JPH10188202A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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JPH10188202A
JPH10188202A JP27769697A JP27769697A JPH10188202A JP H10188202 A JPH10188202 A JP H10188202A JP 27769697 A JP27769697 A JP 27769697A JP 27769697 A JP27769697 A JP 27769697A JP H10188202 A JPH10188202 A JP H10188202A
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core
magnetic head
head device
magnetic
tip
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JP27769697A
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Hiroshi Takegawa
洋 武川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度の光磁気/磁気ディスクの対応するた
め、磁気ヘッドコア装置の生成する磁界を小面積の範囲
に絞り込む。 【解決手段】 磁気ヘッド装置10において、磁気ヘッ
ドコア11aの先端部13を切妻屋根状の形状とし、エ
ッジ効果を利用して磁界を絞り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用磁気ヘッド
装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク、磁気ディスク、
磁気テープの如き情報記録媒体に対して、外部磁界を印
加してデジタル情報信号の記録を行うように構成された
磁気ヘッド装置が提案されている。
【0003】この磁気ヘッド装置は、磁気ディスクの如
き磁気記録媒体に対しては、外部磁界を印加することに
よって該磁気記録媒体の局所的な磁化方向をこの外部磁
界に倣わせ、デジタル情報信号の記録をする。
【0004】また、上記磁気ヘッド装置は、光磁気ディ
スクの如き光磁気記録媒体の信号記録層に対して用いる
場合には、レーザビームが上記信号記録層に集光されて
照射されいわゆるキュリー温度以上に加熱され保磁力を
失っている該信号記録層の局所部に外部磁界を印加する
ことによって、該局所部の磁化方向を外部磁界に倣わ
せ、デジタル情報信号の書込みをする。
【0005】この磁気ヘッド装置は、電気的に与えられ
る変調されたデジタル情報信号を磁束に変換し、情報記
録媒体に記録するために該磁束を上記信号記録層の小面
積の領域に集束させる。上記磁気ヘッド装置は、コアと
このコアの外周面に巻回されたコイルとを備える。上記
コアは、透磁率の高い材料で形成され、コイルで発生す
る磁束を集束させる。
【0006】図26に示すように、コア11aは略々棒
状で基端部に一体的に連設されたヨーク11bと共にE
字形状をなす。上記磁束はコア11a内に集束され、こ
のコア11aの先端部分13に導かれる。上記先端部分
13は、主面16に垂直な小面積の平面となっている。
上記先端部分13は、上記コア11aによって導かれる
磁束を小面積に絞り込んで磁束密度を高める。そして、
上記先端部分13は、上記光磁気記録媒体に近接または
摺接されて、上記信号記録層に外部磁界を印加してデジ
タル情報信号を記録する。
【0007】ここで、上記コア11a及びこのコア11
aの基端部に一体的に連設されたヨーク11bの寸法の
一例を挙げると、コア11aについての高さa’は1.
76mm、ヨーク11bについての高さb’は1.45
mm、先端部分13の幅c’は0.4mm、コア11a
及びヨーク11bの奥行きd’は共通で0.5mmであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタル情
報信号が高密度に記録される光磁気記録媒体が提案され
ている。このような光磁気記録媒体に対応する磁気ヘッ
ド装置は、この高密度化に対応して省電力性と磁界反転
帯域を向上させるために印加する外部磁界を十分小面積
の領域に絞り込むことが要求される。
【0009】上述の従来の磁気ヘッド装置においては、
印加する外部磁界を小面積の領域に絞り込むためには、
コア11aの光磁気記録媒体に近接する先端部分13の
平面の面積を小さくする、すなわちコア11aを細くす
ればよい。しかし、コア11aを細くすると、上記磁気
ヘッド装置の機械的強度が低下し、ひいては上記磁気ヘ
ッド装置の生産性や上記磁気ヘッドの製品の特性に悪影
響を及ぼすという問題がある。また、上記コア11aの
先端部分13の形状が平面であることに由来する問題が
ある。すなわち、磁束は、透磁率の高い物質の尖端部に
集束するいわゆるエッジ効果を有する。このため、磁束
は上記平面の中央よりも周縁部に集束し、結果として分
散することになる。すなわち、上記磁気ヘッド装置は、
磁束を一点を中心として絞り込むことができないという
問題点がある。
【0010】上述の従来の磁気ヘッド装置においては、
光磁気ディスクに印加する外部磁界の磁束を集中させる
ためには二つの方法がある。一つは、上記コア11aの
先端部分13の平面の小面積化、すなわちコア11aを
細くすることで磁束を集束するという方法である。この
方法には、上述のように上記磁気ヘッド装置の機械的強
度の点で問題が生じる。もう一つの方法は、コイルの巻
数を多くして磁束の強さを全体として高めるという方法
である。この方法では、上記磁気ヘッドは、コイルが大
型化するので、装置全体として大型化し重量が増加する
という問題点がある。また、上記磁気ヘッドは、発生す
る磁界が全体として強くなるので、磁束を集束した領域
が結果として広がってしまうという問題点がある。
【0011】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、機械的強度が損なうことなく、
また、大型化したり重量が増加することなく、光磁気デ
ィスクに印加する外部磁界を小面積の領域に絞りこみ、
高い磁束密度を発生する磁気ヘッド装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係る磁気ヘッド装置は、
コアと、このコアの外周面に巻回されるコイルとを備
え、上記コアは、基端側より先端側が小径である。
【0013】このため、本発明に係る磁気ヘッド装置
は、上述のいわゆるエッジ効果によって、上記コイルで
発生した磁束を情報記録媒体の磁気記録層上の小面積の
領域に絞り込むことができる。また、上記磁気ヘッド装
置は、コアの形状により上記磁気記録層上の磁界の分布
を設定することができる。さらに、上記ヘッド装置は、
コアを機械的強度を保持する製造、加工が容易な形状と
することができる。そして、上記ヘッド装置は、上記エ
ッジ効果によって既存の磁束を十分に小面積の領域に絞
り込み、十分に高密度の磁束密度が得られるので、あえ
て上記コイルの巻数を増やす必要はない。
【0014】また、本発明に係る磁気ヘッド装置は、上
述の磁気ヘッド装置において、上記コアの先端部近傍
は、テーパ状、角錐状または円錐状の尖端であることと
したものである。
【0015】上記先端部近傍のそれぞれの形状の尖端に
よって、上記情報記録媒体の磁気記録層上に印加する外
部磁界は固有の分布をなし、また、製造工程における加
工の容易さも異なる。従って、上記磁気ヘッドは、所望
の条件によって上記尖端部近傍の形状について選択する
ことができる。
【0016】そして、本発明に係る磁気ヘッド装置は、
上記先端部近傍の上記コアの横断面が該平面内の少なく
とも1組の直交する2方向について径が異なることとし
たものである。
【0017】上記磁気ヘッド装置の上記横断面が少なく
とも1組の直交する2方向について径が異なるので、上
記情報記録媒体の磁気記録層に印加する外部磁界も上記
磁気記録層内の少なくとも1組の直交する2方向につい
て径が異なる分布をなす。上記磁気ヘッドは、情報記録
媒体の記録トラックに記録を行う際には、情報記録媒体
の記録トラックの走行方向とこの走行方向に直交する方
向への変位であって、上記レーザビームに対する相対変
位に余裕を持たせる必要がある。このように、直交する
2方向についてそれぞれ独立に余裕を持たせることが必
要なので、上述の外部磁界の分布は有用である。
【0018】また、本発明は、上記横断面の長手方向
は、情報記録ディスクの径方向に一致することとしたも
のである。上記磁気ヘッド装置は、上述したように磁気
ヘッドの上記相対変位に余裕を持たせる必要があるが、
特に情報記録ディスクに記録を行う場合には上記直交す
る方向により大きな余裕を持たせる必要がある。上記磁
気ヘッド装置は、上記長手方向に対応する軸を情報記録
ディスクの径方向に一致させることにより、上記長手方
向を上記情報記録ディスクの記録トラックに垂直な方向
に常に一致させることができる。このとき、上記記録ト
ラックの走行方向と直交する方向により余裕を確保する
ことができる。
【0019】さらに、本発明は、上記横断面の長手方向
は、情報記録ディスクの接線方向に一致することとした
ものである。上記磁気ヘッド装置は、上述のように磁気
ヘッドの上記相対変位に余裕を持たせる必要があるが、
情報記録ディスクに記録を行う場合に、上記記録トラッ
クの走行方向により大きな余裕を持たせなければならな
いときがある。上記磁気ヘッド装置は、上記長手方向に
対応する軸を情報記録ディスクの接線方向に一致させる
ことにより、上記長手方向を上記情報記録ディスクの記
録トラックに平行な方向に常に一致させることができ
る。このとき、上記記録トラックの走行方向に平行する
方向により余裕を確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0021】この実施の形態は、本発明に係る磁気ヘッ
ド装置を、光磁気記録媒体として光磁気ディスクを用い
てデジタル情報信号の記録を行う装置として構成したも
のである。
【0022】上記光磁気ディスクは、図3及び図4に示
すように、薄い筐体状のカートリッジ105に回転可能
なように収納されて、ディスクカートリッジ120を構
成している。
【0023】上記光磁気ディスクは、直径が例えば64
mm程度のポリカーボネイトの如き透明合成樹脂材料よ
りなるディスク基板に、磁性材料からなる信号記録層が
被着形成されて構成されている。
【0024】この信号記録層は、集光されたレーザビー
ムの照射等の手段により局所的にいわゆるキュリー温度
以上に加熱され、この加熱された部分に、デジタル情報
信号に応じて変調された外部磁界が印加されることによ
り、該デジタル情報信号の書き込みをなされる。このよ
うに書き込まれたデジタル情報信号は、上記信号記録層
にレーザビームの如き直線偏光光束を照射し、この光束
の反射光束についての該記録信号記録層におけるいわゆ
るカー効果による偏光方向の回転を検出することによ
り、読み出すことができる。
【0025】上記カートリッジ105は、一辺の長さが
該光磁気ディスクの直径に略々対応した矩形状の主面部
を有する薄い筐体状に構成されている。このカートリッ
ジ105は、図3に示すように、上面側の主面部に、上
記光磁気ディスクの信号記録面の一部を外方に臨ませる
ための磁気ヘッド装置用開口部123を有している。ま
た、このカートリッジ105は、図4に示すように、下
面側の主面部の上記磁気ヘッド装置用開口部123に対
向する位置に光学ピックアップ用開口部122を有し、
この下面側の主面部の略々中央部分にチャッキング用開
口部113を有している。このディスクカートリッジ1
20は、上記光磁気記録装置に対して、図3及び図4中
矢印Aで示すように、前方方向に挿入されて装着され
る。
【0026】上記ディスクカートリッジ120のカート
リッジ105において、上記磁気ヘッド装置用開口部1
23及び上記光学ピックアップ用開口部122は、シャ
ッタ部材106に依って開閉可能となされている。この
シャッタ部材106は、これら開口部123,122に
対応した互いに平行に相対向されたシャッタ板部と、こ
れらシャッタ板部の一端側同士間を連結する連結部とを
有して、合成樹脂材料または金属材料により、一体的に
構成されている。このシャッタ部材106は、上記連結
部を、上記カートリッジ105の一側部に形成された支
持溝部107に摺動可能に支持されている。すなわち、
上記シャッタ部材106は、上記カートリッジ105の
一側部に沿って後方にスライドされることにより上記各
開口部123,122を開蓋し、後方側より前方にスラ
イドされて初期位置に復帰されると上記各シャッタ板部
により該各開口部123,122を閉蓋する。
【0027】上記シャッタ部材106には、上記連結部
の略々中央位置に、側方側に向けて、シャッタ閉蓋孔1
08が開設されている。このシャッタ閉蓋孔108は、
上記光磁気記録装置において上記シャッタ部材106を
閉蓋操作するための部材が係合するためのものである。
【0028】上記光磁気ディスクの中心部には、円形の
位置決め孔(チャッキング孔)104が開設されてい
る。この位置決め孔104は、上面側より、チャッキン
グプレート102により閉蓋されている。このチャッキ
ングプレート102は、鉄やステンレスの如き、磁性を
有する金属材料により、上記位置決め孔104に略々対
応した直径の円盤状に形成されている。これら位置決め
孔104及びチャッキングプレート102は、上記チャ
ッキング用開口部113を介して、上記カートリッジ1
05の外方に臨んでいる。
【0029】そして、上記カートリッジ105の下側主
面部には、対をなす前方側及び後方側位置決め穴10
9,110が形成されている。上記前方側位置決め穴1
09は、上記光学ピックアップ用開口部122の前方側
の主面部の縁部近傍に位置しており、長径方向が前後方
向となされた長円形に形成されている。また、上記後方
側位置決め穴110は、上記光学ピックアップ用開口部
122の後方側の主面部の縁部近傍に位置しており、円
形に形成されている。
【0030】また、上記各カートリッジ105の下側主
面部後方側の他側側の縁部近傍には、複数の識別用穴1
24が形成されている。これら識別用穴124は、この
カートリッジ105が収納しているディスクの種別や状
態、例えばデジタル情報信号の記録が可能か否かを識別
するためのものである。上記ディスクカートリッジ12
0のカートリッジ105内には、上記識別用穴124に
対応して、後側面部にセーブノッチ114が設けられて
いる。このセーブノッチ114は、移動操作されること
により、上記識別用穴124のうちの一の内部に進退
し、この識別用穴124の深さを変えて、デジタル情報
信号の記録可否の識別状態を切り換える。さらに、この
カートリッジ105の下側主面部前方側の他側側の縁部
には、被係合凹部112が形成されている。
【0031】上記ディスクカートリッジ120のカート
リッジ105においては、下側主面部の前方側縁部に、
光磁気ディスク識別凹部111が形成されている。この
光磁気ディスク識別凹部111は、下側主面部よりの深
さが所定の深さとなっており、この深さにより、収納さ
れているディスクが上記光磁気ディスクであることを識
別できるようになされている。
【0032】そして、この光磁気記録装置は、図1及び
図2に示すように、上記ディスクカートリッジ120の
大きさに略々対応した大きさのシャーシ1を有して構成
されている。
【0033】上記シャーシ1上には、上記ディスクカー
トリッジ120が位置決めされて装着される。すなわ
ち、上記シャーシ1は、上面部に前後一対の位置決めピ
ン27,28を有しており、これら位置決めピン27,
28を上記位置決め穴109,110に対応させて嵌合
させることにより、上記各ディスクカートリッジ120
を位置決めする。
【0034】上記各ディスクカートリッジ120の上記
シャーシ1上への装着は、このシャーシ1の上方側にこ
のシャーシ1に対して接離可能に配設された図示しない
カートリッジホルダに該ディスクカートリッジ120を
挿入することにより行われる。すなわち、上記シャーシ
1より離間させた上記カートリッジホルダに対して上記
ディスクカートリッジ120を前方方向に挿入し、この
カートリッジホルダに該ディスクカートリッジ120を
保持させ、そして、このカートリッジホルダを該シャー
シ1に近接させることにより、該ディスクカートリッジ
120は、該シャーシ1上に装着される。
【0035】なお、上記ディスクカートリッジ120
は、上記カートリッジホルダに挿入操作されたとき、上
記シャッタ部材106を開蓋操作される。
【0036】上記シャーシ1上の略々中央部には、ディ
スクテーブル22が配設されている。このディスクテー
ブル22は、上記シャーシ1に取付けられたスピンドル
モータ21の駆動軸、すなわち、スピンドル軸に中心部
を取付けられている。
【0037】このディスクテーブル22は、上面部に上
記光磁気ディスク101の位置決め孔104に嵌合する
位置決め突起部を有している。この位置決め突起部は、
略々円錐台形状に形成され、上記位置決め孔104に円
滑に嵌入されるようになされている。この位置決め突起
部は、上記スピンドル軸に対して同軸状となるように形
成されている。この位置決め突起部は、上記位置決め孔
104に嵌入されると、この位置決め孔104の内周部
を保持し、上記光磁気ディスク101を上記ディスクテ
ーブル22に対して位置決めさせる。
【0038】上記位置決め突起部には、マグネットが配
設されている。マグネットは、上記位置決め突起部が上
記位置決め孔104に嵌入されたとき、上記チャッキン
グプレート102を吸引し、上記光磁気ディスク101
を上記ディスクテーブル22に対して保持させる。
【0039】すなわち、上記ディスクカートリッジ12
0が上記シャーシ1上に装着されたときには、このディ
スクカートリッジ120の光磁気ディスク101は、図
2に示すように、上記チャッキング用開口部113を介
して、上記位置決め孔104に上記位置決め突起部を嵌
合された状態で、上記ディスクテーブル22上に位置決
めされて保持される。
【0040】そして、この光磁気記録装置においては、
上記シャーシ1上には、光学ピックアップ装置3が配設
されている。この光学ピックアップ装置3は、光学ブロ
ック部を有し、この光学ブロック部内に、レーザダイオ
ードの如き光源、この光源が発する光束を導く種々の光
学デバイス、該光束を集光させて射出する対物レンズ2
3、及び、この対物レンズ23より射出された光束の反
射光束を検出する光検出器を内蔵して構成されている。
【0041】この光学ピックアップ装置3は、上記光磁
気ディスク101の信号記録面に対して、上記対物レン
ズ23より射出する光束を照射することにより、該光磁
気ディスク101よりのデジタル情報信号の読み出しを
行い、また、後述する磁気ヘッド装置と共働して該光磁
気ディスク101に対するデジタル情報信号の書き込み
を行う。
【0042】すなわち、この光学ピックアップ装置3
は、上記光磁気ディスク101の信号記録面に集光させ
たレーザビームを照射することにより局所的にいわゆる
キュリー温度以上に加熱する装置である。
【0043】この光学ピックアップ装置3は、上記シャ
ーシ1上において、このシャーシ1に対して保持部材2
4,25により取付けられた一対のガイドシャフト2
6,29によって、上記ディスクテーブル22に対する
接離方向に移動可能に支持されている。そして、光学ピ
ックアップ装置3は、上記シャーシ1上に配設された図
示しないピックアップ送りモータの駆動力により、送り
操作される。
【0044】上記光学ピックアップ装置3は、上記シャ
ーシ1上を送り操作されることにより、上記シャーシ1
上に装着されたディスクカートリッジ120の下面部の
光学ピックアップ用開口部122を介して、上記ディス
クテーブル22により保持されて回転操作される光磁気
ディスク101の信号記録領域の全面に対して、デジタ
ル情報信号の書き込み、または、読み出しを行う。
【0045】上記光学ピックアップ装置3は、2軸デバ
イスによって対物レンズ23の位置を微調整することが
できるようになっている。上記光磁気ディスク101の
トラックの位置は、回転中に変動するが、上記対物レン
ズ23を上記2軸デバイスで制御して上記光磁気ディス
ク101のトラックの変動に追随し、上記加熱部となる
レーザビームの焦点が常にトラック上にあるように調整
する。
【0046】そして、上記光学ピックアップ装置3に
は、ヘッドアーム2を介して、磁気ヘッド装置10が取
付けられている。この磁気ヘッド装置10は、上記対物
レンズ23に対向されている。この磁気ヘッド装置10
は、上記デジタル情報信号に応じて変調された電流が供
給されるコイル12を有して構成され、上記対物レンズ
23の方向に変調された磁束を発生するようになされて
いる。
【0047】上記ディスクカートリッジ120が上記シ
ャーシ1上に装着されたとき、上記光磁気ディスク10
1は、上記対物レンズ23と上記磁気ヘッド装置10と
の間に位置される。上記磁気ヘッド装置10は、上記磁
気ヘッド用開口部123を介して、上記光磁気ディスク
101に臨む。
【0048】すなわち、この磁気ヘッド装置10は、上
記光磁気ディスク101の信号記録面に対して、デジタ
ル情報信号に応じて変調された外部磁界を印加する装置
である。
【0049】この磁気ヘッド装置10は、図6に示すよ
うに、コア11aと、このコア11aを巻回するコイル
12とを有する。上記コア11aは、略々棒状で透磁率
の高い材料を用いて基端部に一体的に連設されたヨーク
11bとともにE字形状をなしている。上記光磁気ディ
スク101に近接する上記コア11aの先端部分13は
切妻屋根状であり、この先端部分13の稜15は上記ヘ
ッドコアの主面16に垂直である。
【0050】ここで、図7に示すように、上記コア11
a及びこのコア11aの基端部に一体的に連設されたヨ
ーク11bの寸法の一例を挙げると、コア11aについ
ての高さaは1.76mm、ヨーク11bについての高
さbは1.45mm、先端部分13の幅cは0.4m
m、コア11a及びヨーク11bの奥行きdは共通で
0.5mm、稜15において2平面のなす角θは90度
である。
【0051】上記コイル12は、変調されたデジタル情
報信号を乗せた電流を供給され、このデジタル情報信号
に対応する磁束を生成する。上記コイル12は、上記磁
束を上記コア11aに効率良く伝えられるように、上記
コア11aの外周面に巻回されている。
【0052】上記磁束は、上記コア11aに集束され、
さらに、いわゆるエッジ効果により切妻屋根状の上記先
端部分13の稜15に集束する。この稜15は、上記光
磁気ディスク101の表面に近接しつつ絞り込まれた外
部磁界を印加してデジタル情報信号を上記磁気記録層に
記録する。
【0053】図5を参照すると、上記コア11aは、上
記記録トラックの位置が上記磁気ヘッド装置の位置から
相対的に変動していない状態で上記光磁気ディスク10
1の上記レーザビームの焦点の位置が稜15の中央に相
当するように配設される。また、上記11aの配置は、
上記稜15の方向が上記光ディスクの径方向と一致する
ように配設される。これによって、上記光磁気ディスク
101の記録トラックの上記磁気ヘッドに対する相対的
な位置が回転中に少々変動しても、レーザビームの焦点
を上記光磁気ディスク101の上記稜15に対応する位
置に常に持ってくることができる。従って、上記レーザ
ビームの焦点である加熱部は、常に磁束が集束する領域
に位置することができる。
【0054】ここで、この実施の形態に係るコア11a
と、従来のコア11aの生成する磁界の強度を図示す
る。これらの磁界の強度Hzは、上記ヘッドコア11a
の先端部分13の近傍で図9乃至図11の示すように分
布する。図中の実線はこの実施の形態の場合であり座標
系は図8の通りである。破線は従来の場合であり座標系
は図27の通りである。なお、この結果はシミュレーシ
ョンによって得たものである。
【0055】この実施の形態の場合のz軸方向の磁界の
強さHzのx軸方向への分布は、図9に示すように、従
来の場合に類似していて、エッジ効果による極大が看て
取られる。なお、測定点のz座標及びy座標はそれぞれ
30μm及び0μmである。
【0056】この実施の形態の場合のz軸方向の磁界の
強さHzのy軸方向への分布は、図10中に実線で示す
ように、稜15から遠ざかるにつれなだらかに減少す
る。一方、従来の場合には、同図中で破線で示されるよ
うに、上記平面の周縁に対応して極大を生ずる。なお、
測定点のz座標及びx座標はそれぞれ30μm及び0μ
mである。
【0057】この実施の形態の場合のz軸方向の磁界の
強さHzのz軸方向への分布は、図11の実線で示すよ
うに、稜15に接近するにつれいわゆるエッジ効果によ
って発散する。しかし、稜15から離れるにつれ、図中
の破線で示される従来の場合に近付く。なお、測定点の
x座標とy座標は、両者とも0μmである。
【0058】なお、上記コア11aは、先端部分13の
切妻屋根状の部分の稜15が必ずしも主面16に垂直で
ある必要はない。上記コア11aは、例えば先端部分1
3の稜15が主面16に平行な形状であってもよい。こ
の他のヘッドコア11a及びヨーク11bを図12に示
す。
【0059】また、上記コア11a及び基端部に一体的
に連設されるヨーク11bは、必ずしもE字形状である
必要はなく、例えば磁束をより集束させるために上記コ
ア11aとヨーク11bとの間隙を詰めてω字状として
もよい。この他のヘッドコア11a及びヨーク11bを
図13に示す。
【0060】さらに、上記コア11aの先端部分13
は、基端側から先端側にかけて、テーパ状、円錐状、角
錐状とされるものであって、上記切妻屋根型の他の形状
とすることも可能である。例えば、先端部分13は、図
14に示す円錐形、図15に示す円錐台形、図16に示
す角錐形、図17に示す角錐台形が挙げられる。さら
に、先端部分13としては、図18に示すように横断面
が長円で尖端部が一直線になるよう縮径された形状、図
19に示すように横断面が長円で尖端部がこれより小さ
な長円に縮径された形状、図20に示すように角柱の先
端側の対向する側面部を傾斜状にして先端面を長方形に
した形状が挙げられる。
【0061】また、上記コア11aの先端部分13は、
上述のような基端側から先端側にかけて、段状の形状と
することも可能である。例えば、先端部分13は、図2
1に示すように、基端部分の中心軸上に位置する四角
柱、図22に示すように、基端部分の中心軸上に位置す
る楕円柱、図23に示すように、基端部分と角部で一致
されている四角柱、図24に示すように、基端部分の一
辺と長辺が長さが同一で、かつ基端部分の中心軸上に位
置する長方角柱、または図25に示すように、基端部の
一辺と長辺が同一で、かつ基端部分の中心軸上に位置さ
れていない長方角柱にした形状が挙げられる。
【0062】なお、上記コア11aの配置は、上記稜1
5の方向が上記光ディスクの接線方向と一致するように
配設することもできる。これによって、何らかの理由に
よって、上記磁気ヘッドと上記レーザビームの焦点との
位置関係が上記記録トラックの接線方向に相対的に変動
しても、上記レーザビームの焦点を上記光磁気ディスク
101の上記稜15に対応する位置に常に持ってくるこ
とができる。従って、上記レーザビームの焦点である加
熱部は、常に磁束が集束する領域に位置することができ
る。
【0063】また、この実施の形態では光磁気ディスク
101について述べたが、本発明はこれに限定されず、
磁気ディスクや、光磁気/磁気テープ等の磁気的記録媒
体に適用することができる。
【0064】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る磁気ヘッド
装置においては、コアの横断面の先端側が基端側よりも
小径であり、光磁気/磁気記録媒体の磁気記録層に印加
する外部磁界をいわゆるエッジ効果を利用して小面積の
領域に絞り込む。また、上記磁気ヘッド装置のコアの形
状により磁束の集束の状態を設定する。さらに、上記コ
アは、機械的強度を保持する形状に設計する。そして、
上記ヘッド装置は、上記エッジ効果によって、十分に高
密度の磁束密度が得られるので上記磁気ヘッドのコイル
の巻数を増やす必要はない。
【0065】すなわち、本発明は、光磁気/磁気記録媒
体に外部磁界を印加して記録を行う記録用磁気ヘッド装
置であって、この磁気ヘッド装置の機械的強度を損なう
ことなく、また、大型化や重量の増加が招来されること
なく、生産、加工が容易で安定な特性を有する磁気ヘッ
ド装置を提供することができるものである。
【0066】本発明に係る磁気ヘッド装置においては、
コアの先端部近傍を、テーパ状、角錐状または円錐状の
尖端とすると、上記先端部の磁束密度がエッジ効果によ
り高密度になるとともに製造工程における生産、加工を
容易に行うことができる。また、本発明は、上記尖端部
近傍の上記ヘッドコアの横断面が、該断面内の少なくと
も1組の直交する2方向について径が異なることとする
と、上記光磁気/磁気記録媒体の磁気記録層に印加され
る外部磁界もこの磁気記録層内の少なくとも1組の直交
する2方向について径が異なるので、磁気ヘッドに対し
相対的に走行する光磁気/磁気記録ディスクの記録トラ
ックの相対的な変位に対応することができる。
【0067】本発明は、上記断面の長手方向を光磁気/
磁気ディスクの径方向と一致することとすると、上記磁
気記録層に印加する外部磁界は径方向により広く取れる
ので、特に回転中に直径方向に上記磁気ヘッドと上記レ
ーザビームとの相対変位が大きい上記光磁気/磁気ディ
スクに有効に対応することができる。
【0068】本発明は、上記断面の長手方向を光磁気/
磁気ディスクの接線方向と一致することとすると、上記
磁気記録層に印加する外部磁界は接線方向により広く取
れるので、特に回転中に接線方向に上記磁気ヘッドと上
記レーザビームとの相対変位が大きい上記光磁気/磁気
ディスクに有効に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクカートリッジをヘッドアームに装着し
た状態の斜視図である。
【図2】ディスクカートリッジをシャーシに装着した状
態の断面図である。
【図3】ディスクカートリッジの表面の斜視図である。
【図4】ディスクカートリッジの裏面の斜視図である。
【図5】光学ピックアップ及びヘッドアームの斜視図で
ある。
【図6】磁気ヘッド装置の斜視図である。
【図7】コア及びヨークの斜視図である。
【図8】コアの先端部における座標系の斜視図である。
【図9】コアの先端部近傍における磁界の強度のx軸方
向の分布を示す図である。
【図10】コアの先端部近傍における磁界の強度のy軸
方向の分布を示す図である。
【図11】コアの先端部近傍における磁界の強度のz軸
方向の分布を示す図である。
【図12】コアの先端部分の稜が主面に平行とされて形
成されている他のコア及びヨークの斜視図である。
【図13】コアとヨークとの間隔を詰めた形状とした他
のコア及びヨークの斜視図である。
【図14】円錐形の形状としたコアの先端部分の斜視図
である。
【図15】円錐台形の形状としたコアの先端部分の斜視
図である。
【図16】角錐形の形状としたコアの先端部分の斜視図
である。
【図17】角錐台形の形状としたコアの先端部分の斜視
図である。
【図18】横断面が長円で尖端部が一直線になるよう縮
径された形状としたコアの先端部分の斜視図である。
【図19】横断面が長円で尖端部がこれより小さな長円
に縮径された形状としたコアの先端部分の斜視図であ
る。
【図20】角柱の先端側の対向する側面部を傾斜状にし
て先端面を長方形にした形状としたコアの先端部分の斜
視図である。
【図21】基端部分の中心軸上に位置する四角柱の形状
としたコアの先端部分の斜視図である。
【図22】基端部分の中心軸上に位置する楕円柱の形状
としたコアの先端部分の斜視図である。
【図23】基端部分と角部で一致されている四角柱の形
状としたコアの先端部分の斜視図である。
【図24】基端部分の一辺と長辺が長さが同一で、かつ
基端部分の中心軸上に位置する長方角柱の形状としたコ
アの先端部分の斜視図である。
【図25】基端部の一辺と長辺が同一で、かつ基端部分
の中心軸上に位置されていない長方角柱の形状としたコ
アの先端部分の斜視図である。
【図26】従来のコア及びヨークの斜視図である。
【図27】従来のコアの先端部における座標系の斜視図
である。
【符号の説明】 1 シャーシ、2 ヘッドアーム、3 光学ピックアッ
プ装置、10 磁気ヘッド装置、11a コア、11b
ヨーク、12 コイル、101 光磁気ディスク、1
20 ディスクカートリッジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタル情
報信号が高密度に記録される光磁気記録媒体、また、高
記録転送レートをもった光磁気記録システムが提案され
ている。このような光磁気記録媒体及びシステムに対応
する磁気ヘッド装置は、この高密度化、高速化に対応し
て省電力性と磁界反転帯域特性を向上させるために印加
する外部磁界を十分小面積の領域に絞り込むことが要求
される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】上述の従来の磁気ヘッド装置においては、
印加する外部磁界を小面積の領域に絞り込むためには、
コア11aの光磁気記録媒体に近接する先端部分13の
平面の面積を小さくする、すなわちコア11aを細くす
ればよい。しかし、コア11aを細くすると、上記磁気
ヘッド装置の機械的強度が低下し、ひいては上記磁気ヘ
ッド装置の生産性や、例えば、コア11aの表面積減少
によるコア11aの放熱性能の劣化といった上記磁気ヘ
ッドの製品の特性に悪影響を及ぼすという問題がある。
また、上記コア11aの先端部分13の形状が平面であ
ることに由来する問題がある。すなわち、磁束は、透磁
率の高い物質の尖端部に集束するいわゆるエッジ効果を
有する。このため、磁束は上記平面の中央よりも周縁部
に集束し、結果として分散することになる。すなわち、
上記磁気ヘッド装置は、磁束を一点を中心として絞り込
むことができないという問題点がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】上述の従来の磁気ヘッド装置においては、
光磁気ディスクに印加する外部磁界の磁束を集中又は磁
界反転帯域特性を向上させるためには以下の方法が挙げ
られる。例えば、一つには、上記コア11aの先端部分
13の平面の小面積化、すなわちコア11aを細くする
方法がある。この方法では、上述のように上記磁気ヘッ
ド装置の機械的強度及び放熱性能の点で問題が生じる。
また、磁界反転帯域特性を向上させるものとして、磁界
反転時に高電圧をコイルに与えるという方法がある。し
かし、この方法では、磁界反転の毎に高電圧が必要にな
り、消費電力が増加する、磁界ヘッド駆動回路が複雑化
するという問題がある。そして、磁束密度を大きくする
にはコイルの巻数を多くして磁束の強さを全体として高
めるという方法もあるが、この方法では、上記磁気ヘッ
ドは、コイルが大型化するので、装置全体として大型化
し重量が増加するという問題がある。また、上記磁気ヘ
ッドは、発生する磁界が全体として強くなるので、磁束
を集中した領域が結果として広がってしまう。従って、
消費電力も増加し、インダクタンスの増加により磁界反
転特性も劣化する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、機械的強度、及び放熱性能を損
なうことなく、また、大型化したり重量が増加すること
なく、或いは消費電力の増加や磁界ヘッド駆動回路の複
雑化を伴うことなく、光磁気ディスクに印加する外部磁
界を小面積の領域に絞りこみ、高い磁界反転帯域を有し
ながら高い磁束密度を発生する磁気ヘッド装置を提供す
ることを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】このため、本発明に係る磁気ヘッド装置
は、上述のいわゆるエッジ効果を利用して、上記コイル
で発生した磁束を情報記録媒体の磁気記録層上の小面積
の領域に絞り込むことができる。また、上記磁気ヘッド
装置は、コアの形状により上記磁気記録層上の磁界の分
布を設定することができる。さらに、上記ヘッド装置
は、コアを機械的強度を保持する製造、加工が容易な形
状とすることができ、基端部の径の維持によりその表面
積を維持することができるので放熱性能を損なうことは
ない。そして、上記ヘッド装置は、上記エッジ効果を利
用して既存の磁束を十分に小面積の領域に絞り込み、十
分に高密度の磁束密度が得られるので、あえて上記コイ
ルの巻数を増やす必要はない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、本発明に係る磁気ヘッド装置は、上
述の磁気ヘッド装置において、上記コアの先端部近傍
は、テーパ状、角錐状、円錐状または段状の尖端である
こととしたものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】上記磁気ヘッド装置の上記横断面が少なく
とも1組の直交する2方向について径が異なるので、上
記情報記録媒体の磁気記録層に印加する外部磁界も上記
磁気記録層内の少なくとも1組の直交する2方向につい
て径が異なる分布をなす。上記磁気ヘッドは、情報記録
媒体の記録トラックに記録を行う際には、情報記録媒体
の記録トラックの走行方向とこの走行方向に直交する方
向への変位があるため、上記レーザビームに対する相対
変位に余裕を持たせる必要がある。このように、直交す
る2方向についてそれぞれ独立に余裕を持たせることが
必要なので、上述の外部磁界の分布は有用である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】この磁気ヘッド装置10は、図6に示すよ
うに、コア11aと、このコア11aを巻回するコイル
12とを有する。上記コア11aは、略々棒状で透磁率
の高い材料を用いて基端部に一体的に連設されたヨーク
11bとともにE字形状をなしている。上記光磁気ディ
スク101に近接する上記コア11aの先端部分13は
切妻屋根状であり、この先端部分13の稜15は上記ヘ
ッドコアの主面16に垂直である。すなわち、コア11
aは、基端部よりも先端側である先端部分13が小径と
されている。換言すれば、コア11aは、先端部分13
より基端側が大径とされている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】また、図7に示すように、上記コア11a
及びこのコア11aの基端部に一体的に連設されたヨー
ク11bの寸法の一例を挙げると、コア11aについて
の高さaは1.76mm、ヨーク11bについての高さ
bは1.45mm、先端部分13の幅cは0.4mm、
コア11a及びヨーク11bの奥行きdは共通で0.5
mm、稜15において2平面のなす角θは90度であ
る。ここで、コア11aは、図26に示す従来のコア1
1aと同じ寸法とされている。すなわち、本例のコア1
1aと従来のコア11aは、共に高さa(a´)が1.
76mm、幅c(c´)が0.4mm、奥行きd(d
´)が0.5mmとされている。よって、本例のコア1
1aの基端部は、従来のコア11aのものと同寸法とさ
れながらも、先端部分13が従来のコア11aよりも小
径とされている。すなわち、本例のコア11aは、基端
部を従来のコア11aの基端部と同じ径にしているた
め、従来のコア11aの有していた機械的強度を維持す
ることができる。また、本例では、先端部分13のみ小
径にして、基端部を従来の基端部と同じ径としているた
め、従来の基端部の表面積と同じ表面積を確保すること
ができ、これによりコイル12から伝導された熱のコア
11aによる放熱性能は劣化することはない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】上記磁束は、上記コア11aに集束され、
さらに、いわゆるエッジ効果により切妻屋根状の上記先
端部分13の稜15に集束する。この稜15は、上記光
磁気ディスク101の表面に近接しつつ絞り込まれた外
部磁界を印加してデジタル情報信号を上記磁気記録層に
記録する。すなわち、磁気ヘッド装置10は、コア11
aの先端部分13が切妻屋根状とされることによって、
磁束を集中させて上記磁気記録層にデジタル信号を記録
することができる。また、コア11aの先端部分13の
断面積を小さく形成できるので、磁界反転帯域特性が向
上される。すなわち、先端部分13の断面積を小さくす
ることによって磁束をディスク記録面上の特定範囲に集
中させ、上記コイル12の印加電圧を反転させた際に、
上記ディスク記録面上の特定範囲において記録等に必要
とされる一定磁力に反転するまでの時間が短縮され、磁
界反転帯域特性が向上する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る磁気ヘッド
装置においては、コアの横断面の先端側が基端側よりも
小径であり、光磁気/磁気記録媒体の磁気記録層に印加
する外部磁界をいわゆるエッジ効果を利用して小面積の
領域に絞り込む。また、上記磁気ヘッド装置のコアの形
状により磁束の集束の状態を設定する。さらに、上記コ
アは、機械的強度及び放熱特性を維持する形状に設計す
る。そして、上記ヘッド装置は、上記エッジ効果によっ
て、十分に高密度が得られるので上記磁気ヘッドのコイ
ルの巻数を増やす必要はない。また、コアの先端部分の
断面積を小とすることによって磁界反転帯域特性を向上
させることができ、かつ十分に高密度の磁束密度を得る
ができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】すなわち、本発明は、光磁気/磁気記録媒
体に外部磁界を印加して記録を行う記録用磁気ヘッド装
置であって、この磁気ヘッド装置の機械的強度及び放熱
性能を損なうことなく、また、大型化や重量の増加又は
消費電力増加や振動回路の複雑化を招来することなく、
生産、加工が容易で安定な特性を有する磁気ヘッド装置
を提供することができるものである。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】本発明に係る磁気ヘッド装置においては、
コアの先端部近傍を、テーパ状、角錐状、円錐状または
段状の尖端とすると、上記先端部の磁束密度がエッジ効
果により高密度になるとともに製造工程における生産、
加工を容易に行うことができる。また、本発明は、上記
尖端部近傍の上記ヘッドコアの横断面が、該断面内の少
なくとも1組の直交する2方向について径が異なること
とすると、上記光磁気/磁気記録媒体の磁気記録層に印
加される外部磁界もこの磁気記録層内の少なくとも1組
の直交する2方向について径が異なるので、磁気ヘッド
に対し相対的に走行する光磁気/磁気記録ディスクの記
録トラック上の記録位置の相対的な変位に対応すること
ができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略々棒状のコアと、このコアの外周面に
    巻回されたコイルとを有し、該コアの先端側へ向けて磁
    束を発生させる磁気ヘッド装置において、 上記コアは、基端側より先端側が小径であることを特徴
    とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 上記コアの先端部近傍は、テーパ状に縮
    径されていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッ
    ド装置。
  3. 【請求項3】 上記コアの先端部近傍は、角錐状の尖端
    であることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装
    置。
  4. 【請求項4】 上記コアの先端部近傍は、円錐状の尖端
    であることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装
    置。
  5. 【請求項5】 上記コアの先端部近傍は、段状に縮径さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装
    置。
  6. 【請求項6】 上記コアの先端部近傍は、横断面形状が
    該断面内の少なくとも1組の直交する2方向について径
    が異なることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装
    置。
  7. 【請求項7】 上記コアの先端部近傍は、横断面の長手
    方向が情報記録ディスクの径方向と一致して設置される
    ことを特徴とする請求項6記載の磁気ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 上記コアの先端部近傍は、横断面の長手
    方向が情報記録ディスクの接線方向と一致して配置され
    ることを特徴とする請求項6記載の磁気ヘッド装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001071712A1 (fr) * 2000-03-17 2001-09-27 Sony Corporation Tete magnetique et enregistreur de disques optomagnetiques
US7277364B2 (en) 2001-06-01 2007-10-02 Fujitsu Limited Magneto-optical recording medium device

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US6510109B2 (en) * 2000-03-17 2003-01-21 Sony Corporation Magnetic head including stepped core and magneto-optical recording device using the same
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