JPH10184861A - 4輪駆動用変速機 - Google Patents

4輪駆動用変速機

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JPH10184861A
JPH10184861A JP34797296A JP34797296A JPH10184861A JP H10184861 A JPH10184861 A JP H10184861A JP 34797296 A JP34797296 A JP 34797296A JP 34797296 A JP34797296 A JP 34797296A JP H10184861 A JPH10184861 A JP H10184861A
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JP
Japan
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oil
transmission
storage chamber
chain
case
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Withdrawn
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JP34797296A
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English (en)
Inventor
Kunishige Hayashi
邦繁 林
Minoru Todo
穂 藤堂
Kazunori Ishikawa
和典 石川
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】変速装置内の回転部材によって油が攪拌(かく
はん)されるのを抑制する。 【解決手段】変速装置と、該変速装置を収容する第1の
収容室を形成する第1のケースと、トランスファ部と、
該トランスファ部を収容する第2の収容室を形成すると
ともに、前記第1の収容室と第2の収容室とを分離する
隔壁を備えた第2のケースと、前記第1の収容室と連通
させて第1のケースの下方に配設されたオイルパンとを
有する。前記隔壁には、変速装置の回転部材によって油
が攪拌されるのを防止することができる限界を示す攪拌
限界高さHL に形成され、第1の収容室内から第2の収
容室内に油を流入させるための通油孔61、及び前記第
2の収容室内から第1の収容室内に油を返還するための
返還孔65が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4輪駆動用変速機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、4輪駆動用変速機においては、エ
ンジンからのトルクを受けて所定の変速を行う変速装
置、該変速装置から出力されたトルクを前輪用と後輪用
とに分配するトランスファ、及び前輪用のトルクを前輪
の駆動軸に伝達するチェーン伝動機構を有する。そし
て、前記トランスファと前記チェーン伝動機構とを組み
合わせたトランスファ部を前記変速装置と一体的に連結
するとともに、前記変速装置を収容する変速装置室、チ
ェーン伝動機構を収容するチェーン室、及びトランスフ
ァを収容するトランスファ室をそれぞれ隣接させて配設
して、4輪駆動用変速機を小型化し、車両への搭載性を
向上させるようにしている。
【0003】また、前記変速装置ケースの下方にはオイ
ルパンが配設され、該オイルパン内の油を、共通のオイ
ルポンプによって前記変速装置及びトランスファ部に供
給し、変速装置及びトランスファ部を潤滑するようにし
ている(特開平4−175559号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の4輪駆動用変速機においては、極低温時において油
の粘性が高くなるので、前記変速装置及びトランスファ
部に供給された油がオイルパンに十分に還流せず、オイ
ルパン内の油のレベルが低下してしまう。また、車両
を、急発進させたり、登坂走行させたりする場合に、変
速装置室内の油が、慣性力、流動性の低下、傾斜等によ
ってチェーン室及びトランスファ室内に移動し、油がオ
イルパンに十分に還流せず、オイルパン内の油のレベル
が全体に低くなったり、前記オイルパン内において油面
が傾斜して特に前方部分の油のレベルが低くなったりし
てしまう。
【0005】そして、油のレベルが前記オイルパン内に
配設されたストレーナの吸込口より低くなると、エアー
の吸込みが発生してしまう。そこで、底の深いオイルパ
ンを使用してオイルパン内に十分な量の油を確保し、ス
トレーナにおいてエアーの吸込みが発生するのを防止す
ることが考えられるが、底の深いオイルパンを使用する
と、車両の地上高を確保することができなくなり、車両
への搭載性が低下してしまう。
【0006】これに対して、油の量をそのままにして底
の浅いオイルパンを使用することによって油のレベルを
高くしようとすると、高温時にオイルパンに還流される
油の量が多くなり、変速装置内の下方部に油が溜(た)
まってしまう。その結果、変速装置内の回転部材によっ
て油が攪拌(かくはん)され、油温が一層高くなり、ブ
リーザ吹きを発生させてしまう。
【0007】本発明は、前記従来の4輪駆動用変速機の
問題点を解決して、エアーの吸込みが発生するのを防止
することができ、車両への搭載性を向上させることがで
き、変速装置内の回転部材によって油が攪拌されるのを
抑制することができる4輪駆動用変速機を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の4
輪駆動用変速機においては、変速装置と、該変速装置を
収容する第1の収容室を形成する第1のケースと、前記
変速装置と隣接させて配設され、変速装置から出力され
たトルクを分配するトランスファ部と、該トランスファ
部を収容する第2の収容室を形成するとともに、前記第
1の収容室と第2の収容室とを分離する隔壁を備えた第
2のケースと、前記第1の収容室と連通させて第1のケ
ースの下方に配設されたオイルパンとを有する。
【0009】そして、前記隔壁には、変速装置の回転部
材によって油が攪拌されるのを防止することができる限
界を示す攪拌限界高さに形成され、第1の収容室内から
第2の収容室内に油を流入させるための通油孔、及び前
記第2の収容室内から第1の収容室内に油を返還するた
めの返還孔が形成される。本発明の他の4輪駆動用変速
機においては、さらに、前記隔壁は、通油孔の下部から
第1の収容室内に突出させて形成されたリブを備える。
【0010】本発明の更に他の4輪駆動用変速機におい
ては、さらに、前記第2の収容室には、前記トランスフ
ァ部によって分配されたトルクを伝達するためのチェー
ン、及び該チェーンの走行に伴って掻き上げられた油を
溜めるリザーバが配設され、該リザーバは、溜められた
油をわずかずつ流出させる絞り手段を備える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における4輪駆動用変速機のチェーン
室の断面図、図2は本発明の第1の実施の形態における
4輪駆動用変速機の第1の要部概略図、図3は本発明の
第1の実施の形態における4輪駆動用変速機の第2の要
部概略図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるチ
ェーンケースの側面図である。
【0012】図において、11は図示しないエンジンか
らのトルクを受けて所定の変速を行う変速装置、12は
該変速装置11の後方 (図2における右方) に配設され
たチェーン伝動機構、13は該チェーン伝動機構12の
更に後方に配設され、前記変速装置11及びチェーン伝
動機構12と連結されたトランスファであり、該トラン
スファ13とチェーン伝動機構12とを組み合わせるこ
とによってトランスファ部が構成される。そして、変速
装置11から出力されたトルクは、前記トランスファ1
3によって前輪用と後輪用とに分配され、前輪用のトル
クはチェーン伝動機構12によって図示しない前輪の駆
動軸に伝達される。また、前記変速装置11の下方に
は、変速装置11を収容する第1の収容室としての変速
装置室60と連通させて、変速装置11、チェーン伝動
機構12及びトランスファ13の各部材を潤滑するため
の油を溜めるオイルパン48が配設される。
【0013】前記トランスファ13はプラネタリギヤユ
ニット15及びビスカスカップリングCoを有し、プラ
ネタリギヤユニット15は、サンギヤS、ピニオンP
1、P2、リングギヤR及びキャリヤCRから成り、リ
ングギヤRから入力されたトルクを分配してサンギヤS
及びキャリヤCRから出力する。また、前記ビスカスカ
ップリングCoは、アウタ部材MO 、該アウタ部材MO
に取り付けられた図示しない複数の外側プレート、前記
アウタ部材MO と相対的に回転自在に配設されたインナ
部材MI 、及び該インナ部材MI に取り付けられた図示
しない複数の内側プレートを備えるとともに、前記アウ
タ部材MO とインナ部材MI との間に図示しないシリコ
ンオイルが充填(てん)され、各外側プレート及び内側
プレートとシリコンオイルとの剪(せん)断摩擦によっ
て、前記プラネタリギヤユニット15による差動を制限
する。なお、前記サンギヤSとインナ部材MI とが、ま
た、前記リングギヤRとアウタ部材MO とがそれぞれス
プライン連結される。
【0014】さらに、前記サンギヤSとスリーブ16と
が一体に形成され、キャリヤCRのキャリヤカバー14
と後輪出力軸18とがトランスファドラム21によっ
て、リングギヤRと変速装置11の出力軸17とが、前
記ビスカスカップリングCoのアウタ部材MO 及び連結
用フランジ22によってそれぞれ連結される。そして、
前記後輪出力軸18は図示しない後輪用ディファレンシ
ャル装置に連結され、後輪出力軸18に伝達されたトル
クは、後輪用ディファレンシャル装置によって図示しな
い左右の駆動輪に分配される。なお、93は前記キャリ
ヤカバー14とトランスファドラム21とを固定するた
めのスナップリング、96は摺(しゅう)動部材、97
はキャリヤボックスである。
【0015】また、前記変速装置11を包囲して第1の
ケースとしての変速装置ケース28が、該変速装置ケー
ス28の後方に、チェーン伝動機構12及びトランスフ
ァ13を包囲して第2のケースとしてのチェーン・トラ
ンスファケース30がそれぞれ配設され、該チェーン・
トランスファケース30は隔壁としてのチェーンケース
31、及びトランスファケース32を備える。
【0016】そして、前記後輪出力軸18は前端 (図3
における左端) に径大部94を備え、該径大部94の内
側に凹部35が形成される。また、該凹部35内におい
て、前記出力軸17の後端 (図3における右端) は、ベ
アリング36によって後輪出力軸18に対して回転自在
に支持され、さらに、後輪出力軸18と共に、ベアリン
グ37によってトランスファケース32に対して回転自
在に支持される。前記出力軸17は、前記チェーンケー
ス31に配設されたベアリング40によって、チェーン
ケース31に対して回転自在に支持される。
【0017】また、前記スリーブ16は、前端において
駆動側のスプロケット51が一体に形成され、該スプロ
ケット51は、ベアリング39によって前記出力軸17
に対して回転自在に支持される。ところで、前記サンギ
ヤSから出力されたトルクは、スリーブ16を介してチ
ェーン伝動機構12に伝達され、該チェーン伝動機構1
2を介して更に前輪出力軸43に伝達される。そのため
に、前記チェーン・トランスファケース30によってチ
ェーン室45及びトランスファ室47が形成され、チェ
ーン室45内に前記チェーン伝動機構12が、トランス
ファ室47内に前記トランスファ13がそれぞれ収容さ
れる。なお、チェーン室45及びトランスファ室47に
よって第2の収容室が構成される。そして、前記前輪出
力軸43は、ベアリング71によってチェーンケース3
1に対して回転自在に、ベアリング72によってトラン
スファケース32に対して回転自在にそれぞれ支持され
る。
【0018】前記チェーン伝動機構12は、前記スプロ
ケット51、前輪出力軸43と一体に形成された従動側
のスプロケット53及びチェーン55から成り、チェー
ン55はスプロケット51とスプロケット53との間に
張設される。したがって、スリーブ16を介してスプロ
ケット51に伝達されたトルクは、図1の矢印A方向に
走行させられるチェーン55を介してスプロケット53
に伝達され、更に前輪出力軸43に伝達される。なお、
該前輪出力軸43は図示しない前輪用ディファレンシャ
ル装置に連結され、前輪出力軸43に伝達されたトルク
は、前輪用ディファレンシャル装置によって左右の駆動
輪に分配される。
【0019】ところで、前記構成の4輪駆動用変速機に
おいては、極低温時において油の粘性が高くなり、前記
変速装置11及びトランスファ部に供給された油がオイ
ルパン48に十分に還流しないと、オイルパン48内の
油のレベルが低下してしまう。また、車両を、急発進さ
せたり、登坂走行させたりする場合に、変速装置室60
内の油が、慣性力、流動性の低下、傾斜等によってチェ
ーン室45内に移動すると、油がオイルパン48に十分
に還流せず、オイルパン48内の油のレベルが全体に低
くなったり、前記オイルパン48内において油面が傾斜
して特に前方部分の油のレベルが低くなったりしてしま
う。
【0020】そこで、底の浅いオイルパン48を使用
し、オイルパン48内の油のレベルを高くしている。し
たがって、極低温時において油の粘性が高くなって、前
記変速装置11及びトランスファ部に供給された油がオ
イルパン48に十分に還流しない場合でも、オイルパン
48内に配設された図示しないストレーナにおいてエア
ーの吸込みが発生するのを防止することができる。ま
た、オイルパン48の底が浅いだけ、車両の地上高を確
保することができ、車両への搭載性を向上させることが
できる。
【0021】ところが、この場合、高温時にオイルパン
48に還流される油の量が多くなり、変速装置11内の
下方部に油が溜まると、変速装置11内の回転部材によ
って油が攪拌され、油温が一層高くなり、ブリーザ吹き
を発生させてしまう。そこで、前記チェーンケース31
に、前記変速装置室60と前記チェーン室45内とを連
通する通油孔61が形成される。該通油孔61は、横方
向に延びる長溝形状を有し、変速装置11内の回転部材
によって油が攪拌されるのを防止することができる限界
を示す攪拌限界高さHL に形成される。なお、前記通油
孔61の下縁62が前記攪拌限界高さHL に設定され、
油のレベルが攪拌限界高さHLに達すると、変速装置室
60内の油が下縁62を乗り越えてチェーン室45内に
流入する。
【0022】したがって、変速装置室60内における油
のレベルが攪拌限界高さHL より高くならないので、変
速装置11内の回転部材によって油が攪拌されるのを防
止することができる。また、前記攪拌限界高さHL は、
十分な高さの箇所に設定されるので、常温時において車
両を、急発進させたり、登坂走行させたりしても、変速
装置室60内の油が、慣性力、流動性の低下、傾斜等に
よってチェーン室45内に移動することはない。
【0023】しかも、前記チェーンケース31における
少なくとも通油孔61の下部から、変速装置室60内に
リブ68が突出させて形成され、該リブ68が堰(せ
き)になる。したがって、変速装置室60内の油がチェ
ーン室45内に流入するのを確実に防止することができ
る。ところで、前記チェーン室45は、前記チェーン伝
動機構12を包囲するフィールドトラック形状を有し、
図1に示すように、傾斜させて形成される。したがっ
て、通油孔61を介してチェーン室45内に流入した油
は、チェーン室45内の下部に溜まるが、チェーン55
が図1の矢印A方向に走行させられるのに伴って、チェ
ーンケース31の下方傾斜部64に沿って掻(か)き上
げられる。この場合、チェーン室45内において、油の
攪拌が続けられると、油温が上昇し、油が劣化してしま
う。
【0024】そこで、前記チェーンケース31における
前記下方傾斜部64の上端近傍に、前記チェーン55に
隣接させて、変速装置室60内と前記チェーン室45内
とを連通する返還孔65が形成され、チェーン55によ
って掻き上げられた油は、返還孔65を介して変速装置
室60内に返還される。したがって、油がチェーン室4
5内に溜まることがなく、常に循環させられるので、油
温が上昇し、油が劣化するのを防止することができる。
【0025】ところで、前記返還孔65は通油孔61よ
り高い位置に形成されるとともに、開口面積が小さいの
で、通油孔61を介して変速装置室60内からチェーン
室45内に流入する油の量より、返還孔65を介してチ
ェーン室45内から変速装置室60内に返還される油の
量が少なくなってしまう。そのため、チェーン室45内
には油が溜まりやすく、チェーン55が高速で走行させ
られると、チェーン室45内における攪拌抵抗が大きく
なり、油温が上昇してしまう。
【0026】そこで、チェーン55が高速で走行させら
れても、チェーン室45内に溜まった油による攪拌抵抗
が大きくならず、油温が上昇するのを防止することがで
きる第2の実施の形態について説明する。図5は本発明
の第2の実施の形態における4輪駆動用変速機のチェー
ン室の断面図、図6は図5のX−X断面図、図7は図5
のY−Y断面図である。なお、第1の実施の形態と同じ
構造を有するものについては、同じ符号を付与すること
によってその説明を省略する。
【0027】この場合、チェーン室45の最上部に開口
78を、チェーン室45内の中央に油収容室72をそれ
ぞれ備えたリザーバ81が形成される。前記油収容室7
2は、チェーンケース31と区画壁70、71とによっ
て形成され、該区画壁70の下方には、絞り手段として
の油排出孔82が形成される。したがって、チェーン5
5が高速で走行させられたときに、チェーン室45の最
上部に掻き上げられた油は、前記開口78からリザーバ
81に流入し、リザーバ81内に溜められ、前記油排出
孔82からわずかずつチェーン室45内に排出される。
その結果、チェーン室45内に溜まる油が少なくなるの
で、チェーン室45内の油によって攪拌抵抗を小さくす
ることができ、油温が上昇するのを防止することができ
る。
【0028】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、4輪駆動用変速機においては、変速装置と、該変
速装置を収容する第1の収容室を形成する第1のケース
と、前記変速装置と隣接させて配設され、変速装置から
出力されたトルクを分配するトランスファ部と、該トラ
ンスファ部を収容する第2の収容室を形成するととも
に、前記第1の収容室と第2の収容室とを分離する隔壁
を備えた第2のケースと、前記第1の収容室と連通させ
て第1のケースの下方に配設されたオイルパンとを有す
る。
【0030】そして、前記隔壁には、変速装置の回転部
材によって油が攪拌されるのを防止することができる限
界を示す攪拌限界高さに形成され、第1の収容室内から
第2の収容室内に油を流入させるための通油孔、及び前
記第2の収容室内から第1の収容室内に油を返還するた
めの返還孔が形成される。この場合、第1の収容室内に
おける油のレベルが攪拌限界高さより高くならないの
で、変速装置内の回転部材によって油が攪拌されるのを
防止することができる。そして、前記攪拌限界高さは、
十分な高さの箇所に設定されるので、常温時において車
両を、急発進させたり、登坂走行させたりしても、第1
の収容室内の油が、慣性力、流動性の低下、傾斜等によ
って第2の収容室内に移動することはない。
【0031】また、第2の収容室内の油は、返還孔を介
して第1の収容室に返還されるので、油が第2の収容室
内に溜まることがなく、常に循環させられる。したがっ
て、油温が上昇し、油が劣化するのを防止することがで
きる。本発明の他の4輪駆動用変速機においては、さら
に、前記隔壁は、通油孔の下部から第1の収容室内に突
出させて形成されたリブを備える。
【0032】この場合、リブが堰になるので、第1の収
容室内の油が第2の収容室内に流入するのを確実に防止
することができる。本発明の更に他の4輪駆動用変速機
においては、さらに、前記第2の収容室には、前記トラ
ンスファ部によって分配されたトルクを伝達するための
チェーン、及び該チェーンの走行に伴って掻き上げられ
た油を溜めるリザーバが配設され、該リザーバは、溜め
られた油をわずかずつ流出させる絞り手段を備える。
【0033】この場合、第2の収容室内に溜まる油が少
なくなるので、第2の収容室内の油によって攪拌抵抗を
小さくすることができ、油温が上昇するのを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における4輪駆動用
変速機のチェーン室の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における4輪駆動用
変速機の第1の要部概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における4輪駆動用
変速機の第2の要部概略図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるチェーンケ
ースの側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における4輪駆動用
変速機のチェーン室の断面図である。
【図6】図5のX−X断面図である。
【図7】図5のY−Y断面図である。
【符号の説明】
11 変速装置 12 チェーン伝動機構 13 トランスファ 28 変速装置ケース 30 チェーン・トランスファケース 31 チェーンケース 32 トランスファケース 45 チェーン室 47 トランスファ室 48 オイルパン 55 チェーン 60 変速装置室 61 通油孔 65 返還孔 68 リブ 81 リザーバ 82 油排出孔 HL 攪拌限界高さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速装置と、該変速装置を収容する第1
    の収容室を形成する第1のケースと、前記変速装置と隣
    接させて配設され、変速装置から出力されたトルクを分
    配するトランスファ部と、該トランスファ部を収容する
    第2の収容室を形成するとともに、前記第1の収容室と
    第2の収容室とを分離する隔壁を備えた第2のケース
    と、前記第1の収容室と連通させて第1のケースの下方
    に配設されたオイルパンとを有するとともに、前記隔壁
    には、変速装置の回転部材によって油が攪拌されるのを
    防止することができる限界を示す攪拌限界高さに形成さ
    れ、第1の収容室内から第2の収容室内に油を流入させ
    るための通油孔、及び前記第2の収容室内から第1の収
    容室内に油を返還するための返還孔が形成されることを
    特徴とする4輪駆動用変速機。
  2. 【請求項2】 前記隔壁は、通油孔の下部から第1の収
    容室内に突出させて形成されたリブを備える請求項1に
    記載の4輪駆動用変速機。
  3. 【請求項3】 前記第2の収容室には、前記トランスフ
    ァ部によって分配されたトルクを伝達するためのチェー
    ン、及び該チェーンの走行に伴って掻き上げられた油を
    溜めるリザーバが配設され、該リザーバは、溜められた
    油をわずかずつ流出させる絞り手段を備える請求項1又
    は2に記載の4輪駆動用変速機。
JP34797296A 1996-12-26 1996-12-26 4輪駆動用変速機 Withdrawn JPH10184861A (ja)

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JP34797296A Withdrawn JPH10184861A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 4輪駆動用変速機

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JP (1) JPH10184861A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100402892C (zh) * 2004-09-16 2008-07-16 丰田自动车株式会社 用于变速器的润滑结构
JP2012241756A (ja) * 2011-05-17 2012-12-10 Honda Motor Co Ltd トランスミッションのオイル排出構造

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