JPH10182674A - 燐脂質組成物、そのような組成物の製造方法及びそのものの使用法 - Google Patents
燐脂質組成物、そのような組成物の製造方法及びそのものの使用法Info
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- JPH10182674A JPH10182674A JP9301945A JP30194597A JPH10182674A JP H10182674 A JPH10182674 A JP H10182674A JP 9301945 A JP9301945 A JP 9301945A JP 30194597 A JP30194597 A JP 30194597A JP H10182674 A JPH10182674 A JP H10182674A
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Abstract
おいの変化を受けない燐脂質組成物を提供する。 【解決手段】 少なくとも1種の燐脂質並びに安定剤を
含有する燐脂質組成物並びに当該組成物の製造のための
方法が記載され、その際、当該組成物は少なくとも1種
の燐脂質の他に更に安定剤としてフィチン酸、フィチン
酸の塩類及び/又はフィチン酸誘導体を含有する。
Description
分の構成を備えた燐脂質組成物、請求項15の前提部分
の構成を備えた上記組成物の製造方法並びに上記燐脂質
組成物の使用法に関するものである。
組成物は、久しい以前から公知であり、食料品分野、動
物飼育、美容分野並びに薬剤分野においてたびたび用い
られている。しかし、この際、燐脂質の濃度及びそれぞ
れの適用に応じて液状、半固体、特にゲル状のような半
固体、クリーム状、泥膏状、又は固体状であるそのよう
な燐脂質組成物は空気中で非常に軽く、及び/又は貯蔵
の際に特有のにおい、特に油脂のくさった特有のにおい
を生じ、それ故に望ましくないという問題がある。
変化を抑制するために、当該燐脂質組成物に安定剤を供
給することが公知である。その際、そのような安定剤は
ビタミンC、ビタミンE及び/又はその誘導体を基礎に
合成されている。更に当該燐脂質組成物はまたドイツ連
邦共和国特許出願第4141842号公開公報(DE 4141
842 A1)によればN-アシル-ホスファチジル エタノー
ルアミンの使用によって望ましくない酸化から保護され
ることが可能である。
082号公開公報(DE 40 21 082 A1)は、燐脂質組成物
の安定化のために尿素、モノサッカリド又は尿素のモノ
サッカリドとの混合物を使用することを提案する。
がらでも、いおいの変化を受けない既述の種類の燐脂質
組成物を提供することを課題とする。
たがい、請求項1の特徴的構成を備えた燐脂質組成物に
よって解決される。
種の燐脂質と安定剤を含むもので、当該組成物は上記少
なくとも1種の燐脂質の他に、安定剤としてフィチン
酸、当該フィチン酸の塩類及び/又はフィチン酸の誘導
体を含有する。
酸、当該フィチン酸の塩類及び/又はフィチン酸の誘導
体を含有した本発明に係る燐脂質組成物は、空気中での
貯蔵の場合ですら優れた安定性を有し、その結果、その
ように安定化した燐脂質組成物では数か月の長い貯蔵期
間の後にも望ましくないにおいの変化が生じないことが
確認された。これによって、本発明に係る燐脂質組成物
が従来公知の燐脂質組成物のように下げられた温度、特
に凝固点の温度において不活性ガス、例えば窒素のもと
で貯蔵しなければならない必要がなくなる。これに対応
して、本発明に係る組成物における燐脂質濃度が長い貯
蔵の場合にも一定のままであるので、本発明に係る組成
物から燐脂質濃縮に関連して産出可能な、例えばクリー
ム、ゲル、軟膏、分散体、半固体乃至液状のリポゾマー
ル調剤(liposomale Zubereitungen)のような、腐敗物質
が作り出される。
当該組成物が安定剤としてフィチン酸の塩類、特にフィ
チン酸のアルカリ土類塩類及び/又はアルカリ塩類を含
むことが考慮される。
安定剤として、フィチン酸のカルシウム塩及び/又はマ
グネシウム塩を有し、カルシウム/マグネシウム混合塩
も燐脂質組成物の抜群の安定性をもたらす。
/又はフィチン酸の誘導体の場合、合成的に作られた製
品、又は穀物の糊粉層及び/又は種皮から水系及び/又
は対応する溶剤での抽出によって作られた製品が問題と
される。フィチン酸、フィチン酸の塩類及び/又はフィ
チン酸の誘導体を生じる典型的な穀物種は、小麦、カラ
スムギ、トウモロコシ、稲、ライムギ、大麦及び/又は
キビである。
導体に関して、特にエステル、エーテル、アミド、アミ
ン及び/又はそれらの塩類が列挙される。本発明に係る
組成物でのフィチン酸、フィチン酸の塩類及び/又はフ
ィチン酸の誘導体に対する少なくとも1種の燐脂質の重
量比に関して、この重量比が一方で希望された安定性に
他方で本発明に係る燐脂質組成物の夫々の使用に合わせ
られることに留意されるべきである。
記安定剤に対する少なくとも1種の燐脂質の重量比は
1:0.08から1:0.002の間、好ましくは1:
0.04と1:0.003の間で変化する。非常に長く
貯蔵のきく燐脂質組成物が望まれる場合には、この実施
態様は安定材を比較的高い含有量で有する。同一の組成
物が、日焼け止め製品に更に加工される本発明に係る実
施態様に当てはまる。言い換えれば、上記安定剤の量の
変更によって、本発明に係る組成物の所望の貯蔵安定性
が調整できる。
いて、植物から、好ましくは大豆から遊離された燐脂質
乃至燐脂質混合物が特に関わっていることに留意される
べきである。
が少なくとも70重量%の1,2-ジアシルグリセロ-3-
ホスファチジルコリンを有する場合、特に適している。
本発明に係る組成物の他の実施態様の場合、当該組成物
に含まれる燐脂質混合物は少なくとも76重量%±3重
量%の1,2-ジアシルグリセロ-3-ホスファチジルコリ
ンと3重量%±3重量%のリゾホスファチジルコリン
(リゾレシチン)を有する。
施変形例(バリエーション)としては、燐脂質混合物が
ホスファチジルコリンの豊富な燐脂質混合物であり、好
ましくは93重量%±3重量%の1,2-ジアシルグリセ
ロ-3-ホスファチジルコリンで、特に少なくとも96重
量%の1,2-ジアシルグリセロ-3-ホスファチジルコリ
ンを含有し、また別の燐脂質として追加的に特になお3
重量%±3重量%のリゾホスファチジルコリンが存在す
ることが考慮される。
に係る組成物は更に別の燐脂質として特になお1,2-ジ
アシルグリセロ-3-ホスホエタノールアミン、1,2-ジ
アシルグリセロ-3-ホスホイノジトール、1,2-ジアシ
ルグリセロ-3-ホスホセリン、1,2-ジアシルグリセロ
-3-ホスホグリセロール及び1,2-ジアシルグリセロ-
3-ホスフェートを、夫々の出発材料と用いられる遊離
/浄化方法に応じて、含有する。
る組成物は、混合物中に含まれる燐脂質のアシル残基(A
cylreste)、特に混合物中に備えられたホスファチジル
コリンのアシル残基がリノール酸残基からその61〜7
3重量%が、パルミチン酸残基からその10〜14重量
%が、オレイン酸残基からその8〜12重量%が、リノ
レン酸残基からその4〜6重量%が、ステアリン酸残基
からその3〜5重量%が及び/又は他の脂肪酸残基から
その2重量%がなるような燐脂質混合物を有する。この
ような燐脂質混合物又は以下に具体的に記載される燐脂
質混合物乃至ホスファチジルコリンの場合、そのような
燐脂質乃至ホスファチジルコリンが高純度の場合ですら
その不飽和の脂肪酸残基の高い割合のために、非常に急
速に貯蔵の際にワックス状の粘性をとる傾向があり、空
気酸素の排除の場合ですら素早く強度の点で(in der In
tensitaet)増大する特性を発揮するので、特に本発明に
係る組成物について前記した利点が格別に現れる。
合、当該組成物は、混合物中に含有される燐脂質の1-
アシル残基又はホスファチジルコリンの1-アシル残基
がリノール酸残基からその45〜61重量%が、パルミ
チン酸残基からその19〜26重量%が、オレイン酸残
基からその8〜12重量%が、リノレン酸残基からその
4〜6重量%が、ステアリン酸残基からその6〜9重量
%が及び/又は他の脂肪酸残基からその2重量%がなる
燐脂質混合物又はホスファチジルコリンを有する。
シル残基が第1位置(1-Stellung)において前記アシル残
基又は他のアシル残基を有し、当該アシル残基が第2位
置においてリノール酸残基からその77〜85重量%
が、パルミチン酸残基からその1〜2重量%が、オレイ
ン酸残基からその8〜12重量%が、リノレン酸残基か
らその4〜6重量%が、ステアリン酸残基からその0〜
1重量%が及び/又は他の脂肪酸残基からその2重量%
がなるような燐脂質混合物又はホスファチジルコリンも
有する。
合、当該態様(組成物)は燐脂質混合物として、植物か
ら、好ましくは大豆から遊離された液状の燐脂質混合物
を有する。この際、この液状燐脂質混合物は少なくとも
40重量%の1,2-ジアシルグリセロ-3-ホスファチジ
ルコリンを含有する。更にこの液状燐脂質混合物中に普
通の付随燐脂質(Begleitphospholipide)並びに油、特に
ひまわり油、アザミ油、アボカド油、ヘントウ油、大豆
油、ヒマシ油(Rhizinusoel)、ナンキンマメ油、ふすま
油(小麦油)、ニンジン油、ハシバミ油、ヤシ油、ゴマ
油、オリーブ油、クルミ油、コーン油(Maiskeimoel)等
のような植物油が存在する。
本質的な利点として、上述の安定剤を燐脂質組成物に添
加することによって、この安定化した燐脂質組成物から
作り出される腐敗物質も、特に既に挙げられたクリー
ム、ゲル、軟膏、分散体、半固体乃至液状のリポゾマー
ル調剤も安定化し、その結果、この腐敗物質に別に分離
した安定剤を添加しなくともよくなることに留意される
べきである。
製造のための方法に関する。この課題は本発明によれ
ば、請求項15の特徴部分の構成又は請求項22の特徴
部分の構成を備えた方法によって解決される。
ための本発明に係る方法では、少なくとも1種の燐脂質
乃至燐脂質混合物が溶剤又は溶剤混合物において先ず溶
解されるか分散されることが考慮される。次いで、燐脂
質乃至燐脂質混合物のこの溶液乃至この分散体が既述の
安定剤の溶液又は分散体に入れられ、その結果、そのよ
うに調製された混合物は本発明に係る燐脂質の組成物を
形成しながら慎重に乾燥され、特にスプレー乾燥又はフ
リーズ乾燥される。
される利点を有する。これは本発明に係る方法の場合、
単に2種の溶液乃至分散体が互いに混合され、それによ
ってその後にこの混合物だけが乾燥されて、本発明に係
る組成物が生じるということと関係がある。言うまでも
なく、既述の本発明に係る方法の場合、安定剤の溶液又
は分散体を燐脂質乃至燐脂質混合物の溶液乃至分散体に
入れ、その後にこの混合物を慎重に乾燥、特にスプレー
乾燥又はフリーズ乾燥することも可能である。
られる溶剤乃至溶剤混合物の選択に関して、燐脂質用乃
至燐脂質混合物用の溶剤乃至溶剤混合物及び安定剤用溶
剤乃至溶剤混合物は、これら両方の溶剤乃至これら両方
の溶剤混合物がお互いでも混合可能であるようにしかる
べく相互に適合することに留意されるべきである。特に
本発明に係る方法の場合に溶剤乃至溶剤混合物として水
及び/又はアルコール乃至アルコール混合物、特にエタ
ノール、プロパノール-1及び/又はプロパノール-2が
用いられる。
実施態様では、燐脂質乃至燐脂質混合物のアルコール溶
液、特に燐脂質乃至燐脂質混合物のエタノール溶液が製
造されること、及びこのアルコール溶液が安定剤の水溶
液又は水性分散体に混ぜ入れられるか注入されることが
考慮される。本明細書の範囲における水とは、全ての水
系を意味し、特に蒸留水、イオン除去された水、塩水溶
液又は水系緩衝系、例えば燐酸塩緩衝液を意味する。
物の濃度に関して、普通一般に本発明に係る方法の場合
にこのアルコール溶液は70重量%〜85重量%の燐脂
質乃至燐脂質混合物を含有することに留意されるべきで
ある。これに対応して、このアルコール系の燐脂質溶液
は30重量%〜15重量%のアルコール、特にエタノー
ルを有する。
脂質の水性分散体が作られ、この燐脂質の水性分散体が
安定剤の水性分散体に混ぜ入れられるか注入されること
が考慮される。本発明に係る方法のこのバリエーション
は、溶剤としてアルコールが全くいらないという利点を
有し、その結果、しかるべき製造者がこれに対応し可燃
性溶剤を処理することができる設備を有しない場合、本
発明に係る方法のこのバリエーションは好都合である。
20重量%、特に8重量%〜15重量%の燐脂質乃至燐
脂質混合物を含有する。本発明に係る方法において、上
述の安定剤の水性分散体又は水溶液で調製される場合、
安定剤の水性分散体乃至水溶液が10重量%〜30重量
%、特に15重量%〜20重量%でこの安定剤を含有す
ることが望ましい。この溶液乃至分散体を燐脂質溶液乃
至分散体に合わせることによって、本発明に係る組成物
の製造の際に特に簡単に、1:0.08〜1:0.00
2の、特に1:0.04と1:0.003の間で安定剤
に対する燐脂質乃至燐脂質混合物の重量比が調整され
る。
ンにおいて、なお別の物質、特に上述の油がつけ加えら
れ、その結果、そのように製造された本発明に係る組成
物がこの他の物質を含有すべき場合、これは原則として
3つの異なるやり方で実行される。
脂質の溶液乃至分散体に加えられることが考慮され、第
2の可能性の場合、この他の物質は安定剤の溶液乃至分
散体に添加される。ちょうど同じように第3の可能性と
してこの他の物質の分離した溶液乃至分散体が作られ、
この溶液乃至分散体が、燐脂質溶液乃至燐脂質分散体と
安定剤溶液乃至安定剤分散体からなる混合物に加えられ
る。
能性として、燐脂質乃至燐脂質混合物が油、特に上記油
乃至油混合物に受け入れられるように、液状の燐脂質乃
至液状の燐脂質混合物が作られることが考慮される。次
いで油中に受け入れられた燐脂質乃至燐脂質混合物は本
発明に係る組成物を形成しながら上記安定剤の分散体乃
至溶液と混合される。
いて油に加えるのではなくその代わりに高温の適用下に
燐脂質乃至燐脂質混合物自体が溶けるように燐脂質乃至
燐脂質混合物を溶かすことが可能で、そのように溶けた
燐脂質乃至燐脂質混合物は固体の安定剤又は当該安定剤
の溶液乃至分散体と混合される。
明に係る組成物が特に化粧剤又は薬剤の製造のために使
用されることに留意されるべきである。化粧剤の場合、
本発明に係る組成物は、好ましくは皮膚処理剤、特に普
通一般の軟膏、クリーム、ローション、乳液、軟膏材料
及び/又はクリーム原料の製造のために、使用可能であ
る。
物の主たる適用範囲は、適切な作用物質の添加後に局部
的に使用される半固体、ゲル状又は固体の原料の、した
がって例えばしかるべきローション、クリーム、ゲル、
軟膏の製造にある。ちょうど同じように、本発明に係る
組成物から液状の製剤、特にリポゾン含有(liposomenha
ltige)製剤も提供され、その際、そのような液状製剤は
追加的に1種又は多種の作用物質を含有する。
の有利な別の構成は従属的な請求項に挙げられている。
本発明に係る組成物及び本発明に係る方法を以下に実施
例に基づいて詳細に説明する。
リン並びに他の付随燐脂質を含有する燐脂質800gを
200gのアルコールに溶解した。そのように製造され
た溶液を溶液1と称する。
た。そのように製造された溶液を溶液2と称する。10
0gの溶液1を200gの溶液2に混合した。当該混合
が5分間、急速回転型撹拌装置(1000回/分)を用
いて行われた。続いて対応する液状混合物を通常のスプ
レー乾燥で乾燥した。これによって、安定剤に対する燐
脂質の重量比が1:0.0025である燐脂質系の組成
物Iが生じた。
溶液2と共に、実施例1に従い製造し、当該実施例1に
挙げられた条件で混合した。そして生じた組成物IIはス
プレー乾燥後、1:0.005の安定剤に対する燐脂質
の重量比を有した。
溶液2と共に、実施例1に従い製造し、当該実施例1に
挙げられた条件で混合した。スプレー乾燥後、そのよう
に製造された組成物IIIは1:0.01の安定剤に対す
る燐脂質の重量比を有した。
溶液2と共に、実施例1に従い挙げられた条件で混合し
た。スプレー乾燥後、組成物IVは1:0.02の安定剤
に対する燐脂質の重量比を有した。
の溶液2と共に、実施例1で挙げられた条件で混合し
た。当該混合物に対して撹拌しながら3gのヒマワリ油
が滴下され、その際に生じた分散体/乳濁液が更に10
分間撹拌された。そのようにして生じた混合物をスプレ
ー乾燥で乾燥した。これによって組成物Vとも称され安
定剤に対する燐脂質の重量比が1:0.0025である
組成物が生じた。
た燐脂質80gを20gのエタノールに溶解した。この
アルコール溶液にトコフェロール2gが混ぜ入れられ
た。続いてスプレー乾燥が行われた。この際に生じる組
成物VIは1:0.025の安定剤に対する燐脂質の比を
有した。
トが、当該組成物の固有のにおいが4人の人間によって
互いに無関係に製造直後に並びに1週間、1か月、3か
月及び6か月後に判断されるという趣旨で実施された。
客観化のために、この知覚的なにおい判定の際に、比較
でその都度、夫々の組成物の用意された新鮮なサンプル
も判断される。におい形成は評点1〜4を包含する任意
の分類にしたがって行われた。その際、評点1はにおい
変化がなく、評点4は油脂のくさった強いにおいの印象
を伝える。評点2は僅かなにおい変化を表し、評点3は
対応する強めのにおい変化を表す。
示す。 表 1 組成物 製造 1週間 1か月 3か月 6か月 番号 直後 後 後 後 後 I 1 1 1 2 2 II 1 1 1 1 1 III 1 1 1 1 1 IV 1 1 1 1 1 V 1 1 1 1 1 VI 1 1 2 3 3
Claims (24)
- 【請求項1】 少なくとも1種の燐脂質並びに安定剤を
含んだ燐脂質組成物において、当該組成物が少なくとも
1種の燐脂質の他に更に安定剤としてフィチン酸、フィ
チン酸の塩類及び/又はフィチン酸誘導体を含有するこ
とを特徴とする組成物。 - 【請求項2】 上記組成物が安定剤としてフィチン酸の
塩類、特にフィチン酸のアルカリ土類塩類及び/又はア
ルカリ塩類を含有することを特徴とする請求項1に記載
の組成物。 - 【請求項3】 上記組成物が安定剤としてフィチン酸の
カルシウム塩類及び/又はマグネシウム塩類を有するこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。 - 【請求項4】 上記組成物中で安定剤に対する少なくと
も1種の燐脂質の重量比が1:0.08と1:0.00
2の間、好ましくは1:0.04と1:0.003の間
で変化することを特徴とする前記請求項のうちのいずれ
か一項に記載の組成物。 - 【請求項5】 燐脂質が植物、好ましくは大豆から遊離
されることを特徴とする前記請求項のうちのいずれか一
項に記載の組成物。 - 【請求項6】 少なくとも1種の燐脂質が燐脂質混合物
であることを特徴とする前記請求項のうちのいずれか一
項に記載の組成物。 - 【請求項7】 燐脂質混合物が少なくとも70重量%の
1,2-ジアシルグリセロ-3-ホスファチジルコリンを有
することを特徴とする請求項5又は6に記載の組成物。 - 【請求項8】 燐脂質混合物が少なくとも76重量%±
3重量%の1,2-ジアシルグリセロ-3-ホスファチジル
コリン及び3重量%±3重量%のリゾホスファチジルコ
リンを含有することを特徴とする前記請求項のうちのい
ずれか一項に記載の組成物。 - 【請求項9】 燐脂質混合物が少なくとも93重量%±
3重量%の1,2-ジアシルグリセロ-3-ホスファチジル
コリン及び3重量%±3重量%のリゾホスファチジルコ
リンを含有することを特徴とする前記請求項のうちのい
ずれか一項に記載の組成物。 - 【請求項10】 燐脂質混合物が更に1,2-ジアシルグ
リセロ-3-ホスホエタノールアミン、1,2-ジアシルグ
リセロ-3-ホスホイノジトール、1,2-ジアシルグリセ
ロ-3-ホスホセリン、1,2-ジアシルグリセロ-3-ホス
ホグリセロール及び/又は1,2-ジアシルグリセロ-3-
ホスフェートを含有することを特徴とする前記請求項の
うちのいずれか一項に記載の組成物。 - 【請求項11】 混合物中に含有される燐脂質のアシル
残基がリノール酸残基からその61〜73重量%が、パ
ルミチン酸残基からその10〜14重量%が、オレイン
酸残基からその8〜12重量%が、リノレン酸残基から
その4〜6重量%が、ステアリン酸残基からその3〜5
重量%が及び/又は他の脂肪酸残基からその2重量%が
なるような燐脂質混合物を上記組成物が含有することを
特徴とする前記請求項のうちのいずれか一項に記載の組
成物。 - 【請求項12】 混合物中に含有される燐脂質の1-ア
シル残基がリノール酸残基からその45〜61重量%
が、パルミチン酸残基からその19〜26重量%が、オ
レイン酸残基からその8〜12重量%が、リノレン酸残
基からその4〜6重量%が、ステアリン酸残基からその
6〜9重量%が及び/又は他の脂肪酸残基からその2重
量%がなるような燐脂質混合物を上記組成物が含有する
ことを特徴とする前記請求項のうちのいずれか一項に記
載の組成物。 - 【請求項13】 混合物中に含有される燐脂質の2-ア
シル残基がリノール酸残基からその77〜85重量%
が、パルミチン酸残基からその1〜2重量%が、オレイ
ン酸残基からその8〜12重量%が、リノレン酸残基か
らその4〜6重量%が、ステアリン酸残基からその0〜
1重量%が及び/又は他の脂肪酸残基からその2重量%
がなるような燐脂質混合物を上記組成物が含有すること
を特徴とする前記請求項のうちのいずれか一項に記載の
組成物。 - 【請求項14】 上記組成物が大豆から遊離された液状
燐脂質混合物を含有し、当該混合物が少なくとも40重
量%の1,2-ジアシルグリセロ-3-ホスファチジルコリ
ン並びに通常の付随燐脂質と油を有することを特徴とす
る請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。 - 【請求項15】 前記請求項のうちのいずれか一項に従
う燐脂質組成物の製造のための方法において、少なくと
も1種の燐脂質が溶剤又は溶剤混合物中に溶解し又は分
散し、燐脂質の溶液乃至分散体が安定剤の溶液又は分散
体に入れられ、そのように製造された混合物が次いで慎
重に乾燥、特にスプレー乾燥又はフリーズ乾燥されるこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項16】 溶剤乃至溶剤混合物として水及び/又
はアルコール、好ましくはエタノール、プロパノール-
1及び/又はプロパノール-2が用いられることを特徴
とする請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 燐脂質のアルコール溶液が作られるこ
と、及び当該アルコール溶液が安定剤の水溶液又は水性
分散体に混ぜ入れられるか注入されることを特徴とする
請求項15又は16に記載の方法。 - 【請求項18】 燐脂質のアルコール溶液が70重量%
〜85重量%の燐脂質及び30重量%〜15重量%のア
ルコールを含有することを特徴とする請求項17に記載
の方法。 - 【請求項19】 燐脂質の水性分散体が作られること、
及び当該水性分散体が安定剤の水性分散体に混ぜ入れら
れるか注入されることを特徴とする請求項15又は16
に記載の方法。 - 【請求項20】 上記水性分散体が5重量%〜20重量
%の、特に8重量%〜15重量%の燐脂質を含有するこ
とを特徴とする請求項19に記載の方法。 - 【請求項21】 安定剤の水性分散体又は水溶液が作ら
れ、その際、当該安定剤分散体乃至安定剤溶液が10重
量%〜30重量%の安定剤を含有すること、及び混合物
中の安定剤分散体乃至溶液及び/又は燐脂質溶液乃至分
散体の量の変化によって安定剤に対する燐脂質の重量比
が1:0.08と1:0.002の間、特に1:0.0
4と1:0.003の間で調整されることを特徴とする
請求項15〜20のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項22】 請求項1〜14のいずれか一項に記載
の組成物を製造するための方法において、燐脂質乃至燐
脂質混合物が油中に加えられるように液状の燐脂質乃至
燐脂質混合物が作られること、及び上記油中に加えられ
た燐脂質乃至燐脂質混合物が安定剤、安定剤溶液及び/
又は安定剤分散体と混合されることを特徴とする方法。 - 【請求項23】 化粧剤の製造のために前記請求項のう
ちのいずれか一項に記載の組成物を使用する方法。 - 【請求項24】 薬剤の製造のために前記請求項のうち
のいずれか一項に記載の組成物を使用する方法。
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