JPH10180526A - 端縁加工装置 - Google Patents

端縁加工装置

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Publication number
JPH10180526A
JPH10180526A JP30599597A JP30599597A JPH10180526A JP H10180526 A JPH10180526 A JP H10180526A JP 30599597 A JP30599597 A JP 30599597A JP 30599597 A JP30599597 A JP 30599597A JP H10180526 A JPH10180526 A JP H10180526A
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JP
Japan
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work
edge
cylinder
outer peripheral
rotary cutter
Prior art date
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Application number
JP30599597A
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English (en)
Inventor
Osamu Yamamoto
修 山本
Kazuya Ueda
和哉 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIYAGAWA KOGYO KK
Original Assignee
MIYAGAWA KOGYO KK
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Publication date
Application filed by MIYAGAWA KOGYO KK filed Critical MIYAGAWA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークが小型であったり、ワークの外周形状
が複雑に変化している場合でも、そのワークの外周縁に
対して、熟練を要することなく容易かつ短時間に面取り
加工を施すことができる端縁加工装置を提供する。 【解決手段】 ワーク36を上下両面よりクランプする
クランプ機構37と、ワーク36の外周縁に接合可能な
回転カッタ111,129を有する切削機構38,39
とを備える。クランプ機構37にはワーク36を一垂直
軸線の周りで回転させるモータを設ける。切削機構3
8,39には回転カッタ111,129をワーク36の
外周縁に向かって押圧付勢するシリンダを設ける。ワー
ク36を一垂直軸線の周りで回転させながら、その外周
縁に回転カッタ111,129を押し付けて面取り加工
を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークの外周縁
に面取り加工を施す端縁加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば大型フレームのコーナ部分
の連結に使用される連結金具等の小型の板状ワークに面
取り加工を施す場合には、グラインダ等の加工装置を使
用して、作業者が手作業でワークの外周縁に沿って面取
り加工を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのために、従来で
は、面取り加工が面倒で時間がかかるとともに、ワーク
の外周形状が複雑に変化している場合には、加工が困難
で作業者の熟練を要するという問題があった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、ワークが小型であったり、ワークの外周
形状が複雑に変化している場合でも、そのワークの外周
縁に対して、熟練を要することなく容易かつ短時間に面
取り加工を施すことができる端縁加工装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の端縁加工装置の発明では、ワー
クを上下両面よりクランプするクランプ機構と、ワーク
の外周縁に接合可能な回転カッタを有する切削機構とを
備え、前記クランプ機構にはワークを一垂直軸線の周り
で回転させる回転手段を設け、切削機構には回転カッタ
をワークの外周縁に向かって押圧付勢する付勢手段を設
けたものである。
【0006】請求項1に記載の端縁加工装置の運転時に
は、ワークがクランプ機構により上下両面よりクランプ
された状態で、回転手段により一垂直軸線の周りで回転
される。そして、このワークの外周縁に対して、切削機
構の回転カッタが接合されて、付勢手段により押し付け
られる。これにより、ワークの外周縁に沿って回転カッ
タの接合位置が変移されるとともに、ワークの外周形状
に応じて回転カッタがワークの回転中心に対し接離移動
されて、ワークの外周縁に面取り加工が施される。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の端縁加工装置において、前記付勢手段は、回転カッ
タに対してワークの回転中心を通る第1の方向への押圧
力を付与する第1シリンダと、回転カッタに対して第1
の方向と交差する第2の方向への押圧力を付与する第2
シリンダとを含むものである。
【0008】請求項2に記載の端縁加工装置において
は、回転カッタがワークの外周縁に接合した状態で、第
1シリンダによりワークの回転中心を通る第1の方向に
押圧付勢されるとともに、第2シリンダにより第1の方
向と交差する第2の方向に付勢されている。このため、
ワークの外周形状がどのような形状であっても、ワーク
の回転に伴い、回転カッタがワークの外周縁に対して、
第1の方向及び第2の方向へ自由に移動されながら、回
転カッタの接合位置が無理なく変移される。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の端縁加工装置において、前記切削機
構は、ワークの外周上端縁に面取り加工を施す第1切削
機構と、ワークの外周下端縁に面取り加工を施す第2切
削機構とから構成したものである。
【0010】請求項3に記載の端縁加工装置において
は、ワークが一垂直軸線の周りで回転されながら、第1
切削機構によりワークの外周上端縁に面取り加工が施さ
れると同時に、第2切削機構によりワークの外周下端縁
に面取り加工が施される。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれかに記載の端縁加工装置において、
前記切削機構にはワークの回転中心から回転カッタまで
の距離を検出する検出手段を設け、この検出手段の検出
結果に応じて、回転手段によるワークの回転速度を調整
するようにしたものである。
【0012】請求項4に記載の端縁加工装置において
は、検出手段によりワークの回転中心から回転カッタま
での距離が検出され、その検出結果に応じて、回転手段
によるワークの回転速度が調整される。このため、回転
カッタの接合位置におけるワークの周速度が一定に保た
れて、均一な切削条件で面取り加工が行われる。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれかに記載の端縁加工装置において、
前記クランプ機構に対してワークを搬入するためのワー
ク搬入機構と、前記クランプ機構からワークを搬出する
ためのワーク搬出機構とを設けたものである。
【0014】請求項5に記載の端縁加工装置において
は、未加工のワークがワーク搬入機構によりクランプ機
構上に搬入されるとともに、加工済みのワークがワーク
搬出機構によりクランプ機構上から搬出される。
【0015】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の端縁加工装置において、ワーク搬入機構及びワーク
搬出機構を移動可能に吊下支持するための支持枠を備
え、その支持枠は、前記クランプ機構を跨ぐように、且
つ搬入機構及び搬出機構の移動範囲に干渉しないよう
に、2本の脚をもって立設されているものである。
【0016】請求項6に記載の端縁加工装置において
は、支持枠はクランプ機構を囲んでしまうことがないの
で、作業者がクランプ機構の周りにおいて容易にメンテ
ナンス等を行うことができる。しかも、搬入機構及び搬
出機構によるワークの搬入出に際して、支持枠が邪魔に
なることもない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図面に基づいて説明する。まず、この実施形態の端
縁加工装置の概要について説明すると、図1〜図3に示
すように、フレーム31は床面上に設置され、基台31
a及び上部支持枠31bを備えている。制御盤32はフ
レーム31の側部に装設され、その内部には端縁加工装
置全体の動作を制御するための制御装置が実装されてい
る。操作盤33はフレーム31の前部に装設され、その
前面には起動停止スイッチを含む各種の操作スイッチ及
び表示ランプが配列されている。
【0018】前記上部支持枠31bはほぼ門型形状をな
し、基台31a上に立設された一対の脚311と、両脚
311の上端間に架設された支持バー312とより構成
されている。図2に示すように、一方の脚311は基台
31aの前部左側に立設され、他方の脚311は基台3
1aの後部右側に立設されている。従って、両脚311
の上端間に架設された支持バー312は、基台31aを
斜めに横切るように延びている。この支持バー312の
中間部下面には、基台31aの前後方向に延びる取付バ
ー313が固定されている。
【0019】ワーク搬入機構34は搬入位置P1と加工
位置P2との間で移動されるように、前記取付バー31
3に吊下支持されている。そして、このワーク搬入機構
34により、搬入位置P1の搬入台35上に積層配置さ
れた多数のワーク36が1枚ずつ支持されて、加工位置
P2へ順に搬入されるようになっている。
【0020】クランプ機構37は加工位置P2に配置さ
れるように、前記フレーム31の基台31aと取付バー
313との間に装設されている。そして、ワーク搬入機
構34により加工位置P2に搬入されたワーク36が、
このクランプ機構37により上下両面からクランプされ
て、一垂直軸線の周りで回転されるようになっている。
【0021】第1切削機構38及び第2切削機構39は
加工位置P2において、前記クランプ機構37の両側に
配置されるように、フレーム31の基台31a上に対向
して装設されている。そして、前記クランプ機構37に
よりワーク36が一垂直軸線の周りで回転されながら、
この第1切削機構38によりワーク36の外周上端縁に
面取り加工が施されるとともに、第2切削機構39によ
りワーク36の外周下端縁に面取り加工が施されるよう
になっている。
【0022】ワーク搬出機構40は加工位置P2と搬出
位置P3との間で移動されるように、前記取付バー31
3に吊下支持されている。そして、このワーク搬出機構
40により、加工済みのワーク36が加工位置P2から
搬出位置P3に搬出されて、搬出台41上に積層配置さ
れるようになっている。
【0023】切粉用バケット42は前記フレーム31の
基台31aの下部に出し入れ可能に配設され、その下面
には複数のキャスタ43が取り付けられている。そし
て、第1切削機構38及び第2切削機構39により、ワ
ーク36の外周上端縁及び外周下端縁に面取り加工が施
される際に、その面取り加工に伴って発生する切粉が、
この切粉用バケット42内へ回収されるようになってい
る。
【0024】次に、前述した各機構について、それらの
構成を詳細に説明する。 (ワーク搬入機構34)図3〜図6に示すように、ワー
ク搬入機構34の移動台47は前記取付バー313にレ
ール48を介して、搬入位置P1と加工位置P2との間
でシリンダ等により移動可能に支持され、その下面には
昇降用シリンダ49が吊下支持されている。支持板50
は昇降用シリンダ49のピストンロッド49aに取り付
けられ、その両端部には上下方向へ平行に延びる一対の
第1ガイド筒51が貫設されている。
【0025】吸着板52は上面に突設した一対の第1ガ
イドピン53を前記第1ガイド筒51に挿通することに
より、支持板50の下面に上下方向へ相対移動可能に支
持され、その中間部には一対の第2ガイド筒54が貫設
されている。第1バネ55は吸着板52と支持板50と
の間に介装され、吸着板52を下方に向かって移動付勢
している。これにより、通常は吸着板52が、第1ガイ
ドピン53の頭部53aと第1ガイド筒51の上端との
係合によって規制される下方位置に配置されている。
【0026】複数の電磁石56は前記吸着板52の下面
に所定間隔おきで突設され、ワーク36を吸着支持する
ようになっている。検出板57は上面に突設した一対の
第2ガイドピン58を第2ガイド筒54に挿通すること
により、吸着板52の下面に上下方向へ相対移動可能に
支持されている。第2バネ59は検出板57と吸着板5
2との間に介装され、検出板57を下方に向かって移動
付勢している。これにより、通常は検出板57が、第2
ガイドピン58の頭部58aと第2ガイド筒54の上端
との係合によって規制される下方位置に配置されてい
る。
【0027】下降限検出用の第1リミットスイッチ60
は一方の第1ガイドピン53の頭部53aと係合可能に
対応するように、支持板50の一側面に取り付けられて
いる。ワーク吸着確認用の第2リミットスイッチ61は
一方の第2ガイドピン58の頭部58aと係合可能に対
応するように、吸着板52の他側面に取り付けられてい
る。
【0028】そして、前記移動台47が搬入位置P1に
移動配置された状態で、昇降用シリンダ49が突出動作
されると、支持板50、吸着板52及び検出板57が一
体的に下降される。この下降時に検出板57が搬入台3
5上に積層配置されている最上部のワーク36に当接す
ると、その検出板57の下降が停止され、支持板50及
び吸着板52のみがさらに下降される。
【0029】その後、各電磁石56の下端面が最上部の
ワーク36に接合すると、第2リミットスイッチ61が
第2ガイドピン58の頭部58aとの係合によりオンさ
れ、ワーク36が電磁石56を介して吸着板52の下面
に吸着される。この状態で、吸着板52の下降が停止さ
れ、支持板50のみがさらに下降される。この支持板5
0の下降途中で、第1リミットスイッチ60が、第1ガ
イドピン53の頭部53aとの係合によりオンされる。
【0030】そして、第1リミットスイッチ60のオン
により、昇降用シリンダ49が突出動作から没入動作に
切り換えられ、まず支持板50が上昇され始める。その
後、第1ガイド筒51の上端が第1ガイドピン53の頭
部53aに係合すると、第1リミットスイッチ60がオ
フされるとともに、吸着板52が引き続いて上昇され始
める。
【0031】このとき、吸着板52の下面にワーク36
が吸着されている場合には、検出板57が図4に実線で
示す上方位置に配置された状態のまま、吸着板52とと
もに上昇されて、最上部のワーク36が吸着板52に吸
着された状態で持ち上げられる。このため、第2リミッ
トスイッチ61はオン状態に保持されている。その後、
移動台47が搬入位置P1から加工位置P2に移動され
て、吸着板52に吸着支持されたワーク36が加工位置
P2のクランプ機構37上に搬入される。
【0032】一方、吸着板52の下面にワーク36が吸
着されていない場合には、吸着板52の上昇に伴って、
検出板57が図4に実線で示す上方位置から鎖線で示す
下方位置に相対移動される。これにより、第2リミット
スイッチ61がオフされて、ワーク36の非吸着状態が
検出され、移動台47の搬入位置P1から加工位置P2
への移動が中断される。
【0033】(クランプ機構37)図7〜図10に示す
ように、前記クランプ機構37における下部機構のギヤ
ケース65は加工位置P2において、フレーム31の基
台31a上に固定配置され、その上下両面には上部支持
筒66及び下部支持筒67が突設されている。回転軸6
8は上下両支持筒66,67内に各ベアリング69,7
0を介して回転可能に挿通支持され、その上端には後述
する上部クランプ体86との協働により、ワーク36を
クランプするための下部クランプ体71が取り付けられ
ている。
【0034】一対のワーク支持テーブル72は前記下部
クランプ体71の両側において、その下部クランプ体7
2の上端面よりも若干下方に位置するように、ギヤケー
ス65の上面に配設されている。そして、前記ワーク搬
入機構34により下部クランプ体71上に搬入されるワ
ーク36を、これらのワーク支持テーブル72により、
両側から補助的に支持するようになっている。
【0035】回転手段としてのワーク回転用モータ73
は前記ギヤケース65の下面に装設され、ギヤケース6
5内に配設された複数のギヤ74,75,76を介して
回転軸68を回転させるようになっている。そして、こ
の回転軸68の回転により、両クランプ体71,86間
にクランプされたワーク36が、一垂直軸線の周りで所
定速度にて回転される。
【0036】ドッグ77は前記回転軸68の下端に取り
付けられている。基準位置検出用のリミットスイッチ7
8はドッグ77と係合可能に対応するように、フレーム
31の基台31aの下面に配設されている。そして、ワ
ーク回転用モータ73が停止されるとき、このリミット
スイッチ78がドッグ77との係合によりオンされて、
下部クランプ体71が図9に示す基準位置に回動配置さ
れた状態で、回転軸68が定位置停止されるようになっ
ている。
【0037】図11に示すように、前記クランプ機構3
7における上部機構のクランプ用シリンダ79は、前記
取付バー313の中間部下面に吊下支持され、その側部
にはガイド筒80が付設されている。ホルダ81はクラ
ンプ用シリンダ79のピストンロッド79aに取付金具
82を介して取り付けられ、その取付金具82上にはガ
イド筒80に摺動可能に挿通するガイドピン83が突設
されている。支持軸84はホルダ81内に一対のベアリ
ング85を介して回転可能に支持され、その下端には下
部クランプ体71と接離可能に対応する上部クランプ体
86が取り付けられている。
【0038】そして、下部クランプ体71上にワーク3
6が搬入された状態にて、クランプ用シリンダ79が突
出動作されると、上部クランプ体86が下降されて、両
クランプ体71,86間でワーク36がクランプされ
る。この状態で、ワーク回転用モータ73の回転により
ワーク36が回転されながら、両切削機構38,39に
より、ワーク36の外周の上下両端縁に面取り加工が施
される。なお、このワーク36の加工時には、下部クラ
ンプ体71の回転に伴って、上部クランプ体86が一体
的に追従回転される。
【0039】複数のエア噴出口87は前記上部クランプ
体86の下面両側に開口するように形成され、ホルダ8
1の側部のエア供給口88から、支持軸84及び上部ク
ランプ体86内のエア供給路89を通して、これらのエ
ア噴出口87にエアが供給される。そして、両クランプ
体71,86間にクランプされたワーク36に面取り加
工が施される際に、エア噴出口87からワーク36の上
面にエアが噴出されて、加工時に発生する切粉がワーク
36上から吹き飛ばされるようになっている。
【0040】(第1切削機構38)図12〜図17に示
すように、前記第1切削機構38におけるレール93は
フレーム31の基台31a上に、ワーク36の搬入出方
向と直交する方向へ延長配置されている。移動台94は
レール93上に移動可能に支持され、その上面には一対
のガイドロッド95が突設されている。付勢手段を構成
する第1シリンダとしての移動用シリンダ96は、フレ
ーム31の基台31a上にブラケット97を介して装設
され、そのピストンロッド96aが移動台94に連結さ
れている。
【0041】そして、この移動用シリンダ96の突出ま
たは没入動作により、移動台94がクランプ機構37上
のワーク36に対して、接近または離間する方向に移動
される。また、この移動台94がワーク36に向かって
接近移動された状態で、後述する回転カッタ111がワ
ーク36の外周に対して、そのワーク36の回転中心を
通る第1の方向D1(図16参照)へ所定の力で押圧付
勢されるようになっている。
【0042】ラック98は前記移動台94に、その移動
方向に沿って延びるように突設されている。検出手段と
してのエンコーダ99はブラケット97に装着され、そ
の検出軸にはラック98に噛合するピニオン100が取
り付けられている。そして、ワーク36の面取り加工中
に移動台94が移動されるとき、ラック98を介してピ
ニオン100が回動されるようになっている。
【0043】これにより、ワーク36の回転中心から回
転カッタ111までの距離に関する検出信号が、エンコ
ーダ99より出力されて、前記ワーク回転用モータ73
によるワーク36の回転速度が調整される。すなわち、
例えばワーク36のコーナ部等の加工に際して、移動台
94がワーク36の回転中心から離間移動されたときに
は、エンコーダ99からの検出信号に基づいて、ワーク
回転用モータ73の回転速度が低下される。このように
して、回転カッタ111の接合位置におけるワーク36
の周速度が一定に保たれる。
【0044】昇降台101は前記移動台94のガイドロ
ッド95に昇降可能に支持されている。昇降用シリンダ
102は移動台94上に配設され、そのピストンロッド
102aが昇降台101に連結されている。そして、こ
の昇降用シリンダ102の突出または没入動作により、
昇降台101が昇降されるようになっている。
【0045】揺動軸103は前記昇降台101に一対の
ベアリング104を介して回動可能に支持され、その上
端にはピニオン105が取り付けられている。揺動アー
ム106は基端にて複数のネジ107により揺動軸10
2上のピニオン105に固定され、その上面にはギヤケ
ース108が取り付けられている。カッタ軸109は揺
動アーム106の先端に複数のベアリング110を介し
て回転可能に支持されている。上端縁用回転カッタ11
1はカッタ軸109の中間部に嵌合固定され、その外周
には複数のチップ111aが所定間隔おきで配設されて
いる。
【0046】接触ローラ112は前記カッタ軸109の
下端に複数のベアリング113を介して相対回転可能に
支持されている。そして、移動用シリンダ96の突出動
作により、移動台94がクランプ機構37上のワーク3
6に接近移動されたとき、この接触ローラ112がワー
ク36の外周面に接触して、回転カッタ111がワーク
36の外周縁の所定位置に対向配置される。
【0047】接触筒114は前記回転カッタ111を取
り巻くように、揺動アーム106の先端下面に取り付け
られている。そして、前記接触ローラ112がワーク3
6の外周面に接触した状態で、昇降用シリンダ102の
没入動作によって昇降台101が下降されたとき、この
接触筒114の下端がワーク36の上面に接触して、回
転カッタ111がワーク36の外周上端縁の所定位置に
対向配置される。
【0048】一対のバランス用シリンダ115は前記昇
降台101と移動台94との両側部間に配設されてい
る。そして、昇降用シリンダ102の没入動作により、
昇降台101が下降されて、回転カッタ111がワーク
36の外周上端縁に対向配置されるとき、これらのバラ
ンス用シリンダ115により、昇降台101及びその上
部に装設された各部材の重量が支持されて、重量バラン
スが取られるようになっている。
【0049】カッタ回転用モータ116は前記ギヤケー
ス108の上面に装設され、ギヤケース108内に配設
された複数のギヤ117,118,119,120を介
してカッタ軸109を回転させるようになっている。そ
して、このカッタ軸109の回転により、回転カッタ1
11が一体回転されて、ワーク36の外周上端縁に面取
り加工が施される。
【0050】付勢手段を構成する第2シリンダとしての
揺動用シリンダ121は前記昇降台101に配設され、
そのピストンロッド121aには揺動軸103上のピニ
オン105に噛合するラック122が固定されている。
そして、この揺動用シリンダ121の出没動作により、
ラック122及びピニオン105を介して揺動アーム1
06が揺動され、ワーク36の外周縁に対する回転カッ
タ111の対応位置が、移動台94の移動方向と交差す
る方向に変更される。また、図16に示すように、この
揺動用シリンダ121の突出動作状態において、回転カ
ッタ111がワーク36の外周に対して、前記第1の方
向D1と交差する第2の方向D2へ所定の力で押圧付勢
されるようになっている。なお、シリンダ121による
回転カッタ111の押圧方向D2は、ワーク36との接
触位置においてそのワーク36の回転方向と逆方向であ
る。
【0051】装置の動作時において、揺動用シリンダ1
21は所定の力で突出動作されており、図17に示すよ
うに、ピストンロッド121aに固定されたラック12
2の先端は、昇降台101に取り付けられた位置決めネ
ジ124に当接している。この状態では、図16に実線
で示すように、回転カッタ111の回転中心は、ワーク
36の回転中心と揺動軸103の回転中心とを通る線上
に配置されるようになっている。そして、通常は、この
状態で回転カッタ111が前記移動用シリンダ96によ
りワーク36の外周に対して、前記第1の方向D1へ押
し付けられている。この状態で、回転カッタ111に対
し、揺動用シリンダ121による押圧力よりも大きい力
が、前記第2の方向D2とは逆方向から作用すると、シ
リンダ121が没入動作されて、回転カッタ111が図
16の実線で示す位置から2点鎖線で示す方向へ逃げる
ようになっている。
【0052】位置検出センサ123は前記揺動用シリン
ダ121の外面に取り付けられている。このセンサ12
3は、シリンダ121のピストン121bの位置を検出
するためのものである。そして、回転カッタ111が図
16の実線で示す位置から2点鎖線で示す方向へ揺動し
たとき、言い換えればシリンダ121が図17に示す状
態から没入動作されたとき、センサ123によりピスト
ン121bの位置変化が検出されて、前記移動用シリン
ダ96による回転カッタ111の第1の方向D1への押
圧が解除されるようになっている。すなわち、回転カッ
タ111は、移動用シリンダ96により常に第1の方向
D1へ押圧されているが、ワーク36との接触角によっ
ては、第1の方向D1とは逆方向へ十分に押し戻されな
いことがある。しかし、本実施形態のように、回転カッ
タ111の第2の方向D2に沿った揺動に伴い、移動用
シリンダ96による押圧を解除すれば、回転カッタ11
1は第1の方向D1とは逆方向へスムーズに逃げること
ができる。
【0053】このように、通常は前記移動用シリンダ9
6及び揺動用シリンダ121により、回転カッタ111
がワーク36の外周縁に向かって、第1の方向D1及び
第2の方向D2に押し付けられた状態で、ワーク36の
外周上端縁に面取り加工が施される。そして、この面取
り加工中に、回転カッタ111に対する負荷が変動した
場合には、移動台94が第1の方向D1に沿って移動さ
れ、または揺動アーム106が第2の方向D2に沿って
揺動されて、回転カッタ111がワーク36の外周縁に
スムーズに追従接合される。
【0054】(第2切削機構39)図18〜図21に示
すように、第2切削機構39は前述した第1切削機構3
8とほぼ同様に構成されている。このため、第2切削機
構39において、第1切削機構38と近似する部分につ
いては、同一の符号を付けて詳細な説明を省略し、異な
る部分のみについて説明を補足する。
【0055】すなわち、この第2切削機構39の移動台
94は、クランプ機構37を挟んで第1切削機構38の
移動台94と反対側に位置するように、レール93を介
してフレーム31の基台31a上に移動可能に支持され
ている。そして、この第2切削機構39の移動台94も
同様にして、付勢手段を構成する第1シリンダとしての
移動用シリンダ96の出没動作により、クランプ機構3
7上のワーク36に対して接離移動されるようになって
いる。
【0056】また、第2切削機構39の昇降台101は
前記移動台94上に一対のガイドロッド95を介して昇
降可能に支持され、昇降用シリンダ102の出没動作に
より昇降されるようになっている。揺動アーム106は
揺動軸103を介して昇降台101上に揺動可能に支持
され、付勢手段を構成する第2シリンダとしての揺動用
シリンダ121により、ラック122及びピニオン10
5を介して揺動されるようになっている。
【0057】カッタ軸109は前記揺動アーム106の
先端に回転可能に支持され、カッタ回転用モータ116
により、複数のギヤ117,118,119、伝達軸1
26、及びギヤ127,128,120を介して回転さ
れるようになっている。下端縁用回転カッタ129はカ
ッタ軸109の中間部に嵌合固定され、その外周には複
数のチップ129aが所定間隔おきで配設されている。
【0058】接触ローラ112は前記カッタ軸109の
上端に相対回転可能に支持されている。そして、移動用
シリンダ96の突出動作により、移動台94がクランプ
機構37上のワーク36に接近移動されたとき、この接
触ローラ112がワーク36の外周面に接触して、回転
カッタ129がワーク36の外周縁の所定位置に対向配
置される。
【0059】接触筒114は前記回転カッタ129を取
り巻くように、揺動アーム106の先端上面に取り付け
られている。そして、前記接触ローラ112がワーク3
6の外周面に接触した状態で、昇降用シリンダ102の
突出動作によって昇降台101が上昇されたとき、この
接触筒114の上端がワーク36の下面に接触して、回
転カッタ129がワーク36の外周下端縁の所定位置に
対向配置される。
【0060】一対のバネ130は前記昇降台101と移
動台94との間において、両ガイドロッド95に嵌挿さ
れている。そして、これらのバネ130により、昇降台
101及びその上部に装設された各部材の重量が分担支
持されて、昇降用シリンダ102の突出動作時の荷重が
軽減されるようになっている。
【0061】そして、この第2切削機構39において
も、前述した第1切削機構38と同様に、ワーク36の
回転中心から回転カッタ129までの距離に関する検出
信号が、エンコーダより出力されて、前記ワーク回転用
モータ73によるワーク36の回転速度が調整されるよ
うになっている。さらに、この第2切削機構39におい
ても、前述した第1切削機構38と同様に、通常は前記
移動用シリンダ96及び揺動用シリンダ121により、
回転カッタ129がワーク36の外周縁に向かって、第
1の方向D1及び第2の方向D2に押し付けられた状態
で、ワーク36の外周下端縁に面取り加工が施される。
そして、この面取り加工中に回転カッタ129に対する
負荷が変動した場合には、移動台94が第1の方向D1
に沿って移動され、または揺動アーム106が第2の方
向D2に沿って揺動されて、回転カッタ129がワーク
36の外周縁にスムーズに追従接合される。
【0062】(ワーク搬出機構40)図3に示すよう
に、ワーク搬出機構40は前述したワーク搬入機構34
とほぼ同様に構成されている。そして、複数の電磁石5
6を設けた吸着板52により、加工済みのワーク36が
吸着支持されて、加工位置P2から搬出位置P3に搬出
され、搬出台41上に積層配置されるようになってい
る。
【0063】次に、前記のように構成された端縁加工装
置の動作を説明する。さて、この端縁加工装置において
は、搬入位置P1の搬入台35上に積層配置された多数
のワーク36が、ワーク搬入機構34により1枚ずつ吸
着支持されて加工位置P2に搬入され、クランプ機構3
7の下部クランプ体71上に配置される。この状態で、
ワーク36がクランプ機構37の上部クランプ体86と
下部クランプ体71との間でクランプされ、ワーク回転
用モータ73により一垂直軸線の周りで回転される。
【0064】そして、このクランプ機構37上のワーク
36の外周縁に対して、第1切削機構38の回転カッタ
111及び第2切削機構39の回転カッタ129が両側
から接合されて、それらの移動用シリンダ96及び揺動
用シリンダ121により、所定の押圧力で押し付けられ
る。これにより、ワーク36の外周形状の変化に追従し
て、ワーク36に対する両切削機構38,39の回転カ
ッタ111,129の接合位置が変移され、ワーク36
の外周上端縁及び外周下端縁に面取り加工が施される。
【0065】このように、ワーク36に対する面取り加
工が終了すると、両切削機構38,39の回転カッタ1
11,129がワーク36の外周縁から離間されるとと
もに、クランプ機構37によるワーク36のクランプが
開放される。その後、ワーク搬出機構40により、加工
済みのワーク36が吸着支持されて、加工位置P2から
搬出位置P3に搬出され、搬出台41上に積層配置され
る。
【0066】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 (a) この実施形態の端縁加工装置においては、ワー
ク36がクランプ機構37によりクランプされた状態
で、ワーク回転用モータ73により一垂直軸線の周りで
回転されるようになっている。そして、このワーク36
の外周縁に切削機構38,39の回転カッタ111,1
29が押圧接合されて、面取り加工が施されるようにな
っている。このため、ワーク36が小型であったり、ワ
ーク36の外周形状が複雑に変化している場合でも、ワ
ーク36に対する回転カッタ111,129の接合位置
がスムーズに変移されて、そのワーク36の外周縁に対
して、熟練を要することなく容易かつ短時間に面取り加
工を施すことができる。
【0067】(b) この実施形態の端縁加工装置にお
いては、ワーク36の外周縁に接合された回転カッタ1
11,129に対して、第1シリンダとしての移動用シ
リンダ96により、ワーク36の回転中心を通る第1の
方向D1に押圧力が付与されるようになっている。これ
とともに、回転カッタ111,129に対して、第2シ
リンダとしての揺動用シリンダ121により、第1の方
向D1と交差する第2の方向D2に押圧力が付与される
ようになっている。このため、ワーク36の外周形状が
どのような形状であっても、ワーク36の回転に伴い、
回転カッタ111,129がワーク36の外周縁に対し
て、第1の方向D1及び第2の方向D2へ自由に接離移
動されながら、回転カッタ111,129の接合位置が
変移される。従って、ワーク36の外周縁に沿って面取
り加工を容易かつ連続的に行うことができる。
【0068】(c) この実施形態の端縁加工装置にお
いては、ワーク36が一垂直軸線の周りで回転されなが
ら、第1切削機構38によりワーク36の外周上端縁に
面取り加工が施されると同時に、第2切削機構39によ
りワーク36の外周下端縁に面取り加工が施されるよう
になっている。このため、ワーク36の外周上端縁及び
外周下端縁に対して、面取り加工を同時に能率よく行う
ことができる。なお、第1及び第2切削機構38,39
をそれぞれ単独で動作させるようにしてもよい。
【0069】(d) この実施形態の端縁加工装置にお
いては、検出手段としてのエンコーダ99により、ワー
ク36の回転中心から回転カッタ111,129までの
距離が検出され、その検出結果に応じて、ワーク回転用
モータ73によるワーク36の回転速度が調整されるよ
うになっている。このため、ワーク36の外周形状が大
きく変化している場合でも、回転カッタ111,129
の接合位置におけるワーク36の周速度が一定に保たれ
て、均一な切削条件で面取り加工を行うことができる。
なお、第1及び第2切削機構38,39の両方で切削を
同時に行う場合には、ワーク36の回転中心から回転カ
ッタ111,129までの距離が大きい方の検出結果に
基づきモータ73の回転速度を調整すれば、回転カッタ
111,129の接合位置におけるワーク36の周速度
を所定値内に収めることができ、良好な切削を行うこと
ができる。
【0070】(e) この実施形態の端縁加工装置にお
いては、未加工のワーク36がワーク搬入機構34によ
りクランプ機構37上に搬入されるとともに、加工済み
のワーク36がワーク搬出機構40によりクランプ機構
37上から搬出されるようになっている。このため、ワ
ーク36の搬入及び搬出を自動的に行うことができて、
ワーク36の搬入出を含めた全体の加工時間を一層短縮
することができる。
【0071】(f) この実施形態の端縁加工装置にお
いては、回転カッタ111,129が昇降用シリンダ1
02により、ワーク36の外周縁に対して上下方向から
所定の力で押圧付勢されている。このため、ワーク36
の上面及び下面が上下方向に変位していても、ワーク3
6の回転に伴い、回転カッタ111,129がワーク3
6の外周縁に対して確実に追従され、面取り加工をより
正確に行うことができる。
【0072】(g) この実施形態の端縁加工装置にお
いては、回転カッタ111,129が揺動用シリンダ1
21による押圧方向である第2の方向D2とは逆方向に
揺動されるのに伴い、移動用シリンダ96による第1の
方向D1への押圧が解除される。このため、回転カッタ
111,129は第1の方向D1とは逆方向へスムーズ
に逃げることができ、どのような形状のワーク36の加
工に際しても、回転カッタ111,129がワーク36
の外周縁に対して確実に追従移動される。
【0073】(h) この実施形態の端縁加工装置にお
いては、ワーク搬入機構34、ワーク搬出機構40及び
クランプ機構37の上部機構を吊下支持するための上部
支持枠31bが、基台31a上に斜めに設置されてい
る。具体的には、上部支持枠31bは、加工位置P2
(クランプ機構37と対応する位置)を跨ぐように、且
つワーク36の搬入出方向(ワーク搬入及び搬出機構3
4,40の移動方向)に対して斜めとなるように、基台
31a上に2本の脚311をもって立設されている。す
なわち、例えば上部支持枠が基台31a上に4本の脚を
もって支持されている場合には、加工位置P2が支持枠
で囲まれてしまう。この場合には、作業者が加工位置P
2においてメンテナンス等を行うことが困難となる。こ
れに対して、本実施形態の上部支持枠31bは加工位置
P2を囲んでしまうことがないので、作業者が加工位置
P2において容易にメンテナンス等を行うことができ
る。加えて、支持枠31bの構成が簡単になる。しか
も、2本の脚311をもって立設された上部支持枠31
bは、ワーク36の搬入出方向に対して斜めなので、ワ
ーク搬入機構34及びワーク搬出機構40と干渉するこ
とがない、このため、搬入機構34及び搬出機構40に
よるワーク36の搬入出に際して、上部支持枠31bの
脚311が邪魔になることもない。
【0074】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1) ワーク搬入機構34、クランプ機構37、第1
切削機構38、第2切削機構39、ワーク搬出機構40
の構成を適宜に変更すること。
【0075】(2) 第1切削機構38と第2切削機構
39とのいずれか一方を省略すること。 (3) ワーク搬入機構34及びワーク搬出機構40を
省略すること。
【0076】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて以下に述べる。 (1) 請求項2において、前記付勢手段はさらに、回
転カッタに対してワークの上面または下面に向かう第3
方向への押圧力を付与する第3シリンダ(102)を含
む端縁加工装置。このようにすれば、ワーク36の上面
及び下面が上下方向に変位していても、ワーク36の回
転に伴い、回転カッタ111,129がワーク36の外
周縁に対して確実に追従される。
【0077】(2) 請求項2において、回転カッタが
第2シリンダによる第2の方向への押圧力に抗して変位
したときに、第1シリンダによる第1方向への押圧を解
除するようにした端縁加工装置。このようにすれば、ど
のような形状のワーク36の加工に際しても、回転カッ
タ111,129がワーク36の外周縁に対して確実に
追従移動される。
【0078】(3) 請求項3において、第1切削機構
及び第2切削機構はワークの回転中心を挟んで互いに対
向する位置に配置されている。 (4) 請求項6において、前記支持枠は、搬入機構及
び搬出機構の移動方向に対して斜めに配置されている。
【0079】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、ワークが小型であったり、ワークの外周形
状が複雑に変化している場合でも、ワークに対する回転
カッタの接合位置がスムーズに変移されて、そのワーク
の外周縁に対して、熟練を要することなく容易かつ短時
間に面取り加工を施すことができる。
【0080】請求項2に記載の発明によれば、ワークの
外周形状がどのような形状でも、ワークの回転に伴い、
回転カッタがワークの外周縁に対して、第1及び第2の
異なった二方向へ自由に接離移動されながら、回転カッ
タの接合位置が変移されて、ワークの外周縁に沿って面
取り加工を容易かつ連続的に行うことができる。
【0081】請求項3に記載の発明によれば、第1切削
機構及び第2切削機構により、ワークの外周上端縁及び
外周下端縁に対して、面取り加工を同時に能率よく行う
ことができる。
【0082】請求項4に記載の発明によれば、回転カッ
タの接合位置におけるワークの周速度が一定に保たれ
て、均一な切削条件で面取り加工を行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、未加工のワークの搬入
及び加工済みのワークの搬出を自動的に行うことができ
て、ワークの搬入出を含めた全体の加工時間を一層短縮
することができる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、作業者が
クランプ機構の周りにおいて容易にメンテナンス等を行
うことができる。しかも、搬入機構及び搬出機構による
ワークの搬入出に際して、支持枠が邪魔になることもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の端縁加工装置の一実施形態を示す
正面図。
【図2】 その端縁加工装置の平面図。
【図3】 同じく端縁加工装置の側面図。
【図4】 ワーク搬入機構を拡大して示す要部破断背面
図。
【図5】 そのワーク搬入機構の部分横断面図。
【図6】 同じくワーク搬入機構の部分側面図。
【図7】 クランプ機構の下部機構を拡大して示す要部
断面図。
【図8】 図7の8−8線における断面図。
【図9】 図7のクランプ機構の部分拡大平面図。
【図10】 図7の部分拡大底面図。
【図11】 クランプ機構の上部機構を示す要部断面
図。
【図12】 第1切削機構を拡大して示す要部正面図。
【図13】 その第1切削機構の部分平面図。
【図14】 図12の14−14線における部分拡大断
面図。
【図15】 図14の15−15線における部分断面
図。
【図16】 図15の第1切削機構の要部平面図。
【図17】 図15の17−17線における部分拡大断
面図。
【図18】 第2切削機構を拡大して示す要部側断面
図。
【図19】 図18の19−19線における部分断面
図。
【図20】 図18の第2切削機構の部分平面図。
【図21】 図19の21−21線における断面図。
【符号の説明】
31…フレーム、31a…基台、31b…上部支持枠、
311…脚、34…ワーク搬入機構、36…ワーク、3
7…クランプ機構、38…第1切削機構、39…第2切
削機構、40…ワーク搬出機構、47…移動台、49…
昇降用シリンダ、52…吸着板、56…電磁石、68…
回転軸、71…下部クランプ体、73…回転手段として
のワーク回転用モータ、79…クランプ用シリンダ、8
1…ホルダ、84…支持軸、86…上部クランプ体、9
4…移動台、96…付勢手段を構成する第1シリンダと
しての移動用シリンダ、99…検出手段としてのエンコ
ーダ、101…昇降台、102…昇降用シリンダ、10
3…揺動軸、106…揺動アーム、109…カッタ軸、
111…上端縁用回転カッタ、116…カッタ回転用モ
ータ、121…付勢手段を構成する第2シリンダとして
の揺動用シリンダ、129…下端縁用回転カッタ、P1
…搬入位置、P2…加工位置、P3…搬出位置、D1…
第1の方向、D2…第2の方向。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを上下両面よりクランプするクラ
    ンプ機構と、ワークの外周縁に接合可能な回転カッタを
    有する切削機構とを備え、 前記クランプ機構にはワークを一垂直軸線の周りで回転
    させる回転手段を設け、切削機構には回転カッタをワー
    クの外周縁に向かって押圧付勢する付勢手段を設けた端
    縁加工装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は、回転カッタに対してワ
    ークの回転中心を通る第1の方向への押圧力を付与する
    第1シリンダと、回転カッタに対して第1の方向と交差
    する第2の方向への押圧力を付与する第2シリンダとを
    含む請求項1に記載の端縁加工装置。
  3. 【請求項3】 前記切削機構は、ワークの外周上端縁に
    面取り加工を施す第1切削機構と、ワークの外周下端縁
    に面取り加工を施す第2切削機構とから構成した請求項
    1または請求項2に記載の端縁加工装置。
  4. 【請求項4】 前記切削機構にはワークの回転中心から
    回転カッタまでの距離を検出する検出手段を設け、この
    検出手段の検出結果に応じて、回転手段によるワークの
    回転速度を調整するようにした請求項1〜請求項3のい
    ずれかに記載の端縁加工装置。
  5. 【請求項5】 前記クランプ機構に対してワークを搬入
    するためのワーク搬入機構と、前記クランプ機構からワ
    ークを搬出するためのワーク搬出機構とを設けた請求項
    1〜請求項4のいずれかに記載の端縁加工装置。
  6. 【請求項6】 ワーク搬入機構及びワーク搬出機構を移
    動可能に吊下支持するための支持枠を備え、その支持枠
    は、前記クランプ機構を跨ぐように、且つ搬入機構及び
    搬出機構の移動範囲に干渉しないように、2本の脚をも
    って立設されている請求項5に記載の端縁加工装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276111A (ja) * 2001-03-26 2007-10-25 Hillman Group Inc キー切削装置
CN102233451A (zh) * 2010-04-27 2011-11-09 辽阳钢管有限公司 铣缝机
KR101536166B1 (ko) * 2015-01-15 2015-07-13 (주)에이패스 원통형 바디의 외측홀 자동 면취장치, 및 스냅핀의 스토퍼 삽입홀 자동 면취장치

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KR101536166B1 (ko) * 2015-01-15 2015-07-13 (주)에이패스 원통형 바디의 외측홀 자동 면취장치, 및 스냅핀의 스토퍼 삽입홀 자동 면취장치

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