JPH1018488A - カーテンウォール - Google Patents

カーテンウォール

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JPH1018488A
JPH1018488A JP19135896A JP19135896A JPH1018488A JP H1018488 A JPH1018488 A JP H1018488A JP 19135896 A JP19135896 A JP 19135896A JP 19135896 A JP19135896 A JP 19135896A JP H1018488 A JPH1018488 A JP H1018488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開閉パネルを有するカーテンウォールにおい
て、開閉パネルの気密材の摩擦、損傷、大サイズ化の問
題が解消され、気水密性の面でも優れたカーテンウォー
ルを提供する。 【解決手段】カーテンウォールを構成する複数枚のパネ
ルの一部を開閉パネル2とする。開閉パネル2の周囲
に、隣接パネル1との間の隙間を閉塞する気密材20を
取付ける。開閉パネル1の周囲が、パネルの開放動作に
伴って室外側に移動し、パネルの閉塞動作に伴って室内
側に移動する構成とする。また、別案として、開閉パネ
ル2の開放、閉塞動作に伴って、パネルの枢着軸側端部
がカーテンウォールの面内方向に移動する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外壁面に設
けられるカーテンウォールに係り、特に開閉パネルの取
付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラスパネル、金属パネル、タイルある
いは石材等からなるパネルを配列して構成されるカーテ
ンウォールにおいては、緊急時の出入り、煙出し、ある
いは換気が可能となるように、パネルの一部を開閉パネ
ルとする場合がある。
【0003】図19はその従来の開閉パネルの一例を示
す側面図であり、上下のパネル1、1間に開閉パネル2
を取付けた例であり、該パネル2の上部の左右は、躯体
90の室外側に設けられたパネル支持部材3に取付けら
た蝶番91に開閉自在に取付けられる。92は開閉パネ
ル2の周囲に設けられたゴム等でなる気密材、93は開
閉パネル2の上辺に対向するパネル1の下辺に取付けた
気密材、94は開閉パネル2の下部に取付けた金具95
とパネル支持部材3に設けた金具96との間に取付けた
折畳み式の止め具であり、図示のような伸長状態と屈曲
状態(図示せず)においてそれぞれ開閉パネル2の開、
閉状態を保持するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような開閉パネル
2を有するカーテンウォールにおいて、従来は、開閉パ
ネル2の頂部を蝶番91によって枢着しているので、図
20に示すように、開閉パネル2を開く時に、開閉パネ
ル2の上辺と該上辺部の気密材92は室内側に向けて上
がりながら動くため、気密材92が上方のパネル1の下
辺の気密材93に強く摩擦しながら動くため、第1に、
気密材92、93が損傷し易く、第2に、気密材92、
93が強く摩擦しながら開閉されるため、開閉しにく
く、第3に、気密材92、93が強く摩擦することを防
止するためには、パネル1、2間の間隔を大きくして気
密材92のサイズを大きくしなければならず、第4に、
上部パネル1の下辺の気密材93に下方への突片が設け
られないため、開閉パネル2を閉じた状態において、水
が浸入し易いという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、上記した問題点に鑑み、
開閉パネルを有するカーテンウォールにおいて、開閉パ
ネルの気密材の摩擦、損傷、大サイズ化の問題が解消さ
れ、気水密性の面でも優れたカーテンウォールを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、躯体から室外
側に突設したパネル支持部材の室外側にパネルを設けて
該パネル支持部材によりパネルを支持させ、該パネルを
複数枚並べてカーテンウォールを構成し、該カーテンウ
ォールを構成する複数枚のパネルの一部を開閉パネルと
し、該開閉パネルの周囲に、隣接パネルとの間の隙間を
閉塞する気密材を取付け、パネル開放時に、開放動作に
伴って開閉パネル全体が閉塞位置から室外方向のみの移
動で開放され、パネル閉塞時には、閉塞動作に伴って開
閉パネル全体が閉塞位置より室内側に入り込むことなく
閉塞する構成としたことを特徴とする(請求項1)。
【0007】また、本発明は、前記カーテンウォールを
構成する複数枚のパネルの一部を、パネルの室内側でか
つパネルの1辺の近傍に設けた枢着軸を中心として回動
することにより開閉される開閉パネルとし、該開閉パネ
ルの周囲に、隣接パネルとの間の隙間を閉塞する気密材
を取付け、該パネルの開放、閉塞動作に伴って、該パネ
ルの枢着軸側端部がカーテンウォールの面内方向に移動
しながらパネルが開閉される構成としたことを特徴とす
る(請求項2)。
【0008】
【作用】請求項1においては、開閉パネルの開放に伴
い、開閉パネルの周囲も室外側に動き、開閉パネルを閉
じる際には、室外側から室内側への動くため、従来の固
定支点の枢着による場合のように、開閉パネルの辺の隣
接パネルの対向辺への近接の問題が解消され、気密材が
強く摩擦することがなく、損傷が生じにくくなり、ま
た、気密材の圧接摺動による開閉の困難の問題も解消さ
れる。また、開閉の際には開閉パネルの気密材が離れる
ため、開閉パネルの枢着軸側の辺に対向する隣接パネル
に取付ける気密材には、その室内側には開閉パネルへ向
かう突片を取付けることができ、気水密性が向上する。
【0009】請求項2においては、枢着軸側の開閉パネ
ルの辺が、隣接パネルの対向辺に対して近接、離反しな
がら開閉されるため、さらに気密材の摩擦が減少する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1ないし図7により本発明によ
るカーテンウォールの一実施例を説明する。図2は本実
施例のカーテンウォールを室外側から見た図であり、開
閉パネル1の上下左右にはパネル1が固定して配置され
ている。各パネル1、2の突き合わせ部には、図4の側
面図、図5の平面図に示すように、躯体90に室内側を
固定したパネル支持部材3が取付られ、各パネル支持部
材3には、それぞれ、各パネル1、2のコーナー部への
4個の結合部3aを有する。これらの結合部3aのう
ち、パネル1への結合部3aは、結合装置4により結合
される。
【0011】開閉パネル2の上部の左右のコーナー部に
対応する結合部3aには、図1に示すように、開閉パネ
ル2の支持装置5のベース部材6がボルト7、ナット8
により取付けられる。開閉パネル2の支持装置5は、図
3(A)、(B)にそれぞれ開閉パネル2が閉じた状
態、開いた状態に対応して描いているように、ベース部
材6の上部に軸9を介して上アーム10が回動自在に取
付けられる。該上アーム10に開閉パネル2の取付け板
11の上部が枢着軸12を介して回動自在に結合され
る。該取付け板11の下部と前記ベース部材6の下部と
の間は、上アーム10よりも長い(本実施例においては
約2倍の長さを有する)下アーム13と軸14、15に
よって回動自在に結合されている。図1の側面図に示す
ように、開閉パネル2の上部の左右は、それぞれボルト
17、ナット18により前記取付け板11に固定され
る。
【0012】図1に示すように、開閉パネル2の外周に
は、ひれ20aを有するゴムや合成樹脂製の気密材20
が取付けられる。また、開閉パネル2の上部に隣接する
パネル1の下辺の気密材21の室内側には、開閉パネル
2側に突出した突片21aを有する。開閉パネル2の他
の3辺、すなわち側辺、下辺も気密材20の形状は同様
の構造をなし、これらの3辺に対向するパネル1の辺も
上部のパネル1の下辺の気密材21と同様の突片21a
を有する。
【0013】開閉パネル2の下部の左右は、図18に示
した従来と同様のリンク状の止め具94が、開閉パネル
2の下部に取付けた金具95とパネル支持部材3の結合
部3aに設けた金具96に両端をピン付けして取付けら
れ、左右の止め具94間には、操作バー97が取付けら
れている。
【0014】この構成において、図4のように開閉パネ
ル2が閉じた状態においては、開閉パネル2の上辺にお
いて、図1に示すように、気密材20のひれ20aが上
方に隣接するパネル1の下辺の気密材20の下面に弾性
的に接すると共に、室内側のひれ20aが上方の気密材
21の突片21aに当接して気水密性を保つ。図4に示
すように、開閉パネル2が閉じた状態においては、上下
のアーム10、13は起立した姿勢をとる。
【0015】この状態から操作バー97を把持して止め
具94を室外側にピン98を中心として回動させると、
開閉パネル2が枢着軸12を中心として回動することに
より、開閉パネル2の下端部が室外側にほぼ水平に押し
出され、これに伴い、上アーム10、下アーム13がそ
れぞれ軸9、15を中心として回動する。ここで、下ア
ーム13は上アーム10より長いため、これらのアーム
10、13の回動により、開閉パネル2の下部が室外側
に突き出され、図6のように開くが、リンク状の止め具
94が最大限に伸びた状態になると、より以上の回動が
阻まれ、開いた状態が保持される。
【0016】この開閉パネル2の開き動作の初期におい
ては、図1に示すように、枢着軸12が上アーム10の
先端において、軸9を回動中心とする円弧の軌跡を描き
ながら室外側に移動する。このため、開閉パネル2の上
辺と気密材20は、開き動作の初期においては、ほぼ軸
9を中心とする円弧の軌跡に沿って室外側にやや下がり
ながら、すなわち気密材21から離れながら移動する。
すなわち、この構成においては、開閉パネル2の気密材
20は、開閉パネル2の全周にわたり、開閉パネル2の
開き動作に伴い、室外側に移動する。
【0017】一方、図6の開いた姿勢から閉じ操作を行
えば、前記と反対の軌跡を描いて閉じるため、開閉パネ
ル2は前記開き動作の時の軌跡と同じ軌跡上を反対方向
に動きながら移動する。すなわち、開閉パネル2は、閉
じの際に、全周にわたり、室外側から室内側へ移動しな
がら、上辺においては、気密材20がやや上方に動きな
がら移動する。なお、開閉パネルの下辺の開閉時の移動
量は、上辺の移動量よりも大きく、移動速度が速くな
り、閉じ動作の終期において、下辺は上辺がほぼ閉じ位
置に収まった後に収まるため、下辺の閉じ終期の動きは
ほぼ水平となる。
【0018】このように、開閉パネル2の開放時には、
開閉パネル2全体が閉塞位置から室外方向への移動のみ
で開放され、パネル閉塞時には、閉塞動作に伴って開閉
パネル2全体が閉塞位置より室内側に入り込むことなく
閉塞する構成としたことにより、従来の蝶番91による
場合の開放時の開閉パネル2の上辺の上動がなく、気密
材20、21が強く摩擦することがなく、損傷が生じに
くくなり、また、気密材20の圧接摺動による開閉の困
難の問題も解消される。また、開閉の際には開閉パネル
2の気密材20が離れるため、気密材21に突片21a
を設けることができ、気水密性が向上する。また、気密
材20を大きくする必要がない。
【0019】図8は開閉パネル2を開閉位置にロックす
る装置の他の例を示すカーテンウォールの側面図であ
り、開閉パネル2の下部に取付けた金具23にピン24
によりロックバー25を取付け、該ロックバー25を、
無目26あるいは前記パネル支持部材3の結合部3aに
取付けた止め板27の孔27aに通し、止めバー25の
下面に間隔を有して複数個設けた切欠25a〜25cを
選択的に孔27aの下縁に係合させることにより、開閉
パネル2が異なる開き度合でロックされるように構成し
たものである。
【0020】図9は開閉パネル2のロック装置の別の例
を示す平面図であり、開閉パネル2の下部に取付けた金
具28にピン29により操作ロッド30を回動自在に取
付け、該操作ロッド30を、無目26に取付けた止め板
31の孔31aに通し、2点鎖線で示すように、操作ロ
ッド30を開閉パネル2に対して直角に向けて操作ロッ
ド30を押し引きすれば、開閉パネル2の開閉が可能で
あり、開閉パネル2を閉めて操作ロッド30を実線で示
すように横向きにして無目26に取付けた係止具32に
止めることにより、開閉パネル2が止められるようにし
たものである。
【0021】図10は本発明の他の実施例を示す開閉パ
ネル枢着部の側面図、図11(A)、(B)は開閉パネ
ル枢着軸の支持装置33をそれぞれ開閉パネル2の閉じ
状態、開き状態について示す斜視図、図12は該枢着軸
支持装置33を備えた開閉パネル2の側面図である。図
10〜図12において、支持装置33は、図2に示した
開閉パネル2の上部の左右に対応した各パネル支持部材
3の結合部3aにそれぞれ取付けられるものである。該
支持装置33は、ベース部材34の前記結合部3aにボ
ルト35、ナット36により取付け、該ベース部材34
の左右にコ字形のガイド溝37を設け、パネル取付け板
38の上端に取付けた枢着軸39の両端を直接、または
ローラを介して前記各ガイド溝37に沿って上下動自在
に嵌合し、パネル取付け板38の下部とベース部材34
の下部とをアーム40とピン41、42により回動自在
に連結してなるものである。図10に示すように、パネ
ル取付け板38に開閉パネル2がボルト43、ナット4
4により取付けられる。
【0022】このような枢着軸39をスライド方式とし
た場合においても、手動により開閉する構成としてもよ
いが、図12の例においては、空気圧または油圧シリン
ダからなる流体圧シリンダ46により開閉する装置につ
いて示している。すなわち、前記結合部3aに取付けた
ブラケット47と、開閉パネル2に取付けたブラケット
48に流体圧シリンダ49をピン付けすると共に、開閉
パネル2の下部に取付けた金具50とパネル支持部材3
の結合部3aに取付けた金具51との間にロープまたは
チェーン等の支持部材52を介装させたものである。
【0023】本実施例において、流体圧シリンダ46を
収縮した状態から伸長させると、図10に示すように、
枢着軸39がガイド溝37に沿って下方に移動し、上方
のパネル1の下辺から開閉パネル2の上辺が下方へ垂直
に、すなわちカーテンウォールの面内方向の移動により
離れていき、開閉パネル2が開放され、支持部材52が
最大に張った状態にまで開くことができる。流体圧シリ
ンダ46を収縮させると、これと反対に、枢着軸39が
ガイド溝37に沿って上方に動き、開閉パネル2が閉ま
った状態では、気密材20が気密材21に下方から上り
ながら当接する。
【0024】このように、該パネルの開放、閉塞動作に
伴って、該パネルの枢着軸39がカーテンウォール面内
方向に移動する構成とすることにより、気密材20の開
閉に伴う上動による強い摩擦やこれによる損傷の問題が
解消され、上部のパネル1の下辺に設ける気密材21の
室内側に突片21aを設けることができるから、前記実
施例と同様の効果をあげることできる。
【0025】図13は本発明のカーテンウォールの他の
実施例を示す平面図であり、本実施例は、パネル2の側
部に支持装置5を取付けたものである。本実施例におい
ては、枢着軸12が縦軸となり、このパネル2の側部の
枢着軸12を中心として開閉パネル2が回動して開閉さ
れるが、回動の方式が異なるだけであり、本実施例にお
いても、開閉パネル2は開放動作に伴って全周が室外側
に動き、閉じる際には全周が室内側へ動くことになる。
【0026】図13の実施例においては、開閉パネル2
の自重が開閉力として作用しないため、支持装置5の軸
部の摩擦力によって任意に開閉位置に開閉パネル2を保
持しておくことができる。
【0027】また、図13の実施例においては、閉塞状
態で開閉パネル2をロックする構造が前記各例のものと
相違している。すなわち本実施例のロック装置53は、
図14の側面図に示すように、パネル支持部材3の結合
部3aにロック部材54の受部55を構成するものであ
る。
【0028】このロック装置53を、図15(A)〜
(D)の斜視図と、図14のE−E断面図である図16
(A)と、開閉動作を説明する図16(B)の平面図に
より説明する。図15(A)、(B)の分解斜視図に示
すように、開閉パネル2のコーナー部近傍に設けた孔2
aには鍔aを有する円筒状の取付部材56を嵌合し、該
取付部材56のパネル2より室内側に突出した部分に設
けたおねじ溝bに、円筒状のナット57を螺合し締め付
けて取付部材56をパネル2に固定する。該取付部材5
6内には角孔cを有する円筒ピース58を回動自在に収
容する。59は前記ナット57に外嵌する保持部材であ
り、該保持部材59には前記ナット57に外嵌する大円
筒部dと、角孔eを有する結合ピース60を回動自在に
収容する小円筒fとを有する。
【0029】該ロック装置53は、室内側ハンドル61
と室外側ハンドル62とを備え、各ハンドル61、62
はそれぞれ角ロッド63、64に一体に結合し、ロック
部材54は、前記角ロッド63と、室内側ハンドル61
と、角ロッド63に外嵌固定され、先端gをテーパー状
に形成した円筒部材65とからなり、該円筒部材65の
外周にはロック用の突起hを設ける。図16(A)に示
すように、室外側ハンドル62と取付けた角ロッド64
は、パネル2に固定された取付部材56に収容された円
筒ピース57の角孔cに貫通し、保持部材59の小円筒
部f内に収容された結合ピース60の角孔eの半分の部
分に該角ロッド64の先端を嵌着する。また、室内側ハ
ンドル61の角ロッド63は、該結合ピース60の角孔
eに嵌着する。これにより、角ロッド63、64どうし
が結合ピース60により一体に結合される。
【0030】前記パネル支持部材3の結合部3aに設け
る受部55は、図15(C)の室外側から見た図および
図15(D)の斜視図に示すように、前記ロック部材5
4を嵌入するように入口iをテーパー状に形成した円形
孔jと、その孔jの奥に設けた円状のロック溝kと、孔
の入口iの左右両側に設けた前記突起h通過のために軸
方向に設けた溝mとからなる。
【0031】このロック装置において、図16(B)の
平面図に示すように、ハンドルを横向きにしている状態
においては、パネル2を閉じる際に、ロック部材54の
突起hが横向きとなっているので、パネル支持部材3の
受部55の入口の溝mを通してロック溝kに入れること
ができ、突起hがロック溝kに達した状態でハンドル6
1または62を回すことにより、突起hがロック溝kの
壁面に係止され、ロックされる。図14の側面図はハン
ドル61、62を垂直姿勢とすることにより、上下のロ
ック装置がロックされた状態を示す。パネル2を開ける
ときは、ハンドル61または62を水平に操作すること
により、突起hを溝mを通して離脱させ、ロックを解除
することができる。
【0032】このように、パネル支持部材3の結合部3
aをロック部材54の受部として用いることにより、コ
ンパクトなロック装置を構成でき、外観も向上する。
【0033】図17は本発明の他の実施例を示す側面
図、図18はそのF−F断面図であり、本実施例は、縦
辷り出し窓式に開閉パネル2を支持する構造をパネル支
持部材3と開閉パネル2との間で実現することにより、
パネル2の端部がカーテンウォールの面内方向に動くよ
うに構成したものである。
【0034】図17、図18において、66は左右のパ
ネル支持部材3の結合部3a間にボルト67、ナット6
8により両端を固定して架設したパネル支持枠であり、
このパネル支持部材はパネル2の上下に対応する部分に
それぞれ設けられる。69はパネル2の上下の室内側面
にそれぞれボルト70、ナット71により固定されるリ
ンク連結部材である。上下のパネル支持枠66はそれぞ
れガイド72を取付け、各ガイド72にはそれぞれ摺動
自在にスライダ73を収容する。
【0035】該スライダ73とパネル2の端部との間は
短いリンク74により相対回動自在に連結し、前記上下
のパネル支持枠66の一端側とパネル2のリンク連結部
材69の中間部との間は長いリンク75を介して連結
し、該長いリンク75と前記スライダ73との間をリン
ク76により相対回動自在に連結し、該リンク76のス
ライダ73との連結リベットと前記リンク74とを、一
端の連結部を長孔としたリンク77により相対回動自在
に連結する。上下のリンク連結部材69には、レバー7
8により回動されることにより、パネル支持部材66に
係止されてパネル2をロックするロック爪79を有す
る。
【0036】この構成において、レバー78によりロッ
ク爪69によるロックを解除し、パネル2を押し出す
と、リンク75が矢印rに示すように支点80を中心と
して回動し、これによりスライダ73はガイド72に沿
って移動し、パネル2のリンク74との連結部である枢
着軸12側端部は矢印Xの方向すなわちカーテンウォー
ルの面内方向に水平移動し、一方パネル2の他端側は矢
印Rで示すように、ほぼ円弧状に室外側に向けて動く。
パネル2を閉じる時には、パネル2の各両端は前記X、
Rの逆方向に移動する。
【0037】このように、パネル2の開閉に当たり、枢
着側はカーテンウォールの面内方向に移動するようにす
ることにより、前記実施例と同様の気密材20の損傷防
止、開閉の容易化、気水密性の向上、気密材のサイズの
抑制の効果が達成できる。また、本辷り出し構造は、パ
ネル支持枠66とリンク連結部材69をパネルの上下に
対向させるのではなく、パネル2の室内側に設け、これ
により開閉パネル2はその全周で隣接パネル1の辺と直
接対面させており、これにより、カーテンウォールとし
て開閉パネル2が固定パネルと同様な外観を呈するの
で、外観を損なうことがない。このような辷りだし構造
のものは、横辷り出し構造としても実現できる。
【0038】本発明を実施するにあたり、開閉パネル2
の開放に当たってパネル2の端部を室外方向に移動する
方向は、溝やカムに沿ってガイドする等の手段により、
カーテンウォールに対して垂直方向とするものではな
く、傾斜した方向とすることも可能である。その他本発
明を実施するに当たり、各部の詳細構造については種々
に変更、付加が可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1によれば、パネルの周囲が、パ
ネルの開放動作に伴って室外側に移動し、パネルの閉塞
動作に伴って室内側に移動する構成としたので、従来の
蝶番方式のもののように、開放に伴って枢着側端部が隣
接パネルの対向面に近接して気密材が強く摩擦すること
が防止され、開閉が容易になると共に、気密材の損傷が
起きにくくなる。また、気密材のサイズを大きくしてパ
ネル間隔を大とする必要がなく、パネル間の間隔の狭い
信頼性の高いカーテンウォールが提供できる。
【0040】請求項2によれば、該開閉パネルを、該パ
ネルの開放、閉塞動作に伴って、該パネルの枢着軸側端
部がカーテンウォールの面内方向に移動する構成とした
ので、気密材の摩擦防止の面で請求項1よりさらに優れ
た効果を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカーテンウォールの一実施例を示
す開閉パネルの枢着部の側面図である。
【図2】本実施例のカーテンウォールを室外側から見た
図である。
【図3】(A)、(B)は本実施例のパネル支持装置を
パネル閉塞状態、開放状態でそれぞれ示す斜視図であ
る。
【図4】本実施例のカーテンウォールを開閉パネルが閉
じた状態で示す側面図である。
【図5】本実施例のカーテンウォールを開閉パネルが閉
じた状態で示す平面図である。
【図6】本実施例のカーテンウォールを開閉パネルが開
いた状態で示す側面図である。
【図7】本実施例の開閉パネルの操作バーを示す平面図
である。
【図8】本発明において用いる開閉パネルのロック装置
の他の例を示す側面図である。
【図9】本発明において用いる開閉パネルのロック装置
の他の例を示す平面図である。
【図10】本発明によるカーテンウォールの他の実施例
を示す開閉パネルの枢着部の側面図である。
【図11】(A)、(B)は図10のパネル支持装置を
パネル閉塞状態、開放状態でそれぞれ示す斜視図であ
る。
【図12】本実施例のカーテンウォールを開閉パネルが
閉じた状態で示す側面図である。
【図13】本発明によるカーテンウォールの他の実施例
を示す平面図である。
【図14】図13のカーテンウォールの側面図である。
【図15】(A)、(B)は図13のカーテンウォール
のロック装置を組立段階を異ならせて示す分解斜視図、
(C)はパネル支持部材の結合部を室外側から見た図、
(D)はその斜視図である。
【図16】(A)は図14のE−E断面図、(B)は本
実施例のロック装置のレバーのロック解除状態を示す平
面図である。
【図17】本発明によるカーテンウォールの他の実施例
を示す側面断面図である。
【図18】図17の実施例のF−F断面図である。
【図19】従来のカーテンウォールを示す側面図であ
る。
【図20】図19のカーテンウォールの開閉パネルの枢
着部の構造を示す側面図である。
【符号の説明】
1:パネル、2:開閉パネル、3:パネル支持部材、3
a:結合部、4:結合装置、5:支持装置、12:枢着
軸、20、21:気密材、37:ガイド溝、39:枢着
軸、49:流体圧シリンダ、52:支持部材、54:ロ
ック部材、55:受部、61、62:ハンドル、66:
パネル支持枠、94:止め具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体から室外側に突設したパネル支持部材
    の室外側にパネルを設けて該パネル支持部材によりパネ
    ルを支持させ、該パネルを複数枚並べてカーテンウォー
    ルを構成し、該カーテンウォールを構成する複数枚のパ
    ネルの一部を開閉パネルとし、 該開閉パネルの周囲に、隣接パネルとの間の隙間を閉塞
    する気密材を取付け、 パネル開放時に、開放動作に伴って開閉パネル全体が閉
    塞位置から室外方向のみの移動で開放され、 パネル閉塞時には、閉塞動作に伴って開閉パネル全体が
    閉塞位置より室内側に入り込むことなく閉塞する構成と
    したことを特徴とするカーテンウォール。
  2. 【請求項2】躯体から室外側に突設したパネル支持部材
    の室外側にパネルを設けて該パネル支持部材によりパネ
    ルを支持させ、該パネルを複数枚並べてカーテンウォー
    ルを構成し、該カーテンウォールを構成する複数枚のパ
    ネルの一部を、パネルの室内側でかつパネルの1辺の近
    傍に設けた枢着軸を中心として回動することにより開閉
    される開閉パネルとし、 該開閉パネルの周囲に、隣接パネルとの間の隙間を閉塞
    する気密材を取付け、 該パネルの開放、閉塞動作に伴って、該パネルの枢着軸
    側端部がカーテンウォールの面内方向に移動しながらパ
    ネルが開閉される構成としたことを特徴とするカーテン
    ウォール。
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