JPH10185348A - 吸着剤モジュールの製造方法 - Google Patents

吸着剤モジュールの製造方法

Info

Publication number
JPH10185348A
JPH10185348A JP9164655A JP16465597A JPH10185348A JP H10185348 A JPH10185348 A JP H10185348A JP 9164655 A JP9164655 A JP 9164655A JP 16465597 A JP16465597 A JP 16465597A JP H10185348 A JPH10185348 A JP H10185348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
adhesive
adsorbents
adsorption
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9164655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3867348B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Tanaka
攻明 田中
Masayoshi Terao
公良 寺尾
Mutsuhiro Ito
睦弘 伊藤
Fujio Watanabe
藤雄 渡辺
Masanobu Katani
昌信 架谷
Hitoki Matsuda
仁樹 松田
Hisao Nagashima
久夫 永島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Silysia Chemical Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Fuji Silysia Chemical Ltd
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Silysia Chemical Ltd, Denso Corp filed Critical Fuji Silysia Chemical Ltd
Priority to JP16465597A priority Critical patent/JP3867348B2/ja
Publication of JPH10185348A publication Critical patent/JPH10185348A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3867348B2 publication Critical patent/JP3867348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着剤モジュールに関して、吸着、脱着性能
の向上を図る。 【解決手段】 多数の吸着剤34に水を吸着させて略飽
和状態として、吸着剤34の細孔への接着剤の吸着を抑
制し、この吸着剤34と、接着剤を水にて希釈した接着
溶液P0 とを吸着コア11、12に充填した後、吸着コ
ア11、12を恒温槽に所定時間配置して加熱する。こ
れにより、多数の吸着剤34相互の近接部位、および、
吸着剤34と吸着コア11、12との近接部位が接着さ
れ、吸着剤34から水が脱着され、接着溶液P0 の水が
蒸発する。これにより、吸着剤34の細孔への接着剤の
存在が抑制された吸着剤モジュールが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の吸着剤を一
体に固めてなる吸着剤モジュールの製造方法に関するも
のであり、こうして得られる吸着剤モジュールを、吸着
式冷凍装置の吸着コアに用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平6−58644号公
報には、粒径が0.355mm以下の吸着剤と、接着剤
としての酢酸ビニル系樹脂とを混合し、110℃で6時
間加熱する、といった吸着剤モジュールの製造方法が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者ら
が、上記従来技術の吸着剤モジュールに関して検討した
結果、吸着剤34の吸着、脱着性能が酢酸ビニル系樹脂
により妨げられていることがわかった。すなわち、図4
(a)および(b)に示すように、吸着剤34の内部に
は、マクロ孔341およびミクロ孔342からなる細孔
340が存在するが、上記従来技術では、吸着剤34と
酢酸ビニル系樹脂とを混合したときに、吸着剤34の細
孔340に酢酸ビニル系樹脂が吸着される恐れがある。
【0004】そして、この状態で吸着剤34を加熱する
と、細孔340において酢酸ビニル系樹脂が硬化して細
孔340を塞ぐため、吸着物質(例えば水)の吸着、脱
着面積を縮小してしまい、吸着剤34の吸着、脱着性能
が低くなる、といった問題が発生していた。本発明は上
記問題に鑑みてなされたもので、吸着剤モジュールに関
して、吸着、脱着性能の向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし10に記載の発明では、第1行程
(S1)において、多数の吸着剤(34)に吸着物質を
吸着させ、この第1工程(S1)の後の第2行程(S
2、S3)において、多数の吸着剤(34)の表面に接
着剤(P)を塗布し、この第2工程(S2、S3)の後
の第3工程(S4)において、接着剤(P)を加熱硬化
して、多数の吸着剤(34)の相互間を接着するととも
に、吸着物質を脱着させることを特徴としている。
【0006】従って、多数の吸着剤(34)に吸着物質
を吸着させることにより、吸着剤(34)の細孔(34
0)にも吸着物質が吸着され、他の物質がこの細孔(3
40)に吸着されることを抑制できる。よって、吸着剤
(34)の表面に接着剤(P)を塗布したとき、吸着剤
(34)の細孔(340)に接着剤(P)が吸着される
ことを抑制でき、接着剤(P)は主に吸着剤(34)の
表面に存在することになる。
【0007】このような状態で加熱硬化することによ
り、吸着剤(34)の細孔(340)における接着剤
(P)の存在は抑制され、しかも、吸着剤(34)の表
面の接着剤(P)にて吸着剤(34)の相互間が良好に
接着された吸着剤モジュール(32)を得ることができ
る。こうして得られる吸着剤モジュール(32)では、
吸着剤(34)の細孔(340)における接着剤(P)
の存在が抑制できるため、吸着物質の吸着、脱着面積を
拡大でき、吸着剤(34)の吸着、脱着性能、ひいて
は、吸着剤モジュール(32)の吸着、脱着性能を向上
できる。
【0008】また、上述のようにして得られる吸着剤モ
ジュール(32)では、吸着剤(34)の相互間が接着
剤(P)にて接着されており、しかも、接着剤(P)は
通常空気よりも熱伝導率が高いため、吸着剤(34)の
相互間の熱伝導性を向上でき、吸着剤(34)の吸着、
脱着性能、ひいては、吸着剤モジュール(32)の吸
着、脱着性能を向上できる。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、接着剤
(P)を希釈溶液により希釈してなる接着溶液(P0
と、多数の吸着剤(34)とを混合することにより、多
数の吸着剤(34)の表面に接着剤(P)を塗布する第
2工程(S2、S3)を行なっている。これによれば、
吸着剤(34)表面に接着剤(P)を薄く全体的に塗布
することができる。
【0010】よって、吸着剤(34)相互の近接部位以
外の隙間(C)に接着剤(P)が存在することを抑制で
き、吸着剤モジュール(32)に関して吸着物質の透過
性が良好となるため、吸着物質の吸着、脱着性能を良好
に維持できる。なお、上記した希釈溶液としては、接着
剤(P)を加熱硬化する第3行程(S4)において蒸発
可能であるとともに、吸着剤(34)の吸着、脱着性能
に悪影響を与えないものとする。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、多数の
吸着剤(34)が略飽和状態となるように、多数の吸着
剤(34)に吸着物質を吸着させている。飽和状態と
は、それ以上吸着物質を吸着できない状態まで、吸着剤
(34)が吸着物質を吸着した状態のことであり、ひい
ては、吸着剤(34)の細孔(340)の全てに吸着物
質が吸着された状態である。よって、吸着剤(34)の
細孔(340)に接着剤(P)が吸着されることを防止
でき、吸着剤(34)の細孔(340)の全てにおい
て、吸着物質の吸着、脱着を行なうことが可能となるの
で、吸着剤モジュール(32)の吸着、脱着性能をさら
に向上できる。
【0012】なお、吸着剤(34)を略飽和状態とする
ために必要な吸着物質の量(以下飽和吸着量という)
は、公知の値である飽和吸着量から算出される。この飽
和吸着量とは、乾燥状態の吸着剤(34)1gにより吸
着しうる最大冷媒量(g)のことであり、細孔(34
0)の容積に相当する。また、請求項5に記載の発明で
は、接着剤(P)の重量が、吸着剤(34)の重量の1
%〜5%となるように、接着剤(P)の量を設定してい
る。これは、接着剤(P)の重量が吸着剤(34)の重
量の1%よりも小さいと、吸着剤(34)の相互間の接
着強度が十分得られない恐れがあり、接着剤(P)の重
量が吸着剤(34)の重量の5%よりも大きいと、吸着
剤(34)相互の近接部位以外の隙間に接着剤(P)が
存在して、吸着剤モジュール(32)に関して吸着物質
の透過性が十分に確保できない恐れがあるためである。
【0013】従って、接着剤(P)の重量を吸着剤(3
4)の重量の1%〜5%と設定することにより、吸着剤
(34)相互の接着強度が十分得られるとともに、吸着
剤モジュール(32)に関して吸着物質の透過性を十分
に確保できる。透過性の確保により、吸着剤モジュール
(32)の吸着、脱着性能を良好に維持できる。また、
請求項6に記載の発明では、上記した第2行程(S2、
S3)は、多数の吸着剤(34)および接着剤(P)
を、吸着式冷凍装置(1)の吸着コア(11、12)の
うち伝熱管(26)の間に流し込んだ後、接着剤(P)
を加熱硬化して、多数の吸着剤(34)の相互間、およ
び、吸着剤(34)と伝熱管(26)との間を接着する
とともに、吸着物質を脱着させるものである。
【0014】従って、吸着剤モジュール(32)を吸着
コア(11、12)の伝熱管(26)の間に固定するた
めの特別な手段が必要なく、吸着コア(11、12)の
組付作業が容易となる。また、伝熱管(26)と吸着剤
(34)との間に接着剤(P)が存在するため、伝熱管
(26)内部を流れる熱交換流体の熱を、伝熱管(2
6)および接着剤(P)を経て吸着剤(34)に伝える
ことができる。よって、吸着コア(11、12)の熱伝
導性を向上でき、この吸着コア(11、12)に関し
て、吸着剤モジュール(32)の吸着、脱着性能を向上
できる。
【0015】また、請求項7に記載の発明では、第2工
程(S2、S3)において、接着剤(P)よりも熱伝導
率の高い高熱伝導材料からなる粉末状の高熱伝導性粉末
(M)も、多数の吸着剤(34)の表面に塗布している
ので、吸着剤(34)相互間の熱伝導性をさらに向上で
き、吸着剤(34)の吸着、脱着性能、ひいては、吸着
剤モジュール(32)の吸着、脱着性能をさらに向上で
きる。
【0016】また、請求項8に記載の発明では、第2工
程(S2、S3)において、接着剤(P)よりも熱伝導
率の高い高熱伝導材料からなる粉末状の高熱伝導性粉末
(M)を接着溶液(P0 )に混入させ、この接着溶液
(P0 )と、多数の吸着剤(34)とを混合している。
この結果、吸着剤モジュール(32)に関して吸着物質
の透過性を良好に維持しつつ、吸着剤(34)の相互間
の熱伝導性をさらに向上できる。
【0017】また、請求項9に記載の発明では、高熱伝
導性粉末(M)の重量が、接着剤(P)の重量の1倍〜
2倍となるように、高熱伝導性粉末(M)の量を設定し
ている。これは、高熱伝導性粉末(M)の重量が接着剤
(P)の重量の1倍よりも小さいと、吸着剤(34)の
相互間の熱伝導性を効果的に向上できない恐れがあり、
高熱伝導性粉末(M)の重量が接着剤(P)の重量の2
倍よりも大きいと、吸着剤(34)相互の接着強度が十
分得られない恐れがあるためである。
【0018】従って、高熱伝導性粉末(M)の重量を接
着剤(P)の重量の1倍〜2倍と設定することにより、
吸着剤(34)の相互間の熱伝導性を効果的に向上でき
るとともに、吸着剤(34)相互の接着強度が十分得ら
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1の実施形態)本実施形態は、本発明の吸着剤モジ
ュールを、図2に示すような吸着式冷凍装置1の第1、
第2吸着コア11、12に適用したものである。これら
吸着コア11、12は、それぞれ密閉容器14及び15
内に収容されており、密閉容器14及び15には、気体
冷媒の出入口部16、17が備えられている。
【0020】これら出入口部16、17には、三方切換
弁18、19が接続されており、この三方切換弁18、
19の間には、冷媒を液化する凝縮器20、冷媒の気液
分離及び液体冷媒の一時貯留を行うレシーバ21、液体
冷媒を送るポンプ22、及び液体冷媒を気化させて外気
との熱交換を行う蒸発器23が直列に接続され、もって
冷媒回路25が構成されている。この冷媒回路25内に
は、所要量の冷媒(吸着物質)、本実施形態の場合、例
えば水が封入されている。
【0021】次に、吸着コア11、12の構造につい
て、図1を参照して詳述する。吸着コア11、12は、
両端にヘッダタンク27、28を備え、このヘッダタン
ク27、28の間には、複数の板状の伝熱管26が並列
的に所定距離を隔てて配置され、これら伝熱管26の間
には、コルゲートフィン(伝熱フィン)50がろう付
け、溶接、あるいは接着により固定されるとともに、吸
着剤モジュール32が接着固定されている。なお、ヘッ
ダタンク27、28は成形性に優れた材料、例えば樹
脂、アルミニウム、銅等からなり、伝熱管26およびコ
ルゲートフィン50は、熱伝導に優れた材料、例えばア
ルミや銅からなる。
【0022】そして、入口側のヘッダタンク27、伝熱
管26、出口側のヘッダタンク28の順に、冷却流体
(例えば室外熱交換器からの比較的低温な流体、請求項
でいう熱交換流体)または加熱流体(例えばエンジン冷
却水、請求項でいう熱交換流体)が流れるようになって
いる。また、上記吸着剤モジュール32は、粒状の吸着
剤34を多数集めて接着剤P(図6参照、本実施形態で
は酢酸ビニル系樹脂)にて一体に接着固定してなるもの
である。
【0023】吸着剤34は、周知のように、冷却状態に
おいて吸着物質(例えば水蒸気やアルコール水溶液やフ
ロン系冷媒等)を高能力で吸着し、また、吸着物質の吸
着に伴い吸着能力が次第に低下するが、加熱状態とされ
ることにより、吸着していた吸着物質を脱着して吸着能
力が再生されるという性質を有している。かかる構成に
おいて、第1、第2吸着コア11、12は、図示しない
マイコン等の制御装置によって制御されることにより、
一方が冷媒(例えば水蒸気)を脱着させる脱着側となる
とき、他方が蒸発器23からの気体冷媒を吸着する吸着
側となるよう、交互に切換え可能に構成されている。
【0024】具体的には、図2において、第1吸着コア
11を脱着側とし、第2吸着コア12を吸着側として使
用する場合、三方切替弁18、19が図2中実線位置と
されて、吸着コア11側の密閉容器14の出入口部16
と凝縮器20とが連通状態とされ、かつ、吸着コア12
側の密閉容器15の出入口部17と蒸発器23とが連通
状態とされる。また、吸着コア11側に加熱流体、吸着
コア12側に冷却流体が供給される。
【0025】次に、上記吸着式冷凍装置の製造方法を説
明する。本実施形態では、吸着剤34として、例えば、
粒径が約150μm、細孔容積が0.40ml/g、比
表面積が700m2 /gのシリカゲルや、粒径が約15
0μm、細孔容積が0.40ml/g、比表面積が65
0m2 /gのシリカゲルを用いた。このシリカゲルの飽
和吸着量(乾燥状態の吸着剤1gにより吸着しうる最大
冷媒量、単位はml)は、0.4である。本実施形態で
は、吸着物質として、冷媒である水を用いている。
【0026】まず、上記吸着コア11、12の伝熱管2
6およびコルゲートフィン50により区画形成される間
隙に充填しうる分だけ吸着剤34を用意し、この吸着剤
34が略飽和状態となる量の吸着物質を、この吸着剤3
4に吸着させる(図3中、ステップS1に示す、吸着剤
に水を吸着させる工程)。具体的には、例えば100g
の吸着剤34と、飽和吸着量分(40ml)の水とを容
器33(図5(a)参照)内に入れ、吸着剤34への水
の吸着を促進するために、これらシリカゲルおよび水を
かき混ぜる。
【0027】ここで、図4に示すように、吸着剤34に
は、表面から内部に向かって延びるマクロ孔341と、
このマクロ孔341からさらに枝分かれして延びるミク
ロ孔342とからなる細孔340が存在しており、ミク
ロ孔342の端部は、閉塞していたり、他のミクロ孔3
42と連通していたりする。このため、水と吸着剤34
とを混合した直後では、図4(a)に示すように、水分
子Wが、マクロ孔341、さらには、ミクロ孔342に
拡散してゆき、時間の経過により、図4(b)に示すよ
うに、マクロ孔341およびミクロ孔342が水分子W
で満たされた状態、つまり、マクロ孔341およびミク
ロ孔342にそれ以上吸着物質を吸着できない状態とな
る。
【0028】なお、吸着剤34の表面は、マクロ孔34
1およびミクロ孔342に比べて比表面積が非常に小さ
いため、吸着剤34の表面に吸着される水の量は、マク
ロ孔およびミクロ孔に吸着される水分子の量に比べて非
常に小さいものである。ここで、吸着剤34の飽和吸着
量分よりも多くの水を上記容器に入れると、後工程にお
いて、吸着コア11、12に吸着剤34を充填しにくく
なる恐れがあるため、上記容器には、吸着剤34の略飽
和吸着量分の水を用意するのがよい。上記恐れの原因と
しては、毛管現象により、余分な水が吸着剤34相互の
近接部位に溜まり、吸着剤34相互が毛管力でくっつい
た状態となって、吸着剤34の1粒1粒が分離した状態
を保てなくなるためである。
【0029】なお、吸着剤34相互の近接部位に一旦溜
まった水は、その毛管現象のために強く吸着剤34相互
の近接部位にくっついているため、このたまった水を、
加熱以外の手段(例えば振動等)を与えて除去すること
は困難である。また、上記たまった水を加熱して除去す
る場合は、吸着剤34の細孔340に吸着されている水
が脱着されるため、再度必要量の冷媒を吸着させる必要
がある。このため、水を加えすぎた場合は、さらにシリ
カゲルを追加して混合し、余分な水を吸着させるとよ
い。
【0030】次に、吸着コア11、12(図1参照)に
おいて、吸着剤モジュール32およびコルゲートフィン
50が設けられていない状態のものにおいて、上記ヘッ
ダタンク27、28の間にコルゲートフィン50をろう
付け、溶接、あるいは接着する。その後、この吸着コア
11、12を、図5(a)に示すように配置し、底面
(図5中下面)となる部位に、この底面を塞ぐようにし
て板部材(図示しない)を配置する。この板部材の大き
さは、ヘッダタンク27、28および伝熱管26の全て
を覆うような大きさであり、この板部材と、最も外側の
伝熱管26a、26aと、ヘッダタンク27、28とに
より椀状の容器部(なお、伝熱管26にて複数に仕切ら
れている)が構成される。
【0031】そして、図5(a)に示すように、上記椀
状の容器部に、水を飽和吸着量分吸着させた吸着剤34
を充填し(図3中ステップS2に示す、吸着コアに吸着
剤を充填する工程)、その後、図5(b)に示すよう
に、接着剤P(図6参照)を希釈溶液により希釈してな
る接着溶液P0 を流し込む(図3中ステップS3に示
す、吸着コアに接着溶液を流し込む工程)。この接着溶
液P0 は、上記椀状の容器部の上面と一致するまで充填
する。
【0032】ここで、接着溶液P0 を上記椀状の容器部
の上面と一致するまで充填した状態において、接着剤P
としての酢酸ビニル系樹脂の重量が吸着剤34の重量の
1%〜5%程度となるように、接着剤Pを希釈溶液(本
実施形態では水)により希釈する。そして、本実施形態
では、接着剤P(酢酸ビニル系樹脂)の濃度が、例えば
0.5wt%〜10wt%となるように希釈溶液で希釈
して、接着溶液P0 としている。これにより、吸着剤モ
ジュール32においても、接着剤Pとしての酢酸ビニル
系樹脂の重量が吸着剤34の重量の1%〜5%程度とな
る。
【0033】ここで、接着剤Pとしては、吸着剤34、
伝熱管26、コルゲートフィン50、タンク27、28
との接着性に優れるものを用いており、上記板部材は、
吸着剤34、伝熱管26、コルゲートフィン50、タン
ク27、28に比べて、接着剤Pとの接着性が悪い材
料、例えば、シリコンゴム等から構成している。その
後、図5(c)に示すように、所定温度(例えば90
℃)の恒温槽Kに所定時間(例えば1時間)の間吸着コ
ア11、12を配置し、この吸着コア11、12を加熱
する(図3中ステップS4に示す加熱工程)。
【0034】なお、所定温度とは、接着剤Pの耐熱温度
(具体的には、酢酸ビニル樹脂が炭化しない温度)の範
囲で、かつ、吸着剤34の耐熱温度(具体的には、細孔
340が破壊しない温度)の範囲内である。また、所定
時間とは、上記所定温度の条件で、接着剤Pを確実に硬
化可能な時間のことである。ここで、希釈溶液として
は、上記所定温度で蒸発可能なものであり、かつ、吸着
剤34の吸着、脱着性能に悪影響を与えないものとす
る。また、吸着物質である冷媒(水等)は、上記所定温
度で確実に脱着可能なものとする。
【0035】そして、上記加熱行程(図3中ステップS
4)においては、希釈溶液(水)が蒸発するとともに、
吸着物質としての水が吸着剤34から脱着され、さら
に、接着剤Pが硬化して、吸着剤34相互の近接部位、
吸着剤34と伝熱管26との近接部位、吸着剤34とコ
ルゲートフィン50との近接部位、および、吸着剤34
とヘッダタンク27、28との接触部位が、接着剤Pに
より接着固定される。このようにして、伝熱管26の間
に吸着剤モジュール32が形成、固定される。
【0036】なお、本発明者らが確認したところ、図6
に示すように、接着剤Pは、主に、上記各接触する部位
近傍に存在しており、上記各接触する部位以外の隙間に
は存在していなかった。そして、上記加熱工程(図3中
ステップS4)の後、吸着コア11、12を、上記所定
温度以下の温度(例えば90℃)の水で洗浄する(図3
中ステップS5に示す洗浄工程)。具体的には、吸着コ
ア11、12を収納可能な大きさの容器に洗浄用の水を
満たし、この容器中に吸着コア11、12を、例えば3
0分程度浸漬しておく。これにより、吸着コア11、1
2の表面に付着した塵埃等を除去でき、吸着コア11、
12に関する冷媒の透過性の低下を抑制できる。
【0037】その後、吸着剤モジュール32を、図2に
示す吸着式冷凍装置1に組み込み、冷媒(水)の吸着、
脱着を繰り返す(図3中ステップS6に示す吸着・脱着
工程)。具体的には、冷却温度を例えば20〜30℃、
加熱温度を例えば80〜90℃、冷却、加熱の切換時間
を例えば70秒、冷却、加熱のサイクルを複数回、例え
ば5回以上繰り返す。
【0038】ここで、吸着剤34は、上記した飽和吸着
量分の冷媒を吸着、脱着可能なものであるが、吸着コア
11、12に関して、初回(例えば始めの1〜2回)の
サイクルでは、飽和吸着量に比べて小さな量の冷媒しか
吸着、脱着できないものが製造される場合がある、とい
うことを発明者らは確認している。このような吸着コア
11、12に関して、上記サイクルを複数回繰り返すこ
とにより、略飽和吸着量分の冷媒が吸着、脱着できるよ
うになることが実験により確認されている。
【0039】以下に、本実施形態により奏する効果を述
べる。まず、図3中ステップS1において吸着剤34に
水(吸着物質)を吸着させることにより、吸着剤34の
細孔340にも水が吸着され、他の物質がこの細孔34
0に吸着されることを抑制できる。よって、吸着剤34
の表面に接着剤Pを塗布したとき、吸着剤34の細孔3
40に接着剤Pが吸着されることを抑制でき、接着剤P
は主に吸着剤34の表面に存在することになる。
【0040】このような状態で加熱硬化することによ
り、吸着剤34の細孔340における接着剤Pの存在は
抑制され、しかも、吸着剤34の表面の接着剤Pにて吸
着剤34相互が良好に接着された吸着剤モジュール32
を得ることができる。こうして得られる吸着剤モジュー
ル32では、吸着剤34の細孔340における接着剤P
の存在が抑制できるため、吸着物質の吸着、脱着面積を
拡大でき、吸着剤34の吸着、脱着性能、ひいては、吸
着剤モジュール32の吸着、脱着性能を向上できる。
【0041】また、多数の吸着剤34が略飽和状態とな
るように、多数の吸着剤34に吸着物質を吸着させてい
るので、吸着剤34の細孔340に接着剤Pが吸着され
ることを防止でき、吸着剤34の細孔340の全てにお
いて、吸着物質の吸着、脱着を行なうことが可能となる
ので、吸着剤モジュール32の吸着、脱着性能をさらに
向上できる。
【0042】また、上記椀状の容器部に、多数の吸着剤
34と、接着剤Pを希釈溶液により希釈してなる接着溶
液P0 を充填することにより、請求項でいう接着剤を塗
布する工程を行なっているので、吸着剤34表面に接着
剤Pを薄く全体的に塗布することができる。よって、図
6にも示すように、吸着剤34相互の近接部位以外の隙
間Cに接着剤Pが存在することを抑制でき、吸着剤モジ
ュール32に関して吸着物質(冷媒)の透過性が良好と
なるため、吸着物質(冷媒)の吸着、脱着性能を良好に
維持できる。
【0043】また、多数の吸着剤34および接着剤P
を、吸着式冷凍装置1の吸着コア11、12のうち伝熱
管26の間に流し込んだ後、接着剤Pを加熱硬化して、
多数の吸着剤34相互の近接部位、吸着剤34と伝熱管
26との近接部位、吸着剤34とコルゲートフィン50
との近接部位、および、吸着剤34とヘッダタンク2
7、28との近接部位を接着しているので、吸着剤モジ
ュール32を吸着コア11、12の伝熱管26の間に固
定するための特別な手段が必要なく、吸着コア11、1
2の組付作業が容易となる。
【0044】また、伝熱管26の間にはコルゲートフィ
ン50が固定されているため、このコルゲートフィン5
0の分だけ、吸着剤モジュール32と吸着コア11、1
2との接触面積を大きくでき、吸着剤モジュール32の
吸着コア11、12への固定がより確実に行なわれてい
る。また、上述のようにして得られる吸着剤モジュール
32では、吸着剤34相互、伝熱管26と吸着剤34、
および、コルゲートフィン50と吸着剤34が接着剤P
にて接着されており、しかも、接着剤Pは通常空気より
も熱伝導率が高いため、吸着剤34の相互間、伝熱管2
6と吸着剤34との間、および、コルゲートフィン50
と吸着剤34との間の熱伝導性を向上できる。
【0045】よって、伝熱管26内部を流れる熱交換流
体の熱を、伝熱管26、接着剤Pを経て吸着剤34に良
好に伝熱できるとともに、伝熱管26、コルゲートフィ
ン50、接着剤Pを経て吸着剤34に良好に伝熱でき
る。よって、吸着剤34の吸着、脱着性能、ひいては、
吸着剤モジュール32の吸着、脱着性能を向上できる。
なお、空気の熱伝導率は0.026W/(m・k)であ
り、接着剤P(酢酸ビニル系樹脂)の熱伝導率は0.1
5〜0.2W/(m・k)である。
【0046】また、上記椀状の容器部の底を構成する板
部材が、接着剤Pとの接着性の悪い材料からなるので、
接着剤Pを加熱硬化した後に、吸着コア11、12から
板部材を剥がしやすく、吸着剤モジュール32の損傷を
抑制できる。また、板部材がシリコンゴムのようなゴム
材料からなるため、吸着コア11、12への密着性がよ
いため、図3中テップS3や図3中テップS4におい
て、吸着剤34や接着溶液P0 が漏れるのを抑制でき
る。
【0047】(第2の実施形態)本実施形態では、接着
剤Pよりもさらに熱伝導性がよい材料からなる粉末状の
高熱伝導性粉末Mと、接着剤Pとを、希釈溶液(水)に
て希釈してなる高熱伝導性粉末混入接着溶液Q0 を調整
し、この高熱伝導性粉末混入接着溶液Q0 を用いて、上
記したステップS3ないしステップS6に示す工程を行
なっている。高熱伝導性粉末Mとしては、耐食性を有す
る金属材料(熱伝導率が200〜400W/(m・
k))からなる金属粉末が挙げられ、本実施形態では、
アルミニウム(熱伝導率が237W/(m・k)程度)
を用いているが、銀や銅等を用いてもよい。
【0048】そして、上記加熱工程(図3中ステップS
4)を行なった後では、図7に示すように、吸着剤34
相互の近接部位、吸着剤34と伝熱管26との近接部
位、吸着剤34とコルゲートフィン50との近接部位、
および、吸着剤34とヘッダタンク27、28との近接
部位において、高熱伝導性粉末Mが接着剤Pに混入され
た状態となる。
【0049】この結果、吸着剤34相互の間、伝熱管2
6と吸着剤34の間、および、コルゲートフィン50と
吸着剤34の間の熱伝導性をさらに向上できる。よっ
て、伝熱管26内部を流れる熱交換流体の熱を吸着剤3
4にさらに良好に伝熱できるので、吸着剤34の吸着、
脱着性能、ひいては、吸着剤モジュール32の吸着、脱
着性能をさらに向上できる。
【0050】ここで、接着剤Pおよび高熱伝導性粉末M
の重量は、以下の〜の条件を満たすように設定され
る。 高熱伝導性粉末混入接着溶液Q0 を上記椀状の容器部
の上面と一致するまで充填した状態において(つまり、
吸着剤モジュール32において)、接着剤Pの重量が吸
着剤34の重量の0.5%以上である。
【0051】高熱伝導性粉末Mおよび接着剤Pの重量
が吸着剤34の重量の5%以下である。 高熱伝導性粉末Mの重量が接着剤Pの重量の1倍〜2
倍である。 なお、上記の理由としては、接着剤Pの重量割合が
0.5%より小さいと、吸着剤34相互の接着強度が十
分得られない恐れがあるためである。また、上記の理
由としては、高熱伝導性粉末Mおよび接着剤Pの重量が
吸着剤34の重量の5%より大きいと、吸着剤34相互
の近接部位以外の隙間C(図7参照)に高熱伝導性粉末
Mおよび接着剤Pが存在して、吸着剤モジュール32に
関して吸着物質の透過性が十分に確保できない恐れがあ
るためである。
【0052】また、上記の理由としては、高熱伝導性
粉末Mの重量が接着剤Pの重量の一倍より小さいと、吸
着剤34相互間の熱伝導性を効果的に向上できない恐れ
があり、高熱伝導性粉末Mの重量が接着剤Pの重量の2
倍より大きいと、吸着剤34相互が確実に固定されなく
なる恐れがあるためである。また、高熱伝導性粉末Mの
粒径は、10μ〜20μとしている。これは、粒径が2
0μより大きいと、吸着剤モジュール32(吸着コア1
1、12)の全体に高熱伝導性粉末Mをゆきわたらせる
ことができなくなる恐れがあるためである。
【0053】そして、上記〜の条件を満たすよう
に、上記接着溶液Q0 に関する接着剤Pおよび高熱伝導
性粉末Mの濃度が設定されている。本実施形態では、酢
酸ビニル系樹脂および高熱伝導性粉末Mの濃度が、例え
ば0.5wt%〜10wt%となるように水(希釈溶
液)で希釈して、上記接着溶液Q0 としている。なお、
本発明者らが、上記第1の実施形態による吸着剤モジュ
ール32を用いた吸着コア11、12と、第2の実施形
態による吸着剤モジュール32を用いた吸着コア11、
12とに関して冷房能力を実験にて測定したところ、第
2の実施形態によれば、第1の実施形態に比べて冷房能
力を20%程度向上できることがわかった。なお、第1
の実施形態による吸着剤モジュール32は、接着剤P
(酢酸ビニル樹脂)の重量が吸着剤34の2%となるよ
うに設定し、第2の実施形態による吸着剤モジュール3
2は、接着剤Pおよび高熱伝導性粉末Mの重量が吸着剤
34の2%、高熱伝導性粉末Mの重量が接着剤Pの重量
の1倍となるように設定した。
【0054】(他の実施形態)まず、上記実施形態で
は、酢酸ビニル系樹脂の重量を、吸着剤34の重量の1
%〜5%程度としていたが、これより多くても少なくて
もよい。なお、1%以下であると、接着強度が弱くなる
恐れがあり、5%以上であると、吸着剤34相互の近接
部位以外の隙間Cにも多くの接着剤Pが存在して吸着剤
モジュール32の通気性が悪くなる恐れがあるため、酢
酸ビニル系樹脂の重量を、吸着剤34の重量の1〜5%
とするのが好ましい。
【0055】また、上記洗浄工程(図3中ステップS
5)および上記吸着、脱着工程(図3中ステップS6)
は、必ずしも行なう必要はない。また、接着剤Pとし
て、酢酸ビニル系樹脂を用いていたが、これに限定され
ることはなく、上記した条件を満たすものであればよ
い。また、吸着剤34としてシリカゲルを用いていた
が、他にも、活性アルミナ、活性炭、ゼオライト、モレ
キュラーシービングカーボン等を用いてもよい。なお、
冷媒として水を使用するときは、水の吸着、脱着量が大
きいシリカゲルを用いいるのが好ましく、冷媒としてア
ルコールを使用するときは、アルコールの吸着、脱着量
が大きい活性炭を用いるのが好ましい。
【0056】また、冷媒として水を用いていたが、他に
も、低級アルコール(例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパン等)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼ
ン、トルエン等)、アンモニア、アセトン等を用いても
よい。なお、蒸発潜熱が比較的大きく、真空容器14、
15が耐えうる程度の蒸気圧(例えば4mHg〜大気圧
程度)で、かつ、無毒性である、水、エタノール等が好
ましい。
【0057】また、容器部を構成する板部材を、吸着剤
34、伝熱管26やコルゲートフィン50に比べて、接
着剤Pとの接着性が悪い材料で構成していたが、吸着剤
34、伝熱管26やコルゲートフィン50と同程度の接
着性の材料、例えばアルミニウムにて構成し、この板部
材を取り外す際には、板部材と、吸着剤モジュール32
との間の接着を、針金状部材にて断絶するようにしても
よい。
【0058】また、本発明の吸着剤モジュールおよびそ
の製造方法は、上記実施形態のような配置形態に限ら
ず、他の種々の形態で配置してもよい。例えば、従来技
術のような、筒状の伝熱管の外周面に、本発明の吸着剤
モジュールを筒状に設けてもよい。また、コルゲートフ
ィンの代わりに、プレートフィン等の伝熱を促進する形
状のフィンを用いてもよい。
【0059】また、上記実施形態では、吸着式冷凍装置
の吸着コアに本発明を適用していたが、例えば、空気中
の水分を除去する吸着剤を内蔵させた除湿器等に本発明
を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の吸着コアの斜視図で
ある。
【図2】吸着式冷凍装置の概略全体構成図である。
【図3】第1の実施形態の吸着コアの製造工程を説明す
る流れ図である。
【図4】(a)、(b)は、第1の実施形態の吸着コア
の製造過程における吸着剤の部分拡大断面図である。
【図5】(a)、(b)、(c)は、第1の実施形態の
吸着コアの製造工程を説明する概略工程説明図である。
【図6】第1の実施形態の吸着コアにおいて、接着剤の
配置形態を示す部分拡大模式図である。
【図7】第2の実施形態の吸着コアにおいて、接着剤の
配置形態を示す部分拡大模式図である。
【符号の説明】
32…吸着剤モジュール、34…吸着剤、P…接着剤。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 睦弘 愛知県春日井市高蔵寺町2丁目1846番地 富士シリシア化学株式会社内 (72)発明者 渡辺 藤雄 愛知県尾張旭市新居町上の田2897−6 (72)発明者 架谷 昌信 愛知県名古屋市守山区下志段味穴ヶ洞2271 −334 (72)発明者 松田 仁樹 愛知県名古屋市天白区一本松1丁目602 (72)発明者 永島 久夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却されることにより吸着物質を吸着
    し、加熱されることにより前記吸着物質を脱着する粒状
    の多数の吸着剤(34)に、前記吸着物質を吸着させる
    第1工程(S1)と、 この第1工程(S1)の後、前記多数の吸着剤(34)
    の表面に接着剤(P)を塗布する第2工程(S2、S
    3)と、 この第2工程(S2、S3)の後、前記接着剤(P)を
    加熱硬化して、前記多数の吸着剤(34)の相互間を接
    着するとともに、前記吸着物質を脱着させる第3工程
    (S4)とを含むことを特徴とする吸着剤モジュールの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤(P)を希釈溶液により希釈
    してなる接着溶液(P0 )と、前記多数の吸着剤(3
    4)とを混合することにより、前記多数の吸着剤(3
    4)の表面に接着剤(P)を塗布する第2工程(S2、
    S3)が行なわれることを特徴とする請求項1に記載の
    吸着剤モジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程(S1)において、前記多
    数の吸着剤(34)が略飽和状態となるように、前記多
    数の吸着剤(34)に吸着物質を吸着させることを特徴
    とする請求項1または2に記載の吸着剤モジュールの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記接着剤(P)は酢酸ビニル系樹脂か
    らなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載の吸着剤モジュールの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記接着剤(P)の重量が、前記吸着剤
    (34)の重量の1%〜5%となるように、前記接着剤
    (P)の量を設定することを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1つに記載の吸着剤モジュールの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第2工程(S2、S3)および前記
    第3工程(S4)は、前記多数の吸着剤(34)および
    前記接着剤(P)を、吸着式冷凍装置(1)の吸着コア
    (11、12)のうち、内部に熱交換流体が流れる伝熱
    管(26)の間に流し込んだ後、接着剤(P)を加熱硬
    化して、前記多数の吸着剤(34)の相互間、および、
    前記吸着剤(34)と前記伝熱管(26)との間を接着
    するとともに、前記吸着物質を脱着させるものであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載
    の吸着剤モジュールの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2工程(S2、S3)において、
    前記接着剤(P)よりも熱伝導率の高い高熱伝導材料か
    らなる粉末状の高熱伝導性粉末(M)も、前記多数の吸
    着剤(34)の表面に塗布することを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか1つに記載の吸着剤モジュールの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2工程(S2、S3)において、
    前記接着剤(P)よりも熱伝導率の高い高熱伝導材料か
    らなる粉末状の高熱伝導性粉末(M)を前記接着溶液
    (P0 )に混入させ、この接着溶液(P0 )と、前記多
    数の吸着剤(34)とを混合することを特徴とする請求
    項2ないし6のいずれか1つに記載の吸着剤モジュール
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記高熱伝導性粉末(M)の重量が、前
    記接着剤(P)の重量の1倍〜2倍となるように、前記
    高熱伝導性粉末(M)の量を設定することを特徴とする
    請求項7または8に記載の吸着剤モジュールの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし10のいずれか1つの
    吸着剤モジュールの製造方法により製造されることを特
    徴とする吸着剤モジュール。
JP16465597A 1996-11-05 1997-06-20 吸着剤モジュールの製造方法 Expired - Fee Related JP3867348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16465597A JP3867348B2 (ja) 1996-11-05 1997-06-20 吸着剤モジュールの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-292875 1996-11-05
JP29287596 1996-11-05
JP16465597A JP3867348B2 (ja) 1996-11-05 1997-06-20 吸着剤モジュールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10185348A true JPH10185348A (ja) 1998-07-14
JP3867348B2 JP3867348B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=26489679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16465597A Expired - Fee Related JP3867348B2 (ja) 1996-11-05 1997-06-20 吸着剤モジュールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3867348B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013001391A1 (en) * 2011-06-30 2013-01-03 International Business Machines Corporation Adsorption heat exchanger devices
DE102011108467A1 (de) * 2011-07-23 2013-01-24 Volkswagen Aktiengesellschaft Adsorptionswärmeübertragung
CN103597299A (zh) * 2011-06-30 2014-02-19 国际商业机器公司 吸附热交换器装置
JP2014126297A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Daikin Ind Ltd 吸着熱交換器の製造方法および製造装置
CN112014264A (zh) * 2020-08-21 2020-12-01 华侨大学 一种用于气体成分吸附与脱附测试的装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013001391A1 (en) * 2011-06-30 2013-01-03 International Business Machines Corporation Adsorption heat exchanger devices
CN103597299A (zh) * 2011-06-30 2014-02-19 国际商业机器公司 吸附热交换器装置
US20140238071A1 (en) * 2011-06-30 2014-08-28 International Business Machines Corporation Adsorption heat exchanger devices
US9821418B2 (en) * 2011-06-30 2017-11-21 International Business Machines Corporation Adsorption heat exchanger devices
TWI668396B (zh) * 2011-06-30 2019-08-11 萬國商業機器公司 吸附熱交換器裝置
US10533779B2 (en) 2011-06-30 2020-01-14 International Business Machines Corporation Adsorption heat exchanger devices
US10882145B2 (en) * 2011-06-30 2021-01-05 International Business Machines Corporation Adsorption heat exchanger devices
DE102011108467A1 (de) * 2011-07-23 2013-01-24 Volkswagen Aktiengesellschaft Adsorptionswärmeübertragung
DE102011108467B4 (de) 2011-07-23 2022-01-13 Volkswagen Aktiengesellschaft Adsorptionswärmeübertragermodul sowie eine Adsorptionswärmeübertrageranordnung
JP2014126297A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Daikin Ind Ltd 吸着熱交換器の製造方法および製造装置
CN112014264A (zh) * 2020-08-21 2020-12-01 华侨大学 一种用于气体成分吸附与脱附测试的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3867348B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11859877B2 (en) Hybrid adsorber heat exchanging device and method of manufacture
JP2013504029A (ja) 収着機内の熱交換器のための冷媒の表面供給及び分配
JP2005528573A (ja) 固体吸着ヒートポンプ
US6074972A (en) Adsorbent material
JPH10286460A (ja) 成形用吸着剤と、一体成形構造の吸着熱交換器
CN104181260A (zh) 一种集成化的微型富集器系统及其制造方法
JPH10185348A (ja) 吸着剤モジュールの製造方法
JP3820713B2 (ja) 吸着式冷凍装置の吸着コアの製造方法
JPH08200876A (ja) 吸脱着エレメント,一体化方法及び吸着式冷凍装置
JP3921820B2 (ja) 吸着式冷凍機の吸着モジュール
JP2008039223A (ja) 吸着式熱交換器およびその製造方法
JP2004263959A (ja) 吸着式ヒートポンプの吸着コア
JP2010270973A (ja) 吸着熱交換器およびその製造方法
JP2005127683A (ja) 蒸気吸脱着機能を有する伝熱材料を用いた熱交換器
JPH10185353A (ja) 吸着式冷凍装置
JP6815067B2 (ja) 調湿素子及び調湿装置
JP3831962B2 (ja) 吸着器及びその製造方法
JP3777669B2 (ja) 吸着式冷凍装置の吸着コア
JP5315893B2 (ja) 吸着式ヒートポンプ
JPH10103811A (ja) 吸着式冷凍装置の吸着コアおよびその製造方法
JPS61147133A (ja) 熱エネルギーセンサー及びそれを利用する装置
WO2015099063A1 (ja) 吸着式熱交換器
JP6355355B2 (ja) 吸着式熱交換器
JP6249765B2 (ja) 吸着式熱交換器
JP2004317011A (ja) 吸着式冷凍機の吸着器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees