JPH10180782A - 積層成形体の成形方法並びに成形装置 - Google Patents
積層成形体の成形方法並びに成形装置Info
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- JPH10180782A JPH10180782A JP34386496A JP34386496A JPH10180782A JP H10180782 A JPH10180782 A JP H10180782A JP 34386496 A JP34386496 A JP 34386496A JP 34386496 A JP34386496 A JP 34386496A JP H10180782 A JPH10180782 A JP H10180782A
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Abstract
と表皮材とからなる積層成形体の成形方法並びに成形装
置において、材料ロスが少なく、かつ製品の造形自由度
を高めることを課題とする。 【解決手段】 樹脂芯材11の材料を供給する第1の射
出成形機50と、表皮材12の材料を供給する第2の射
出成形機60とを設置し、これら複数の射出成形機5
0,60から流通路を経由してモールドプレス成形用上
下型30,40の型内でそれぞれ樹脂芯材11,表皮材
12をモールドプレス成形することにより、表皮材12
の材料ロスをなくし、かつ表皮材12の成形性を高め、
製品の造型自由度を飛躍的に向上させる。
Description
リム等の自動車用内装部品に好適な積層成形体の成形方
法並びに成形装置に関するもので、特に、表皮材の材料
ロスがなく、製品の造形自由度を飛躍的に向上させるこ
とができる積層成形体の成形方法並びに成形装置に関す
る。
る自動車用ドアトリムを示す断面図であり、自動車用ド
アトリム1は、保形性と車体パネルへの取付剛性を備え
た樹脂芯材2と、その表面に一体化され、装飾性並びに
クッション性を付与する表皮材3との積層成形体から構
成されている。
方法としては、成形性に優れたモールドプレス成形工法
が多用される傾向にあり、この工法では、図19に示す
ように、マッチドダイ式の上下型4,5と、下型5に連
結され、型内に樹脂芯材2の素材を供給する射出成形機
6とを備えた成形装置が使用される。
ドプレス成形用上型4の型面に表皮材3をセットする
が、通常、セットピンや真空吸引機構による保持機構が
上型4に付設されている。
料となる半溶融樹脂Mをホットランナ6a、下型5に穿
設されたゲート5aを通じて下型5の型面上の所定箇所
に分配供給した後、図20に示すように、上下型4,5
の型締めにより、キャビティ形状に沿って樹脂芯材2を
所要形状にモールドプレス成形するとともに、樹脂芯材
2の表面側に表皮材3を被覆一体化して、図18に示す
自動車用ドアトリム1の成形を完了する。
ールドプレス成形工法は、工程数が少なく複雑な曲面形
状に成形することが可能であるなどの種々の利点を備え
ているものの、モールドプレス成形により樹脂芯材2と
表皮材3とを一体成形するには、表皮材3に追従性が要
求され、特に複雑な曲面形状の樹脂芯材2の表面に添わ
せるためには、表皮材3に高い伸縮性が必要となる。
な場合には、表皮材3として、伸縮性に劣る廉価材料の
使用が可能であるが、複雑な曲面形状に設定して、部分
的に展開率が高くなる製品形状に適用するには伸縮性の
優れた高価な材料しか使用できず、コストアップを招来
するという問題点が指摘されている。
ス成形後の成形品aの外周部分には表皮材3の端材3a
が多く形成され、大幅な材料ロスが生じるとともに、上
型4には表皮材3の支持機構として、セットピンや真空
吸引機構を付設する必要があり、型設備費が高騰化した
り、またセットピンを付設する場合には、仕掛かりスペ
ースを多く必要とする等の不具合がある。
れたもので、樹脂芯材と樹脂芯材の表面の全面あるいは
一部を被覆する表皮材とからなる積層成形体の成形方法
並びに成形装置において、表皮材の材料ロスがなく、か
つ複雑な曲面形状にも有効に対応でき、製品の設計自由
度を大幅に向上させることを可能にした積層成形体の成
形方法並びに成形装置を提供することを目的としてい
る。
に、本発明は、樹脂芯材の表面の全面あるいは一部を表
皮材により被覆して構成され、モールドプレス成形によ
り所要形状に成形される積層成形体の成形方法におい
て、モールドプレス成形用上下型の型開き時、第1の射
出成形機から下型の型面所定箇所に樹脂芯材の素材とな
る半溶融樹脂を分配供給する樹脂芯材の材料供給工程
と、上型を下死点まで下降操作し、上型と第2の射出成
形機から材料を供給する可動ゲート上端とを当接させる
ことにより、可動ゲートの上端部分を埋設した状態で樹
脂芯材を所要形状にモールドプレス成形する樹脂芯材の
成形工程と、上型を型開き操作し、その後、第2の射出
成形機から可動ゲートを通じて樹脂芯材の表面側に半溶
融樹脂を分配供給する表皮材の材料供給工程と、上型を
下降操作して、樹脂芯材表面と上型下面との間に充填さ
れた半溶融樹脂を所定プレス圧でモールド成形し、樹脂
芯材表面に表皮材を一体化する表皮材の成形工程とから
なることを特徴とする。
自動車用ドアトリム,リヤコーナートリム等の自動車用
内装部品が適しており、樹脂芯材としては、硬質の汎用
合成樹脂、例えばPP樹脂,タルク等の無機フィラーを
混入したPP樹脂,ABS樹脂等が挙げられる。
して、軟質の熱可塑性合成樹脂,合成ゴム、例えば、T
PO(サーモプラスチックオレフィン)、TPU(サー
モプラスチックウレタン)、TPS(サーモプラスチッ
クスチレン)等射出成形可能な軟質材料が挙げられる。
脂芯材の材料供給工程は、上型が型開き状態から下降し
て、上下型の型間クリアランスが10〜40mmに到達
した時、上型の下降が停止して、第1の射出成形機から
下型の型面所定箇所に樹脂芯材の素材となる半溶融樹脂
が分配供給されるが、このとき、第2の射出成形機,ホ
ットランナに接続する可動ゲートの先端は下型の型面よ
り上方に突出している。
融樹脂が絞り成形され、樹脂芯材が所要形状に成形され
るが、そのとき、可動ゲートが樹脂芯材内部に埋設され
る状態で成形される。
きさせるとともに、駆動シリンダが動作して、可動側ホ
ットランナと可動ゲートが下方向に可動し、可動ゲート
の上端が若干下降して、樹脂芯材には可動ゲートの上端
と連通する開口が形成される。
開口を通じて樹脂芯材の表面側に半溶融樹脂が供給さ
れ、上型が下降して、樹脂芯材表面と上型下面との間に
表皮材の素材となる半溶融樹脂が所定圧で充填され、樹
脂芯材の表面の全面、あるいは表面の一部を被覆するよ
うに表皮材が樹脂芯材表面に一体化される。
に伴ない、駆動シリンダの動作により、可動側ホットラ
ンナ及び可動ゲートが上昇して次の成形が行なわれる。
成形と、表皮材の成形とに単一の上型を使用しても良
く、また、樹脂芯材成形用上型と、表皮材成形用上型と
をそれぞれ用意し、ロータリー方式,スライド方式等の
型搬送機構により、所定の成形ポジションに位置決めす
るようにしても良い。
は、所望形状の型面を備え、所定ストローク上下動可能
なモールドプレス成形用上型と、所望形状の型面を備え
たモールドプレス成形用下型と、下型に接続し、樹脂芯
材の材料を供給する第1の射出成形機と、表皮材の材料
を供給する第2の射出成形機とを備え、第1の射出成形
機からの材料供給手段は、ホットランナと、下型に設け
られた固定ゲートから構成されるとともに、第2の射出
成形機からの材料供給手段は、固定側ホットランナと、
可動側ホットランナと、下型に設置された上下方向に可
動式である可動ゲートと、可動側ホットランナ、可動ゲ
ートを所定ストローク上下動可能に駆動させる駆動用シ
リンダとから構成されていることを特徴とする。
成は、まず、モールドプレス成形用上型は、連結するプ
レス機により所定ストローク上下動可能であり、製品形
状に沿う型面を備えており、樹脂芯材,表皮材の各成形
に上型を共用しても、また、異なる上型を使用しても良
い。
板に固定されており、下型には、固定ゲートと可動ゲー
トが設置されており、固定ゲートは第1の射出成形機と
ホットランナを通じて接続しており、可動ゲートは、第
2の射出成形機とホットランナを通じて接続している
が、この可動側のホットランナは、可動ゲートとともに
上下動する可動側ホットランナと、可動側ホットランナ
と接続する固定側ホットランナとの分割構成をとってお
り、可動ゲートと可動側ホットランナとを所定ストロー
ク上下動させる油圧シリンダ等の駆動シリンダが下側テ
ーブルに取り付けられている。
の表面の全面あるいは一部に一体化する表皮材の成形と
して、第2の射出成形機,可動ゲートを通じてモールド
プレス型内に半溶融樹脂を供給して行なうため、表皮材
の供給は、必要分だけ計量して行なうことができ、表皮
材の材料ロスがなくなる。
面に追従させて成形するのではなく、表皮材をモールド
プレス成形するため、シートの展開率等を考慮する必要
がなく、製品形状も深絞り可能な複雑な形状の設定が可
能となる。
型に保持する機構も不要となり、セットピンの設置スペ
ースや真空吸引設備等の付加設備が不要となる。
成形方法並びに成形装置の実施形態について、添付図面
を参照しながら詳細に説明する。
車用ドアトリムの第一実施形態を示す正面図、図2は同
自動車用ドアトリムの構成を示す断面図、図3は本発明
方法を実施するために使用する成形装置の全体構成を示
す断面図、図4乃至図7は本発明方法の第1実施形態に
おける各工程を示す断面図、また、図8乃至図12は上
型を二型用意した実施形態を示す構成図である。
した自動車用ドアトリムの別実施形態を示す正面図、図
14は同自動車用ドアトリムの構成を示す断面図、図1
5は本発明方法を実施するために使用する成形装置の別
実施形態を示す部分断面図、図16,図17は本発明方
法の第2実施形態における表皮材材料の供給工程、及び
表皮材のモールドプレス成形工程をそれぞれ示す部分断
面図である。
1実施形態について説明する。
自動車用ドアトリムの第1実施形態を示すもので、図面
において、自動車用ドアトリム10は、所望の曲面形状
に成形された樹脂芯材11と、この樹脂芯材11の表面
全面に一体貼着された表皮材12とから大略構成されて
いる。
の充填材を混入したポリプロピレン樹脂を素材として、
後述するモールドプレス成形により複雑な曲面形状に成
形されており、表皮材12においても、モールドプレス
成形により、比較的弾性に富むTPO(サーモプラスチ
ックオレフィン)等の軟質樹脂,合成ゴム等の熱可塑性
材料を素材として成形されている。
3が開設され、モールドプレス成形時にはこの開口13
を通して樹脂芯材11の表面側に表皮材12の材料とな
る半溶融樹脂が供給されることになるが、所望によりド
アトリム10に開設されるインサイドハンドル取付用開
口や各種スイッチユニットパネルの取付用開口の開口設
置箇所に上記開口13を設け開口13を打ち抜くように
しても良い。
リム10は、特に表皮材12をモールドプレス成形する
ことにより、従来のように樹脂芯材表面にシート状の表
皮材を追従させて接着するのに比べ、表皮材の伸縮性等
を考慮する必要がなく、どのような形状にも適用でき、
ドアトリム10の造形自由度を大幅に向上させることが
できるとともに、表皮材のスクラップ端材がなくなり、
表皮材の材料効率が著しく向上するという有利さがあ
る。
モールドプレス成形装置の概略構成について図3を基に
簡単に説明する。
面形状を備えたモールドプレス成形用上型30と、ほぼ
同一の型面を備えたモールドプレス成形用下型40と、
樹脂芯材11の材料を供給する第1の射出成形機50
と、表皮材12の材料を供給する第2の射出成形機60
とから大略構成されている。
接続しており、所定ストローク上下動可能であるが、特
に、本発明方法は、樹脂芯材11の成形と表皮材12の
成形とを上下型30,40の2段階型締めで行なうた
め、上型30はプレス機31により精密なストローク制
御が行なわれる。
取付板41の上面に固定されており、この取付板41は
複数のコラム42を介して下側テーブル43に支持され
ている。
の射出成形機60から材料を供給する材料供給手段とし
ては、第1の射出成形機50に接続するホットランナ5
1が設けられており、このホットランナ51からバルブ
52の開閉により、下型40に設置したゲート53を通
じて下型40の型面所定箇所に樹脂芯材11の素材であ
る半溶融樹脂M1 が供給されるが、このゲート53は、
後述するゲート64と便宜上区分けするために、固定ゲ
ート53として以下説明する。
給手段としては、固定側ホットランナ61,可動側ホッ
トランナ62を通じて表皮材12の素材である半溶融樹
脂M2 がバルブ63の開閉操作により下型40に設けた
ゲート64(以下可動ゲートという)から分配供給され
る。
ゲート64を上下動作させるために、可動側ホットラン
ナ62の下端と連結する油圧シリンダ等の駆動シリンダ
70を下型テーブル43上に固定しておき、この駆動シ
リンダ70の動作により可動側ホットランナ62及び可
動ゲート64を所定ストローク上下動できるように構成
されている。
伴ない固定側ホットランナ61と可動側ホットランナ6
2との接続は、可動側ホットランナ62の下降時、固定
側ホットランナ61と可動側ホットランナ62との間に
樹脂が流れるように構成し、可動側ホットランナ62の
上昇時には接続が断たれ、樹脂の供給が行なわれないよ
うなシール構成がとられている。
使用して、本発明に係る積層成形体の成形方法の各工程
について、図4乃至図7に基づいて詳細に説明する。
動作により、上型30は所定ストローク下降を行ない、
下型40と上型30との型間クリアランスが10〜40
mmに到達した段階で、上型30が停止し、第1の射出
成形機50,ホットランナ51,固定ゲート53を通じ
て樹脂芯材11の素材である半溶融樹脂M1 が下型40
の型面所定箇所に分配供給される。
40の型面より上方位置に突出した状態にあり、固定側
ホットランナ61と可動側ホットランナ62との接続は
なされていない。
の動作により上型30が下死点まで下降して、モールド
プレス成形用上下型30,40の型面形状に沿って半溶
融樹脂M1 がモールドプレス成形され、樹脂芯材11が
所要形状に成形されることになり、このとき、可動ゲー
ト64の上端が下型40の型面より上方に突出した位置
にあるため、樹脂芯材11内に可動ゲート64が埋設状
態となる。
レス圧40〜100kgf、プレス時間(冷却時間も含
む)20〜40秒に設定されており、厚み1〜3mmの
樹脂芯材11のモールドプレス成形が完了する。
レス機31の動作により、所定ストローク上昇すると同
時に駆動シリンダ70の動作により可動側ホットランナ
62,可動ゲート64が若干下降して、固定側ホットラ
ンナ61と可動側ホットランナ62との連通が行なわ
れ、第2の射出成形機60からホットランナ61,6
2、バルブ63、可動ゲート64を通じて表皮材12の
素材である半溶融樹脂M2が分配供給される。
ート64から樹脂芯材11の開口13を通じ、樹脂芯材
11表面と上型30下面と間のキャビティ内に所定圧で
充填される。
の動作により、上型30が所定ストローク下降して、樹
脂芯材11の表面と上型30の下面との間のキャビティ
形状に沿って半溶融樹脂M2 を所定圧で充填し、モール
ドプレス成形して樹脂芯材11表面に表皮材12を一体
成形する。
グ面Pが良好なメカニカルシール構造であるため、半溶
融樹脂M2 が外部に洩れることがなく、良好な成形が可
能となる。
ス圧40〜100kgf、プレス時間(冷却時間も含
む)20〜40秒であり、表皮材12の厚みは1〜3m
mに設定されている。
示しないエジェクタ機構により積層成形体10が上方に
突き上げられるとともに、駆動シリンダ70が動作して
可動ゲート64の上端が下型40の型面より上方に突出
して次の成形が行なわれる。
12の成形においても第2の射出成形機60、ホットラ
ンナ61,62、可動ゲート64を通じて樹脂芯材11
の表面と上型30の型面との間に半溶融樹脂M2 を流し
込み、所要形状にモールドプレス成形するため、従来の
ように表皮材12の端材が発生することがなく、端材の
切断加工も省略でき、かつ、どのような形状にも成形で
き、表皮材12の極めて優れた成形性が確保できる。
セットピンや真空吸引機構等が廃止でき、上型30の型
設備も廉価でコンパクトなものとなる。
て、樹脂芯材成形用上型30aと表皮材成形用上型30
bとの複数の上型30a,30bを交互に使用すること
も可能である。
送機構を使用したもので、図8に示すように円板状の支
持プレート80にその180゜対向位置にそれぞれ樹脂
芯材11を成形する上型30aと表皮材12を成形する
上型30bとが取り付けられており、相互にプレス機3
1の直下に位置するようにこの支持プレート80は18
0゜毎の回転運動を行なう。
1のモールドプレス成形を行なうには、プレス機31の
直下に上型30aが位置しており、プレス機31の動作
により、下型40と上型30aとの型係合により樹脂芯
材11が成形され、その後、支持プレート80が180
゜回転して、プレス機31の直下に表皮材12成形用の
上型30bが位置し、同様の操作を繰り返して、樹脂芯
材11並びに表皮材12の成形をモールドプレス成形に
て行なうことができる。
型搬送機構を使用したもので、図10に示すように、支
持プレート81の下面に2本のレール82が取り付けら
れており、かつこの支持プレート81は2本の分割ライ
ン83を基に81a,81b,81cに三分割されてお
り、中央の支持プレート81bはプレス機31と直結し
ている。
と表皮材12成形用の上型30bは、それぞれ上面にガ
イドレール82に係合するガイド溝84が形成されてお
り、上型30a,30bは、ガイドレール82とガイド
溝84により図中矢印方向にそれぞれスライド可能であ
る。
プレート81bに一方側の上型30aが位置し、プレス
機31の動作により、上型30aと下型40とにより樹
脂芯材11のモールド成形が行なわれる。
機31の動作により、支持プレート81bが基の位置に
戻り、ガイドレール82に沿って、上型30aが図中右
方向に移動して、中央の支持プレート81bに他方側の
上型30bが位置し、プレス機31の動作により、下型
40と上型30bとにより表皮材12のモールドプレス
成形が行なわれるというものである。
使用して、樹脂芯材11並びに表皮材12のモールドプ
レス成形を行なうようにしても良い。
明の第2実施形態について説明する。
適用して製作した自動車用ドアトリムを示す正面図並び
に断面図であり、図15は本発明方法の第2実施形態に
使用する成形装置の要部構成を示す部分断面図、図1
6,図17は本発明方法の第2実施形態の一部の工程を
示す各部分断面図である。
における自動車用ドアトリム10は、樹脂芯材11と、
この樹脂芯材11の表面の一部にのみ表皮材12が貼着
されている。
ッパー部10aとロア部10bとに2分割されており、
アッパー部10aについては樹脂芯材11表面に表皮材
12が一体化されているが、ロア部10bは樹脂芯材1
1単体で構成されている。
材12とはそれぞれモールドプレス成形されるため、第
1実施形態同様、表皮材12の材料ロスがなく、かつ表
皮材12の成形性が優れ、ドアトリム10の造形自由度
が飛躍的に向上するという利点があり、特に、乗員の手
の触れやすいアッパー部10aのみに表皮材12を設置
した関係で、材料が節約できる等の有利さがある。
口13が樹脂芯材11の所定箇所に開設されていること
は第1実施形態と同一である。
成形する成形装置の概略構成について、図15を基に説
明する。
形する成形装置20は、プレス機31に連結する上型3
0と、第1の射出成形機50並びに第2の射出成形機6
0からの材料供給手段を備えた下型40とから構成さ
れ、駆動シリンダ70により可動ゲート64を上下動さ
せる構成は第1実施形態のものと同一であるため詳細は
省略するが、樹脂芯材11の一部にのみ表皮材12を貼
着するために、上型30と下型40との型形状に工夫が
施されている。
0aとロア部10bとの接合ライン14に沿って、上型
30,下型40には、樹脂芯材11の厚みに相当するク
リアランスを介して対峙する縦壁部32,44がそれぞ
れ形成されている。
て、部分的に表皮材12を設置したドアトリム10の成
形工程について説明する。
施形態と同一であるため、ここでは表皮材12の成形工
程について説明すると、図16に示すように、第2の射
出成形機60を通じて可動ゲート64、開口17を経由
して、樹脂芯材11表面側に半溶融樹脂M2 が分配供給
された後、図14に示すように、上型30がプレス機3
1の動作により所定ストローク下降すれば、樹脂芯材1
1と上型30の縦壁部32との間で半溶融樹脂M2 がロ
ア部側に行くのが塞き止められ、半溶融樹脂M2 は樹脂
芯材11のアッパー部10aのみに充填されることにな
り、図13,図14に示すような自動車用ドアトリム1
0の成形が完了する。
30,40の型面形状を適切に設定することにより、樹
脂芯材11の表面側の一部にのみ表皮材12を設置する
ことが可能となり、外観バリエーションに種々の工夫を
凝らすことが可能である。
形用上型30aと表皮材成形用上型30bとの二型を使
用すれば、表皮材12を樹脂芯材11の表面の一部に貼
着したドアトリム10の造形形状に制約を受けず、任意
な形状に設定できる。
形体の成形方法並びに成形装置は、以下に記載する格別
の作用効果を有する。
面の一部あるいは全面を覆う表皮材の成形を半溶融樹脂
のモールドプレス成形により行なうものであるから、従
来のようにシート状の表皮材を引き伸ばして樹脂芯材に
追従貼着させるものではないため、表皮材の材料ロスが
なく、材料の有効利用が図れるとともに、スクラップゴ
ミの発生をなくすことができるという効果を有する。
面の一部あるいは全面を覆う表皮材の成形を半溶融樹脂
のモールドプレス成形により行なうものであるから、表
皮材の伸縮性に造形形状が左右されることがなく、どの
ような複雑な形状にも成形でき、製品の造形自由度を大
幅に向上させることができるという効果を有する。
面の一部あるいは全面を覆う表皮材の成形を半溶融樹脂
のモールドプレス成形により行なうものであるから、シ
ート状表皮材の伸縮性等を考慮する必要がなく、廉価材
料の使用が可能となり、コストダウンが見込めるという
効果を有する。
面の一部あるいは全面を覆う表皮材の成形を半溶融樹脂
のモールドプレス成形により行なうものであるから、従
来のように上型に設けたセットピンや真空吸引機構によ
り、シート状の表皮材セットする方法ではなく、セット
ピンの設置スペースや大掛かりな真空吸引機構が廃止で
き、モールドプレス成形用上型の型設備が簡素化できる
という効果を有する。
面の一部あるいは全面を覆う表皮材の成形を半溶融樹脂
のモールドプレス成形により行なうものであるから、表
皮材の外周に沿うスクラップ部分のカット作業が廃止で
き、作業性が向上するという効果を有する。
ムの第1実施形態を示す正面図。
一実施形態を示す断面図。
示す断面図。
成形工程を示す断面図。
を示す断面図。
形工程を示す断面図。
送機構の説明図。
示すもので、図8中IX−IX線断面図。
送機構を示す断面図。
程を示す断面図。
リムの第2実施形態を示す正面図。
用する成形装置の部分断面図。
の射出時の状態を示す部分断面図。
ールドプレス成形工程を示す部分断面図。
図。
セット工程を示す断面図。
図。
材の切断工程を示す断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 樹脂芯材(11)の表面の全面あるいは
一部を表皮材(12)により被覆して構成され、モール
ドプレス成形により所要形状に成形される積層成形体の
成形方法において、 モールドプレス成形用上下型(30,40)の型開き
時、第1の射出成形機(50)から下型(40)の型面
所定箇所に樹脂芯材(11)の素材となる半溶融樹脂
(M1 )を分配供給する樹脂芯材の材料供給工程と、 上型(30)を下死点まで下降操作し、上型(30)と
第2の射出成形機(60)から材料を供給する可動ゲー
ト(64)上端とを当接させることにより、可動ゲート
(64)の上端部分を埋設した状態で樹脂芯材(11)
を所要形状にモールドプレス成形する樹脂芯材の成形工
程と、 上型(30)を型開き操作し、その後、第2の射出成形
機(60)から可動ゲート(64)を通じて樹脂芯材
(11)の表面側に半溶融樹脂(M2 )を分配供給する
表皮材の材料供給工程と、 上型(30)を下降操作して、樹脂芯材(11)表面と
上型(30)下面との間に充填された半溶融樹脂
(M2 )を所定プレス圧でモールド成形し、樹脂芯材
(11)表面に表皮材(12)を一体化する表皮材の成
形工程と、 からなることを特徴とする積層成形体の成形方法。 - 【請求項2】 上型(30)は、樹脂芯材(11)及び
表皮材(12)の成形に共用化することを特徴とする請
求項1記載の積層成形体の成形方法。 - 【請求項3】 上型(30)は、樹脂芯材(11)を成
形する第1の上型(30a)と、表皮材(12)を成形
する第2の上型(30b)とを交互に使用することを特
徴とする請求項1記載の積層成形体の成形方法。 - 【請求項4】 樹脂芯材(11)と、この樹脂芯材(1
1)の表面の全面、あるいは一部を被覆する表皮材(1
2)とから構成される積層成形体の成形装置において、 前記成形装置(20)は、所望形状の型面を備え、所定
ストローク上下動可能なモールドプレス成形用上型(3
0)と、所望形状の型面を備えたモールドプレス成形用
下型(40)と、下型(40)に接続し、樹脂芯材(1
1)の材料(M1 )を供給する第1の射出成形機(5
0)と、表皮材(12)の材料(M2 )を供給する第2
の射出成形機(60)とを備え、第1の射出成形機(5
0)からの材料供給手段は、ホットランナ(51)と、
下型(40)に設けられた固定ゲート(53)から構成
されるとともに、第2の射出成形機(60)からの材料
供給手段は、固定側ホットランナ(61)と、可動側ホ
ットランナ(62)と、下型(40)に設置された上下
方向に可動式である可動ゲート(64)と、可動側ホッ
トランナ(62)、可動ゲート(64)を所定ストロー
ク上下動可能に駆動させる駆動用シリンダ(70)とか
ら構成されていることを特徴とする積層成形体の成形装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34386496A JP3253056B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 積層成形体の成形方法並びに成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34386496A JP3253056B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 積層成形体の成形方法並びに成形装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10180782A true JPH10180782A (ja) | 1998-07-07 |
JP3253056B2 JP3253056B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=18364832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34386496A Expired - Fee Related JP3253056B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 積層成形体の成形方法並びに成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3253056B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008126526A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Toshiba Mach Co Ltd | 芯材を有する成形品と、射出プレス成形方法および射出成形機 |
CN113442354A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-09-28 | 山西北方兴安化学工业有限公司 | 一种浇铸包覆方法 |
CN113510946A (zh) * | 2021-04-20 | 2021-10-19 | 济南大学 | 碳纤维复合材料模压机 |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP34386496A patent/JP3253056B2/ja not_active Expired - Fee Related
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