JP2002119888A - 浄化装置及び超電導バルク体の着磁装置 - Google Patents

浄化装置及び超電導バルク体の着磁装置

Info

Publication number
JP2002119888A
JP2002119888A JP2000316826A JP2000316826A JP2002119888A JP 2002119888 A JP2002119888 A JP 2002119888A JP 2000316826 A JP2000316826 A JP 2000316826A JP 2000316826 A JP2000316826 A JP 2000316826A JP 2002119888 A JP2002119888 A JP 2002119888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
generating means
field generating
magnetizing
superconducting bulk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000316826A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyo Nishijima
規世 西嶋
Norihide Saho
典英 佐保
Takashi Mizumori
隆司 水守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000316826A priority Critical patent/JP2002119888A/ja
Publication of JP2002119888A publication Critical patent/JP2002119888A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】超電導バルク体を使用し、被処理水に含まれる
被除去物質の除去を効率的に行う。また、超電導バルク
体の着磁を効率的に行う。 【解決手段】磁場発生手段は、一部が浅い流路に形成さ
れかつ一部を大気に開放された処理槽1を流れる被処理
水の一部に磁場強度の大小を発生させる超電導バルク構
造体6と、このバルク体の冷却手段5で構成される。ま
た、磁場発生手段の磁気力で移動された被除去物を表面
に乗せて捕捉する捕捉手段7を有し、この捕捉手段は一
部が大気に開放されかつ磁場強度の大小の空間を移動す
る。磁場強度の小さい空間で捕捉手段の表面に堆積した
被除去物は掻き取り手段8で掻き取られ、回収される。
また、超電導バルク構造体の長手方向寸法より小さい着
磁用磁場発生手段60,61を設け、磁場発生手段と着
磁用磁場発生手段の相対位置を変化させ、磁場発生手段
の着磁を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導バルク体を
使用した浄化装置に関し、特に被処理水に含まれる重
油、磁性粒子等の被除去物質の除去を効率的に行うこと
ができる浄化装置に関し、また、前記超電導バルク体の
着磁を効率的に行うことができるようにした超電導バル
ク体の着磁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】重油或いは磁性粒子等が含まれている水
から、それらを除去する手法としては、重油の場合、例
えば重油の浮上性を利用して、オイルフェンスを水上に
施設し、表面から吸引・回収する方法、或いは、重油の
吸着性をもった疎水性素材を水上に敷設し、重油を吸着
させ回収する方法等がある。
【0003】また、特開2000−176306号公報
に示されているように、磁性体の表面に疎水性皮膜を作
成し磁性体に油分吸着性を持たせ、それを水上に散布
し、磁性体に吸着された油分と水を汲み上げ、磁気分離
浄化装置によって重油を回収する方法がある。ここで、
磁気分離浄化装置は磁石により磁場及び磁気勾配を発生
させ、磁気力によって磁性粒子を回収除去する装置であ
る。
【0004】磁気分離浄化装置は、磁性体に磁気力を作
用させ分離回収を行うものであるが、被処理水中に含ま
れる被除去物が非磁性であっても凝集剤と磁性粒子を添
加することにより、磁性粒子を核とした凝集体をつく
り、磁気力によって分離回収することができる。更に
は、例えば特開2000−117142号公報に記載さ
れているように、可溶性の物質であってもオゾン注入に
よる酸化処理を用いて、被除去物を不溶化させ、磁気力
により分離回収する方法がある。また、特開平8−71
597号公報に示されているように、被処理水のPH調
整を行い、重金属を溶出させ、更に電解槽に導入し通電
し、陽極より溶出した鉄イオンに重金属イオンを吸着さ
せフェライト化させ、フェライトを磁気分離手段によっ
て分離・回収する方法がある。このように、被除去物が
非磁性粒子或いは可溶性であっても、何らかの前処理を
施すことによって磁気分離によって分離・回収すること
ができる。
【0005】磁気分離装置の具体的な方法としては、例
えば特開平10−192620号公報に示されているよ
うに被処理水を通水する空間に磁場を発生させ、更に磁
場発生空間にフィルタを設置し、磁気力によってフィル
タに被除去物を吸引せしめるものがある。このような形
態においては、徐々にフィルタ表面に被除去物が堆積し
ていくため、ある間隔をおいて操作を停止しフィルタに
付着した被除去物を洗浄によって取り除く操作が必要と
なる。この点を改善するものとして、例えば特開平11
−114326号公報に示されているように、被処理水
が通水する空間に回転型フィルタを設けフィルタの一部
に磁場を発生させ磁気分離を行い、被除去物が付着した
部分を回転動作によって磁場の外側に移動させ磁場が弱
い空間において洗浄を行うような方法がある。
【0006】上記従来の技術でいわゆる磁気分離を用い
て処理を行う方法においては、被除去物に磁気力を作用
させて分離するものであるが、磁気力はおおよそ磁場と
磁場勾配の大きさに比例するため、分離を確実・容易に
行うためには強い磁場、或いは磁場勾配が望ましい。こ
のため、例えば特開2000−117142号公報に示
されているように、超電導ソレノイド磁石を用いて大き
な磁場を発生させる磁気分離装置が考案されている。
【0007】超電導ソレノイド磁石に対し、いわゆる高
温超電導材のバルク体を用いてこれを着磁することによ
って擬似的な永久磁石として利用する方法が、例えば文
献「Journal of Applied Pysi
cs Vol.72 No.6(15) 1992 p
p.2404」に示されている。すなわち、高温超電導
バルク材(以下では単に超電導バルク体と呼ぶ)を臨界
温度以下に冷却するとともに、下部臨界磁場以上の磁場
を外部から印加すると、印加した磁束の一部がバルク体
内部に侵入してバルク体内部の析出物、結晶粒界等のピ
ン止め点に固定される。そして磁場の印加を終了して
も、ピン止め点に磁束が保持されるため超電導バルク体
内部に永久電流が発生し、超電導バルク体自体が着磁さ
れ磁石となる。
【0008】超電導バルク体は、いわゆる超電導ソレノ
イド磁石の線材のようにコイル状に加工して直接電流を
流して磁場を発生させることも可能であり、その方法に
ついて例えば特開平5−175034号公報に示されて
いるが、加工上の問題等から安定したコイルを製作する
ことが困難であり通常は前記したように着磁させる方が
容易である。
【0009】超電導バルク体は、最も強力ないわゆる永
久磁石と比較しても更に強い磁場を発生することができ
るため、超電導バルク体を磁場発生手段として用いるこ
とが考えられる。
【0010】但し、前記した文献にも示されている通
り、超電導バルク体において外部から印加した磁場を取
り去った後に発生させることができる磁場の強さは、外
部から印加した磁場以下になるため、強力な磁場を着磁
させるためには、一時的とはいえ強力な磁場を発生させ
る装置が必要となる。そのため着磁においては超電導ソ
レノイド磁石が用いられることが多い。また、超電導ソ
レノイド磁石を用いて着磁する場合、ソレノイド磁石の
内部において一番大きな磁界が発生するためコイル内部
に超電導体を配置し着磁を行う。
【0011】また、印加する外部磁場は一時的に発生さ
せればよいので、例えば特開平10−12429号公報
に示されているように、外部磁場を印加するための磁場
発生手段として、パルス電流を通電するコイルを用いる
方法がある。この方法は、パルス電流によって短時間外
部磁場を発生させるというパルス着磁を繰り返し行うこ
とによって、超電導バルク体への着磁を行うものである
が、大きな外部磁場を簡便に発生できるというメリット
がある。
【0012】更に、超電導バルク体の着磁の重要な特性
としては、温度による超電導バルク体特性の変化が挙げ
られる。すなわち、臨界温度以下においては高温超電導
バルク材は外部磁場による磁束の侵入を妨げ反磁性を示
すが、磁束の侵入深さは温度によって変化し、温度が低
いほど強い反磁性を示す。このため超電導バルク体を臨
界温度以下の所定温度まで冷却後に外部から磁場を印加
する(ZFC)か、或いは外部から磁場印加した後に超
電導バルク体を臨界温度以下の所定温度まで冷却するか
(FC)によって、同じ外部磁場によって着磁を行って
も着磁後の高温超電導バルク材の着磁量に大きな差異が
生じることが知られている。また、この着磁量は臨界温
度付近では非常に小さいが、温度が低下すると大きくな
る。これらのことは、例えば前述の文献にも述べられて
いる。
【0013】また、超電導バルク体を利用した大型の磁
場発生手段を作成する場合、着磁特性のよい大型の超電
導バルク体を単一で作成することが困難であるため、複
数の小型の超電導バルク体を平面状にならべて配置する
構造が取られる。この場合、複数の超電導バルク体から
なる構造物を着磁するために、個々のバルク体の外周に
着磁用の磁場発生手段を個別に配置し個々に着磁する方
法、或いは複数のバルク体の外周を包含するような単一
の磁場発生手段を配置し、全体として着磁する方法の2
通りが、例えば文献「財団法人 国際超電導産業技術研
究センター報告書、平成11年度超電導応用基盤技術研
究開発III−1第2小、pp115」に示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術には以下に述べる問題点があった。重油の浮上
性を利用して、オイルフェンスを水上に施設し、表面か
ら吸引・回収する方法、或いは、重油の吸着性をもった
疎水性素材を水上に敷設し、重油を吸着させ回収する方
法においては、表面から吸引回収する際に多量の水分を
同時に吸引するために、同時に吸引した多量の水分と重
油の再度の分離が必要となるか、或いは多量の水分を含
んだ重油の処理が必要となる。また、重油の吸着性を持
った素材を施設する場合においても、施設、回収におい
て多大の労力を要する。
【0015】また、磁気分離においては、被処理水を通
水する空間の一部に磁場を発生させ、磁場発生空間にフ
ィルタを配置し、フィルタに被除去物を付着させて被除
去物の除去を行うため、フィルタに洗浄が必要となる。
この洗浄によってフィルタに付着した被除去物はフィル
タから剥離され、フィルタは再生させるが、洗浄によっ
て剥離した被除去物を含む洗浄水が多量に発生するとい
う問題がある。この洗浄水は、被処理水に比較して高濃
度の被除去物を含むものであるが、大半は水であるた
め、被除去物を最終的に分離・処分するためには、洗浄
水から更に被除去物を取り除き濃縮する脱水処理が必要
となる。或いは、洗浄水をそのまま処理する場合にはそ
の処理コストが膨大になるという問題点がある。
【0016】更に、超電導バルク体を磁気分離等の磁場
利用装置における磁場発生手段として用いる場合には以
下の問題点があった。超電導バルク体を強力な磁場を発
生する擬似的な永久磁石として用いるためには、少なく
とも印加する磁場の発生手段として、それ以上に強力な
磁場を発生する手段を用意しなければならない。しか
し、この外部磁場印加手段は大型になればなるほど高価
になるため、大型の超電導バルク体或いは複数の超電導
バルク体からなる構造体(以下、超電導バルク構造体と
いう)の全体に着磁するための磁場発生手段は高価なも
のとなってしまう。また、超電導バルク構造体に対し
て、個々の超電導バルク体のそれぞれに着磁のための外
部磁場印加手段を用意する場合も数量面から外部磁場発
生手段が高額になることが避けられない。
【0017】本発明の目的は、重油、磁性粒子等の被処
理水に含まれる被除去物質の除去を効率的に行うことが
できる超電導バルク体を利用した浄化装置、及び超電導
バルク体の着磁を効率的に行うことができる超電導バル
ク体の着磁装置に関するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、被除去物を含む被処理流体を通水、処理する
浄化装置であって、一部を浅い流路に形成し、少なくと
も一部を大気に開放させた処理槽と、前記処理槽の被処
理水の流れの一部に磁場強度の大小を発生させ、前記被
処理水中の被除去物を磁気力で移動させるための超電導
バルク体(超電導バルク体或いは複数の超電導バルク体
からなる)と、その冷却手段とを有する磁場発生手段
と、前記磁気力で移動させられた被除去物を表面に乗せ
て捕捉する捕捉手段とを備え、前記捕捉手段は少なくと
も一部を大気に開放した大気開放部を有し、磁場強度の
大小の空間を移動するように構成され、更に、前記捕捉
手段に捕捉された堆積物が、磁場強度の小さい空間に移
動したとき、捕捉手段の表面に堆積した被除去物を掻き
取るための掻き取り手段を設けたことを特徴とする。
【0019】本発明の他の特徴は、被除去物を含む被処
理流体を通水、処理する浄化装置であって、少なくとも
一部を大気に開放した処理槽と、前記処理槽の被処理水
の流れの一部に磁場強度の大小を発生させ、前記被除去
物を磁気力で移動させるようにした超電導バルク体を有
する超電導バルク構造体とこの超電導バルク構造体の冷
却手段を有する磁場発生手段と、前記磁気力で移動させ
られた被除去物を表面に乗せて捕捉するものであって、
少なくとも一部は大気に開放された大気開放部を有する
と共に、磁場強度の大小の空間を移動する構成とされた
捕捉手段と、前記磁場強度の小さい空間において捕捉手
段の表面に堆積した被除去物を掻き取るための掻き取り
手段と、前記磁場発生手段または前記捕捉手段の上流側
に設けられた浮上分離手段とを有することにある。
【0020】なお、上記浄化装置において、添加剤添加
手段、攪拌槽、凝集槽を前段に設けることもできる。前
記添加剤添加手段における添加剤としては、油吸着材を
細かく裁断したものにマグネタイト等の強磁性体磁性粉
を付着させたもの、或いはマグネタイト等の強磁性体磁
性粉表面に疎水性皮膜を形成し油吸着性を有するように
処理した磁性粒子、或いは鉄系凝集剤等を用いることが
できる。
【0021】本発明の他の特徴は、超電導バルク体或い
は複数の超電導バルク体を有する超電導バルク構造体、
及び該超電導バルク構造体を冷却する冷却手段とを備え
る磁場発生手段を着磁する装置において、前記超電導バ
ルク構造体の長手方向寸法より小さな着磁用磁場発生手
段を備え、前記磁場発生手段と前記着磁用磁場発生手段
の相対位置を変化させながら着磁を行う超電導バルク体
の着磁装置にある。
【0022】上記着磁用磁場発生手段は、磁場発生手段
を挟んで両側に設けられ、支持材によって両方を剛に結
合された二つの着磁用磁場発生手段により構成すると良
い。ここで、前記超電導バルク体或いは前記超電導バル
ク構造体を所定温度まで冷却した状態で、前記着磁用磁
場発生手段によって磁場をかけ、前記磁場発生手段と前
記着磁用磁場発生手段の相対位置を変化させながら着磁
を行うと良い。
【0023】前記超電導バルク体或いは前記超電導バル
ク構造体を臨界温度Tc付近まで冷却した状態から、前
記着磁用磁場発生手段によって磁場をかけたまま、前記
超電導バルク体或いは前記超電導バルク構造体を所定温
度まで徐々に冷却しつつ、前記磁場発生手段と前記着磁
用磁場発生手段の相対位置を変化させながら着磁を行う
ようにしても良い。
【0024】前記磁場発生手段或いは前記着磁用磁場発
生手段のどちらかを反復的に移動させ、徐々に前記反復
的な移動の振幅を増加させることによって、前記磁場発
生手段と前記着磁用磁場発生手段の相対位置を変化させ
るようにすることもできる。
【0025】上記反復的な移動において前記超電導バル
ク体或いは超電導バルク構造体の両端が高磁場発生領域
に入らない範囲に前記反復的な移動の範囲を制限すると
良い。前記着磁用磁場発生手段を、パルス電源とコイル
によって構成し、パルス的に磁場を印加することで前記
磁場発生手段に着磁を行うこともできる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の浄化装置
における第1の実施形態を示す概略構成図である。図に
おいて、1は被処理水を通水・処理するための処理槽、
2は被除去物を含む被処理水、3は被処理水中の懸濁物
等を分散、均質化するための均質化手段、4は処理槽中
に磁場及び磁場勾配を発生させるための磁場発生手段、
7は磁場発生手段4による磁気力で移動させられた被除
去物を表面に乗せて捕捉する捕捉手段、8は捕捉手段7
の表面に堆積した被除去物を掻き取る掻き取り手段、9
は捕捉手段7及び掻き取り手段8により回収された被除
去物である。磁場発生手段4は超電導バルク体6及び超
電導バルク体を臨界温度以下に冷却するための冷却手段
5から構成される。冷却手段5は例えばギフォード・マ
クマホン式ヘリウム冷凍機やパルス管式冷凍機、ペルチ
ェ素子式冷凍機等の機械的、電気的な冷凍機150で臨
界温度以下に冷却に冷却される。また、冷凍機の冷却部
や超電導バルク体6や冷却手段5との低温要素機器は真
空断熱容器で構成した非磁性の容器内に収納し、磁場発
生手段4を作製する。また、ギフォード・マクマホン式
ヘリウム冷凍機やパルス管式冷凍機において、機器内で
ガスの断熱膨張で発生した低温ガスの冷熱を蓄冷する目
的で使用する蓄冷器(図示せず)は銅や真鍮やステンレ
ス製の金網等で構成されるが、同一蓄冷器内に温度50
K以下で比熱を失わない鉛粒を低温部に配置することに
より、超電導バルク体6を20K以下に冷却し、より強
い磁界を超電導バルク体6で発生することができ、磁気
分離性能を向上させることができる。
【0027】上記実施の形態において、被処理水2は均
質化手段3によって被除去物を含めた懸濁物が分散、均
一化され、処理槽1に流入する。被処理水は処理槽1内
部を流れ、銅製の冷却棒を含む支持部材(磁場発生手段
4の構成要素の一つ)に超電導バルク体6を熱的に一体
に固着して埋め込み、冷却棒を冷凍機150の冷熱で冷
却された磁場発生手段4が発生する磁場及び磁場勾配が
形成されている空間を通過する。被処理水中に含まれる
被除去物12は磁気力によって磁場発生手段方向に吸引
され、捕捉手段7の表面上に捕捉される。捕捉手段表面
に捕捉された被除去物は、捕捉手段表面が移動すること
によって磁場強度が小さい空間に搬送され、掻き取り手
段によって捕捉手段表面から掻き取られ、回収被除去物
9となる。被除去物を除去された被処理水は処理水10
となる。
【0028】処理槽1は処理槽の少なくとも一部で、被
除去物を含む被処理水が磁場発生手段が発生する磁場及
び磁場勾配の十分高い場所を通過できるように浅い流路
を形成し、かつ捕捉手段7で捕捉した被除去物を捕捉手
段7によって大気中に引き上げるため、少なくとも一部
が大気に開放していなければならない。均質化手段3は
被処理水中に含まれる懸濁物を分散、均質化するもので
例えばホモジナイザ、粉砕装置等で構成される。均質化
手段3は被除去物が被処理水に含まれる他の懸濁物と一
体化して或いは結合している場合などにあらかじめ被除
去物を他の懸濁物から分離する、或いは被除去物の粒径
を均質化し、被除去物の分離性能を安定化する効果があ
るが、被処理水中に他の懸濁物が含まれていない場合、
或いは被除去物が比較的均質である場合などでは必ずし
も必要なものではない。
【0029】図3に磁場発生手段の例をいくつか示す。
図3に示したように磁場発生手段における超電導バルク
構造体6は、(a)に示すような長尺の単一の超電導バ
ルク体6aのものだけに限らず、複数の超電導バルク体
6b,6c,6dにより長尺に構成されたものでも良
い。また、図3においては、超電導バルク体は紙面に垂
直方向には積層されていないが、超電導バルク体を複数
積層した構造としてより広い範囲に渡り高い磁場を発生
されるようにしても良い。
【0030】超電導バルク体は、浄化装置に取り付けら
れる前に、予め別の構成である着磁用磁場発生手段によ
って紙面に垂直な方向に着磁されており、着磁した磁場
を維持するために、冷却手段5によって臨界温度以下に
常に冷却されている。また、冷却手段は超電導バルク体
を臨界温度以下の所望の温度に維持するものであれば良
く、例えば磁場発生手段の端部に設けられた冷凍機及び
超電導バルク体と冷凍機を結合する熱伝導部材からなる
構成、或いは液体窒素等の寒材に超電導バルク体を浸漬
し、外部から寒材を供給する構成等が用いられる。
【0031】掻き取り手段8は捕捉手段7の表面に捕捉
された被除去物を機械的に掻き取るもので、例えば捕捉
手段の表面に押し当てられるように配置された板状の構
造にすると良い。しかし、掻き取り手段8は機械的に掻
き取るものであれば特に限定されない。
【0032】上記第1実施形態の効果を以下、説明す
る。超電導バルク体を用いた上記構成の磁場発生手段と
し、処理槽1において、少なくとも一部で浅い流路を形
成し、少なくとも一部を大気に開放させることにより、
着磁用磁場発生手段を内包しない簡易な構造で、永久磁
石と比較して強力な磁場及び磁場勾配を処理槽1の浅い
流路内に発生させることができ、フィルタ等を用いずに
処理槽を流れる被処理水に含まれる被除去物に効率的に
磁気力を作用させ、被除去物を除去することができる。
また、被除去物を捕捉手段の表面に捕捉させたまま大気
中に引き上げることができ、フィルタ、洗浄水を用いる
従来の磁気分離に比較して水分をあまり含まない高濃度
の被除去物を回収することができる。更に、掻き取り手
段を設けることにより、捕捉手段表面から高濃度の被除
去物を効率的に回収することができる。
【0033】図4、図5に本発明の浄化装置の第2実施
形態を示す。図において、21は被処理水を通水・処理
するための処理槽、22は被除去物を含む被処理水、2
4は処理槽中に磁場及び磁場勾配を発生させるための磁
場発生手段、27は磁場発生手段24による磁気力で移
動させられた被除去物を表面に乗せて捕捉する捕捉手
段、28は捕捉手段27の表面に堆積した被除去物を掻
き取る掻き取り手段、29は捕捉手段27及び掻き取り
手段28によって回収された被除去物を表わす。処理槽
21においては被処理水22の入口から順に、添加剤添
加手段36から添加された添加剤を攪拌混合するための
攪拌槽33、被処理水中に含まれる被除去物と添加剤を
凝集させるための凝集槽34、凝集した被除去物と添加
剤を浮上分離させる浮上分離槽35が配置され、これら
は磁場発生手段24及び捕捉手段27の前段に設けられ
ている。磁場発生手段24は超電導バルク体により構成
された超電導バルク構造体26、及び超電導バルク構造
体を臨界温度以下に冷却するための冷却手段25を備え
ている。磁場発生手段、捕捉手段、掻き取り手段は上記
第1実施形態と同様の構成である。
【0034】被処理水22は攪拌槽33において、添加
剤添加手段によって添加剤を添加された上で、ミキサー
等の攪拌・混合手段37によって攪拌・混合される。攪
拌・混合によって、添加剤と被除去物が均一に分散した
状態が得られる。凝集槽34で添加剤と被除去物が化学
反応、或いは添加剤の物理的吸着作用等によって、凝集
或いは結合する。凝集槽としては、図4及び図5に示し
たようなラビリンス流路が考えられるが、添加剤と被除
去物が凝集、結合するように適度な乱れを被処理水に与
えるものであれば良く、弱いミキサーによる攪拌等であ
っても良い。添加剤と被除去物が凝集或いは結合したも
の(被除去物凝集体)は浮上分離槽において、表層に浮
上させられる。浮上分離槽35は微細気泡発生手段38
が下部に配置されており、発生した気泡が非除去物凝集
体に付着し被除去物の凝集体を浮上させる。微細気泡発
生手段38としては、例えば加圧下で空気を溶け込ませ
た水を吹き出すようなものや、微細な目開きを有した散
気管による曝気、或いは水ポンプの入口に大気から気泡
を導入させ、水ポンプ中で機械攪拌により微細気泡にし
て気液2相流を吐出させ微細気泡を供給するもの等が考
えられる。浮上した被除去物凝集体は、第1実施形態と
同様に、磁場発生手段、捕捉手段、掻き取り手段によっ
て回収される。また被除去物を除去された被処理水は処
理水21となる。
【0035】添加剤36としては、被除去物に作用する
磁気力を勘案して決定しなければならない。例えば重油
の回収においては、添加剤として磁性があるものを選択
する必要があり、例えば油吸着材を細かく裁断したもの
にマグネタイト等の磁性粉を付着させたもの、或いはマ
グネタイト等の微粒子の表面に疎水性皮膜を形成し油吸
着性を有するように処理した磁性粒子等が挙げられる。
また、磁場発生手段において数テスラ以上の強力な磁場
を発生させれば、例えば鉄系凝集剤のような比較的弱い
磁性の添加剤を用いて、被除去物を凝集させて回収する
こともできる。また、被除去物が懸濁態で磁性を有する
場合は、特に攪拌槽や凝集槽を設けずに被処理水をその
まま浮上分離槽に流入させるようにしても良い。
【0036】上記第2実施形態による効果を以下説明す
る。攪拌槽、凝集槽によって被除去物と添加剤を凝集、
結合させ、浮上分離手段によって表層に被除去物凝集体
を集めることができるため、第1実施形態と同様に磁場
発生手段、捕捉手段、掻き取り手段によって表層で濃縮
された被除去物を効率的に回収することができる。
【0037】また、被除去物が重油等の油である場合、
攪拌槽、凝集槽において、特に油吸着性、磁性の両方を
有した上記のような添加剤を用いることによって磁性を
帯びた油と添加剤の凝集体を作り、浮上分離によって表
層に被除去物凝集態体を集めることができ、磁場発生手
段、捕捉手段及び掻き取り手段によって、表層で濃縮さ
れた油を効率的に回収することができる。
【0038】図6、図7により長尺に構成された超電導
バルク体の着磁装置の第1例を示す。図において、54
は磁場発生手段、55は冷却手段、56は超電導バルク
構造体、60は超電導磁石等で構成した着磁用磁場発生
手段A、61は同様に超電導磁石等で構成した着磁用磁
場発生手段B、150は冷凍機、63は着磁用磁場発生
手段Aと着磁用磁場発生手段Bとを剛に結合、支持する
ための支持体である。また、斜線で示した部分64は着
磁用磁場発生手段が発生する磁場の高い領域(高磁場発
生空間)を模式的に示したものである。なお、66は後
述する磁場発生手段の移動方向を模式的に示したもので
ある。着磁用磁場発生手段60,61は超電導ソレノイ
ド磁石によって構成され、磁場発生手段に内包される超
電導バルク体或いは複数の超電導バルク体で構成された
超電導バルク構造体の長手方向寸法に比較し高磁場発生
空間を小さなものとしている。この例において、着磁用
磁場発生手段60,61は磁場発生手段を挟むように配
置されているが、一方60または61のみの構成として
も良い。しかし、着磁用磁場発生手段を2つ設けること
ことでより、より均一な高磁場発生空間を発生させるこ
とができる。また、磁場発生手段は、図3と同様に、超
電導バルク構造体(超電導バルク体)及び超電導バルク
体を冷却する冷却手段5,150を備えている。
【0039】図8により上記第1例の着磁方法を説明す
る。まず、超電導バルク体を所定温度T1付近まで冷却
し、磁場発生手段は長手方向の真ん中が着磁用磁場発生
手段の発生磁場領域になるような位置(図6参照)に配
置する。ここで、所定温度T1は着磁用磁場発生手段を
取り去った後の着磁量が十分大となるように、臨界温度
よりある程度下げた温度とする必要がある。次に、着磁
用磁場発生手段A(60)及び着磁用磁場発生手段B
(61)に磁場Haを発生させ、図6の矢印66で示す
ように磁場発生手段を反復的に移動させる。この際、反
復の振幅を徐々に大きくしながら、繰り返し反復移動を
行う。また、この振幅の最大範囲は、図9及び図10に
示すように、反復移動において超電導バルク構造体(超
電導バルク体)の両端が図6に示した高磁場発生領域に
入らないように反復移動の範囲を定める。
【0040】上記第1例による効果を以下説明する。着
磁用磁場発生手段60,61を磁場発生手段を挟んで両
側に設け、両方を剛に結合することによって、高磁場発
生空間により均一な磁場を形成することができ、従って
磁場発生手段をより均一に着磁を行うことができる。
【0041】超電導バルク体を所定温度T1まで冷却し
た状態から、磁場Haをかけ、磁場発生手段を相対的に
移動させる着磁方法をとることにより、磁場発生手段に
比較して小さな着磁用磁場発生手段で着磁を行うことが
できる。
【0042】また、磁場発生手段を反復的に移動させ徐
々に振幅を拡大させながら繰り返し着磁を行うことによ
り、着磁の際に着磁用磁場発生手段と磁場発生手段の間
に作用する力を低減させ磁場発生手段に過大な外力がか
かり破壊することを防止することができる。
【0043】次に、図11及び図12を用いて磁場発生
手段を反復的に移動させることによる効果を説明する。
図11は磁場発生手段を一方にのみ移動させて着磁した
場合の着磁用磁場発生手段の部分の拡大図、図12は磁
場発生手段を反復移動させて着磁した場合の着磁用磁場
発生手段部分の拡大図である。これらの図において、6
7は磁場発生手段の移動方向を模式的に示した矢印で、
また超電導バルク体の内部で黒く塗りつぶした領域は着
磁が済んだ領域、68は着磁した領域に作用する磁気力
を模式的に示したものである。図11に示すように、一
方向に移動させ着磁を行う場合、着磁が終わった片側の
領域は強力な磁石となっているため、矢印68で示した
ような力が超電導バルク体、ひいては磁場発生手段に作
用し、磁場発生手段を移動させるためには強力な力が必
要となる。これに対し、図12に示したように反復移動
させる場合、着磁が済んでいる領域が両側に形成される
ため、両者に作用する力はそれぞれ反対向きで一部相殺
されるため、超電導バルク体に作用する力が低減され、
より少ない力で磁場発生手段の移動を行うことができ
る。また、反復移動の振幅の増加幅を少なくするほど力
を低減することができる。
【0044】反復移動において超電導バルク構造体(超
電導バルク体)の両端が図9及び図10に示したように
高磁場発生領域に入らない程度に反復移動の範囲を定め
て反復移動させることによって、着磁の際に磁場発生手
段に作用する力を低減することができる。
【0045】図13、図14により、磁場発生手段の反
復移動範囲を制限することによる作用を説明する。図1
3は磁場発生手段の端部までを高磁場発生領域に移動さ
せて着磁した場合の着磁用磁場発生手段部分の拡大図、
図14は反復移動範囲を制限した場合の着磁用磁場発生
手段部分の拡大図である。これらの図において、67は
磁場発生手段の移動方向を模式的に示した矢印、また超
電導バルク体の内部で黒く塗りつぶした領域は着磁が済
んだ領域、68は着磁した領域に作用する磁気力を模式
的に示したものである。完全に端部までを高磁場発生領
域に移動させると、図13に示すように、内側の着磁さ
れた領域から超電導バルク体に力が作用するため、移動
に大きな力を要する。これに対し反復移動の範囲を制限
した場合は図14に示すように、端部は高磁場領域に入
らないため、内部に比較して弱い磁場で着磁される。従
って、図に示したように端部と内部から作用した力が互
いに反対向きで一部相殺しあうため、超電導バルク体
(或いは磁場発生手段)に作用する力を低減でき、着磁
の際に磁場発生手段に作用する力を低減することができ
る。
【0046】図15により、超電導バルク体の着磁にお
ける第2の例を説明する。この例において、磁場発生手
段や着磁用磁場発生手段の構成は上記第1例と同様であ
る。図により、この第2例の着磁方法を説明する。ま
ず、着磁用磁場発生手段で磁場Haを発生させ、超電導
バルク体を臨界温度Tc付近まで冷却し、磁場発生手段
はその長手方向の真ん中が着磁用磁場発生手段の発生磁
場領域になるような位置(図6参照)に配置する。次
に、着磁用磁場発生手段A(60)、着磁用磁場発生手
段B(61)に磁場Haを発生させ、図6の矢印66で
示したように磁場発生手段を反復的に移動させる。この
際、反復の振幅を徐々に大きくしていき、繰り返し反復
移動を行うと共に、超電導バルク体を臨界温度Tc付近
まで冷却した状態から、磁場Haをかけ、超電導バルク
体を更に徐々に冷却していく。なお、上記実施形態と同
様に、この振幅の最大範囲は図9及び図10に示すよう
に、反復移動において超電導バルク構造体(超電導バル
ク体)の両端が図6に示した高磁場発生領域に入らない
ように反復移動の範囲を定めている。
【0047】このような着磁方法によれば、第1例での
効果に加え、更に以下の効果がある。磁場Haをかけ
て、超電導バルク体を臨界温度Tc付近まで冷却した状
態から、磁場Haをかけ、超電導バルク体を更に徐々に
冷却しつつ、磁場発生手段を移動させる着磁方法をとる
ことにより、所定温度まで冷却してから磁場Haをかけ
る、超電導バルク体の着磁における第1の実施形態と比
較して、所定温度では侵入できなかったバルク体の領域
にまで磁束を侵入させることができ、より高い着磁量が
得られる。
【0048】超電導バルク体の着磁における第3の例を
図16により説明する。この例においては、着磁用磁場
発生手段A(60)、着磁用磁場発生手段B(61)は
コイルで構成され、それぞれにパルス電源110が接続
されている。この点が、超電導バルク体の着磁における
上記第1、2の各例とは異なっている。パルス電源はコ
イルに電流を流すもので、図に示す例では、電圧源11
1、コンデンサー112、ダイオード113等から構成
され、スイッチ114を電圧源からダイオード側に切り
替えることによってコイルに一時的に電流を流せるよう
な構成としている。
【0049】この例における着磁操作を以下説明する。
上記第1例と同様、超電導バルク体を所定温度T1付近
まで冷却し、磁場発生手段は約真ん中が着磁用磁場発生
手段の発生磁場領域になるような位置に配置される。次
に、パルス電源によって着磁用磁場発生手段に一時的に
電流を流して一時的に磁場を発生させ、超電導バルク構
造体(超電導バルク体)の一部に着磁する。このパルス
的な着磁操作を1回ないし、複数回行った後に磁場発生
手段を移動させ、着磁操作を再度繰り返す。磁場発生手
段の移動は、上記第1例と同様に、磁場発生手段を反復
的に行なえば、磁場発生手段に作用する力をより低減で
きる。しかし、力は着磁用磁場発生手段から磁場が発生
している短時間に於いてのみ作用し、磁場発生手段の移
動時には作用しないため、必ずしも反復的に行う必要は
ない。また、着磁用磁場発生手段A,Bを構成するコイ
ル60,61のパルス電源は同期的に作動される。この
場合、磁石(60,61)は短時間電流を流すため発熱
する。このため液体窒素等の低温の冷媒でコイル60,
61を冷却する。
【0050】上記第3例によれば、以下の効果がある。
コイルとパルス電源という簡易な構成によって着磁を行
うことができる。また、着磁用磁場発生手段を磁場発生
手段を挟んで両側に設けているので、両方のパルス電源
を同期的に作動させることによって、高磁場発生空間に
より均一な磁場を形成することができ、磁場発生手段を
より均一に着磁することができる。
【0051】超電導バルク体を所定温度T1まで冷却し
た状態から、パルス的に磁場をかけ、かつ磁場発生手段
を移動させる着磁方法をとることにより、磁場発生手段
に比較して小さな着磁用磁場発生手段で着磁を行うこと
ができる。また、磁場発生手段を反復的に移動させ徐々
に振幅を拡大させながら繰り返し着磁を行うことによ
り、パルス着磁の際に磁場発生手段に作用する力を低減
することができる。
【0052】上記反復移動において、一つの超電導バル
ク体或いは複数の超電導バルク体から構成された超電導
バルク構造体の両端が高磁場発生領域に入らない程度に
反復移動の範囲を定め、反復移動させることによって、
パルス着磁の際に磁場発生手段に作用する力を低減する
ことができる。
【0053】超電導バルク体の着磁における別の例を説
明する。この例は、図16に示した超電導バルク体の着
磁における第3例と構成は同様であり、着磁操作が異な
るのみなので、図示は省略する。
【0054】まず、上記第2例と同様に、超電導バルク
体を臨界温度Tc付近まで冷却し、磁場発生手段は約長
手方向の真ん中が着磁用磁場発生手段の発生磁場領域に
なるような位置(図6参照)に配置する。次に、徐々に
冷却を行い、超電導バルク構造体(超電導バルク体)の
温度を低下させつつ、パルス電源によって着磁用磁場発
生手段に一時的に電流を流すことにより、一時的に磁場
を発生させ、超電導バルク構造体の一部に着磁する。こ
のパルス的な着磁操作を1回乃至複数回行った後、磁場
発生手段を移動させ、着磁操作を再度繰り返す。この
際、反復の振幅を徐々に大きくしていき繰り返し反復移
動を行う。
【0055】また、図9及び図10に示したのと同様
に、磁場発生手段の振幅の最大範囲は、反復移動におい
て超電導バルク構造体(超電導バルク体)の両端が図6
に示した高磁場発生領域に入らないように反復移動の範
囲を定めている。
【0056】この例によれば、上記第3例で説明した効
果に加え、以下の効果がある。超電導バルク体を臨界温
度Tc付近まで冷却した状態から、徐々に冷却しなが
ら、パルス的に着磁を行い、更に磁場発生手段を移動さ
せる着磁方法をとることにより、所定温度では侵入でき
なかったバルク体の領域にまで磁束を侵入させることが
でき、より高い着磁量が得られる。
【0057】次に、図17により、超電導バルク体の着
磁における第4の例を説明する。まず、上記第2の例と
同様に、超電導バルク体を臨界温度Tc付近まで冷却
し、磁場発生手段は長手方向の真ん中が着磁用磁場発生
手段の発生磁場領域になるような位置(図6参照)に配
置する。次に、徐々に冷却を行い超電導バルク構造体
(超電導バルク体)の温度を低下させ、温度素子13
4、135、136で超電導バルク構造体の温度を検知
する。この計測値はリード線122で制御装置123内
で温度換算され、臨界温度Tc付近の高い温度まで冷却
されると、制御装置123の制御により移動制御手段1
26に配線127でその信号や制御電流が流れ、歯車1
24が回転し移動ラック121、125が動き、台車1
20が往復運動方向66に移動して超電導バルク構造体
(超電導バルク体)の一部づつが着磁し、長尺の超電導
バルク構造体に着磁する。この時、超電導バルク構造体
の冷却過程の温度域でこの作業を複数回繰り返し、冷凍
機の最低到達温度より数度〜数十度高い温度で着磁用の
磁界を消去させ、更に冷凍機の最低到達温度まで冷却す
る。これにより、超電導バルク構造体の着磁作業を自動
的に正確に行え、かつ超電導バルク構造体に着磁された
磁束の低下を防止でき、長尺の超電導バルク構造体を均
一に着磁できる。台車用台130を床の上に置き、台車
用台130の水平度を出した後移動させれば、磁場発生
手段54をほぼ水平に一直線上に移動させることができ
る。着磁用磁石60,61を例えばY-Ba-Ca-O系の
高温超電導線材で製作したコイル磁石で構成すると、本
コイルは真空空間が連通した断熱真空容器131,13
2内に配置され、冷凍機139の冷熱で温度約10K〜
20Kに冷却した後通電励磁され、高磁場発生空間64
を形成する。冷凍機139はヘリウムガス圧縮機133
から配管137で高圧のヘリウムガスの供給を受け、冷
凍機内の断熱膨張で寒冷を発生した後、低圧ガスを配管
138で圧縮機133に戻す。断熱真空容器131,1
32は足128で台車用台130もしくは床から固定支
持されている。着磁用磁石60,61を高温超電導線材
で作製したコイル磁石で構成することにより磁石の冷却
温度が液体ヘリウム温度4.2Kで冷却する超電導磁石
に比べ、比較的高くてよく冷凍機139で冷却される時
間が短時間で済む。これにより、着磁用磁石を常温から
着磁可能状態にするまでの時間が短くて済み、停電等で
超電導バルク構造体を再着磁する必要性が生じた時、短
時間に再着磁できる効果がある。
【0058】図17に示した例において、他の構成は、
上記第1〜3の例と同様である。なお、前記超電導バル
ク体の着磁における上記第1〜4の例では、磁場発生手
段を移動させることにより、着磁用磁場発生手段と磁場
発生手段の相対位置関係を変化させ、磁場発生手段に内
包する超電導バルク構造体(超電導バルク体)に着磁を
行っているが、磁場発生手段を固定して、着磁用磁場発
生手段を移動させるようにしても良く、同様の効果が得
られる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被処理水に含まれる重油、磁性粒子等の被除去物質の除
去を効率的に行うことができ、また、長尺に構成された
超電導バルク構造体の着磁時の捕捉磁場を大きく取るこ
とができ、更に超電導バルク体にかかる外力を小さくし
て、超電導バルク体の破壊を防止することもできる等の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浄化装置の第1実施形態を示す平面
図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1に示す磁場発生手段の例(a)(b)
(c)(d)を示す平面図。
【図4】本発明の浄化装置の第2実施形態を示す平面
図。
【図5】図4の側面図。
【図6】超電導バルク体の着磁の第1例を説明する縦断
面図。
【図7】図6の側断面図。
【図8】図6,図7に示した第1例の着磁方法を説明す
る線図。
【図9】磁場発生手段の移動範囲を説明する縦断面図。
【図10】磁場発生手段の移動範囲を説明する縦断面
図。
【図11】磁場発生手段を一方にのみ移動させて着磁し
た場合の着磁用磁場発生手段部分の拡大図。
【図12】磁場発生手段を反復移動させて着磁した場合
の着磁用磁場発生手段部分の拡大図。
【図13】磁場発生手段の端部までを高磁場発生領域に
移動させて着磁した場合の着磁用磁場発生手段部分の拡
大図。
【図14】反復移動範囲を制限した場合の着磁用磁場発
生手段部分の拡大図。
【図15】超電導バルク体の着磁における第2の例を説
明する線図。
【図16】超電導バルク体の着磁の第3の例を説明する
縦断面図。
【図17】超電導バルク体の着磁の第4の例を説明する
縦断面図。
【符号の説明】
1…処理槽、2…被処理水、3…均質化手段、4…磁場
発生手段、5…冷却手段、6…超電導バルク構造体(6
a,6b,6c,6d…超電導バルク体)、7…捕捉手
段、8…掻き取り手段、9…回収された被除去物、10
…処理水、12…被除去物、21…処理槽、22…被処
理水、23…磁場発生手段、25…冷却手段、26…超
電導バルク構造体、27…捕捉手段、28…掻き取り手
段、29…回収された被除去物、30…処理水、33…
攪拌槽、34…凝集槽、35…浮上分離槽、36…添加
剤添加手段、37…攪拌手段、38…微細気泡発生手
段、54…磁場発生手段、55…冷却手段、56…超電
導バルク構造体、60…着磁用磁場発生手段A、61…
着磁用磁場発生手段B、63…支持体、64…高磁場発
生空間、66、67…磁場発生手段の移動方向、110
…パルス電源、111…電圧源、112…コンデンサ
ー、113…ダイオード、114…スイッチ、150…
冷凍機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/48 C02F 1/48 A 1/52 1/52 F H01F 6/04 ZAA H01F 7/22 ZAAG 6/00 ZAA ZAAC (72)発明者 水守 隆司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 4D015 BA03 BA19 BA23 BA29 CA06 DA12 EA33 EA40 4D037 AA11 AB06 BA03 CA02 CA05 4D061 DA08 DB11 DB15 DC01 EA18 EC11 EC15 FA13 FA14 4D062 BA03 BA19 BA23 BA29 CA06 DA12 EA33 EA40

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被除去物を含む被処理流体を通水、処理
    する浄化装置であって、一部を浅い流路に形成し、少な
    くとも一部を大気に開放させた処理槽と、 前記処理槽の被処理水の流れの一部に磁場強度の大小を
    発生させ、前記被処理水中の被除去物を磁気力で移動さ
    せるための超電導バルク体と、その冷却手段とを有する
    磁場発生手段と、 前記磁気力で移動させられた被除去物を表面に乗せて捕
    捉する捕捉手段とを備え、 前記捕捉手段は少なくとも一部を大気に開放した大気開
    放部を有し、磁場強度の大小の空間を移動するように構
    成され、 更に、前記捕捉手段に捕捉された堆積物が、磁場強度の
    小さい空間に移動したとき、捕捉手段の表面に堆積した
    被除去物を掻き取るための掻き取り手段を設けたことを
    特徴とする浄化装置。
  2. 【請求項2】 被除去物を含む被処理流体を通水、処理
    する浄化装置であって、少なくとも一部を大気に開放し
    た処理槽と、 前記処理槽の被処理水の流れの一部に磁場強度の大小を
    発生させ、前記被除去物を磁気力で移動させるようにし
    た超電導バルク体を有する超電導バルク構造体とこの超
    電導バルク構造体の冷却手段を有する磁場発生手段と、 前記磁気力で移動させられた被除去物を表面に乗せて捕
    捉するものであって、少なくとも一部は大気に開放され
    た大気開放部を有すると共に、磁場強度の大小の空間を
    移動する構成とされた捕捉手段と、 前記磁場強度の小さい空間において捕捉手段の表面に堆
    積した被除去物を掻き取るための掻き取り手段と、 前記磁場発生手段または前記捕捉手段の上流側に設けら
    れた浮上分離手段とを有することを特徴とする浄化装
    置。
  3. 【請求項3】 前記磁場発生手段または前記捕捉手段の
    上流側に、添加剤添加手段、攪拌槽及び凝集槽を備えて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の浄化装
    置。
  4. 【請求項4】前記添加剤添加手段は、添加剤として、油
    吸着材を細かく裁断したものにマグネタイト等の強磁性
    体磁性粉を付着させたものか、マグネタイト等の強磁性
    体磁性粉表面に疎水性皮膜を形成し油吸着性を有するよ
    うに処理した磁性粒子か、或いは鉄系凝集剤を用いるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の浄化装置。
  5. 【請求項5】 超電導バルク体或いは複数の超電導バル
    ク体を有する超電導バルク構造体、及び該超電導バルク
    構造体を冷却する冷却手段とを備える磁場発生手段を着
    磁する装置において、前記超電導バルク構造体の長手方
    向寸法より小さな着磁用磁場発生手段を備え、前記磁場
    発生手段と前記着磁用磁場発生手段の相対位置を変化さ
    せながら着磁を行うことを特徴とする超電導バルク体の
    着磁装置。
  6. 【請求項6】 前記着磁用磁場発生手段が、前記磁場発
    生手段を挟んで両側に設けられ支持材によって剛に結合
    された二つの着磁用磁場発生手段を備えることを特徴と
    する請求項5に記載の超電導バルク体の着磁装置。
  7. 【請求項7】 前記超電導バルク構造体を所定温度まで
    冷却した状態で、前記着磁用磁場発生手段によって磁場
    をかけ、前記磁場発生手段と前記着磁用磁場発生手段の
    相対位置を変化させながら着磁を行うことを特徴とする
    請求項5または6に記載の超電導バルク体の着磁装置。
  8. 【請求項8】 前記超電導バルク構造体を臨界温度Tc
    付近まで冷却した状態から、前記着磁用磁場発生手段に
    よって磁場をかけたまま、前記超電導バルク構造体を所
    定温度まで徐々に冷却しつつ、前記磁場発生手段と着磁
    用磁場発生手段の相対位置を変化させながら着磁を行う
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の超電導バル
    ク体の着磁装置。
  9. 【請求項9】 前記磁場発生手段或いは前記着磁用磁場
    発生手段のどちらかを反復的に移動させ、徐々に前記反
    復的な移動の振幅を増加させることによって前記磁場発
    生手段と前記着磁用磁場発生手段の相対位置を変化させ
    ることを特徴とする請求項7または8に記載の超電導バ
    ルク体の着磁装置。
  10. 【請求項10】 前記反復的な移動において前記超電導
    バルク構造体の両端が高磁場発生領域に入らないよう
    に、前記反復的な移動の範囲を制限することを特徴とす
    る請求項9に記載の超電導バルク体の着磁装置。
  11. 【請求項11】 前記着磁用磁場発生手段をパルス電源
    とコイルによって構成し、パルス的に磁場を印加するこ
    とで前記磁場発生手段に着磁を行うことを特徴とする請
    求項5〜10の何れかに記載の超電導バルク体の着磁装
    置。
  12. 【請求項12】 前記着磁用磁場発生手段を高温超電導
    線材による磁石で構成し、前記磁場発生手段に着磁を行
    うことを特徴とする請求項5〜10の何れかに記載の超
    電導バルク体の着磁装置。
  13. 【請求項13】 前記磁場発生手段を、蓄冷器の一部に
    鉛材で構成した蓄冷材を含む冷凍機で冷却することを特
    徴とする請求項5〜12の何れかに記載の超電導バルク
    体の着磁装置。
JP2000316826A 2000-10-11 2000-10-11 浄化装置及び超電導バルク体の着磁装置 Pending JP2002119888A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000316826A JP2002119888A (ja) 2000-10-11 2000-10-11 浄化装置及び超電導バルク体の着磁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000316826A JP2002119888A (ja) 2000-10-11 2000-10-11 浄化装置及び超電導バルク体の着磁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002119888A true JP2002119888A (ja) 2002-04-23

Family

ID=18795720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000316826A Pending JP2002119888A (ja) 2000-10-11 2000-10-11 浄化装置及び超電導バルク体の着磁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002119888A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235625A (ja) * 2003-01-09 2004-08-19 Fukui Univ バルク超電導体の着磁装置、着磁方法及び超電導同期機
JP2005177532A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Hitachi Ltd 油汚濁水処理装置
JP2005199143A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Japan Superconductor Technology Inc 分別装置
JP2012023159A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Railway Technical Research Institute 簡易型超電導マグネット及びその作製方法
JP2012200699A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Niigata Univ 磁性沈殿の磁気分離装置及び磁気分離方法
CN108273659A (zh) * 2018-04-16 2018-07-13 重庆市科学技术研究院 一种直接制冷式高温超导磁选装置
JP2018534121A (ja) * 2015-09-26 2018-11-22 オールニュー ケミカル テクノロジー カンパニーAllnew Chemical Technology Company 常磁性物質及び反磁性物質用フィルタ
KR102550772B1 (ko) * 2021-12-28 2023-07-04 퓨리바이드 주식회사 자성 흡착제의 재이용이 가능한 하폐수 처리 시스템 및 하폐수 처리방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235625A (ja) * 2003-01-09 2004-08-19 Fukui Univ バルク超電導体の着磁装置、着磁方法及び超電導同期機
JP2005177532A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Hitachi Ltd 油汚濁水処理装置
JP2005199143A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Japan Superconductor Technology Inc 分別装置
JP2012023159A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Railway Technical Research Institute 簡易型超電導マグネット及びその作製方法
JP2012200699A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Niigata Univ 磁性沈殿の磁気分離装置及び磁気分離方法
JP2018534121A (ja) * 2015-09-26 2018-11-22 オールニュー ケミカル テクノロジー カンパニーAllnew Chemical Technology Company 常磁性物質及び反磁性物質用フィルタ
CN108273659A (zh) * 2018-04-16 2018-07-13 重庆市科学技术研究院 一种直接制冷式高温超导磁选装置
KR102550772B1 (ko) * 2021-12-28 2023-07-04 퓨리바이드 주식회사 자성 흡착제의 재이용이 가능한 하폐수 처리 시스템 및 하폐수 처리방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3676337A (en) Process for magnetic separation
Ahn et al. A fully integrated micromachined magnetic particle separator
Ambashta et al. Water purification using magnetic assistance: a review
Nisticò Magnetic materials and water treatments for a sustainable future
JP2002119888A (ja) 浄化装置及び超電導バルク体の着磁装置
CA2429296A1 (en) Method for separating a dispersed or dissolved substance and magnet separator
US11638916B1 (en) Ion lithium extraction apparatus
US9561511B2 (en) Method and apparatus for separation of mixture
JP2002066375A (ja) 被除去物の磁気分離装置
JPH08206420A (ja) 磁気分離装置
Kheshti et al. Study and optimization of a high-gradient magnetic separator using flat and lattice plates
JP2005046728A (ja) 水溶液中の砒素除去処理方法及び水溶液中の砒素除去処理システム
Hartikainen et al. Magnetic separation of industrial waste waters as an environmental application of superconductivity
JP5077821B2 (ja) 磁気分離装置
JP2005131535A (ja) カドミウムの分離除去処理方法とその装置
JP2002153770A (ja) 磁気分離方法および装置
JP4288555B2 (ja) 磁性体を用いた分離浄化装置
JP4304596B2 (ja) 二酸化炭素の分離無害化処理方法とその装置
JP2007098297A (ja) 飲料水用浄水システム
JPH11226319A (ja) 磁気分離装置
Ha et al. Treatment of coolant of hot rolling process by high gradient magnetic separation
JPH10118424A (ja) 磁気分離装置
JP2005140501A (ja) 生体構成物質の分離・精製装置及び分離・精製方法と分離・精製された物質
JP2560511B2 (ja) 超電導形磁気分離装置
JPH11244624A (ja) 磁気分離装置