JPH10185323A - 冷温水機 - Google Patents

冷温水機

Info

Publication number
JPH10185323A
JPH10185323A JP34726396A JP34726396A JPH10185323A JP H10185323 A JPH10185323 A JP H10185323A JP 34726396 A JP34726396 A JP 34726396A JP 34726396 A JP34726396 A JP 34726396A JP H10185323 A JPH10185323 A JP H10185323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
water
cooling
drinking water
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34726396A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiro Ooshima
淳宏 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP34726396A priority Critical patent/JPH10185323A/ja
Publication of JPH10185323A publication Critical patent/JPH10185323A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、温水運転時において、使用開始か
ら終了までの間、設定温度とほぼ等しい温水を安定供給
できる冷温水機を提供することを目的とする。 【解決手段】 貯水タンク2の下方に仕切り蓋6を介し
て連通する冷却加熱タンク3を備え、電源と投入して温
水運転を開始した初期段階は、冷却加熱タンク3内の飲
料水が通常運転時の設定温度よりも高めの温度を維持す
るように加熱ヒーター5のオン・オフ制御を行い、所定
時間が経過した後は、通常運転時の設定温度となるよう
に加熱ヒーター5をオン・オフ制御する制御装置10を
有することを特徴とする冷温水機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、卓上型の冷温水機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷温水機としては、例え
ば実開昭60−176074号公報に記載されたものが
知られている。
【0003】以下、図面に基づき説明する。図7は従来
の冷温水機の側断面図、図8は同冷温水機の冷却加熱タ
ンクおよび仕切り蓋の要部斜視図、図9は同冷温水機の
水温制御を示す水温と時間の相関図である。
【0004】図7,図8において、本体1の内部上側部
分に貯水タンク2が収納されている。貯水タンク2の下
部には、上部開口部3aを介して連通する冷却加熱タン
ク3が配設されている。この冷却加熱タンク3の側面外
周には冷凍装置の一部を成す冷却管4が巻き付けてあ
り、かつ底面には加熱ヒーター5が敷設されている。ま
た、冷却加熱タンク3の上部開口部3aには仕切り蓋6
が着脱自在に載置されており、底面外周に形成された突
起6aにより、仕切り蓋6と冷却加熱タンク3の上部開
口部3aとにわずかな間隙が形成されている。なお、冷
却加熱タンク3の上部開口部3aには、仕切り蓋6の突
起6aに対応する位置に、深さの異なる凹部3bが複数
個形成され、間隙の大きさを調節できるようになってい
る。また、冷却加熱タンク3の底部には注水管7の一端
が接続され、他端は注水装置8に接続されている。
【0005】このように、冷却管4と加熱ヒーター5と
を備えた冷温水機は、例えば夏期には冷水、冬期には温
水を冷却加熱タンク3内で作り、注水装置8の操作によ
り、冷水または温水を供給することができる。いま、こ
の冷温水機に電源を投入して温水運転を開始する場合、
冷却加熱タンク3内の飲料水は加熱ヒーター5によって
温められ、水温が上昇していく。この時、仕切り蓋6
は、温められた飲料水が対流作用により貯水タンク2へ
と逃げていくのを抑制し、冷却加熱タンク3内での加熱
を有効に行う働きをしている。従って、冷却加熱タンク
3と仕切り蓋6との間隙の大きさは、加熱時間を短縮し
て早く使用したい場合は小さく設定し、一度に多量の温
水を必要とする場合は大きく設定すれば良い。また、冷
却加熱タンク3内の飲料水が設定温度T1 に到達した後
は、図9に示すように、ほぼこの温度を維持するように
加熱ヒーター5をオン・オフ繰り返し運転させている。
このようにして水温制御された温水を、利用者が必要に
応じて注水装置8を操作し、取り出すことができるよう
になっている。この時、取り出された温水と同じ水量
が、貯水タンク2から冷却加熱タンク3と仕切り蓋6と
の間隙を通過して冷却加熱タンク3へと流入してくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの冷温
水機において、冷却加熱タンク3と仕切り蓋6と間隙を
小さく設定して温水運転する場合、冷却加熱タンク3内
の飲料水が設定温度T1に到達した直後は、図9に示す
ように貯水タンク2内の飲料水はまだ温度上昇中であ
り、充分に温まっていない。従って、温水を取り出して
いくにしたがって冷却加熱タンク3内の飲料水の温度が
低下してしまうので、湯飲み茶椀一杯程度の取り出しで
あっても、冷却加熱タンク3内の飲料水が設定温度T1
に到達した直後は、使用開始後時間が経過して貯水タン
ク2内の飲料水の温度が上昇し安定した頃と比べて、取
り出した飲料水の温度が5℃前後低くなるという傾向に
あった。すなわち、使用開始初期においては、設定温度
1 と異なる温水を供給してしまうという課題があっ
た。
【0007】この課題を解消するための手段の一つは、
冷却加熱タンク3と仕切り蓋6との間隙を大きく設定し
て、貯水タンク2と冷却加熱タンク3との飲料水の温度
差を小さくすることであるが、この場合は仕切り蓋6本
来の機能が果されず、加熱時間が延びるという問題が出
てくる。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、温水
運転時において、使用開始から終了まで、設定温度T1
とほぼ等しい温水を安定供給できる冷温水機を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、飲料水を貯蔵する貯水タンクと、前記貯水タ
ンクの下部に上部開口部を介して連通する冷却加熱タン
クと、前記冷却加熱タンクの上部開口部に着脱自在に載
置された仕切り蓋と、前記冷却加熱タンクの底部に設け
られた加熱ヒーターと、前記冷却加熱タンクに接して設
けた温度センサーと、前記温度センサーにより検出され
る飲料水の温度を設定温度に維持するように前記加熱ヒ
ーターをオン・オフ制御する制御装置とを備えた冷温水
機において、電源を投入して温水運転を開始した初期段
階は、前記冷却加熱タンク内の飲料水が通常運転時の設
定温度よりも高めの温度を維持するように加熱ヒーター
をオン・オフ制御することを特徴とする冷温水機であ
り、貯水タンクに飲料水を注入し、電源を投入して温水
運転を開始すると、冷却加熱タンク内の飲料水は加熱ヒ
ーターにより加熱され温度上昇し設定温度に達するが、
この段階では貯水タンク内の飲料水はまだ温度上昇中で
あり充分に温まっていない。従って、温水運転を開始し
た初期段階においては、冷却加熱タンク内の飲料水の温
度を予め設定した通常運転時の設定温度より高めの温度
を維持するように制御装置で加熱ヒーターをオン・オフ
制御することにより、注入装置より設定温度より高めに
維持された冷却加熱タンク内の飲料水と、まだ安定温度
まで温度上昇していない貯水タンクの飲料水が適宜に混
合することにより、設定温度にほぼ等しい温度の飲料水
を取り出すことができる。従って、運転開始の初期段階
から冷却加熱タンク内の飲料水がなくなるまで、設定し
た温度とほぼ等しい温度の飲料水を供給することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】前記課題を解決するため、本発明
の請求項1に記載の発明は、飲料水を貯蔵する貯水タン
クと、前記貯水タンクの下部に上部開口部を介して連通
する冷却加熱タンクと、前記冷却加熱タンクの上部開口
部に着脱自在に載置された仕切り蓋と、前記冷却加熱タ
ンクの底部に設けられた加熱ヒーターと、前記冷却加熱
タンクに接して設けた温度センサーと、前記温度センサ
ーにより検出される飲料水の温度を設定温度に維持する
ように前記加熱ヒーターをオン・オフ制御する制御装置
とを備えた冷温水機において、電源を投入して温水運転
を開始した初期段階は、前記冷却加熱タンク内の飲料水
が通常運転時の設定温度より高めの温度を維持するよう
に加熱ヒーターをオン・オフ制御することを特徴とする
冷温水機であり、貯水タンクに飲料水を注入し、電源を
投入して温水運転を開始すると、冷却加熱タンク内の飲
料水は加熱ヒーターにより加熱され温度上昇し設定温度
に達するが、この段階では貯水タンク内の飲料水は温度
上昇中であり充分に温まっていない。従って、温水運転
を開始した初期段階においては、冷却加熱タンク内の飲
料水の温度を予め設定した通常運転時の設定温度より高
めの温度を維持するように制御装置で加熱ヒーターをオ
ン・オフ制御することにより、注入装置より設定温度よ
り高めに維持された冷却加熱タンク内の飲料水と、まだ
安定温度まで温度上昇していない貯水タンクの飲料水が
適宜に混合することにより、設定温度にほぼ等しい温度
の飲料水を取り出すことができる。従って、運転開始の
初期段階から冷却加熱タンク内の飲料水がなくなるま
で、設定した温度とほぼ等しい温度の飲料水を供給する
ことができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、貯水タン
クに接して補助温度センサーを配設し、前記補助温度セ
ンサーにより検出される飲料水の温度が所定の温度以上
になると、冷却加熱タンク内の飲料水の温度を設定温度
よりも高めの温度を維持する水温制御から通常運転時の
設定温度を維持する水温制御へと切り替わることを特徴
とする請求項1記載の冷温水機であり、貯水タンクに飲
料水を注入し、電源を投入して温水運転を開始した後、
貯水タンク内の飲料水の温度が上昇中で安定温度に到達
するまでの間は、冷却加熱タンク内の飲料水の温度を設
定温度より高めの温度に維持する水温制御を行うことに
より、注水装置から設定温度にほぼ等しい温度の飲料水
を取り出すことができる。また、貯水タンク内の飲料水
の温度が上昇して安定温度に達したことを貯水タンクに
接して配設した補助センサーが検出する温度が所定の温
度以上になったことにより検知し、冷却加熱タンク内の
飲料水の温度を設定温度より高めに維持する水温制御か
ら通常の運転時の設定温度に維持する水温制御に自動的
に切り替わることにより、引続き設定温度にほぼ等しい
温度の飲料水を取り出すことができるので、温水運転開
始後の初期段階から飲料水がなくなるまで設定温度にほ
ぼ等しい温度の飲料水を供給することができる。また、
貯水タンク内の飲料水の温度が温水運転開始後安定温度
に達するまでの時間は、注入された飲料水の温度と量に
よって変動するが、直接貯水タンクに接して配設した補
助センセーで温度を検出するため、飲料水の温度や量の
様々な変化に関係なく精度よく水温制御を切り替えるこ
とができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、温度セン
サーにより検出される飲料水の初期温度と、飲料水の温
度が所定値上昇するのに要する時間に基づいて、設定温
度より高めの温度を維持する水温制御を行うべき時間を
決定することを特徴とする請求項1記載の冷温水機であ
り、温水運転を開始した後、貯水タンク内の飲料水が安
定温度に到達するまでの時間は、注入する飲料水の初期
温度と水量とによって変動する。従って、初期温度は温
度センサーにより直接検出し、水量は冷却加熱タンク内
の飲料水の温度が起点となる温度から所定値上昇するの
に要する時間を温度センサーおよび制御装置に内蔵する
マイクロコンピュータで測定して推定する。この二つの
情報を制御装置に送り、演算処理を行い、設定温度より
高めの温度を維持する水温制御を行うべき適切な時間を
決定することができ、温水運転の初期段階から最後まで
設定した温度にほぼ等しい温度の飲料水を供給できる。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、加熱ヒー
ターが通常運転時の設定温度を維持する水温制御により
オン・オフを繰り返している運転状態にある時、温度セ
ンサーにより検出される飲料水の温度が所定の値以下に
なると、再び設定温度より高めの温度を維持する水温制
御を行う運転状態に切り替わることを特徴とする請求項
1記載の冷温水機であり、温水運転中に飲料水を補給し
なければならない場合もあり得る。飲料水を補給する
と、冷却加熱タンク内の飲料水の温度が急激に低下す
る。温度センサーにより検出される飲料水の温度が所定
の値以下になると、補給が行われたと見なして、再び通
常運転時の設定温度より高めの温度を維持する水温制御
を行う運転状態に自動的に切り替わり、貯水タンクの飲
料水の温度上昇が不充分であっても、引続き希望する設
定温度とほぼ同等の温度の飲料水を供給することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
き説明する。なお、従来例および各実施例において、同
一構成要素のものについては同一符号を付与し一部説明
を省略する。
【0015】(実施例1)図1は本発明の実施例1の冷
温水機の側断面図であり、図2は同冷温水機の水温制御
を示す水温と時間の相関図である。図1において、1は
本体、2は本体1の内部上方に設置された貯水タンクで
ある。貯水タンク2の下方には上部開口部(図示せず)
を介して連通する冷却加熱タンク3が設けられている。
この冷却加熱タンク3の側面外周には冷却装置の一部で
ある冷却管4が巻き付けられており、底部には加熱ヒー
ター5が設けられている。また、冷却加熱タンク3の上
部開口部(図示せず)には仕切り蓋6が着脱自在に載置
されており、仕切り蓋6の底面外周に形成された突起
(図示せず)により冷却加熱タンク3の上部開口部(図
示せず)との間にわずかな間隙が形成されるようになっ
ている。また、冷却加熱タンク3の底部には注水管7の
一端が接続され、他端は注水装置8に接続されている。
9は冷却加熱タンク3の側面に配設された温度センサー
で、冷却加熱タンク3内の飲料水の温度を検出する。1
0はマイクロコンピュータを内蔵した制御装置であり、
温度センサー9が検出した信号を入力し予め設定された
設定温度信号と比較し、冷水運転時はコンプレッサー1
1を、また、温水運転時は加熱ヒーター5をオン・オフ
制御し、冷却加熱タンク3内の飲料水の温度を予め設定
された温度に保持する。
【0016】以上のように構成された冷温水機の温水運
転について、動作,作用を説明する。貯水タンクに飲料
水を注入し、電源を投入して温水運転を開始すると加熱
ヒーター5により加熱された飲料水の温度は上昇する
が、図2に示すように初期段階においては、制御装置1
0は予め設定された設定温度T1 よりも高めの温度T2
を維持するように加熱ヒーター5をオン・オフ制御す
る。また、制御装置10は内蔵されたマイクロコンピュ
ータのタイマー機能により高めの温度T2 で水温制御を
行っている時間を計測し、所定の時間が経過すると予め
設定された設定温度T1 に飲料水の温度を維持するよう
加熱ヒーター5をオン・オフする制御に自動的に切り替
わる。
【0017】以上のように、温水運転開始の初期段階で
は貯水タンク2内に注水された飲料水はまだ充分に温ま
っていないが、冷却加熱タンク3内の飲料水の温度を設
定温度T1 よりも高めの温度T2 に維持することによ
り、貯水タンク2内の飲料水と冷却加熱タンク3内の飲
料水が混合して導かれる注水装置8からは設定温度T1
に近い温度の飲料水を取り出すことができる。また、所
定の時間が経過すると、図2に示すように貯水タンク2
の飲料水の温度は上昇して安定温度に達するが、冷却加
熱タンク3内の飲料水の温度は制御装置10により設定
温度T1 に維持する水温制御に自動的に切り替えられる
ので、初期段階と同様、設定温度T1 に近い温度の飲料
水を取り出すことができる。
【0018】なお、実施例1は、冷却加熱タンク内の飲
料水の温度制御が2段階に切り替わる例であるが、同様
な考え方で3段階以上に制御を切り替えることにより、
設定温度T1 に一層近い温度の飲料水を安定して取り出
すことができることは勿論である。
【0019】(実施例2)図3は本発明の実施例2の冷
温水機の側断面図である。図3において、実施例1と異
なるのは、貯水タンク2内の飲料水の温度を検出するた
めの補助温度センサー12が、貯水タンク2に接して配
設されたことである。また、図4は本発明の実施例2の
冷温水機の水温制御を示す水温と時間の相関図である。
温水運転開始後、冷却加熱タンク3内の飲料水が設定温
度T1 より高めの温度T2 に到達した時点から貯水タン
ク2内の飲料水の温度が安定温度T3 に到達するまでの
時間は、注入された飲料水の初期温度と水量とによって
変動する。初期温度が高い場合、冷却加熱タンク3内の
飲料水は高めの温度T2 に速く到達し、かつ貯水タンク
2内の飲料水も安定温度T3 に速く到達する。従って、
冷却加熱タンク3の飲料水を設定温度T1 より高めの温
度T2 に維持する水温制御を行う時間は短くて良い。ま
た、注入された飲料水の水量が少ない場合も、同様に、
設定温度T1 より高めの温度T2 に維持する水温制御を
行う時間は短くて良い。このように飲料水の初期条件が
様々に変化するような場合において適切な水温制御を行
うためには、貯水タンク2内の飲料水が安定温度T3
到達するまでの時間を正確に把握する必要がある。本実
施例においては、補助温度センサー12により直接貯水
タンク2内の飲料水の温度を検出し検出される温度が所
定の値T4 以上になると、貯水タンク2内の飲料水が安
定温度T3 に到達したと見なして、制御装置10に内蔵
されたマイクロコンピュータのプログラムにより、冷却
加熱タンク3内の飲料水を設定温度T1 より高めの温度
2 に維持する水温制御から設定温度T1 に維持する通
常運転時の水温制御へと自動的に切り替わる。
【0020】以上の動作により、注入される飲料水の初
期条件が様々に変化したとしても、温水運転開始の初期
段階から終了までの間、設定温度T1 とほぼ等しい温水
を安定して取り出すことができる。
【0021】(実施例3)実施例3の構成要素は制御装
置10の機能を除き図1に示す実施例1と同様である。
また、図5は本発明の実施例3の冷温水機の水温制御を
示す水温と時間の相関図である。温水運転開始後、貯水
タンク2内の飲料水の温度が安定温度T3に到達するま
での時間は、注入された飲料水の初期温度と水量とによ
って変動する。図5において、飲料水の初期温度T0
温度センサー9により直接検出できる。水量について
は、温水運転開始後、冷却加熱タンク3内の飲料水の温
度が所定の温度T5 から所定値(T6−T5)変化するま
でに要する時間を温度センサー9と制御装置10に内蔵
されたマイクロコンピュータで測定することによって推
定することが可能である。従って、この二つの情報を制
御装置10に入力し内蔵されたマイクロコンピュータで
演算処理をして、冷却加熱タンク3内の飲料水を設定温
度T1 よりも高めの温度T2 に維持する水温制御を行う
べき適切な時間を算出し、加熱ヒーター5をオン・オフ
制御する。
【0022】以上の動作,作用により、飲料水の温度や
水量の初期条件が様々に変化したとしても、設定温度T
1 とほぼ等しい温水を温水運転開始の初期段階から終了
までの間、安定して取り出すことができる。
【0023】(実施例4)図6は本発明の実施例4の冷
温水機の水温制御を示す水温と時間の相関図である。ま
た、その構成は制御装置10の機能を除き図1に示す実
施例1と同様である。冷温水機の温水運転中、温水の取
り出しが行われるに伴い、貯水タンク2または冷却加熱
タンク3内の水量が減少していくので、運転中に飲料水
を補給しなければならない場合がある。この場合、貯水
タンク2または冷却加熱タンク3内に残っていた飲料水
と新たに補給された飲料水とが混ざり合い、冷却加熱タ
ンク3内の温度が急激に低下する。加熱ヒーター5が通
常の設定温度T1 を維持するようにオン・オフを繰り返
している運転状態にある時、温度センサー9により検出
される飲料水の温度が所定の温度T7 以下になると、制
御装置10はこの信号を入力し補給が行われたと見な
し、制御装置10に内蔵されたマイクロコンピュータの
プログラムにより、再び冷却加熱タンク3内の飲料水を
設定温度より高めの温度に維持する水温制御を行う運転
状態に切り替える。
【0024】以上の動作により、飲料水を補給後、貯水
タンク2内の飲料水が充分に温まっていなくても、設定
温度T1 とほぼ等しい温水を取り出すことができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、冷温水機に電源を投入して温水
運転を開始した初期段階には、冷却加熱タンク内の飲料
水を制御装置が自動的に通常運転時の設定温度よりも高
めの温度を維持するように加熱ヒーターをオン・オフ制
御することにより、温水運転開始の初期段階で貯水タン
ク内の飲料水が充分に温まっていない時でも、冷却加熱
タンク内で設定温度より高めの温度に維持された飲料水
と適度に混ざり合って注水装置へと導かれるので、設定
温度とほぼ等しい温度の飲料水を取り出すことができ
る。また、運転開始から時間が経過し、貯水タンク内の
水温が上昇し安定すると、制御装置が自動的に冷却加熱
タンク内の飲料水を当初の設定温度に維持するよう制御
を切り替えるので、引続き設定温度とほぼ等しい温度の
飲料水を供給することができる。
【0026】また、請求項2記載の発明によれば、貯水
タンクに接して補助温度センサーを配設し、この補助温
度センサーにより検出される飲料水の温度が所定の温度
以上になると、冷却加熱タンクの飲料水を設定温度より
高めの温度に維持する水温制御から通常運転時の当初の
設定温度に維持する水温制御へと切り替わることによ
り、注入される飲料水の初期温度と水量の初期条件が様
々に変化したとしても、温水運転開始の初期段階から終
了までの間、設定温度とほぼ等しい温水を安定して取り
出すことができる。
【0027】また、請求項3記載の発明によれば、温度
センサーにより検出される飲料水の初期温度と、温水運
転開始後、飲料水の温度が所定温度から所定値上昇する
のに要する時間に基づいて、冷却加熱タンクの飲料水を
設定温度より高めの温度に維持する水温制御を行うべき
時間を決定することにより、注入される飲料水の初期温
度と水量の初期条件が様々に変化したとしても、温水運
転開始の初期段階から終了までの間、設定温度とほぼ等
しい温水を安定して取り出すことができる。
【0028】また、請求項4記載の発明によれば、加熱
ヒーターが通常の設定温度にてオン・オフを繰り返して
いる運転状態にある時、温度センサーにより検出される
飲料水の温度が所定の温度以下になると、制御装置10
により冷却加熱タンク内の飲料水を再び設定温度より高
めの温度に維持する水温制御を行う運転状態に切り替わ
ることにより、運転中に飲料水を補給することにより貯
水タンク内の飲料水の温度が下がっても、運転開始の初
期段階と同様に設定温度とほぼ等しい温水を取り出すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の冷温水機の側断面図
【図2】同冷温水機の水温制御を示す水温と時間の相関
【図3】本発明の実施例2の冷温水機の側断面図
【図4】同冷温水機の水温制御を示す水温と時間の相関
【図5】本発明の実施例3の冷温水機の水温制御を示す
水温と時間の相関図
【図6】本発明の実施例4の冷温水機の水温制御を示す
水温と時間の相関図
【図7】従来の冷温水機の側断面図
【図8】同冷温水機の冷却加熱タンクおよび仕切り蓋の
要部斜視図
【図9】同冷温水機の水温制御を示す水温と時間の相関
【符号の説明】
2 貯水タンク 3 冷却加熱タンク 5 加熱ヒーター 6 仕切り蓋 7 注水管 8 注水装置 9 温度センサー 10 制御装置 12 補助温度センサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料水を貯蔵する貯水タンクと、前記貯
    水タンクの下部に上部開口部を介して連通する冷却加熱
    タンクと、前記冷却加熱タンクの上部開口部に着脱自在
    に載置された仕切り蓋と、前記冷却加熱タンクの底部に
    設けられた加熱ヒーターと、前記冷却加熱タンクに接し
    て設けた温度センサーと、前記温度センサーにより検出
    される飲料水の温度を設定温度に維持するように前記加
    熱ヒーターをオン・オフ制御する制御装置とを備えた冷
    温水機において、電源を投入して温水運転を開始した初
    期段階は、前記冷却加熱タンク内の飲料水が通常運転時
    の設定温度よりも高めの温度を維持するように加熱ヒー
    ターをオン・オフ制御することを特徴とする冷温水機。
  2. 【請求項2】 貯水タンクに接して補助温度センサーを
    配設し、前記補助温度センサーにより検出される飲料水
    の温度が所定の温度以上になると、冷却加熱タンク内の
    飲料水の温度を設定温度よりも高めの温度を維持する水
    温制御から通常運転時の設定温度を維持する水温制御へ
    と切り替わることを特徴とする請求項1記載の冷温水
    機。
  3. 【請求項3】 温度センサーにより検出される飲料水の
    初期温度と、飲料水の温度が所定値上昇するのに要する
    時間に基づいて、設定温度より高めの温度を維持する水
    温制御を行うべき時間を決定することを特徴とする請求
    項1記載の冷温水機。
  4. 【請求項4】 加熱ヒーターが通常運転時の設定温度を
    維持する水温制御によりオン・オフを繰り返している運
    転状態にある時、温度センサーにより検出される飲料水
    の温度が所定の値以下になると、再び設定温度より高め
    の温度を維持する水温制御を行う運転状態に切り替わる
    ことを特徴とする請求項1記載の冷温水機。
JP34726396A 1996-12-26 1996-12-26 冷温水機 Pending JPH10185323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34726396A JPH10185323A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 冷温水機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34726396A JPH10185323A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 冷温水機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10185323A true JPH10185323A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18389040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34726396A Pending JPH10185323A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 冷温水機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10185323A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196938A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 給湯装置
KR20150029977A (ko) * 2013-09-11 2015-03-19 코웨이 주식회사 출수온도제어장치 및 출수온도제어방법
CN104913491A (zh) * 2015-06-25 2015-09-16 佛山市四季茶香茶具有限公司 多层式水加热装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196938A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 給湯装置
KR20150029977A (ko) * 2013-09-11 2015-03-19 코웨이 주식회사 출수온도제어장치 및 출수온도제어방법
CN104913491A (zh) * 2015-06-25 2015-09-16 佛山市四季茶香茶具有限公司 多层式水加热装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10185323A (ja) 冷温水機
KR101485984B1 (ko) 순간 가열식과 저탕식의 선택이 가능한 온수 시스템의 제어 방법
JP2003106672A (ja) 給湯装置
JP2005348990A (ja) 炊飯器
JP2012130545A (ja) 炊飯器
JP2000342455A (ja) 電気ポットの温度制御装置
JPH0735411A (ja) 温水器
JP2001231838A (ja) 足温浴器
JP2008002784A (ja) 風呂用給湯装置
JP2833263B2 (ja) 温水洗浄用タンク
JP3811533B2 (ja) 風呂釜の追い焚き制御装置
JP3603879B2 (ja) 電気湯沸かし器
JP2004003683A (ja) 温水式床暖房装置
JP2001169916A (ja) 電気湯沸し器
JPH07222891A (ja) 洗濯機
JP2565042B2 (ja) 風呂の自動湯張り方法
JP2023025901A (ja) ウォーターサーバー、その制御方法、プログラム、記録媒体および制御装置
KR100538802B1 (ko) 전기밥솥의 보온 방법
JP4258431B2 (ja) 電気湯沸かし器
JP2008295637A (ja) 電気湯沸かし器
JPH05300831A (ja) 電気ポット
JPH06323556A (ja) 温水暖房装置
JPH0498065A (ja) 自動製氷装置
JPH07289430A (ja) 炊飯器
JP3599026B2 (ja) 給湯装置