JPH10188407A - 記録及び/又は再生装置 - Google Patents

記録及び/又は再生装置

Info

Publication number
JPH10188407A
JPH10188407A JP35448196A JP35448196A JPH10188407A JP H10188407 A JPH10188407 A JP H10188407A JP 35448196 A JP35448196 A JP 35448196A JP 35448196 A JP35448196 A JP 35448196A JP H10188407 A JPH10188407 A JP H10188407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
reproducing
cassette
tape
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35448196A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Nakamura
衛 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP35448196A priority Critical patent/JPH10188407A/ja
Publication of JPH10188407A publication Critical patent/JPH10188407A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を図ることのできる記録及び/又は再
生装置を提供する。 【解決手段】 駆動モータ132を駆動源として磁気テ
ープ3を走行させるテープ駆動手段と、モード切換モー
タ65により回転されると共に第1のカム溝75が形成
されたカムギヤ73と、一対のリール軸に接続されリー
ル軸を回転させる一対のリール軸回転ギヤ107、10
8と、第1のカム溝75と連結されると共に上記リール
軸回転ギヤ107、108の何れか一を選択する連結レ
バー115とを有し、連結レバー115は、カムギヤ7
3が回転されることにより、一方の第1のリール軸回転
ギヤ107を回転させる第1の位置と、他方の第1のリ
ール軸回転ギヤ108を回転させる第2の位置とに亘っ
て移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテープカセ
ットに用いられる磁気テープに音声データの記録及び/
又は再生を行う記録及び/又は再生装置に関し、さらに
詳しくは、携帯性に優れた記録及び/又は再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気テープを記録媒体として用い
るテープカセットの記録及び/又は再生装置は、外筐体
と、この外筐体内に取り付けられテープカセットを保持
するカセットホルダと、このカセットホルダに保持され
たテープカセットの記録及び/又は再生が行われる記録
再生部を開閉自在に閉塞する蓋体とを備える。このよう
な記録及び/又は再生装置は、蓋体が開蓋された状態で
カセットホルダにテープカセットが装填され、蓋体が閉
塞されることでテープカセットが記録再生部に装着され
る。そして、記録及び/又は再生装置は、例えば外筐体
に設けられた再生ボタンが押されることで、磁気テープ
が走行されると共に、磁気ヘッドがテープカセットの前
面部に進入し磁気ヘッドが磁気テープに接触されること
により音声データが再生される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テープカセ
ットの中には、通常のテープカセットの大きさの4分の
1サイズの大きさのテープカセットがある。このような
テープカセットの記録及び/又は再生装置は、その携帯
性の向上の観点より、小型化が進められている。そし
て、このような記録及び/又は再生装置の中には、記録
再生部に装着されたテープカセットの磁気テープを正転
方向に定速走行させる機能と、逆転方向に磁気テープを
定速走行させる機能と、磁気テープを正転方向に高速走
行させる機能と、磁気テープを逆転方向に高速走行させ
る機能とを備えた多機能のものがある。そのため、この
ような記録及び/又は再生装置は、記録及び/又は再生
機構として2つの磁気ヘッドが備えられている。また、
記録及び/又は再生装置は、テープ駆動機構として、駆
動用モータと、この駆動モータと連結されるフライホイ
ールと、このフライホイールと同軸に設けられたキャプ
スタン軸と、このキャプスタン軸と共に磁気テープを狭
持するピンチローラとを備える。
【0004】このような記録及び/又は再生装置は、テ
ープカセットの記録及び/又は再生を行うときは、外筐
体に配設された押しボタンを押すことで磁気ヘッド及び
ピンチローラがテープカセット前面の開口部より進入
し、磁気テープに接触する。また、走行する磁気テープ
を停止させる場合には、外筐体に配設された他の押しボ
タンを押すことで、テープカセット内に進入している磁
気ヘッド及びピンチローラがテープカセット外に待避さ
れる。このような記録及び/又は再生装置は、押しボタ
ンと磁気ヘッド及びピンチローラの昇降の動作をリンク
させるリンク機構を設けなければならず、その機構が複
雑となり、また、大型化してしまうことがあった。
【0005】また、このような記録及び/又は再生装置
には、記録再生部に装着されたテープカセットの排出す
るイジェクト機構が設けられている。このイジェクト機
構は、磁気ヘッド及びピンチローラの昇降の動作とはリ
ンクされていなかった。そのため、記録及び/又は再生
装置は、磁気テープの記録及び/又は再生中にイジェク
ト操作がされ、蓋体が開蓋されてしまう場合があった。
このような場合、テープカセット内には、磁気ヘッド及
びピンチローラが進入している状態にあり、テープカセ
ットを取り出すことができなかった。また、無理にテー
プカセットの取り出しを行った場合には、磁気ヘッド等
を損傷させてしまう場合があった。
【0006】また、このような問題点を解消するため、
記録及び/又は再生時には、記録再生部に装着されてい
るテープカセットのイジェクト操作を禁止する機構を設
ける場合には、別の機構を新たに設けなければならず、
装置を大型化させてしまうことになる。
【0007】そこで、本発明は、装置の小型化を図るこ
とのできる記録及び/又は再生装置を提供することを目
的とする。
【0008】また、本発明は、装置の小型化を図ると共
に、装置の記録及び/又は再生動作中に記録媒体カセッ
トの排出を禁止する記録及び/又は再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録及び/
又は再生装置は、上述のような課題を解決すべく、第1
のモータを駆動源としてテープ状記録媒体を走行させる
テープ駆動手段と、第2のモータにより可動されると共
に第1のカム溝が形成されたカムギヤと、一対のリール
軸に接続されリール軸を回転させる一対のリール軸回転
ギヤと、第1のカム溝と連結されると共にリール軸回転
ギヤの何れか一を選択する第1の選択手段とを有し、第
1の選択手段は、カムギヤが回転されることにより、一
方の第1のリール軸回転ギヤを回転させる第1の位置
と、他方の第1のリール軸回転ギヤを回転させる第2の
位置とに亘って移動する。すなわち、第1のモータでテ
ープ状記録媒体が走行され、第2のモータによりリール
軸回転ギヤの選択が行われる。
【0010】加えて、記録及び/又は再生装置には、さ
らに一対のリール軸回転ギヤの何れか一を選択する第2
の選択手段が設けられており、この第2の選択手段は、
カムギヤが可動されることにより第1の選択手段が第1
及び第2の位置の何れにも位置しない第3の位置にある
時に、リール軸回転ギヤの何れか一を選択する。そし
て、第1の選択手段が第1又は第2の位置にあるとき
は、その選択されたリール軸回転ギヤを高速回転させ、
テープ状記録媒体を高速走行させる。また、第1の選択
手段が第3の位置にあり、第2の選択手段がリール軸回
転ギヤの何れか一を選択しているときは、テープ状記録
媒体が定速走行される。
【0011】さらに加えて、カムギヤには、さらに第2
のカム溝が設けられており、第2のカム溝には、第1の
連結手段が接続され、この第1の連結手段は、第1の選
択手段が第3の位置にある時磁気ヘッドとピンチローラ
をテープカセット内に進入させる記録再生位置に移動さ
せ、第1の選択手段が第1又は第2の位置にある時磁気
ヘッドとピンチローラをテープカセット外に待避された
待避位置に移動させる。
【0012】また、本発明に係る記録及び/又は再生装
置は、上述のような課題を解決すべく、記録及び/又は
再生手段により記録媒体の記録及び/又は再生が行われ
る記録再生部が構成されるシャーシに対してこの記録再
生部を開閉自在に閉塞する蓋体とその動作を共にするよ
うに支持されると共に記録媒体カセットを保持するカセ
ット保持手段と、記録再生部において、記録及び/又は
再生手段が記録媒体カセット内に記録再生用開口部より
進入し記録媒体の記録及び/又は再生を行う記録再生位
置と記録及び/又は再生手段が記録媒体カセット外に位
置する待避位置とに亘って移動させる移動手段と、カセ
ット保持部材に設けられた係合部にシャーシ側に設けら
れたロック爪が係合することにより蓋体が記録再生部を
閉塞した閉状態に維持し、このロック爪と係合部との係
合状態が解除されることにより記録再生部を開状態にす
る記録媒体のイジェクト手段と、移動手段とイジェクト
手段とをリンクさせ記録及び/又は再生手段が待避状態
にある場合に限りこのイジェクト手段のロック爪と係合
部との係合状態が解除されるように動作させるリンク手
段とを有する。ここで、記録媒体カセットは、磁気テー
プ等のテープ状記録媒体を記録媒体として用いるテープ
カセットであっても良く、また、磁気ディスク、光磁気
ディスク、光ディスク等の円盤状記録媒体を記録媒体と
して用いるディスクカートリッジであっても良い。
【0013】また、記録媒体カセットがテープカセット
である場合、記録及び/又は再生装置は、テープ状記録
媒体を走行させるキャプスタンとピンチローラとを備
え、ピンチローラは、記録及び/又は再生手段が記録再
生位置にある時には、テープカセットに設けられたテー
プ駆動用開口部より進入しテープ状記録媒体に圧着さ
れ、記録及び/又は再生手段が待避位置にある時はに
は、記録媒体カセット外に位置する。すなわち、記録及
び/又は再生手段とピンチローラとが待避位置にある場
合に限って、テープカセットのイジェクトを行うことが
可能とされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録及び/又
は再生装置が適用された記録及び/又は再生装置につい
て図面を用いて詳細に説明する。この記録及び/又は再
生装置は、通常のテープカセットの約4分の1程度の大
きさを有する小型のテープカセットの記録及び/又は再
生装置である。
【0015】この記録及び/又は再生装置に用いられる
テープカセット1は、図1に示すように、合成樹脂材料
により形成される長方形の主面部を有するカセット本体
2内に磁気テープ3が巻回された一対のテープリール
4、5が回転自在に収納されて構成される。そして、カ
セット本体2には、その前面側にテープリール4、5か
ら繰り出されている磁気テープ3が延在されている。具
体的には、カセット本体2の前面側には、記録及び/又
は再生機構である磁気ヘッドが進入する記録再生用開口
部6、7と、ピンチローラが進入するピンチローラ用開
口部8が設けられ、磁気テープ3を外方に臨ませてい
る。さらには、記録及び/又は再生装置側の押さえ部材
が進入する開口部9、10が記録再生用開口部6、7の
外側に設けられている。
【0016】また、カセット本体2には、その主面部に
テープリール4、5に設けられたテープリール駆動機構
が嵌合されるリール軸穴11、12を外方に臨ませるリ
ール軸挿通穴13、14が設けられている。また、カセ
ット本体2には、前面中央にキャプスタン軸が進入され
るキャプスタン用軸穴15が設けられ、また、このキャ
プスタン用軸穴15の両側には位置決めピン嵌合される
位置決め穴16、17が設けられている。
【0017】また、カセット本体2には、その背面側の
両側面に誤記録防止機構18、19が設けられている。
この誤記録防止機構18、19は、カセット本体2に設
けられた穴部20、21と、この穴部20、21を閉塞
するように設けられた切除片22、23とから構成され
る。このような誤記録防止機構18、19は、この切除
片22、23がカセット本体2に設けられ穴部20、2
1を閉塞している状態においては、記録及び/又は再生
装置30側の検出機構によりテープカセット1が磁気テ
ープ3への記録が可能な状態にあることが検出される。
そして、誤記録防止機構18、19は、穴部20、21
より切除片22、23が切除されて開蓋されている状態
では、テープカセット1が記録不可の状態にあることが
記録及び/又は再生装置側の検出機構により検出され
る。
【0018】そして、このように構成される記録及び/
又は再生装置30は、図2に示すように、テープカセッ
ト1の記録再生部が構成される記録再生ユニット31
と、この記録再生ユニット31に対し着脱自在に取り付
けられるスピーカユニット32とから構成されることを
特徴とする。
【0019】記録再生ユニット31は、テープカセット
1の長辺方向の背面側を挿入端としてテープカセット1
が収納されこのテープカセット1に収納された磁気テー
プ3の記録及び/又は再生が行われる記録再生部が構成
される本体33と、記録再生部を開閉自在に閉塞する蓋
体34とから構成される。
【0020】記録再生ユニット31は、その外筐体がア
ルミニウム(Al)等の金属材料により形成され、全体
としてテープカセット1の外形形状よりやや大きい直方
体形を有して構成されてる。そして、本体33には、そ
の前面側に操作部35が設けられている。この操作部3
5は、押しボタンにより構成され、テープカセット1の
磁気テープ3に音声信号を記録する操作を行うための録
音ボタン36と、録音又は再生動作を一時停止させるた
めの一時停止ボタン37とから構成される。この操作部
35は、押圧操作されると、本体22内に配設されたフ
レキシブル基板に設けられたダイヤフラムスイッチを押
圧するように構成されている。
【0021】また、操作部35には、誤操作防止シャッ
タ38が本体33に組み付けられている。この誤操作防
止シャッタ38は、操作部35を覆う第1の位置と操作
部35を外方に臨ませる第2の位置に亘ってスライド自
在に組み付けられている。すなわち、この誤操作防止シ
ャッタ38は、利用者が録音操作又は録音操作の一時停
止操作を行う場合に限って操作部35を外方に臨ませる
第2の位置にスライドさせる、すなわち図2中左方向に
スライドさせることで誤操作を防止する。
【0022】また、本体33には、操作部35の近傍に
蓋体34を回動させて記録再生部を開放した状態にする
ための蓋体34のロック解除つまみ39が設けられてい
る。このロック解除つまみ38は、本体33の前面側に
設けられたガイド穴40に沿ってスライドする。そし
て、ロック解除つまみ38は、図示しないがスプリング
により図2中左方向に付勢され、ガイド穴40の左側に
位置している。この状態においては、図示しないが本体
33側のロック爪が蓋体34側の係合部に係合されたロ
ック状態ある。そして、ロック解除つまみ38は、上記
スプリングの弾性力に抗じて図2中右方向にスライドさ
れることで、本体33側のロック爪と蓋体34の係合部
とのロック状態が解除され蓋体34が記録再生部を開放
した状態にさせる。
【0023】本体33の一方の側面部には、蓋体34が
支持されされる背面側にイヤホン/マイクジャック41
が設けられている。このイヤホン/マイクジャック41
は、例えば利用者がスピーカユニット32が記録再生ユ
ニット31より取り外されている場合にイヤホンを差し
込むことで再生される音声データを聞くことができるよ
うにする。また、この側面部には、音量つまみ42、テ
ープスピード切換えつまみ43、録音状態時に限って点
灯される識別部44が設けられている。
【0024】一方、蓋体34には、その主面に操作部4
5が設けられている。この操作部45は、記録再生部に
装着されたテープカセット1の磁気テープ3の巻き戻し
操作を行うための巻戻しボタン46と、同じくテープカ
セット1の磁気テープ3の早送り操作を行うための早送
りボタン47と、再生、録音等の動作を停止させる停止
ボタン48と、再生動作を開始させる再生ボタン49
と、装置の操作をホールドするためのホールドつまみ5
0と、磁気テープ3の進行状況を表示するカウンタのリ
セット操作を行うカウンタボタン51と、一定の大きさ
以上の音をマイクが拾った場合にのみ録音が開始するよ
うに装置をセットする第2の録音ボタン52とから構成
され、上述の操作部35の場合と同様に、これら操作ボ
タン46〜49は、押圧操作されると、本体22内に配
設されたフレキシブル基板に設けられたダイヤフラムス
イッチを押圧するように構成されている。
【0025】また、蓋体34には、液晶表示パネル53
が設けられている。この液晶表示パネル53には、装置
の現状を示す例えば再生、録音状態を示すマーク、ま
た、電源となる電池の残量表示を示すマークが表示され
ると共に、磁気テープ3の走行量を表示するテープカウ
ンタが表示される。
【0026】スピーカユニット32は、記録再生ユニッ
ト31のイヤホン/マイクジャック41、音量つまみ4
2、テープスピード切換えつまみ43、及び識別部44
が設けられない側の側面に着脱自在に取り付けられる。
このスピーカユニット32は、その内部にスピーカ装置
が装置が備えられている。そして、スピーカユニット3
2は、記録再生ユニット31に取り付けられた場合に限
って記録再生部に装着されているテープカセット1の磁
気テープ3に記録されている音声データを出力する。ま
た、このスピーカユニット32には、図示しないが側面
部にDC IN ジャックが設けられている。
【0027】また、以上説明した記録再生ユニット31
とスピーカユニット32には、それぞれ電源部が備えら
れている。記録再生ユニット31の電源部は、単四型電
池が1本装填できるように構成されており、スピーカユ
ニット32の電源部は、単四型電池が1本装填できるよ
うに構成されている。また、上述したスピーカユニット
32に設けられたDC IN ジャックからも電源が供給でき
るように構成されている。すなわち、この記録及び/又
は再生装置30は、記録再生ユニット31の電源と、ス
ピーカユニット32の電源と、DC IN ジャックの電源の
3つの電源を有している。そして、この記録及び/又は
再生装置30は、記録再生ユニット31にのみ電池が装
填されている場合には、この電池より電源が供給される
ことになり、記録再生ユニット31及びスピーカユニッ
ト32の両方に電池が装填されている場合には、これら
両方より電源が供給されることになり、記録再生ユニッ
ト31若しくは記録再生ユニット31の何れかに電池が
装填されている場合、両方に電池が装填されている場
合、又は記録再生ユニット31及びスピーカユニット3
2の何れにも電池が装填されていない場合であってもDC
IN ジャックがスピーカユニット32に接続されている
場合には、DC IN ジャックからの電源が優先的に供給さ
れるように構成されている。
【0028】このような記録及び/又は再生装置30
は、記録再生ユニット31のみで使用する場合には、記
録再生ユニット31の大きさが使用されるテープカセッ
ト1の大きさよりやや大きくだけてあり、小型であるこ
とから非常に携帯性に優れる。また、記録及び/又は再
生装置30は、テープカセット1の磁気テープ3に記録
されている音声データを再生する場合には、スピーカユ
ニット32を取り付けて音声を出力できるので利便性の
向上が図られる。さらには、記録及び/又は再生装置3
0は、記録再生ユニット31やスピーカユニット32の
電源部に電池が装填されている場合にあっても、DC IN
ジャックから電源が供給されているときには、これが優
先的に使用されることになり、電池電力の消費が防止さ
れる。
【0029】ところで、このような記録及び/又は再生
装置30は、図3に示すように、その内部にテープカセ
ット1が装着されるメカシャーシ64と、このメカシャ
ーシ64に対して回動可能に取り付けられテープカセッ
ト1を保持するカセット保持手段であるカセットホルダ
54とが取り付けられる。そして、メカシャーシ64
は、カセットホルダ54が図3中下方向に回動された閉
塞された状態においてテープカセット1の記録及び/又
は再生が行われる記録再生部53を構成する。そして、
カセットホルダ54は、テープカセット1がその長手方
向の背面側を挿入端として挿入され、テープカセット1
の記録再生用開口部6、7、ピンチローラ用開口部8、
9及び開口部9、10が設けられた前面側がメカシャー
シ64の前面側に対応するように挿入される。
【0030】メカシャーシ64は、金属材料によりテー
プカセット1の外形形状と略同じくする大きさを有して
形成されており、テープカセット1が位置決めして装着
され、テープカセット1の磁気テープ3に記録されてい
る音声データを再生できるように構成されている。すな
わち、記録再生部53には、その中央領域に離間してテ
ープカセット1のリール軸穴11、12に嵌合されるリ
ール軸が設けられている。また、記録再生部53には、
その前面側にテープカセット1の前面側に離間して位置
決めピン57、58が立設されている。この位置決めピ
ン57、58は、テープカセット1の前面側に設けられ
た位置決め穴16、17に嵌合される。さらには、記録
再生部53には、前面側中央部にキャプスタン軸59が
立設されている。このキャプスタン軸59は、テープカ
セット1の前面側に設けられたキャプスタン用軸穴15
に嵌合される。
【0031】また、この記録再生部53には、その前面
側中央部にキャプスタン軸59に対向してピンチローラ
63が配設される。ピンチローラ63は、記録又は再生
時において、磁気テープ3に圧着されることにより、キ
ャプスタン軸59と共に磁気テープ3を狭持して磁気テ
ープ3を走行させる。また、このピンチローラ63の両
側には、磁気ヘッド61、62が配置されている。これ
ら磁気ヘッド61、62は、テープカセット1の記録再
生用開口部6、7からテープカセット1内に進入し、磁
気テープ3に接触される。そして、これら磁気ヘッド6
1、62及びピンチローラ63は、磁気テープ3の早送
りや巻き戻し時の高速走行時及び磁気テープ3が走行し
ない停止時においては、上記所定の開口部6、7、8に
進入していない状態にされている。
【0032】具体的には、記録及び/又は再生装置30
の磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63は、図4
に示すように、テープカセット1の磁気テープ3を逆転
方向に定速走行させる状態(以下、モード1という)
と、磁気テープ3の正転方向に走行する際の停止状態及
び磁気テープ3の正転又は逆転方向の高速走行の状態
(以下、モード2という)と、磁気テープ3の逆転方向
に走行する際の停止状態及び磁気テープ3の正転又は逆
転方向の高速走行の状態(以下、モード3という)と、
テープカセット1の磁気テープを正転方向に定速走行さ
せる状態(以下、モード4という)とで異なって位置す
る。
【0033】モード1においては、磁気テープ3の逆転
方向の走行時に用いられる逆転用磁気ヘッド61と、ピ
ンチローラ63がテープカセット1の記録再生用開口部
7及びピンチローラ用開口部8よりカセット本体2内に
進入した状態にある。モード2及びモード3において
は、磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63がカセ
ット本体2内から待避した状態にある。モード4におい
ては、磁気テープ3の正転方向の走行時に用いられる正
転用磁気ヘッド62と、ピンチローラ63がテープカセ
ット1の記録再生用開口部6及びピンチローラ用開口部
8よりカセット本体2内に進入した状態にある。このよ
うに記録及び/又は再生装置30は、4つのモードにお
いて、磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63の位
置がそれぞれ異なる。そして、このようなモードは、モ
ード2、モード4、モード3、モード1、モード2、モ
ード4・・・の順序で切り換えられる。例えば、磁気テ
ープ3の正転方向に走行する際の停止状態から磁気テー
プを正転方向に定速走行させる場合には、モード2から
モード4に切り換わる。そして、磁気テープの正転方向
に定速走行から停止状態にする場合には、モード4、モ
ード3、モード1、モード2の順で切り換わってモード
4からモード2への切り換えが行われる。また、この記
録及び/又は再生装置30は、磁気ヘッド61、62及
びピンチローラ63がカセット本体2内から待避したモ
ード2及びモード3に限ってテープカセット1の記録再
生部53からの取り出しを可能としている。
【0034】次に、記録及び/又は再生装置30につい
て、このようなモード1、モード2、モード3、モード
4へのモード切換え機構について詳細に説明する。
【0035】このモード切換え機構は、図5に示すよう
に、メカシャーシ64上に、第2のモータであるモード
切換モータ65と、この切換モータ65の駆動軸に取り
付けられるピンオンギヤ66と、このピンオンギヤ66
に噛合される伝達ギヤ67と、この伝達ギヤ67に噛合
されるウォームギヤ68とを有する。そして、このウォ
ームギヤ68には、大径のギヤ部69aと小径のギヤ部
69bが構成された第1の中間ギヤ69の大径の歯部6
9aが噛合される。小径の歯部69bには、第2の中間
ギヤ70が噛合され、この第2の中間ギヤ70は、第3
の中間ギヤ71に噛合される。この第3の中間ギヤ71
は、第4の中間ギヤ72に一体に設けられた大径のギヤ
部72aに噛合される。そして、第4の中間ギヤ72に
一体に設けられた小径のギヤ部72bには、カムギヤ7
3が噛合される。
【0036】このカムギヤ73は、図5及び図6に示す
ように、メカシャーシ64に植立された支軸74により
軸支され、第4の中間ギヤ72により回転される。この
カムギヤ73には、一方の主面に磁気ヘッド61、62
の操作を行う第1のカム溝75が設けられ、他方の主面
には、磁気テープ3が高速走行されるモード2又はモー
ド3時にリール軸55、56を回転させるリール軸回転
ギヤ107、108を選択するための第2のカム溝76
が設けられている。第1のカム溝75には、第1の連結
手段である連結レバー135の凸部136が填め込まれ
る。そして、ここで、凸部136は、図6で示す第1の
カム溝75の斜線で示す各モードの位置において、カム
ギヤ73が停止する。また、第2のカム溝76には、第
1の連結手段であるモード切換スライダ101の支持ピ
ン104が填め込まれる。そして、この支持ピン104
は、図6に示す第2のカム溝76の斜線で示す各モード
の位置でカムギヤ73が停止する。また、カムギヤ73
には、穴部79が設けられている。この穴部79には、
図7に示すように、上記モード1、モード2、モード
3、モード4の各状態をカムギヤ73の回転角により検
出する位置検出スイッチ81が取り付けられる。
【0037】この位置検出スイッチ81は、図7に示す
ように、プリント基板82に取り付けられる。この位置
検出スイッチ81は、図8乃至図10に示すように、プ
リント基板82に固定される円盤状の基台83と、この
基台83に回転自在に取り付けられる回転体84とから
構成される。基台83には、図8に示すように、円周方
向に、モード1に対応したモード1用固定接点部85
と、モード2に対応したモード2用固定接点部86と、
モード3に対応したモード3用固定接点部87と、モー
ド4に対応したモード4用固定接点部88とが形成され
てる。また、基台83の一側縁には、並列してプリント
基板82へ電気的接続を図るための端子89〜93が設
けられている。そして、モード1用固定接点部85は、
周回りに形成されたパターンにより外側の端子89に接
続され、モード2用固定接点部86は、同じく周回りに
形成されたパターンにより外側の端子90に接続され
る。また、モード3用固定接点部87は、パターンによ
り端子91に接続され、モード4用固定接点部88は、
パターンにより端子92に接続されている。さらには、
基台83には、各固定接点85〜88の内周側に円環状
のGND用の固定接点部94が設けられ、この固定接点
部94は、端子93にパターンを介して接続されてい
る。また、固定接点部94の内周側の中央部には、回転
体84を支持する支軸95が設けられている。なお、基
台83には、これら固定接点部85〜88、94が設け
られない領域は絶縁領域が形成されている。
【0038】また、回転体84は、図9に示すように、
基台83に設けられた支軸95が挿通される軸穴95が
設けられている。これにより、回転体84は、回転自在
に支持される。また、回転体84の裏面には、金属板9
8よりなる端子96、97が設けられている。端子96
は、回転体84の外周側に設けられ、上記モード1〜4
用の固定接点部85〜88に接触される。端子97は、
回転体84の内周側に設けられ、GND用の固定接点部
94に接触される。また、この回転体84は、図10に
示すように、表面に凸部99が設けられている。この凸
部99は、上述したカムギヤ73の穴部79に嵌合され
る。
【0039】このような検出スイッチ81は、カムギヤ
73が回転されることにより、回転体84が図10中矢
印X1方向に回転することにより、端子96が順次モー
ド1〜4用の固定接点部85〜88に接触し導通が図ら
れることにより各モードの状態が検出される。
【0040】また、メカシャーシ64には、上記図5に
示すように、各モードを切り換えるモード切換スライダ
101が取り付けられている。このモード切換スライダ
101は、メカシャーシ64の前面側の長手方向に亘っ
てスライド自在に取り付けられている(図4中矢印X3
方向、X4方向)。具体的には、このモード切換スライ
ダ101には、2カ所にスリット102a、102bが
設けられている。そして、スリット102a、102b
には、ガイドピン103a、103bが挿通されること
により、モード切換スライダ101をメカシャーシ64
の長手方向のスライドをガイドする。そして、モード切
換スライダ101は、これに一体に設けられた支持ピン
104がカムギヤ73に設けられた上述の第1のカム溝
75に填め込まれる。したがって、モード切換スライダ
101は、モード切換モータ65が駆動されカムギヤ7
3が図4中矢印X3方向に回転されると、各モードに対
応して矢印X3方向、X4方向にスライドすることにな
る。
【0041】また、モード切換スライダ101には、カ
ムギヤ73の下側に対応する場所に支軸105が設けら
れている。この支軸105には、モード1又はモード4
時の磁気テープ3の定速走行を行う際リール軸を回転さ
せるリール軸回転ギヤ107、108を選択するための
第2の連結手段である連結部材106が図4中矢印X5
方向又は矢印X6方向に回動自在に取り付けられてい
る。また、この連結部材106は、リール軸回転ギヤ1
07と同軸にして取り付けられている。このような連結
部材106は、モード切換スライダ101が矢印X3
向、X4方向にスライドすることにより矢印X5方向又は
矢印X6方向に回動する。そして、連結部材106に
は、リール軸回転ギヤ107近傍に所定の間隔離間して
設けられた一対のストッパ片109a、109bが設け
られている。これらストッパ片109a、109bの間
には、リール軸回転ギヤ107、108の何れかを選択
する第2の選択手段を構成する回動基台111に設けら
れた係止片112が配置される。
【0042】この回動基台111は、支軸113に軸支
され、図4中矢印X7方向、矢印X8方向に回動可能にさ
れている。そして、この回動基台111には、支軸11
3を回転軸とする主動ギヤ114が取り付けられてい
る。この主動ギヤ114は、第1のギヤ部114aと第
2のギヤ部114bとが一体に形成されている。第1の
ギヤ部114aは、磁気テープ3を高速走行させるモー
ド2又はモード4時にリール軸回転ギヤ107、108
の何れか一つを回転させるメインギヤ117の第2のギ
ヤ部117bと噛合される。また、第2のギヤ部114
bには、主動ギヤ114の両隣に取り付けられる従動ギ
ヤ115、116と噛合される。すなわち、第2の選択
手段は、回動基台111、主動ギヤ114及び従動ギヤ
115、116により構成される。
【0043】このような主動ギヤ114及び従動ギヤ1
15、116が取り付けられた回動基台111は、連結
部材106が矢印X6方向に回動されると、ストッパ片
109aにより係止片112押されて矢印X8方向に回
動され、リール軸回転ギヤ107と従動ギヤ115が噛
合される。この状態は、磁気テープ3の逆転方向の定速
走行させるモード1の状態とされる。
【0044】また、回動基台111は、連結部材106
が矢印X5方向に回動されると、ストッパ片109bに
より係止片112が押されて矢印X7方向に回動され、
リール軸回転ギヤ108と従動ギヤ116が噛合され
る。この状態は、磁気テープ3の正転方向の定速走行さ
せるモード4の状態とされる。
【0045】さらには、この回動基台111は、係止片
112が連結部材106が回動されストッパ片109
a、109bの何れにも押されない状態においては、回
動基台111が連動して回動し従動ギヤ115、116
がリール軸回転ギヤ107、108の何れにも噛合され
ない状態とされる。この状態は、磁気テープ33が高速
走行されるモード2及びモード3の状態とされる。すな
わち、主動ギヤ114の第1のギヤ部114aのみが、
磁気テープ3を高速走行させるモード2又はモード4時
にリール軸回転ギヤ107、108の何れか一つを回転
させるメインギヤ117の第2のギヤ部117bと噛合
される。
【0046】また、カムギヤ73には、図5に示すよう
に、第2のカム溝76に、磁気テープ3を高速走行させ
るモード2及びモード3においてリール軸回転ギヤ10
7、108を何れかを選択する第2の選択手段を構成す
る連結レバー135が取り付けられている。この連結レ
バー135は、一方の端部に設けられた凸部136が第
2のカム溝76に填め込まれ、中央部がフライホイール
ギヤ110を支持する支軸120に軸支される。したが
って、このような連結レバー135は、図5中矢印X9
方向、矢印X10方向に回動されることになる。他方の端
部は、ギヤの取付け面として構成され、メインギヤ11
7が軸支される。このメインギヤ117は、大径の第1
のギヤ部117aと小径の第2のギヤ部117bが一体
に形成されている。第1のギヤ部117aは、X9
向、X10方向の回動動作する場合においても、常時、フ
ライホイールギヤ110に噛合されてる。また、第1の
ギヤ部117aは、カムギヤ73がX2方向に回転され
ることにより、連結レバー135がX8方向に回動され
た際には、リール軸回転ギヤ107に噛合され、連結レ
バー135がX10方向に回動された際には、リール軸回
転ギヤ108に噛合され、リール軸回転ギヤ107、1
08をそれぞれ回転させ、磁気テープ3を高速走行させ
る。第2のギヤ部117bは、主動ギヤ114の第1の
ギヤ部114aに常時噛合されている。このフライホイ
ールギヤ110は、図5に示すように、連結レバー13
5を支持する支軸120と共に回転自在に軸支されてい
る。そして、このフライホイールギヤ110の上側に
は、同軸にしてフライホイール130が固定して取り付
けられている。フライホイール130は、無端ベルト1
31を介して駆動モータ132に接続されている。さら
には、この支軸120は、キャプスタン軸59となる。
【0047】また、メカシャーシ64の前面側には、そ
の両側に磁気ヘッド61、62が取り付けられている。
なお、二つの磁気ヘッドは、支持方法を同じくするた
め、以下、磁気ヘッド61について図11乃至図13を
用いて詳細に説明する。
【0048】磁気ヘッド61は、図11に示すように、
メカシャーシ64上に植立された支軸118を回動支点
として回動される磁気ヘッド用支持アーム119により
支持される。そして、この磁気ヘッド用支持アーム11
9には、一方の面側に磁気ヘッド61が取り付けられた
磁気ヘッド支持部材121がネジ止めされて固定されて
いる。また、磁気ヘッド用支持アーム119には、磁気
ヘッド61が取り付けられない側の他方の面の三カ所に
ボス122a、122b、122cが設けられている。
これらボス122a、122b、122cは、図11に
示すように、様々な段差を有する磁気ヘッド用支持アー
ム119の面から基準面となるメカシャーシ64までの
間隔に対応した高さを有して設けられている。
【0049】このように磁気ヘッド61が支持された磁
気ヘッド用支持アーム119は、図12及び図13に示
すように、支軸118に支持される。すなわち、メカシ
ャーシ64には、図13に示すように、軸径を最も大き
くする第1の基台118aと、この基台118a上にこ
の第1の基台118aの軸径よりやや小さな軸径を有す
る第2の基台118bと、この基台118上に最も軸径
を小さくする軸部118cとから構成される。一方、磁
気ヘッド用支持アーム119には、この支軸118が挿
入される円筒状のスリーブ123が設けられている。こ
のスリーブ123は、その穴径が軸部118cとほぼ同
じくして開口され、支軸118の根本部に対応する側の
側縁部は、第1の基台118aと第2の基台118bに
より構成される段差に対応して段差を有して形成され
る。そして、磁気ヘッド用支持アーム119が支軸11
8に挿入されると、スリーブ123の外周側に捻りコイ
ルバネ124が取り付けられる。この捻りコイルバネ1
24は、一方の端部がメカシャーシ64の側縁に立ち上
がって設けられた立上がり壁125に設けられた係止部
126に係止され、他方の端部が磁気ヘッド用支持アー
ム119に植立して形成された支持ピン127に係止さ
れる。そして、この捻りコイルバネ124は、その上端
がワッシャ128により収縮された状態で止められ取り
付けられる。
【0050】したがって、磁気ヘッド用支持アーム11
9は、支軸118に軸支されることで縦方向及び横方向
の位置決めがされ、捻りコイルバネ124の弾性力によ
り下方向に押圧されることで高さ方向の位置決めをして
いる。捻りコイルバネ124による高さ方向の位置決め
は、上述した磁気ヘッド61が取り付けられない側の他
方の面に設けられたボス122a、122b、122c
を介して磁気ヘッド用支持アーム119が着実に基準面
となるメカシャーシ64に押圧されることにより着実に
行われる。また、ボス122a、122b、122c
は、支軸118を中心にして分散して設けられているこ
とから、均等に押圧力が加わり磁気ヘッド用支持アーム
119をメカシャーシ64に対し平行な状態で支持する
ことができる。すなわち、磁気ヘッド用支持アーム11
9の取り付けは、縦横方向の位置決めが支軸118によ
り行われ、高さ方向の位置決めが捻りコイルバネ124
により行われることになる。また、この捻りコイルバネ
124は、図10に示すように、一方の端部が立上がり
壁125に設けられた係止部126に係止され、他方の
端部が磁気ヘッド用支持アーム119に植立して形成さ
れた支持ピン127に係止されることから、磁気ヘッド
用支持アーム119に支持された磁気ヘッド61を図9
中矢印X11方向に付勢する。
【0051】さらには、磁気ヘッド用支持アーム119
には、図11に示すように、ボス122a、122b、
122cの設けられる面に支持ピン129が植立されて
いる。この支持ピン129は、モード切換スライダ10
1に設けられたカム面に押圧され磁気ヘッド用支持アー
ム119を図11中矢印X12方向に回動させる。
【0052】このように支持される磁気ヘッド61、6
2は、各モードにおいて次のような状態にされる。先
ず、モード1においては、図14に示すように、磁気テ
ープ3の逆転方向の走行時に用いられる逆転用磁気ヘッ
ド61がテープカセット1の記録再生用開口部7よりカ
セット本体2内に進入した状態にある。すなわち、図1
4に示すように、主動ギヤ114及び従動ギヤ115、
116が取り付けられた回動基台111は、連結部材1
06が矢印X6方向に回動されると、ストッパ片109
aにより係止片112押されて矢印X8方向に回動さ
れ、リール軸回転ギヤ107と従動ギヤ115が噛合さ
れる。一方、カムギヤ73の第1のカム溝75と接続さ
れた連結レバー135に取り付けられたメインギヤ11
7の第1のギヤ部117aは、リール軸回転ギヤ10
7、108の何れにも噛合されず、フライホイールギヤ
110にのみ噛合された状態にある。メインギヤ117
の第2のギヤ部117bは、主動ギヤ114の第1のギ
ヤ部114aに噛合されている。したがって、リール軸
回転ギヤ107は、駆動モータ132が駆動されること
により、無端ベルト131、フライホイール130を介
して回転されるフライホイール130が回転され、これ
によりメインギヤ117を介して主動ギヤ114が回転
され、従動ギヤ115が回転されることにより回転され
る。これにより、テープカセット1の磁気テープ3の記
録及び/又は再生が行われる記録再生部53内のリール
軸55、56が回転されることになる。
【0053】この時、磁気ヘッド61、62は、図14
に示すような状態とされる。すなわち、モード切換スラ
イダ101には、三段の段差を有して構成されたカム面
133、134が設けられている。このカム面133、
134には、磁気ヘッド用支持アーム119の他方の面
に設けられた支持ピン129、129が当接されてい
る。そして、このカム面133、134の当接された支
持ピン129、129は、モード切換スライダ101が
矢印X3方向又はX4方向にスライドされることにより、
第1の位置と、これより一段上がった第2の位置とさら
にこれより一段上がった第3の位置に亘って移動するこ
とにより、磁気ヘッド61、62が矢印X11又は矢印X
12方向に回動されることになる。ここで、支持ピン12
9が第1の位置にある時磁気ヘッド61、62は、カセ
ット本体2内に進入した状態とされ、第2及び第3の位
置にある時は、カセット本体から待避した位置にされて
いる。したがって、モード1の状態においては、磁気ヘ
ッド61側の支持ピン129は、第1の位置にあり、磁
気ヘッド61を矢印X11方向に回動させ記録再生部53
のカセット本体2内に進入した状態にされる。一方、磁
気ヘッド62側の支持ピン129は、第3の位置にあ
り、磁気ヘッド62を矢印X12方向に回動されカセット
本体2内より待避した状態にある。
【0054】次に、モード2においては、図15に示す
ように、磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63が
カセット本体2内から待避した状態にある。すなわち、
回動基台111は、連結部材106が矢印X6方向に回
動されると、ストッパ片109a、109bの何れにも
押されない状態になり、これに併せて従動ギヤ115、
116がリール軸回転ギヤ107、108の何れにも噛
合されない状態とされる。一方、カムギヤ73の第1の
カム溝75と接続された連結レバー135に取り付けら
れたメインギヤ117の第1のギヤ部117aは、フラ
イホイールギヤ110に噛合されると共に、矢印X10
向に回動されることにより、リール軸回転ギヤ108に
噛合された状態にある。メインギヤ117の第2のギヤ
部117bは、主動ギヤ114の第1のギヤ部114a
に噛合されている。すなわち、リール軸回転ギヤ108
は、従動ギヤ116により回転されるのではなく、メイ
ンギヤ117の第1のギヤ部117aにより回転される
ことになる。
【0055】この際、磁気ヘッド61、62は、図15
に示すような状態とされる。すなわち、磁気ヘッド61
側の支持ピン129は、モード切換スライダ101が矢
印X4方向にスライドされることにより、第1の位置か
ら第2の位置に移動し、磁気ヘッド61がカセット本体
2から待避された状態にされる。一方、磁気ヘッド62
側の支持ピン129は、第3の位置から第2の位置に近
い第3の位置に移動される。したがって、磁気ヘッド6
1、62共にカセット本体2から待避した状態とされ
る。
【0056】次に、モード4においては、図16に示す
ように、磁気テープ3の正転方向の走行時に用いられる
正転用磁気ヘッド62がテープカセット1の記録再生用
開口部6よりカセット本体2内に進入した状態にある。
すなわち、回動基台111は、連結部材106が矢印X
6方向に回動されると、ストッパ片109bにより係止
片112が押されて矢印X7方向に回動され、リール軸
回転ギヤ108と従動ギヤ116が噛合される。一方、
カムギヤ73の第1のカム溝75と接続された連結レバ
ー135に取り付けられたメインギヤ117の第1のギ
ヤ部117aは、矢印X6方向に回動され、リール軸回
転ギヤ107、108の何れにも噛合されず、フライホ
イールギヤ110にのみ噛合された状態にある。メイン
ギヤ117の第2のギヤ部117bは、主動ギヤ114
の第1のギヤ部114aに噛合されている。したがっ
て、リール軸回転ギヤ107は、駆動モータ132が駆
動されることにより、無端ベルト131、フライホイー
ル130を介して回転されるフライホイール130が回
転され、これによりメインギヤ117を介して主動ギヤ
114が回転され、従動ギヤ116が回転されることに
より回転される。
【0057】この時、磁気ヘッド61、62は、図16
に示すような状態とされる。すなわち、モード切換スラ
イダ101が矢印X4方向にスライドされることによ
り、磁気ヘッド61側の支持ピン129は、第2の位置
から第3の位置に移動し、磁気ヘッド61がカセット本
体2から待避された状態にされる。一方、磁気ヘッド6
2側の支持ピン129は、第3の位置から第1の位置、
すなわち、カセット本体2内に進入する位置に移動され
る。したがって、磁気ヘッド62は、矢印X11方向に回
動され、記録再生部53のカセット本体2内に進入した
状態にされる。
【0058】次に、モード3においては、図16に示す
ように、磁気ヘッド61、62がカセット本体2内から
待避した状態にある。すなわち、回動基台111は、連
結部材106が矢印X5方向に回動されると、ストッパ
片109a、109bの何れにも押されない状態にな
り、これに併せて従動ギヤ115、116がリール軸回
転ギヤ107、108の何れにも噛合されない状態とさ
れる。一方、カムギヤ73の第1のカム溝75と接続さ
れた連結レバー135に取り付けられたメインギヤ11
7の第1のギヤ部117aは、フライホイールギヤ11
0に噛合されると共に、矢印X9方向に回動されること
により、リール軸回転ギヤ107に噛合された状態にあ
る。メインギヤ117の第2のギヤ部117bは、主動
ギヤ114の第1のギヤ部114aに噛合されている。
すなわち、リール軸回転ギヤ107は、従動ギヤ115
により回転されるのではなく、メインギヤ117の第1
のギヤ部117aにより回転されることになる。
【0059】この時、磁気ヘッド61、62は、図17
に示すような状態とされる。すなわち、モード切換スラ
イダ101が矢印X3方向にスライドされることによ
り、磁気ヘッド61側の支持ピン129は、第3の位置
でも第2の位置側に移動し、磁気ヘッド61がカセット
本体2から待避された状態にされる。一方、磁気ヘッド
62側の支持ピン129は、第1の位置から第2の位
置、すなわち、カセット本体2から磁気ヘッド62が待
避した状態にされる。
【0060】次に、メカシャーシ64の前面中央に設け
られるピンチローラ63の支持機構について詳細に説明
する。
【0061】このピンチローラ63は、図18に示すよ
うに、一方の端部がメカシャーシ64の前面側コーナ部
に植立された支軸141に図18中矢印X13方向、矢印
14方向に回動可能に支持される支持アーム142によ
り支持される。すなわち、ピンチローラ63は、支持ア
ーム142の他方の端部に設けられた支軸143に回転
自在に支持される。また、この支持アーム142は、メ
カシャーシ64に図18中矢印X15方向、矢印X16方向
に回動自在に取り付けられた回動アーム144より回動
される。この回動アーム144は、支軸146を中心に
回動される。この回動アーム144には、一方の端部に
被押圧部147が設けられている。この被押圧部147
は、回動アーム144に平行して位置するモード切換ス
ライダ101に設けられた一対のカム片148、149
に押圧され、矢印X15方向へ回動される。また、支持ア
ーム142と回動アーム144とは、メカシャーシ64
に植立された支軸141に取り付けられるトーションス
プリング151により関係付けられている。すなわち、
このトーションスプリング151は、一方の端部が回動
アーム144に設けられたボス152に係止され、他方
の端部が支持アーム142に設けられた係止部153に
係止される。このようにトーションスプリング151
は、回動アーム144を矢印X16方向に付勢すると共に
支持アーム142をX13方向に付勢する。
【0062】このように支持されるピンチローラ63
は、モード1の状態においては、図18に示す状態にさ
れる。このモード1では、磁気テープ3を逆転方向に定
速走行がされ、記録又は再生が行われることから図3及
び図13に示すように、磁気ヘッド61がカセット本体
2内に進入した状態にある。そして、モード1では、ピ
ンチローラ63は、フライホイール130と同軸のキャ
プスタン軸59とにより磁気テープ3を狭持して磁気テ
ープ3を逆転定速走行させる。ここで、モード切換スラ
イダ101のカム片148は、トーションスプリング1
51により矢印X16方向に付勢されている回動アーム1
44の被押圧部147を押圧して矢印X15方向に回動さ
せている。そして、これに伴い、支持アーム142は、
トーションスプリング151により矢印X13方向に回動
し、カセット本体2内に進入した状態にされる。
【0063】次に、ピンチローラ63は、モード2の状
態において、図19に示すような状態にされる。このモ
ード2は、図4及び図15に示すように、磁気テープ3
の正転方向に走行する際の停止状態及び磁気テープ3の
正転又は逆転方向の高速走行の状態である。したがっ
て、ピンチローラ63は、磁気ヘッド61、62と共に
ピンチローラ63がカセット本体2内から待避された状
態にある。したがって、モード2では、モード切換スラ
イダ101が図中矢印X4方向にスライドされ、被押圧
部147がカム片148、149の間に位置し、これら
に押圧されていない状態にある。これにより、回動アー
ム144は、トーションスプリング151により矢印X
16方向に回動された状態にされる。これにより、支持ア
ーム142は、トーションスプリング151により図中
14方向に回動されカセット本体2内から待避された状
態にされる。
【0064】次に、このように支持されるピンチローラ
63は、モード4の状態において、図20に示すような
状態にされる。このモード4は、図4及び図16に示す
ように、磁気テープ3を正転方向に定速走行がされ、記
録又は再生が行われることから磁気ヘッド62がカセッ
ト本体2内に進入した状態にある。そして、モード4で
は、ピンチローラ63は、フライホイール130と同軸
のキャプスタン軸59とにより磁気テープ3を狭持して
磁気テープ3を正転定速走行させる。ここで、このモー
ド4では、モード切換スライダ101が図中矢印X4
向にスライドされ、被押圧部147がカム片149によ
り押圧され、回動アーム144が矢印X 15方向に回動さ
せている。そして、これに伴い、支持アーム142は、
トーションスプリング151により矢印X13方向に回動
し、カセット本体2内に進入した状態にされる。
【0065】なおモード3は、上述したモード2状態と
同様に、磁気テープ3の逆転方向に走行する際の停止状
態及び磁気テープ3の正転又は逆転方向の高速走行の状
態であり、ピンチローラ63が磁気ヘッド61、62と
共にピンチローラ63がカセット本体2内から待避され
た状態にある。すなわち、この状態は、モード4の状態
からモード切換スライダ101が図20中矢印X3方向
にスライドされることにより上記モード2で説明した被
押圧部147がカム片148、149の間に位置し、こ
れらに押圧されていない状態になる。回動アーム144
は、トーションスプリング151により矢印X16方向に
回動された状態にされる。これにより、支持アーム14
2は、トーションスプリング151により図中X14方向
に回動されカセット本体2内から待避された状態にされ
る。
【0066】次に、記録及び/又は再生装置30のテー
プカセット1のイジェクト機構160について図面を用
いて詳細に説明する。このイジェクト機構160は、メ
カシャーシ64の記録再生部53を構成する側に設けら
れる。このイジェクト機構160は、図21及び図22
に示すように、カセットホルダ54側に設けられた係止
片161を係止するロックするロック爪162が設けら
れると共に図22中矢印X17方向、矢印X18方向にスラ
イドするスライド部材163と、このスライド部材16
3のスライド動作を規制する回動部材164とを備え
る。
【0067】このスライド部材163には、横方向に長
穴状のガイド穴165が設けられている。このガイド穴
165には、支持ピン166が挿通され、図示しないが
メカシャーシ64上に立設されイジェクト機構160の
取り付け壁を構成する立上がり壁に取り付けられ、スラ
イド部材163のスライド動作をガイドする。また、ス
ライド部材163には、上側に係止片167が曲折して
設けられ、回動部材164に当接される。
【0068】また、回動部材164は、一方の端部が上
記メカシャーシ64に設けられた図示しない上記立上が
り壁に図22中矢印X19方向、矢印X20方向に回動自在
に取り付けられている。回動部材164には、その上縁
に2段よりなる階段部が構成され、第1の辺から第2の
辺への立ち上がって形成されるストッパ部168と、こ
のストッパ部168と隣り合って水平方向に形成される
水平部169とが構成されている。これらストッパ部1
68と水平部169には、スライド部材163の係止片
167が当接される。また、この回動部材164には、
他方の端部に水平方向に曲折して形成された押圧部17
1が形成されている。この押圧部161は、カセットホ
ルダ54側に設けられた係止片161に押圧され、回動
部材164を矢印X19方向に回動させる。さらには、こ
の回動部材164には、一方の端部側に係止部172が
形成される。この係止部172には、コイル状の収縮バ
ネ173が係止される。この収縮バネ173は、他方の
端部がスライド部材163に形成された係止部174に
係止される。したがって、この収縮バネ173は、回動
部材163を矢印X20方向に付勢すると共にスライド部
材163を矢印X18方向に付勢している。
【0069】このようなイジェクト機構160は、モー
ド2及びモード3の磁気テープ3の記録及び/又は再生
が行われない状態、すなわちモード2及びモード3に限
ってテープカセット1の記録再生部53からの取り出し
操作を可能にしている。
【0070】カセットホルダ54が記録再生部53を閉
塞している状態においてこのイジェクト機構160は、
図23に示すように、回動部材164の押圧部171が
カセットホルダ54側の係止片161に押された状態に
あり図22中矢印X19方向に回動された状態にある。ま
た、カセットホルダ54の係止片161は、収縮バネ1
73の収縮力により矢印X18方向にスライドされた状態
にある。さらには、回動部材164が矢印X19方向に回
動された状態にあることから、スライド部材163の係
止片167は、回動部材164の水平部169に当接さ
れた状態にある。さらにまた、スライド部材163のロ
ック爪162は、スライド部材163が矢印X18方向に
スライドされている。したがって、カセットホルダ54
の係止片161は、ロック爪162により係止された状
態になる。
【0071】また、カセットホルダ54が記録再生部5
3を開蓋した状態にあっては、イジェクト機構160
は、図21及び図22に示すような状態にある。すなわ
ち、上記図2に示すロック解除つまみ39がスライドさ
れると、図示しないがスライド部材163と連結するリ
ンク機構を介して、スライド部材163が図中矢印X17
方向にスライドされる。すると、カセットホルダ54側
の係止片161とロック爪162との係止状態が解除さ
れることになり、カセットホルダ54は、図中上方向に
回動されることになる。この際、スライド部材163の
係止片167は、全体が矢印X17方向にスライドされる
ことにより、回動部材164の水平部169から一段下
がった水平部へスライドされることになり、ストッパ部
168に係止された状態にされる。このストッパ部16
8は、収縮バネ173により図中矢印X18方向に付勢さ
れるスライド部材163のスライド操作を阻止してい
る。これにより、カセットホルダ54が記録再生部53
を開蓋した状態において、テープカセット1の挿脱を可
能にする。
【0072】次に、磁気ヘッド61、62及びピンチロ
ーラ63とイジェクト機構160の関係について説明す
る。磁気ヘッド61、62及びピンチローラ63とイジ
ェクト機構160とをリンクするリンク機構180は、
上記図21に示すように、モード切換スライダ101と
イジェクト機構160のスライド部材163とを接続す
る接続アーム181と、磁気ヘッド61、62を昇降さ
せる回動カム部材182とを有する。
【0073】この接続アーム181は、一方の端部に設
けられた支軸183が立設されている。そして、この支
軸183は、イジェクト機構160のスライド部材16
3に設けられた凹部184に回動自在に填め込まれる。
接続アーム181は、その中間位置において、メカシャ
ーシ64に立設された支軸185に填め込まれ回動支点
とされている。したがって、この接続アーム181は、
スライド部材163が矢印X17方向にスライドされた際
には、矢印X20方向に回動し、スライド部材163が矢
印X18方向にスライドされた際には、矢印X21方向に回
動されることになる。一方、接続アーム181の他方の
端部には、略く字状のガイド穴186が設けられてい
る。このガイド穴186には、回動カム部材182に設
けられた支軸187が填め込まれる。また、接続アーム
181には、モード切換スライダ101と交差する位置
で曲部190が構成されている。
【0074】この回動カム部材182は、メカシャーシ
64の前面側に立設された支軸188を回動支点として
回動される。すなわち、スライド部材163が矢印X17
方向にスライドされることにより接続アーム181が矢
印X20方向に回動し、回動カム部材182が矢印X22
向に回動する。また、スライド部材163が矢印X18
向にスライドされることにより接続アーム181が矢印
21方向に回動し、回動カム部材182が矢印X23方向
に回動する。回動カム部材182の一方の端部側には、
アーム部189が設けられている。このアーム部189
は、その上面にカム面191が設けられている。このカ
ム面191は、磁気ヘッド61の磁気ヘッド支持アーム
119に設けられたボス192と磁気ヘッド62の磁気
ヘッド支持アーム119に設けられたボス193が当接
される。また、ピンチローラ63の支持アーム142に
設けられた突片194が当接される。さらには、このア
ーム部189の先端部には、曲折して係止片195が設
けられている。この係止片195は、モード切換スライ
ダ101に設けられたボス196に係止される。
【0075】このようなリンク機構180は、磁気テー
プ3の逆転方向の走行時に用いられる逆転用磁気ヘッド
61と、ピンチローラ63がテープカセット1の記録再
生用開口部7及びピンチローラ用開口部8よりカセット
本体2内に進入したモード1の状態では、テープカセッ
ト1の記録再生部53からのイジェクトを禁止する。す
なわち、図21に示すように、イジェクト機構160
は、上述したとおり、スライド部材163が矢印X18
向にスライドした状態にあり、カセットホルダ54の係
止片161とロック爪162が係止された状態でカセッ
トホルダ54の開蓋動作を禁止している。この際、スラ
イド部材163に連結された接続アーム181は、矢印
21方向に回動しており、回動カム部材182が矢印X
23方向に回動した状態にある。一方、モード切換スライ
ダ101は、上述したようにカムギヤ73が回転される
ことによりモード1の状態にある。この際、回動カム部
材182の係止片195とモード切換スライダ101の
ボス196とが突き当てられた状態にある。したがっ
て、回動カム部材182は、矢印X22方向に回動しよう
とした場合にも、係止片195がモード切換スライダ1
01のボス196が突き当てられていることから、矢印
22方向の回動動作が阻止される。すなわち、イジェク
ト機構160のスライド部材163が矢印X17方向へス
ライドが阻止されることになりイジェクトが禁止される
ことになる。
【0076】また、リンク機構180は、磁気ヘッド6
1、62及びピンチローラ63がカセット本体2内から
待避したモード2の状態では、テープカセット1の記録
再生部53からのイジェクトを可能とする。すなわち、
図24に示すように、モード2の状態においては、モー
ド切換スライダ101がモード1の状態より矢印X4
向にスライドした状態にある。したがって、回動カム部
材182の係止片195は、モード切換スライダ101
のボス196と突き当てられていない状態にある。そし
て、回動カム部材182が矢印X22方向への回動動作が
可能の状態にされている。したがって、接続アーム18
1は、イジェクト機構160のスライド部材163をロ
ック爪162とカセットホルダ54の係止片161との
係止状態を解除しイジェクトを行うため矢印X17方向に
スライドさせると、矢印X20方向に回動し、回動カム部
材182を矢印X22方向へ回動させる。すると、回動カ
ム部材182は、アーム部189のカム面171がボス
192、193及び突片194を持ち上げることにな
る。これにより、磁気ヘッド61、62及びピンチロー
ラ63をさらに待避させることができイジェクトを行う
ことができる。
【0077】さらに、リンク機構180は、磁気テープ
3の正転方向の走行時に用いられる正転用磁気ヘッド6
2と、ピンチローラ63がテープカセット1の記録再生
用開口部6及びピンチローラ用開口部8よりカセット本
体2内に進入したモード4の状態では、テープカセット
1の記録再生部53からのイジェクトを禁止する。すな
わち、図25に示すように、モード4の状態において
は、モード切換スライダ101がモード2の状態よりさ
らに矢印X4方向にスライドした状態にある。そして、
接続アーム181は、その曲部190がモード切換スラ
イダ101のボス196に突き当てられた状態にある。
また、イジェクト機構160は、上述したとおり、スラ
イド部材163が矢印X18方向にスライドした状態にあ
り、カセットホルダ54の係止片161とロック爪16
2が係止された状態でカセットホルダ54の開蓋動作を
禁止している。この際、スライド部材163に連結され
た接続アーム181は、矢印X21方向に回動しており、
回動カム部材182が矢印X23方向に回動した状態にあ
る。したがって、接続アーム181は、イジェクト機構
160のスライド部材163がカセットホルダ54を開
蓋操作するため矢印X17方向にスライドされた場合、接
続アーム181が矢印X20方向に回動しようとするが、
曲部190がモード切換スライダ101のボス196に
突き当てられることになることから、この動作が阻止さ
れることになる。これによりイジェクトが禁止されるこ
とになる。
【0078】さらにまた、リンク機構180は、磁気ヘ
ッド61、62及びピンチローラ63がカセット本体2
内から待避したモード3の状態では、テープカセット1
の記録再生部53からのイジェクトを可能とする。すな
わち、図26に示すように、モード3の状態において
は、モード切換スライダ101がモード3の状態より矢
印X3方向にスライドした状態にある。したがって、回
動カム部材182の係止片195は、モード切換スライ
ダ101のボス196と突き当てられていない状態にあ
る。そして、回動カム部材182が矢印X22方向への回
動動作が可能の状態にされている。したがって、接続ア
ーム181は、イジェクト機構160のスライド部材1
63をロック爪162とカセットホルダ54の係止片1
61との係止状態を解除しイジェクトを行うため矢印X
17方向にスライドさせると、矢印X20方向に回動し、回
動カム部材182を矢印X22方向へ回動させる。する
と、回動カム部材182は、アーム部189のカム面1
71がボス192、193及び突片194を持ち上げる
ことになる。これにより、磁気ヘッド61、62及びピ
ンチローラ63をさらに待避させることができイジェク
トを行うことができる。
【0079】このような記録及び/又は再生装置30
は、磁気テープ3を駆動させる駆動モータ132の他に
別途モード切換えモータ65を設けている。そして、こ
のモード切換えモータ65は、カムギヤ73を回転させ
ることにより、モード切換え機構を動作させ磁気ヘッド
61、62及びピンチローラ63の昇降をさせると共に
リール軸回転ギヤ107、108の選択を行うことによ
りモード1〜モード4への切り換えを行う。このよう
に、記録及び/又は再生装置30は、駆動モータ132
とモード切換えモータ65の二つのモータを設け、それ
ぞれ磁気テープ3の走行のためとモードを切り換えるた
めとで役割を分担している。したがって、記録及び/又
は再生装置30は、モード切換え機構の構成の簡素化を
図ると共に装置全体の小型化を図ることができる。
【0080】また、記録及び/又は再生装置30は、イ
ジェクト機構160とモード切換スライダ101がリン
クされており、モード2及びモード3の磁気テープ3の
記録及び/又は再生が行われない状態、すなわちモード
2及びモード3に限ってテープカセット1の記録再生部
53からの取り出し操作を可能にしている。したがっ
て、記録及び/又は再生装置30は、モード1及びモー
ド4時にテープカセット1のイジェクトが行われること
がないことから、この状態で無理にテープカセット1を
取り出す操作が防止され、磁気ヘッド61、62及びピ
ンチローラ63を損傷させることを防止することができ
る。また、このイジェクト機構160は、リンク機構1
80を介してモード切換スライダ101にリンクされる
ことで、その構成の簡素化、小型化が図られる。
【0081】以上、通常のテープカセットの約4分の1
の大きさを有するテープカセットの記録及び/又は再生
装置30について詳細に説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば光ディスク、光磁気ディ
スク等の円盤状記録媒体が回転自在に収納されるディス
クカートリッジの記録及び/又は再生装置に適用しても
よい。また、小型の記録及び/又は再生装置のみならず
通常の大きさを有した記録及び/又は再生装置に適用し
てもよいのは勿論である。
【0082】
【発明の効果】本発明に係る記録及び/又は再生装置に
よれば、第1のモータでテープ状記録媒体が走行され、
第2のモータによりリール軸回転ギヤの選択が行われる
ことから、装置の動作をさせる駆動源を分業でき、例え
ばモード切り換え等を行うための機構の簡素化を図るこ
とができると共に装置全体の小型化を図ることができ
る。
【0083】また、本発明に係る記録及び/又は再生装
置によれば、リンク手段により移動手段とイジェクト手
段とをリンクさせ記録及び/又は再生手段が待避状態に
ある場合に限りこのイジェクト手段のロック爪と係合部
との係合状態が解除される。したがって、記録及び/又
は再生手段が記録再生位置にある時、イジェクトするこ
とが禁止されることから、記録及び/又は再生手段を損
傷させることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープカセットの全体斜視図である。
【図2】実施の形態で説明する記録及び/又は再生装置
の外観斜視図である
【図3】メカシャーシとカセットホルダの全体斜視図で
ある。
【図4】同記録及び/又は再生装置の4つのモードの磁
気ヘッド及びピンチローラの状態を説明するための図で
ある。
【図5】メカシャーシに設けられた駆動系を説明するた
めの平面図である。
【図6】カムギヤに設けられた第1のカム溝、第2のカ
ム溝を説明するための平面図である。
【図7】カムギヤ上に取り付けられる検出スイッチの取
り付け状態を説明するための断面図である。
【図8】検出スイッチの基台に設けられた固定接点部を
説明するための平面図である。
【図9】検出スイッチの回転体に設けられた端子を説明
するための斜視図である。
【図10】検出スイッチの平面図である。
【図11】磁気ヘッドの取り付け状態を説明するための
平面図である。
【図12】磁気ヘッドの取り付け状態を説明するための
側面図である。
【図13】磁気ヘッド用支持アームがメカシャーシに支
持される状態を説明するための要部側面図である。
【図14】モード1における磁気ヘッドとその駆動系と
の関係を説明するための平面図である。
【図15】モード2における磁気ヘッドとその駆動系と
の関係を説明するための平面図である。
【図16】モード4における磁気ヘッドとその駆動系と
の関係を説明するための平面図である。
【図17】モード3における磁気ヘッドとその駆動系と
の関係を説明するための平面図である。
【図18】ピンチローラの支持機構を説明するための平
面図である。
【図19】モード2の状態におけるピンチローラの位置
を説明するための平面図である。
【図20】モード4の状態におけるピンチローラの位置
を説明するための平面図である。
【図21】モード1の状態において、イジェクト機構と
イジェクト機構と磁気ヘッド用支持アームのリンク機構
とを説明するための平面図である。
【図22】カセットホルダか開蓋された状態を説明する
ためのイジェクト機構の平面図である。
【図23】カセットホルダか閉塞された状態を説明する
ためのイジェクト機構の平面図である。
【図24】モード2の状態におけるイジェクト機構とリ
ンク機構の状態を説明するための平面図である。
【図25】モード3の状態におけるイジェクト機構とリ
ンク機構の状態を説明するための平面図である。
【図26】モード3の状態におけるイジェクト機構とリ
ンク機構の状態を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット、2 カセット本体、3 磁気テー
プ、18、19 誤記録防止機構、20、21 穴部、
22、23 切除片、30 記録及び/又は再生装置、
61 磁気ヘッド、62 磁気ヘッド、63 ピンチロ
ーラ、64 メカシャーシ、65 モード切換えモー
タ、73 カムギヤ、75 第1のカム溝、76 第2
のカム溝、107、108 リール軸回転ギヤ、135
連結レバー、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のモータを駆動源としてテープ状記
    録媒体を走行させるテープ駆動手段と、 第2のモータにより可動されると共に第1のカム溝が形
    成されたカムギヤと、 一対のリール軸に接続されリール軸を回転させる一対の
    リール軸回転ギヤと、 上記第1のカム溝と連結されると共に上記リール軸回転
    ギヤの何れか一を選択する第1の選択手段とを有し、 上記第1の選択手段は、上記カムギヤが回転されること
    により、一方の第1のリール軸回転ギヤを回転させる第
    1の位置と、他方の第1のリール軸回転ギヤを回転させ
    る第2の位置とに亘って移動することを特徴とする記録
    及び/又は再生装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の選択手段が上記第1の位置及
    び第2の位置にあるときは、テープ状記録媒体は高速走
    行されることを特徴とする請求項1記載の記録及び/又
    は再生装置。
  3. 【請求項3】 さらに上記一対のリール軸回転ギヤの何
    れか一を選択する第2の選択手段が設けられており、 この第2の選択手段は、上記カムギヤが可動されること
    により上記第1の選択手段が上記第1及び第2の位置の
    何れにも位置しない第3の位置にある時に、上記リール
    軸回転ギヤの何れか一を選択することを特徴とする請求
    項1記載の記録及び/又は再生装置。
  4. 【請求項4】 上記第2の選択手段は、テープ状記録媒
    体を定速走行させる際にリール軸回転ギヤの何れか一を
    選択することを特徴とする請求項3記載の記録及び/又
    は再生装置。
  5. 【請求項5】 上記カムギヤには、さらに第2のカム溝
    が設けられており、 上記第2のカム溝には、第1の連結手段が接続され、 この第1の連結手段は、上記第1の選択手段が第3の位
    置にある時磁気ヘッドとピンチローラをテープカセット
    内に進入させる記録再生位置に移動させ、第1の選択手
    段が第1又は第2の位置にある時磁気ヘッドとピンチロ
    ーラをテープカセット外に待避された待避位置に移動さ
    せることを特徴とする請求項3記載の記録及び/又は再
    生装置。
  6. 【請求項6】 上記第2の選択手段は、上記第1の連結
    手段と第2の連結手段を介して接続されることを特徴と
    する請求項5記載の記録及び/又は再生装置。
  7. 【請求項7】 記録及び/又は再生手段により記録媒体
    の記録及び/又は再生が行われる記録再生部が構成され
    るシャーシに対してこの記録再生部を開閉自在に閉塞す
    る蓋体とその動作を共にするように支持されると共に記
    録媒体カセットを保持するカセット保持手段と、 上記記録再生部において、上記記録及び/又は再生手段
    が上記記録媒体カセット内に記録再生用開口部より進入
    し記録媒体の記録及び/又は再生を行う記録再生位置と
    記録及び/又は再生手段が記録媒体カセット外に位置す
    る待避位置とに亘って移動させる移動手段と、 上記カセット保持部材に設けられた係合部に上記シャー
    シ側に設けられたロック爪が係合することにより上記蓋
    体が上記記録再生部を閉塞した閉状態に維持し、このロ
    ック爪と係合部との係合状態が解除されることにより記
    録再生部を開状態にする上記記録媒体のイジェクト手段
    と、 上記移動手段とイジェクト手段とをリンクさせ上記記録
    及び/又は再生手段が上記待避状態にある場合に限りこ
    のイジェクト手段のロック爪と係合部との係合状態が解
    除されるように動作させるリンク手段と、 を備える記録及び/又は再生装置。
  8. 【請求項8】 上記記録媒体はテープ状記録媒体であ
    り、上記記録媒体カセットはカセットであることを特徴
    とする請求項7記載の記録及び/又は再生装置。
  9. 【請求項9】 さらに、上記テープ状記録媒体を走行さ
    せるキャプスタンとピンチローラとを備え、 ピンチローラは、上記記録及び/又は再生手段が記録再
    生位置にある時には、テープカセットに設けられたテー
    プ駆動用開口部より進入し上記テープ状記録媒体に圧着
    され、上記記録及び/又は再生手段が上記待避位置にあ
    る時はには、記録媒体カセット外に位置することを特徴
    とする請求項8記載の記録及び/又は再生装置。
JP35448196A 1996-12-19 1996-12-19 記録及び/又は再生装置 Withdrawn JPH10188407A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35448196A JPH10188407A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 記録及び/又は再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35448196A JPH10188407A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 記録及び/又は再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10188407A true JPH10188407A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18437862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35448196A Withdrawn JPH10188407A (ja) 1996-12-19 1996-12-19 記録及び/又は再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10188407A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0310114B1 (en) Signal recording-reproducing apparatus for use with cassette
KR100336929B1 (ko) 기록매체를수납하는카트리지용기록재생장치
JP3090411B2 (ja) ディスクチェンジャー装置
US5541809A (en) Electronic equipments chassis made from bent sheet metal
WO1998027554A1 (fr) Editeur video, editeur et editeur portable
US3485963A (en) Ultraminiature tape recorder with two-way gravity-operated control switch actuated by change in vertical orientation of recorder
US4757413A (en) Recording and reproducing apparatus
EP0600704A2 (en) Cassette accommodating type electronic equipment
JPH10188407A (ja) 記録及び/又は再生装置
WO1995032501A1 (fr) Dispositif d'enregistrement et/ou de reproduction utilisant une cassette a bande magnetique
JPH10188396A (ja) 位置検出機構及び記録及び/又は再生装置
JPH10188243A (ja) 回動部材の支持機構及び磁気ヘッドの支持機構
JPH10188398A (ja) 駆動機構切換装置およびテープカセットの記録及び/又は再生装置
JP3557822B2 (ja) 記録及び/又は再生装置
JPH10188397A (ja) テープカセットの記録及び/又は再生装置
JP3858672B2 (ja) 記録及び/又は再生装置
US5943182A (en) Magnetic recording and/or playback apparatus with reduced drive belt tension during high-speed tape drive
US5953182A (en) Head moving and holding mechanism for reversible tape recorder
JPS60205848A (ja) 記録再生装置
JP3736009B2 (ja) 記録及び/又は再生装置
JPH0729346A (ja) ディスクカートリッジおよびディスクドライブ装置とディスクチェンジャー装置
JP3903771B2 (ja) 記録再生装置
JPH054100Y2 (ja)
JPH10188391A (ja) スイッチ機構及び記録媒体カセット保持装置
JPH10302348A (ja) テープレコーダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302