JPH10184495A - 可変噴孔型燃料噴射ノズルによる燃料噴射制御方法 - Google Patents

可変噴孔型燃料噴射ノズルによる燃料噴射制御方法

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JPH10184495A
JPH10184495A JP8355655A JP35565596A JPH10184495A JP H10184495 A JPH10184495 A JP H10184495A JP 8355655 A JP8355655 A JP 8355655A JP 35565596 A JP35565596 A JP 35565596A JP H10184495 A JPH10184495 A JP H10184495A
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injection
rotary valve
actuator
hole
fuel injection
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JP8355655A
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Toshiyuki Hasegawa
敏行 長谷川
Takao Iwasaki
隆夫 岩崎
Shiyouichi Kito
昇一 喜渡
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Zexel Corp
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Publication date
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    • F02D41/38Controlling fuel injection of the high pressure type
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ジャーク式燃料噴射装置と小型なロータリバル
ブアクチュエータとを併用してロータリバルブにより噴
孔面積を制御することができ、エンジン燃焼に最適な特
性の噴霧を形成することができる可変噴孔型燃料噴射ノ
ズルによる燃料噴射制御方法を提供する。 【解決手段】ジャーク式燃料噴射装置Bからの燃料圧で
開弁するニードル弁4の先のホール囲壁に複数の噴孔が
円周方向に設けられ、ホール内には前記噴孔と連通可能
な燃料通路を有するロータリバルブ7を配した噴射ノズ
ルAを用い、前記ロータリバルブをアクチュエータ9で
回転することにより噴孔開孔面積を変えて燃料を噴射す
る方法であって、希望する噴孔面積に対応するロータリ
バルブの目標回転角度と現状ロータリバルブの回転角度
との差に応じてアクチュエータの目標パルス数と回転方
向を設定してロータリバルブを回転させ段階的に噴孔面
積を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディーゼルエンジン
などに用いられる可変噴孔型燃料噴射ノズルによる燃料
噴射制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンなどにおける噴射系
は、分配型ポンプ、列型ポンプで代表されるジャーク式
燃料噴射装置と燃料噴射ノズルから構成されており、燃
料噴射ノズルは、特開昭59−180063号公報など
に開示されているように、ノズルボデイ内に軸方向に摺
動自在にニードル弁を収容し、このニードル弁の先端側
に円錐状の受圧面を形成し、これにジャーク式燃料噴射
装置から送出された燃料圧力を作用させることにより開
弁し、ノズルボデイの先端部に形成された複数の噴孔か
らエンジンの燃焼室に噴射する構造となっていた。しか
し、この構造では、燃料の噴射圧力、噴射量、噴射速度
などが一般的に送油ポンプによって決定されてしまい、
しかも噴孔合計面積を増減することができない。このた
め、エンジン低回転時に燃料噴射圧が低くなってしまっ
たり、エンジン低負荷時に噴射時間が短くなってしまう
などし、良好な燃焼状態を継続することができず、燃焼
の促進、出力・燃費の向上、燃焼騒音やNOxの低減と
いう課題に対応することが困難であった。
【0003】この対策として、特開平4−76266号
公報には、ノズルボデイ先端部のホールを囲む壁にホー
ルと連通した複数の噴孔を円周方向で間隔をおいて形成
し、ニードル弁の中心に回転自在なロータリバルブとし
ての軸を通してその先端部を前記ホールに位置させ、該
先端部に、ニードル弁開弁時に作られるホール内の燃料
圧力室と噴孔とを通じさせる通路を設けて噴孔面積を可
変にした燃料噴射ノズルが提案されている。また、最近
では、軸とロータリバルブとを継手によって連結した形
式のものも提案されている。
【0004】しかし、この先行技術は、エンジンの低回
転時および低負荷時に駆動装置によりロータリバルブの
位置を4つの噴孔を使用する位置にして噴射を行い、高
負荷・高回転数のときに、駆動装置によりロータリバル
ブの位置を8個の噴孔を使用する位置に切換えて噴射を
行なう制御、すなわち、ロータリバルブの回転により単
に噴孔の開口数を4個または8個に切換える方式にとど
まっている。しかも、この先行技術は最適な噴孔面積と
なるようにロータリバルブをどのように制御するかにつ
いて開示がなかった。特に、ロータリバルブの駆動装置
は、実用上小型のものとする必要があるため、これとジ
ャーク式燃料噴射装置とを組合わせた場合にジャーク式
燃料噴射装置の回転数の変化や駆動装置の応答性、回転
トルクに則してロータリバルブにより最適な噴孔面積に
調整することが不可欠であるが、先行技術ではこれらを
解決できる手段について開示がないため、実用性が乏し
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために研究して創案されたもので、そ
の目的とするところは、ジャーク式燃料噴射装置と小型
なロータリバルブアクチュエータとを併用し、しかもジ
ャーク式燃料噴射装置の回転数およびアクチュエータの
応答性や回転トルクを問わず、ロータリバルブにより噴
孔面積を自在に制御することができ、エンジン燃焼に最
適な特性の噴霧を形成することが可能な可変噴孔型燃料
噴射ノズルによる燃料噴射制御方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】ジャーク式燃料噴射装置
とロータリバルブ仕様の可変噴孔ノズルを組合わせて燃
料噴射を行なう場合には、回転数の増加にしたがって噴
孔面積を増大させ、回転数が減少したときにはそれに呼
応した噴孔面積とすることが適当である。この制御法と
して、燃料噴射中にロータリバルブを回転すると、アク
チュエータの回転トルクが、噴射圧によるロータリバル
ブ位置保持力よりも低い場合にはロータリバルブは動か
ず、所望の開孔面積が得られなくなる。これを解決する
には、アクチュエータとして大きな回転トルクが得られ
るものを使用することになるが、これによりアクチュエ
ータが大型化して噴射ノズルが大型化するとともにコス
トが非常に高くなる。また、応答性の遅いアクチュエー
タを使用した場合や、エンジンないしジャーク式燃料噴
射装置が高回転で運転されている場合には、ジャーク式
燃料噴射装置の1回転中にアクチュエータを作動してロ
ータリバルブを目標回転角に変化させることは困難とな
り、アクチュエータによる制御が燃料噴射時期にラップ
してしまい、やはり前記したような問題が生ずる。
【0007】そこで本発明は、非燃料噴射時にのみアク
チュエータを作動してロータリバルブを回転させ、か
つ、エンジンないしジャーク式燃料噴射装置の回転数が
高速のときには、ロータリバルブを目標噴孔面積に対応
する回転角に達するまで非燃料噴射時に複数回に分けて
段階的に回転させて目標噴孔面積を得るようにしたもの
である。この制御を実現するため、本発明はジャーク式
燃料噴射装置の特性を巧みに利用したものである。すな
わち、ジャーク式燃料噴射装置は、カム形状によつて各
回転における噴射時期が決定され、その角度位置はすべ
ての回転数において一致していることから、ジャーク式
燃料噴射装置に付属している回転数検出手段から毎回転
あたり1回の噴射基準パルスおよび噴射基準パルスを1
回転あたり多数に等分した分割パルスを取り出せば、一
定パルス数後に必ず噴射ノズルのニードル弁が開弁して
噴射が行われる。その噴射時間はジャーク式燃料噴射装
置の種類にもよるが、通常の場合、最大20度程度(但
しプリストロークにより最大40度程度移動する)であ
ることから、分割パルスから噴射所要時間に相当する遅
延パルス数をカウントすることにより噴孔可変のための
アクチュエータ駆動タイミングを設定することができ
る。そして、希望する噴孔面積を設定し、これとロータ
リバルブの回転角度との相関から割り出した目標回転角
を目標パルス数に換算し、その目標パルス数に達するよ
うに前記タイミングでアクチュエータを作動するもので
あり、しかも、ジャーク式燃料噴射装置の1回の回転中
に目標パルス数に達しなかったときには、次回以降の少
なくとも1回のジャーク式燃料噴射装置の回転中に前記
タイミング(非噴射時)でアクチュエータを作動し、目
標回転角すなわち目標噴孔面積に制御するようにしたも
のである。
【0008】すなわち本発明の特徴とするところは、ノ
ズルボデイ先端部に形成されたホールの入り口側にジャ
ーク式燃料噴射装置からの燃料圧で開弁するニードル弁
を有し、ホール囲壁には複数の噴孔を円周方向で間隔を
おいて設け、ホール内には前記噴孔と連通可能な燃料通
路を有するロータリバルブを配した噴射ノズルを用い、
前記ロータリバルブをアクチュエータで回転することに
より噴孔開孔面積を変えて燃料を噴射する方法であっ
て、希望する噴孔面積に対応するロータリバルブの目標
回転角度と現状ロータリバルブの回転角度との差に応じ
てアクチュエータの目標パルス数と回転方向を設定し、
ジャーク式燃料噴射装置の当該回の噴射始めを示す1回
転あたりの基準パルスを時間を関数として等分した分割
パルスを噴射終了指標パルスとし、所定の分割パルス数
に達したときにアクチュエータを作動してロータリバル
ブを回転させ、実行された回転角度が目標パルス数に達
していないときには少なくとも次回のジャーク式燃料噴
射装置1回転中に前記タイミングでアクチュエータを作
動してロータリバルブを回転させる構成としたことにあ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面に
基いて説明する。図1は本発明による可変噴孔型燃料噴
射ノズルによる燃料噴射制御方法の概要を示しており、
Aは基筒数に対応する数の可変噴孔型燃料噴射ノズル、
Bはジャーク式燃料噴射装置でありたとえば列型ポンプ
や、分配型ポンプが用いられる。後者の仕様例として
は、最大回転数2000rpm、1回転360度におい
て噴射時間最大20度(2000rpmで1.67msec)程度、プリ
ストローク変化により最大40度程度噴射の位相のずれ
るタイプのものが挙げられる。Mはジャーク式燃料噴射
装置Bを駆動するモータであり、各可変噴孔型燃料噴射
ノズルAは図示しないティーゼルエンジンの燃焼室に挿
着されている。Cは前記ジャーク式燃料噴射装置Bの主
軸近傍に設けられた回転数検出手段(エンコーダ)であ
り、電磁式、光学式など任意であるが、いずれにしても
ジャーク式燃料噴射装置Bの主軸の毎回転あたり1パル
ス信号を送出できるものを使用する。その信号発生タイ
ミングは、噴射開始直前のカム位相位置に対応させる。
また、エンコーダCは同時に、毎回転あたり1パルス信
号と同時に、これを1回転あたりたとえば360または
3600に等分した分割パルス(360pulse/revあるいは3
600pulse/rev)を送出する機能を有している。Dはロー
タリバルブ駆動制御用のコントローラである。
【0010】前記可変噴孔型燃料噴射ノズルAは、ロー
タリバルブ7と、これにつながるシャフト8を駆動する
ためのアクチュエータ9と、ロータリバルブ7の絶対位
置(絶対角度)の検出器11を有している。図1ないし
図5は本発明で用いられる可変噴孔型燃料噴射ノズルA
の一例を示している。図1において、1はノズルホルダ
本体であり、これの上端部には油密に嵌合固定された駆
動用ヘッド部1aを有している。3はノズルホルダ本体
1の下端にスペーサ3’を介して連接されたノズルボデ
イであり、リテーニングナット5によりノズルホルダ本
体1に結合されている。4はノズルボデイ3に内挿され
たニードルバルブ(ノズルニードル)である。前記ノズル
ホルダ本体1の軸心には、下端から径大穴と軸孔が穿設
されており、軸孔には押圧部材12が摺動可能に内挿さ
れ、この押圧部材12と径大穴の上底間にノズルスプリ
ング13が介装されている。前記ノズルボデイ3はリテ
ーニングナット5の袋孔底に嵌合する段部より筒状部を
有し、これの先端には噴孔形成用の先端部が形成されて
いる。
【0011】一方、ノズルボデイ3の軸心には、上端か
ら下端に向かって、前記ノズルホルダ本体1の軸孔と同
心のガイド孔と油溜り30が形成され、さらに油溜り3
0よりも下方には誘導孔300が穿設されており、この
誘導孔300の下端には図2のように円錐状のシート面
33が形成され、さらにこのシート面33に続いて加圧
燃料が導かれる有底状のホール31が先端部の囲壁32
によって画成されている。前記ノズルホルダ本体1の一
側部には、図1のように加圧燃料口14が設けられ、該
加圧燃料口14は前記ジャーク式燃料噴射装置Bの図示
しない吐出弁が配管bによって接続されており、加圧燃
料は、ノズルホルダ本体1およびノズルボデイ3に穿設
した通路孔15を介して前記油溜り30に導かれるよう
になっている。
【0012】ニードルバルブ4は、上端に前記押圧部材
12に対する係合部を有し、また、外周にはガイド孔に
摺接するガイド部と油溜り30内の燃料圧を受ける受圧
部が設けられ、この受圧部から下方には、図2のよう
に、誘導孔300との間で筒状の燃料通路を形成するた
めの軸部43が設けられ、この軸部43の下端には前記
シート面33に接離する円錐状のシート面44が形成さ
れている。前記ホール31を画成する囲壁32の内側
は、この実施例ではシート面33と滑らかに連続した先
細り状の円錐状面320が形成されている。前記円錐状
面320を画成するホール囲壁32には、図3のように
ホール31内に通じる複数個の噴孔35が等間隔で配設
されている。前記噴孔35はこの実施例では5個であ
り、円周上に62°間隔で放射状に延びている。また、
前記ニードルバルブ4の軸心には、図2のように、軸線
方向孔41が穿設されており、該軸線方向孔41の下端
には段付き孔42が形成され、それがニードルバルブ下
端に開口している。
【0013】前記ロータリバルブ7は前記ホール31内
に配置されている。該ロータリバルブ7の駆動系は、こ
の例では、継手軸10と、ニードルバルブ4とノズルホ
ルダ本体1を貫通するシャフト8と、駆動用ヘッド部2
に取り付けた前記アクチュエータ9を含んでおり、アク
チュエータ9を駆動することによりロータリバルブ7が
ホール内でノズル軸線の周りで回転されるようになって
いる。継手軸10はニードルバルブ4のリフトによって
生ずるロータリバルブ7の軸方向ガタを許容しながら、
回転トルクをロータリバルブ7に伝えるためのもので、
オルダムカップリングないしこれに類する構造のものが
用いられている。前記継手軸10は、図4(a)のよう
に、前記ニードルバルブ4の段付き孔42に緩く嵌まる
径の円柱部10aを有し、その円柱部10aの下端側に
はローターバルブ7と軸方向で相対摺動可能に連結する
ための溝10bが形成されている。継手軸10の円柱部
10aの上端には円錐状のシート部10cを介して短軸
部10dが延び、その短軸10dの上端に突片10eが
形成されていて、その突片10eが前記シャフト8の下
端に設けた溝80に軸方向相対移動可能に係合され、ト
ルクが伝達されるようになっている。
【0014】シャフト8は、図2のように、前記ニード
ルバルブ4の軸線方向孔41の下端部域に達する長さを
有しており、下端の溝80を介して継手軸10と連結さ
れている。前記シャフト8はスペーサ3’の孔を通り、
さらにノズルホルダ本体1の拡大穴と軸孔を通って上方
に伸び、アクチュエータ9の減速機9aと連結されてい
る。ロータリバルブ7は、図4(a)に一例が示されて
おり、上端にニードルバルブ4の開弁時に加圧燃料の圧
力が作用する平坦状の受圧面74を有している。その受
圧面74の中央部には突片70が一体に形成されてお
り、この突片70が前記継手軸10の溝10bに軸方向
で相対摺動可能にはめられている。この例では、前記ロ
ータリバルブ7は、前記受圧面74より下に、前記ホー
ル囲壁の円錐状面320と合致する角度で先細り状に傾
斜した円錐状シート面72を有し、この円錐状シート面
72と円錐状面320とで摩擦シート面が作られるよう
になっている。ロータリバルブ7は、加圧燃料による回
転トルクT1(Nm)と保持トルクT2(Nm)がT1<T2
関係となるように、受圧面74の半径r1、円錐状シー
ト面72の下端半径r2、および、ロータリバルブとホ
ールの円錐状面72,320のノズル軸線に対する傾斜
角度αが設定されている。ホール31の円錐状面320
とロータリバルブ7の円錐状シート面72の傾斜角度
は、一般に50〜70°の範囲から選択され、これを基
準として前記r1とr2が設定されている。
【0015】前記ロータリバルブ7は、一端が受圧面7
4に開口し他端が前記円錐状面320に設けられている
噴孔35と連通可能な複数の燃料通路73が周方向で間
隔をおいて設けられている。図4(a)の実施例では、
燃料通路73は噴孔35と同数の5個のスリット状の溝
からなっており、それら各溝は図3のように軸線と直角
の断面が噴孔35の径と同等以上の寸法を有し、各溝の
下端は噴孔35の略直下に相当する位置で終わってい
る。図4(b)はロータリバルブ7の別の実施例を示し
ており、この例においては、燃料通路73が溝でなく孔
から構成され、一端が受圧面74に他端が円錐状シート
面72に開口している。この燃料通路73はそれぞれが
独立した孔であってもよいが、たとえば、円錐状シート
面72に開口する各孔の奥を集合孔で結び、この集合孔
に向かって受圧面74から各孔を穿設してもよい。
【0016】アクチュエータ9はパルス制御可能な可逆
回転型のものであれば任意であり、代表的にはステッピ
ングモータあるいはサーボモータが用いられる。かかる
アクチュエータ9は前記コントローラDに電気的に接続
され、これからの駆動パルス信号により駆動されるよう
になっている。この例におけるロータリバルブ7は、前
記のように受圧面74に作用する加圧燃料の圧力による
円錐面72とホール囲壁の円錐状面320との摩擦力に
より位置保持されることから、ロータリバルブの保持ト
ルクT2とロータリバルブを回転するトルクT1とを小さ
な範囲に設定すれば、前記アクチュエータ9ではT2
1の差△Tに勝るだけの小さなトルクを与えればよい
ことになる。したがつて、アクチュエータ9は小型、小
トルクのものを用いることができ、それにより噴射ノズ
ルの大きさの増大を回避し、エンジンに対する配置や取
付けを容易にすることができる利点がある。
【0017】図5と図6は前記ロータリバルブ7の各回
転位置と噴孔面積(噴孔形状)の関係を例示しており、
図5(a)と図6(a)はロータリバルブ7の各燃料通
路73が各噴孔35と完全に連通した100%の開孔面
積の状態、図5(b)と図6(b)はロータリバルブ7
が回転し、各燃料通路73間の円錐状シート面72が部
分的に各噴孔35に臨み、噴孔面積75%となった状
態、図5(c)と図6(c)はさらにロータリバルブが
回転して各燃料通路73間の円錐状シート面72が各噴
孔35の半部位置まで達し、噴孔面積50%となった状
態、図5(d)と図6(d)はさらにロータリバルブが
回転して各燃料通路73間の円錐状シート面72が各噴
孔35の半部位置を越えるところまで達し、噴孔面積2
5%となった状態を示している。本発明はもとより図5
ないし図8の間の任意回転位置(任意噴孔面積)に制御
することができ、また0%の開孔面積にすることもでき
る。前記ロータリバルブ7の具体的仕様例としては、噴
孔の数が5、燃料通路の数5において、噴孔面積0%か
ら100%にするための回転角度:30度、アクチュエ
ータの回転トルクは燃料噴射を行なわないときに15m
Nm程度、燃料噴射時に200mNm程度である。ロー
タリバルブの回転方向は正転または逆転であり、ロータ
リバルブ7が正方向(時計方向)に回転された場合には
図5および図6の(d)ないし(a)へと変化し、逆方
向(反時計方向)に回転されたときには、図5および図
6の(a)ないし(d)へと変化する。
【0018】ロータリバルブ絶対位置(絶対回転角)検
出器11は、ポテンショメータ、エンコーダ、コリメー
タなど任意である。この実施例ではポテンショメータが
用いられ、アクチュエータ9の出力軸と反対側に伸びる
出力軸9aに連結されている。ロータリバルブ絶対位置
(絶対回転角)検出器11は前記コントローラDに電気
的に接続され、ロータリバルブ絶対位置検出信号が逐次
入力されるようになっている。なお、ロータリバルブ7
の形状とこれを収容するホール囲壁の形状は上記例に限
定されるものでないことはもちろんである。すなわち、
ホール囲壁は必ずしも全体が円錐状面となっていること
必要ではなく、シート面33の終端から中間部位までノ
ズル軸線と平行な直筒面が形成され、該直筒面の終端か
ら前記先細り状に傾斜した円錐状面320となっていて
もよい。この場合には、ロータリバルブ7も受圧面74
から中間部位までノズル軸線と平行な直筒面となり、こ
れの終端から円錐状シート面72が形成される。さらに
場合によっては、ロータリバルブ7は円筒状となってい
てこれに対応するようにホール囲壁が円筒状となってい
てもよく、これも本発明に含まれる。また、実施例では
噴孔35と燃料通路73の数がそれぞれ5個となってい
るが、もちろんこれに限定されず、3個、4個あるいは
6個以上であってもよい。また、駆動軸系はこの実施例
に限らず、シャフト8と継手軸10の間にさらにピン状
の継手を介在させてもよい。
【0019】前記コントローラDはアクチュエータ制御
回路D’を含んでおり、それはCPUを備えた自動制御
系D1と手動制御系D2に切換え可能となっている。前記
自動制御系D1は主として自動車等に搭載した場合に用
いられ、手動制御系D2はたとえば実験室などにおいて
ジャーク式燃料噴射装置Bと可変噴孔型燃料噴射ノズル
Aをエンジンとマッチングする場合に用いられる。自動
制御系D1と手動制御系D2には、ロータリバルブ回転角
度、噴孔面積、ロータリバルブ原点リセット、ロータリ
バルブ原点復帰、アクチュエータ駆動ステップ(たとえ
ば1ステップ角度18度で減速機により1.2度)、ロ
ータリバルブと噴孔面積の校正曲線、ロータリバルブ回
転角度と絶対位置検出器出力の校正線図、自動運転動作
マップ入力、自動運転実行、手動運転実行、アクチュエ
ータ電圧(たとえば0〜5V)、アクチュエータ駆動周
波数(たとえば1000pulse/sec程度)、アクチュエ
ータ回転方向、電源オン、オフ、手動制御と自動制御の
切換えなどが変数として入力される。
【0020】ロータリバルブと噴孔面積の校正曲線は図
7に示されており、ロータリバルブの回転角度(検出器
11による絶対角度)θが増加することにより噴孔面積
は増加する。ロータリバルブの目標回転角度すなわち回
転後の角度θDは、手動制御の場合、図8(a)のよう
な設定器にて任意に設定されるもので、同図(b)のよ
うなロータリバルブ回転角度θと目標回転角度θDの校
正線にしたがつてアクチュエータ制御回路D’で偏差分
すなわち回転方向とアクチュエータ目標パルス数とが計
算される。前記目標回転角度θDは負荷やジャーク式燃
料噴射装置の回転数に応じて変更するが、この値はあら
かじめROMなどに入力され、前記回転数や負荷が変る
都度CPUが変更命令を出す。また、制御の基本データ
として、図9のように、ジャーク式燃料噴射装置の回転
数Np(rpm)と、噴孔面積・負荷との相関データもア
クチュエータ制御回路D’のROMに入力しておき、こ
の内容によりロータリバルブの回転角度を決定する。
【0021】さらに本発明におけるアクチュエータ制御
ための設定条件として、アクチュエータの最大作動パル
ス数:Imax、アクチュエータの目標パルス数:Io
b、目標パルスに達するまでのアクチュエータ作動回
数:Jn、残パルス数:Is、バックラッシ分のパルス
数:IBであり、前記目標回転角度をθD、アクチュエ
ータの回転数をNpとし、減速機や継手など系全体のバ
ックラツシをX度とすると、Imaxはたとえば100
0ppsの場合、Imax=60/Np・300/36
0×1000となる。JnはJn=Iob/Imaxで
ある。IsはIs=Iob−(Jn×Imax)であ
る。IBはIB=X/1.2である。前記残パルス数I
sは本発明において重要なパラメータである。この残パ
ルス数Isはアクチュエータがジャーク式燃料噴射装置
の1回転の間にロータリバルブを目標回転角度θDまで
回しきれない場合(たとえば、2000回転の場合に噴
孔開口面積0→30°に設定したとすると、ジャーク式
燃料噴射装置の1回転の間の非噴射期間では回しきれな
い)、残った回転角度を次のジャーク式燃料噴射装置回
転期で実行するときの、当該回転でのアクチュエータ回
転パルス数を意味する。これらの設定条件は、自動制御
の場合、アクチュエータ制御回路D’の演算部に回転方
向とともに計算される。バックラッシは予めアッセンブ
リの状態で計測して初期値として入力しておく。手動制
御の場合には、手動で設定する。
【0022】次に本発明による噴射制御方法について詳
述すると、まず、機械的部分の動作は次のとおりであ
る。加圧燃料はジャーク式燃料噴射噴射装置Bから配管
を経て加圧燃料口14に送られ、通路孔15を介して油
溜り31に押し込まれ、これから環状燃料通路303を
下って油溜り31に位置しているノズルニードル4の受
圧面に作用し、燃料圧がスプリング13のセット力に勝
る圧力に達すると、ニードルバルブ4はリフトされて下
端部のシート面44がノズルボデイ3のシート面33か
ら離間し、開弁する。そして、燃料圧が低下すれば、ス
プリング13の付勢力によりニードルバルブ4は押し下
げられて閉弁される。
【0023】図2(a)と図3(a)は噴射前の状態を
示しており、この状態ではニードルバルブ4は閉弁して
おり、継手軸10は下面に燃料圧が作用していないため
降下して円柱部10aの下面がロータリバルブ7の受圧
面74に接触している。駆動信号がコントローラDから
アクチュエータ9に送られると、アクチュエータ9の回
転トルクがシャフト8に伝達され、その回転トルクが継
手軸10からロータリバルブ7に伝達され、ロータリバ
ルブ7はホール内で回転する。そしてコントローラDか
らアクチュエータ9への駆動停止信号によりロータリバ
ルブ7はその位置に停止される。ジャーク式燃料噴射噴
射装置Bの回転中は、アクチュエータ9には保持電圧が
かけられるが、実施例のようなロータリバルブ形状の場
合、ジャーク式燃料噴射噴射装置Bの回転時には、ロー
タリバルブ7には軸線方向の負荷がかかっていないため
円錐状シート面72はホール囲壁の円錐状面320と強
接しておらず、したがって容易かつスムーズに所望回転
角に回転させられる。そして、この状態で燃料圧が高く
なってニードルバルブ4が開弁すると、高圧燃料はホー
ル31内に入って継手軸10の円柱部下端面に作用する
ため、継手軸10は持ち上げられ、短軸部10dの上端
がシャフト8の下面に当接するとともに、円錐状のシー
ト部がニードルバルブ4のシート部に着座する。前記シ
ート部によるシール作用により高圧燃料は高い噴射圧力
を維持しつつロータリバルブ7の受圧面74に開口して
いる各燃料通路73を通って各噴孔35から噴射され
る。これが図2(b)および図3(b)の状態であり、
また、図5と図6の状態である。
【0024】この噴射時においては、燃料噴射圧はロー
タリバルブ7の上端の受圧面74に作用する。これによ
りロータリバルブ7は軸線方向に押さえつけられ、外周
の円錐状シート面72がホール囲壁の円錐状面320と
強力に面接触して面シール状態となり、ここで摩擦力に
よって固定力が生ずる。この摩擦による固定力は噴孔3
5にかかる噴射圧によりロータリバルブ7を回転軸方向
に動かす力よりも上回る。このため、ロータリバルブ7
はしっかりと設定位置に保持固定され、また、円錐状シ
ート面72とホール囲壁の円錐状面320との密接によ
り高圧燃料の周方向のリークも防止される。また、継手
軸10も前記シート部10c,45bによる摩擦作用で
回転が防止される。
【0025】噴射制御に当たっては、自動制御系D1
手動制御系D2のいずれかを選択し、自動制御の場合に
は図10のようなチャートにて噴孔制御を行なう。すな
わち、まず、ステップ1として、現時点でのアクチュエ
ータ制御ルーチン繰り返し回数Jkが1であるかどうか
が確認され、この状態で希望する噴孔面積に応じてロー
タリバルブの目標回転角度θDが設定される。目標回転
角度θDは、自動制御系D1の場合には、負荷やジャー
ク式燃料噴射装置Bの回転数の関係があらかじめROM
に記憶されているため、これに基いてCPUにより決定
される。よって、実際には、アクチュエータ制御回路
D’においては、予めマップとして取り入れてある図7
と図8(b)および図9の線図内容等により、ジャーク
式燃料噴射装置回転数の変化と負荷の変化に則したロー
タリバルブ目標回転角度θDとその変遷角度とが自動的
に設定される。
【0026】前記ロータリバルブ目標回転角度θDが設
定(発生)されると、ステップ2として、アクチュエータ
制御回路D’ではCPUがロータリバルブ目標回転角度
θDと現在の絶対角度θとの偏差を演算する。また、そ
れと同時にアクチュエータ9を正方向に回転するかまた
は逆方向に回転するか(回転方向)を演算決定する。さ
らに、前記偏差と回転方向にしたがってアクチュエータ
9の目標パルス数lobを演算する。また、アクチュエ
ータ9の作動最大パルス数Imaxが計算され、それを
もとに目標パルス数に達するまでのアクチュエータ作動
回数Jnが算出され、ImaxとlobおよびInによ
り残パルス数Isも算出される。そして、たとえばリレ
ースイッチを切り換えるなどにより機械的に前記回転方
向が切り換えられる。
【0027】この状態で設定が整うと、ステップ3とし
て、ゲートが開いてジャーク式燃料噴射装置Bのエンコ
ーダCから1pulse/rev信号が入力される。そ
れと同時に多分割パルスたとえば3600pulse/
revの信号が入力される。するとこの多分割パルスが
カウントされ、一定パルス数すなわち噴射終了を示す遅
延パルス数IDと一致したかどうかが判断される。遅延
パルス数IDはジャーク式燃料噴射装置Bのカム角度で
表した場合、どの回転数においても一定である。ただ
し、ジャーク式燃料噴射装置Bの種類によって最大噴射
期間は変化する。すなわち、遅延パルス数IDは当該ジ
ャーク式燃料噴射装置Bの主軸にエンコーダCを取り付
けたときの相対位置によって決まる固定値であり、よっ
て、主軸にエンコーダCを取り付けた後、任意の方法た
とえば、カムの噴射始めの角度をマイクロメータで検出
し、ついで、エンコーダパルスを検出し、両者の位相角
を計測して算出すればよく、この遅延パルス数IDは制
御回路D’に入力されている。
【0028】遅延パルス数IDに達したことが判断され
たことは、当該回転回での燃料噴射が終了したことを意
味する。すると、ステップ4として、アクチュエータ制
御回路D’ではアクチュエータ作動回数Jnと制御ルー
チンの繰り返し回数Jkとが一致しているかどうか、あ
るいはこれに代えて、アクチュエータ9の作動最大パル
ス数Imaxがアクチュエータ9の目標パルス数lob
よりも大であるかどうかが比較判断される。この結果、
Jn=Jk(あるいはImax>Iob)である場合に
は、アクチュエータ制御回路D’からアクチュエータ9
の駆動部に前記のように設定した目標パルス数lobの
信号が駆動信号として送られる。これでステップ5とし
て、シャフト8は目標パルス数lobに達するまで回転
し、そのシャフト8の回転によりロータリバルブ7がホ
ール内で回転する。このときにロータリバルブ7の回転
方向が設定と合致しているかが判断される。また、前記
アクチュエータ9の実回転角度は絶対位置検出器11で
検出されており、その信号がアクチュエータ制御回路
D’に入力されている。そこで、CPUでは前記駆動で
得られた回転角度と絶対回転角度とが照合比較され、合
致していればアクチュエータ9の駆動は停止され、ロー
タリバルブ7はその位置に保持される。かくして各噴孔
35の開孔面積は変化され、この噴孔面積で燃料が噴射
される。これで基本的な1回の制御が終了する。回転角
度と絶対回転角度とを照合比較して合致していないとき
には、その信号がアクチュエータ制御回路D’に送ら
れ、CPUで目標パルス数Iobが計算し直されると共
に、回転方向をいずれにするかを演算され、そのデータ
がステップ2に送られて再度前記したステップにて制御
が行われる。
【0029】ジャーク式燃料噴射装置Bの回転数が高
く、噴射時間がたとえば40度(3.4msec)とす
ると、アクチュエータの作動可能領域は26.6mse
cとなり、アクチュエータの1ステップ角度が1.2度
程度の場合には1回の非噴射期間内にロータリバルブを
目標回転角度に変化させて目標噴孔面積とすることはで
きなくなる。すなわち最大パルス作動パルス数Imax
を越えてしまう。そこで本発明では、第4ステップにお
いて、アクチュエータ作動回数Jnと制御ルーチンの繰
り返し回数Jkとが比較され、あるいはアクチュエータ
9の作動最大パルス数Imaxがアクチュエータ9の目
標パルス数lobよりも大であるかどうかが判断され
る。この条件を満たしていない場合、すなわち当該噴射
回で目標パルス数まで動かすことができないと判断され
たときには、当該噴射回では最大パルス作動パルス数I
maxでアクチュエータ9を作動し、ロータリバルブ8
を回転しておく。これが図11であり、これによりたと
えば20→27%の噴孔面積にする。
【0030】そして、このときに制御ルーチンの繰り返
し回数JkはJk=Jk+1としてCPUにフィードバ
ツクされ、第3ステップに戻される。これにより次のジ
ャーク式燃料噴射装置Bの回転時に検出される1pul
se/rev信号に基づく分割パルスをカウントして遅
延パルス数IDに一致したときすなわち噴射終りを検出
したときに、アクチュエータ作動回数Jn=制御ルーチ
ンの繰り返し回数Jkか、あるいはアクチュエータ9の
作動最大パルス数Imax>アクチュエータ目標パルス
数lobが判断され、アクチュエータ9が駆動される。
これにより、ロータリバルブは当該噴射回において前記
タイミングで再び回転させられ、噴孔面積がたとえば2
7→45%となる。このような回転(非噴射時)−停止
(噴射時)−回転(非噴射時)という割り振り回転動作
が少なくとも2回以上繰り返されることにより目標パル
ス数すなわち目標回転角度θDに段階的に移行すること
ができる。図12はこのような制御状態の例を示してい
る。そして、かかる割り振り回数が目標回数と一致した
場合(Jn=Jk)ときには、ステップ5に移行され、
次の噴射回に残パルス数Isだけアクチュエータが駆動
され、その最終角度と絶対角度とが比較され、一致して
いるときには、制御が終了する。なお、ステップ5でロ
ータリバルブ7の回転方向が設定と合致しているかを判
断するのは、回転方向が正方向である場合と逆方向であ
る場合とでバックラッシの発生が異なるからであり、回
転方向が設定と逆方向である場合には、アクチュエータ
9に信号が送られ、バックラッシ分のパルス数IBだけ
駆動される。
【0031】図14は手動制御の例を示しており、この
場合には、たとえば図8(a)のようなダイヤル方式の
装置を使用してこの状態で希望する噴孔面積に応じてロ
ータリバルブの目標回転角度θDを設定する。また、I
max、Iob、Jn、Is,およびIBを計算して手
動入力設定するもので、それ以外は前記自動制御の場合
と制御内容は同じである。
【0032】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、ホール内に噴孔35と連通可能な燃料通路73
を有するロータリバルブ7を配した噴射ノズルとジャー
ク式燃料噴射装置を用い、前記ロータリバルブ7をアク
チュエータ9で回転することにより噴孔開孔面積を変え
て燃料を噴射するにあたり、希望する噴孔面積に対応す
るロータリバルブ7の目標回転角度とθDと現状ロータ
リバルブの回転角度θとの差に応じてアクチュエータの
目標パルス数Iobと回転方向を設定し、ジャーク式燃
料噴射装置の当該回の噴射始めを示す1回転あたりの基
準パルスを時間を関数として等分した分割パルスを噴射
終了指標パルスとし、所定の分割パルス数に達したとき
にアクチュエータ9を作動してロータリバルブ7を回転
させ、実行された回転角度が目標パルス数に達していな
いときには少なくとも次回のジャーク式燃料噴射装置1
回転中の前記タイミングでアクチュエータ9を作動して
ロータリバルブ7を回転させる制御形式としたので、燃
料の非噴射時の作動可能領域のみでロータリバルブの動
作が収まるように噴孔面積を変化させることができる。
このため、ロータリバルブのアクチュエータの大型化や
特殊化を回避し、応答性の遅いアクチュエータを使用し
ながらもジャーク式燃料噴射装置の全回転域で任意の最
適な噴孔面積の変化を自動的に実現することができ、こ
れによりエンジンの負荷と回転数に対応した噴射圧力、
噴射期間、噴射量となるように最適噴射を行なうことが
できるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料噴射制御方法に使用する燃料
噴射ノズルと制御系の一例を示す説明図である。
【図2】図1の部分的拡大図であり、(a)は噴射前の
状態、(b)は噴射時の状態を示している。
【図3】(a)は図2(a)のX−X線に沿う断面図、
(b)は図2(b)のY−Y線に沿う断面図である。
【図4】(a)本発明に適用されるロータリバルブの一
例を継手軸とシャフトとの取り合いと共に示す斜視図、
(b)はロータリバルブの他の例を示す斜視図である。
【図5】(a)ないし(d)は本発明におけるロータリ
バルブの回転位置と噴孔との関係を示す断面図であり、
(a)は開孔面積100%、(b)は75%、(c)は
50%、(d)は25%の状態である。
【図6】(a)ないし(d)は本発明における噴孔の開
孔形状を示す断面図であり、(a)は開孔面積100
%、(b)は75%、(c)は50%、(d)は25%
の状態である。
【図7】本発明におけるロータリバルブの回転角度と噴
孔面積の関係を示す線図である。
【図8】(a)はロータリバルブの回転角度設定器の一
例を示す斜視図、(b)はロータリバルブの回転角度と
設定角度との関係を示す線図である。
【図9】ジャーク式燃料噴射装置の回転数と噴孔面積と
エンジン負荷の関係を示す線図である。
【図10】本発明による自動制御フロチャートである。
【図11】本発明における噴射可変タイミングを示す説
明図である。
【図12】本発明によるジャーク式燃料噴射装置の回転
数とステップ制御による噴孔面積変化の関係を示す線図
である。
【図13】本発明による手動制御フロチャートである。
【符号の説明】
A 可変噴孔型燃料噴射ノズル B ジャーク式燃料噴射装置 C エンコーダ 3 ノズルボデイ 4 ニードル弁 7 ロータリバルブ 8 シャフト 9 アクチュエータ 31 ホール 35 噴孔 73 燃料通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 61/18 320 F02M 61/18 320Z 330 330C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズルボデイ先端部に形成されたホールの
    入り口側にジャーク式燃料噴射装置からの燃料圧で開弁
    するニードル弁を有し、ホール囲壁には複数の噴孔を円
    周方向で間隔をおいて設け、ホール内には前記噴孔と連
    通可能な燃料通路を有するロータリバルブを配した噴射
    ノズルを用い、前記ロータリバルブをアクチュエータで
    回転することにより噴孔開孔面積を変えて燃料を噴射す
    る方法であって、希望する噴孔面積に対応するロータリ
    バルブの目標回転角度と現状ロータリバルブの回転角度
    との差に応じてアクチュエータの目標パルス数と回転方
    向を設定し、ジャーク式燃料噴射装置の当該回の噴射始
    めを示す1回転あたりの基準パルスを時間を関数として
    等分した分割パルスを噴射終了指標パルスとし、所定の
    分割パルス数に達したときにアクチュエータを作動して
    ロータリバルブを回転させ、実行された回転角度が目標
    パルス数に達していないときには少なくとも次回のジャ
    ーク式燃料噴射装置1回転中に前記タイミングでアクチ
    ュエータを作動してロータリバルブを回転させることを
    特徴とする可変噴孔型燃料噴射ノズルによる燃料噴射制
    御方法。
JP8355655A 1996-12-24 1996-12-24 可変噴孔型燃料噴射ノズルによる燃料噴射制御方法 Pending JPH10184495A (ja)

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US08/991,226 US6055957A (en) 1996-12-24 1997-12-16 Fuel injection control method using variable nozzle hole fuel injection nozzle
DE19757724A DE19757724A1 (de) 1996-12-24 1997-12-23 Verfahren zur Kraftstoffeinspritzsteuerung unter Verwendung einer Kraftstoffeinspritzdüse mit variabler Düsenöffnung

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