JPH10191021A - 写真画像のプリント方法、その方法に使用する写真プリンタおよびプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影した写真画像をプリントする際に、撮影
情報をどのような印字形式で印字するかを簡単に指定す
ることができるようにする。 【解決手段】 ユーザはデジタル画像データ７をそのデ
ジタル画像データ７に付与された撮影情報８とともにパ
ソコン３に取り込んで、印字指定画面９上で撮影情報８
の印字要否や印字位置などの印字形式を指定する。指定
された内容は印字情報としてデジタル画像データ７に付
与され、写真プリンタ５に例えば記録媒体４を介して渡
され、写真プリンタ５は写真プリント６を作成する際に
その印字情報に基づいてプリント６上への撮影情報８の
印字を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は写真撮影により取得
されたデジタル画像データをプリント出力するための写
真画像のプリント方法と、その方法に使用する写真プリ
ンタおよびプログラムを記憶した記憶媒体に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＡＰＳ（Advanced Photo Syste
m）では写真の撮影時に撮影年月日などの撮影情報をフ
ィルムに磁気記録し、フィルムを読み取って写真画像の
デジタル画像データを得る際にその磁気記録された撮影
情報をも読み取ってデジタル画像データにタグ情報とし
て付与することが行われている。また、デジタルカメラ
の場合にも、撮影により取得したデジタル画像データを
カメラのメモリに記憶する際に、撮影情報をそのデジタ
ル画像データに付与して記憶することが行われている。

【０００３】上記撮影情報は、例えば写真プリントの裏
面に印字され写真の整理や注文に利用されているが、ど
のような撮影情報を写真プリントのどの部分に印字する
かは、カメラやラボシステムの機能により固定的に決め
られてしまったり、あるいはプリント依頼時に口頭で細
かい指示をすることによって決めていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】一般に、撮影情報の印
字形式については様々なニーズが考えられる。例えばコ
ンクールに出品する写真の場合にはプリントの表面には
印字を行いたくないのが普通である。また撮影年月日や
タイトルのみならず、レンズデータや露出などの撮影条
件を印字したい場合も考えられる。このため、写真プリ
ント上に印字される項目、印字位置などが固定的に定め
られてしまったり、１コマ１コマ詳細な指示を与えない
と思い通りの印字形式にならないというのは明らかに不
便であり、印字形式を簡便に指定する方法の実現が望ま
れている。

【０００５】本発明は上記課題に鑑みて、写真のプリン
ト上に撮影情報をどのような印字形式で印字するかを簡
単に指定することができる写真画像のプリント方法を提
供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の写真画像のプリ
ント方法は、写真撮影を行ってその写真撮影の撮影情報
が付与されたデジタル画像データを得、そのデジタル画
像データに付与された前記撮影情報をデジタル画像デー
タとともに印字指定画面に表示し、印字指定画面におい
て、前記撮影情報の印字形式を指定し、指定された印字
形式を示す印字情報を前記撮影情報とともに前記デジタ
ル画像データに付与し、そのデジタル画像データを写真
プリントとして再生する際に、そのデジタル画像データ
に付与された前記印字情報に基づいて、前記撮影情報を
前記写真プリント上に印字することを特徴とするもので
ある。

【０００７】ここで「撮影情報」とは、例えば撮影年月
日、写真のタイトル、レンズ焦点距離、レンズのＦ値、
カメラ側で行われたＡＥ処理の内容、フォーカス距離、
フォーカス位置、照明条件、ストロボ使用有無、屋外撮
影の場合の撮影時の天候などの情報である。どのような
撮影情報がデジタル画像データに付与されるかはカメラ
の機能などに依存するものであるため特に限定はしな
い。

【０００８】また、撮影情報の印字指定画面への表示は
印字指定を可能にするために行うものであるため、必ず
しも「12月24日」といった撮影情報の内容まで表示しな
くても「撮影日」といった項目名を表示するだけでもよ
い。

【０００９】また「撮影情報の印字形式」とは、撮影情
報の印字要否、写真プリント上での印字位置、印字方
法、印字方向（縦横）、印字サイズ、フォントなどを意
味する。ここで本明細書においては、「印字形式の指
定」の１つの形態として「印字不要」の指定も含むもの
とする。

【００１０】なお、撮影情報が上記のような項目のうち
複数の項目からなる情報である場合には、印字形式の指
定は各項目ごとに行うことが望ましい。

【００１１】また、本発明の写真プリンタは、上記プリ
ント方法に使用する写真プリンタであって、前記印字情
報および前記撮影情報が付与されたデジタル画像データ
を写真プリントとして再生するとともに、前記印字情報
に基づいて、すなわちユーザが指定した印字形式にした
がって前記撮影情報を前記写真プリント上に印字するこ
とを特徴とするものである。

【００１２】また、本発明のプログラムを記憶した記憶
媒体は、上記プリント方法における印字形式の指定に使
用するプログラムを記憶した記憶媒体であって、これを
写真プリントの依頼者であるユーザに配布することによ
り、ユーザが自分のパソコンなどで簡単に印字指定を行
えるようにするものであり、前記プログラムはコンピュ
ータに、コンピュータに接続される表示装置に前記印字
指定画面を表示させ、前記印字指定画面における前記コ
ンピュータの各種入力装置による前記印字形式の指定を
可能にさせ、指定された印字形式を示す前記印字情報を
前記撮影情報とともに前記デジタル画像データに付与し
て所定の記憶手段に記憶させるプログラムであることを
特徴とするものである。

【００１３】なお、ユーザがパソコンなどで作成した印
字情報はＦＤなどのメディアに保存して写真店などに渡
してもよいし、ネットワークにより転送してもよい。

【００１４】

【発明の効果】本発明の写真画像のプリント方法では、
ユーザはデジタル画像データをそのデジタル画像データ
に付与された撮影情報とともにパソコンなどに取り込ん
で、印字指定画面上で撮影情報の印字要否や印字位置な
どの印字形式を指定する。指定された内容は印字情報と
してデジタル画像データに付与され、写真プリンタに例
えば記録媒体を介して渡され、写真プリンタは写真プリ
ントを作成する際にその印字情報に基づいてプリント上
への撮影情報の印字を行う。すなわち、本発明の方法に
よれば、写真プリンタはユーザの意図したとおりの印字
形式で撮影情報を印字することができる。

【００１５】また、撮影情報が例えば撮影年月日とタイ
トルというように複数の項目からなる情報である場合に
は、各項目ごとに印字要否や印字位置などを指定するよ
うにすれば、ユーザのニーズにより即した印字を行うこ
とができる。

【００１６】また、上記方法において写真プリントの作
成に使用される本発明の写真プリンタは、上記のように
してユーザが指定した印字形式を示す印字情報に基づい
て写真プリントへの撮影情報の印字を行うため、ユーザ
は印字形式を指定する際に単に印字情報が記録されたメ
ディアを写真店に渡すだけでよく、ユーザにとってもサ
ービス提供者にとってもプリント注文の効率化を図るこ
とができる。

【００１７】また、上記方法において印字形式の指定に
使用されるプログラムを記憶した本発明の記憶媒体によ
れば、プログラムをユーザのパソコンなどにインストー
ルすることにより、ユーザは自宅などで印字形式を指定
できるようになるため、十分に時間をかけて所望の印字
形式を決定することができ、またこのプログラムにより
ユーザが指定した内容は写真プリンタが認識できるデー
タ形式の印字情報としてメディアなどに記憶されるた
め、そのメディアを渡してプリントを依頼するだけで簡
単に撮影情報の印字形式の指定を行うことができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図１はデジタルカメラに
より撮影された写真画像を本発明の方法にしたがってプ
リントする場合について示すものである。

【００１９】デジタルカメラ１は、撮影により取得した
画像データ７をメモリカード２に記憶するタイプのカメ
ラであり、撮影の際に撮影者が撮影日や写真のタイトル
を設定できる機能を有するものである。撮影者が設定し
た情報は撮影情報８として画像データ７に付与される。
この場合、設定された撮影日のみを撮影情報８として付
与してもよいし、設定されなかった項目も含め全ての項
目を撮影情報８として付与するようにしてもよい。但し
この場合は設定されなかった項目については設定されな
かったということを示す情報を付与するものとする。

【００２０】メモリカード２に記憶された画像データと
撮影情報８は例えばカードリーダにより直接、あるいは
一旦他のメディアに移すことによってパソコン３などに
取り込むことができる。パソコン３には、別途本発明の
記憶媒体に記憶されたプログラムをインストールしてお
く。これにより、パソコン３において撮影情報の印字形
式を指定できるようになる。

【００２１】上記プログラムにより、パソコン３のモニ
タ上には例えば図１に示すような印字指定画面９が表示
される。印字指定画面９には印字指定の対象となる画像
データと、その画像データ７に付与されている撮影情報
８の各項目が表示される。但し、印字形式が指定できれ
ばよいので、１２月２４日といった撮影情報の内容につ
いては必ずしも表示しなくてもよい。この印字指定画面
９では、各項目ごとに印字要否、印字位置、印字のフォ
ントを指定することができる。この指定は、例えば図１
の例のようにチェックボックスや選択メニューを表示
し、マウスによりチェックやメニュー選択を行えるよう
にすればよい。図１には一例として、撮影者が撮影日の
みの印字を指定した場合が示されている。なお、指定の
ための手段としては、この他通常知られているあらゆる
ユーザインタフェースを適用できる。

【００２２】印字指定画面９において指定された内容
は、印字情報として撮影情報とともに画像データ７に付
与され、パソコン３のハードディスクやＦＤ、ＭＯなど
のメディアに記憶される。記憶された画像データ７や撮
影情報、印字情報の写真店などへの受渡しは、図１に示
すようにＭＯ４などのメディアを介して行ってもよい
し、パソコン３と写真プリンタ５がネットワークで接続
されている場合には、そのネットワークを介して転送し
てもよい。

【００２３】写真プリンタは画像データ７を写真プリン
ト６として出力するが、この際画像データ７だけではな
く撮影情報と印字情報も読み取って、この印字情報にし
たがって、例えば図１の例であれば撮影日をプリント表
面の右下にゴシック体で印字する。

【００２４】なお、印字指定画面９における印字形式の
指定は図１の例のように各コマごとに行ってもよいし、
複数のコマについて一括して行えるようにしてもよい。
また指定できる印字形式は、上記例の他、例えば文字を
タイプするか画像の一部として焼き込むかといった印字
方法の指定、タイトルなどについては縦方向に印字する
か横方向に印字するかといった印字方向の指定、さらに
は印字サイズなど、様々な指定内容が考えられる。

【００２５】なお、例えばインターネットフォトサービ
スのように画像データが写真店のシステムに保管されて
おり、ユーザがそのシステムのサーバコンピュータにア
クセスすることによりプリント注文を行う形態では、ブ
ラウザにより表示される画面の１つとして印字指定画面
９のような画面を設け、その画面上で印字指定を行うこ
とにより印字情報が自動的にラボシステムに転送され、
ラボシステム側で保管されている画像データをプリント
出力するようにしてもよい。

【００２６】また、本発明は撮影情報が付与された画像
データをプリントする際のプリント方法に関するもので
あるため、このような画像データの取得方法については
特に限定はしない。すなわち、デジタルカメラの場合に
限らず、フィルムカメラで撮影を行ってフィルム読取時
に撮影情報をデータとして付与することにより上記のよ
うなデータを得てもよい。ＡＰＳの場合には撮影情報は
フィルムに磁気記録されているため、これをラボシステ
ムにおいて読み取ることにより画像データに撮影情報を
付与することができる。あるいは３５mmフィルムで、フ
ィルムから得られる情報とは別にキーボードなどの入力
装置から撮影情報を入力して画像データに付与した場合
なども含むものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の写真画像のプリント方法の一実施の形
態を示す図

【符号の説明】

１ デジタルカメラ ２ メモリカード ３ パソコン ４ ＭＯ ５ 写真プリンタ ６ 写真プリント ７ 画像データ ８ 撮影情報 ９ 印字指定画面

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 写真撮影を行って該写真撮影の撮影情報
   が付与されたデジタル画像データを得、 該デジタル画像データに付与された前記撮影情報を該デ
   ジタル画像データとともに印字指定画面に表示し、 該印字指定画面において、前記撮影情報の印字形式を指
   定し、 該指定された印字形式を示す印字情報を前記撮影情報と
   ともに前記デジタル画像データに付与し、 該デジタル画像データを写真プリントとして再生する際
   に、該デジタル画像データに付与された前記印字情報に
   基づいて、前記撮影情報を前記写真プリント上に印字す
   ることを特徴とする写真画像のプリント方法。
2. 【請求項２】 前記撮影情報の印字形式の指定におい
   て、該撮影情報の印字要否を指定することを特徴とする
   請求項１記載の写真画像のプリント方法。
3. 【請求項３】 前記撮影情報の印字形式の指定におい
   て、該撮影情報の前記写真プリント上での印字位置を指
   定することを特徴とする請求項１または２記載の写真画
   像のプリント方法。
4. 【請求項４】 前記撮影情報が複数の項目からなる情報
   であり、 前記印字形式の指定を前記各項目ごとに行うことを特徴
   とする請求項１から３のいずれか１項記載の写真画像の
   プリント方法。
5. 【請求項５】 請求項１記載の写真画像のプリント方法
   に使用する写真プリンタであって、 前記印字情報および前記撮影情報が付与されたデジタル
   画像データを写真プリントとして再生するとともに、前
   記印字情報に基づいて、前記撮影情報を前記写真プリン
   ト上に印字することを特徴とする写真プリンタ。
6. 【請求項６】 請求項１記載の写真画像のプリント方法
   に使用するプログラムを記憶した記憶媒体であって、 前記プログラムはコンピュータに、該コンピュータに接
   続される表示装置に前記印字指定画面を表示させ、 前記印字指定画面における前記コンピュータの各種入力
   装置による前記印字形式の指定を可能にさせ、 前記指定された印字形式を示す前記印字情報を前記撮影
   情報とともに前記デジタル画像データに付与して所定の
   記憶手段に記憶させるプログラムであることを特徴とす
   るプログラムを記憶した記憶媒体。
7. 【請求項７】 前記プログラムが、前記印字形式の指定
   において前記撮影情報の印字要否の指定を可能にするプ
   ログラムであることを特徴とする請求項６記載のプログ
   ラムを記憶した記憶媒体。
8. 【請求項８】 前記プログラムが、前記印字形式の指定
   において前記撮影情報の前記写真プリント上での印字位
   置の指定を可能にするプログラムであることを特徴とす
   る請求項６または７記載のプログラムを記憶した記憶媒
   体。
9. 【請求項９】 前記撮影情報が複数の項目からなる情報
   であり、 前記プログラムが、前記印字形式の前記各項目ごとの指
   定を可能にするプログラムであることを特徴とする請求
   項６から８のいずれか１項記載のプログラムを記憶した
   記憶媒体。