JPH10184445A - 内燃機関のシリンダヘッド構造 - Google Patents
内燃機関のシリンダヘッド構造Info
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Abstract
き内燃機関のコンパクト化を図ることができる内燃機関
のシリンダヘッド構造を供する。 【解決手段】 複数の吸気バルブおよび排気バルブを有
し、吸気バルブ用カム軸と排気バルブ用カム軸を有する
2頭上カム軸式の内燃機関において、前記両カム軸を支
持する軸受43L ,43R 、軸受44L ,44R の内側で前記複
数の吸気バルブの両側および複数の排気バルブの両側に
シリンダヘッド締付部46La,46Ra,47La,47Raを設け、
シリンダヘッド締付部46La,46Ra,47La,47Raの座面を
シリンダヘッドカバー取付面4aと同一面とする内燃機
関のシリンダヘッド構造。
Description
内燃機関におけるシリンダヘッド構造に関する。
と排気バルブ用カム軸の2本を架設した2頭上カム軸式
の内燃機関においては、シリンダヘッドに複数のバルブ
が配設され、各カム軸には少なくとも2つの軸受を有す
るとともに、カム軸を駆動するカム駆動機構が必要とさ
れるなど、内燃機関の小型化を図る場合スペースの余裕
が少なく、シリンダヘッドをシリンダおよびクランクケ
ースに締付け固定する締付部の配置が問題となってく
る。
る特開平8−177515号公報記載のものを、図16
に図示する。図16は、該内燃機関01のシリンダヘッド
構造の吸気側の断面図であり、シリンダヘッド02にガス
ケット04を介してシリンダヘッドカバー03が被せられて
動弁室が構成されている。
06により回転自在に軸支され、一方の軸受部05より突出
したカム軸端部にチェーンスプロケット07が設けられカ
ム駆動機構が構成されている。シリンダヘッド02の左右
軸受部05,06の内側に吸気バルブのバルブリフターの収
容されるチャンバー08,09が並んで形成されている。
重なる位置に締付部010 ,011 が形成されて、スタッド
ボルト012 ,013 が挿入されてシリンダヘッド02をシリ
ンダとともにクランクケースに締め付けられるようにな
っている。またシリンダヘッドカバー03を取付けるの
に、その上壁が軸受部06に接して両者をボルト014 が締
付けるようになっている。
る軸受部05よりさらに外側にチェーンスプロケット07を
設けカム駆動機構を構成するので、カム駆動系が外側に
張り出す構成となり、内燃機関全体が大型化する。
ド締付部010 ,011 が、シリンダヘッドカバー03との合
わせ面より下方にあるので、製造時に座ぐり加工が必要
となりコスト高となる。
ヘッドカバー03との合わせ面より下方にあると、バルブ
のバルブリフターとの干渉が問題となり、上記例のよう
にバルブリフターの収容されるチャンバー08,09を避け
て軸受部05,06の下方で一部上下に重なる位置に締付部
010 ,011 を設ける等の措置が必要となり、このためシ
リンダヘッドが大型化する。またシリンダヘッドカバー
03の上壁をカム軸の軸受部06にボルト014 により取付け
ているので、カム軸の振動がシリンダヘッドカバー03に
伝達され易い。
で、その目的とする処は、シリンダヘッドの加工が容易
で振動を抑制でき内燃機関のコンパクト化を図ることが
できる内燃機関のシリンダヘッド構造を供する点にあ
る。
を達成するために、本発明は、複数の吸気バルブおよび
排気バルブを有し、吸気バルブ用カム軸と排気バルブ用
カム軸を有する2頭上カム軸式の内燃機関において、前
記両カム軸を支持する軸受の内側で前記複数の吸気バル
ブの両側および複数の排気バルブの両側にシリンダヘッ
ド締付部を設け、前記シリンダヘッド締付部の座面をシ
リンダヘッドカバー取付面と同一面とする内燃機関のシ
リンダヘッド構造とした。
ヘッド締付部を設けているので、内燃機関全体を小型化
することができる。シリンダヘッド締付部座面をシリン
ダヘッドカバー取付面と同一面としているので、座ぐり
加工等が不要で加工工数が少なくて済みコストの低減を
図ることができる。
側にあって、締付座面をシリンダヘッドカバー取付面と
同一面としているので、バルブリフターを収容するチャ
ンバーと干渉することがない。
の内燃機関のシリンダヘッド構造において、前記カム軸
の両端に一対の軸受を設け、該軸受の一方と前記シリン
ダヘッド締付部の間にカム駆動機構を設けものである。
カム駆動機構が軸受の内側にくるので、シリンダヘッド
を小型化することができる。
は請求項2記載の内燃機関のシリンダヘッド構造におい
て、カム駆動機構が、前記各カム軸に設けられるカムギ
アと中間軸に設けられ前記カムギアを駆動する駆動ギア
よりなるものである。カム駆動機構が駆動ギアとカムギ
アの噛合にかかるコンパクトな構造とし、シリンダヘッ
ドの小型化が可能である。
の内燃機関のシリンダヘッド構造において、前記一対の
軸受の内側で前記吸気バルブ用カム軸と前記排気バルブ
用カム軸の外側に、シリンダヘッドカバー取付部を設け
るものである。
ブ用カム軸と排気バルブ用カム軸の外側にあって前記シ
リンダヘッド締付部とは干渉せず、一対の軸受の内側に
配設されるので、内燃機関のカム軸方向の幅を拡げる必
要がなく、また軸受とは別にシリンダヘッドカバーが取
付られ、カム軸の振動がシリンダヘッドカバーに伝わり
難い。
ついて図1ないし図15に図示し説明する。本実施の形
態の内燃機関1は、シリンダ上方に吸気バルブ用と排気
バルブ用の2つの動弁カム軸を備えた2頭上カム軸式の
1気筒4ストローク内燃機関であり、全体の右側面図お
よび右断面図を図1,図2に、左側面図および左断面図
を図3,図4に示す。
シリンダ3,シリンダヘッド4,シリンダヘッドカバー
5のブロックに分かれており、この順に上方に若干斜め
前向きに重ね合わされて組付けられている。
してクランク軸10が軸支され、その後方にミッション室
が形成され、図2に示すようにメインシャフト11がギア
12,13の噛合およびクラッチ14を介して動力伝達可能に
配置され、同メインシャフト11の斜め下後方にカウンタ
シャフト15がギア群を介して動力伝達可能に配置されて
いる(図4参照)。
が配置され、ギア12,17の噛合で駆動されるようになっ
ている(図2参照)。なおクランク軸10の左端にはAC
ジェネレータ19が設けられている(図3参照)。
オイルフィルタ18が配設され、オイルポンプ16からオイ
ル通路A1を通して供給されるオイルを浄化してオイル
通路A2を通してクランク軸10に送るとともに、右クラ
ンクケース2の前側周壁に形成されたオイル通路A3お
よびオイル通路A3よりシリンダ3の合わせ面に向かう
オイル通路A4を通り、シリンダ3の合わせ面で吸気側
と排気側に分岐した後、シリンダ3,シリンダヘッド4
を上昇して動弁機構へオイルを供給するようになってい
る。
合わせ面3aを示しており、若干右寄りの略中央にシリ
ンダライナー20が一体に鋳込まれ、その周囲の合わせ面
3aが左側に膨出した部分に前後に長尺の概ね矩形をし
たチェーン挿通孔21が形成されている。
には4隅にスタッドボルト孔22L ,22R ,23L ,23R が
形成され、後側(図5において上側)の左右一対の吸気
側スタッドボルト孔22L ,22R のうち右側の吸気側スタ
ッドボルト孔22R と前側(図5において下側)の左右一
対の排気側スタッドボルト孔23L ,23R のうち右側の排
気側スタッドボルト孔23R がオイル通路A5,A5を兼
ねる。
の合わせ面3aには、クランクケース2の前記オイル通
路A4の開口がシリンダライナー20の右側位置において
臨んでおり、同位置から前後に分岐して吸気側スタッド
ボルト孔22R ,排気側スタッドボルト孔23R すなわちオ
イル通路A5,A5に向けてオイル溝3b,3bが形成
されている。
A3,A4からシリンダ側へ送られたオイルはその合わ
せ面3aにおいて前後に分岐してオイル溝3b,3bを
通り、スタッドボルト孔であるオイル通路A5,A5を
上昇してシリンダヘッド4側に供給される(図1参
照)。
形のチェーン挿通孔21の左側中央にシリンダ3の左側部
をクランクケース2にシリンダサイドボルト25により固
定するためのボルト孔24が穿設されている。
ヘッド4は、図2に図示するようにシリンダ3との合わ
せ面のシリンダボアに臨んだ燃焼室30の2つの吸気ポー
トからそれぞれ後方に吸気通路31,31、2つの排気ポー
トから前方にそれぞれ排気通路32,32が延出形成されて
おり、各吸気ポートに弁体を臨ませた左右一対の吸気バ
ルブ33,33が斜め後に傾いてバルブリフター33a,33a
をチャンバー38,38に挿入して摺動自在に支持され、同
様に各排気ポートに弁体を臨ませた左右一対の排気バル
ブ34,34が斜め前に傾いてバルブリフター34a,34aを
チャンバー39,39に挿入して摺動自在に支持され、各バ
ルブ33,33,34,34は各ポートを弁体が閉じるようにス
プリングにより上方へ付勢されている。
を介して後方の気化器36に接続され、2本の排気通路3
2,32はそれぞれ排気管に接続される。また燃焼室30の
中央には上方より嵌装された点火プラグ37の発火部が露
出している。
で示すように略矩形をして左側にチェーン挿入孔41およ
び右側面から中央の点火プラグ37の取付位置まで食い込
む凹部42が形成され、周縁を合わせ面4aとして内部を
凹出して動弁室の下半部を構成するようになっている。
プラグ37の取付けられる位置を通る中央線に対して前後
が対称に形成されており、後側が吸気側動弁室60、前側
が排気側動弁室61であり、吸気側動弁室60内の左右に軸
受部43L ,43R 、排気側動弁室61内の左右に軸受部44L
,44R が膨出してその上端面は合わせ面4aと同じ高
さにある。
軸受部43L ,43R (図6参照)に吸気カム軸62が、両端
をベアリング64L ,64R を介して回転自在に支持され、
ベアリング64L ,64R はそれぞれ軸受部43L ,43R と左
カムホルダー66,右カムホルダー67に挟持される。同様
に排気側動弁室61の左右の軸受部44L ,44R (図6参
照)に排気カム軸63が、両端をベアリング65L ,65R を
介して回転自在に支持され、ベアリング65L,65R はそ
れぞれ軸受部44L ,44R と左カムホルダー68,右カムホ
ルダー69に挟持される。
側の軸受部43L と軸受部44L との間にシリンダヘッドの
左側面からチェーン挿入孔41に左右水平に貫通する円孔
45Lが穿設され、さらに同円孔45L と同軸の若干小径の
円孔45R がチェーン挿入孔41壁面に形成されていて、中
間軸70が該円孔45L ,45R に左側から嵌入されてチェー
ン挿入孔41に架設される(図14参照)。
と円孔45R に嵌合する小径部70bとからなり、大径部70
aに直径方向に貫通した工具孔71が形成され、小径部70
b端部にも工具孔71と平行なねじ孔72が形成されてい
る。
吸気カム軸62の軸受部43L ,43R および排気カム軸63の
軸受部44L ,44R のそれぞれの前後の上端面にカムホル
ダーを取り付けるためのボルトねじ孔43La,43Ra,44L
a,44Raが形成され、そのうち吸気カム軸62の右側軸受
部43R の前側ボルト孔43Raの左方に吸気側スタッドボル
ト孔46R が形成され、さらにその左方でチェーン挿入孔
41より右に吸気側スタッドボルト孔46L が形成されてい
る。
は、吸気バルブ33,33のバルブリフター33a,33aが上
下に摺動自在に収容されるチャンバー38,38の前部を両
側から挟む位置にある。
の前方対称位置には排気側スタッドボルト孔47L ,47R
が形成されており、排気側スタッドボルト孔47L ,47R
も左右の軸受部44L ,44R の間にあって、排気バルブ3
4,34のバルブリフター34a,34aが収容されるチャン
バー39,39の後部を両側から挟む位置にある。
47L ,47R の上端開口面である締付座面46La,46Ra,47
La,47Raはシリンダヘッドカバー5との合わせ面4aと
同一面上にある(図8参照)。
47L ,47R は、下方に貫通しており、それぞれ前記シリ
ンダ3のスタッドボルト孔22L ,22R ,23L ,23R と一
致して互いに連通する。右側のスタッドボルト孔46R ,
47R が前記シリンダ3のオイル通路A5,A5を引き継
ぐことになる。
ッドボルト孔46R には、締付座面46Raに抜ける手前で斜
めに分岐して隣のボルト孔43Raに連通するオイル通路A
6が形成されている。排気側スタッドボルト孔47R にも
同様のオイル通路A6が形成されている。
吸気カム軸62に関する略対称な位置にボルトねじ孔48L
,48R 、排気スタッドボルト孔47L ,47R の排気カム
軸63に関する略対称な位置にボルトねじ孔49L ,49R が
形成されている。
シリンダヘッドカバー5の取付け用のねじ孔であり、カ
ム軸62,63の前後外側で、左右軸受部43L ,43R および
軸受部44L ,44R の内側に位置している。さらに左側の
軸受部43L ,44L の僅かに右寄りにそれぞれシリンダヘ
ッド4の取付け用のボルト孔50,51が穿設されている。
側スタッドボルト孔47L との間にボルト孔52が形成さ
れ、同ボルト孔52は前記円孔45R に貫通している。この
シリンダヘッド4の左側面は、図7に示すようにサイド
カバー6の下半部との合わせ面4bが形成されていて、
合わせ面4bに沿って4か所にボルトねじ孔53が形成さ
れている。
3,33および排気バルブ34,34を取り付けるとともに、
図14に示すように前記中間軸70を円孔45L ,45R に嵌
入し、その際小径部70bにベアリング73を介して駆動ギ
ア75と一体のチェーンスプロケット74を回転自在に軸支
してチェーン挿通孔41に配置し、小径部70bに形成され
たねじ孔72にボルト孔52を貫通したフランジ付ボルト55
が螺合して中間軸70を固定する。すると中間軸70の大径
部70aに穿設された工具孔71は、シリンダ3との合わせ
面に対して垂直方向に指向する。
をクランクケース2に組付ける場合、クランクケース2
のシリンダ3との合わせ面に形成された4か所のボルト
ねじ孔にそれぞれ4本のスタッドボルト80を螺合して立
設させておき、立設した4本のスタッドボルト80にシリ
ンダ3の吸気側スタッドボルト孔22L ,22R ,排気側ス
タッドボルト孔23L ,23R をそれぞれ合わせ挿入される
ようにしてシリンダ3をガスケット81を介して重ね、そ
の際クランク軸10のクランクピンに一端を軸支されたコ
ネクティングロッド26の他端に枢着されたピストン27を
シリンダライナー20に挿入する。
リンダサイドボルト25を貫入してクランクケース2のね
じ孔に螺合して仮止め程度に締めておく(図14参
照)。4本のスタッドボルト80は、スタッドボルト孔22
L ,22R ,23L ,23R を貫通してさらに上方に突出して
いる。
にシリンダヘッド4の吸気側スタッドボルト孔46L ,46
R ,排気側スタッドボルト孔47L ,47R を一致させシリ
ンダヘッド4をシリンダ3の合わせ面上にガスケット82
を介して重ねる。
ト孔46L ,46R ,47L ,47R を貫通して締付座面46La,
46Ra,47La,47Raから上端ねじ部を露出させるので、こ
の上端ねじ部にフランジ付ナット83を螺合してクランク
ケース2に対してシリンダ3とシリンダヘッド4とを相
対位置を調整しながら締付け固定する(図2および図1
1参照)。
4に架設された中間軸70の工具孔71の真下に予め仮止め
しておいたシリンダサイドボルト25が位置しており、そ
のボルト頭部は六角穴25aが形成されているので、六角
レンチ等の工具を上方より工具穴71に貫通し、シリンダ
サイドボルト25の頭部の六角穴25aに端部を嵌合させ、
シリンダサイドボルト25を締付けてシリンダ3の左側部
をクランクケース2に固定することができる。
44L に沿ったボルト孔50,51にそれぞれボルト84,84を
貫通させ、シリンダ3のねじ孔に螺合してシリンダヘッ
ド4の左側部をシリンダ3に固定する。
ロケット74とクランク軸10の駆動スプロケット78との間
にチェーン挿通孔21,41を通してチェーン79を架渡して
おく(図14参照)。なおチェーン79はチェーンテンシ
ョナー100 により適度にテンションが加えられる(図4
参照)。
上部吸気側動弁室60と排気系動弁室61に前記したように
吸気カム軸62と排気カム軸63とをそれぞれ両端をベアリ
ング64L ,64R ,65L ,65R を介して左右カムホルダー
66,67,68,69により回転自在に支持されて取り付けら
れる。なお吸気カム軸62と排気カム軸63の左側部にそれ
ぞれカムギア76,77を嵌着しておき、中間軸70に軸支さ
れた駆動ギア75に噛合させる。
それぞれ前後のボルト孔を軸受部43L ,43R ,44L ,44
R のそれぞれの前後のボルトねじ孔43La,43Ra,44La,
44Raと一致させ、ボルト85により貫通し螺合緊締して吸
気カム軸62および排気カム軸63の両端部を回転自在に支
持する。
殊形状をしており、排気側のカムホルダー69について図
12および図13に図示している。カムホルダー69は、
前後に長い略直方体状をなし、左側面に半円状の凹部69
aが形成され、その底面にさらに径を小さくした半円状
の凹部69bが右側壁で塞がれて形成されている。
69dが穿設され、底面に貫通しており、底面の軸受部44
R との合わせ面69eには一方のボルト孔69dの周囲半周
程に亘ってオイル溝69fが形成され、オイル溝69fは前
記小径の凹部69bにまで延設されている。
して凹部69bに連通している。なお吸気側のカムホルダ
ー67も同様に凹部67a,67b,ボルト孔67c,67d,オ
イル溝67fが形成されて同様の構造をしている。
3,シリンダヘッド4が組付けられ、カム軸61,62が、
カムホルダー66,67,68,69により支持されると、クラ
ンクケース2のオイル通路A4を流れるオイルは、シリ
ンダ3の合わせ面3aのオイル溝3b,3bで前後に分
岐して吸気側と排気側に流れ、シリンダ3のスタッドボ
ルト孔22R ,23R 、シリンダヘッド4のスタッドボルト
孔46R ,47R で形成されるオイル通路A5,A5を上昇
して、シリンダヘッド4の斜めに分岐したオイル通路A
6,A6を通って軸受部43R ,44R のボルトねじ孔43R
a,44Raからカムホルダー67,69のボルト孔67d,69d
に流れ、さらにオイル溝67f,69fを介して凹部67b,
69bに流れ、図15に示すように凹部67b,69bから吸
気カム軸62と排気カム軸63の軸内のオイル通路A7,A
7に入り、同オイル通路A7,A7から複数のオイル枝
通路A8に分かれてカム周面やカムギア76,77に供給さ
れることになる。
面4aにガスケット86を介してシリンダヘッドカバー5
が被せられ、シリンダヘッドカバー5の上壁にはシリン
ダヘッド4のボルトねじ孔48L ,48R ,49L ,49R に対
向する4か所にボルト孔88を有し、同ボルト孔88の周囲
の円形に凹んだ締付座面89が形成されており、図2に示
すように環状のマウントラバー90を凹んだ締付座面89に
嵌合してフランジ付ボルト91をボルト孔88にマウントラ
バー90とともに貫通してシリンダヘッド4のボルトねじ
孔48L ,48R ,49L ,49R に螺合してシリンダヘッド4
に対してシリンダヘッドカバー5をフローティング締付
けにより取り付ける。
されるフランジ付ボルト91によりシリンダヘッドカバー
5が、シリンダヘッド4に対してガスケット86およびマ
ウントラバー90を介してフローティング状態で支持され
る。
ンダヘッド4の左側壁の合わせ面4aとガスケット86を
介して合体し(一部シリンダヘッド4のカム軸62,63を
延長した箇所の加工切欠き部分にはガスケット86と一体
の蓋部86aが介装される)、その左側面はシリンダヘッ
ド4の合わせ面4bとともにサイドカバー6との合わせ
面を形成しており、同合わせ面には外周縁の4か所にボ
ルトねじ孔92が形成されている。
ドカバー5の左側壁の外側面は、一体となってその外周
縁に一周に亘って合わせ面が構成され、その合わせ面に
シリンダヘッド4側に4か所ボルトねじ孔53、シリンダ
ヘッドカバー5側に4か所ボルトねじ孔92が形成されて
いる。
側から被せられる。サイドカバー6は、図3に図示する
ように中央の大円形部6aと前後に膨出した膨出円形部
6b,6cとで構成される底壁の周囲を周壁6dが覆う
偏平なカバーであり、周壁6dは前記シリンダヘッド4
とシリンダヘッドカバー5の合わせ面に対応し、8か所
のボルトねじ孔53,92に対向してボルト孔93が形成され
ている。
とシリンダヘッドカバー5の左側面に合わせ面間にガス
ケット94を介装して被せ、ボルトねじ孔53,92のそれぞ
れにボルト孔93を一致させて、図15に示すように円筒
状をして一端にフランジが形成されたマウントラバー95
をボルト孔93に嵌入してフランジ付ボルト96を貫通させ
ボルトねじ孔53,92に螺合してシリンダヘッド4とシリ
ンダヘッドカバー5に対してサイドカバー6をフローテ
ィング締付けにより取り付ける。
ドカバー5に螺合して固着されるフランジ付ボルト96に
よりサイドカバー6が、シリンダヘッド4とシリンダヘ
ッドカバー5に対してガスケット94およびマウントラバ
ー95を介してフローティング状態で支持される。
おいて、図3に示すように前後の膨出円形部6b,6c
の各中心C1,C2は、それぞれ吸気カム軸62,排気カ
ム軸63の軸心S1,S2(図4参照)と異なり、前後に
オフセットした位置にある。
る。吸気カム軸62,排気カム軸63は、両端を軸受部43L
,43R および軸受部44L ,44R に支持され、左軸受部4
3L ,44L の内側にチェーンスプロケット74,駆動ギア7
5,カムギア76,77等のカム駆動機構を有し、シリンダ
ヘッド4をシリンダ3とともにクランクケース2に締付
けるスタッドボルト80のシリンダヘッド4上の締付座面
46La,46Ra,47La,47Raは、左右軸受部43L ,43R およ
び左右軸受部44L ,44R の内側に設けられるので、シリ
ンダヘッド4の左右幅を小さくまとめて、内燃機関1全
体をコンパクト化することができる。
46Ra,47La,47Raがシリンダヘッドカバー5との合わせ
面4aと同一面上にあるので、座ぐり加工等が不要で加
工工数が削減でき、コストを低減することができる。
シリンダヘッドカバー5との合わせ面4aと同一面上に
あるので、バルブリフター33a,34aを収容するチャン
バー38,39の両側に近接させても、チャンバー38,39と
干渉することがなく、内燃機関1の小型化が可能であ
る。
取付部であるボルトねじ孔48L ,48R ,49L ,49R は、
吸気カム軸62と排気カム軸63の外側にあってシリンダヘ
ッド締付座面46La,46Ra,47La,47Raとは干渉せず、左
右軸受部43L ,43R および左右軸受部44L ,44R の内側
に配設されるので、内燃機関1の小型化が図れ、また軸
受のカムホルダー66,67,68,69とは別にシリンダヘッ
ドカバー5がフランジ付きボルト91により取付けられる
ため、カム軸62,63の振動がシリンダヘッドカバー5に
伝わり難い。
図である。
断面図である。
図である。
面図である。
の上面図である。
る。
…シリンダヘッド、5…シリンダヘッドカバー、6…サ
イドカバー、10…クランク軸、11…メインシャフト、1
2,13…ギア、14…クラッチ、15…カウンタシャフト、1
6…オイルポンプ、17…ギア、18…オイルフィルタ、19
…ACジェネレータ、20…シリンダライナー、21…チェ
ーン挿通孔、22L ,22R …吸気側スタッドボルト孔、23
L ,23R …排気側スタッドボルト孔、24…ボルト孔、25
…シリンダサイドボルト、26…コネクティングロッド、
27…ピストン、30…燃焼室、31…吸気通路、32…排気通
路、33…吸気バルブ、34…排気バルブ、35…連結管、36
…気化器、37…点火プラグ、38,39…チャンバー、41…
チェーン挿通孔、42…凹部、43L ,43R ,44L ,44R …
軸受部、45L ,45R …円孔、46L ,46R …吸気側スタッ
ドボルト孔、47L ,47R …排気側スタッドボルト孔、48
L ,48R ,49L ,49R …ボルトねじ孔、50,51,52…ボ
ルト孔、53…ボルトねじ孔、55…フランジ付ボルト、60
…吸気側動弁室、61…排気側動弁室、62…吸気カム軸、
63…排気カム軸、64L ,64R ,65L ,65R …ベアリン
グ、66,67,68,69…カムホルダー、70…中間軸、71…
工具孔、72…ねじ孔、73…ベアリング、74…チェーンス
プロケット、75…駆動ギア、76,77…カムギア、78…駆
動スプロケット、79…チェーン、80…スタッドボルト、
81,82…ガスケット、83…フランジ付ナット、84,85…
ボルト、86…ガスケット、88L ,88R ,89L ,89R …ボ
ルト孔、90…マウントラバー、91…フランジ付ボルト、
92…ボルトねじ孔、93…ボルト孔、94…ガズケット、95
…マウントラバー、96…フランジ付ボルト、100 …チェ
ーンテンショナー、A1,A2,A3,A4,A5,A
6,A7…オイル通路,A8…オイル枝通路。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の吸気バルブおよび排気バルブを有
し、吸気バルブ用カム軸と排気バルブ用カム軸を有する
2頭上カム軸式の内燃機関において、 前記両カム軸を支持する軸受の内側で前記複数の吸気バ
ルブの両側および複数の排気バルブの両側にシリンダヘ
ッド締付部を設け、 前記シリンダヘッド締付部の座面をシリンダヘッドカバ
ー取付面と同一面とすることを特徴とする内燃機関のシ
リンダヘッド構造。 - 【請求項2】 前記カム軸の両端に一対の軸受を設け、 該一対の軸受の一方と前記シリンダヘッド締付部の間に
カム駆動機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の
内燃機関のシリンダヘッド構造。 - 【請求項3】 カム駆動機構は、前記各カム軸に設けら
れるカムギアと中間軸に設けられ前記カムギアを駆動す
る駆動ギアよりなることを特徴とする請求項1または請
求項2記載の内燃機関のシリンダヘッド構造。 - 【請求項4】 前記一対の軸受の内側で前記吸気バルブ
用カム軸と前記排気バルブ用カム軸の外側に、シリンダ
ヘッドカバー取付部を設けることを特徴とする請求項1
記載の内燃機関のシリンダヘッド構造。
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