JPH10182788A - 樹脂発泡体およびその製造方法 - Google Patents

樹脂発泡体およびその製造方法

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Publication number
JPH10182788A
JPH10182788A JP8354920A JP35492096A JPH10182788A JP H10182788 A JPH10182788 A JP H10182788A JP 8354920 A JP8354920 A JP 8354920A JP 35492096 A JP35492096 A JP 35492096A JP H10182788 A JPH10182788 A JP H10182788A
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JP
Japan
Prior art keywords
resin foam
reacting
isocyanate
diol
herbs
Prior art date
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Pending
Application number
JP8354920A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Shiraishi
信夫 白石
Shin Shikanuma
伸 鹿沼
Minoru Nishida
穣 西田
Toshiko Yoshino
寿子 芳野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Oil Mills Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
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Publication date
Application filed by Nisshin Oil Mills Ltd filed Critical Nisshin Oil Mills Ltd
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Publication of JPH10182788A publication Critical patent/JPH10182788A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、草本類をジオールと反応さ
せて得られる液化物を出発原料として生分解性樹脂発泡
体を提供すること。 【解決手段】 本発明は、草本類をジオールと反応させ
て得られる液化物をイソシアネートと反応させることで
生分解性ポリウレタン樹脂発泡体を得ることができる。
また、反応助剤としてレシチンを添加することにより樹
脂の吸水性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は草本類を、ジオール
と反応させることで得られる液化物に対し、イソシアネ
ートを反応させることで得られる樹脂発泡体及びその製
造方法に係わる。この樹脂発泡体は生分解性素材として
利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来から木質系リグノセルロース物質に
対し、ポリオールやフェノール類を用いて液化反応を行
い、これら液化物を樹脂原料として利用する技術が開発
されてきている。この場合原料にリグニンが多く含まれ
ることで、様々な副反応が発生するためグリセリンなど
の3官能基以上の官能基を有するポリオール等が必須と
なっている。
【0003】一般にポリオールを原料とする樹脂として
は、他の反応原料としてエピクロロヒドリンを用いるエ
ポキシ樹脂、不飽和二塩基酸とエステル化させて合成す
るFRP樹脂、イソシアネートと反応させるポリウレタ
ン樹脂などがあり、いずれも汎用されている。しかし、
これらの素材は一部ポリエステル系の素材で生分解性を
付与した製品が生まれてきているが、一般的には全く生
分解しないものとして扱われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、草
本類を有効に活用する目的のもと、ジオールで液化した
植物性液化物とイソシアネートを反応させることで得ら
れる生分解性ポリウレタン樹脂発泡体およびその製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は油糧種子皮を始
めとする草本類の場合、単一成分系で充分液化反応が進
行することを突きとめた。この液化物を樹脂原料として
利用する場合、その系の単純さから逆に複雑な素材を設
計することが簡単に行えるという利点を見出したもので
ある。草本類を直接あるいは粉砕、粒度分別したものを
酸触媒の存在下、ジオールの1種又は2種以上の混合物
の存在下で、160℃以下の温度で常圧または加圧下で
攪拌することにより得られた液化物を用い、これにイソ
シアネートを反応させることでポリウレタン樹脂発泡体
が得られるというものである。ここで草本類とは、木本
ではなく、木部があまり発達しない草質または多肉質の
茎をもち、地上部は多くは1年で枯れる植物体をいう。
油糧種子またはその種皮、バガス等の抽出残さ、牧草類
に代表される草本類などが使用でき、リグノセルロース
の含有量が少ないものであることが好ましい。本発明に
おいては、特にウレタン樹脂に限っている。これは油脂
原料を始めとする草本類由来の液化物の性状が若干の不
溶性物質を有しており、本発明ではこれらの影響の小さ
いウレタン樹脂に限って請求するものである。このウレ
タン樹脂も生分解性を付与する研究は進められてきてい
るが、未だ完全なものは得られていないのが実状であ
る。本発明においては、ポリオール側に草本類を反応さ
せることでこの生分解へのアプローチが可能となった。
この原理を利用することで、ウレタンの特性と生分解性
をつなぐ新たな商品を生み出すことが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂発泡体は、草本類を
ジオールと反応させて得られる液化物を出発原料とする
ものである。ジオールとしては、ポリプロピレングリコ
ールの他、ポリエチレングリコール、1,4−ブテンジ
オール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
シクロヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2−ブタンジオール等が使用
できる。
【0007】反応原料として、イソシアネートを用い
る。イソシアネートとしては、汎用で使用されるトリレ
ンジイソシアネート(TDI)、ヘキサメチレンジイソ
シアネート(HDI)、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XD
I)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート
や、ポリオール変性イソシアネートやカルボジイミド変
性イソシアネートなども含まれる。この両者の配合比率
は、イソシアネートのNCO率と、液化物の水酸基価か
ら計算される。これに触媒と、整泡剤を加え、室温で3
00rpm以上の攪拌力で5分程度攪拌することでポリ
ウレタン樹脂発泡体が得られる。このとき触媒として
は、通常用いられるすず系(ジブチルすずジラウレート
など)、アミン系(トリエチレンジアミンなど)いずれ
でもよく、また両者を混合して用いてもよい。整泡剤と
しては一般的なシリコン系のものを使用する。
【0008】また、このようにして得られたポリウレタ
ン樹脂発泡体は親水性が高まっており、水とのなじみが
良いが、さらにこれを吸水しやすくする方法として、レ
シチンを配合すると効果が著しく上昇することを見出し
た。このときレシチンの配合量としては、液化物に対し
て1重量%以上あれば良く、好ましくは10〜30重量
%である。
【0009】
【実施例】全脂大豆粉(24メッシュパス)400gを
ポリプロピレングリコール(平均分子量:600)80
0gとともにガラス製の4つ口フラスコに投入し、83
gの塩酸(濃度25%)を加え、120℃の油浴中に静
置し、7時間攪拌して反応させた。反応終了後、油浴か
ら引き上げ冷却し、48重量%水酸化ナトリウム31.
9gを加えて中和し、105℃で2時間乾燥させ、液化
物を得た。この液化物80gに対し、ポリメチレンポリ
フェニルポリイソシアネート(商品名MR−100、日
本ポリウレタン工業(株)製)を100g加え、触媒と
してジブチルすずジラウレート0.4g、整泡剤(商品
名F−305、信越化学工業(株)製)2.4mlを加
え、室温下、600rpmのスリーワンモーターで10
分間攪拌したところ、ポリウレタン樹脂発泡体158g
が得られた。
【0010】試験例1 イソシアネートとしてHDI、TDIを用いて発明
の実施の形態通りに行い発泡させたが、従来品と遜色の
ないポリウレタン樹脂発泡体が得られた。また、レシチ
ン(商品名レシチンDX、日清製油(株)製)を液化物
80gに対し20g加えて同様に発泡させたところ、ポ
リウレタン樹脂発泡体が得られた。これを流水に含ませ
るように当てたところ、吸水率として0.187g/cm
3という値が得られた。このときレシチンを加えない系
では値として0.135g/cm3 であり、吸水率は向上
した。
【0011】試験例2 分解テスト 有機質腐葉土を含むアルカリ土壌に埋設下記の試料を埋
設して分解性を調べた。
【0012】
【表1】
【0013】試験例3 カビ発生試験 JIS規格の「カビ抵抗性試験」(Ζ 2911)を応
用し、東京都立工業技術センターで試験を行った結果、
本発明のウレタン樹脂にのみカビが発生した。セルロー
スを資化するケタマカビ(Chaetomium globosum )によ
り資化されることを確認した。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、草本類をジオールと反
応させて得られる液化物をイソシアネートと反応させる
ことによって、従来、生分解性が不十分であったウレタ
ン樹脂についても生分解が可能となった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 草本類をジオールと反応させて得られる
    液化物を出発原料とする樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】 反応原料としてイソシアネートを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の樹脂発泡体。
  3. 【請求項3】 助剤としてレシチンを配合することを特
    徴とする請求項1および/または請求項2記載の樹脂発
    泡体。
  4. 【請求項4】 反応原料としてイソシアネートを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の樹脂発泡体の製造方法
  5. 【請求項5】 助剤としてレシチンを配合することを特
    徴とする請求項1および/または請求項2記載の樹脂発
    泡体の製造方法。
JP8354920A 1996-12-20 1996-12-20 樹脂発泡体およびその製造方法 Pending JPH10182788A (ja)

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JP8354920A JPH10182788A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 樹脂発泡体およびその製造方法

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JPH10182788A true JPH10182788A (ja) 1998-07-07

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JP (1) JPH10182788A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8022257B2 (en) 2009-09-03 2011-09-20 The Ohio State University Research Foundation Methods for producing polyols using crude glycerin

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8022257B2 (en) 2009-09-03 2011-09-20 The Ohio State University Research Foundation Methods for producing polyols using crude glycerin

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