JPH10183586A - 回転式ゲートの水密構造 - Google Patents

回転式ゲートの水密構造

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JPH10183586A
JPH10183586A JP35686896A JP35686896A JPH10183586A JP H10183586 A JPH10183586 A JP H10183586A JP 35686896 A JP35686896 A JP 35686896A JP 35686896 A JP35686896 A JP 35686896A JP H10183586 A JPH10183586 A JP H10183586A
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JP
Japan
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watertight
gate
door body
support disk
support
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JP35686896A
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English (en)
Inventor
Kimihiro Nishikawa
公寛 西川
Takamasa Yui
孝昌 由井
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流下する転石や土砂が侵入して不具合を生ず
ることがなく、水密部材の交換も容易に行える回転式ゲ
ートの水密構造を提供する。 【解決手段】 支持円盤11の外周面とピア20の凹部
21の上流側内周面との間の側部シール部60は、凹部
21の内周面に支持円盤11の外周面に圧接すべく設け
られた側部水密ゴムによって止水され、河床部と扉体1
2の外面との間の底部シール部70は、河床部に形成さ
れた扉体12を収容するピット50の上流縁部に扉体1
2のスキンプレート12Aに圧接すべく設けられた底部
水密ゴムによって止水されるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川途中に配設さ
れて水位調節等に用いられるゲートであって、一対の支
持円盤の間に円弧状外面の扉体が架設されて成るゲート
本体がその両端部で支持柱部材によって扉体を水平とし
て回転可能且つ任意の角度で固定可能に支持され、水平
軸回りに回転することで扉体が上下する回転式ゲートの
水密構造に関する。
【0002】
【従来の技術】河川途中に配設されて水位調節等に用い
られるゲートには、種々構造のものが知られているが、
ローラーゲートと呼ばれるものが一般的である。
【0003】ローラーゲートは、その一例の断面図を図
14に示すように、所定間隔で配設された鉛直な支持柱
部材(ピア80)に沿って扉体81が上下に昇降するよ
うに構成され、この扉体81によって水を堰止めると共
に、その下縁と河床の間から又は上縁を超えて(越流)
放水させるようになっているものである。その水密構造
は、扉体81の側縁部では図15に示すように扉体81
の裏面(下流側の面)に装着された水密ゴム82がピア
80の扉体案内溝80Aの側面に圧接し、扉体81の下
縁側では扉体81に装着された水密ゴム83が河床40
に圧接するようになっている。即ち、水密ゴム82,8
3は扉体81に装着されているものであり、これら水密
ゴム82,83の交換は、扉体81を水面上に引き上げ
て行うようになっている。
【0004】ところで、上記のようなローラーゲートで
は、扉体81の昇降に必要な高さのピア80の上端に、
更に扉体81を昇降駆動するウインチ等の昇降駆動機構
84を配置しなければならず、大きな建造物が水面上に
突出した格好となるため、周囲環境や景観に少なからず
影響を与え、場合によっては好ましくないといった問題
があった。
【0005】このような問題を解決し得るものとして、
図16に断面図を示すように、一対の支持円盤91の間
に半円形より小さい弓形断面の扉体92が架設されて成
るゲート本体90が、扉体92を水平として支持円盤9
1を介してピア80に回転可能に支持されると共に、対
応する河床部に扉体92を収容可能な収容凹部93が形
成されて成る回転式ゲートが考えられている。これによ
ればゲート本体90を回転駆動する機構をピア80の内
部に収容することが可能であり、大きな建造物の水面上
への突出を避けることができる。この構成では、図16
に示すように扉体92の背面が垂直な状態では全閉状態
となり、この状態からゲート本体90が図中反時計回り
に90゜回転して図17に示すように収容凹部93に扉
体92が収容された状態で扉体92の背面が前後の河床
面と平らになって当該ゲートは開放状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のごと
き回転式ゲートでは、ゲート本体90の支持円盤91の
外周面と支持柱部材(ピア80)との間、及び扉体92
と河床との間を水密構造とする必要がある。しかし、扉
体92と河床との間の水密部を前述のローラーゲートの
ように扉体92に水密部材(水密ゴム94)を装着した
とすると、図16に示すように全閉時において機能する
位置(扉体92の下流側端部)に装着しなければならな
いが、その結果、図17に示すように開放側に扉体92
を回転することによって水密部材(水密ゴム94)によ
るシール位置が下流側に移動し、扉体92と収容凹部9
3の間の隙間が上流側に開放することとなって、ここに
転石や土砂が侵入してゲート本体90の回転を妨げる虞
がある。また、ゲート本体90の支持円盤91の外周面
と支持柱部材(ピア80)との間の水密部に水密部材を
介設すると、その交換が困難であるという問題がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、流下する転石や土砂が侵入して不具
合を生ずることがなく、水密部材の交換も容易に行える
回転式ゲートの水密構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る回転式ゲートの水密構造は、一対の支持円盤の
間に円弧状外面の扉体が架設されて成るゲート本体が、
その両端部で支持柱部材によって前記扉体を水平として
水平な軸で回転可能且つ任意の角度で固定可能に支持さ
れて成る回転式ゲートにおいて、前記支持円盤の外周面
と前記支持柱部材の支持円盤収容部の上流側内周面との
間の側部水密部は、前記支持円盤収容部の内周面に前記
支持円盤の外周面に圧接すべく設けられた側部水密部材
によって止水され、河床部と前記扉体の外面との間の底
部水密部は、前記河床部に形成された前記扉体を収容す
る扉体収容凹部の上流縁部に前記扉体の外面に圧接すべ
く設けられた底部水密部材によって止水されるように構
成されていることを特徴とする。
【0009】また、上記構成に加え、上記支持円盤の上
記扉体の配設域以外の外周部位には、水密部材交換用小
径部が所定角度範囲で形成されていることを特徴とす
る。
【0010】更に、上記支持円盤の小径部には、当該小
径部と対応する形状の嵌め込み部材が着脱可能に装着さ
れ、前記嵌め込み部材が上記水密部材の交換時以外は前
記支持円盤の外周を円形とするように構成されているこ
とを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明に係る回転式ゲー
トの水密構造の一実施形態を適用した回転式ゲートを上
流側から見た一部断面正面図、図2はその一部断面平面
図、図3は図1のA−A断面図である。
【0012】図示回転ゲート1は、河川の幅方向に所定
間隔で配設された支持柱部材としてのピア20(20
A,20B)の間に、ゲート本体10が支持軸部材とし
ての水平な支持軸13で回転可能に支持され、回転駆動
機構30によって回転駆動されると共に任意の角度で固
定されるように構成されている。
【0013】ゲート本体10は、両端の支持円盤11
(11A,11B)を扉体12で結合して(換言すれば
扉体12の両端にそれぞれ支持円盤11が装着されて)
形成されている。
【0014】両端の支持円盤11は、所定径で所定厚さ
の円盤状であって、その外周には後述する側部水密ゴム
61の交換のための水密ゴム交換用小径部11Xが形成
されると共に、一方の支持円盤11(11B)の外周縁
の所定角度範囲に当該ゲート本体を回転駆動する回転駆
動機構30のラック部31が設けられている。
【0015】水密ゴム交換用小径部11Xは、扉体12
の配設位置と回転中心を挟む略対称位置が、後述する側
部シール部60の角度範囲より広い角度範囲で、他の外
周部位より所定量小径とされているものである。
【0016】扉体12は、支持円盤11の外周と等しい
半径で所定角度範囲の弧と、当該弧と対応する弦と、に
よって囲まれた弓形形状が弦と直交する辺でカットされ
たような、一辺が円弧状で略三角形の断面形状に形成さ
れ、その弧の側が外面としてのスキンプレート12A、
弦の側が背面12B、カット辺側が後面12Cとなって
いる。また、スキンプレート12Aと背面12Bが交わ
る縁部は、所定の円弧状とされた越流部12Dとなって
いる。
【0017】このように構成されたゲート本体10は、
両端の支持円盤11がそれぞれピア20に形成された支
持円盤収容部としての凹部21内に収容されると共にそ
の中心位置に支持軸13が回転自在に嵌合し、これによ
って、水平軸(支持軸13)を中心として回転可能にピ
ア20に支持されている。支持軸13の河床面40から
の高さは、当該支持軸13と背面12Bまでの間隔と等
しく(X)設定されている。
【0018】ゲート本体10の配設位置と対応する河床
部位には扉体収容凹部としてのピット50が掘り下げ形
成されており、ゲート本体10を回転させて扉体12の
背面12Bを水平とした状態では、扉体12は図7に示
すようにピット50内に収まってその背面12Bが河床
面40と一致するようになっている。
【0019】ピア20の支持円盤11を収容する凹部2
1は、ゲート本体10の支持円盤11を収容する奥行き
で、後述する底部シール部70から上部にかけては支持
円盤11の外周と狭い隙間で近接する円弧状に形成され
ており、その全閉状態(図3に示す状態)の扉体12と
対応する上流側の内周面と支持円盤11の外周面との間
に、側部水密部としての側部シール部60が構成されて
いる。
【0020】ピット50は、そのゲート本体10の回転
中心(支持軸13)より上流側の底面が扉体12のスキ
ンプレート12Bに沿った円弧状の円弧状底面51とし
て形成され、この円弧状底面51とその上流側の河床面
40との交差縁部に、底部水密部としての底部シール部
70が構成されている。
【0021】側部シール部60の下端と底部シール部7
0の側端は直角に繋がり、これら側部シール部60と底
部シール部70が扉体12によって堰止めた水の側部及
び河床40との間を介した下流側への漏出を防ぐように
なっている。
【0022】側部シール部60は、図1のB−B断面に
相当する当該部位の拡大断面図である図4に示すよう
に、ピア20の凹部21の上流側を形成する所定高さの
鋼板構造体22の内周面に、側部水密部材としての側部
水密ゴム61が装着されると共に、当該側部水密ゴム6
1と隣接して土砂侵入防止ゴム62が設けられて構成さ
れている。
【0023】側部水密ゴム61は、中空の本体部61A
の両側に装着部61Bが延設された略Ω字状の断面形状
を呈し、装着部61Bで構造体22(ピア20)に締着
固定され、その本体部61Aが支持円盤11の外周面に
圧接して水密状態を保つようになっているものである。
【0024】土砂侵入防止ゴム62は、所定厚さの板状
であって、構造体22の外面に締着固定された支持板6
3に固定され、その先端が支持円盤11の外周面に当接
して設けられており、土砂の側部水密ゴム61によるシ
ール部位への侵入を防ぐようになっている。
【0025】このように、側部水密ゴム61がゲート本
体10側ではなくピア20側に装着されていることによ
り、ゲート本体10の回転によっても底部シール部70
の底部水密ゴム72に対して相対移動することがないた
め、安定した水密構造となし得るものである。
【0026】底部シール部70は、図1のC−C断面に
相当する拡大断面図である図5に示すように、ピット5
0の円弧状底面51と河床面40との交差縁部に植設さ
れた鋼板製の支持金具73に、土砂侵入防止ゴム71と
底部水密部材としての底部水密ゴム72とが支持されて
構成されている。
【0027】支持金具73は、その先端に設けられた扉
体12のスキンプレート12Aと対向する水密ゴム支持
部73Aと、その上縁に直交して設けられた土砂侵入防
止ゴム支持部73Bを備えており、土砂侵入防止ゴム支
持部73Bに土砂侵入防止ゴム71が固定されると共
に、水密ゴム支持部73Aに底部水密ゴム72が固定さ
れている。
【0028】土砂侵入防止ゴム71は、所定幅で扉体1
2の全長に亘る長さの板状であって、土砂侵入防止ゴム
支持部73Bの上面に締着固定された支持板74に固定
され、その先端を扉体12のスキンプレート12Aに当
接させて設けられており、土砂の底部水密ゴム72によ
るシール部位への侵入を防ぐようになっているものであ
る。
【0029】底部水密ゴム72は、前述の側部水密ゴム
61と同様に中空の本体部72Aの両側に装着部72B
が延設された断面形状略Ω字状であって、その装着部7
2Bで支持金具73の水密ゴム支持部73Aに締着固定
され、本体部72Aが扉体12のスキンプレート12A
に圧接して水密状態を保つようになっているものであ
る。
【0030】このように、底部シール部70の底部水密
ゴム72が河床側に固定されていることにより、ゲート
本体10の回転によってもそのシール位置が移動するこ
とがなく、常にピット50の円弧状底面51と河床面4
0との交差縁部に位置するため、扉体12とピット50
の間の隙間が上流側に開放することがなく、この隙間に
転石や土砂が侵入してゲート本体10の回転を妨げるこ
とがないものである。
【0031】ゲート本体10の回転駆動機構30は、図
1のD−D断面図である図6に示すように、一方の支持
円盤11Bの水密ゴム交換用小径部11Xを除く外周縁
にラックピン31Aが所定間隔で配設されてラック部3
1が形成されると共に、このラック部31にピア20B
の内部に設けられた駆動源としての油圧モーター32の
駆動シャフトに固定されたピニオン33が噛合して構成
され、油圧モーター32の駆動によるピニオン33の回
転によって支持円盤11Bが回転駆動されてゲート本体
10が回転し、扉体12の角度が変化すると共に任意の
角度で固定し得るようになっているものである。
【0032】上記のごとく構成された回転ゲート1は、
回転駆動機構30の駆動によるゲート本体10の回転に
よって扉体12の位置(角度)を変化させることで、任
意のゲート開度を得ることができる。即ち、図7に示す
ように扉体12がピット50に収容された状態(背面1
2Bが水平となって前後の河床40と面一になった状
態)が水流を妨げない全開状態であり、この状態からゲ
ート本体10を図中時計回りに回転させて図3に示すよ
うに扉体12を起立させることで、図3中左側の河川上
流側に貯水することができる。水位が扉体12の前端縁
(越流部12D)以上であると越流し、従ってゲート本
体10の回転角度調整によって扉体12の前端縁(越流
部12D)の位置(高さ)を設定することで、流水量
(水位)を調節できるものである。
【0033】ここで、側部シール部60の側部水密ゴム
61及び底部シール部70の底部水密ゴム72の交換
は、ゲート本体10を回転させて、図8に示すように支
持円盤11の水密ゴム交換用小径部11Xを側部シール
部60に対応させて位置させることで行うことができ
る。つまり、支持円盤11の水密ゴム交換用小径部11
Xを側部シール部60に対応させることにより、側部水
密ゴム61の支持円盤11の外周への圧接が解除されて
水密ゴム交換用小径部11Xの外面と側部水密ゴム61
との間に空間ができ、この空間を利用して側部水密ゴム
61の交換が可能となるものである。また、この状態で
は扉体12は退避位置にあるために底部シール部70の
底部水密ゴム72は扉体12のスキンプレート12Aに
圧接しておらず、底部水密ゴム72も容易に交換できる
ものである。
【0034】尚、本構成例では、支持円盤11の水密ゴ
ム交換用小径部11Xは側部シール部60の角度範囲よ
り広い角度範囲に形成されているが、この水密ゴム交換
用小径部11Xの角度範囲はこれに限定されるものでは
なく、側部シール部60の角度範囲より狭くてもゲート
本体11を回転させつつ順次側部水密ゴム61を交換す
ることも可能であり、その作業に必要最小限の角度範囲
であれば良いものである。
【0035】ところで、上記構成の支持円盤11の水密
ゴム交換用小径部11Xは、図9に示すように土砂が充
満したピット50に水密ゴム交換用小径部11Xが対応
するといった条件下では、水密ゴム交換用小径部11X
に侵入した土砂によって以後のゲート本体10の回転に
支障を来す虞を有する。このような事態は、水密ゴム交
換用小径部11Xに当該水密ゴム交換用小径部11Xと
対応する形状の嵌め込み部材を装着し、これによって通
常使用時には支持円盤11を切り欠きのない円形とする
と共に側部水密ゴム61の交換は嵌め込み部材を取り外
して行うように構成することで、防ぐことができる。
【0036】即ち、ゲート本体10の断面図である図1
0及びそのE部拡大図である図11に示すように、水密
ゴム交換用小径部11Xに当該水密ゴム交換用小径部1
1Xと対応する形状の嵌め込み部材14を取付ボルト1
5(図10には示さず)によって支持円盤11に装着し
て構成し、側部水密ゴム61の交換はこの嵌め込み部材
14を取り外して行えば良いものである。尚、図は、嵌
め込み部材14をその長手方向に二分割に構成した例で
あるが、これに限らず作業性を考慮して一体又は三分割
以上に構成しても良いものである。
【0037】また、嵌め込み部材14を、図12及びそ
のF−F断面図である図13に示すように、支持円盤1
1の内面所定位置に立設されたブラケット16に枢着さ
れた揺動支持アーム17によって支持し、揺動支持アー
ム17の揺動によって水密ゴム交換用小径部11Xと対
応する位置から内側に退避するように構成しても良い。
この場合、嵌め込み部材14の長さは、その外周面から
揺動支持アーム17の揺動支点までの距離:Gが大きく
なる(揺動支持アーム17が長くなる)ことを防ぐと共
に作業性を考慮して適宜長さとして分割(図示例は二分
割)することが望ましいものである。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明に係る回転
式ゲートの水密構造によれば、支持円盤の周縁面と支持
柱部材の支持円盤収容部の上流側内周面との間の側部水
密部は支持円盤収容部の内周面に支持円盤の周縁面に圧
接すべく設けられた水密部材によって止水されるように
構成されているため、水密部材がゲート本体の回転によ
っても底部の水密部材に対して相対移動することがなく
安定した水密構造となし得る。また、河床部と扉体の外
面との間の底部水密部は河床部に形成された扉体を収容
する扉体収容凹部の上流側縁部に扉体の外面に圧接すべ
く設けられた水密部材によって止水されるように構成さ
れていることにより、ゲート本体の回転によってもその
シール位置が移動することがなく、常に扉体収容凹部の
上流側縁部に位置するため、扉体と扉体収容凹部の間の
隙間が上流側に開放することがなく、この隙間に転石や
土砂が侵入してゲート本体の回転を妨げることがないも
のである。
【0039】更に、上記構成に加えて支持円盤の扉体の
配設域以外の周縁部位に水密部材交換用小径部が所定角
度範囲で形成されていることにより、この水密部材交換
用小径部を側部水密部に位置させることで、その水密部
材の交換を容易に行うことができるものである。
【0040】また、支持円盤の小径部に当該小径部と対
応する形状の嵌め込み部材が着脱可能に装着され、嵌め
込み部材が水密部材の交換時以外は支持円盤の外周を円
形とするように構成されていることにより、小径部に土
砂が侵入してゲート本体の回転を阻害することを防ぐこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転式ゲートの回転支持部構造の
一実施形態を適用した回転式ゲートを上流側から見た一
部断面正面図である。
【図2】その一部断面平面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1のB−B断面に相当する側部シール部の拡
大断面図である。
【図5】図1のC−C断面に相当する底部シール部の拡
大断面図である。
【図6】図1のD−D断面図である。
【図7】開放状態における回転式ゲートの断面図であ
る。
【図8】側部シール部の水密ゴム交換状態を示す断面図
である。
【図9】ピット内に土砂が堆積した状態を示す断面図で
ある。
【図10】小径部に嵌め込み部材を装着した状態を示す
ゲート本体の断面図である。
【図11】図10のE部拡大断面図である。
【図12】嵌め込み部材を揺動支持アーム部材で支持し
た構成を示すゲート本体の断面図である。
【図13】図12のF−F断面図である。
【図14】従来例としてのローラーゲートを示す断面図
である。
【図15】従来例としてのローラーゲートの側部水密構
造を示す断面図である。
【図16】従来例としての回転式ゲートの断面図であ
る。
【図17】従来例としての回転式ゲートの全開状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 回転式ゲート 10 ゲート本体 11 支持円盤 11X 水密部材交換用小径部 12 扉体 12A スキンプレート(扉体の外面) 13 支持軸 14 嵌め込み部材 20 ピア(支持柱部材) 21 凹部(支持円盤収容部) 40 河床 50 ピット(扉体収容凹部) 60 側部シール部(側部水密部) 61 側部水密ゴム(側部水密部材) 70 底部シール部(底部水密部) 72 底部水密ゴム(底部水密部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の支持円盤の間に円弧状外面の扉体
    が架設されて成るゲート本体が、その両端部で支持柱部
    材によって前記扉体を水平として水平な軸で回転可能且
    つ任意の角度で固定可能に支持されて成る回転式ゲート
    において、 前記支持円盤の外周面と前記支持柱部材の支持円盤収容
    部の上流側内周面との間の側部水密部は、前記支持円盤
    収容部の内周面に前記支持円盤の外周面に圧接すべく設
    けられた側部水密部材によって止水され、 河床部と前記扉体の外面との間の底部水密部は、前記河
    床部に形成された前記扉体を収容する扉体収容凹部の上
    流縁部に前記扉体の外面に圧接すべく設けられた底部水
    密部材によって止水されるように構成されていることを
    特徴とする回転式ゲートの水密構造。
  2. 【請求項2】 上記支持円盤の上記扉体の配設域以外の
    外周部位には、水密部材交換用小径部が所定角度範囲で
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転
    式ゲートの水密構造。
  3. 【請求項3】 上記支持円盤の小径部には、当該小径部
    と対応する形状の嵌め込み部材が着脱可能に装着され、
    前記嵌め込み部材が上記水密部材の交換時以外は前記支
    持円盤の外周を円形とするように構成されていることを
    特徴とする請求項2に記載の回転式ゲートの水密構造。
JP35686896A 1996-12-25 1996-12-25 回転式ゲートの水密構造 Pending JPH10183586A (ja)

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