JPH10180854A - 中空成形機による成形品の製造方法および装置 - Google Patents
中空成形機による成形品の製造方法および装置Info
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- JPH10180854A JPH10180854A JP34368396A JP34368396A JPH10180854A JP H10180854 A JPH10180854 A JP H10180854A JP 34368396 A JP34368396 A JP 34368396A JP 34368396 A JP34368396 A JP 34368396A JP H10180854 A JPH10180854 A JP H10180854A
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- parison
- mold
- clean air
- filling
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中空成形機で中空成形品を成形し、成形され
た中空成形品内に医薬品あるいは食品などを充填する
際、中空成形品の内部に雑菌あるいは異物の侵入を容易
に防ぐことができる、方法および装置を提供する。 【解決手段】 金型１１内に吐出されるパリソン２４を
切断する電熱ホツトカッタ−２５の上部を、排気フード
１で覆い、パリソン切断時に発生する汚染エアーを、排
気フード１で吸引すると共に、前記金型１１の上方をク
リーンエアーで覆う。
た中空成形品内に医薬品あるいは食品などを充填する
際、中空成形品の内部に雑菌あるいは異物の侵入を容易
に防ぐことができる、方法および装置を提供する。 【解決手段】 金型１１内に吐出されるパリソン２４を
切断する電熱ホツトカッタ−２５の上部を、排気フード
１で覆い、パリソン切断時に発生する汚染エアーを、排
気フード１で吸引すると共に、前記金型１１の上方をク
リーンエアーで覆う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空成形機による
成形品の製造方法および装置に係るものであり、詳しく
は、同時充填中空成形機において無菌状態で成形品を製
造する方法および装置に関するものである。
成形品の製造方法および装置に係るものであり、詳しく
は、同時充填中空成形機において無菌状態で成形品を製
造する方法および装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】中空成形機で成形された中空成形品内に
医薬品あるいは食品などを充填する場合、中空成形品の
内部などを無菌状態として充填する必要がある。従来、
知られている無菌状態で中空成形品を製造する方法およ
び装置としては、特公平7-35089号公報に示されるもの
がある。この方法および装置は、容器本体の開口部が帽
体によって仮に塞がれている中空成形品を一体で成形
し、薬液などを充填する直前に帽体を除去し、充填後に
別に準備するキャップを取り付けるものである。上記中
空成形品を成形する工程をより詳しく説明する。すなわ
ち、クロスヘッドから押し出されるパリソンを金型内に
納めると同時に、カッター装置のブレードでパリソンの
上部を切断する。次に、金型をクロスヘッド直下のパリ
ソン受取位置からエアーマンドレル直下の空気吹込位置
まで傾斜方向に移動させる。次に、収納ケース内に収納
されているエアーマンドレルを下降させてその先端をパ
リソン内に挿入し清浄エアーを吹き込んで中空成形品を
製造する。次に、前記エアーマンドレルを上昇させて、
内部に清浄エアーが供給されている収納ケース内に収納
して外気との接触を断ち、雑菌などが付着することを防
止する。
医薬品あるいは食品などを充填する場合、中空成形品の
内部などを無菌状態として充填する必要がある。従来、
知られている無菌状態で中空成形品を製造する方法およ
び装置としては、特公平7-35089号公報に示されるもの
がある。この方法および装置は、容器本体の開口部が帽
体によって仮に塞がれている中空成形品を一体で成形
し、薬液などを充填する直前に帽体を除去し、充填後に
別に準備するキャップを取り付けるものである。上記中
空成形品を成形する工程をより詳しく説明する。すなわ
ち、クロスヘッドから押し出されるパリソンを金型内に
納めると同時に、カッター装置のブレードでパリソンの
上部を切断する。次に、金型をクロスヘッド直下のパリ
ソン受取位置からエアーマンドレル直下の空気吹込位置
まで傾斜方向に移動させる。次に、収納ケース内に収納
されているエアーマンドレルを下降させてその先端をパ
リソン内に挿入し清浄エアーを吹き込んで中空成形品を
製造する。次に、前記エアーマンドレルを上昇させて、
内部に清浄エアーが供給されている収納ケース内に収納
して外気との接触を断ち、雑菌などが付着することを防
止する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の中空成形機で
は、容器本体の開口部が帽体によって仮に塞がれている
中空成形品を一体で成形した後、別に設けた充填装置に
搬送し、この充填装置で中空成形品の外部のみを滅菌
し、上端を開封して充填、密封を行っている。このよう
に、中空成形機と充填装置を分離すると、充填された中
空成形品を製造するのに仮密封、開封、充填、キャッピ
ング工程が必要となり工程が複雑となると共に、それぞ
れの工程で滅菌作業を行う必要があるという問題点があ
った。
は、容器本体の開口部が帽体によって仮に塞がれている
中空成形品を一体で成形した後、別に設けた充填装置に
搬送し、この充填装置で中空成形品の外部のみを滅菌
し、上端を開封して充填、密封を行っている。このよう
に、中空成形機と充填装置を分離すると、充填された中
空成形品を製造するのに仮密封、開封、充填、キャッピ
ング工程が必要となり工程が複雑となると共に、それぞ
れの工程で滅菌作業を行う必要があるという問題点があ
った。
【０００４】さらに、金型をクロスヘッド直下のパリソ
ン受取位置からエアーマンドレル直下の空気吹込位置ま
で移動させる過程で、パリソンの内部に雑菌などが侵入
するという問題点があった。また、パリソンを切断する
カッター装置のブレードが電熱ホットカッターの場合、
パリソン（プラスチック）が加熱されたカッタ−で溶か
され、プラスチックのモノマーガスや、炭化微粒子が空
気中に飛散し、パリソンの内部が汚染されるという問題
点があった。
ン受取位置からエアーマンドレル直下の空気吹込位置ま
で移動させる過程で、パリソンの内部に雑菌などが侵入
するという問題点があった。また、パリソンを切断する
カッター装置のブレードが電熱ホットカッターの場合、
パリソン（プラスチック）が加熱されたカッタ−で溶か
され、プラスチックのモノマーガスや、炭化微粒子が空
気中に飛散し、パリソンの内部が汚染されるという問題
点があった。
【０００５】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであって、中空成形機で中空成形品を成形
し、成形された中空成形品内に医薬品あるいは食品など
を充填する際、中空成形品の内部に雑菌あるいは異物の
侵入を容易に防ぐことができる、中空成形機による成形
品の製造方法および装置を提供することを課題とする。
なされたものであって、中空成形機で中空成形品を成形
し、成形された中空成形品内に医薬品あるいは食品など
を充填する際、中空成形品の内部に雑菌あるいは異物の
侵入を容易に防ぐことができる、中空成形機による成形
品の製造方法および装置を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述した課
題を次のようにして解決した。すなわち、金型内に吐出
されるパリソンを切断する電熱ホツトカッタ−の上部
を、排気フードで覆い、パリソン切断時に発生する汚染
エアーを、排気フードで吸引すると共に、パリソン受取
位置と充填位置の間を往復動する金型の上方をクリーン
エアーで覆う。このような構成としたことにより、パリ
ソンの開口部（切断部）などからパリソン切断時の汚染
エアーや、雑菌あるいは異物が侵入することがなくな
る。
題を次のようにして解決した。すなわち、金型内に吐出
されるパリソンを切断する電熱ホツトカッタ−の上部
を、排気フードで覆い、パリソン切断時に発生する汚染
エアーを、排気フードで吸引すると共に、パリソン受取
位置と充填位置の間を往復動する金型の上方をクリーン
エアーで覆う。このような構成としたことにより、パリ
ソンの開口部（切断部）などからパリソン切断時の汚染
エアーや、雑菌あるいは異物が侵入することがなくな
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明による中空成形機による成
形品の製造方法は、金型内に吐出されるパリソンを切断
する電熱ホツトカッタ−の上部を、排気フードで覆い、
パリソン切断時に発生する汚染エアーを、排気フードで
吸引することを特徴とする。なお、前記金型の上方をク
リーンエアーで覆うことが好ましい。
形品の製造方法は、金型内に吐出されるパリソンを切断
する電熱ホツトカッタ−の上部を、排気フードで覆い、
パリソン切断時に発生する汚染エアーを、排気フードで
吸引することを特徴とする。なお、前記金型の上方をク
リーンエアーで覆うことが好ましい。
【０００８】本発明による中空成形機による成形品の製
造装置は、クロスヘッドの直下に配設されている、パリ
ソンを切断する電熱ホットカッタ−の上部には、パリソ
ン切断時に発生する汚染エアーを吸引する排気フードが
設けられていることを特徴とする。
造装置は、クロスヘッドの直下に配設されている、パリ
ソンを切断する電熱ホットカッタ−の上部には、パリソ
ン切断時に発生する汚染エアーを吸引する排気フードが
設けられていることを特徴とする。
【０００９】前記クロスヘッドの側方に設けられている
充填装置の充填ノズルと排気フードは、下部に噴出穴を
有するクリーンエアーボックス内に収納されていること
が好ましい。
充填装置の充填ノズルと排気フードは、下部に噴出穴を
有するクリーンエアーボックス内に収納されていること
が好ましい。
【００１０】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図１は、本発明による同時充填中空成形機の全体
構成図である。
する。図１は、本発明による同時充填中空成形機の全体
構成図である。
【００１１】図１において、符号２１で示されるもの
は、中空成形機のフレームであり、このフレーム２１の
上部には、液体を充填する充填ノズル１０ａを有する充
填装置１０が載設されている。この充填装置１０の図１
中左側には、押出機２２とその先端に接続されているク
ロスヘッド２３が配設されている。このクロスヘッド２
３の直下には、クロスヘッド２３から押出されるパリソ
ン２４を切断する電熱ホットカッタ−２５が配設されて
いる。
は、中空成形機のフレームであり、このフレーム２１の
上部には、液体を充填する充填ノズル１０ａを有する充
填装置１０が載設されている。この充填装置１０の図１
中左側には、押出機２２とその先端に接続されているク
ロスヘッド２３が配設されている。このクロスヘッド２
３の直下には、クロスヘッド２３から押出されるパリソ
ン２４を切断する電熱ホットカッタ−２５が配設されて
いる。
【００１２】前記フレーム２１の下部には、位置検出器
としてのロータリーエンコーダ２６を有するＡＣサーボ
モータ２７が設けられている。なお、ロータリーエンコ
ーダ２６は、図示しない制御器に接続されている。ＡＣ
サーボモータ２７には、カップリング２８を介して、ボ
ールネジ２９が回転可能に接続され、このボールネジ２
９には、ボールナット３０が螺合されている。
としてのロータリーエンコーダ２６を有するＡＣサーボ
モータ２７が設けられている。なお、ロータリーエンコ
ーダ２６は、図示しない制御器に接続されている。ＡＣ
サーボモータ２７には、カップリング２８を介して、ボ
ールネジ２９が回転可能に接続され、このボールネジ２
９には、ボールナット３０が螺合されている。
【００１３】前記ボールナット３０には、接続部材３１
が固定されており、この接続部材３１の上部には、ガイ
ドバー３２に移動可能に嵌合されている金型移送装置３
３が配設されている。この金型移送装置３３に金型１１
を開閉する型締装置３４が取り付けられている。すなわ
ち、金型移送装置３３を介して、型締装置３４および金
型１１を、図１中仮想線で示すパリソン受取位置Ａと実
線で示す充填位置Ｂと間を往復動可能としている。
が固定されており、この接続部材３１の上部には、ガイ
ドバー３２に移動可能に嵌合されている金型移送装置３
３が配設されている。この金型移送装置３３に金型１１
を開閉する型締装置３４が取り付けられている。すなわ
ち、金型移送装置３３を介して、型締装置３４および金
型１１を、図１中仮想線で示すパリソン受取位置Ａと実
線で示す充填位置Ｂと間を往復動可能としている。
【００１４】前記金型１１は、そのキャビティ面にパリ
ソン２４を真空吸引して拡張し、樹脂容器を成形するも
のであり、本出願人は特願平7-151677号によって、前記
パリソン２４を真空吸引する金型１１について提案して
いる。
ソン２４を真空吸引して拡張し、樹脂容器を成形するも
のであり、本出願人は特願平7-151677号によって、前記
パリソン２４を真空吸引する金型１１について提案して
いる。
【００１５】前記クロスヘッド２３の下部には電熱ホツ
トカッタ−２５の上部を覆う排気フード１が取り付けら
れている。図２は排気フードの取付状態を示す正面図、
図３は図２の側面図である。
トカッタ−２５の上部を覆う排気フード１が取り付けら
れている。図２は排気フードの取付状態を示す正面図、
図３は図２の側面図である。
【００１６】図２および図３に示すように、パリソン受
取位置Ａにおける金型１１とクロスヘツド２３間に設け
られている電熱ホツトカッタ−２５の上部は、排気フー
ド１で覆われ、この排気フード１の上部には、ブロアー
などと連通するエアー吸引用配管２が接続されている。
取位置Ａにおける金型１１とクロスヘツド２３間に設け
られている電熱ホツトカッタ−２５の上部は、排気フー
ド１で覆われ、この排気フード１の上部には、ブロアー
などと連通するエアー吸引用配管２が接続されている。
【００１７】次ぎに、前記排気フード１の役割について
説明する。すなわち、パリソン２４を電熱ホットカッタ
−２５で切断する際、パリソン２４すなわちプラスチッ
クが、加熱したカッタ−２５で溶かされ、プラスチック
のモノマーガスや、炭化微粒子が空気中に飛散し、パリ
ソン２４の内部に入り、後工程で充填される液体に付着
または溶け込み充填液を汚染する。そこで、パリソン２
４を切断した直後に電熱ホットカッタ−２５の上部に設
けた排気フード１によりこれらのモノマーガスや、炭化
微粒子を吸引して、別の場所、例えは゛クリーンルーム
外へエアー吸引用配管２で排出する。
説明する。すなわち、パリソン２４を電熱ホットカッタ
−２５で切断する際、パリソン２４すなわちプラスチッ
クが、加熱したカッタ−２５で溶かされ、プラスチック
のモノマーガスや、炭化微粒子が空気中に飛散し、パリ
ソン２４の内部に入り、後工程で充填される液体に付着
または溶け込み充填液を汚染する。そこで、パリソン２
４を切断した直後に電熱ホットカッタ−２５の上部に設
けた排気フード１によりこれらのモノマーガスや、炭化
微粒子を吸引して、別の場所、例えは゛クリーンルーム
外へエアー吸引用配管２で排出する。
【００１８】図１に示すように前記充填ノズル１０ａ
は、クリーンエアーボックス３内に収納可能とされてい
る。すなわち、充填ノズル１０ａは下降するとクリーン
エアーボックス３から突出し、上昇するとクリーンエア
ーボックス３内に収納される。このクリーンエアーボッ
クス３にはクリーンエアー用配管４が接続され、クリー
ンエアーが流量調整弁５を介して供給されている。上述
したように、充填ノズル１０ａは、充填中を除きクリー
ンエアーボックス３内に収納されているので、雑菌ある
いは異物が付着することがない。また、クリーンエアー
ボックス３の下面には、充填ノズル１０ａが上下動する
ための穴、その他のクリーンエアーの噴出穴６が設けら
れている。
は、クリーンエアーボックス３内に収納可能とされてい
る。すなわち、充填ノズル１０ａは下降するとクリーン
エアーボックス３から突出し、上昇するとクリーンエア
ーボックス３内に収納される。このクリーンエアーボッ
クス３にはクリーンエアー用配管４が接続され、クリー
ンエアーが流量調整弁５を介して供給されている。上述
したように、充填ノズル１０ａは、充填中を除きクリー
ンエアーボックス３内に収納されているので、雑菌ある
いは異物が付着することがない。また、クリーンエアー
ボックス３の下面には、充填ノズル１０ａが上下動する
ための穴、その他のクリーンエアーの噴出穴６が設けら
れている。
【００１９】図３に示すように、クロスヘッド２３の中
心部には、クリーンエアーの流入穴７が貫通して設けら
れ、この流入穴７の上端には、クリーンエアー用配管８
が接続されている。クリーンエアー用配管８に設けられ
ている流量調整弁９を介して流入穴７に供給されたクリ
ーンエアーは、その下端からパリソン２４内に封入され
るようになっている。
心部には、クリーンエアーの流入穴７が貫通して設けら
れ、この流入穴７の上端には、クリーンエアー用配管８
が接続されている。クリーンエアー用配管８に設けられ
ている流量調整弁９を介して流入穴７に供給されたクリ
ーンエアーは、その下端からパリソン２４内に封入され
るようになっている。
【００２０】次に、上述した同時充填中空成形機による
同時充填中空成形工程について図４を参照して説明す
る。 (a) クロスヘッド２３から円筒形のパリソン２４を金型
１１間に垂下する。パリソン２４を吐出する際、パリソ
ン２４の円筒形を保持するため、クロスヘッド２３の中
心部に設けた流入穴７より、少なくともクラス100以下
にクリーン化したクリーンエアー（以下同じ。）を少
量、パリソン２４内に封入する。なお、クラス100と
は、１立方フィートのエアー中に0．5μ以上の微粒子が
100個の状態をいう。 (b) クロスヘッド２３から垂下したパリソン２４を金型
本体１２で挟み、パリソン２４の下端を圧着してシール
した後、パリソン２４の上部を電熱ホットカッター２５
で切断する。この時、パリソン２４内の封入エアーは切
断部より外部へ流出する。パリソン２４は冷却されてい
る金型１１のキャビティ面１３に密着されていないの
で、樹脂温度は少なくとも120℃以上であり十分殺菌効
果がある。パリソン２４を電熱ホットカッタ−２５で切
断する際に発生する、プラスチックのモノマーガスや、
炭化微粒子は、電熱ホットカッタ−２５の上部に設けた
排気フード１によって吸引されて、クリーンルーム外へ
排出される。排気フード１による吸引は、常時あるいは
パリソン２４を切断した直後のみ行なう。 (c) 上部が開口されたパリソン２４を保持する金型１１
は、パリソン受取位置Ａから充填位置Ｂまで移送され
る。移送中または充填位置Ｂで、パリソン２４が金型１
１のキャビティ面１３に真空吸引されて中空成形品が成
形される。 (d) クリーンエアーボックス３内に収納されている充填
ノズル１０ａが、中空成形品の上方より挿入され、液体
が充填される。中空成形品は、金型１１により外面か
ら、また充填された液体により内面から冷却される。 (e) 充填ノズル１０ａが上昇してクリーンエアーボック
ス３内に収納されると共に、圧着シール金型１４が閉
じ、液体が充填された中空成形品の口部がシールされ
る。なお、上記の工程において、金型１１の上方の雰囲
気は、常にクリーンボックス３内に供給されているクリ
ーンエアーが、充填ノズル１０ａが上下するために設け
られている噴出穴６などより流出し、パリソン２４の開
口部を覆っているために、雑菌あるいは異物の逆流の危
険性は全くない。 (f) 金型１１を開き、成形品を落下させるかまたは保持
して次工程に搬送する。
同時充填中空成形工程について図４を参照して説明す
る。 (a) クロスヘッド２３から円筒形のパリソン２４を金型
１１間に垂下する。パリソン２４を吐出する際、パリソ
ン２４の円筒形を保持するため、クロスヘッド２３の中
心部に設けた流入穴７より、少なくともクラス100以下
にクリーン化したクリーンエアー（以下同じ。）を少
量、パリソン２４内に封入する。なお、クラス100と
は、１立方フィートのエアー中に0．5μ以上の微粒子が
100個の状態をいう。 (b) クロスヘッド２３から垂下したパリソン２４を金型
本体１２で挟み、パリソン２４の下端を圧着してシール
した後、パリソン２４の上部を電熱ホットカッター２５
で切断する。この時、パリソン２４内の封入エアーは切
断部より外部へ流出する。パリソン２４は冷却されてい
る金型１１のキャビティ面１３に密着されていないの
で、樹脂温度は少なくとも120℃以上であり十分殺菌効
果がある。パリソン２４を電熱ホットカッタ−２５で切
断する際に発生する、プラスチックのモノマーガスや、
炭化微粒子は、電熱ホットカッタ−２５の上部に設けた
排気フード１によって吸引されて、クリーンルーム外へ
排出される。排気フード１による吸引は、常時あるいは
パリソン２４を切断した直後のみ行なう。 (c) 上部が開口されたパリソン２４を保持する金型１１
は、パリソン受取位置Ａから充填位置Ｂまで移送され
る。移送中または充填位置Ｂで、パリソン２４が金型１
１のキャビティ面１３に真空吸引されて中空成形品が成
形される。 (d) クリーンエアーボックス３内に収納されている充填
ノズル１０ａが、中空成形品の上方より挿入され、液体
が充填される。中空成形品は、金型１１により外面か
ら、また充填された液体により内面から冷却される。 (e) 充填ノズル１０ａが上昇してクリーンエアーボック
ス３内に収納されると共に、圧着シール金型１４が閉
じ、液体が充填された中空成形品の口部がシールされ
る。なお、上記の工程において、金型１１の上方の雰囲
気は、常にクリーンボックス３内に供給されているクリ
ーンエアーが、充填ノズル１０ａが上下するために設け
られている噴出穴６などより流出し、パリソン２４の開
口部を覆っているために、雑菌あるいは異物の逆流の危
険性は全くない。 (f) 金型１１を開き、成形品を落下させるかまたは保持
して次工程に搬送する。
【００２１】上述した実施例では、充填装置１０の充填
ノズル１０ａをクリーンエアーボックス３内に収納し、
その下面に設けた噴出穴６からクリーンエアーを噴出し
ているが、更に、図５に示すように、前記排気フード１
の上部もクリーンエアーボックス３内に収納し、排気フ
ード１とクリーンエアーボックス３の隙間からクリーン
エアーを噴出して、金型１１の上方をより良いクリーン
エアー雰囲気とすることもできる。
ノズル１０ａをクリーンエアーボックス３内に収納し、
その下面に設けた噴出穴６からクリーンエアーを噴出し
ているが、更に、図５に示すように、前記排気フード１
の上部もクリーンエアーボックス３内に収納し、排気フ
ード１とクリーンエアーボックス３の隙間からクリーン
エアーを噴出して、金型１１の上方をより良いクリーン
エアー雰囲気とすることもできる。
【００２２】また、パリソン２４を金型１１のキャビテ
ィ面１３に真空吸引して中空成形品を成形するとした
が、パリソン２４の内部にクリーンエアーを吹き込んで
中空成形品を成形してもよい。さらに、パリソン２４を
吐出する際、パリソンの円筒形を保持するため、パリソ
ン２４内に少量のクリーンエアーを封入するとしたが、
パリソン２４の性状に応じて、封入しなくてもよい。
ィ面１３に真空吸引して中空成形品を成形するとした
が、パリソン２４の内部にクリーンエアーを吹き込んで
中空成形品を成形してもよい。さらに、パリソン２４を
吐出する際、パリソンの円筒形を保持するため、パリソ
ン２４内に少量のクリーンエアーを封入するとしたが、
パリソン２４の性状に応じて、封入しなくてもよい。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。 (a) パリソンを電熱ホットカッタ−で切断する際に発生
するプラスチックのモノマーガスや炭化微粒子は、電熱
ホットカッタ−の上部に設けた排気フードによって吸引
されて、クリーンルーム外へ排出されるので、パリソン
の内部が汚染されることがなくなった。 (b) パリソン受取位置から充填位置の間を移動する金型
の上部を、クリーンエアーで覆っているので、パリソン
の開口部（切断部）などから、雑菌あるいは異物が侵入
することがない (c) 充填ノズルは、充填中を除きクリーンエアーボック
ス内に収納されているので、雑菌あるいは異物が付着す
ることがない。 (d) 金型内でのパリソンの拡張を、キャビティ内のエア
ーを真空吸引して行う場合は、前記(b)と相俟って、雑
菌あるいは異物の侵入を完全に防ぐことができる。 (e) 中空成形機内で中空成形品を成形して充填するので
滅菌作業が不用となる。
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。 (a) パリソンを電熱ホットカッタ−で切断する際に発生
するプラスチックのモノマーガスや炭化微粒子は、電熱
ホットカッタ−の上部に設けた排気フードによって吸引
されて、クリーンルーム外へ排出されるので、パリソン
の内部が汚染されることがなくなった。 (b) パリソン受取位置から充填位置の間を移動する金型
の上部を、クリーンエアーで覆っているので、パリソン
の開口部（切断部）などから、雑菌あるいは異物が侵入
することがない (c) 充填ノズルは、充填中を除きクリーンエアーボック
ス内に収納されているので、雑菌あるいは異物が付着す
ることがない。 (d) 金型内でのパリソンの拡張を、キャビティ内のエア
ーを真空吸引して行う場合は、前記(b)と相俟って、雑
菌あるいは異物の侵入を完全に防ぐことができる。 (e) 中空成形機内で中空成形品を成形して充填するので
滅菌作業が不用となる。
【図１】本発明による同時充填中空成形機の実施例を示
す全体構成図である。
す全体構成図である。
【図２】排気フードの取付状態を示す正面図である。
【図３】図２の側面図である。
【図４】同時充填中空成形工程を示す図である。
【図５】本発明による同時充填中空成形機の他の実施例
を示す全体構成図である。
を示す全体構成図である。
１ 排気フード ２ エアー吸引用配管 ３ クリーンエアーボックス ４、８ クリーンエアー用配管 ５、９ 流量調整弁 ６ 噴出穴 ７ 流入穴 10 充填装置 10a 充填ノズル 25 電熱ホツトカッタ−
Claims (4)
- 【請求項１】 金型（１１）内に吐出されるパリソン
（２４）を切断する電熱ホツトカッタ−（２５）の上部
を、排気フード（１）で覆い、パリソン切断時に発生す
る汚染エアーを、排気フード（１）で吸引することを特
徴とする中空成形機による成形品の製造方法。 - 【請求項２】 前記金型（１１）の上方をクリーンエア
ーで覆うことを特徴する請求項１記載の中空成形機によ
る成形品の製造方法。 - 【請求項３】 クロスヘッド（２３）の直下に配設され
ている、パリソン（２４）を切断する電熱ホットカッタ
−（２５）の上部には、パリソン切断時に発生する汚染
エアーを吸引する排気フード（１）が設けられているこ
とを特徴とする中空成形機による成形品の製造装置。 - 【請求項４】 クロスヘッド（２３）の側方に設けられ
ている充填装置（１０）の充填ノズル（１０ａ）と前記
排気フード（１）は、下部に噴出穴（６）を有するクリ
ーンエアーボックス（３）内に収納されていることを特
徴とする請求項３記載の中空成形機による成形品の製造
装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34368396A JPH10180854A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 中空成形機による成形品の製造方法および装置 |
| DE19707292A DE19707292A1 (de) | 1995-08-23 | 1997-02-24 | Simultan füllendes Blasform-Verfahren und -vorrichtung |
| US09/350,890 US6214282B1 (en) | 1995-08-23 | 1999-07-12 | Simultaneous filling blow molding method and apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34368396A JPH10180854A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 中空成形機による成形品の製造方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10180854A true JPH10180854A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18363447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34368396A Pending JPH10180854A (ja) | 1995-08-23 | 1996-12-24 | 中空成形機による成形品の製造方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10180854A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20170020784A (ko) * | 2014-06-23 | 2017-02-24 | 알.피.쉐러 테크놀러지즈 엘엘씨 | 냉간 블로우-필-시일 포장 시스템 및 공정 |
| CN106493912A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-03-15 | 重庆禾众塑胶有限公司 | 一种塑胶瓶成型机 |
| CN109968633A (zh) * | 2019-05-10 | 2019-07-05 | 郑州新生印务有限公司 | Pvdc吹膜机模口碳化析出物不停机快速清除机构 |
| CN111417502A (zh) * | 2017-11-28 | 2020-07-14 | 韦勒工程公司 | 吹模装置 |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP34368396A patent/JPH10180854A/ja active Pending
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| US11027862B2 (en) | 2014-06-23 | 2021-06-08 | Woodstock Sterile Solutions, Inc. | Cold blow-fill-seal packaging system and process |
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| CN111417502B (zh) * | 2017-11-28 | 2022-06-10 | 韦勒工程公司 | 吹模装置 |
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| CN109968633B (zh) * | 2019-05-10 | 2023-11-24 | 郑州新生印务有限公司 | Pvdc吹膜机模口碳化析出物不停机快速清除机构 |
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