JPH10189785A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10189785A
JPH10189785A JP34841496A JP34841496A JPH10189785A JP H10189785 A JPH10189785 A JP H10189785A JP 34841496 A JP34841496 A JP 34841496A JP 34841496 A JP34841496 A JP 34841496A JP H10189785 A JPH10189785 A JP H10189785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
concentration
diffusion layer
drain diffusion
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34841496A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuri Otobe
優里 音部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP34841496A priority Critical patent/JPH10189785A/ja
Publication of JPH10189785A publication Critical patent/JPH10189785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LDD構造における低濃度ドレイン拡散層の
大きさを、他のトランジスタの特性変化を伴うことなく
自由に設計変更することができる半導体装置の製造方法
を提供すること。 【解決手段】 第1導電型の半導体層17には、高濃度
ソース・ドレイン拡散層と低濃度ドレイン拡散層とから
なるLDD構造を有するMOS型電解効果トランジスタ
4が形成されている。同半導体層17には、第1導電型
のソース層14及びコレクタ層11と、低濃度の第2導
電型拡散層からなるチャネル層13と、高濃度の第2導
電型拡散層からなるゲート層12とを有する静電誘導ト
ランジスタ3が形成されている。静電誘導トランジスタ
3のゲート層12と同じ不純物濃度分布である高濃度ソ
ース・ドレイン拡散層23,24を、同静電誘導トラン
ジスタ3のゲート層形成工程にて同時に形成する。チャ
ネル層13と同じ不純物濃度分布である低濃度ドレイン
拡散層25を、チャネル層形成工程にて同時に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路の多機能化を実現するための技
術として、1つのチップ内に複数種のトランジスタを作
り込むことが近年盛んに試みられている。
【0003】例えば、図4に示される従来の半導体装置
41の製造方法では、1つのp型半導体基板42上にM
OS(Metal Oxide Semiconductor )型電解効果トラン
ジスタ43とバイポーラトランジスタ44とが形成され
ている。このバイポーラトランジスタ44の領域におい
ては、コレクタ層45がn+ 型埋込層によって形成され
るとともに、その深さまで達するコレクタコンタクト層
46がn+ 型拡散層によって形成されている。コレクタ
層45の表層となる領域には、p- 型拡散層によってベ
ース層47が形成されている。ベース層47が形成され
た領域内には、p+ 型拡散層によってベースコンタクト
層48が形成され、n+ 型拡散層によってエミッタ層4
9が形成されている。また、基板42の表面には素子分
離用の絶縁膜(フィールド酸化膜)50が所々に形成さ
れている。
【0004】一方、MOS型電解効果トランジスタ43
においては、基板42の表層にて所定間隔を隔てるよう
にして、ともにp+ 型のドレイン拡散層51とソース拡
散層52とが形成されている。基板42の表面かつ両拡
散層51,52の間の領域には、ゲート酸化膜53を介
して多結晶シリコンからなるゲート層54が形成されて
いる。
【0005】ところで、同図において破線円C1 で示さ
れるように、MOS型電解効果トランジスタ43のドレ
イン拡散層51とチャネル部位との境界付近には、電解
が集中しやすいことが知られている。従って、前記従来
の半導体装置41には耐圧性が低いという問題があっ
た。
【0006】そこで、最近では、MOS型電解効果トラ
ンジスタ43にLDD(Lightly Doped Drain )構造を
採用した半導体装置41が登場してきている。ここでい
うLDD構造とは、不純物濃度の異なる2種のソース・
ドレイン拡散層からなる構造をいう。図5(c)にはそ
の例が示されている。基板42の表層には、p- 型拡散
層からなる低濃度ソース・ドレイン拡散層55が形成さ
れている。この層55が形成された領域内には、p+
拡散層からなる高密度ソース・ドレイン拡散層56が形
成されている。そして、このような構造を採用すれば、
特定部位への電解の集中が緩和され、耐圧性の向上が図
られると考えられている。なお、特開昭63−2695
58号公報にも同種の技術が開示されている。
【0007】ここで、LDD構造を有する半導体装置4
1の製造方法の一例を簡単に説明する。まず、従来公知
の手法により、p型半導体基板42に対して、コレクタ
層形成工程、フィールド酸化工程、コレクタコンタクト
層形成工程、ゲート酸化膜形成工程及びゲート層形成工
程等を実施する。次に、p- の打ち込み・拡散を行なう
ことにより、LDD構造の一部である低濃度ソース・ド
レイン拡散層55とバイポーラトランジスタ44のベー
ス層47とを同時に形成する。従って、両者55,47
の不純物濃度分布や深さは等しいものとなる。次に、C
VDを用いて表面にシリコン酸化膜57を形成する。こ
の後、反応性イオンエッチングにより全面をエッチング
することによって、ゲート層54の両側壁部分に選択的
にシリコン酸化膜57を残す(図5(a) 参照)。次に、
+ の打ち込み・拡散を行なうことにより、LDD構造
の一部である高濃度ソース・ドレイン拡散層56とバイ
ポーラトランジスタ44のベースコンタクト層48とを
同時に形成する(図5(b)参照)。従って、両者56,
48の不純物濃度分布や深さは等しいものとなる。この
後、従来公知の方法に準じて電極等を形成することで、
所望の半導体装置41を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術によると、シリコン酸化膜57の張り出し部分の長さ
Hによって、低濃度ソース・ドレイン拡散層55の大き
さであるLの値が決定されることがわかる。しかし、前
記長さHはプロセス上(つまり装置の条件等により)決
定されるものであって、設計上決定されるものではな
い。それゆえ、従来ではLの値を自由に変更することは
困難であるといわざるを得なかった。
【0009】低濃度ソース・ドレイン拡散層55の形成
をゲート層形成工程の実施後に行なうこの従来技術で
は、前記Lの値を設計上変更するためには、低濃度ソー
ス・ドレイン拡散層55を深く形成しておけばよいこと
になる。ところが、このようにするとバイポーラトラン
ジスタ44のベース層47も深くなってしまい、バイポ
ーラトランジスタ44の特性が変わってしまうという問
題があった。よって、従来においては、Lの値を設計上
変更することによりいろいろな耐圧性のものを作製する
ことは殆ど不可能であった。
【0010】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、LDD構造における低濃度ドレイ
ン拡散層の大きさを、他のトランジスタの特性変化を伴
うことなく設計上自由に変更することができる半導体装
置の製造方法を提供することにある。また、本発明の別
の目的は、LDD構造があることによって耐圧性に優れ
た半導体装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、第1導電型の半導体層
に高濃度ソース・ドレイン拡散層とそれに隣接する低濃
度ドレイン拡散層とからなるLDD構造を有するMOS
型電解効果トランジスタが形成されるとともに、前記半
導体層に第1導電型のソースまたはエミッタ層及びドレ
インまたはコレクタ層と、低濃度の第2導電型拡散層か
らなるチャネル層と、高濃度の第2導電型拡散層からな
るゲートまたはベース層とを有するトランジスタが形成
された半導体装置を製造する方法において、前記トラン
ジスタの前記ゲートまたはベース層と同じ不純物濃度分
布である前記高濃度ソース・ドレイン拡散層を、同トラ
ンジスタのゲートまたはベース層形成工程にて同時に形
成するとともに、前記チャネル層と同じ不純物濃度分布
である前記低濃度ドレイン拡散層を、前記チャネル層形
成工程にて同時に形成することを特徴とする半導体装置
の製造方法をその要旨とする。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記チャネル層形成工程では、前記半導体層上の
酸化膜をエッチングすることにより、前記チャネル層及
び前記低濃度ドレイン拡散層が形成されるべき部位に開
孔を有するマスクを形成した後、前記開孔形成部位に不
純物を打ち込みかつそれを熱拡散させることとした。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2において、前記ゲートまたはベース層形成工程は、
前記半導体層上の酸化膜をエッチングすることにより、
前記ゲートまたはベース層及び前記高濃度ソース・ドレ
イン拡散層が形成されるべき部位に開孔を有するマスク
を形成した後、前記開孔形成部位に不純物を打ち込みか
つそれを熱拡散させることとした。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれか1項において、前記チャネル層形成工程は
前記ゲートまたはベース層形成工程よりも前に実施され
ることとした。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項1乃至
4のいずれか1項において、前記チャネル層形成工程に
おける打込拡散の深さは、前記ゲートまたはベース層形
成工程における打込拡散の深さよりも浅く設定されてい
るとした。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項1乃至
5のいずれか1項において、前記第1導電型の半導体層
は半導体基板上に形成されたn型半導体からなり、前記
第1導電型のソースまたはエミッタ層及びドレインまた
はコレクタ層はn型半導体からなるとした。
【0017】請求項7に記載の発明では、請求項1乃至
6のいずれか1項において、前記トランジスタは静電誘
導トランジスタであるとした。請求項8に記載の発明
は、第1の導電型の半導体層に第1導電型のソースまた
はエミッタ層及びドレインまたはコレクタ層と、低濃度
の第2導電型拡散層からなるチャネル層と、高濃度の第
2導電型拡散層からなるゲートまたはベース層とを有す
るトランジスタが形成され、かつ、前記ゲートまたはベ
ース層と同じ不純物濃度分布である高濃度ソース・ドレ
イン拡散層と、その高濃度ソース・ドレイン拡散層に隣
接するとともに前記チャネル層と同じ不純物濃度分布で
ある低濃度ドレイン拡散層とからなるLDD構造を有す
るMOS型電解効果トランジスタが前記半導体層に形成
された半導体装置をその要旨とする。
【0018】以下、本発明の「作用」を説明する。請求
項1〜7に記載の発明によると、トランジスタのゲート
またはベース層形成工程において高濃度ソース・ドレイ
ン拡散層が同時に形成され、チャネル層形成工程におい
て低濃度ドレイン拡散層が同時に形成される。この方法
では、LDD構造における低濃度ドレイン拡散層の大き
さLの値は、例えば、前記ゲートまたはベース層形成工
程やチャネル層形成工程で用いられるマスクの開孔の設
計値により決定される。ゆえに、従来方法とは異なり、
装置の条件等によりLの値が決まるわけではない。よっ
て、この方法によると、トランジスタの特性変化を伴う
ことなくLの値を設計上自由に変更することができ、結
果としていろいろな耐圧性のものを作製することが可能
である。
【0019】請求項2に記載の発明によると、マスク形
成後に不純物の打込み・熱拡散を行なうことにより、不
純物濃度分布や深さ等の等しいチャネル層及び低濃度ド
レイン拡散層が開孔形成部位に同時に形成される。
【0020】請求項3に記載の発明によると、マスク形
成後に不純物の打込み・熱拡散を行なうことにより、不
純物濃度分布や深さ等の等しいゲートまたはベース層及
び高濃度ソース・ドレイン拡散層が開孔形成部位に同時
に形成される。
【0021】請求項4に記載の発明によると、低濃度ド
レイン拡散層が形成された後に高濃度ソース・ドレイン
拡散層が形成される。換言すると、打込み・熱拡散され
る不純物の濃度は、後工程になるほど高くなる。このた
め、ゲートまたはベース層形成工程をチャネル層形成工
程よりも後に実施し、高濃度ソース・ドレイン拡散層を
先に形成する場合に比べて、低濃度ドレイン拡散層の形
成精度が高くなる。
【0022】請求項5に記載の発明によると、チャネル
層形成工程における打込拡散の深さをゲートまたはベー
ス層形成工程のそれに比べて浅く設定しているため、低
濃度ドレイン拡散層は高濃度ソース・ドレイン拡散層に
比べて浅くなる。従って、LDD構造として最小限必要
な領域のみに低濃度ドレイン拡散層を形成することがで
き、コスト性や生産性の悪化も防止することができる。
【0023】請求項8に記載の発明によると、高濃度ソ
ース・ドレイン拡散層に隣接するようにして低濃度ドレ
イン拡散層を形成することで、LDD構造が構成されて
いる。このため、高濃度ソース・ドレイン拡散層間にあ
るチャネル部位への電解の集中が確実に緩和され、耐圧
性に優れた半導体装置とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を半導体装置1及び
その製造方法に具体化した一実施形態を図1〜図3に基
づき詳細に説明する。
【0025】図3に示されるように、この半導体装置1
は、第2導電型としてのp型の半導体基板2に、静電誘
導トランジスタ3及びMOS型電解効果トランジスタ4
が集積するようにして形成されたものである。
【0026】静電誘導トランジスタ3は、ドレインまた
はコレクタ層11(以下、単に「ドレイン層11」と呼
ぶ。)、ゲートまたはベース層12(以下、単に「ゲー
ト層12」と呼ぶ。)、チャネル層13、ソースまたは
エミッタ層14(以下、単に「ソース層14」と呼
ぶ。)、ソースポリシリコン層15、ドレインコンタク
ト層16等により成り立っている。本実施形態におい
て、前記ドレイン層11は、第1導電型としてのn+
の埋込層によって形成されている。このドレイン層11
は、半導体層としてのn- 型エピタキシャル成長層17
内に埋め込まれている。ドレインコンタクト層16は、
+ 型拡散層であってドレイン層11に達する深さに形
成されている。ゲート層12はp+ 型の拡散層によって
形成され、チャネル層13はp- 型の拡散層によって形
成されている。ソース層14はn+ 型の拡散層によって
形成されている。
【0027】一方、MOS型電解効果トランジスタ4は
p型であって、ポリシリコンからなるゲート層21、ゲ
ート酸化膜22、p+ 型の高濃度ドレイン拡散層23、
+型の高濃度ソース拡散層24、p- 型の低濃度ドレ
イン拡散層25等によって成り立っている。また、同ト
ランジスタ4では、高濃度ドレイン拡散層23、高濃度
ソース拡散層24、及び高濃度ドレイン拡散層23のチ
ャネル部位側に隣接する低濃度ドレイン拡散層25によ
ってLDD構造が構成されている。そして、高濃度ソー
ス拡散層24及び高濃度ドレイン拡散層23は、前記ゲ
ート層12と同じ不純物濃度分布になっている。低濃度
ドレイン拡散層25は、前記チャネル層13と同じ不純
物濃度分布になっている。
【0028】そのほか、同半導体装置1にはフィールド
酸化膜26が形成され、そのフィールド酸化膜26上に
は層間絶縁膜27が形成されている。さらに、層間絶縁
膜27の表層にはAl−Si配線28が形成されてい
る。前記Al−Si配線28は、内層にあるゲート層1
2、ソースポリシリコン層15、ドレインコンタクト層
16、高濃度ドレイン拡散層23、高濃度ソース拡散層
24等に電気的に接続されている。また、両トランジス
タ3,4が形成された領域同士は、p+ 型拡散層からな
るアイソレート層29によってアイソレートされてい
る。また、このアイソレート層29によりアイソレート
された部分は、n- 型のウェルとなっている。
【0029】次に、この半導体装置1を製造する手順に
ついて説明する。まず、p型シリコン単結晶の半導体基
板2を高温の酸化雰囲気下中に晒すことにより、表層に
シリコン酸化膜を成長させる。この後、フォトレジスト
を用いて酸化膜に埋込領域パターンを形成する。次に、
前記フォトレジストをマスクとして埋込領域内の酸化膜
をエッチングにて除去し、当該領域に開孔を形成する。
この後、不要となったフォトレジストを専用の剥離液を
用いて洗い流す。以上のようにパターニングされた開孔
部分に対して、例えばひ素やアンチモン等の不純物イオ
ンを打込み、熱拡散させる。その結果、MOS型電解効
果トランジスタ4となるべき領域にn+ 型埋込層18が
形成される。また、静電誘導トランジスタ3となるべき
領域に形成されるn+ 型埋込層は、同トランジスタ3の
ドレイン層11となる。
【0030】次に、酸化膜を剥離した後、5×1014
1×1015程度の不純物濃度で、基板2上にn- 型のエ
ピタキシャル成長層17を成長させる(図1(a) 参
照)。さらに、前記埋込パターニングと同様の方法によ
り、分離すべき領域に開孔を有するマスクを形成する。
そして、この状態でp型不純物を熱拡散することによ
り、エピタキシャル成長層17を分離するp+ 型のアイ
ソレート層29を形成する。このアイソレート層29は
基板2の深さにまで達する。
【0031】続いて、酸化膜をいったん剥離した後、前
記埋込パターニングと同様の方法により、再び全面に酸
化膜を形成する。そして、この酸化膜をフォトレジスト
を用いてエッチングすることにより、静電誘導トランジ
スタ3となるべき領域内に開孔31aを有するマスク3
1を形成する。この後、フォトレジストを除去した後、
n型不純物を熱拡散させる。その結果、静電誘導トラン
ジスタ3となるべき領域に、ドレイン層11の深さにま
で達するドレインコンタクト層16が形成される(図1
(b) 参照)。
【0032】同様の方法により、酸化膜の剥離、酸化膜
の再形成及びフォトレジストを用いて、所定領域に開孔
32aを有するマスク32を形成する。なお、前記開孔
32aは、チャネル層13及び低濃度ドレイン拡散層2
5が形成されるべき部位に対応している。この後、開孔
32aに対して不純物イオンを打込み、フォトレジスト
を除去して、熱拡散を行なう。その結果、静電誘導トラ
ンジスタ3となるべき領域には、p- 型のチャネル層1
3が形成される(図1(c) 参照)。同時に、MOS型電
解効果トランジスタ4となるべき領域には、p- 型の低
濃度ドレイン拡散層25が形成される。本実施形態で
は、これらの層13,25は2μm 〜3μm 程度の深さ
に形成される。また、両層13,25の不純物濃度分布
は当然に等しくなる。
【0033】次に、上記のようなチャネル層形成工程に
続いて、ゲート層形成工程を実施する。同様の方法によ
りフォトレジストを用いて、所定領域に開孔33aを有
する別のマスク33を形成する。なお、前記開孔33a
は、ゲート層12、高濃度ドレイン拡散層23及び高濃
度ソース拡散層24が形成されるべき部位に対応してい
る。この後、開孔33aに対して不純物イオンを打込
み、フォトレジストを除去して、熱拡散を行なう。その
結果、静電誘導トランジスタ3となるべき領域には、p
+ 型のゲート層12が形成される(図2(a) 参照)。ゲ
ート層12は前記チャネル層13に隣接した状態でその
周囲を取り囲んでいる。同時に、MOS型電解効果トラ
ンジスタ4となるべき領域には、p+ 型の高濃度ドレイ
ン拡散層23及び高濃度ソース拡散層24が形成され
る。本実施形態では、これらの層12,23,24は2
μm 〜4μm 程度の深さに形成される。即ち、前記チャ
ネル層形成工程における打込拡散の深さは、ゲート層形
成工程における打込拡散の深さよりもいくぶん浅く設定
されている。また、各層12,23,24の不純物濃度
分布は当然に等しくなる。
【0034】次に、フィールド酸化を行うことによっ
て、より厚いフィールド酸化膜26を形成する。そし
て、このフィールド酸化膜26上に所定領域に開孔を有
するマスクを形成したうえでエッチングを行い、フィー
ルド酸化膜26を除去する。さらに、フィールド酸化膜
26を除去した領域の表面に、ゲート酸化膜22を形成
する。
【0035】次に、所定のマスクを形成しかつエッチン
グを行なうことにより、p- 型のチャネル層13の上部
でフィールド酸化膜26を選択的に除去する。この状態
で、CVD法によりポリシリコンを一様に成長させる。
次に、ポリシリコンをエッチングによって選択的に除去
し、MOS型電解効果トランジスタ4のゲート層21
と、p- 型チャネル層13に接続するソースポリシリコ
ン層15とを同時に形成する(図2(c) 参照)。
【0036】その後、n型不純物を全面にイオン打込み
をする。このときのイオン打込み加速エネルギーは、上
記のn型不純物が上記各ポリシリコン層(ソースポリシ
リコン層15等)を通過することができ、かつそのポリ
シリコン層を通過した上記のn型不純物がゲート酸化膜
22をできない程度の大きさである。また、その加速エ
ネルギーで打込まれた上記n型不純物は、フィールド酸
化膜26を通過することはできない。その結果、ソース
ポリシリコン層15を通過したn型不純物がチャネル層
13の表面部に注入される。そして、熱拡散を行うこと
により、チャネル層13の表面部にn+ のソース層14
が形成される。
【0037】この後、PSG(リンシリケートガラス)
等の層間絶縁膜27を一様に形成する。次いで、層間絶
縁膜27及びフィールド酸化膜26にコンタクトホール
を形成したうえで、AlまたはAl−Si配線28を形
成し、さらに図示しないパッシベーション膜を形成す
る。その結果、図3の半導体装置1を得ることができ
る。
【0038】さて、次に本実施形態において特徴的な作
用効果を列挙する。 (イ)この実施形態の半導体装置1には、高濃度ドレイ
ン拡散層23のチャネル部位側に隣接するようにして低
濃度ドレイン拡散層25が形成されることにより、好適
なLDD構造が構成されている。このため、高濃度ソー
ス拡散層24と高濃度ドレイン拡散層23との間にある
チャネル部位への電解の集中が確実に緩和される。それ
ゆえ、耐圧性に優れた半導体装置1とすることができ
る。
【0039】(ロ)本実施形態の製造方法では、静電誘
導トランジスタ3のゲート層形成工程において高濃度ソ
ース拡散層24及び高濃度ドレイン拡散層23が同時に
形成され、チャネル層形成工程において低濃度ドレイン
拡散層25が同時に形成されることを特徴とする。従っ
て、LDD構造における低濃度ドレイン拡散層25の大
きさLの値は、ゲート層形成工程やチャネル層形成工程
で用いられるマスク32,33の開孔32a,33aの
設計値により決定されることになる。ゆえに、従来方法
とは異なり、装置の条件等によりLの値が決まるわけで
はない。よって、この方法によると、静電誘導トランジ
スタ3の特性変化を伴うことなく、Lの値を設計上自由
に変更することができる。その結果、いろいろな耐圧性
の半導体装置1を作製することが可能となる。
【0040】(ハ)本実施形態の製造方法では、チャネ
ル層形成工程はゲート層形成工程よりも前に実施される
ため、低濃度ドレイン拡散層25が形成された後に高濃
度ソース拡散層24及び高濃度ドレイン拡散層23が形
成される。換言すると、打込み・熱拡散される不純物イ
オンの濃度は、後工程になるほど高くなる。このため、
チャネル層形成工程をゲート層形成工程よりも後に実施
する場合に比べて、低濃度ドレイン拡散層25の形成精
度が高くなる。
【0041】(ニ)本実施形態の製造方法では、チャネ
ル層形成工程における打込拡散の深さをゲート層形成工
程のそれに比べて浅く設定している。このため、低濃度
ドレイン拡散層25は、高濃度ソース拡散層24及び高
濃度ドレイン拡散層23に比べて浅くなる。従って、L
DD構造として最小限必要な領域のみに低濃度ドレイン
拡散層25を形成することができ、コスト性や生産性の
悪化も防止することができる。
【0042】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れることはなく、例えば次のような形態に変更すること
が可能である。 ◎例えば、n型の半導体基板を用いかつそれにp型のエ
ピタキシャル成長層を形成して、n型のMOS型電解効
果トランジスタ4を有する半導体装置を製造することも
勿論可能である。
【0043】◎前記チャネル層形成工程は前記ベース層
形成工程よりも後に実施されてもよい。ただし、形成精
度のことを鑑みると、実施形態の方法のほうが好ましい
といえる。
【0044】◎マスク31,32,33を形成する際、
フォトレジスト以外のレジスト、例えば熱硬化性のレジ
スト等を使用してもよい。また、レジストに対して開孔
31a,32a,33aを形成するにあたって、例えば
レーザ等を利用することも可能である。
【0045】◎LDD構造における低濃度ドレイン拡散
層25の深さは、高濃度ソース拡散層24や高濃度ドレ
イン拡散層23の深さと同じであってもよく、さらには
それより深くてもよい。
【0046】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項8において、前記低濃度ドレイン拡散層
の深さは、前記高濃度ソース・ドレイン拡散層の深さよ
りも浅く設定されていることを特徴とする半導体装置。
この構成であると、コスト性や生産性の高い半導体装置
とすることができる。
【0047】(2) 請求項8において、前記第1導電
型の半導体層は半導体基板に形成されたn型半導体から
なり、前記第1導電型のソースまたはエミッタ層及びド
レインまたはコレクタ層はn型半導体からなることを特
徴とする半導体装置。
【0048】(3) 高濃度ソース・ドレイン拡散層と
低濃度ドレイン拡散層とからなるLDD構造を有するM
OS型電解効果トランジスタと、静電誘導トランジスタ
とが同じ半導体層に形成された半導体装置を製造する方
法において、前記高濃度ソース・ドレイン拡散層を前記
静電誘導トランジスタのゲートまたはベース層形成工程
にて同時に形成するとともに、前記低濃度ドレイン拡散
層を同静電誘導トランジスタのチャネル層形成工程にて
同時に形成することを特徴とする半導体装置の製造方
法。この方法であると、LDD構造における低濃度ドレ
イン拡散層の大きさを、他のトランジスタの特性変化を
伴うことなく設計上自由に変更することができる。
【0049】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「パッシベーション膜: 半導体表面を保護する絶縁性
の膜であって、例えばシリコンなどの金属の酸化物や窒
化物からなる膜や、PSGやBSG等といったガラスの
膜、さらにはそれらを積層してなる複合膜をいう。」
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜7に記
載の発明によれば、LDD構造における低濃度ドレイン
拡散層の大きさを、他のトランジスタの特性変化を伴う
ことなく設計上自由に変更することができる半導体装置
の製造方法を提供することができる。
【0051】特に、請求項4に記載の発明によれば、比
較的低濃度ドレイン拡散層の形成精度が高くなる。ま
た、請求項5に記載の発明によれば、最小限必要な領域
のみに低濃度ドレイン拡散層を形成することができるた
め、コスト性や生産性の悪化も防止することができる。
【0052】請求項8に記載の発明によれば、LDD構
造があることによって耐圧性に優れた半導体装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、実施形態の半導体装置の製
造方法を説明するための概略断面図。
【図2】(a)〜(c)は、実施形態の半導体装置の製
造方法を説明するための概略断面図。
【図3】実施形態の半導体装置を示す概略断面図。
【図4】LDD構造を有しない従来の半導体装置の製造
方法を説明するための概略断面図。
【図5】(a)〜(c)は、LDD構造を有する従来の
半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図。
【符号の説明】
1…半導体装置、2…半導体基板、3…静電誘導トラン
ジスタ、4…MOS型電解効果トランジスタ、11…ド
レインまたはコレクタ層、12…ゲートまたはベース
層、13…チャネル層、14…ソースまたはエミッタ
層、17…半導体層としてのエピタキシャル成長層、2
3,24…高濃度ソース・ドレイン拡散層、25…低濃
度ドレイン拡散層、32,33…マスク、32a,33
a…開孔。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体層に高濃度ソース・ド
    レイン拡散層とそれに隣接する低濃度ドレイン拡散層と
    からなるLDD構造を有するMOS型電解効果トランジ
    スタが形成されるとともに、前記半導体層に第1導電型
    のソースまたはエミッタ層及びドレインまたはコレクタ
    層と、低濃度の第2導電型拡散層からなるチャネル層
    と、高濃度の第2導電型拡散層からなるゲートまたはベ
    ース層とを有するトランジスタが形成された半導体装置
    を製造する方法において、 前記トランジスタの前記ゲートまたはベース層と同じ不
    純物濃度分布である前記高濃度ソース・ドレイン拡散層
    を、同トランジスタのゲートまたはベース層形成工程に
    て同時に形成するとともに、前記チャネル層と同じ不純
    物濃度分布である前記低濃度ドレイン拡散層を、前記チ
    ャネル層形成工程にて同時に形成することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記チャネル層形成工程では、前記半導体
    層上の酸化膜をエッチングすることにより、前記チャネ
    ル層及び前記低濃度ドレイン拡散層が形成されるべき部
    位に開孔を有するマスクを形成した後、前記開孔形成部
    位に不純物を打ち込みかつそれを熱拡散させることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ゲートまたはベース層形成工程は、前
    記半導体層上の酸化膜をエッチングすることにより、前
    記ゲートまたはベース層及び前記高濃度ソース・ドレイ
    ン拡散層が形成されるべき部位に開孔を有するマスクを
    形成した後、前記開孔形成部位に不純物を打ち込みかつ
    それを熱拡散させることを特徴とする請求項1または2
    に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記チャネル層形成工程は前記ゲートまた
    はベース層形成工程よりも前に実施されることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】前記チャネル層形成工程における打込拡散
    の深さは、前記ゲートまたはベース層形成工程における
    打込拡散の深さよりも浅く設定されていることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第1導電型の半導体層は半導体基板上
    に形成されたn型半導体からなり、前記第1導電型のソ
    ースまたはエミッタ層及びドレインまたはコレクタ層は
    n型半導体からなることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記トランジスタは静電誘導トランジスタ
    であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】第1の導電型の半導体層に第1導電型のソ
    ースまたはエミッタ層及びドレインまたはコレクタ層
    と、低濃度の第2導電型拡散層からなるチャネル層と、
    高濃度の第2導電型拡散層からなるゲートまたはベース
    層とを有するトランジスタが形成され、かつ、前記ゲー
    トまたはベース層と同じ不純物濃度分布である高濃度ソ
    ース・ドレイン拡散層と、その高濃度ソース・ドレイン
    拡散層に隣接するとともに前記チャネル層と同じ不純物
    濃度分布である低濃度ドレイン拡散層とからなるLDD
    構造を有するMOS型電解効果トランジスタが前記半導
    体層に形成された半導体装置。
JP34841496A 1996-12-26 1996-12-26 半導体装置及びその製造方法 Pending JPH10189785A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34841496A JPH10189785A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34841496A JPH10189785A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10189785A true JPH10189785A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18396858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34841496A Pending JPH10189785A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10189785A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012004178A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Advanced Power Device Research Association 電界効果トランジスタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012004178A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Advanced Power Device Research Association 電界効果トランジスタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05347383A (ja) 集積回路の製法
JPH10214907A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2007158188A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100662688B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법
JPS59208851A (ja) 半導体装置とその製造法
JP2730535B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR930005508B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
JPH05283687A (ja) 半導体素子の製造方法
JPS60226120A (ja) 半導体装置における電極の引出し方法
JPH10189785A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPS60241261A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3360970B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPS59168675A (ja) 半導体装置の製法
JP2002170890A (ja) 半導体装置
JPH03262154A (ja) BiCMOS型半導体集積回路の製造方法
JPH09139382A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS6244862B2 (ja)
JP2969846B2 (ja) BiCMOS集積回路装置の製造方法
JP2770576B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2720553B2 (ja) 半導体装置
JPH06232394A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0563193A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS59124767A (ja) 半導体・集積回路装置の製造方法
JP2002057327A (ja) 半導体装置とその製造方法
JPS58196052A (ja) 半導体装置の製造方法