JPH10185593A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JPH10185593A
JPH10185593A JP8349099A JP34909996A JPH10185593A JP H10185593 A JPH10185593 A JP H10185593A JP 8349099 A JP8349099 A JP 8349099A JP 34909996 A JP34909996 A JP 34909996A JP H10185593 A JPH10185593 A JP H10185593A
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JP
Japan
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moving distance
frequency
distance coefficient
vehicle
time
Prior art date
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Application number
JP8349099A
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English (en)
Inventor
Tatsuji Matsumoto
達治 松本
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ECU又は車速センサからの信号線を接続す
る必要がなく、簡単に車両に取り付けることができるナ
ビゲーション装置の提供。 【解決手段】 位置を検出する位置検出手段16と、位
置検出手段16から得た位置を表示する表示手段19と
を備え、車両に搭載するナビゲーション装置。車両の直
流電源10aから交流成分を検出する交流成分検出手段
10と、その交流成分を周波数により選別する周波数選
別手段11と、その選別した交流成分の周波数の経時変
化に基づき、複数の変速段の中から変速段を推定する変
速段推定手段12と、変速段毎に、選別した周波数と車
両が移動する距離との関係を表す移動距離係数を記憶す
る移動距離係数記憶手段18と、推定した変速段に基づ
いて移動距離係数記憶手段18から得た移動距離係数と
選別した交流成分の周波数とから、車両の移動距離を算
出する移動距離算出手段13とを備え、位置検出手段1
6が検出した位置から移動した位置を検出すべく構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の位置を示し
た道路地図をディスプレイに表示する車載型ナビゲーシ
ョン装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、車両の位置を検出して、その位置
を示した道路地図をディスプレイに表示する車載型ナビ
ゲーション装置が広く普及しつつある。このようなナビ
ゲーション装置の車両の位置検出には、GPS(Global
Positioning System )衛星からの電波により車両の絶
対位置をGPS受信機が測位する方法(GPS測位方
法)と、車両が移動した距離と方位とに基づく走行軌跡
から現在位置を検出する方法(マップマッチング方法)
と、GPS測位方法により測位された車両の絶対位置を
基準にして、マップマッチング方法により道路ネットワ
ーク上に現在位置を算出するハイブリッド方法とが採用
でき、現在、ハイブリッド方法が主に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ハイブリッド方法にお
いては、車両位置の検出に必要な情報は、GPS受信機
から得られる車両の絶対位置、車速センサから得られる
車両の移動距離及び方位センサから得られる車両が向い
ている方位である。これらの内、車両の移動距離は、理
論的にはGPS受信機から得られる車両の絶対位置の経
時変化を測定することから得ることができる。しかし、
実際には、高層ビル付近及びトンネル内部を車両が走行
中に、GPS受信機がGPS衛星からの電波を受信する
ことは困難であるので、正確な車両の移動距離を算出で
きないことがある。従って、ハイブリッド方法により車
両の現在位置を検出するためには、車速センサから常に
正確な車両の移動距離を得ることが必要である。
【0004】車速センサとしては、車両の移動情報を出
力するエンジンコントロールユニット(ECU)及び車
輪速センサがある。ECUから車速信号を取り出してナ
ビゲーション装置に入力するためには、車両メーカ毎に
また車種毎に異なる、車内の多くの信号線の中から必要
な信号線を識別し、その信号線から必要な信号を取り出
すための作業を行わなければならない。このため、EC
Uから車速信号を取り出すナビゲーション装置は、車内
の信号線に関する知識と工事を行うための技術とを有す
る専門家、例えば自動車整備士でなければ、車両に外付
けすることができない。
【0005】一方、車軸に装着された車輪速センサから
車速信号線を取り出し、ナビゲーション装置に接続する
ことは、ECUの場合以上に専門知識と技術力とが必要
であるため、車輪速センサを使用したナビゲーション装
置は、通常、外付けされることはない。専門知識と技術
力とを有する専門家でないユーザには、車速信号線を取
り出してナビゲーション装置を取り付けることは困難で
ある。本発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので
あり、ECU又は車輪速センサからの信号線を接続する
必要がなく、専門知識及び技術力を有さなくても、簡単
に車両に取り付けることができるナビゲーション装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
ナビゲーション装置は、位置を検出する位置検出手段
と、該位置検出手段から得た前記位置を示した道路地図
を表示する表示手段とを備え、車両に搭載するナビゲー
ション装置において、前記車両の直流電源に接続された
導電部材から交流成分を検出する交流成分検出手段と、
該交流成分検出手段から得た前記交流成分を周波数によ
り選別する周波数選別手段と、該周波数選別手段が選別
した交流成分の周波数の経時変化に基づき、前記車両が
有する変速装置の複数の変速段の中から変速段を推定す
る変速段推定手段と、前記変速段毎に、前記交流成分の
周波数と前記車両が移動する距離との関係を表す移動距
離係数を記憶する移動距離係数記憶手段と、前記変速段
推定手段が推定した変速段に基づいて前記移動距離係数
記憶手段から得た移動距離係数と前記周波数とから、前
記車両の移動距離を算出する移動距離算出手段とを備
え、該移動距離算出手段が算出した移動距離により、前
記位置から移動した位置を検出すべくなしてあることを
特徴とする。
【0007】第2発明に係るナビゲーション装置は、前
記位置検出手段が検出した位置の変移から得た所定時間
における移動距離と前記周波数とから、前記変速段毎に
移動距離係数を算出する移動距離係数算出手段と、該移
動距離係数算出手段が算出した移動距離係数と前記変速
段推定手段が推定した変速段とにより、前記移動距離係
数記憶手段の記憶内容と前記変速段推定手段による推定
内容とを修正する修正手段とを備えることを特徴とす
る。
【0008】車両の電源ラインに供給されている電圧に
重畳した周期的なノイズを利用してエンジンの回転数を
検出するエンジン回転数検出装置が、実開昭55−80
742号公報、特開昭53−22482号公報等に開示
されている。車両の直流電源には、図2(a),(b)
に示すように、エンジンの回転数に依存した周期的なノ
イズが重畳されている。この周期的なノイズには、例え
ば、図3(a),(b)に示すような、エンジンの回転
数より高い1000〜5000Hz程度の周波数を有す
る短周期ノイズと、図4(a),(b)に示すような、
エンジンの回転数に応じて40Hzから200Hz程度
迄上昇する周波数を有する長周期ノイズとが含まれてい
る。交流成分検出手段は、図6(a)に示すように、例
えば、直流電源14V(公称12V)電圧に重畳された
これらの周期的なノイズを検出する。
【0009】周波数選別手段は、図5に示すような、ハ
イパスフィルタ20とローパスフィルタ21と2値化回
路22とを備えており、交流成分検出手段が検出した周
期的なノイズ(交流成分)が入力される。周波数選別手
段は、入力された周期的なノイズから、ハイパスフィル
タ20により例えば900Hz以下のノイズをカット
し、ローパスフィルタ21により例えば10kHz以上
のノイズをカットし、図3(a),(b)に示した短周
期ノイズを濾波する。また、同時に両フィルタ20,2
1により、900Hz〜10kHzのノイズ(短周期ノ
イズ)を増幅して、図6(b)に示すような、中心電圧
2.5Vの交流電圧を作成する。ここでは、短周期ノイ
ズを濾波したが、ハイパスフィルタ20とローパスフィ
ルタ21とを調整して、図4(a),(b)に示した長
周期ノイズを濾波し、短周期ノイズと同様に使用するこ
とも可能である。
【0010】周波数選別手段の2値化回路22は、ロー
パスフィルタ21から入力された、中心電圧2.5Vの
交流電圧を、図6(c)に示すような周期内での電圧上
昇時の閾値3V、電圧下降時の閾値2Vにより、図6
(d)に示すように5V/0Vの2値化信号に変換し反
転させて出力する。周波数選別手段は、2値化回路22
が出力した2値化信号(パルス信号)の、所定時間内に
おける周波数(=短周期ノイズの周波数)を算出し、変
速段推定手段と移動距離算出手段と移動距離係数算出手
段とに与える。
【0011】変速段推定手段は、周波数選別手段が算出
したノイズの周波数の経時変化の特徴から、車両を駆動
する複数の変速段の中から最も妥当な変速段を推定す
る。当該車両の変速段数が後退段を含めて5段である場
合、1速〜4速迄段階的にチェンジされるとき、図7
(a)に示すような周波数の経時変化が3回繰り返され
ることになる。従って、周波数を監視することにより、
図7(a)に示すような周波数の経時変化が何回繰り返
されたかが検出でき、それにより、現在、何速で走行し
ているかが検出できる。
【0012】この場合、図7(a)に示すように、周波
数の経時変化の各状態に0〜8のフラグ番号を対応さ
せ、図7(b)に示すように、フラグ番号が段階的に0
から8へと遷移したときに、ギアチェンジが行われたと
認識する。各フラグ番号FLGに対応する状態は、以下
のように定義する。 FLG=0;初期値。変速段変更前における周波数安定
領域確認前/中。 FLG=1;変速段変更前における周波数安定領域確認
完了/周波数安定領域継続中。
【0013】FLG=2;変速段変更開始確認中。 FLG=3;変速段変更開始確認完了。 FLG=4;ニュートラル確認中。 FLG=5;ニュートラル確認完了。 FLG=6;ニュートラル終了確認中。 FLG=7;ニュートラル終了確認完了。 FLG=8;変速段変更確認中。 ここで、FLG=0,2,4,6,8の各状態において
は、突発的なノイズと区別するため、FLG=0〜1,
2〜3,4〜5,6〜7,8〜0の各状態の継続時間の
閾値を設定しておき、その閾値時間、その状態が継続し
たときに、FLG=1,3,5,7,0の状態に遷移
し、FLG=0〜1,2〜3,4〜5,6〜7,8〜0
の各状態が経過したことを確認する。
【0014】図7(a)に示した周波数の経時変化は、
ギアチェンジ(変速段変更)の前後においてノイズの周
波数が低下しており、この場合は、変速段の歯車比(駆
動車輪側歯車の歯数/エンジン側歯車の歯数)が小さく
なったことによりエンジンの負荷が増大しその回転数が
低下したためであり、例えば1速から2速へのように、
より高速用の変速段へチェンジされたことを示してい
る。逆に、ギアチェンジの前後においてノイズの周波数
が上昇した場合は、変速段の歯車比が大きくなったこと
によりエンジンの負荷が減少しその回転数が上昇したた
めであり、例えば4速から3速へのように、また、1速
から後退段へのように、より低速用の変速段へチェンジ
されたことを示している。
【0015】図8は、移動距離係数を求めるときの、移
動距離の求め方を説明するための説明図であり、(a)
は、マップマッチング方法による道路ネットワークの例
を示している。(a)において、Laは道路ネットワー
クのデータに格納されているリンクの距離(分岐点A,
B間の距離)であり、車両が分岐点AとBとを通過した
ときに、その車両の移動距離Laが分かる。従って、マ
ップマッチング方法により移動距離を検出する場合、
(a)に示した道路ネットワークの例において、車両が
例えば道路A−Bを走破した際に、道路ネットワークの
データから、その車両の移動距離を得る。この際に、ギ
アチェンジが行われずに1種類の変速段のみで車両が走
行し、2値化回路22が出力したパルス信号の周波数を
得ることができた場合、移動距離係数算出手段は、1パ
ルス信号当たりの移動距離(移動距離係数)を算出する
ことができる。
【0016】また、GPS衛星からの電波を受信できる
場合も移動距離係数を算出することができる。例えば図
8(b)において、GPS衛星からの電波による前回の
測位地点S1 と今回の測位地点S2 との差を移動距離L
bと見做すと、単位距離当たりのパルス信号数を計数で
き、1パルス信号当たりの移動距離(移動距離係数)を
算出することができる。また、GPS衛星からの電波の
ドップラーシフト量より計算された車両の速度と経過時
間とを掛けた移動距離から、1パルス信号当たりの移動
距離を算出することもできる。
【0017】移動距離係数記憶手段は、図9に示すよう
な、変速段に対応する移動距離係数の一覧表のイメージ
で表現される、変速段毎に算出した移動距離係数を記憶
するメモリーである。実際に移動距離を求める場合は、
1速を初期値として、変速段がより高速用か低速用かに
チェンジされたことで、変速段推定手段が推定した変速
段の移動距離係数を得て、これと周波数選別手段が算出
したノイズの周波数とを掛け合わせて、単位時間当たり
の移動距離を算出する。変速段推定手段が推定した現在
使用中の変速段は、該当する移動距離係数を示し、移動
距離算出手段へその移動距離係数を与える。
【0018】修正手段は、移動距離係数算出手段が算出
した移動距離係数と変速段推定手段が推定した変速段と
により、移動距離係数記憶手段の記憶内容と変速段推定
手段による推定内容とを修正する。これにより、車種に
より変速段の歯車比(駆動車輪側歯車の歯数/エンジン
側歯車の歯数)が異なるため工場出荷時に設定できない
(但し、初期設定値は設定する)移動距離係数を、当該
車両が走行することによって、当該車両に合致した移動
距離係数に修正することができ、また、タイヤの空気圧
の変動及びタイヤの摩耗等によって生じる移動距離係数
の誤差も修正することができる。
【0019】変速段推定手段は、また、周波数選別手段
が算出したノイズの周波数の経時変化に基づき、トラン
スミッションの種類を識別する。トランスミッションの
種類には、オートマチックとマニュアルとがあるが、ノ
イズの周波数の経時変化の差異は、図7(a)に示す経
時変化において、ギアが完全に切り替わる迄の状態(フ
ラグ2〜7)にある時間の長さに生じる。つまり、オー
トマチックでは、ギアが完全に切り替わる迄の時間がマ
ニュアルに比べて一般的に短い。従って、ギアが完全に
切り替わる迄の各状態にある時間の長さに閾値を設ける
ことにより、オートマチックとマニュアルとを識別する
ことができる。トランスミッションがオートマチックの
場合には、ギアチェンジの動作がオートマチックの場合
より規則的であり、変速段の推定が容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る
ナビゲーション装置の実施の形態の構成を示すブロック
図である。このナビゲーション装置は、車両の現在位置
を検出し、また、その位置変移から移動距離を求める位
置検出手段16と、車両の方位を検出する方位検出手段
15と、位置検出手段16から得た現在位置を示した道
路地図を表示する表示手段19と、車両の直流電源(バ
ッテリー)10aから交流成分を検出する交流成分検出
手段10と、交流成分検出手段10から得た交流成分の
周波数を選別する周波数選別手段11と、周波数選別手
段11が選別した周波数の経時変化に基づき、車両が有
する複数の変速段の中から選択中の変速段を推定する変
速段推定手段12とを備えている。なお、交流成分検出
手段10は、直流電源10aから直接、交流成分を検出
しても、直流電源10aから適当な導電部材を介して交
流成分を検出しても、その効果は同様である。
【0021】また、このナビゲーション装置は、位置検
出手段16が検出した位置の変移から得た所定時間にお
ける移動距離と周波数選別手段11が選別した周波数と
から、変速段毎に、この周波数の1周期当たりの車両の
移動距離である移動距離係数を算出する移動距離係数算
出手段14と、移動距離係数算出手段14が算出した移
動距離係数により、移動距離係数記憶手段18の記憶内
容と変速段推定手段12による推定内容とを修正する修
正手段17とを備えている。
【0022】また、このナビゲーション装置は、変速段
推定手段12が推定した変速段に基づいて移動距離係数
記憶手段18から得た移動距離係数と周波数選別手段1
1が選別した周波数とから、車両の移動距離を算出する
移動距離算出手段13を備えている。移動距離算出手段
13が算出した車両の移動距離は、位置検出手段16へ
与えられ、位置検出手段16は、この移動距離と方位検
出手段15から得た方位とに基づき現在位置を検出す
る。
【0023】以下に、このような構成のナビゲーション
装置の動作を説明する。図10は、本発明に係るナビゲ
ーション装置の動作を示すフローチャートである。車両
のイグニションキーがオンされてエンジンが始動する
と、ナビゲーション装置は、初期設定され(S2)、ノ
イズ周波数を取り出す(S4)。ノイズ周波数取り出し
(S4)は、交流成分検出手段10が、車両の電源ライ
ンから交流成分を検出し、周波数選別手段11が、この
交流成分から短周期のノイズを選別して、その周波数を
算出することにより行われる。
【0024】ナビゲーション装置は、ノイズ周波数取り
出し(S4)により得たノイズ周波数の経時変化に基づ
き、車両の変速段が現在何速になっているかを推定する
(S6)。この変速段推定(S6)は、変速段推定手段
12により行われる。ナビゲーション装置は、変速段推
定(S6)により得た変速段情報と、位置検出手段16
から得た車両の移動距離と、周波数選別手段11から得
た、短周期のノイズの周波数とから、変速段毎の移動距
離係数を算出する(S8)。この移動距離係数算出(S
8)は、移動距離係数算出手段14により行われる。
【0025】ナビゲーション装置は、移動距離係数算出
(S8)により得た移動距離係数と、移動距離係数記憶
手段18に記憶している移動距離係数とを比較し、その
比較結果により、移動距離係数又は推定変速段を修正す
る(S10)。この修正(S10)は、修正手段17に
より行われる。ナビゲーション装置は、変速段推定手段
12から得た変速段情報と、この変速段情報に対応す
る、移動距離係数記憶手段18から得た移動距離係数
と、周波数選別手段11から得たノイズ周波数とから、
車両の移動距離を算出する(S12)。この移動距離算
出(S12)は、移動距離算出手段13により行われ
る。算出された車両の移動距離は、車両の現在位置検出
に使用される。次に、ナビゲーション装置は、ノイズ周
波数取り出し(S4)へ戻り、以下同様に、前述した各
ステップを繰り返す。
【0026】以下に、前述した各ステップを詳細に説明
する。図11は、初期設定ステップ(S2)を詳細に記
述したフローチャートである。車両のイグニションキー
がオンされてエンジンが始動すると、ナビゲーション装
置は、パルスカウント数PLS=0、時刻変数T0 ,T
1 ,T2 ,TPRV をT 0 =T1 =T2 =TPRV =TNOW
(現時刻)、周波数値HZ=0、変速段の段数GPMAX
=5、何れの変速段を選択中かを示す変速段変数GP
NOW =GPPRV ==GPLNK =2(図9)として、各変
数に初期値を与える。
【0027】また、ナビゲーション装置は、移動距離係
数記憶手段18の変速段の位置と移動距離係数とを記憶
するテーブルの各移動距離係数を、例えば図9に示すよ
うな各移動距離係数により初期設定する。これらの初期
設定用の各移動距離係数は、工場出荷時に別の記憶手段
に設定されている。また、ナビゲーション装置は、トラ
ンスミッションがオートマチックかマニュアルかを示す
変数AUTO=1(オートマチック)、ノイズ周波数の
経時変化の状態を示すフラグ番号FLG=0、変速段の
位置変更の有無を示すフラグFG1=1(有)、移動距離
LEN=0として、各変数及びフラグに初期値を与え
る。
【0028】図12は、ノイズ周波数取り出しステップ
(S4)を詳細に記述したフローチャートである。ナビ
ゲーション装置は、交流成分検出手段10が車両の直流
電源から検出した交流成分を、選別し2値化して、2値
化したパルスをカウントしたとき(S22)は、パルス
カウント数PLSに1を加算する(S24)。次に、経
過時間TNOW −T0 が周波数検出時間TCYC に達したと
き(S26)は、前回の周波数値HZPRV に今回の周波
数値HZを移して(S28)、新たに今回の周波数値H
Zを算出する(S30)。
【0029】次に、ナビゲーション装置は、周波数検出
開始時刻T0 をTNOW (現時刻)とし(S32)、パル
スカウント数PLSを0にして(S34)、変速段推定
ステップ(S6)へ移る。経過時間TNOW −T0 が周波
数検出時間TCYC に達していないとき(S26)は、直
接、変速段推定ステップ(S6)へ移る。
【0030】図13〜17は、変速段推定ステップ(S
6)を詳細に記述したフローチャートである。ナビゲー
ション装置は、ノイズ周波数の経時変化の状態を示すフ
ラグ番号FLG=0であり(S36、変速段変更前にお
ける周波数安定領域確認前/中)、今回の周波数値HZ
と前回の周波数値HZPRV との差の絶対値が、フラグ番
号FLG=0→1の状態遷移時(図7)の周波数変動閾
値HZLIM1以下であり(S38)、前回のフラグ番号変
更時からの経過時間TNOW −TPRV が、フラグ番号FL
G=0の状態継続時間閾値TLIM1に達したとき(S4
0)、今回の周波数値HZを、フラグ番号FLG=0の
状態における周波数値HZLST に移し(S42)、フラ
グ番号FLG=1とする(S44、変速段変更前におけ
る周波数安定領域確認完了/周波数安定領域継続中)。
【0031】次に、前回のフラグ番号変更時の時刻T
PRV を現時刻TNOW として(S46)、移動距離係数算
出ステップ(S8)へ移る。一方、今回の周波数値HZ
と前回の周波数値HZPRV との差の絶対値が、フラグ番
号FLG=0→1の状態遷移時(図7)の周波数変動閾
値HZLIM1を超えているときは(S38)、前回のフラ
グ番号変更時の時刻TPRV を現時刻TNOW として(S4
6)、移動距離係数算出ステップ(S8)へ移る。ま
た、フラグ番号FLG=0になってからの経過時間T
NOW −TPRV が、フラグ番号FLG=0の状態継続時間
閾値TLIM1に達していないときは(S40)、直接、移
動距離係数算出ステップ(S8)へ移る。
【0032】ナビゲーション装置は、フラグ番号FLG
=1であり(S48)、今回の周波数値HZと前回の周
波数値HZPRV との差の絶対値が、フラグ番号FLG=
0→1の状態遷移時(図7)の周波数変動閾値HZLIM1
を超えており(S50)、HZとHZPRV との差が、フ
ラグ番号FLG=1→2の状態遷移時(図7)の周波数
変動閾値HZLIM2(負数)以下のときは(S52)、フ
ラグ番号FLG=2とし(S54、変速段変更開始確認
中)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻T
NOW として(S46)、移動距離係数算出ステップ(S
8)へ移る。
【0033】一方、周波数値HZとHZPRV との差の絶
対値が、フラグ番号FLG=0→1の状態遷移時(図
7)の周波数変動閾値HZLIM1以下のときは(S5
0)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻T
NOW として(S46)、移動距離係数算出ステップ(S
8)へ移る。時刻TPRV を現時刻TNOW とする(S4
6)のは、フラグ番号FLG=1の状態は継続中である
が、FLG=1の状態継続時間を測定する必要がないた
めである。他方、HZとHZPRV との差が、フラグ番号
FLG=1→2の状態遷移時(図7)の周波数変動閾値
HZLIM2(負数)以下でないときは(S52)、フラグ
番号FLG=0とし(S56)、前回のフラグ番号変更
時の時刻TPRV を現時刻T NOW として(S46)、移動
距離係数算出ステップ(S8)へ移る。
【0034】ナビゲーション装置は、フラグ番号FLG
=2であり(S58)、今回の周波数値HZと前回の周
波数値HZPRV との差が、周波数変動閾値HZLIM2(負
数)以下であり(S60)、前回のフラグ番号変更時か
らの経過時間TNOW −TPRVが、フラグ番号FLG=2
の状態継続時間閾値TLIM2に達したとき(S62)、フ
ラグ番号FLG=3とし(S64、変速段変更開始確認
完了)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻
NOW として(S46)、移動距離係数算出ステップ
(S8)へ移る。前記状態継続時間閾値TLIM2は、マニ
ュアル車の場合には、オートマチック車の場合に比べて
大きめに設定する。
【0035】一方、周波数値HZとHZPRV との差が、
周波数変動閾値HZLIM2(負数)以下でないときは(S
60)、フラグ番号FLG=0とし(S66)、前回の
フラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻TNOW として
(S46)、移動距離係数算出ステップ(S8)へ移
る。前回のフラグ番号変更時からの経過時間TNOW −T
PRV が、フラグ番号FLG=2の状態継続時間閾値T
LIM2に達していないとき(S62)は、直接、移動距離
係数算出ステップ(S8)へ移る。
【0036】ナビゲーション装置は、フラグ番号FLG
=3であり(S68)、今回の周波数値HZと前回の周
波数値HZPRV との差が、フラグ番号FLG=1→2の
状態遷移時(図7)の周波数変動閾値HZLIM2以下でな
く(S70)、HZとHZPR V との差の絶対値が、フラ
グ番号FLG=2→3の状態遷移時(図7)の周波数変
動閾値HZLIM3以下のときは(S72)、フラグ番号F
LG=4として(S74、ニュートラル確認中)、前回
のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻TNO W として
(S46)、移動距離係数算出ステップ(S8)へ移
る。
【0037】一方、周波数値HZとHZPRV との差の絶
対値が、周波数変動閾値HZLIM2以下のときは(S7
0)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻T
NOW として(S46)、移動距離係数算出ステップ(S
8)へ移る。時刻TPRV を現時刻TNOW とする(S4
6)のは、フラグ番号FLG=3の状態は継続中である
が、FLG=3の状態継続時間を測定する必要がないた
めである。他方、HZとHZPRV との差の絶対値が、フ
ラグ番号FLG=2→3の状態遷移時(図7)の周波数
変動閾値HZLIM3を超えているときは(S72)、フラ
グ番号FLG=0とし(S76)、前回のフラグ番号変
更時の時刻TPRV を現時刻TNOW として(S46)、移
動距離係数算出ステップ(S8)へ移る。
【0038】ナビゲーション装置は、フラグ番号FLG
=4であり(S78)、今回の周波数値HZと前回の周
波数値HZPRV との差の絶対値が、フラグ番号FLG=
2→3の状態遷移時(図7)の周波数変動閾値HZLIM3
以下であり(S80)、前回のフラグ番号変更時からの
経過時間(フラグ番号FLG=4になってからの経過時
間)TNOW −TPRV が、フラグ番号FLG=4の状態継
続時間閾値TLIM3に達して(S82)、今回の周波数値
HZとフラグ番号FLG=0時の周波数値HZ LST との
差が、所定の閾値HZLIMD(負数)以下であるとき(S
84)、今回の周波数値HZをニュートラル時の周波数
値HZMID に移し(S86)、フラグ番号FLG=5と
する(S88、ニュートラル確認完了)。所定の閾値H
LIMDは、ニュートラル時の周波数値と他の変速段時の
周波数値との差に基づいて定める。
【0039】次に、前回のフラグ番号変更時の時刻T
PRV を現時刻TNOW として(S46)、移動距離係数算
出ステップ(S8)へ移る。一方、今回の周波数値HZ
と前回の周波数値HZPRV との差の絶対値が周波数変動
閾値HZLIM3を超えているときは(S80)、フラグ番
号FLG=0として(S90)、前回のフラグ番号変更
時の時刻TPRV を現時刻TNOW として(S46)、移動
距離係数算出ステップ(S8)へ移る。また、フラグ番
号FLG=4になってからの経過時間TNOW −T
PRV が、フラグ番号FLG=4の状態継続時間閾値T
LIM3に達していないときは(S82)、直接、移動距離
係数算出ステップ(S8)へ移る。
【0040】ナビゲーション装置は、フラグ番号FLG
=5であり(S92)、今回の周波数値HZと前回の周
波数値HZPRV との差の絶対値が周波数変動閾値HZ
LIM3を超えており(S94)、HZとHZPRV との差
が、フラグ番号FLG=5→6の状態遷移時(図7)の
周波数変動閾値HZLIM4以上のときは(S96)、フラ
グ番号FLG=6として(S98、ニュートラル終了確
認中)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻
NOW として(S46)、移動距離係数算出ステップ
(S8)へ移る。
【0041】一方、周波数値HZとHZPRV との差の絶
対値が周波数変動閾値HZLIM3以下のときは(S9
4)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻T
NOW として(S46)、移動距離係数算出ステップ(S
8)へ移る。時刻TPRV を現時刻TNOW とする(S4
6)のは、フラグ番号FLG=5の状態は継続中である
が、FLG=5の状態継続時間を測定する必要がないた
めである。他方、HZとHZPRV との差が、フラグ番号
FLG=5→6の状態遷移時(図7)の周波数変動閾値
HZLIM4未満であるときは(S96)、フラグ番号FL
G=0とし(S100)、前回のフラグ番号変更時の時
刻TPRV を現時刻TNOW として(S46)、移動距離係
数算出ステップ(S8)へ移る。
【0042】ナビゲーション装置は、フラグ番号FLG
=6であり(S102)、今回の周波数値HZと前回の
周波数値HZPRV との差が、周波数変動閾値HZLIM4
上であり(S104)、前回のフラグ番号変更時からの
経過時間(フラグ番号FLG=6になってからの経過時
間)TNOW −TPRV が、フラグ番号FLG=6の状態継
続時間閾値TLIM4に達したとき(S106)、フラグ番
号FLG=7とし(S108、ニュートラル終了確認完
了)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻T
NOW として(S46)、移動距離係数算出ステップ(S
8)へ移る。前記状態継続時間閾値TLIM4は、マニュア
ル車の場合には、オートマチック車の場合に比べて大き
めに設定する。
【0043】一方、周波数値HZとHZPRV との差が、
周波数変動閾値HZLIM4未満であるときは(S10
4)、フラグ番号FLG=0とし(S110)、前回の
フラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻TNOW として
(S46)、移動距離係数算出ステップ(S8)へ移
る。前回のフラグ番号変更時からの経過時間TNOW −T
PRV が、フラグ番号FLG=2の状態継続時間閾値T
LIM4に達していないとき(S104)は、直接、移動距
離係数算出ステップ(S8)へ移る。
【0044】ナビゲーション装置は、フラグ番号FLG
=7であり(S112)、今回の周波数値HZと前回の
周波数値HZPRV との差が周波数変動閾値HZLIM4未満
であり(S114)、HZとHZPRV との差の絶対値
が、フラグ番号FLG=7→8の状態遷移時(図7)の
周波数変動閾値HZLIM5以下のときは(S116)、フ
ラグ番号FLG=8として(S118、変速段変更確認
中)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻T
NOW として(S46)、移動距離係数算出ステップ(S
8)へ移る。
【0045】一方、周波数値HZとHZPRV との差が周
波数変動閾値HZLIM4以上のときは(S114)、前回
のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻TNOW として
(S46)、移動距離係数算出ステップ(S8)へ移
る。時刻TPRV を現時刻TNOWとする(S46)のは、
フラグ番号FLG=7の状態は継続中であるが、FLG
=7の状態継続時間を測定する必要がないためである。
他方、HZとHZPRV との差が、フラグ番号FLG=7
→8の状態遷移時(図7)の周波数変動閾値HZLIM5
超えるときは(S116)、フラグ番号FLG=0とし
(S120)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV
現時刻TNOW として(S46)、移動距離係数算出ステ
ップ(S8)へ移る。
【0046】ナビゲーション装置は、フラグ番号FLG
=8であり(S112)、今回の周波数値HZと前回の
周波数値HZPRV との差の絶対値が周波数変動閾値HZ
LIM5以下であり(S122)、前回のフラグ番号変更時
からの経過時間(フラグ番号FLG=8になってからの
経過時間)TNOW −TPRV が、フラグ番号FLG=8の
状態継続時間閾値TLIM5に達して(S124)、今回の
周波数値HZとニュートラル時の周波数値HZMID (S
86)との差が、所定の閾値HZLIMU以上であるとき
(S126)、今回の周波数値HZを今回の周波数値変
数HZNOW に移す(S128)。所定の閾値HZ
LIMUは、ニュートラル時の周波数値と他の変速段時の周
波数値との差に基づいて定める。
【0047】次に、今回の周波数値変数HZNOW とフラ
グ番号FLG=0の状態における周波数値HZLST (S
42)との差が、所定の閾値HZLIM6(負数)以下であ
り(S130)、前回の変速段変数GPPRV が変速段の
段数GPMAX よりも小さいとき(S131)、前回の変
速段変数GPPRV を今回の変速段変数GPNOW に移した
(S132)後、今回の変速段変数GPNOW に1を加算
する(S134)。前回の変速段変数GPPRV が変速段
の段数GPMAX 以上のときは(S131)、フラグ番号
FLG=1とする(S136)。
【0048】一方、HZNOW と周波数値HZLST との差
が、所定の閾値HZLIM6を超え(S130)、また、所
定の閾値HZLIM7(正数)以上であり(S138)、前
回の変速段変数GPPRV が1よりも大きいとき(S13
9)、前回の変速段変数GP PRV を今回の変速段変数G
NOW に移した(S140)後、今回の変速段変数GP
NOW から1を減算する(S142)。前回の変速段変数
GPPRV が1以下のときは(S139)、フラグ番号F
LG=1とする(S136)。所定の閾値HZLIM6及び
HZLIM7は、各変速段時の周波数値の相互の差に基づい
て定める。
【0049】変速段変数GPNOW に1を加算(S13
4)、または、変速段変数GPNOW から1を減算した
(S142)後は、フラグ番号FLG=1とし(S13
6)、前回のフラグ番号変更時の時刻TPRV を現時刻T
NOW として(S46)、移動距離係数算出ステップ(S
8)へ移る。ここで、フラグ番号FLG=1とする(S
136)のは、フラグ番号FLG=8になってからの経
過時間TNOW −TPRV が、フラグ番号FLG=8の状態
継続時間閾値TLIM5に達しており(S124)、これを
フラグ番号FLG=0の状態継続時間閾値TLIM1に達し
た(S40)と見做すためである。
【0050】一方、フラグ番号FLG=8になってから
の経過時間TNOW −TPRV が、フラグ番号FLG=8の
状態継続時間閾値TLIM5に達していないとき(S12
4)は、直接、移動距離係数算出ステップ(S8)へ移
る。また一方、今回の周波数値HZと前回の周波数値H
PRV との差の絶対値が周波数変動閾値HZLIM5を超え
ているとき(S122)、今回の周波数値HZとニュー
トラル時の周波数値HZMID (S86)との差が、所定
の閾値HZLIMU未満であるとき(S126)、又はHZ
NOW と周波数値HZLST との差が、所定の閾値HZLIM7
(正数)未満であるとき(S138)は、フラグ番号F
LG=0とし(S144)、前回のフラグ番号変更時の
時刻TPRV を現時刻TNOW として(S46)、移動距離
係数算出ステップ(S8)へ移る。
【0051】図18は、移動距離係数算出ステップ(S
8)を詳細に記述したフローチャートである。ナビゲー
ション装置は、車両が、図8(a)に示すような道路リ
ンク点(分岐点A又はB)を通過し(S146)、前
回、時刻T1 に道路リンク点(分岐点B又はA)を通過
して(S146)からの変速段の変更(ギアチェンジ)
の有無を示すフラグFG1=0(ギアチェンジ無し)(S
148)であり、ギアチェンジを実行中でない(つま
り、フラグ番号FLG=1)(S150)とき、K TMP
=リンク長÷(HZ×(TNOW −T1 ))、(但し、K
TMP ;移動距離係数、HZ;今回の周波数値、TNOW
現時刻)を演算する(S152)。
【0052】ナビゲーション装置は、移動距離係数を演
算した(S152)後、前回、道路リンク点を通過した
時刻T1 に現時刻TNOW を移し(S156)、前回、道
路リンク点を通過したときの変速段変数GPLNK に今回
の変速段変数GPNOW を移して、移動距離係数又は推定
変速段を修正するステップ(S10)へ移る。ナビゲー
ション装置は、ギアチェンジを実行中である(つまり、
フラグ番号FLG≠1)(S150)とき、移動距離係
数KTMP の演算(S152)を行わず、前回、道路リン
ク点を通過した時刻T1 に現時刻TNOW を移し(S15
6)、前回、道路リンク点を通過したときの変速段変数
GPLNK に今回の変速段変数GPNOW を移して、移動距
離係数又は推定変速段を修正するステップ(S10)へ
移る。
【0053】一方、ナビゲーション装置は、車両が、道
路リンク点を通過しておらず(S146)、前回、道路
リンク点を通過したときの変速段変数GPLNK が、今回
の変速段変数GPNOW と異なるときは(S160)、変
速段の変更の有無を示すフラグFG1=1(ギアチェンジ
有り)(S162)として、移動距離算出開始時刻T 2
に現時刻TNOW を移し(S163)、移動距離係数又は
推定変速段を修正するステップ(S10)へ移る。変速
段変数GPLNK が変速段変数GPNOW と同一であるとき
は(S160)、直接、移動距離係数又は推定変速段を
修正するステップ(S10)へ移る。
【0054】また一方、時刻T1 に道路リンク点(分岐
点B又はA)を通過して(S146)からの変速段の変
更(ギアチェンジ)の有無を示すフラグFG1=1(ギア
チェンジ有り)(S148)のとき、フラグFG1=0に
して(S159)、前回、道路リンク点を通過した時刻
1 に現時刻TNOW を移し(S156)、前回、道路リ
ンク点を通過したときの変速段変数GPLNK に今回の変
速段変数GPNOW を移して(S158)、移動距離係数
又は推定変速段を修正するステップ(S10)へ移る。
【0055】図19は、移動距離係数又は推定変速段を
修正するステップ(S10)を詳細に記述したフローチ
ャートである。ナビゲーション装置は、移動距離係数記
憶手段18に記憶してある、今回の変速段変数GPNOW
に対応する移動距離係数TBL(GPNOW )と、移動距
離係数算出ステップで演算した(S152)移動距離係
数KTMP との差の絶対値が、移動距離係数の誤差KEPS1
未満であるとき(S164)、 TBL(GPNOW (n))=((Kf −1)/Kf )TBL(GPNOW (n −1))+KTMP /Kf (1) (但し、TBL(GPNOW (n));修正後の移動距離
係数、Kf (=1/2);フィルタ定数、TBL(GP
NOW (n−1));修正前の移動距離係数)を演算して
(filter1)、修正後の移動距離係数TBL(G
NOW (n))を求め(S174)、移動距離算出ステ
ップ(S12)へ移る。
【0056】ナビゲーション装置は、今回の変速段変数
GPNOW に対応する移動距離係数TBL(GPNOW )と
移動距離係数KTMP との差の絶対値が、移動距離係数の
誤差KEPS1以上であるとき(S164)、その差の絶対
値が最小になり、また、移動距離係数の誤差KEPS2(>
EPS1)未満である移動距離係数TBL(i)(但し、
i=1,2……GPMAX )を求め、その求めた移動距離
係数TBL(i)があるときは(S166)、今回の変
速段変数GPNOW =iとして、(1)式(但し、Kf
1/3)を演算して(filter2)、修正後の移動
距離係数TBL(GPNOW (n))を求め(S16
8)、移動距離算出ステップ(S12)へ移る。
【0057】ナビゲーション装置は、今回の変速段変数
GPNOW に対応する移動距離係数TBL(GPNOW )と
移動距離係数KTMP との差の絶対値が、移動距離係数の
誤差KEPS1以上であり(S164)、また、その差の絶
対値が移動距離係数の誤差K EPS2未満である移動距離係
数TBL(i)がないときは(S166)、移動距離係
数KTMP との差の絶対値が最小となるTBL(j)を選
択し(S170)、今回の変速段変数GPNOW =jとし
て、(1)式(但し、Kf =1/4、)を演算して(f
ilter3)、修正後の移動距離係数TBL(GP
NOW (n))を求め(S172)、移動距離算出ステッ
プ(S12)へ移る。
【0058】上述した移動距離係数又は推定変速段を修
正するステップ(S10)において、(1)式により修
正後の移動距離係数TBL(GPNOW (n))を求める
のは、演算した(S152)移動距離係数KTMP のバラ
ツキ及びハンチングを、filter1〜3に通すこと
により収束させるためである。つまり、filter1
を通す場合は、演算した(S152)移動距離係数K
TMP と、移動距離係数記憶手段18に記憶してある移動
距離係数TBL(GPNOW )とが近い場合であり、各ス
テップ(S4〜12)を繰り返す過程において、バラツ
キ及びハンチングを抑制させながら、短時間に移動距離
係数の演算結果を取り込み、移動距離係数の真値に近付
けることができる。
【0059】filter2を通す場合は、移動距離係
数KTMP と移動距離係数TBL(GPNOW )との差の絶
対値が、filter1の場合より大きい場合であり、
移動距離係数の計算又は変速段の推定の何れかを誤って
いると考えられるが、差の絶対値の大きさから、変速段
の推定を誤っている方の確度が高いと考えられ、各ステ
ップ(S4〜12)を繰り返す過程において、filt
er1の場合より時間をかけて、移動距離係数の演算結
果を取り込み、バラツキ及びハンチングを抑制しなが
ら、移動距離係数の真値に近付けることができる。
【0060】filter3を通す場合は、移動距離係
数KTMP に近い、移動距離係数記憶手段18に記憶して
ある移動距離係数は存在しないが、移動距離係数KTMP
は、何れかの変速段に対応する筈である。この場合に
は、移動距離係数の計算及び変速段の推定の何れが誤っ
ているかを判断することは困難である。そこで、移動距
離係数記憶手段18に記憶してある移動距離係数の中か
ら、最も移動距離係数K TMP に近いものを選択して、各
ステップ(S4〜12)を繰り返す過程において、最も
時間をかけて、移動距離係数の演算結果を取り込み、バ
ラツキ及びハンチングを抑制しながら、移動距離係数の
真値に近付けることができる。
【0061】図20は、移動距離算出ステップ(S1
2)を詳細に記述したフローチャートである。ナビゲー
ション装置は、車両が、図8(a)に示すような道路リ
ンク点Aを通過したとき(S176)、移動距離算出開
始時刻T2 に現時刻TNOW を移し(S180)、道路リ
ンク点Aからの移動距離LEN=0として(S18
2)、ノイズ周波数を取り出すステップ(S4)へ移
る。
【0062】ナビゲーション装置は、車両が、道路リン
ク点を通過せず(S176)、変速段の変更の有無を示
すフラグFG1=0(ギアチェンジ無し)であるとき(S
184)、道路リンク点からの移動距離LEN=HZ×
(TNOW −T2 )×TBL(GPNOW )を演算する(S
186)。フラグFG1=1(ギアチェンジ有り)である
とき(S184)、移動距離LEN=LEN+HZ×
(TNOW −T2 )×TBL(GPPRV )を演算し(S1
90)、ノイズ周波数を取り出すステップ(S4)へ移
る。
【0063】
【発明の効果】本発明の第1発明に係るナビゲーション
装置によれば、車速センサからの車速信号線を接続する
必要がなく、専門知識及び技術力を有さなくても、簡単
に車両に取り付けることができる。
【0064】第2発明に係るナビゲーション装置によれ
ば、修正手段が、車種により異なるため工場出荷時に設
定できない移動距離係数を、当該車両が走行することに
よって、当該車両に合致した移動距離係数に修正するこ
とができ、また、タイヤの空気圧の変動及びタイヤの摩
耗等により生じる移動距離係数の変動による影響を除去
でき、正確な移動距離を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るナビゲーション装置の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図2】車両の直流電源に重畳されている周期的なノイ
ズの波形を示す波形図である。
【図3】図2に示したノイズの内の短周期ノイズの特性
を示す特性図である。
【図4】図2に示したノイズの内の長周期ノイズの特性
を示す特性図である。
【図5】周波数選別手段の一部構成を示すブロック図で
ある。
【図6】周波数選別手段による、周期的なノイズの波形
変化を示す波形図である。
【図7】変速段推定手段の動作を説明するための説明図
である。
【図8】移動距離係数を求めるときの、移動距離の求め
方を説明するための説明図である。
【図9】移動距離係数記憶手段を説明するための説明図
である。
【図10】本発明に係るナビゲーション装置の動作を示
すフローチャートである。
【図11】初期設定ステップを詳細に記述したフローチ
ャートである。
【図12】ノイズ周波数取り出しステップを詳細に記述
したフローチャートである。
【図13】変速段推定ステップを詳細に記述したフロー
チャートである。
【図14】変速段推定ステップを詳細に記述したフロー
チャートである。
【図15】変速段推定ステップを詳細に記述したフロー
チャートである。
【図16】変速段推定ステップを詳細に記述したフロー
チャートである。
【図17】変速段推定ステップを詳細に記述したフロー
チャートである。
【図18】移動距離係数算出ステップを詳細に記述した
フローチャートである。
【図19】移動距離係数又は推定ギア位置を修正するス
テップを詳細に記述したフローチャートである。
【図20】移動距離算出ステップを詳細に記述したフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 交流成分検出手段 10a 直流電源(バッテリー) 11 周波数選別手段 12 変速段推定手段 13 移動距離算出手段 14 移動距離係数算出手段 16 位置検出手段 17 修正手段 18 移動距離係数記憶手段 19 表示手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置を検出する位置検出手段と、該位置
    検出手段から得た前記位置を示した道路地図を表示する
    表示手段とを備え、車両に搭載するナビゲーション装置
    において、 前記車両の直流電源に接続された導電部材から交流成分
    を検出する交流成分検出手段と、該交流成分検出手段か
    ら得た前記交流成分を周波数により選別する周波数選別
    手段と、該周波数選別手段が選別した交流成分の周波数
    の経時変化に基づき、前記車両が有する変速装置の複数
    の変速段の中から変速段を推定する変速段推定手段と、
    前記変速段毎に、前記交流成分の周波数と前記車両が移
    動する距離との関係を表す移動距離係数を記憶する移動
    距離係数記憶手段と、前記変速段推定手段が推定した変
    速段に基づいて前記移動距離係数記憶手段から得た移動
    距離係数と前記周波数とから、前記車両の移動距離を算
    出する移動距離算出手段とを備え、該移動距離算出手段
    が算出した移動距離により、前記位置から移動した位置
    を検出すべくなしてあることを特徴とするナビゲーショ
    ン装置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出手段が検出した位置の変移
    から得た所定時間における移動距離と前記周波数とか
    ら、前記変速段毎に移動距離係数を算出する移動距離係
    数算出手段と、該移動距離係数算出手段が算出した移動
    距離係数と前記変速段推定手段が推定した変速段とによ
    り、前記移動距離係数記憶手段の記憶内容と前記変速段
    推定手段による推定内容とを修正する修正手段とを備え
    る請求項1記載のナビゲーション装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7349802B2 (en) 2003-07-21 2008-03-25 Lg Electronics Inc. Apparatus and method for detecting vehicle location in navigation system
JP2010219627A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Omron Corp 信号処理装置および信号処理方法、並びにプログラム

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