JPH10180810A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH10180810A
JPH10180810A JP34412396A JP34412396A JPH10180810A JP H10180810 A JPH10180810 A JP H10180810A JP 34412396 A JP34412396 A JP 34412396A JP 34412396 A JP34412396 A JP 34412396A JP H10180810 A JPH10180810 A JP H10180810A
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JP
Japan
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movable
side piece
movable side
plate
piece
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JP34412396A
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Yasuyuki Otsuka
康行 大塚
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造でありながら、成形品の光学面の
光軸の倒れ精度が良好で、型締め力の大小による肉厚の
変化の小さなプラスチック製光学素子を得る。 【解決手段】 光学素子成形品の光学面を形成する可動
側ピース1を受け板11に圧接可能にして設ける。可動
側ピース1の先端を突出しロッド12に固定し、突出し
ロッド12の基端をエジェクタプレート上13とエジェ
クタプレート下14との間にクリアランス15を持たし
て連結する。これにより、エジェクタプレートが傾いて
も突出しロッド12は傾かず、可動側ピース1は受け板
に圧接した状態を保つ。また、型締め力により受け板1
1、スペーサーブロック20、可動側取付板18が縮ん
でも、可動側ピース1と固定側ピース7との間隔は変化
が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学面の光軸の倒
れ精度が良好な光学素子を成形するための射出成形用金
型に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ等の光学機器に使用される光学素
子は、一般に光学素子の外周部が枠に嵌合される場合が
多い。従って光学素子には、光軸と外径の中心との同軸
度、及び光学面の光軸の倒れ精度を極めて厳密に確保す
る必要がある。
【0003】このような要求に対して、従来、光学面の
光軸の倒れ精度を出すための金型構造として、特開平7
−195450号公報に開示されている金型において
は、図6に示すように、光学素子成形品の光学面を形成
する固定側ピース40は、固定側型板41の穴に嵌合
し、固定側取付板42にボルトで固定されている。一
方、可動側ピース43は、スリーブ44の穴に嵌合し、
前記可動側ピース43を突き出す突出しロッド45の端
面にボルトにて固定されている。スリーブ44は、スリ
ーブ44の基端のツバ部が可動側型板46と受け板47
とに挟まれて固定されている。
【0004】前記突出しロッド45の基端にはツバ部が
形成されており、エジェクタプレート上48とエジェク
タプレート下49とに挟まれて固定されている。型締め
時には、エジェクタプレート下49は可動側取付板50
に固定されたストップピン51に当接する。又、可動側
取付板50、エジェクタプレート上48、エジェクタプ
レート下49、スペーサーブロック52、受け板47、
可動側型板46は一本のボルト(図示省略)で一体的に
貫通固定されている。
【0005】前記構成からなる射出成形用金型により光
学素子成形品の光学面の光軸の倒れ精度を出すために
は、光学面を形成する前記可動側ピース43と前記可動
側ピース43と一体的に固定されている前記突出しロッ
ド45及び、エジェクタプレート上48、エジェクタプ
レート下49、ストップピン51の直角度及び、平行度
を極めて厳密に確保することで、光軸の倒れ量を減少さ
せるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術では、次のような問題点があった。特開平7
−195450号公報の射出成形用金型にあっては、図
6に示すように、光学素子成形品の光学面を形成する可
動側ピース43と前記可動側ピース43を突き出す突出
しロッド45とはボルトにて固定されるとともに、前記
突出しロッド45はエジェクタプレート上48、エジェ
クタプレート下49に挟まれて固定されている。そし
て、型締め時には、エジェクタプレート下49は可動側
取付板50に固定されたストップピン51に当接する。
【0007】そして、図7に示すように、可動側ピース
43はスリーブ44に対して摺動可能とするためのクリ
アランスを持たせてスリーブ44の穴に嵌合されている
ため、可動側ピース43がスリーブ44内に型組された
ときに前記可動側ピース43の光学面の光軸の倒れは、
前記突出しロッド45、エジェクタプレート上48、エ
ジェクタプレート下49、ストップピン51の直角度及
び、平行度等の部品精度の影響を受けることなる。そこ
で、光学素子成形品すなわち光学素子形成部(キャビテ
ィ)53の光学面の光軸の倒れ精度をだすためには、光
学面を形成する前記可動側ピース43と前記可動側ピー
ス43を突き出す前記突出しロッド44及び、前記エジ
ェクタプレート上48、エジェクタプレート下49の直
角度及び、平行度を極めて僅かに抑える必要があるた
め、光学面の光軸の倒れ精度が良好な成形品を得るため
には、各部品精度が必要であるなどの問題点があった。
【0008】又、光学素子成形品の肉厚を、光学面を形
成する前記可動側ピース43とこの可動側ピース43を
突き出す前記突出しロッド45及び、前記エジェクタプ
レート上48、エジェクタプレート下49の高さで規定
するので、型締め力の大小の影響により、可動側型板4
6、受け板47、スペーサーブロック52、可動側取付
板50が圧縮される寸法が変化するため、固定側ピース
40と可動側ピース43との間隔が一定にならず、光学
素子成形品の肉厚が変化するなどの問題点があった。
【0009】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、簡易な構造でありながら、成形品の光
学面の光軸の倒れ精度が良好で、型締め力の大小による
肉厚の変化の小さなプラスチック製光学素子を得ること
ができる射出成形用金型を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る射出成形用金型は以下のように構成し
た。請求項1の発明は、固定金型と可動金型が一対とな
り、光学素子成形品の光学面を形成する可動側ピースと
前記可動側ピースを突き出す手段である突出しロッドを
有する射出成形用金型において、前記可動側ピースが受
け板に圧接するように配置され、前記可動側ピースを受
け板に圧接する手段を有することを特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の射出成
形用金型において、射出成形時に前記可動側ピースと前
記突出しロッドとの間にクリアランスを有することを特
徴としている。
【0012】請求項1に係る発明の作用は、光学素子成
形品の光学面を形成する可動側ピースを受け板に圧接し
て、光学素子成型品の寸法を規定しているため、型締め
力の大小による肉厚の変化の小さなプラスチック製光学
素子を得ることができるものである。さらに、キャビテ
ィの寸法が前記エジェクタプレート上、エジェクタプレ
ート下の部品精度(直角度、平行度)の影響を受けない
ことから前記可動側ピース及び、前記突出しロッドの部
品精度(直角度、平行度)を向上させるだけで、成型品
の光学面の光軸の倒れ精度が良好なプラスチック製光学
素子を得ることができる。
【0013】請求項2に係る発明の作用は、光学面を形
成する可動側ピースとこの可動側ピースを突き出す手段
である突出しロッドとを固定せず、両者間にクリアラン
スを持たせることにより、キャビティの一部を形成する
可動側ピースの姿勢は、可動側ピースを進退駆動させる
前記突出しロッドと前記エジェクタプレート上、エジェ
クタプレート下の部品精度(直角度、平行度)の影響を
受けることが無くなり、前記可動側ピースの部品精度
(直角度、平行度)を向上させるだけで、成型品の光学
面の光軸の倒れ精度が良好なプラスチック製光学素子を
得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る射出成形用金型の実施の形態を説明する。なお、本発
明の各実施の形態の説明において、参照する図面の同一
の要素には同一符号を配し、重複する説明を省略する。
【0015】[実施の形態1]本発明に係る実施の形態
1を図1及び図2に基づいて説明する。図1は本発明に
係る実施の形態1の射出成形用金型を示す全体断面図で
あり、図2は本発明に係る実施の形態1の射出成形用金
型の作用を説明する部分拡大図である。
【0016】図1に示すように、光学素子成形品の光学
面を形成する可動側ピース1が、光学素子成形品の外周
面を形成するスリーブ2の穴に嵌合されている。射出成
形機(図示せず)より射出された樹脂は、スプール3、
ランナー4、ゲート5を順に通り、光学素子形成部(キ
ャビティ)6に流入する。この光学素子形成部6は、固
定側ピース7、可動側ピース1及びスリーブ2によって
形成されている。
【0017】固定側ピース7は、固定側型板8の穴に嵌
合しており、固定側取付板9にボルトで固定されてい
る。一方、可動側ピース1は、スリーブ2の穴に嵌合
し、前記固定側ピース7と対向する位置に配置されてい
る。スリーブ2は、スリーブ2の基端のツバ部が可動側
型板10と受け板11とで挟まれて固定されている。可
動側ピース1の外周面とスリーブ2の内周面間には、ス
リーブ2に対して可動側ピース1が摺動するのに必要な
1/100mm以下のクリアランス1a(図2参照)が
設けられている。また、可動側ピース1の基端にはツバ
部が形成され、ツバ部の外周面とスリーブ2の内周面と
の間に「ニゲ」としてのクリアランス1bが設けられて
おり、可動側ピース1は、前記した可動側ピース1の外
周面とスリーブ2の内周面との部分だけでスリーブ2に
対して中心が出されるようになっている。
【0018】前記可動側ピース1は、受け板11の穴を
摺動可能に貫通した突出しロッド12の端面にボルトで
固定されており、受け板11の穴と突出しロッド12間
には「ニゲ」としてのクリアランス12aが設けられて
いる。また、突出しロッド12の基端にはツバ部が形成
されており、エジェクタプレート上13とエジェクタプ
レート下14との間にクリアランス15を持たせて挟む
ようにして保持されている。すなわち、射出成形時(型
締め時)には、突出しロッド12とエジェクタプレート
上13、エジェクタプレート下14とは固定されず、エ
ジェクタプレート上13、エジェクタプレート下14の
部品精度(直角度、平行度)に突出しロッド12に固定
された可動側ピース1が影響を受けないようになってい
る。
【0019】受け板11とエジェクタロッド12のツバ
部の間にはスプリング16が配置され、このスプリング
16の反発力により、可動側ピース1が受け板65に圧
接されるようになっている。
【0020】また、スプール3に対応する位置には、突
出しピン17が前記可動側型板10及び受け板11を摺
動可能に貫通して設けられている。突出しピン17の基
端にはツバ部が形成されており、エジェクタプレート上
13とエジェクタプレート下14とに挟まれて固定され
ている。型締め時には、エジェクタプレート下14は可
動側取付板18に固定されたストップピン19に当接す
る。可動側取付板18、スペーサーブロック20、受け
板11、可動側型板10は一本のボルト(図示省略)で
一体的に貫通固定されている。
【0021】次に、前記構成からなる射出成形用金型の
作用を説明する。従来例の射出成形用金型においては、
図7に示すように、可動側ピース43はスリーブ44の
穴に嵌合されているが、可動側ピース43とスリーブ4
4との間には1/100mm以下のクリアランスがある
ため、エジェクタプレート上48、エジェクタプレート
下49及び突出しロッド45と一体的に固定された可動
側ピース43がスリーブ44内に型組されたときに、前
記突出しロッド45、前記エジェクタプレート上48、
前記エジェクタプレート下49、前記ストップピン51
の平面度、直角度及び平行度等の部品精度の影響で可動
側ピース43が前記クリアランスの範囲で光学面の光軸
の倒れが発生する。
【0022】これに対し、本実施の形態1の射出成形用
金型においては、図2に示すように、光学面を形成する
可動側ピース1を突き出す手段である突出しロッド12
とこの突出しロッド12の基端のツバ部を挟んで固定す
るエジェクタプレート上13とエジェクタプレート下1
4の間にクリアランス15を持たせることにより、エジ
ェクタプレート上13とエジェクタプレート下14に対
して突出しロッド12が自由度を有することなるため、
可動側ピース1等により形成されるキャビティの寸法が
前記エジェクタプレート上13、前記エジェクタプレー
ト下14、前記ストップピン19の部品精度(直角度、
平行度)の影響を受けない。
【0023】さらに、図2に示すように、光学素子成形
品の光学面を形成する可動側ピース1がスプリング16
の反発力により受け板11に圧接しており、光学素子成
型品の肉厚寸法は可動側ピース1で規定されている。
【0024】本発明に係る実施の形態1の射出成形用金
型によれば、光学素子成形品の光学面を形成する可動側
ピース1を受け板11に圧接し、光学素子成形品の肉厚
寸法を規定しているため、型締め力の大小による肉厚の
変化の小さなプラスチック製光学素子を得ることができ
るものである。
【0025】さらに、光学面を形成する可動側ピース1
を突き出す手段である突出しロッド12と前記突出しロ
ッド12の基端のツバ部を挟んで固定するエジェクタプ
レート上13とエジェクタプレート下14の間にクリア
ランス15を持たせているので、キャビティの寸法が前
記エジェクタプレート上13、エジェクタプレート下1
4の部品精度(直角度、平行度)の影響を受け無いた
め、可動側ピース1と突出しロッド12の部品精度(直
角度、平行度)を向上させるだけで、成形品の光学面の
光軸の倒れ精度が良好なプラスチック製光学素子を得る
ことができる。
【0026】[実施の形態2]本発明に係る実施の形態
2を図3及び図4に基づいて説明する。図3は本発明に
係る実施の形態2の射出成形用金型を示す全体断面図で
あり、図4は本発明に係る実施の形態2の射出成形用金
型の作用を説明する部分拡大図である。
【0027】図3に示すように、本実施の形態2の射出
成形用金型では、光学素子成形品の光学面を形成する可
動側ピース1は、その外周側をスリーブ2の穴に摺動可
能なクリアランス1a(図4参照)を持たせて摺動可能
に嵌合し、スプリング21の反発力により受け板11に
圧接されている。スプリング21は、可動側ピース1の
ツバ部上面と可動側ピース1の基部を収容するスリーブ
2の凹部上面との間に設けられている。また、受け板1
1には、可動側ピース1を突き出す手段である突出しロ
ッド12を摺動可能に支持するブッシュ22が固定され
ている。可動側ピース1と突出しロッド12は固定され
ておらず、ブッシュ22を貫通した突出しロッド12の
端面が、可動側ピース1に対して微小なクリアランス2
3を持たせて対向配置されている。前記突出しロッド1
2と前記突出しピン17の基端にはツバ部が形成されて
おり、エジェクタプレート上13とエジェクタプレート
下14とに挟まれて固定されている。
【0028】次に、前記構成からなる射出成形用金型の
作用を説明する。従来例の射出成形用金型においては、
図7に示すように、可動側ピース43はスリーブ44の
穴に嵌合されているが、可動側ピース43とスリーブ4
4間には1/100以下のクリアランスがあるため、可
動側ピース43がスリーブ44内に型組されたときに前
記突出しロッド45、前記エジェクタプレート上48、
前記エジェクタプレート下49、前記ストップピン51
の平面度、直角度及び平行度等の部品精度の影響で可動
側ピース43が前記クリアランスの範囲で光学面の光軸
の倒れが発生する。
【0029】そこで、本実施のように構成された射出成
形用金型では、図3に示すように、射出成形機(図示せ
ず)より射出された樹脂は、スプール3、ランナー4、
ゲート5を順に通り、光学素子形成部(キャビティ)6
に流入し、この流入した樹脂圧とスプリング21の反発
力により、可動側ピース1を押して受け板11に圧接す
る。また、図4に示すように、光学面を形成する可動側
ピース1と可動側ピース1を突き出す手段である突出し
ロッド12とを固定せず、可動側ピース1と突出しロッ
ド12との間にクリアランス23を持たせることによ
り、前記突出しロッド12、前記エジェクタプレート上
13、前記エジェクタプレート下14、前記ストップピ
ン19の平行度、直角度及び平行度等の部品精度の影響
がなくなる。
【0030】本発明に係る実施の形態2の射出成形用金
型によれば、光学素子成形品の光学面を形成する可動側
ピース1を受け板11に圧接し、光学素子成形品の寸法
を規定しているため、型締め力の大小による肉厚の変化
の小さなプラスチック製光学素子を得ることができる。
【0031】さらに、光学面を形成する可動側ピース1
と可動側ピース1を突き出す手段である突出しロッド1
2とを固定せず、可動側ピース1と突き出しロッド12
との間にクリアランス23を持たせているので、可動側
ピース1等により形成されるキャビティの寸法が、可動
側ピース1を進退駆動させる前記突出しロッド12と前
記エジェクタプレート上13、エジェクタプレート下1
4、ストップピン19の部品精度(直角度、平行度)の
影響を受けないことから、可動側ピース1の部品精度
(直角度、平行度)を向上させるだけで、成形品の光学
面の光軸の倒れ精度が良好なプラスチック製光学素子を
得ることができる。そして、突出しロッド12は受け板
11に固定されたブッシュ22によって、また可動側ピ
ース1はスリーブ2によって夫々中心が決められている
ので、突出しロッド12は可動側ピース1を倒れなく突
き出すことができる。
【0032】[発明の実施の形態3]本発明に係る実施
の形態3を図5に基づいて説明する。図5は本発明に係
る実施の形態3の射出成形用金型を示す全体断面図であ
る。
【0033】前記実施の形態2では、図3に示すよう
に、可動側ピース1は、スプリング21の反発力により
前記可動側ピース1を受け板11に圧接させる構造にな
っていが、本実施の形態3では、受け板11に対する可
動側ピース1の圧接を実施の形態2よりさらに確実に行
うために、図5に示すようにリターンピン31を設けて
構成したものである。
【0034】前記リターンピン31はスリーブ2の穴に
進退可能に嵌合され、その先端は型締め時にパーティン
グ面と一致するようになっている。型開き時は、このリ
ターンピン31の先端は、パーティング面より凸0〜
0.05mmとなるように長さが設定されている。この
リターンピン31は可動側ピース1の外周部に数ヶ所設
けられており、その基部が可動側ピース1の基端のツバ
部上面に位置し、各リターンピン31の外周部に配置さ
れたスプリング22の反発力により前記可動側ピース1
に圧接するようになっている。
【0035】次に、前記構成からなる射出成形用金型の
作用を説明する。本実施の形態では、図5に示す如く、
型締め時にリターンピン31は、スプリング22の反発
力と固定側型板8に強制的に押されて、可動側ピース1
を確実に受け板11に圧接する。また、リターンピン3
1がパーティング面より凸になっている分だけ型締の力
によってリターンピン31が圧縮力を受けて、リターン
ピン31の基部に圧接する可動側ピース21は、より強
い力で確実に受け板11に圧接される。その他の作用
は、前記実施の形態2と同様である。
【0036】本発明に係る実施の形態3の射出成形用金
型によれば、型締め時にリターンピン31で可動側ピー
ス1を強制的に押して、可動側ピース1を確実に受け板
11に圧接するため、キャビティの肉厚の変化が少な
く、光軸倒れの精度が良好な成形品を得ることができ
る。その他の効果は、前記実施の形態2と同様である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1の射出成形用金型によれば、可動側ピースを受け板
に圧接する構造なので、可動側ピースの精度のみで光学
素子成形品の光学面の肉厚寸法及び、光軸の倒れを規定
しているから、簡易な構造でありながら、成形品の光学
面の光軸の倒れ精度が良好で、型締め力の大小による肉
厚の変化の小さなプラスチック製光学素子を得る効果が
ある。
【0038】また、本発明に係る請求項2の射出成形用
金型によれば、可動側ピースと突出しロッドとの間にク
リアランスを持たせてあるので、突出しロッドが傾いて
も、可動側ピースは受け板に圧接した状態で安定した姿
勢を保つことができ、請求項1と同様の効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1の射出成形用金型を
示す全体断面図である。
【図2】本発明に係る実施の形態1の射出成形用金型の
作用を説明する部分拡大図である。
【図3】本発明に係る実施の形態2の射出成形用金型を
示す全体断面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態2の射出成形用金型の
作用を説明する部分拡大図である。
【図5】本発明に係る実施の形態3の射出成形用金型を
示す全体断面図である。
【図6】従来技術の射出成形用金型を示す全体断面図で
ある。
【図7】従来技術の射出成形用金型の問題点を説明する
部分拡大図である。
【符号の説明】
1 可動側ピース 2 スリーブ 3 スプール 4 ランナー 5 ゲート 6 光学素子形成部(キャビティ) 7 固定側ピース 8 固定側型板 9 固定側取付板 10 可動側型板 11 受け板 12 突出しロッド 13 エジェクタプレート上 14 エジェクタプレート下 15、23 クリアランス 16、21 スプリング 19 ストップピン 31 リターンピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と可動金型が一対となり、光学
    素子成形品の光学面を形成する可動側ピースと前記可動
    側ピースを突き出す手段である突出しロッドを有する射
    出成形用金型において、前記可動側ピースが受け板に圧
    接するように配置され、前記可動側ピースを受け板に圧
    接する手段を有することを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形用金型におい
    て、射出成形時に前記可動側ピースと前記突出しロッド
    との間にクリアランスを有することを特徴とする射出成
    形用金型。
JP34412396A 1996-12-24 1996-12-24 射出成形用金型 Withdrawn JPH10180810A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1247634A2 (en) * 2001-04-06 2002-10-09 Ottogalli Businaro srl Mould carrier with toggle opening for moulding eva
JP2010110907A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Toyo Mach & Metal Co Ltd 射出成形金型

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