JPH10190770A - プロセッサ間のデータ通信方法 - Google Patents

プロセッサ間のデータ通信方法

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JPH10190770A
JPH10190770A JP8349289A JP34928996A JPH10190770A JP H10190770 A JPH10190770 A JP H10190770A JP 8349289 A JP8349289 A JP 8349289A JP 34928996 A JP34928996 A JP 34928996A JP H10190770 A JPH10190770 A JP H10190770A
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command
processor device
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status
transmission
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Withdrawn
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JP8349289A
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English (en)
Inventor
Shuji Sekine
修二 関根
Sumie Morita
純恵 森田
Katsunori Takayama
勝則 高山
Morimitsu Miura
守光 三浦
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信確認を通知するための専用信号を送受す
ることなく、送信側が受信側における信号受信を確認で
きるようにする 【解決手段】 中央処理装置11よりSP系装置2へデ
ータ(コマンド)を送出し、SP系装置から中央処理装
置へデータ(ステータス)を送出する転送動作を並行し
て行う場合において、コマンド,ステータスのそれぞれ
のヘッダにコマンド用の送信番号/受信番号/再送表示
フラグ/再送要求フラグ及びステータス用の送信番号/
受信番号/再送表示フラグ/再送要求フラグをそれぞれ
付加し、コマンド,ステータス独立に同時に番号制御を
行ってデータ伝送誤りの検出/訂正をする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロセッサ間のデー
タ通信方法に係わり、特に、本体プロセッサと配下ある
いは遠隔装置に複数プロセッサを持つ交換機システム等
において、プロセッサ間通信を高信頼で、しかも効率よ
く行うデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】データ通信においては、送信装置に受信
装置が正しくデータを受信したか否かを確認させる必要
がある。このため、従来のデータ通信制御においては、
送信装置は信号の送受信確認を、ハードウエアからのD
MA転送完了通知(第1の方法)や、データ受信装置か
らの信号受信通知(第2の方法)により行っている。
【0003】図31は第2の方法の実施例であるNO.
7共通線信号方式における有意信号ユニット(MSU)
の説明図、図32はNO.7共通線信号方式のデータ転
送手順において使用する誤り制御情報の説明図である。
図31において、Fは信号ユニットのはじめと終わりを
識別するためのフラグ、CKはサイクリック検査符号方
式を用いて計算した送信ビット列であるチェックビッ
ト、SIFは信号情報、SIOはサービスオクテット、
PRIは優先度表示、LIは信号長表示、FSNは送信
される信号ユニットの順序を示す順方向シーケンス番号
(送信番号)、BSNは受信したユニットの送信番号F
SNと同一の番号を有する逆方向シーケンス番号(受信
番号)、BIBは再送要求するための逆方向表示ビッ
ト、FIBは再送であることを示す順方向状態表示ビッ
トである。受信装置は送信番号FSNに飛びがあるか否
かで伝送誤りを検出でき、送信装置は逆方向状態表示ビ
ットBIBの反転により再送要求であることを検出で
き、再送要求時には(BSN+1)の送信番号FSNを
有するユニット(再送バッファに格納されている)から
再送する。また、受信装置は、順方向状態表示ビットF
IBの反転により再送であることを検出できる。
【0004】信号データリンク上を伝送する間に信号ユ
ニットに誤りが発生することがある。NO.7共通線信
号方式では、CK符号により誤り検出が行われ、伝送誤
りが検出されると当該信号を使用することができないの
で廃棄し、当該信号以降すべての信号を再送することに
より誤り訂正を行う。誤り訂正には、前述した送信番号
FSN、受信番号FSN、順方向及び逆方向状態表示ビ
ットFIB,BIBが用いられる。FSN、BSNには
7ビットが割付けられており0〜127までの値がサイ
クリックに繰り返して付与される。信号ユニット(MS
U)のFSNは送信の都度、値が歩進される。送信側は
1つ1つの信号に対する受信側からの確認応答を待たず
に一定数連続に送出できる転送方式が、FSN、FI
B、BSN、BIBを用いることにより可能となる。送
信信号ユニットのFSN、FIBと受信信号ユニットの
BSN、BIBによる送達確認及び再送手順は、送・受
独立に実施することが可能である。
【0005】信号受信時にCK符号により誤りが検出さ
れると、当該信号は廃棄される。そのため廃棄された信
号ユニットの次の信号ユニットが正しく受信されるとF
SNは連続でなくなり、飛び越しが検出される。これに
より受信側は再送要求のアクションを開始する。すなわ
ち、BIBを反転し正しく受信した最後の信号ユニット
のFSN値をBSN値として受信信号ユニットを送信側
に送出する。送信側は再送要求を検出すると、すなわ
ち、受信信号ユニットのBIBが直前の受信信号ユニッ
トのBIBから反転していることを検出すると、再送バ
ッファに蓄積しておいた送出済信号ユニットのうちBS
Nで指示された送信番号FSNの次の送信番号FSN
(=BSN+1)をもつの全信号ユニット(MSU)を
FSN順に再送する。
【0006】一連の信号ユニットの最終の信号ユニット
がCK符号エラーで廃棄された場合は、送信側が次に信
号ユニットを送出するまでの間、受信側は再送要求を送
出できないこととなり、信号転送遅延及び再送バッファ
の無効保留を来すこととなる。このため、受信側は一定
時間以上信号ユニットを受信しない場合は、最終受信済
信号ユニットのFSN、FIBが何であるかを送信側に
通知するための信号ユニット(フィルイン信号ユニッ
ト)を送出する。
【0007】図33はNO.7共通線信号方式における
誤り検出、再送手順説明図であり、図中EFSNは受信
期待FSNを示し、受信FSN≠EFSNの場合、受信
番号に飛びがあると判定する。 (1) 送信側はFSNに連続番号を付与して信号ユニット
を送出すると共に、該信号ユニットを再送バッファに格
納する。受信側は、誤り検出符号(CRC)のチェック
OKを確認後、受信信号ユニットのFSNと期待してい
るFSN(EFSN)とを比較し、一致していればその
信号ユニットを正常に受信したと判定し、受信したFS
Nと同じ番号をBSNに設定し、送信側に確認応答を送
信する。送信側では確認応答を受信すれば、確認応答に
付されているBSN値に等しいFSN値までの確認待ち
信号ユニットを再送バッファから消去する。
【0008】(2) ここで、FSN=1の信号ユニットが
伝送路異常等により、CRCチェックエラーとなり受信
側で破棄され、次のFSN=2の受信ユニットはCRC
チェックOKであり廃棄されないとする。受信側は、F
SN=2の受信ユニットのCRCチェック後に、該受信
信号ユニットのFSN(=2)と期待しているFSN
(EFSN=1)とを比較する。FSN≠EFSNと一
致しないため、受信側はFSNチェックエラーを検出す
る。これにより、受信側はFSN=1以降の信号ユニッ
トの再送要求を行うために、BIBを反転(例では0か
ら1)すると共に正しく受信した最後の信号ユニットの
FSN値をBSN値として受信信号ユニットを送信側に
送出する。
【0009】(3) 再送要求後、受信側は送信側で再送処
理を行わない限り、BIB≠受信信号ユニットのFIB
であるため、送信側から順次送られてくるFSN=3,
4・・・の信号ユニットを無視する。 (4) 送信側ではBIBの反転により再送要求を検出する
と、通常の送信処理を中断し、BSN+1のFSN値を
有する信号ユニット及び以降の信号ユニットを確認待ち
の再送バッファより順次読み出し、FIBを反転して再
送する。 (5) 受信側は、FIBの反転によりBIB=FIBとな
るため、再送が行われたとみなして受信信号ユニットを
受け入れる。 (6) 一定期間信号ユニットの送信がないと、送信側はフ
ァイルイン信号ユニットFISUを送出する。これによ
り、最後の信号ユニットにエラーが発生した場合でも、
受信側は再送要求を速やかに送信側に送出することがで
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の方法は、送
信信号毎に送信の正常終了を送信側に確認させなければ
ならず、これらの確認制御動作はデータ通信の処理能力
を低下させる一因となっている。また、第1の方法は送
信異常時においても対処不十分な点がある。すなわち、
第1のデータ通信制御方法では、送信異常を検出すると
DMA転送の再施行により異常をリカバリーする。この
手順は送信側、受信側双方の通信制御において通信の異
常を検出した場合に有効であるが、どちらか片方の通信
制御において異常を検出できない場合には、信号の重
複、紛失を招く。
【0011】上記第2の方法は、第1の方法と同様に送
信信号毎に送信の正常終了を送信側に確認させなければ
ならず、これらの確認制御動作はデータ通信の処理能力
を低下させる一因となっている。特に、第2の方法で
は、送信信号(送信信号ユニット)数分の受信通知信号
(受信信号ユニット)が通信路上を折り返すこととな
り、通信量の増加さらには通信路の輻輳といった問題を
引き起こす原因になっている。また、従来の第1、第2
のデータ通信方法では輻輳時の信号の再送手順を有して
いないため、充分な輻輳制御を行うことができなかっ
た。
【0012】以上から、本発明の第1の目的は、受信側
プロセッサ装置が受信確認を通知するための専用データ
(専用信号)を作成して送信側プロセッサ装置に送信し
なくても、送信側プロセッサ装置が受信側プロセッサ装
置によるデータ受信を確認できるようにすることであ
る。本発明の第2の目的は、第1のプロセッサ装置から
送出するデータ(コマンド)、第2のプロセッサ装置か
ら送出するデータ(ステータス)のそれぞれのヘッダに
コマンド用の送信番号、受信番号、再送表示フラグ、再
送要求フラグ及びステータス用の送信番号、受信番号、
再送表示フラグ、再送要求フラグをそれぞれ付加するこ
とにより、コマンド,ステータス独立に同時に番号制御
によるデータ伝送誤りの検出/訂正を可能とし、信号の
紛失、重複を避け、しかも、データ受信確認を通知する
ための専用データ(専用信号)を送出する必要がないよ
うにすることである。
【0013】本発明の第3の目的は、ステータスを所定
時間以上送出しない場合、第1のプロセッサ装置より、
受信した最後のコマンドの送信番号と同一の受信番号を
ACK信号により第2のプロセッサ装置から第1のプロ
セッサ装置に通知するようにして、第1プロセッサ装置
の再送バッファを解放できるようにすることである。本
発明の第4の目的は、コマンドを所定時間以上送出しな
い場合、第2のプロセッサ装置より、受信した最後のス
テータスの送信番号と同一の受信番号をACK信号によ
り第1のプロセッサ装置から第2のプロセッサ装置に通
知するようにして、第2プロセッサ装置の再送バッファ
を解放できるようにすることである。
【0014】本発明の第5の目的は、受信した送信番号
や受信番号が、正常のデータ送受信時に受信すべき送信
番号や受信番号と異なる場合、第1、第2のプロセッサ
装置がそれぞれ保持する送信番号、受信番号を互いに整
合できるようにし、これによりコマンド、ステータスの
再送が可能にすることである。本発明の第6の目的は、
第1のプロセッサ装置とデータ通信する第2のプロセッ
サ装置が多数存在する場合、個々の第2のプロセッサ装
置に装置アドレスを設定し、第1のプロセッサ装置より
送られてきたコマンドのヘッダに付加されている装置ア
ドレスと自装置アドレスを比較することによりアドレス
異常を検出できるようにすることである。
【0015】本発明の第7の目的は、第2のプロセッサ
装置を0系、1系の装置で二重化し、一方の第2プロセ
ッサ装置をアクト系、他方の第2プロセッサ装置をスタ
ンバイ系とする共に、通信形態によりデータを物理系デ
ータ、論理系データに分類した場合、第1のプロセッサ
装置が、アクト系装置と論理系データを送受する際、
スタンバイ系装置と論理系データを送受する際、0
系装置と物理系データを送受する際、1系装置と物理
系データを送受する際、それぞれ、独立の送信番号FS
N、受信番号BSNを用いて番号制御することにより、
アクト/スタンバイ切り換え時においてアクト系、スタ
ンバイ系の論理番号(送信番号、受信番号)の引継ぎを
可能にして論理系データの通信を継続できるようにする
ことである。
【0016】本発明の第8の目的は、二重化されている
第2のプロセッサ装置のそれぞれに余計な信号を送受す
ることなく、確実に自装置の系番号(0系、1系)を認
識させ、障害時における第1のプロセッサ装置による障
害処理を円滑に進められるようにすることである。本発
明の第9の目的は、アクト系の障害発生によるアクト/
スタンバイ切り換え時、第1プロセッサ装置よりACK
信号を新アクト系装置に送出して新アクト系装置に旧ア
クト系装置が保持する論理送信番号及び論理受信番号を
引継ぎさせ、新アクト系装置が引き継ぎした論理送信番
号及び論理受信番号を用いて第1のプロセッサ装置とデ
ータ送受を継続できるようにすることである。
【0017】本発明の第10の目的は、速やかにコマン
ドの通信結果や第2のプロセッサ装置の輻輳状態を第1
プロセッサ装置に通知できるようにし、かつ、輻輳時に
おける受信コマンドを廃棄する等の輻輳制御ができるよ
うにすることである。本発明の第11の目的は、輻輳情
報を次に送るべくステータスのヘッダに付加して第1の
プロセッサ装置に送出することにより、速やかに輻輳制
御ができるようにすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記第1、第2の目的は
本発明によれば、第1のプロセッサ装置より第2のプロ
セッサ装置へデータ(コマンド)を送出し、第2のプロ
セッサ装置から第1のプロセッサ装置へデータ(ステー
タス)を送受するデータ転送動作を並行して行う場合に
おいて、コマンド,ステータスのそれぞれのヘッダにコ
マンド用の送信番号FSNc/受信番号BSNc/再送
表示フラグFIBc/再送要求フラグBIBc及びステ
ータス用の送信番号FSNs/受信番号BSNs/再送
表示フラグFIBs/再送要求フラグBIBsをそれぞ
れ付加し、コマンド,ステータス独立に同時に番号制御
を行ってデータ伝送誤りの検出/訂正をすることにより
達成される。
【0019】すなわち、第1のプロセッサ装置はコマン
ドのヘッダ部に送信番号FSNcおよび再送表示フラグ
FIBcを付加して該コマンドを第2のプロセッサ装置
に送出し、第2のプロセッサ装置は該コマンドの正常受
信により、ステータスのヘッダ部に受信コマンドの送信
番号FSNcと同一番号を有する受信番号BSNcおよ
び再送要求フラグBIBc(非反転)を付加して該ステ
ータスを第1のプロセッサ装置に送出すると共に、第2
のプロセッサ装置は受信コマンドの送信番号FSNcが
期待している送信番号FSNXcと異なる場合には前記
再送要求フラグBIBcを反転し、かつ前記受信番号B
SNcを正常に受信した最後の送信番号FSNcにして
ステータスを第1のプロセッサ装置に送出し、第1のプ
ロセッサ装置は再送要求フラグBIBcが反転したこと
を検出して受信番号BSNcの次の送信番号FSNc
(=BSNc+1)を有するコマンドから再送表示フラ
グFIBcを反転して再送することにより第1、第2の
プロセッサ装置間でデータの送受を行う。
【0020】以上の制御と同時に、第2のプロセッサ装
置はステータスのヘッダ部に送信番号FSNsおよび再
送表示フラグFIBsを付加して該ステータスを第1の
プロセッサ装置に送出し、第1のプロセッサ装置は該ス
テータスの正常受信により、コマンドのヘッダ部に受信
ステータスの送信番号FSNsと同一番号を有する受信
番号BSNsおよび再送要求フラグBIBs(非反転)
を付加して該コマンドを第2のプロセッサ装置に送出す
ると共に、第1のプロセッサ装置は受信ステータスの送
信番号FSNsが期待している送信番号FSNXsと異
なる場合には前記再送要求フラグBIBsを反転し、か
つ前記受信番号BSNsを正常に受信した最後の送信番
号FSNsにしてコマンドを第2のプロセッサ装置に送
出し、第2のプロセッサ装置は再送要求フラグBIBs
が反転したことを検出して受信番号BSNsの次の送信
番号FSNs(=BSNs+1)を有するステータスか
ら再送表示フラグFIBsを反転して再送することによ
り第1、第2のプロセッサ装置間でデータ(コマンド、
ステータス)の送受を行う。
【0021】以上により、コマンド、ステータスの双方
向通信においてコマンド、ステータスそれぞれに独立に
番号制御を行うことにより、コマンド、ステータスそれ
ぞれについて同時に伝送誤り検出/訂正することがで
き、しかも、データ受信確認を通知するための専用デー
タを作成して送信側に送出しなくても送信側は受信側の
データ受信を確認でき、通信リンクのトラヒックを軽減
することができる。
【0022】上記第3の目的は本発明によれば、第1の
プロセッサ装置は第2のプロセッサ装置に送出したコマ
ンドを再送バッファに記憶すると共に、第2のプロセッ
サ装置よりステータスを受信した時、該ステータスに含
まれる受信番号と同一の送信番号を有するコマンドが記
憶されている再送バッファを開放し、第2のプロセッサ
装置は設定時間以上ステータスを送出しない場合、該設
定時間経過後に最後に受信したコマンドの送信番号と同
一の受信番号を有するACK信号を第1のプロセッサ装
置に送出し、第1のプロセッサ装置はACK信号を受信
したとき、該ACK信号により通知された受信番号と同
一の送信番号を有するコマンドが記憶されている再送バ
ッファを開放することにより達成される。
【0023】また、上記第4の目的は本発明によれば、
第2のプロセッサ装置は第1のプロセッサ装置に送出し
たステータスを再送バッファに記憶すると共に、第1の
プロセッサ装置よりコマンドを受信した時、該コマンド
に含まれる受信番号と同一の送信番号を有するステータ
スが記憶されている再送バッファを開放し、第1のプロ
セッサ装置は設定時間以上コマンドを送出しない場合、
該設定時間経過後に最後に受信したステータスの送信番
号と同一の受信番号を有するACK信号を第2のプロセ
ッサ装置に送出し、第2のプロセッサ装置はACK信号
を受信したとき、該ACK信号により通知された受信番
号と同一の送信番号を有するステータスが記憶されてい
る再送バッファを開放することにより達成される。
【0024】上記第5の目的は本発明によれば、第1の
プロセッサ装置は、第2のプロセッサ装置より期待して
いる送信番号あるいは受信番号と異なる送信番号あるい
は受信番号を有するステータスを連続して所定回数以上
受信した場合、番号整合信号を第2のプロセッサ装置に
送出して第1、第2のプロセッサ装置がそれぞれ保持す
る送信番号、受信番号を相互に整合し、しかる後、第1
のプロセッサは再送バッファに記憶されているコマンド
のヘッダ部に整合後の送信番号および再送表示フラグを
付加して該コマンドを第2のプロセッサ装置に送出し、
第2のプロセッサ装置は、番号整合信号受信時に再送バ
ッファに記憶されているステータスのヘッダ部に整合後
の送信番号および再送表示フラグを付加して該ステータ
スを第1のプロセッサ装置に送出することにより達成さ
れる。また、上記第5の目的は、本発明によれば、第2
のプロセッサ装置は、第1のプロセッサ装置より期待し
ている送信番号あるいは受信番号と異なる送信番号ある
いは受信番号を有するコマンドを連続して所定回数以上
受信した場合、番号整合信号を第1のプロセッサ装置に
送出して第1、第2のプロセッサ装置がそれぞれ保持す
る送信番号、受信番号を相互に整合し、しかる後、第2
のプロセッサは再送バッファに記憶されているステータ
スのヘッダ部に整合後の送信番号および再送表示フラグ
を付加して該ステータスを第1のプロセッサ装置に送出
し、第1のプロセッサ装置は、番号整合信号受信時に再
送バッファに記憶されているコマンドのヘッダ部に整合
後の送信番号および再送表示フラグを付加して該コマン
ドを第2のプロセッサ装置に送出することにより達成さ
れる。
【0025】上記第6の目的は本発明によれば、第1の
プロセッサ装置はヘッダに第2のプロセッサ装置を特定
する装置アドレスを付加してコマンドを送出し、第2の
プロセッサ装置は、最初のコマンド受信時に該コマンド
のヘッダに付加されている装置アドレスを自装置アドレ
スとして記憶し、以後、送出されてくるコマンドのヘッ
ダに付加されている装置アドレスと前記自装置アドレス
を比較し、不一致の場合には第1のプロセッサ装置にア
ドレス異常を通知することにより達成される。
【0026】上記第7の目的は本発明によれば、第2の
プロセッサ装置を0系、1系の装置で二重化し、一方の
第2プロセッサ装置をアクト系、他方の第2プロセッサ
装置をスタンバイ系とし、第1プロセッサ装置とアク
ト系の第2プロセッサ装置間でデータ送受する際はアク
ト系の論理送信番号及び論理受信番号を用いてデータ送
受を行い、第1プロセッサ装置とスタンバイ系の第2
プロセッサ装置間でデータ送受する際はスタンバイ系の
論理送信番号及び論理受信番号を用いてデータ送受を行
い、第1プロセッサ装置と0系の第2プロセッサ装置
間でデータ送受する際は0系の物理送信番号及び物理受
信番号を用いてデータ送受を行い、第1プロセッサ装
置と1系の第2プロセッサ装置間でデータ送受する際は
1系の物理送信番号及び物理受信番号を用いてデータ送
受を行い、アクト/スタンバイ切り換え時、新アクト系
に旧アクト系が保持する論理送信番号及び論理受信番号
を引継ぎし、新スタンバイ系に旧スタンバイ系が保持す
る論理送信番号及び論理受信番号を引継ぎし、新アクト
系及び新スタンバイ系は引き継ぎした論理送信番号及び
論理受信番号を用いて第1のプロセッサ装置とデータ送
受することにより達成される。
【0027】上記第8の目的は本発明によれば、第1の
プロセッサ装置はヘッダに第2のプロセッサ装置が0系
であるか1系であるかを特定する系識別情報を付加して
コマンドを送出し、第2のプロセッサ装置は、最初のコ
マンド受信時に該コマンドのヘッダに付加されている系
識別情報が0系を指示していれば自分は0系装置である
と認識し、1系を指示していれば自分は1系装置である
と認識することにより達成される。
【0028】上記第9の目的は本発明によれば、アクト
系の障害発生に基づいて二重化された第2プロセッサ装
置のアクト/スタンバイの切り換を実行する場合、新ア
クト系の第2プロセッサ装置は第1プロセッサ装置にA
CK信号の送信要求を送出し、第1プロセッサ装置はA
CK信号送信要求の受信により、論理送信番号及び論理
受信番号を復元するに必要なデータを設定したACK信
号を第2プロセッサ装置に送出し、第2プロセッサ装置
はACK信号で送られてきた前記データを用いて論理送
信番号及び論理受信番号を復元し、これらを用いて第1
のプロセッサ装置とデータ送受を継続することにより達
成される。
【0029】上記第10の目的は本発明によれば、第2
のプロセッサ装置は正常時に第1のプロセッサ装置より
コマンドに付加されて送られてくるべき送信番号、受信
番号及び再送表示フラグを保持し、第1のプロセッサ装
置より実際に送られてくるコマンドのヘッダに付加され
ている送信番号、受信番号及び再送表示フラグと、前記
保持している送信番号、受信番号及び再送表示フラグと
に基づいて送信正常、番号異常、送信元障害を判別する
と共に、受信コマンドを格納する受信バッファのハント
が可能であるか否を監視し、前記送信正常、番号異常、
送信元障害及び受信バッファのハント可否を示す情報を
ステータスのヘッダに付加して第1のプロセッサ装置に
送出することにより達成される。この場合、第2のプロ
セッサ装置は、受信バッファのハント不可能時に受信コ
マンドを廃棄し、受信番号を更新しない。上記第11の
目的は本発明によれば、第2のプロセッサ装置は自装置
の輻輳状態を監視し、輻輳情報をステータスのヘッダに
付加して第1のプロセッサ装置に送出することにより達
成される。
【0030】
【発明の実施の形態】
(A)交換機システムの構成 図1は本発明のプロセッサ間通信を適用する交換機シス
テムの通話路系の構成図である。図1において、11
回線インタフェース(LIF:Line Interface)であ
り、所定フォーマットのフレーム例えばSONETフレーム
をATMセルフォーマットに変換してスイッチ側に送出し
たり、ATMセルフォーマットをSONETフレームに変換して
回線に送出する機能等を有している。2は多重分離機能
を備えた共通部HTEC(Highway Terminal Equipment
Common)であり、二重化されており0系装置2aと1系
装置2bを有している。0系装置2a、1系装置2bは
それぞれ16個の回線インタフェース1に接続されてセ
ルを多重化すると共に、スイッチ側からの多重セルを分
離して所定の回線インタフェースに送出する。3は集線
多重分離機能を備えたセル集線分離部CCR(Cell Con
centration and Routing)であり、二重化されており0
系装置3a、1系装置3b有している。0系装置3a、
1系装置3bはそれぞれ8個の共通部2a,2bと接続
されてセルを集線多重すると共に、スイッチ側からの多
重セルを分離して所定の共通部に送出する。4はセルス
イッチCRSW(Cell Routing Switch)であり、二重化
されており0系スイッチ4a、1系スイッチ4bを備
え、0系スイッチ4a、1系スイッチ4bはそれぞれ8
個のセル集線分離部3a,3bと接続され、入力された
多重セルを所定の方路にスイッチングする。MHWは共
通部2とセル集線分離部3間のハイウェイ、NHWはセ
ル集線分離部3とセルスイッチ4間のハイウェイであ
る。
【0031】セルスイッチ4に8個のセル集線分離部3
が接続され、各セル集線分離部3に8個の共通部2が接
続され、各共通部に16個の回線インタフェース部1が
接続されている。従って、交換機システムの最大構成に
おいて、セル集線分離部3の数は8、共通部2の数は6
4(=8×8)、回線インタフェース部1の数は102
4(=64×16)である。共通部2、セル集線分離部
3、セルスイッチ4に対するパス設定情報、課金制御情
報、トラヒック収集情報、障害制御情報、装置制御情報
等は図示しない中央処理装置CC(メインプロセッサM
PRということもある)から、プロセッサ間通信により
通知され、また、各装置からプロセッサ間通信により中
央処理装置CCに所定のデータが通知される。
【0032】図2は交換機システムのプロセッサ間通信
路説明図であり、図1と同一部分には同一符号を付して
いる。11は交換機システム全体を制御する中央処理装
置CC(Central Processor)、12はバス、13a,1
3bはバス制御その他のプロセッサ間通信制御を行うプ
ロセッサアクセスコントローラPAC(Processor Acce
ss Controller)、14はシグナリング制御を行うブロー
ドバンドシグナリングコントローラBSGC(Broadban
d Signalling Controller)である。セルスイッチCRS
W、セル集線分離部CCR、共通部HTEC、BSGC
装置はSP系装置(Speech Path 系装置)である。
【0033】各SP系装置内における15はシリアルバ
スインタフェース(SBI)を備えた通信処理部、16
はPAC13aとSP系装置内の各通信処理部15間の
パス接続制御等を行うPAC−SP(PAC-Speech Path)
である。各通信処理部15はプロセッサ構成になってお
り、図3に示すようにシリアルバスインタフェース部
(SBI)15a、PAC通信機能ブロック15b、複
数の機能ブロック(アプリケーション)15c1〜15
nを備えている。PAC通信機能ブロック15bはS
P系装置のファームウェアを構成し、多数の機能ブロッ
ク(アプリケーション)15c1〜15cnを収用し、S
P系装置に搭載されるシリアルバスインタフェース部
(SBI)15aを制御し、PAC装置13a,13b
及びPAC−SP装置16を介して中央処理装置CCと
SP系装置間の通信を実現する。
【0034】PAC装置13aは全SP系装置共通に設
けられているが、PAC装置13bはBSGC装置14
に専用に設けられている。SP系装置のうち共通部(H
TEC)2、セル集線分離部(CCR)3、セルスイッ
チ(CRSW)4は全ての情報を、PAC−SP装置1
6及びPAC装置13aを介して中央処理装置(CC)
11との間でプロセッサ間通信により送受する。BSG
C装置14は障害制御情報や装置制御情報等の信号をP
AC−SP装置16及びPAC装置13aを介して中央
処理装置(CC)11と送受し、シグナリング信号をP
AC装置(専用PAC装置)13bを介して中央処理装
置(CC)11と送受する。
【0035】実際には中央処理装置(CC)11とPA
C−SP装置16間には2つの経路が用意され、2つの
PAC装置13a-0、13a-1が設けられ、また、BSGC装
置14は2個用意され、中央処理装置(CC)11とB
SGC装置14間は2経路用意され、2つの専用PAC
装置13b-0,13b-1が設けらている。また、中央処理装置
(CC)11、各PAC装置、各専用PAC装置は二重
化されている。図4はセル集線分離部CCRを省略した
場合における交換機システムの構成図であり、図1、図
2と同一部分には同一符号を付している。
【0036】(B)ヘッダの構成 図5は中央処理装置(CC)11から各SP系装置に送
信するデータ(コマンドという)及び各SP系装置から
中央処理装置(CC)11に送出するデータ(ステータ
スという)のPAC−SPヘッダのフォーマット説明図
であり、HDは64バイトのヘッダ部、INFは情報部
である。ヘッダ部において、21aはzerolフィールド
であり14ビットの「0」を保証するもの、21bは通
信先装置種別フィールド、21cは10ビットの共通部
装置アドレスフィールドである。各SP系装置は以下の
装置アドレスを有している。 共通部装置アドレス :「1sss111111」=CRSW 「1sssnnn000」=CCR 「0sssnnnmmm」=HTEC sssは20G単位のスイッチ番号、nnnは000〜111
の値を取るNHW番号、mmmは000〜111の値を取るM
HW番号である。すなわち、第0〜第7番目のセル集線
分離部CCRの装置アドレスは1sss000000〜1sss111000
となり(図2参照)、第0〜第63番目の共通部HTE
Cの装置アドレスは0sss000000〜0sss111111となる。
【0037】21dは8ビットの種別フィールドであ
り、8ビット数値によりデータ(コマンド、ステータ
ス)の種別が示される。8ビット数値と種別との対応関
係は以下の通りである。 1・・CCからのコマンド 2・・CCからのコマンド(ブロードキャスト) 3・・CCからのカウンタ整合 4・・CCからのACK信号 5・・未使用 6・・CCからのコマンド(カウンタ整合)0系 7・・CCからのコマンド(カウンタ整合)1系 8・・CCからのサニティチェック 9・・未使用 10・・未使用 32・・SPからのリードパターン通知 33・・SPからステータス応答 34・・未使用 35・・SPからのカウンタ整合 36・・SPからのACK信号 37・・SPからのACK信号送信要求 38・・SPからの自律ステータス通知 0系 39・・SPからの自律ステータス通知 1系 40・・SPからのアドレスチェックNG通知 41・・SPからのサニティチェック応答 尚、各信号種別のうち本発明に関係するものについては
逐次後述する。
【0038】21eは通信形態フィールドである。SP
系装置を0系、1系装置で二重化し、一方の装置をアク
ト系、他方の装置をスタンバイ系とする共に、通信形態
によりデータを物理データ(障害制御情報、装置制御情
報等)、論理データ(課金制御情報、パス設定情報)に
分類すると、中央処理装置(CC)がSP系装置と通信
する態様としては以下の〜の場合がある。すなわ
ち、 アクト系装置と論理データを送受する場合、 スタンバイ系装置と論理データを送受する場合、 0系装置と物理データを送受する場合、 1系装置と物理データを送受する場合がある。このた
め、この通信形態フィールド21eにおいて、通信形態
を以下のように指定する。 xxxxxxx0=物理装置指定 xxxxxxx1=論理装置指定 ただし、上位7ビットは無意味であり、SP系装置側で
は通信形態を下位1ビットで指定する。21fは信号長
フィールドであり、コマンド/ステータスのデータ長
(PAC−SPヘッダ部を含む)をワード長(1ワード
=4バイト)で設定する。
【0039】21g〜21jはコマンド/ステータスの
送受において受信番号BSN、送信番号FSN、順方向
状態表示ビットFIB、逆方向状態表示ビットBIBが
設定される番号設定フィールドである。SP系装置を0
系、1系の装置で二重化し、データを物理データ、論理
データに分類すると、前述のように中央処理装置(C
C)がSP系装置と通信する態様としては上記〜の
場合がある。本発明では、それぞれの場合について、独
立の送信番号FSN、受信番号BSNを用いて番号制御
することにより、アクト/スタンバイ切り換え時におい
てアクト系、スタンバイ系の論理番号(送信番号、受信
番号)の引継ぎを可能にして論理系データの通信を継続
できるようにしている。
【0040】すなわち、 中央処理装置(CC)11とアクト系のSP系装置間
でデータ送受する際はアクト系(マスター系)の論理送
信番号FSN及び論理受信番号BSNを用いてデータ送
受を行い、 中央処理装置(CC)11とスタンバイ系のSP系装
置間でデータ送受する際はスタンバイ系(スレーブ系)
の論理送信番号FSN及び論理受信番号BSNを用いて
データ送受を行い、 中央処理装置(CC)11と0系のSP系装置間でデ
ータ送受する際は0系の物理送信番号FSN及び物理受
信番号BSNを用いてデータ送受を行い、 中央処理装置(CC)11と1系のSP系装置間でデ
ータ送受する際は1系の物理送信番号FSN及び物理受
信番号BSNを用いてデータ送受を行う。
【0041】そして、アクト/スタンバイ切り換え時、
新アクト系のSP系装置に旧アクト系のSP系装置が保
持する論理送信番号及び論理受信番号を引継ぎし、新ス
タンバイ系SP系装置に旧スタンバイ系のSP系装置が
保持する論理送信番号及び論理受信番号を引継ぎし、新
アクト系のSP系装置及び新スタンバイ系のSP系装置
は引き継ぎした論理送信番号及び論理受信番号を用いて
中央処理装置CCとデータ送受を継続する。以上の制御
を可能とするため、ヘッダ部に上記〜のマスター系
論理BSN/FSN、スレーブ系論理BSN/FSN、
0系物理BSN/FSN、1系物理BSN/FSNを挿
入する番号設定フィールド21g〜21jを設けてい
る。
【0042】各番号設定フィールド21g〜21jは図
6に示すように16ビットで構成され、先頭の8ビット
がBSNフィールド、後の8ビットがFSNフィールド
となっており、FSNフィールドの第1〜第7ビットに
は送信番号FSNが記入され、第8ビットには再送表示
のためのFSNフラグ(順方向状態表示ビットFIB)
が記入される。BSNフィールドの第1〜第7ビットに
は受信番号BSNが記入され、第8ビットには再送要求
のためのBSNフラグ(逆方向状態表示ビットBIB)
が記入される。
【0043】21kはSP系装置の輻輳情報を中央処理
装置CCに通知する輻輳通知フィールドである。各SP
系装置及び中央処理装置CCは自装置の輻輳状態を常時
監視し、輻輳状態になると、輻輳状態になった旨を次に
送るべくステータスの輻輳通知フィールド21kに記入
して中央処理装置CCあるいは各SP系装置に送出す
る。これにより、中央処理装置CCあるいは各SP装置
は速やかにSP系装置あるいは中央処理装置CCの輻輳
を認識でき、輻輳に応じた制御が可能になる。図7
(a)は輻輳通知フィールド21kの説明図であり、通
知面番号フィールド21k-1、共通部あるいあMPRが
輻輳していることを示す共通部/MPR輻輳識別情報フ
ィールド21k-2、輻輳ポイントを示す輻輳ポイントフ
ィールド21k-3を有している。図7(b)は共通部H
TECの輻輳通知フォーマットの説明図であり、通知面
番号フィールド21k-1の8ビットに通知面が指定さ
れ、共通部/MPR輻輳識別情報フィールド21k-2の
1ビット(*1)によりMPRの輻輳が通知され、別の
1ビット(*2)により共通部の輻輳が通知され、輻輳
ポイントフィールド21k-3の64ビットにより64個
の共通部のどれが輻輳しているがが通知される。
【0044】21mは同期キーフィールドであり、コマ
ンドと該コマンドに対する応答ステータスを1:1に対
応付けするために使用するものであり、所定のビットパ
ターンが記入される。コマンドの同期キーは該コマンド
に対する応答ステータスの同期キーフィールド21mに
無条件にコピーされる。
【0045】21nはリードパターンフィールドであ
り、中央処理装置CCからの通信結果及び自装置の輻輳
情報の有無を通知するために使用する。リードパターン
フィールド21nは図8に示すように4ビットの送信結
果通知フィールド21n-1、輻輳情報フィールド21k
に輻輳情報が存在するか否かを示す輻輳情報有無フィー
ルド21n-2を有している。送信結果通知フィールド2
1n-1において、0は送信正常、1は未定、2は番号制
御異常、3は送信元装置障害、4は受信バッファハント
異常であり、輻輳情報有無フィールド21n-2におい
て、0は輻輳情報なし、1は輻輳情報ありを意味する。
リードパターンとは、専用PAC通信における専用信号
である。専用PAC通信においてはPAC−SPヘッダ
64バイトのフォーマットを用いたリードパターン信号
をコマンド通信毎に1対1で通信し、同信号の中のリー
ドパターンフィールドを用いてコマンドの受信結果等を
中央処理装置CC側へ通知する。通常のコマンド/ステ
ータス信号内のリードパターンフィールドは、輻輳通知
フィールドの有効/無効表示として使用する。
【0046】各SP系装置は、中央処理装置CCより正
常時にコマンドに付加されて送られてくるべき送信番
号、受信番号及び再送表示フラグを保持している。かか
る状態において、中央処理装置CCよりコマンドを受信
すれば、該コマンドのヘッダに付加されている送信番
号、受信番号及び再送表示フラグと、前記保持している
送信番号、受信番号及び再送表示フラグとに基づいて送
信正常、番号異常、送信元障害を判別すると共に、受信
コマンドを格納する受信バッファのハントが可能である
か否を監視する。そして、送信正常、番号異常、送信元
障害及び受信バッファのハント可否を示す情報を次に送
るべくステータスのヘッダに付加して中央処理装置CC
に送出する。このようにすることにより、速やかに通信
結果、自装置の輻輳状態を中央処理装置CCに通知する
ことができ、通信結果や輻輳情報に応じた制御を行うこ
とができる。21pはIOCS WORKフィールドであり、IOC
S (Input/Output Control System)で使用するワークエ
リアである。
【0047】(C)SP系装置の信号受信処理 中央処理装置CCよりSP系装置へコマンドを送出し、
SP系装置から中央処理装置CCへステータスを送出す
るデータ送受を並行して行う場合において、中央処理装
置CCはコマンドのヘッダに、コマンドの送信番号F
SN、ステータスの受信番号BSN、コマンド再送
表示フラグFIB、ステータスの再送要求フラグBI
Bを付加してコマンドをSP系装置に送出し、SP系装
置はステータスのヘッダに、ステータスの送信番号F
SN、コマンドの受信番号BSN、ステータス再送
表示フラグFIB、コマンドの再送要求フラグBIB
を付加してステータスを中央処理装置に送出する。図9
〜図11は以上の場合におけるSP系装置の信号受信処
理フローであり、中央処理装置CCの信号受信処理フロ
ーもコマンド、ステータスの違いがあるのみで全く同一
の処理となる。図12は信号受信処理に使用する制御デ
ータの説明図である。
【0048】(a)BSNチェック処理 図9はコマンド受信時におけるSP系装置のBSNチェッ
ク処理フローである。BSNはBackward sequence number
(逆方向シーケンス番号)であるが、以後、受信番号とい
う。SP系装置はコマンドを受信すれば、該コマンドに
付加されているステータスに対する受信番号BSNが有効
値であるか、換言すれば、 FSNF≦BSNR≦FSNT (1) であるかチェックする(ステップ101)。BSNRはBSN
received(受信BSN)であり、FSNFはFSN of the oldest c
ommand/status in the retransmission buffer(再送バ
ッファ内先頭ステータスのFSN)、FSNTはFSN of the las
t command/status in the retransmission buffer (再
送バッファ内最終ステータスのFSN)である。SP系装置
はステータスを送出する毎に異常による再送を考慮して
該ステータスを再送バッファに格納し、中央処理装置C
Cが該ステータスを正しく受信したことを認識して再送
バッファからクリアする。
【0049】(1)式を満足すれば、正常なBSNを受信した
ものであるから、異常BSN値受信表示ABSNを0にする
(ステップ102)。ABSNはAbnormal BSN indicator
(異常BSN受信表示)であり、1は異常BSN受信中を意味す
る。ついで、実際に受信したBSNフラグ(再送要求フラ
グ)が期待しているBSNフラグと一致するか、すなわち、 BIBR=BIBX (2) であるかチェックする(ステップ103)。BIBRはBIB r
eceived(受信BSNフラグ)、BIBXはBIB expected(期待BSN
フラグ)である。
【0050】(2)式が成立する場合には、コマンドに付
加された受信番号BSNはステータスの正常受信確認応答
用のBSNであるから、該BSNと同一値のFSNを有するステ
ータスを再送バッファからクリアし、FSNFを次式 FSNF=BSNR+1 (3) により更新する(ステップ104)。尚、FSNは順方向シ
ーケンス番号(ForwardSequence Number)であるが以後
送信番号という。以後、受信した信号がコマンドである
かチェックし(ステップ105)、コマンドでなければ
次の信号受信待ちになり(ステップ106)、コマンド
であれば、図10のFSNフラグチェック処理を実行する
(ステップ107)。
【0051】一方、ステップ103において、(2)式が
成立しない場合には、BSNフラグ(再送要求フラグ)が反
転しており、これは中央処理装置CCがステータスの再
送を要求していることを意味する。そこで、受信BSN(BS
NR)に1を加えたFSN値以降のステータスを再送バッファ
から読出して中央処理装置CCに再送する処理を実行し
(ステップ108)、以後、ステップ105以降の処理
を行う。また、ステップ101において、(1)式が成立
しない場合には、異常BSNを受信したものであるから、
異常BSN値受信表示ABSNが既に1であるかチェックし
(ステップ109)、ABSN=0であれば、異常BSN値受信
表示ABSNを1にセットし(ステップ110)、ついで、
異常BSNの連続受信数UNBSNを計数するカウンタの内容を
歩進して1にする(ステップ111)。以後、ステップ
105以降の処理を繰り返す。UNBSNはCounter of unre
asonable BSN(異常BSN 連続受信数)である。
【0052】ステップ109において、ABSN=1であれ
ば、異常BSN 連続受信数UNBSNを1カウントアップし(ス
テップ112)、ついで、異常BSNを連続して3回受信
したかチェックする。すなわち、 UNBSN>2 (4) であるかチェックする(ステップ113)。異常BSNを
連続して3回受信してなければ、すなわち、(4)式が成
立しなければ、ステップ105以降の処理を繰り返す。
しかし、異常BSNを連続して3回受信したなら、すなわ
ち、(4)式が成立していれば、後述するカウンタ整合処
理を行って、中央処理装置CCとSP系装置が保持する
FSN値、BSN値の整合を行ってステータスの再送を行える
ようにし(ステップ114)、以後ステップ105以降
の処理を行う。
【0053】(b)FSNフラグチェック処理 図10はコマンド受信時におけるSP系装置のFSNフラ
グチェック処理フローである。図9のステップ105に
おいて中央処理装置CCから受信した信号がコマンドで
あれば、受信したFSNフラグ(再送中フラグ)が期待して
いるFSNフラグと一致するか、すなわち、 FIBR=FIBX (5) であるかチェックする(ステップ201)。尚、FIBはFo
rward indicator bit(FSNフラグ)、FIBRはFIB received
(受信FSNフラグ)、FIBXはFIB expected (期待FSNフラ
グ)である。
【0054】(5)式が成立する場合には、正常なFSNフラ
グを受信したものであるから、異常FSNフラグ受信表示A
FIBを0にし(ステップ202)、以後、図11のFSN値
チェック処理を実行する(ステップ203)。ステップ
201において、(5)式が成立しなければ、受信コマン
ドを破棄し(ステップ204)、現在ステータスの再送
要求であるか、すなわち、RTR=1であるかチェックす
る(ステップ205)。RTRはRetransmission indicato
r(再送要求表示)であり、1は再送要求中を示す。再送
要求中であれば、次の信号受信待ちになり(ステップ2
06)、再送要求中でなければ、異常FIB受信表示AFIB
が既に1であるかチェックし(ステップ207)、AFIB
=0であれば、異常FIB受信表示AFIBを1にセットし(ス
テップ208)、ついで、異常FSNフラグの連続受信数U
NFIBを計数するカウンタの内容を歩進して1にする(ス
テップ209)。以後、次の信号の受信待ちになる(ス
テップ210)。AFIBはAbnormal FIB indicator(異常F
IB受信表示)であり、1は異常FIB受信中を示す。
【0055】ステップ207において、AFIB=1であれ
ば、異常FSNフラグ連続受信数UNFIBを1カウントアップ
し(ステップ211)、ついで、異常FSNフラグを連続し
て5回受信したかチェックする。すなわち、 UNFIB>4 (6) であるかチェックする(ステップ212)。異常FSNフ
ラグを連続して5回受信してなければ、すなわち、(6)
式が成立しなければ、次の信号待ちになる(ステップ2
10)。しかし、異常FSNフラグを連続して5回受信し
たなら、すなわち、(6)式が成立していれば、中央処理
装置CCの障害であるから後述する通信先装置障害処理
により中央処理装置CCに障害通知し(ステップ21
3)、以後、次の信号待ちになる(ステップ210)。
【0056】(c)FSN値チェック処理 図11はコマンド受信時におけるSP系装置のFSN値チ
ェック処理フローである。図10のステップ201にお
いて正常なFSNフラグを受信したならば、受信した送信
番号FSNが期待している送信番号FSNと一致するか、すな
わち、 FSNR=FSNX (7) であるかチェックする(ステップ301)。FSNRはFSN r
eceived (受信FSN)、FSNXはFSN expected (期待FSN)で
ある。
【0057】(7)式が成立する場合には、正常な送信番
号FSNを受信したものであるから、再送要求表示RTRを0
にセットすると共に(ステップ302)、異常FSN値受信
表示AFSNを0にする(ステップ303)。しかる後、受
信したコマンドを格納するための受信バッファをハント
する(ステップ304)。受信バッファをハントできれ
ば(ステップ305)、アプリケーションへコマンドを
受信した旨の通知を行い(ステップ306)、ついで、
受信番号BSNを1歩進し(ステップ307)、以後、次
の信号の受信待ちになる(ステップ308)。上記ステ
ップ307で更新した受信番号BSNはステータスのヘッ
ダに付加されて中央処理装置CCに正常受信が通知され
る。
【0058】一方、ステップ305おいて、受信バッフ
ァをハントできない場合にはSP系装置は輻輳中である
ため、受信番号BSNを更新することなく受信コマンドを
破棄し(ステップ309)、以後、次の信号の受信待ち
になる(ステップ308)。ステップ309で受信コマ
ンドを破棄しても、正常受信応答をしないため該コマン
ドは中央処理装置の再送バッファに格納されており、再
送処理により中央処理装置CCより再送されるため、問
題はない。ステップ301において、(7)式が成立しな
ければ、異常FSNを受信したものであるから、受信コマ
ンドを破棄し(ステップ310)、ついで、異常FSN値受
信表示AFSNが既に1であるかチェックする(ステップ3
11)。AFSN=0であれば、異常FSN値受信表示AFSNを1
にセットし(ステップ312)、ついで、異常FSNの連
続受信数 UNFSNを計数するカウンタの内容を歩進して1
にする(ステップ313)。AFSNはAbnormal FSN indica
tor(異常FSN 受信表示)であり、1は異常FSN受信中を示
す。また、UNFSNはCounter of unreasonable FSN(異常F
SN 連続受信数)である。
【0059】以後、コマンド再送要求RTRを1にセット
し(314)、次の信号待ちになる(ステップ31
5)。尚、コマンド再送要求RTRを1にした後、中央処
理装置CCに送出するステータスのBSNフラグを反転し
て中央処理装置CCに対してコマンドの再送が要求され
る。ステップ311において、AFSN=1であれば、異常F
SN連続受信数UNFSNを1カウントアップし(ステップ31
6)、ついで、異常FSNを連続して3回受信したかチェ
ックする。すなわち、 UNFSN>2 (8) であるかチェックする(ステップ317)。異常FSNを
連続して3回受信してなければ、すなわち、(8)式が成
立しなければ、ステップ314以降の処理を繰り返す。
しかし、異常FSNを連続して3回受信したなら、すなわ
ち、(8)式が成立していれば、後述するカウンタ整合処
理を行って、中央処理装置CCとSP系装置が保持する
FSN値、BSN値の整合を行ってステータス、コマンドの再
送を行えるようにし(ステップ318)、次の信号待ち
になる(ステップ315)。
【0060】(D)コマンド/ステータス到達確認シー
ケンス (a)コマンド到達確認シーケンス SP系装置は送信番号FSNを有するコマンドを受信すれ
ば、該FSN値と同一値を有する受信番号BSNをステータス
のヘッダに挿入して中央処理装置CCに送る。中央処理
装置CCはステータスに付加された受信番号BSNを受信
することによりコマンド到達を確認し、該受信番号BSN
と同一番号の送信番号FSNを有するコマンドを再送バッ
ファからクリアする。この場合、SP系装置が中央処理
装置CCにステータスを送出しなければ、中央処理装置
CCはいつまでもコマンド到達確認ができず、再送バッ
ファを解放できない。そこで、SP系装置はコマンド受
信後、設定時間以上ステータスを送出しない場合にはA
CK信号により受信番号BSNを中央処理装置CCに送っ
てコマンド到達を通知する。尚、コマンド信号はヘッダ
部の種別フィールド21dにコマンドであることを示す
ために数値「1」が記入され、ステータス信号は種別フ
ィールドにステータスであることを示すために数値「3
3」が記入され、ACK信号は種別フィールドにACK
信号であることを示すために数値「36」が記入され
る。
【0061】図13はステータスのヘッダに受信番号BS
Nを挿入してコマンド到達を通知するシーケンスの説明
図である。中央処理装置CCがコマンド送信処理を開始
するとPAC/PAC−SPがREQメッセージをSBI
に通知し、SBIよりACKメッセージを受信すれば、送
信番号FSN=1のコマンドを再送バッファ(送信バッファ)
に格納すると共にDMA(Direct Memory Access)転送
する。SP系装置のシリアルバスインタフェース(SB
I)15aはコマンド受信によりAWメッセージをPAC
/PAC−SPに返すと共に、PAC通信機能ブロック
15bに受信割込みをかける。PAC通信機能ブロック
15bは前述の受信信号処理を実行し、FSN/BSNが正常
であれば、新しい受信バッファをハントして 受信コマ
ンドを格納する。ついで、PAC通信機能ブロック15
bはアプリケーション15cに対してコマンド受信通知
をすると共に、所定時間例えば32msecのタイマーを起
動し、また、SBIに受信DMAスタートを指示する。
【0062】アプリケーション15cはコマンド受信通
知により受信バッファよりコマンドを取り出して所定の
処理を実行する。また、中央処理装置CCに送出すべき
ステータスが有れば、該ステータスを編集し、PAC通
信機能ブロック15bにステータス送信要求を出す。こ
れにより、PAC通信機能ブロック15bは32msecタ
イマーを停止し、送信すべきステータスのヘッダ部に
ステータスの送信番号FSN及び受信コマンドの送信番
号FSN(=1)と同値の受信番号BSN(=1)を挿入して送信DM
Aスタート指示をSBIに出す。これにより、SBIは
REQメッセージをPAC/PAC−SPに通知し、PA
C/PAC−SPよりACKメッセージを受信すれば、ス
テータスをDMA転送する。中央処理装置CCはステー
タスを受信すれば該ステータスを受信バッファに格納
し、PAC/PAC−SPはAWメッセージをSP系装置
に返す。しかる後、中央処理装置CCは受信信号処理を
実行し、FSN/BSNが正常であれば、受信番号BSNと同値の
送信番号FSNを有するコマンドを再送バッファからクリ
アする。
【0063】図14はACK信号によりコマンド到達を
通知するシーケンス説明図であり、PAC通信機能ブロ
ック15bがコマンドを受信して32msecタイマーを起
動するまでの処理は図13と同一である。アプリケーシ
ョン15cはコマンド受信通知により受信バッファより
コマンドを取り出して所定の処理を実行する。このと
き、中央処理装置CCに送出すべきステータスがない場
合、あるいは、ステータスの編集に時間がかかる場合に
は、アプリケーションからステータス送信要求が出され
る前に32msecが経過する。PAC通信機能ブロック1
5bは32msecタイマーのタイムアウトにより、正常受
信した最後のコマンドの送信番号FSN(=1)と同値の受信
番号FSN(=1)を中央処理装置CCに通知するためのAC
K信号を作成する。
【0064】しかる後、PAC通信機能ブロック15b
は送信DMAスタート指示をSBIに出す。これによ
り、SBIはREQメッセージをPAC/PAC−SPに
通知し、PAC/PAC−SPよりACKメッセージを受
信すれば、ACK信号をDMA転送する。中央処理装置
CCはACK信号を受信すれば受信バッファに格納し、
PAC/PAC−SPはAWメッセージをSBIに返す。
しかる後、中央処理装置CCはBSNチェック処理(図9
参照)を行い、BSNが正常であれば、受信番号BSNと同値
の送信番号FSNを有するコマンドを再送バッファからク
リアする。
【0065】(b)ステータス到達確認シーケンス 中央処理装置CCは送信番号FSNを有するステータスを
受信すれば、該FSN値と同一値を有する受信番号BSNをコ
マンドのヘッダに挿入してSP系装置に送る。SP系装
置はコマンドに付加された受信番号BSNを受信すること
によりステータス到達を確認し、該受信番号BSNと同一
番号の送信番号FSNを有するステータスを再送バッファ
からクリアする。この場合、中央処理装置CCがSP系
装置にコマンドを送出しなければ、SP系装置はいつま
でもステータスの到達確認ができず、再送バッファを解
放できない。そこで、中央処理装置CCはステータス受
信後、設定時間以上コマンドを送出しない場合にはAC
K信号により受信番号BSNをSP系装置に送ってステー
タス到達を通知する。
【0066】図15はコマンドのヘッダに受信番号BSN
を挿入してステータス到達を通知するシーケンスの説明
図である。SP系装置のアプリケーション15cはステ
ータスを中央処理装置CCに送出する場合には、送信バ
ッファをハントすると共に送信番号FSN=1のステータス
を編集し、該ステータスを送信バッファに格納する。つ
いで、アプリケーション15cはPAC通信機能ブロッ
ク15bにステータス送信要求を出す。PAC通信機能
ブロックは送信要求によりSBI15aに送信DMAス
タートを指示する。これにより、SBIはREQメッセー
ジをPAC/PAC−SPに通知し、PAC/PAC−
SPよりACKメッセージを受信すれば、ステータスをD
MA転送する。中央処理装置CCはステータスを受信す
れば該ステータスを受信バッファに格納し、PAC/P
AC−SPはAWメッセージをSP系装置に返し、所定時
間例えば32msecのタイマーを起動する。
【0067】ついで、SP系装置に送出すべきコマンド
が存在すれば、該コマンドのヘッダ部にコマンドの送
信番号FSN及び受信ステータスの送信番号FSN(=1)と同
値の受信番号BSN(=1)を挿入して送信バッファに格納す
ると共に32msecタイマーを停止する。ついで、PAC
/PAC−SPはREQメッセージをSBIに通知し、S
BIよりACKメッセージを受信すれば、コマンドをDM
A転送する。SP系装置のSBI 15aはコマンド受
信によりAWメッセージをPAC/PAC−SPに返すと
共に、PAC通信機能ブロック15bに受信割込みをか
ける。PAC通信機能ブロック15bは前述の信号受信
チェック処理を実行し、受信したFSN/BSNが正常であれ
ば、受信番号BSNと同値の送信番号FSNを有するステータ
スを再送バッファからクリアする。また、PAC通信機
能ブロック15bは新しい受信バッファをハントして受
信コマンドを格納し、アプリケーション15cにコマン
ド受信を通知をすると共に、SBIに受信DMAスター
トを指示する。アプリケーション15cはコマンド受信
通知により受信バッファよりコマンドを取り出して所定
の処理を実行する。
【0068】図16はACK信号によりステータス到達
を通知するシーケンス説明図であり、中央処理装置CC
がステータスを受信して32msecタイマーを起動するま
での処理は図15と同一である。中央処理装置CCは3
2msecが経過してもSP系装置に送出すべきコマンドが
ない場合には、正常受信した最後のステータスの送信番
号FSN(=1)と同値の受信番号BSN(=1)をSP系装置に通知
するためのACK信号を作成して送信バッファに格納す
る。ACK信号は図5に示すヘッダフォーマットを備
え、種別フィールドにACK信号であることを示すため
に数値「4」が記入される。しかる後、中央処理装置C
Cが送信処理を開始すると、PAC/PAC−SPはRE
QメッセージをSBIに通知し、SBIよりACKメッセー
ジを受信すれば、ACK信号をDMA転送する。SP系
装置のSBI 15aはACK信号の受信によりAWメッ
セージをPAC/PAC−SPに返すと共に、PAC通
信機能ブロック15bに受信割込みをかける。PAC通
信機能ブロック15bはBSNチェック処理(図9)を実行
し、受信したBSNが正常であれば、受信番号BSNと同値の
送信番号FSNを有するステータスを再送バッファからク
リアする。
【0069】(E)コマンド/ステータス再送シーケン
ス (a)コマンド再送シーケンス 図11の信号受信処理で説明したように、SP系装置は
受信した送信番号FSNが期待している送信番号FSNと異な
ると中央処理装置CCに再送要求を出し(図11のステ
ップ314)、中央処理装置CCは再送要求によりコマ
ンドの再送を行う。図17はコマンド再送シーケンスの
説明図である。尚、異常FSNを受信すれば直ちに再送要
求をするものとする。中央処理装置11は送信番号FSN=
1,FSN=2,FSN=3のコマンドを順次SP系装置に送出す
る。SP系装置はコマンドを正常に受信すれば、BSNフ
ラグを反転せず、該BSNフラグと送信番号FSNと等し
い値を有する受信番号BSNとをテータスのヘッダに付し
て中央処理装置CCに送り(コマンド到達確認)、か
つ、期待している送信番号FSNXを歩進する(FSNX=BSN+
1)。中央処理装置CCはコマンド到達確認を受信すれ
ば、BSNフラグが反転しないことを確認して受信したBSN
と等しい値を有する送信番号FSNのコマンドを再送バッ
ファからクリアする。
【0070】今、SP系装置がFSN=1のコマンドを正常
に受信し、FSN=2のコマンドを正常に受信できず、続い
て、FSN=3のコマンドを受信したとする。SP系装置はF
SNチェック処理(図11参照)を実行し、受信した送信
番号FSN(FSNR=3)が期待している送信番号FSN(FSNX=2)
と一致するかチェックする。受信した送信番号FSNが期
待している送信番号FSNと一致しないから、SP系装置
は異常FSNを受信したものとして受信コマンドを破棄
し、コマンド再送要求RTRを1にセットする。ついで、
SP系装置は、BSNフラグ(再送要求フラグBIB)を反転
し、該BSNフラグと最後に正常に受信したコマンド
の送信番号FSNと同値の受信番号BSN(=1)とをステータス
のヘッダに付加して中央処理装置CCに送出する(コマ
ンド到達確認)。中央処理装置CCはコマンド到達確認
を受信すれば、BSNフラグが反転しているかチェック
し、反転していれば再送要求であるとみなし、受信した
BSNに1を加えた値(BSNR+1)の送信番号FSN以降のコマン
ドを再送バッファから順次読出し、該コマンドに送信番
号FSNと反転したFSNフラグ(FIB)を付加してSP系装置
に送出する。
【0071】(b)ステータス再送シーケンス 中央処理装置CCは受信した送信番号FSNが期待してい
る送信番号FSNと異なるとSP系装置に再送要求を出
し、SP系装置は再送要求によりステータスの再送を行
う。図18はコマンド再送シーケンスの説明図である。
SP系装置は送信番号FSN=1,FSN=2,FSN=3のステータス
を順次中央処理装置CCに送出する。中央処理装置CC
はステータスを正常に受信すれば、BSNフラグ(BIB)を反
転せず、該BSNフラグと送信番号FSNと等しい値を有
する受信番号BSNとをコマンドのヘッダに付してSP系
装置に送り(ステータス到達確認)、かつ、期待してい
る送信番号FSNXを歩進する(FSNX=BSN+1)。SP系装置は
ステータス到達確認を受信すれば、BSNフラグが反転し
ないことを確認して受信したBSNと等しい値を有する送
信番号FSNのステータスを再送バッファからクリアす
る。
【0072】今、中央処理装置CCがFSN=1のステータ
スを正常に受信し、FSN=2のステータスを正常に受信で
きず、続いて、FSN=3のステータスを受信したとする。
中央処理装置CCはFSNチェック処理(図11参照)を
実行し、受信した送信番号FSN(FSNR=3)が期待している
送信番号FSN(FSNX=2)と一致するかチェックする。受信
した送信番号FSNが期待している送信番号FSNと一致しな
いから、中央処理装置CCは異常FSNを受信したものと
して受信ステータスを破棄し、ステータス再送要求RTR
を1にセットする。ついで、中央処理装置CCは、BSN
フラグ(BIB)を反転し、該BSNフラグと最後に正常に
受信したステータスの送信番号FSNと同値の受信番号BSN
(=1)とをコマンドのヘッダに付加してSP系装置に送出
する(ステータス到達確認)。
【0073】SP系装置はステータス到達確認を受信す
れば、BSNフラグが反転しているかチェックし、反転し
ていれば再送要求であるとし、受信したBSNに1を加え
た値(BSNR+1)の送信番号FSN以降のステータスを再送バ
ッファから順次読出し、該ステータスに送信番号FSNと
反転したFSNフラグ(FIB)を付加して中央処理装置CCに
送出する。
【0074】(F)カウンタ整合によるコマンド/ステ
ータスの再送シーケンス 受信した送信番号FSN(FSNR)や受信番号BSN(BSNR)が、正
常のデータ送受信時に受信すべき送信番号FSN(FSNX)や
受信番号BSN(BSNX)と異なる場合、中央処理装置CC及
びSP系装置がそれぞれ保持する送信番号、受信番号を
互いに整合して、コマンド、ステータスを再送して通信
を継続する必要がある。
【0075】(a)カウンタ整合によるコマンド再送シ
ーケンス 図19はカウンタ整合によるコマンド再送シーケンスの
説明図であり、異常BSN受信による場合を示している
が、異常FSN受信による場合も同様である。また、図1
9では異常BSNを受信すると直ちにカウンタ整合を行う
ようにしているが連続して所定回数異常BSNを受信した
時にカウンタ整合を行うようにすることもできる。中央
処理装置CCより順次FSN=3,FSN=4のコマンドをSP系
装置に送出する。SP系装置はFSN=3のコマンドを正常
に受信すれば、該送信番号FSNと同値のBSN=3をステータ
スに付加する。ところが、誤って、BSN=8をステータス
に付加して中央処理装置CCに送出する。
【0076】中央処理装置CCはBSNチェック処理(図9
参照)において、受信番号BSNが有効値であるか、換言
すれば、 FSNF≦BSNR≦FSNT (1) であるかチェックする。この場合、(1)式が成立せず異
常BSNを受信したものであるから、中央処理装置CCは
カウンタ整合信号を作成してSP系装置に送出する。カ
ウンタ整合信号は、図5に示すフォーマットを備え、種
別フィールドに中央処理装置CCからのカウンタ整合信
号であることを示すために数値「3」が記入される。ま
た、中央処理装置CCは再送バッファ内のコマンドの送
信番号FSNを古いものから順に0より振り直す。SP系
装置はカウンタ整合信号を受信すれば、コマンドに関す
る受信番号BSNを127(=7FH)に、送信番号FSNを0に
それぞれ初期化する。しかる後、中央処理装置CCは再
送バッファ内のコマンドを順次SP系装置に再送する。
SP系装置はこの時ステータスの再送を行う。
【0077】(b)カウンタ整合によるステータス再送
シーケンス 図20はカウンタ整合によるステータス再送シーケンス
の説明図であり、異常BSN受信による場合を示している
が、異常FSN受信による場合も同様である。SP系装置
より順次FSN=3,FSN=4のステータスを中央処理装置CC
に送出する。中央処理装置CCはFSN=3のステータスを
正常に受信すれば、該送信番号FSNと同値のBSN=3をコマ
ンドに付加する。ところが、誤って、BSN=8をコマンド
に付加してSP系装置に送出する。
【0078】SP系装置はBSNチェック処理(図9参照)
において、受信番号BSNが有効値であるか、換言すれ
ば、 FSNF≦BSNR≦FSNT (1) であるかチェックする。この場合、(1)式が成立せず異
常BSNを受信したものであるから、SP系装置はカウン
タ整合信号を作成して中央処理装置CCに送出する。カ
ウンタ整合信号は、図5に示すフォーマットを備え、種
別フィールドにSP系装置からのカウンタ整合信号であ
ることを示すために数値「35」が記入される。また、
SP系装置は再送バッファ内のステータスの送信番号FS
Nを古いものから順に0より振り直す。中央処理装置C
Cはカウンタ整合信号を受信すれば、ステータスに関す
る受信番号BSNを127(=7FH)に、送信番号FSNを0に
それぞれ初期化する。しかる後、SP系装置は再送バッ
ファ内のステータスを順次中央処理装置CCに再送す
る。この時、中央処理装置CC側もコマンドの再送を行
う。
【0079】(G)通信先の装置障害通知シーケンス 図21はSP系装置で中央処理装置CCの障害を検出し
た場合における装置障害通知シーケンスである。中央処
理装置CCからコマンドを受信する毎にSP系装置はFS
Nフラグチェック処理(図10参照)を実行し、異常FSN
フラグ(再送要求フラグFIB)を連続して所定回数検出す
ると通信先装置障害であると判定する。通信先装置障害
を検出すれば、SP系装置は障害通知データを有するス
テータスを作成して中央処理装置CCに送る。中央処理
装置CCは該障害通知を受信すれば、自装置の障害を認
識し、所定の処理を行う。
【0080】図22は中央処理装置CCでSP系装置の
障害を検出した場合における装置障害通知シーケンスで
ある。SP系装置からステータスを受信する毎に中央処
理装置CCはFSNフラグチェック処理(図10参照)を
実行し、異常FSNフラグ(FIB)を連続して所定回数検出す
ると通信先装置障害であると判定する。通信先装置障害
を検出すれば、中央処理装置CCは該SP系装置をリセ
ットする。
【0081】(H)アドレス異常チェックシーケンス 中央処理装置CCと通信するSP系装置は多数存在する
ため、中央処理装置CCから誤送信が行われることがあ
る。そこで、中央処理装置CCは図5の共通部装置アド
レスフィールド21cに送信先SP系装置のアドレスを
設定してコマンドを送出し、コマンドを受信したSP系
装置は該アドレスをチェックして正常送信/誤送信を検
出する。図23はアドレス異常チェックシーケンスの説
明図である。中央処理装置CCはヘッダにコマンド送信
先SP系装置の装置アドレスを付加してコマンドを送信
する。SP系装置のPAC通信機能ブロック15bはコ
マンドを受信すれば、コマンド受信をアプリケーション
15cに通知するとともに、最初のコマンド受信時にお
いてのみ該コマンドのヘッダに付加されている装置アド
レスを自装置アドレスとして記憶する。
【0082】以後、PAC通信機能ブロック15bは中
央処理装置CCよりコマンドを受信する毎に該コマンド
のヘッダに付加されている装置アドレスと最初に記憶し
た装置アドレスを比較し、不一致の場合には、アドレス
異常通知信号を中央処理装置CCに送る。これにより、
中央処理装置CCはアドレス異常を認識し、所定の処理
を実行する。アドレス異常通知信号は図5に示すフォー
マットを備え、種別フィールドにアドレス異常通知であ
ることを示す数値「40」を記入する。
【0083】(I)二重化装置の制御 (a)論理系信号/物理系信号 二重化装置においては、アクト系/スタンバイ系(メイ
ン系/サブ系あるいはマスター系/スレーブ系ともい
う)を意識すべき信号と、アクト系/スタンバイ系を意
識する必要性のない信号が存在する。アクト系/スタン
バイ系を意識すべき信号としては、課金情報、トラヒッ
ク情報、パス設定情報等が有り、アクト系/スタンバイ
系を意識する必要性の無い信号としては障害情報、装置
制御情報等がある。アクト系/スタンバイ系を意識する
ような信号については、系切り替え後も新アクト系/新
スタンバイ系へとそれぞれ引き継ぎし、新アクト系/新
スタンバイ系が継続して相手装置と通信を行えるように
する必要がある。
【0084】図24はSP系装置が二重化されている場
合における本発明の説明図である。図22(a)におい
て、11は中央処理装置CC、2a,2bは0系、1系
の二重化されたSP系装置例えば共通部HTECであ
り、それぞれ二重化メモリMM0,MM1を備え、0系
のSP系装置2aがアクト系(ACT)、1系のSP系
装置2bがスタンバイ系(SBY)となっている。中央
処理装置CCとSP系装置間で送受する信号は論理系信
号と物理信号に分類する。論理信号はアクト系/スタン
バイ系を意識すべき信号であり、アクト系装置とのみ送
受するアクト系論理信号、スタンバイ系装置とのみ送受
するスタンバイ系論理信号がある。物理信号はアクト系
/スタンバイ系を意識する必要性の無い信号であり、0
系装置と送受する0系物理信号と1系装置と送受する1
系物理信号がある。
【0085】アクト系のSP系装置2aにおいて論理信
号は二重化メモリMM0に記憶/更新されると共に、ス
タンバイ系のSP系装置2bの二重化メモリにコピーさ
れるようになっている。また、スタンバイ系のSP系装
置2bにおいて論理信号は二重化メモリMM1に記憶/
更新されると共に、アクト系のSP系装置2aの二重化
メモリにコピーされるようになっている。
【0086】本発明では、中央処理装置CCとアクト
系装置間でアクト系論理信号を送受する際、中央処理
装置CCとスタンバイ系装置間でスタンバイ系論理信号
を送受する際、中央処理装置CCと0系装置間で0系
物理信号を送受する際、中央処理装置CCと1系装置
間で1系物理信号を送受する際、それぞれ、独立の送信
番号、受信番号を用いて番号制御するようにしている。
すなわち、中央処理装置(CC)11とアクト系のS
P系装置2a間で信号送受する際はアクト系(マスター
系)の論理送信番号FSN及び論理受信番号BSNを用
いてアクト系論理信号の送受を行い、中央処理装置
(CC)11とスタンバイ系のSP系装置2b間で信号
送受する際はスタンバイ系(スレーブ系)の論理送信番
号FSN及び論理受信番号BSNを用いてスタンバイ系
論理信号の送受を行う。また、中央処理装置(CC)
11と0系のSP系装置2a間で信号送受する際は0系
の物理送信番号FSN及び物理受信番号BSNを用いて
0系物理信号の送受を行い、中央処理装置(CC)1
1と1系のSP系装置間で信号送受する際は1系の物理
送信番号FSN及び物理受信番号BSNを用いて1系物
理信号の送受を行う。
【0087】かかるアクト系論理信号、スタンバイ系論
理信号、0系物理信号、1系物理信号の送受に際してそ
れぞれ独立の送信番号、受信番号を用いて番号制御を可
能とするために、ヘッダ部には図5に示すようにマスタ
ー系論理BSN/FSNフィールド21g、スレーブ系
論理BSN/FSNフィールド21h、0系物理BSN
/FSNフィールド21i、1系物理BSN/FSNフ
ィールド21jが設けられている。
【0088】(b)正常時の系切り換えシーケンスアク
ト系/スタンバイ系の保守、定期切り換え時、旧アクト
系装置から新アクト系装置にアクト系の論理信号及びア
クト系の論理番号(番号制御データ)を引継ぎし、旧ス
タンバイ系装置から新スタンバイ系装置にスタンバイ系
の論理信号及びスタンバイ系の論理番号(番号制御デー
タ)を引継ぎし、系切り換え後、新アクト系装置及び新
スタンバイ系装置はそれぞれ中央処理装置CCと信号送
受を継続できるようにする必要がある。この場合、論理
信号は二重化メモリMM0,MM1間で常時相互にコピ
ーしあって二重化されているから、アクト/スタンバイ
切り換え時に論理番号(番号制御データ)のみの引継ぎ
を行う。すなわち、新アクト系SP系装置2bに旧アク
ト系SP系装置2aが保持する論理送信番号及び論理受
信番号等の番号制御データをを引継ぎし、新スタンバイ
系SP系装置2aに旧スタンバイ系SP系装置2bが保
持する論理送信番号及び論理受信番号等の番号制御デー
タを引継ぎする。引継ぎ後、新アクト系SP系装置2b
及び新スタンバイ系SP系装置2aは引き継ぎした論理
送信番号及び論理受信番号を用いて中央処理装置CCと
信号送受を継続する。図24(a)はアクト系/スタン
バイ系切り換え前の各論理信号、物理信号のルートを示
し、図24(b)はアクト系/スタンバイ系切り換え後
の各論理信号、物理信号のルートを示すもので、アクト
系論理信号及びスタンバイ系論理信号のルートが切り換
えられている。
【0089】図25、図26はアクト系/スタンバイ系
が共に正常時の場合において、保守のために、あるいは
定期点検のために系切り換えする場合における系切り換
えシーケンス説明図である。系切り換えに際して、中央
処理装置CCよりCRSWにACT設定要求(コマンド)を
送出する。これによりマスター/スレーブ系のCRSW
は、それぞれ配下のSP系装置におけるマスター/スレ
ーブの装置制御アプリケーション15cにACT設定要求
に伴う割込みをかける。
【0090】この割込みにより、スレーブ系の装置制御
アプリケーションは系間通信によりマスター系の装置制
御アプリケーションに系切り換え要求を発行する。系切
り換え要求により、マスター系の装置制御アプリケーシ
ョンはマスター系PAC通信機能ブロック15bに掃き
出し要求を行う。掃き出し要求によりマスター系PAC
通信機能ブロック15bはSP系装置のマスター系SB
I15aに送信サスペンドを指示するとともに、マスタ
ー系の番号制御データ(論理FSN,論理BSN等)をスレーブ
系の二重化メモリMM1にコピーして引継ぎを行う。そ
して、マスター系SBIからサスペンド完了通知を受信
すれば、マスター系PAC通信機能ブロック15bはマ
スター系のSP系装置が送信しようとしている信号(マ
スター系送信オーダ)を退避し、掃き出し完了をマスタ
ー系の装置制御アプリケーションに通知する。
【0091】ついで、マスター系の装置制御アプリケー
ションはスレーブ系装置制御アプリケーションに系間通
信で系切り換え要求を発行する。系切り換え要求によ
り、スレーブ系の装置制御アプリケーションはスレーブ
系PAC通信機能ブロック15bに掃き出し要求を行
う。掃き出し要求によりスレーブ系PAC通信機能ブロ
ック15bはSP系装置のスレーブSBI15aに送信
サスペンドを指示するとともに、スレーブ系の番号制御
データ(論理FSN,論理BSN等)をマスター系の二重化メモ
リMM0にコピーして引継ぎを行う。そして、スレーブ
系SBIからサスペンド完了通知を受信すれば、スレー
ブ系PAC通信機能ブロック15bはスレーブ系のSP
系装置が送信しようとしている信号(スレーブ系送信オ
ーダ)を退避し、掃き出し完了をスレーブ系の装置制御
アプリケーションに通知する。
【0092】以上により、アクト/スタンバイの切り換
えが完了し、新マスター系及び新スレーブ系の装置制御
アプリケーション15cは新マスター系及び新スレーブ
系のPAC通信機能ブロック15bに掃き出し解除を指
示する。これにより、新マスター系及び新スレーブ系の
PAC通信機能ブロック15bは退避してあるマスター
系送信オーダ、スレーブ系送信オーダを復帰し、新マス
ター系及び新スレーブの装置制御アプリケーション15
cに掃き出し解除応答を返す。掃き出し解除応答によ
り、新マスター系及び新スレーブ系の装置制御アプリケ
ーション15cは系切り換え完了を新マスター系及び新
スレーブ系SBI15aに通知し、新マスター系及び新
スレーブ系SBI15aはACT設定応答(ステータス)を
中央処理装置CCに送出する。以後、新マスター/新ス
レーブのPAC通信機能ブロック15bは新マスター/
新スレーブのSBIに送信DMAスタートを指示して送
信を再開する。
【0093】(c)アクト系装置に障害発生したときの
系切り換えシーケンス アクト系障害によるアクト/スタンバイの切り換え時に
は、旧アクト系が保持する論理番号は信頼がおけないた
め、中央処理装置CCより論理番号を引継ぎして新アク
ト系装置と中央処理装置CC間で信号の送受を継続す
る。図27及び図28はアクト系装置に障害発生したと
きの系切り換えシーケンス説明図である。
【0094】マスター系装置(アクト系装置)に障害が
発生すると、中央処理装置CCにマスター系の障害発生
が通知される。マスター系の障害発生が通知されると中
央処理装置CCはCRSWにSMSD設定要求(コマンド)を
送出する。これによりマスター/スレーブ系のCRSW
はそれぞれSP系装置のマスター/スレーブの装置制御
アプリケーション15cにSMSD設定要求に伴う割込みを
かける。この割込みにより、スレーブ系の装置制御アプ
リケーション15cはスレーブ系PAC通信機能ブロッ
ク15bに掃き出し要求を行う。掃き出し要求によりス
レーブ系PAC通信機能ブロック15bはSP系装置の
スレーブSBI15aに送信サスペンドを指示する。そ
して、スレーブ系SBIからサスペンド完了通知を受信
すれば、掃き出し完了をスレーブ系の装置制御アプリケ
ーション15cに通知する。尚、マスター系装置が障害
のため、マスター系装置が送信しようとしていた信号
(マスター系送信オーダ)を引き継ぐことはできない。
【0095】以上により、系切り換えが完了し、スレー
ブ系が新マスター系となる。ついで、新マスター系の装
置制御アプリケーション15cは新マスター系のPAC
通信機能ブロック15bに掃き出し解除を指示し、新マ
スター系のPAC通信機能ブロック15bは新マスター
系の装置制御アプリケーション15cに掃き出し解除応
答を返す。尚、マスター系オーダは復帰できない。掃き
出し解除応答により、新マスター系の装置制御アプリケ
ーション15cは系切り換え完了を新マスター系のCR
SWに通知し、新マスター系のCRSWはSMSD設定応答
(ステータス)を中央処理装置CCに送出する。ついで、
新マスター系のPAC通信機能ブロック15bは新マス
ター系のSBIに送信DMAスタートを指示して送信起
動する(ACK信号送信要求を送信するためのDMAス
タート)。しかる後、新マスター系のPAC通信機能ブ
ロック15bは中央処理装置CCにACK信号の送信要
求を行う。中央処理装置CCはACK信号をSP系装置
に送信し、SP系装置はACK信号に含まれるデータを
用いてアクト系番号制御データ(論理受信番号BSN、論理
送信番号FSN)の合わせ込みを行う。以後、新マスター系
のPAC通信機能ブロック15bは新マスター系のSB
Iに送信DMAスタートを指示して送信起動し、中央処
理装置CCとの間でアクト系論理信号の送受を再開す
る。
【0096】(J)二重化装置の系情報認識処理 二重化装置は障害時における中央処理装置CCの障害処
理を円滑に進めるために、自装置が0系であるか、1系
であるかを認識している必要である。この系番号をSP
系装置に認識させるために、中央処理装置CCは初回に
SP系装置に送信するコマンドの種別フィールド21d
に系番号情報を付与する。すなわち、中央処理装置CC
はSP系装置への初回コマンド送信時に番号制御データ
(送信番号FSN、受信番号BSN等)を初期化するカウンタ
整合付きコマンドを送出する際、該コマンドに付加され
るヘッダの種別フィールド21dに系番号情報を付与す
る。この場合、種別フィード21dに数値「6」を設定
することにより0系を指定でき、数値「7」を設定する
ことにより1系を指定できる。以上により、余計な信号
を送受することなく、確実に自装置の系情報を認識する
ことが可能となる。
【0097】図29はSP系装置の系情報認識処理フロ
ーである。初期設定後に、一番はじめに中央処理装置C
Cから受信するコマンドのヘッダの種別フィールド21
dをチェックし(ステップ401)、種別データが数値
6であるか数値7であるか調べ(ステップ402)、数
値6であれば自装置は0系であると認識し(ステップ4
03)、数値7であれば1系である認識する。
【0098】(L)輻輳通知処理 SP系装置は輻輳状態になったとき輻輳情報を次に送る
べくステータスのヘッダに付加して中央処理装置CCに
送出できれば、速やかに中央処理装置CCに輻輳通知が
できる。図30は輻輳情報通知処理フローであり、21
kはヘッダの輻輳通知フィールド、61はSP系装置の
送信バッファであり、送信待ちステータスがキューイン
グされる。SP系装置は受信バッファが満杯になったか
等を参照して自装置の輻輳状態を監視する(ステップ6
01)。輻輳状態になれば、輻輳情報(図7参照)を作
成し(ステップ602)、送信待ちステータスのうち輻
輳通知フィールド21kが空きの優先順位が最も高い送
信待ちステータスをサーチし(ステップ603)、該ス
テータスの輻輳通知フィールド21kに作成した輻輳情
報を挿入し該ステータスを中央処理装置CCに送出する
(ステップ604)。以上、本発明を実施例により説明
したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に
従い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除す
るものではない。
【0099】
【発明の効果】以上本発明によれば、受信側プロセッサ
装置が受信確認を通知するための専用のデータ(信号)
を送信側プロセッサ装置に送信しなくても、送信側プロ
セッサ装置が受信側プロセッサ装置によるデータ受信を
確認できる。本発明によれば、コマンド,ステータスの
それぞれのヘッダにコマンド用の送信番号、受信番号、
再送表示フラグ、再送要求フラグ及びステータス用の送
信番号、受信番号、再送表示フラグ、再送要求フラグを
それぞれ付加し、コマンド,ステータス独立に同時に番
号制御を行ってデータ伝送誤りの検出/訂正ができ、、
信号の紛失、重複を避けることができる。本発明によれ
ば、ステータスを所定時間以上送出しない場合、第2の
プロセッサ装置(SP系装置)より、最後に受信したコ
マンドの送信番号と同一の受信番号をACK信号により
第1のプロセッサ装置(中央処理装置)に通知するよう
に構成したから、速やかに第1プロセッサ装置の再送バ
ッファを解放することができる。
【0100】本発明によれば、コマンドを所定時間以上
送出しない場合、第1のプロセッサ装置(中央処理装置
CC)より、最後に受信したステータスの送信番号と同
一の受信番号をACK信号により第2のプロセッサ装置
(SP系装置)に通知するように構成したから第2プロ
セッサ装置の再送バッファを速やかに解放することがで
きる。本発明によれば、受信した送信番号や受信番号
が、データ送受信時に正常に受信すべき送信番号や受信
番号と異なる場合、第1、第2のプロセッサ装置がそれ
ぞれ保持する送信番号、受信番号を互いに整合できるよ
うにしたから、送信番号や受信番号が異なっても整合後
にコマンド、ステータスの再送ができる。
【0101】本発明によれば、第1のプロセッサ装置
(中央処理装置)とデータ通信する第2のプロセッサ装
置(SP系装置)が多数存在する場合、個々の第2のプ
ロセッサ装置に装置アドレスを設定し、第1のプロセッ
サ装置より送られてきたコマンドのヘッダに付加されて
いる装置アドレスと自装置アドレスを比較することによ
りアドレス異常を発生するようにしたから、アドレス異
常を速やかに中央処理装置に通知して対処させることが
できる。
【0102】本発明によれば、第2のプロセッサ装置
(SP系装置)を0系、1系の装置で二重化し、一方の
第2プロセッサ装置をアクト系、他方の第2プロセッサ
装置をスタンバイ系とする共に、通信形態によりデータ
を物理系データ、論理系データに分類した場合、第1の
プロセッサ装置が、アクト系装置と論理系データを送
受する際、スタンバイ系装置と論理系データを送受す
る際、0系装置と物理系データを送受する際、1系
装置と物理系データを送受する際、それぞれ、独立の送
信番号、受信番号を用いて番号制御するようにしたか
ら、アクト/スタンバイ切り換え時においてアクト系、
スタンバイ系の論理番号(送信番号、受信番号)の引継
ぎを可能にして論理系データの通信を継続することがで
きる。
【0103】本発明によれば、二重化されている第2の
プロセッサ装置(SP系装置)のそれぞれに最初の初期
化コマンドにより自分の系番号(0系、1系)を認識さ
せるようにしたから、余計な信号を送受することなく各
SP系装置に系番号を認識させることができ、しかも、
障害時における第1のプロセッサ装置(中央処理装置)
の障害処理を円滑に進めることができる。本発明によれ
ば、アクト系の障害発生によるアクト/スタンバイ切り
換え時、中央処理装置CCよりACK信号で新アクト系
に旧アクト系が保持する論理送信番号及び論理受信番号
を引継ぎさせるようにしたから、新アクト系は引き継ぎ
した論理送信番号及び論理受信番号を用いて中央処理装
置CCとデータ送受を継続することができる。
【0104】本発明によれば、SP系装置は優先順位の
最も高い送信待ちステータスの輻輳通知フィールドに自
装置の輻輳情報を挿入して中央処理装置に通知するよう
にしたから、中央処理装置CCは速やかに、各SP系装
置の輻輳状態を認識して所定の輻輳制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】交換機システムの通話路系構成図である。
【図2】交換機システムのプロセッサ間通信路構成図で
ある。
【図3】SP系装置の通信処理部の構成図である。
【図4】全体の交換機システムの構成図である。
【図5】PAC−SPヘッダフォーマットである。
【図6】番号設定フィールドの説明図である。
【図7】輻輳フィールドの説明図である。
【図8】リードパターンフィールドの説明図である。
【図9】SP系装置の信号受信処理フロー(BSNチェッ
ク処理)である。
【図10】SP系装置の信号受信処理フロー(FSNフラ
グチェック処理)である。
【図11】SP系装置の信号受信処理フロー(FSN値チ
ェック処理)である。
【図12】信号受信処理に用いる番号制御データの説明
図である。
【図13】コマンド到達確認シーケンス(ステータスの
ヘッダに乗せて通知する場合)である。
【図14】コマンド到達確認シーケンス(ACK信号に
て通知する場合)である。
【図15】ステータス到達確認シーケンス(コマンドの
ヘッダに乗せて通知する場合)である。
【図16】ステータス到達確認シーケンス(ACK信号
にて通知する場合)である。
【図17】コマンド再送要求シーケンスである。
【図18】ステータス再送シーケンスである。
【図19】カウンタ整合によるコマンド再送要求シーケ
ンスである。
【図20】カウンタ整合によるステータス再送要求シー
ケンスである。
【図21】通信先装置障害時のシーケンス(SP系装置
側で検出される場合)である。
【図22】通信先装置障害時のシーケンス(中央処理装
置CCで検出される場合)である。
【図23】受信コマンドのアドレスチェック異常時のシ
ーケンスである。
【図24】二重化装置の制御説明図である。
【図25】アクト系/スタンバイ系の両SP系装置が正
常時の系切り換えシーケンス(その1)である。
【図26】アクト系/スタンバイ系の両SP系装置が正
常時の系切り換えシーケンス(その2)である。
【図27】マスター系障害による系切り換えシーケンス
(その1)である。
【図28】マスター系障害による系切り換えシーケンス
(その2)である。
【図29】二重化装置の系情報認識処理フローである。
【図30】輻輳通知処理フローである。
【図31】有意信号ユニット説明図である。
【図32】誤り制御情報説明図である。
【図33】NO.7共通線信号方式による誤り検出、再
送手順説明図である。
【符号の説明】
1・・回線インタフェース部 2・・共通部HTEC 3・・集線分離部CCR 4・・セルスイッチCRSW 11・・中央処理装置CC 12・・バス 13a,13b・・PAC(プロセッサアクセスコント
ローラ) 14・・BSGC装置 15・・通信処理部(SBI) 16・・PAC−SP装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 勝則 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 三浦 守光 愛知県名古屋市東区東桜一丁目13番3号 富士通名古屋通信システム株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のプロセッサ装置はヘッダ部に送信
    番号および再送表示フラグを付加してデータ(コマン
    ド)を第2のプロセッサ装置に送出し、第2のプロセッ
    サ装置は該コマンドの正常受信により、ヘッダ部に受信
    コマンドの送信番号と同一番号を有する受信番号および
    再送要求フラグを付加してデータ(ステータス)を第1
    のプロセッサ装置に送出すると共に、第2のプロセッサ
    装置は受信コマンドの送信番号が期待している送信番号
    と異なる場合には前記再送要求フラグを反転し、かつ前
    記受信番号を正常に受信した最後の送信番号にしてステ
    ータスを第1のプロセッサ装置に送出し、第1のプロセ
    ッサ装置は再送要求フラグが反転したことを検出して受
    信番号の次の送信番号を有するコマンドから再送表示フ
    ラグを反転して再送することにより第1、第2のプロセ
    ッサ装置間でデータの送受を行うデータ通信方法におい
    て、 第2のプロセッサ装置はヘッダ部に送信番号および再送
    表示フラグを付加して前記ステータスを第1のプロセッ
    サ装置に送出し、 第1のプロセッサ装置は該ステータスの正常受信によ
    り、ヘッダ部に受信ステータスの送信番号と同一番号を
    有する受信番号および再送要求フラグを付加して前記コ
    マンドを第2のプロセッサ装置に送出すると共に、第1
    のプロセッサ装置は受信ステータスの送信番号が期待し
    ている送信番号と異なる場合には前記再送要求フラグを
    反転し、かつ前記受信番号を正常に受信した最後の送信
    番号にしてコマンドを第2のプロセッサ装置に送出し、 第2のプロセッサ装置は再送要求フラグが反転したこと
    を検出して受信番号の次の送信番号を有するステータス
    から再送表示フラグを反転して再送することにより第
    1、第2のプロセッサ装置間でデータの送受を行うこと
    を特徴とするデータ通信方法。
  2. 【請求項2】 第1のプロセッサ装置は第2のプロセッ
    サ装置に送出したコマンドを再送バッファに記憶すると
    共に、第2のプロセッサ装置よりステータスを受信した
    時、該ステータスに含まれる受信番号と同一の送信番号
    を有するコマンドが記憶されている再送バッファを開放
    し、 第2のプロセッサ装置は設定時間以上ステータスを送出
    しない場合、該設定時間経過後に最後に受信したコマン
    ドの送信番号と同一の受信番号を有するACK信号を第
    1のプロセッサ装置に送出し、 第1のプロセッサ装置はACK信号を受信したとき、該
    ACK信号により通知された受信番号と同一の送信番号
    を有するコマンドが記憶されている再送バッファを開放
    することを特徴とする請求項1記載のデータ通信方法。
  3. 【請求項3】 第2のプロセッサ装置は第1のプロセッ
    サ装置に送出したステータスを再送バッファに記憶する
    と共に、第1のプロセッサ装置よりコマンドを受信した
    時、該コマンドに含まれる受信番号と同一の送信番号を
    有するステータスが記憶されている再送バッファを開放
    し、 第1のプロセッサ装置は設定時間以上コマンドを送出し
    ない場合、該設定時間経過後に最後に受信したステータ
    スの送信番号と同一の受信番号を有するACK信号を第
    2のプロセッサ装置に送出し、 第2のプロセッサ装置はACK信号を受信したとき、該
    ACK信号により通知された受信番号と同一の送信番号
    を有するステータスが記憶されている再送バッファを開
    放することを特徴とする請求項1記載のデータ通信方
    法。
  4. 【請求項4】 第1のプロセッサ装置は、第2のプロセ
    ッサ装置より期待している送信番号あるいは受信番号と
    異なる送信番号あるいは受信番号を有するステータスを
    連続して所定回数以上受信した場合、番号整合信号を第
    2のプロセッサ装置に送出して第1、第2のプロセッサ
    装置がそれぞれ保持する送信番号、受信番号を相互に整
    合し、 しかる後、第1のプロセッサは再送バッファに記憶され
    ているコマンドのヘッダ部に整合後の送信番号および再
    送表示フラグを付加して該コマンドを第2のプロセッサ
    装置に送出し、 第2のプロセッサ装置は、番号整合信号受信時に再送バ
    ッファに記憶されているステータスのヘッダ部に整合後
    の送信番号および再送表示フラグを付加して該ステータ
    スを第1のプロセッサ装置に送出することを特徴とする
    請求項1記載のデータ通信方法。
  5. 【請求項5】 第2のプロセッサ装置は、第1のプロセ
    ッサ装置より期待している送信番号あるいは受信番号と
    異なる送信番号あるいは受信番号を有するコマンドを連
    続して所定回数以上受信した場合、番号整合信号を第1
    のプロセッサ装置に送出して第1、第2のプロセッサ装
    置がそれぞれ保持する送信番号、受信番号を相互に整合
    し、 第2のプロセッサは再送バッファに記憶されているステ
    ータスのヘッダ部に整合後の送信番号および再送表示フ
    ラグを付加して該ステータスを第1のプロセッサ装置に
    送出し、 第1のプロセッサ装置は、番号整合信号受信時に再送バ
    ッファに記憶されているコマンドのヘッダ部に整合後の
    送信番号および再送表示フラグを付加して該コマンドを
    第2のプロセッサ装置に送出することを特徴とする請求
    項1記載のデータ通信方法。
  6. 【請求項6】 第1のプロセッサ装置はヘッダに第2の
    プロセッサ装置を特定する装置アドレスを付加してコマ
    ンドを送出し、 第2のプロセッサ装置は、最初のコマンド受信時に該コ
    マンドのヘッダに付加されている装置アドレスを自装置
    アドレスとして記憶し、 以後、送出されてくるコマンドのヘッダに付加されてい
    る装置アドレスと前記自装置アドレスを比較し、不一致
    の場合には第1のプロセッサ装置にアドレス異常を通知
    することを特徴とする請求項1記載のデータ通信方法。
  7. 【請求項7】 第2のプロセッサ装置を0系、1系の装
    置で二重化し、一方の第2プロセッサ装置をアクト系、
    他方の第2プロセッサ装置をスタンバイ系とし、 第1プロセッサ装置とアクト系の第2プロセッサ装置間
    でデータ送受する際はアクト系の論理送信番号及び論理
    受信番号を用いてデータ送受を行い、 第1プロセッサ装置とスタンバイ系の第2プロセッサ装
    置間でデータ送受する際はスタンバイ系の論理送信番号
    及び論理受信番号を用いてデータ送受を行い、 第1プロセッサ装置と0系の第2プロセッサ装置間でデ
    ータ送受する際は0系の物理送信番号及び物理受信番号
    を用いてデータ送受を行い、 第1プロセッサ装置と1系の第2プロセッサ装置間でデ
    ータ送受する際は1系の物理送信番号及び物理受信番号
    を用いてデータ送受を行い、 アクト/スタンバイ切り換え時、新アクト系に旧アクト
    系が保持する論理送信番号及び論理受信番号を引継ぎ
    し、新スタンバイ系に旧スタンバイ系が保持する論理送
    信番号及び論理受信番号を引継ぎし、 新アクト系及び新スタンバイ系は引き継ぎした論理送信
    番号及び論理受信番号を用いて第1のプロセッサ装置と
    データ送受することを特徴とする請求項1記載のデータ
    通信方法。
  8. 【請求項8】 第1のプロセッサ装置はヘッダに第2の
    プロセッサ装置が0系であるか1系であるかを特定する
    系識別情報を付加してコマンドを送出し、 第2のプロセッサ装置は、最初のコマンド受信時に該コ
    マンドのヘッダに付加されている系識別情報が0系を指
    示していれば自分は0系装置であると認識し、1系を指
    示していれば自分は1系装置であると認識することを特
    徴とする請求項7記載のデータ通信方法。
  9. 【請求項9】 アクト系の障害発生に基づいて二重化さ
    れた第2プロセッサ装置のアクト/スタンバイの切り換
    を実行する場合、新アクト系の第2プロセッサ装置は第
    1プロセッサ装置にACK信号の送信要求を送出し、 第1プロセッサ装置はACK信号送信要求の受信によ
    り、アクト系の論理送信番号及び論理受信番号を復元す
    るに必要なデータを設定したACK信号を第2プロセッ
    サ装置に送出し、 第2プロセッサ装置はACK信号で送られてきた前記デ
    ータを用いてアクト系の論理送信番号及び論理受信番号
    を復元し、これらを用いて第1のプロセッサ装置とデー
    タ送受を継続することを特徴とする請求項7記載のデー
    タ通信方法。
  10. 【請求項10】 第2のプロセッサ装置は正常に第1の
    プロセッサ装置よりコマンドに付加されて送られてくる
    べき送信番号、受信番号及び再送表示フラグを保持し、 第1のプロセッサ装置より実際に送られてくるコマンド
    のヘッダに付加されている送信番号、受信番号及び再送
    表示フラグと、前記保持している送信番号、受信番号及
    び再送表示フラグとに基づいて送信正常、番号異常、送
    信元障害を判別すると共に、受信コマンドを格納する受
    信バッファのハントが可能であるか否を監視し、 前記送信正常、番号異常、送信元障害及び受信バッファ
    のハント可否を示す情報をステータスのヘッダに付加し
    て第1のプロセッサ装置に送出することを特徴とする請
    求項1記載のデータ通信方法。
  11. 【請求項11】 第2のプロセッサ装置は、受信コマン
    ドを格納する受信バッファのハント不可能時に受信コマ
    ンドを廃棄し、受信番号を更新しないことを特徴とする
    請求項1記載のデータ通信方法。
  12. 【請求項12】 第2のプロセッサ装置は自装置の輻輳
    状態を監視し、 輻輳情報をステータスのヘッダに付加して第1のプロセ
    ッサ装置に送出することを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ通信方法。
JP8349289A 1996-12-27 1996-12-27 プロセッサ間のデータ通信方法 Withdrawn JPH10190770A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129994A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Mitsubishi Electric Corp 数値制御システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129994A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Mitsubishi Electric Corp 数値制御システム

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