JPH10186900A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH10186900A
JPH10186900A JP8350621A JP35062196A JPH10186900A JP H10186900 A JPH10186900 A JP H10186900A JP 8350621 A JP8350621 A JP 8350621A JP 35062196 A JP35062196 A JP 35062196A JP H10186900 A JPH10186900 A JP H10186900A
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JP
Japan
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temperature
roller
transfer roller
photosensitive drum
toner
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Pending
Application number
JP8350621A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Yokogawa
忠弘 横川
Takahiro Sasai
隆博 笹井
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP8350621A priority Critical patent/JPH10186900A/ja
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ローラの温度を一定になるように加熱制
御して常に高品質な転写画像を得ることができる画像記
録装置を提供すること。 【解決手段】 感光ドラム12に対して転写ローラ16
を回転可能に対向配置し、印加された転写ローラ16に
より用紙を感光ドラム12上に密着させ且つその密着部
位に所定電圧を付与することによって、感光ドラム12
上のトナー画像を記録紙上に転写するようにした画像記
録装置において、ヒータローラ25により転写ローラ1
6を加熱するとともに、加熱されたローラ16の温度を
温度センサ27にて検出し、その検出値に基いてヒータ
ローラ25をフィードバック制御して転写ローラ16温
度をほぼ一定にする。すると、転写ローラ16の抵抗値
もほぼ一定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、転写ローラによ
り感光体上のトナー画像を用紙上に転写するようにした
電子写真式の画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真式の画像記録装置は、
感光ドラムの表面を一様に帯電させる帯電器、感光ドラ
ムの表面に光を照射して静電潜像を形成する露光器、そ
の静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する
現像器、及びそのトナー画像を用紙上に転写する転写器
を備えている。従来の転写器は、コロナ放電を行うため
の放電ワイヤを有している。トナー画像の転写時には、
転写器は感光ドラムと用紙との密着部位にコロナ放電に
より所定電圧を付与する。この電圧付与によって、感光
ドラム上のトナー画像が用紙に向かって引き寄せられて
用紙上に転写されるようになっている。
【0003】コロナ放電はオゾンの発生を伴うが、近年
では環境問題から、オゾンを発生しない画像記録装置が
求められている。この要求に応えるために、転写器を発
泡ウレタン等よりなるローラで構成して、その転写ロー
ラを所定の高電圧に印加することにより、用紙を挟んで
配置される感光ドラムと転写ローラと間に電位差を作り
出すという転写技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】転写ローラの抵抗値の
変化は印字品質に悪影響を及ぼすため抵抗値は一定であ
ることが望ましい。ところが、発泡ウレタン等で構成さ
れた転写ローラは抵抗値が変化しやすい。特にファクシ
ミリ装置のような画像記録装置は会社、自宅等の通常の
環境下で使用されるものであるため、転写ローラの抵抗
値は周囲の環境条件の変化、例えば温度変化による影響
を少なからず受けることとなる。そのため転写ローラに
おいては温度変化による抵抗値の変化を解消する技術が
求められていた。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その第1の
目的は転写ローラを加熱可能とするとともに、その転写
ローラの温度を制御して抵抗値を変えることができる画
像記録装置を提供することにある。第2の目的は転写ロ
ーラの温度を一定になるように加熱制御して常に高品質
な転写画像を得ることができる画像記録装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、感光体に対して転写
ローラを回転可能に対向配置し、印加された転写ローラ
により用紙を感光体上に密着させ且つ転写ロ−ラに所定
電圧を付与することによって、感光体上のトナー画像を
用紙上に転写するようにした画像記録装置において、転
写ローラを加熱する加熱手段と、同ローラの温度を検出
する検出手段と、加熱手段を制御する制御手段を設けた
ことを要旨とする。このように構成すると、加熱手段に
より前記転写ローラを加熱する一方、その加熱された転
写ローラの温度が検出手段によって検出される。制御手
段は検出手段によって検出された温度データに基いて加
熱手段を制御して転写ローラの温度の調節をする。温度
変化は転写ローラの抵抗値の変動をもたらす。従って、
フィードバック制御において目標温度を調節することで
転写ローラの抵抗値を調整することができる。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1の画
像記録装置において、前記制御手段は前記転写ローラの
温度がほぼ一定となるように前記加熱手段を制御するこ
とを要旨とする。このように構成すると請求項1の発明
の作用に加え、常に一定の条件でトナー画像を転写する
ことができるため、転写画像の品質がばらつくことがな
い。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項2の画
像記録装置において、前記転写ローラの目標温度を環境
温度以上で、かつトナーの軟化点温度未満としたことを
要旨とする。このように構成すると請求項2の発明の作
用に加え、転写ローラは環境温度に影響されて抵抗値が
変化することがなく、またトナーの軟化点温度よりも高
温とはならないため感光ドラム表面に保持されているト
ナーが転写ローラの熱で感光ドラム側に融着されてしま
うこともない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の画像記録装置
の実施形態を、図1〜図4に基づいて説明する。
【0010】図1及び図2に示すように、装置ケース1
1の内部には、外周面に光導電膜を有する感光体として
の感光ドラム12が配設されている。この感光ドラム1
2はアースされている。感光ドラム12の周囲には、帯
電器13、露光器14、現像器ユニット15及び転写ロ
ーラ16が、感光ドラム12の回転方向(図2に矢印A
で示す方向)に沿って順に配設されている。感光ドラム
12及び帯電器13はユニットケース17aに装着さ
れ、ドラムユニット17としてユニット化されている。
感光ドラム12は、ドラムユニット17外に設けられた
駆動源(図示せず)により回転される。特に図示しない
が、装置ケース11はその上部が開閉回動可能に構成さ
れ、装置ケース11の上部を開放した状態で、ドラムユ
ニット17及び現像ユニット15がそれぞれ個別に装置
ケース11内から取り外し可能となっている。ドラムユ
ニット17、露光器14、現像器ユニット15及び転写
ローラ16は、画像を形成するためのプロセスユニット
18を構成している。
【0011】帯電器13は軸の外周に多数の導電性刷毛
体を植設してなるブラシローラ式の帯電器である。この
帯電器13には所定のバイアス電圧が印加される。バイ
アス電圧の印加によって帯電器13は、回転しながら感
光ドラム12の外周面を約−750Vに一様に帯電させ
る。
【0012】露光器14は多数のLEDを配設してな
り、入力された画情報に基づき感光ドラム12の外周面
に光を照射する。この光の照射に伴い、感光ドラム12
の外周面において、光が照射された部位(画情報の黒に
対応する部分)の電位が約−50V程度になり、光の照
射部位と非照射部位(画情報の白に対応する部分)との
間で電位差が生じる。その結果、感光ドラム12の外周
面には、画情報に対応する静電潜像が形成される。
【0013】現像器ユニット15は、トナー19を貯留
するためのトナーケース20と、そのケース20内の下
部に配置された供給ローラ21と、その供給ローラ21
と感光ドラム12との間に位置するようにトナーケース
20の下端開口部に配置された現像ローラ22とを備え
ている。供給ローラ21及び現像ローラ22は、現像器
ユニット15外に設けられた駆動源(図示せず)によ
り、図2にそれぞれ矢印B、矢印Cで示す方向に回転さ
れる。
【0014】供給ローラ21は、金属製(例えばステン
レス)の軸21aと、その軸21aの周囲に取り付けら
れた導電性を有する発泡体(例えば発泡ウレタン)21
bとにより構成されている。供給ローラ21には所定の
バイアス電圧(−600〜−700V、好ましくは約−
650V)が印加される。現像ローラ22は、金属製
(例えばステンレス)の軸22aと、その軸22aの周
囲に取り付けられた導電性を有するゴム22bとにより
構成されている。導電性を有するゴム22bとしては、
ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコン
ゴム或いはウレタンゴムが好適に使用できる。現像ロー
ラ22は供給ローラ21及び感光ドラム12の外周面に
接触している。現像ローラ22には所定のバイアス電圧
(−300〜−400V、好ましくは−350V)が印
加される。
【0015】攪拌体23はトナーケース20内に駆動源
(図示せず)により回転可能に配設され、ケース20内
のトナー19を攪拌する。規制ブレード24は現像ロー
ラ22の外周面に弾性的に接触するように、トナーケー
ス20の下端開口部に取り付けられている。このブレー
ド24は現像ローラ22の外周面に付着したトナーの層
厚を均一にするためのものである。ブレード24は、導
電性を有するゴム製または金属製の弾性材料、好ましく
はウレタンゴムシート或いはステンレス製の板材からな
る。このブレード24には所定のバイアス電圧(−60
0〜−700V、好ましくは約−650V)が印加され
る。
【0016】転写ローラ16は、記録紙搬送経路を挟ん
で感光ドラム12の外周面と接触するように配置され、
駆動源(図示せず)により回転されるようになってい
る。この転写ローラ16は、金属製(例えばステンレ
ス)の軸16aと、その軸16aの周囲に取り付けられ
た導電性を有する発泡体(好ましくは発泡ウレタン)1
6bとにより構成されている。この転写ローラ16に
は、図2に示す高電圧発生部30より軸16aを介して
所定のバイアス電圧が印加される。
【0017】転写ローラ16の側方にはヒータローラ2
5が配設されている。ヒータローラ25は転写ローラ1
6に当接されており、転写ローラ16の回転に従動して
回転する。ヒータローラ25は軸25aと、その軸25
aの周囲に取り付けられたニクロム線よりなるヒータ部
26と、ヒータ部26を覆う金属製(例えばステンレ
ス)の胴25bとにより構成されている。転写ローラ1
6を挟んでヒータローラ25の反対側にはサーミスタよ
りなる温度センサ27が配設されている。温度センサ2
7は転写ローラ16の表面温度を検出する。温度センサ
27は板ばね28の先端に装着されており、同板ばね2
8の付勢力によって常時転写ローラ16の発泡体16b
表面に接触させられている。
【0018】図1に示すように、装置ケース11の下部
には給紙カセット31が着脱可能に装着されている。こ
の給紙カセット31内には、用紙としての多数枚の記録
紙32が積層状態で収容されている。そして、ピックア
ップローラ33の回転に伴い、記録紙32が給紙カセッ
ト31内から1枚ずつ繰り出されて、用紙ガイド34及
び各一対の搬送ローラ35,36を介して前記感光ドラ
ム12と転写ローラ16との間に送り込まれる。
【0019】感光ドラム12の記録紙送り出し側には定
着ユニット37が配設されている。定着ユニット37は
加熱ローラ37aと加圧ローラ37bとを有している。
記録紙搬送経路を挟んで加熱ローラ37aは上側に配設
され、加圧ローラ37bは下側に配設されている。用紙
ガイド38を経て加熱ローラ37aと加圧ローラ37b
との間に送り込まれた記録紙26上にはトナー中の樹脂
成分が溶融されて記録紙32上に融着される。その結
果、記録紙32上にトナー画像が実像として定着され
る。定着ユニット37の下流側には記録紙32を装置ケ
ース11外に排出する一対の排出ローラ39が配設され
ている。
【0020】次に、図2及び図3に基いて転写ローラ1
6を一定の温度で加熱するための電気的構成について説
明する。中央演算処理装置(以下CPUとする)40は
画像記録装置全般の制御を行うとともに本実施形態にお
いてはヒータ部26に対するフィードバック制御を行
う。メモリ41は装置を制御するためのプログラムや各
種データを記憶する。温度センサ27は環境温度に応じ
た検出信号を増幅器42を介してA/D変換部43に出
力する。A/D変換部43は、入力された検出信号をデ
ジタル信号に変換してCPU40に出力する。
【0021】ヒータ部26は印加回路44を介してCP
U40に接続される。図3に示すように印加回路44は
オペアンプ45とマルチプレクサ46により構成されて
いる。オペアンプ45は負帰還がかけられてバッファ回
路として機能するため電源供給部47から所定電圧で電
流が流れる際の出力側の電圧変動が抑制される。マルチ
プレクサ46は電源供給部47から供給される6V、1
2V、24Vの電源電圧をCPU40から入力される制
御信号に基いて選択する。
【0022】次に、このような構成の画像記録装置の印
字作用について説明する。まず、感光ドラム12の外周
面には、画情報に対応する静電潜像が露光器14によっ
て形成されているものとする。供給ローラ21及び現像
ローラ22がそれぞれ回転するのに伴って互いに摩擦し
且つ、各ローラ21,22にバイアス電圧が印加される
ことにより、両ローラ21,22の付近に存在するトナ
ー19が帯電する。そして、供給ローラ21の回転に伴
い、同ローラ21の発泡体21bにおける気泡内に充填
されたトナーが現像ローラ22側に移送される。供給ロ
ーラ21と現像ローラ22との圧接部では、両ローラ2
1,22の電位差に基づき、トナーが供給ローラ21か
ら現像ローラ22へ移動して、現像ローラ22の外周面
に付着する。現像ローラ22の外周面に付着したトナー
は、現像ローラ22の回転に伴い、規制ブレード24を
経て感光ドラム12側に移送される。
【0023】現像ローラ22上のトナーは、約−650
Vに帯電されている。このため、現像ローラ22上のト
ナーが感光ドラム12上に接触すると、そのトナーと感
光ドラム12上の静電潜像との電位差に基づき、トナー
が静電潜像に吸着されて、感光ドラム12上にトナー画
像が形成される。
【0024】感光ドラム12と転写ローラ16との間に
送り込まれた記録紙32は、転写ローラ16によって感
光ドラム12の外周面に密着される。そして、その密着
部位には、電圧が印加された転写ローラ16によって所
定電位が付与される。この電圧付与によって、感光ドラ
ム12上のトナー画像が記録紙26に向かって引き寄せ
られて、その記録紙26上に転写される。トナー画像が
転写された後の記録紙32は、感光ドラム12及び転写
ローラ16の回転によって、定着ユニット37に向かっ
て送り出される。
【0025】一方、トナー画像の転写後の感光ドラム1
2の外周面は、転写ローラ16の作用によってプラス電
位に帯電された後、感光ドラム12の回転に伴い帯電器
13と対向する位置に移動される。そして、感光ドラム
12の外周面は、帯電器13によって再び約−750V
に一様に帯電される。また、転写後の感光ドラム12の
外周面には、若干の未転写トナーが残留している。この
残留トナーは、感光ドラム12の回転に伴い帯電器13
と対向する位置に搬送されると、ブラシ状の帯電器13
によって掻き乱されて感光ドラム12の外周面上に一様
に分散されるとともに、約−750Vに帯電される。分
散された残留トナーは、その後の露光器14による静電
潜像の形成に際して悪影響を及ぼすことはない。さら
に、この分散された残留トナーは、感光ドラム12の回
転に伴い現像器ユニット15の現像ローラ22と対向す
る位置に搬送されたとき、現像ローラ22との電位差に
基づきその現像ローラ22に吸着されて、トナーケース
20内に戻される。言い換えれば、現像器ユニット15
は、現像動作と並行して、帯電器13により分散された
残留トナーを回収するクリーニング動作も行う。従っ
て、感光ドラム12の外周面が残留トナーによって汚れ
るのを防止できるとともに、トナーを無駄にすることな
く全て現像に使用することができる。
【0026】次いで、図4に基いて前記転写ローラ16
の温度のフィードバック制御処理について説明する。
尚、CPU40は所定のタイミングで以下のルーチンを
繰り返す。ステップS101において転写ローラ16が
回転を開始すると、ステップS102においてCPU4
0は温度センサ27の検出信号に基いて転写ローラ16
の実温度に相当する値を読み込む。また、ステップS1
03においてしきい値温度α1, α2, α3及び目標温
度αtに相当する値をメモリ41から読み込む。ここ
に、本実施形態ではしきい値温度α1を−10度C、し
きい値温度α2を10度C、しきい値温度α3を30度
Cに設定する。また、目標温度αtは画像記録装置が使
用される環境温度以上であって、トナーの軟化点温度よ
りも低く設定される。本実施形態では45度Cに設定す
る。尚、トナーは通常50度C位から軟化し始める。ま
た、画像記録装置が使用される環境温度は幅があるが、
空調設備が整っていれば30度C以上となることはな
い。よって、目標温度は30度C〜50度Cの間に設定
するのが好ましい。
【0027】次いで、ステップS104において実温度
Tがしきい値温度α1よりも低いか否かが判断される。
実温度Tがしきい値温度α1よりも低いと判断されると
ステップS105で電源供給部47から24Vの電源電
圧をヒータローラ25のヒータ部26に印加させる。一
方、実温度Tがしきい値温度α1よりも低くないと判断
されるとステップS106において実温度Tがしきい値
温度α2よりも低いか否かが判断される。実温度Tがし
きい値温度α2よりも低いと判断されるとステップS1
07で電源供給部47から12Vの電源電圧をヒータロ
ーラ25のヒータ部26に印加させる。
【0028】一方、実温度Tがしきい値温度α2よりも
低くないと判断されるとステップS108において実温
度Tがしきい値温度α3よりも低いか否かが判断され
る。実温度Tがしきい値温度α3よりも低いと判断され
るとステップS109で電源供給部47から6Vの電源
電圧をヒータローラ25のヒータ部26に印加させる。
更に、実温度Tがしきい値温度α3よりも低くないと判
断されるとステップS110において実温度Tが目標温
度αtよりも高いか否かが判断される。ここで、実温度
Tが目標温度αtよりも高い場合には転写ローラ16の
温度が高くなりすぎているため、ステップS111でヒ
ータ部26への印加を停止し転写ローラ16の温度を降
下させる。
【0029】そして、ステップS112において実温度
Tと目標温度αtが同じか否かを判断する。前記ステッ
プS105, S107, S109の処理においても同様
にそれらの処理が終了するとステップS112において
実温度Tと目標温度αtが同じか否かを判断する。実温
度Tと目標温度αtが同じであれば一旦処理は終了す
る。一方、実温度Tと目標温度αtが同じでなければ処
理はステップS101へ戻り上記ルーチンを繰り返す。
尚、フィードバック制御においては実温度Tを目標温度
αtに一致させるように制御するが、検出される実温度
Tは刻々と変化する。従って、正しくフィードバックさ
れていても実際には目標温度αt周辺で微妙に実温度T
は上下することとなる。
【0030】上記のように構成することで、本実施形態
では次のような効果が奏される。 ・ 本実施形態では、ヒータローラ25によって転写ロ
ーラ16が加熱され、その温度は45度Cに設定した目
標温度αtとなるようにフィードバック制御されてい
る。この温度は通常使用される環境温度以上であるため
実温度Tが目標温度αtに到達すれば環境温度が変化し
ても転写ローラ16の温度はほぼ45度Cに保たれる。
(「ほぼ」としたのはフィードバック制御によるヒータ
部26のオン・オフ動作によって実温度Tは目標温度α
tに到達しても目標温度αt付近で振れ動くからであ
る)そして、転写ローラ16の実温度Tが目標温度αt
に到達すると目標温度αtがほぼ保持されるため転写ロ
ーラ16の温度の違いによる抵抗値の変化が極力解消さ
れる。この結果、温度の高低にかかわらず常に安定した
印字が可能となる。
【0031】・ バイアス電圧等の印字条件を決定する
際には装置全体の抵抗値が問題となる。転写ローラ16
の抵抗値もパラメータとなるが、転写ローラ16の抵抗
値はほぼ一定であることを前提に算出することが可能と
なる。
【0032】・ 目標温度αtを変更することで転写ロ
ーラ16の抵抗値を変更することができる。すなわち、
目標温度αtを変更するだけで印字条件を容易に調節す
ることができる。
【0033】・ 本実施形態では、フィードバック制御
における転写ローラ16の目標温度αtは45度Cとさ
れている。この温度はトナーの軟化点より低温であるた
め感光ドラム12表面に保持されているトナーが転写ロ
ーラの熱で感光ドラム側に融着されてしまうことがな
い。
【0034】・ ヒータ部26には環境温度に応じて3
種類の異なる電圧を印加させることができる。すなわ
ち、温度センサ27にて検出した環境温度が低い場合に
は高電圧を印加させ、高い場合にはそれより低い電圧を
印加させるようになっている。従って、環境温度が低い
場合には温度をすみやかに目標温度αtに到達させるこ
とができ、環境温度が高い場合には目標温度αtを大き
くオーバーさせることがないように制御できる。すなわ
ち、環境温度に応じたきめ細かなフィードバック制御が
可能となる。
【0035】・ バッファ回路としてのオペアンプ45
をヒータ部26と電源供給部47の間に配置した。その
ため、ヒータ部26の電源電圧を取り出す際に電圧降下
等の変動が防止されるためヒータ部26にむらのない正
確な電圧で電気が供給されることとなる。
【0036】・ ヒータローラ25は感光ドラム12と
接する転写ローラ16の表面に直接接している。従っ
て、ヒータローラ25からの熱は速やかに転写ローラ1
6に伝達され、目標温度αtに達するまでのタイムラグ
が少ない。
【0037】・ 温度センサ27は転写ローラ16の表
面に直接接している。従って、最も必要な転写ローラ1
6の表面温度が正確に検出でき、その結果正確なフィー
ドバック制御が可能とされる。
【0038】上記実施形態は、以下のように変更するこ
とも可能である。 ・ 温度センサ39を転写ローラ16から離れた位置に
設けること。例えば、温度センサ39を画像記録装置の
外部に設けて、記録装置の周囲の環境温度を温度センサ
39で検出するようにしてもよい。この場合には、記録
装置内の各機器が発生する熱の影響がないため制御条件
は変更する必要がある。
【0039】・上記実施形態ではヒータローラ25によ
って転写ローラ16を加熱するように構成していた。し
かし、要は転写ローラ16をほぼ一定温度となるように
加熱できればよいため、例えばヒータ部を転写ローラ1
6の内部に配設するようにしてもよい。また、ヒータロ
ーラ25のように外部から転写ローラ16を加熱する場
合には、離間状態で転写ローラ16を加熱するようにし
てもよい。
【0040】・ しきい値温度α1, α2, α3及び目
標温度αtは上記値には限らない。 ・ 上記実施形態では目標温度αtに達するまで環境温
度に応じて3種類のしきい値温度α1, α2, α3にて
制御していた。これを、4種類以上の異なる電圧で印加
させてもよい。このように構成すると更に、環境に応じ
た細かな制御が可能となる。
【0041】・ しきい値温度α1, α2, α3を設定
しないこと。すなわち、ヒータ部26に印加される電圧
を1種類のみとしてもよい。このように構成してもフィ
ードバック制御は可能である。
【0042】・ 上記実施形態では転写ローラ16は軸
16aの周囲に発泡体16bが取り巻いた中実状の部材
であった。しかし、軸16aと発泡体16bの間に空間
のある中空体であってもよい。
【0043】・ オペアンプ45は必ずしも必要ではな
い。また、以上の実施形態によって把握されるその他の
技術的思想について以下に説明する。
【0044】(1)前記目標温度は30度以上50度未
満である請求項3に記載の画像記録装置。このように構
成すると、現実にもっとも効果のある温度帯において請
求項3の作用・効果が奏される。
【0045】(2)加熱手段は転写ローラ外部に設置さ
れた請求項1〜3及び付記(1)のいずれかに記載され
た画像記録装置。このように構成すると、加熱手段の点
検・保守が容易となる。
【0046】(3)加熱手段は転写ローラの回転に従動
する回転体である付記(2)に記載された画像記録装
置。このように構成すると、加熱手段によって直接的に
転写ローラ表面が加熱される。
【0047】(4)加熱手段は転写ローラ内部に設置さ
れた請求項1〜3及び付記(1)のいずれかに記載され
た画像記録装置。このように構成すると、加熱手段を転
写ローラと別個に配設する必要がなく、装置全体の小型
化に貢献する。
【0048】(5)前記制御手段は検出手段が検出する
転写ローラ温度に相当する温度が高温であるほど加熱手
段の加熱をセーブするようにした請求項1〜3及び付記
(1)〜(4)のいずれかに記載された画像記録装置。
このように構成すると、転写ローラ温度(環境温度)に
応じたきめ細かな制御が可能となる。
【0049】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、加熱手段によって転写ローラが加熱され、
その温度は制御手段によって制御されている。そして、
温度変化は転写ローラの抵抗値の変動をもたらす。従っ
て、フィードバック制御において目標温度を調整するこ
とで転写ローラの抵抗値を調整できるため印字条件を容
易に調節することができる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加え、転写ローラの温度がほぼ一定に保
たれる結果、転写ローラの抵抗値はほぼ一定となる。そ
のため、温度の高低にかかわらず安定した印字が可能と
なる。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明の効果に加え、転写ローラは環境温度に影響され
て抵抗値が変化することがなく安定した印字が可能とな
る。更に、トナーの軟化点温度よりも高温とはならない
ため感光ドラム表面に保持されているトナーが転写ロー
ラの熱で感光ドラム側に融着されてしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の実施形態の概略を説明
する側断面図。
【図2】プロセスユニット部を拡大して説明する側断面
図。
【図3】フィードバック制御に係る電気的構成のブロッ
ク図。
【図4】フィードバック制御のフローチャート。
【符号の説明】
12…感光体たる感光ドラム、16…転写ローラ、25
…加熱手段たるヒータローラ、26…加熱手段たるヒー
タ部、27…検出手段たる温度センサ、40…制御手段
たるCPU、32…用紙たる記録紙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に対して転写ローラを回転可能に
    対向配置し、印加された転写ローラにより用紙を感光体
    上に密着させ且つ転写ローラに所定電圧を付与すること
    によって、感光体上のトナー画像を用紙上に転写するよ
    うにした画像記録装置において、転写ローラを加熱する
    加熱手段と、同ローラの温度を検出する検出手段と、加
    熱手段を制御する制御手段を設けた画像記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の画像記録装置において、前記
    制御手段は前記転写ローラの温度がほぼ一定となるよう
    に前記加熱手段を制御するものである画像記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の画像記録装置において、前記
    転写ローラの目標温度を環境温度以上で、かつトナーの
    軟化点温度未満とした請求項1に記載の画像記録装置。
JP8350621A 1996-12-27 1996-12-27 画像記録装置 Pending JPH10186900A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001082003A1 (fr) * 2000-04-21 2001-11-01 Pfu Limited Appareil electrographique de developpement liquide
JP2007193320A (ja) * 2005-12-22 2007-08-02 Canon Inc 画像形成装置
JP2007316198A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Ricoh Co Ltd 転写装置及び画像形成装置

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