JPH10180657A - 脚式移動ロボットの遠隔制御システム - Google Patents

脚式移動ロボットの遠隔制御システム

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JPH10180657A
JPH10180657A JP8343922A JP34392296A JPH10180657A JP H10180657 A JPH10180657 A JP H10180657A JP 8343922 A JP8343922 A JP 8343922A JP 34392296 A JP34392296 A JP 34392296A JP H10180657 A JPH10180657 A JP H10180657A
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    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロボット自身が自己の姿勢を安定化しつつオペ
レータのロボット操縦装置の操作による動作指令によっ
て動作する脚式移動ロボットへの予期しない外力等によ
る該ロボットの姿勢の不安定さが生じた場合に、それを
的確且つ確実にオペレータに認識させることができる脚
式移動ロボットの制御装置を提供する。 【解決手段】ロボットRの姿勢が安定する上体の目標姿
勢に対して、ロボットRの実際の上体姿勢が偏位したと
き、オペレータOPが着座するシート14の座部21を
ロボットRの上体姿勢の偏位量や偏位方向に応じて傾動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚式移動ロボット
の遠隔制御システムに関する。に関する。
【0002】
【従来の技術】二足歩行型ロボット等、脚式移動ロボッ
トにあっては、オペレータがシートに座ってジョイステ
ィック等を備えたロボット操縦装置を操作することで、
ロボットに所望の動作指令(歩く、止まる、かがむ、物
品を持つ等の動作指令)を与え、その動作指令によっ
て、該ロボットの動作を遠隔制御するようにしたシステ
ムが一般に知られている。そして、このような遠隔制御
システムでは、ロボット自身が与えられた動作指令に基
づいて、自己の目標姿勢等を決定して姿勢制御を行い、
さらに、例えばオペレータの誤操作等によって、該ロボ
ットの姿勢が必要以上に傾いて転倒してしまうような事
態が生じるのを防止するために、該ロボット自身に、そ
の姿勢を安定化する機能をもたせたものも知られてい
る。
【0003】このようなシステムでは、上記のようにロ
ボット自身に自己の姿勢を安定化する機能をもたせるこ
とで、基本的には該ロボットの姿勢が安定に保たれるの
であるが、該ロボットに重い物品を持たせる場合や、該
ロボットが何らかの物体に当たって、予期しない外力が
該ロボットに付与された場合には、ロボットの姿勢が不
安定となって転倒しそうになるのを避けられないことも
多々ある。
【0004】このため、従来の前述のような遠隔制御シ
ステムでは、上記のようにロボットが予期しない外力等
により不安定な姿勢となる事態が生じた場合には、その
ことをオペレータに的確に認識させ、該オペレータが速
やかにロボットの姿勢を修正する等の処置を施すことが
できる手法を講じることが望まれていた。
【0005】尚、例えばオペレータが、ロボット操縦装
置としてのマスター装置を装着して、該マスター装置に
よりオペレータの動作をスレーブ装置としてのロボット
に伝えると共に、ロボットの動作もオペレータ側のマス
ター装置に伝え、所謂バイラテラルマスタースレーブ方
式の制御によって、オペレータの動作とロボットの動作
とが同じになるように制御する遠隔制御システムも知ら
れている。しかしながら、このようなバイラテラルマス
タースレーブ方式のものでは、オペレータの動作とロボ
ットの動作とが同じになるように制御することを基本的
前提とするため、ロボット自身に自己の姿勢の安定性を
保たせる機能をもたせることは行われていない。そし
て、該バイラテラルマスタースレーブ方式のものでは、
ロボットの姿勢変化はオペレータに伝わるものの、その
姿勢変化がロボットの不安定さを招くものであっても、
オペレータ自身にとって安定なものであれば、ロボット
の姿勢の不安定さを的確に認識することができない場合
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、ロボット自身が自己の姿勢を安定化しつつオペレ
ータのロボット操縦装置の操作による動作指令によって
動作する脚式移動ロボットにおいて、該ロボットへの予
期しない外力等による該ロボットの姿勢の不安定さが生
じた場合に、それを的確且つ確実にオペレータに認識さ
せることができる脚式移動ロボットの制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の脚式移動ロボッ
トの遠隔制御システムはかかる目的を達成するために、
シートに着座したオペレータの操作により脚式移動ロボ
ットに該操作に応じた動作指令を与えるロボット操縦装
置を備えると共に、前記脚式移動ロボットに、自己の姿
勢を前記動作指令に応じた目標姿勢に自律的に安定化し
つつ制御する手段を設けた脚式移動ロボットの遠隔制御
システムにおいて、前記ロボットの姿勢を検出する姿勢
検出手段を設けると共に、少なくとも前記シートの背も
たれ部又は座部を傾動可能に設け、前記姿勢検出手段に
よる前記ロボットの検出姿勢の前記目標姿勢に対する偏
位に応じて前記シートの背もたれ部又は座部の傾動を行
わしめる傾動手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】かかる本発明によれば、オペレータが前記
シートに着座して、前記ロボット操縦装置により前記脚
式移動ロボットの動作を遠隔制御している際に、該ロボ
ットに予期しない外力等が作用して、前記姿勢検出手段
によって検出される該ロボットの姿勢が、前記ロボット
操縦装置からの動作指令に基づく該ロボットの目標姿勢
に対して偏位を生じると、それに応じて前記シートの背
もたれ部又は座部が前記傾動手段によって傾動される。
このため、この傾動によって、オペレータは、ロボット
の姿勢の不安定さを直ちに体感的に認識し、これによ
り、オペレータはロボットの姿勢の不安定さを解消する
ように前記ロボット操縦装置を操作することができる。
【0009】従って、本発明によれば、ロボットへの予
期しない外力等による該ロボットの姿勢の不安定さが生
じた場合に、それを確実にオペレータに認識させること
ができる。
【0010】かかる本発明では、前記傾動手段は、前記
検出姿勢の前記目標姿勢に対する偏位の大きさに応じた
量だけ、前記シートの背もたれ部又は座部の傾動を行わ
しめる。このようにすることで、ロボットの姿勢の不安
定さの程度が、前記シートの背もたれ部又は座部の傾動
量によって、オペレータに伝達されることとなるため、
該オペレータはその背もたれ部又は座部の傾動量によっ
て、ロボットの姿勢の不安定さの程度を認識することが
でき、その認識をより的確に行うことができる。
【0011】さらに本発明では、前記座部がその前端部
が上下する方向に傾動可能に設けられ、前記傾動手段
は、前記検出姿勢の前記目標姿勢に対する偏位の向きが
前記ロボットの前傾側であるとき、前記座部をその前端
部が下降する方向に傾動させ、且つ、該偏位の向きが該
ロボットの後傾側であるとき、前記座部をその前端部が
上昇する方向に傾動させる。また、前記座部が左右に傾
動可能に設けられ、前記傾動手段は、前記検出姿勢の前
記目標姿勢に対する偏位の向きが前記ロボットの右傾側
であるとき、前記座部を右方向傾動させ、且つ、該偏位
の向きが該ロボットの左傾側であるとき、前記座部を左
方向に傾動させる。
【0012】あるいは、前記背もたれ部が前後に傾動可
能に設けられ、前記傾動手段は、前記検出姿勢の前記目
標姿勢に対する偏位の向きが前記ロボットの前傾側であ
るとき、前記背もれ部を前方に傾動させ、且つ、該偏位
の向きが該ロボットの後傾側であるとき、前記背もたれ
部を後方に傾動させる。また、前記背もたれ部が左右に
傾動可能に設けられ、前記傾動手段は、前記検出姿勢の
前記目標姿勢に対する偏位の向きが前記ロボットの右傾
側であるとき、前記背もたれ部を右方向傾動させ、且
つ、該偏位の向きが該ロボットの左傾側であるとき、前
記背もたれ部を左方向に傾動させる。
【0013】このように、シートの座部や背もたれ部
を、ロボットの前記検出姿勢の前記目標姿勢に対する偏
位の向きに適合した向きに傾動させることで、オペレー
タは、ロボットの姿勢がどの方向に不安定な状態となっ
ているかを認識することができる。
【0014】また、本発明では、前記座部を前述のよう
に傾動させる場合に、前記背もたれ部が前記オペレータ
の上体と共に傾動可能に設けられ、前記ロボット操縦装
置は、該背もたれ部の傾動を前記ロボットの上体の傾動
動作指令として、前記ロボットに与える。
【0015】これによれば、オペレータの上体の傾動に
追従して前記ロボットの姿勢が傾き、このとき、ロボッ
トの姿勢がその傾き方向に不安定なものとなると、その
方向に適合した方向に前記座部が傾動するため、オペレ
ータはロボットと一体感をもって、該ロボットの不安定
さを効果的に認識することができる。
【0016】このように背もたれ部の傾動を前記ロボッ
トの上体の傾動動作指令として前記ロボットに与える場
合、前記座部の傾動による前記オペレータの上体姿勢の
変化に伴う前記背もたれ部の傾動を抑制する手段を備え
ることが好ましい。すなわち、座部が傾動したとき、オ
ペレータの上体姿勢がオペレータの意図に反して変化し
てしまう場合があり、このとき、該オペレータの上体と
共に前記背もたれ部が傾動すると、オペレータの意図に
反したロボットの上体の傾動動作が行われてしまう。そ
こで、前記座部の傾動による前記オペレータの上体姿勢
の変化に伴う前記背もたれ部の傾動を抑制する手段を備
えることで上記のような不都合事態を回避することがで
きる。
【0017】尚、このように背もたれ部の傾動を抑制す
る手段は、例えば前記座部の傾動時に該座部がオペレー
タから受ける作用力又は該座部の傾動量に応じて前記背
もたれ部の傾動量を修正する手段により構成することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
8を参照して説明する。
【0019】まず、図1及び図2はそれぞれ本実施形態
のシステムにおけるロボットと、このロボットの操縦装
置とを示している。
【0020】図1を参照して、本実施形態でのロボット
Rは二足歩行型の脚式移動ロボットであり、頭部1を上
端部に支持する胴体2下部から一対の脚体3(図では便
宜上、一本の脚体3のみを示す)が下方に延設され、ま
た、胴体2上部の左右両側部から一対の腕体4(図では
便宜上、一本の腕体4のみを示す)が延設されている。
【0021】各脚体3は、その胴体2との連結箇所(股
関節部分)と膝関節部分と足首関節部分とにそれぞれ股
関節アクチュエータ5a、膝関節アクチュエータ5b及
び足首関節アクチュエータ5cを備え、さらに、足首関
節アクチュエータ5cの下側には、6軸力センサ6を介
して脚体3の接地部分である足平部7が取着されてい
る。この場合、本実施形態では、股関節アクチュエータ
5aはロボットRの前後、左右及び上下方向の3軸回り
の回転動作、膝関節アクチュエータ5bは、左右方向の
1軸回りの回転動作、足首関節アクチュエータ5cは前
後及び左右方向の2軸回りの回転動作を行うものであ
り、これらの各アクチュエータ5a〜5cを駆動するこ
とで、人間の脚とほぼ同様の脚体3の動作を行うことが
できるようになっている。尚、前記6軸力センサ6は、
足平部7への作用力(ロボットRの前後、左右及び上下
の3軸方向の力成分及びモーメント成分)を検出するも
のである。
【0022】同様に、各腕体4は、胴体2との連結箇所
(型関節部分)と肘関節部分と手首関節部分とにそれぞ
れ肩関節アクチュエータ8a、肘関節アクチュエータ8
b及び手首関節アクチュエータ8cを備え、該手首関節
アクチュエータ8cに6軸力センサ9を介してハンド1
0が取着されている。この場合、肩関節アクチュエータ
8aは、ロボットRの前後、左右及び上下方向の3軸回
りの回転動作、肘関節アクチュエータ8bは、ロボット
Rの左右方向の1軸回りの回転動作、手首関節アクチュ
エータ8cは前後、左右及び上下方向の3軸回りの回転
動作を行うものである。
【0023】また、胴体2には、前述の各アクチュエー
タ5a〜5c及び8a〜8cを駆動・制御する制御ユニ
ット11や、ロボットRの上体姿勢を示す胴体2の傾斜
状態を検出する傾斜検出器12(姿勢検出手段)が備え
られている(これらの詳細は後述する)。さらに、各脚
体3の各アクチュエータ5a〜5cの箇所にはそれらの
変位(各軸回りの回転角)を検出するアクチュエータ変
位検出器13a〜13cが備えられ、同様に、各腕体4
の各アクチュエータ8a〜8cの箇所にもアクチュエー
タ変位検出器(図示を省略する)が備えられている。以
下、各脚体3の各アクチュエータ5a〜5cを脚用アク
チュエータ5と総称し、また、これらに対応する各アク
チュエータ変位検出器13a〜13cをアクチュエータ
変位検出器13と総称する。
【0024】図2を参照して、ロボット操縦装置Sは、
同図に仮想線で示すオペレータOPが着座するシート1
4と、このシート14を支持する基台15とを備え、ま
た本実施形態では、ロボットRの各脚体3をマスタース
レーブ方式で動作させるためにオペレータOPがその脚
に装備する一対のマスター脚体16(図では便宜上、一
本のマスター脚体3のみを示す)を備えている。尚、本
実施形態では、さらにロボットRの各腕体4をマスター
スレーブ方式で動作させるためのマスター腕体を備えて
いるのであるが、これについては、ここでは図示及び説
明を省略する。
【0025】シート14は、略水平姿勢で配置されたシ
ート座本体17と、このシート座本体17の後部から起
立された背もたれ本体18とを備え、背もたれ本体18
は、シート座本体17の後部に、シート14の左右方向
の軸心19回りに背もたれ用アクチュエータ20により
傾動可能(前後方向の傾動)に取り付けられている。そ
して、シート座本体17上には、オペレータOPが着座
する座部21がシート座本体17との間に座部用荷重セ
ンサ22を介在させて取着され、また、背もたれ本体1
8の前面部には、オペレータOPが背中を当接させる背
もたれ部23が背もたれ本体18との間に背もたれ用荷
重センサ24を介在させて取着されている。各荷重セン
サ22,24は、シート14に着座したオペレータOP
から前記座部21及び背もたれ部23がそれぞれ受ける
荷重を検出する。尚、シート14に着座したオペレータ
OPの胴体は図示しないベルト等により背もたれ部23
と一体的に動くようにシート14に固定される。また、
前記背もたれ用アクチュエータ20には、その変位(背
もたれ部23の傾動角)を検出するアクチュエータ変位
検出器25が備えられている。また、前記座部用荷重セ
ンサ22は、後述の第2の実施形態で使用するものであ
り、本実施形態では該座部用荷重センサ22を省略し、
座部21をシート座本体17と一体的に構成してもよ
い。
【0026】シート14を支持する基台15の上部に
は、シート14の前後方向の軸心26回りに第1座部用
アクチュエータ27aにより回動可能な回動軸体28が
設けられ、この回動軸体28に、シート座本体17の後
部の下面部に固設されたブラケット17aが、シート1
4の左右方向の軸心30回りに第2座部用アクチュエー
タ27bにより回動可能に枢着されている。これによ
り、シート14の座部21は、第1座部用アクチュエー
タ27aの作動により軸心26を傾動中心として左右方
向に傾動可能され、さらに、第2座部用アクチュエータ
27bに作動により軸心30を傾動中心として座部21
の前端部が上下する方向に傾動可能とされている。尚、
各座部用アクチュエータ27a,27bには、その変位
(座部21の左右方向への傾動角及び上下方向への傾動
角)を検出するアクチュエータ変位検出器28a,28
bがそれぞれ備えられている。以下、各座部用アクチュ
エータ27a,27bを必要に応じて座部用アクチュエ
ータ27と総称し、これらに対応する各アクチュエータ
変位検出器28a,28bを必要に応じてアクチュエー
タ変位検出器28と総称する。
【0027】マスター脚体16は、シート14の座部2
1に着座したオペレータOPが足平を載せる足平架台2
9と、この足平架台29をシート座本体17の前部の下
面部に固設されたブラケット17bに連結するリンク機
構状の可動脚31とを具備し、足平架台29は可動脚3
1の先端部に6軸力センサ32を介して取着されてい
る。尚、足平架台29に載せたオペレータOPの足平は
図示しないバンド等により足平架台29に固定される。
また、6軸力センサ32は、オペレータOPの足平から
足平架台29が受ける作用力(3軸方向の力成分及びモ
ーメント成分)を検出するものである。
【0028】可動脚31は、そのつけ根部分(可動脚3
1とブラケット17bとの連結箇所)と、中間部分と、
先端部分とにそれぞれ関節31a,31b,31cを備
えており、その各関節31a,31b,31cにこれを
駆動するマスター脚アクチュエータ33が設けられてい
る。この場合、関節31aのマスター脚アクチュエータ
33は、前後、左右及び上下の3軸回りの回転動作、関
節31bのマスター脚アクチュエータ33は、左右方向
の1軸回りの回転動作、関節31cのマスター脚アクチ
ュエータ33は、前後及び左右方向の2軸回りの回転動
作が行われるようになっている。そして、これらの各マ
スタ脚アクチュエータ33の作動により、オペレータO
Pの足平の動きに合わせて足平架台29がオペレータO
Pの足平と一体的に動く(6自由度の動き)ようになっ
ている。尚、各マスター脚アクチュエータ33には、そ
の変位を検出するアクチュエータ変位検出器34が備え
られている。
【0029】一方、本実施形態では、前述のロボットR
やロボット操縦装置Sの動作制御を行うために、図3及
び図4のブロック図に示す制御システムを備えている。
【0030】この制御システムは、その構成を大別する
と、ロボット操縦装置S側に設けた制御ユニット35
(図3)と、ロボットRに設けた前記制御ユニット11
(図4)と、これらの制御ユニット35,11間での通
信を行うための通信装置36とから構成されている。以
下、制御ユニット35をマスター側制御ユニット35と
称し、制御ユニット11をロボット側制御ユニット11
と称する。尚、通信装置36の通信方式は有線及び無線
のいずれの方式を使用してもよい。
【0031】図3に示したマスター側制御ユニット35
は、シート14の座部21の傾動に関する制御を行う座
部用制御部37と、背もたれ部23の傾動に関する制御
を行う背もたれ用制御部38と、マスター脚体16の動
作に関する制御を行うマスター脚用制御部39とを具備
する。尚、マスター側制御ユニット35は、これらの制
御部37〜39の他、図示しないマスター腕体の動作に
関する制御部等も備えているのであるが、これらについ
ては図示及び説明を省略する。
【0032】座部用制御部37は、ロボット側制御ユニ
ット11から通信装置36を介して与えられる後述のデ
ータに基づき座部21の目標姿勢(上下及び左右方向の
傾動角)を決定する目標座部姿勢決定部40と、その決
定された目標姿勢から各座部用アクチュエータ27の目
標変位を算出する目標アクチュエータ変位算出部41
と、この算出された目標変位と前記各アクチュエータ変
位検出器28により検出される各座部用アクチュエータ
27の変位の検出値とから該座部用アクチュエータ27
の変位を目標変位にフィードバック制御する座部用アク
チュエータ変位制御部42とから構成されている。
【0033】尚、この座部用制御部37は、各座部用ア
クチュエータ27や各アクチュエータ変位検出器28と
併せて、本発明の構成に対応して、傾動手段37’を構
成するものである。
【0034】背もたれ用制御部38は、前記背もたれ用
荷重センサ24の検出値、すなわちシート14に着座し
たオペレータOPによってその背中から背もたれ部23
に付与される荷重(軸心19回りのモーメント)に基づ
き背もたれ用アクチュエータ20の目標変位(背もたれ
部23の目標傾動角)を決定する背もたれ主制御部43
と、その決定された目標傾斜角と前記アクチュエータ変
位検出器25により検出される背もたれ用アクチュエー
タ20の変位の検出値(背もたれ部23の傾斜角の検出
値)とから背もたれ用アクチュエータ20の変位を目標
傾斜角相当の目標変位にフィードバック制御する背もた
れ用アクチュエータ変位制御部44と、背もたれ主制御
部43により決定された背もたれ用アクチュエータ20
の目標変位により定まる背もたれ部23の姿勢からこれ
に対応したロボットRの上体姿勢を決定し、それを通信
装置36を介してロボット側制御ユニット11に指令す
るロボット上体姿勢決定指令部45とから構成されてい
る。
【0035】マスター脚用制御部39は、マスター脚体
16の6軸力センサ32の検出値、すなわちオペレータ
OPの足平動作により足平架台29が受ける作用力とロ
ボット側制御ユニット11から通信装置36を介して与
えられるロボットRの各脚体3の動作情報(各脚体3の
着地情報や、各脚体3の足平の胴体2に対する位置/姿
勢情報)とに基づき、各マスター脚アクチュエータ33
の目標変位を決定するマスター脚主制御部46と、その
決定された目標変位と前記アクチュエータ変位検出器3
4により検出される各マスター脚アクチュエータ33の
変位の検出値とから各マスター脚アクチュエータ33の
変位を目標変位にフィードバック制御するマスター脚ア
クチュエータ変位制御部47とから構成されている。
尚、マスター脚主制御部46は、オペレータOPによる
足平架台29の動作に応じてロボット側制御ユニット1
1にロボットRの各脚体3の足平部7の着床/離床の指
令や、着床の際の足平部7の位置/姿勢の指令等の脚体
動作指令を通信装置36を介して与える。
【0036】また、図4に示したロボット側制御ユニッ
ト11は、前記ロボット上体姿勢決定指令部45から与
えられる上体姿勢指令や、前記マスター脚主制御部46
から与えられる脚体動作指令、ロボットRに備えた前記
傾斜検出器12によるロボットRの上体(胴体2)の傾
斜状態の検出値、各脚体3の6軸力センサ6による足平
部7への作用力の検出値等に基づきロボットRの姿勢の
安定化を図りつつ各脚体3の各脚用アクチュエータ5の
目標変位を決定するロボット脚主制御部48と、その決
定された目標変位と前記各アクチュエータ変位検出器1
3により検出される各脚用アクチュエータ5の変位の検
出値とから各脚用アクチュエータ5の変位を目標変位に
フィードバック制御する脚用アクチュエータ変位制御部
49とを備えている。
【0037】尚、ロボット脚主制御部48は、マスター
側制御ユニット35の前記上体姿勢決定指令部45から
通信装置45を介して与えられる上体姿勢指令等を基に
生成されるロボットRの目標歩容(これについては後述
する)における上体の目標姿勢(目標傾斜状態)と前記
傾斜検出器12によるロボットRの上体の傾斜状態の検
出値(上体姿勢の検出値)との偏差(上体姿勢偏差)を
ロボットRの上体姿勢の目標姿勢に対する偏位を示すデ
ータとして通信装置36を介して前記マスター側制御ユ
ニット35の目標座部姿勢決定部40に与え、さらに、
各脚体3の着地情報(各脚体3の足平部7が着床してい
るか否かを示す情報)や、各脚体3の足平部7の胴体2
に対する位置/姿勢情報をロボットRの脚体動作情報と
して通信装置36を介してマスター側制御ユニット35
のマスター脚主制御部46に与える。
【0038】また前記傾斜検出器12は、ロボットRの
上体加速度を検出する加速度センサ50と、ロボットR
の上体ヨーレートを検出するレートジャイロ51と、こ
れらの加速度センサ50及びレートジャイロ51の検出
値からロボットRの上体の傾斜状態(胴体2の傾斜角)
を算出・推定する傾斜状態推定部52とから構成され、
該傾斜状態推定部52により推定されたロボットRの上
体の傾斜状態を上体姿勢の検出値としてロボット脚主制
御部48に与える。
【0039】尚、ロボット側制御ユニット11には、ロ
ボットRの腕体4を制御するための構成も備えられてい
るのであるが、ここでは図示及び説明を省略する。
【0040】次に、本実施形態のシステムの作動を説明
する。
【0041】まず、ロボット操縦装置Sの操作による該
ロボット操縦装置Sの基本的動作とそれに応じたロボッ
トRの基本的動作を説明する。
【0042】シート14に着座したオペレータOPがロ
ボットRの歩行を行わしめようとするときには、オペレ
ータOPは、ロボットRに行わせようとする歩行形態
で、各足平架台29に載せて固定した自身の足平を動か
す。すなわち、オペレータOPは踏み込み側の足平を持
ち上げ、次いで、該足平を着床を行おうとする位置及び
姿勢に向かって下降させる動作を各脚について繰り返
す。
【0043】このとき、マスター側制御ユニット35の
マスター脚主制御部46は、各マスター脚体16につい
て所定の制御サイクルで図5のフローチャートに示す処
理を行う。
【0044】すなわち、マスター脚主制御部46は、ま
ず、ロボット側制御ユニット11から通信装置36を介
して前記脚体動作情報(着地情報、足平位置/姿勢情
報)等のロボットRの動作情報を受信した後(STEP
5−0)、各マスター脚体16の動作モードを判別する
(STEP5−1)。ここで、動作モードは接地モード
と空中モードと降下モードとがあり、接地モードは歩行
時の支持脚(着床側の脚)の動作に対応するモード、空
中モードは歩行時の遊脚(離床側の脚)の持ち上げ動作
に対応するモード、降下モードは該遊脚を着床しようと
する動作に対応するモードである。この場合、この動作
モードの初期モード(ロボットRの操縦を開始する際の
モード)は接地モードとされている。
【0045】そして、上記の判別で動作モードが接地モ
ードである場合には、マスター脚主制御部46は、前記
ロボット側制御ユニット11のロボット脚主制御部48
から通信装置36から与えられるロボットRの現在の各
脚体3の足平部7の胴体2(詳しくは胴体2の腰部)に
対する位置/姿勢情報に応じて、それに対応した足平架
台29の目標位置/姿勢を決定する(STEP5−
2)。さらに、マスター脚主制御部46は、前記6軸力
センサ32により上向きの作用力が検出されたか否かを
判断し(STEP5−3)、上向きの作用力が検出され
た場合、すなわち、オペレータOPが足平を持ち上げた
場合には、前記動作モードを空中モードに更新した後
(STEP5−4)、後述のSTEP5−13の処理に
移行する。また、STEP5−3で上向きの作用力が検
出されない場合には、そのまま後述のSTEP5−13
の処理に移行する。
【0046】STEP5−1の判別結果が空中モードで
ある場合には、マスター脚主制御部46は、6軸力セン
サ32により検出される作用力の大きさが減少する方向
に現在の足平架台29の目標位置/姿勢を変化させて、
新たな目標位置/姿勢を決定する(STEP5−5)。
換言すれば、足平架台29に載せられたオペレータOP
の足平の動きに追従させるように足平架台29の目標位
置/姿勢を決定する。そして、マスター脚主制御部46
は、足平架台29の目標位置/姿勢の下降速度が所定の
設定値を超えたか否かを判断し(STEP5−6)、下
降速度>設定値となった場合には、動作モードを降下モ
ードに更新した後(STEP5−7)、STEP5−1
3の処理に移行する。また、STEP5−6で下降速度
≦設定値である場合には、そのままSTEP5−13の
処理に移行する。
【0047】STEP5−1の判別結果が降下モードで
ある場合には、マスター脚主制御部46は、6軸力セン
サ32により検出される下向きの作用力の大きさが減少
する方向に現在の足平架台29の目標位置/姿勢を変化
させて、新たな目標位置/姿勢を決定する(STEP5
−8)。さらに、マスター脚主制御部46は、現在の降
下モードの足平架台29の目標位置/姿勢と他方の足平
架台29(接地モードの足平架台29)との相対的位置
関係に基づき、降下モードの足平架台29に対応するロ
ボットRの脚体3の足平部7の着床の際の位置/姿勢指
令を決定し(STEP5−9)、その位置/姿勢指令を
通信装置36を介してロボット脚主制御部48に送信す
る(STEP5−10)。そして、マスター脚主制御部
46は、ロボットRのロボット脚主制御部48から降下
モードの足平架台29に対応するロボットRの脚体3が
着床した旨の情報が与えられた否かを判断し(STEP
5−11)、その着床情報が与えられた場合には、動作
モードを接地モードに更新した後(STEP5−1
2)、STEP5−13の処理に移行する。また、ST
EP5−12で着床情報が与えられていない場合には、
そのままSTEP5−13の処理に移行する。
【0048】次いで、マスター脚主制御部46は、前記
STEP5−13において現在の動作モードをロボット
Rの足平部7の着床/離床指令として通信装置36を介
してロボット脚主制御部48に送信した後、各足平架台
29の現在の目標位置/姿勢に対応した各マスター脚ア
クチュエータ33の目標変位を決定し(STEP5−1
4)、さらに、その目標変位をマスター脚アクチュエー
タ変位制御部47に与えた後(STEP5−15)、今
回の制御サイクルの処理を終了する。
【0049】このようにして、マスター脚主制御部46
から各マスター脚アクチュエータ33の目標変位が与え
られたマスター脚アクチュエータ変位制御部47は、そ
の目標変位に従って各マスター脚アクチュエータ33を
フィードバック制御する。
【0050】以上のようなマスター側制御ユニット35
における制御処理により、足平架台29は支持脚側で
は、ロボットRの上体(腰位置)に対する足平部7の相
対的位置/姿勢に対応した位置/姿勢に制御され、ま
た、遊脚側では、オペレータOPの足平の動きに合わせ
て足平架台29が動く。
【0051】尚、本実施形態では、足平架台29の動作
モードは、前述の3種類のモードの他、図示しない操縦
開始スイッチがOFF状態とされたロックモードがあ
り、このロックモードでは、足平架台29は動かないよ
うに固定される。
【0052】また、シート14に着座したオペレータO
PがロボットRの上体を前後に傾けようとする場合に
は、オペレータOPは所望の傾斜角度でシート14の背
もたれ部23に当接させた上体を前後に傾ける。
【0053】このとき、マスター側制御ユニット35の
背もたれ用制御部38は、図6のブロック線図で示す制
御を行う。
【0054】すなわち、背もたれ用制御部38の背もた
れ主制御部43は、まず、前記背もたれ用荷重センサ2
4の検出値、すなわちオペレータOPによりシート14
の背もたれ部23に付与された荷重(背もたれ部23の
傾動軸心19回りのモーメント)と、所定のオフセット
設定値との差を減算処理部53により算出する。ここ
で、上記オフセット設定値は、ロボットRの上体傾斜を
行わない平衡状態において、オペレータOPによりシー
ト14の背もたれ部23に付与される荷重とバランスさ
せるための設定値である。
【0055】次いで、背もたれ主制御部43は減算処理
部53の出力を所定のゲインK1をもたせた積分処理部
54により積分し(積分処理部54の「s」はラプラス
演算子を示す)、さらにその積分出力をリミッタ55を
通して、該積分出力の上下限を制限することで、背もた
れ部23の目標傾動角を示す背もたれ用アクチュエータ
20の目標変位を求め、これを背もたれ用アクチュエー
タ変位制御部44に出力する。
【0056】そして、背もたれ用アクチュエータ変位制
御部44では、上記目標変位とアクチュエータ変位検出
器25による背もたれ用アクチュエータ20の変位検出
値(背もたれ部23の傾動角検出値)との差を減算処理
部56に算出し、これをアンプ57により所定のゲイン
で増幅したものを背もたれ用アクチュエータ20にその
駆動指令として与えることで、背もたれ用アクチュエー
タ20を前記目標変位にフィードバック制御する。
【0057】以上のような背もたれ用制御部38の制御
処理によって、オペレータOPの上体の前後への姿勢傾
斜に応じたシート14の背もたれ部23の前後方向の傾
動が行われる。
【0058】尚、背もたれ用制御部38は、上記のよう
に得られる背もたれ部23の目標傾動角(背もたれ用ア
クチュエータ20の目標変位)からそれに応じたロボッ
トRの上体姿勢を上体姿勢決定指令部45により決定
し、それを通信装置36を介してロボット側制御ユニッ
ト11に送信する。
【0059】一方、前述のようなロボット操縦装置S側
での動作が行われたとき、ロボットR側では、ロボット
脚主制御部48は、所定の制御サイクルで図7のフロー
チャートに示す処理を行う。
【0060】すなわち、ロボット脚主制御部48は、ロ
ボットRに備えられた前記傾斜検出器12や6軸力セン
サ6等のセンサの出力を読み込み(STEP7−1)、
さらにマスター側制御ユニット35から通信装置36を
介して与えられる前述の脚体動作指令(着床/離床指令
(各マスター脚体16の足平架台29の動作モード)や
着床の際の足平位置/姿勢指令)や上体姿勢指令を受信
する(STEP7−2)。
【0061】次いで、ロボット脚主制御部48は、いず
れか一方のマスター脚体16の足平架台29の動作モー
ドが前記空中モードから降下モードに切り替わった状態
であるか否か(着床要求が有るか否か)を判断し(ST
EP7−3)、降下モードへの切り替わりの状態である
場合には、ロボットRの脚体3の足運びの形態やロボッ
トRの上体の姿勢を規定する基本の目標歩容を前記着床
の際の足平位置/姿勢指令や上体姿勢指令に従って生成
する(STEP7−4)。ここで、目標歩容は、ロボッ
トRの上体の目標姿勢(上体の目標傾斜角)や遊脚側の
脚体3の着床の際の目標足平位置/姿勢指令、歩行に際
して支持脚側の脚体3の足平部7が床から受ける床反力
の中心の目標軌道等のパラメータにより構成され、これ
らのパラメータを例えば脚体3の一歩分について生成す
る。この場合、足平部7が受ける床反力中心の目標軌道
は、足平部7の接地面、あるいは両足平部7の接地面を
含む最小面積の多角形(これは一般に支持多角形と言わ
れる)内に存するように生成する。
【0062】尚、このような目標歩容の生成は、本願出
願人が例えば特開平5−318340号公報に詳細に開
示しているので、ここでは、さらなる説明を省略する。
次いで、ロボット脚主制御部48は、前述の如く生成
された基本の目標歩容から、現在の制御サイクルにおけ
る目標歩容の瞬時値を算出した後(STEP7−5)、
さらに、ロボットRの姿勢が転倒しやすい不安定な姿勢
となるのを排除するために、該ロボットRの姿勢を安定
化する制御を行って、STEP7−5で算出された目標
歩容の瞬時値を修正する(STEP7−6)。
【0063】この姿勢安定化制御では、ロボット脚主制
御部48は、所謂コンプライアンス制御によって、予期
せぬ床の凹凸や傾斜により足平部7が受ける床反力の影
響を該足平部7により吸収するように前記6軸力センサ
6の検出値に応じて基本の目標歩容における目標足平位
置/姿勢を修正し、また、ロボットRの上体姿勢の復元
方向に足平部7に床反力が作用するように基本の目標歩
容におけるロボットRの上体の目標姿勢と前記傾斜検出
器12の検出値との偏差に応じて該目標足平位置/姿勢
を修正する。さらに、ロボットRの上体姿勢の復元方向
にロボットRの上体の慣性力が生じるように、基本の目
標歩容におけるロボットRの上体の目標姿勢と前記傾斜
検出器12の検出値との偏差に応じてロボットRの上体
の目標姿勢を修正する。
【0064】尚、このような姿勢安定化制御は本願出願
人が例えば特開平5−337849号公報に詳細に開示
しているので、ここでは、さらなる説明を省略する。
【0065】次いで、ロボット脚主制御部48は、上記
のように修正した目標歩容の瞬時値からそれに対応した
今回の制御サイクルにおける各脚体3の各脚用アクチュ
エータ5の目標変位を算出し(STEP7−7)、それ
を脚用アクチュエータ変位制御部49に指令する(ST
EP7−8)。このとき、脚用アクチュエータ変位制御
部49は指令された目標変位に従って各脚用アクチュエ
ータ5の変位を該目標変位にフィードバック制御する。
【0066】そして、この後、ロボット脚主制御部48
は、ロボットRの脚体3の現在の足平位置/姿勢(ロボ
ットRの胴体2の腰部に対する相対的な足平位置/姿
勢)等の脚体動作情報や、ロボットRの上体の現在の目
標姿勢と傾斜検出器12による上体姿勢の検出値との偏
差(上体姿勢偏差)を通信回路36を介してマスター側
制御ユニット35に送信して(STEP7−9)、今回
の制御サイクルの処理を終了する。
【0067】以上のようなロボットR側での作動によ
り、ロボットRは自己の姿勢の安定化を自律的に図りつ
つ、概ね、オペレータOPの操作によるロボット操縦装
置Sの作動に応じた上体姿勢指令や歩行動作の指令に従
って動作する。
【0068】次に、前述のようなロボットRを操縦する
際の基本動作を前提として、ロボット操縦装置Sのシー
ト14の座部21の傾動動作について説明する。前述の
如くロボットRの姿勢安定化制御が行われることで、ロ
ボットRの姿勢は基本的には安定な姿勢に保たれるので
あるが、該ロボットRに何らかの物体が当たった場合
や、ロボットRに持たせようとした物体が重いものであ
った場合等、該ロボットRに予期しない外力が作用する
と、ロボットRの姿勢が崩れ、その姿勢が不安定なもの
となることがある。
【0069】そして、このようにロボットRの姿勢が不
安定なものとなると、前述のような制御により決定され
るロボットRの上体の安定な目標姿勢(上体の目標傾斜
角)に対して、前記傾斜検出器12による上体姿勢の検
出値の偏差を生じ、その偏差(上体姿勢偏差)がロボッ
ト脚主制御部48から通信回路36を介して前記マスタ
側制御ユニット35の座部用制御部37に与えられる。
【0070】このとき、座部用制御部37は、まず、目
標座部姿勢決定装置40により、例えば次式(1)に従
ってシート14の座部21の目標姿勢、すなわち座部2
1の目標傾動角を決定する。
【0071】 目標傾動角=傾斜帰還率・上体姿勢偏差+オフセット設定値……(1) ここで、上記傾斜帰還率はロボットRの上体姿勢偏差に
対する座部21の傾動量を規定する所定のゲイン値であ
り、オフセット設定値は、ロボットRの上体姿勢偏差が
「0」である場合、すなわちロボットRの姿勢が安定し
ている状態での座部21の傾動位置を規定する所定値で
ある。
【0072】また、ロボットRの前記上体姿勢偏差は本
実施形態ではその大きさと方向とを含むベクトル量であ
り、ロボットRの上体の前傾側への上体姿勢偏差の成分
による座部21の目標傾動角は座部21の前端部が前記
傾動軸心30回りに下降する方向への目標傾動角であ
り、ロボットRの上体の後傾側への上体姿勢偏差の成分
による座部21の目標傾動角は座部21の前端部が前記
傾動軸心30回りに上昇する方向への目標傾動角であ
る。さらに、ロボットRの上体の前方に向かって右傾側
への上体姿勢偏差の成分による座部21の目標傾動角は
座部21が前記傾動軸心26回りに右側に傾く(座部2
1の右端部が下降する)方向での目標傾動角であり、ロ
ボットRの上体の左傾側への上体姿勢偏差の成分による
座部21の目標傾動角は座部21が前記傾動軸心26回
りに左側に傾く(座部21の左端部が下降する)方向で
の目標傾動角である。
【0073】次いで、座部用制御部37は、目標アクチ
ュエータ変位算出部41により、前述の如く求められた
座部21の目標傾動角(目標姿勢)に応じて、それに対
応した各座部用アクチュエータ27の目標変位を算出
し、これを座部用アクチュエータ変位制御部42に与え
る。そして、このとき、座部用アクチュエータ変位制御
部42は、与えられた各座部用アクチュエータ27の目
標変位に従って各座部用アクチュエータ27を該目標変
位にフィードバック制御する。
【0074】このような制御により、例えば図8(a)
に示すようにオペレータOP(図8では図示せず)がロ
ボットRの前傾を行うべくシート14(図8では便宜
上、シート14を模式化して記載している)の背もたれ
部23を前傾させ、これに合わせてロボットRが図8
(b)に示すような安定な姿勢でその上体を前傾させて
いる状態において、図8(d)に示すようにロボットR
が予期しない外力により上体の安定な目標姿勢に対して
さらに前傾して前記上体姿勢偏差が生じると、図8
(c)に示すようにその上体姿勢偏差に応じた量だけ座
部21がその前端を下降させる方向に座部用アクチュエ
ータ27bの作動により傾動される。また、このとき、
座部21の傾動に伴いシート14の背もたれ部23も座
部21の傾動量と同じ傾動量だけ前方に傾動する。
【0075】このため、シート14に着座しているオペ
レータOPは自身の上体が前のめり側に傾き、同時に背
もたれ部23のさらなる前傾によって自身の上体の前の
めり状態が強調されるため、ロボットRの上体の姿勢が
前傾側に不安定なものとなっていることを確実に認識す
ることができる。そして、この認識によりオペレータO
Pは、背もたれ部23の傾斜を後ろ方向側に修正し、あ
るいは例えば足平を前に一歩踏み出す指令を出すこと
で、ロボットRの不安定姿勢を速やかに解消することが
できる。
【0076】同様に、ロボットRの上体が外力により安
定な目標姿勢に対して後方に傾くと、その時の上体姿勢
偏差に応じた量だけ座部21がその前端を上昇させる方
向に傾動され、しかもこれに追従して背もたれ部23も
後方に傾くため、オペレータOPはロボットRの上体の
姿勢が前傾側に不安定なものとなっていることを確実に
認識して、該ロボットRの不安定さを解消する処置を速
やかにとることができる。
【0077】さらに同様に、ロボットRの上体が外力に
より安定な目標姿勢に対して左右いずれかの側に傾く
と、その時の上体姿勢偏差に応じた量だけ座部21が背
もたれ部23と共にロボットRの傾き側と同じ左側ある
いは右側に傾くため、オペレータOPはロボットRの上
体の姿勢が左右方向で不安定なものとなっていることを
確実に認識して、例えば足平をロボットRの傾き側に一
歩踏み出す指令を出す等、該ロボットRの不安定さを解
消する処置を速やかにとることができる。
【0078】このように本実施形態のシステムによれ
ば、ロボットRの上体姿勢が予期しない外力によって前
後左右に不安定なものとなると、それに応じてロボット
操縦装置Sのシート14の座部21や背もたれ部23が
ロボットRの上体姿勢と同方向に傾動し、しかも座部2
1及び背もたれ部23の両者が傾動するため、シート1
4に着座したオペレータOPは確実且つ的確にロボット
Rの姿勢の不安定さを認識して、それに対するロボット
Rの操縦操作を的確に行うことができる。
【0079】次に、本発明の第2の実施形態を図9を参
照して説明する。尚、本実施形態は前記第1の実施形態
とロボット操縦装置のシートの背もたれ部の制御形態の
みが相違しているので、同一構成部分については前記第
1の実施形態のものと同一の参照符号を使用して説明を
省略する。
【0080】本実施形態では、前記マスター側制御ユニ
ット35に備えた背もたれ用制御部38の背もたれ主制
御部43は、図9のブロック線図で示す制御を行う。
【0081】すなわち、背もたれ主制御部43は、ま
ず、前記背もたれ用荷重センサ24の検出値、すなわち
オペレータOPによりシート14の背もたれ部23に付
与された荷重(背もたれ部23の傾動軸心19回りのモ
ーメント)と、前記座部用荷重センサ22(図2参照)
により検出される座部21への荷重(座部21に作用す
るモーメント)に乗算部58により所定の補正ゲイン値
K2を乗算してなる値との差を減算処理部59により算
出し、その算出値を前記第1の実施形態で説明した減算
処理部53(図6参照)に前記オフセット設定値と共に
与える。その後の処理は前記第1の実施形態と全く同一
である。
【0082】このようにすることで、次のような効果が
得られる。すなわち、座部21はロボットRの上体姿勢
偏差に応じて傾動するため、例えば該座部21がその前
端が下降する方向に傾動すると、オペレータOPがシー
ト14の背もたれ部23を押す力が減少する傾向がある
ため、前記第1の実施形態では、オペレータOPが背も
たれ部23の傾斜角度を変更する意思がないのに、該傾
斜角度が変わってしまうことがある。これに対して、本
実施形態では、上記のような処理を行うことで、例えば
座部21がその前端が下降する方向に傾動して、前記座
部用荷重センサ22により検出される座部21への荷重
が減少すると、このとき、背もたれ用荷重センサ24の
検出値が減少しても、前記減算処理部59の算出値の変
化は抑制される。従って、この減算処理部59の算出値
を減算処理部53(図6参照)に前記オフセット設定値
と共に与えて前記第1の実施形態で説明した処理を行う
ことで、背もたれ部23のオペレータOPの意図に反し
た傾動を抑制することができる。
【0083】尚、このような効果は、座部21がその前
端部が上昇する方向に傾動する場合についても同様であ
る。
【0084】また、本実施形態では、座部21の傾動に
よる背もたれ部23への荷重の変化を補償するために、
座部用荷重センサ22の検出値を用いたが、これに代え
て、座部21の目標傾動角(目標姿勢)や、前記アクチ
ュエータ変位検出器28bにより得られる座部用アクチ
ュエータ27bの変位検出値を用いてもよい。
【0085】次に、本発明の第3の実施形態を図10を
参照して説明する。尚、本実施形態も前記第1の実施形
態とロボット操縦装置のシートの背もたれ部の制御形態
のみが相違しているので、同一構成部分については前記
第1の実施形態のものと同一の参照符号を使用して説明
を省略する。
【0086】本実施形態では、前記ロボット操縦装置S
の背もたれ部23の傾斜に応じてロボットRの上体が傾
斜する際にロボットRの腰(胴体2と脚体3との連結箇
所)に作用するモーメントを検出するモーメントセンサ
(図示せず)をあらかじめロボットRに備えておく。そ
して、前記ロボット側制御ユニット11のロボット脚主
制御部48によって、前述の如く求められる目標歩容と
前記傾斜検出器12による上体姿勢の検出値とから動力
学的な演算により、ロボットRの上体自身がその重力や
慣性力によってロボットRの腰回りに与えるモーメント
を算出し、これを前記モーメントセンサの検出値から差
し引くことで、外力による腰回りのモーメント(以下、
腰回り外力モーメントという)を求め、これを前記通信
装置36を介してマスター側制御ユニット35の背もた
れ主制御部43に与える。
【0087】そして、背もたれ主制御部43では、図1
0のブロック線図で示す制御を行う。
【0088】すなわち、背もたれ主制御部43は、ま
ず、前記背もたれ用荷重センサ24の検出値と、ロボッ
ト側制御ユニット11から与えられる前記腰回り外力モ
ーメントに乗算部60により所定の帰還率(ゲイン)を
乗算してなる値との差を減算処理部61により算出し、
その算出値を前記第1の実施形態で説明した減算処理部
53(図6参照)に前記オフセット設定値と共に与え
る。その後の処理は前記第1の実施形態と全く同一であ
る。
【0089】このようにすることで、次のような効果が
得られる。すなわち、例えばオペレータOPがロボット
操縦装置Sのシート14の背もたれ部23を傾斜させて
ロボットRの前傾を行わしめる場合において、ロボット
Rの上体がその前方の何らかの障害物にあたって、オペ
レータOPが意図したようにはロボットRの前傾を行う
ことができない場合がある(このときロボットRの腰の
その前傾を妨げる腰回り外力モーメントが作用する)。
このような場合に、図10の制御を行って前記腰回り外
力モーメントを前記減算処理部61に与えることで、該
腰回り外力モーメントが、背もたれ主制御部43により
求める背もたれ部の目標傾動角を減少させる方向に作用
するため、ロボットRの上体がこれ以上傾斜することが
できない状態でのオペレータOPによる背もたれ部23
の過度な傾動操作が阻止される。
【0090】そして、このようにオペレータOPによる
背もたれ部23の過度な傾動操作が阻止されることで、
ロボットRの脚用アクチュエータ5等に過負荷が作用す
るような事態を回避することができる。
【0091】次に、前記第3の実施形態と同様の効果を
奏する本発明の第4の実施形態を図11を参照して説明
する。尚、本実施形態も前記第1の実施形態とロボット
操縦装置のシートの背もたれ部の制御形態のみが相違し
ているので、同一構成部分については前記第1の実施形
態のものと同一の参照符号を使用して説明を省略する。
【0092】本実施形態では、ロボットRの上体の前傾
等の傾斜動作に際して障害物等により、これ以上、傾斜
動作を行うことができなくなった場合に、それを前記ロ
ボット側制御ユニット11で認識し、このことを示す傾
斜動作限界信号を該ロボット側制御ユニット11から通
信装置36を介してマスター側制御ユニット35の背も
たれ主制御部43に与える。
【0093】そして、背もたれ主制御部43では、図1
1のブロック線図で示す制御を行う。
【0094】すなわち、背もたれ主制御部43は、前記
第1の実施形態で説明した減算処理部53の出力を背も
たれ傾動停止処理部62を介して前記積分処理部54に
与える。そして、このとき傾動停止処理部62は、ロボ
ット側制御ユニット11から前記傾斜動作限界信号が与
えられている状態では、減算処理部53の出力にかかわ
らず、「0」出力を積分処理部54に出力し、該傾斜動
作限界信号が与えられていない状態では減算処理部53
の出力をそのまま積分処理部54に出力する。
【0095】このようにすることで、ロボットRの上体
が障害物等によりこれ以上傾斜することができなくなっ
た状態では、背もたれ部23の目標傾動角の変化が停止
するため、オペレータOPによる該背もたれ部23の傾
動が前記第3の実施形態と同様に阻止される。
【0096】これにより、上記のような状態でロボット
Rの脚用アクチュエータ5等に過負荷が作用するような
事態を回避することができる。
【0097】尚、前記第3及び第4の実施形態で説明し
たような背もたれ部23の制御は、前記第2の実施形態
で説明したような背もたれ部23の制御と併せて行うよ
うにしてもよい。
【0098】以上説明した各実施形態では、背もたれ部
23のオペレータOPによる前後方向の傾動操作によ
り、ロボットRの状態の前後方向の姿勢傾斜のみを行う
ようにしたが、例えば図12に示すように、背もたれ部
23を前記傾動軸心19回りの前後方向の傾動に加え
て、アクチュエータ63により前後方向の軸心64回り
に左右に傾動可能としたり、さらにはアクチュエータ6
5により上下方向の軸心66回りにひねり方向の傾動を
可能とするようにし、それらの各方向の背もたれ部23
の傾動をロボットR側に指令して、ロボットRの上体の
左右方向の姿勢傾斜や上体のひねり動作を行うようにし
てもよい。尚、この場合には、背もたれ用荷重センサ2
4は、各軸心19,64,66回りのモーメントを検出
し得るもの(例えば6軸力センサ)を使用する。
【0099】また、前記各実施形態では、オペレータO
Pの上体の姿勢に応じたシート14の背もたれ部23の
傾動をアクチュエータを用いて行うようにしたが、アク
チュエータを備えずに、例えば背もたれ部23をバネ機
構等により所要の平衡姿勢に付勢しておき、オペレータ
OP自身の力だけで背もたれ部23の傾動を行わしめる
と共に、その傾動角を角度検出器等を用いて検出し、そ
の検出値に従って、ロボットR側にその上体の姿勢の傾
斜を指示するようにしてもよい。
【0100】また、前記各実施形態ではロボットRの上
体姿勢の不安定さに応じたシート14の座部21の傾動
と共に背もたれ部23も傾動するようにしたが、座部2
1のみを傾動させるようにしてもよく、さらには、ロボ
ットRの上体の姿勢傾斜を例えばジョイスティック等の
別途の操作器によりロボットR側に指示する場合には、
ロボットRの上体姿勢の不安定さに応じてシート14の
背もたれ部23のみを傾動させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のシステムにおけるロ
ボットを示す図。
【図2】本発明の第1の実施形態のシステムにおけるロ
ボット操縦装置を示す図。
【図3】図2のロボット操縦装置側の制御システムを示
す図。
【図4】図1のロボット側の制御システムを示す図。
【図5】図3の制御システムを作動を説明するためのフ
ローチャート。
【図6】図3の制御システムを作動を説明するためのブ
ロック線図。
【図7】図4の制御システムの作動を説明するためのフ
ローチャート。
【図8】第1の実施形態におけるロボット操縦装置のシ
ートとロボットとの動作を説明するための図。
【図9】本発明の第2の実施形態を説明するためのブロ
ック線図。
【図10】本発明の第3の実施形態を説明するためのブ
ロック線図。
【図11】本発明の第4の実施形態を説明するためのブ
ロック線図。
【図12】本発明のシステムのロボット操縦装置のシー
トの他の実施形態を説明するための図。
【符号の説明】
R…ロボット、S…ロボット操縦装置、OP…オペレー
タ、14…シート、21…座部、23…背もたれ部、3
7’…傾動手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートに着座したオペレータの操作により
    脚式移動ロボットに該操作に応じた動作指令を与えるロ
    ボット操縦装置を備えると共に、前記脚式移動ロボット
    に、自己の姿勢を前記動作指令に応じた目標姿勢に自律
    的に安定化しつつ制御する手段を設けた脚式移動ロボッ
    トの遠隔制御システムにおいて、 前記ロボットの姿勢を検出する姿勢検出手段を設けると
    共に、少なくとも前記シートの背もたれ部又は座部を傾
    動可能に設け、 前記姿勢検出手段による前記ロボットの検出姿勢の前記
    目標姿勢に対する偏位に応じて前記シートの背もたれ部
    又は座部の傾動を行わしめる傾動手段を備えたことを特
    徴とする脚式移動ロボットの遠隔制御システム。
  2. 【請求項2】前記傾動手段は、前記検出姿勢の前記目標
    姿勢に対する偏位の大きさに応じた量だけ、前記シート
    の背もたれ部又は座部の傾動を行わしめることを特徴と
    する請求項1記載の脚式移動ロボットの遠隔制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記座部がその前端部が上下する方向に傾
    動可能に設けられ、前記傾動手段は、前記検出姿勢の前
    記目標姿勢に対する偏位の向きが前記ロボットの前傾側
    であるとき、前記座部をその前端部が下降する方向に傾
    動させ、且つ、該偏位の向きが該ロボットの後傾側であ
    るとき、前記座部をその前端部が上昇する方向に傾動さ
    せることを特徴とする請求項1又は2記載の脚式移動ロ
    ボットの遠隔制御システム。
  4. 【請求項4】前記座部が左右に傾動可能に設けられ、前
    記傾動手段は、前記検出姿勢の前記目標姿勢に対する偏
    位の向きが前記ロボットの右傾側であるとき、前記座部
    を右方向傾動させ、且つ、該偏位の向きが該ロボットの
    左傾側であるとき、前記座部を左方向に傾動させること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の脚式移
    動ロボットの遠隔制御システム。
  5. 【請求項5】前記背もたれ部が前後に傾動可能に設けら
    れ、前記傾動手段は、前記検出姿勢の前記目標姿勢に対
    する偏位の向きが前記ロボットの前傾側であるとき、前
    記背もれ部を前方に傾動させ、且つ、該偏位の向きが該
    ロボットの後傾側であるとき、前記背もたれ部を後方に
    傾動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の脚式移動ロボットの遠隔制御システム。
  6. 【請求項6】前記背もたれ部が左右に傾動可能に設けら
    れ、前記傾動手段は、前記検出姿勢の前記目標姿勢に対
    する偏位の向きが前記ロボットの右傾側であるとき、前
    記背もたれ部を右方向傾動させ、且つ、該偏位の向きが
    該ロボットの左傾側であるとき、前記背もたれ部を左方
    向に傾動させることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の脚式移動ロボットの遠隔制御システム。
  7. 【請求項7】前記背もたれ部が前記オペレータの上体と
    共に傾動可能に設けられ、前記ロボット操縦装置は、該
    背もたれ部の傾動を前記ロボットの上体の傾動動作指令
    として、前記ロボットに与えることを特徴とする請求項
    2乃至4のいずれかに記載の脚式移動ロボットの遠隔制
    御システム。
  8. 【請求項8】前記座部の傾動による前記オペレータの上
    体姿勢の変化に伴う前記背もたれ部の傾動を抑制する手
    段を備えたことを特徴とする請求項7記載の脚式移動ロ
    ボットの遠隔制御システム。
  9. 【請求項9】前記背もたれ部の傾動を抑制する手段は、
    前記座部の傾動時に該座部がオペレータから受ける作用
    力又は該座部の傾動量に応じて前記背もたれ部の傾動量
    を修正する手段からなることを特徴とする請求項8記載
    の脚式移動ロボットの遠隔制御システム。
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