JPH1017832A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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Publication number
JPH1017832A
JPH1017832A JP17320096A JP17320096A JPH1017832A JP H1017832 A JPH1017832 A JP H1017832A JP 17320096 A JP17320096 A JP 17320096A JP 17320096 A JP17320096 A JP 17320096A JP H1017832 A JPH1017832 A JP H1017832A
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JP
Japan
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layer
adhesive tape
pressure
sensitive adhesive
aluminum foil
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Pending
Application number
JP17320096A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Hamano
尚吉 浜野
Kota Ikeda
恒太 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Kyodo Giken Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Kyodo Giken Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd, Kyodo Giken Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱によって収縮しカールせず、被着体の表
面形状に追随させて貼ることが容易であり、且つ、防湿
性および手切れ性の良好な粘着テープを提供することを
目的とする。 【解決手段】 基材層と、基材層の上に塗布された粘着
剤層とからなる粘着テープにおいて、基材層がアルミ箔
層(A)、および該アルミ箔層(A)と接着剤で接合さ
れてなる、一面が平滑面に、他面が深さ0.03〜0.
3mm、間隔0.5〜5mmなる粘着テープの長手方向
と直交した刻み目平行線なる凹部を有する面に形成され
た層であり、該層の厚さと凹部の深さとの差が0.01
〜0.1mmである未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)
を含むことを特徴とする粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着テープに関す
る。詳しくは、本発明は、基材からなる層(以下、「基
材層」という)と、基材層の上に塗布された粘着剤から
なる層(以下、「粘着剤層」という)とからなる粘着テ
ープにおいて、基材層がアルミニウム製の箔からなる層
(以下、「アルミ箔層」という)と、該アルミ箔層と接
着剤によって接合されてなる特定のポリオレフィン樹脂
からなる層とを含む粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープは一般に、図7のように、基
材層101の上に粘着剤層102を塗布したものをロー
ル状に重ね巻きした形態で市販されており、粘着テープ
をロールから必要な長さにまで引き出し(展開し)た
後、所望の箇所で切断して用いる。
【0003】図7のごとき粘着テープにおいて、基材層
がアルミ箔層を含む粘着テープとして、図8および図9
に示した粘着テープが知られている。図8の粘着テープ
の基材層103は、アルミ箔層104と、該アルミ箔層
104と接着剤によって接合されてなる割布またはフラ
ットヤーンからなる層105(以下それぞれ、「割布
層」または「フラットヤーン層」という)とを含み、粘
着剤(粘着剤層102)は割布層またはフラットヤーン
層105の上に塗布されている。ここで、割布層やフラ
ットヤーン層105はポリエチレン系樹脂製の延伸フィ
ルム又は延伸シートから製造されたものである。
【0004】図9の粘着テープの基材層103は、アル
ミ箔層104と、延伸ポリプロピレン樹脂層106と、
割布層またはフラットヤーン層105とからなるもので
あって、これら3つの層はアルミ箔層104を内側層と
して接着剤によって接合されており、粘着剤102は割
布層またはフラットヤーン層105の上に塗布されてい
る。ここで、割布層やフラットヤーン層105は、図8
の場合と同様に、ポリエチレン系樹脂製の延伸フィルム
又は延伸シートから製造されたものである。
【0005】図8や図9の粘着テープは、基材層が割布
層またはフラットヤーン層を含む層であるから、手切れ
性の良好な粘着テープである。ここで、「手切れ性」と
は手(指先)のみで粘着テープを幅方向に真っ直ぐに容
易に切断し得る性質のことである。従って、手切れ性の
良い粘着テープとは、手(指先)のみで幅方向に真っ直
ぐに容易に切断し得る粘着テープのことである。手切れ
性の良い粘着テープは、手切れ性の悪い粘着テープに比
べて、粘着テープをロールから必要な長さにまで展開し
た後、所望の箇所でテープを幅方向に真っ直ぐに切断す
るに際して、鋸歯状のカッターや鋏等の切断具を使用す
る必要がないので、粘着テープを切断する作業の効率が
極めて良い、という利点を有する。
【0006】図8や図9の粘着テープは、例えば図10
のように、暖房用の配管107(配管内にはスチーム等
の加熱媒体が供給される)の周囲上に断熱材であるガラ
スウール108を固定するために巻いて用いられる(T
は粘着テープ)。その理由は、ガラスウールは吸水した
り吸湿したりする(以下、まとめて「吸湿する」とい
う)と断熱効果が低下するところ、これら粘着テープの
基材層に含まれるアルミ箔は防水性や防湿性(以下、ま
とめて「防湿性」という)を有するので、ガラスウール
の吸湿を防止するからである。なお、図8の粘着テープ
の最外層はアルミ箔層であるから、粘着テープを被着体
に貼った後の粘着テープの外側は、不燃性であるのに対
し、図9の粘着テープの最外層は延伸ポリプロピレン樹
脂層であるから、粘着テープを被着体に貼った後の粘着
テープの外側は易燃性である。従って、図10のような
用途におていは、防火上の観点から、図9の粘着テープ
より図8の粘着テープの方が好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、基材層がアル
ミ箔層を含む図8や図9のような従来の粘着テープは、
優れた防湿性および手切れ性を有するものの、基材層に
含まれる割布層やフラットヤーン層はポリエチレン系樹
脂製の延伸フィルム又は延伸シートから製造されたもの
であり、また、図9の延伸ポリプロピレン樹脂層も延伸
フィルム又は延伸シートからなるから、被着体に貼られ
たあと加熱されると収縮しカールする(巻く)という性
質をもっている。従って、図8や図9のような粘着テー
プを例えば図10のような用途に使う場合、この性質
は、ガラスウールの上に貼られた粘着テープが配管内の
スチームによって加熱されて収縮しカールする→粘着テ
ープがガラスウールから剥がれ、ガラスウールが大気に
曝される→ガラスウールが吸湿する→ガラスウールの断
熱効果が低下する→暖房の効率が低下するという問題点
を引き起こす。
【0008】また、図8や図9のような粘着テープは、
基材層が延伸フィルム又は延伸シートからなる層を含む
から、腰の強い粘着テープである。ここで、「腰が強
い」とは、物体に力を加えて変形させたあと力を除くと
物体が元の形に戻ろうとする性質の大なることである。
そこで、凹凸の表面を有する被着体に図8や図9のよう
な腰の強い粘着テープを貼る場合、被着体の凹凸の表面
形状に追随させて(表面形状の通りに)貼ることは困難
であり、従って、被着体と粘着テープとの間に隙間がで
きやすく、貼った後の表面の仕上がりも良好でない、と
いう問題点を有する。
【0009】本発明の目的は、加熱によって収縮しカー
ルせず、被着体の表面形状に追随させて貼ることが容易
であり、且つ、防湿性および手切れ性の良好な粘着テー
プを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アルミ箔
層を含む基材層と、基材層の上に塗布された粘着剤層と
からなる粘着テープであって、加熱によって収縮しカー
ルせず、被着体の表面形状に追随させて貼ることが容易
であり、且つ、防湿性および手切れ性の良好な粘着テー
プについて研究を続けてきた。その結果、基材層とし
て、アルミ箔層と、一面が平滑面に、他面が特定の形状
の凹部を有する面に形成された未延伸のポリオレフィン
樹脂からなる層(以下、「未延伸ポリオレフィン樹脂
層」という)とを含む基材層を用いることにより、加熱
によって収縮しカールせず、被着体の表面形状に追随さ
せて貼ることが容易であり、且つ、防湿性および手切れ
性の良好な粘着テープが得られることを見出し、本発明
を完成させるに至った。
【0011】すなわち、本発明は、基材層と、基材層の
上に塗布された粘着剤層とからなる粘着テープにおい
て、基材層がアルミ箔層(A)、および該アルミ箔層
(A)と接着剤で接合されてなる、一面が平滑面に、他
面が深さ0.03〜0.3mm、間隔0.5〜5mmな
る粘着テープの長手方向と直交した刻み目平行線なる凹
部を有する面に形成された層であり、該層の厚さと凹部
の深さとの差が0.01〜0.1mmである未延伸ポリ
オレフィン樹脂層(B)を含むことを特徴とする粘着テ
ープである。
【0012】以下、本発明について詳細に説明するが、
本発明を図によって説明する場合、図示したものは本発
明の例に過ぎず、本発明は図示されたものに限定される
ものではない。また、図は本発明を分かり易く描くこと
に重点を置いており、縮尺は必ずしも実際のものを正確
に反映したものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】図1の粘着テープは、内側の層で
ある特定の形状の凹部を有する面を持った未延伸ポリオ
レフィン樹脂層(B)と、外側の層であるアルミ箔層
(A)および粘着剤層2とからなる。粘着剤は未延伸ポ
リオレフィン樹脂層(B)の凹部の内部にも存在し、ア
ルミ箔層(A)と未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)と
は接着剤で接合されている。なお、符号3は基材層をそ
れぞれ示す。
【0014】図2の粘着テープは図1の粘着テープの変
形であり、未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)の凹部を
有する面がアルミ箔層(A)と接している点において、
図1の粘着テープと異なっている。図1の粘着テープの
場合と同様、アルミ箔層(A)と未延伸ポリオレフィン
樹脂層(B)とは接着剤で接合されている。図3の粘着
テープは、内側の層であるアルミ箔層(A)と、外側の
層である未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)および粘着
剤層2とからなる。この態様においても、アルミ箔層
(A)と未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)とは、接着
剤で接合されている。
【0015】図4の粘着テープは図3の粘着テープの変
形であり、未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)の凹部を
有する面がアルミ箔層(A)と接している点において、
図3の粘着テープと異なっている。図3の粘着テープの
場合と同様、アルミ箔層(A)と未延伸ポリオレフィン
樹脂層(B)とは接着剤で接合されており、接着剤は未
延伸ポリオレフィン樹脂層(B)の凹部の内部にも存在
している。以上の図1〜4の中では図1の粘着テープが
好ましい。
【0016】本発明に係る未延伸ポリオレフィン樹脂層
(B)は、図5に例示したような、一面が平滑面に(こ
の図において、平滑面は見えていない下の面である)、
他面(同図の上の面)が深さ(D)と間隔(W)とを有
する刻み目平行線なる凹部を有する面に形成された厚さ
Tの層であって、刻み目平行線なる凹部は粘着テープの
長手方向と直交している。
【0017】未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)に係る
刻み目平行線なる凹部は、粘着テープに手切れ性を付与
するために設けるものであって、凹部の深さ(D)は
0.03〜0.3mm、好ましくは0.04〜0.1m
m、間隔(W)は0.5〜5mm、好ましくは0.6〜
1.4mm、層の厚さ(T)と凹部の深さ(D)との差
(T−D)は0.01〜0.1mmである。凹部の深さ
(D)が0.03mm未満では粘着テープの長手方向の
抗張力は大なるものの、手切れ性が不満足になり(手で
切れ難くなる)、また、凹部の深さ(D)が0.3mm
より大では手切れ性は良好なるものの長手方向の抗張力
が小になり、凹部が極端に深くなると、ロール状に重ね
巻きされた粘着テープを展開する時に粘着テープが意図
しない箇所で切れたりするので、それぞれ好ましくな
い。凹部の深さ(D)、凹部の間隔(W)および層の厚
さ(T)と凹部の深さ(D)との差(T−D)は、粘着
テープのサイズや用途等に応じて適宜に設計すればよ
い。
【0018】図5の刻み目平行線は、断面がブイ(V)
字形の形状を有する場合の凹部を示しているが、この形
状に限定されるものではない。凹部は手切れ性が付与さ
れる形状を有しておりさえすればよく、例えばユー
(U)字形のような形状であってもかまわない。また、
手切れ性さえ阻害されなければ、更に他の形状を付け加
えてもよい。
【0019】未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)は公知
のポリオレフィン樹脂から製造し得る。ポリオレフィン
樹脂として例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、エチレンとプロピレンとの共重合体樹脂、エチレン
及び/又はプロピレンと他の一種または二種以上のα−
オレフィンとの共重合体樹脂などを例示することがで
き、α−オレフィンとしてブテン−1、ペンテン−1、
ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−
1、4−メチルペンテン−1、デセン−1等を例示し得
る。好ましいポリオレフィン樹脂はポリエチレン樹脂で
ある。ポリオレフィン樹脂の分子量は、粘着テープ用の
薄物(フィルム又はシート)に成形し得る範囲でありさ
えすれば特に制限されないが、樹脂の流れ性を表わす尺
度であるメルトインデックスで表わすと、一般に0.2
〜20g/10分の範囲、好ましくは1〜10g/10
分(荷重2.16kg、温度190℃)の範囲である。
【0020】上記のポリオレフィン樹脂を原料として、
一面が平滑面に、他面が特定の凹部を有する面に形成さ
れた未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)を製造する方法
を、図6に例示する。溶融されたポリオレフィン樹脂1
1を押出機12で薄物に押出した後、未だ完全に室温ま
で冷却されていない薄物の一面を平滑面に他面を凹部を
有する面に形成するために、薄物を絞ロール13とゴム
ロール14との間に通す。ここで絞ロール13とは、薄
物の他面に付すべき凹形状に対応する凸形状の絞をその
表面に有するロールであり、ゴムロール14とは、基材
フィルムの一面に付すべき平滑形状に対応する平滑形状
をその表面に有するロールである。従って、未だ完全に
室温まで冷却されていない薄物をゴムロール14で絞ロ
ール13に押圧することによって、薄物の表面に絞ロー
ル13の凸形状が転写され、本発明に係る一面が平滑面
に、他面が特定の凹部を有する面に形成された未延伸ポ
リオレフィン樹脂層(B)が得られる。
【0021】なお、図6の電極15及び処理ロール16
(平滑な表面を有する)は、凹部を有する面の上に粘着
剤を塗布する場合(例えば図1の粘着テープの場合)、
粘着剤と凹部有する面との親和性(凹部を有する面に対
する粘着剤の投錨性。凹部を有する面のぬれ張力と関係
する)を高めるために、凹部を有する面を電極15の側
に対峙させてコロナ放電処理するためのものである。
【0022】図6のコロナ処理は、凹部を有する面に対
して行われるものであるが、平滑面の上に粘着剤を塗布
する場合(例えば図2の粘着テープの場合)、平滑面を
コロナ処理し得るように図6の装置を配置し直せばよ
い。コロナ処理の程度について、粘着剤を塗布する面
(例えば図1の凹部を有する面や図2の平滑面)の表面
ぬれ張力(表面ぬれ張力が大ほど粘着剤の投錨性が大と
なる)は、粘着剤の投錨性の観点から、35Dyn/c
m以上であるのが好ましく、粘着テープの外側の面(図
3の凹部を有する面や図4の平滑面)の表面ぬれ張力
は、ロール状に重ね巻きされた粘着テープの展開性の観
点から、30Dyn/cm以下が好ましい。
【0023】コロナ放電処理は良く知られた処理方法で
あるが、本発明においてこの処理は必須ではなく、必要
に応じて処理すればよい。粘着剤を塗布する面と粘着剤
との親和性を高めるための別の方法として、粘着剤を塗
布する面の上にプライマーを塗布する方法がある。この
方法も良く知られた方法であって、プライマーとしては
公知のものを使用することができ、例えばニトリルゴム
等のゴム系のプライマー、アクリル樹脂系のプライマー
などを例示し得る。本発明においてプライマーを塗布す
ることは必須ではなく、適宜に塗布すればよい。また、
上記のコロナ放電処理法とプライマー塗布法とを併用し
てもよい。
【0024】未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)の平滑
面または凹部を有する面は、接着剤によってアルミ箔層
(A)と接合されるが、粘着剤の場合と同様の理由すな
わち接着剤を塗布する面と接着剤との親和性を高めるた
めに、接着剤を塗布する面をコロナ放電処理したり、接
着剤を塗布する面にプライマーを塗布したりしてもよ
い。
【0025】本発明の粘着テープに係るアルミ箔層
(A)を構成するアルミ箔は、粘着テープや包装材料に
係るアルミ箔層を含む積層体等の分野において良く知ら
れた素材であって、アルミ箔の厚さは特に制限されない
が、一般に5〜50μm、好ましくは7〜25μmであ
る。本発明の粘着テープに係る粘着剤層を構成する粘着
剤は、粘着テープの分野において知られている粘着剤で
あってよく、粘着剤としてアクリル系粘着剤、ビニルエ
ーテル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ゴム系粘着剤等を
例示し得る。粘着剤の形態は特に制限されず、溶液型粘
着剤、エマルジョン型粘着剤、ホットメルト型粘着剤等
のどの型のでもよい。
【0026】本発明の粘着テープに係るアルミ箔層
(A)と未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)との接合に
用いられる接着剤は公知の接着剤であってよく、接着剤
としてウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ゴム系接
着剤等を例示することができ、多くの場合ウレタン系接
着剤が使われる。本発明の粘着テープの製造方法につい
て以下に説明するが、これらは製造方法の例示であっ
て、本発明の粘着テープはこれらの製造方法で製造され
たものに限定されるものではない。
【0027】図1の粘着テープの製造方法は、未延伸ポ
リオレフィン樹脂層(B)の平滑面の上に接着剤を塗布
した後、これとアルミ箔層(A)とを接合し、しかる
後、未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)の凹部を有する
面の上に粘着剤を塗布して、目的の粘着テープを得る、
という方法である。ここで、一般に、未延伸ポリオレフ
ィン樹脂層(B)やアルミ箔層(A)は、ロール状のも
のから展開して粘着テープ製造装置に連続的に供給され
る。従って、未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)の平滑
面の上に接着剤を塗布する工程、接着剤を塗布した平滑
面とアルミ箔層(A)とを接合する工程、接合したもの
の凹部を有する面の上に粘着剤を塗布する工程、および
目的の粘着テープをロール状に巻き取る工程も、一般に
は連続的に行われる。これらの工程を行なうための装置
や方法、すなわちロール状の薄物を連続的に展開した
り、薄物の面の上に接着剤や粘着剤を連続的に塗布した
り、接着剤を塗布した薄物と別の薄物とを連続的に接合
したり、薄物をロール状に連続的に巻き取ったりするた
めの装置や方法は、粘着テープ等の分野において良く知
られた装置や方法であるから、本発明の粘着テープの製
造においては、これら公知の装置や方法を適宜に使用す
ればよい。
【0028】図2の粘着テープの製造方法は、未延伸ポ
リオレフィン樹脂層(B)の凹部を有する面の上に接着
剤を塗布した後、これとアルミ箔層(A)とを接合し、
しかる後、未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)の平滑面
の上に粘着剤を塗布して、目的の粘着テープを得る、と
いう方法である。図3の粘着テープの製造方法は、未延
伸ポリオレフィン樹脂層(B)の平滑面の上に接着剤を
塗布した後、これとアルミ箔層(A)とを接合し、しか
る後、アルミ箔層(A)の残りのもう一つの面の上に粘
着剤を塗布して、目的の粘着テープを得る、という方法
である。
【0029】図4の粘着テープの製造方法は、未延伸ポ
リオレフィン樹脂層(B)の凹部を有する面の上に接着
剤を塗布した後、これとアルミ箔層(A)とを接合し、
しかる後、アルミ箔層(A)の残りのもう一つの面の上
に粘着剤を塗布して、目的の粘着テープを得る、という
方法である。本発明の粘着テープは一般に、従来の粘着
テープの場合と同様に、図7に示したロール状に重ね巻
きした形態で製造されるが(1巻き当たりの長さは例え
ば25m、50m)、例えば粘着剤としてゴム系粘着剤
を使用する場合や、粘着剤の塗布量が多い場合の粘着テ
ープについては、粘着テープをより展開しやすくするた
めに、粘着テープの外側面の上に粘着テープ用として知
られている離型剤を適宜塗布してもよい。また、粘着剤
層の上に公知の離型紙を貼ってもよい。
【0030】本発明の粘着テープに係る基材層は、アル
ミ箔層(A)と未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)とを
必須の層として含むものであるが、本発明の効果を阻害
しない限りにおいて更なる層を含んでいてもよい。例え
ば、図1〜4の粘着テープの層(A)と層(B)との間
や、層(A)又は層(B)と粘着剤層との間に、粘着テ
ープの引張強度を向上させる等のために、割布や不織布
の層を設けてもよい。
【0031】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。実施例1 図1に示したタイプの粘着テープを、以下の通り製造し
評価した。密度が0.96g/cm3 でメルトインデッ
クスが7g/10分(190℃、2.16kg/c
2 )のポリエチレン樹脂を用い、図6に示した方法に
従って、図5に示した形態を有するテープ状のフィル
ム、すなわち一面が平滑面に、他面が深さ0.07m
m、間隔1mmなる刻み目平行線なる凹部を有する面に
形成された、厚さ0.11mmの未延伸ポリエチレン樹
脂フィルム(テープ状)を製造した。該フィルムの厚さ
(0.11mm)と凹部の深さ(0.07mm)との差
は0.04mmであった。
【0032】該未延伸ポリエチレン樹脂フィルムの平滑
面と、厚さ0.007mm(7μm)のアルミ箔(テー
プ状)とを、市販のウレタン系の接着剤で接合した。接
着剤の層の厚さは約7μmであった。次いで、接合され
た物の未延伸ポリエチレン樹脂フィルム側(凹部の面の
側)の上に市販のアクリル系粘着剤を45g/m2 の割
合の量で塗布し、基材層〔アルミ箔層(A)と未延伸ポ
リエチレン樹脂層(B)とからなる〕と粘着剤層とから
なる、図7に示した形態を有する巾25mmの粘着テー
プを得た。
【0033】得られた粘着テープの手切れ性は良好であ
り、また、凹凸形状を有する被着体の表面形状に追随さ
せて、該粘着テープを容易に貼ることができた。該粘着
テープを100mm長さに切断したもの4本を用意し、
これら切断物をオーブン中にテープの長さ方向に吊るし
た。オーブン内温を、1℃/8秒の速度で室温から14
0℃まで昇温し、その間のテープの状態を外部から目視
観察し、また、テープを取り出してそれらの縦(長さ方
向)および横(巾方向)の収縮率(%;元の長さに対す
る収縮率)を測定した。
【0034】オーブン内温が140℃に達するまでの全
昇温工程において、4本のテープは全くカールしなかっ
た。また、オーブン内温が100℃、110℃、120
℃及び140℃に達した時点で取り出したこれら4本の
テープについて縦および横の収縮率を測定したところ、
オーブン内温が120℃に達した時点で取り出したテー
プの縦方向の収縮率が2%(横方向の収縮率は0%)で
あったことを除いて、残り3本すなわち100℃、11
0℃及び140℃に達した時点で取り出した3本のテー
プの収縮率は縦方向および横方向とも0%であった。
【0035】比較例1 図8に示したタイプの粘着テープを以下の通り製造し、
実施例1と同様に評価した。坪量が25g/m2 の延伸
ポリエチレン製の割布(テープ状)と、厚さ0.007
mm(7μm)のアルミ箔(テープ状)とを、市販のウ
レタン系の接着剤で接合した。次いで、接合された物の
割布側の上に市販のアクリル系粘着剤を45g/m2
割合の量で塗布し、基材層〔アルミ箔層と延伸ポリエチ
レン製の割布層とからなる〕と粘着剤層とからなる、図
7に示した形態を有する巾25mmの粘着テープを得
た。
【0036】得られた粘着テープの手切れ性は良好であ
ったものの、凹凸形状を有する被着体の表面形状に追随
させて、該粘着テープを貼ることは困難であった。該粘
着テープを100mm長さに切断したもの4本を用意
し、これら切断物をオーブン中にテープの長さ方向に吊
るした。オーブン内温を実施例1と同じ速度で室温から
140℃まで昇温し、実施例1と同様に、その間のテー
プの状態を外部から目視観察し、また、テープを取り出
してそれらの縦(長さ方向)および横(巾方向)の収縮
率(%;元の長さに対する収縮率)を測定した。
【0037】オーブン内温が89℃に達した時点におい
て4本全てのテープがカールし始め、内温が100℃に
達した時点でのカールの状態は激しいものであった。オ
ーブン内温が100℃に達した時点で取り出した最初の
テープについて、カール状のものを手で平らに伸ばして
縦および横の収縮率を測定したところ、縦方向の収縮率
は1%、横方向の収縮率は4%であった。その後、オー
ブン内温が110℃に達した時点で取り出した第2のテ
ープについて、同様に縦および横の更なる収縮率を測定
したところ、縦方向の更なる収縮率は1%(横方向の更
なる収縮率は0%)であった。更に、オーブン内温が1
20℃に達した時点で取り出した第3のテープについ
て、同様に更なる収縮率の測定を試みたところ、縦方向
の更なる収縮率は3%と測定し得たものの、横方向につ
いてはカールが激しすぎて手で平らに伸ばすことさえで
きず、更なる収縮率を測定し得なかった。オーブン内温
が140℃に達した時点で取り出した最後のテープにつ
いては、カールが更に激しく手で平らに伸ばすことがで
きず、縦方向および横方向の更なる収縮率を測定し得な
かった。
【0038】比較例2 図9に示したタイプの粘着テープを以下の通り製造し、
実施例1と同様に評価した。厚さ0.007mm(7μ
m)のアルミ箔(テープ状)の一面に厚さ0.025m
m(25μm)の延伸ポリプロピレンフィルム(テープ
状)を、他の一面に坪量が25g/m2 の延伸ポリエチ
レン製の割布(テープ状)を、それぞれ市販のウレタン
系の接着剤で接合した。次いで、接合された物の割布側
の上に市販のアクリル系粘着剤を45g/m2 の割合の
量で塗布し、基材層〔アルミ箔層と延伸ポリプロピレン
フィルム層と延伸ポリエチレン製の割布層とからなる〕
と粘着剤層とからなる、図7に示した形態を有する巾2
5mmの粘着テープを得た。
【0039】得られた粘着テープの手切れ性は良好であ
ったものの、凹凸形状を有する被着体の表面形状に追随
させて、該粘着テープを貼ることは困難であった。該粘
着テープを100mm長さに切断したもの4本を用意
し、これら切断物をオーブン中にテープの長さ方向に吊
るした。オーブン内温を実施例1と同じ速度で室温から
140℃まで昇温し、実施例1と同様に、その間のテー
プの状態を外部から目視観察し、また、テープを取り出
してそれらの縦(長さ方向)および横(巾方向)の収縮
率(%;元の長さに対する収縮率)を測定した。
【0040】オーブン内温が89℃に達した時点におい
て4本全てのテープがカールし始め、内温が100℃に
達した時点でのカールの状態は激しいものであった。オ
ーブン内温が100℃に達した時点で取り出した最初の
テープについて、カール状のものを手で平らに伸ばして
縦および横の収縮率を測定したところ、縦方向の収縮率
は2%、横方向の収縮率は4%であった。その後、オー
ブン内温が110℃に達した時点で取り出した第2のテ
ープについて、同様に縦および横の更なる収縮率を測定
したところ、縦方向の更なる収縮率は2%、横方向の更
なる収縮率は4%あった。オーブン内温が120℃およ
び140℃に達した時点で取り出した第3のテープ及び
最後のテープについては、カールが更に激しく手で平ら
に伸ばすことができず、縦方向および横方向の更なる収
縮率を測定し得なかった。
【0041】
【発明の効果】本発明の粘着テープの基材層は、アルミ
箔層(A)と、一つの面が特定の刻み目平行線なる凹部
を有する未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)とを含むも
のであるから、加熱によって収縮してカールすることな
く、被着体の表面形状に追随させて貼ることが容易であ
って、且つ、防湿性および手切れ性の良好な粘着テープ
であり、図10に例示したような用途など広範囲の用途
に好ましく使用し得る粘着テープである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着テープの斜視図である。
【図2】本発明の他の粘着テープの斜視図である。
【図3】本発明の別の粘着テープの斜視図である。
【図4】本発明のさらに別の粘着テープの斜視図であ
る。
【図5】本発明に係る未延伸ポリオレフィン樹脂層の斜
視図である。
【図6】本発明の粘着テープに係る未延伸ポリオレフィ
ン樹脂層を製造する方法の概略を示す図である。
【図7】一般の粘着テープの斜視図である。
【図8】基材層にアルミ箔層を含む従来の粘着テープの
斜視図である。
【図9】基材層にアルミ箔層を含む従来の粘着テープの
斜視図である。
【図10】配管の外周をガラスウールで覆わせ、さらに
そのガラスウールを粘着テープで巻き付けて固定した状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A…アルミ箔層 B…未延伸ポリオレフィン樹脂層 2…粘着剤層 3…基材層 11…ポリオレフィン樹脂 12…押出機 13…絞ロール 14…ゴムロール 15…電極 16…処理ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層と、基材層の上に塗布された粘着
    剤層とからなる粘着テープにおいて、基材層がアルミ箔
    層(A)、および該アルミ箔層(A)と接着剤で接合さ
    れてなる、一面が平滑面に、他面が深さ0.03〜0.
    3mm、間隔0.5〜5mmなる粘着テープの長手方向
    と直交した刻み目平行線なる凹部を有する面に形成され
    た層であり、該層の厚さと凹部の深さとの差が0.01
    〜0.1mmである未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)
    を含むことを特徴とする粘着テープ。
  2. 【請求項2】 未延伸ポリオレフィン樹脂層(B)の平
    滑面とアルミ箔層(A)とが接着剤で接合され、未延伸
    ポリオレフィン樹脂層(B)の凹部を有する面の上に粘
    着剤を塗布してなる請求項1記載の粘着テープ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003148658A (ja) * 2001-08-29 2003-05-21 Sekisui Chem Co Ltd 防火区画貫通部の施工方法及び防火区画貫通部構造
JP2007169458A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Fujimori Kogyo Co Ltd 保護フィルム
JP2010515802A (ja) * 2007-01-17 2010-05-13 ジョインセット カンパニー リミテッド 伝導性粘着テープ
JP4540766B2 (ja) * 1999-05-20 2010-09-08 日東電工株式会社 粘着テープ用支持体及び粘着テープ
KR20190133829A (ko) * 2018-05-24 2019-12-04 박일웅 사다리용 논슬립 테이프와 이를 이용한 안전 사다리

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