JPH10181007A - キャリッジおよび該キャリッジを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents

キャリッジおよび該キャリッジを備えたインクジェット記録装置

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JPH10181007A
JPH10181007A JP4585898A JP4585898A JPH10181007A JP H10181007 A JPH10181007 A JP H10181007A JP 4585898 A JP4585898 A JP 4585898A JP 4585898 A JP4585898 A JP 4585898A JP H10181007 A JPH10181007 A JP H10181007A
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recording
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Soichi Hiramatsu
壮一 平松
Hitoshi Nakamura
仁志 中村
Takeshi Iwasaki
武史 岩崎
Hideaki Kawakami
英明 川上
Takashi Nojima
隆司 野島
Akira Kida
朗 木田
Hideki Yamaguchi
秀樹 山口
Toshihiko Ujita
敏彦 氏田
Keiichiro Tsukuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決め精度を低下させずに、より簡単な操
作・機構でインクジェットカートリッジの着脱を行う。 【解決手段】 キャリッジ2の一側壁には、インクジェ
ットカートリッジの一側壁と係合して位置決めをなすヘ
ッド位置決め突起2d,2eが設けられるとともに、イ
ンクジェットカートリッジの記録ヘッドにインク吐出の
ための電気信号を送信するケーブル端子部3aが設けら
れる。キャリッジ2の一側壁と対向する他側壁には、イ
ンクジェットカートリッジの他側壁の係合部と係合す
る、弾性的に支持されたヘッドガイド22が設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出して
記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関し、
その中でも特に、記録用のインクを収容するインクタン
クと記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリ
ッジを着脱自在に保持し記録媒体に対して相対走査され
るキャリッジ、およびこのキャリッジを備えたインクジ
ェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、O
HP用シート等の記録媒体(以下、単に「記録紙」とも
いう)に対して記録を行う記録装置は、種々の記録方
式、例えばワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方
式、インクジェット方式による記録ヘッドを搭載可能な
形態として提案されている。
【0003】そのような記録装置のなかで、低騒音なノ
ンインパクト記録方式として、記録素子上に配置した吐
出口(ノズル)からインクを吐出させて記録紙上に記録
を行うインクジェット記録方式の記録ヘッドを具備した
記録装置(以下、「インクジェット記録装置」ともい
う)は、高密度かつ高速な記録動作が可能である。
【0004】インクジェット記録装置は、この装置が適
用されるシステム等の固有の機能、使用形態等に対応し
た構成をとる。一般にインクジェット記録装置は、記録
ヘッドインクタンクを搭載するキャリッジと、記録紙を
搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段
とを具備する。
【0005】そして、複数の吐出口からインク滴を吐出
させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と
直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせ、
一方で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で間欠搬送
(ピッチ送り)するものである。インクを吐出する多数
のノズルが副走査方向に平行な直線上に配置された記録
ヘッドを用いることにより、記録ヘッドが記録紙上を1
回走査することでノズル数に対応した幅の記録がなされ
る。
【0006】また、インクジェット記録装置は、ランニ
ングコストが安く、装置の小型化も可能であり、さら
に、複数色のインクを用いてカラー画像記録に対応する
ことも容易である。なかでも、記録紙の幅方向に多数の
吐出口を配列したラインタイプの記録ヘッドを使用した
ライン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能であ
る。
【0007】上記の理由から、インクジェット記録装置
は、情報処理システムの出力手段、例えば複写機、ファ
クシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ワー
クステーション等の出力端末としてのプリンタ、あるい
はパーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光デ
ィスク装置、ビデオ装置等に具備されるハンディまたは
ポータブルプリンタとして利用され、かつ商品化されて
いる。
【0008】一方、記録ヘッドの吐出口からインクを吐
出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子
としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いたも
の、レーザなどの電磁波を照射して発熱させ、この発熱
による作用でインク滴を吐出させるもの、あるいは発熱
抵抗体を有する電気熱変換素子によって液体を加熱させ
るもの等がある。
【0009】その中でも熱エネルギーを利用してインク
滴を吐出させる方式のインクジェット記録方式の記録ヘ
ッドは、吐出口を高密度に配列することができるため高
解像度の記録をすることが可能である。その中でも電気
熱変換素子をエネルギー発生素子として用いた記録ヘッ
ドは、小型化も容易であり、かつ最近の半導体分野にお
ける技術の進歩と信頼性の向上性が著しいIC技術やマ
イクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密度実装
化が容易で製造コストも安価なことから、有利である。
【0010】記録ヘッドへインクを供給するためのイン
クタンクは、インク吸収体と、このインク吸収体を収納
する容器と、これを封止する蓋部材とで概略構成され
る。
【0011】また、上記記録ヘッドは、このようなイン
クタンクと一体化されたチップタイプのものと、インク
タンクと着脱自在に結合するものとがある。どちらのタ
イプの場合においても、記録ヘッドとインクタンクとの
位置決め、あるいはこれらの部材が一体となった記録ヘ
ッドカートリッジとキャリッジとの位置決めは、印字品
位に係わる重要な事項である。それらの位置決めの手段
の1つに、係合穴と係合ピンを用いたものがあり、両者
を係合させることよって位置決めを正確に行うことが可
能となる。
【0012】上述した記録ヘッドとインクタンクとの位
置決め、あるいは記録ヘッドカートリッジとキャリッジ
との位置決めのための着脱機構としては、小型のインク
ジェット記録装置では、より少ないスペースでの着脱を
可能とするために、レバー等の操作によりインクタンク
あるいは記録ヘッドカートリッジを複数の方向に移動さ
せる機構を用いていた。
【0013】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、複
数の方向に移動させてインクタンクあるいは記録ヘッド
カートリッジを着脱するものでは、着脱に要するスペー
スが小さくてすむのでインクジェット記録装置の小型化
には貢献するものの、着脱操作は比較的複雑なものであ
った。そのため、小型でありながら、より簡単な操作あ
るいは、より簡単な機構で、着脱時の不都合がなく、し
かも位置決め精度を低下させることのない構成を得るこ
とは重要である。
【0014】そこで本発明は、位置決め精度を低下させ
ずに、より簡単な操作・機構で着脱を行え、さらにはよ
り小型化が可能なキャリッジ、およびこのキャリッジを
備えたインクジェット記録装置を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のキャリッジは、記録媒体にインクを吐出して記
録を行うインクジェットカートリッジを着脱可能に搭載
して、前記記録媒体の面に沿って往復移動可能に構成さ
れたキャリッジにおいて、前記インクジェットカートリ
ッジの一側壁と係合し位置決めをなす位置決め部材と、
前記インクジェットカートリッジに設けられた記録ヘッ
ドにインク吐出にかかる電気信号を送信するための電極
端子と、前記インクジェットカートリッジの一側壁と対
向した他側壁に設けられた係合部に対応する位置に弾性
的に支持され、前記係合部と係合するガイド部材とを備
えていることを特徴とする。
【0016】また、前記インクジェットカートリッジの
一側壁側に前記インクジェットカートリッジの上部の一
部を覆う覆い部が設けられているものや、前記位置決め
部材と前記電極端子とは同一側面に配されているもの
や、前記ガイド部材は、前記電極端子が配された側面と
対向する側面に配されているものであってもよい。
【0017】さらに、前記インクジェットヘッドカート
リッジは、前記記録ヘッドを備えたホルダーと、前記記
録ヘッドに供給されるインクを貯留し、前記ホルダーに
対して着脱自在に構成されるインクタンクとを備えてお
り、前記インクタンクには前記ホルダーに対して着脱す
るために利用されるラッチレバー部材が備えられ、前記
キャリッジのガイド部材は前記ラッチレバー部材と同一
側面に位置しているものであってもよく、記録を形成す
る記録媒体の面に平行となるようにインクジェット記録
装置に配されたガイドシャフトに対して摺動自在に嵌合
する、相互に間隔をおいて配置された2つの軸受け部
と、前記ガイドシャフトと平行に前記インクジェット記
録装置に支持されたガイドレールに対して摺動自在に係
合する、相互に間隔をおいて配置された2つの挟持部と
をさらに備え、前記2つの挟持部のうち前記インクジェ
ットカートリッジのガイド部材に近い位置に配された挟
持部を構成する2部材の間隔が、もう一方の挟持部を構
成する2部材の間隔よりも大きいものであってもよい。
【0018】上記のとおり構成された本発明のキャリッ
ジにインクジェットカートリッジを搭載する際には、ま
ず、インクジェットカートリッジの一側壁を位置決め部
材と係合し、次いで、インクジェットカートリッジの上
記一側壁と対向する他側壁に設けられた係合部をガイド
部材と係合させる。これにより、インクジェットカート
リッジの相対向する両側壁がキャリッジに保持され、イ
ンクジェットカートリッジは正確かつ確実に位置決めさ
れ、装着される。この際、インクジェットカートリッジ
をキャリッジに斜めに挿入して先に位置決め部材を係合
させた後、インクジェットカートリッジの係合部とガイ
ド部材とを係合させることになるので、インクジェット
カートリッジは一側壁側を中心にして回転しながらキャ
リッジに装着される。これにより、インクジェットカー
トリッジの装着に要するスペースが少なくてすむ。ま
た、インクジェットヘッドカートリッジがキャリッジに
正確かつ確実に位置決めされるので、インク吐出にかか
る電気信号を送信する電極端子の接触も確実に行える。
【0019】また、インクジェットカートリッジの一側
壁側にインクジェットカートリッジの上部の一部を覆う
覆い部が設けられたものでは、この覆い部がインクジェ
ットカートリッジの挿入の際のガイドとなるとともに、
キャリッジへの挿入方向が規制されるので、インクジェ
ットカートリッジおよびキャリッジの位置決め手段の位
置合わせがより容易になる。しかも、覆い部によりキャ
リッジの電極端子に他の部材や操作者の指等が触れにく
くなるので、キャリッジの電極端子が保護される。
【0020】さらに、位置決め部材と電極端子とを同一
側面に配した構成のものでは、インクジェットカートリ
ッジのキャリッジに対する装着の下流側に電極端子が位
置することになるため、装着のための作用力を直接電極
端子が受けることになり、電極端子の電気的接続状態が
確保される。
【0021】また、インクジェット記録装置に往復移動
可能に支持するための支持手段として、2つの軸受け部
と2つの挟持部とを有するものでは、2つの挟持部のう
ち一方の挟持部は、それを構成する2つの部材の間隔は
他方の挟持部の2つの部材の間隔よりも大きいので、実
際には、キャリッジは、2つの軸受部と他方の挟持部と
で、記録媒体の面に平行に支持される。一方の挟持部
は、他方の挟持部よりもガイド部材の近くに位置してお
り、キャリッジにインクジェットカートリッジを着脱す
る際の荷重が加わり易いので、実質上はキャリッジを支
持していない一方の挟持部に、インクジェットカートリ
ッジの着脱の際の荷重を加えることで、他方の挟持部や
各軸受部への影響が抑えられる。したがって、インクジ
ェットカートリッジの着脱の際にキャリッジが必要以上
に変形することがなくなり、操作上の不具合が防止され
る。
【0022】本発明のインクジェット記録装置は、上記
本発明のキャリッジを備え、前記インクジェットヘッド
カートリッジの記録ヘッドからインクを吐出する電気信
号を発生させる制御手段を備えたものである。
【0023】本発明のインクジェット記録装置では、本
発明のキャリッジを備えているので、インクタンクホル
ダのキャリッジへの着脱やインクタンクのインクタンク
ホルダへの着脱に必要なスペースが少なくてすみ、結果
的に、小型のインクジェット記録装置が実現される。ま
た、インクジェットカートリッジとキャリッジとの位置
決めが正確になされるので記録ヘッドの位置決めも正確
になされる。したがって、信頼性が高く、記録品位のよ
いインクジェット記録装置が提供される。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
説明する。
【0025】図1は、本発明のインクジェット記録装置
の一実施形態の斜視図である。図1において、キャリッ
ジ2は、記録ヘッドカートリッジ1を着脱自在に搭載す
るものであり、フレーム4に両端部が固定され互いに平
行に配置されたガイドシャフト5およびガイドレール1
2に、記録媒体Pの搬送方向と直交し、かつ、記録媒体
Pの面に平行な方向に摺動自在に支持される。また、キ
ャリッジ2は、キャリッジ駆動モータ10の出力軸に固
着された駆動プーリ13と、回転自在に軸支された従動
プーリ(不図示)との間に掛け回されたキャリッジ駆動
ベルト11の一部位に結合されており、キャリッジ駆動
モータ10を駆動することでキャリッジ駆動ベルト11
が回転し、キャリッジ2が上記方向に往復移動する構成
となっている。
【0026】記録ヘッドカートリッジ1は、インク吐出
用の電気信号である記録信号に基づいてインクを吐出す
る記録ヘッドとしてのノズル部50(図5参照)と、モ
ノカラーホルダ60(図5参照)とを有するインクタン
クホルダであり、モノカラーホルダ60に、インクを収
容するインクタンク30を着脱自在に保持する。ノズル
部50は記録ヘッドカートリッジ1の底部(図示下端
部)に設けられており、インクは図示下方に向かって吐
出される。ノズル部50への記録信号は、キャリッジ2
に設けられたフレキシブルケーブル3を介して、このイ
ンクジェット記録装置の動作を制御する制御基板(不図
示)から伝送される。フレキシブルケーブル3は、キャ
リッジ2の移動方向に沿って配され、キャリッジ2の移
動に伴ってループを形成する。記録ヘッドカートリッジ
1およびキャリッジ2については、後に詳しく説明す
る。
【0027】一方、記録媒体Pは、両端部がフレーム4
に回転自在に支持された圧板8上に積載される。圧板8
は、付勢手段(不図示)によりピックアップローラ9に
向けて付勢されており、圧板8上に積載された記録媒体
Pは、ピックアップローラ9に押し付けられている。給
紙命令によってピックアップローラ9を回転させると、
ピックアップローラ9と記録媒体Pとの摩擦力により記
録媒体Pが送り出されるが、圧板8は従来の自動給紙装
置で用いられているような分離爪等の分離手段(不図
示)を有しており、この分離手段の作用により、最上位
置の記録媒体Pのみが1枚だけ送り出される。
【0028】ピックアップローラ9によって送り出され
た記録媒体Pは、フレーム4に両端部が支持された搬送
ローラ6、およびベース14に設けられたピンチローラ
7により挟持されながらキャリッジ2の下方に搬送され
る。記録媒体Pへは、この位置で記録が行われる。さら
に、記録媒体Pの搬送方向に対してキャリッジ2よりも
下流側には、排紙ローラ15および拍車16が対向配置
され、キャリッジ2の下方を通過した記録媒体Pは、こ
れら排紙ローラ15と拍車16とに挟持され、排紙され
る。上述したピックアップローラ9、搬送ローラ6およ
び排紙ローラ15の駆動は、紙送りモータ(不図示)を
駆動源として行われる。
【0029】なお、以下の説明では、記録媒体Pの搬送
方向に対して上流側を奥側、その面を背面といい、下流
側を手前側、その面を前面という。
【0030】図2に、図1に示したインクジェット記録
装置を筐体に収めた状態の斜視図を示す。図2に示すよ
うに、下ケース18と上ケース17とによって外装が構
成され、その内部に、図1に示したインクジェット記録
装置が収められている。
【0031】上ケース17の奥側部には、上ケース17
を覆うトップカバー19が開閉自在に設けられている。
上ケース17は、圧板8に対応する部位に開口部を有
し、トップカバー19を開くことで、トップカバー19
は記録媒体Pを圧板8上にセットするためのトレイとな
る。さらに上ケース17は、その中央部から前面にかけ
ても開口部を有し、この開口部から、記録ヘッドカート
リッジ1あるいはインクタンク30を着脱することがで
きる。そのため、記録ヘッドカートリッジ1あるいはイ
ンクタンク30の交換時には、所定の操作によりキャリ
ッジ2はその移動範囲の中央部に移動される。この記録
ヘッドカートリッジ1あるいはインクタンク30の交換
用の開口部の手前側には、この開口部の上面の一部およ
び前面を覆うヘッドカバー20が開閉自在に設けられて
おり、記録ヘッドカートリッジ1あるいはインクタンク
30を交換しないときにはヘッドカバー20を閉じ、記
録ヘッドカートリッジ1を保護する。
【0032】次に、キャリッジについて図3を参照して
説明する。図3は、図1に示したインクジェット記録装
置のキャリッジ2の斜視図である。
【0033】キャリッジ2は全体的に枠型の形状をなし
ており、その中空部に、記録ヘッドカートリッジ1(図
1参照)が装着される。キャリッジ2の背面には2つの
軸受部2aが一体的に設けられており、これら各軸受部
2aにガイドシャフト5が挿通される。また、キャリッ
ジ2の前面には、2つの挟持部として、ガイドレール挟
持部2bとキャリッジ変形防止用ストッパ2cが一体的
に設けられている。ガイドレール挟持部2bはケーブル
押え21側に設けられ、キャリッジ変形防止用ストッパ
2cはヘッドガイド22側に設けられる。ガイドレール
挟持部2bおよびキャリッジ変形防止用ストッパ2c
は、それぞれ板状のガイドレール12を挟んで上下方向
に間隔をおいて突設された2つの部材で構成されるもの
である。このように、2つの軸受部2aと、ガイドレー
ル挟持部2bと、キャリッジ変形防止用ストッパ2cに
おいてキャリッジ2が支持されている。これにより、キ
ャリッジ2はベース14(図1参照)と平行になるよう
に支持され、キャリッジ2に装着された記録ヘッドカー
トリッジ1のノズル部50(図5参照)と記録媒体P
(図1参照)との距離がほぼ一定に保たれる。
【0034】ただし、キャリッジ変形防止用ストッパ2
cを構成する2つの部材の間隔は、ガイドレール挟持部
2bを構成する2つの部材の間隔よりも大きく、キャリ
ッジ2は、実質上はキャリッジ変形防止用ストッパ2c
を除く3点で支持されている。これは、キャリッジ2を
ベース14と平行に支持するためには、キャリッジ2の
摺動負荷を考慮すると、キャリッジ2を同一直線上に並
んでいない3点で支持すれば十分であるからであり、さ
らにキャリッジ変形防止用ストッパ2cを設けたのは、
キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1を着脱する際
の、ガイドレール挟持部2bや各軸受部2aへ加わる荷
重によるキャリッジ2の不要な変位や変形を防止し、操
作上の不具合が生じるのを防止するためである。また、
キャリッジ変形防止用ストッパ2cをヘッドガイド22
側に設けたのは、後述するように、キャリッジ2へ記録
ヘッドカートリッジ1を着脱する際には、このヘッドガ
イド22に力が加わるからである。
【0035】フレキシブルケーブル3は所定の経路を引
き回され、その先端部に設けられたケーブル端子部3a
がキャリッジ2の図示右側壁の内側に位置するように、
ケーブル押え21により固定されている。ケーブル端子
部3aは、キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1を
装着したとき、記録ヘッドカートリッジ1のヘッド端子
部53(図5参照)が当接するもので、これにより、記
録ヘッドカートリッジ1との電気的接続がなされる。
【0036】ケーブル押え21は、ステンレス等の導電
性を有する板状の部材を折り曲げて形成したものであ
り、その上端部は、ケーブル端子部3aよりもキャリッ
ジ2の内側へ張り出した覆い部21aとなっている。ま
た、ケーブル押え21はその一部が、フレキシブルケー
ブル3のGNDパターンと接触している。すなわち、ケ
ーブル押え21はフレキシブルケーブル3を介して接地
されている。これは、操作者が記録ヘッドカートリッジ
1をキャリッジ2に着脱する際等に、操作者の指等に帯
びた静電気あるいは記録ヘッドカートリッジ1に蓄積さ
れた静電気等をケーブル押え21に放電させてGNDに
落すためであり、これにより上記静電気等のケーブル端
子部3aへの放電を防止し、このインクジェット記録装
置の制御基板へダメージを与えないようにしている。
【0037】また、ケーブル押え21に覆い部21aを
形成することによって、ケーブル端子部3aは覆い部2
1aの下方に位置することになり、ケーブル端子部3a
に操作者の指等が触れにくくなる。その結果、上述した
静電気等がケーブル押え21に放電し易くなり、さら
に、覆い部21aによりケーブル端子部3a自体の保護
がなされる。
【0038】キャリッジ2の、ケーブル端子部3aが位
置している面には、2つのヘッド位置決め突起2d、2
eが一体的に設けられている。一方のヘッド位置決め突
起2dは角形で、ケーブル端子部3aよりも奥側に設け
られている。他方の位置決め突起2eは先端部が円錐形
状の丸形で、ケーブル端子部3aよりも手前側に設けら
れている。キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1が
装着された状態では、後述するように、一方のヘッド位
置決め突起2dが記録ヘッドカートリッジ1のヘッド位
置決め切り欠き53a(図5参照)に嵌合するととも
に、他方の位置決め突起2eが記録ヘッドカートリッジ
1のヘッド位置決め穴53b(図5参照)に嵌合し、記
録ヘッドカートリッジ1のキャリッジ2に対する正確な
位置決めがなされる。以上の説明から明らかなように、
各ヘッド位置決め突起2d、2eでキャリッジ2の位置
決め部材が構成され、ヘッド位置決め切り欠き53aお
よびヘッド位置決め穴53bで記録ヘッドカートリッジ
1の位置決め部材が構成されている。
【0039】さらに、キャリッジ2の、ケーブル端子部
3aと対向する部位には、コンタクトバネ23が設けら
れ、その先端部には、樹脂で成形されたヘッドガイド2
2が固着されている。すなわちヘッドガイド22は、キ
ャリッジ2に弾性的に支持されている。ヘッドガイド2
2は、記録ヘッドカートリッジ1がキャリッジ2に装着
された状態では、後述するように、記録ヘッドカートリ
ッジ1のヘッド押圧部60b(図6参照)に嵌合し、コ
ンタクトバネ23のバネ力により記録ヘッドカートリッ
ジ1をケーブル端子部3aに向けてに付勢するものであ
り、ケーブル端子部3aとヘッドガイド22とを対向配
置することにより、ケーブル端子部3aとヘッド端子部
53との接触を確実なものとしている。また、ヘッドガ
イド22は、記録ヘッドカートリッジ1をキャリッジ2
に装着する際のガイドの役目もはたしている。
【0040】本実施の形態では、図4に示すように、コ
ンタクトバネ23としてはダブルトーション型のねじり
コイルばねを用いており、2つのコイル部がキャリッジ
2に一体成形された支持棒に支持されるとともに、それ
ぞれのコイル部から伸びた端部で、両端部がキャリッジ
2に支持された金属性の軸部材24を挟み込んでいる。
これにより、コンタクトバネ23に負荷が与えられたと
きにキャリッジ2に加わる負荷が分散され、キャリッジ
2の変形が防止される。また、キャリッジ2に記録ヘッ
ドカートリッジ1を装着したとき、ケーブル端子部3a
とヘッド端子部53との接触をより確実にするために、
コンタクトバネ23による記録ヘッドカートリッジ1の
押圧力を2kgf程度とした。
【0041】以上説明したように、ケーブル押え21に
覆い部21aを形成するとともに、ケーブル端子部3a
に対向する部位にヘッドガイド22を設けることによ
り、キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1を装着す
る際には、記録ヘッドカートリッジ1のヘッド端子部5
3側の面を覆い部21aの下方にもぐり込ませ、覆い部
21aの先端部を支軸として記録ヘッドカートリッジ1
を回転させながら装着することになる。そのため、覆い
部21aが記録ヘッドカートリッジ1装着の際のガイド
となるとともに、少ないスペースで記録ヘッドカートリ
ッジ1を装着することができる。
【0042】また、覆い部21aはケーブル端子部3a
の上方に張り出しているため、記録ヘッドカートリッジ
1のヘッド端子部53側の面を覆い部21aの下方にも
ぐり込ませずに記録ヘッドカートリッジ1を装着した場
合、記録ヘッドカートリッジ1のベースプレート51な
どがケーブル端子部3aに接触する前に覆い部21aに
当り、記録ヘッドカートリッジ1がケーブル端子部3a
を損傷するのを防止する。
【0043】次に、記録ヘッドカートリッジ1について
説明する。図5は図1に示したインクジェット記録装置
の記録ヘッドカートリッジ1を、ヘッド端子部53が見
える方向から見た斜視図であり、図6は図1に示したイ
ンクジェット記録装置の記録ヘッドカートリッジ1を、
ヘッド端子部53とは反対側の面が見える方向から見た
斜視図である。また、図7は図1に示したインクジェッ
ト記録装置の記録ヘッドカートリッジ1の底面図であ
り、図8は図7に示した記録ヘッドカートリッジ1のノ
ズル部50の要部拡大斜視図である。
【0044】この記録ヘッドカートリッジ1はモノカラ
ー用のカートリッジであり、図5〜図7に示すように、
インクを吐出するノズル部50と、上面に開口部を有す
る箱状の形状をなすモノカラーホルダ60とが一体とな
ったもので、モノカラーホルダ60の内部に、モノカラ
ーのインクを収容するインクタンク30が着脱自在に装
着される。
【0045】ノズル部50は、図8の拡大図に示すよう
に、アルミニウム等の金属板からなるベースプレート5
1に、複数の液路50dおよび共通液室50cを構成す
る溝が形成された溝付部材52を固着したものであり、
記録媒体P(図1参照)と対面する吐出口面50aに
は、各液路50dの開口端である複数の吐出口50bが
形成されている。各液路50dは所定のピッチで形成さ
れており、各液路50dに対応して、ベースプレート5
1上にはインク吐出用のエネルギーを発生するための電
気熱変換体(発熱抵抗体など)50eが配設されてい
る。共通液室50cはインクタンク30(図5参照)と
連通しており、共通液室50cにはインクタンク30か
らインクが供給される構成となっている。各電気熱変換
体50eは、それぞれ配線(不図示)を介して図5に示
したヘッド端子部53と電気的に接続されている。
【0046】ヘッド端子部53は、ベースプレート51
に固着された、ガラスエポキシ等の電気基板であり、各
電気熱変換体50eに接続される配線は、ワイヤーボン
ディングによりヘッド端子部53に接続される。また、
ベースプレート51は図7に示すように、記録媒体Pの
搬送方向に対して1〜4°傾けて取り付けられており、
したがって、各吐出口50bの列も記録媒体Pの搬送方
向に対して1〜4°傾いている。
【0047】インクタンク30から共通液室50cに供
給されて一時的に貯えられたインクは、毛管現象により
液路50dに侵入し、吐出口50bでメニスカスを形成
して液路50dを満たした状態を保つ。このとき、ヘッ
ド端子部53に伝送された記録信号に基づき電気熱変換
体50eが通電されて発熱すると、電気熱変換体50e
上のインクが急激に加熱されて膜沸騰して液路50d内
に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出口50bか
らインクが吐出される。ここでは、エネルギーを発生さ
せるエネルギー発生素子として、電気熱変換体50eを
示したが、これに限らず、瞬間的に吐出圧力を加える機
械的エネルギーを発生する圧電素子を用いてもよい。
【0048】また、ベースプレート51には、キャリッ
ジ2の各ヘッド位置決め突起2d、2e(図3参照)の
位置に対応して、記録ヘッドカートリッジ1がキャリッ
ジ2に装着された際に、角形のヘッド位置決め突起2d
が嵌合するヘッド位置決め切り欠き53a、および丸形
のヘッド位置決め突起2eが嵌合するヘッド位置決め穴
53bが形成されている。
【0049】ベースプレート51は、モノカラーホルダ
60の一端壁に、熱溶着や超音波溶着等により固着され
ている。モノカラーホルダ60の上面のベースプレート
51側の端部には段差部60aが形成されており、他の
部位よりも1段低くなっている。記録ヘッドカートリッ
ジ1をキャリッジ2に装着する際に、この段差部60a
の上面をケーブル押え21の覆い部21a(図3参照)
の下にもぐり込ませることによって、記録ヘッドカート
リッジ1のおおよその位置決めが容易に行える。
【0050】また、記録ヘッドカートリッジ1をキャリ
ッジ2に着脱するための機構として、モノカラーホルダ
60の、ベースプレート51とは反対側すなわち他端壁
側の外面には、キャリッジ2に装着された際にキャリッ
ジ2のヘッドガイド22(図3参照)に保持される固定
部であるヘッド押圧部60bと、キャリッジ2に対して
着脱するための操作部であるヘッド着脱操作部60cと
が形成されている。ヘッド押圧部60bは、モノカラー
ホルダ60のベースプレート51とは反対側の面の下端
から上端部にかけて傾斜状に形成された凹状の部分であ
る。ヘッド押圧部60bの上部は、さらにへこんだヘッ
ドガイド係合部64となっており、記録ヘッドカートリ
ッジ1がキャリッジ2に装着された状態では、キャリッ
ジ2のヘッドガイド22が、このヘッドガイド係合部6
4に係合される。ヘッドガイド係合部64にヘッドガイ
ド22が係合することにより、記録ヘッドカートリッジ
1はキャリッジ2に対して位置決めされ、固定される。
ヘッド着脱操作部60cは、記録ヘッドカートリッジ1
の手前側、すなわちヘッド押圧部60bが設けられた面
のヘッド押圧部60bから最も離れた領域の上端部に設
けられ、記録ヘッドカートリッジ1をキャリッジ2から
取り外す際に、操作者が指を引っ掛けて上方に引き上げ
ることによって、容易に取り外せるようにするためのも
のである。
【0051】これらヘッド押圧部60bおよびヘッド着
脱操作部60cは、それぞれラッチレバー32aのガイ
ドとなる、後述するラッチレバーガイド溝60h(図1
1参照)を有することにより形成される突出域に対して
相対的に凹部となる領域に設けられたものである。これ
により、記録ヘッドカートリッジ1の限られた容積が有
効に利用され、最小限のスペースで、キャリッジ2のヘ
ッドガイド22に保持される固定部、およびキャリッジ
2に対する着脱のための操作部が得られる。
【0052】ここで、記録ヘッドカートリッジ1のキャ
リッジ2への着脱操作について説明する。
【0053】記録ヘッドカートリッジ1をキャリッジ2
に装着する際は、まず図9に示すように、記録ヘッドカ
ートリッジ1のベースプレート51(図5参照)が設け
られた側を、キャリッジ2に設けられたケーブル押え2
1の覆い部21aの下方にもぐり込ませながら、図示矢
印方向に斜めに挿入する。これにより、記録ヘッドカー
トリッジ1の段差部60a(図5参照)の立面が覆い部
21aの端面に突き当たり、記録ヘッドカートリッジ1
のおおよその位置決めがなされる。
【0054】次いで、図10に示すように、記録ヘッド
カートリッジ1を下向きに押し込む。このとき、記録ヘ
ッドカートリッジ1のヘッド押圧部60b(図6参照)
の斜面がキャリッジ2のヘッドガイド22(図3参照)
にガイドされ、キャリッジ2の各ヘッド位置決め突起2
d、2eが記録ヘッドカートリッジ1のヘッド位置決め
切り欠き53aおよびヘッド位置決め穴53bに嵌合し
つつ、記録ヘッドカートリッジ1はキャリッジ2にスム
ーズに装着される。記録ヘッドカートリッジ1が完全に
装着されると、ヘッドガイド22はヘッドガイド係合部
64(図6参照)に係合し、記録ヘッドカートリッジ1
は固定される。また、ヘッドガイド22の押圧力によ
り、記録ヘッドカートリッジ1のヘッド端子部53がキ
ャリッジ2のケーブル端子部3aに押圧され、両者の電
気的接続は確実なものとなる。
【0055】記録ヘッドカートリッジ1をキャリッジ2
から取り外すときは、キャリッジ2のヘッド着脱操作部
60cを上向きに引き上げる。これにより、ヘッドガイ
ド22とヘッドガイド係合部64との係合が外れ、ヘッ
ド押圧部60bはヘッドガイド22の上に乗り上がる。
ヘッド押圧部60bがヘッドガイド22の上に乗り上が
ることにより記録ヘッドカートリッジ1はヘッド着脱操
作部60c側がキャリッジ2から突出して斜めの状態と
なる。そして、キャリッジ2から突出した部分を摘むこ
とにより、記録ヘッドカートリッジ1は、キャリッジ2
から容易に取り出される。
【0056】また、ヘッド押圧部60bが設けられてい
る面において、ヘッド着脱操作部60cは、ヘッド押圧
部60bから最も離れた位置に設けられているので、ヘ
ッド着脱操作部60cを引き上げ、ヘッドガイド係合部
64がヘッドガイド22から外れる際に作用するモーメ
ントが大きくなる。これにより、小さな力で記録ヘッド
カートリッジ1を取り外すことができ、記録ヘッドカー
トリッジ1を確実に保持しつつも、その着脱がより容易
になる。記録ヘッドカートリッジ1をより小さな力で取
り外すことができるようにするためには、記録ヘッドカ
ートリッジ1の、キャリッジ2の移動方向に平行な中心
線に対して、ヘッド押圧部60bを奥側に設け、かつ、
ヘッド着脱操作部60cを手前側の端部に設けることで
ある。
【0057】図11に、図5に示した記録ヘッドカート
リッジ1の平面図を示し、図12に、図11に示した記
録ヘッドカートリッジ1のA−A線断面図を示す。図1
1および図12に示すように、モノカラーホルダ60の
底壁にはインク取り込み管60dが突設されており、こ
のインク取り込み管60dに開口するインク流路60e
が、ノズル部50の共通液室50c(図8参照)と連通
している。インク取り込み管60dの周囲には、ゴム等
の弾性部材からなるシールリング61が固定されてい
る。また、インク取り込み管60dの開口端にはフィル
タ62が取り付けられており、異物がノズル部50に取
り込まれるのを防止している。
【0058】モノカラーホルダ60のベースプレート5
1側の上端部には、その両隅部に、張り出し部60fが
形成され、さらに、その近傍には、半円状の凹部である
タンク突起ガイド部60gが形成されている。一方、モ
ノカラーホルダ60のベースプレート51とは反対側の
内壁には、インクタンク30(図5および図6参照)を
装着する際に、後述するラッチレバー32a(図5およ
び図6参照)のガイドとなるラッチレバーガイド溝60
hが形成されている。さらに、モノカラーホルダ60の
底壁とベースプレート51側の壁とが交わる稜部には、
傾斜面60kが形成されている。
【0059】ここで、この記録ヘッドカートリッジ1に
装着されるインクタンク30について説明する。図13
は、図5に示した記録ヘッドカートリッジ1に装着され
るインクタンク30の平面図であり、図14は、図13
に示したインクタンク30のB−B線断面図である。
【0060】インクタンク30は、インクを保持する容
器32と、容器32を覆って封止し大気連通口(不図
示)が形成された蓋部材31とを有する。
【0061】容器32の底部には、モノカラーホルダ6
0のインク取り込み管60d(図12参照)が挿入され
るインク供給口32bが形成され、その周囲には、筒状
の支持部32cが立設されている。インク供給口32b
は、インクタンク30がモノカラーホルダ60に装着さ
れる前はシール材(不図示)により封止され、インクの
漏れが防止されている。
【0062】容器32の内部にはスポンジ等からなるイ
ンク吸収体33が収納されており、インクは、このイン
ク吸収体33に吸収されて保持されている。支持部32
cには、一方向繊維束で構成されたインク供給部材35
が挿入されて支持されており、インク吸収体33はイン
ク供給部材35の上端面に密着している。インク吸収体
33に吸収されているインクは、このインク供給部材3
5を介してインク供給口32bに導かれる。インクタン
ク30をモノカラーホルダ60に装着すると、図15に
示すように、インク供給口32bにモノカラーホルダ6
0のインク取り込み管60dが挿入されて両者が連通
し、インク流路60dを経由してノズル部50へインク
が供給される。このとき、インク供給口32bの周囲に
設けられたシールリング61がインク供給口32bの外
縁部に密着し、インクの漏れが抑制される。
【0063】また、インク供給口32bと上述した大気
連通口とを空気層を介して連通するために、容器32の
内部および蓋部材31の内部の所定の部位にリブ34
(図14では、蓋部材31のリブ34のみを示してい
る)を形成してインク吸収体33と容器32や蓋部材3
1との間に所定の空間を構成するとともに、支持部32
cの内面の一部に、容器32の内部と外部とを連通する
スリット(不図示)を設けている。このように、空気層
を介してインクタンク30の内部と外部とを連通するこ
とによって、インク供給口32bを封止していたシール
材を剥がす際の、インク供給口32bからのインクの吹
き出しや漏出を防止することができる。また、記録実行
中にインクタンク30の周囲温度が上昇した場合でも、
インクタンク30内のインクが外部に押し出されなくな
る。さらに、容器32の内壁にインクが滞留しなくなる
ので、インク供給口32bや大気連通口からインクが漏
出するおそれもなくなり、インクの消費効率が向上す
る。
【0064】一方、インクタンク30の外部構造とし
て、容器32には、インクタンク30をモノカラーホル
ダ60に装着した際にモノカラーホルダ60のベースプ
レート51側の内壁と当接する面に、爪状突起としての
抜け止め爪32dが一体的に設けられている。この抜け
止め爪32dは、モノカラーホルダ60に形成されたタ
ンク抜け止め穴60i(図12参照)に嵌合するもの
で、インクタンク30をモノカラーホルダ60に装着す
る際のガイドとなるとともに、インクタンク30がモノ
カラーホルダ60に装着された状態ではインクタンク3
0を保持する役目を果たす。
【0065】また、容器32の、底壁と、抜け止め爪3
2dが形成された面とが交わる稜部には、傾斜面32f
が形成されている。この傾斜面32fの角度および形状
は、モノカラーホルダ60の傾斜面60k(図12参
照)の角度および大きさとほぼ等しい。
【0066】さらに、抜け止め爪32dとは反対側の外
壁である他端面に、下端部を弾性的に支持されたラッチ
レバー32aが一体的に設けられている。ラッチレバー
32aは、インクタンク30の外側上方に向かって傾斜
し、モノカラーホルダ60のラッチレバーガイド溝60
h(図11および図12参照)に嵌合するもので、イン
クタンク30がモノカラーホルダ60に装着された状態
では、ラッチレバーガイド溝60hに押圧されて図14
に示した矢印C方向にたわみ、ラッチレバー32aに形
成されたラッチ爪32eが、ラッチレバーガイド溝60
hに形成されたラッチ爪係合穴60jに係合される。本
実施の形態では、ラッチレバー32aは、容器32に一
体成形されている。
【0067】蓋部材31については、その上面の、抜け
止め爪32dが形成された側の端部に、蓋部材31の上
面よりも1段低くなった段差部31aが形成されてい
る。インクタンク30をモノカラーホルダ60に装着す
る際は、この段差部31aをモノカラーホルダ60の各
張り出し部60f(図11および図12参照)の下方に
もぐり込ませるようにインクタンク30を挿入し、おお
よその位置決めを行う。また、モノカラーホルダ60の
タンク突起ガイド部60gに嵌合するタンク突起31b
が形成されている。
【0068】次に、インクタンク30のモノカラーホル
ダ60への着脱操作について説明する。
【0069】インクタンク30をモノカラーホルダ60
に装着するときは、まず、インク供給口32bを封止し
ているシール材を剥がす。その後、図16に示すよう
に、インクタンク30を抜け止め爪32dが形成されて
いる側から矢印方向に斜めに挿入し、インクタンク30
の段差部31aをモノカラーホルダ60の各張り出し部
60fの下方にもぐり込ませるとともに、インクタンク
30の抜け止め爪32dをモノカラーホルダ60のタン
ク抜け止め穴60i(図12参照)に引っ掛け、インク
タンク30のおおよその位置決めを行う。インクタンク
30をモノカラーホルダ60に挿入する際、インクタン
ク30には傾斜面32gが形成されているので、この傾
斜面32gがモノカラーホルダ60の底壁と略平行にな
るようにガイドとして利用して挿入すれば、インクタン
ク30の段差部31aをモノカラーホルダ60の各張り
出し部60fの下方にもぐり込ませるのは容易である。
また、モノカラーホルダ60およびインクタンク30
に、互いに対応する傾斜面60k、32gが形成されて
いるので、このモノカラーホルダ60に、異なる種類の
インクタンクは装着できず、インクタンクの誤装着が防
止される。
【0070】次いで、図17に示すように、ラッチレバ
ー32aがラッチレバーガイド溝60h(図11および
図12参照)に沿って移動するように、インクタンク3
0を下方に押し込む。すると、インクタンク30はモノ
カラーホルダ60に挿入された部分を中心に略回転し、
ラッチレバー32aがラッチレバーガイド溝60hに押
圧されて内側にたわみながら押し込まれ、ラッチレバー
32aのラッチ爪32e(図14参照)がモノカラーホ
ルダ60のラッチ爪係合穴60j(図12参照)に係合
する。これにより、インクタンク30はモノカラーホル
ダ60に固定される。また、ラッチ爪32eがラッチ爪
係合穴60jに係合することによりクリック感が生じる
ので、装着時の感触も良好である。
【0071】インクタンク30をモノカラーホルダ60
から取り外すときは、ラッチレバー32aを内側に押し
込み、ラッチ爪32eとラッチ爪係合穴60jとの係合
を解除する。ラッチレバー32aは、その下端部を弾性
的に支持され、しかもインクタンク30の外側上方に向
かって傾斜しているので、ラッチ爪32eとラッチ爪穴
60jとの係合が解除されると図14に示した状態に戻
ろうとする。そのため、ラッチレバー32aの根元斜面
がラッチレバーガイド溝60hに沿って滑り上がり、イ
ンクタンク30は自動的にラッチレバー32a側が持ち
上がり斜めの状態になる。そして、持ち上がった部位を
摘むことにより、インクタンク30は容易にモノカラー
ホルダ60から取り外せる。
【0072】このように、インクタンク30を略回転さ
せてモノカラーホルダ60へ着脱することにより、少な
いスペースでの着脱が可能となる。また、装着時には、
インクタンク30の傾斜面32fをガイドとして利用し
つつ、段差部31aをモノカラーホルダ60の張り出し
部60fにもぐり込ませるようにすることにより、イン
クタンク30のモノカラーホルダ60への挿入方向が規
制される。さらに、インクタンク30にタンク突起31
bを設けるとともに、モノカラーホルダ60にタンク突
起ガイド部60gを設けているので、インクタンク30
のモノカラーホルダ60への挿入位置も規制され、イン
クタンク30は、ほぼタンク突起31bを中心に回転さ
れる。
【0073】これにより、インクタンク30はモノカラ
ーホルダ60のフィルタ62(図11および図12参
照)に干渉することなく装着され、インクタンク30を
装着する際のフィルタ62の損傷のおそれがなくなる。
また、インクタンク30はモノカラーホルダ60に対し
て回転して着脱するので、着脱スペースが少なくてす
み、ひいてはインクジェット記録装置の小型化が達成さ
れる。
【0074】上述した例では、モノカラーホルダ60か
らインクタンク30を取り外すために、ラッチレバー3
2aの復元力によりインクタンク30のラッチレバー3
2a側の端部が持ち上がる現象を利用しているが、それ
に加え、インクタンク30の他端側(ラッチレバー32
aが設けられている側)の底壁をモノカラーホルダ60
の開口に向けて付勢する付勢手段として、図18に示す
ようなポップアップバネ68を設け、そのバネ力を利用
して、インクタンク30のラッチレバー32a側の端部
を持ち上げてもよい。ポップアップバネ68は、モノカ
ラーホルダ60の中空部の底壁に固定された板バネであ
り、モノカラーホルダ60のノズル部50側からラッチ
レバーガイド溝60h側へ伸びる自由端部は、湾曲しな
がら上方に向かっている。これにより、ラッチ爪32e
とラッチ爪係合穴60jとの係合が外れると、ポップア
ップバネ68のバネ力によりインクタンク30のラッチ
レバー32a側の端部が上方に持ち上げられ、モノカラ
ーホルダ60からの突出量が大きくなるので、インクタ
ンク30の取り出しがより容易になる。
【0075】また、図16および図17には、記録ヘッ
ドカートリッジ1単体へのインクタンク30の着脱手順
を示したが、もちろん、記録ヘッドカートリッジ1をキ
ャリッジ2(図3参照)に装着した状態でもインクタン
ク30の着脱操作は可能である。
【0076】図19に、インクタンク30を記録ヘッド
カートリッジ1に装着し、さらにその記録ヘッドカート
リッジ1をキャリッジ2に装着した状態の斜視図を示
す。図19から明らかなように、インクタンク30の着
脱の際の操作部となるラッチレバー32aと、記録ヘッ
ドカートリッジ1の着脱の際の操作部となるヘッド着脱
操作部60cとは、キャリッジ2の移動方向に対してと
もに同じ側に配置されている。これにより、操作者はそ
れぞれの操作部を容易に認識でき、操作の統一性がとれ
るので、操作性が向上する。しかも、デザイン的にも非
常にまとまりのある操作部を提供できる。さらに、イン
クタンク30の着脱または記録ヘッドカートリッジ1の
着脱の際には、ラッチレバー32aおよびヘッド着脱操
作部60cが設けられている側にのみ、操作者が操作す
るための空間を有すればよいので、このような位置にキ
ャリッジ2が位置していれば、任意の位置でインクタン
ク30または記録ヘッドカートリッジ1の着脱が可能と
なる。
【0077】また、ラッチレバー32aとヘッド着脱操
作部60cとは互いに隣り合って配置されているが、イ
ンクタンク30を取り外す操作はラッチレバー32aを
内側に押す操作であり、記録ヘッドカートリッジ1を取
り外す操作はヘッド着脱操作部60cを引き上げる操作
であることから、その操作方法の違いにより誤操作を避
けている。また、ラッチレバー32aとヘッド着脱操作
部60cの位置が段違いに配置されているので、その機
能の違いが認識し易くなっている。この場合、インクタ
ンク30の着脱頻度と記録ヘッドカートリッジ1の着脱
頻度を比較すると、インクタンク30の着脱頻度のほう
が大きいので、操作のし易さを考慮し、ラッチレバー3
2aの頭部(操作者が指を掛ける部分)の位置をヘッド
着脱操作部60cの位置よりも上方に配置している。
【0078】上述した例では、記録ヘッドカートリッジ
1はモノカラー用のものを示したが、本実施の形態のイ
ンクジェット記録装置では、カラー用の記録ヘッドカー
トリッジを使用することもできる。
【0079】図20は、図1に示したインクジェット記
録装置に装着されるカラー記録ヘッドカートリッジを、
これに装着される2つのインクタンクとともに示した斜
視図である。このカラー記録ヘッドカートリッジ101
は、ブラックインクを収容するブラックインクタンク1
30と、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを
収容するカラーインクタンク140とが着脱可能な構造
となっており、4色のインクを吐出するものである。そ
のためノズル部150も、図21に示すように各色のイ
ンクに対応して、ブラック用の吐出口群150Bと、イ
エロー用の吐出口群150Yと、マゼンタ用の吐出口群
150Mと、シアン用の吐出口群150Cとに分けられ
る。また、それぞれのインクタンク130、140を装
着する領域を区画するために、カラーホルダ160の底
壁には、仕切板165が一体的に設けられている。
【0080】ベースプレート151およびヘッド端子部
153はモノカラーの記録ヘッドカートリッジ1(図5
参照)と共通のものを用いている。カラーホルダ160
についても、モノカラーホルダ60(図5参照)と詳細
には異なるが、外形は、ほぼ同一の形状となっている。
特に、キャリッジ2(図3参照)との関係部分の形状
や、カラー記録ヘッドカートリッジ101をキャリッジ
2から取り外す際の指の引っ掛け部となるヘッド着脱操
作部160cの位置は同一であり、モノカラー用の記録
ヘッドカートリッジ1が装着されるキャリッジ2と同一
のキャリッジ2に、このカラー記録ヘッドカートリッジ
101が着脱できる。すなわち、ユーザは1つのインク
ジェット記録装置において、モノカラーの記録ヘッドカ
ートリッジ1とカラー記録ヘッドカートリッジ101と
を自由に選択して使用することができる。
【0081】以下に、このカラー記録ヘッドカートリッ
ジ101および各インクタンク130、140について
説明する。ただし、キャリッジ2との関係部分について
はモノカラー用の記録ヘッドカートリッジ1と同一なの
で、その説明は省略する。
【0082】図22は、図20に示したカラー記録ヘッ
ドカートリッジ101を、2つのインクタンク130、
140が装着された状態で示した平面図である。また、
図23は図22のD−D線断面図であり、図24は図2
2のE−E線断面図である。図22に示すように、ブラ
ックインクタンク130とカラーインクタンク140と
は、互いに隣接してカラーホルダ160に装着される。
ブラックインクタンク130とカラーインクタンク14
0とを合わせた形状は、モノカラー用のインクタンク3
0(図13参照)とほぼ同一の形状となっている。ま
た、ブラックインクタンク130は、図23に示すよう
に、ブラックインクを保持する容器132と、容器13
2を覆って封止し大気連通口131bが形成された蓋部
材131とを有する。
【0083】容器132の底部には、カラーホルダ16
0のブラックインク用のインク取り込み管160dが挿
入されるインク供給口132bが形成され、その周囲に
は、筒状の支持部132cが立設されている。インク供
給口132bは、ブラックインクタンク130がカラー
ホルダ160に装着される前はシール材(不図示)によ
り封止され、インクの漏れが防止されている。
【0084】容器132の内部にはインク吸収体133
が収納されており、ブラックインクは、このインク吸収
体133に吸収されて保持されている。支持部132c
には、一方向繊維束で構成されたインク供給部材135
が挿入されて支持されており、インク吸収体133はイ
ンク供給部材135の上端面に密着している。インク吸
収体133に吸収されているインクは、このインク供給
部材135を介してインク供給口132bに導かれる。
ブラックインクタンク130をカラーホルダ160に装
着すると、インク供給口132bにカラーホルダ160
のインク取り込み管160dが挿入され、カラーホルダ
160と液路カバー166とで構成されるインク流路を
介して、ノズル部150のブラックインク用の吐出口群
150B(図21参照)へインクが供給される(図23
では、切断面の関係から、ノズル部150に至るまでの
経路は示されていない)。このとき、インク供給口13
2bの周囲に設けられたシールリング161がインク供
給口132bの外縁部に密着し、インクの漏れが抑制さ
れる。
【0085】また、モノカラー用のインクタンク30と
同様の目的で、インク供給口132bと大気連通口13
1bとを空気層を介して連通するために、容器132の
内部および蓋部材131の内部の所定の部位にリブ13
4(図23では、蓋部材131のリブ134のみを示し
ている)を形成してインク吸収体133と容器132や
蓋部材131との間に所定の空間を構成するとともに、
支持部132cの内面の一部に、容器132の内部と外
部とを連通するスリット(不図示)を設けている。
【0086】一方、ブラックインクタンク130のカラ
ーホルダ160への着脱構造として、容器132には、
ブラックインクタンク130をカラーホルダ160に装
着した際にカラーホルダ160のベースプレート151
側の内壁と当接する面に、抜け止め爪132dが一体的
に設けられている。この抜け止め爪132dは、カラー
ホルダ160に形成されたタンク抜け止め穴160iに
嵌合するもので、ブラックインクタンク130をカラー
ホルダ160に装着する際のガイドとなるとともに、ブ
ラックインクタンク130がカラーホルダ160に装着
された状態ではブラックインクタンク130を保持す
る。また、抜け止め爪132dとは反対側の外壁に、下
端部を弾性的に支持されたラッチレバー132aが一体
的に設けられている。
【0087】ラッチレバー132aの位置に対応して、
カラーホルダ160にはブラックインクタンク130用
のラッチレバーガイド溝167が形成されており、ブラ
ックインクタンク130をカラーホルダ160に装着す
る際は、ラッチレバー132aをこのラッチレバーガイ
ド溝167に沿って挿入していく。そして、ブラックイ
ンクタンク130がカラーホルダ160に装着された状
態では、ラッチレバー132aはラッチレバーガイド溝
167に押圧されて内側にたわみ、ラッチレバー132
aに形成されたラッチ爪132eが、ラッチレバーガイ
ド溝167に形成されたラッチ爪係合穴167aに係合
される。
【0088】さらに、このカラーホルダ160の、ブラ
ックインクタンク130が装着される領域にも、モノカ
ラーホルダ60(図12参照)と同様な傾斜面160k
が形成され、ブラックインクタンク130にも、傾斜面
160kに対応する傾斜面132gが形成されている。
【0089】蓋部材131については、その上面の、抜
け止め爪132dが形成された側の端部に、蓋部材13
1の上面よりも1段低くなった段差部131aが形成さ
れている。それに対応して、カラーホルダ160にも、
モノカラーホルダ60の張り出し部60f(図11参
照)と同様の張り出し部160fが形成されている。
【0090】ブラックインクタンク130のカラーホル
ダ160への着脱は、モノカラー用のインクタンク30
と同様にして行われる。すなわち、ブラックインクタン
ク130を装着するときには、まずブラックインクタン
ク130を抜け止め爪132dが形成されている側か
ら、カラーホルダ160のブラックインクタンク130
が装着される部位に斜めに挿入し、段差部131aをカ
ラーホルダ160のブラックインクタンク130側の張
り出し部160f(図22参照)の下方にもぐり込ませ
るとともに、抜け止め爪132dをカラーホルダ160
のタンク抜け止め穴160iに引っ掛ける。その後、ブ
ラックインクタンク130を下方に押し込んで抜け止め
爪132dが形成されている側を中心に回転させ、ラッ
チレバー132aのラッチ爪132eをラッチレバーガ
イド溝167ラッチ爪係合穴167aに係合させる。ま
た、ブラックインクタンク130を取り外すときには、
ラッチレバー132aを内側に押し込み、ラッチ爪13
2eとラッチ爪係合穴167aとの係合を解除すればよ
い。
【0091】カラーインクタンク140についても、基
本的にはブラックインクタンク130と同様の構成であ
り、図24に示すように、3色のインクを収容する容器
142と、容器142を覆う蓋部材141とを有する。
また、カラーホルダ160への装着の際も、蓋部材14
1の、ブラックインクタンク130と同様の部位に形成
された段差部141aが、カラーインクタンク140側
の張り出し部160f(図22参照)の下方にもぐり込
むように斜めに挿入される。
【0092】容器142の内部は、3色のインクを収容
するために、互いに平行に配置された2つの仕切板14
2fにより、容量がほぼ等しい3つの空間に仕切られ
る。これら3つの空間は、互いにカラー記録ヘッドカー
トリッジ101へカラーインクタンク140を装着する
際のカラーインクタンク140の挿入方向に沿って並ん
でいる。また、これら各空間に、それぞれイエローのイ
ンクを吸収して保持するインク吸収体143Y、マゼン
タのインクを吸収して保持するインク吸収体143M、
およびシアンのインクを吸収して保持するインク吸収体
143Cが収納されている。そして、図25の底面図に
示すように、各空間に開口しているインク供給口142
bY、142bM、142bCも、カラーインクタンク
140の挿入方向に沿って形成されている。
【0093】各空間の個々の構成については、ブラック
インクタンク130と同様なので、その説明は省略す
る。蓋部材141についても、大気連通口(不図示)
が、それぞれの空間ごとに形成されている点と、各空間
を互いに密閉する構成となっている点とを除いては、基
本的にはブラックインクタンク130と同様なので、そ
の説明は省略する。
【0094】また、各インク供給口142bY、142
bM、142bCの位置に対応して、カラーホルダ16
0には、3つのインク取り込み管160d’(図24で
は、切断面の関係から、マゼンタインク用のインク取り
込み管は図示されていない)とが設けられている。各イ
ンク取り込み管160d’は、液路カバー166とで構
成されるインク流路を経由して、それぞれノズル部15
0の所定の吐出口群150Y、150M、150C(図
21参照)と連通している。なお、図24では、各イン
ク流路のノズル部150までの経路は、切断面の関係か
ら、イエローインク用のもののみが示されている。ま
た、シールリング161’も、各インク取り込み管16
0d’ごとに設けられているが、マゼンタインク用のも
のについては、図24には示されていない。
【0095】一方、カラーインクタンク140のカラー
ホルダ160への着脱構造についても、ブラックインク
タンク130と同様に、図26の側面図に示すように、
前述した段差部141aのほかに、ラッチレバー142
aと、抜け止め爪142dとを有する。ラッチレバー1
42aは、図24に示したように、カラーホルダ160
に形成されたラッチレバーガイド溝167’に嵌合する
ものであり、カラーインクタンク140がカラーホルダ
160に装着された状態では、ラッチレバー142aに
形成されたラッチ爪142eが、ラッチレバーガイド溝
167’に形成されたラッチ係合穴167a’に係合す
る。また、図26に示した抜け止め爪142dは、ラッ
チレバー142aが設けられている面とは反対側の面の
下端部に形成されており、この位置に対応して、カラー
ホルダ160には、この抜け止め爪142dが嵌合する
タンク抜け止め穴(不図示)が形成されている。
【0096】さらに、カラーホルダ160の、カラーイ
ンクタンク140が装着される領域にも、図24に示し
たように、モノカラーホルダ60(図12参照)と同様
な傾斜面160k’が形成され、カラーインクタンク1
40にも、傾斜面160k’に対応する傾斜面142g
が形成されている。
【0097】カラーインクタンク140のカラーホルダ
160への着脱操作も、ブラックインクタンク130の
着脱操作と同様に、抜け止め爪142dが形成されてい
る側をカラーホルダ160に挿入し、その部分を中心に
回転させて装着し、ラッチレバー142aを内側に押し
込んで取り外す。ここで、カラーインクタンク140を
カラーホルダ160に装着する際、カラーインクタンク
140の各インク供給口142bY、142bM、14
2bCは、カラーインクタンク140の挿入方向に沿っ
て形成されているので、カラーインクタンク140の回
転に伴い、各インク供給口142bY、142bM、1
42bCは、抜け止め爪142dが形成されている側か
ら順次、インク取り込み管160’と結合されるので、
カラーインクタンク140とカラー記録ヘッドカートリ
ッジ101との結合が安定して得られる。
【0098】なお、各インクタンク130、140の取
り外しをより容易にするために、カラーホルダ160
に、図18に示したものと同様のポップアップバネを設
けてもよい。
【0099】図27に、ブラックインクタンク130お
よびカラーインクタンク140をカラー記録ヘッドカー
トリッジ101に装着し、さらにその記録ヘッドカート
リッジ101をキャリッジ2に装着した状態の斜視図を
示す。図27から明らかなように、各インクタンク13
0、140はキャリッジ2の移動方向と垂直な方向に配
置されているので、ブラックインクタンク130の着脱
の際の操作部となるラッチレバー132aと、カラーイ
ンクタンク140の着脱の際の操作部となるラッチレバ
ー142aと、カラー記録ヘッドカートリッジ101の
着脱の際の操作部となるヘッド着脱操作部160cと
は、キャリッジ2の移動方向に対していずれも同じ側に
配置されている。これにより、モノカラー用の記録ヘッ
ドカートリッジ1(図19参照)と同様に、各インクタ
ンク130、140およびカラー記録ヘッドカートリッ
ジ101の着脱操作性が向上するとともに、デザイン的
にも非常にまとまりのあるものとなる。しかも、各ラッ
チレバー132a、142aの頭部の位置が同一直線上
に配置されているので、スペースが有効に利用され、小
型のカラー記録ヘッドカートリッジ101が得られる。
また、各ラッチレバー132a、142aとヘッド着脱
操作部160cとの配置についても、モノカラー用の記
録ヘッドカートリッジ1と同様に、各ラッチレバー13
2a、142aとヘッド着脱操作部160cとが段違い
に配置されており、その機能の違いの認識は容易であ
る。
【0100】また、ブラックインクタンク130および
カラーインクタンク140の傾斜面132g、142g
の角度および形状をそれぞれ異なるものとし、カラーホ
ルダ160の各傾斜面160k、160k’も、ブラッ
クインクタンク130およびカラーインクタンク140
の傾斜面132g、142gに合わせた角度および形状
とすれば、ブラックインクタンク130とカラーインク
タンク140との誤装着も防止できる。
【0101】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。
【0102】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0103】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0104】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0105】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0106】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数個の記録ヘッドの組み合わせによってその長さを
満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドと
しての構成のいずれでもよい。
【0107】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0108】以上説明した本発明実施の形態において
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであって、室温で軟化するもの、も
しくは液体であるもの、あるいは上述のインクジェット
方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で
温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよ
うに温度制御するものが一般的であるから、使用記録信
号付与時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0109】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0110】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダと組み合せた複写装置、さらには
送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの
であってもよい。
【0111】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
【0112】本発明のキャリッジは、インクジェットカ
ートリッジの一側壁と係合する位置決め部材と、インク
ジェットカートリッジの他側壁の係合部と係合するガイ
ド部材とを備えるので、少ないスペースで簡単に、イン
クジェットカートリッジを正確かつ確実に位置決め装着
することができる。
【0113】また、インクジェットカートリッジの一側
壁側にインクジェットカートリッジの上部の一部を覆う
覆い部を設けることによって、インクジェットカートリ
ッジおよびキャリッジの位置決め手段の位置合わせをよ
り容易にすることができる。しかも、覆い部によりキャ
リッジの電極端子に他の部材や操作者の指等が触れにく
くなるので、キャリッジの電極端子が保護される。
【0114】さらに、インクジェット記録装置に往復移
動可能に支持するための支持手段として、2つの軸受部
と2つの挟持部とを有するものにおいて、2つの挟持部
のうちガイド部材の近くの方のの挟持部を構成する2つ
の部材の間隔を他方の挟持部の2つの部材の間隔よりも
大きくすることにより、インクジェットカートリッジの
着脱の際にキャリッジが必要以上に変形することがなく
なり、操作上の不具合を防止することができる。
【0115】本発明のインクジェット記録装置は、本発
明のキャリッジを備えているので、インクジェットカー
トリッジのキャリッジへの着脱に必要なスペースが少な
くてすみ、結果的に、小型のインクジェット記録装置を
実現することができる。インクジェットカートリッジと
キャリッジとの位置決めが正確になされるので、信頼性
が高く、記録品位のよいインクジェット記録装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施の形
態の斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置を筐体に
収めた状態の斜視図である。
【図3】図1に示したインクジェット記録装置のキャリ
ッジの斜視図である。
【図4】図3に示したキャリッジのヘッドガイド近傍の
斜視図である。
【図5】図1に示したインクジェット記録装置に装着さ
れるモノカラー用の記録ヘッドカートリッジを、インク
タンクが装着された状態で、ヘッド端子部が見える方向
から見た斜視図である。
【図6】図1に示したインクジェット記録装置に装着さ
れるモノカラー用の記録ヘッドカートリッジを、インク
タンクが装着された状態で、ヘッド端子部とは反対側の
面が見える方向から見た斜視図である。
【図7】図1に示したインクジェット記録装置に装着さ
れるモノカラー用の記録ヘッドカートリッジの底面図で
ある。
【図8】図7に示した記録ヘッドカートリッジのノズル
部の拡大斜視図である。
【図9】図2に示したインクジェット記録装置におい
て、記録ヘッドカートリッジをキャリッジに装着する手
順の第1ステップを示す斜視図である。
【図10】図2に示したインクジェット記録装置におい
て、記録ヘッドカートリッジをキャリッジに装着する手
順の第2ステップを示す斜視図である。
【図11】図5に示した記録ヘッドカートリッジの平面
図である。
【図12】図11に示した記録ヘッドカートリッジのA
−A線断面図である。
【図13】図5に示した記録ヘッドカートリッジに装着
されるインクタンクの平面図である。
【図14】図13に示したインクタンクのB−B線断面
図である。
【図15】図14に示したインクタンクのインク供給口
の、モノカラーホルダとの結合状態を示す断面図であ
る。
【図16】インクタンクを記録ヘッドカートリッジに装
着する手順の第1ステップを示す斜視図である。
【図17】インクタンクを記録ヘッドカートリッジに装
着する手順の第2ステップを示す斜視図である。
【図18】モノカラーホルダの底壁にポップアップバネ
を設けた記録ヘッドカートリッジの例の、図11に示し
た記録ヘッドカートリッジのA’−A’線に相当する断
面図である。
【図19】図3に示したキャリッジに、図6に示した記
録ヘッドカートリッジを装着した状態を示す斜視図であ
る。
【図20】図1に示したインクジェット記録装置に装着
されるカラー記録ヘッドカートリッジを、これに溶着さ
れる2つのインクタンクとともに示した斜視図である。
【図21】図20に示したカラー記録ヘッドカートリッ
ジの底面図である。
【図22】図20に示したカラー記録ヘッドカートリッ
ジの平面図であり、2つのインクタンクが装着された状
態を示す。
【図23】図22に示したD−D線断面図である。
【図24】図22に示したE−E線断面図である。
【図25】図20に示したカラーインクタンクの底面図
である。
【図26】図20に示したカラーインクタンクの側面図
である。
【図27】図3に示したキャリッジに、図22に示した
カラー記録ヘッドカートリッジを装着した状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 2a 軸受部 2b ガイドレール挟持部 2c キャリッジ変形防止ストッパ 2d、2e ヘッド位置決め突起 3 フレキシブルケーブル 3a ケーブル端子部 4 フレーム 6 搬送ローラ 7 ピンチローラ 8 圧板 9 ピックアップローラ 10 キャリッジ駆動モータ 11 キャリッジ駆動ベルト 12 ガイドレール 13 駆動プーリ 14 ベース 15 排紙ローラ 16 拍車 17 上ケース 18 下ケース 19 トップカバー 20 ヘッドカバー 21 ケーブル押え 21a 覆い部 22 ヘッドガイド 23 コンタクトバネ 24 軸部材 30 インクタンク 31、131、141 蓋部材 31a、131a、141a 段差部 31b タンク突起 32、132、142 容器 32a、132a、142a ラッチレバー 32b、132b、142bY、142bM、142b
C インク供給口 32c、132c 支持部 32d、132d、142d 抜け止め爪 32e、132e、142e ラッチ爪 32f、132g、142g 傾斜面 33、133、143Y、143M、143C イン
ク吸収体 34、134 リブ 35、135 インク供給部材 50、150 ノズル部 50a 吐出口面 50b 吐出口 50c 共通液室 50d 液路 50e 電気熱変換体 51、151 ベースプレート 52 溝付部材 53、153 ヘッド端子部 53a ヘッド位置決め切り欠き 53b ヘッド位置決め穴 60 モノカラーホルダ 60a 段差部 60b ヘッド押圧部 60c ヘッド着脱操作部 60d、160d、160d’ インク取り込み管 60e インク流路 60f、160f 張り出し部 60g タンク突起ガイド部 60h、167、167’ ラッチレバーガイド溝 60i、160i タンク抜け止め穴 60j、167a、167a’ ラッチ爪係合穴 60k、160k、160k’ 傾斜面 61、161、161’ シールリング 62 フィルタ 64 ヘッドガイド係合部 68 ポップアップバネ 101 カラー記録ヘッドカートリッジ 130 ブラックインクタンク 140 カラーインクタンク 142f 仕切板 150Y、150M、150C、150B 吐出口群 160 カラーホルダ 165 仕切板 166 液路カバー P 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 武史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川上 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野島 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木田 朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山口 秀樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 氏田 敏彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佃 圭一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にインクを吐出して記録を行う
    インクジェットカートリッジを着脱可能に搭載して、前
    記記録媒体の面に沿って往復移動可能に構成されたキャ
    リッジにおいて、 前記インクジェットカートリッジの一側壁と係合し位置
    決めをなす位置決め部材と、 前記インクジェットカートリッジに設けられた記録ヘッ
    ドにインク吐出にかかる電気信号を送信するための電極
    端子と、 前記インクジェットカートリッジの一側壁と対向した他
    側壁に設けられた係合部に対応する位置に弾性的に支持
    され、前記係合部と係合するガイド部材とを備えている
    ことを特徴とするキャリッジ。
  2. 【請求項2】 前記インクジェットカートリッジの一側
    壁側に前記インクジェットカートリッジの上部の一部を
    覆う覆い部が設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載のキャリッジ。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部材と前記電極端子とは同
    一側面に配されていることを特徴とする請求項1に記載
    のキャリッジ。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材は、前記電極端子が配さ
    れた側面と対向する側面に配されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のキャリッジ。
  5. 【請求項5】 前記インクジェットヘッドカートリッジ
    は、前記記録ヘッドを備えたホルダーと、前記記録ヘッ
    ドに供給されるインクを貯留し、前記ホルダーに対して
    着脱自在に構成されるインクタンクとを備えており、前
    記インクタンクには前記ホルダーに対して着脱するため
    に利用されるラッチレバー部材が備えられ、前記キャリ
    ッジのガイド部材は前記ラッチレバー部材と同一側面に
    位置していることを特徴とする請求項1に記載のキャリ
    ッジ。
  6. 【請求項6】 記録を形成する記録媒体の面に平行とな
    るようにインクジェット記録装置に配されたガイドシャ
    フトに対して摺動自在に嵌合する、相互に間隔をおいて
    配置された2つの軸受け部と、 前記ガイドシャフトと平行に前記インクジェット記録装
    置に支持されたガイドレールに対して摺動自在に係合す
    る、相互に間隔をおいて配置された2つの挟持部とをさ
    らに備え、 前記2つの挟持部のうち前記インクジェットカートリッ
    ジのガイド部材に近い位置に配された挟持部を構成する
    2部材の間隔が、もう一方の挟持部を構成する2部材の
    間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のキ
    ャリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    のキャリッジを備え、前記インクジェットヘッドカート
    リッジの記録ヘッドからインクを吐出する電気信号を発
    生させる制御手段を備えたインクジェット記録装置。
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