JPH10191686A - 直流モータの駆動回路 - Google Patents

直流モータの駆動回路

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JPH10191686A
JPH10191686A JP8347028A JP34702896A JPH10191686A JP H10191686 A JPH10191686 A JP H10191686A JP 8347028 A JP8347028 A JP 8347028A JP 34702896 A JP34702896 A JP 34702896A JP H10191686 A JPH10191686 A JP H10191686A
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pwm
motor
voltage
current
power supply
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JP8347028A
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Mitsuo Uzuka
光男 宇塚
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SOFUTORONIKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電源の正極母線Pと接地間に接続され
た、直流モータMおよびPWM制御がなされるトランジ
スタ16を有し、PWM駆動により直流モータMの電
圧、電流、速度を制御する直流モータの駆動回路におい
て、複雑な絶縁型センサを用いてモータ電流を検出しな
くても、PWM駆動時のデューティ比の違いによる誤差
を受けることなく、適正な電流制限値を設定できるよう
にする。 【解決手段】 トランジスタ16に流れる電源電流を抵
抗17で検出し差動アンプ18で増幅する。この差動ア
ンプ18の出力電圧と、PWM指令電圧設定器14の出
力電圧か、又は抵抗21およびコンデンサ22で変換さ
れたコンパレータ12の出力側電圧とをコンパレータ2
5で比較することにより、デューティ比に応じて電流制
限のしきい値を制御する。これによってコンパレータ2
5の出力側にはPWM変換による電流差を補正した電流
制限値が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PWM(パルス幅
変調)駆動がなされるDCモータ、直流ブラシレスモー
タ等の直流モータに係り、特に渦巻ポンプや24時間風
呂のポンプ等に用いられる直流モータの駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】直流モータは負荷トルクとモータ電流が
比例関係にあることを利用し、負荷トルクの代わりにモ
ータ電流を測定し、トルク制御を行うことが可能であ
る。またモータの過電流防止の為に実際のモータ電流を
正確に検出する必要がある。
【0003】したがってPWM駆動で直流モータを制御
する場合、真のモータ電流が測定できる箇所に電流セン
サを配置する必要がある。しかしその場所は通常、制御
部の共通電位とは異なる箇所にあるため、ホール素子、
電流トランス等の絶縁型を使用する必要があり、非常に
構成が複雑となっていた。そこで実際のモータ電流の代
わりに電源電流を検出し、制御に用いることが考えられ
る。
【0004】また、オープンループでPWMのデューテ
ィ比を可変し、モータに印加する電圧を可変する方式
は、電源電圧の変動が出力にも表れ、回転変動となる。
そこで前記電源電圧の変動を除去するためには、回転速
度を検出し、それを指令電圧と比較して誤差成分をPW
Mに加えるようなフィードバック制御を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PWM駆動で制御され
る直流モータは例えば図6のように構成される。図6に
おいて1は交流電源(図示省略)電圧を直流に変換する
整流器である。この整流器1の正負出力端間には、コン
デンサCが接続されるとともに、図示極性のダイオード
Dおよび直流モータM(直流ブラシ付モータ)から成る
並列回路とPWM制御がなされるトランジスタTrとが
直列に接続されている。尚、図中A1はAC入力電流の
センサ、A2はDCコモン電流のセンサ、A3はモータ
電流のセンサを各々表している。
【0006】上記のように構成された直流モータの駆動
回路において、モータに等価的に印加する電圧を可変し
た場合、つまりPWMのデューティ比(オンとオフのパ
ルス幅の比)を変化させると、図7、図8に示すように
電源電流と実際にモータに流れる電流とが一致しなくな
る。図7は図6のAC入力電流A1とモータ電流A3の
関係を表すグラフであり、図8は図6のDCコモン電流
A2とモータ電流A3の関係を表すグラフであり、各直
線は1/5〜5/5の各デューティ比における特性を示
している。
【0007】これら図7、図8からわかるように、モー
タ電流1Aのところでオンのデューティが1/5〜5/
5(全域オン)としたときの入力電流はデューティ比に
応じて変動する。
【0008】このようにPWM駆動時は、モータ電流の
検出を電源電流の検出で代用しようとすると、そのデュ
ーティ比によって誤差分が大きくなってしまう。このた
め電流制限値を適性値に設定することができず、過大電
流が流れる事態が生じる。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その第1の目的は、複雑でしかも設置方法のやっかいな
絶縁型センサを用いてモータ電流を検出しなくても、P
WM駆動時のデューティ比の違いによる誤差を受けるこ
となく、指令速度に対する適正な電流制限値を設定する
ことができる直流モータの駆動回路を提供することにあ
る。
【0010】また、直流モータを渦巻ポンプや24時間
風呂のポンプ等に使用する場合は、一般的に負荷トルク
の増加に応じて回転数が低下する特性が良く、また電圧
変動に対しては一定回転数となることが望まれる。
【0011】例えばポンプ制御において、流量(l/m
in)は少なくてよいが揚程(水圧)が必要なモード
と、揚程は少なくても良いが流量が必要なモード等があ
る。揚程を大にするには回転速度が大となる必要があ
る。例えば直流モータで制御されるポンプを24時間風
呂等に用いた場合、僅かな循環水流だけのモードのとき
は、水路中に存在するごみ取りフィルター等による圧力
損失があるので、揚程が必要となる。
【0012】ところがこのように必要な揚程に動作点を
設定したとすると、開放流量モードのときにモータの負
荷が大となり過ぎる。これを回避するために前述したよ
うに、負荷が大きくなると回転数が減少することが好ま
しい。
【0013】また前述した電圧変動に対する安定化を図
るため速度フィードバックをかけると、前述のように負
荷変動に対して一定速となり過負荷となってしまうとい
う事態が生じる。しかしながら速度フィードバックをか
けないと、電源電圧変動に対して速度が変動するという
事態が生じる。
【0014】例えば渦巻ポンプは回転数の3乗に比例し
て負荷が増大するので、電源電圧が100Vから110
Vになると、(1.1)3=1.33、すなわち33%
も負荷が増大する。従って過負荷を避けるためには電源
電圧変動に対する安定化対策を施す必要がある。
【0015】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その第2の目的は、速度フィードバックをかけずに過負
荷を避ける一方、電源電圧変動に対する安定化を図った
直流モータの駆動回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)直流電
源の正負出力端間に接続された、直流モータおよびPW
M制御がなされる制御素子を有し、PWM駆動により前
記直流モータの電圧、電流、速度を制御する直流モータ
の駆動回路において、PWM指令信号と変調波信号との
偏差をとってPWM信号を作成するPWM作成部と、前
記制御素子に流れる電源電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部の検出出力と前記PWM指令信号のデュ
ーティに比例した電圧との偏差をとり、該偏差出力によ
って前記PWMの電流制限を行う電流制限部とを備えた
ことを特徴とし、(2)前記電流検出部は、前記制御素
子と前記直流電源の負極母線との間に接続された抵抗で
構成されていることを特徴とし、(3)前記電流制限部
の、PWM指令信号のデューティに比例した電圧は、前
記PWM作成部の出力パルスを電圧に変換した信号か、
又は前記PWM指令信号であることを特徴とし、(4)
前記各直流モータの駆動回路は、前記PWM作成部の出
力パルスを電圧に変換した信号を、前記PWM作成部の
入力側にフィードバックする電圧安定化部を備えたこと
を特徴とし、(5)直流電源の正負出力端間に接続され
た、直流モータおよびPWM制御がなされる第1の制御
素子を有し、PWM駆動により前記直流モータの電圧、
電流、速度を制御する直流モータの駆動回路において、
PWM指令信号と変調波信号との偏差をとってPWM信
号を作成するPWM作成部と、前記第1の制御素子の制
御端子と直流電源の負極母線との間に接続され、前記P
WM作成部の出力パルスによりPWM制御がなされる第
2の制御素子と、前記第2の制御素子と前記直流電源の
正極母線との間に接続され、電源電圧変動に応じて波高
値が変化するPWM信号を得る抵抗と、前記抵抗により
得られたPWM信号を平滑して平均化し、該平均化した
電圧を前記PWM作成部の入力側にフィードバックする
電圧安定化部を備えたことを特徴とし、(6)前記直流
モータはDCモータ又は直流ブラシレスモータであるこ
とを特徴としている。
【0017】(7)請求項1、2、3、4、6の発明に
おいて、前記制御素子に流れる電流を検出した信号は、
前記電流制限部においてPWM指令信号のデューティに
比例した電圧との偏差がとられるので、前記デューティ
比に応じて電流制限のしきい値が制御され、これによっ
てPWM変換による電流差を補正した電流制限値が出力
される。このためPWMのデューティ比が変化して真の
モータ電流と電源電流が異なっても電流制限値は適正に
設定され、モータに過大電流が流れるような事態は避け
られる。
【0018】(8)請求項5、6の発明において、直流
電源電圧が変動すると、前記抵抗に表れるPWM信号の
波高値が変化する。この波高値が変化したPWM信号は
電圧安定化部において平滑され平均化されてPWM作成
部にフィードバックされる。PWM作成部では前記フィ
ードバックされた電圧とPWM指令電圧とが等しくなる
ように、即ち前記直流電源電圧変動分を補正するように
PWM信号が作成される。これによって速度フィードバ
ックをかけなくても電源電圧変動に対する安定化が図ら
れるとともに、速度フィードバックをかけることによる
不都合、すなわち負荷変動時に過負荷となるような事態
は避けられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。 (1)請求項1、2、3、4、6の発明の実施の形態 図1は本発明を直流モータ(直流ブラシ付モータ)に適
用した回路を示している。図1において、11はPWM
信号作成のための3角波(変調波)を発生する3角波発
生回路であり、その出力はコンパレータ12の反転入力
端子に入力される。コンパレータ12は、コンパレータ
13を介して導入されるPWM指令電圧設定器14のP
WM指令電圧と前記3角波発生回路11の出力信号とを
比較し、PWM信号を作成する。
【0020】コンパレータ12の出力信号、すなわち入
力指令電圧に応じてパルス幅変調されたパルスは抵抗1
5を介して電流増幅用のトランジスタ16のベースに供
給される。このトランジスタ16のコレクタは直流モー
タ(直流ブラシ付モータ)Mおよび図示極性のダイオー
ドDの並列回路を介して直流電源の正極母線Pに接続さ
れている。またトランジスタ16のエミッタは電流検出
用の抵抗17を介して接地(直流電源の負極母線に接
続)されている。
【0021】トランジスタ16のエミッタと抵抗17の
共通接続点は増幅用の差動アンプ18の非反転入力端子
に接続されている。差動アンプ18の反転入力端子と出
力端子の間には抵抗19が、反転入力端子と接地間には
抵抗20が各々接続されている。
【0022】前記コンパレータ12の出力パルスは抵抗
21およびコンデンサ22によって電圧に変換され、抵
抗23を介して前記コンパレータ13の反転入力端子に
フィードバックされる。尚、24はコンパレータ13の
反転入力端子と出力端子の間に接続された抵抗である。
【0023】25は電流制限値を求めるためのコンパレ
ータであり、その反転入力端子には前記電源電流検出
分、すなわち前記差動アンプ18の出力が供給される。
またコンパレータ25の非反転入力端子には、図示破線
のようにPWM指令信号のデューティに比例した電圧
分、すなわちPWM指令電圧設定器14の出力電圧か、
又は抵抗21およびコンデンサ22で変換された電圧が
供給される。
【0024】このコンパレータ25の出力端子は、前記
トランジスタ16のベース電流を制限すべく図示極性の
ダイオード26を介してトランジスタ16のベースに接
続されている。
【0025】上記のように構成された回路において、抵
抗17で検出した電流を増幅した出力が差動アンプ18
の出力側に現れる。この差動アンプ18の出力電圧は、
抵抗17に流れる電流に比例するが、抵抗17に流れる
電流と直流モータMに流れる電流は、PWMのデューテ
ィ比が変化すると電圧、電流の変換が行われるので一致
しない。
【0026】したがってもし仮に差動アンプ18の出力
だけで電流制限をかけると、モータ印加電圧が小さいと
きに、つまりオンデューティが小さいときは抵抗17に
流れる電流よりも直流モータMに流れる電流のほうが増
加する。したがって抵抗17の電流が一定値以上となら
ないような電流制限回路を構成したとすると、等価的モ
ータ印加電圧が低いときに過大電流が流れることにな
る。
【0027】そこで、デューティに比例した電圧、すな
わちPWM指令電圧設定器14の出力電圧か、又は抵抗
21およびコンデンサ22で変換された電圧と差動アン
プ18の出力電圧とを比較することにより、デューティ
比に応じて電流制限のしきい値が制御できるので、コン
パレータ25の出力側にはPWM変換による電流差を補
正した電流制限値が出力される。
【0028】このためPWMのデューティ比が変化して
真のモータ電流と電源電流が異なっても電流制限値は適
正に設定され、モータに過大電流が流れるような事態は
避けられる。
【0029】尚、図1において抵抗21、コンデンサ2
2でパルスから電圧に変換した信号をコンパレータ13
にフィードバックしているため、電圧の安定化が図られ
る。
【0030】(2)請求項5、6の発明の実施の形態 図2は本発明を直流モータ(直流ブラシ付モータ)に適
用した回路を示している。図2において、図1および図
6と同一部分は同一符号をもって示し、その説明は省略
する。整流器1の正極母線Pと接地間には、電源電圧変
動時の波高値の変化分を得るための抵抗31(トランジ
スタ32の負荷抵抗)およびPWM制御されるトランジ
スタ32が直列に接続されている。
【0031】前記電流増幅用のトランジスタ16のコレ
クタは直流モータ(直流ブラシ付モータ)Mおよび図示
極性のダイオードDを並列に介して前記正極母線Pに接
続され、トランジスタ16のエミッタは接地されてい
る。トランジスタ16のベースは抵抗15を介して前記
抵抗31およびトランジスタ32の共通接続点に接続さ
れている。
【0032】トランジスタ32は図1と同様に構成され
たPWM作成部、すなわち3角波発生回路11、コンパ
レータ12、13、PWM指令電圧設定器14から成る
回路の出力によりPWM制御される。
【0033】前記抵抗31およびトランジスタ32の共
通接続点と接地間には抵抗33、34が直列に接続さ
れ、該抵抗34にはコンデンサ35が並列接続されてい
る。これら抵抗33、34、コンデンサ35は、電源電
圧変動分がPWMの波高値の変化として表れるトランジ
スタ32のコレクタ側の信号を平滑して平均化するフィ
ルターとして動作し、そのフィルター出力は抵抗23を
介して前記コンパレータ13の反転入力端子にフィード
バックされる。
【0034】次に上記のように構成された回路の動作を
図3の各部信号波形図とともに述べる。図3において
(a)はPWM作成部の出力、すなわちコンパレータ1
2の出力パルス、(b)は整流器1の整流出力電圧、
(c)は抵抗31およびトランジスタ32の共通接続点
電圧、(d)は前記フィルターの出力電圧(フィードバ
ック電圧)、(e)はコンパレータ12の反転入力端子
に供給される電圧を各々示している。
【0035】いま整流器1の出力電圧が図3(b)のよ
うに変動したとすると、正極母線Pとトランジスタ32
の間に負荷抵抗31が接続されているため、トランジス
タ32のコレクタ側に表れる信号は図3(c)のように
波高値が変化する。
【0036】この図3(c)の信号は抵抗33、34、
コンデンサ35から成るフィルターにより平滑され平均
化され、コンパレータ13の反転入力端子側にフィード
バック電圧として供給される。するとコンパレータ13
ではPWM指令電圧設定器14で設定されたPWM指令
電圧と前記フィードバック電圧が等しくなるように偏差
を求める。そしてコンパレータ12では前記偏差出力信
号と3角波信号とによって電圧変動分を補正できるPW
M信号を作成する。
【0037】以上のように駆動電源電圧の電圧変動をP
WMの波高値の変化として取り入れ、該波高値とパルス
幅が変化する信号をフィルターを通し平均化した電圧
を、入力指令電圧と比較し、それが等しくなるようにパ
ルス幅を求めたので、極めて簡単な回路によりPWM出
力は外部指令情報が電源電圧に対して安定化された形で
作成可能となる。
【0038】
【実施例】
(1)請求項1、2、3、4、6の発明の実施例 図4は本発明を直流ブラシレスモータに適用した回路を
示している。図4において図1、図6と同一部分は同一
符号をもって示している。図4において41a〜41f
は整流器1の正負出力端間に3相ブリッジ接続された制
御素子、例えばトランジスタである。
【0039】42a〜42cはブラシレスモータの駆動
コイルを示している。43a〜43cはブラシレスモー
タのマグネットロータの磁極位置を検出するホールセン
サー(磁電変換素子)である。
【0040】このホールセンサー43a〜43cの検出
信号はホールアンプ44で増幅され、前記ブリッジ接続
されたトランジスタのうち高圧側のトランジスタ41
a,41b,41cのベースに供給される。またホール
アンプ44の出力信号は混合器45において、PWM作
成部46のPWM出力信号と混合されて、前記ブリッジ
接続されたトランジスタのうち低圧側のトランジスタ4
1d,41e,41fのベースに供給される。
【0041】PWM作成部46は、例えば図1の3角波
発生回路11、コンパレータ12,13、抵抗23,2
4で構成されている。
【0042】47は電源電流を検出する電流検出部であ
り、例えば図1の抵抗17,19,20および差動アン
プ18で構成されている。
【0043】48はPWM作成部46の出力パルスを電
圧に変換した信号をPWM作成部46の入力側にフィー
ドバックする電圧安定化部であり、例えば図1の抵抗2
1およびコンデンサ22で構成されている。
【0044】49は電流検出部47の検出出力と、PW
M指令電圧設定器14の出力又は前記電圧安定化部48
の出力との偏差をとり、該偏差出力によって前記PWM
出力の電流制限を行う電流制限部であり、例えば図1の
コンパレータ25およびダイオード26で構成されてい
る。
【0045】上記のように構成された回路においても、
前述した図1の回路と同様に、デューティに比例した電
圧、すなわちPWM指令電圧設定器14の出力電圧か、
又は電圧安定化部48の出力電圧と電流検出部47の出
力とを比較することにより、デューティ比に応じて電流
制限のしきい値が制御できるので、電流制限部49の出
力側にはPWM変換による電流差を補正した電流制限値
が出力される。
【0046】このためPWMのデューティ比が変化して
真のモータ電流と電源電流が異なっても電流制限値は適
正に設定され、モータに過大電流が流れるような事態は
避けられる。
【0047】(2)請求項5、6の発明の実施例 図5は本発明を直流ブラシレスモータに適用した回路を
示している。図5において図2、図4と同一部分は同一
符号をもって示し、その説明は省略する。51はPWM
作成部であり、例えば図2の3角波発生回路11、コン
パレータ12で構成されている。32はPWM作成部5
1の出力パルスによりPWM制御されるトランジスタで
ある。
【0048】52はトランジスタ32とトランジスタ3
2の負荷抵抗31との共通接続点に現れるPWM信号を
平滑して平均化し、該平均化した電圧をコンパレータ1
3の反転入力端子にフィードバックする電圧安定化部で
あり、例えば図2の抵抗33,34、コンデンサ35で
構成されている。
【0049】上記のように構成された回路においても、
前述した図2の回路と同様に、駆動電源電圧が変動した
とすると、正極母線Pとトランジスタ32の間に負荷抵
抗31が接続されているため、トランジスタ32のコレ
クタ側に表れる信号の波高値が変化する。
【0050】この信号は電圧安定化部52により平滑さ
れ平均化され、コンパレータ13の反転入力端子側にフ
ィードバック電圧として供給される。するとコンパレー
タ13ではPWM指令電圧設定器14で設定されたPW
M指令電圧と前記フィードバック電圧が等しくなるよう
に偏差を求める。そしてPWM作成部51では前記偏差
出力信号と3角波信号(変調波)とによって電圧変動分
を補正できるPWM信号を作成する。このように極めて
簡単な回路により、速度フィードバックをかけなくても
電源電圧の安定化を図ることができる。
【0051】
【発明の効果】
(1)請求項1、2、3、4、6に記載の発明によれ
ば、モータ電流を直接検出しなくても、PWM駆動時の
デューティ比の違いによる誤差を受けることがなく、指
令速度に対する適正な電流制限値を設定することができ
る。またモータ電流を直接検出しないので、複雑でしか
も設置方法のやっかいな絶縁型センサを用いる必要がな
い。このため回路構成が非常に簡単化され、駆動回路を
経済的、実用的に実現することができる。
【0052】(2)請求項5、6に記載の発明によれ
ば、簡単な回路構成により電源電圧変動に対する安定化
を図ることができ、多大な経済的効果が得られる。しか
も速度フィードバックをかけずに安定化することができ
るので、モータに過大な負荷電流が流れることを避ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2、3、4の発明をDCモータ(直
流ブラシ付モータ)に適用した実施の形態を示す回路
図。
【図2】請求項5の発明をDCモータ(直流ブラシ付モ
ータ)に適用した実施の形態を示す回路図。
【図3】図2の回路の各部における信号波形図。
【図4】請求項1、2、3、4の発明をブラシレスモー
タに適用した実施例を示す回路図。
【図5】請求項5の発明をブラシレスモータに適用した
実施例を示す回路図。
【図6】直流ブラシ付モータの代表的なPWM駆動回路
を示す回路図。
【図7】図6の回路における、デューティ比毎の入力電
流とモータ電流の関係を表す特性図。
【図8】図6における、デューティ比毎の整流後の駆動
電流と実際のモータ電流の関係を表す特性図。
【符号の説明】
1…整流器 11…3角波発生回路 12,13,25…コンパレータ 14…PWM指令電圧設定器 15,17,19,20,21,23,24,31,3
3,34…抵抗 16,32,41a〜41f…トランジスタ 18…差動アンプ 22,35,C…コンデンサ 26,D…ダイオード 42a〜42c…ブラシレスモータの駆動コイル 43a〜43c…ホールセンサー 44…ホールアンプ 45…混合器 46,51…PWM作成部 47…電流検出部 48,52…電圧安定化部 49…電流制限部 M…直流モータ P…正極母線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の正負出力端間に接続された、
    直流モータおよびPWM制御がなされる制御素子を有
    し、PWM駆動により前記直流モータの電圧、電流、速
    度を制御する直流モータの駆動回路において、 PWM指令信号と変調波信号との偏差をとってPWM信
    号を作成するPWM作成部と、 前記制御素子に流れる電源電流を検出する電流検出部
    と、 前記電流検出部の検出出力と前記PWM指令信号のデュ
    ーティに比例した電圧との偏差をとり、該偏差出力によ
    って前記PWMの電流制限を行う電流制限部とを備えた
    ことを特徴とする直流モータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記電流検出部は、前記制御素子と前記
    直流電源の負極母線との間に接続された抵抗で構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の直流モータの
    駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記電流制限部の、PWM指令信号のデ
    ューティに比例した電圧は、前記PWM作成部の出力パ
    ルスを電圧に変換した信号か、又は前記PWM指令信号
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の直流モ
    ータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記PWM作成部の出力パルスを電圧に
    変換した信号を、前記PWM作成部の入力側にフィード
    バックする電圧安定化部を備えたことを特徴とする請求
    項1又は2又は3に記載の直流モータの駆動回路。
  5. 【請求項5】 直流電源の正負出力端間に接続された、
    直流モータおよびPWM制御がなされる第1の制御素子
    を有し、PWM駆動により前記直流モータの電圧、電
    流、速度を制御する直流モータの駆動回路において、 PWM指令信号と変調波信号との偏差をとってPWM信
    号を作成するPWM作成部と、 前記第1の制御素子の制御端子と直流電源の負極母線と
    の間に接続され、前記PWM作成部の出力パルスにより
    PWM制御がなされる第2の制御素子と、 前記第2の制御素子と前記直流電源の正極母線との間に
    接続され、電源電圧変動に応じて波高値が変化するPW
    M信号を得る抵抗と、 前記抵抗により得られたPWM信号を平滑して平均化
    し、該平均化した電圧を前記PWM作成部の入力側にフ
    ィードバックする電圧安定化部を備えたことを特徴とす
    る直流モータの駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記直流モータはDCモータ又は直流ブ
    ラシレスモータであることを特徴とする請求項1又は2
    又は3又は4又は5に記載の直流モータの駆動回路。
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