JPH10184711A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH10184711A
JPH10184711A JP35970896A JP35970896A JPH10184711A JP H10184711 A JPH10184711 A JP H10184711A JP 35970896 A JP35970896 A JP 35970896A JP 35970896 A JP35970896 A JP 35970896A JP H10184711 A JPH10184711 A JP H10184711A
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JP
Japan
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support shaft
ringed
bearing device
parts
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP35970896A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Otsuki
隆一 大槻
Naoto Kimura
直人 木村
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なく高精度で寿命の長い軸受装置
を提供すること。 【解決手段】端縁が断面円弧形状の環状凹部14を有し
且つその中心線上に挿入穴15が形成された支持軸10
と、環状凹部14を覆って配置するとともに内周に環状
の円弧溝31を有する外輪30と、挿入穴15に挿入可
能な連結軸部22を有するとともに環状凹部14の直径
と同径で対向する端縁が断面円弧形状の環状凹部21を
有する連結輪20と、外輪30の円弧溝31と支持軸1
0及び連結輪20の環状凹部14,21との間にはまる
球体40とから軸受装置を構成することで、部品点数が
少なく部品の製造コストが低減される。また、軸受装置
の組立て工程が少なくなるので作業工数が減少し、安価
に提供できる。更に、組立て寸法誤差が減少し、軸受の
精度が向上する。その上、部品加工に圧造加工が採用で
きるので、部品の表面強度が増加し、軸受装置の寿命も
長い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受を構成する樹
脂製あるいは金属製の外輪と金属製の内輪との間に金属
製の球体を複数個介在させて内輪と外輪とが夫々独立し
て回転自在となる軸受で、特に、内輪が固定される支持
軸を有する軸受を簡単な構成で組立て可能にした部品か
らなる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外輪とこの外輪内にはまる内輪との間に
複数の球体を介在させて互いにこれら同一中心線回りを
回転自在な軸受は、従来から種々開発され使用されてお
り、その軸受を構成する部品はできるだけ少なくするこ
とが要望されている。特に、最近では、軸受の外輪が樹
脂製となっており、このようにすることで組立てコスト
の低減や軽量化が可能になっており、特に、軽荷重用と
しては、図5に示すように、内輪112とこれを支持す
る支持軸110とを一体に組合わせた軸受が多く使用さ
れている。これは図6に示すように、段付き形状の支持
軸110の一方を固定部材(図示せず)に固定する固定
部111とし、他方を軸受を構成する内輪112が固定
される取付け部113として、これに内輪112を貫入
し、この後、取付け部113の端面にスピニング加工を
施して支持軸110と内輪112とを一体連結する構造
である。この内輪112は外周に断面円弧形状の溝が形
成されてこの溝の中心線上で二分割された構造となって
おり、この構造は軸受の組立て上、不可欠な構成となっ
ている。
【0003】このような部品を用いて軸受を組立てる組
立て工程は図7に示してあり、これら軸受を構成する部
品があらかじめ部品加工工程150で加工されて後、最
初に支持軸と外輪との組合わせ工程151及び支持軸と
内輪との組合わせ工程154での一連の作業により、支
持軸110の取付け部113に外輪130と一方の内輪
112が組合わせられる。この時、この内輪112はこ
れに形成されている環状凹部114が外輪130の内周
面に形成されている環状の円弧溝131と同一位置とな
るように位置決めされている。続いて、球体の遊挿工程
152において、金属製の複数の球体140が前記円弧
溝131と環状凹部114との間に遊挿されるように外
輪130を軸方向に前後へ僅か移動調整することで、こ
れら球体140は円弧溝131と環状凹部114との間
にはまる。この後、支持軸と内輪との組合わせ工程15
3において、もう一方の内輪120を環状凹部121を
先にして取付け部113にはめ込み、支持軸110と内
輪112,120との組合わせが完了する。次に、支持
軸110の取付け部113の端面に形成されている円錐
穴116に対して端面加工工程155でこの端面を拡げ
るスピニング加工を施し、支持軸110と一対の内輪1
12,120とを一体連結することで軸受装置が完成し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして得られた軸受装置は、部品点数が多くなり、こ
の従来例の場合、最低5点の部品が必要で、これら部品
の加工精度も高くする必要があることから製造コストが
高くなっていた。また、このような部品を組合わせて軸
受装置を得るための組立て工程が多くなり、必然的に軸
受装置が高価になっていた。更に、このように部品点数
が多いと、夫々の部品の加工時の許容寸法によりこれら
部品の組合わせにおいて、この部品の許容寸法が累積さ
れて組立て寸法誤差が生じ易く、軸受の精度が悪くなっ
ている等の課題が生じている。
【0005】本発明の第1の目的は、このような課題を
解決するとともに高精度で寿命の長い軸受装置を提供す
ることであり、本発明の第2の目的は、支持軸と確実に
連結でき、しかも、隙間が生じることなく強固な内輪の
組合わせを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
固定部材1に固定される固定部11を一端に形成し、他
端にこの固定部11より大径で端縁が断面円弧形状の環
状凹部14を有し且つその中心線上に挿入穴15が形成
された支持軸10と、この支持軸10の回りに前記環状
凹部14を覆って配置するとともに前記環状凹部14の
外方位置の内周に環状の円弧溝31を有する外輪30
と、更に、前記挿入穴15に挿入可能な連結軸部22を
有するとともに前記支持軸10の環状凹部14の直径と
同径でこれに対向する端縁が断面円弧形状の環状凹部2
1を有する連結輪20と、これら外輪30の円弧溝31
と支持軸10及び連結輪20の環状凹部14,21との
間にはまる球体40とから構成された軸受装置を提供す
ることで達成される。本発明の第2の目的は、前記第1
の目的を達成する手段に加えて、連結輪20の連結軸部
22に挿入穴15に対して一体的に連結可能となる噛合
部23を形成し、支持軸10の挿入穴15に前記連結軸
部22が圧入される構成の軸受装置を提供することで達
成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図4に基づき説明する。図1において、10は固定部材
1に固定する固定部11を一端に有する金属製で円柱状
の支持軸であり、この支持軸10の中程には前記固定部
11より直径の大きい胴部12が形成されている。この
胴部12にはこれより更に直径の大きい円板状の支持部
13が一体に形成してあり、この支持部13の円周上の
端縁には断面が円弧状でこの半径が支持部13の延長面
上に位置する環状凹部14が形成されている。この支持
軸10の支持部13の中心線上には有底の挿入穴15が
穿設してあり、この挿入穴15と環状凹部14の軌跡円
の中心は同心となっている。
【0008】前記支持軸10の挿入穴15には前記環状
凹部14と同一直径の円周軌跡を有するもう一つの環状
凹部21を対向して配置した金属製の連結輪20の連結
軸部22が圧入してあり、これにより、互いの環状凹部
14,21を形成した端面は互いに当接している。ま
た、この前記支持部13と連結輪20の環状凹部14,
21の外方位置にはこれを覆う樹脂製の外輪30が設け
てあり、この外輪30の内周面には前記互いの環状凹部
14,21の接触位置における平面上に中心を有する円
弧溝31が形成されている。この円弧溝31と環状凹部
14,21との間には金属製の球体40が複数個遊嵌し
ており、この球体40を介して支持軸10及びこれと一
体になった連結輪20と外輪30とは互いに同一中心線
回りを回転可能になっている。
【0009】この軸受装置は図2に示すように、個々の
部品から構成されており、図4に示す工程により軸受装
置が組立てられる。次にこの軸受装置の組立てについて
をこれら図2及び図4により説明すると、あらかじめ部
品加工工程50で夫々の部品が加工された後、支持軸と
外輪との組合わせ工程51で支持軸10に外輪30を同
一中心線上となるように貫挿させる。この後、球体の遊
挿工程52で球体40を複数個環状凹部14と円弧溝3
1との間に外輪30を軸方向に移動調整しながら遊挿す
る。このようにして球体40が環状凹部14と円弧溝3
1との間に遊挿されてから、支持軸と連結輪との組合わ
せ工程53で連結輪30の連結軸部22を支持軸10の
挿入穴15に圧入する。これにより、支持軸10の支持
部13と連結輪20の環状凹部14,21は互いに接し
て断面半円形状の溝となるので、球体40はこれら溝内
を転動可能となる。
【0010】前記圧入作業において、連結軸部22の外
周面には図3に示すように、挿入穴15との間での連結
を強固にするために、噛合部23として円周方向に等間
隔で且つ軸方向に沿う縦溝が圧造成形で形成されてお
り、この縦溝の成形で縦溝の両側は僅か盛り上がってい
ることから、この連結軸部22は挿入穴15から抜ける
ことがない。また、この縦溝を形成することに変えて、
連結軸部22の周面にローレットを形成しても同様の効
果が得られる。
【0011】このようにして完成された軸受装置を図1
に示すように、固定部材1の取付け穴2へ挿入して固定
部11の端面をかしめるかあるいは固定部にナット(図
示せず)を螺合することにより固定部材1の所望の位置
に軸受装置を取り付けることができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、球体4
0を回転自在に支持するために支持軸10の支持部13
の端縁に断面円弧状の環状凹部14を円周に沿い形成
し、一方、この支持軸10に圧入される連結輪20の端
縁に前記環状凹部14に対向した環状凹部21を形成
し、外輪30の内周に円弧溝31を形成してこの中に複
数の球体40を遊挿して軸受装置を形成しているので、
従来に比べて部品点数が少なくなり、これら部品の製造
コストが低減される。また、このような部品を組合わせ
て軸受装置を得るための組立て工程が少なくなるととも
に軸受の内輪が支持軸と一体となるように端面を拡張す
る等の作業をなくし、圧入作業だけになるので、作業工
数が減少し、安価な軸受装置の提供ができる。更に、部
品点数を少なくすることにより、夫々の部品の組合わせ
における組立て寸法誤差が減少し、軸受の精度が向上す
る。その上、支持軸及び連結輪の加工は夫々圧造加工で
できるから、その部品の圧造加工時における素材の材料
の流れにより表面強度が増加し、均一な表面が得られる
ので、軸受装置の寿命も長い。しかも、支持軸の挿入穴
に圧入される連結軸部には一体的に強固に連結可能とな
る噛合部として、縦溝やローレットが施されているの
で、互いの連結が強固になる等の特有の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面正面図である。
【図2】本発明の構成要素を示す要部断面正面図であ
る。
【図3】図2の連結輪の連結軸部の拡大断面図である。
【図4】本発明に基づく組立て工程を示す概略工程図で
ある。
【図5】従来例を示す断面正面図である。
【図6】従来例の構成要素を示す要部断面拡大正面図で
ある。
【図7】従来例に基づく組立て工程を示す概略工程図で
ある。
【符号の説明】 1 固定部材 2 取付け穴 10 支持軸 11 固定部 12 胴部 13 支持部 14 環状凹部 15 挿入穴 20 連結輪 21 環状凹部 22 連結軸部 23 噛合部 30 外輪 31 円弧溝 40 球体 50 部品加工工程 51 支持軸と外輪との組合わせ工程 52 球体の遊挿工程 53 支持軸と連結輪との組合わせ工程

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材1に固定される固定部11を一
    端に形成し、他端にこの固定部11より大径で端縁が断
    面円弧形状の環状凹部14を有し且つその中心線上に挿
    入穴15が形成された支持軸10と、この支持軸10の
    回りに前記環状凹部14を覆って配置するとともに前記
    環状凹部14の外方位置の内周に環状の円弧溝31を有
    する外輪30と、更に、前記挿入穴15に挿入可能な連
    結軸部22を有するとともに前記支持軸10の環状凹部
    14の直径と同径でこれに対向する端縁が断面円弧形状
    の環状凹部21を有する連結輪20と、これら外輪30
    の円弧溝31と支持軸10及び連結輪20の環状凹部1
    4,21との間にはまる球体40とから構成されたこと
    を特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 連結輪の連結軸部は挿入穴15に対して
    一体的に連結可能となるよう形成された噛合部23を有
    し、支持軸10の挿入穴15に圧入される構成であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
JP35970896A 1996-12-20 1996-12-20 軸受装置 Pending JPH10184711A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012020861A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Shuichi Okabe ブリッジブレーカー装置
WO2017013920A1 (ja) * 2015-07-17 2017-01-26 Kyb株式会社 電動モータ

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