JPH10188637A - バックライトユニットの輝度均一化装置 - Google Patents

バックライトユニットの輝度均一化装置

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JPH10188637A
JPH10188637A JP8356281A JP35628196A JPH10188637A JP H10188637 A JPH10188637 A JP H10188637A JP 8356281 A JP8356281 A JP 8356281A JP 35628196 A JP35628196 A JP 35628196A JP H10188637 A JPH10188637 A JP H10188637A
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backlight
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新三 村瀬
Mitsuhide Yamamoto
光秀 山本
Yuichi Yada
裕一 矢田
Shingo Yamada
信吾 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 支持ケースの支持面形状に起因するバックラ
イトユニット照明面の輝度ムラを解消する。 【解決手段】 支持ケース10の支持面に対面するバッ
クライトユニットの反射シート4に,支持面の透孔部1
3,14を除くフレーム部12形状に合わせた黒色の網
点パターンによる光吸収面20を印刷し,この光吸収面
20により,反射シート4を透過し,フレーム部12に
よって反射する反射光を吸収して,その再透過による照
明面の輝度ムラを解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば液晶バック
ライトとしてLCD機器に搭載使用する如き,バックラ
イトユニットにおいて,その輝度均一化を行うようにし
たバックライトユニットの輝度均一化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種バックライトユニットは,例えば
ノートブック,パソコン等LCD(液晶表示装置)機器
に搭載され,液晶面を背面照明する液晶バックライトユ
ニットとして多く用いられており,このときバックライ
トユニットは,一般に乱反射手段を印刷又は成形加工し
たエッジライトパネル,その正面側に重合した光拡散用
の半透明シート又はプリズムシート,背面側に重合した
反射シートを具備したバックライトと,該バックライト
に入射光を供給する一次光源とともに該バックライトを
一体的に装着し,上記LCD機器にそのまま設置固定す
るための支持ケース(モジュール板)とを備えたものと
され,上記バックライトの反射シートは,エッジライト
パネルの乱反射光を正面,即ち照明面側に反射するもの
とされ,例えば白色ポリエステル等白色合成樹脂製のシ
ートが用いられ,また上記支持ケースは,正面側を開放
し,バックライトの厚みに応じた周縁部と,背面側でバ
ックライトを支持するバックライト対面部と,これらに
よるバックライト装着部とを具備して,例えば白色ポリ
カーボネート等の耐熱性合成樹脂製の射出成形品による
ものとされ,このとき支持ケースは,可及的に厚さを増
大しないようにLCD機器側の液晶駆動回路を受入れる
ために,或いは樹脂の肉盗みのために,特に上記バック
ライト対面部は,透孔部とフレーム部とを面内に適宜に
配置した穴あきフレーム状のものとされることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バックライトユニット
は,一般にバックライトメーカーにおいてLCD機器毎
に設計生産されるが,この場合照明面側に,支持ケース
の上記バックライト対面部の,特にフレーム部の形状に
応じて僅かに明るい影(輝度ムラ)が生じることがあ
り,液晶面を注視するように使用するこの種LCD機器
にあっては,これを解消し,更に輝度の均一性を向上す
ることが望まれる。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で,その解決課題とする処は,液晶バックライトを含め
たこの種バックライトユニットにあって,このフレーム
部形状の影を解消して,輝度の均一性を高度に確保する
バックライトユニットの輝度均一化装置を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで上記フレーム部の
影の発生原因を追求したところ,白色合成樹脂製の反射
シートに光透過の余地が残っているため,この反射シー
トを透過した光が,これに密接して対面する白色合成樹
脂製の支持ケースにおける上記フレーム部によって反射
されて,その反射光の一部が更に反射シートを再透過す
る一方,支持ケースにおける透孔部にあっては反射シー
トを透過した光がそのまま吸収分散されることにより,
上記更に反射シートを透過したフレーム部の反射光が,
僅かに明るい影部分を形成するとの知見を得た。
【0006】本発明はかかる知見に基づき,上記フレー
ム部の反射光を吸収し,その反射シートへの再透過を防
止することにより,バックライト対面部の透過部部分の
照明輝度を基準として,これに合わせてフレーム部の輝
度を低下方向に調整する光吸収面を,反射シートの裏
面,即ち支持ケースと対面する反射シートの対面側裏面
に印刷形成するようにし,またこれとは逆に透孔部部分
における反射シートの光の透過を防止することによりバ
ックライト対面部のフレーム部分の照明輝度を基準とし
て,これに合わせて透孔部の輝度を上昇方向に調整する
光反射面を,同様に反射シートの裏面に印刷形成するよ
うにし,これにより輝度の均一性を高度に確保し,後者
にあっては更に輝度向上を可能とするようにしたもので
あって,即ち前者に基づき請求項1を,バックライトユ
ニットにおける支持ケースと対面する反射シートの対面
側裏面に,上記支持ケースの透孔部以外のフレーム部平
面形状に合わせて光吸収可能な色彩のインクによる光吸
収面を印刷形成してなることを特徴とするバックライト
ユニットの輝度均一化装置とし,後者に基づき請求項2
を,バックライトユニットにおける支持ケースと対面す
る反射シートの対面側裏面に,上記支持ケースのフレー
ム部以外の透孔部平面形状に合わせて光反射可能な色彩
のインクによる光反射面を印刷形成してなることを特徴
とするバックライトユニットの輝度均一化装置とし,請
求項3は,これに加えて,それ自体高反射性にして照明
輝度を高度に確保し得る,好ましい反射シートを用いる
ようにするとともにこの場合にも生じることある極く僅
かな影を併せて解消し,高度な照明輝度のバックライト
ユニットにおける高度な均一性を確保するように,これ
を上記支持ケースと対面する反射シートを,低発泡白色
系にして高反射性の白色ポリエステル低発泡フィルムに
よって形成してなることを特徴とする請求項1又は2に
記載のバックライトユニットの輝度均一化装置とし,請
求項4は,同じく上記に加えて,上記フレーム部又は透
孔部部分の輝度の調整を,簡易にして確実且つ精度よく
行い得るように,これを上記光吸収面又は光反射面を,
網点パターンによる光吸収面又は光反射面とし,その印
刷形成をスクリーン印刷によって行ってなることを特徴
とする請求項1,2又は3に記載のバックライトユニッ
トの輝度均一化装置とし,請求項5は,同じく上記に加
えて,上記光吸収面又は光反射面の境界によって,照明
面に境界が現われるのを防止し,輝度の調整を更に精度
よく行い得るように,これを上記網点パターンによる光
吸収面又は光反射面の少くとも端部側近傍において,上
記網点パターンの網点密度を端縁に向けて無段階的に減
少変調してなることを特徴とする請求項4に記載のバッ
クライトユニットの輝度均一化装置とし,これらをそれ
ぞれ発明の要旨として,上記課題解決の手段としたもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明を更に具
体的に説明すれば,図1乃至図3においてAは,LCD
機器に搭載して,その液晶面を背面照明する液晶用のバ
ックライトユニット,1はそのバックライト,10はそ
の支持ケース(モジュール板)であって,バックライト
1は,例えば透明矩形のアクリル透明樹脂製の透明基板
の裏面に乱反射手段をスクリーン印刷し,一体成型し,
又はレーザー光等によって後加工して形成具備したエッ
ジライトパネル(導光板)2,該エッジライトパネル2
の正面側(照明面側)に重合して配設した,例えば白色
ポリエステル樹脂製にして半透明の光拡散シート又はプ
リズムシート3,上記エッジライトパネル2の背面側に
同じく重合して配設した白色合成樹脂製の反射シート4
と,エッジライトパネル2に入射光を供給する,例えば
冷陰極管による一次光源5を具備してなり,また支持ケ
ース10は,正面側を開放し,バックライト1の厚みに
応じた周縁部と,背面側でバックライト1を,支持する
バックライト対面部と,これらによるバックライト装着
部11とを具備して,耐熱性合成樹脂製の射出成形品に
よるものとしてあり,該支持ケース10の上記バックラ
イト装着部11にバックライト1を嵌入固定して,これ
を装着することにより,バックライトユニットAを形成
するものとしてある。
【0008】本例のバックライトユニットAにおける上
記バックライト1の反射シート4は,エッジライトパネ
ル2の乱反射光を可及的に反射して,照明輝度を高度に
確保し得るように反射効率がよく高反射性を呈するもの
として,低発泡白色系にして高反射性の白色ポリエステ
ル低発泡フィルムによって形成したものとしてあり,例
えば密度0.80g/cm3 (一般の白色ポリエステルフ
ィルムは密度1.49g/cm3 ),反射率97%(同8
8%),白色度99%(同83%)のポリエステルを低
発泡することによって,バックライト1に好適なように
その性状を確保した,上記白色ポリエステル低発泡フィ
ルム製のものとしてある。
【0009】また支持ケース10は,そのバックライト
対面部11を,本例にあってLCD機器に設置の液晶駆
動回路を受入れる3ケ所の透孔部13と,その上方の樹
脂の肉盗みのための透孔部14を透設し,その余のフレ
ーム部12でバックライト1の背面支持を行うようにし
た,透孔部13,14とフレーム部12とによる穴あき
フレーム状の,白色ポリカーボネート製の成形品による
ものとしてある。
【0010】このときバックライトユニットAにおける
支持ケース10と対面する反射シート4の対面側裏面
に,上記支持ケース10の透孔部13,14以外のフレ
ーム部12平面形状に合わせて光吸収可能な色彩のイン
クによる光吸収面20を印刷形成してあり,本例にあっ
て上記光吸収面20を,網点パターンによる光吸収面と
し,その印刷形成をスクリーン印刷によって行うととも
に上記網点パターンによる光吸収面20の少くとも端部
側近傍において,上記網点パターンの網点21密度を端
縁に向けて無段階的に減少変調したものとしてあり,本
例にあってこの網点密度の減少変調は,網点22の面積
(径)を縮小(径小化)することによって行ってある。
【0011】即ち本例の光吸収面20は,光吸収可能な
色彩のインクとして,例えば黒色又はグレー色のインク
を用いて反射シート4のバックライト対面部に対面する
裏面にスクリーン印刷を施すことによって印刷形成した
網点パターン,即ち網点(ドット)22を等間隔のマト
リックス状に配置した所定の網点密度(面積比)を呈す
るものを用いたパターンによるものとしてある。
【0012】従って本例のバックライトユニットAにあ
って,上記反射シート4の光吸収面20は,上記性状の
白色ポリエステル低発泡フィルムの反射シート4にも生
じ得る光,即ちエッジライトパネル2の乱反射光の透過
によって生じる,上記白色ポリカーボネート製フレーム
部12の反射光を吸収し,その反射シート4の再透過を
防止することによって,透過した光を吸収分散する透孔
部13,14の輝度を基準にして,影(輝度ムラ)の発
生を防止し,輝度の均一性を高度に確保するものとで
き,このとき上記網点パターンを用い,またその密度を
所定のものとすることにより,ベタ印刷の光吸収面とす
るものに比して,過度の吸収を防止し,上記透孔部1
3,14の輝度を基準とした輝度の均一性を簡易にして
確実且つ精度よく行うことができ,更に網点パターンの
網点密度を端縁に向けて減少変調したことにより,上記
黒色又はグレー色のインクを用い乍ら,照明面に境界が
出現したりすることを防止できる。
【0013】図4は,他の例を示したもので,上記バッ
クライトユニットAを構成を共通とするも,バックライ
トユニットAにおける支持ケース10と対面する反射シ
ート4の対面側裏面に,上記支持ケース10のフレーム
部12以外の透孔部13,14平面形状に合わせて光反
射可能な色彩のインク,例えば白色又は銀色のインクに
よる光反射面21を印刷形成した例であり,このとき上
記例と同様に光反射面21は,網点パターンを用い,ま
たその網点22密度を端縁に向けて無段階的に減少変調
したものとした例である。
【0014】本例のバックライトユニットAにあって
は,上記反射シート4の光反射面21が,透孔部13,
14を透過して吸収分散されるのを防止することによ
り,上記例とは逆にフレーム部12の,上記再透過によ
り僅かにも明るくなる輝度を基準にして,その影(輝度
ムラ)の発生を防止し,輝度の均一性を高度に確保する
とともに輝度を向上するものとでき,網点パターンを用
い,同じくその面積比を所定のものとすること,網点パ
ターンの網点22密度を減少変調することにより,同様
に輝度の均一性を簡易にして確実且つ精度よく行うこと
ができ,また境界の出現を防止することができる。
【0015】なお上記各例において網点パターンを用い
るとき,もとより網点(ドット)形状は適宜に変え得る
が,網点の密度は,その印刷の面積比において,一般に
黒色の光吸収面又は白色の光反射面において20〜60
%,好ましくは30〜50%,更に好ましくは40±5
%程度とすることが,上記輝度の高度の均一性を確保す
るように調整を施す上で都合がよい。
【0016】図示例は以上のとおりとしたが本発明の実
施に当って,支持ケースの透孔部とフレーム部の形状,
面積比,配置等の態様を適宜に設定し,これに合わせて
反射シートに光吸収面,光反射面を設定するようにする
こと,光吸収面又は光反射面に,上記黒色,グレー色又
は白色,銀色以外のそれぞれ光吸収可能な色彩のインク
又は光反射可能な色彩のインクを用いるようにするこ
と,光吸収面又は光反射面に,上記網点パターンに代え
て,ヘアラインパタンを用いること,この場合同様に,
例えばその太さを変化することにより,その密度を減少
変調するようにすること等を含めて,バックライトユニ
ット,バックライト,支持ケース,透孔部,フレーム
部,反射シート,光吸収面又は光反射面等の各具体的形
状,構造,材質,これらの関係,これらに対する付加等
は,上記発明の要旨に反しない限り変更し,その形態を
様々のものとすることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したので,
請求項1は,支持ケースの透孔部部分の照明輝度を基準
として,これに合わせてフレーム部部分の輝度を調整す
ることによって,輝度の均一性を高度に確保するバック
ライトユニットの輝度均一化装置を提供することがで
き,請求項2は,支持ケースのフレーム部の輝度を基準
として,これに合わせて透孔部部分の輝度を調整するこ
とにより,同じく輝度の均一性を高度に確保するととも
に輝度を向上するバックライトユニットの輝度均一化装
置を提供することができ,請求項3は,上記に加えて,
それ自体高反射性にして照明輝度を高度に確保し得る,
好ましい反射シートを用いるようにするとともに高度な
照明輝度のバックライトにおける高度な均一性を確保す
ることができ,請求項4は,同じく上記に加えて,上記
フレーム部又は透孔部部分の輝度の調整を,簡易にして
確実且つ精度よく行い得ることができ,請求項5は,同
じく上記に加えて,上記光吸収面又は光反射面の境界に
よって,照明面に境界が現われるのを防止し,輝度の調
整を更に精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックライトユニットの分解斜視図
【図2】反射シートの背面図
【図3】網点パターンの部分拡大図
【図4】他の例の反射シートの背面図
【符号の説明】
A バックライトユニット 1 バックライト 4 反射シート 10 支持ケース 12 フレーム部 13 透 孔 部 14 透 孔 部 20 光吸収面 21 光反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢田 裕一 滋賀県滋賀郡志賀町大字今宿字船木372番 地の1 株式会社明拓システム内 (72)発明者 山田 信吾 滋賀県滋賀郡志賀町大字今宿字船木372番 地の1 株式会社明拓システム内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックライトユニットにおける支持ケー
    スと対面する反射シートの対面側裏面に,上記支持ケー
    スの透孔部以外のフレーム部平面形状に合わせて光吸収
    可能な色彩のインクによる光吸収面を印刷形成してなる
    ことを特徴とするバックライトユニットの輝度均一化装
    置。
  2. 【請求項2】 バックライトユニットにおける支持ケー
    スと対面する反射シートの対面側裏面に,上記支持ケー
    スのフレーム部以外の透孔部平面形状に合わせて光反射
    可能な色彩のインクによる光反射面を印刷形成してなる
    ことを特徴とするバックライトユニットの輝度均一化装
    置。
  3. 【請求項3】 上記支持ケースと対面する反射シート
    を,低発泡白色系にして高反射性の白色ポリエステル低
    発泡フィルムによって形成してなることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のバックライトユニットの輝度均一
    化装置。
  4. 【請求項4】 上記光吸収面又は光反射面を,網点パタ
    ーンによる光吸収面又は光反射面とし,その印刷形成を
    スクリーン印刷によって行ってなることを特徴とする請
    求項1,2又は3に記載のバックライトユニットの輝度
    均一化装置。
  5. 【請求項5】 上記網点パターンによる光吸収面又は光
    反射面の少くとも端部側近傍において,上記網点パター
    ンの網点密度を端縁に向けて無段階的に減少変調してな
    ることを特徴とする請求項4に記載のバックライトユニ
    ットの輝度均一化装置。
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