JPH10182509A - 気相アルキル化−液相アルキル交換方法 - Google Patents

気相アルキル化−液相アルキル交換方法

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JPH10182509A
JPH10182509A JP9311565A JP31156597A JPH10182509A JP H10182509 A JPH10182509 A JP H10182509A JP 9311565 A JP9311565 A JP 9311565A JP 31156597 A JP31156597 A JP 31156597A JP H10182509 A JPH10182509 A JP H10182509A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ベンゼン含有原料の気相アルキル化反応と、
その生成物の−液相アルキル交換を行う方法を提供す
る。 【解決手段】 芳香族アルキル化用ペンタシル触媒でベ
ンゼン原料の気相アルキル化を行い、アルキル交換用触
媒を用いて液相アルキル交換反応を行う。ベンゼン含有
原料をC2−C4アルキル化剤と一緒に上記多段階アルキ
ル化反応ゾーンに供給してそのゾーンをベンゼンが気相
中に保持される温度および圧力条件下で操作する。アル
キル化生成物を上記アルキル化ゾーンから回収してベン
ゼン回収ゾーンに供給することでベンゼンをアルキル化
生成物から分離する。このベンゼン回収ゾーンから回収
したベンゼンを反応ゾーンに循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は芳香族のアルキル化/アルキル
交換方法に関し、この方法に、芳香族アルキル化用シリ
カライト(silicalite)触媒を用いて芳香族
基質、例えばベンゼンなどの気相アルキル化を行い続い
て比較的大きな孔サイズを有するアルキル交換用ゼオラ
イト触媒を用いて液相アルキル交換反応を行うことと組
み合わせて中間的分離および循環段階をアルキル交換反
応槽と分離装置の間に伴わせる。
【0002】
【発明の背景】芳香族変換過程がモレキュラーシーブ触
媒を用いて実施されていることは化学処理産業でよく知
られている。そのような芳香族変換反応は、芳香族基
質、例えばベンゼンなどのアルキル化でアルキル芳香
族、例えばエチルベンゼン、エチルトルエン、クメンま
たは高級芳香族などを生じさせそしてポリアルキルベン
ゼン類のアルキル交換でモノアルキルベンゼン類を生じ
させることを含む。典型的には、モノアルキルベンゼン
とポリアルキルベンゼンの混合物をもたらすアルキル化
用反応槽を、いろいろな分離段階を通して、下流に位置
するアルキル交換反応槽と組み合わせることができる。
そのようなアルキル化およびアルキル交換の変換過程は
液相中、気相中、または気相と液相の両方が存在する条
件下で実施可能である。
【0003】気相アルキル化の例がDowyerの米国
特許第4,107,224号に見られる。そこでは、直
列連結している4個の触媒床が入っている下降流反応槽
内でゼオライト触媒を用いてベンゼンの気相エチル化が
達成されている。その反応槽から出て来る産物は分離系
に入り、その系内でエチルベンゼン生成物が回収され、
ポリエチルベンゼンはアルキル化反応槽に再循環してそ
の反応槽内でベンゼンとのアルキル交換反応を受ける。
このDowyerの触媒は、ほぼ1−12の範囲内の制
約指数(constraint index)を有する
触媒であることを特徴とし、それには下記および同様な
材料が含まれる[括弧内に制約指数を示す]:ZSM−
5(8.3)、ZSM−11(8.7)、ZSM−12
(2)、ZSM−35(4.5)、ZSM−38
(2)。
【0004】別の例がWagnespackの米国特許
第4,922,053号に開示されており、それは、ベ
ンゼンのエチル化を気相反応条件下で行うことと組み合
わせてポリエチルベンゼン含有生成物を循環させてアル
キル化反応槽に戻すことを伴う。そこでのアルキル化
は、一般に、シリカライトまたはZSM−5の如き触媒
を用いて大気圧から約25気圧に及ぶ範囲の圧力下37
0℃から約470℃の範囲の温度で実施されている。そ
の触媒は水分に敏感であることから反応ゾーン内に水分
が存在しないようにする注意が払う必要があると記述さ
れている。そのアルキル化/アルキル交換反応槽には直
列連結している4個の触媒床が入っている。ベンゼンと
エチレンを上記反応槽の上部に導入して第一触媒床に至
らせることと組み合わせてポリエチルベンゼン画分を上
記第一触媒床の上部に循環させるばかりでなくポリエチ
ルベンゼンとベンゼンを上記反応槽のいろいろな地点に
段間(interstage)注入している。
【0005】Ward他の米国特許第4,185,04
0号にはナトリウム含有量が低いモレキュラーシーブ触
媒を利用したアルキル化方法が開示されており、その触
媒は特にベンゼンとエチレンからエチルベンゼンを製造
する時に用いるに有用でありかつベンゼンとプロピレン
からクメンを製造する時に用いるに有用であると述べら
れている。そのゼオライトのNa2O含有量は0.5重
量%未満でなければならない。適切なゼオライトの例に
は、X、Y、L、B、ZSM−5およびオメガ結晶型の
モレキュラーシーブが含まれ、蒸気で安定にした水素Y
ゼオライトが好適である。具体的には、Na2Oを約
0.2%含有するアンモニウムYゼオライトを蒸気で安
定にしたものが開示されている。このWard他の特許
にはいろいろな触媒形状が開示されている。円柱形押出
し加工品も使用可能であるが、特に好適な触媒形状はい
わゆる「三葉(trilobal)」形であり、これの
形状はいくらか三葉クローバーに似ている。その押出し
加工品の表面積/体積比は85−160インチ-1の範囲
内でなければならない。そのアルキル化過程は上昇流ま
たは下降流のいずれかで実施可能であるが、後者が好適
であり、そして好適には、少なくともアルキル化剤であ
るオレフィンの実質的に全部が消費されるまでは液相が
少なくともいくらか存在するような温度および圧力条件
下で実施可能である。Ward他は、液相を全く存在さ
せないと大部分のアルキル化条件下で触媒失活が急速に
起こると述べている。
【0006】Wightの米国特許第4,169,11
1号にはアルキル化反応槽とアルキル交換反応槽で結晶
性アルミノシリケート類を用いてエチルベンゼンを製造
するアルキル化/アルキル交換方法が開示されている。
そのアルキル化反応槽とアルキル交換反応槽に入れる触
媒は同じか或は異なっていてもよく、それにはシリカ/
アルミナのモル比が2から80、好適には4−12の範
囲でナトリウム量が少ないゼオライトが含まれる。典型
的なゼオライトにはX、Y、L、B、ZSM−5および
オメガ結晶型のモレキュラーシーブが含まれ、Na2
を約0.2%含有するYゼオライトを蒸気で安定にした
ものが好適である。そのアルキル化反応槽は、下降流様
式で、液相がいくらか存在する温度および圧力条件下で
操作されている。そのアルキル化反応槽から出て来る産
物を熱交換器内で冷してベンゼン分離カラムに供給して
おり、そこからベンゼンを塔頂で回収してアルキル化反
応槽に再循環させている。上記ベンゼンカラムから出て
来る最初の高沸点釜残画分(これにはエチルベンゼンと
ポリエチルベンゼンが入っている)は最初のエチルベン
ゼンカラムに供給され、そこからエチルベンゼンが工程
産物として回収されている。上記エチルベンゼンカラム
から出て来る釜残産物は第三カラムに供給され、その第
三カラムは、ジエチルベンゼンが10から90%、好適
には20から60%入っている実質的に高純度のジエチ
ルベンゼン塔頂画分が得られるように操作されている。
そのジエチルベンゼン塔頂画分をアルキル化反応槽に再
循環させる一方、残りのジエチルベンゼンとトリエチル
ベンゼンとより高い分子量を有する化合物が入っている
側溜はベンゼンと一緒に反応槽に供給されている。その
反応槽から出て来る流出物を熱交換器に通してベンゼン
カラムに再循環させている。
【0007】Barger他の米国特許第4,774,
377号にもアルキル化/アルキル交換方法が開示され
ており、その方法は、個々別々のアルキル化反応ゾーン
とアルキル交換反応ゾーンを用いることを伴い、アルキ
ル交換反応生成物を中間的分離ゾーンに再循環させてい
る。Bargerの方法では、アルキル化反応とアルキ
ル交換反応が本質的に液相中で起こるように温度と圧力
条件を調整している。そのアルキル交換用触媒はアルミ
ノシリケートモレキュラーシーブであり、それにはX
型、Y型、超安定Y,L型、オメガ型およびモルデナイ
ト型のゼオライトが含まれ、後者が好適である。アルキ
ル化反応ゾーンで用いられた触媒は固体状の燐酸含有材
料である。また、アルキル化用のアルミノシリケート触
媒も使用可能であり、そしてそのアルキル化反応ゾーン
には水が0.01から6体積パーセントに至るいろいろ
な量で供給されている。そのアルキル化反応ゾーンから
出て来る産物は第一および第二分離ゾーンに供給されて
いる。その第一分離ゾーン内で水の回収が行われてい
る。第二分離ゾーン内では、アルキル交換反応ゾーンに
ジアルキル芳香族成分のみが流れ込むように(或はエチ
ルベンゼン製造手順の場合にはジエチルベンゼンのみが
流れ込むように、或はクメン製造の場合にはジイソプロ
ピルベンゼンのみが流れ込むように)、中間的芳香族生
成物とトリアルキル芳香族と重質生成物を分離してい
る。また、ベンゼン基質をアルキル交換ゾーンに供給し
てそれにアルキル交換反応を受けさせそしてそのアルキ
ル交換反応ゾーンから出て来る産物を第一分離ゾーンに
再循環させている。そのアルキル化ゾーンとアルキル交
換反応ゾーンは下降流、上昇流または水平流配置で操作
可能である。
【0008】Butlerのヨーロッパ特許出願公開第
467,007号にも個々別々のアルキル化ゾーンとア
ルキル交換ゾーンを用いた他の方法が開示されており、
そこではいろいろなモレキュラーシーブ触媒が用いられ
ておりそしてアルキル交換反応槽から出て来る産物を中
間的分離ゾーンに再循環させている。そこでは、予備分
溜ゾーンの前にベンゼン分離ゾーンを位置させており、
そのゾーンの釜残からエチルベンゼン/ポリエチルベン
ゼン画分を回収しそして塔頂のベンゼン画分をアルキル
化反応槽に再循環させている。その予備分溜ゾーンでは
塔頂ベンゼン画分(これをベンゼンカラムから出て来る
塔頂物と一緒に再循環させている)と釜残画分(これに
はベンゼン、エチルベンゼンおよびポリエチルベンゼン
が入っている)が生じる。その後に続く2つの分離ゾー
ンを上記ベンゼン分離ゾーンとアルキル交換反応槽の間
に位置させて、工程産物としてのエチルベンゼンと重質
残渣画分を回収している。最後の分離ゾーンから出て来
るポリエチルベンゼン画分をアルキル交換反応槽に供給
しそしてそこで得られる産物を第二ベンゼン分離カラム
に直接供給するか或は分離装置に通して間接的に第二ベ
ンゼン分離カラムに供給している。Butlerは、ア
ルキル化反応槽はゼオライト−β、ゼオライト−Yまた
はゼオライト−Ωなどの如き触媒を用いて液相中で操作
可能であるか或はシリカライトまたはZSM−5の如き
触媒を用いて気相中で操作可能であることを開示してい
る。気相アルキル化に続いて液相アルキル交換反応を行
っているButlerの方法では、そのアルキル化反応
槽に送り込む供給流れに水が実質的量で入り込む可能性
がある。このような場合、そのアルキル交換反応槽に送
り込む供給材料に脱水を受けさせて水含有量を低くして
もよい。そのアルキル交換触媒はゼオライト−Yまたは
ゼオライト−Ωの形態を取り得る。
【0009】
【発明の要約】本発明に従い、アルキル化/アルキル交
換方法を提供し、この方法に、芳香族アルキル化用ペン
タシル触媒、例えばシリカライトなどを含有させて直列
連結(series connected)させた複数の触媒床を入れた多
段階アルキル化ゾーン内でベンゼン原料の気相アルキル
化を行うことと組み合わせて中間的分離および再循環段
階を行いそして上記シリカライトの孔サイズよりも大き
な孔サイズを持たせたモレキュラーシーブを含有させた
アルキル交換用触媒を用いて液相アルキル交換反応を行
うことを伴わせる。本発明の1つの態様では、ベンゼン
含有原料をC2−C4アルキル化剤と一緒に上記多段階ア
ルキル化反応ゾーンに供給する。この多段階アルキル化
ゾーンを、ベンゼンが気相中に保持される温度および圧
力条件下で操作する。アルキル化生成物を上記アルキル
化ゾーンから回収してベンゼン回収ゾーンに供給するこ
とでベンゼン基質をアルキル化生成物から分離する。こ
のベンゼン回収ゾーンからベンゼンを回収して反応ゾー
ンに循環させる。モノアルキル化芳香族成分とポリアル
キル化芳香族成分の混合物が入っている高沸点の釜残画
分を第二分離ゾーンに供給して、そこで、モノアルキル
化芳香族成分、例えばエチルベンゼンなどを塔頂で回収
する。釜残画分として重質のポリアルキル化芳香族を回
収する。本発明の1つの態様では、以下に記述するよう
に、上記釜残画分を第三分離ゾーンに供給する。本発明
の別の態様では、上記第二分離ゾーンから出て来る釜残
画分を分割して、ジアルキル化芳香族およびトリアルキ
ル化芳香族が入っている第一部分をこの上に記述した如
きモレキュラーシーブ触媒が入っているアルキル交換ゾ
ーンに供給する。上記第二分離ゾーンから回収したポリ
アルキル化成分の第二部分を第三分離ゾーンに供給し、
その第三分離ゾーンの操作を、上記流れが低沸点画分
(ジアルキル芳香族およびトリアルキル芳香族を含有す
る)と高沸点画分(処分可能な残渣を含有する)に分か
れるように行う。この第三分離ゾーンから出て来る低沸
点画分を上記第二分離ゾーンの第一部分と一緒にアルキ
ル交換反応ゾーンに供給する。また、ベンゼンも上記ア
ルキル交換反応槽に供給し、この反応槽の操作を、ベン
ゼンが液相中に保持されてポリアルキル化芳香族画分の
不均化が起こってポリアルキルベンゼン含有量が低下し
ていてモノアルキルベンゼン含有量が上昇しているアル
キル交換反応生成物が生じる温度および圧力条件下で行
う。このアルキル交換反応生成物の少なくとも一部を上
記ベンゼン回収ゾーンに供給する。好適には、上記第二
分離ゾーンから出て来る産物を、上記アルキル交換反応
槽に直接供給される第一部分と上記第三分離ゾーンに最
初に供給される第二部分の重量比が1:3から3:1の
範囲内、好適には1:2から2:1の範囲内になるよう
に分割する。
【0010】本発明のさらなる面では、ベンゼン回収ゾ
ーンを2段階で操作する。1番目の予備分溜段階でベン
ゼンを塔頂で回収すると共に釜残画分としてベンゼンと
モノ−およびポリ−アルキル化芳香族を回収し、そして
2番目の段階で追加的ベンゼンを塔頂で回収して1番目
の段階で得たベンゼンと一緒にベンゼン反応ゾーンに再
循環させる。本発明のこの態様では、アルキル交換反応
槽から出て来る不均化反応生成物の少なくとも一部をベ
ンゼン回収ゾーンの1番目の段階に供給し、好適には不
均化反応生成物の実質的に全部を1番目の段階に供給す
る。
【0011】本発明で用いるに好適なアルキル化用触媒
は比較的小さい結晶サイズを有するシリカライトであ
り、これをアルミナ結合剤と一緒に調合して高い表面
積、好適には少なくとも60インチ-1の表面/体積比を
持たせた触媒粒子にする。このシリカライトは好適には
主に単斜晶系のシリカライトであり、これに好適には約
0.5μ以下の結晶サイズを持たせる。
【0012】本発明のさらなる態様では、アルキル化反
応ゾーンに、直列連結している触媒段を少なくとも3
段、好適には少なくとも4段入れ、その各々に芳香族ア
ルキル化用シリカライト触媒を入れる。芳香族基質と一
緒に上記アルキル化反応ゾーンに導入するアルキル化剤
の供給を、上記アルキル化剤の初期部分をベンゼンと一
緒に1番目の触媒床の上部に導入しそして追加的に上記
アルキル化剤の第二部分を上記触媒床の少なくとも数床
の間に段間注入する様式で行う。これは、ベンゼンをア
ルキル化剤のモル量より多いモル量で段間注入すること
を伴わせることなく達成される。別の言い方をすると、
ベンゼンを実質的量で触媒床間に注入する通常の実施と
は対照的に、ベンゼンの段間注入を完全になくすことは
できないにしても、その量が少なくなる。好適には、反
応ゾーンの平均温度が800度F以内になるように反応
ゾーンを操作する。
【0013】
【発明の詳細な記述】本発明は、ベンゼンを含む芳香族
基質の気相アルキル化を多段階反応ゾーン内で行った後
に液相アルキル交換反応を行うことを含み、ここでは、
アルキル交換反応槽から出て来る産物をアルキル化反応
槽の下流に位置するベンゼン回収ゾーンに再循環させな
がら供給流れを反応槽に有効に供給する様式でアルキル
化反応槽とアルキル交換反応槽を中間的分離ゾーンと一
体化させる。この一体式操作では、アルキル交換生成物
をベンゼン回収ゾーンの初期段階に供給する。次の分離
段階を、分割供給材料(split feed)がアル
キル交換反応槽に供給されるような様式で実施する。こ
のアルキル化反応槽は、芳香族アルキル化用ペンタシル
モレキュラーシーブ触媒、好適にはアルキル化用シリカ
ライト触媒が入っていて直列連結している少なくとも3
個の触媒床が入っている多段階反応ゾーンである。以下
に詳細に記述するように、このアルキル化用シリカライ
ト触媒は、好適には、単斜晶を高い含有量で有しかつナ
トリウム含有量が低いとして特徴づけられるシリカライ
トである。このアルキル交換反応槽で用いる好適な触媒
はゼオライトYである。
【0014】以下に詳細に記述するように、アルキル化
反応槽をアルキル交換反応槽の温度条件よりも実質的に
高い温度条件下で操作し、そして本発明の1つの態様で
は、このアルキル交換反応槽から循環させる産物を、ア
ルキル化反応槽生成物供給材料との熱交換関係で、初期
ベンゼン分離ゾーンに送り込む。
【0015】本発明の好適な態様は多段階アルキル化反
応槽を伴い、それと組み合わせて、その産物を4段階分
離系に送り込み、その4段階分離系によって、今度は、
ポリエチルベンゼン供給材料をアルキル交換反応槽に供
給する。本明細書に記述する本発明のこの態様では、ア
ルキル化反応操作およびアルキル交換反応操作中に触媒
再生を同時に行うことができるように、アルキル化反応
槽とアルキル交換反応槽を並列で用いる。好適には、ア
ルキル化反応槽に触媒床を少なくとも4個含める。より
多い数で床を与えることも可能であり、そして時には、
アルキル化反応槽に触媒床を少なくとも5個入れるのが
有利であろう。約630度F−800度Fの範囲の入り
口温度および約700度F−850度Fの出口温度で気
相アルキル化が起こるように反応槽を操作する(芳香族
基質とアルキル化剤の両方が気相中に存在する)。圧力
は約250から450psiaの範囲内であってもよ
く、1つの床から次の床へと温度が上昇するにつれて圧
力が低下する。例として、反応槽の上部に供給するベン
ゼンとエチレンを約430psiaの圧力下約740度
Fの温度で反応槽に入らせてもよい。このアルキル化反
応は発熱反応であり、その結果、例として、温度は最初
の触媒床から最後の触媒床に向かって徐々に上昇する。
段間の温度は、最初の触媒床の750度Fから2番目の
触媒床後の765度Fに上昇しそして3番目の触媒床後
の820度Fから最後の触媒床後の約840度Fの温度
にまで上昇し得る。
【0016】本発明に含める種類の多段階反応ゾーンの
操作では、通常、ベンゼンとエチレン(または他のアル
キル化剤)を混合物として、反応ゾーンの上部に位置す
る最初の触媒床に導入しそしてまた連続して位置する数
段から成る触媒床の間に導入する。本発明では、反応槽
に含める1番上の触媒床の上部にエチレンをベンゼンと
一緒に供給する。加うるに、次に位置する触媒床の間に
エチレンとベンゼンを段間注入する。エチレンに対する
ベンゼンのモル比は、アルキル化反応槽の上部に注入す
る時約18であるが、その比は、エチレンを段間注入し
ておりそして勿論ベンゼンのアルキル化でエチルベンゼ
ンとポリエチルベンゼン類が生じることから徐々に低下
する。
【0017】本発明で用いるアルキル化用シリカライト
触媒は、この触媒の安定化で水を存在させる必要はな
く、このように、本発明では、シリカライトに関連して
時として用いられていた如き水もしくは蒸気の共供給を
行うは必要はない。通常はエチレンの段間注入を用い
る。また、ベンゼンまたは他の芳香族基質の段間注入を
行うことも可能である。段間注入点におけるエチレンに
対する芳香族基質のモル比は多様であり、ゼロ(ベンゼ
ン注入なし)から約5に及び得る。多くの場合、ベンゼ
ンをモルを基準にしてエチレン量より少ない量で用い
る。別の言い方をすれば、触媒床の間にベンゼンを注入
しなくてもよいか、或は注入する場合でも、比較的少
量、即ちエチレンに対するベンゼンのモル比が1未満に
なるような量でベンゼンを用いることができる。他方、
アルキル化剤に対する芳香族基質のモル比は5の如く高
くてもよい。このことと組み合わせて、操作温度を気相
アルキル化の場合に通常用いられている温度より若干低
くする。本発明の好適な態様では、アルキル化反応槽の
上部に入れるベンゼン流の温度を720度Fの位または
それ以下にする。勿論、アルキル化反応は発熱反応であ
り、その結果として、この上で述べたように、アルキル
化用カラム全体に渡って温度が徐々に上昇するであろ
う。
【0018】本発明で用いるアルキル化用触媒は、ペン
タシル系列の高シリカモレキュラーシーブまたはゼオラ
イト類に属するモレキュラーシーブである。このような
ペンタシルモレキュラーシーブが例えばKokotai
lo他、“Pentasil Familyof High Silica Crystallin
e Materials,“ Chem. Soc. Special Publ. 33, 133-13
9(1980)などに記述されている。このようなモレキュラ
ーシーブペンタシルには、高シリカ:アルミナ比のZS
M−5、例えばWu他、“ZSM-5-Type Materials. Fact
ors Affecting Crystal Symmetry," The Journal of Ph
ysical Chemistry,、83巻、No.21、1979な
どに記述されているZSM−5、またはシリカライトモ
レキュラーシーブ、例えばGourgue他、“Physic
o-chemical characterization of pentasil type mater
ials, I. Precursors and calcined zeolites," Zeolit
es, 5巻、1985、11月およびGourgue他、
“Physica-chemical characterization of pentasil ty
pe materials, II. Thermal analysis of the precurso
rs, Zeolites 5巻、1985、11月などに記述され
ている如きシリカライトモレキュラーシーブが含まれ得
る。
【0019】アルキル化用のシリカライトまたは他のペ
ンタシルモレキュラーシーブ触媒が有する孔サイズは、
アルキル交換反応槽で用いる好適なゼオライト−Yのそ
れよりもいくらか小さい。好適なシリカライト触媒に
は、通常の場合よりもいくらか小さい結晶サイズを持た
せる。この結晶サイズを、同様な触媒の場合の結晶サイ
ズは恐らく1−2μであるのとは対照的に、好適には約
0.5μまたはそれよりいくらか小さくする。
【0020】本発明で用いる好適なシリカライトは、ア
ルミナ結合剤と一緒に押出し加工した長さが約1/8−
1/4”で名目上の直径が約1/16”の「三葉」形の
押出し加工品である。この「三葉」断面形状は三つ葉ク
ローバーにいくらか似ている。この形状の目的は、その
押出し加工した触媒の表面積を通常の円柱形押出し加工
品で期待されるよりも大きくすることにある。好適なシ
リカライト触媒は単斜晶系シリカライトであることを特
徴とする。単斜晶系シリカライトはCahen他の米国
特許第4,781,906号およびDeClippel
er他の米国特許第4,772,456号に開示されて
いる如く調製可能である。この触媒を好適にはほぼ10
0%単斜晶にするが、本発明の好適な態様では、単斜晶
が70−80%で斜方晶対称が約20−30%であるシ
リカライト触媒も使用可能である。このシリカライトを
好適には75−80重量%の量で存在させてアルミナ結
合剤を20−25重量%の量で存在させる。好適なシリ
カライトのシリカ/アルミナ比は約200、より一般的
には225である。このシリカライトに約20−30の
アルファ値を持たせてもよい。「アルファ値」は、Sh
ihabiの米国特許第4,284,529号およびS
hihabiの米国特許第4,559,314号に開示
されているように、ヘキサンを追跡する(tracki
ng)場合に触媒が示す活性の意味で特徴づけられる値
である。この触媒にはナトリウムおよび鉄が少量入って
いる。
【0021】好適なシリカライト触媒は、外側の殻部分
にアルミニウムが豊富に入っていて内側部分に入ってい
るアルミニウムの量が外側の殻に比較して少ないことを
特徴とする結晶構造を有するものである。このシリカラ
イト触媒を乾燥させて、評価できるほど水を含有させな
いようにする、即ち故意に水を含有させないようにす
る。上記アルミナ結合剤は高純度のアルミナ、例えば
「カタパル(catapal)アルミナ」などである。
好適には、上記シリカライト触媒に入っているナトリウ
ムの量を少量のみ、即ち酸化ナトリウムの量を約70−
200ppmにしかつ酸化鉄の量も少量のみ、即ち約3
00−600ppmにする。この触媒には如何なる追加
的「助触媒」金属も含有させる必要はない(この触媒の
合成中に添加することを通して)。
【0022】ここで図1を参照して、新鮮なエチレンを
ライン11に通して供給しそして新鮮なベンゼンをライ
ン12に通して供給することにより、供給流れを供給す
る。この供給流れを、二位置バルブ16および流入ライ
ン17に通して、各々にアルキル化用シリカライト触媒
が入っていて直列連結している複数の触媒床が入ってい
るアルキル化反応ゾーン18の上部に供給する。ベンゼ
ンを気相中に保持する目的で、反応槽を、好適には約2
00から350psiaの圧力条件下700度F−80
0度Fの範囲内の平均温度で運転する。
【0023】図式的には、触媒の再生を行う目的で、
「オフライン」位置に第二反応ゾーン20が位置すると
して示す。代替操作様式では、反応ゾーン18と20の
両方を並行運転様式で操作してそれらの両方を同時に稼
働させる。即ち、ライン10から出る流れが全部反応槽
18の上部に向かうようにバルブ16を配置する。図2
に詳細に示すように、反応槽18には、床A、B、Cお
よびDとして示す直列連結した4個の触媒床が入ってい
る。エチレンの段間注入が適切に得られるように、エチ
レン供給流れをライン19そして不均化用バルブ19
a、19bおよび19cに通して供給する。また、ベン
ゼンも、それぞれ第二ベンゼン供給ライン21a、21
bおよび21cで触媒段の間に導入可能である。認識さ
れるであろうように、並列反応槽20を、反応槽18に
関して図2に示すのと同様な多岐管を持たせて配置す
る。
【0024】図1に戻って、アルキル化反応槽18から
出て来る流出流れを流出二位置バルブ24および流出ラ
イン25に通して2段階ベンゼン回収ゾーン(予備分溜
カラム27を第一段階として含む)に供給する。ベンゼ
ンが入っている軽質の塔頂画分が得られるようにカラム
27を操作し、その画分をライン28に通してライン1
5に供給し、このラインの中で、上記画分はライン12
から来るベンゼンと一緒に混ざり合った後、アルキル化
反応槽の流入ライン10に向かう。ベンゼン、エチルベ
ンゼンおよびポリエチレンベンゼンが入っている重質の
液状画分はライン30を通ってベンゼン分離ゾーンの第
二段階32に供給される。段階27および32は適切な
如何なる種類の蒸留カラムの形態を取っていてもよく、
典型的にはトレーが約20−60枚入っているカラムで
ある。カラム32から出て来る塔頂画分に残りのベンゼ
ンが入っており、これをライン34に通してアルキル化
反応槽の入り口に循環させる。カラム32から出て来る
重質の釜残画分はライン36を通って第二分離ゾーン3
8に供給され、そこでモノアルキル化芳香族成分、例え
ばエチルベンゼンなどの回収を行う。カラム38から出
て来る塔頂画分には比較的高い純度のエチルベンゼンが
入っており、これをライン40に通して貯蔵槽または適
切な何らかの産物目的地に送る。例として、このエチル
ベンゼンはスチレンプラント(エチルベンゼンの脱水素
でスチレンを生産)に向かう供給流れとして使用可能で
ある。ポリエチルベンゼン類と重質芳香族が入っており
そして通常はエチルベンゼンが少量のみ入っている釜残
画分はライン41を通って第三ポリエチルベンゼン分離
ゾーン42に送られる。カラム42の釜残画分には残渣
が入っていて、これは、適切な何らかの様式で更に使用
する目的で、ライン44に通してこの工程から取り出し
可能である。カラム42から出て来る塔頂画分にはポリ
アルキル化芳香族成分[これにはジエチルベンゼンおよ
びトリエチルベンゼン(通常は比較的少量)が含まれ
る]と少量のエチルベンゼンが入っており、これは稼働
中のアルキル交換反応ゾーンに送られる。アルキル化反
応槽に関してこの上で記述したのと同様に、バルブ47
および48を伴う流入および流出連結具を通してアルキ
ル交換反応槽45および46を並列に配置する。1つの
アルキル交換反応槽が稼働している間、もう1つを、触
媒床のコークスを焼失させる再生運転で用いることがで
きる。また、反応槽45と46の両方を並列運転様式で
稼働させるように、それらを同時に稼働状態に置くこと
も可能である。カラム38の釜残から回収するエチルベ
ンゼンの量を最小限にすることでアルキル交換用供給流
れのエチルベンゼン含有量を低く保つことにより、アル
キル交換反応をエチルベンゼン生産の方向に向かわせる
ことができる。ライン49を通してカラム42の塔頂か
ら取り出されるポリエチルベンゼン画分はライン50を
通して供給されるベンゼンと一緒に混ざり合った後、ラ
イン51を通ってオンラインのアルキル交換反応槽45
に送り込まれる。ライン50に通して供給するベンゼン
供給材料の水含有量を好適には比較的低くし、約0.0
5重量%以下にする。好適には、この水含有量を約0.
02重量%以下のレベル、より好適には0.01重量%
以下にまで下げる。このアルキル交換反応槽の操作を、
この上に記述したように、このアルキル交換反応槽に入
っているベンゼンとアルキル化ベンゼン類が液相中に保
持されるように行う。典型的には、アルキル交換反応槽
内の平均温度が約150度F−550度Fになりそして
平均圧力が約600psiになるように、アルキル化反
応槽とアルキル交換反応槽を運転してもよい。アルキル
交換反応槽内で用いる好適な触媒は、この上に示した特
徴を有するゼオライトYである。ベンゼンとポリエチル
ベンゼンの重量比を少なくとも1:1にすべきであり、
好適には1:1から4:1の範囲内にする。
【0025】アルキル交換反応槽から出て来る産物には
ベンゼンとエチルベンゼンが入っておりかつポリエチル
ベンゼンが少なくなった量で入っており、これをライン
52に通してベンゼン回収ゾーンの初期段階に供給す
る。この様式の運転は、上述したButlerのヨーロ
ッパ特許出願公開第467,007号に開示されている
如き通常様式の運転とは対照的である。そこに開示され
ているように、アルキル交換反応槽から出て来る産物は
ベンゼン回収ゾーンの第二段階(図1のカラム32に相
当)に送られている。本発明の実施でもそのような運転
様式に従うことも可能であるが、図1に示すように、ア
ルキル交換反応槽の産物をベンゼン回収ゾーンの初期段
階27に送り込むように操作するのが好適である。この
ようにすると、流れに入っているベンゼンとエチルベン
ゼンの組成がアルキル化反応で得られる流れの組成とほ
ぼ同じになると言った利点が得られる。
【0026】図1に図式的に示す工程では、エチルベン
ゼン分離カラム38から出て来る釜残画分全体を第三分
離カラム42に供給しかつ上記ゾーンから出て来る塔頂
画分をアルキル交換反応槽に供給する。この様式で操作
すると、アルキル交換反応槽内で用いる触媒に関して、
触媒活性を向上させる目的で行う触媒の再生間のサイク
ル時間が比較的長くなると言った利点が得られる。本発
明の別の態様では、エチルベンゼン分離カラムから出て
来る産物の一部をアルキル交換反応槽に直接供給するこ
とで上記利点を達成する。本発明に従って気相アルキル
化を液相アルキル交換反応と組み合わせて用いると、エ
チルベンゼン用カラムから出て来る釜残画分の有意量を
アルキル交換反応槽に直接送り込むことができること
で、驚くべきことに、この工程で失われる残渣の量が少
なくなる。本出願者の発明は理論で制限されるべきもの
でないが、アルキル交換反応槽に最初に入れる水の含有
量が低い結果として工程流れに入っている水含有量が低
いことでエチルベンゼン分離ゾーンから出て来る産物の
実質的部分をアルキル交換反応槽に直接供給することが
できると、少なくともある程度考えている。
【0027】本発明のこの態様を図3に示し、図1に示
したのと同様な構成要素および成分に関しては、それら
を図1で用いたのと同じ参照番号で示す。図3に示すよ
うに、第二分離ゾーン38から出て来る釜残画分の一部
をライン54に通してアルキル交換反応槽45に直接供
給する。エチルベンゼン用カラムから出て来る釜残画分
の第二部分をライン55に通して第三分離カラム42に
供給する。カラム42か出て来る塔頂画分はライン54
内でバイパス流出液と一緒に混ざり合い、その結果とし
て生じた混合物はライン47を通ってアルキル交換反応
槽に送られる。カラム42にバイパスに付けて、カラム
38から出て来る釜残産物の実質的部分をカラム42に
送り込むことにより、この系から失われる残渣の量を少
なくすることができる。本発明の好適な態様では、ポリ
エチルベンゼン用カラム42にバイパスを付けることに
より、カラム38から出て来る釜残産物をアルキル交換
反応槽に実質的量で直接送り込む。ライン54によって
アルキル交換反応槽に直接送り込まれる第一部分とライ
ン55によってポリエチルベンゼンカラムに最初送り込
まれる第二部分の重量比は通常約1:2から約2:1の
範囲内になるであろう。しかしながら、その相対量はい
くらか幅広く多様であり、第一部分と第二部分の重量比
の範囲は約1:3から3:1の比率であり得る。
【0028】本発明のさらなる面では、図1の態様また
は図3の態様のいずれかを新規な熱一体化および熱交換
手順と組み合わせることにより、本発明のアルキル化/
アルキル交換方法の実施で遭遇する熱エネルギー関係を
向上させることも可能である。本発明に伴ういろいろな
供給流れおよび再循環流れを、James Merri
ll他が本出願と同じ日付で提出した表題が「アルキル
化/アルキル交換方法における熱一体化(Heat I
ntegration in Alkylation/
Transalkylation Process)」
で更に代理人処理予定番号FINT B8153で識別
する同時係属中の出願S/N に記述した如き一体式
熱交換過程に組み入れる。このような熱一体化を本発明
の方法に組み入れる概念を図4および5に例示する。
【0029】最初、図4を参照して、この図に、一般的
には図1および3に示す如きライン25に相当するライ
ン60を示し、このラインにより、アルキル化反応槽
(図4には示していない)から出て来る流出液を分離器
62に送り込み、これで上記流出液を流れ64と65に
分割してそれらをそれぞれ熱交換器67および68に通
す。熱交換器67および68から出て来る流れを一緒に
して流れ70を生じさせた後、これを第三熱交換器73
に通して、初期ベンゼン分離ゾーン27(図1および3
に示す)に通じるライン74に入れる。この第三熱交換
器73では、ベンゼン用カラム27およびカラム32か
ら取り出された再循環ベンゼンおよびライン12(図1
および3)を通して供給された新鮮なベンゼンは、ライ
ン76(これは一般的には図1および3のライン15に
相当)により、アルキル化反応槽の流出物との間接的な
熱交換状態で送られた後、ライン78で取り出されて不
均化用バルブ80に送られる。この不均化用バルブ80
を調整することで、ライン78に入っている流れの全体
を第一熱交換器68に向かわせる(この場合、その流れ
は最終的にアルキル化反応槽18の上部に向かう)か或
は一部をこの上で図2を参照して考察したプロトコルに
従ってベンゼンを段間注入する目的でライン82に通し
て供給することも可能である。熱交換器68から出て来
る流出液はライン84を通ってヒーター85(このヒー
ターでベンゼン流を必要に応じて例えば700度Fに加
熱する)に送られた後、ライン86を通して、アルキル
化反応槽に入っている最初の床に送られる。ベンゼン再
循環流れ15(図1および3)に由来する第二再循環流
れはライン88を通ってヒーター85に送られた後、ラ
イン86に送られて、アルキル化反応槽の上部に導入さ
れる。アルキル交換反応槽の上部に供給される供給流れ
は、ライン90(図1および3のライン51に相当)に
より、アルキル化反応槽流出液の分割部分と間接的な熱
交換状態にある熱交換器67に送られた後、バルブ47
(図1および3)を通って、稼働中の適当なアルキル交
換反応槽にか或は並列様式で運転中の両反応槽に送られ
る。
【0030】図5に本発明の更に別の態様を例示し、こ
こでは、アルキル交換反応槽の流出液を、アルキル化反
応槽から出て来る流出液の全部または一部との熱交換関
係で送った後、アルキル交換反応槽の流出液を2つの画
分に分離する分離ゾーンに送る。低沸点の軽質画分をベ
ンゼン分離ゾーン、特にベンゼン予備分溜カラム27に
入っている上方のトレーに送り込む。高沸点の重質画分
を、ベンゼン回収カラム32に供給される供給流れに送
り込む。
【0031】図5に例示するこの態様は、この上に記述
したように、アルキル交換反応槽の流出液を2つの画分
に分割するように図3の工程図を修飾した修飾態様であ
る。図5では、図3で用いたのと同様な構成要素を図3
で示した参照番号と同じ参照番号で示す。図5に示すよ
うに、アルキル交換反応槽の流出液をバルブ48に通し
てライン52に送り込み、そこから熱交換ゾーン92に
送り込む。そのアルキル交換反応槽の流出液は、熱交換
ゾーン92内を、ライン25によって取り出されるアル
キル化反応槽流出液との間接的な熱交換状態で通る。ア
ルキル交換反応槽の流出液は、熱交換器92から、フラ
ッシュ容器94の形態の分離ゾーンに送られ、その容器
内で圧力が例えば約600psiaから約250psi
aにまで低下することにより、ライン95によって取り
出される低沸点の軽質画分とライン96によって取り出
される高沸点の重質画分が生じる。ライン96を通った
流出液はベンゼン予備分溜カラムの釜残と再び一緒にな
った後、最初のベンゼン分離カラム32に送られる。ア
ルキル交換反応槽流出液の低沸点軽質画分はライン95
で分離装置94から取り出された後、ベンゼン回収カラ
ム32の初期段階、例えばトレー型分溜カラムの場合に
は上方のトレーにか或は充填型分溜容器の場合には充填
物の上方部分に送られる。熱交換ゾーン92は、この上
で図4を参照して記述した如き多段階熱交換器構造の形
態を取っていてもよいか或は他の適切な如何なる構造の
ものであってもよい。
【0032】この上に示した本発明の好適な態様で述べ
たように、アルキル交換反応槽から出て来る産物の少な
くとも一部をベンゼン回収ゾーン、即ちカラム27の第
一段に送る。これは、再循環させるアルキル交換反応産
物を第二段に供給することで多段階ベンゼン分離が実施
されている通常の手順とは対照的である。多段階ベンゼ
ン分離ゾーンを利用した本発明のさらなる態様では、ア
ルキル交換反応槽の産物をアルキル化反応槽から出て来
る流出液の一部との熱交換関係で送った後、図5の態様
に従う分離ゾーンに送る。しかしながら、塔頂画分を図
5に示す如き初期ベンゼン分離カラム27に直接送り込
むことができる場合には、ライン96によって取り出さ
れる2番目の重質釜残部分をベンゼン分離ゾーン(カラ
ム32)の第二段に送り込むことも可能である。この態
様では、ライン36に入っている画分を図5に示す如き
ライン25に入っている画分と一緒にするのではなく、
代わりに、カラム32に直接送り込む。
【0033】本発明の特定態様を記述してきたが、それ
の修飾形が本分野の技術者に思い浮かぶ可能性があり、
そのような修飾形は全部その範囲内であるとしてそれら
を添付請求の範囲の範囲内に含有させことを意図するこ
とは理解されるであろう。
【0034】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0035】1. アルキル化−アルキル交換方法であ
って、 a)各々が芳香族アルキル化用ペンタシルモレキュラー
シーブ触媒を含有していて直列連結している複数の触媒
床が入っている多段階アルキル化反応ゾーンにベンゼン
含有原料を供給し、 b)上記反応ゾーンにC2−C4アルキル化剤を供給し、 c)上記原料を気相中に保持する温度および圧力条件下
で上記反応ゾーンを操作しそして上記アルキル化剤によ
る上記ベンゼンの気相アルキル化を上記触媒の存在下で
起こさせてモノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化
芳香族成分の混合物を含有するアルキル化生成物を生じ
させ、 d)上記アルキル化生成物を上記反応ゾーンから回収し
そして上記反応ゾーンから回収した上記生成物をベンゼ
ン回収ゾーンに供給してベンゼン基質をアルキル化生成
物から分離し、 e)モノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化芳香族
成分の混合物を含有する高沸点画分とベンゼンを含有す
る低沸点画分が得られるように上記ベンゼン回収ゾーン
を操作し、 f)上記ベンゼン回収ゾーンから回収したベンゼンを上
記反応ゾーンに循環させ、 g)上記ベンゼン回収ゾーンから回収した上記高沸点画
分を第二分離ゾーンに供給し、 h)モノアルキル化芳香族成分を含有する第二低沸点画
分と重質ポリアルキル化芳香族成分を含有する高沸点画
分が得られるように上記第二分離ゾーンを操作し、 i)上記ポリアルキル化生成物に入っていたジアルキル
化芳香族およびトリアルキル化芳香族を含む上記ポリア
ルキル化芳香族成分の第一部分を、上記ペンタシル触媒
が有する孔サイズより大きい孔サイズを有するモレキュ
ラーシーブを含むアルキル交換用ゼオライト触媒が入っ
ているアルキル交換反応ゾーンに供給し、 j)上記第二分離ゾーンから出て来る上記ポリアルキル
化芳香族成分の第二部分を第三分離ゾーンに供給し、こ
の第三分離ゾーンの操作を、上記重質ポリアルキル化芳
香族成分をジアルキル化芳香族およびトリアルキル化芳
香族を含有する上記ポリアルキル化芳香族成分の低沸点
画分と残渣画分を含有する高沸点画分に分離するように
行い、 k)上記第三分離ゾーンから出て来る上記ポリアルキル
化芳香族成分の上記低沸点画分に加えて上記第二分離ゾ
ーンから出て来る上記第一部分を上記アルキル交換反応
ゾーンに供給し、 l)ベンゼンを上記アルキル交換反応ゾーンに供給し、 m)上記原料を液相中に保持しそして上記ポリアルキル
化芳香族画分の不均化反応を起こさせてポリアルキルベ
ンゼン含有量が低下してモノアルキルベンゼン含有量が
上昇した不均化生成物に到達させるに有効な温度および
圧力条件下で上記アルキル交換反応ゾーンを操作し、そ
して n)上記不均化生成物の少なくとも一部を上記ベンゼン
回収ゾーンに供給する、段階を含む方法。
【0036】2. 上記アルキル化剤がエチル化剤また
はプロピル化剤である第1項の方法。
【0037】3. 上記アルキル化剤がエチレンまたは
プロピレンである第2項の方法。
【0038】4. 上記アルキル化剤がエチレンである
第3項の方法。
【0039】5. 上記ベンゼン回収ゾーンの操作を、
ベンゼンの一部を上記アルキル化生成物から塔頂で回収
する第一段階と追加的ベンゼンを上記アルキル化生成物
から塔頂で回収する第二段階で行い、そして上記ベンゼ
ン回収ゾーンの上記第一段階および第二段階両方で回収
したベンゼンを上記反応ゾーンに循環させる第4項の方
法。
【0040】6. 上記アルキル交換反応槽から出て来
る上記不均化生成物の少なくとも一部を上記ベンゼン回
収ゾーンの上記第一段階に供給する第5項の方法。
【0041】7. 上記アルキル交換反応槽から出て来
る上記不均化生成物の実質的に全部を上記ベンゼン回収
ゾーンの上記第一段階に供給する第6項の方法。
【0042】8. 上記アルキル化用触媒に0.5μ以
下の結晶サイズを有する主に単斜晶系のシリカライトを
含めそして少なくとも60インチ-1の表面積/体積比を
示す触媒粒子が得られるようにアルミナ結合剤と一緒に
調合する第4項の方法。
【0043】9. アルキル化−アルキル交換方法であ
って、 a)約0.5μ以下の平均結晶サイズを有する主に単斜
晶系のシリカライトを含有していて少なくとも60イン
-1の表面積/体積比を示す触媒粒子が得られるように
アルミナ結合剤と一緒に調合された芳香族アルキル化用
ペンタシルモレキュラーシーブ触媒を各々が含有してい
て直列連結している複数の触媒床が入っている多段階ア
ルキル化反応ゾーンにベンゼン含有原料を供給し、 b)上記反応ゾーンにC2−C4アルキル化剤を供給し、 c)上記原料を気相中に保持する温度および圧力条件下
で上記反応ゾーンを操作しそして上記アルキル化剤によ
る上記ベンゼンの気相アルキル化を上記触媒の存在下で
起こさせてモノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化
芳香族成分の混合物を含有するアルキル化生成物を生じ
させ、 d)上記アルキル化生成物を上記反応ゾーンから回収し
そして上記反応ゾーンから回収した上記生成物をベンゼ
ン回収ゾーンに供給してベンゼン基質をアルキル化生成
物から分離し、 e)モノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化芳香族
成分の混合物を含有する高沸点画分とベンゼンを含有す
る低沸点画分が得られるように上記ベンゼン回収ゾーン
を操作し、 f)上記ベンゼン回収ゾーンから回収したベンゼンを上
記反応ゾーンに循環させ、 g)上記ベンゼン回収ゾーンから回収した上記高沸点画
分を第二分離ゾーンに供給し、 h)モノアルキル化芳香族成分を含有する第二低沸点画
分と重質ポリアルキル化芳香族成分を含有する高沸点画
分が得られるように上記第二分離ゾーンを操作し、 i)上記ポリアルキル化成分に入っていた該ジアルキル
化芳香族およびトリアルキル化芳香族を含む上記ポリア
ルキル化芳香族成分の少なくとも一部を、アルキル交換
用ゼオライトy触媒が入っているアルキル交換反応ゾー
ンに供給し、 j)ベンゼンを上記アルキル交換反応ゾーンに供給し、 k)上記ベンゼンを液相中に保持しそして上記ポリアル
キル化芳香族画分の不均化反応を起こさせてポリアルキ
ルベンゼン含有量が低下してモノアルキルベンゼン含有
量が上昇した不均化生成物に到達させるに有効な温度お
よび圧力条件下で上記アルキル交換反応ゾーンを操作
し、 l)上記不均化生成物の少なくとも一部を上記ベンゼン
回収ゾーンに供給する、段階を含む方法。
【0044】10. 上記アルキル化剤がエチル化剤ま
たはプロピル化剤である第9項の方法。
【0045】11. 上記アルキル化剤がエチレンまた
はプロピレンである第10項の方法。
【0046】12. 上記アルキル化剤がエチレンであ
る第11項の方法。
【0047】13. 段階(i)に先立って、上記第二
分離ゾーンから出て来る上記重質ポリアルキル化芳香族
成分の少なくともいくらかを第三分離ゾーンに供給し、
このゾーン内で、上記重質ポリアルキル化芳香族成分を
ジアルキル芳香族およびトリアルキル芳香族を含有する
上記ポリアルキル化芳香族成分の第三低沸点画分と重質
の高沸点残渣画分に分離し、そして上記ポリアルキル化
芳香族成分の上記第三低沸点画分を段階(k)に従う上
記アルキル交換反応ゾーンに供給する第12項の方法。
【0048】14. 該重質ポリアルキル化芳香族成分
の第一部分を第13項に従う上記第三分離ゾーンに供給
しそして次に上記第三分離ゾーンから上記アルキル交換
ゾーンに供給しそして上記第二分離ゾーンから出て来る
上記重質ポリアルキル化芳香族成分の第二部分を上記ア
ルキル交換反応ゾーンに直接供給する第13項の方法。
【0049】15. 上記第二分離ゾーンから出て来る
上記重質ポリアルキル化成分の上記第二部分と上記第一
部分の比を3:1から1:3の範囲にする第14項の方
法。
【0050】16. 上記第二分離ゾーンから出て来る
上記重質ポリアルキル化成分の上記第二部分と上記第一
部分の比を2:1から1:2の範囲にする第14項の方
法。
【0051】17. 上記ベンゼン回収ゾーンの操作
を、ベンゼンの一部を上記アルキル化生成物から塔頂で
回収する第一段階と追加的ベンゼンを上記アルキル化生
成物から塔頂で回収する第二段階で行い、そして上記ベ
ンゼン回収ゾーンの上記第一段階および第二段階両方で
回収したベンゼンを上記ベンゼン反応槽に循環させる第
14項の方法。
【0052】18. 上記アルキル交換反応槽から出て
来る上記不均化生成物の少なくとも一部を上記ベンゼン
回収ゾーンの上記第一段階に供給する第17項の方法。
【0053】19. アルキル化−アルキル交換方法で
あって、 a)各々が芳香族アルキル化用シリカライト触媒を含有
していて直列連結している少なくとも3個の触媒床を含
む多段階アルキル化反応ゾーンにベンゼン含有原料を供
給し、 b)上記反応ゾーンにC2−C4アルキル化剤を供給し、 c)上記原料を気相中に保持する温度および圧力条件下
で上記反応ゾーンを操作しそして上記アルキル化剤によ
る上記ベンゼンの気相アルキル化を上記触媒の存在下で
起こさせてモノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化
芳香族成分の混合物を含有するアルキル化生成物を生じ
させ、 d)上記アルキル化生成物を上記反応ゾーンから回収し
そして上記反応ゾーンから回収した上記生成物をベンゼ
ン回収ゾーンに供給してベンゼン基質をアルキル化生成
物から分離し、 e)モノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化芳香族
成分の混合物を含有する高沸点画分とベンゼンを含有す
る低沸点画分が得られるように上記ベンゼン回収ゾーン
を操作し、 f)上記ベンゼン回収ゾーンから回収したベンゼンを上
記反応ゾーンに循環させ、 g)上記アルキル化剤の初期部分をベンゼンと一緒に上
記触媒床の第一床の上部に注入しそして追加的に上記ア
ルキル化剤の第二部分を上記触媒床の少なくとも数床の
間に段間注入する様式で上記アルキル化剤を上記反応ゾ
ーンに導入し、 h)上記ベンゼン回収ゾーンから回収した上記高沸点画
分を第二分離ゾーンに供給し、 i)モノアルキル化芳香族成分を含有する第二低沸点画
分と重質ポリアルキル化芳香族成分を含有する高沸点画
分が得られるように上記第二分離ゾーンを操作し、 j)上記ポリアルキル化生成物に入っていた該ジアルキ
ル化芳香族およびトリアルキル化芳香族を実質的に全部
含む上記ポリアルキル化芳香族成分の少なくとも一部
を、アルキル交換用ゼオライトy触媒が入っているアル
キル交換反応ゾーンに供給し、 k)ベンゼンを上記アルキル交換反応ゾーンに供給し、 l)上記原料を液相中に保持しそして上記ポリアルキル
化芳香族画分の不均化反応を起こさせてポリアルキルベ
ンゼン含有量が低下してモノアルキルベンゼン含有量が
上昇した不均化生成物に到達させるに有効な温度および
圧力条件下で上記アルキル交換反応ゾーンを操作し、そ
して m)上記不均化生成物の少なくとも一部を上記ベンゼン
回収ゾーンに供給する、段階を含む方法。
【0054】20. 上記アルキル化反応ゾーンを上記
反応ゾーンの平均温度が800度F以内になるように操
作する第19項の方法。
【0055】21. 直列連結している少なくとも4個
の触媒床を上記アルキル化反応ゾーンに含め、ここで、
上記反応ゾーンに導入するベンゼンとエチレンのエチレ
ンに対するベンゼンの比率が上記反応ゾーンの上部から
下部に向かって徐々に低くなるように上記エチレンを少
なくとも数個の触媒床の間に段間注入する第19項の方
法。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルキル交換反応槽から出て来る産物を2段階
ベンゼン分離ゾーンの初期段階に再循環させる本発明の
1つの態様を例示する簡潔化した図式的流れ図である。
【図2】直列連結している4個の触媒床を含むアルキル
化反応ゾーンの図式的例示であり、この図は、ベンゼン
とエチレンまたは他のアルキル化剤を最初の触媒床に導
入しそして続いてエチレンを段間注入することを示して
いる。
【図3】エチルベンゼン回収分離ゾーンの釜残画分を分
離してそれの第一部分をアルキル交換反応ゾーンに直接
供給しかつ第二部分をトリアルキルベンゼンカラムに供
給してその残渣画分を分離しそして塔頂画分をアルキル
交換反応ゾーンに循環させる本発明の好適な態様の図式
的例示である。
【図4】アルキル化反応ゾーンとベンゼン分離ゾーンの
間に好適に配置した熱交換器を図1の流れ図で利用した
好適な形態の工程図を示す図式的例示である。
【図5】熱交換器の更に別の配置を利用することに加え
てフラッシュ容器(flashvessel)をアルキ
ル交換反応ゾーンに関係させて間に位置させて用いるさ
らなる修飾形を示す図式的例示である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル化−アルキル交換方法であっ
    て、 a)各々が芳香族アルキル化用ペンタシルモレキュラー
    シーブ触媒を含有していて直列連結している複数の触媒
    床が入っている多段階アルキル化反応ゾーンにベンゼン
    含有原料を供給し、 b)上記反応ゾーンにC2−C4アルキル化剤を供給し、 c)上記原料を気相中に保持する温度および圧力条件下
    で上記反応ゾーンを操作しそして上記アルキル化剤によ
    る上記ベンゼンの気相アルキル化を上記触媒の存在下で
    起こさせてモノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化
    芳香族成分の混合物を含有するアルキル化生成物を生じ
    させ、 d)上記アルキル化生成物を上記反応ゾーンから回収し
    そして上記反応ゾーンから回収した上記生成物をベンゼ
    ン回収ゾーンに供給してベンゼン基質をアルキル化生成
    物から分離し、 e)モノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化芳香族
    成分の混合物を含有する高沸点画分とベンゼンを含有す
    る低沸点画分が得られるように上記ベンゼン回収ゾーン
    を操作し、 f)上記ベンゼン回収ゾーンから回収したベンゼンを上
    記反応ゾーンに循環させ、 g)上記ベンゼン回収ゾーンから回収した上記高沸点画
    分を第二分離ゾーンに供給し、 h)モノアルキル化芳香族成分を含有する第二低沸点画
    分とより重質のポリアルキル化芳香族成分を含有する高
    沸点画分が得られるように上記第二分離ゾーンを操作
    し、 i)上記ポリアルキル化生成物中の、ジアルキル化芳香
    族およびトリアルキル化芳香族を含む上記ポリアルキル
    化芳香族成分の第一部分を、上記ペンタシル触媒が有す
    る孔サイズより大きい孔サイズを有するモレキュラーシ
    ーブを含むアルキル交換用ゼオライト触媒が入っている
    アルキル交換反応ゾーンに供給し、 j)上記第二分離ゾーンから出て来る上記ポリアルキル
    化芳香族成分の第二部分を第三分離ゾーンに供給し、こ
    の第三分離ゾーンの操作を、上記重質ポリアルキル化芳
    香族成分をジアルキル化芳香族およびトリアルキル化芳
    香族を含有する上記ポリアルキル化芳香族成分の低沸点
    画分と残渣画分を含有する高沸点画分に分離するように
    行い、 k)上記第三分離ゾーンから出て来る上記ポリアルキル
    化芳香族成分の上記低沸点画分に加えて上記第二分離ゾ
    ーンから出て来る上記第一部分を上記アルキル交換反応
    ゾーンに供給し、 l)ベンゼンを上記アルキル交換反応ゾーンに供給し、 m)上記原料を液相中に保持しそして上記ポリアルキル
    化芳香族画分の不均化反応を起こさせてポリアルキルベ
    ンゼン含有量が低下してモノアルキルベンゼン含有量が
    上昇した不均化生成物に到達させるに有効な温度および
    圧力条件下で上記アルキル交換反応ゾーンを操作し、そ
    して n)上記不均化生成物の少なくとも一部を上記ベンゼン
    回収ゾーンに供給する、段階を含む方法。
  2. 【請求項2】 アルキル化−アルキル交換方法であっ
    て、 a)約0.5μ以下の平均結晶サイズを有する主に単斜
    晶系のシリカライトを含有していて少なくとも60イン
    -1の表面積/体積比を示す触媒粒子が得られるように
    アルミナ結合剤と一緒に調合された芳香族アルキル化用
    ペンタシルモレキュラーシーブ触媒を各々が含有してい
    て直列連結している複数の触媒床が入っている多段階ア
    ルキル化反応ゾーンにベンゼン含有原料を供給し、 b)上記反応ゾーンにC2−C4アルキル化剤を供給し、 c)上記原料を気相中に保持する温度および圧力条件下
    で上記反応ゾーンを操作しそして上記アルキル化剤によ
    る上記ベンゼンの気相アルキル化を上記触媒の存在下で
    起こさせてモノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化
    芳香族成分の混合物を含有するアルキル化生成物を生じ
    させ、 d)上記アルキル化生成物を上記反応ゾーンから回収し
    そして上記反応ゾーンから回収した上記生成物をベンゼ
    ン回収ゾーンに供給してベンゼン基質をアルキル化生成
    物から分離し、 e)モノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化芳香族
    成分の混合物を含有する高沸点画分とベンゼンを含有す
    る低沸点画分が得られるように上記ベンゼン回収ゾーン
    を操作し、 f)上記ベンゼン回収ゾーンから回収したベンゼンを上
    記反応ゾーンに循環させ、 g)上記ベンゼン回収ゾーンから回収した上記高沸点画
    分を第二分離ゾーンに供給し、 h)モノアルキル化芳香族成分を含有する第二低沸点画
    分と重質ポリアルキル化芳香族成分を含有する高沸点画
    分が得られるように上記第二分離ゾーンを操作し、 i)上記ポリアルキル化成分に入っていた該ジアルキル
    化芳香族およびトリアルキル化芳香族を含む上記ポリア
    ルキル化芳香族成分の少なくとも一部を、アルキル交換
    用ゼオライトy触媒が入っているアルキル交換反応ゾー
    ンに供給し、 j)ベンゼンを上記アルキル交換反応ゾーンに供給し、 k)上記ベンゼンを液相中に保持しそして上記ポリアル
    キル化芳香族画分の不均化反応を起こさせてポリアルキ
    ルベンゼン含有量が低下してモノアルキルベンゼン含有
    量が上昇した不均化生成物に到達させるに有効な温度お
    よび圧力条件下で上記アルキル交換反応ゾーンを操作
    し、 l)上記不均化生成物の少なくとも一部を上記ベンゼン
    回収ゾーンに供給する、段階を含む方法。
  3. 【請求項3】 アルキル化−アルキル交換方法であっ
    て、 a)各々が芳香族アルキル化用シリカライト触媒を含有
    していて直列連結している少なくとも3個の触媒床を含
    む多段階アルキル化反応ゾーンにベンゼン含有原料を供
    給し、 b)上記反応ゾーンにC2−C4アルキル化剤を供給し、 c)上記原料を気相中に保持する温度および圧力条件下
    で上記反応ゾーンを操作しそして上記アルキル化剤によ
    る上記ベンゼンの気相アルキル化を上記触媒の存在下で
    起こさせてモノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化
    芳香族成分の混合物を含有するアルキル化生成物を生じ
    させ、 d)上記アルキル化生成物を上記反応ゾーンから回収し
    そして上記反応ゾーンから回収した上記生成物をベンゼ
    ン回収ゾーンに供給してベンゼン基質をアルキル化生成
    物から分離し、 e)モノアルキル化芳香族成分とポリアルキル化芳香族
    成分の混合物を含有する高沸点画分とベンゼンを含有す
    る低沸点画分が得られるように上記ベンゼン回収ゾーン
    を操作し、 f)上記ベンゼン回収ゾーンから回収したベンゼンを上
    記反応ゾーンに循環させ、 g)上記アルキル化剤の初期部分をベンゼンと一緒に上
    記触媒床の第一床の上部に注入しそして追加的に上記ア
    ルキル化剤の第二部分を上記触媒床の少なくとも数床の
    間に段間注入する様式で上記アルキル化剤を上記反応ゾ
    ーンに導入し、 h)上記ベンゼン回収ゾーンから回収した上記高沸点画
    分を第二分離ゾーンに供給し、 i)モノアルキル化芳香族成分を含有する第二低沸点画
    分と重質ポリアルキル化芳香族成分を含有する高沸点画
    分が得られるように上記第二分離ゾーンを操作し、 j)上記ポリアルキル化生成物に入っていた該ジアルキ
    ル化芳香族およびトリアルキル化芳香族を実質的に全部
    含む上記ポリアルキル化芳香族成分の少なくとも一部
    を、アルキル交換用ゼオライトy触媒が入っているアル
    キル交換反応ゾーンに供給し、 k)ベンゼンを上記アルキル交換反応ゾーンに供給し、 l)上記原料を液相中に保持しそして上記ポリアルキル
    化芳香族画分の不均化反応を起こさせてポリアルキルベ
    ンゼン含有量が低下してモノアルキルベンゼン含有量が
    上昇した不均化生成物に到達させるに有効な温度および
    圧力条件下で上記アルキル交換反応ゾーンを操作し、そ
    して m)上記不均化生成物の少なくとも一部を上記ベンゼン
    回収ゾーンに供給する、段階を含む方法。
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