JPH10186940A - ヒータ制御装置 - Google Patents

ヒータ制御装置

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Publication number
JPH10186940A
JPH10186940A JP8344267A JP34426796A JPH10186940A JP H10186940 A JPH10186940 A JP H10186940A JP 8344267 A JP8344267 A JP 8344267A JP 34426796 A JP34426796 A JP 34426796A JP H10186940 A JPH10186940 A JP H10186940A
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JP
Japan
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heater
heaters
power
temperature
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP8344267A
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English (en)
Inventor
Shingo Kitamura
慎吾 北村
Junichi Noguchi
淳市 野口
Hiroyuki Tsuji
博之 辻
Akiko Kanno
明子 管野
Takashi Suzuki
隆史 鈴木
Nobuyuki Watabe
信之 渡部
Tsunao Honpo
本保  綱男
Kazuhito Ohashi
一仁 大橋
Tetsuya Nakamura
哲哉 中村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のヒータの通電制御開始をずらして突入電
流が重なることを防止するとともに、複数のヒータを時
分割制御して電力の増加を押える。 【解決手段】上ヒータをONする時間tS から時間tW1
だけ遅らせて、下ヒータをONする。時間tW1は、上ヒ
ータの突入電流減衰時間であり、上ヒータの温度によっ
て変化するため、その温度に応じたものを採用する。上
ヒータの突入電流が収まってから下ヒータをONするこ
とになるので、突入電流が重なって電力が増加すること
はない。また、その後は、上ヒータと下ヒータとを交互
にONして時分割制御を行う。これにより、電力の増加
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、複写機、
レーザービームプリンタ等の定着器に組み込まれた複数
のヒータの温度を制御するヒータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機、レーザービームプリン
タ等の画像形成装置には、いくつかのヒータが組み込ま
れており、これらヒータは、画像形成装置の全体の使用
電力量のうちの高い使用電力比率を占めている。
【0003】このようなヒータの例として、定着器のヒ
ータがよく知られている。定着器は、表面にトナー像を
担持した紙等の転写材を、ヒータを内装した定着ローラ
と加圧ローラとの間で挟持搬送するとともにヒータで加
熱し、これによりトナーを溶融させて転写材上に定着さ
せるものである。ヒータの熱容量は、高速複写機やフル
カラー複写機等の、単位時間当たりの溶融トナー量の多
い複写機においては増大する傾向がある。また、ハロゲ
ンヒータ等においてはその温度が低いほど抵抗値が低い
ため、高い突入電流が流れて定常電流になるまで時間が
かかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近時、各種装置の省エ
ネギー化、例えば、装置の消費電力の低減が求められて
いる。その一環として、複写機等の画像形成装置では、
使用電力比率の高いヒータ、主に定着器のヒータの消費
電力や突入電流等の低減が求められている。また、ヒー
タ部材を所定の定着温度にまで上昇させるのに要する時
間いわゆるウェイト時間の低減による複写時間の短縮も
望まれている。
【0005】そこで、本発明は、消費電力や突入電流の
低減、ウェイト時間の短縮を図るようにしたヒータ制御
装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、複数のヒータに対するON、OFFを繰り返す通電
制御を行って前記複数のヒータの温度を個別に制御する
ヒータ制御装置において、前記複数のヒータの温度を検
知する温度検知手段と、前記複数のヒータのうちの基準
となるヒータの通電制御の開始から他のヒータの通電制
御の開始までの時間を遅らせる遅延手段と、前記温度検
知手段の出力に基づいて、前記遅延手段が遅らせる時間
を変更する変更手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る本発明は、前記複数のヒー
タが、転写材表面に担持された未定着トナー像を加熱し
て定着させるヒータである、ことを特徴とする。
【0008】請求項3に係る本発明は、環境温度を検知
する温度センサと、前記複数のヒータのうちの1つのヒ
ータであって、前記温度センサによる温度が所定の範囲
から外れたときに通電制御が行われる第1のヒータと、
を備え、前記複数のヒータのうちの前記第1のヒータと
その他のヒータとを時分割制御する、ことを特徴とす
る。
【0009】請求項4に係る本発明は、環境湿度を検知
する湿度センサと、前記複数のヒータのうちの1つのヒ
ータであって、前記湿度センサによる湿度が所定の範囲
から外れたときに通電制御が行われる第2のヒータと、
を備え、前記複数のヒータのうちの前記第2のヒータと
その他のヒータとを時分割制御する、ことを特徴とす
る。
【0010】請求項5に係る本発明は、環境温度を検知
する温度センサと、前記複数のヒータのうちの1つのヒ
ータであって、前記温度センサによる温度が所定の範囲
から外れたときに通電制御が行われる第1のヒータと、
環境湿度を検知する湿度センサと、前記複数のヒータの
うちの1つのヒータであって、前記湿度センサによる湿
度が所定の範囲から外れたときに通電制御が行われる第
2のヒータと、を備え、これら第1のヒータと第2のヒ
ータとのうちの通電制御が行われたヒータと、前記複数
のヒータのうちの第1のヒータ及び第2のヒータ以外の
ヒータとを時分割制御する、ことを特徴とする。
【0011】請求項6に係る本発明は、複数のヒータに
対するON、OFFを繰り返す通電制御を行って前記複
数のヒータの温度を個別に制御するヒータ制御装置にお
いて、前記複数のヒータの装着の有無を検知するヒータ
検知手段と、該ヒータ検知手段が無を検知したヒータを
時分割制御の対象から除去する手段と、を備える、こと
を特徴とする。
【0012】請求項7に係る本発明は、複数のヒータに
対するON、OFFを繰り返す通電制御を行って前記複
数のヒータの温度を個別に制御するヒータ制御装置にお
いて、該画像形成装置全体の電力が所定値以上になった
ことを検知する電力検知手段と、該電力検知手段で所定
値以上の電力が検知された場合に、前記複数のヒータの
うちの少なくとも1つ以上のあらかじめ決められたヒー
タの電力供給を禁止する手段と、前記電力検知手段によ
って、所定値以上の電力が所定時間以上検知された場合
にエラー信号を発生する手段と、前記エラー信号を記憶
装置に保存する手段と、前記エラー信号に応じて少なく
とも1つ以上のヒータ駆動電力を順次供給禁止にする手
段と、前記ヒータの電力を順次供給禁止にした後、再び
電力が前記所定値以上であるかを検知し、所定値以下で
ある場合は、測定前に電力供給を禁止したヒータがどの
ヒータであるかを前記記憶装置に保存する手段と、を備
える、ことを特徴とする。
【0013】〔作用〕以上構成に基づき、複数のヒータ
の通電制御の開始が、時間差をもって行われるので、突
入電流が重なることを防止することができる。
【0014】また、複数のヒータを時分割制御するの
で、消費電力を少なくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。 〈実施の形態1〉図1に、本発明に係るヒータ制御装置
と、このヒータ制御装置が装着された定着器の概略構成
を示す。なお、同図に示す定着器は、複写機、レーザー
ビームプリンタ等の画像形成装置に装着されるものであ
り、画像形成部(不図示)において紙等の記録材表面に
形成されたトナー像を加熱加圧して記録材表面に溶融固
着(定着)させるものである。したがって、トナーをそ
の融点以上に加熱する必要がある。
【0016】同図に示す定着器10は、上方に配置した
定着ローラ11と下方に配置した加圧ローラ12とを有
し、これら定着ローラ11と加圧ローラ12とを所定の
当接圧で当接させることにより定着ニップ部Nを構成し
ている。
【0017】定着ローラ11は、アルミニウム製の芯金
11a上に1mm厚のHVT(高温加硫型)シリコーン
ゴム層11bを設け、さらにその外側に特定の付加型シ
リコーンゴム層11cを設けて、全体として直径60m
mのローラ状に構成したものである。
【0018】一方、加圧ローラ12は、アルミニウム製
の芯金12a上に定着ローラ11と同様に1mm厚のH
VTシリコーンゴム層12bを設け、さらにその外側に
厚さ1mmの特定の付加型シリコーンゴム層12cを設
けて全体として、直径60mmのローラ状に構成したも
のである。
【0019】上述の定着ローラ11には、発熱手段とし
てハロゲンヒータ(以下「上ヒータ」という)13が芯
金11a内に配置され、また、加圧ローラ12にも、同
じくハロゲンヒータ(以下「下ヒータ」という)14が
芯金12a内に配置されており、未定着トナー像を担持
した記録材の表面側からだけでなく表裏両面側から加熱
加圧を行うように構成されている。さらに、定着ローラ
11の表面には、サーミスタ15が接触配置され、また
加圧ローラ12の表面には、サーミスタ16が接触配置
されている。これらサーミスタ15、16、及び上述の
ハロゲンヒータ13、14は、制御装置17に接続され
ている。制御装置17は、サーミスタ15、16が検出
する定着ローラ11、加圧ローラ12の表面温度に基づ
いて、ハロゲンヒータ13、14の温度を制御する。具
体的には、定着動作中の定着ローラ11の表面温度が1
70℃に、また加圧ローラ12の表面温度が165℃に
維持されるように制御している。
【0020】上述の定着ローラ11と加圧ローラ12の
当接圧については、加圧機構(不図示)によって、総圧
80kgで加圧している。
【0021】また、定着ローラ11の一方の斜め上方に
は、離型剤塗布手段としてのオイル塗布装置19が配設
されており、他方の斜め上方には、クリーニング装置2
0が配設されている。
【0022】オイル塗布装置19は、オイルパン19a
内のジメチルシリコーンオイル19bをオイル汲上げロ
ーラ19c、19dを介してオイル塗布ローラ19e表
面に塗布し、さらに、このときの塗布量をオイル塗布量
調整ブレード19fによって規制した後、定着ローラ1
1表面に塗布する。これにより定着時のトナーが定着ロ
ーラ11表面に付着するのを防止する。
【0023】クリーニング装置20は、供給ローラ20
a、巻取りローラ20b、ウェブ20c、突当ローラ2
0dを有し、供給ローラ20aに巻き付けられたウェブ
20cを巻取りローラ20bによって巻き取るととも
に、このウェブ20cを突当て突当ローラ20dにより
定着ローラ11表面に押し付け、これによって定着ロー
ラ11表面のトナーやオイル等の付着物を払拭して除去
する。
【0024】また、加圧ローラ12の表面には、下方か
らクリーニングブレード21が当接されており、これに
よって、加圧ローラ12に付着しているオイル、汚れ等
を除去する。
【0025】上述構成の定着器10においては、定着ロ
ーラ11が駆動手段(不図示)によって回転駆動され、
加圧ローラ12が従動回転するとともに、定着ローラ1
1と加圧ローラ12とがそれぞれハロゲンヒータ13、
14によって所定の温度に加熱される。表面に未定着ト
ナー像を担持した記録材が、定着ローラ11と加圧ロー
ラ12との間の定着ニップ部Nに挿通され、このとき、
記録材は、表裏両面側から加熱加圧されてトナー像の定
着が行われる。定着後に定着ローラ11、加圧ローラ1
2に付着したトナーやオイル等は、それぞれクリーニン
グ装置20、クリーニングブレード21によって除去さ
れる。
【0026】図2は、上ヒータ13及び下ヒータ14に
よって、定着ローラ11及び加圧ローラ12の温度を制
御するための回路ブロック図である。
【0027】同図中、31、37、39、32、38、
40はそれぞれ抵抗を示す。13は上ヒータ、14は下
ヒータ、15は上サーミスタ、16は下サーミスタ、3
3及び34はそれぞれコンデンサ、43及び44はそれ
ぞれOPアンプ、45はA/Dコンバータ、46はアド
レスデコーダ、47はCPU(遅延手段)、48はI/
Oポート、49はヒータ駆動制御回路、50はRAM、
51はROMである。
【0028】13、14はそれぞれ上ヒータ、下ヒータ
でありヒータ駆動回路49によって電力が加えたり加え
られなかったりのON/OFF制御がなされる。
【0029】15は上ヒータ13の温度を読み取るため
のサーミスタであり、上ヒータ13の温度に応じてサー
ミスタ15の抵抗値が変化するような素子である。温度
が低いときにはサーミスタ15の抵抗値は高く、温度が
高いときには抵抗値が低くなる。サーミスタ15は抵抗
31と直列に接続され、抵抗31とサーミスタ15とに
よって分圧された電圧が、コンデンサ33と抵抗37と
によって構成されたLPF(ローパスフィタ)を通っ
て、OPアンプ43に入力される。OPアンプ43はバ
ッファーとして使用され、入力側と出力側のインピーダ
ンス変換を行っている。OPアンプ43の出力電圧は上
ヒータ13の温度に応じたアナログ温度電圧である。こ
の電圧がA/D変換器45によって、アナログ温度電圧
からデジタル温度電圧に変換されCPU47に読み取ら
れる。CPU47は温度データからI/Oポート48の
制御を行ってヒータ駆動回路49のON/OFF制御を
行う。
【0030】下ヒータ14については、上述の上ヒータ
13と同様の制御回路で同様の制御が行われるものであ
り、その説明は省略する。
【0031】上述のようにして、上ヒータ13、下ヒー
タ14の温度制御が行われる。
【0032】図3は、上ヒータ13又は下ヒータ14の
突入電流を表した図である。同図のx軸は時間tを表し
ており、y軸は電流Aを表している。
【0033】上ヒータ13に時間tS のタイミングで交
流電力を加えると、突入電流としてプラス方向電流とし
てdp (max)、マイナス方向電流としてdm (ma
x)流れる。その後、突入電流は減衰していき電力投入
時tS からtW 経過後に一定電流d(min)に落ち着
く。ここで、上述のtW を突入電流減衰時間とする。
【0034】図4に、温度(℃)と、突入電流減衰時間
W 及びヒータ抵抗値Ωとの関係を示す。同図のx軸は
温度を表しており、同図中の右方へ行くに従って定着器
温度が高くなり、左方へ行くに従って定着器温度が低く
なる。また、y軸はハロゲンヒータ両端の抵抗値
(Ω)、及び突入電流減衰時間(tW )をそれぞれ示し
ている。
【0035】ここで重要なことは、上ヒータ13(又は
下ヒータ14)のヒータ温度が低いときにはヒータ抵抗
値は低く、突入電流減衰時間も多い。上ヒータ13(又
は下ヒータ14)のヒータ温度が高いときにはヒータ抵
抗値は高く、突入電流減衰時間も少ないことである。
【0036】図5は本実施の形態における上ヒータ13
及び下ヒータ14のタイミングチャートである。ここで
は、上ヒータ13、下ヒータ14のそれぞれのON/O
FFタイミングを表している。
【0037】通常用いられているヒータ制御では、上ヒ
ータ13及び下ヒータ14のONは同時に行われるが、
本実施の形態では、まず、時間tS で上ヒータ13をO
Nして電力を供給する。上ヒータ13に電力を供給した
ときの突入電流と、下ヒータ14に電力を供給したとき
の突入電流とが同時に流れないように、時間tS からt
W1経過後に、下ヒータ14に電力を供給する。
【0038】その後、上ヒータ13及び下ヒータ14が
十分に温まり、それぞれのヒータ抵抗値が下がって突入
電流が所定の値になると予想される温度に達した時間A
で、今度は上ヒータ13と下ヒータ14との時分割制御
を行う。図5に示す時分割制御部分Bでは、上ヒータ1
3のON時には下ヒータ14がOFFとなり、反対に、
下ヒータ14のON時には上ヒータ13がOFFとなっ
ているため、上ヒータ13と下ヒータ14とが同時にO
Nされることがないため、突入電流による消費電力のア
ップを低減することができる。
【0039】また、定着器10を暖めるのに多くの電力
を必要とする低温時は、上ヒータ13と下ヒータ14の
突入電流が重ならないようにして、上ヒータ13及び下
ヒータ14にそれぞれ電力を供給することで効率よく暖
めることができる。所定温度以上では、低温時ほどは電
力を必要としないため時分割制御で上ヒータ13及び下
ヒータ14を暖めることにより、電力を効率的に利用し
つつウエイト時間を短縮することができる。
【0040】図6に、上ヒータ13及び下ヒータ14
(以下適宜「上下ヒータ」という)の制御フローチャー
トを示す。
【0041】定着器10を暖めるために、CPU47
は、ヒータ駆動回路49等を介して、上ヒータ13に電
力供給を開始し、上ヒータ13及び下ヒータ14の温度
を読み取る(S1)。温度読取りが終了すると、下ヒー
タ14の温度に対応する所定のヒータ突入電流減衰時間
S1をLUT(ルックアップテーブル)から読み出す
(S2)。ここで、LUTとは下ヒータ14の温度に対
応した、予想されるヒータ突入電流減衰時間tW1のデー
タがROM51に格納されており、CPU47の温度デ
ータに応じたヒータ突入電流減衰時間tW1をCPU47
に返送するようになっている。CPU47は、ヒータ突
入電流減衰時間tW1を温度によって変更する変更手段と
しても作用する。
【0042】その後、CPU47に内蔵されたタイマに
上述の時間tW1を設定し、上ヒータ13をONする(S
3)。CPU47が上述のタイマ設定値をカウントし終
わったかどうか判断し(S4)、カウント終了で下ヒー
タ14をONする(S5)。次に、上下ヒータが間欠動
作のための所定温度になったか否かを判定し(S6)、
間欠動作所定温度に達した時点で間欠動作ルーチンに移
る(S7)。その後、間欠動作で定着温度になるまでC
PU47によって温度制御される。 〈実施の形態2〉複写機、レーザービームプリンタ等の
画像形成装置において、定着器10の上下ヒータ以外の
ヒータとして、例えば、高湿度状態で水分を吸収した紙
(記録材)を乾燥させるためのカセットヒータ、感光ド
ラムの温度特性による感光体特性変化を抑えるべく感光
ドラム温度を一定に保つためのドラムヒータ等が組み込
まれている場合が多い。
【0043】上述のカセットヒータは湿度の高い環境下
では必要であるが、湿度の低い環境下では使用する必要
がない。また、ドラムヒータは温度の低い環境下では必
要であるが、温度の高い環境下ではそれほど必要としな
い。
【0044】そこで、電力を有効に使用するため、画像
形成装置内の温度センサ、湿度センサにより温度、湿度
を読みとって、湿度の低い環境下ではカセットヒータを
OFFする一方、湿度の高い環境下ではカセットヒータ
とその他のヒータとの時分割制御を行う。また、温度の
高い環境下ではドラムヒータをOFFする一方、温度の
低い環境下ではドラムヒータとその他のヒータとの時分
割制御を行う。
【0045】なお、上述のカセットヒータ、ドラムヒー
タについては、最初から画像形成装置本体に取り付けら
れておらず、後にオプションとして取り付けるような場
合、ヒータ検知手段によって、それぞれのヒータが取り
付けられているか否かを検知する。そして、取り付けら
れていることを検知した場合は、そのヒータを含めてた
上述の時分割制御を行う。なお、取り付けられていない
場合は、最初から取り付けられているヒータに関して上
述の時分割制御を行うようにする。 〈実施の形態3〉図7に、実施の形態3のブロック図を
示す。
【0046】同図中、81はA/Dコンバータ、52は
I/Oポート、53はCPU、54はROM、55はR
AMである。56から59は各ヒータの温度を検知する
サーミスタ、60は上ヒータ、61は下ヒータ、62は
カセットヒータ(第2のヒータ)、63はドラムヒータ
(第1のヒータ)、66は定着ヒータ制御回路、67は
カセットヒータ制御回路、68はドラムヒータ制御回路
である。画像形成装置本体内の温度及び湿度を計測する
ために温度センサ64及び湿度センサ65を持ってい
る。
【0047】また、各ヒータの有無を検知するための信
号69〜72がI/Oポート52に接続されている。6
9は上ヒータ検知信号(UHS)、70は下ヒータ検知
信号(LHS)、71はカセットヒータ検知信号(KH
S)、72はドラムヒータ検知信号(DHS)である。
【0048】図8に、例としてカセットヒータ62及び
ドラムヒータ63のヒータ制御フローチャートを示す。
【0049】ドラムヒータ63もしくはカセットヒータ
62のどちらかのフラグがOFFでない場合、つまり、
双方のフラグがONの場合(S11)、機器内(画像形
成装置本体内)の温度及び湿度を、温度センサ64及び
湿度センサ65で読み取り(S12)、その結果を、C
PU53を介してRAM55に保存する。この保存され
た機器内の温度とROM54内の所定温度とをCPU5
3によって比較する(S13)。そして、所定温度以上
の場合はRAM55内に保存されているドラムヒータフ
ラグをOFFに設定する(S18)。一方、所定温度以
下の場合はドラムヒータフラグをONに設定する(S1
4)。
【0050】次に、湿度の比較を行う。上述の機器内の
湿度とROM54内の所定湿度とCPU53によって比
較する。その結果、所定湿度以下の場合はRAM55内
に保存されているカセットヒータフラグをOFFに設定
する(S19)。一方、所定湿度以下の場合はカセット
ヒータフラグをONに設定する(S16)。
【0051】その後、ROM54に保存されているフラ
グがONになっているヒータのみをCPU53によって
時分割制御する(S17)。 〈実施の形態4〉ヒータの時分割制御は、図7のヒータ
検知信号69〜72に基づいて行うようにしてもよい。
【0052】上ヒータ検知信号69、下ヒータ検知信号
70、カセットヒータ検知信号71、ドラムヒータ検知
信号72をCPU53によって読み込む。CPU53は
各検知信号に対応したヒータフラグがRAM55内にあ
り、各ヒータ検知信号69〜72によりヒータ有りの場
合はフラグON、ヒータ無しの場合はフラグOFFにす
る。
【0053】したがって、ヒータ無しの場合は対応した
RAM55内のフラグがOFFのため、図8のステップ
S17によりフラグOFFかどうか判断され、フラグO
FFのヒータ以外のヒータがステップS17により時分
割制御される。 〈実施の形態5〉例えばカラー複写機においては、上述
のカセットヒータ62やドラムヒータ63を装着したも
のが多く、これらのヒータは、長期的に使用することに
よってその使用目的を達成する。このため、通常、カセ
ットヒータ62やドラムヒータ63は複写機に電力供給
可能な状態、例えば、複写機の電源コードがコンセント
に挿入された状態で常にヒータONするように構成され
ている。
【0054】しかし、例えば、カセットヒータ駆動によ
る除湿時間をTとし、複写機動作中に極めて短い時間T
S だけ、カセットヒータ駆動をOFFしたとしてもカセ
ットヒータ除湿能力にほとんど影響を及ぼさない。
【0055】そこで、複写動作中に、モータやアクチュ
エータ等により複写機全体として所定の許容電力を超え
た場合、カセットヒータ62やドラムヒータ63をOF
Fする。そして、複写機全体が所定許容電力内になった
ときに、再度、これらカセットヒータ62やドラムヒー
タ63をONする。
【0056】また、複写機全体が、所定時間以上、上述
の許容電力を超えた状態を継続した場合、エラー信号を
発生して、消費電力の大きいものから電力供給をOFF
してゆき、消費電力を超える発生原因をつきとめるよう
にしてもよい。。 〈実施の形態6〉電力検知を開始してまず電力検知部に
よって、現在機器内で使用されている電力が所定電力以
下か検知される。所定の電力と判断された場合はそのま
ま電力検知を終了するが、所定の電力以上と判断された
場合は、電力検知部からCPUにエラー信号が発生す
る。CPUはエラーコード1(機器内電力エラー)のエ
ラー信号が発生されたことをRAM内に保存し、機器内
で一番電力を消費している定着ヒータをOFFする。
【0057】その後、再び電力が所定値以上か判断さ
れ、所定値以上の電力と判断された場合、電力検知部に
よってエラーコード2信号がCPUに発生される。CP
Uはエラーコード2(定着器を除く機器内電力エラー)
が生成されたことをRAMに保存し、カセットヒータを
OFFする。また、所定電力内と判断された場合、定着
電力エラーであったことからRAM内に保存する。その
後、ドラムヒータに関しても同様の電力検知が行われ、
それでも電力が所定検知以内にならない場合はメインS
WをOFFして機器内への電力を切断する。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
複数のヒータの通電制御を行うヒータ制御装置におい
て、ウェイト時間を延長させることなく、複数のヒータ
が同時に通電制御開始されることによる突入電流の重な
りを防止し、また、複数のヒータを時分割制御すること
により使用電力の増加を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒータ制御装置と、これを装着し
た定着器の概略構成を示す図。
【図2】実施の形態1のヒータ制御装置の回路ブロック
図。
【図3】ハロゲンヒータの突入電流を表す図。
【図4】ヒータの温度と、抵抗値及び突入電流減衰時間
との関係を示す図。
【図5】上ヒータと下ヒータのON、OFFのタイミン
グチャート。
【図6】実施の形態1の上下ヒータの温度制御を示すフ
ローチャート。
【図7】実施の形態3のヒータ制御装置の回路ブロック
図。
【図8】実施の形態3の上下ヒータの温度制御を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
10 定着器 11 定着ローラ 12 加圧ローラ 13、60 上ヒータ 14、61 下ヒータ 15、16 温度検知手段(サーミスタ) 17 ヒータ制御装置(制御装置) 47 遅延手段、変更手段(CPU) 49 ヒータ駆動手段 50 RAM 51 ROM 62 カセットヒータ(第2のヒータ) 63 ドラムヒータ(第1のヒータ) 64 温度センサ 65 湿度センサ 66 定着ヒータ制御回路 67 カセットヒータ制御回路 68 ドラムヒータ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 管野 明子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡部 信之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 本保 綱男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大橋 一仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 哲哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のヒータに対するON、OFFを繰
    り返す通電制御を行って前記複数のヒータの温度を個別
    に制御するヒータ制御装置において、 前記複数のヒータの温度を検知する温度検知手段と、 前記複数のヒータのうちの基準となるヒータの通電制御
    の開始から他のヒータの通電制御の開始までの時間を遅
    らせる遅延手段と、 前記温度検知手段の出力に基づいて、前記遅延手段が遅
    らせる時間を変更する変更手段と、を備える、 ことを特徴とするヒータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のヒータが、転写材表面に担持
    された未定着トナー像を加熱して定着させるヒータであ
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のヒータ制御装置。
  3. 【請求項3】 環境温度を検知する温度センサと、 前記複数のヒータのうちの1つのヒータであって、前記
    温度センサによる温度が所定の範囲から外れたときに通
    電制御が行われる第1のヒータと、を備え、 前記複数のヒータのうちの前記第1のヒータとその他の
    ヒータとを時分割制御する、 ことを特徴とする請求項1記載のヒータ制御装置。
  4. 【請求項4】 環境湿度を検知する湿度センサと、 前記複数のヒータのうちの1つのヒータであって、前記
    湿度センサによる湿度が所定の範囲から外れたときに通
    電制御が行われる第2のヒータと、を備え、 前記複数のヒータのうちの前記第2のヒータとその他の
    ヒータとを時分割制御する、 ことを特徴とする請求項1記載のヒータ制御装置。
  5. 【請求項5】 環境温度を検知する温度センサと、 前記複数のヒータのうちの1つのヒータであって、前記
    温度センサによる温度が所定の範囲から外れたときに通
    電制御が行われる第1のヒータと、 環境湿度を検知する湿度センサと、 前記複数のヒータのうちの1つのヒータであって、前記
    湿度センサによる湿度が所定の範囲から外れたときに通
    電制御が行われる第2のヒータと、を備え、 これら第1のヒータと第2のヒータとのうちの通電制御
    が行われたヒータと、前記複数のヒータのうちの第1の
    ヒータ及び第2のヒータ以外のヒータとを時分割制御す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のヒータ制御装置。
  6. 【請求項6】 複数のヒータに対するON、OFFを繰
    り返す通電制御を行って前記複数のヒータの温度を個別
    に制御するヒータ制御装置において、 前記複数のヒータの装着の有無を検知するヒータ検知手
    段と、 該ヒータ検知手段が無を検知したヒータを時分割制御の
    対象から除去する手段と、を備える、 ことを特徴とするヒータ温度制御手段。
  7. 【請求項7】 複数のヒータに対するON、OFFを繰
    り返す通電制御を行って前記複数のヒータの温度を個別
    に制御するヒータ制御装置において、 該画像形成装置全体の電力が所定値以上になったことを
    検知する電力検知手段と、 該電力検知手段で所定値以上の電力が検知された場合
    に、前記複数のヒータのうちの少なくとも1つ以上のあ
    らかじめ決められたヒータの電力供給を禁止する手段
    と、 前記電力検知手段によって、所定値以上の電力が所定時
    間以上検知された場合にエラー信号を発生する手段と、 前記エラー信号を記憶装置に保存する手段と、 前記エラー信号に応じて少なくとも1つ以上のヒータ駆
    動電力を順次供給禁止にする手段と、 前記ヒータの電力を順次供給禁止にした後、再び電力が
    前記所定値以上であるかを検知し、所定値以下である場
    合は、測定前に電力供給を禁止したヒータがどのヒータ
    であるかを前記記憶装置に保存する手段と、を備える、 ことを特徴とするヒータ制御装置。
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