JPH10179533A - 四肢誘導電極用パッド - Google Patents
四肢誘導電極用パッドInfo
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- JPH10179533A JPH10179533A JP8345362A JP34536296A JPH10179533A JP H10179533 A JPH10179533 A JP H10179533A JP 8345362 A JP8345362 A JP 8345362A JP 34536296 A JP34536296 A JP 34536296A JP H10179533 A JPH10179533 A JP H10179533A
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Abstract
着用治具の金属電極板に取付け、繰り返し使用すること
が可能な四肢誘導電極用パッドを提供する。 【解決手段】 略中央部に開口部Aを有する矩形状の非
粘着シート1の片面に、導電性および粘着性を有する含
水ゲル層2を形成して、含水ゲル層2を開口部Aから露
出させる。さらに非粘着シート1における開口部Aと両
端部との間には少なくとも一か所以上の切れ目Bが形成
されている。非粘着シート1がプラスチックフィルムと
親水性不織布との積層体であることが好ましく、開口部
の面積が少なくとも2cm2 であることが好ましい。
Description
ドに関し、詳しくは心電図の測定にて用いるクリップ式
の四肢部挟着用治具の金属電極板に取り付け、繰り返し
使用することが可能な四肢誘導電極用パッドに関するも
のである。
記録装置に接続されたクリップ式の四肢部挟着用治具
(図5参照)を用い、挟着部の金属電極板に略同一サイ
ズの含水ゲルパッドを取り付けて生体からの電気信号を
取り出している。含水ゲルパッドは導電性に優れると共
に、柔軟性が良好であるので皮膚面に確実に密着し安定
な電気信号の伝達を行うことができるものである。
構造のものが提案されており、例えば内部凝集力を高め
るためにパッド内に不織布やネットを介在させたもの
や、特公平3−27609号公報に記載されているよう
に電極板への接着性を向上させるために粘着シートを積
層して補強したものなどがある。
含水ゲルパッドは電極板に取り付けて繰り返し使用して
いるうちに、パッド端部(切断面)が破損したり、ゲル
パッドが電極板から剥がれて含水ゲルが皮膚面に残留す
るといった問題を生じることがある。また、粘着シート
を積層したものは電極板への接着力が向上する反面、電
極板からの剥離時に剥離しにくく、また、その際に含水
ゲルパッドが破損するといった問題を生じることがあ
る。
記従来の含水ゲルパッド、特に四肢誘導電極用パッドの
問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、電極板への
接着は含水ゲル自体の粘着性を利用することによって、
電極板への取り付けおよび剥離を簡便にし、さらに補強
用の非粘着シートに切れ目を入れることによって電極板
への密着固定を良好にできることを見い出し、本発明を
完成するに至った。
矩形状の非粘着シートの片面に、導電性および粘着性を
有する含水ゲル層を形成して含水ゲル層を開口部から露
出させると共に、非粘着シートにおける開口部と両端部
との間には少なくとも一ヶ所以上の切れ目が形成されて
いることを特徴とする四肢誘導電極用パッドを提供する
ものである。
非粘着シートと含水ゲル層を基本構造とするものであ
る。含水ゲル層は生体面に粘着力によって密着し、生体
からの電気信号を電極板に伝達でき、適度な保型性と内
部凝集力を有するようにゲル化したもので、0.1〜3
mm厚、好ましくは0.5〜2mm厚程度のものが用い
られる。
ン酸ナトリウム、ポリアクリル酸またはその塩、ポリア
クリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、カルボキシメチルセルロースまたはその塩など
を主成分とする含水ゲルや、親水性ポリウレタンなどか
らなる含水ゲルを使用することができる。
て架橋処理を施すこともできる。さらに、導電性を長時
間にわたって維持させたり、良好な導電性を発揮させた
りするために、グリセリンの如き多価アルコール類や、
塩化ナトリウムや塩化カリウム、塩化リチウムの如き電
解質を含有させることもできる。さらに、内部凝集力を
高めたり保型性を高めるために、含水ゲル層の内部に薄
手のポリエステルやポリプロピレン、レーヨン、パルプ
などからなる不織布や各種ネットを介在させることもで
きる。
性、導電性、保型性などを考慮すると、ポリアクリル酸
またはその塩に、グリセリン、水、電解質を配合し、適
当な架橋手段を施して得られる含水ゲルを用いることが
好ましい。また、含水率は導電性の点から通常、5〜5
0重量%、好ましくは10〜30重量%程度に設定する
ことがよく、粘着性や保型性の点からは多価アルコール
類を5〜70重量%、好ましくは20〜50重量%程度
の範囲に調整する。
状であり、生体面に接触するための含水ゲル層表面を露
出させるために、シートの略中央部に開口部を有するも
のである。
しくは3〜10cm2 程度とすることがよく、面積が2
cm2 に満たない場合には露出する含水ゲル層の面積が
少ないので生体面に充分に密着せず、安定な電気信号の
伝達を期待できないことがある。また、開口部の大きさ
は露出する含水ゲル層が取り付ける電極板からはみ出さ
ないようにできるだけ大きくすることが好ましい。な
お、開口部の形状は矩形状(方形状)であっても円形
状、楕円形状であってもよく、特に限定されるものでは
ない。
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリ塩化ビニルなどの各種プラスチックフィル
ム、これらのプラスチックやレーヨン、パルプなどから
なる布帛、これらプラスチックフィルムと布帛との積層
シートなどを用いることができ、前記含水ゲル層との投
錨性や耐久性の点からはプラスチックフィルムと布帛と
の積層シートを用いることが好ましい。特に、10〜5
0μm厚のプラスチックフィルムと坪量10〜50g/
m2 の不織布との積層シートを用いることが好ましい。
この場合、不織布材料としてはレーヨンやパルプなどの
親水性の素材を用いることが好ましい。
は図1に示すように、開口部と両端部との間には少なく
とも一ヶ所以上、好ましくは両端部に各々二ヶ所ずつ形
成することに特徴を有するものである。切れ目の形成位
置は本発明のパッドを電極板に取り付ける際に、電極板
の屈曲部に相当する位置とし、切れ目形成部分で本発明
のパッドを折り曲げて電極板に含水ゲル層全面を密着さ
せる。本発明ではこのように切れ目を形成しているの
で、電極板からのパッドの浮きを抑えることができ、優
れた密着性を発揮することができ、安定した電気伝達を
達成できるのである。
縁まで設けずに、端縁から2〜10mm、好ましくは3
〜7mm程度内側に設ける。このようにすることによっ
て、シートの強度を維持したままで上記切れ目形成の効
果を発揮することができるのである。
上記構成からなるものであるが、含水ゲル層の表面を保
護する目的で、パッドの両面に露出する含水ゲル層表面
を公知のセパレータで被覆保護することが好ましい。
製造方法の一例を簡単に示す。
を、ロールコータやリバースコータ、ドクターブレー
ド、バーコータなどを用いてセパレータ上に塗工し、加
熱や紫外線照射、電子線照射などの手段によって架橋、
ゲル化を行い、含水ゲル層を得る。
面)に、予め定ピッチで開口部を形成した非粘着シート
を貼り付け、さらに、含水ゲル層と非粘着シートとを貫
通する切れ目を形成し、切れ目に形成と同時もしくは形
成後に製品形状に打ち抜き、本発明の四肢誘導電極用パ
ッドを得ることができる。
パッドは、粘着シートを用いず電極板への接着に含水ゲ
ル自体の粘着性を利用しているので、電極板への取り付
けおよび剥離を簡便にできると共に、非粘着シートに切
れ目を入れることで電極板への密着固定を良好にできる
という効果を発揮するものである。
取り出すことができ、繰り返し使用に対しても充分に耐
久性を有するものである。
明する。
実施例を示す平面図であり、図2は該平面図のI−I’
線での断面図である。
ドの他の実施例を示す平面図であり、図4は図3に示す
パッドを四肢誘導電極の電極板に固定した状態を示す断
面図である。
リセリン40重量部、水40重量部、塩化ナトリウム
0.5重量部からなる組成物にエポキシ系架橋剤を配合
した含水ゲル層形成用溶液を、ナイフコータにてポリエ
ステル不織布基材3の両面に各面1mm厚となるように
塗工して含水ゲル層2を形成した。
25mm角の方形の開口部Aを有する15μm厚ポリエ
チレンフィルム/20g/m2 レーヨン不織布積層体か
らなる非粘着シート1の不織布側を貼り合わせて、その
両側をポリエステルフィルムからなるセパレータで被覆
した。
示すような切れ目Bを入れて、中央部に開口部Aが位置
する3.5cm×5.5cmの大きさの四肢誘導電極用
パッドを作製した。
切れ目B部分でパッドを折り曲げて図4に示すように四
肢誘導電極の電極板4に固定したところ、パッドの端部
は電極板4の端部にひっかかるようにして固定されるの
で、パッドの端部からのメクレがなく、パッドの含水ゲ
ル層2は確実に電極板4に密着した。さらに、生体面と
接触する部分(開口部Aから露出している含水ゲル層2
部分)以外は、非粘着性シート1によって保護されてお
り、繰り返し使用してもパッド自体の破損を防ぐことが
できた。
示す平面図である。
の断面図である。
を示す平面図である。
固定した状態を示す断面図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 略中央部に開口部を有する矩形状の非粘
着シートの片面に、導電性および粘着性を有する含水ゲ
ル層を形成して含水ゲル層を開口部から露出させると共
に、非粘着シートにおける開口部と両端部との間には少
なくとも一ヶ所以上の切れ目が形成されていることを特
徴とする四肢誘導電極用パッド。 - 【請求項2】 開口部の面積が少なくとも2cm2 であ
る請求項1記載の四肢誘導電極用パッド。 - 【請求項3】 非粘着シートがプラスチックフィルムと
親水性不織布との積層体である請求項1記載の四肢誘導
電極用パッド。 - 【請求項4】 切れ目が非粘着シートの両端部に各々二
ヶ所ずつ形成されている請求項1記載の四肢誘導電極用
パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34536296A JP3547922B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 四肢誘導電極用パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34536296A JP3547922B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 四肢誘導電極用パッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10179533A true JPH10179533A (ja) | 1998-07-07 |
JP3547922B2 JP3547922B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=18376093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34536296A Expired - Fee Related JP3547922B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 四肢誘導電極用パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3547922B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016523129A (ja) * | 2013-06-07 | 2016-08-08 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | Ecgデバイスに関する医療電極及び肢クランプ |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP34536296A patent/JP3547922B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016523129A (ja) * | 2013-06-07 | 2016-08-08 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | Ecgデバイスに関する医療電極及び肢クランプ |
US10182731B2 (en) | 2013-06-07 | 2019-01-22 | Koninklijke Philips N.V. | Medical electrode and limb clamp for an ECG device |
US10779742B2 (en) | 2013-06-07 | 2020-09-22 | Koninklijke Philips N.V. | Medical electrode and limb clamp for an ECG device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3547922B2 (ja) | 2004-07-28 |
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