JPH10185382A - アイスディスペンサー - Google Patents

アイスディスペンサー

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Publication number
JPH10185382A
JPH10185382A JP8349156A JP34915696A JPH10185382A JP H10185382 A JPH10185382 A JP H10185382A JP 8349156 A JP8349156 A JP 8349156A JP 34915696 A JP34915696 A JP 34915696A JP H10185382 A JPH10185382 A JP H10185382A
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JP
Japan
Prior art keywords
viscosity
ice
slush
stirring motor
production
Prior art date
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JP8349156A
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English (en)
Inventor
Katsuya Nakai
克也 中井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のアイスディスペンサーは、撹拌電動機
の初期値(具体的には、電源ON時の電流値)を検出し
基準としているが、スラッシュアイスができあがってい
る状態で電源をOFF→ONすると、基準値が全く合わ
ず正常な飲料ができなくなってしまうこととなった。 【解決手段】 スラッシュアイス製造前に前記タコゼネ
レータ103にて検出される被製造物の粘度から算出さ
れるスラッシュアイスの基準粘度を記憶装置であるEE
PROM111に記憶させるか否かを切り替える飲料粘
度記憶スイッチ110を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却器を装備した
スラッシュアイス製造室内で液体原料を撹拌羽根の回転
によって撹拌しながら冷却・製氷し、スラッシュアイス
状の飲料氷水を製造するアイスディスペンサーに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来のアイスディスペンサーの
制御回路図であり、図14は従来のアイスディスペンサ
ーの制御フローチャートであり、図15は従来のアイス
ディスペンサーの断面図である。
【0003】以下、従来のアイスディスペンサーによる
スラッシュアイスの製造方法を説明する。
【0004】スラッシュアイスの製造室710に冷却コ
イル712が巻き付けられており、コンプレッサー70
1により前記冷却コイル712を冷却し、これにより前
記製造室710を冷却することにより前記製造室710
の内面に氷を生成させ、この氷を撹拌電動機702に連
結した撹拌羽根711で削り取り、前記製造室710内
にスラッシュアイスの量を増加させる。
【0005】前記撹拌電動機702には、その回転軸に
スラッシュアイス飲料粘度検出手段(具体的には発電コ
イル)であるタコゼネレーター(以下、「TG」と称
す)703が連結されており、前記撹拌電動機702の
回転により前記TG703に回転数に比例した電圧が発
生する。前記製造室710内のスラッシュアイスの量が
増加してくると前記撹拌電動機702の負荷が増加して
回転数が低下し、前記TG703の発生電圧も低下する
ので、この電圧の変化を飲料粘度の変化として検出し前
記コンプレッサー701を制御するものである。
【0006】上記制御を詳細に説明すると、制御手段で
あるマイコン707には電圧平滑回路704を介してT
G703、コンプレッサー701の駆動用リレー70
5、撹拌電動機702の駆動用リレー706、運転スイ
ッチ708、基準電圧設定用可変抵抗器709が接続さ
れている。
【0007】前記コンプレッサー701の駆動用リレー
705の接点705aはコンプレッサー701に、撹拌
電動機702の駆動用リレー706の接点706aは撹
拌電動機702にそれぞれ接続されている。
【0008】以下、従来のアイスディスペンサーの制御
回路の動作を図14のフローチャートに基づき説明す
る。このプログラムはマイコン707内に格納されてい
る。
【0009】電源が入ると、まず基準電圧設定用可変抵
抗器709からマイコン707に入力される電圧を読み
込みVkとしてマイコン707内のメモリに記憶する
(S701)。この電圧がコンプレッサー701をON
・OFFする基準電圧であり、製造室710内の飲料が
水状態のときのTG703の発生電圧より一定値低い値
に設定する。この一定値は、製造室710内の飲料が水
からスラッシュアイス(できあがり飲料)に変化したと
きの、TG703の発生電圧の変化電圧量に等しい。
【0010】前記基準電圧は、基準電圧設定用可変抵抗
器709により、製品の製造時に1台ごとに調整し、撹
拌電動機702の回転数及びTG703の発生電圧のば
らつきを吸収して、スラッシュアイスのできあがり粘度
(飲料の硬さ)を均一にしている。
【0011】次に運転スイッチ708が押されると(S
702)、撹拌電動機702が動作し(S703)、こ
れに連結されているTG703に発生した電圧を平滑回
路704を介して読み込み、その値をV1とする(S7
04)。
【0012】次に今読み込んだ電圧V1とS701で読
み込んだ基準電圧Vkとを比較する(S705)。今読
み込んだTG703の発生電圧V1が基準電圧Vkより
高い時は、撹拌電動機702の負荷は軽く回転数も高い
ため、製造室710内の飲料粘度はまだ軟らかいため、
コンプレッサー701をONする(S710)。逆に、
TG703の発生電圧V1が基準電圧Vkより低い時
は、撹拌電動機702の負荷は重たく回転数も低下して
いるため製造室710内の飲料粘度は十分硬くなってい
るためコンプレッサー701をOFFするのであるが、
その際、現在コンプレッサー701がONしているか否
かを判断し(S706)、ONしているならばコンプレ
ッサー701をOFFし(S707)、その後一定時間
(数分間)待つ(S708)。これは、コンプレッサー
701のOFFを強制的に数分間停止させることによ
り、再起動に対するコンプレッサー701の保護を目的
としている。S706でコンプレッサー701がONし
ていない場合は、そのままS709へジャンプする。こ
れは、現在コンプレッサー701がOFFしているため
S707を実行する必要はなく、またS708の一定時
間待ちを実行すると次回のTG703の発生電圧V1と
基準電圧Vkとの比較(S705)がこの待ち時間だけ
遅れてしまうため次回のコンプレッサー701のON
(S712)が遅れ、飲料粘度が軟らかくなりすぎるか
らである。そして、運転スイッチ708を加入し(S7
09)、再度ONされるとコンプレッサー701をOF
Fし(S710)、撹拌電動機702もOFFする(S
711)。運転スイッチ708がONされない場合は、
再度TG703の電圧を読み込み(S704)、コンプ
レッサー701の制御を繰り返す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
アイスディスペンサーでは、撹拌電動機702の回転数
及びTG703の発生電圧にばらつきがあるため、製品
の製造時に1台ごとに基準電圧設定用可変抵抗器709
を調節しないと、スラッシュアイスのできあがり粘度
(飲料の硬さ)が、均一にならない問題点があった。
【0014】また、撹拌電動機702の回転数及びTG
703の発生電圧の経時変化によっても、できあがり粘
度が変化してくる。
【0015】実公平3−47175号公報では、この問
題点を解決するため、撹拌電動機702の初期値(具体
的には、電源ON時の電流値)を検出し基準としている
が、スラッシュアイスができあがっている状態で電源を
OFF→ONすると、基準値が全く合わず正常な飲料が
できなくなってしまうこととなった。
【0016】さらに、撹拌電動機702を常に一定の回
転数で回転しているため、コンプレッサー701がON
している時は製造室710の内面に生成した氷が程度よ
く撹拌羽根に711で削り取られ飲料粘度が硬くなって
いくが、コンプレッサー701がOFFした後は製造室
710の内面に氷が生成しなくなるため、急激に飲料の
硬さが低下してしまう。つまり、コンプレッサー701
のON・OFFの状態により飲料の硬さが大きく変化し
てしまうといった問題点があった。
【0017】本発明は、上記課題に鑑み、撹拌電動機の
回転数及びTGの発生電圧のばらつき,経時変化に左右
されず、また飲料の状態の如何にかかわらず常に均一な
できあがり粘度のスラッシュアイスを製造することので
きるアイスディスペンサーの提供を目的とするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のアイスディスペンサーは、
液体原料からスラッシュアイスを製造する製造室内の撹
拌羽根を回転駆動する撹拌電動機と、前記製造室を冷却
する冷却装置と、前記製造室内の被製造物の粘度を検出
する粘度検出手段と、スラッシュアイス製造前に前記粘
度検出手段にて検出される被製造物の粘度から算出され
るスラッシュアイスの基準粘度を記憶する粘度記憶手段
と、該粘度記憶手段に記憶されたスラッシュアイスの基
準粘度とスラッシュアイス製造時に前記粘度検出手段に
て検出される被製造物の粘度とを比較し前記冷却装置を
制御する制御手段とを備えたアイスディスペンサーにお
いて、スラッシュアイス製造前に前記粘度検出手段にて
検出される被製造物の粘度から算出されるスラッシュア
イスの基準粘度を前記粘度記憶手段に記憶させるか否か
を切り替える記憶作動手段を設けたことを特徴とするも
のである。
【0019】また、本発明の請求項2記載のアイスディ
スペンサーは、請求項1記載のアイスディスペンサーに
おいて、前記粘度記憶手段がデータを電気的に書込み消
去が可能なEEPROMからなることを特徴とするもの
である。
【0020】さらに、本発明の請求項3記載のアイスデ
ィスペンサーは、液体原料からスラッシュアイスを製造
する製造室内の撹拌羽根を回転駆動する撹拌電動機と、
前記製造室を冷却する冷却装置と、前記製造室内の被製
造物の粘度を検出する粘度検出手段と、スラッシュアイ
ス製造前に前記粘度検出手段にて検出される被製造物の
粘度から算出されるスラッシュアイスの基準粘度を記憶
する粘度記憶手段と、該粘度記憶手段に記憶されたスラ
ッシュアイスの基準粘度とスラッシュアイス製造時に前
記粘度検出手段にて検出される被製造物の粘度とを比較
し前記冷却装置を制御する制御手段とを備えたアイスデ
ィスペンサーにおいて、スラッシュアイスの製造前に前
記粘度検出手段にて検出される被製造物の粘度が所定の
粘度より低い時、その時の被製造物の粘度から算出され
るスラッシュアイスの基準粘度を前記粘度記憶手段に記
憶させる記憶制御手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0021】加えて、本発明の請求項4記載のアイスデ
ィスペンサーは、液体原料からスラッシュアイスを製造
する製造室内の撹拌羽根を回転駆動する撹拌電動機と、
前記製造室を冷却する冷却装置と、前記製造室内の被製
造物の粘度を検出する粘度検出手段と、スラッシュアイ
ス製造前に前記粘度検出手段にて検出される被製造物の
粘度から算出されるスラッシュアイスの基準粘度を記憶
する粘度記憶手段と、該粘度記憶手段に記憶されたスラ
ッシュアイスの基準粘度とスラッシュアイス製造時に前
記粘度検出手段にて検出される被製造物の粘度とを比較
し前記冷却装置を制御する制御手段とを備えたアイスデ
ィスペンサーにおいて、前記製造室内の温度を検出する
温度検出手段と、スラッシュアイス製造前に前記温度検
出手段にて検出される温度が所定の温度より高い時、そ
の時の被製造物の粘度から算出されるスラッシュアイス
の基準粘度を前記粘度記憶手段に記憶させる記憶制御手
段とを設けたことを特徴とするものである。
【0022】加えて、本発明の請求項5記載のアイスデ
ィスペンサーは、液体原料からスラッシュアイスを製造
する製造室内の撹拌羽根を回転駆動する撹拌電動機と、
前記製造室を冷却する冷却装置とを備えたアイスディス
ペンサーにおいて、前記冷却装置の作動状態により前記
撹拌電動機の回転数を変化させる制御手段を設けたこと
を特徴とするものである。
【0023】加えて、本発明の請求項6記載のアイスデ
ィスペンサーは、請求項5記載のアイスディスペンサー
において、前記制御手段が、前記冷却装置の作動状態変
化後から所定時間経過後に前記撹拌電動機の回転数を変
化させてなることを特徴とするものである。
【0024】加えて、本発明の請求項7記載のアイスデ
ィスペンサーは、請求項5記載のアイスディスペンサー
において、前記制御手段が、前記冷却装置作動状態によ
り前記撹拌電動機の回転数を段階的に変化させてなるこ
とを特徴とするものである。
【0025】上記構成によれば、本発明の請求項1のア
イスディスペンサーは、スラッシュアイス製造前に粘度
検出手段にて検出される被製造物の粘度から算出される
スラッシュアイスの基準粘度を粘度記憶手段に記憶させ
るか否かを切り替える記憶作動手段を設けた構成なの
で、前記記憶作動手段を作動させるとスラッシュアイス
製造前の被製造物の粘度から算出されるスラッシュアイ
スの基準粘度を前記粘度記憶手段に記憶し、この記憶し
たスラッシュアイスの基準粘度を基準として、スラッシ
ュアイス製造時に前記粘度検出手段により検出される被
製造物の粘度と比較し、冷却装置を制御することができ
る。
【0026】また、本発明の請求項2記載のアイスディ
スペンサーは、請求項1記載のアイスディスペンサーに
おいて、前記粘度記憶手段がデータを電気的に書込み消
去が可能なEEPROMからなる構成なので、電源をO
FFしても前記粘度記憶手段に記憶された粘度が消える
ことを確実に防止することができる。
【0027】さらに、本発明の請求項3記載のアイスデ
ィスペンサーは、スラッシュアイス製造前に粘度検出手
段にて検出される被製造物の粘度が所定の粘度より低い
時、その時の被製造物の粘度から算出されるスラッシュ
アイスの基準粘度を粘度記憶手段に記憶させる記憶制御
手段を設けた構成なので、スラッシュアイス製造前の被
製造物の粘度が所定の粘度より低い時、その時の被製造
物の粘度から算出されるスラッシュアイスの基準粘度を
前記粘度記憶手段に記憶し、この記憶したスラッシュア
イスの基準粘度を基準として、スラッシュアイス製造時
に前記粘度検出手段により検出される被製造物の粘度と
比較し、冷却装置を制御することができる。
【0028】加えて、本発明の請求項4記載のアイスデ
ィスペンサーは、製造室内の温度を検出する温度検出手
段と、スラッシュアイス製造前に前記温度検出手段にて
検出される温度が所定の温度より高い時、その時の被製
造物の粘度から算出されるスラッシュアイスの基準粘度
を粘度記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを設けた構
成なので、スラッシュアイス製造前の前記飲料温度検出
手段にて検出される製造室内の温度が所定の温度より高
い時、その時の被製造物の粘度から算出されるスラッシ
ュアイスの基準粘度を前記粘度記憶手段に記憶し、この
記憶したスラッシュアイスの基準粘度を基準として、ス
ラッシュアイス製造時に粘度検出手段により検出された
被製造物の粘度と比較し、冷却装置を制御することがで
きる。
【0029】加えて、本発明の請求項5記載のアイスデ
ィスペンサーは、冷却装置の作動状態により撹拌電動機
の回転数を変化させる制御手段を設けた構成なので、前
記冷却装置の作動状態により前記撹拌電動機の回転数を
変化させることができる。
【0030】加えて、本発明の請求項6記載のアイスデ
ィスペンサーは、請求項5記載のアイスディスペンサー
において、前記制御手段が、前記冷却装置の作動状態変
化後から所定時間経過後に前記撹拌電動機の回転数を変
化させてなる構成なので、前記冷却装置の作動状態変化
後一定時間経過後に前記撹拌電動機の回転数を変化させ
ることができる。
【0031】加えて、本発明の請求項7記載のアイスデ
ィスペンサーは、請求項5記載のアイスディスペンサー
において、前記制御手段が、前記冷却装置作動状態によ
り前記撹拌電動機の回転数を段階的に変化させてなる構
成なので、前記冷却装置の作動状態により前記撹拌電動
機の回転数を段階的に変化させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
るアイスディスペンサーについて、図面とともに説明す
る。
【0033】図1は本発明の第1実施の形態にかかるア
イスディスペンサーの制御回路図であり、図2は同じく
アイスディスペンサーの制御フローチャートである。本
実施の形態にかかるアイスディスペンサーによるスラッ
シュアイスの製造方法は従来例と同一であるため省略す
る。
【0034】まず、本実施の形態にかかるアイスディス
ペンサーの制御回路を図1に基づいて詳細に説明する。
【0035】制御手段であるマイコン107には、電圧
平滑回路104を介してTG103、コンプレッサー1
01の駆動用リレー105、撹拌電動機102の駆動用
リレー106、運転スイッチ108、スラッシュアイス
飲料粘度記憶手段である電気的にデータの書き込み消去
が可能な記憶装置(具体的には、EEPROM)11
1、スラッシュアイス飲料粘度記憶作動手段である飲料
粘度記憶スイッチ110が接続されている。前記コンプ
レッサー101の駆動用リレー105の接点105aは
コンプレッサー101に、前記撹拌電動機102の駆動
用リレー106の接点106aは撹拌電動機102にそ
れぞれ接続されている。前記EEPROM111は内部
のデータを電気的に書き込みあるいは消去可能であると
ともに、電源がOFFしても書き込まれたデータを保持
する機能を持っている。
【0036】続いて、この制御回路の動作を図2に基づ
いて詳細に説明する。このプログラムは前記マイコン1
07内に格納されている。
【0037】電源が入ると、まず記憶装置111内に記
憶されている基準電圧を読み出しVkとしてマイコン1
07内のメモリに記憶する(S101)。全く初めて電
源が場合は記憶装置111内に基準電圧は記憶されてい
ないため、予め設定されたある所定値を基準電圧Vkと
しておく。この電圧がコンプレッサー101をON・O
FFする基準電圧となる。
【0038】次に運転スイッチ108が押されると(S
102)、撹拌電動機102が動作する(S103)。
この時、飲料粘度記憶スイッチ110がONしているか
否かを判断し(S104)、ONしている場合は撹拌電
動機102に連結されているTG103に発生した電圧
を平滑回路104を介して読み込み(V1)(S10
5)、この値から一定値Vtを減じた値を基準電圧Vk
に置き換える(S106)。この一定値Vtは、製造室
内の飲料が水からスラッシュアイス(できあがり飲料)
に変化したときのTG103の発生電圧の変化電圧量に
等しい。また、飲料粘度記憶スイッチ110がOFFし
ていれば、基準電圧は記憶装置111に記憶されていた
ままとする。
【0039】次に再度TG103に発生した電圧を平滑
回路104を介して読み込み、その値をV2とする(S
107)。次に今読み込んだ電圧V2と基準電圧Vkと
を比較する(S108)。今読み込んだTG103の発
生電圧V2が基準電圧Vkより高い時は、撹拌電動機1
02の負荷は軽く回転数も高いため製造室(図示せず)
内の飲料粘度はまだ軟らかいため、コンプレッサー10
1をONする(S115)。逆に、TG103の発生電
圧V2が基準電圧Vkより低い時は、撹拌電動機102
の負荷は重たく回転数も低下しているため製造室(図示
せず)内の飲料粘度は十分硬くなっているためコンプレ
ッサー101をOFFするのであるが、その際、現在コ
ンプレッサー101がONしているか否かを判断し(S
109)、ONしているならコンプレッサー101をO
FFし(S110)、その後一定時間(具体的には、数
分間)待つ(111)。これは、コンプレッサー101
のOFFを強制的に数分間停止させることにより、再起
動に対するコンプレッサー101の保護を目的としてい
る。S109でコンプレッサー101がONしていない
場合は、そのままS112へジャンプする。これは、現
在コンプレッサー101がOFFしているためS110
を実行する必要はなく、またS111の一定時間待ちを
実行すると次回のTG103の発生電圧V2と基準電圧
Vkとの比較(S108)がこの待ち時間だけ遅れてし
まうため次回のコンプレッサー101のON(S11
5)が遅れ、飲料粘度が軟らかくなりすぎるからであ
る。そして、運転スイッチ108を入力し(S11
2)、再度ONされるとコンプレッサー101をOFF
し(S113)撹拌電動機102もOFFする(S11
4)。運転スイッチ108がONされない場合は、再度
TG103の電圧を読み込み(S107)、コンプレッ
サー101の制御を繰り返す。
【0040】以上のように、飲料製造室内の飲料が水の
状態で運転スイッチ108をONする時は、飲料粘度記
憶スイッチ110をONしておくことにより、毎回運転
スイッチ108のON時のTG発生電圧が基準値Vkと
して設定されることになる。したがって、撹拌電動機1
02の回転数及びTG103の発生電圧にばらつきがあ
っても製品の製造時に1台ごとに基準電圧を設定しなく
ても、基準電圧が自動的に設定され、常に硬さが均一な
飲料を製造することができるとともに、撹拌電動機10
2及びTG103のばらつきを押えるコスト及び基準電
圧を生産時に1台ずつ手動設定する必要がなくなるた
め、製造経費のコストダウンにもなる。また、使用期間
中に、撹拌電動機102の回転数及びTG103の発生
電圧が経時変化しても、運転スイッチ108のON時に
TG103の発生電圧を入力しているためこの変化も関
係なくなる。
【0041】さらに、運転スイッチ108のON時のT
G103の電圧の入力をするか否かを飲料粘度記憶スイ
ッチ110で切り換えるため、スラッシュアイスができ
あがっている状態で運転スイッチ108をOFF→ON
する場合でも、飲料粘度記憶スイッチ110をOFFし
ていればその時のTG103の電圧入力はされないた
め、基準電圧が全く合わず正常な飲料ができなくなるこ
ともない。また、飲料製造時飲料が水の状態で運転スイ
ッチ108をONするとき、飲料粘度記憶スイッチ11
0をOFFしたまま運転スイッチ108をONしてしま
っても、記憶装置111に前回の基準電圧(TG103
の発生電圧)が記憶されている(電源および運転スイッ
チをOFFしても記憶は消去されない)ため、正常な飲
料が製造される。
【0042】図3は本発明の第2実施の形態にかかるア
イスディスペンサーの制御回路図であり、図4は同じく
アイスディスペンサーの制御フローチャートである。本
実施の形態について、上述した第1実施の形態と相違す
る点のみ説明する。
【0043】まず、本実施の形態にかかるアイスディス
ペンサーの制御回路は、図3に示すように、飲料粘度記
憶スイッチ110を取り除いたものからなる。
【0044】続いて、この制御回路の動作を図4に基づ
いて詳細に説明する。このプログラムはマイコン107
内に格納されている。
【0045】電源が入ると、まず記憶装置111内に記
憶されている基準電圧を読み出しVkとしてマイコン1
07内のメモリに記憶する(S201)。全く初めて電
源が入る場合は記憶装置111内に基準電圧は記憶され
ていないため、予め設定されたある所定値を基準電圧V
kとしておく。この電圧がコンプレッサー101をON
・OFFする基準電圧となる。
【0046】次に運転スイッチ108が押されると(S
202)撹拌電動機102が動作し(S203)、撹拌
電動機102に連結されているTG103に発生した電
圧を平滑回路104を介して読み込みその値をV1とす
る(S204)。この値V1とある決められた設定値V
0(マイコン107内にプログラムとともに予め設定し
ておく)を比較する(S205)。この設定値V0は、
製造室(図示せず)内の飲料がスラッシュアイス飲料に
なる(具体的には、氷が若干発生し且つ経時変化に対応
できる)付近のTG103の発生電圧に設定されいる。
今読み込んだTG103の発生電圧V1が設定値V0よ
り高い場合は、製造室内の飲料はまだ水の状態であると
判断できるため、今読み込んだTG103の発生電圧V
1から一定値Vtを減じた値を基準電圧Vkに置き換え
る(S206)。この一定値Vtは、製造室内の飲料が
水からスラッシュアイス(できあがり飲料)に変化した
ときの、TG103の発生電圧の変化電圧量に等しい。
逆にV1が設定値V0より低い場合は、製造室内の飲料
はスラッシュアイスの状態であると判断できるため、今
読み込んだTG103の発生電圧V1は無視して、基準
電圧はS201で実行した記憶装置111内に記憶され
ていた基準電圧Vkをそのまま使用する(S205から
S207へジャンプする)。
【0047】S207〜S214は、図2に示すS10
7〜S114と全く同一の動作であるため、その説明を
省略する。
【0048】以上のように、運転スイッチ108のON
時の飲料製造室内の飲料の状態を設定値Vtにより自動
的に判断するため、前述の図1,2にあるような飲料粘
度記憶スイッチ110の切り換えをすることなく、操作
の手間が省けるとともに、飲料粘度記憶スイッチ110
の切り換えミスによる飲料粘度コントロールの失敗もな
くなり、部品のばらつき・特性の経時変化及び運転スイ
ッチ108のON時の飲料状態の如何に拘わらず常に硬
さの均一な飲料を製造することができる。
【0049】図5は本発明の第3実施の形態にかかるア
イスディスペンサーの制御回路図であり、図6は同じく
アイスディスペンサーの制御フローチャートである。本
実施の形態について、上述した第1実施の形態と相違す
る点のみ説明する。
【0050】まず、本実施の形態にかかるアイスディス
ペンサーの制御回路は、図5に示すように、図1に示す
飲料粘度記憶スイッチ110を取り除き、マイコン10
7に飲料温度検出手段301を接続したものからなる。
【0051】以下、この制御回路の動作を図6に基づい
て詳細に説明する。このプログラムはマイコン107内
に格納されている。
【0052】電源が入ると、まず記憶装置111内に記
憶されている基準電圧を読み出しVkとしてマイコン1
07内のメモリに記憶する(S301)。全く初めて電
源が入る場合は記憶装置111内に基準電圧は記憶され
ていないため、予め設定されたある所定値を基準電圧V
kとしておく。この電圧がコンプレッサー101をON
・OFFする基準電圧となる。
【0053】次に運転スイッチ108が押されると(S
302)、撹拌電動機102が動作する(S303)。
この時、飲料製造室内の飲料温度T0を飲料温度検出手
段301(例えばサーミスター等)により検出・入力す
る(S304)。この値T0とある決められた設定値T
k(マイコン107内にプログラムとともに予め設定し
ておく)を比較する(S305)。この設定値Vtは、
製造室内の飲料がスラッシュアイス飲料になる(氷が発
生する)付近の飲料温度に設定されている。今読み込ん
だ製造室内の飲料温度T0が設定値Tkより高い場合
は、製造室内の飲料はまだ水の状態であると判断できる
ため、その場合は、TG103に発生した電圧を平滑回
路104を介して読み込みV1とし(S306)、これ
から一定値Vtを減じた値を基準電圧Vkに置き換える
(S307)。この一定値Vtは、製造室内の飲料が水
からスラッシュアイス(できあがり飲料)に変化したと
きの、TG103の発生電圧の変化電圧量に等しい。逆
にT0が一定値Tkより低い場合は、製造室内の飲料は
スラッシュアイスの状態であると判断できるため、TG
103の発生電圧は読み込まずに、S308へジャンプ
する。つまり、基準電圧はS301で実行した記憶装置
111内に記憶されていた基準電圧Vkをそのまま使用
する。
【0054】S308〜S315は、図2に示すS10
7〜S114と全く同一の動作であるため、その説明を
省略する。
【0055】以上のように、運転スイッチ108のON
時の飲料製造室(図示しない)内の飲料温度を検出しこ
の温度によって飲料の状態(水かスラッシュアイスかど
うか)が判断できるため、水の場合はTG103の発生
電圧を読み込みこれを基準電圧とし、スラッシュアイス
の場合はTG103の発生電圧を読み込まずに前回の基
準電圧でコンプレッサー101を制御する。したがっ
て、前述の図1,2にあるような飲料粘度記憶スイッチ
110の切り換えをすることなく、操作の手間が省ける
とともに、飲料粘度記憶スイッチ110の切り換えミス
による飲料粘度コントロールの失敗もなくなり、さらに
飲料の温度でその状態を判断するためより確実であり、
部品のばらつき・特性の経時変化及び電源ON時の飲料
状態の如何に拘わらず常に硬さの均一な飲料を製造する
ことができる。
【0056】図7は本発明の第4実施の形態にかかるア
イスディスペンサーの制御回路図であり、図8は同じく
アイスディスペンサーの制御フローチャートである。本
実施の形態にかかるアイスディスペンサーによるスラッ
シュアイスの製造方法は従来例と同一であるため省略す
る。
【0057】まず、本実施の形態にかかるアイスディス
ペンサーの制御回路について図7に基づいて詳細に説明
する。
【0058】制御手段であるマイコン107には、電圧
平滑回路104を介してTG103、コンプレッサー1
01の駆動用リレー105、撹拌電動機102の駆動用
リレー106、撹拌電動機102の回転数制御用リレー
107、運転スイッチ108、基準電圧設定用可変抵抗
器401及び402が接続されている。前記コンプレッ
サー101の駆動用リレー105の接点105aはコン
プレッサー101に、前記撹拌電動機102の駆動用リ
レー106の接点106a及び回転数制御用リレー10
7の接点107aは撹拌電動機102にそれぞれ接続さ
れている。前記撹拌電動機102の巻線にはHタップと
Lタップの2つの引き出し線があり、Hタップ側に通電
したときは通常回転し、Lタップに通電したときは低速
回転を行う。回転数制御用リレー107はリレーが動作
していないときはその接点107cはNC(常閉)側に
あり、撹拌電動機102のLタップ側に通電される。リ
レーが動作しているときはその接点107cはNO(常
開)側にあり、撹拌電動機102のHタップ側に通電さ
れる。
【0059】以下、この制御回路の動作を図8に基づい
て詳細に説明する。このプログラムはマイコン107内
に格納されている。
【0060】電源が入ると、まず基準電圧設定用可変抵
抗器401及び402からマイコン107に入力される
電圧を読み込みVkh及びVk1としてマイコン107
内のメモリに記憶する(S401)。これらの電圧がコ
ンプレッサー101をON・OFFする基準電圧とな
る。Vkhは撹拌電動機102が通常回転している場合
の基準電圧であり、Vk1は撹拌電動機が低速回転して
いるときの基準電圧であり、それぞれの回転状態におい
て、製造室内の飲料が水状態のときのTG103の発生
電圧より一定値低い値に設定する。この一定値は、製造
室内の水からスラッシュアイス(できあがり飲料)に変
化したときの、TG103の発生電圧の変化電圧量に等
しい。
【0061】次に運転スイッチ108が押されると(S
402)、撹拌電動機駆動リレー106及び回転数制御
用リレー107が動作し、撹拌電動機102が通常回転
で動作し(S403)、これに連結されているTG10
3に発生した電圧を平滑回路104を介して読み込みそ
の値をV1とする(S404)。次に今読み込んだ電圧
V1とS401で読み込んだ基準電圧Vkhとを比較す
る(S405)。今読み込んだTG103の発生電圧V
1が基準電圧Vkhより高い時は、撹拌電動機102の
負荷は軽く回転数も高いため製造室内の飲料粘度はまだ
軟らかいため、コンプレッサー101をONする(S4
14)。該コンプレッサー101をONした後は、運転
スイッチ108を入力し(S415)、ONされていな
ければS404に戻り飲料粘度が硬くなるのを待つ。ま
た、運転スイッチ108がONされるとS412にジャ
ンプし、コンプレッサー101の運転を停止する。逆
に、TG103の発生電圧V1が基準電圧Vkhより低
い時は、撹拌電動機102の負荷は重たく回転数も低下
しているため製造室内の飲料粘度は十分硬くなっている
ためコンプレッサー101をOFFする(S406)と
ともに、回転数制御用リレー107をOFFし撹拌電動
機102を低速回転に変化させる(S407)。その
後、一定時間(具体的には、数分間)待つ(S40
8)。これは、コンプレッサー101のOFFを強制的
に数分間させることにより、再起動に対するコンプレッ
サー101の保護を目的としている。次に再度TG10
3の発生電圧を読み込みその値をV2とする(S40
9)。今読み込んだ電圧V2とS401で読み込んだ基
準電圧Vk1とを比較する(S410)。今読み込んだ
TG103の発生電圧V2が基準電圧Vk1より低い時
は、撹拌電動機102の負荷は重たく回転数も低いため
製造室内の飲料粘度はまだ十分硬いため、コンプレッサ
ー101はOFF状態のままとする。そして、運転スイ
ッチ108を入力し(S411)、再度ONされている
コンプレッサー101をOFFし(S412)、撹拌電
動機102もOFFする(S413)。運転スイッチ1
08がONされない場合は、再度TG103の発生電圧
を読み込む(S409)。逆に、S409でTG103
の発生電圧Vk1より高くなれば、製造室内の飲料粘度
が軟らかくなってきたため、コンプレッサー101をO
Nする(S416)とともに、回転数制御用リレー10
7をONし撹拌電動機102を通常回転に戻す(S41
7)。そしてS404に戻り、次は飲料粘度が硬くなる
のを待ち、コンプレッサー101の制御を繰り返す。
【0062】コンプレッサー101がOFFすれば飲料
の冷却源がなくなるため製造室内の飲料粘度が低下す
る。この時、コンプレッサー101のON時と同様に通
常の回転数で撹拌電動機102が動作していると、その
粘度変化が急激となりコンプレッサー101のOFF時
間が短くなるとともに、コンプレッサー101のON・
OFF状態間の飲料粘度の差が大きくなってしまう。ま
た、コンプレッサー101のOFF時間が短くなるとト
ータル的にコンプレッサー101の動作時間も長くな
り、またコンプレッサー101の駆動リレー105の動
作回数も多くなって双方とも寿命が短くなってしまう。
【0063】しかしながら、上述したように、コンプレ
ッサー101のOFF時に撹拌電動機102の回転数を
低下することにより、前記問題点を解決することができ
る。
【0064】図9は本発明の第5実施の形態にかかるア
イスディスペンサーの制御フローチャートである。本実
施の形態について、上述した第4実施の形態と相違する
点のみ説明する。
【0065】本実施の形態にかかるアイスディスペンサ
ーの制御回路は、図7に示す制御回路と同一であるた
め、その説明を省略する。
【0066】続いて、この制御回路の動作を図9に基づ
いて説明する。図9のフローチャートは図8のフローチ
ャートにS507及びS518の一定時間待ちを追加し
たものである。これ以外の動作は同じであるため重複し
た部分の説明は省き、追加したS507及びS518に
ついて説明する。
【0067】S506でコンプレッサー101がOFF
した後にS506で一定時間待ちをした後、S508で
撹拌電動機102を低速回転に変化させる。これによ
り、コンプレッサー101がOFFした直後はすぐには
冷却コイル(図示しない)の冷気はなくならず、コンプ
レッサー101のOFFと同時に撹拌電動機102の回
転数を低下すると飲料が硬くなりすぎることを防止でき
る。また、コンプレッサー101のOFF直後の残冷気
を有効に利用でき効率的で、できあがり飲料の急激な粘
度低下を防ぐことができる。一方、S517でコンプレ
ッサー101をONした後に、S518で一定時間待ち
(冷却コイルが冷却される時間)をした後、S519で
撹拌電動機102を通常回転に戻す。これにより、コン
プレッサー101がONした直後はすぐには冷却コイル
は冷却されず、コンプレッサー101のONと同時に撹
拌電動機102の回転数を通常に戻す(高速にする)と
さらに飲料が軟らかくなりすぎることを防止でき、コン
プレッサー101のON・OFFの状態に拘わらず飲料
の硬さをさらに均一化できる。
【0068】図10は本発明の第6実施の形態にかかる
アイスディスペンサーの制御回路図であり、図11は同
じくアイスディスペンサーの制御フローチャートであ
り、図12は同じくアイスディスペンサーのコンプレッ
サーのON・OFFと撹拌電動機の回転数との相関図で
ある。本実施の形態について、上述した第5実施の形態
と相違する点のみ説明する。
【0069】本実施の形態にかかるアイスディスペンサ
ーの制御回路を図10に基づいて詳細に説明する。該制
御回路は、図7に示す制御回路から回転数制御リレー1
07を省き、代わりに回転数制御装置601を接続して
なるものである。この回転数制御装置601は、例えば
トライアック等を使用した位相制御装置であり、マイコ
ン107からの出力により撹拌電動機102の回転数を
段階的に変化させることができるものである。
【0070】続いて、この制御回路の動作を図11に基
づいて詳細に説明する。図11のフローチャートは、図
8のフローチャートのS407(撹拌電動機ON
(L))をS607(撹拌電動機回転数減)に、S41
7(撹拌電動機ON(H))をS617(撹拌電動機回
転数増)に置き換えたものである。これ以外の動作は同
じであるため重複した部分の説明は省き、置き換えたS
607及びS618について説明する。
【0071】S606でコンプレッサー101がOFF
した後S607で撹拌電動機102の回転数を段階的に
変化させる。
【0072】図13にこの回転数の変化を図示する。こ
れにより、コンプレッサー101がOFFした直後から
の冷却コイル(図示せず)の温度上昇に対応して撹拌電
動機102の回転数を低下させるため、コンプレッサー
101のOFFと同時に撹拌電動機102の回転数を一
挙に低下させた場合に比べさらに飲料が硬くなりすぎる
といった現象を防止できる。また、コンプレッサー10
1のOFF後の残冷気を有効に利用でき効率的で、コン
プレッサー101のOFF後の冷却状態の低下に合わせ
て撹拌電動機102の回転数を低下させるため、できあ
がり飲料の粘度低下の変化を最小限にすることができ
る。一方、S616でコンプレッサー101をONした
後、S617で撹拌電動機102の回転数を段階的に増
し通常回転に戻す。これにより、コンプレッサー101
がONした直後からの冷却コイルの温度低下に対応して
撹拌電動機102の回転数を増加させるため、コンプレ
ッサー101のONと同時に撹拌電動機102の回転数
を一挙に増加(通常に戻す)させた場合に比べさらに飲
料が軟らかくなりすぎるといった現象を防止できる。つ
まり、コンプレッサー101のON後の冷却状態の上昇
に合わせて撹拌電動機102の回転数を増加させるた
め、できあがり飲料の粘度低下の変化を最小限にするこ
とができ、コンプレッサー101のON・OFFの状態
に拘わらず飲料の硬さをさらに均一化できる。
【0073】上述した実施の形態では飲料粘度の検出手
段として、タコゼネレーター103を使用したが、これ
に限らず、例えば、撹拌電動機102の負荷変動による
電流値の変動を検出しても良いし、また、ホール素子や
ロータリーエンコーダーを利用して撹拌電動機102の
回転数の変動を検出しても良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のアイスディスペンサーによれば、スラッシュアイ
ス製造前に粘度検出手段にて検出される液体原料の粘度
から算出されるスラッシュアイスの粘度を基準粘度とす
るため、撹拌電動機自身の回転数のばらつきおよび粘度
検出手段自身の出力のばらつきがあっても、製品の製造
時に1台ごとに基準電圧を設定しなくても、常に硬さが
均一な飲料を製造することができる。また、撹拌電動機
の回転数及び粘度検出手段の出力が経時変化しても、常
に硬さが均一な飲料を製造することができる。
【0075】しかも、スラッシュアイス製造前に前記粘
度検出手段にて検出される被製造物の粘度から算出され
るスラッシュアイスの基準粘度を前記粘度記憶手段に記
憶させるか否かを記憶作動手段で切り換えるため、スラ
ッシュアイスができあがっている状態で電源をOFF→
ONする場合でも、記憶作動手段をOFFしていればそ
の時の基準粘度の入力はされないため、基準粘度が全く
合わず正常な飲料ができなくなることもない。
【0076】また、本発明の請求項2記載のアイスディ
スペンサーによれば、スラッシュアイス製造前の被製造
物が液体原料の状態で電源をONするとき、前記記憶作
動手段をOFFしたまま電源をONしてしまっても、前
記粘度記憶手段に前回の基準粘度が記憶されているた
め、正常な飲料が製造される。
【0077】さらに、本発明の請求項3記載のアイスデ
ィスペンサーによれば、スラッシュアイス製造前に粘度
検出手段にて検出される液体原料の粘度から算出される
スラッシュアイスの粘度を基準粘度とするか否かをある
所定の粘度を基準に判断するため、請求項1にあるよう
な記憶作動手段の切り換えをすることなく、操作の手間
が省けるとともに、前記記憶作動手段の切り換えミスに
よる飲料粘度コントロールの失敗もなくなり、部品のば
らつき・特性の経時変化及び電源ON時の飲料状態の如
何に拘わらず常に硬さの均一な飲料を製造することがで
きる。
【0078】加えて、本発明の請求項4記載のアイスデ
ィスペンサーによれば、スラッシュアイス製造前に粘度
検出手段にて検出される液体原料の粘度から算出される
スラッシュアイスの粘度を基準粘度とするか否かを製造
室の温度を基準に判断するため、製造室内の飲料が液体
原料かスラッシュアイスになっているか判断がより確実
にでき、上記同様、記憶作動手段の切り換えをすること
なく、操作の手間が省けるとともに常に硬さが均一な飲
料を製造することができる。
【0079】加えて、本発明の請求項5記載のアイスデ
ィスペンサーによれば、例えば冷却装置のOFF時に撹
拌電動機の回転数を低くすることにより、スラッシュア
イスの急激な粘度低下を防ぐことができ、冷却装置のO
N・OFFの状態により飲料の硬さが大きく変化してし
まうことがなくなる。
【0080】加えて、本発明の請求項6記載のアイスデ
ィスペンサーによれば、例えば冷却装置のOFF後所定
時間経過後に撹拌電動機の回転数を低くすることによ
り、冷却装置のOFF直後の冷却コイルの冷気を有効に
利用でき、また冷却装置のOFF直後にスラッシュアイ
スが硬くなりすぎることもなく、さらにスラッシュアイ
スの急激な粘度低下を防ぐことができ、冷却装置のON
・OFFの状態にかかわらず飲料の硬さを均一化でき
る。
【0081】加えて、本発明の請求項7記載のアイスデ
ィスペンサーによれば、例えば冷却装置のOFF後段階
的に撹拌電動機の回転数を低くすることにより、冷却装
置のOFFによるスラッシュアイス粘度の変化に柔軟に
対応でき、撹拌電動機の負荷変動も少なくなり撹拌電動
機の寿命を延ばすことができる。また、冷却装置のOF
F直後にスラッシュアイスが硬くなりすぎることもな
く、さらにスラッシュアイスの急激な粘度低下を防ぐこ
とができ、冷却装置のON・OFFの状態にかかわらず
飲料の硬さを均一化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかるアイスディス
ペンサーの制御回路図である。
【図2】同じくアイスディスペンサーの制御フローチャ
ートである。
【図3】本発明の第2実施の形態にかかるアイスディス
ペンサーの制御回路図である。
【図4】同じくアイスディスペンサーの制御フローチャ
ートである。
【図5】本発明の第3実施の形態にかかるアイスディス
ペンサーの制御回路図である。
【図6】同じくアイスディスペンサーの制御フローチャ
ートである。
【図7】本実施の第4実施の形態にかかるアイスディス
ペンサーの制御回路図である。
【図8】同じくアイスディスペンサーの制御フローチャ
ートである。
【図9】本実施の第5実施の形態にかかるアイスディス
ペンサーの制御フローチャートである。
【図10】本発明の第6実施の形態にかかるアイスディ
スペンサーの制御回路図である。
【図11】同じくアイスディスペンサーの制御フローチ
ャートである。
【図12】同じくアイスディスペンサーのコンプレッサ
ーのON・OFFと撹拌電動機の回転数との相関図であ
る。
【図13】従来のアイスディスペンサーの制御回路図で
ある。
【図14】従来のアイスディスペンサーの制御フローチ
ャートである。
【図15】従来のアイスディスペンサーの断面図であ
る。
【符号の説明】
101 コンプレッサー(冷却装置) 102 撹拌電動機 103 タコゼネレーター(粘度検出手段) 107 マイコン(制御手段および記憶制御手段並びに
回転数制御手段) 110 飲料粘度記憶スイッチ(記憶作動手段) 111 記憶装置(粘度記憶手段) 301 飲料温度検出手段(温度検出手段) 601 回転数制御装置(回転数制御手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体原料からスラッシュアイスを製造す
    る製造室内の撹拌羽根を回転駆動する撹拌電動機と、前
    記製造室を冷却する冷却装置と、前記製造室内の被製造
    物の粘度を検出する粘度検出手段と、スラッシュアイス
    製造前に前記粘度検出手段にて検出される被製造物の粘
    度から算出されるスラッシュアイスの基準粘度を記憶す
    る粘度記憶手段と、該粘度記憶手段に記憶されたスラッ
    シュアイスの基準粘度とスラッシュアイス製造時に前記
    粘度検出手段にて検出される被製造物の粘度とを比較し
    前記冷却装置を制御する制御手段とを備えたアイスディ
    スペンサーにおいて、 スラッシュアイスの製造前に前記粘度検出手段にて検出
    される被製造物の粘度から算出されるスラッシュアイス
    の基準粘度を前記粘度記憶手段に記憶させるか否かを切
    り替える記憶作動手段を設けたことを特徴とするアイス
    ディスペンサー。
  2. 【請求項2】 前記粘度記憶手段がデータを電気的に書
    込み消去が可能なEEPROMからなることを特徴とす
    る請求項1記載のアイスディスペンサー。
  3. 【請求項3】 液体原料からスラッシュアイスを製造す
    る製造室内の撹拌羽根を回転駆動する撹拌電動機と、前
    記製造室を冷却する冷却装置と、前記製造室内の被製造
    物の粘度を検出する粘度検出手段と、スラッシュアイス
    製造前に前記粘度検出手段にて検出される被製造物の粘
    度から算出されるスラッシュアイスの基準粘度を記憶す
    る粘度記憶手段と、該粘度記憶手段に記憶されたスラッ
    シュアイスの基準粘度とスラッシュアイス製造時に前記
    粘度検出手段にて検出される被製造物の粘度とを比較し
    前記冷却装置を制御する制御手段とを備えたアイスディ
    スペンサーにおいて、 スラッシュアイスの製造前に前記粘度検出手段にて検出
    される被製造物の粘度が所定の粘度より低い時、その時
    の被製造物の粘度から算出されるスラッシュアイスの基
    準粘度を前記粘度記憶手段に記憶させる記憶制御手段を
    設けたことを特徴とするアイスディスペンサー。
  4. 【請求項4】 液体原料からスラッシュアイスを製造す
    る製造室内の撹拌羽根を回転駆動する撹拌電動機と、前
    記製造室を冷却する冷却装置と、前記製造室内の被製造
    物の粘度を検出する粘度検出手段と、スラッシュアイス
    製造前に前記粘度検出手段にて検出される被製造物の粘
    度から算出されるスラッシュアイスの基準粘度を記憶す
    る粘度記憶手段と、該粘度記憶手段に記憶されたスラッ
    シュアイスの基準粘度とスラッシュアイス製造時に前記
    粘度検出手段にて検出される被製造物の粘度とを比較し
    前記冷却装置を制御する制御手段とを備えたアイスディ
    スペンサーにおいて、 前記製造室内の温度を検出する温度検出手段と、スラッ
    シュアイス製造前に前記温度検出手段にて検出される温
    度が所定の温度より高い時、その時の被製造物の粘度か
    ら算出されるスラッシュアイスの基準粘度を前記粘度記
    憶手段に記憶させる記憶制御手段とを設けたことを特徴
    とするアイスディスペンサー。
  5. 【請求項5】 液体原料からスラッシュアイスを製造す
    る製造室内の撹拌羽根を回転駆動する撹拌電動機と、前
    記製造室を冷却する冷却装置とを備えたアイスディスペ
    ンサーにおいて、 前記冷却装置の作動状態により前記撹拌電動機の回転数
    を変化させる回転数制御手段を設けたことを特徴とする
    アイスディスペンサー。
  6. 【請求項6】 前記回転数制御手段は、前記冷却装置の
    作動状態変化後から所定時間経過後に前記撹拌電動機の
    回転数を変化させてなることを特徴とする請求項5記載
    のアイスディスペンサー。
  7. 【請求項7】 前記回転数制御手段は、前記冷却装置作
    動状態により前記撹拌電動機の回転数を段階的に変化さ
    せてなることを特徴とする請求項5記載のアイスディス
    ペンサー。
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