JP3648041B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転する感光体に接触した状態で電圧が印加されることによりその感光体を帯電する接触帯電部材を備えた複写機(PPC),レーザプリンタ,ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、静電複写機,レーザプリンタ等の画像形成装置は、感光体を帯電処理する帯電装置を備えているが、近年ではその帯電装置として感光体に接触帯電部材である帯電ローラを接触させて帯電する接触ローラ帯電方式の帯電装置が注目されている。
このような接触ローラ帯電方式の帯電装置は、その帯電ローラの材質を、例えば感光体に接触しながら連れ回りするタイプのものでは、その感光体に接する部分を導電性のゴム材で形成している。
【0003】
このような帯電ローラのゴム部分は、一般的にそれが置かれている環境の変化に伴って電気導電性が変化する性質があり、高温高湿のもとでは電気導電性が大きくなり、低温低湿のもとでは電気導電性が小さくなるため、常に一定の電圧が印加されているだけでは所望の帯電電位を得ることができないということがあった。
【0004】
そこで、このようなゴム製の帯電ローラ部分を備えた従来の接触帯電装置には、例えば特開平8−152768号公報に記載されているように、1枚目の画像形成時にはその画像形成が開始される直前に温度検知センサが帯電ローラに接していたときの温度検知に応じて、2枚目以降は温度検知センサが帯電ローラから離れる非接触位置で検知した検知温度に応じて、それぞれ高圧電源回路による帯電ローラへの印加電圧を制御することにより、帯電ローラの表面温度が刻々と変化しても感光体を安定して帯電できるようにしたものがある。
【0005】
また、接触帯電装置には、例えば特開平6−95479号公報に記載されているように、電源から媒体接触部材に印加される電圧の交流成分の波形を湿度センサからの検出出力に応答して歪ませる電源制御手段を設けることにより、環境湿度が下がった場合でも静電記録媒体の帯電電位の変動を抑制して良好な帯電状態を維持できるようにしたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、一般にゴム材は周囲環境の変化に伴って電気導電性が変化し、高温高湿下では電気導電性が大きくなり、低温低湿下では電気導電性が小さくなるため、このようなゴム部分を有する帯電ローラに一定の電圧を印加しただけでは所望の帯電電位を得ることができないが、さらに一般的に電気伝導が小さくなると帯電電位の立ち上がりも不安定になるという傾向があった。
【0007】
そのため、従来の画像形成装置では、帯電ローラ等の接触帯電部材に電圧を印加した後、所望の帯電電位になるまでに多少の時間を要したので、感光体上に画像を形成するタイミングによっては画像先端の濃度が薄くなってしまったり、逆に濃くなってしまったりすることがあるという問題点があった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、周囲の温度や湿度等の周囲環境の変化に伴う電気特性の変化が比較的大きい帯電ローラを搭載していても、その周囲環境が変化しても接触帯電部材に電圧を印加してから感光体上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間を長くしなくても、一画像中の帯電電位を一定にして、濃度ムラのない安定した画像が得られるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため、回転する感光体に接触した状態で電圧が印加されることによりその感光体を帯電する接触帯電部材と、その接触帯電部材の温度又はその接触帯電部材の近傍の温度を検知する温度検知手段とを備えた画像形成装置において、上記温度検知手段が検知した検知温度が所定の温度以下であるときには、接触帯電部材に電圧を印加してから感光体上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に接触帯電部材へ印加する電圧を、画像形成時に接触帯電部材へ印加する電圧よりも印加電圧補正量だけ絶対値で大きくする印加電圧可変制御手段を設けたものである。
【0012】
さらに、同様な接触帯電部材と、その接触帯電部材の温度及び湿度又はその接触帯電部材の近傍の温度及び湿度を検知する温湿度検知手段とを備えた画像形成装置において、上記温湿度検知手段が検知した温度及び湿度に応じて、接触帯電部材に電圧を印加してから感光体上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に接触帯電部材へ印加する電圧を画像形成時に接触帯電部材へ印加する電圧に対して印加電圧補正量だけ異ならせる印加電圧可変制御手段を設けるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明による画像形成装置である静電複写機の一実施形態例をそれが有する各機能と共に示す構成図、図2は同じくその静電複写機に設けられている接触帯電部材である帯電ローラの表面温度を検知する温度検知センサを接触位置にした状態で示す概略図、図3は同じくその温度検知センサを非接触位置に移動させた状態で示す概略図である。
【0014】
この画像形成装置である静電複写機(アナログコピー機)は、図1に示すようにドラム状の回転する感光体1に接触帯電部材である帯電ローラ2を直接接触させた状態で、そこに電圧を印加して感光体1の表面1aの画像部表面電位Vs を、例えば−900Vに一様に帯電する接触ローラ帯電方式の線速が200mm/sec の画像形成装置であり、感光体1が矢示A方向に回転し、それに帯電ローラ2が接触しながら連れ回りにより矢示方向に等速で従動回転する。
【0015】
その感光体1は、ドラム駆動タイミングベルト,ドラム駆動プーリ,それらを駆動するモータ(いずれも図示を省略している)等からなる感光体駆動系によって駆動され、その表面には常に帯電ローラ2が、図示しない加圧バネの付勢力により、例えば接触圧10g/cm(略線接触)で圧接している。
そして、その感光体1と、帯電ローラ2を有する帯電装置と、その帯電ローラ2の表面を清掃するローラクリーナ9と、クリーニングブレード8を有するクリーニング装置と、トナー回収部11とが一体のプロセスカートリッジ10に形成されている。
【0016】
その感光体1の回りには、イレーサ18と、現像装置6と、無端ベルトを有する接触型の転写装置である転写ユニット7とがそれぞれ配設されている。なお、13は転写紙P上に転写したトナー像を加熱しながら加圧して定着する定着装置である。
また、プロセスカートリッジ10内には、帯電ローラ2の表面温度を検知する例えばサーミスタからなる温度検知手段である温度検知センサ20が配設されており、その温度検知センサ20は接離機構40により、帯電ローラ2の表面に対して接する図2に示す接触位置と接しない図3に示す非接触位置とに移動される。
【0017】
そして、その非接触位置は、帯電ローラ2の表面に比較的近接した位置にすることにより、その非接触位置において間接的に検知した帯電ローラ2の表面温度が、接触位置で検知したときの表面温度とほとんど変わらないようにしている。接離機構40は、画像形成時となる複写プロセス実行時には温度検知センサ20を帯電ローラ2と接しない非接触位置に移動させる手段の駆動機構部を構成するものであり、その手段の制御部である図1に示す駆動系動作制御手段39によって、その駆動が制御される。
【0018】
また、この静電複写機は、温度検知センサ20の温度検知素子25(図4及び図5で後述する)の検知温度に応じて変わる電気抵抗の変化を電圧等の電気信号に変換して読み取り、その検知温度に対応した出力信号を出力する電気信号変換回路21と、その電気信号変換回路21からの出力信号を入力して高圧電源回路24に対して帯電ローラ2へ電圧を印加させるための信号を出力する印加電圧制御回路22とを備えている。
【0019】
さらに、この静電複写機は、温度検知センサ20が検知した検知温度に応じて、帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に帯電ローラ2へ印加する電圧を画像形成時にその帯電ローラ2へ印加する電圧と異ならせる印加電圧可変制御手段5を設けている。
【0020】
その印加電圧可変制御手段5は、温度検知センサ20が帯電ローラ2の温度を検知して電気信号変換回路21が電圧等の電気信号に変換して出力する信号を入力し、その信号に応じて、高圧電源回路24が帯電ローラ2に電圧を印加してから画像書込部3が感光体1上への書き込み動作を開始するまでのプレ帯電時間の間に帯電ローラ2へ印加する電圧を画像形成時にその帯電ローラ2へ印加する電圧と異ならせるように制御する。
【0021】
この静電複写機は、複写プロセスが開始されると、画像書込部3からの光Lが感光体1の表面1aに入射して、帯電ローラ2によって一様に帯電された帯電面が露光されてそこに静電潜像が形成される。その際、帯電面はイレーサ18によって使用される転写紙のサイズより外側の領域部分の静電荷が除去(トリミング)されている。そして、その静電潜像が現像装置6の現像スリーブによって供給されるトナーにより現像されてトナー像(可視像)となる。
【0022】
一方、給紙カセット(図示せず)内の転写紙は、所定のタイミングで回転する給紙ローラにより1枚ずつ送り出され、それがレジストローラ対14で一旦停止されてタイミング調整された後に、感光体1上のトナー像と一致する正確なタイミングで転写ユニット7が設けられている転写部に向けて搬送される。
【0023】
その転写紙Pは、転写ユニット7によって転写バイアスが印加されて図1で上面側にトナー像が転写され、それが感光体1から分離されて定着装置13へ搬送され、そこでトナーが定着された後に装置外部の排紙トレイ等へ排出される。
そして、その転写終了後に感光体1上に残った残留トナー及び紙粉等の異物は、クリーニングブレード8により取り除かれ、その感光体1上に残った残留電位は除電装置(図示せず)により取り除かれて、次の帯電ローラ2による帯電に備える。
【0024】
帯電ローラ2は、図2に示すように、例えばφ8mmに形成した鉄等からなる導電性芯金15の外側に、温度による電気特性の変化が比較的大きい、例えばヒドリンゴムからなる導電性ゴムローラ部16をφ14mmで一体に装着したものであり、その導電性芯金15の両端が導電性の軸受17,17でそれぞれ回転自在に支持されていて、その各軸受17がそれを保持する部材を介して図示しない加圧バネによって感光体1方向に付勢されて、その帯電ローラ2の軸線が感光体1の軸線に平行する状態で感光体1の表面1aに接している。
【0025】
その帯電ローラ2の導電性芯金15には、帯電ローラ2に電圧を印加する高圧電源回路24から帯電バイアス電圧が印加されるようになっており、それによって感光体1の表面1aが一様に帯電される。
【0026】
温度検知センサ20は、図4に示すように間隔を置いて平行に並べた導電性板バネ26,26の先端部分の間に温度検知素子25を、図5に示すように、その周囲にシリコングリス27を充填することによって仮り止めし、その同図で下面側に例えばポリイミドアミドによって形成した厚さ10μm程度のフィルム材28を、上面側に例えばフッ素樹脂(テフロン)によって形成した同程度の厚さのフィルム材29を、それぞれ導電性板バネ26,26を挾むように接着により固定保持している。
【0027】
なお、この温度検知素子25は、温度により抵抗値が変化する素子であり、ポリイミドアミドのフィルム材28を介して帯電ローラ2の表面に接する。
その温度検知素子25が取り付けられている対の導電性板バネ26,26は、図4に示すように互いに非接触の状態で、樹脂製の絶縁部材31に一端部がそれぞれ固定されていて、それらがリード線36a,36bにそれぞれ接続されている。そして、その絶縁部材31が図2に示すようにブラケット32に固定保持されている。
【0028】
そのブラケット32は、軸33によって図2の矢示B方向に回動可能に支持されていて、その軸33に巻き掛けられたネジリバネ35によって常に導電性板バネ26が帯電ローラ2に接触する方向に回動付勢されている。
そして、その回動位置が、ブラケット32の下縁部がストッパ軸34に当接する図示の位置で規制されるようになっている。
ブラケット32には、レバー部32aが形成されていて、そこに接離機構40の解除レバー23の係合端23aが係合可能になっている。
【0029】
そして、その接離機構40によって、温度検知センサ20の温度検知素子25をフィルム材28(図5)を介して帯電ローラ2の表面に接触させる図2に示す接触位置と、それを接触させない図3に示す非接触位置とに移動させることができるようになっている。
【0030】
その接離機構40は、長孔23b内に段付きネジ41が嵌入されて図3で左右方向に移動可能に保持された解除レバー23と、その解除レバー23を同図で右方へ付勢する引っ張りバネ43と、作動時(オン時)には引っ張りバネ43の付勢力に抗して解除レバー23を図で左方に移動させるソレノイド45とからなる。
【0031】
この静電複写機は、図1で説明した複写プロセスを実行すると、図2に示すマイクロコンピュータ50が、温度検知センサ20が検知した検知温度に応じて、帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に帯電ローラ2へ印加する電圧を画像形成時にその帯電ローラ2へ印加する電圧と異ならせるように制御する。
したがって、この静電複写機では、このマイクロコンピュータ50が、図1で説明した印加電圧可変制御手段5として機能している。
【0032】
そのマイクロコンピュータ50は、各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、各種の動作を所定のタイミングで行なわせるために必要な各種プログラム及び固定データを格納したプログラムメモリであるROMと、入力データやCPUによる処理データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とによって構成されており、タイマも備えている。
【0033】
この静電複写機による複写プロセスの開始は、図2に示したプリントキー51が押され、そのプリントキー51が押された後に、帯電ローラ2に帯電バイアス電圧(印加電圧)を印加させるのに先立ってソレノイド45がオンになる。
すると、解除レバー23が図3に示した位置に引っ張りバネ43の付勢力に抗して移動されるため、その解除レバー23の係合端23aがブラケット32のレバー部32aに当接してそれを同図で左方側へ押すため、ブラケット32が軸33を中心として同図で反時計回り方向に回動する。
【0034】
したがって、そのブラケット32に固定保持されている温度検知センサ20が同方向に回動され、導電性板バネ26の先端部分に固定されている温度検知素子25が帯電ローラ2の表面から離間し、温度検知センサ20が図3に示す非接触位置になる。
【0035】
また、ソレノイド45がオンになってから、予め設定されている時間が経過すると、感光体1を回転させる駆動系を駆動させて感光体1を図1の矢示A方向に回転させる。それによって、その感光体1の表面1aに所定の接触圧で接している帯電ローラ2が、連れ回りで矢示方向に回転する。
【0036】
その後で、高圧電源回路24から帯電ローラ2に対して帯電バイアス電圧が印加され、その電圧の印加が終了した後にソレノイド45をオフにする。
そして、そのソレノイド45がオフになってから任意のタイミングで再びプリントキー51が押されると、前述した複写プロセスが繰り返し実行される。
【0037】
このように、この実施の形態では、ソレノイド45がオフ状態で、温度検知センサ20が接触位置(図2の位置)にあって温度検知素子25がフィルム材28(図5)を介して感光体1の表面に接している時には、高圧電源回路24から帯電ローラ2には電圧が印加されない。
【0038】
そして、その帯電ローラ2に電圧が印加されるのは、複写プロセスが実行中のときであり、その時はソレノイド45がオンになるため温度検知センサ20は図3に示した非接触位置になる。したがって、この時に帯電ローラ2に高電圧が印加されても、その帯電ローラ2から離間した位置にある温度検知センサ20には電気的な影響が全くなく、何ら障害も起きない。
したがって、その温度検知センサ20を介して静電複写機全体の制御系に電気的なノイズが侵入したり、絶縁耐圧不足により回路に短絡が発生したりする恐れもないので、誤動作も生じない。
【0039】
ところで、帯電ローラ2が置かれているところが低温であると、その帯電ローラ2は電気導電性が小さくなるため、帯電電位が安定するまでの立ち上がり時間が長くなる。
すなわち、図6に示すように帯電ローラ2が30℃といった高温にあるときや、図7に示すように23℃といった常温にあるときには、帯電ローラ2に電圧を印加してから短時間で帯電電位が−900Vに安定するが、その帯電ローラ2が図8に示すように10℃といった低温にあるときは、帯電ローラ2に電圧を印加してから時間Aが経過した時点では、まだ帯電電位は−900Vの安定域に達していない。
【0040】
そのため、例えば図8の電圧印加時間Aのタイミングで、図1に示した画像書込部3を書き込み動作させるように制御して光Lを感光体1の表面に照射して、画像形成を開始させるようにすると(電圧印加時間Aのときに画像先端がくるタイミング)、その画像先端部に相当する感光体1の表面1aの帯電電位はまだ−900Vの安定域に達していないので、画像濃度が薄くなってしまう。
【0041】
この場合、図8の帯電電位が−900Vに安定する電圧印加時間B以降のタイミングで、図1に示した画像書込部3を書き込み動作させるようにすれば、それによって形成される画像は、その先端部も安定した帯電電位の領域になるので、正常な画像濃度が得られる。
【0042】
そこで、例えば帯電ローラ2の温度に関係なく、常に電圧印加時間Bのタイミングで書き込み動作させて画像形成を開始させるようにしたとすると、図6に示した30℃の高温や、図7に示した23℃の常温のときも電圧印加時間Bのタイミングで画像形成が開始されるようになる。したがって、その場合にはファーストコピー時間(最初に画像形成されて排出されるコピー時間)が明らかに長くなってしまう(遅れる)。
【0043】
しかしながら、この実施の形態による静電複写機では、前述した印加電圧可変制御手段5を設けることにより、その印加電圧可変制御手段5が、温度検知センサ20が検知した検知温度に応じて、帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間Aの間に帯電ローラ2へ印加する電圧を画像形成時にその帯電ローラ2へ印加する電圧と異ならせるように制御する。
【0044】
それによって、静電複写機が置かれている環境温度が変化することによって帯電ローラ2の温度やその近傍の温度が変化して、その帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上の帯電電位が安定するまでの帯電立ち上がり時間が変化したとしても、温度検知センサ20が検知した検知温度に応じて印加電圧可変制御手段5が、図9に示すようにプレ帯電時間Aの間に帯電ローラ2へ印加する印加電圧を、画像形成時にその帯電ローラ2へ印加する電圧(図9の時間A以降の印加電圧)よりも印加電圧補正量だけ絶対値で大きくするように制御する。
【0045】
すなわち、所望の帯電電位である−900Vを得る−1700Vの印加電圧よりも絶対値で大きな(高い)電圧をプレ帯電時間Aの間に帯電ローラ2へ印加した後に、−900Vを得る通常の画像形成時に印加する−1700Vの電圧を帯電ローラ2に印加する。
この静電複写機によれば、周囲温度の変化に伴って帯電ローラ2の電気抵抗が変化し、それによって感光体1上の帯電電位の立ち上がりが不安定になるようなときでも、それを図10に示すように軽減することができるので、濃度ムラのない安定した画像が得られる。また、ファーストコピー時間を遅らせることもない。
【0046】
図11は温度検知センサ20が検知した検知温度とプレ帯電時間Aの間に帯電ローラ2へ印加する印加電圧の画像形成時に印加する印加電圧に対する補正量との関係を示す線図である。
例えば、帯電ローラ2の表面温度が15℃のときは、感光体1上の画像部の表面電位が−900Vになる印加電圧が−1700Vであるときには、図11に示した線図の横軸の検知温度が15℃のときの画像部印加電圧に対する補正量(印加電圧補正量)は−200Vであるので、上述したプレ帯電時間Aの間に帯電ローラ2へ印加する印加電圧は、−1700V−200V=−1900Vになる。そして、プレ帯電時間Aが経過した後は、通常の画像形成時の−1700Vを帯電ローラ2へ印加する。
【0047】
図12はこの発明に関連する画像形成装置である静電複写機の参考技術を示す図1と同様な構成図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
この静電複写機は、図1で説明した実施の形態の温度検知センサ20を湿度検知センサ60に変更すると共に、印加電圧可変制御手段5に代えて湿度検知手段60が検知した検知湿度に応じて、帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に帯電ローラ2へ印加する電圧を画像形成時に帯電ローラ2へ印加する電圧と異ならせる印加電圧可変制御手段5′を設けた点のみが異なる。
【0048】
この静電複写機によれば、帯電ローラ2の湿度又はその帯電ローラ2の近傍の湿度が変化すると、その帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上の帯電電位が安定するまでの帯電立ち上がり時間が変化するが、このようなときでも湿度検知センサ60が帯電ローラ2の湿度又はその近傍の湿度を検知し、その検知湿度に応じて印加電圧可変制御手段5′が帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に帯電ローラ2へ印加する電圧を画像形成時に帯電ローラ2へ印加する電圧と異ならせるので、感光体1上の帯電電位が安定する前の段階で、その帯電面に画像が形成されてしまうのを防止することができる。
【0049】
すなわち、帯電ローラ2が、例えば弾性層がヒドリンゴムで形成されていて、その表面層がナイロン樹脂にカーボンが分散されたもので形成されているときのように湿度による電気特性の変化が比較的大きい場合には、図13に示すように帯電ローラ2が85%といった高湿の環境にあるときや、図14に示すように60%といった湿度の環境にあるときには、帯電ローラ2に電圧を印加してから短時間で帯電電位が−900Vに安定するが、その帯電ローラ2が図15に示すように20%といった低湿度の環境状態にあるときは、帯電ローラ2に電圧を印加してから時間Aが経過した時点では、まだ帯電電位は−900Vの安定域に達していない。
【0050】
そのため、その電圧印加時間Aのタイミングで、図12に示した画像書込部3を書き込み動作させるように制御して画像形成を開始させると(電圧印加時間Aのときに画像先端がくるタイミング)、その画像先端部に相当する感光体1の表面1aの帯電電位はまだ−900Vの安定域に達していないので、画像濃度が薄くなってしまう。
【0051】
そこで、この静電複写機では、印加電圧可変制御手段5′が、帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間Aの間に帯電ローラ2へ印加する電圧を画像形成時に帯電ローラ2へ印加する電圧と異ならせる。
【0052】
すなわち、印加電圧可変制御手段5′は、湿度検知センサ60が検知した帯電ローラ2の湿度又はその近傍の湿度に応じて、図16に示す印加電圧補正量(感光体1上の画像部の表面電位が例えば−900Vになる帯電ローラ2への印加電圧−1700Vに対する補正量)を補正した印加電圧を帯電ローラ2へ印加するように制御する。
【0053】
それによって、上述したように湿度が20%といった低湿度の環境状態にあるときのように帯電電位の立ち上がりが不安定になるときであっても、その立ち上がりを早めることによって帯電電位の立ち上がりが不安定になるのを軽減することができるので(図10で説明した場合と同様)、プレ帯電時間Aの経過後すぐに画像形成を行なっても、濃度ムラのない安定した画像を得ることができる。
【0054】
また、図1及び図12で説明した温度検知センサ20及び湿度検知センサ60に代えて、帯電ローラ2の温度及び湿度又はその帯電ローラ2の近傍の温度及び湿度を検知する温湿度検知センサを設け、その温湿度検知センサが検知した温度及び湿度に応じて、帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に帯電ローラ2へ印加する電圧を画像形成時に帯電ローラ2へ印加する電圧と異ならせる印加電圧可変制御手段を設けるようにしてもよい。
【0055】
このようにすれば、環境温度や湿度が変化しても、その温度と湿度の両方を検知して、その検知した温度と湿度に応じて、帯電ローラ2に電圧を印加してから感光体1上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に帯電ローラ2へ印加する電圧を画像形成時に帯電ローラ2へ印加する電圧と異ならせることができるので、より濃度ムラのない安定した画像を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明による画像形成装置によれば、次に記載する効果を奏する。
請求項1の画像形成装置によれば、低温時に電気抵抗が高くなることによって帯電の立上り時間が長くなっても、温度検知手段が検知した検知温度が所定の温度以下であるときには、プレ帯電時間の間に接触帯電部材へ印加する電圧を、画像形成時に接触帯電部材へ印加する電圧よりも印加電圧補正量だけ絶対値で大きくするので、帯電の立上り時間の変化を軽減し、濃度ムラのない安定した画像が得られる。
【0058】
請求項2の画像形成装置によれば、温湿度の変化に伴って帯電の立ち上がり時間が変化するのを軽減することができるので、濃度ムラのない安定した画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像形成装置である静電複写機の一実施形態例をそれが有する各機能と共に示す構成図である。
【図2】同じくその静電複写機に設けられている接触帯電部材である帯電ローラの表面温度を検知する温度検知センサを接触位置にした状態で示す概略図である。
【図3】同じくその温度検知センサを非接触位置に移動させた状態で示す概略図である。
【図4】同じくその温度検知センサの構成を示す斜視図である。
【図5】同じくその温度検知センサの温度検知素子付近の構成を示す縦断面図である。
【図6】帯電ローラの温度が30℃のときの帯電立ち上がりを示す線図である。
【図7】同じく帯電ローラの温度が23℃のときの帯電立ち上がりを示す線図である。
【図8】同じく帯電ローラの温度が10℃のときの帯電立ち上がりを示す線図である。
【図9】図1の印加電圧可変制御手段が制御する帯電ローラへ印加する印加電圧を示す線図である。
【図10】同じくその印加電圧可変制御手段により印加電圧が制御された際の帯電立ち上がりを示す線図である。
【図11】図1の温度検知センサが検知した検知温度とプレ帯電時間の間に帯電ローラへ印加する印加電圧の画像形成時に印加する印加電圧に対する補正量との関係を示す線図である。
【図12】 この発明に関連する画像形成装置である静電複写機の参考技術を示す図1と同様な構成図である。
【図13】帯電ローラの湿度が85%のときの帯電立ち上がりを示す線図である。
【図14】同じく帯電ローラの湿度が60%のときの帯電立ち上がりを示す線図である。
【図15】同じく帯電ローラの湿度が20%のときの帯電立ち上がりを示す線図である。
【図16】図12の湿度検知センサが検知した検知湿度とプレ帯電時間の間に帯電ローラへ印加する印加電圧の画像形成時に印加する印加電圧に対する補正量との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1:感光体
2:帯電ローラ(接触帯電部材)
3:画像書込部
5,5′:印加電圧可変制御手段
20:温度検知センサ(温度検知手段)
60:湿度検知センサ(湿度検知手段)
50:マイクロコンピュータ

Claims (2)

  1. 回転する感光体に接触した状態で電圧が印加されることにより該感光体を帯電する接触帯電部材と、該接触帯電部材の温度又はその接触帯電部材の近傍の温度を検知する温度検知手段とを備えた画像形成装置において、
    前記温度検知手段が検知した検知温度が所定の温度以下であるときには、前記接触帯電部材に電圧を印加してから前記感光体上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に前記接触帯電部材へ印加する電圧を、画像形成時に前記接触帯電部材へ印加する電圧よりも印加電圧補正量だけ絶対値で大きくする印加電圧可変制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転する感光体に接触した状態で電圧が印加されることにより該感光体を帯電する接触帯電部材と、該接触帯電部材の温度及び湿度又はその接触帯電部材の近傍の温度及び湿度を検知する温湿度検知手段とを備えた画像形成装置において、
    前記温湿度検知手段が検知した温度及び湿度に応じて、前記接触帯電部材に電圧を印加してから前記感光体上への画像形成を開始するまでのプレ帯電時間の間に前記接触帯電部材へ印加する電圧を画像形成時に前記接触帯電部材へ印加する電圧に対して印加電圧補正量だけ異ならせる印加電圧可変制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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