JPH10186051A - 熱線超音波複合型検知センサ - Google Patents

熱線超音波複合型検知センサ

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Publication number
JPH10186051A
JPH10186051A JP8347708A JP34770896A JPH10186051A JP H10186051 A JPH10186051 A JP H10186051A JP 8347708 A JP8347708 A JP 8347708A JP 34770896 A JP34770896 A JP 34770896A JP H10186051 A JPH10186051 A JP H10186051A
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JP
Japan
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human body
unit
area
ultrasonic
threshold value
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Withdrawn
Application number
JP8347708A
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English (en)
Inventor
Toshimasa Takagi
俊昌 高木
Masatake Uno
真武 宇野
Goro Oda
悟朗 小田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微少動作を行っている人体を検知できる熱線
超音波複合型検知センサを提供する。 【解決手段】 第一のエリア内の熱の変化量を検出する
熱線感知部9と、変化量を増幅する増幅部と、変化量が
しきい値より大きい場合に存在判断信号を出力する熱線
判断部11とを有する熱線センサ部Aと、第二のエリア
に超音波を送受波する送受波部4と、受波された超音波
パターンにより人体が存在すると判断する場合には存在
判断信号を出力する超音波判断部14とを有する超音波
センサ部Bと、熱線判断部又は超音波判断部が存在判断
信号を出力する場合に、人体が存在すると判断する検知
判断部12と、を有する熱線超音波複合型検知センサに
おいて、超音波判断部からの存在判断信号が出力され、
その後に不在判断信号が出力された場合に、増幅部の増
幅率を大きな値に変更する増幅率設定部15、を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人体検知センサに関
わり、更に詳しくは人体と背景の温度差を検出すること
により人体の移動を検出する熱線センサ部と、超音波を
送波しその反射波を検出して物体や人体を検知する超音
波センサ部、とを有して人体の存在を検知する熱線超音
波複合型検知センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の超音波センサを図7、図8
を用いて説明する。図7は熱線超音波複合型検知センサ
の構成を示すブロック図である。図8は人体の検知の様
子の説明図であり、(a)は人体が第一のエリア内に入
る様子を表し、(b)は人体が第一のエリアで静止する
様子を表し、(c)は人体が第二のエリア外であって第
一のエリア内において微少動作を行っている様子を表し
ている。
【0003】超音波センサは、超音波振動子を使用して
所定の周波数の超音波を第二のエリアに相当する存在検
知エリアA1内に送波し、存在検知エリアA1内にある
物体からの反射波を超音波振動子によって受波すること
により物体の存在を検知するものである。存在検知エリ
アA1A1とは、送波された超音波が、存在検知エリア
A1内に侵入した物体によって反射された場合に、その
反射波を受波できる空間をいい、超音波センサによる侵
入物の検知が可能な空間である。
【0004】熱線センサは、第一のエリアに相当する移
動検知エリアA2内に存在する人体Dの発する赤外線と
背景温度との差を検出可能な焦電素子を使用して、人体
Dの移動を検出するものである。移動検知エリアA2と
は、存在検知エリアA1を含み存在検知エリアA1より
も広い空間であり、熱線センサにより人体Dの移動の検
出が可能な空間である。
【0005】図7において熱線超音波複合型検知センサ
は、超音波センサ部Aと、熱線センサ部Bと、総合検知
部Cとよりなり、超音波センサ部Aは、発振部1、送波
間隔決定部2、波形生成部3、超音波送受波部4、増幅
部5、検波部6、超音波判断部7とを有しており、熱線
センサ部Bは、集光部8、熱線感知部9、増幅部10、
熱線判断部11とを有しており、総合検知部Cは検知判
断部12、遅延部13とを有している。
【0006】そして、超音波センサ部Aにおいて、発振
部1から出力される発振信号S1は波形生成部3におい
てトーンバースト波S3となり、送波間隔決定部2によ
り決定された送波間隔で超音波送受波部4から超音波S
4として送波される。該超音波S4は、存在検知エリア
A1内の物体により反射されて超音波送受波部4により
受波される。この受波信号S6は増幅部5により増幅さ
れ検波部6により検波され、検波信号S8が超音波判断
部7に入力される。超音波判断部7は該検波信号S8に
より人体Dの存在の有無を判断する。
【0007】また熱線センサ部Bにおいて、集光部8に
より赤外線を集光し、熱線感知部9は温度差の変化に応
じて変化する焦電素子の出力電流を電圧に変換して出力
し、増幅部10が該電圧を増幅して熱線判断部11に入
力する。熱線判断部11は、該入力された電圧がしきい
値電圧より大きければ移動検知エリアA2内で人体Dの
移動があったと判断する。
【0008】総合検知部Cにおいては、検知判断部12
は超音波判断部7と熱線判断部11との判断の論理和か
ら人体Dの有無を総合的に判断する。そして、検知判断
部12が人体は存在すると判断した場合には、即座に遅
延部13が人体検知信号を出力し、検知判断部12が人
体は存在しないと判断した場合には、一定時間のオフデ
ィレーを付けて人体無検知信号を出力する。
【0009】そして、この人体検知信号、人体無検知信
号は、不図示の外部負荷、例えばトイレ照明や換気扇な
どに入力されて、人体Dがトイレ入室と同時に照明が点
灯し、退室後しばらくすると照明が消灯する等となるよ
うになされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図7に示すような熱線超音波複合型検知センサにあって
は、図8に示すように、熱線超音波複合型検知センサが
トイレに用いられた場合において、図8(a)のように
人体Dがトイレに入室して移動検知エリアA2を通過す
るときには、人体Dの移動量が大きいので、図8(a)
下段の波形のようにしきい値電圧より大きい電圧が熱線
感知部9により出力される。そして熱線判断部11は人
体Dが存在すると判断し、検知判断部12も人体Dが存
在すると判断して、遅延部13から人体検知信号が出力
される。また、図8(b)のように、人体Dが存在検知
エリアA1内の便座に座る等した場合には超音波センサ
部Aが、人体Dが存在すると判断するので、人体Dが移
動していなくとも、遅延部13から人体検知信号が出力
される。ところが、図8(c)に示すように、人体Dが
便座から立ち上がって存在検知エリアA1外に移動し、
存在検知エリアA1外であって移動検知エリアA2内で
ある部分に設けられている蛇口により手洗いを行う等の
場合には、超音波センサ部Aは人体Dの存在を検知する
ことができず、また熱線センサ部Bも該手洗い動作は微
少な動作であるために、人体Dの移動として検知するこ
とができない。
【0011】即ち、人体Dが存在検知エリアA1内では
ないが移動検知エリアA2内にいる場合であって、微少
な動きしかしていない場合にあっては、超音波センサ部
Aは人体Dの存在を検出できず、また熱線センサ部Bも
人体Dの移動を検出できない。従って、この場合には、
実際には移動検知エリアA2内に人体Dが存在するにも
かかわらず、遅延部13からはオフディレー期間経過後
に人体無検知信号を出力するという問題点があった。
【0012】また、該状況を回避する為に微少な熱変化
をも検知するために、熱線センサ部Bのしきい値電圧を
下げたり、熱線センサ部Bの増幅部10の増幅率を大き
くすることも考えられるが、このようにしきい値電圧を
下げた場合等にあっては、例えばトイレ窓からの日差し
の変化等による床面温度の変化等の外来ノイズをも検出
して、人体検知信号が出力されてしまうという問題点が
あった。
【0013】本発明は、上記問題点を改善するために成
されたもので、その目的とするところは、第一のエリア
である移動検知エリアから第二のエリアである存在検知
エリア外であって移動検知エリア内に移動した人体が微
少な動作を行っている場合であっても、人体検知を行う
ことができ、外来ノイズによる誤判断の可能性を低減で
きる熱線超音波複合型検知センサを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するために、請求項1記載の発明にあっては、第一の
エリア内における熱の変化量を検出する熱線感知部と、
該変化量を増幅する増幅部と、該増幅後の変化量としき
い値とを比較して変化量がしきい値より大きい場合に人
体の移動があったと判断し、人体の移動があったと判断
する場合には存在判断信号を出力し、人体の移動がない
と判断する場合には不在判断信号を出力する熱線判断部
と、を有し、第一のエリア内の人体の移動を検出する熱
線センサ部と、第一のエリアよりも小さく第一のエリア
に含まれる第二のエリアに超音波を送波し、該第二のエ
リア内に存在する物体からの反射波を受波する送受波部
と、送受波部から送波され物体に反射して送受波部によ
り受波された超音波のパターンにより第二のエリア内の
物体の存在を判断し、人体が存在すると判断する場合に
は存在判断信号を出力し、人体が存在しないと判断する
場合には不在判断信号を出力する超音波判断部と、を有
し、第二のエリア内の人体の存在を検出する超音波セン
サ部と、前記熱線判断部又は超音波判断部が存在判断信
号を出力する場合に、第一のエリア内に人体が存在する
と判断し、熱線判断部及び超音波判断部が共に不在判断
信号を出力する場合には第一のエリア内に人体が存在し
ないと判断する検知判断部と、を有する熱線超音波複合
型検知センサにおいて、超音波判断部からの存在判断信
号が出力され、その後に不在判断信号が出力された場合
に、前記増幅部の増幅率を大きな値に変更する増幅率設
定部、を設けたことを特徴とするものである。
【0015】請求項2記載の発明にあっては、増幅率設
定部は、前記熱線判断部の増幅率を大きな値に変更した
場合であって、増幅後の変化量がしきい値以下と成った
場合には、該増幅後の変化量がしきい値以下となってか
ら所定時間後に、増幅率を変更前の値に戻すことを特徴
とするものである。
【0016】請求項3記載の発明にあっては、第一のエ
リア内における熱の変化量を検出する熱線感知部と、該
変化量としきい値とを比較して変化量がしきい値より大
きい場合に人体の移動があったと判断し、人体の移動が
あったと判断する場合には存在判断信号を出力し、人体
の移動がないと判断する場合には不在判断信号を出力す
る熱線判断部と、を有し、第一のエリア内の人体の移動
を検出する熱線センサ部と、第一のエリアよりも小さく
第一のエリアに含まれる第二のエリアに超音波を送波
し、該第二のエリア内に存在する物体からの反射波を受
波する送受波部と、送受波部から送波され物体に反射し
て送受波部により受波された超音波のパターンにより第
二のエリア内の物体の存在を判断し、人体が存在すると
判断する場合には存在判断信号を出力し、人体が存在し
ないと判断する場合には不在判断信号を出力する超音波
判断部と、を有し、第二のエリア内の人体の存在を検出
する超音波センサ部と、前記熱線判断部又は超音波判断
部が存在判断信号を出力する場合に、第一のエリア内に
人体が存在すると判断し、熱線判断部及び超音波判断部
が共に不在判断信号を出力する場合には第一のエリア内
に人体が存在しないと判断する検知判断部と、を有する
熱線超音波複合型検知センサにおいて、超音波判断部か
らの存在判断信号が出力され、その後に不在判断信号が
出力された場合に、前記熱線判断部のしきい値を小さな
値に変更するしきい値設定部、を設けたことを特徴とす
るものである。
【0017】請求項4記載の発明にあっては、しきい値
設定部は、前記熱線判断部のしきい値を小さな値に変更
した場合であって、第一のエリア内における熱の変化量
がしきい値以下と成った場合には、該変化量がしきい値
以下となってから所定時間後に、しきい値を変更前の値
に戻すことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明にかかる熱線超音波複合型
検知センサの第一実施の形態を図1〜図4に基づいて、
第二実施の形態を図5、図6に基づいて説明する。
【0019】〔第一実施の形態〕図1は熱線超音波複合
型検知センサの構成を示すブロック図である。図2は超
音波センサ部における人体が存在しない場合の超音波の
反射パターンの説明図である。図3は超音波センサ部に
おける人体が存在する場合の超音波の反射パターンであ
る。図4は人体がトイレ内で移動した場合の様子とその
ときの熱線センサ部における人体移動検出に対応した電
圧の増幅後の電圧を示す説明図であり、(a)は人体が
第一のエリアで静止する様子を表し、(b)は人体が第
二のエリア外であって第一のエリア内において微少動作
を行っている様子を表している。なお、図1においては
前述の従来の技術で説明したところの熱線超音波複合型
検知センサと同等の箇所には同じ符号を付してある。
【0020】図1において熱線超音波複合型検知センサ
は、超音波センサ部Aと、熱線センサ部Bと、総合検知
部Cとよりなり、超音波センサ部Aは、発振部1、送波
間隔決定部2、波形生成部3、送受波部に相当する超音
波送受波部4、増幅部5、検波部6、超音波判断部14
とを有しており、熱線センサ部Bは、集光部8、熱線感
知部9、増幅率設定部に相当するスイッチ部15、第一
の増幅部16、第二の増幅部17、熱線判断部11とを
有しており、総合検知部Cは検知判断部12、遅延部1
3とを有している。
【0021】超音波センサ部Aにおいて、発振部1は、
電気的な持続振動を有する発信信号S1を生成して波形
生成部3に出力するものである。
【0022】送波間隔決定部2は、超音波の送波の間隔
を決定するものであり、所定時間T間隔毎に送波指示信
号S2を波形生成部3に出力する。
【0023】波形生成部3は、送波指示信号S2を受け
取ると、発信信号S1に基づいて、トーンバースト波S
3を生成して、例えば1ミリ秒等の一定期間だけ該トー
ンバースト波S3を超音波送受波部4に出力する。
【0024】超音波送受波部4は、トーンバースト波S
3に基づく超音波S4を第二のエリアに相当する存在検
知エリアA1に送波し、存在検知エリアA1内に存在す
る物体により反射した超音波S5を受波して、微弱電圧
である受波信号S6を増幅部5に出力するものである。
【0025】増幅部5は微弱電圧の受波信号S6を増幅
して例えば0〜5[v]の電圧の増幅信号S7とし、該
増幅信号S7を検波部6に出力するものである。
【0026】検波部6は、増幅信号S7受け取ると、所
定のしきい値でもってLow (0[v])またはHigh(5
[v])の検波信号S8として、該検波信号S8を超音
波判断部14に出力する。
【0027】超音波判断部14は、該検波信号S8に基
づき、送波間隔決定部2の送波間隔により、存在検知エ
リアA1内における人体Dの有無を判断する。即ち、超
音波判断部14は、予め図2に示すような存在検知エリ
アA1内に人体Dが存在しない場合の反射パターンを有
している。図2において、横軸は送波後の時間、縦軸は
電圧値を示しており、aは超音波送受波部4における残
響音であり、bは例えば便座や床などに反射した場合の
反射音である。そして、存在検知エリアA1内に人体D
が存在する場合の検波信号S8に基づく反射パターンは
図3に示すように、人体に反射した反射音cが存在す
る。従って、超音波判断部14は、検波信号S8に基づ
く反射パターンにおいて、前記残響音aと反射音bとの
間に、新たな反射音cが存在する場合に、人体Dが存在
するものと判断する。
【0028】そして、超音波判断部14は人体Dが存在
すると判断した場合には、存在判断信号S9を検知判断
部12に出力し、人体Dが存在しないと判断した場合に
は、不在判断信号S10を検知判断部12に出力する。
また、超音波判断部14は、検知判断部12に出力する
信号が存在判断信号S9から不在判断信号S10に変化
するときに、スイッチ部15に第二増幅部選択信号S1
1を出力する。
【0029】熱線センサ部Bにおいて、集光部8はレン
ズで構成されており、赤外線を集光するものである。
【0030】熱線感知部9は、焦電素子を有して構成さ
れており、該集光された赤外線による温度変化に対応し
て焦電素子が出力する電流の変化を、電圧S13に変換
して出力するものである。
【0031】スイッチ部15は、熱線感知部9に、第一
の増幅部16又は第二の増幅部17を選択接続するもの
であって、初期状態にあっては、熱線感知部9と第一の
増幅部16とを接続している。スイッチ部15は、第二
増幅部選択信号S11を受け取ると、熱線感知部9と第
二の増幅部17とを接続し、第一増幅部選択信号S12
を受け取ると、熱線感知部9と第一の増幅部16とを接
続する。
【0032】第一の増幅部16は、該熱線感知部9の出
力する電圧を増幅して、熱線判断部11に該増幅した電
圧S14aを出力するものである。第一の増幅部16の
増幅率は、従来の技術で説明したところの熱線センサ部
の増幅部の増幅率と略同じものとしている。従って、第
一の増幅部16の出力する電圧に基づいて、熱線判断部
11で人体Dの移動の有無を判断すると、従来のものと
同様に人体Dの移動は検出できるが、人体Dの微少な動
きは検出することができない。
【0033】第二の増幅部17は、熱線感知部9の出力
する電圧を増幅して、熱線判断部11に該増幅した電圧
S14bを出力するものである。第二の増幅部17の増
幅率は、従来の技術で説明したところの増幅部の増幅率
よりも大きなものとしている。従って、同じ電圧が入力
されるならば、第二の増幅部17の出力する電圧S14
bは、第一の増幅部16の出力する電圧S14aよりも
大きくなる。よって、第二の増幅部17の出力する電圧
に基づいて、熱線判断部11で人体Dの移動の有無を判
断すると、第一の増幅部16の出力する電圧S14aに
基づいて判断する場合と異なり、人体Dの微少な動きを
も検出することができる。
【0034】熱線判断部11は、第一の増幅部16の出
力する電圧S14a又は第二の増幅部17の出力する電
圧S14bを所定のしきい値電圧Vtと比較して、該電
圧S14a,14bがしきい値電圧Vt以上であれば、
人体Dの移動があったと判断する。そして、熱線判断部
11は人体Dが存在すると判断した場合には、存在判断
信号S15を検知判断部12に出力し、人体Dが存在し
ないと判断した場合には、不在判断信号S16を検知判
断部12に出力する。
【0035】また、熱線判断部11は、電圧S14a,
14bがしきい値電圧Vt以下であれば、電圧S14
a,14bがしきい値電圧Vt以下となった時点から所
定時間後に、第一増幅部選択信号S12をスイッチ部1
5に出力する。
【0036】総合検知部Cにおいて、検知判断部12
は、超音波判断部14から存在判断信号S9を受け取
り、又は熱線判断部11から存在判断信号S15を受け
取った場合には、存在検知エリアA1又は移動検知エリ
アA2内に人体Dが存在すると判断して人体検知信号S
17を出力する。一方、検知判断部12は、超音波判断
部14から不在判断信号S10を受け取り、且つ熱線判
断部11から不在判断信号S16を受け取った場合に
は、移動検知エリアA2内に人体Dが存在しないと判断
して人体無検知信号S18を出力する。
【0037】遅延部13は、人体検知信号S17を受け
取ると不図示の外部または後段部分に人体検知信号S1
7を出力し、人体無検知信号S18を受け取ると、オフ
ディレー期間内に人体検知信号S17を受け取らないと
きには、オフディレー期間経過後に人体無検知信号S1
8を出力する。
【0038】以上のようにして構成された熱線超音波複
合型検知センサは、次に示すようにして動作する。
【0039】即ち図4(a)に示すように、人体Dが存
在検知エリアA1にいる状態から、図4(b)に示すよ
うに、人体Dが存在検知エリアA1外であって移動検知
エリアA2にいる状態に移行した場合においては、超音
波判断部14の出力する信号が存在判断信号S9から不
在判断信号S10に変化し、超音波判断部14は該変化
のあったときに増幅率の高い第二の増幅部17を選択す
る第二増幅部選択信号S11をスイッチ部15に出力す
る。よって、熱線センサ部Bにおいては、図4(b)の
下段に示すように、第一の増幅部16で増幅した場合の
電圧S14aより大きく増幅した電圧S14bを第二の
増幅部17が出力する。そして、熱線判断部11は、該
電圧S14bを所定のしきい値電圧Vtと比較するの
で、わずかな人体Dの動作をも検出して人体Dの存在あ
りとの判断をすることができる。
【0040】また、熱線判断部11は、電圧S14a,
14bがしきい値電圧Vt以下であれば、電圧S14
a,14bがしきい値電圧Vt以下となった時点から所
定時間後に、第一増幅部選択信号S12をスイッチ部1
5に出力するので、所定時間後には従来のものと略同じ
増幅率で増幅された電圧に基づいて人体の移動が判断さ
れる。
【0041】従って、人体が存在検知エリアA1から存
在検知エリアA1外であって移動検知エリアA2内に移
動した場合において、人体Dが微少な動作を行っている
ときであっても、人体検知を行うことができる。
【0042】また、増幅率の高い第二の増幅部17を用
いるのは、所定の時間の間だけであるから、外来ノイズ
による誤判断の可能性は少ないものとすることができ
る。
【0043】〔第二実施の形態〕図5は熱線超音波複合
型検知センサの他の構成を示すブロック図である。図6
は人体がトイレ内で移動した場合の様子とそのときの熱
線センサ部における人体移動検出に対応した電圧の増幅
後の電圧を示す説明図であり、(a)は人体が第一のエ
リアで静止する様子を表し、(b)は人体が第二のエリ
ア外であって第一のエリア内において微少動作を行って
いる様子を表している。なお、図5においては前述の第
一実施の形態で説明したところの熱線超音波複合型検知
センサと同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同
等の箇所の詳細な説明は省略する。
【0044】図5に示す本実施の形態の熱線超音波複合
型検知センサが、前述の第一実施の形態で説明したとこ
ろの熱線超音波複合型検知センサと異なり特徴となるの
は次の構成である。
【0045】即ち、第一に、熱線センサ部Bにおいて
は、増幅部10は従来の技術で説明したものと同様のも
のを一つ設けることとし、超音波センサ部Aにおいて、
超音波判断部18は、検知判断部12に出力する信号が
存在判断信号S9から不在判断信号S10に変化すると
きに、後述のしきい値設定部19に第二しきい値選択信
号S19を出力することとした構成である。
【0046】第二に、熱線センサ部Bにおいて、しきい
値設定部19を設け、熱線判断部20は、増幅部10の
出力する電圧S14と、しきい値設定部19から入力さ
れるしきい値電圧V1,V2とを比較して、人体の存在
の有無を判断するようにし、電圧S14がしきい値電圧
V1,V2以下であれば、電圧S14がしきい値電圧V
1,V2以下となった時点から所定時間後に、第一しき
い値選択信号S20をしきい値設定部19に出力するこ
ととした構成である。
【0047】しきい値設定部19は、初期値として、従
来の技術で説明したところのしきい値電圧Vtと略同等
の第一のしきい値電圧V1を有しており、該第一のしき
い値電圧V1を熱線判断部20に出力している。しきい
値設定部19は、第二しきい値選択信号S19を超音波
判断部18から受け取ると、第一のしきい値電圧V1よ
り小さい値の第二のしきい値電圧V2を熱線判断部20
に出力する。また、しきい値設定部19は、第一しきい
値選択信号S20を超音波判断部18から受け取ると、
第一のしきい値電圧V1を熱線判断部20に出力する。
【0048】以上のようにして構成した熱線超音波複合
型検知センサは次のようにして動作する。
【0049】即ち、図6(a)に示すように、人体Dが
存在検知エリアA1にいる状態から、図6(b)に示す
ように、人体Dが存在検知エリアA1外であって移動検
知エリアA2にいる状態に移行した場合においては、超
音波判断部18の出力する信号が存在判断信号S9から
不在判断信号S10に変化し、超音波判断部18は該変
化のあったときに第二しきい値選択信号S19をしきい
値設定部19に出力する。しきい値設定部19は第二し
きい値選択信号S19を受け取ると、第二のしきい値電
圧V2を熱線判断部20に出力する。そして、熱線判断
部20は、微少な動きの検出により増幅部10から出力
される電圧S14を第二のしきい値電圧V2と比較す
る。第二のしきい値電圧V2は、第一のしきい値電圧V
1より小さいので、人体の僅かな動きの検出により増幅
部10から出力される電圧S14であっても第二のしき
い値電圧V2を超え易くなり、よって、熱線判断部20
はわずかな人体Dの動作をも検出して人体Dの存在あり
との判断をすることができる。
【0050】また、超音波判断部18は、電圧S14が
しきい値電圧V1,V2以下であれば、電圧S14がし
きい値電圧V1,V2以下となった時点から所定時間後
に、第一のしきい値V1を熱線判断部20に出力するの
で、所定時間後には従来のものと略同じしきい値に基づ
いて人体Dの移動が判断される。
【0051】従って、人体が存在検知エリアA1から存
在検知エリアA1外であって移動検知エリアA2内に移
動した場合において、人体Dが微少な動作を行っている
ときであっても、人体検知を行うことができる。
【0052】また、第一のしきい値V1より小さい第二
のしきい値V2を用いる期間は、人体が存在検知エリア
A1から存在検知エリアA1外であって移動検知エリア
A2内に移動した場合から所定の時間の間だけであるか
ら、常に第二のしきい値V2でもって人体Dの検知を行
うということがなく、外来ノイズによる誤判断の可能性
は少ないものとすることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明の熱線超音波複合型検知センサは
上述のように構成してあるから、請求項1記載の発明に
あっては、増幅率設定部が、超音波判断部からの存在判
断信号が出力され、その後に不在判断信号が出力された
場合に、前記増幅部の増幅率を大きな値に変更するの
で、第一のエリア内から第二のエリア外であって第一の
エリア内に移動した人体が微少な動作を行っている場合
であっても、人体検知を行うことができるという効果を
奏する。
【0054】請求項2記載の発明にあっては、増幅率設
定部は、前記熱線判断部の増幅率を大きな値に変更した
場合であって、増幅後の変化量がしきい値以下と成った
場合には、該増幅後の変化量がしきい値以下となってか
ら所定時間後に、増幅率を変更前の値に戻すので、微少
な外来ノイズを大きく増幅する可能性を低減し、外来ノ
イズによる誤判断の可能性を低減できる熱線超音波複合
型検知センサを提供することにある。
【0055】請求項3記載の発明にあっては、しきい値
設定部は、超音波判断部からの存在判断信号が出力さ
れ、その後に不在判断信号が出力された場合に、前記熱
線判断部のしきい値を小さな値に変更するので、第一の
エリア内から第二のエリア外であって第一のエリア内に
移動した人体が微少な動作を行っている場合であって
も、人体検知を行うことができるという効果を奏する。
【0056】請求項4記載の発明にあっては、しきい値
設定部は、前記熱線判断部のしきい値を小さな値に変更
した場合であって、第一のエリア内における熱の変化量
がしきい値以下と成った場合には、該変化量がしきい値
以下となってから所定時間後に、しきい値を変更前の値
に戻すので、微少な外来ノイズを小さいしきい値と比較
する可能性を低減し、外来ノイズによる誤判断の可能性
を低減できる熱線超音波複合型検知センサを提供するこ
とにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱線超音波複合型検知センサの構成を
示すブロック図である。
【図2】超音波センサ部における人体が存在しない場合
の超音波の反射パターンの説明図である。
【図3】超音波センサ部における人体が存在する場合の
超音波の反射パターンである。
【図4】人体がトイレ内で移動した場合の様子とそのと
きの熱線センサ部における人体移動検出に対応した電圧
の増幅後の電圧を示す説明図であり、(a)は人体が第
一のエリアで静止する様子を表し、(b)は人体が第二
のエリア外であって第一のエリア内において微少動作を
行っている様子を表している。
【図5】熱線超音波複合型検知センサの他の構成を示す
ブロック図である。
【図6】人体がトイレ内で移動した場合の様子とそのと
きの熱線センサ部における人体移動検出に対応した電圧
の増幅後の電圧を示す説明図であり、(a)は人体が第
一のエリアで静止する様子を表し、(b)は人体が第二
のエリア外であって第一のエリア内において微少動作を
行っている様子を表している。
【図7】従来の技術の熱線超音波複合型検知センサの構
成を示すブロック図である。
【図8】人体の検知の様子の説明図であり、(a)は人
体が第一のエリア内に入る様子を表し、(b)は人体が
第一のエリアで静止する様子を表し、(c)は人体が第
二のエリア外であって第一のエリア内において微少動作
を行っている様子を表している。
【符号の説明】
4 送受波部 9 熱線感知部 11 熱線判断部 12 検知判断部 14 超音波判断部 15 増幅率設定部 16 増幅部 17 増幅部 18 超音波判断部 19 しきい値設定部 20 熱線判断部 A 超音波センサ部 B 熱線センサ部 A1 第一のエリア A2 第二のエリア D 人体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01V 11/00 G01V 11/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のエリア内における熱の変化量を検
    出する熱線感知部と、該変化量を増幅する増幅部と、該
    増幅後の変化量としきい値とを比較して変化量がしきい
    値より大きい場合に人体の移動があったと判断し、人体
    の移動があったと判断する場合には存在判断信号を出力
    し、人体の移動がないと判断する場合には不在判断信号
    を出力する熱線判断部と、を有し、第一のエリア内の人
    体の移動を検出する熱線センサ部と、 第一のエリアよりも小さく第一のエリアに含まれる第二
    のエリアに超音波を送波し、該第二のエリア内に存在す
    る物体からの反射波を受波する送受波部と、送受波部か
    ら送波され物体に反射して送受波部により受波された超
    音波のパターンにより第二のエリア内の物体の存在を判
    断し、人体が存在すると判断する場合には存在判断信号
    を出力し、人体が存在しないと判断する場合には不在判
    断信号を出力する超音波判断部と、を有し、第二のエリ
    ア内の人体の存在を検出する超音波センサ部と、 前記熱線判断部又は超音波判断部が存在判断信号を出力
    する場合に、第一のエリア内に人体が存在すると判断
    し、熱線判断部及び超音波判断部が共に不在判断信号を
    出力する場合には第一のエリア内に人体が存在しないと
    判断する検知判断部と、 を有する熱線超音波複合型検知センサにおいて、 超音波判断部からの存在判断信号が出力され、その後に
    不在判断信号が出力された場合に、前記増幅部の増幅率
    を大きな値に変更する増幅率設定部、を設けたことを特
    徴とする熱線超音波複合型検知センサ。
  2. 【請求項2】 増幅率設定部は、前記熱線判断部の増幅
    率を大きな値に変更した場合であって、増幅後の変化量
    がしきい値以下と成った場合には、該増幅後の変化量が
    しきい値以下となってから所定時間後に、増幅率を変更
    前の値に戻すことを特徴とする請求項1記載の熱線超音
    波複合型検知センサ。
  3. 【請求項3】 第一のエリア内における熱の変化量を検
    出する熱線感知部と、該変化量としきい値とを比較して
    変化量がしきい値より大きい場合に人体の移動があった
    と判断し、人体の移動があったと判断する場合には存在
    判断信号を出力し、人体の移動がないと判断する場合に
    は不在判断信号を出力する熱線判断部と、を有し、第一
    のエリア内の人体の移動を検出する熱線センサ部と、 第一のエリアよりも小さく第一のエリアに含まれる第二
    のエリアに超音波を送波し、該第二のエリア内に存在す
    る物体からの反射波を受波する送受波部と、送受波部か
    ら送波され物体に反射して送受波部により受波された超
    音波のパターンにより第二のエリア内の物体の存在を判
    断し、人体が存在すると判断する場合には存在判断信号
    を出力し、人体が存在しないと判断する場合には不在判
    断信号を出力する超音波判断部と、を有し、第二のエリ
    ア内の人体の存在を検出する超音波センサ部と、 前記熱線判断部又は超音波判断部が存在判断信号を出力
    する場合に、第一のエリア内に人体が存在すると判断
    し、熱線判断部及び超音波判断部が共に不在判断信号を
    出力する場合には第一のエリア内に人体が存在しないと
    判断する検知判断部と、 を有する熱線超音波複合型検知センサにおいて、 超音波判断部からの存在判断信号が出力され、その後に
    不在判断信号が出力された場合に、前記熱線判断部のし
    きい値を小さな値に変更するしきい値設定部、を設けた
    ことを特徴とする熱線超音波複合型検知センサ。
  4. 【請求項4】 しきい値設定部は、前記熱線判断部のし
    きい値を小さな値に変更した場合であって、第一のエリ
    ア内における熱の変化量がしきい値以下と成った場合に
    は、該変化量がしきい値以下となってから所定時間後
    に、しきい値を変更前の値に戻すことを特徴とする請求
    項3記載の熱線超音波複合型検知センサ。
JP8347708A 1996-12-26 1996-12-26 熱線超音波複合型検知センサ Withdrawn JPH10186051A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008070161A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Denso Corp 紫外線検出装置
JP2008298602A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Secom Co Ltd 人体検知器

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