JPH10188396A - 位置検出機構及び記録及び/又は再生装置 - Google Patents

位置検出機構及び記録及び/又は再生装置

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JPH10188396A
JPH10188396A JP8354480A JP35448096A JPH10188396A JP H10188396 A JPH10188396 A JP H10188396A JP 8354480 A JP8354480 A JP 8354480A JP 35448096 A JP35448096 A JP 35448096A JP H10188396 A JPH10188396 A JP H10188396A
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JP8354480A
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Atsushi Monma
淳 門馬
Hisaya Narita
久弥 成田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギヤの回転量を正確に検出できる位置検出機
構を提供する。 【解決手段】 配線基板に固定されて取り付けられると
共に円周方向に複数の接点部85〜88が形成される基
台83と、基台83に回転可能に支持されると共に固定
して端子が設けられる回転体84と、この回転体84が
取り付けられるギヤとを有し、回転体84は、ギヤが可
動されることにより回転され、回転体の端子と基台83
の接点部85〜88が接触し導通が図られることにより
ギヤの回転量が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ギヤに取り付けら
れる位置検出機構及び磁気ヘッド等の記録及び/又は再
生手段の状態を検出する位置検出手段を備えた記録及び
/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを記録媒体とするテープカセ
ットの小型の記録及び/又は再生装置の中には、記録再
生部に装着されたテープカセットの磁気テープを正転方
向に定速走行させる機能と、逆転方向に磁気テープを定
速走行させる機能と、磁気テープを正転方向に高速走行
させる機能と、磁気テープを逆転方向に高速走行させる
機能とを備えた多機能を備えたものがある。このような
記録及び/又は再生装置は、記録及び/又は再生機構と
して2つの磁気ヘッドが備えられている。また、記録及
び/又は再生装置は、テープ駆動機構として、駆動用モ
ータと、この駆動モータと連結されるフライホイール
と、このフライホイールと同軸に設けられたキャプスタ
ン軸と、このキャプスタン軸と共に磁気テープを狭持す
るピンチローラとを備える。
【0003】そして、2つの磁気ヘッドとピンチローラ
は、磁気テープを正転方向に定速走行させ記録再生を行
う場合には、一方の磁気ヘッドとピンチローラとがそれ
ぞれのテープカセットの開口部よりカセット内部に進入
する。また、2つの磁気ヘッドとピンチローラは、逆転
方向に磁気テープを定速走行させ記録再生を行う場合に
は、他方の磁気ヘッドとピンチローラとがそれぞれのテ
ープカセットの開口部よりカセット内部に進入する。さ
らには、2つの磁気ヘッドとピンチローラは、磁気テー
プを正逆転方向で高速走行させる場合には、2つの磁気
ヘッドとピンチローラとをカセット外に待避させた状態
にされる。このように2つの磁気ヘッドとピンチローラ
とは、互いに関連付けられている。
【0004】通常2つの磁気ヘッドとピンチローラと
は、同一線上に並んで配置され、これらを記録再生位置
と待避位置とに亘って移動させるためのカムを備えたス
ライダをスライドさせることにより移動させる。すなわ
ち、2つの磁気ヘッドとピンチローラとは、このスライ
ダがスライドされ、スライダに設けられたカムにより記
録再生位置と待避位置とに亘って移動される。
【0005】このスライダは、例えば駆動モータより駆
動力が伝えられるギヤに接続されており、ギヤの回転力
を直線方向の力に変換することによりスライドされる。
そして、2つの磁気ヘッドとピンチローラの上述した位
置は、このギヤの回転量を検出する位置検出機構により
行われる。
【0006】この位置検出機構は、ギヤの回転によりス
ライドするスライド部材を有する。このスライド部材
は、それぞれの磁気ヘッドとピンチローラの位置に対応
しギヤの回転量に応じたスリットが設けられている。そ
して、このスリットの両側には、発光部と受光部とから
なる検出センサが配設されている。すなわち、位置検出
機構は、発光部より出射されたレーザ光がスライド部材
のスライドによりスリットより透過し受光部で受光され
ることにより検出を行う。すなわち、位置検出機構は、
スライド部材にスライド量を検出センサが検出すること
により磁気ヘッド及びピンチローラの位置を検出してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな位置検出機構は、スライド部材のスライド量を検出
ることにより間接的に行われる。そのため、この位置検
出機構は、ギヤとスライド部材の取り付け誤差等により
正確に検出することが困難であった。
【0008】また、このような位置検出機構は、テープ
駆動機構等が配設されるメカシャーシ上にさらに別な部
材を用いなければならない。そのため、位置検出機構
は、記録及び/又は再生装置の小型化の妨げになってい
た。
【0009】そこで、本発明は、ギヤの回転量を正確に
検出できる位置検出機構を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、磁気ヘッドやピンチロー
ラの位置を正確に検出できると共に装置全体の小型化を
図ることのできる記録及び/又は再生装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る位置検出機
構は、上述のような課題を解決すべく、配線基板に固定
されて取り付けられると共に円周方向に複数の接点部が
形成される基台と、基台に回転可能に支持されると共に
固定して端子が設けられる回転体と、この回転体が取り
付けられるギヤとを有する。そして、回転体は、ギヤが
可動されることにより回転され、回転体の端子と基台の
接点部が接触し導通が図られることによりギヤの回転量
が検出される。ここで、ギヤは、回転ギヤに限定される
ものではなく、例えば扇形のギヤであっても良い。
【0012】また、本発明に係る記録及び/又は再生装
置は、上述のような課題を解決すべく、少なくとも記録
及び/又は再生手段を記録媒体に対し記録及び/又は再
生を行う記録再生位置と記録媒体に対し記録及び/又は
再生を行わない待機位置とに亘って移動させる移動手段
と、駆動モータからの駆動力を受けて可動されると共に
移動手段が接続されるギヤと、配線基板に固定して取り
付けられると共に円周方向に記録及び/又は再生手段が
停止する位置の数に対応して複数の接点部が形成される
基台と固定して端子が設けられこの基台に回転可能に支
持されると共にギヤに取り付けられる回転体とを有する
位置検出手段とを備える。そして、位置検出手段は、回
転体がギヤが駆動モータにより可動されることにより回
転され、この回転体の端子と基台の接点部とが接触し導
通が図られることにより記録及び/又は再生手段の位置
を検出する。
【0013】さらには、本発明に係る記録及び/又は再
生装置は、上述のような課題を解決すべく、磁気テープ
を正転方向と逆転方向に走行させることのできる記録及
び/又は再生装置において、テープカセットの第1及び
第2の開口部より進入し磁気テープに接触し記録及び/
又は再生を行う記録再生位置と、テープカセットの外の
待機位置とに亘って移動する磁気テープの正転走行時に
用いられる第1の磁気ヘッドと磁気テープの逆転走行時
に用いられる第2の磁気ヘッドと、第1の磁気ヘッド又
は第2の磁気ヘッドの何れか一が記録再生位置にある時
はテープカセットの第3の開口部より進入し磁気テープ
に接触される第1の位置にあり、第1及び第2の磁気ヘ
ッドが共に待避位置にある時はテープカセット外の第2
の位置とに亘って移動するピンチローラと、駆動モータ
からの駆動力により回転されるギヤと、ギヤに接続され
第1の磁気ヘッド、第2の磁気ヘッドを記録再生位置と
待機位置とに亘って移動させると共にピンチローラを第
1の位置と第2の位置とに亘って移動させる移動手段
と、配線基板に固定して取り付けられると共に円周方向
に複数の接点部が形成される基台と、固定して端子が設
けられこの基台に回転可能に支持されると共にギヤに取
り付けられる回転体とを有する位置検出手段とを備え
る。そして、位置検出手段は、少なくとも、第1の磁気
ヘッドが記録再生位置にあり、第2の磁気ヘッドが待機
位置にあり、ピンチローラが第1の位置にあることが回
転体の端子と基台の第1の接点部とが接触し導通が図ら
れることにより検出する。また、位置検出手段は、第1
の磁気ヘッドが待避位置にあり、第2の磁気ヘッドが記
録再生位置にあり、ピンチローラが第1の位置にあるこ
とが回転体の端子と基台の第2の接点部とが接触し導通
が図られることにより検出する。さらに、位置検出手段
は、第1及び第2の磁気ヘッドが待避位置にあり、ピン
チローラが第2の位置にあることが回転体の端子と基台
の第3の接点部とが接触し導通が図られることにより検
出する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る位置検出機構
及び記録及び/又は再生装置が適用された記録及び/又
は再生装置について図面を用いて詳細に説明する。この
記録及び/又は再生装置は、通常のテープカセットの約
4分の1程度の大きさを有する小型のテープカセットの
記録及び/又は再生装置である。
【0015】この記録及び/又は再生装置に用いられる
テープカセット1は、図1に示すように、合成樹脂材料
により形成される長方形の主面部を有するカセット本体
2内に磁気テープ3が巻回された一対のテープリール
4、5が回転自在に収納されて構成される。そして、カ
セット本体2には、その前面側にテープリール4、5か
ら繰り出されている磁気テープ3が延在されている。具
体的には、カセット本体2の前面側には、記録及び/又
は再生機構である磁気ヘッドが進入する記録再生用開口
部6、7と、ピンチローラが進入するピンチローラ用開
口部8が設けられ、磁気テープ3を外方に臨ませてい
る。さらには、記録及び/又は再生装置側の押さえ部材
が進入する開口部9、10が記録再生用開口部6、7の
外側に設けられている。
【0016】また、カセット本体2には、その主面部に
テープリール4、5に設けられたテープリール駆動機構
が嵌合されるリール軸穴11、12を外方に臨ませるリ
ール軸挿通穴13、14が設けられている。また、カセ
ット本体2には、前面中央にキャプスタン軸が進入され
るキャプスタン用軸穴15が設けられ、また、このキャ
プスタン用軸穴15の両側には位置決めピン嵌合される
位置決め穴16、17が設けられている。
【0017】また、カセット本体2には、その背面側の
両側面に誤記録防止機構18、19が設けられている。
この誤記録防止機構18、19は、カセット本体2に設
けられた穴部20、21と、この穴部20、21を閉塞
するように設けられた切除片22、23とから構成され
る。このような誤記録防止機構18、19は、この切除
片22、23がカセット本体2に設けられ穴部20、2
1を閉塞している状態においては、記録及び/又は再生
装置30側の検出機構によりテープカセット1が磁気テ
ープ3への記録が可能な状態にあることが検出される。
そして、誤記録防止機構18、19は、穴部20、21
より切除片22、23が切除されて開蓋されている状態
では、テープカセット1が記録不可の状態にあることが
記録及び/又は再生装置側の検出機構により検出され
る。
【0018】そして、このように構成される記録及び/
又は再生装置30は、図2に示すように、テープカセッ
ト1の記録再生部が構成される記録再生ユニット31
と、この記録再生ユニット31に対し着脱自在に取り付
けられるスピーカユニット32とから構成されることを
特徴とする。
【0019】記録再生ユニット31は、テープカセット
1の長辺方向の背面側を挿入端としてテープカセット1
が収納されこのテープカセット1に収納された磁気テー
プ3の記録及び/又は再生が行われる記録再生部が構成
される本体33と、記録再生部を開閉自在に閉塞する蓋
体34とから構成される。
【0020】記録再生ユニット31は、その外筐体がア
ルミニウム(Al)等の金属材料により形成され、全体
としてテープカセット1の外形形状よりやや大きい直方
体形を有して構成されてる。そして、本体33には、そ
の前面側に操作部35が設けられている。この操作部3
5は、押しボタンにより構成され、テープカセット1の
磁気テープ3に音声信号を記録する操作を行うための録
音ボタン36と、録音又は再生動作を一時停止させるた
めの一時停止ボタン37とから構成される。この操作部
35は、押圧操作されると、本体22内に配設されたフ
レキシブル基板に設けられたダイヤフラムスイッチを押
圧するように構成されている。
【0021】また、操作部35には、誤操作防止シャッ
タ38が本体33に組み付けられている。この誤操作防
止シャッタ38は、操作部35を覆う第1の位置と操作
部35を外方に臨ませる第2の位置に亘ってスライド自
在に組み付けられている。すなわち、この誤操作防止シ
ャッタ38は、利用者が録音操作又は録音操作の一時停
止操作を行う場合に限って操作部35を外方に臨ませる
第2の位置にスライドさせる、すなわち図2中左方向に
スライドさせることで誤操作を防止する。
【0022】また、本体33には、操作部35の近傍に
蓋体34を回動させて記録再生部を開放した状態にする
ための蓋体34のロック解除つまみ39が設けられてい
る。このロック解除つまみ38は、本体33の前面側に
設けられたガイド穴40に沿ってスライドする。そし
て、ロック解除つまみ38は、図示しないがスプリング
により図2中左方向に付勢され、ガイド穴40の左側に
位置している。この状態においては、図示しないが本体
33側のロック爪が蓋体34側の係合部に係合されたロ
ック状態ある。そして、ロック解除つまみ38は、上記
スプリングの弾性力に抗じて図2中右方向にスライドさ
れることで、本体33側のロック爪と蓋体34の係合部
とのロック状態が解除され蓋体34が記録再生部を開放
した状態にさせる。
【0023】本体33の一方の側面部には、蓋体34が
支持されされる背面側にイヤホン/マイクジャック41
が設けられている。このイヤホン/マイクジャック41
は、例えば利用者がスピーカユニット32が記録再生ユ
ニット31より取り外されている場合にイヤホンを差し
込むことで再生される音声データを聞くことができるよ
うにする。また、この側面部には、音量つまみ42、テ
ープスピード切換えつまみ43、録音状態時に限って点
灯される識別部44が設けられている。
【0024】一方、蓋体34には、その主面に操作部4
5が設けられている。この操作部45は、記録再生部に
装着されたテープカセット1の磁気テープ3の巻き戻し
操作を行うための巻戻しボタン46と、同じくテープカ
セット1の磁気テープ3の早送り操作を行うための早送
りボタン47と、再生、録音等の動作を停止させる停止
ボタン48と、再生動作を開始させる再生ボタン49
と、装置の操作をホールドするためのホールドつまみ5
0と、磁気テープ3の進行状況を表示するカウンタのリ
セット操作を行うカウンタボタン51と、一定の大きさ
以上の音をマイクが拾った場合にのみ録音が開始するよ
うに装置をセットする第2の録音ボタン52とから構成
され、上述の操作部35の場合と同様に、これら操作ボ
タン46〜49は、押圧操作されると、本体22内に配
設されたフレキシブル基板に設けられたダイヤフラムス
イッチを押圧するように構成されている。
【0025】また、蓋体34には、液晶表示パネル53
が設けられている。この液晶表示パネル53には、装置
の現状を示す例えば再生、録音状態を示すマーク、ま
た、電源となる電池の残量表示を示すマークが表示され
ると共に、磁気テープ3の走行量を表示するテープカウ
ンタが表示される。
【0026】スピーカユニット32は、記録再生ユニッ
ト31のイヤホン/マイクジャック41、音量つまみ4
2、テープスピード切換えつまみ43、及び識別部44
が設けられない側の側面に着脱自在に取り付けられる。
このスピーカユニット32は、その内部にスピーカ装置
が装置が備えられている。そして、スピーカユニット3
2は、記録再生ユニット31に取り付けられた場合に限
って記録再生部に装着されているテープカセット1の磁
気テープ3に記録されている音声データを出力する。ま
た、このスピーカユニット32には、図示しないが側面
部にDC IN ジャックが設けられている。
【0027】また、以上説明した記録再生ユニット31
とスピーカユニット32には、それぞれ電源部が備えら
れている。記録再生ユニット31の電源部は、単四型電
池が1本装填できるように構成されており、スピーカユ
ニット32の電源部は、単四型電池が1本装填できるよ
うに構成されている。また、上述したスピーカユニット
32に設けられたDC IN ジャックからも電源が供給でき
るように構成されている。すなわち、この記録及び/又
は再生装置30は、記録再生ユニット31の電源と、ス
ピーカユニット32の電源と、DC IN ジャックの電源の
3つの電源を有している。そして、この記録及び/又は
再生装置30は、記録再生ユニット31にのみ電池が装
填されている場合には、この電池より電源が供給される
ことになり、記録再生ユニット31及びスピーカユニッ
ト32の両方に電池が装填されている場合には、これら
両方より電源が供給されることになり、記録再生ユニッ
ト31若しくは記録再生ユニット31の何れかに電池が
装填されている場合、両方に電池が装填されている場
合、又は記録再生ユニット31及びスピーカユニット3
2の何れにも電池が装填されていない場合であってもDC
IN ジャックがスピーカユニット32に接続されている
場合には、DC IN ジャックからの電源が優先的に供給さ
れるように構成されている。
【0028】このような記録及び/又は再生装置30
は、記録再生ユニット31のみで使用する場合には、記
録再生ユニット31の大きさが使用されるテープカセッ
ト1の大きさよりやや大きくだけてあり、小型であるこ
とから非常に携帯性に優れる。また、記録及び/又は再
生装置30は、テープカセット1の磁気テープ3に記録
されている音声データを再生する場合には、スピーカユ
ニット32を取り付けて音声を出力できるので利便性の
向上が図られる。さらには、記録及び/又は再生装置3
0は、記録再生ユニット31やスピーカユニット32の
電源部に電池が装填されている場合にあっても、DC IN
ジャックから電源が供給されているときには、これが優
先的に使用されることになり、電池電力の消費が防止さ
れる。
【0029】ところで、このような記録及び/又は再生
装置30は、図3に示すように、その内部にテープカセ
ット1が装着されるメカシャーシ64と、このメカシャ
ーシ64に対して回動可能に取り付けられテープカセッ
ト1を保持するカセットホルダ54とが取り付けられ
る。そして、メカシャーシ64は、カセットホルダ54
が図3中下方向に回動された閉塞された状態においてテ
ープカセット1の記録及び/又は再生が行われる記録再
生部53を構成する。そして、カセットホルダ54は、
テープカセット1がその長手方向の背面側を挿入端とし
て挿入され、テープカセット1の記録再生用開口部6、
7、ピンチローラ用開口部8、9及び開口部9、10が
設けられた前面側がメカシャーシ64の前面側に対応す
るように挿入される。
【0030】メカシャーシ64は、金属材料によりテー
プカセット1の外形形状と略同じくする大きさを有して
形成されており、テープカセット1が位置決めして装着
され、テープカセット1の磁気テープ3に記録されてい
る音声データを再生できるように構成されている。すな
わち、記録再生部53には、その中央領域に離間してテ
ープカセット1のリール軸穴11、12に嵌合されるリ
ール軸が設けられている。また、記録再生部53には、
その前面側にテープカセット1の前面側に離間して位置
決めピン57、58が立設されている。この位置決めピ
ン57、58は、テープカセット1の前面側に設けられ
た位置決め穴16、17に嵌合される。さらには、記録
再生部53には、前面側中央部にキャプスタン軸59が
立設されている。このキャプスタン軸59は、テープカ
セット1の前面側に設けられたキャプスタン用軸穴15
に嵌合される。
【0031】また、この記録再生部53には、その前面
側中央部にキャプスタン軸59に対向してピンチローラ
63が配設される。ピンチローラ63は、記録又は再生
時において、磁気テープ3に圧着されることにより、キ
ャプスタン軸59と共に磁気テープ3を狭持して磁気テ
ープ3を走行させる。また、このピンチローラ63の両
側には、磁気ヘッド61、62が配置されている。これ
ら磁気ヘッド61、62は、テープカセット1の記録再
生用開口部6、7からテープカセット1内に進入し、磁
気テープ3に接触される。そして、これら磁気ヘッド6
1、62及びピンチローラ63は、磁気テープ3の早送
りや巻き戻し時の高速走行時及び磁気テープ3が走行し
ない停止時においては、上記所定の開口部6、7、8に
進入していない状態にされている。
【0032】具体的には、記録及び/又は再生装置30
の磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63は、図4
に示すように、テープカセット1の磁気テープ3を逆転
方向に定速走行させる状態(以下、モード1という)
と、磁気テープ3の正転方向に走行する際の停止状態及
び磁気テープ3の正転又は逆転方向の高速走行の状態
(以下、モード2という)と、磁気テープ3の逆転方向
に走行する際の停止状態及び磁気テープ3の正転又は逆
転方向の高速走行の状態(以下、モード3という)と、
テープカセット1の磁気テープを正転方向に定速走行さ
せる状態(以下、モード4という)とで異なって位置す
る。
【0033】モード1においては、磁気テープ3の逆転
方向の走行時に用いられる逆転用磁気ヘッド61と、ピ
ンチローラ63がテープカセット1の記録再生用開口部
7及びピンチローラ用開口部8よりカセット本体2内に
進入した状態にある。モード2及びモード3において
は、磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63がカセ
ット本体2内から待避した状態にある。モード4におい
ては、磁気テープ3の正転方向の走行時に用いられる正
転用磁気ヘッド62と、ピンチローラ63がテープカセ
ット1の記録再生用開口部6及びピンチローラ用開口部
8よりカセット本体2内に進入した状態にある。このよ
うに記録及び/又は再生装置30は、4つのモードにお
いて、磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63の位
置がそれぞれ異なる。そして、このようなモードは、モ
ード2、モード4、モード3、モード1、モード2、モ
ード4・・・の順序で切り換えられる。例えば、磁気テ
ープ3の正転方向に走行する際の停止状態から磁気テー
プを正転方向に定速走行させる場合には、モード2から
モード4に切り換わる。そして、磁気テープの正転方向
に定速走行から停止状態にする場合には、モード4、モ
ード3、モード1、モード2の順で切り換わってモード
4からモード2への切り換えが行われる。また、この記
録及び/又は再生装置30は、磁気ヘッド61、62及
びピンチローラ63がカセット本体2内から待避したモ
ード2及びモード3に限ってテープカセット1の記録再
生部53からの取り出しを可能としている。
【0034】次に、記録及び/又は再生装置30につい
て、このようなモード1、モード2、モード3、モード
4へのモード切換え機構について詳細に説明する。
【0035】このモード切換え機構は、図5に示すよう
に、メカシャーシ64上に、モード切換モータ65と、
この切換モータ65の駆動軸に取り付けられるピンオン
ギヤ66と、このピンオンギヤ66に噛合される伝達ギ
ヤ67と、この伝達ギヤ67に噛合されるウォームギヤ
68とを有する。そして、このウォームギヤ68には、
大径のギヤ部69aと小径のギヤ部69bが構成された
第1の中間ギヤ69の大径の歯部69aが噛合される。
小径の歯部69bには、第2の中間ギヤ70が噛合さ
れ、この第2の中間ギヤ70は、第3の中間ギヤ71に
噛合される。この第3の中間ギヤ71は、第4の中間ギ
ヤ72に一体に設けられた大径のギヤ部72aに噛合さ
れる。そして、第4の中間ギヤ72に一体に設けられた
小径のギヤ部72bには、カムギヤ73が噛合される。
【0036】このカムギヤ73は、図5及び図6に示す
ように、メカシャーシ64に植立された支軸74により
軸支され、第4の中間ギヤ72により回転される。この
カムギヤ73には、一方の主面に磁気ヘッド61、62
の操作を行う第1のカム溝75が設けられ、他方の主面
には、磁気テープ3が高速走行されるモード2又はモー
ド3時にリール軸55、56を回転させるリール軸回転
ギヤ107、108を選択するための第2のカム溝76
が設けられている。第1のカム溝75には、連結レバー
135の凸部136が填め込まれる。そして、ここで、
凸部136は、図6で示す第1のカム溝75の斜線で示
す各モードの位置において、カムギヤ73が停止する。
また、第2のカム溝76には、移動手段を構成するモー
ド切換スライダ101の支持ピン104が填め込まれ
る。そして、この支持ピン104は、図6に示す第2の
カム溝76の斜線で示す各モードの位置でカムギヤ73
が停止する。また、カムギヤ73には、穴部79が設け
られている。この穴部79には、図7に示すように、上
記モード1、モード2、モード3、モード4の各状態を
カムギヤ73の回転角により検出する位置検出スイッチ
81が取り付けられる。
【0037】この位置検出スイッチ81は、図7に示す
ように、プリント基板82に取り付けられる。この位置
検出スイッチ81は、図8乃至図10に示すように、プ
リント基板82に固定される円盤状の基台83と、この
基台83に回転自在に取り付けられる回転体84とから
構成される。基台83には、図8に示すように、円周方
向に、モード1に対応したモード1用固定接点部85
と、モード2に対応したモード2用固定接点部86と、
モード3に対応したモード3用固定接点部87と、モー
ド4に対応したモード4用固定接点部88とが形成され
てる。また、基台83の一側縁には、並列してプリント
基板82へ電気的接続を図るための端子89〜93が設
けられている。そして、モード1用固定接点部85は、
周回りに形成されたパターンにより外側の端子89に接
続され、モード2用固定接点部86は、同じく周回りに
形成されたパターンにより外側の端子90に接続され
る。また、モード3用固定接点部87は、パターンによ
り端子91に接続され、モード4用固定接点部88は、
パターンにより端子92に接続されている。さらには、
基台83には、各固定接点85〜88の内周側に円環状
のGND用の固定接点部94が設けられ、この固定接点
部94は、端子93にパターンを介して接続されてい
る。また、固定接点部94の内周側の中央部には、回転
体84を支持する支軸95が設けられている。なお、基
台83には、これら固定接点部85〜88、94が設け
られない領域は絶縁領域が形成されている。
【0038】また、回転体84は、図9に示すように、
基台83に設けられた支軸95が挿通される軸穴95が
設けられている。これにより、回転体84は、回転自在
に支持される。また、回転体84の裏面には、金属板9
8よりなる端子96、97が設けられている。端子96
は、回転体84の外周側に設けられ、上記モード1〜4
用の固定接点部85〜88に接触される。端子97は、
回転体84の内周側に設けられ、GND用の固定接点部
94に接触される。また、この回転体84は、図10に
示すように、表面に凸部99が設けられている。この凸
部99は、上述したカムギヤ73の穴部79に嵌合され
る。
【0039】このような検出スイッチ81は、カムギヤ
73が回転されることにより、回転体84が図10中矢
印X1方向に回転することにより、端子96が順次モー
ド1〜4用の固定接点部85〜88に接触し導通が図ら
れることにより各モードの状態が検出される。
【0040】また、メカシャーシ64には、上記図5に
示すように、各モードを切り換えるモード切換スライダ
101が取り付けられている。このモード切換スライダ
101は、メカシャーシ64の前面側の長手方向に亘っ
てスライド自在に取り付けられている(図4中矢印X3
方向、X4方向)。具体的には、このモード切換スライ
ダ101には、2カ所にスリット102a、102bが
設けられている。そして、スリット102a、102b
には、ガイドピン103a、103bが挿通されること
により、モード切換スライダ101をメカシャーシ64
の長手方向のスライドをガイドする。そして、モード切
換スライダ101は、これに一体に設けられた支持ピン
104がカムギヤ73に設けられた上述の第1のカム溝
75に填め込まれる。したがって、モード切換スライダ
101は、モード切換モータ65が駆動されカムギヤ7
3が図4中矢印X3方向に回転されると、各モードに対
応して矢印X3方向、X4方向にスライドすることにな
る。
【0041】また、モード切換スライダ101には、カ
ムギヤ73の下側に対応する場所に支軸105が設けら
れている。この支軸105には、モード1又はモード4
時の磁気テープ3の定速走行を行う際リール軸を回転さ
せるリール軸回転ギヤ107、108を選択するための
連結部材106が図4中矢印X5方向又は矢印X6方向に
回動自在に取り付けられている。また、この連結部材1
06は、リール軸回転ギヤ107と同軸にして取り付け
られている。このような連結部材106は、モード切換
スライダ101が矢印X3方向、X4方向にスライドする
ことにより矢印X5方向又は矢印X6方向に回動する。そ
して、連結部材106には、リール軸回転ギヤ107近
傍に所定の間隔離間して設けられた一対のストッパ片1
09a、109bが設けられている。これらストッパ片
109a、109bの間には、リール軸回転ギヤ10
7、108の何れかを選択する回動基台111に設けら
れた係止片112が配置される。
【0042】この回動基台111は、支軸113に軸支
され、図4中矢印X7方向、矢印X8方向に回動可能にさ
れている。そして、この回動基台111には、支軸11
3を回転軸とする主動ギヤ114が取り付けられてい
る。この主動ギヤ114は、第1のギヤ部114aと第
2のギヤ部114bとが一体に形成されている。第1の
ギヤ部114aは、磁気テープ3を高速走行させるモー
ド2又はモード4時にリール軸回転ギヤ107、108
の何れか一つを回転させるメインギヤ117の第2のギ
ヤ部117bと噛合される。また、第2のギヤ部114
bには、主動ギヤ114の両隣に取り付けられる従動ギ
ヤ115、116と噛合される。
【0043】このような主動ギヤ114及び従動ギヤ1
15、116が取り付けられた回動基台111は、連結
部材106が矢印X6方向に回動されると、ストッパ片
109aにより係止片112押されて矢印X8方向に回
動され、リール軸回転ギヤ107と従動ギヤ115が噛
合される。この状態は、磁気テープ3の逆転方向の定速
走行させるモード1の状態とされる。
【0044】また、回動基台111は、連結部材106
が矢印X5方向に回動されると、ストッパ片109bに
より係止片112が押されて矢印X7方向に回動され、
リール軸回転ギヤ108と従動ギヤ116が噛合され
る。この状態は、磁気テープ3の正転方向の定速走行さ
せるモード4の状態とされる。
【0045】さらには、この回動基台111は、係止片
112が連結部材106が回動されストッパ片109
a、109bの何れにも押されない状態においては、回
動基台111が連動して回動し従動ギヤ115、116
がリール軸回転ギヤ107、108の何れにも噛合され
ない状態とされる。この状態は、磁気テープ33が高速
走行されるモード2及びモード3の状態とされる。すな
わち、主動ギヤ114の第1のギヤ部114aのみが、
磁気テープ3を高速走行させるモード2又はモード4時
にリール軸回転ギヤ107、108の何れか一つを回転
させるメインギヤ117の第2のギヤ部117bと噛合
される。
【0046】また、カムギヤ73には、図5に示すよう
に、第2のカム溝76に、磁気テープ3を高速走行させ
るモード2及びモード3においてリール軸回転ギヤ10
7、108を何れかを選択する連結レバー135が取り
付けられている。この連結レバー135は、一方の端部
に設けられた凸部136が第2のカム溝76に填め込ま
れ、中央部がフライホイールギヤ110を支持する支軸
120に軸支される。したがって、このような連結レバ
ー135は、図5中矢印X9方向、矢印X10方向に回動
されることになる。他方の端部は、ギヤの取付け面とし
て構成され、メインギヤ117が軸支される。このメイ
ンギヤ117は、大径の第1のギヤ部117aと小径の
第2のギヤ部117bが一体に形成されている。第1の
ギヤ部117aは、X9方向、X10方向の回動動作する
場合においても、常時、フライホイールギヤ110に噛
合されてる。また、第1のギヤ部117aは、カムギヤ
73がX2方向に回転されることにより、連結レバー1
35がX8方向に回動された際には、リール軸回転ギヤ
107に噛合され、連結レバー135がX10方向に回動
された際には、リール軸回転ギヤ108に噛合され、リ
ール軸回転ギヤ107、108をそれぞれ回転させ、磁
気テープ3を高速走行させる。第2のギヤ部117b
は、主動ギヤ114の第1のギヤ部114aに常時噛合
されている。このフライホイールギヤ110は、図5に
示すように、連結レバー135を支持する支軸120と
共に回転自在に軸支されている。そして、このフライホ
イールギヤ110の上側には、同軸にしてフライホイー
ル130が固定して取り付けられている。フライホイー
ル130は、無端ベルト131を介して駆動モータ13
2に接続されている。さらには、この支軸120は、キ
ャプスタン軸59となる。
【0047】また、メカシャーシ64の前面側には、そ
の両側に磁気ヘッド61、62が取り付けられている。
なお、二つの磁気ヘッドは、支持方法を同じくするた
め、以下、磁気ヘッド61について図11乃至図13を
用いて詳細に説明する。
【0048】磁気ヘッド61は、図11に示すように、
メカシャーシ64上に植立された支軸118を回動支点
として回動される磁気ヘッド用支持アーム119により
支持される。そして、この磁気ヘッド用支持アーム11
9には、一方の面側に磁気ヘッド61が取り付けられた
磁気ヘッド支持部材121がネジ止めされて固定されて
いる。また、磁気ヘッド用支持アーム119には、磁気
ヘッド61が取り付けられない側の他方の面の三カ所に
ボス122a、122b、122cが設けられている。
これらボス122a、122b、122cは、図11に
示すように、様々な段差を有する磁気ヘッド用支持アー
ム119の面から基準面となるメカシャーシ64までの
間隔に対応した高さを有して設けられている。
【0049】このように磁気ヘッド61が支持された磁
気ヘッド用支持アーム119は、図12及び図13に示
すように、支軸118に支持される。すなわち、メカシ
ャーシ64には、図13に示すように、軸径を最も大き
くする第1の基台118aと、この基台118a上にこ
の第1の基台118aの軸径よりやや小さな軸径を有す
る第2の基台118bと、この基台118上に最も軸径
を小さくする軸部118cとから構成される。一方、磁
気ヘッド用支持アーム119には、この支軸118が挿
入される円筒状のスリーブ123が設けられている。こ
のスリーブ123は、その穴径が軸部118cとほぼ同
じくして開口され、支軸118の根本部に対応する側の
側縁部は、第1の基台118aと第2の基台118bに
より構成される段差に対応して段差を有して形成され
る。そして、磁気ヘッド用支持アーム119が支軸11
8に挿入されると、スリーブ123の外周側に捻りコイ
ルバネ124が取り付けられる。この捻りコイルバネ1
24は、一方の端部がメカシャーシ64の側縁に立ち上
がって設けられた立上がり壁125に設けられた係止部
126に係止され、他方の端部が磁気ヘッド用支持アー
ム119に植立して形成された支持ピン127に係止さ
れる。そして、この捻りコイルバネ124は、その上端
がワッシャ128により収縮された状態で止められ取り
付けられる。
【0050】したがって、磁気ヘッド用支持アーム11
9は、支軸118に軸支されることで縦方向及び横方向
の位置決めがされ、捻りコイルバネ124の弾性力によ
り下方向に押圧されることで高さ方向の位置決めをして
いる。捻りコイルバネ124による高さ方向の位置決め
は、上述した磁気ヘッド61が取り付けられない側の他
方の面に設けられたボス122a、122b、122c
を介して磁気ヘッド用支持アーム119が着実に基準面
となるメカシャーシ64に押圧されることにより着実に
行われる。また、ボス122a、122b、122c
は、支軸118を中心にして分散して設けられているこ
とから、均等に押圧力が加わり磁気ヘッド用支持アーム
119をメカシャーシ64に対し平行な状態で支持する
ことができる。すなわち、磁気ヘッド用支持アーム11
9の取り付けは、縦横方向の位置決めが支軸118によ
り行われ、高さ方向の位置決めが捻りコイルバネ124
により行われることになる。また、この捻りコイルバネ
124は、図10に示すように、一方の端部が立上がり
壁125に設けられた係止部126に係止され、他方の
端部が磁気ヘッド用支持アーム119に植立して形成さ
れた支持ピン127に係止されることから、磁気ヘッド
用支持アーム119に支持された磁気ヘッド61を図9
中矢印X11方向に付勢する。
【0051】さらには、磁気ヘッド用支持アーム119
には、図11に示すように、ボス122a、122b、
122cの設けられる面に支持ピン129が植立されて
いる。この支持ピン129は、モード切換スライダ10
1に設けられたカム面に押圧され磁気ヘッド用支持アー
ム119を図11中矢印X12方向に回動させる。
【0052】このように支持される磁気ヘッド61、6
2は、各モードにおいて次のような状態にされる。先
ず、モード1においては、図14に示すように、磁気テ
ープ3の逆転方向の走行時に用いられる逆転用磁気ヘッ
ド61がテープカセット1の記録再生用開口部7よりカ
セット本体2内に進入した状態にある。すなわち、図1
4に示すように、主動ギヤ114及び従動ギヤ115、
116が取り付けられた回動基台111は、連結部材1
06が矢印X6方向に回動されると、ストッパ片109
aにより係止片112押されて矢印X8方向に回動さ
れ、リール軸回転ギヤ107と従動ギヤ115が噛合さ
れる。一方、カムギヤ73の第1のカム溝75と接続さ
れた連結レバー135に取り付けられたメインギヤ11
7の第1のギヤ部117aは、リール軸回転ギヤ10
7、108の何れにも噛合されず、フライホイールギヤ
110にのみ噛合された状態にある。メインギヤ117
の第2のギヤ部117bは、主動ギヤ114の第1のギ
ヤ部114aに噛合されている。したがって、リール軸
回転ギヤ107は、駆動モータ132が駆動されること
により、無端ベルト131、フライホイール130を介
して回転されるフライホイール130が回転され、これ
によりメインギヤ117を介して主動ギヤ114が回転
され、従動ギヤ115が回転されることにより回転され
る。これにより、テープカセット1の磁気テープ3の記
録及び/又は再生が行われる記録再生部53内のリール
軸55、56が回転されることになる。
【0053】この時、磁気ヘッド61、62は、図14
に示すような状態とされる。すなわち、モード切換スラ
イダ101には、三段の段差を有して構成されたカム面
133、134が設けられている。このカム面133、
134には、磁気ヘッド用支持アーム119の他方の面
に設けられた支持ピン129、129が当接されてい
る。そして、このカム面133、134の当接された支
持ピン129、129は、モード切換スライダ101が
矢印X3方向又はX4方向にスライドされることにより、
第1の位置と、これより一段上がった第2の位置とさら
にこれより一段上がった第3の位置に亘って移動するこ
とにより、磁気ヘッド61、62が矢印X11又は矢印X
12方向に回動されることになる。ここで、支持ピン12
9が第1の位置にある時磁気ヘッド61、62は、カセ
ット本体2内に進入した状態とされ、第2及び第3の位
置にある時は、カセット本体から待避した位置にされて
いる。したがって、モード1の状態においては、磁気ヘ
ッド61側の支持ピン129は、第1の位置にあり、磁
気ヘッド61を矢印X11方向に回動させ記録再生部53
のカセット本体2内に進入した状態にされる。一方、磁
気ヘッド62側の支持ピン129は、第3の位置にあ
り、磁気ヘッド62を矢印X12方向に回動されカセット
本体2内より待避した状態にある。
【0054】次に、モード2においては、図15に示す
ように、磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63が
カセット本体2内から待避した状態にある。すなわち、
回動基台111は、連結部材106が矢印X6方向に回
動されると、ストッパ片109a、109bの何れにも
押されない状態になり、これに併せて従動ギヤ115、
116がリール軸回転ギヤ107、108の何れにも噛
合されない状態とされる。一方、カムギヤ73の第1の
カム溝75と接続された連結レバー135に取り付けら
れたメインギヤ117の第1のギヤ部117aは、フラ
イホイールギヤ110に噛合されると共に、矢印X10方
向に回動されることにより、リール軸回転ギヤ108に
噛合された状態にある。メインギヤ117の第2のギヤ
部117bは、主動ギヤ114の第1のギヤ部114a
に噛合されている。すなわち、リール軸回転ギヤ108
は、従動ギヤ116により回転されるのではなく、メイ
ンギヤ117の第1のギヤ部117aにより回転される
ことになる。
【0055】この際、磁気ヘッド61、62は、図15
に示すような状態とされる。すなわち、磁気ヘッド61
側の支持ピン129は、モード切換スライダ101が矢
印X4方向にスライドされることにより、第1の位置か
ら第2の位置に移動し、磁気ヘッド61がカセット本体
2から待避された状態にされる。一方、磁気ヘッド62
側の支持ピン129は、第3の位置から第2の位置に近
い第3の位置に移動される。したがって、磁気ヘッド6
1、62共にカセット本体2から待避した状態とされ
る。
【0056】次に、モード4においては、図16に示す
ように、磁気テープ3の正転方向の走行時に用いられる
正転用磁気ヘッド62がテープカセット1の記録再生用
開口部6よりカセット本体2内に進入した状態にある。
すなわち、回動基台111は、連結部材106が矢印X
6方向に回動されると、ストッパ片109bにより係止
片112が押されて矢印X7方向に回動され、リール軸
回転ギヤ108と従動ギヤ116が噛合される。一方、
カムギヤ73の第1のカム溝75と接続された連結レバ
ー135に取り付けられたメインギヤ117の第1のギ
ヤ部117aは、矢印X6方向に回動され、リール軸回
転ギヤ107、108の何れにも噛合されず、フライホ
イールギヤ110にのみ噛合された状態にある。メイン
ギヤ117の第2のギヤ部117bは、主動ギヤ114
の第1のギヤ部114aに噛合されている。したがっ
て、リール軸回転ギヤ107は、駆動モータ132が駆
動されることにより、無端ベルト131、フライホイー
ル130を介して回転されるフライホイール130が回
転され、これによりメインギヤ117を介して主動ギヤ
114が回転され、従動ギヤ116が回転されることに
より回転される。
【0057】この時、磁気ヘッド61、62は、図16
に示すような状態とされる。すなわち、モード切換スラ
イダ101が矢印X4方向にスライドされることによ
り、磁気ヘッド61側の支持ピン129は、第2の位置
から第3の位置に移動し、磁気ヘッド61がカセット本
体2から待避された状態にされる。一方、磁気ヘッド6
2側の支持ピン129は、第3の位置から第1の位置、
すなわち、カセット本体2内に進入する位置に移動され
る。したがって、磁気ヘッド62は、矢印X11方向に回
動され、記録再生部53のカセット本体2内に進入した
状態にされる。
【0058】次に、モード3においては、図16に示す
ように、磁気ヘッド61、62がカセット本体2内から
待避した状態にある。すなわち、回動基台111は、連
結部材106が矢印X5方向に回動されると、ストッパ
片109a、109bの何れにも押されない状態にな
り、これに併せて従動ギヤ115、116がリール軸回
転ギヤ107、108の何れにも噛合されない状態とさ
れる。一方、カムギヤ73の第1のカム溝75と接続さ
れた連結レバー135に取り付けられたメインギヤ11
7の第1のギヤ部117aは、フライホイールギヤ11
0に噛合されると共に、矢印X9方向に回動されること
により、リール軸回転ギヤ107に噛合された状態にあ
る。メインギヤ117の第2のギヤ部117bは、主動
ギヤ114の第1のギヤ部114aに噛合されている。
すなわち、リール軸回転ギヤ107は、従動ギヤ115
により回転されるのではなく、メインギヤ117の第1
のギヤ部117aにより回転されることになる。
【0059】この時、磁気ヘッド61、62は、図17
に示すような状態とされる。すなわち、モード切換スラ
イダ101が矢印X3方向にスライドされることによ
り、磁気ヘッド61側の支持ピン129は、第3の位置
でも第2の位置側に移動し、磁気ヘッド61がカセット
本体2から待避された状態にされる。一方、磁気ヘッド
62側の支持ピン129は、第1の位置から第2の位
置、すなわち、カセット本体2から磁気ヘッド62が待
避した状態にされる。
【0060】次に、メカシャーシ64の前面中央に設け
られるピンチローラ63の支持機構について詳細に説明
する。
【0061】このピンチローラ63は、図18に示すよ
うに、一方の端部がメカシャーシ64の前面側コーナ部
に植立された支軸141に図18中矢印X13方向、矢印
X14方向に回動可能に支持される支持アーム142によ
り支持される。すなわち、ピンチローラ63は、支持ア
ーム142の他方の端部に設けられた支軸143に回転
自在に支持される。また、この支持アーム142は、メ
カシャーシ64に図18中矢印X15方向、矢印X16方向
に回動自在に取り付けられた回動アーム144より回動
される。この回動アーム144は、支軸146を中心に
回動される。この回動アーム144には、一方の端部に
被押圧部147が設けられている。この被押圧部147
は、回動アーム144に平行して位置するモード切換ス
ライダ101に設けられた一対のカム片148、149
に押圧され、矢印X15方向へ回動される。また、支持ア
ーム142と回動アーム144とは、メカシャーシ64
に植立された支軸141に取り付けられるトーションス
プリング151により関係付けられている。すなわち、
このトーションスプリング151は、一方の端部が回動
アーム144に設けられたボス152に係止され、他方
の端部が支持アーム142に設けられた係止部153に
係止される。このようにトーションスプリング151
は、回動アーム144を矢印X16方向に付勢すると共に
支持アーム142をX13方向に付勢する。
【0062】このように支持されるピンチローラ63
は、モード1の状態においては、図18に示す状態にさ
れる。このモード1では、磁気テープ3を逆転方向に定
速走行がされ、記録又は再生が行われることから図3及
び図13に示すように、磁気ヘッド61がカセット本体
2内に進入した状態にある。そして、モード1では、ピ
ンチローラ63は、フライホイール130と同軸のキャ
プスタン軸59とにより磁気テープ3を狭持して磁気テ
ープ3を逆転定速走行させる。ここで、モード切換スラ
イダ101のカム片148は、トーションスプリング1
51により矢印X16方向に付勢されている回動アーム1
44の被押圧部147を押圧して矢印X15方向に回動さ
せている。そして、これに伴い、支持アーム142は、
トーションスプリング151により矢印X13方向に回動
し、カセット本体2内に進入した状態にされる。
【0063】次に、ピンチローラ63は、モード2の状
態において、図19に示すような状態にされる。このモ
ード2は、図4及び図15に示すように、磁気テープ3
の正転方向に走行する際の停止状態及び磁気テープ3の
正転又は逆転方向の高速走行の状態である。したがっ
て、ピンチローラ63は、磁気ヘッド61、62と共に
ピンチローラ63がカセット本体2内から待避された状
態にある。したがって、モード2では、モード切換スラ
イダ101が図中矢印X4方向にスライドされ、被押圧
部147がカム片148、149の間に位置し、これら
に押圧されていない状態にある。これにより、回動アー
ム144は、トーションスプリング151により矢印X
16方向に回動された状態にされる。これにより、支持ア
ーム142は、トーションスプリング151により図中
X14方向に回動されカセット本体2内から待避された状
態にされる。
【0064】次に、このように支持されるピンチローラ
63は、モード4の状態において、図20に示すような
状態にされる。このモード4は、図4及び図16に示す
ように、磁気テープ3を正転方向に定速走行がされ、記
録又は再生が行われることから磁気ヘッド62がカセッ
ト本体2内に進入した状態にある。そして、モード4で
は、ピンチローラ63は、フライホイール130と同軸
のキャプスタン軸59とにより磁気テープ3を狭持して
磁気テープ3を正転定速走行させる。ここで、このモー
ド4では、モード切換スライダ101が図中矢印X4方
向にスライドされ、被押圧部147がカム片149によ
り押圧され、回動アーム144が矢印X15方向に回動さ
せている。そして、これに伴い、支持アーム142は、
トーションスプリング151により矢印X13方向に回動
し、カセット本体2内に進入した状態にされる。
【0065】なおモード3は、上述したモード2状態と
同様に、磁気テープ3の逆転方向に走行する際の停止状
態及び磁気テープ3の正転又は逆転方向の高速走行の状
態であり、ピンチローラ63が磁気ヘッド61、62と
共にピンチローラ63がカセット本体2内から待避され
た状態にある。すなわち、この状態は、モード4の状態
からモード切換スライダ101が図20中矢印X3方向
にスライドされることにより上記モード2で説明した被
押圧部147がカム片148、149の間に位置し、こ
れらに押圧されていない状態になる。回動アーム144
は、トーションスプリング151により矢印X16方向に
回動された状態にされる。これにより、支持アーム14
2は、トーションスプリング151により図中X14方向
に回動されカセット本体2内から待避された状態にされ
る。
【0066】次に、記録及び/又は再生装置30のテー
プカセット1のイジェクト機構160について図面を用
いて詳細に説明する。このイジェクト機構160は、メ
カシャーシ64の記録再生部53を構成する側に設けら
れる。このイジェクト機構160は、図21及び図22
に示すように、カセットホルダ54側に設けられた係止
片161を係止するロックするロック爪162が設けら
れると共に図22中矢印X17方向、矢印X18方向にスラ
イドするスライド部材163と、このスライド部材16
3のスライド動作を規制する回動部材164とを備え
る。
【0067】このスライド部材163には、横方向に長
穴状のガイド穴165が設けられている。このガイド穴
165には、支持ピン166が挿通され、図示しないが
メカシャーシ64上に立設されイジェクト機構160の
取り付け壁を構成する立上がり壁に取り付けられ、スラ
イド部材163のスライド動作をガイドする。また、ス
ライド部材163には、上側に係止片167が曲折して
設けられ、回動部材164に当接される。
【0068】また、回動部材164は、一方の端部が上
記メカシャーシ64に設けられた図示しない上記立上が
り壁に図22中矢印X19方向、矢印X20方向に回動自在
に取り付けられている。回動部材164には、その上縁
に2段よりなる階段部が構成され、第1の辺から第2の
辺への立ち上がって形成されるストッパ部168と、こ
のストッパ部168と隣り合って水平方向に形成される
水平部169とが構成されている。これらストッパ部1
68と水平部169には、スライド部材163の係止片
167が当接される。また、この回動部材164には、
他方の端部に水平方向に曲折して形成された押圧部17
1が形成されている。この押圧部161は、カセットホ
ルダ54側に設けられた係止片161に押圧され、回動
部材164を矢印X19方向に回動させる。さらには、こ
の回動部材164には、一方の端部側に係止部172が
形成される。この係止部172には、コイル状の収縮バ
ネ173が係止される。この収縮バネ173は、他方の
端部がスライド部材163に形成された係止部174に
係止される。したがって、この収縮バネ173は、回動
部材163を矢印X20方向に付勢すると共にスライド部
材163を矢印X18方向に付勢している。
【0069】このようなイジェクト機構160は、モー
ド2及びモード3の磁気テープ3の記録及び/又は再生
が行われない状態、すなわちモード2及びモード3に限
ってテープカセット1の記録再生部53からの取り出し
操作を可能にしている。
【0070】カセットホルダ54が記録再生部53を閉
塞している状態においてこのイジェクト機構160は、
図23に示すように、回動部材164の押圧部171が
カセットホルダ54側の係止片161に押された状態に
あり図22中矢印X19方向に回動された状態にある。ま
た、カセットホルダ54の係止片161は、収縮バネ1
73の収縮力により矢印X18方向にスライドされた状態
にある。さらには、回動部材164が矢印X19方向に回
動された状態にあることから、スライド部材163の係
止片167は、回動部材164の水平部169に当接さ
れた状態にある。さらにまた、スライド部材163のロ
ック爪162は、スライド部材163が矢印X18方向に
スライドされている。したがって、カセットホルダ54
の係止片161は、ロック爪162により係止された状
態になる。
【0071】また、カセットホルダ54が記録再生部5
3を開蓋した状態にあっては、イジェクト機構160
は、図21及び図22に示すような状態にある。すなわ
ち、上記図2に示すロック解除つまみ39がスライドさ
れると、図示しないがスライド部材163と連結するリ
ンク機構を介して、スライド部材163が図中矢印X17
方向にスライドされる。すると、カセットホルダ54側
の係止片161とロック爪162との係止状態が解除さ
れることになり、カセットホルダ54は、図中上方向に
回動されることになる。この際、スライド部材163の
係止片167は、全体が矢印X17方向にスライドされる
ことにより、回動部材164の水平部169から一段下
がった水平部へスライドされることになり、ストッパ部
168に係止された状態にされる。このストッパ部16
8は、収縮バネ173により図中矢印X18方向に付勢さ
れるスライド部材163のスライド操作を阻止してい
る。これにより、カセットホルダ54が記録再生部53
を開蓋した状態において、テープカセット1の挿脱を可
能にする。
【0072】次に、磁気ヘッド61、62及びピンチロ
ーラ63とイジェクト機構160の関係について説明す
る。磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63とイジ
ェクト機構160とをリンクするリンク機構180は、
上記図21に示すように、モード切換スライダ101と
イジェクト機構160のスライド部材163とを接続す
る接続アーム181と、磁気ヘッド61、62を昇降さ
せる回動カム部材182とを有する。
【0073】この接続アーム181は、一方の端部に設
けられた支軸183が立設されている。そして、この支
軸183は、イジェクト機構160のスライド部材16
3に設けられた凹部184に回動自在に填め込まれる。
接続アーム181は、その中間位置において、メカシャ
ーシ64に立設された支軸185に填め込まれ回動支点
とされている。したがって、この接続アーム181は、
スライド部材163が矢印X17方向にスライドされた際
には、矢印X20方向に回動し、スライド部材163が矢
印X18方向にスライドされた際には、矢印X21方向に回
動されることになる。一方、接続アーム181の他方の
端部には、略く字状のガイド穴186が設けられてい
る。このガイド穴186には、回動カム部材182に設
けられた支軸187が填め込まれる。また、接続アーム
181には、モード切換スライダ101と交差する位置
で曲部190が構成されている。
【0074】この回動カム部材182は、メカシャーシ
64の前面側に立設された支軸188を回動支点として
回動される。すなわち、スライド部材163が矢印X17
方向にスライドされることにより接続アーム181が矢
印X20方向に回動し、回動カム部材182が矢印X22方
向に回動する。また、スライド部材163が矢印X18方
向にスライドされることにより接続アーム181が矢印
X21方向に回動し、回動カム部材182が矢印X23方向
に回動する。回動カム部材182の一方の端部側には、
アーム部189が設けられている。このアーム部189
は、その上面にカム面191が設けられている。このカ
ム面191は、磁気ヘッド61の磁気ヘッド支持アーム
119に設けられたボス192と磁気ヘッド62の磁気
ヘッド支持アーム119に設けられたボス193が当接
される。また、ピンチローラ63の支持アーム142に
設けられた突片194が当接される。さらには、このア
ーム部189の先端部には、曲折して係止片195が設
けられている。この係止片195は、モード切換スライ
ダ101に設けられたボス196に係止される。
【0075】このようなリンク機構180は、磁気テー
プ3の逆転方向の走行時に用いられる逆転用磁気ヘッド
61と、ピンチローラ63がテープカセット1の記録再
生用開口部7及びピンチローラ用開口部8よりカセット
本体2内に進入したモード1の状態では、テープカセッ
ト1の記録再生部53からのイジェクトを禁止する。す
なわち、図21に示すように、イジェクト機構160
は、上述したとおり、スライド部材163が矢印X18方
向にスライドした状態にあり、カセットホルダ54の係
止片161とロック爪162が係止された状態でカセッ
トホルダ54の開蓋動作を禁止している。この際、スラ
イド部材163に連結された接続アーム181は、矢印
X21方向に回動しており、回動カム部材182が矢印X
23方向に回動した状態にある。一方、モード切換スライ
ダ101は、上述したようにカムギヤ73が回転される
ことによりモード1の状態にある。この際、回動カム部
材182の係止片195とモード切換スライダ101の
ボス196とが突き当てられた状態にある。したがっ
て、回動カム部材182は、矢印X22方向に回動しよう
とした場合にも、係止片195がモード切換スライダ1
01のボス196が突き当てられていることから、矢印
X22方向の回動動作が阻止される。すなわち、イジェク
ト機構160のスライド部材163が矢印X17方向へス
ライドが阻止されることになりイジェクトが禁止される
ことになる。
【0076】また、リンク機構180は、磁気ヘッド6
1、62及びピンチローラ63がカセット本体2内から
待避したモード2の状態では、テープカセット1の記録
再生部53からのイジェクトを可能とする。すなわち、
図24に示すように、モード2の状態においては、モー
ド切換スライダ101がモード1の状態より矢印X4方
向にスライドした状態にある。したがって、回動カム部
材182の係止片195は、モード切換スライダ101
のボス196と突き当てられていない状態にある。そし
て、回動カム部材182が矢印X22方向への回動動作が
可能の状態にされている。したがって、接続アーム18
1は、イジェクト機構160のスライド部材163をロ
ック爪162とカセットホルダ54の係止片161との
係止状態を解除しイジェクトを行うため矢印X17方向に
スライドさせると、矢印X20方向に回動し、回動カム部
材182を矢印X22方向へ回動させる。すると、回動カ
ム部材182は、アーム部189のカム面171がボス
192、193及び突片194を持ち上げることにな
る。これにより、磁気ヘッド61、62及びピンチロー
ラ63をさらに待避させることができイジェクトを行う
ことができる。
【0077】さらに、リンク機構180は、磁気テープ
3の正転方向の走行時に用いられる正転用磁気ヘッド6
2と、ピンチローラ63がテープカセット1の記録再生
用開口部6及びピンチローラ用開口部8よりカセット本
体2内に進入したモード4の状態では、テープカセット
1の記録再生部53からのイジェクトを禁止する。すな
わち、図25に示すように、モード4の状態において
は、モード切換スライダ101がモード2の状態よりさ
らに矢印X4方向にスライドした状態にある。そして、
接続アーム181は、その曲部190がモード切換スラ
イダ101のボス196に突き当てられた状態にある。
また、イジェクト機構160は、上述したとおり、スラ
イド部材163が矢印X18方向にスライドした状態にあ
り、カセットホルダ54の係止片161とロック爪16
2が係止された状態でカセットホルダ54の開蓋動作を
禁止している。この際、スライド部材163に連結され
た接続アーム181は、矢印X21方向に回動しており、
回動カム部材182が矢印X23方向に回動した状態にあ
る。したがって、接続アーム181は、イジェクト機構
160のスライド部材163がカセットホルダ54を開
蓋操作するため矢印X17方向にスライドされた場合、接
続アーム181が矢印X20方向に回動しようとするが、
曲部190がモード切換スライダ101のボス196に
突き当てられることになることから、この動作が阻止さ
れることになる。これによりイジェクトが禁止されるこ
とになる。
【0078】さらにまた、リンク機構180は、磁気ヘ
ッド61、62及びピンチローラ63がカセット本体2
内から待避したモード3の状態では、テープカセット1
の記録再生部53からのイジェクトを可能とする。すな
わち、図26に示すように、モード3の状態において
は、モード切換スライダ101がモード3の状態より矢
印X3方向にスライドした状態にある。したがって、回
動カム部材182の係止片195は、モード切換スライ
ダ101のボス196と突き当てられていない状態にあ
る。そして、回動カム部材182が矢印X22方向への回
動動作が可能の状態にされている。したがって、接続ア
ーム181は、イジェクト機構160のスライド部材1
63をロック爪162とカセットホルダ54の係止片1
61との係止状態を解除しイジェクトを行うため矢印X
17方向にスライドさせると、矢印X20方向に回動し、回
動カム部材182を矢印X22方向へ回動させる。する
と、回動カム部材182は、アーム部189のカム面1
71がボス192、193及び突片194を持ち上げる
ことになる。これにより、磁気ヘッド61、62及びピ
ンチローラ63をさらに待避させることができイジェク
トを行うことができる。
【0079】このような記録及び/又は再生装置30
は、磁気テープ3を駆動させる駆動モータ132の他に
別途モード切換えモータ65を設けている。そして、こ
のモード切換えモータ65は、カムギヤ73を回転させ
ることにより、モード切換え機構を動作させ磁気ヘッド
61、62及びピンチローラ63の昇降をさせると共に
リール軸回転ギヤ107、108の選択を行うことによ
りモード1〜モード4への切り換えを行う。このよう
に、記録及び/又は再生装置30は、駆動モータ132
とモード切換えモータ65の二つのモータを設け、それ
ぞれ磁気テープ3の走行のためとモードを切り換えるた
めとで役割を分担している。したがって、記録及び/又
は再生装置30は、モード切換え機構の構成の簡素化を
図ると共に装置全体の小型化を図ることができる。
【0080】また、記録及び/又は再生装置30は、イ
ジェクト機構160とモード切換スライダ101がリン
クされており、モード2及びモード3の磁気テープ3の
記録及び/又は再生が行われない状態、すなわちモード
2及びモード3に限ってテープカセット1の記録再生部
53からの取り出し操作を可能にしている。したがっ
て、記録及び/又は再生装置30は、モード1及びモー
ド4時にテープカセット1のイジェクトが行われること
がないことから、この状態で無理にテープカセット1を
取り出す操作が防止され、磁気ヘッド61、62及びピ
ンチローラ63を損傷させることを防止することができ
る。また、このイジェクト機構160は、リンク機構1
80を介してモード切換スライダ101にリンクされる
ことで、その構成の簡素化、小型化が図られる。
【0081】さらには、記録及び/又は再生装置30
は、各モードにおける磁気ヘッド61、62及びピンチ
ローラ63の位置を位置検出スイッチ81により検出を
行っている。この位置検出スイッチ81は、上述の通り
カムギヤ73に直接取り付けられ薄型に構成されている
ことから、装置のスペース効率の向上が図られ、装置全
体の小型化を図ることができる。また、位置検出スイッ
チ81は、直接カムギヤ73に取り付けられていること
から、各モードの磁気ヘッド61、62及びピンチロー
ラ63の位置を正確に検出することができる。
【0082】以上、通常のテープカセットの約4分の1
の大きさを有するテープカセットの記録及び/又は再生
装置30について詳細に説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば光ディスク、光磁気ディ
スク等の円盤状記録媒体が回転自在に収納されるディス
クカートリッジの記録及び/又は再生装置に適用しても
よい。また、小型の記録及び/又は再生装置のみならず
通常の大きさを有した記録及び/又は再生装置に適用し
てもよいのは勿論である。
【0083】
【発明の効果】本発明に係る位置検出機構によれば、ギ
ヤに直接回転体が取り付けられていることからギヤの回
転量を正確に検出することができる。
【0084】また、記録及び/又は再生装置によれば、
位置検出手段が直接ギヤに取り付けられていることか
ら、リンク手段を介して記録及び/又は再生手段の位置
を正確に検出することができる。位置検出手段は、ギヤ
上に取り付けられることから検出機構のためのスペース
を設ける必要がないことから、装置全体の小型化を図る
ことができる。
【0085】また、本発明に係る記録及び/又は再生装
置によれば、位置検出手段が直接ギヤの取り付けられて
いることから、各モードに対応した正確に2つの磁気ヘ
ッドとピンチローラの位置を検出することができる。ま
た、位置検出手段は、ギヤ上に取り付けられることから
検出機構のためのスペースを設ける必要がないことか
ら、装置全体の小型化を図ることができる。
【0086】以上のような本発明に係る記録及び/又は
再生装置は、特に携帯性に優れた小型の記録及び/又は
再生装置に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープカセットの全体斜視図である。
【図2】実施の形態で説明する記録及び/又は再生装置
の外観斜視図である。
【図3】メカシャーシとカセットホルダの全体斜視図で
ある。
【図4】同記録及び/又は再生装置の4つのモードの磁
気ヘッド及びピンチローラの状態を説明するための図で
ある。
【図5】メカシャーシに設けられた駆動系を説明するた
めの平面図である。
【図6】カムギヤに設けられた第1のカム溝、第2のカ
ム溝を説明するための平面図である。
【図7】カムギヤ上に取り付けられる検出スイッチの取
り付け状態を説明するための断面図である。
【図8】検出スイッチの基台に設けられた固定接点部を
説明するための平面図である。
【図9】検出スイッチの回転体に設けられた端子を説明
するための斜視図である。
【図10】検出スイッチの平面図である。
【図11】磁気ヘッドの取り付け状態を説明するための
平面図である。
【図12】磁気ヘッドの取り付け状態を説明するための
側面図である。
【図13】磁気ヘッド用支持アームがメカシャーシに支
持される状態を説明するための要部側面図である。
【図14】モード1における磁気ヘッドとその駆動系と
の関係を説明するための平面図である。
【図15】モード2における磁気ヘッドとその駆動系と
の関係を説明するための平面図である。
【図16】モード4における磁気ヘッドとその駆動系と
の関係を説明するための平面図である。
【図17】モード3における磁気ヘッドとその駆動系と
の関係を説明するための平面図である。
【図18】ピンチローラの支持機構を説明するための平
面図である。
【図19】モード2の状態におけるピンチローラの位置
を説明するための平面図である。
【図20】モード4の状態におけるピンチローラの位置
を説明するための平面図である。
【図21】モード1の状態において、イジェクト機構と
イジェクト機構と磁気ヘッド用支持アームのリンク機構
とを説明するための平面図である。
【図22】カセットホルダか開蓋された状態を説明する
ためのイジェクト機構の平面図である。
【図23】カセットホルダか閉塞された状態を説明する
ためのイジェクト機構の平面図である。
【図24】モード2の状態におけるイジェクト機構とリ
ンク機構の状態を説明するための平面図である。
【図25】モード3の状態におけるイジェクト機構とリ
ンク機構の状態を説明するための平面図である。
【図26】モード3の状態におけるイジェクト機構とリ
ンク機構の状態を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット、2 カセット本体、3 磁気テー
プ、18、19 誤記録防止機構、20、21 穴部、
22、23 切除片、30 記録及び/又は再生装置、
61 磁気ヘッド、62 磁気ヘッド、63 ピンチロ
ーラ、64 メカシャーシ、65 モード切換えモー
タ、73 カムギヤ、75 第1のカム溝、76 第2
のカム溝、77 穴部、81 検出スイッチ、82 プ
リント基板、83 基台、84 回転体、85 モード
1用接点部、86 モード2用接点部、87 モード3
用接点部、88 モード4用接点部、101 モード切
換スライダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線基板に固定されて取り付けられると
    共に円周方向に複数の接点部が形成される基台と、 上記基台に回転可能に支持されると共に固定して端子が
    設けられる回転体と、 この回転体が取り付けられるギヤとを有し、 上記回転体は、上記ギヤが可動されることにより回転さ
    れ、回転体の端子と上記基台の接点部が接触し導通が図
    られることにより上記ギヤの回転量が検出されることを
    特徴とする位置検出機構。
  2. 【請求項2】 少なくとも記録及び/又は再生手段を記
    録媒体に対し記録及び/又は再生を行う記録再生位置と
    記録媒体に対し記録及び/又は再生を行わない待機位置
    とに亘って移動させる移動手段と、 駆動モータからの駆動力を受けて可動されると共に上記
    移動手段が接続されるギヤと、 配線基板に固定して取り付けられると共に円周方向に上
    記記録及び/又は再生手段が停止する位置の数に対応し
    て複数の接点部が形成される基台と、固定して端子が設
    けられこの基台に回転可能に支持されると共に上記ギヤ
    に取り付けられる回転体とを有する位置検出手段とを備
    え、 上記位置検出手段は、回転体が上記ギヤが駆動モータに
    より可動されることにより回転され、この回転体の端子
    と上記基台の接点部とが接触し導通が図られることによ
    り上記記録及び/又は再生手段の位置を検出することを
    特徴とする記録及び/又は再生装置。
  3. 【請求項3】 磁気テープを正転方向と逆転方向に走行
    させることのできる記録及び/又は再生装置において、 テープカセットの第1及び第2の開口部より進入し上記
    磁気テープに接触し記録及び/又は再生を行う記録再生
    位置と、テープカセットの外の待機位置とに亘って移動
    する磁気テープの正転走行時に用いられる第1の磁気ヘ
    ッドと磁気テープの逆転走行時に用いられる第2の磁気
    ヘッドと、 上記第1の磁気ヘッド又は第2の磁気ヘッドの何れか一
    が上記記録再生位置にある時はテープカセットの第3の
    開口部より進入し上記磁気テープに接触される第1の位
    置にあり、第1及び第2の磁気ヘッドが共に待避位置に
    ある時はテープカセット外の第2の位置とに亘って移動
    するピンチローラと、 駆動モータからの駆動力により回転されるギヤと、 上記ギヤに接続され上記第1の磁気ヘッド、第2の磁気
    ヘッドを上記記録再生位置と待機位置とに亘って移動さ
    せると共にピンチローラを上記第1の位置と第2の位置
    とに亘って移動させる移動手段と、 配線基板に固定して取り付けられると共に円周方向に複
    数の接点部が形成される基台と、固定して端子が設けら
    れこの基台に回転可能に支持されると共に上記ギヤに取
    り付けられる回転体とを有する位置検出手段とを備え、 上記位置検出手段は、少なくとも、 上記第1の磁気ヘッドが記録再生位置にあり、上記第2
    の磁気ヘッドが待機位置にあり、ピンチローラが上記第
    1の位置にあることが上記回転体の端子と基台の第1の
    接点部とが接触し導通が図られることにより検出し、 また、上記第1の磁気ヘッドが待避位置にあり、上記第
    2の磁気ヘッドが記録再生位置にあり、ピンチローラが
    上記第1の位置にあることが上記回転体の端子と基台の
    第2の接点部とが接触し導通が図られることにより検出
    し、 さらに、上記第1及び第2の磁気ヘッドが待避位置にあ
    り、ピンチローラが上記第2の位置にあることが上記回
    転体の端子と基台の第3の接点部とが接触し導通が図ら
    れることにより検出することを特徴とする記録及び/又
    は再生装置。
JP8354480A 1996-12-19 1996-12-19 位置検出機構及び記録及び/又は再生装置 Withdrawn JPH10188396A (ja)

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JPH10188396A true JPH10188396A (ja) 1998-07-21

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ID=18437854

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JP8354480A Withdrawn JPH10188396A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 位置検出機構及び記録及び/又は再生装置

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JP (1) JPH10188396A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100722598B1 (ko) * 2006-04-20 2007-05-28 삼성전기주식회사 회전 감지 장치

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