JPH10184499A - アイドルスピード制御弁 - Google Patents

アイドルスピード制御弁

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JPH10184499A
JPH10184499A JP8357239A JP35723996A JPH10184499A JP H10184499 A JPH10184499 A JP H10184499A JP 8357239 A JP8357239 A JP 8357239A JP 35723996 A JP35723996 A JP 35723996A JP H10184499 A JPH10184499 A JP H10184499A
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JP
Japan
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valve shaft
valve
engine
bypass passage
housing
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Pending
Application number
JP8357239A
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English (en)
Inventor
Hideki Kano
英樹 狩野
Shigetoshi Miyata
成敏 宮田
Hideyuki Sato
秀幸 佐藤
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの暖機状態に応じてバイパス通路内
を流れる空気量を確実に調整でき、かつ全体の構成を簡
素化できるようにする。 【解決手段】 ハウジング本体12の収容空間12A内
に、軸方向の突出長さが異なる複数の段差部を有する可
動ストッパ34と、エンジンの冷却水温に応じて可動ス
トッパ34を回動変位させるバイメタル37とを設け、
エンジンの暖機状態に応じて可動ストッパ34を回動変
位させることにより、各段差部のうちの1つを弁軸16
に突設した係合ピン33に当接可能な状態とする。これ
により、弁軸16の最大変位量を冷却水温に応じて制限
し、エンジンの暖機状態に応じてバイパス通路14Aの
流路面積を可変に調整できる。この場合、例えばエンジ
ンの暖機状態に応じてバイパス通路の流路面積を調整す
る絞り弁等を別個に設ける場合に比較して、全体の構成
を簡素化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジンのアイドル回転数を制御するのに好適に用いられ
るアイドルスピード制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンには無負荷運
転時のアイドル回転数を制御するアイドルスピード制御
弁が設けられている。
【0003】そこで、この種の従来技術によるアイドル
スピード制御弁を図11を参照して述べるに、図中、1
はスロットルボデーを示し、該スロットルボデー1はエ
ンジンの吸気通路(図示せず)の途中に配設され、スロ
ットルボデー1内にはエンジンの吸入空気量を可変に調
整するスロットルバルブ(図示せず)が設けられてい
る。また、スロットルボデー1には前記スロットルバル
ブをバイパスするようにスロットルバルブの前,後で前
記吸気通路を連通させるバイパス通路1Aが形成されて
いる。
【0004】2はスロットルボデー1に設けられたアイ
ドルスピード制御弁で、該アイドルスピード制御弁2
は、バイパス通路1Aの途中に臨むようにスロットルボ
デー1に設けられたハウジング3と、該ハウジング3内
に軸方向に変位可能に設けられ、ハウジング3の外部に
突出した一端側にポペット弁体4が固着された弁軸5
と、該弁軸5を軸方向に移動させるため、ハウジング3
内に設けられたリニア型アクチェータ(図示せず)とか
らなっている。
【0005】ここで、前記スロットルバルブを閉弁させ
るエンジンのアイドル運転時において、前記リニア型ア
クチュエータは外部から給電される制御信号の電流値等
に応じて弁軸5の変位量を調整することにより、バイパ
ス通路1Aの途中部位でポペット弁体4の開度が可変に
制御される。
【0006】この結果、バイパス通路1Aの流路面積が
変化し、該バイパス通路1Aを通じてエンジン本体のシ
リンダ内に供給される補助空気の流量が可変に制御され
ることにより、アイドル運転時のエンジン負荷等に応じ
てアイドル回転数が制御される。この場合、例えばエン
ジンのアイドル運転時にエアコン等を作動させると、エ
ンジンの負荷は増大する。しかし、アイドルスピード制
御弁2のポペット弁体4によりバイパス通路1Aの流路
面積を増大させれば、シリンダ内に供給される補助空気
量を増加させることができ、アイドル回転数をエンジン
の負荷に応じて増大させることにより、エンジンストー
ルを防止することができる。
【0007】6はアイドルスピード制御弁2よりも下流
側に位置してバイパス通路1Aの途中に設けられた絞り
弁で、該絞り弁6は、例えばエンジンの冷却水温に応じ
て変形するバイメタル(図示せず)等によってバイパス
通路1Aの流路面積を変化させる構成となっている。
【0008】このように構成される従来技術では、エン
ジンのアイドル運転時にアイドルスピード制御弁2を作
動させることにより、バイパス通路1Aを流通する補助
空気量の調整を行い、アイドル回転数をエアコンの駆動
等に応じて可変に制御するようにしている。
【0009】ところで、上述の如きアイドル回転数の制
御を行う場合に、例えばエンジンが始動直後で低温状態
にある場合と、車両の走行後にアイドル運転状態に移行
してエンジンが高温状態にある場合とでは、アイドル運
転状態を維持するために必要となる補助空気量が異な
り、通常、エンジンが高温状態にあるときには、低温状
態にあるときに比較して必要となる補助空気量は少な
い。
【0010】そこで、従来技術では、エンジンの暖機状
態に応じてバイパス通路1A内を流通する補助空気量を
絞り弁6によって適宜に調整し、エンジンのアイドル回
転数が必要以上に高くなるのを防止している。
【0011】この場合、絞り弁6はエンジンの暖機状態
に応じてバイパス通路1A内を流通する補助空気量の上
限を設定し、例えばエンジンの冷却水温が高温のときに
は絞り弁6がバイパス通路1Aの流路面積を小さくする
ことにより、アイドルスピード制御弁2の故障等により
ポペット弁体4が全開状態になった場合でも、必要量以
上の補助空気がバイパス通路1A内に流れるのを制限
し、アイドル回転数が過大となるのを抑えると共に、ア
イドル運転時の騒音や排気ガスの増大等を防止できるよ
うにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術では、エンジンの暖機状態に応じてバイパス通路1
A内を流通する補助空気量を確実にかつ安全に制御する
ため、アイドルスピード制御弁1とは別個に絞り弁6を
バイパス通路1Aの途中に設ける構成としているから、
部品点数が増加し、組立時の作業性が悪く成なる上に、
バイパス通路1Aの構造が複雑化し、スロットルボデー
1の製造に手間がかかるという問題がある。
【0013】また、アイドルスピード制御弁1よりも下
流側に絞り弁6を設ける構成であるから、補助空気量の
上限値が絞り弁6の開度によって決定されてしまい、こ
の上限値の範囲内で補助空気量を最大とするためには、
アイドルスピード制御弁1のポペット弁体4を最大開度
まで駆動する必要があり、補助空気量を制御するときの
応答性を向上できないという問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、エンジンの暖機状態に応じてバイパス通
路内を流れる空気量を安定して確実に調整でき、部品点
数を削減して全体の構成を簡素化できる上に、応答性や
信頼性を向上できるようにしたアイドルスピード制御弁
を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の発明は、エンジンのバイパス通路に臨
むように配設されるハウジングと、該ハウジング内に軸
方向に変位可能に設けられ、一端側に前記バイパス通路
を開閉する弁体が設けられた弁軸と、該弁軸の他端側に
位置して前記ハウジング内に設けられ、前記弁体により
バイパス通路の流路面積を可変に調整するため該弁軸を
軸方向に変位させる電磁アクチュエータと、前記ハウジ
ングと弁軸との間に設けられ、前記弁体の最大開度をエ
ンジンの暖機状態に応じて規制するため前記弁軸の最大
変位量を可変に調整する変位量調整手段とからなる構成
を採用している。
【0016】上記構成によれば、ハウジングと弁軸との
間に設けた変位量調整手段を介して弁軸の最大変位量を
調整することにより、エンジンの暖機状態に応じて弁体
の最大開度を調整でき、この状態で電磁アクチュエータ
により弁軸を介して弁体を移動させ、バイパス通路の流
路面積を可変に制御することができる。そして、電磁ア
クチュエータは変位量調整手段による弁軸の最大変位量
の範囲内で弁軸を軸方向に変位させることができ、例え
ばエンジンの暖機運転時に弁軸を電磁アクチュエータで
余分に駆動してしまう不具合を防止できる。
【0017】また、請求項2の発明は、前記変位量調整
手段は、エンジンの冷却水温に応じて変形する感温性部
材と、該感温性部材の変形に追従して移動し、前記弁軸
の最大変位量を少なくとも2段階で変化させる可動スト
ッパとから構成したことにある。
【0018】上記構成によれば、エンジンの暖機状態に
応じて冷却水温が変化すると、この冷却水温の変化に応
じて感温性部材が変形し、この感温性部材の変形に追従
して可動ストッパが移動することにより、弁軸の最大変
位量を変化させることができる。
【0019】さらに、請求項3の発明は、前記弁軸には
径方向に突出する突起を設け、前記可動ストッパは互い
に異なる高さをもった複数の段差部を有し、前記感温性
部材の変形に追従して前記弁軸の外周側を回動すること
により、前記弁軸の最大変位量を調整するときには前記
各段差部のうちいずれか1つの段差部に前記弁軸の突起
を当接させる構成としたことにある。
【0020】上記構成によれば、冷却水温の変化に応じ
て感温性部材が変形すると、可動ストッパが弁軸の外周
側を回動することにより、弁軸に設けられた突起に対し
て可動ストッパの各段差部が移動していく。これによ
り、弁軸の突起は可動ストッパの各段差部のうちのいず
れか1つに確実に対向し、この対向した段差部に当接す
ることにより、エンジンの暖機状態に応じて確実に弁体
の最大開度を調整することができる。
【0021】また、請求項4の発明は、前記電磁アクチ
ュエータは、外部からの給電により回転駆動される電動
モータと、該電動モータの回転を前記弁軸の軸方向変位
に変換する変換手段とからなり、該変換手段は、内周側
に雌ねじが形成された筒状のロータと、該ロータの雌ね
じに螺合するように前記弁軸の他端側に形成された雄ね
じとからなるねじ送り機構によって構成したことにあ
る。
【0022】上記構成によれば、電動モータを作動させ
てロータを回転させることにより、該ロータの雌ねじに
雄ねじを螺合させた弁軸が軸方向にねじ送りされ、該弁
軸の一端側に設けられた弁体によってバイパス通路の流
路面積を可変に調整することができる。この場合、バイ
パス通路に対する弁体の開度は弁軸のねじ送りによって
細かく調整できるから、バイパス通路の流路面積を精度
良く調整することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0024】まず、図1ないし図6は本発明による第1
の実施例を示している。
【0025】図において、11はアイドルスピード制御
弁の外殻をなすハウジングを示し、該ハウジング11
は、アルミニウム等により全体として段付き円筒状に形
成され、後述の変位量調整機構32を収容する収容空間
12Aが設けられたハウジング本体12と、該ハウジン
グ本体12に一体的に取付けられ、後述のステッピング
モータ19を囲繞する樹脂モールド部13とから大略構
成されている。
【0026】ここで、ハウジング本体12は、軸方向の
一端側がエンジンのスロットルボデー14に形成された
バイパス通路14Aに臨む開口部12Bとなり、該開口
部12Bは円板状の蓋体15によって施蓋されている。
一方、ハウジング本体12の他端側には、蓋体15との
間でハウジング12内に収容空間12Aを画成する隔壁
部12Cが設けられ、該隔壁部12Cの中心部には後述
の弁軸16が遊挿される透孔12Dが穿設されている。
また、ハウジング本体12の他端側外周には軸方向に突
出する環状の嵌合突部12Eが一体形成され、該嵌合突
部12Eには樹脂モールド部13が気密に嵌合固着され
ている。
【0027】16はハウジング11内に軸方向に移動可
能に設けられた弁軸を示し、該弁軸16は、軸方向の中
間部に位置する円柱状部16Aと、バイパス通路14A
内に突出した一端側から円柱状部16Aまでの間に位置
する断面D型のDカット部16Bと、樹脂モールド部1
3側に伸長した他端側から円柱状部16Aまでの間に位
置する雄ねじ部16Cとからなっている。
【0028】ここで、弁軸16のDカット部16Bは、
蓋体15の中心部に穿設された断面D型の軸摺動穴15
Aに摺動可能に挿嵌され、弁軸16の雄ねじ部16C
は、後述するロータ20に螺設された雌ねじ部20Aに
螺入されている。そして、弁軸16は、ステッピングモ
ータ19によってロータ20を回転させることにより、
該ロータ20の雌ねじ部20Aに螺入された雄ねじ部1
6Cがねじ送りされ、このときに、Dカット部16Bと
蓋体15の軸摺動穴15Aとの嵌合によって回転が規制
された状態で、軸方向に移動する構成となっている。
【0029】17はバイパス通路14A内に突出した弁
軸16の一端側に固着された弁体としてのポペット弁体
で、該ポペット弁体17は、例えばPPS樹脂(ポリフ
ェニレンサルファイド)等の耐摩耗性樹脂材料によりほ
ぼ円錐台状に形成され、バイパス通路14Aの弁座14
Bに離着座することにより、該バイパス通路14A内を
流れる補助空気の流量を調整するものである。
【0030】18は弁軸16を軸方向に変位させるため
にハウジング11内に設けられた電磁アクチュエータ
で、該電磁アクチュエータ18は電動モータとしてのス
テッピングモータ19と後述の変換手段とから構成され
ている。そして、ステッピングモータ19は後述するロ
ータ20、永久磁石23、第1,第2のヨーク24,2
5および第1,第2のコイル26,29等からなり、樹
脂モールド部13によって囲繞された状態でハウジング
本体12の他端側に配設されている。
【0031】20はハウジング11内に回転可能に設け
られたロータで、該ロータ20は軸方向の一端側が軸受
21を介してハウジング本体12に回転可能に支持さ
れ、他端側が軸受22を介して樹脂モールド部13に回
転可能に支持されている。そして、ロータ20は、例え
ば硬質樹脂材料によって段付き円筒状に形成され、その
内周側には弁軸16の軸中心と同心に雌ねじ部20Aが
螺設されている。
【0032】ここで、ロータ20の雌ねじ部20Aは弁
軸16の雄ねじ部16Cと共に変換手段を構成し、雌ね
じ部20Aに螺入した雄ねじ部16Cはロータ20の回
転に応じて弁軸16と共に軸方向に変位する。そして、
ロータ20から弁軸16に伝えられる回転は、前記Dカ
ット部16Bと蓋体15の軸摺動穴15Aとの間で規制
され、弁軸16はロータ20の回転角に応じて軸方向へ
と変位する。
【0033】23はロータ20の外周側に嵌合固着され
た永久磁石を示し、該永久磁石23は、第1のヨーク2
4および第2のヨーク25から発生する磁力の作用でロ
ータ20を回転させるものである。
【0034】24,25は永久磁石23の外周側に位置
して樹脂モールド部13内に一体的に固着された第1,
第2のヨークで、該第1のヨーク24と第2のヨーク2
5とは軸方向で対をなし、それぞれ複数個設けられてい
る。
【0035】26はコイルボビン27に巻回された状態
で第1の各ヨーク24内にそれぞれ収容された複数の第
1のコイルを示し、該第1の各コイル26の先端は、樹
脂モールド部13の雌ソケット13A内に突設された端
子ピン28Aに接続されている。29はコイルボビン3
0に巻回された状態で第2の各ヨーク25内にそれぞれ
収容された複数の第2のコイルを示し、該第2の各コイ
ル29の先端は、樹脂モールド部13の雌ソケット13
A内に突設された端子ピン28Bに接続されている。
【0036】そして、該第1,第2の各コイル26,2
9は、コントロールユニット(図示せず)からエンジン
のアイドル運転時等においてその負荷状態に応じた制御
信号(パルス信号)が印加されることにより、この制御
信号に応じた磁束を第1,第2の各ヨーク24,25に
発生させる。これにより、永久磁石23がロータ20を
伴って回転し、該ロータ20の雌ねじ部20Aに雄ねじ
部16Cを螺入させた弁軸16が、ねじ送り動作によっ
て軸方向に変位する。
【0037】31はハウジング本体12の収容空間12
A内に配設された伝熱性の通路部材で、該通路部材31
は熱伝導性の高い金属材料により段付き円筒状に形成さ
れ、ハウジング本体12の内周面に液密に嵌合した状態
で、隔壁部12Cと蓋体15との間に位置決めされてい
る。そして、通路部材31の外周側には全周に亘って環
状の冷却水通路31Aが形成され、該冷却水通路31A
内には、接続パイプを介してエンジン(いずれも図示せ
ず)の冷却水が流通する構成となっている。また、通路
部材31の内周側には、後述の可動ストッパ34を回転
可能に保持する環状の凹陥部31Bが形成されている。
【0038】32は弁軸16の変位量を調整するために
ハウジング本体12の収容空間12A内に配設された変
位量調整機構で、該変位量調整機構32は、弁軸16の
径方向に突出した後述の係合ピン33と、該係合ピン3
3に係合することにより弁軸16の移動を規制する可動
ストッパ34と、該可動ストッパ34を回動変位させる
バイメタル37とからなっている。
【0039】33は弁軸16に設けられた突起としての
係合ピンで、該係合ピン33は、弁軸16の円柱状部1
6Aに径方向に貫通するように嵌着され、弁軸16と共
に軸方向に変位するものである。
【0040】34は係合ピン33に係合または当接する
ことにより弁軸16の変位量を制限する可動ストッパ
で、該可動ストッパ34は図2に示すように、弁軸16
の円柱状部16Aが摺動可能に挿通される軸挿通穴35
Aが中心部に設けられた円板部35と、該円板部35か
ら軸方向に突設された一対の段差突起36,36とから
構成されている。そして、可動ストッパ34は、円板部
35の軸挿通穴35Aに弁軸16を挿通した状態で、円
板部35の外周側が通路部材31の凹陥部31Bとハウ
ジング本体12の隔壁12Cとの間に回転可能に保持さ
れる。
【0041】ここで、各段差突起36は、円板部35か
らの突出長さが異なる複数の段差部36A,36B,3
6C,36D,36Eが周方向に連続する螺旋階段状に
形成され、円板部35の軸中心に対して互いに点対称と
なるように配設されている。そして、円板部35の軸挿
通穴35A内に弁軸16の円柱状部16Aを挿通した状
態では、円柱状部16Aに固着された係合ピン33の両
端部が、円板部35または段差突起36の各段差部36
A〜36Eのうちのいずれかと軸方向で対向して当接可
能な状態となり、例えば係合ピン33が円板部35に当
接するとき(図3の状態)にはポペット弁体17の最大
開度が最も大きくなり、段差突起36の段差部36Eに
当接するとき(図5の状態)にはポペット弁体17の最
大開度が最も小さくなる。
【0042】37は通路部材31の内周側に位置してハ
ウジング本体12の収容空間12A内に設けられた感温
性部材としてのバイメタルを示し、該バイメタル37は
全体としてコイル状に成形され、その一端側が通路部材
31の内周面に設けられた溝部31Cに係止され、他端
側が可動ストッパ34に形成された係合溝34Aに係止
されている。そして、該バイメタル37は通路部材31
の冷却水通路31A内を流れるエンジンの冷却水温に応
じて膨張または収縮することにより、弁軸16を中心と
して可動ストッパ34を回動変位させる。
【0043】この場合、例えば冷却水温が低いときに
は、可動ストッパ34は図1および図3に示す初期位置
に保持され、この状態でポペット弁体17を大きく開弁
させるときには、可動ストッパ34の円板部35に係合
ピン33が当接して最大開度が規制される。一方、冷却
水温の上昇に応じてバイメタル37が膨張すると、可動
ストッパ34は図3中の矢印A方向に回動変位し、段差
突起36の各段差部36A〜36Eが段階的に係合ピン
33に当接可能な位置をとり、冷却水温が最高温に達し
たときには、図4および図5に示すように段差部36E
が係合ピン33に当接可能な位置をとる構成となってい
る。
【0044】さらに、38はポペット弁体17と蓋体1
5との間に縮装された圧縮ばねで、該圧縮ばね38はポ
ペット弁体17を閉弁方向に常時付勢するものである。
【0045】本実施例によるアイドルスピード制御弁は
上述の如き構成を有するもので、以下、その作動につい
て説明する。
【0046】まず、エンジンが始動してアイドル運転状
態に移行すると、コントロールユニットはエンジンの運
転状態に応じてステッピングモータ19の第1,第2の
各コイル26,29に制御信号を印加する。これによ
り、第1,第2の各ヨーク24,25に制御信号に応じ
た磁束が発生し、永久磁石23がロータ20を伴って回
転することにより、該ロータ20の雌ねじ部20Aに雄
ねじ部16Cを螺入させた弁軸16が、ねじ送り動作に
よって軸方向に変位する。そして、このアイドル運転時
には、弁軸16は図1に示すポペット弁体17が最大開
度となる位置と、図4に示すポペット弁体17が最小開
度となる位置との間で軸方向に変位し、ポペット弁体1
7によってバイパス通路14Aの流路面積を可変に調整
する。
【0047】ここで、冷却水通路31Aを流れる冷却水
温が低い場合には、バイメタル37は縮小状態にあり、
可動ストッパ34は図1および図3に示す初期位置に保
持されるから、弁軸16は係合ピン33が可動ストッパ
34の円板部35に当接する位置まで最大変位可能とな
る。これにより、バイパス通路14Aの流路面積が増大
して補助空気量が増大し、低温時にあっても安定したア
イドル運転状態を保つことができる。
【0048】そして、エンジンが暖機状態となって冷却
水通路31Aを流れる冷却水温が上昇していくと、バイ
メタル37は冷却水温に応じて除々に膨張し、弁軸16
を中心として可動ストッパ34を図3中の矢印A方向に
回動変位させる。これにより、可動ストッパ34の段差
突起36を構成する各段差部36A〜36Eが、順次係
合ピン33に当接可能な位置をとる。従って、ステッピ
ングモータ19により弁軸16を開弁方向(矢印B方
向)に大きく変位させたときには、可動ストッパ34の
各段差部36A〜36Eのうちいずれかに係合ピン33
が当接し、この状態で弁軸16の最大変位量が冷却水温
に応じて可変に調整されるから、過剰な補助空気がバイ
パス通路14Aを流れる不具合を確実に防止することが
できる。
【0049】このように、弁軸16の最大変位量は可動
ストッパ34の円板部35および段差突起36により、
例えば6段階で調整され、ポペット弁体17の最大開度
がこれに応じて変化することにより、バイパス通路14
Aの最大流路面積も冷却水温に応じて6段階に調整さ
れ、エンジンの暖機状態に応じて安定したアイドル運転
状態を保つことができる。
【0050】ここで、例えばエンジンの高温時にステッ
ピングモータ19に脱調等の故障が生じ、弁軸16が開
弁方向に過剰に変位しようとしたとしても、図4および
図5に示すように弁軸16の係合ピン33が可動ストッ
パ34の段差部36Eに当接することにより、弁軸16
のそれ以上の変位を確実に制限することができる。従っ
て、バイパス通路14Aを流れる許容最大補助空気量を
冷却水温に応じて調整でき、高温状態での安定したアイ
ドル運転状態を保つことができる。
【0051】このように、エンジンの冷却水温に応じて
変形するバイメタル37によって可動ストッパ34が弁
軸16を中心として回動変位し、該可動ストッパ34の
各段差部36A〜36Eのいずれかに弁軸16の係合ピ
ン33が冷却水温に応じて当接可能とする構成としたか
ら、バイパス通路14Aを流れる許容最大補助空気量を
エンジンの冷却水温に応じて調整でき、エンジンの暖機
状態に応じた安定したアイドル運転状態を確保すること
ができる。
【0052】また、弁軸16の変位量調整機構32をア
イドルスピード制御弁のハウジング11内に一体的に設
けることにより、従来技術による絞り弁6のように、バ
イパス通路内にアイドルスピード制御弁とは別個の弁手
段を設ける必要がなくなる。これにより、当該アイドル
スピード制御弁やスロットルボデー14等の構成を簡素
化することができ、かつバイパス通路14Aを短縮し、
全体をコンパクトに形成することができる。
【0053】しかも、ステッピングモータ19によって
弁軸16を開弁方向に変位させるときには、変位量調整
機構32により、冷却水温に応じて弁軸16の最大変位
量を制限し、バイパス通路14Aを流れる最大補助空気
量を調整する構成としたから、図6に示すように、ステ
ッピングモータ19に印加する制御信号のパルス数Cに
対し、バイパス通路14A内を流れる補助空気量Qを特
性線39Aに沿って可変に制御することができる。
【0054】即ち、従来技術によるアイドルスピード制
御弁2のリニア型アクチュエータとして、仮にステッピ
ングモータを用いた場合、例えば絞り弁6(図11参
照)によってバイパス通路1A内を流通する最大補助空
気量(l/min)を図6中の空気量Q1に制限する
と、従来技術のアイドルスピード制御弁2では補助空気
量Qを空気量Q1まで増大させるときに、特性線39B
で示すように前記ステッピングモータに対してパルス数
C2分の制御信号を印加する必要がある。
【0055】これに対し、本実施例の場合には、例えば
ステッピングモータ19にパルス数C1の制御信号を印
加することにより、補助空気量Qを空気量Q1まで迅速
に増大させることができ、従来技術に比較して補助空気
量Qを制御するときの応答性を向上できる。
【0056】また、従来技術ではステッピングモータに
パルス数C2の制御信号を印加した場合でも、補助空気
量Qが空気量Q1に制限されてしまうのに比較して、本
実施例の場合には、ステッピングモータ19にパルス数
C2の制御信号を印加することにより、補助空気量Qを
空気量Q2まで増大させることが可能となる。これによ
り、バイパス通路14Aを流れる最大補助空気量の調整
を広範囲で行うことができ、エンジンの暖機状態に応じ
た最大補助空気量の調整を精度良く行うことができる。
【0057】次に、図7および図8は本発明による第2
の実施例を示し、本実施例の特徴は第1の実施例による
コイル状のバイメタル37に代えて後述する渦巻き状の
バイメタル48を用いた点にある。なお、本実施例では
上述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0058】図において、41は本実施例によるハウジ
ングを示し、該ハウジング41は第1の実施例によるハ
ウジング11とほぼ同様に、後述のハウジング本体42
と、該ハウジング本体42に一体的に取付けられ、電磁
アクチュエータ18を囲繞する樹脂モールド部13とか
ら大略構成されているものの、ハウジング本体42はそ
の軸方向寸法が短縮されている。
【0059】42はハウジング本体を示し、該ハウジン
グ本体42は、前記第1の実施例によるハウジング本体
12と同様に、収容空間42Aと、蓋体15によって施
蓋された開口部42Bと、蓋体15との間で収容空間4
2Aを画成する隔壁部42Cと、該隔壁部42Cの中心
部に穿設された透孔42Dと、樹脂モールド部13が嵌
合固着された嵌合突部42Eとからなっている。
【0060】43はハウジング本体42の収容空間42
A内に液密に嵌合した円筒状の通路部材で、該通路部材
43の外周側には全周に亘って環状の冷却水通路43A
が形成されている。
【0061】44は弁軸16の変位量を調整するため、
ハウジング本体42の収容空間42A内に設けられた変
位量調整機構を示し、該変位量調整機構44は、弁軸1
6に突設された係合ピン33と、後述の可動ストッパ4
5と、該可動ストッパ45を回動変位させるバイメタル
48とからなっている。
【0062】45は係合ピン33に当接することにより
弁軸16の変位量を制限する可動ストッパで、該可動ス
トッパ45は、前記第1の実施例による可動ストッパ3
4とほぼ同様に、中心部に軸挿通穴46Aが穿設された
円板部46と、該円板部46から軸方向に突設された一
対の段差突起47,47とから構成されている。ここ
で、各段差突起47は図8に示すように、円板部46か
らの突出長さが異なる複数の段差部47A,47B,4
7Cが周方向に連続する螺旋階段状に形成され、円板部
46の軸中心に対して互いに点対称となるように配設さ
れている。
【0063】48は第1の実施例によるバイメタル37
に代えて本実施例に適用される感温性部材としてのバイ
メタルを示し、該バイメタル48は全体として渦巻き状
に成形され、その一端側がハウジング本体42の内周面
に係止され、他端側が可動ストッパ45に係止されてい
る。そして、該バイメタル48は通路部材43の冷却水
通路43A内を流れるエンジンの冷却水温に応じて膨張
または収縮することにより、弁軸16を中心として可動
ストッパ45を回動変位させる。
【0064】この場合、例えば冷却水温が低いときに
は、可動ストッパ45は図7および図8に示す初期位置
に保持され、この状態でポペット弁体17を大きく開弁
させるときには、可動ストッパ45の円板部46に係合
ピン33が当接して最大開度が規制される。一方、冷却
水温の上昇に応じてバイメタル48が膨張すると、可動
ストッパ45は図8中の矢印D方向に回動変位し、段差
突起47の各段差部47A〜47Cが段階的に係合ピン
33に当接可能な位置をとり、冷却水温が最高温に達し
たときには段差部47Cに係合ピン33が当接可能な位
置をとる構成となっている。
【0065】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、その基本的作動については上述した第1の実施例と
格別差異はない。
【0066】然るに、本実施例によれば、感温性部材と
してのバイメタル48を渦巻き状に成形した分だけ、ハ
ウジング本体42の軸方向寸法を短縮化することがで
き、アイドルスピード制御弁全体をコンパクトに形成す
ることができる。
【0067】次に、図9および図10は本発明による第
3の実施例を示している。なお、本実施例では前記各実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0068】図において、51は本実施例によるハウジ
ングを示し、該ハウジング51は前記第2の実施例によ
るハウジング41とほぼ同様に、後述のハウジング本体
52と、該ハウジング本体52に一体的に取付けられ、
電磁アクチュエータ18を囲繞する樹脂モールド部13
とから大略構成されているものの、ハウジング本体52
はその軸方向寸法が第2の実施例によるハウジング本体
42よりもさらに短縮されている。
【0069】52はハウジング本体を示し、該ハウジン
グ本体52は、前記第2の実施例によるハウジング本体
42と同様に、収容空間52Aと、蓋体15によって施
蓋された開口部52Bと、蓋体15との間で収容空間5
2Aを画成する隔壁部52Cと、該隔壁部52Cの中心
部に穿設された透孔52Dと、樹脂モールド部13が嵌
合固着された嵌合突部52Eとからなり、かつ収容空間
52Aの近傍には冷却水通路52Fが形成されている。
【0070】53はハウジング本体52の収容空間52
A内に配設された本実施例による変位量調整機構を示
し、該変位量調整機構53は、弁軸16に突設された係
合ピン33と、後述の可動ストッパ54と、該可動スト
ッパ54を収容空間52A内で変位させる可撓板55と
からなっている。
【0071】54は係合ピン33に当接することにより
弁軸16の変位量を制限する可動ストッパで、該可動ス
トッパ54は図10中に実線および二点鎖線で示すよう
に、全体としてほぼ立方体状のブロック体として形成さ
れ、係合ピン33から離脱することにより弁軸16の軸
方向変位を許す離脱位置(実線の位置)と、係合ピン3
3に当接することにより弁軸16の軸方向変位を規制す
る当接位置(二点鎖線の位置)との間で変位するもので
ある。
【0072】55は可動ストッパ54を当接位置と離脱
位置との間で変位させる感温性部材としての可撓板を示
し、該可撓板55は板状の形状記憶合金からなり、その
一端側が冷却水通路52Fの近傍に位置してハウジング
本体52の内周面に固定され、他端側が可動ストッパ5
4に固定されている。そして、該可撓板55は冷却水通
路52F内を流れるエンジンの冷却水温に応じて変形す
ることにより、可動ストッパ54を当接位置と離脱位置
との間で変位させる。
【0073】この場合、例えば冷却水温が低いときに
は、可動ストッパ54は離脱位置に保持され、係合ピン
33がハウジング本体52の隔壁部52Cに当接するま
で弁軸16の軸方向変位を許す。これにより、バイパス
通路14Aの流路面積が増大し、低温時におけるアイド
ル運転状態を保つのに十分な補助空気量を得ることがで
きる。
【0074】一方、冷却水温が上昇すると、図10中に
二点鎖線で示すように可撓板55が変形するのに伴って
可動ストッパ54が当接位置に変位する。これにより、
可動ストッパ55が係合ピン33に当接可能な位置をと
り、弁軸16の最大変位量を冷却水温に応じて調整で
き、エンジンの暖機状態に応じて安定したアイドル運転
状態を保つことができる。
【0075】本実施形態は上述の如き構成を有するもの
で、その基本的作動については上述した各実施例と格別
差異はない。
【0076】然るに、本実施例によれば、可動ストッパ
54をブロック体として形成することにより、ハウジン
グ本体52の軸方向寸法を一層短縮化することができ、
アイドルスピード制御弁全体をコンパクトに形成するこ
とができる。
【0077】なお、前記第1,第2の実施例では、感温
性部材としてコイル状のバイメタル37,渦巻き状のバ
イメタル48を用いた場合を例に挙げたが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えばコイル状または渦巻き状
に成形した形状記憶合金を用いてもよい。また、前記第
3の実施例では、感温性部材として形状記憶合金からな
る可撓板55を用いたが、本発明はこれに限らず、例え
ば板状のバイメタルを用いてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ハウジングと弁軸との間に設けられた変位量調整
手段によって弁軸の最大変位量を調整することにより、
弁体の最大開度を調整し、エンジンの暖機状態に応じて
バイパス通路の流路面積を可変に調整する構成としたか
ら、電磁アクチュエータは変位量調整手段による弁軸の
最大変位量の範囲内で弁軸を軸方向に変位させることが
でき、例えばエンジンの暖機運転時に弁軸を電磁アクチ
ュエータで余分に駆動してしまう不具合を防止できる。
また、例えばアイドルスピード制御弁とは別個に絞り弁
等をバイパス通路の途中に設ける場合に比較して、全体
の構成を簡素化することができる。
【0079】しかも、電磁アクチュエータによって弁体
の開度を可変に調整したときに、バイパス通路を流れる
補助空気量を弁体の開度に応じて精度良く変化させるこ
とができ、例えばアイドルスピード制御弁とは別個に絞
り弁等をバイパス通路の途中に設ける場合に比較して、
補助空気量を制御するときの応答性を向上できる。
【0080】また、請求項2の発明によれば、変位量調
整手段を、エンジンの冷却水温に応じて変形する感温性
部材と、該感温性部材の変形に追従して移動し、前記弁
軸の最大変位量を少なくとも2段階で変化させる可動ス
トッパとから構成したから、エンジンの暖機状態に応じ
て冷却水温が変化すると、この冷却水温の変化に応じて
感温性部材が変形し、この感温性部材の変形に追従して
可動ストッパが移動することにより、弁体の最大開度を
エンジンの暖機状態に応じて規制することができ、安定
したアイドル運転状態を保つことができる。
【0081】さらに、請求項3の発明によれば、弁軸に
は径方向に突出する突起を設け、可動ストッパには互い
に異なる高さをもった複数の段差部を設ける構成とした
から、弁軸に設けられた突起に対して可動ストッパの各
段差部が冷却水温に応じて移動することにより、弁軸の
突起が可動ストッパの各段差部のうちのいずれか1つに
当接可能な状態を得ることができる。これにより、例え
ばエンジンのアイドル運転時に電磁アクチュエータの故
障等によって弁軸が開弁方向に移動しようとしても、こ
の弁軸の最大開度を可動ストッパによって規制すること
ができ、過剰な補助空気がバイパス通路を流れる不具合
を確実に防止することができる。
【0082】また、請求項4の発明によれば、電動モー
タを作動させてロータを回転させることにより、該ロー
タの雌ねじに雄ねじを螺合させた弁軸が軸方向にねじ送
りされ、該弁軸の一端側に設けられた弁体によってバイ
パス通路の流路面積を可変に調整する構成としたから、
バイパス通路に対する弁体の開度を弁軸のねじ送りによ
って細かく調整でき、バイパス通路の流路面積を精度良
く調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるアイドルスピード
制御弁を示す縦断面図である。
【図2】図1中の可動ストッパ等を示す斜視図である。
【図3】図1中の可動ストッパ、バイメタル等を示す矢
示 III−III 方向からみた断面図である。
【図4】変位量調整機構が作動した状態を示す図1と同
様の縦断面図である。
【図5】図4中の可動ストッパ、バイメタル等を示す矢
示V−V方向からみた断面図である。
【図6】ステッピングモータに印加される制御信号のパ
ルス数とバイパス通路を流れる補助空気量との関係を示
す特性線図である。
【図7】本発明の第2の実施例によるアイドルスピード
制御弁を示す縦断面図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図で
ある。
【図9】本発明の第3の実施例によるアイドルスピード
制御弁を示す縦断面図である。
【図10】図9中の矢示X−X方向からみた断面図であ
る。
【図11】従来技術によるアイドルスピード制御弁を示
す外観図である。
【符号の説明】
11,41,51 ハウジング 14A バイパス通路 16 弁軸 16C 雄ねじ部(ねじ送り機構) 17 ポペット弁体 19 ステッピングモータ(電磁アクチュエータ) 20 ロータ 20A 雌ねじ部(ねじ送り機構) 31A,43A,52F 冷却水通路 32,44,53 変位量調整機構(変位量調整手段) 33 係合ピン(突起) 34,45,54 可動ストッパ 36,47 段差突起(段差部) 37,48 バイメタル(感温性部材) 55 可撓板(感温性部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのバイパス通路に臨むように配
    設されるハウジングと、該ハウジング内に軸方向に変位
    可能に設けられ、一端側に前記バイパス通路を開閉する
    弁体が設けられた弁軸と、該弁軸の他端側に位置して前
    記ハウジング内に設けられ、前記弁体によりバイパス通
    路の流路面積を可変に調整するため該弁軸を軸方向に変
    位させる電磁アクチュエータと、前記ハウジングと弁軸
    との間に設けられ、前記弁体の最大開度をエンジンの暖
    機状態に応じて規制するため前記弁軸の最大変位量を可
    変に調整する変位量調整手段とから構成してなるアイド
    ルスピード制御弁。
  2. 【請求項2】 前記変位量調整手段は、エンジンの冷却
    水温に応じて変形する感温性部材と、該感温性部材の変
    形に追従して移動し、前記弁軸の最大変位量を少なくと
    も2段階で変化させる可動ストッパとから構成してなる
    請求項1に記載のアイドルスピード制御弁。
  3. 【請求項3】 前記弁軸には径方向に突出する突起を設
    け、前記可動ストッパは互いに異なる高さをもった複数
    の段差部を有し、前記感温性部材の変形に追従して前記
    弁軸の外周側を回動することにより、前記弁軸の最大変
    位量を調整するときには前記各段差部のうちいずれか1
    つの段差部に前記弁軸の突起を当接させる構成としてな
    る請求項2に記載のアイドルスピード制御弁。
  4. 【請求項4】 前記電磁アクチュエータは、外部からの
    給電により回転駆動される電動モータと、該電動モータ
    の回転を前記弁軸の軸方向変位に変換する変換手段とか
    らなり、該変換手段は、内周側に雌ねじが形成された筒
    状のロータと、該ロータの雌ねじに螺合するように前記
    弁軸の他端側に形成された雄ねじとからなるねじ送り機
    構によって構成してなる請求項1,2または3に記載の
    アイドルスピード制御弁。
JP8357239A 1996-12-25 1996-12-25 アイドルスピード制御弁 Pending JPH10184499A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6794631B2 (en) 2002-06-07 2004-09-21 Corning Lasertron, Inc. Three-terminal avalanche photodiode
JP2005209121A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Asahi Seiko Kk 円板体の放出装置及びその回転軸部材支持構造

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