JPH10185992A - 検査治具 - Google Patents

検査治具

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JPH10185992A
JPH10185992A JP8341149A JP34114996A JPH10185992A JP H10185992 A JPH10185992 A JP H10185992A JP 8341149 A JP8341149 A JP 8341149A JP 34114996 A JP34114996 A JP 34114996A JP H10185992 A JPH10185992 A JP H10185992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着された半導体素子の姿勢に左右されるこ
となく、その各端子に均等に圧力を加えることができ、
しかも、高密度の端子を有する半導体素子についても容
易に試験を行うことができること。 【解決手段】 半導体素子34の上面を押圧するブロッ
ク部材36が支柱部材28の一端部に揺動可能に支持さ
れるとともに支柱部材28がハウジング部材26に対し
て揺動可能に支持されるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に電子回路を
有する被検査物における電子回路の非破壊試験に用いら
れる検査治具に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器などに実装される半導体集積回
路は、実装される以前の段階で種々の試験が行われその
潜在的欠陥が除去される。その試験は、熱的および機械
的環境試験などに対応した電圧ストレス印加、高温動
作、高温保存などにより非破壊的に実施される。その種
々の試験のうちで初期動作不良集積回路の除去に有効と
される試験としては、高温条件のもとで一定時間の動作
試験を行うバーンイン(burn in)試験が行われ
ている。
【0003】このバーンイン試験に用いられる検査治具
は、例えば、図11および図12に示されるように、フ
レーム6上に配され所定の試験電圧が供給されるととも
に被検査物からの短絡等をあらわす異常検出信号を送出
する入出力部2Aを有するプリント配線基板2と、プリ
ント配線基板2上における所定の位置に配され被検査物
としての半導体集積回路が収容される、例えば、表面実
装形のQFP(quad flat package)
型の半導体素子12が装着される収容部を有する被検査
物収容部材10と、半導体素子12の上面に当接し所定
の圧力で押圧する当接部8aを有し、被検査物収容部材
10の上部を覆うカバー部材8と、カバー部材8および
被検査物収容部材10双方に係合しカバー部材8を被検
査物収容部材10に固定するフック部材16とを含んで
構成されている。
【0004】カバー部材8の一端部は、被検査物収容部
材10の一方の端縁部に設けられる支持軸10aにより
回動可能に支持され被検査物収容部材10に連結されて
いる。これにより、カバー部材8は、フック部材16が
非係合状態とされるとき、被検査物収容部材10に対し
て開閉可能に支持されることとなる。
【0005】また、カバー部材8の内面側部分における
半導体素子12に対向する部分には、半導体素子12の
外殻に当接し所定の圧力で下方に向けて押圧する当接部
8aが設けられている。
【0006】被検査物収容部材10内部に装着される略
正方形状の半導体素子12における各辺からそれぞれ四
方に伸びる各端子は、プリント配線基板2の各接続端子
2aに当接されて位置決めされている。また、各接続端
子2aにおける半導体素子12の端子に接触する部分は
円弧状に形成され弾性を有している。
【0007】さらに、各接続端子2aは、図示が省略さ
れるプリント配線網を介して入出力部2Aに接続されて
いる。これにより、カバー部材8が被検査物収容部材1
0の収容室を覆うとき、半導体素子12における各端子
に所定の付勢力が作用されるもとで、半導体素子12の
端子とプリント配線基板2における各接続端子2aとが
電気的に導通状態とされることとなる。
【0008】かかる構成のもとで、半導体素子12が被
検査物収容部材10内部に装着され、かつ、カバー部材
8がフック部材16が係合され閉状態とされて半導体素
子12の端子とプリント配線基板2における各接続端子
2aとが導通状態とされるとき、所定の試験電圧がプリ
ント配線基板2の入出力部2Aに供給されて例えば、バ
ーンイン試験が行われることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように半導体素
子12における各端子に所定の付勢力が作用されてその
各端子の先端とプリント配線基板2における各接続端子
2aとが接触される場合、半導体素子12の各端子の先
端の曲がりなどに起因して装着された半導体素子12の
姿勢が、不適当な姿勢となることがある。このような場
合、カバー部材8の当接部8aにより押圧されてもその
当接部8aの一部が半導体素子12の外殻に偏って当接
され各端子に付勢力が均等に作用しないので安定した導
通状態が得られない虞がある。
【0010】また、半導体素子12の端子の高密度化に
伴い、円弧状に形成され弾性を有している各接続端子2
aをプリント配線基板2に微少な相互間隔をもって設け
ることも容易ではなく、製造コストも嵩むこととなる。
【0011】以上の問題点を考慮し、本発明は、内部に
電子回路を有する被検査物における電子回路の非破壊試
験に用いられる検査治具であって、装着された半導体素
子の姿勢に左右されることなく、その各端子に均等に圧
力を加えることができ、しかも、高密度の端子を有する
半導体素子についても容易に試験を行うことができる検
査治具を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る検査治具は、内部に電子回路を有す
る被検査物の端子に電気的に接続される接点、および、
入力信号が入力されるとともに被検査物からの出力信号
が送出される入出力部を有する基板と、基板上に配され
る被検査物の端子と基板の接点とを接触させるべく被検
査物における被押圧面部に所定の圧力をもって当接する
当接部を有する押圧部材とを備え、押圧部材における当
接部が被検査物における被押圧面部の姿勢に応じて可動
可能に支持されるものとされる。
【0013】また、基板の接点と被検査物の端子との間
に配され接点に対応して設けられる接続部を有し、接続
部を介して端子と接点とを選択的に導通状態とする選択
導電基板を備えるものであってもよい。
【0014】選択導電基板における接続部が、所定の圧
力が作用されるとき選択的に導通状態とする複合導電材
料により形成されてもよい。
【0015】さらに、接続部に作用される圧力を吸収す
る緩衝部材が選択導電基板における接続部に対向した位
置に設けられてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
検査治具の一例を示す。
【0017】図2に示される例においては、例えば、ア
ルミウム合金材料、もしくは、PPS(ポリフェニリン
スルフィド)樹脂で作られた基台42上に載置され試験
電圧が供給されるとともに被検査物としての半導体素子
34からの出力信号を送出する入出力部20Aを有する
プリント配線基板20と、プリント配線基板20上にお
ける所定の位置に所定の相互間隔をもって複数個一直線
上に配列されるものが複数列設けられ半導体素子34を
収容する被検査物収容部材32と、複数個一直線上に配
列される各被検査物収容部材32の上方に各被検査物収
容部材32に対向して配され被検査物収容部材32内に
装着された半導体素子34に対して所定の圧力を作用さ
せる押圧部材としての押圧機構部52と、押圧機構部5
2の両端部をそれぞれ基台42上に選択的に支持する支
持機構部54とを含んで構成されている。
【0018】プリント配線基板20には、図3に示され
るように、入出力部20Aに図示が省略される導体を通
じて接続される接点20aが設けられている。接点20
aは、接点20aが半導体素子34の端子数に応じて複
数個設けられている。接点20aは後述する選択導電基
板44に各被検査物収容部材32ごとに対応して設けら
れる複数の端子部44aにそれぞれ当接される。
【0019】プリント配線基板20の接点20aの近傍
の位置には、後述する被検査物収容部材32のプリント
配線基板20に対する位置決め用の透孔20bが所定の
長さを有する略正方形の各隅にそれぞれ設けられてい
る。
【0020】基台42におけるプリント配線基板20の
透孔20bにそれぞれ対応する位置の中央部には、図3
に示されるように、後述する位置決め用ボルト40の雄
型のねじ部がはめあわされる雌型のねじ孔42sが設け
られている。
【0021】また、基台42における押圧機構部52の
両端部にそれぞれ対向する位置には、図1に示されるよ
うに、プリント配線基板20の透孔20cを貫通する支
持部材46が、固定ボルト50がその雌型のねじ孔46
sにはめ合わされることにより固定されている。支持部
材46の上端部には、押圧機構部52における押圧ビー
ム22を選択的に係止させる係止レバー24が設けられ
ている。
【0022】係止レバー24は、ビス48がその透孔2
4aに挿入され支持部材46の上端部のねじ孔46aに
はめ合わされることにより図1に二点鎖線で示されるよ
うに、支持部材46の上端部に回動可能に支持されてい
る。
【0023】被検査物収容部材32は、例えば、PPS
樹脂、もしくは、耐熱性プラスチック材料としてのPE
S(ポリエチレンスルホン)樹脂、PEI(ポリエチレ
ンイミド)樹脂で作られ、図3に示されるように、半導
体素子34がその中央部に収容される被検査物収容室3
2aを有している。被検査物収容室32aには、半導体
素子34の各端子群における両側部のそれぞれの位置を
規制する壁面部32wが設けられている。
【0024】被検査物収容室32aの周囲には、プリン
ト配線基板20の各透孔20bにそれぞれ挿入され被検
査物収容部材32および選択導電基板44のプリント配
線基板20に対する位置決めを行うための突起部32b
が設けられている。各突起部32bの内部には、位置決
め用ボルト40が挿入される透孔32cがそれぞれ設け
られている。これにより、被検査物収容部材32は、位
置決め用ボルト40がその透孔32cを通じて基台42
のねじ孔42sにはめ合わされることにより基台42に
固定されることとなる。
【0025】選択導電基板44には、図4に示されるよ
うに、被検査物収容部材32の被検査物収容室32aに
収容される半導体素子34の各端子にそれぞれ対応した
端子部44bが複合導電材料、例えば、シリコーンゴム
と金属粒子からなるもので作られ設けられている。複合
導電材料としては、異方性導電ゴムが用いられる。異方
性導電ゴムは、その厚み方向に導電性を有し平面に沿っ
た方向には導電性を有しない材料である。また、異方性
導電ゴムには、分散タイプおよび偏在タイプがあり、い
ずれのタイプが用いられても良い。端子部44bがこの
ような異方性導電ゴムで作られることにより半導体素子
34の各端子と端子部44aとが面接触により接続され
るので接触不良が回避されるとともに半導体素子34の
各端子の端子部44abとの接触による損傷が回避され
ることとなる。
【0026】また、選択導電基板44においてプリント
配線基板20における接点20aに対向する位置には、
それぞれ、端子部44aが設けられている。端子部44
aは、例えば、端子部44bと同様に異方性導電ゴムで
作られている。
【0027】各端子部44aは、各導体44pにより各
端子部44bに接続されている。また、端子部44aの
相互間隔PAは、各導体44pの長さが異なることによ
り端子部44bの相互間隔PBに比して大なるものとさ
れる。さらに、端子部44aは、2列に交互に配列され
るように設けられるので端子部44aの相互間隔PAを
充分に長く設定可能となる。これにより、選択導電基板
44が高密度化された端子を有する半導体素子にも対応
できることとなる。
【0028】さらに、選択導電基板44における4隅に
は、被検査物収容部材32の突起部32bが挿入される
透孔44cが被検査物収容部材32の突起部32bの位
置に対応して設けられている。
【0029】なお、選択導電基板44は、上述の例にお
いては被検査物収容部材32ごとに1個設けられている
が、かかる例に限られることなく、複数個の被検査物収
容部材32に跨って1個設けられるように構成されても
よい。
【0030】押圧機構部52は、図1および図2に示さ
れるように、一列に配列された被検査物収容部材32の
上方に対向して配される押圧ビーム22と、各被検査物
収容部材32ごとに対向して押圧ビーム22の上面部に
設けられるハウジング部材26と、被検査物収容部材3
2に装着された半導体素子34の上面部に当接される当
接面を有するブロック部材36と、ハウジング部材26
内に挿入されてブロック部材36に揺動可能に連結され
る支柱部材28と、支柱部材28の外周面とハウジング
部材26の内周面との間に配されブロック部材36を下
方に向けて、すなわち、半導体素子34の上面部に向け
て所定の圧力で付勢するコイルスプリング30とを含ん
で構成されている。
【0031】押圧ビーム22は、その両端部にそれぞれ
支持部材46が挿入される切欠部22aが設けられてい
る。また、その切欠部22aに連なる端部には、所定の
勾配を有する斜面部22bが設けられている。押圧ビー
ム22の上面部における被検査物収容部材32に対向す
る部分には、ハウジング部材26の下端部が固定される
凹部22gが略四角形に形成されている。凹部22gの
内周縁部を形成する突起部22fの内方には、支柱部材
28が貫通される開口部22dが設けられている。
【0032】ハウジング部材26の内部には、上端部に
設けられる透孔26cと、押圧ビーム22の突起部22
fが挿入される大径部26dと、透孔26cと大径部2
6dとを連結させる小径部26bとを含んで構成されて
いる。
【0033】透孔26cおよび小径部26bには、支柱
部材28が挿入されている。また、支柱部材28の外周
面と小径部26bとの間には、コイルスプリング30が
配されている。
【0034】支柱部材28は、略六角形状の頭部28a
と、頭部28aに一端が連結される軸部28bとから構
成されている。
【0035】軸部28bの他端部には、ブロック部材3
6が設けられている。ブロック部材36は、球状の連結
部28cにスナップリング28を介してその凹部36a
に連結されている。支柱部材28の軸部28bの外周面
と透孔26cの周縁部との間には、所定の隙間が形成さ
れている。これにより、支柱部材28は、図1の一点鎖
線で示されるように、揺動可能とされる。
【0036】また、ブロック部材36は、コイルスプリ
ング30の付勢力により半導体素子34の上面に向けて
付勢されるもとで、連結部28cに対して揺動可能に軸
部28bに連結されることとなる。
【0037】かかる構成のもとで、半導体素子34の試
験を行うにあたっては、先ず、半導体素子34が、図3
に示されるように、その端子部34aが壁面部32wに
より位置決めされて被検査物収容部材32の被検査物収
容室32a内に装着される。その際、半導体素子34の
各端子部34aは、選択導電基板44の各端子部44b
に接触している。
【0038】次に、各支持部材46および図1に二点鎖
線で示される状態の係止レバー24が押圧ビーム22の
各切欠部22a内に挿入されるとき、押圧ビーム22お
よび被検査物収容部材32にそれぞれ設けられる図示が
省略される位置決め用のマークが互いに一致されるもと
でブロック部材36の当接面が半導体素子34の上面に
当接されて配される。その際、押圧ビーム22の位置
は、図1に一点鎖線で示されるように、コイルスプリン
グ30の付勢力に応じた各支持部材46の上端面よりも
高い位置とされる。
【0039】続いて、各係止レバー24が押圧ビーム2
2の斜面部22bに沿って回転されることにより図1に
実線で示されるように、さらに、コイルスプリング30
の付勢力が加えられてブロック部材36が半導体素子3
4の上面に当接せしめられることとなる。
【0040】その際、図5に示されるように、半導体素
子34における相対向する端子部34aのうち一方の端
子部34aが所定の角度以上に曲がっている場合、支柱
部材28およびブロック部材36の当接面は図5に二点
鎖線で示されるように、当接した後、半導体素子34の
上面に倣って揺動され、ブロック部材36の当接面は半
導体素子34の上面に均等に当接されることとなる。従
って、半導体素子34の上面に均等に圧力が作用される
こととなるので半導体素子34の各端子部34aを介し
て選択導電基板44の各端子部44bに加わる押圧力
が、均等に付与され、その結果、端子部44bおよび4
4aとプリント配線基板20の接点20aとの間が導通
状態とされることとなる。
【0041】そして、所定の雰囲気中において、プリン
ト配線基板20の入出力部20Aを介して試験電圧が供
給されて試験が行われる。また、入出力部20Aから得
られる出力信号に基づいて図示が省略される診断装置に
より半導体素子34の潜在的欠陥が判断されることとな
る。
【0042】上述の図3に示される例では、選択導電基
板44において半導体素子34の端子部34aが接触す
る端子部44bと、プリント配線基板20の接点20a
に接触する端子部44aとを備え、端子部44aと端子
部44bとは導体44pにより接続される構成である
が、図6および図7に示される例は、その選択導電基板
44に代えて、プリント配線基板60における接点60
aに対向する位置であって、かつ、半導体素子34の端
子部34aの先端に対向する位置に端子部58aが設け
られる選択導電基板58が設けられるものである。な
お、図6に示される例および後述する他の例において
は、図3に示される例において同一とされる構成要素に
ついては同一の符号を付して示し、その重複説明を省略
する。
【0043】略正方形状とされる選択導電基板58は、
図7に示されるように、その4隅にそれぞれ被検査物収
容部材32の突起部32bが挿入される透孔58cが設
けられている。また、選択導電基板58における略中央
部には、例えば、異方性導電ゴムで作られた端子部58
aが選択導電基板58上に載置される半導体素子34の
各端子部34aにそれぞれ対応した位置に、所定の間隔
をもって相対向して埋め込まれている。
【0044】選択導電基板58において、半導体素子3
4の各端子部34aとプリント配線基板60における接
点60aとの間を選択的に導通状態にする端子部58a
が各端子部34aおよび接点60aに対向して設けられ
るので端子部の配列構造が簡略化されるとともに各端子
部34aと端子部58aとの接触面積の増大を図ること
ができ、その結果、端子相互間における安定した接触状
態が得られる。
【0045】なお、半導体素子34の端子部34aと端
子部58aとの間には、図8に示されるように、例え
ば、導電性材料で作られた金属片、もしくは、金属薄膜
で形成された被覆層62が形成されてもよい。
【0046】上述の図3に示される例では、選択導電基
板44において半導体素子34の端子部34aが接触す
る端子部44bと、プリント配線基板20の接点20a
に接触する端子部44aとはそれぞれ異方性導電ゴムで
作られたものであるが、図9に示される例は、半導体素
子34の端子部34aとプリント配線基板20の接点2
0aとの間が異方性導電ゴムを用いることなく、電気的
に接続されるものである。
【0047】図9においては、半導体素子34が装着さ
れる収容室64aを有する被検査物収容部材64におけ
る位置決め用ボルト40が挿入される透孔64cが形成
される突起部64bの外周部を含む全周囲にわたって凹
部64gが設けられている。凹部64gには、シリコン
ゴムなどの緩衝部材72が装着されている。
【0048】被検査物収容部材64の下面部とプリント
配線基板20の上面部との間には、緩衝部材70および
選択導電基板66が配設されている。
【0049】選択導電基板66は、収容室64a内に位
置決めされた半導体素子34の端子部34aの先端に対
向する位置に端子部66aを有するとともにプリント配
線基板20上の接点20aに対向する位置に端子部66
bを有し緩衝部材70の上面部に配されている。端子部
66aおよび66bは、それぞれ、銅合金で作られ、そ
の接触面に金メッキが施されたものである。端子部66
aと端子部66bとの間は、導体66pにより接続され
ている。また、端子部66aは緩衝部材70の上方に位
置している。さらに、端子部66bは緩衝部材72の下
方に位置している。
【0050】緩衝部材70は、例えば、所定の厚さを有
する平板状のシリコンゴムで作られており、被検査物収
容部材64の突起部64bが挿入される透孔70aと、
端子部66bが挿入される透孔70bとを有している。
【0051】このように構成されることにより、半導体
素子34が押圧される場合、半導体素子34の端子部3
4aの先端と選択導電基板66の端子部66aとの接触
が緩衝部材70の弾性力により安定したものとされると
ともにその接触面圧のばらつきが低減されることとな
る。
【0052】図10に示される例は、半導体素子34の
端子部34aとプリント配線基板20の接点20aとの
間が図9に示される例と同様に異方性導電ゴムを用いる
ことなく、電気的に接続されるものである。
【0053】図10においては、被検査物収容部材32
とプリント配線基板20の上面部との間に選択導電基板
74が配設されている。
【0054】選択導電基板74は、被検査物収容部材3
2の全面にわたって広がる緩衝部材74と、緩衝部材7
4の上面部、側面部、および、下面部の一部を被覆する
基板部材76とから構成されている。
【0055】基板部材76は緩衝部材74の側面部に対
向する位置でU字状に折り曲げられてその下面部に沿っ
てプリント配線基板20の接点20aに対向する位置近
傍まで伸びている。基板部材76は、収容室32aに位
置決めされた半導体素子34の端子部34aに対向する
位置に、端子部34aに当接する端子部76aを有し、
また、プリント配線基板20の接点20aに対向する位
置に、端子部20aに当接する端子部76bを有してい
る。端子部76aおよび端子部76bは、例えば、金属
材料で作られている。端子部76aと端子部76bとの
間は、基板部材76の表面に導電材料により形成される
導電体76aにより接続されている。
【0056】このように構成されることにより、端子部
76aの下方の位置および端子部76bの上方の位置に
は、それぞれ、緩衝部材74が設けられるので図9に示
される例と同様な作用効果が得られることとなる。さら
に、緩衝部材74が、図9に示される例のように分散し
て配置する必要がないので、被検査物収容部材の内部構
造が簡略化されることとなる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る検査治具によれば、基板上に配される被検査物の
端子と基板の接点とを接触させるべく押圧部材の当接部
により被検査物における被押圧面部を押圧するにあた
り、押圧部材における当接部が被検査物における被押圧
面部の姿勢に応じて可動可能に支持されるので装着され
た半導体素子の姿勢に左右されることなく、その各端子
に均等に圧力を加えることができる。
【0058】また、基板の接点と被検査物の端子との間
に配され基板の接点および被検査物の端子に対応して設
けられる接続部を有し、接続部を介して被検査部の端子
と接点とを選択的に導通状態とする選択導電基板を加え
て備え、選択導電基板における接続部が、所定の圧力が
作用されるとき選択的に導通状態とする複合導電材料に
より形成される場合、高密度の端子を有する半導体素子
についても容易に試験を行うことができるという利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検査治具の一例の要部を示す部分
断面図である。
【図2】本発明に係る検査治具の一例の概略の構成を示
す平面図である。
【図3】本発明に係る検査治具の一例の要部を示す部分
断面図である。
【図4】本発明に係る検査治具の一例に用いられる選択
導電基板を示す平面図である。
【図5】本発明に係る検査治具の一例の動作説明に供さ
れる図である。
【図6】本発明に係る検査治具の一例に用いられる選択
導電基板の他の一例を示す断面図である。
【図7】本発明に係る検査治具の一例に用いられる選択
導電基板のさらなる他の一例を示す平面図である。
【図8】本発明に係る検査治具のさらなる他の一例を示
す断面図である。
【図9】本発明に係る検査治具の一例のさらなる他の一
例を示す断面図である。
【図10】本発明に係る検査治具の一例のさらなる他の
一例を示す断面図である。
【図11】従来の検査治具の概略の構成を示す平面図で
ある。
【図12】図11に示される検査治具を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
20 プリント配線基板 26 ハウジング部材 28 支柱部材 30 コイルスプリング 34 半導体素子 36 ブロック部材 44、58、66、74 選択導電基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に電子回路を有する被検査物の端子
    に電気的に接続される接点、および、入力信号が入力さ
    れるとともに被検査物からの出力信号が送出される入出
    力部を有する基板と、 前記基板上に配される前記被検査物の端子と前記基板の
    接点とを接触させるべく該被検査物における被押圧面部
    に所定の圧力をもって当接する当接部を有する押圧部材
    とを備え、 前記押圧部材における当接部が前記被検査物における被
    押圧面部の姿勢に応じて可動可能に支持されることを特
    徴とする検査治具。
  2. 【請求項2】 前記基板の接点と前記被検査物の端子と
    の間に配され該基板の接点および該被検査物の端子に対
    応して設けられる接続部を有し、該接続部を介して前記
    端子と前記接点とを選択的に導通状態とする選択導電基
    板を加えて備えることを特徴とする請求項1記載の検査
    治具。
  3. 【請求項3】 前記選択導電基板における接続部が、所
    定の圧力が作用されるとき選択的に導通状態とする複合
    導電材料により形成されることを特徴とする請求項2記
    載の検査治具。
  4. 【請求項4】 前記接続部に作用される圧力を吸収する
    緩衝部材が前記選択導電基板における接続部に対向した
    位置に設けられることを特徴とする請求項2記載の検査
    治具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004138546A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Hioki Ee Corp チップ部品測定用治具
KR100664902B1 (ko) 2004-08-20 2007-01-04 주식회사 디에스엘시디 램프테스트지그
JP2018081021A (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 三菱電機株式会社 押さえ治具

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