JPH10103811A - 吸着式冷凍装置の吸着コアおよびその製造方法 - Google Patents

吸着式冷凍装置の吸着コアおよびその製造方法

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JPH10103811A
JPH10103811A JP8256830A JP25683096A JPH10103811A JP H10103811 A JPH10103811 A JP H10103811A JP 8256830 A JP8256830 A JP 8256830A JP 25683096 A JP25683096 A JP 25683096A JP H10103811 A JPH10103811 A JP H10103811A
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JP
Japan
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heat transfer
adsorption
refrigerant vapor
transfer tubes
core
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Application number
JP8256830A
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English (en)
Inventor
Koji Tanaka
公司 田中
Masayoshi Terao
公良 寺尾
Mutsuhiro Ito
睦弘 伊藤
Fujio Watanabe
藤雄 渡辺
Masanobu Katani
昌信 架谷
Hitoki Matsuda
仁樹 松田
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Fuji Silysia Chemical Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Fuji Silysia Chemical Ltd
Denso Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱面積の大きな吸着コアに関して、吸着剤
と冷媒蒸気との接触面積を増加させる。 【解決手段】 複数の伝熱管26を互いに距離を隔てて
並列的に配置し、複数の伝熱管26の間に、コルゲート
フィン50を配置し、伝熱管26およびコルゲートフィ
ン50の周囲の間隙に、多数の吸着剤34を結合剤にて
一体化した吸着部32を形成した吸着コアにおいて、吸
着部32に冷媒蒸気通過孔6を形成している。これによ
れば、吸着部32の内部にも冷媒蒸気を供給でき、吸着
剤34と冷媒蒸気との接触面積を増加できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤により水等
の冷媒蒸気を吸着、脱着させることを利用した吸着式冷
凍装置の吸着コアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平6−58644号公報に
は、図9に示すように、円筒状で銅製の伝熱管26の外
表面に、吸着剤34を結合剤にて円筒状に固定したもの
を、密閉容器の内部に複数本充填した吸着コアが提案さ
れている。そして、伝熱管の外表面には、その外表面か
ら伝熱管に垂直な方向に突出した形状のフィン80が、
装着もしくは一体形成されている。なお、上記した吸着
剤部分の厚みは、2mm程度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フィン
80の形態は詳しく記されていないが、伝熱管26のよ
うな円筒部材の外表面にフィン80を設ける場合、通常
円形状に突出させることが多い。この場合、互いに隣接
するフィン80の間には間隙が存在する、つまり、伝熱
管26の間には、伝熱管26に垂直な方向に関してフィ
ン80の存在しない部位がある。このため、上記部位の
分だけ伝熱面積が小さく、伝熱効率の悪いため、吸着コ
アの吸着、脱着性能が悪いものであった。
【0004】これに対して、本出願人は、例えば図8に
示すような、伝熱効率の向上を図った吸着コアを、特願
平8−242189号において先に提案している。この
吸着コアは薄箱状で、伝熱管26相互の対向する面を連
結するような形状のフィン50を備えている。さらに、
伝熱管26およびフィン50の周囲に形成される間隙
に、多数の吸着剤34を結合剤で固定した吸着部32を
設けてある。
【0005】ところが、この吸着コアについて吸着、脱
着性能を測定してみたところ、従来技術に対してさほど
その性能を向上できないことがわかった。この原因につ
いて、本発明者らが検討した結果、以下のことがわかっ
た。まず、図8に示すような吸着コアでは、厚さ方向に
垂直な面の面積は、吸着コアの小型化の目的のため大き
くとれない。そして、所定の吸着能力を発揮可能な吸着
剤を保持するためには、この吸着コアの厚みTを、例え
ば16mm程度にする必要があり、吸着部32の厚みも
例えば16mm程度となる。
【0006】よって、吸着部32のうち、厚さ方向に関
して中央部にある吸着剤34は、吸着部32のうち、冷
媒蒸気と接触可能な面(冷媒蒸気に対して露出している
面)から、比較的長い距離を隔てて配置される。このた
め、上記中央部にある吸着剤34への冷媒蒸気の供給が
困難となる。よって、たとえ伝熱面積を拡大して冷媒蒸
気の吸着、脱着性能を向上しようと試みても、吸着剤3
4と冷媒蒸気との接触面積が小さいために、上記性能の
向上が相殺されてしまうことがわかった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、伝熱面積の大きな吸着コアに関して、吸着剤と冷媒
蒸気との接触面積を増加させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし5に記載の発明では、複数の伝熱管
(26)を互いに距離を隔てて並列的に配置し、複数の
伝熱管(26)の間に、伝熱フィン(50)を、複数の
伝熱管(26)の互いに対向する面を連結するような形
状に配置し、伝熱管(26)および伝熱フィン(50)
の周囲の間隙に、多数の吸着剤(34)を結合剤にて一
体化した吸着部(32)を形成した吸着コアにおいて、
吸着部(32)に冷媒蒸気通過部(6、6a)を形成
したことを特徴としている。冷媒蒸気通過用間隙(6
b)を隔てて複数に分割された形状に、吸着部(32)
を配置している。
【0009】ここで、本発明の吸着コアは、伝熱フィン
(50)を、複数の伝熱管(26)の互いに対向する面
を連結するような形状に配置しているので、従来技術の
吸着コアに比べて、伝熱面積が大きいものであり、伝熱
効率のよいものである。そして、上記によれば、冷媒
蒸気通過部(6、6a)に冷媒蒸気が通過することによ
り、吸着部(32)の内部にも冷媒蒸気を供給できる。
よって、吸着剤(34)と冷媒蒸気との接触面積を増加
でき、吸着部(32)の吸着、脱着性能を向上できる。
【0010】また、上記によれば、吸着部(32)に
関して、上記冷媒蒸気通過用間隙(6b)に対向する面
の分だけ、吸着剤(34)と冷媒蒸気との接触面積を増
加でき、吸着部(32)の吸着、脱着性能を向上でき
る。なお、本発明でいう冷媒蒸気通過部(6、6a)と
は、吸着部(32)を貫通する形状の孔や、吸着部(3
2)の表面において凹んだ形状の溝のことである。
【0011】また、本発明では、吸着剤(34)を結合
剤にて固定して吸着部(32)を構成しているので、上
記孔形状や溝形状、および、上記分割された形状を保つ
ための形状保持部材が必要ない。また、請求項6および
7に記載の発明では、複数の伝熱管(26)および複数
の伝熱フィン(60)の周囲に形成される間隙に、多数
の吸着剤(34)および結合剤を充填する第1工程と、
冷媒蒸気通過部(6)または冷媒蒸気通過用間隙(6
b)の形状に沿った形状の通過部形成部材(7)または
間隙形成部材(以下、形成部材という)を、前記吸着コ
アのうち、冷媒蒸気通過部(6)または冷媒蒸気通過用
間隙(6b)に対応する位置に配置する第2工程と、第
1、第2工程の後、上記形成部材を除去する第3工程
と、第1、第2工程の後、結合剤を加熱硬化して、多数
の吸着剤(34)相互間を結合するとともに、多数の吸
着剤(34)と、複数の伝熱管(26)および伝熱フィ
ン(60)とを結合する第4工程とを含むことを特徴と
している。
【0012】ここで、第1工程と第2工程は、どちらが
先に行なわれてもよく、第3工程と第4工程も、どちら
が先に行なわれてもよい。また、請求項7に記載の発明
では、上記第3工程の後、上記第4工程を行なうことに
より、結合剤を硬化させる前に上記形成部材を除去して
いる。ここで、結合剤を硬化させた後に上記形成部材を
除去する場合、この形成部材(7)に結合した吸着剤
(34)が剥離する恐れがあるため、その除去作業は注
意を払う必要があるが、上記方法によれば、この必要は
なく、除去作業が単純となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1の実施形態)図2は吸着式冷凍装置1の概略全体
構成を示している。この吸着式冷凍装置1は、第1吸着
コア11及び第2吸着コア12を備えており、これら第
1吸着コア11及び第2吸着コア12は、それぞれ密閉
容器14及び15内に収容されている。
【0014】各密閉容器14及び15には、冷媒蒸気の
出入口部16、17が備えられている。これら出入口部
16、17は、この出入口部16、17よりも冷媒流れ
の上流側に配置される入口側の冷媒用三方切換弁18、
および、この出入口部16、17よりも冷媒流れの下流
側に配置される出口側の冷媒用三方切換弁19に接続さ
れている。
【0015】さらに、冷媒用三方切換弁19の冷媒出口
側と冷媒用三方切換弁18の冷媒入口側との間には、冷
媒を液化する凝縮器20、冷媒の気液分離及び液体冷媒
の一時貯留を行うレシーバ21、液体冷媒を送るポンプ
22、及び液体冷媒を気化させて外気との熱交換を行う
蒸発器23が、冷媒管路24によってその順に直列に接
続されており、もって冷媒回路25が構成されている。
この冷媒回路25内には、所要量の冷媒、本実施形態の
場合、例えば水が封入されている。
【0016】また、吸着コア11、12には、冷却流体
および加熱流体が択一的に供給されるようになってい
る。次に、上記吸着コア11について、図1を参照して
詳述する。なお、吸着コア12は吸着コア11と同じ構
造であるため、その構造および効果等の説明を省略す
る。
【0017】この吸着コア11は、全体として略矩形の
薄箱形状であり、内部に加熱流体または冷却流体が流れ
る板状の複数の伝熱管26と、この複数の伝熱管26の
両端部に接続された一対(入口側、出口側)のヘッダタ
ンク27、28とから構成されている。なお、伝熱管2
6は、熱伝導性に優れた材料、例えばアルミニウム合金
からなり、所定の距離を隔てて並列的に複数本(例えば
9本)配置されている。そして、ヘッダタンク27か
ら、複数の伝熱管26、ヘッダタンク28の順に、冷却
流体または加熱流体が流れるようになっている。ヘッダ
タンク27、28は、熱伝導性に優れた材料、例えばア
ルミニウム合金からなる。
【0018】そして、複数の伝熱管26のそれぞれの間
には、長尺状の薄板を蛇行状に折り曲げ加工したコルゲ
ートフィン50が設けられている。このコルゲートフィ
ン50も、熱伝導性に優れた材料、例えばアルミニウム
合金からなる。そして、コルゲートフィン50の山部5
0aは、上記薄板状の伝熱管26の面に密着するように
なっており、この密着部にて、コルゲートフィン50が
伝熱管26にろう接されている。このようにして、伝熱
管26の間に、コルゲートフィン50が、伝熱管26に
垂直な方向に隙間なく配置される。
【0019】また、複数の伝熱管26およびコルゲート
フィン50の間に形成される間隙には、伝熱管26およ
びコルゲートフィン50に接触するように、本発明の特
徴である吸着部32が設けられている。この吸着部32
は、吸着剤34を多数集めて結合剤にて一体に固めたも
のからなり、この吸着部32は、伝熱管26およびコル
ゲートフィン50に結合剤にて固定されている。そし
て、伝熱管26の内部の上記両流体の熱は、伝熱管26
およびコルゲートフィン50を経て、吸着部32に伝え
られるようになっている。
【0020】なお、吸着剤34は、例えばシリカゲル、
ゼオライト、活性炭、活性アルミナ等の粒子から構成さ
れており、この粒子径は0.1〜0.3mm程度と小さ
いものである。また、吸着剤34は、周知のように、冷
却状態において冷媒(例えば水蒸気やアルコール水溶液
やフロン系冷媒等)を高能力で吸着し、この冷媒の吸着
に伴い吸着能力が次第に低下するが、加熱状態とされる
ことにより、吸着していた冷媒を脱着して吸着能力が再
生されるという性質を有している。また、上記結合剤と
しては、酢酸ビニル系樹脂を用いている。
【0021】ここで、本実施形態では伝熱管26が9本
であるため、吸着部32は伝熱管26により8つの中吸
着部320に仕切られており、さらにこの中吸着部32
0は、コルゲートフィン50により多数の小吸着部32
0aに仕切られている。そして、この小吸着部320a
の略中央部には、冷媒蒸気を通過させる冷媒蒸気通過孔
(冷媒蒸気通過部)6がそれぞれ形成されている。この
冷媒蒸気通過孔6は、吸着コア11の厚さ方向に貫通す
るようになっている。
【0022】なお、小吸着部320の平面形状は山形状
であり、この山の頂上側に比べて裾野側の幅が大きいた
め、この山の高さの半分位置よりもやや裾野側の位置
を、上記略中央部としている。ここで、伝熱管26の幅
は例えば16mm、複数の伝熱管26の間の距離は例え
ば7mm、コルゲートフィン50のうち、隣接する山部
50a間の距離は例えば約3mm、冷媒蒸気通過孔6の
径は例えば1〜2mm、冷媒蒸気通過孔6の中心位置
と、この冷媒蒸気通過孔6に近い側の伝熱管26との距
離は例えば3mmとしている。
【0023】なお、冷媒蒸気通過孔6の径を1〜2mm
程度としているが、これは、1mmよりも小さいと、後
述する冷媒蒸気の透過性を効果的に向上できない恐れが
あるためで、2mmよりも大きいと、小吸着部320a
における冷媒蒸気通過孔6の体積割合が大きくなって吸
着剤34の量が減少し、吸着部32の冷房能力が低下す
る恐れがあるためである。
【0024】かかる構成において、第1、第2吸着コア
11、12(図2参照)は、一方が冷媒蒸気(例えば水
蒸気)を脱着させる脱着側となるとき、他方が蒸発器2
3からの冷媒蒸気を吸着する吸着側となるよう、交互に
切換え可能に構成されている。例えば、第1吸着コア1
1を脱着側とし、第2吸着コア12を吸着側として使用
する場合(図2に実線で示す状態)、三方切換弁18、
19により、第2吸着コア12の出入口部17と蒸発器
23とが流通状態とされ、第1吸着コア11の出入口部
16と凝縮器20とが流通状態とされる。また、第1吸
着コア11に加熱流体が供給され、第2吸着コア12に
冷却流体が供給されるようになる。
【0025】これにて、第1吸着コア11では、吸着部
32が加熱状態とされ、吸着剤34が吸着していた冷媒
蒸気が脱着され、吸着剤34の吸着能力が再生される。
また、第2吸着コア12では、冷却流体により吸着剤3
4が冷却状態とされ、蒸発器23にて気化した冷媒蒸気
の吸着が促進されるようになっている。このような運転
により、第1吸着コア11の吸着剤34が所定量の冷媒
を脱着し、第2吸着コア12の吸着剤34が所定量の冷
媒を吸着すると、図2に破線で示す状態に切換えられ、
今度は第1吸着コア11が吸着側とされ、第2吸着コア
12が脱着側とされて同様の運転が実行されるように構
成されている。
【0026】そして、上記構成の吸着コア11、12に
よれば、吸着部32(小吸着部320a)に冷媒蒸気通
過孔6が設けてあるため、この冷媒蒸気通過部6を冷媒
蒸気が通過することにより、吸着部32の内部にも冷媒
蒸気を供給できる。よって、吸着剤34と冷媒蒸気との
接触面積が増加するので、吸着部32の吸着、脱着性能
を向上できる。
【0027】また、本発明では、吸着剤34相互が結合
剤にて固定されている。そして、結合剤(酢酸ビニル系
樹脂)は、空気に比べて熱伝導率がよいため、吸着剤3
4が結合されていないものに比べて、吸着剤34同志の
熱伝導性を向上でき、吸着部32に関する、吸着、脱着
性能を向上できる。以下に、吸着剤層32の製造方法を
図1および図3に基づいて詳しく説明する。なお、図3
は、図1における吸着コア11のA−A断面図であり、
コルゲートフィン50の断面は省略してある。
【0028】まず、図1において、吸着部32の形成さ
れていない状態の吸着コア11のうち、厚さ方向に垂直
な面の一方を、略矩形状の板部材(図3(a)〜(c)
に8として一部図示)で覆い、図3(a)に示すよう
に、この一方の面が重力方向下方にくるように配置す
る。これにより、上記板部材、ヘッダタンク27、2
8、および複数の伝熱管26のうち両端部の伝熱管26
c、26dにより、他方の側面が開口した略矩形状の容
器部を形成する。
【0029】なお、上記板部材8は、結合剤との結合性
が悪く、弾性を有する材料(例えばシリコンゴムやテフ
ロンゴム等)から構成してある。結合性が悪い材料と
は、ヘッダタンク27、28、伝熱管26、および、コ
ルゲートフィン50を構成する材料に比べて、結合剤と
の結合性が劣る材料のことである。ここで、板部材8が
弾性を有するので、この板部材8は伝熱管26との密着
性がよく、気密性の高い容器部を構成可能となる。
【0030】そして、図3(a)に示すように、多数の
冷媒蒸気通過孔6のそれぞれの位置に対応する位置に、
冷媒蒸気通過孔6の径と同じ径の円柱状の通過孔形成部
材7を、図示しない治具にて多数本配置させる(第2工
程)。この通過孔形成部材7は、結合剤との結合性が悪
く、かつ、弾性を有する材料(例えばシリコンゴム、テ
フロンゴム等)から構成してある。
【0031】その後、図3(b)に示すように、吸着剤
34を伝熱管26の間の間隙に充填し、さらに、酢酸ビ
ニル系樹脂(結合剤)の重量が、吸着剤34の重量の1
〜5%となるように、酢酸ビニル系樹脂を水(希釈溶
液)にて希釈した結合剤溶液を、充填した吸着剤34に
まんべんなく振りかける(第1工程)。具体的には、酢
酸ビニル系樹脂の濃度が、例えば2.95〜14.75
wt%となるように水で希釈している。これにより、上
記容器部に、吸着剤34と結合剤溶液との混合物からな
る充填部32’が形成される。なお、図3(b)におい
て、細線ハッチングにて、結合剤溶液が充填された様子
を示している。
【0032】その後、例えば90℃で、1時間加熱し
て、結合剤を固化させる(第4工程)ことにより、図3
(c)に示すように、吸着部32が形成される。その
後、通過孔形成部材7を抜き取る(第3工程)。なお、
加熱温度は、吸着剤34の耐熱温度以下で、かつ、結合
剤の耐熱温度以下の温度とする。このとき、通過孔形成
部材7は、図3(c)に示すように、自身の弾性力によ
り多少伸び、この通過孔形成部材7の周囲の吸着部32
(小吸着部320a)との間に微小な隙間ができる。よ
って、通過孔形成部材7を抜き取る際に、周囲の小吸着
部320aとの接触が少なくなり、周囲の小吸着部32
0aの損傷を抑制できる。
【0033】また、通過孔形成部材7は、結合剤との結
合性の悪い材料からなるので、ヘッダタンク27、2
8、伝熱管26、および、コルゲートフィン50から、
吸着部32(小吸着部320a)を剥離させることな
く、この吸着部32から通過孔形成部材7を容易に抜き
取ることができる。このようにして通過孔形成部材7を
抜き取り、さらに、板部材8を取り去ることにより、図
3(d)に示すように、吸着部32に冷媒蒸気通過孔6
が形成される。なお、板部材8も、結合剤との結合性の
悪い材料からなるので、ヘッダタンク27、28、伝熱
管26、および、コルゲートフィン50から、吸着部3
2(小吸着部320a)を剥離させることなく、吸着部
32から板部材8を容易に剥がすことができる。
【0034】このような製造方法によれば、吸着剤34
同志の結合と、複数の伝熱管26およびコルゲートフィ
ン50の間に形成される間隙への吸着部32の固定とが
同時に行なわれるため、工程数が少なくなり、コスト低
減につながる。 (第2の実施形態)本実施気形態は、上記第1の実施形
態における冷媒蒸気通過孔6および通過孔形成部材7の
形態を変形したものである。具体的に、冷媒蒸気通過孔
6はすりばち形状であり、この冷媒蒸気通過孔6を、図
4(c)に示すように、伝熱管26の長手方向に平行な
同一直線上に、かつ、一対の伝熱管26の中央部に配置
させたものである。また、通過孔形成部材7は、図4
(a)に示すように、1つの中吸着部320(図1参
照)に形成される多数の冷媒蒸気通過孔6に対応する多
数の円錐状部71を備え、この円錐状部71を、冷媒蒸
気通過孔6の位置に沿って板状部72に一体に成形した
ものからなる。
【0035】そして、図4(a)に示すように、充填し
た吸着剤34に上記結合剤溶液を振りかけて充填部3
2’を形成した(第1工程)後、通過孔形成部材7の円
錐状部71を、この充填部32’のうち、1つの中吸着
部320(図1参照)に対応する1つの部位320’に
一旦挿入し(第2工程)、そのままこの円錐状部71を
抜き取るようにしている(第3工程)。これにより、図
4(b)に示すように、上記部位320’に、円錐状部
71に対応する形状の孔6’が形成される。
【0036】なお、充填部32’においては、上記結合
剤溶液の表面張力により、吸着剤34同志が互いに引っ
つき合う状態となるため、結合剤32を固化させる前に
通過孔形成部材7を抜き取っても、上記孔6’の形態を
保つことができる。このようにして、全ての部位32
0’に順番に上記作業を施す。その後、結合剤を加熱硬
化することにより、図4(c)に示すような吸着部32
が形成される。なお、通過孔形成部材7の円錐状部71
は先端が尖っているので、この円錐状部材71は、充填
部32’に挿入しやすいものである。また、伝熱管26
の間の間隙の体積から、上記円錐状部71の体積だけ差
し引いた分の吸着剤34を吸着コア11に充填してあ
る。
【0037】そして、本実施形態によれば、結合剤が硬
化する前に通過孔形成部材7を除去している。ここで、
結合剤が硬化した後に通過孔形成部材7を除去する場
合、通過孔形成部材7と結合した吸着剤34が剥離する
恐れがあるため、その除去作業は注意を払う必要がある
が、上記方法によれば、この必要はなく、除去作業が単
純となる。
【0038】また、吸着部32に形成される全ての冷媒
蒸気通過孔6に対応する孔6’を同時に形成する必要が
ないので、通過孔形成部材7の構造が単純である。 (第3の実施形態)本実施形態では、図5(a)および
(b)に示すように、伝熱管261、吸着部321、お
よび、コルゲートフィン51からなる第1ブロック体1
11と、伝熱管262、吸着部322、および、コルゲ
ートフィン52からなる第2ブロック体112とを、所
定距離Cを隔てて並列的に配置している。これにより、
吸着部32は、冷媒蒸気通過用間隙6bを隔てて、中吸
着部321と中吸着部322とに分割された形状に配置
される。ここで、吸着コア11全体の厚さを上記第1の
実施形態と同程度とするため、第1、第2ブロック11
1、112の幅、つまり、伝熱管26の幅を例えば7m
m程度とし、上記所定距離Cを例えば2mm程度として
いる。
【0039】なお、図5(a)では、第2ブロック体1
12の中吸着部322(図5(b)参照)およびコルゲ
ートフィン52(図5(b)参照)が紙面奥側にあるた
め、図示されない。以下に、吸着コア11の製造方法を
説明する。まず、吸着部32が形成される前の状態の吸
着コア11において、第1ブロック体111と第2ブロ
ック体112との間に挿入可能な大きさの略矩形状の板
部材(間隙形成部材)を、上記間に挿入して、伝熱管2
61側および伝熱管262側にそれぞれ容器部を形成す
る。この板部材は、結合剤との結合性が悪く、弾性を有
する材料から構成してある。また、この板部材は、上記
間において弾性力を発生可能となるように、その厚さが
設定されている。
【0040】そして、一方の容器部に吸着剤34を充填
し、さらに、結合剤溶液を振りかけた後、加熱、乾燥さ
せて、一方の中吸着部321を形成する。同様にして、
他方の中吸着部322を形成した後、上記板部材を抜き
取る。これにより、吸着部32は、冷媒蒸気が通過可能
な冷媒蒸気通過用間隙6bを隔てて、中吸着部321と
中吸着部322とに分割された形状に配置される。
【0041】このような構造では、吸着部32のうち、
外方に向く面に加えて、吸着部32のうち、間隙6b側
に向く面にも、密閉容器14、15内に導入された冷媒
蒸気が通過する。よって、図8に示す吸着コア11に比
べて、吸着剤34と冷媒蒸気との接触面積を大きくで
き、吸着部32の吸着、脱着性能を向上できる。また、
複数の伝熱管26の全ての一端、他端側は、それぞれ、
1つの入口、出口側ヘッダタンク27、28に連結され
ているので、厚さの小さな吸着コア11、12を、その
厚さ方向に複数並べる場合に比べて、入口、出口側ヘッ
ダタンク27、28の構造が単純となり、小型化、コス
ト削減を図ることができる。
【0042】また、1対のヘッダタンク27、28から
なるので、図2に示す真空容器14、15に関する流体
パイプの取り出し口が2つですむ。よって、厚さの小さ
な吸着コア11、12をその厚さ方向に複数並べるよう
な、上記取り出し口が2つより多く必要となる場合に比
べて、真空容器14、15のシール性を向上できる。以
下に、冷媒蒸気通過用間隙6を設けていない図8に示す
吸着コア(比較品1とする)、冷媒蒸気通過用間隙6を
1か所設けた吸着コア(本発明品)、および、冷媒蒸気
通過用間隙6を2か所設けた吸着コア(比較品2)の、
冷房能力を比較した実験について説明する。
【0043】なお、比較品1(図8参照)は、伝熱管2
6の幅Wを16mm、長さLを140mm、厚さSを
1.7mmとし、9枚の伝熱管26を、6mm隔てて厚
さ方向に並列的に配置したものである。また、本発明品
(図5参照)は、伝熱管261、262の幅Wを7mm
とし、この伝熱管261、262を、伝熱管26の厚さ
方向に垂直な方向に、2mm隔てて並列的に配置したも
のである。また、比較品2は図示しないが、幅が4mm
の伝熱管を、伝熱管26の厚さ方向に垂直な方向に、2
mmずつ隔てて3枚並列的に配置したものである。な
お、本発明品および比較品2については、比較品1との
変更部分のみについて述べた。
【0044】そして、それぞれの吸着コアを吸着側とし
(図2中の吸着コア12とし)、この吸着コアの入口側
ヘッダタンク27に、40℃の水を30kg/hで供給
し、蒸発器23に23℃の水を30kg/hで供給した
ときの、出口側ヘッダタンク28から流出する水の温度
を測定した。そして、この測定値に基づいて、吸着コア
が吸収した熱量(W)を計算し、これを冷房能力として
図6のグラフに示した。
【0045】この結果、本発明品によれば、比較品1よ
りも冷房能力を向上できることがわかった。また、比較
品2では、比較品1よりもかえって冷房能力が低下する
ことがわかった。この理由は、吸着部32と冷媒蒸気と
の接触面積を増加させることによる、吸着部32に関す
る吸着剤の吸着、脱着性能の向上分よりも、吸着部32
の容積の減少による、上記吸着、脱着性能の低下分の方
が大きいためである。
【0046】(第4の実施形態)本実施形態は、図7に
示すように、筒状の伝熱管26が互いに距離を隔てて並
列的に配置されており、さらに、薄板で矩形状の複数
(例えば7枚)のプレートフィン60が、互いに距離を
隔てて並列的に、かつ、上記複数の伝熱管26に串刺し
状に配置されている。なお、プレートフィン60は、熱
伝導性に優れた材料から形成されており、このプレート
フィン60には、伝熱管26が貫通する貫通孔600が
備えられており、この貫通孔600に伝熱管26がろう
付け固定されている。
【0047】そして、吸着部32は、複数のプレートフ
ィン60および伝熱管26の間の間隙に設けられてお
り、プレートフィン60により、複数(例えば6つ)の
中吸着部320に仕切られている。この吸着部32(そ
れぞれの中吸着部320)には、断面略矩形状の冷媒蒸
気通過孔(冷媒蒸気通過部)6および断面略コ字状の冷
媒蒸気通過溝(冷媒蒸気通過部)6aが形成されてい
る。
【0048】なお、冷媒蒸気通過孔6は、吸着部32の
うち、一対の伝熱管(例えば26a、26b)の間にお
いて、伝熱管26に垂直で、かつ、伝熱管26の並び方
向(図7中上下方向)に垂直となるように形成されてい
る。また、冷媒蒸気通過溝6aは、吸着部32のうち、
伝熱管26に垂直で、かつ、伝熱管26の並び方向(図
7中上下方向)に垂直な面(図7中上方に向く面および
下方に向く面)において、凹んだ形状に形成されてい
る。
【0049】以下に、吸着コア11、12の製造方法を
説明する。まず、吸着部32が形成されていない状態の
吸着コア11、12において、上記並び方向に垂直な面
の両方、および、並び方向に並行な面の一方を板部材に
て覆う。そして、上記並行な面の一方が重力方向下方に
くるように配置する。これにより、上記板部材、およ
び、複数のプレートフィン60のうち両端部のプレート
フィン60c、60dにより、上記垂直な側面部の他方
が開口した略矩形状の容器部(型)を形成する。
【0050】そして、容器部に吸着剤を充填し、さら
に、結合剤溶液を振りかけた後、図7に示す冷媒蒸気通
過孔6および冷媒蒸気通過溝6aに対応する位置に、こ
の孔6および溝6aに沿った形状(断面略矩形状)の通
過部形成部材(図示せず)を挿入する。その後、吸着部
32を加熱、乾燥させてから、通過部形成部材を抜き取
る。この通過部形成部材は、結合剤との結合性が悪い材
料から構成してある。
【0051】(他の実施形態)上記実施形態で説明した
吸着コア11、12の形態に限定されることはなく、蛇
行状に複数回折り曲げ加工した偏平多穴チューブを備
え、この偏平多孔チューブのうち、複数の直線的に延び
る部位の間にコルゲートフィンを設けた吸着コアであっ
てもよい。この吸着コアでは、複数の直線的に延びる部
位、および、コルゲートフィンの周囲に形成される間隙
に、吸着部を形成し、上記第1の実施形態または第2の
実施形態とほぼ同様にして、冷媒蒸気通過孔を構成す
る。なお、偏平多穴チューブの内部は、複数の流体通路
に仕切られている。
【0052】また、上記実施形態では、結合剤を完全に
固化した後、または、結合剤を固化する(加熱する)前
に、通過孔形成部材7を抜き取っていたが、結合剤を仮
固化(例えば、上記実施形態における加熱時間の半分程
度加熱)させ、その後、通過孔形成部材7を抜き取り、
さらに、結合剤を本固化させるようにしてもよい。これ
によれば、結合剤を固化した後に通過孔形成部材7を抜
き取る場合に比べて、吸着部32の損傷を抑制でき、結
合剤を固化する前に通過孔形成部材7を抜き取る場合に
比べて、冷媒蒸気通過孔6の形態をばらつきなく形成で
きる。なお、仮固化とは、結合剤が完全に固化する前の
状態のことである。
【0053】また、上記第1および第2の実施形態にお
いて、冷媒蒸気通過孔6の断面形状は円状であったが、
これに限定されることはなく、例えば矩形状であっても
よいし、楕円状であってもよい。また、上記第2の実施
形態において、結合剤を加熱硬化する前に、通過孔形成
部材7を抜き取っていたが、結合剤を加熱硬化させた後
に、通過孔形成部材7を抜き取ってもよい。このとき、
板状部72は、吸着コア11、12の全ての中吸着部3
20を同時に被覆可能な大きさとし、この板状部72の
うち、全ての冷媒蒸気通過孔6に対応する位置に円錐状
部71を一体に成形したものから、通過孔形成部材7を
構成する。
【0054】また、上記第3の実施形態では、幅が2m
mの間隙Cを1つ設けていたが、この間隙Cの幅や数
は、吸着コア11、12の大きさや配置形態に応じて適
宜変更してもよい。なお、吸着部32と冷媒蒸気との接
触面積を増加させることによる、吸着部32に関する吸
着剤の吸着、脱着性能の向上分が、吸着部32の容積の
減少による、上記吸着、脱着性能の低下分よりも大きく
なるように、間隙Cの幅や数を設定する。
【0055】また、上記第3の実施形態では、ヘッダタ
ンク27、28を1つで共有していたが、幅方向に配置
される複数(2列)の伝熱管に対応してヘッダタンク2
7、28を複数設けるようにしてもよい。つまり、吸着
コア11、12の厚さを薄くし(例えば6mm程度と
し)、これを厚さ方向に複数(例えば2つ)並べてもよ
い。
【0056】また、上記第4の実施形態において、吸着
部32の配置形態を変形してもよい。例えば、縦が、一
対の伝熱管26の間の距離、横が、一対のプレートフィ
ン60の間の距離、高さが、プレートフィン60の幅で
ある小吸着部を予め形成し、この小吸着部を、吸着コア
11、12のうち、一対の伝熱管26と、一対のプレー
トフィン60とで区切られる間隙に圧入固定させてもよ
い。さらに、この小吸着部の内部に冷媒蒸気を通過させ
る冷媒蒸気通過孔を、小吸着部に形成してもよい。
【0057】また、上記第4の実施形態において、伝熱
管26の並び方向に平行な冷媒蒸気通過用間隙を中吸着
部320に形成することにより、この冷媒蒸気通過用間
隙を隔てて複数に分割された形状に、中吸着部320を
配置するようにしてもよい。また、上記実施形態では、
結合剤との結合性が悪い弾性材料により通過孔形成部材
7、間隙形成部材、または通過部形成部材を形成してい
たが、弾性材料でない材料、例えば、ステンレス材料か
ら通過孔形成部材7を形成してもよい。また、結合剤と
の結合性が、ヘッダタンク27、28、伝熱管26、お
よび、コルゲートフィン50を構成する材料と同程度な
材料から通過孔形成部材7を形成してもよい。
【0058】また、吸着剤34および結合剤の耐熱温度
以下の温度で消失する材料、例えば、固体状のナイロ
ン、ろう、氷等のように、上記耐熱温度以下の温度で蒸
発または昇華する材料や、紙等のように、上記耐熱温度
以下の温度で焼失する材料により、通過孔形成部材7、
間隙形成部材、または通過部形成部材を形成してもよ
い。
【0059】これによれば、通過孔形成部材7、間隙形
成部材、または通過部形成部材を抜き取る必要がないた
め、吸着部32が損傷するといった恐れが全く生じな
い。さらに、請求項でいう第3工程と第4工程とが同時
に行なわれることになり、冷媒蒸気通過孔6の製造工程
が少なくなるので、製造作業が単純で、コスト低減を図
ることができる。この場合、上記した製造作業は全て、
上記消失する材料の融点や、昇華点や、燃焼点よりも低
い温度の条件で行なう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる吸着コアの斜
視図である。
【図2】吸着式冷凍装置の概略全体構成図である。
【図3】(a)〜(d)は、第1の実施形態に係わる吸
着部の製造工程を説明する図である。
【図4】(a)〜(c)は、第2の実施形態に係わる吸
着部の製造工程を説明する図である。
【図5】(a)は本発明の第3の実施形態に係わる吸着
コアの斜視図、(b)は(a)の部分的なB−B断面図
である。
【図6】本発明品および比較品1、2の吸着コアの冷房
能力を示すグラフである。
【図7】本発明の第4の実施形態に係わる吸着コアの斜
視図である。
【図8】本出願人が先に提案した吸着コアの斜視図であ
る。
【図9】従来技術に係わる吸着コアの要部拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
11、12…吸着コア、26…伝熱管、32…吸着部、
34…吸着剤、50…コルゲートフィン(伝熱フィ
ン)、6…冷媒蒸気通過孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 睦弘 愛知県春日井市高蔵寺町2丁目1846番地 富士シリシア化学株式会社内 (72)発明者 渡辺 藤雄 愛知県尾張旭市新居町上の田2897−6 (72)発明者 架谷 昌信 愛知県名古屋市守山区下志段味穴ケ洞2271 −334 (72)発明者 松田 仁樹 愛知県名古屋市天白区一本松1丁目602

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導性に優れた材料からなる複数の伝
    熱管(26)が、互いに距離を隔てて並列的に配置され
    ており、 前記複数の伝熱管(26)のそれぞれの間には、熱伝導
    性に優れた材料からなる伝熱フィン(50、60)が、
    前記複数の伝熱管(26)の互いに対向する面を連結す
    るような形状に配置されており、 前記伝熱管(26)および前記伝熱フィン(50、6
    0)の周囲に形成される間隙には、冷媒蒸気を吸着、脱
    着可能な粒子状の吸着剤(34)を多数集めて結合剤に
    て一体化した吸着部(32)が設けられており、 この吸着部(32)には、その内部に冷媒蒸気を通過さ
    せる冷媒蒸気通過部(6、6a)が形成されていること
    を特徴とする吸着式冷凍装置の吸着コア。
  2. 【請求項2】 熱伝導性に優れた材料からなる複数の伝
    熱管(26)が、互いに距離を隔てて並列的に配置され
    ており、 前記複数の伝熱管(26)のそれぞれの間には、熱伝導
    性に優れた材料からなる伝熱フィン(50、60)が、
    前記複数の伝熱管(26)の互いに対向する面を連結す
    るような形状に配置されており、 前記伝熱管(26)および前記伝熱フィン(50、6
    0)の周囲に形成される間隙には、冷媒蒸気を吸着、脱
    着可能な粒子状の吸着剤(34)を多数集めて結合剤に
    て一体化した吸着部(32)が設けられており、 この吸着部(32)は、冷媒蒸気が通過可能な冷媒蒸気
    通過用間隙(6b)を隔てて複数に分割された形状に配
    置されていることを特徴とする吸着式冷凍装置の吸着コ
    ア。
  3. 【請求項3】 前記吸着部(32)、前記伝熱管(2
    6)および前記伝熱フィン(50、60)からなるブロ
    ック体(111、112)を、所定距離(C)を隔てて
    複数配置することにより、前記冷媒蒸気通過用間隙(6
    b)を隔てて複数に分割された形状に、前記吸着部(3
    2)を配置したことを特徴とする請求項2に記載の吸着
    式冷凍装置の吸着コア。
  4. 【請求項4】 前記複数の伝熱管(26)は、略板形状
    で、かつ、互いに距離を隔てて、その厚さ方向に並列的
    に配置されており、 前記伝熱フィン(50、60)はコルゲートフィン(5
    0)からなることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1つに記載の吸着式冷凍装置の吸着コア。
  5. 【請求項5】 前記伝熱フィン(60)は薄板部材から
    なり、かつ、互いに距離を隔てて、その厚さ方向に並列
    的に配置されており、 前記複数の伝熱管(26)は、前記伝熱フィン(60)
    を貫通するように、かつ、互いに距離を隔てて並列的に
    配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれか1つに記載の吸着式冷凍装置の吸着コア。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1つに記載
    の吸着式冷凍装置の吸着コアの製造方法であって、 前記複数の伝熱管(26)および前記複数の伝熱フィン
    (60)の周囲に形成される間隙に、前記多数の吸着剤
    (34)および結合剤を充填する第1工程と、 前記冷媒蒸気通過部(6)の形状に沿った形状の通過部
    形成部材(7)を、前記吸着コアのうち、前記冷媒蒸気
    通過部(6)に対応する位置に配置する第2工程と、 前記第1工程および前記第2工程の後、前記通過部形成
    部材(7)を除去する第3工程と、 前記第1工程および前記第2工程の後、前記結合剤を加
    熱硬化して、前記多数の吸着剤(34)相互間を結合す
    るとともに、前記多数の吸着剤(34)と、前記複数の
    伝熱管(26)および前記伝熱フィン(60)とを結合
    する第4工程とを含むことを特徴とする吸着式冷凍装置
    の吸着コアの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第3工程を行なった後、前記第4工
    程を行なうことを特徴とする請求項6に記載の吸着部の
    製造方法。
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