被処理水は、磁気フィルタ保持容器47aの上部の穴
47b、磁極51aの穴52aを通り、磁気分離部の流
出口53から導水管22に流出し、浄化された被処理水
は処理水として図8と同様に処理水槽23に一旦蓄えら
れ、導水管24を通じて貯水池1に戻される。
【0031】一方、この前工程で磁性物質が一定量磁気
フィルタ48cに捕捉された後、磁気分離の性能を回復
させるために、磁気フィルタ48cの逆洗を行なうが、
逆洗は、磁性物質を多量に捕捉した磁気フィルタ48c
を、ロッド移動駆動装置50a、ロッド50cにより紙
面右側の磁気フィルタ収納体46b内に移動する。隔壁
49bは紙面右側の逆洗部と中央部の磁気分離部とを隔
離する。弁23bを開き、磁気フィルタ48bで浄化さ
れた浄化水を導水管22を通して、導水管54b、入口
55bから磁気フィルタ収納体46b内に流入させる。
このとき、空気タンク26から弁27bを通じて空気を
導水管54b内に供給し、磁気フィルタ収納体46b内
でエヤーバブリングを行いながら、磁気フィルタ48c
を洗浄する。磁気フィルタ収納体46b内では磁極間の
磁場空間外にあるため磁界強度が小さい。したがって、
磁性細線表面の磁気勾配も小さくなって、磁力が小さく
なっており、付着した磁性物質は容易に磁性細線表面か
ら離脱する。
【0032】また、磁気フィルタ48bの紙面左側には
ダミーの磁気フィルタ48aを設け、磁気フィルタ48
aと磁気フィルタ容器47の左端部が、磁極間の磁場空
間外にはみ出すようにしているので、磁場空間端部に存
在する磁場が急激に低下する磁場境界から、磁気フィル
タが越えないようにしている。したがって、磁場空間左
右両端部に同じ磁化率、同じ質量の磁気フィルタおよび
磁気フィルタ保持容器が存在するので、左右の磁気力が
バランスして、磁気フィルタを左右に移動するために必
要な力は小さくて済む。
【0033】このようにして、磁性物質を磁気フィルタ
から洗浄除去し、この洗浄水を穴47b、出口56b、
弁57b、導水管58bを通して図8と同様に逆洗処理
水槽29に蓄える。この洗浄水は別途逆洗処理水槽29
から運び出され、埋め立て地等に廃棄されたり、乾燥し
て磁性粉を回収したのち焼却、廃棄されたりする。この
逆洗時には、超電導磁石の電源は切らずに、磁気フィル
タ48bで磁気分離を継続しており、磁気分離運転は続
行されている。
【0034】磁気フィルタ48bに多量の磁性物質が捕
捉されると、ロッド移動駆動装置50a、ロッド50c
により紙面左側の磁気フィルタ収納体46a内に磁気フ
ィルタ48bを移動する。このとき洗浄された磁気フィ
ルタ48cが左側に移動し、このとき被処理水の流動は
停止しない。また、このとき弁23a、23b、57
a、57bは閉じている。磁気フィルタが左側への移動
が完了すると、隔壁49bは紙面左側の逆洗部と中央部
の磁気分離部とを隔離し、シール59bで右側の逆洗槽
空間と中央部の磁気分離空間を隔離している。この動作
は被処理水を流しながら行われ、この動作の間、被処理
水中の磁性物質は中央部の磁界中に存在する磁気フィル
タ48b、48cの双方で捕捉され、処理水は流出口5
3から流出する。
【0035】磁気フィルタ48bが左側に移動したの
ち、弁23aを開き、導水管22を通して浄化水を、導
水管54a、入口55aから磁気フィルタ収納体46a
内に流入させる。このとき、空気タンク26から弁27
a通じて空気を導水管54a内に供給し、磁気フィルタ
収納体46a内でエヤーバブリングを行いながら、磁気
フィルタ48bを洗浄する。磁気フィルタ収納体46a
内では磁界強度が小さくなっており、磁性細線表面の磁
気勾配も小さくなって、磁力が小さくなっており、付着
した磁性物質は容易に磁性細線表面から離脱する。この
様にして、磁性物質を磁気フィルタから洗浄除去し、こ
の洗浄水を穴47b、出口56a、弁57a、導水管5
8aを通して図8と同様に逆洗処理水槽29に蓄える。
この洗浄水は別途逆洗処理水槽29から運び出され、さ
らに脱水処理して埋め立て地等に廃棄されたり、磁性粉
を回収したのち焼却、廃棄されたりする。この逆洗時に
は、超電導磁石の電源は切らずに、磁気フィルタ48c
で磁気分離を継続しており、磁気分離運転は続行されて
いる。
【0036】磁気フィルタ移動時には、磁気フィルタ4
8a、48dが磁気的ダミーとして作用し、左右方向移
動の駆動力を最小にする磁性細線およびフィルタ長さ等
の寸法が定められる。
【0037】超電導電磁石33a、33bに通電中、電
磁石33a、33b相互間には吸引力が発生するため、
図4に示すように、ボビン35a、35bの間には複数
本のロッド60が両者の近接を防ぐように装着されてい
る。ロッド60はステンレス鋼、アルミニウム合金、ニ
ッケル合金、エポキシ樹脂合成材等で構成され、円筒状
の熱シールド容器61、真空容器62で囲われている。
図4において、中央部の磁気分離の空間(磁気フィルタ
収納体46cの内部空間)34と紙面奥方向にある磁気
フィルタ収納体46aの内部空間とは開口63で連通さ
れており、この部分を磁気フィルタ保持容器47aに充
填された磁気フィルタ48aと48bが移動する。開口
63のまわりには、隔壁64があり、この部分に図2の
隔壁49bの縁が接触し両空間をほぼ水密に隔離する。
【0038】本実施例によれば、分割した磁石間(電磁
石33aと電磁石33bの間)に、原水中の磁性物質を
磁気フィルタで捕捉する磁気分離部の空間を配置し、さ
らにこの磁気分離部の空間と、磁気フィルタに捕捉した
磁性物質を洗浄する空間とを磁気分離部の両端でフィル
タ移動方向の押し圧状態で隔離可能な構造とし、それぞ
れの空間間を移動する複数列の磁気フィルタと磁界中を
小さな駆動力で移動できる磁気的ダミー部を有する磁気
フィルタ構造で磁気分離部を構成し、かつ両空間を、被
処理水の流動方向とある角度、例えば直角方向に配置す
ることにより、被処理水の流動を阻害すること無く、磁
気フィルタを両空間の間で相互に移動できるため、逆洗
水が処理水に漏洩すること無く連続的に被処理水を浄化
できる効果がある。また、1対の磁石で磁気分離空間と
磁気フィルタ洗浄空間を同一装置内に配置できるので、
装置を小型軽量にできる効果がある。
【0039】また、磁石の電源を切らずに連続的に浄化
できるので、装置の浄化運転効率が低下しない効果があ
る。
【0040】以上のべた実施例では、冷凍機の寒冷部を
直接電磁石の一端に熱的に一体化させ冷却したが、電磁
石を冷凍機の作動流体が流動する冷却管を介して冷却す
るようにしても同様な効果が得られる。また、電磁石を
液体ヘリウムや液体窒素、液化フロン等の極低温、低温
冷媒で冷却するようにしても同様な効果が得られる。
【0041】また、被処理水としては、動物プランクト
ンや植物プランクトン、有機、無機物質、重金属物質や
化学物質等を含む、海水、河川水、湖沼水、工業廃水、
ゴミ処理場の雨水廃水、下水、排煙洗浄水等があり、さ
らに磁性物質を含む排煙等の気体の浄化にも使用でき
る。廃水中の重金属を磁性物質とするためには、廃水を
酸、アルカリ処理し、例えば水酸化鉄を添加する。この
ようにして、重金属を含む廃水中に磁性物質が形成さ
れ、磁気分離を適用することが可能となる。
【0042】さらに、本実施例では逆洗の際に磁場を解
消する必要がないから、超電導電磁石に永久電流スイッ
チを真空断熱容器内に設け、運転開始時に一度励磁し永
久電流で運転できるようにすれば、電源の補給系は必要
でなく、常温部から極低温部につながる電流ケーブルを
一旦はずすことができる。これにより、電流ケーブルを
伝わって常温部から極低温部に熱が侵入する事を防止で
きるため、さらに、超電導磁石を冷却する冷凍機の電力
や、冷媒の消費量を低減できる効果がある。
【0043】また、本実施例では磁性物質の排出を被処
理水の上流方向にしたが、これが下流方向でも良く、被
処理水の流動方向に対し直角方向でもよい。被処理水の
磁気フィルタへの流入方向も、本実施例では下から上に
流れる方向にしたが、上から下に向かう方向でも、水平
方向に流入させても、あるいは斜めに流入させても、い
ずれでもよく、流れ方向に合わせて機器を配置すればよ
い。
【0044】また、上記超電導磁石には、ニオブチタン
系やニオブ・スズ系やニオブ・アルミニュウム系やビス
マス系やタリウム系等の高温超電導系の超電導磁石が適
用可能である。
【0045】また、磁気フィルタ洗浄時に磁石の磁場を
低減する必要がないので、永久磁石により磁気分離空間
に磁場を発生し、その磁場内に上記磁気フィルタを配置
すれば、磁場発生用の電源および冷凍機、真空断熱空間
も必要ないので運転電力が少なくて済み、浄化運転効率
が向上する効果がある。
【0046】本発明の第2の実施例を図5に示す。本実
施例が図1に示す第1の実施例と異なる点は、図1中の
電磁石33a、33bの外周部にほぼ円筒状に磁極65
を配置した点で、他の構成は前記第1の実施例と同一で
あるので説明を省略する。電磁石33a、33bの外周
部、すなわち、円筒状容器32a,32b側に向かう磁
束Aの方向と逆向きの磁束Bが発生する磁界部位に、磁
極(ヨーク)65を配置して両電磁石間の磁石外周部の
磁界(磁束B)を吸収連結することにより、厚めの磁極
51a、51b間の磁気分離空間34に発生する磁界を
磁極65が無い場合に比べて、より強くでき、磁気フィ
ルタでの捕捉の磁力を大きくでき捕捉効率を向上させる
ことができる。また、電磁石が磁石外周部に発生する磁
界を磁極65に吸収して漏洩磁界を小さくすることがで
き、磁気分離制御用電子機器を、磁気分離部近くに配置
し、装置全体の設置スペースを小さくすることができる
効果もある。
【0047】本発明の第3の実施例を図6に示す。本実
施例が図1に示す第1の実施例と異なる点は図6中の電
磁石33a、33bの外周部にアクティブシールド用超
電導電磁石66a、66bを配置した点で、他の構成は
前記第1の実施例と同一であるので説明を省略する。電
磁石33a、33bそれぞれの外周部にアクティブシー
ルド用超電導電磁石66a、66bを配置し、両電磁石
の磁石外周部に漏洩しようとする磁界と反対方向の磁界
を発生させ互いにキャンセルさせることにより、磁極5
1a、51b間の磁気分離空間34に発生する磁界を確
保しながら、電磁石外周部の漏洩磁界を小さくすること
ができ、磁気分離制御用電子機器を、磁気分離部近くに
配置し、装置全体の設置スペースを小さくすることがで
きる効果がある。超電導磁石66a、66bの重量及び
寸法はは、図5の磁極65の重量、寸法に比べ大幅に軽
量、小型にでき、磁気分離装置の重量を第2の実施例に
比べ大幅に軽量、さらに小型にできる効果がある。
【0048】本発明の第4の実施例を図7に示す。本実
施例が図1に示す第1の実施例と異なる点は、図1中の
磁気フィルタ収納体46a、46b、46c内に配置さ
れた磁気フィルタ保持容器を上下に2分割し、それぞれ
の磁気フィルタ保持容器47a、47cは、2組のロッ
ド移動駆動装置50a、50dで気密摺動部50b、5
0eを通り紙面左右方向に移動するロッド50c、50f
に接続され、紙面左右方向にそれぞれ独立に移動するよ
うに構成した点である。他の構成は前記第1の実施例と
同一であるので説明を省略する。
【0049】磁気フィルタ保持容器47a内には、磁性
材で構成した磁気フィルタ48a、48b、48c、4
8dが配置され、それぞれ隔壁49a、49b、49c
で仕切られている。隔壁49bは磁気フィルタ48b、
48cを隔離している。また、磁気フィルタ保持容器4
7c内には、磁性材で構成した磁気フィルタ48e、4
8f、48g、48hが配置され、それぞれ隔壁49d、4
9e、49fで仕切られている。隔壁49eは磁気フィル
タ48f、48gを隔離している。また、シール59a、
59cで左側の逆洗槽空間と磁気分離空間を隔離してい
る。
【0050】磁気フィルタ48b、48cを保持してい
る磁気フィルタ保持容器47a、47cの紙面上下部に
は、被処理流体が流通する穴47b、47dがある。被
処理流体の上流側に位置する磁気フィルタ48f、48g
の磁気フィルタの磁性細線の大きさや充填密度は、被処
理流体の下流側に位置する磁気フィルタ48b、48c
の磁気フィルタの磁性細線の大きさや充填密度より、大
きく、密度を小さくすることができる。
【0051】本実施例では、被処理流体中の比較的大き
な磁性物質を磁気フィルタ48f、48gで捕捉し、この
部位で取れなかった比較的小さなすなわち磁力が小さな
磁性物質を磁気フィルタ48b、48cで捕捉する。そ
して、それぞれの磁気フィルタの捕捉磁性物質が飽和に
達した方の磁気フィルタのみを、別々に洗浄部に移動さ
せて逆洗再生することができる。したがって、本実施例
では、逆洗時に半分のフィルタ分の約半分の洗浄水量で
フィルタを洗浄できるので、洗浄水に含まれる磁性物質
の濃度を高められ、汚泥量を少なくして、乾燥、焼却等
の汚泥処理費用を低減することができる効果がある。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、電磁石1組で複数個の
磁気フィルタを被処理水の流動を阻害せずに交互に磁気
分離運転に利用できるので、被処理水中の磁性物質を連
続的に磁気分離して被処理水を浄化することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の要部構成を示す一部断
面系統図である。
【図2】図1に示す実施例の磁気分離部の構造を示す断
面斜視図である。
【図3】図1に示す実施例の磁気分離容器の外観を示す
斜視図である。
【図4】図1に示す実施例の磁気分離部の側面断面図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例の磁気分離部の側面断面
図である。
【図6】本発明の第3の実施例の磁気分離部の側面断面
図である。
【図7】本発明の第4の実施例の要部構成を示す一部断
面系統図である。
【図8】従来技術の磁気分離装置の基本構成を示す一部
断面系統図である。
【符号の説明】
1 貯水池 2 導水管 3 フィルタ 4 ポンプ 5 原水貯槽 6 原水 7 薬剤調整装置 8 配管 8A 導管 9 撹拌槽 10 モータ 11 撹拌機 12 前処理水 13 弁 14 導水管 15 磁気分離
容器 16 空心コイル 17 直流電源
装置 18 多孔磁極 19 ヨーク 20 高勾配磁気フィルタ 21 弁 22 導水管 23 処理水槽 24 導水管 25 弁 26 空気タンク 27 弁 28 導管 29 逆洗処理
水槽 31 磁気分離容器 32a,32b
円筒状容器 33a,33b ソレノイド超電導電磁石 34 空間 35a,35b
ボビン 36a,36b 冷凍機 37a,37b
第2冷却端 38a,38b 第1冷却端 39a,39b
熱シールド容器 40a,40b 真空断熱容器 41a,41b
圧縮機 42a,42b 高圧配管 43a,43b
低圧配管 44a,44b 電気絶縁体 44c,44d
電気絶縁体 45a,45b 電流リード線 46a,b,c
磁気フィルタ収納体 47a,47c 磁気フィルタ保持容器 47b,47
d 穴 48a,b,c,d,e,f,g,h 磁気フィルタ 49a,b,c,d,e,f 隔壁 50a,50d
ロッド移動駆動装置 50b,50e 気密摺動部 50c,50f
ロッド 51a,51b 磁極 52a,52b
穴 53 流出口 54a,54b
導水管 55a,55b 入り口 56a,56b
出口 57a,57b 弁 58a,58b
導水管 59a,59b シール 59c,59d
シール 60 ロッド 61 熱シール
ド容器 62 真空断熱容器 63 開口 64 隔壁 65 磁極 66a,66b アクティブシールド用超電導電磁石 67a,67b 電源 68a,68b
電流リード線 69 流入口 100 磁気分
離装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 1/48 (72)発明者 半田 文隆 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社 日立製作所 土浦工場内 (56)参考文献 特開 昭62−87217(JP,A) 特開 昭55−61979(JP,A) 特開 昭58−8561(JP,A) 特開 昭60−248211(JP,A) 特開 昭59−162962(JP,A) 実開 昭64−48149(JP,U) 実開 昭60−91214(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 1/00 - 1/32 B01D 35/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被除去磁性物質を含んで流動する被処理
    流体から前記被除去磁性物質を磁気を利用して除去する
    磁気分離部を備えてなり、該磁気分離部には前記被処理
    流体の流路と、該流路に磁場を形成する磁場発生手段
    と、磁性材で構成されて前記流路に配置された磁気フィ
    ルタマトリックスと、該磁気フィルタマトリックスを駆
    動して少なくともその一部を前記流路内から流路外に退
    出あるいは流路外から流路内に進入させる移動駆動手段
    とを設けた浄化装置において、前記流路外に退出した磁
    気フィルタマトリックスを収納する、大気部と隔離され
    た収納部を前記流路の両側に設け、該両側の収納部に収
    納部内の前記磁気フィルタマトリックスを洗浄再生する
    再生手段を設けたことを特徴とする浄化装置。
  2. 【請求項2】 磁気フィルタマトリックスが水密隔壁で
    二つに区画され、該水密隔壁は、磁気フィルタマトリッ
    クスの前記区画の一つが前記収納部に収容されたとき、
    前記収納部と前記被処理流体の流路の境界の位置にあっ
    て該収納部に収容された磁気フィルタマトリックスの区
    画を前記被処理流体の流路から隔離するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の浄化装置。
  3. 【請求項3】 磁気フィルタマトリックスの移動方向
    部に、移動するための駆動力を軽減する手段として磁気
    分離に寄与しない磁気フィルタマトリックスを配置した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の浄化装置。
  4. 【請求項4】 磁場発生手段が、磁気フィルタマトリッ
    クスの被処理流体流動方向上流側及び下流側の流路外周
    に円筒状に配置され、磁気フィルタマトリックスはその
    間で移動するように構成されているとともに、上流側及
    び下流側に分かれて配置された磁場発生手段が流路中央
    形成する磁束の方向は互いに同一であることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記磁場発生手段が空心磁石であること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の浄化装
    置。
  6. 【請求項6】 前記磁場発生手段が冷凍機で冷却される
    超電導磁石であることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の浄化装置。
  7. 【請求項7】 前記磁場発生手段が永久電流スイッチと
    接続された超電導磁石であることを特徴とする請求項
    乃至6のいずれかに記載の浄化装置。
  8. 【請求項8】 前記磁気分離部の磁束Aの方向と逆向き
    方向の磁束Bが発生する磁界部位に、前記磁束Bを吸収
    させる磁性材のヨークを配置することを特徴とする請求
    1乃至7のいずれかに記載の浄化装置。
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