JPH10178914A - 高設栽培設備 - Google Patents

高設栽培設備

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JPH10178914A
JPH10178914A JP35726496A JP35726496A JPH10178914A JP H10178914 A JPH10178914 A JP H10178914A JP 35726496 A JP35726496 A JP 35726496A JP 35726496 A JP35726496 A JP 35726496A JP H10178914 A JPH10178914 A JP H10178914A
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JP
Japan
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net
sheet
cultivation
corrugated plate
corrugated
Prior art date
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Pending
Application number
JP35726496A
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English (en)
Inventor
Kentaro Mori
堅太郎 森
Takashi Ando
貴史 安東
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NISSHO IWAI PLAST HANBAI KK
Original Assignee
NISSHO IWAI PLAST HANBAI KK
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Filing date
Publication date
Application filed by NISSHO IWAI PLAST HANBAI KK filed Critical NISSHO IWAI PLAST HANBAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の課題は初期の設備投資及び維持管理費
が安価となり、又病害の広がり及び被害を低く抑え、し
かも根の育成に必要な水分を与えると共に過湿を防ぎ、
栽培効率の向上及び植物の高品質化が図れる高設栽培設
備を提供する。第2の課題は、栽培土内から排水される
液体を所定場所に集め、作業性の向上及び周囲を衛生的
に保つこととする。第3の課題は移動性を備えて栽培に
適した環境へ移動させ、栽培効率の向上及び植物の高品
質化を図ることにある。 【解決手段】 所定高さのスタンド2に波板3を溝方向
へ傾斜した状態に取付け、波板3の外周を所定高さで囲
む枠材を設け、ネット4を波板3の上面に敷設し、防根
シート5をネット4の上に敷設しネット4及び防根シー
ト5の外周部を上方へ折曲して枠材の上部に取付け、防
根シート5の上面に栽培土7を収容し、波板3の最下位
位置に樋10を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は所定高さ位置で保持
したネット・防根シート・防水シート等で土収容部を形
成し、この土収容部内に収容した栽培土で野菜・花・穀
物等の植物を栽培する高設栽培設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高設栽培設備としては、植物を栽
培する栽培トレイを水又は養液を貯めた水槽の上方位置
で且つ腰の高さ位置で支持し、栽培トレイから布等を水
槽内に垂らし水又は養液をくみ上げて植物に水槽内の水
又は養液を供給していく構造のものや、又水槽の高さを
人の腰程の高さとし、栽培トレイの外周部を水槽の上縁
部で支持すると共に栽培トレイの下部を水又は養液に漬
け、植物に水又は養液を供給していく構造のものが知ら
れている。従来では水槽、水循環装置等を必要とするの
で初期の設備投資が高価となるという問題点がある。又
水質・水量等の水質管理が必要となり、維持管理費がか
かるという問題点がある。更に水・養液を一元管理して
いるので、病害が発生した場合、病害が広がり易く植物
全てに影響が及ぶという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明が解決しようとす
る第1の課題は従来のこれらの問題点を解消し、初期の
設備投資が安価で且つ維持管理費も安価となり、又万一
病害が発生しても病害の広がり及び被害を低く抑えるこ
とが出来、更に植物の栽培に適した栽培土での栽培が行
え、しかも根の育成に必要な水分を与えると共に過湿を
防ぎ、栽培効率の向上及び植物の高品質化が図れる高設
栽培設備を提供することにある。第2の課題は、栽培土
内から排水される液体を所定場所に集め、且つ足場が濡
れることを防ぎ作業性の向上及び周囲を衛生的に保つこ
ととすることにある。第3の課題は移動性を備えて栽培
に適した環境へ移動させて栽培することで、栽培効率の
向上及び植物の高品質化を図ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 所定高さのスタンドに波板を溝方向へ傾斜した状
態に取付け、同波板の外周を所定高さで囲む枠材を設
け、ネットを前記波板の上面に敷設し、同ネットの外周
部を上方へ折曲して前記枠材の上部に取付け、前記ネッ
トの上面に栽培土を収容したことを特徴とする高設栽培
設備 2) 所定高さのスタンドに波板を溝方向へ傾斜した状
態に取付け、同波板の外周を所定高さで囲む枠材を設
け、ネットを前記波板の上面に敷設し、同ネットの外周
部を上方へ折曲して前記枠材の上部に取付け、折曲した
前記ネットの外周部を防水性とし、前記ネットの上面に
栽培土を収容したことを特徴とする高設栽培設備 3) 植物の根が貫通せず且つ透水性のある防根シート
をネットの上面に敷設し、同防根シートの上面に栽培土
を収容した前記1)又は2)記載の高設栽培設備 4) 所定高さのスタンドに波板を溝方向へ傾斜した状
態に取付け、同波板の外周を所定高さで囲む枠材を設
け、防水シートを前記波板の上面に敷設し、同防水シー
トの外周部を上方へ折曲して前記枠材の上部に取付け、
少なくとも前記波板の最下位位置の前記防水シートの部
分を栽培土が落下しない大きさの孔を多数開口した多孔
面又はネット面とし、前記防水シートの上面に栽培土を
収容したことを特徴とする高設栽培設備 5) 所定高さのスタンドを複数列設し、それぞれのス
タンドに波板を溝方向へ傾斜した状態に取付け、各波板
の外周を所定高さで囲む枠材を設け、ネットを各波板の
上面に敷設し、同ネットの外周部を上方へ折曲して前記
枠材の上部に取付け、前記ネットの上面に栽培土を収容
したことを特徴とする高設栽培設備 6) 所定高さのスタンドを複数列設し、それぞれのス
タンドに波板を溝方向へ傾斜した状態に取付け、各波板
の外周を所定高さで囲む枠材を設け、ネットを各波板の
上面に敷設し、同ネットの外周部を上方へ折曲して前記
枠材の上部に取付け、折曲した前記ネットの外周部を防
水性とし、前記ネットの上面に栽培土を収容したことを
特徴とする高設栽培設備 7) 植物の根が貫通せず且つ透水性のある防根シート
をネットの上面に敷設し、同防根シートの上面に栽培土
を収容した前記5)又は6)記載の高設栽培設備 8) 所定高さのスタンドを複数列設し、それぞれのス
タンドに波板を溝方向へ傾斜した状態に取付け、各波板
の外周を所定高さで囲む枠材を設け、防水シートを各波
板の上面に敷設し、同防水シートの外周部を上方へ折曲
して前記枠材の上部に取付け、少なくとも前記波板の最
下位位置の前記防水シートの部分を栽培土が落下しない
大きさの孔を多数開口した多孔面又はネット面とし、前
記防水シートの上面に栽培土を収容したことを特徴とす
る高設栽培設備 9) 傾斜した波板の最下位位置となる下辺の下方に樋
を設け、栽培土内から波板を介して排水される水を回収
する前記1)〜8)いずれか記載の高設栽培設備 10) スタンドの下端に車輪を取付け、移動自在とし
た前記1)〜9)いずれか記載の高設栽培設備 11) 波板の高さ位置を腰の高さ位置ほどとした前記
1)〜10)いずれか記載の高設栽培設備にある。
【0005】
【作用】本発明では、スタンドで地面より高い位置に保
持した栽培土で植物を培養土栽培する。植物の栽培が培
養土栽培であるので、水耕栽培に比べ病害の広がりを遅
く出来、被害を低く抑えることが出来る。本発明は波板
で栽培土を所定高さに保持しているが、波板と栽培土と
の間に請求項1又は2記載の発明ではネットを敷設し、
請求項3記載の発明ではネットと防根シートとを敷設
し、請求項4記載の発明では防水シートを敷設すること
で栽培土が波板の溝内に侵入することを防ぎ、波板の溝
内の空間を確保した状態としている。この波板の溝内の
空間を確保したことで本発明では植物に水を与えた場
合、栽培土に浸透した水が栽培土の底に到達した後、到
達位置から逐次波板の溝内へ向けてネット又はネットと
防根シートとを通り、排水され、波板の溝に沿って波板
の傾斜方向へ案内され排水されていく。つまり、排水口
を所定位置に設け、散水した水を排水口で集めて集中排
水するものでなく、栽培土の底面の下方に広い排水口を
形成して、栽培土の底に到達した水を到達位置から波板
の上面へ逐次排水していくものであり、底へ到達した水
が栽培土内を移動したり、そのまま底にたまったりせ
ず、速やかに排水されていく。このため、植物への給水
量はほぼ植物に直接かかった水量となり、植物への給水
量の調整が行い易く、又複数の植物へ均一な給水が可能
となり、均一な育成が行える。更に栽培土の排水性が良
くなることで栽培土の過湿を防ぎ、育成に必要な水分を
根に与え、根ぐされを防止する。栽培土を下から支持す
る波板は強度が高いので、栽培土の支持が十分に行え
る。又厚さを薄く出来取扱いし易い。請求項4記載の発
明では、少なくとも波板の最下位位置の防水シートの部
分に多孔面又はネット面を設けているので、散水した水
は多孔面又はネット面に向けて栽培土内を流れて多孔面
又はネット面を介して波板の溝内に落下していく。波板
と接触する防水シートの部分全てを多孔面又はネット面
とし、前記同様に栽培土の底に到達した水を到達位置か
ら逐次排水していくこととしてもよい。
【0006】請求項2記載の発明では、防根シートによ
り植物の根がネットにからみつくことを防いでいるの
で、植物を傷めることなく栽培土からスムーズに回収出
来る。又請求項4記載での防水シートには植物の根がか
らみ付かないので、前記同様に植物を傷めることなく栽
培土からスムーズに回収出来る。栽培土はスタンドによ
り地面から高い位置で保持しているので、作業者はあま
り腰を曲げずに作業出来る。栽培土はネット、または防
根シートとを、更には防水シートをスタンドから外すこ
とで、そのまま他へ運ぶことが出来る。このため、栽培
土の洗浄や殺菌や新しい栽培土への交換がスムーズに行
える。請求項5〜8記載の発明では栽培土を複数独立さ
せているので、病害の広がりをより低く抑えることが出
来る。請求項8記載の発明では、スタンドに車輪を取付
けていて、日中は屋外で夜は屋内等というように栽培に
適した環境へ状況に応じて運び、栽培効率のよい栽培を
行う。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明での波板の高さは腰の高さ
ほどが作業の負担を軽減出来望ましいが、その前後の高
さでもよい。波板の一般的な傾きは1/50度〜1/1
00度程である。波板は、一板を傾斜させてスタンドに
取付ける場合と、二枚の波板を互いが突き合う辺を低く
なるよう傾斜させる場合と、逆に互いが突き合う辺を高
くなるよう傾斜させる場合とがある。栽培土としては軽
量培土が望ましい。少量の栽培土で栽培が可能である
為、温水・冷水を送る送水管を栽培土の内に埋設した
り、ネット又は防水シートの外表面に当てるように設け
たり、波板の溝内に設けたりして栽培土の温度を栽培土
の内又は外から制御することが出来、栽培に適した環境
設定が可能となる。波板は一般的にPVC製又は樹脂製
のものが用いられる。防根シートとしては一般的に紙製
のものや化学繊維のものが使用される。防水シートとし
ては一般的にPVCターポリン製やビニール製のものが
使用される。防水シートにはネット面を設ける場合と多
孔面を設ける場合とがある。ネット又は防水シートが波
板の溝内に大きく垂れ下がることを防ぐために、波板の
溝内に支持杆を設けて波板の凸部と共に支持杆でネット
又は防水シートの下面を支持する場合もある。又この支
持杆を波板の溝内より高い位置に保持することも出来
る。波板としては、波板の溝と凸部とが滑らかな放物線
を曲く波形の場合や、矩形状となる場合や三角形状とな
る場合等がある。スタンドとしては、一般的に樹脂コー
トパイプ又は農ビ用鋼管を用いた構成のものがある。栽
培土は複数独立的に区分することが、病害の広がり及び
被害をより低く抑えることが出来望ましい。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜4に示す実施例1はネットの上に敷設した防
根シートの上に栽培土を収容した例である。図5、6に
示す例は波板にかえて上面が平坦な板材を用いて植物の
育成のばらつきの原因となる水路を形成しながら水を排
水していく望ましくない排水状態を示す例である。図7
に示す実施例2は防水シートの上に栽培土を収容した例
である。図8に示す実施例3は栽培土を複数独立的に区
分した例である。図9に示す実施例4は上へ折曲される
ネットの外周部分に防水膜を取付けた例である。図10
に示す実施例5はスタンドに車輪を設けた例である。図
11に示す実施例6はネットの上に直接栽培土を収容し
た例である。図12に示す他の波板の例は二枚の波板を
互いの突き合う辺が低くなるように傾斜させた例であ
る。図13に示す他の波板の例は波板の凹凸を矩形状と
した例である。図14に示す他の例は波板の溝内に支持
杆を設けてネットの下面が平坦となるように支持した例
である。図15に示す他の例は支持杆を波板の凸部より
高い位置で支持して栽培土を2つに区画した例である。
【0009】図1は実施例1の斜視図、図2は図1での
A−A断面図、図3は図1でのB−B断面図、図4は実
施例1での水の流れを示す説明図、図5は波板にかえて
使用した板材が正しく保持されないことにより生じた望
ましくない排水の状態を示す例の平面図、図6は図5で
のC−C断面図、図7は実施例2を示す縦断面図、図8
は実施例3を示す斜視図、図9は実施例4を示す縦断面
図、図10は実施例5を示す斜視図、図11は実施例6
を示す縦断面図、図12は他の波板の例を示す概略図、
図13は他の波板の例を示す断面図、図14は他の例を
示す断面図、図15は他の例を示す断面図、図16は他
の例を示す断面図、図17は他の例を示す断面図、図1
8は他の例を示す断面図、図19は使用状態を示す説明
図である。
【0010】;実施例1(図1〜4参照) 図1〜4中1は栽培土7の上面を腰の高さ位置ほどとし
た長さが3m・幅が1m・高さが70cm程の高設栽培
設備、2は波板3を所定高さ位置で傾斜状態で支持する
スタンド、3は波の1サイクルの長さが約6cm・波の
高低差が約1.5cm程のプラスチック製の波板、4は
同波板3の上面に敷設したネット、5は同ネット4の上
面に敷設した不織布製の防根シート、6は波板3の所定
高さ位置の外周を囲む枠材となるスタンドの上部、7は
軽量培土を用いた栽培土、8は植物、9は植物8の根、
10は波板3の下辺の下方位置に設けた樋、10aは波
板3を支持する支持パイプ、11は水、11aは縫製
部、12は作業者、13は波板3に換えて使用した上面
が平坦な板材、13aは同板材13の上面に沿って栽培
土7の中を集中して流れていく水路である。
【0011】図1〜4に示す実施例1の高設栽培設備1
では、栽培土7の上面の高さを70cm程として腰の高
さ程の位置としている。植物8はこの栽培土7で培養土
栽培する。栽培土7の上面が腰の高さ程であるので、作
業者12は腰を曲げずに楽な姿勢で作業が行え、労力が
軽減され且つ作業性が良くなる。高設栽培設備1は波板
3で栽培土7を支持しているが波板3の上面にはネット
4と防根シート5とを敷設しているので、栽培土7が波
板3の溝内に落下することを防ぎ、波板3の溝内の空間
を確保することで、植物8に散水した水11が栽培土7
に浸透して栽培土7の底に到達した後、水11を到達位
置から防根シート5とネット4とを通って波板3の溝内
に落下させることが出来、傾斜した波板3に沿って樋1
0内へ流し、水を樋10によって所定場所へ回収してい
く。これにより、散水した水11が、図5、6に示す例
のように、波板3に換えて板材13を用いたことで板材
13を樋10側へ正しく傾斜させた状態で保持出来ず、
図6に示すように傾いた保持となり、板材13の上面を
対角線状に多くの水を集めながら栽培土7内を流れてい
く水路が形成されるという問題がなくなる。このため、
水路13a付近の植物8だけが周りの植物8より大きく
育成し、育成のばらつきが生じるということがなく、均
一な育成が行える。散水した水11を栽培土7の底に到
達した位置から排水させていくことで、排水性の向上を
図って、栽培土7の過湿を防ぎ、育成に必要な水分を植
物8の根に与えることが出来、根ぐされしにくいものと
なる。
【0012】波板3は軽量で且つ強度があるので取り扱
い易いものである。栽培土7は植物8の栽培に適した地
質に簡単に改質又は交換出来るので、高品質の植物8の
栽培が行える。又培養土栽培によって植物8の栽培を行
うので、病害が発生した場合、水耕栽培のように水を介
して全ての植物に被害が広がることがなく、病害の被害
を低く抑えることが出来る。更に軽量培土を用いた栽培
土7は軽量であり、且つ栽培土7はスタンド2の上部を
手で持ち上げてスタンド2から取り外すことでスタンド
2の上部周縁に縫製して取付けたネット4と防根シート
5と共に栽培土7を他へ簡単に運べるので、栽培土7の
交換及び洗浄や殺菌が簡単に行える。このため、地質の
管理作業が通常の土耕栽培と比較して軽作業となり且つ
労力も軽減される。栽培土7の量は通常の土耕栽培の土
壌に比べると大変少量であるので栽培土7の中又は周辺
に湯水管又は冷水管を配置して、栽培土7の温度を植物
8の栽培に適した温度に設定することが可能となる。栽
培した植物8の根9は防根シート5によりネット4にか
らみつくことがないので、栽培土7内からの植物8の回
収が、植物8を傷つけることがなくスムーズに行え作業
性が向上する。
【0013】;実施例2(図7参照) 図7中14は波板3の上面に敷設して周辺を上方へ折曲
してスタンド2の上部6に取付けたPVCターポリン製
の防水シート、15は低い傾斜位置となる波板3の下辺
付近の防水シート14部分に設けたネット形状の排水部
である。図7に示す実施例2では、前記実施例1でのネ
ット4及び防根シート5に替えて、排水部15を設けた
防水シート14を波板3の上面に敷設し、その上面に栽
培土7を収容した例である。防水シート14は植物8の
根9が貫通出来ないので前記実施例1での防根シート5
の働きをしていて、実施例1同様に植物8を傷つけるこ
となく栽培土7内からスムーズに回収出来る。植物8に
与えた水11は、防水シート14の排水部15を介して
波板3の上面に落下し、前記実施例1と同様に樋10へ
回収される。その他の符号・構成や作用・効果は前記実
施例1と同じである。
【0014】;実施例3(図8参照) 図8中18は高設栽培設備である。図8に示す実施例3
の高設栽培設備18は、前記実施例1の高設栽培設備1
を一列に列設した構成と同一構成であり、栽培土7を複
数独立的に区分している。このため、病害の広まりを最
小限に抑えることができ、病害の被害が低く抑えられ
る。又、栽培土7がそれぞれ独立しているので、異なる
地質の栽培土7を準備して異なる植物8の栽培も容易に
行える。その他の符号・構成や作用・効果は前記実施例
1と同じである。
【0015】;実施例4(図9参照) 図9中19はネット4の外周部分に接着した防水膜であ
る。図9に示す実施例4は、ネット4の外周部分に防水
膜19を接着しているので、栽培土7の側面から水11
が排水されることを防ぎ、水が波板3の上面に落下せず
に地面に落下することを防いでいる。その他の符号・構
成や作用・効果は前記実施例1と同じである。
【0016】;実施例5(図10参照) 図10中20はスタンドの下部に設けた車輪である。図
10に示す実施例5の高設栽培設備1は、スタンド2の
下部に車輪20を設けているので、簡単に移動させるこ
とが出来る。このため日中は屋外へ運び、夜は屋内へ運
ぶ等、植物8の栽培に適した環境に移して植物8を栽培
することができ、栽培効率の向上が図れ、高品質の植物
8の栽培が行える。その他の符号・構成や作用・効果は
前記実施例1と同じである。
【0017】;実施例6(図11参照) 図11に示す実施例5は前記実施例1での防水シート1
4を使用せず、ネット4の上に栽培土7を直接収容した
例である。栽培土7の深さを深くすることで植物8の根
9がネット4へ到達してからみつくことを防いでいる。
その他の符号・構成や作用・効果は前記実施例1と同じ
である。
【0018】;他の波板の例(図12参照) 図12に示す他の波板の例は、二枚の波板3を互いにつ
き合う辺が低くなるように傾斜させ、又この波板3の上
面には前記実施例2での防水シート14を同様に敷設
し、その防水シート14の上面に栽培土7を収容してい
る。更に二枚の波板3がつき合う防水シート14の中央
部分をネット形状の排水部15としている。樋10は当
然ながら防水シート14の排水部15の下方位置に設け
ている。その他の符号・構成や作用・効果は前記実施例
2と同じである。
【0019】;他の波板の例(図13参照) 図13に示す他の波板の例は、波板3の凹部と凸部とが
共に矩形状となる例である。その他の符号・構成や作用
・効果は前記実施例1と同じである。
【0020】;他の例1(図14参照) 図14中21は支持杆である。図14に示す他の例1
は、波板3の溝内にネット4の下面を支持する支持杆2
1を設け、ネット4の下面を波板3の凸部と共に支持杆
21でほぼ平坦状に保持する例である。これにより、ネ
ット4と波板3の溝との間隙を広く保持出来、高い排水
性を維持している。その他の符号・構成や作用・効果は
前記実施例1と同じである。
【0021】;他の例2(図15参照) 図15に示す他の例2は、支持杆21を波板3の凸部よ
り高い位置で保持し、栽培土7を2つに区画した例であ
る。その他の符号・構成や作用・効果は前記実施例1と
同じである。
【0022】;他の例3(図16参照) 図16に示す他の例3は、横方向への長さが約10m程
の長尺な高設栽培設備1であって、図15に示す他の例
2のように複数の支持杆21を波板3の凸部より高い位
置で保持し、栽培土7を複数に区画した例である。区画
した各区画領域内にはそれぞれ異なる地質の栽培土7を
収容して、各区画領域で異なる植物8を最適な栽培環境
で栽培することが可能となる。その他の符号・構成や作
用・効果は前記実施例1と同じである。
【0023】;他の例4(図17参照) 図17に示す他の例4は、支持杆21を波板3の溝方向
と直交状態に配置し、且つ波板3の最上位位置程の高い
位置で保持し、栽培土7を波板3の傾斜方向に2つ区画
した例である。その他の符号・構成や作用・効果は前記
実施例1と同じである。
【0024】;他の例5(図18,19参照) 図18,19中23は高設栽培設備、24は高さを低く
した実施例1の高設栽培設備1と同一構造の栽培器、2
5は同栽培器24を所定高さで且つスライド自在に支持
する台、27は栽培器24の下面に設けた車輪、29は
栽培器24の前後位置の上面に設けた車輪止め、30は
同車輪止め29の上面に設けたローラー、31は栽培器
24をスライドさせて近接した栽培器24間に形成した
通路である。図18、19に示す他の例5の高設栽培設
備23は、実施例1の高設栽培設備1と同一構造の栽培
器24を台25の上にスライド自在に載置した構造であ
り、作業者12が手で栽培器24を軽く押すことによ
り、栽培器24は台25の上をスライドする。他の例5
の高設栽培設備23は、図19に示すように、複数の高
設栽培設備23を近接した状態の多列に設置する。作業
者が中の列の高設栽培設備23の栽培器24に行く場合
は、作業者12が他の栽培器24を手で押してスライド
させ、近接する栽培器24と栽培器24との間に通路3
1となる空間を形成し、この通路31を通って作業者1
2は、中の列の高設栽培設備23の栽培器24へ向う。
栽培器24の下面は台25のローラー30で支持されて
いて、栽培器24はスムーズにスライドしていく。又台
25には栽培器24の車輪27を止める車輪止め29を
設けているので、栽培器24が台から落ちることはな
い。このように、栽培器24同士を近接した状態とし、
栽培器24をスライドさせて通路31を形成していくの
で、設置スペースを狭く出来且つ、設置場所の有効利用
が図れる。その他の符号・構成や作用・効果は前記実施
例1と同じである。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、作業者があまり腰を曲
げずに作業出来、作業者の労力を大幅に軽減出来、又作
業性が大変向上するものとなった。このため、栽培規模
の拡大が図り易くなるものとなった。又本発明は培養土
栽培であるので水耕栽培・養液栽培に比べ病害の広がり
が遅く病害の被害を低く抑えることが出来る。更に、栽
培土を波板で支持し且つ波板と栽培土との間にネット、
ネットと防根シート、防水シートを敷設して波板の溝内
の空間を確保しているので、排水性が大幅に向上し、栽
培土の過湿を防ぐことが出来、育成に最適な水分を根に
与え且つ植物への均一な給水が行えて均一な育成及び効
果的な育成が図れるものとなった。栽培土は植物の栽培
に適した栽培土に簡単に改質又は交換出来るので、栽培
効率が大幅に向上し、植物の高品質化が図れる。又少量
の栽培土での栽培が可能である為、栽培土の温度設定が
簡単に出来、栽培効率の向上が図れる。
【0026】本発明によれば、水耕栽培・養液栽培に比
べ構成がシンプルであるので初期の設備投資金額が安価
となり、且つ維持費がかからないので、経済性に大変優
れたものとなった。このため設備の更新も容易に且つ安
価に出来る。波板は薄くても強度が高いので取り扱いし
易く又軽量化が図れるので全体的にシンプルな構成とな
り、設置、収納が簡単に行え、栽培に場所を選ばないも
のとなった。更に組立て収納性にも優れ、作業性に優れ
ている。波板の高さ位置を腰の高さ位置ほどとして栽培
土の高さ位置を腰より高い位置ほどとすれば、作業者は
腰を曲げず自然な姿勢で作業でき、労力の軽減及び作業
性の向上がより図れる。スタンドに車輪を設けた場合、
栽培に適した環境で植物の栽培が容易に行え栽培効率の
向上が図れ、植物の高品質化が図れるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の斜視図である。
【図2】図1でのA−A断面図である。
【図3】図1でのB−B断面図である。
【図4】実施例1での水の流れを示す説明図である。
【図5】波板にかえて使用した板材が正しく保持されな
いことにより生じた望ましくない排水の状態を示す例の
平面図である。
【図6】図5でのC−C断面図である。
【図7】実施例2を示す縦断面図である。
【図8】実施例3を示す斜視図である。
【図9】実施例4を示す縦断面図である。
【図10】実施例5を示す斜視図である。
【図11】実施例6を示す縦断面図である。
【図12】他の波板の例を示す概略図である。
【図13】他の波板の例を示す断面図である。
【図14】他の例1を示す断面図である。
【図15】他の例2を示す断面図である。
【図16】他の例3を示す断面図である。
【図17】他の例4を示す断面図である。
【図18】他の例5を示す断面図である。
【図19】使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高設栽培設備 2 スタンド 3 波板 4 ネット 5 防根シート 6 スタンドの上部 7 栽培土 8 植物 9 根 10 樋 10a 支持パイプ 11 水 11a 縫製部 12 作業者 13 育苗器 13a 水路 14 防水シート 15 排水部 16 欠番 17 欠番 18 高設栽培設備 19 防水膜 20 車輪 21 支持杆 22 欠番 23 高設栽培設備 24 栽培器 25 台 26 欠番 27 車輪 28 欠番 29 車輪止め 30 ローラー 31 通路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定高さのスタンドに波板を溝方向へ傾
    斜した状態に取付け、同波板の外周を所定高さで囲む枠
    材を設け、ネットを前記波板の上面に敷設し、同ネット
    の外周部を上方へ折曲して前記枠材の上部に取付け、前
    記ネットの上面に栽培土を収容したことを特徴とする高
    設栽培設備。
  2. 【請求項2】 所定高さのスタンドに波板を溝方向へ傾
    斜した状態に取付け、同波板の外周を所定高さで囲む枠
    材を設け、ネットを前記波板の上面に敷設し、同ネット
    の外周部を上方へ折曲して前記枠材の上部に取付け、折
    曲した前記ネットの外周部を防水性とし、前記ネットの
    上面に栽培土を収容したことを特徴とする高設栽培設
    備。
  3. 【請求項3】 植物の根が貫通せず且つ透水性のある防
    根シートをネットの上面に敷設し、同防根シートの上面
    に栽培土を収容した請求項1又は2記載の高設栽培設
    備。
  4. 【請求項4】 所定高さのスタンドに波板を溝方向へ傾
    斜した状態に取付け、同波板の外周を所定高さで囲む枠
    材を設け、防水シートを前記波板の上面に敷設し、同防
    水シートの外周部を上方へ折曲して前記枠材の上部に取
    付け、少なくとも前記波板の最下位位置の前記防水シー
    トの部分を栽培土が落下しない大きさの孔を多数開口し
    た多孔面又はネット面とし、前記防水シートの上面に栽
    培土を収容したことを特徴とする高設栽培設備。
  5. 【請求項5】 所定高さのスタンドを複数列設し、それ
    ぞれのスタンドに波板を溝方向へ傾斜した状態に取付
    け、各波板の外周を所定高さで囲む枠材を設け、ネット
    を各波板の上面に敷設し、同ネットの外周部を上方へ折
    曲して前記枠材の上部に取付け、前記ネットの上面に栽
    培土を収容したことを特徴とする高設栽培設備。
  6. 【請求項6】 所定高さのスタンドを複数列設し、それ
    ぞれのスタンドに波板を溝方向へ傾斜した状態に取付
    け、各波板の外周を所定高さで囲む枠材を設け、ネット
    を各波板の上面に敷設し、同ネットの外周部を上方へ折
    曲して前記枠材の上部に取付け、折曲した前記ネットの
    外周部を防水性とし、前記ネットの上面に栽培土を収容
    したことを特徴とする高設栽培設備。
  7. 【請求項7】 植物の根が貫通せず且つ透水性のある防
    根シートをネットの上面に敷設し、同防根シートの上面
    に栽培土を収容した請求項5又は6記載の高設栽培設
    備。
  8. 【請求項8】 所定高さのスタンドを複数列設し、それ
    ぞれのスタンドに波板を溝方向へ傾斜した状態に取付
    け、各波板の外周を所定高さで囲む枠材を設け、防水シ
    ートを各波板の上面に敷設し、同防水シートの外周部を
    上方へ折曲して前記枠材の上部に取付け、少なくとも前
    記波板の最下位位置の前記防水シートの部分を栽培土が
    落下しない大きさの孔を多数開口した多孔面又はネット
    面とし、前記防水シートの上面に栽培土を収容したこと
    を特徴とする高設栽培設備。
  9. 【請求項9】 傾斜した波板の最下位位置となる下辺の
    下方に樋を設け、栽培土内から波板を介して排水される
    水を回収する請求項1〜8いずれか記載の高設栽培設
    備。
  10. 【請求項10】 スタンドの下端に車輪を取付け、移動
    自在とした請求項1〜9いずれか記載の高設栽培設備。
  11. 【請求項11】 波板の高さ位置を腰の高さ位置ほどと
    した請求項1〜10いずれか記載の高設栽培設備。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010004746A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Hideyuki Yasumoto 緑化ブロック及びこれを用いた植え込み構造、並びに緑化工法
KR200464017Y1 (ko) * 2009-12-10 2012-12-07 시게루 다나카 플랜터 및 농업용 베드
JP2013046645A (ja) * 2012-12-07 2013-03-07 Shigeru Tanaka プランター及び農業用ベッド
JP2020000212A (ja) * 2018-07-02 2020-01-09 住友林業株式会社 可動型育苗棚ユニット

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