JPH10178243A - 放熱板付きプリント回路基板およびその製造方法 - Google Patents

放熱板付きプリント回路基板およびその製造方法

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JPH10178243A
JPH10178243A JP16222397A JP16222397A JPH10178243A JP H10178243 A JPH10178243 A JP H10178243A JP 16222397 A JP16222397 A JP 16222397A JP 16222397 A JP16222397 A JP 16222397A JP H10178243 A JPH10178243 A JP H10178243A
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JP
Japan
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circuit board
printed circuit
heat sink
adhesive
heat
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Application number
JP16222397A
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English (en)
Inventor
Takayuki Konuma
孝行 小沼
Yasumasa Yoshida
保匡 吉田
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Iwaki Electronics Co Ltd
Original Assignee
Iwaki Electronics Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0201Thermal arrangements, e.g. for cooling, heating or preventing overheating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/303Surface mounted components, e.g. affixing before soldering, aligning means, spacing means

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  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、放熱板を固着する放熱板付きプリ
ント回路基板およびその製造方法に関し、曲げ応力など
に対する耐性をプリント回路基板のコスト増加を伴うこ
となく向上させることを目的とする。 【解決手段】 プリント回路基板上の導体に接着した発
熱素子と、発熱素子から導電性材料でプリント回路基板
を貫通して反対面に設けて熱伝導良く接続した導体と、
この導体に直接に接着剤で固着した放熱板と、発熱素
子、上記導体、および放熱板を除いた部分を覆った絶縁
性樹脂とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱板付きプリン
ト回路基板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基板に搭載した発熱素子の熱を放
熱するには、図4の(a)に示すように、発熱素子など
の素子を搭載すると共に当該発熱素子の熱放熱を良くす
るために図示のようにサーマルビアで背面の導体に熱導
電性良好に接続した後、電子部品が電気的に接続される
部分を除き両面の全部に配線間のショートを防止したり
絶縁したりするためにソルダーレジストをコートしてい
た。その後、ソルダーレジストで覆われた導体の上に放
熱板を樹脂で固着して発熱素子の熱を図示の下面からも
放熱するようにしていた。
【0003】また、図9に示すように、回路基板上に複
数の発熱素子を搭載し、サーマルビアによって当該回路
基板の反対側に熱を伝導して大きな放熱板から放熱する
ようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、発熱
素子を背面からも良好に放熱しようとすると、従来のプ
リント回路基板では、図4の(b)に拡大したように、
導体の上にソルダーレジストが一面に塗布されてしまう
ので、当該ソルダーレジストの上から放熱板を樹脂で導
体に対して接続することとなってしまい、放熱板を固着
した基板に曲げ応力が加わった場合、ソルダーレジスト
とプリント回路基板との界面から剥離が発生してしま
い、放熱特性や回路間の電気的特性が低下し、信頼性を
確保できないという問題が発生した。
【0005】また、上述した図9に示すように多数の発
熱素子についてサーマルビアを介して回路基板の反対側
に設けた大きな放熱板に熱を伝えて放熱していたため、
図10に示すように、特に放熱板が長て方向に大きくな
ると、回路基板に接着剤で大きな放熱板を接着するため
に、回路基板を構成するガラスエポキシ基板と放熱板の
アルミニウム、銅などの金属との熱膨張係数の違いによ
り、図示のように回路基板が反ってしまい、搭載した部
品などに大きなストレスをかけてしまう問題が発生し
た。上述した回路基板の反りは、例えば上記放熱板の固
着(接着剤)として熱硬化性樹脂を使用した場合に、上
記接着剤の硬化温度(例えば100〜150°C)から
硬化後、室温に戻した時に主に発生する。また、上述し
た回路基板を筐体などに強制的に固定すると、反りが強
制的に戻されるために放熱板と回路基板とが剥離した
り、電子部品等の接続部が剥離するという問題があっ
た。
【0006】本発明は、これら問題を解決するため、放
熱板を固着したプリント回路基板の曲げ応力などに対す
る耐性をプリント回路基板のコスト増加を伴うことなく
向上させることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1および図3を参照し
て課題を解決するための手段を説明する。図1および図
3において、プリント回路基板1は、発熱素子4などを
搭載するものである。
【0008】発熱素子4は、動作時に発熱を伴う素子で
ある。放熱板8は、発熱素子4の熱を放熱するものであ
る。次に、構成を説明する。
【0009】プリント回路基板1上の導体2に接着剤3
で発熱素子4を接着し、当該発熱素子4から導電性材料
でプリント回路基板1を貫通して反対面の導体6に接続
し、当該導体6に直接に接着剤7で放熱板8を固着する
ようにしている。
【0010】また、プリント回路基板1に開口部を設け
て当該開口部を覆ってプリント回路基板1に放熱板8を
直接に接着剤72で固着し、この固着した放熱板8上に
発熱素子4を接着剤72で固着し、この固着した発熱素
子4上の電極とプリント回路基板1上の電極とをワイヤ
10で電気的に接続するようにしている。
【0011】これらの際に、接着剤として絶縁性繊維を
含んで固着時に電気的に絶縁するようにしている。ま
た、接着剤として導電性接着剤を用いて電気的に接続す
るようにしている。
【0012】また、接着剤として耐熱性の両面接着剤テ
ープを用いて放熱板8を固着するようにしている。
【0013】また、図5ないし図8を参照して他の課題
を解決するための手段を説明する。図5ないし図8にお
いて、放熱板8は、小さく分割した放熱板である。プリ
ント回路基板21は、発熱素子4などを実装する基板で
ある。
【0014】ワイヤ16は、発熱素子4とプリント回路
基板21上の電極15とを接続するワイヤである。サー
マルビア5は、発熱素子4の熱をプリント回路基板21
の反対側に伝導するものである。
【0015】次に、動作を説明する。放熱板8を発熱素
子4の1あるいは複数毎に設け、当該発熱素子4からサ
ーマルビア5を介してプリント回路基板21の反対側の
面の導体6に熱を伝導し、当該導体6に放熱板8を接着
剤7で固着するようにしている。
【0016】また、プリント回路基板21に発熱素子4
を含む部品を半田リフローにより半田付けした後に、当
該発熱素子4とサーマルビア5で接続された反対側のプ
リント基板21上の導体6に接着剤で放熱板81を固着
するようにしている。
【0017】また、プリント回路基板21に開口部を設
けて当該開口部を覆ってプリント回路基板21に接着剤
13で放熱板8を固着、および当該放熱板8上に接着剤
13で発熱素子4を固着し当該発熱素子4上の電極とプ
リント回路基板21上の電極とをワイヤ16で接続する
ようにしている。
【0018】これらの際、接着剤として絶縁性繊維を含
む絶縁性接着剤、導電性接着剤、あるいは耐熱性の両面
接着剤テープとするようにしている。従って、放熱板8
を固着したプリント回路基板1の曲げ応力などに対する
耐性をプリント回路基板1のコスト増加を伴うことなく
向上させることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図1から図3を用いて本発
明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
図1の(a)は、断面図を示す。図1の(a)におい
て、プリント回路基板1は、発熱素子4などを搭載する
基板であって、ここでは、図示のように各種導体(配線
パターンなど)や発熱素子などが搭載され、電子部品が
電気的に接続される部分を除き、ソルダーレジスト9が
コートされたものである。
【0021】導体2は、各素子を電気的に接続したりな
どする導電性のパターンである。接着剤3は、発熱素子
4をプリント回路基板1上の導体2に固着するものであ
る。
【0022】発熱素子4は、動作時に発熱を伴う素子で
ある。サーマルビア5は、発熱素子4からの熱をプリン
ト回路基板1の裏面に伝導するものである。
【0023】導体6は、ここでは、発熱素子4からの熱
を放熱板8に伝導するものである。接着剤7は、放熱板
8を導体6に固着するものである。放熱板8は、発熱素
子4からの熱を大気中に放熱するものである。
【0024】ソルダーレジスト9は、プリント回路基板
1上の導体2などを覆って絶縁したり、隣接する導体2
が短絡しないようにしたりなどするものである。図1の
(b)は、図1の(a)の要部拡大図を示す。
【0025】図1の(b)において、放熱板8は、図示
のようにプリント回路基板1の裏面(発熱素子4を搭載
したと反対の面)の導体6上に接着剤7によって固着し
たものであって、熱伝導性が良好となるように固着した
ものである。ここで、接着剤7は、放熱板8を直接にプ
リント回路基板1上の導体6に固着しているため、当該
放熱板8を最強に導体6に固着でき、熱伝導性良好かつ
繰り返し温度上昇してもクラックなどが発生しなく、し
かもプリント回路基板1を若干折り曲げても放熱板8を
固着した端の部分から剥離しないように強固に固着され
るものを選択する。これにより、図4の(b)の従来の
ソルダーレジストの上に接着剤で放熱板を固着した場合
に比し、放熱板8を極めて強固にプリント回路基板1に
固着することが可能となった。即ち、図4の(c)に示
す従来問題となっていた放熱板付きプリント回路基板に
おける曲げ応力でのソルダーレジストとプリント回路基
板との境界からの剥離がなくなり、放熱板8を極めて強
固にプリント回路基板1に固着することが可能となっ
た。
【0026】また、導体6と放熱板8とを電気的に絶縁
をしなければならない場合においては、接着剤7として
絶縁性繊維を含んで固着時に電気的に絶縁となるように
している。回路基板1上への放熱板8の固着時に、接着
剤7の上記絶縁性繊維は、導体6と放熱板8との接触に
よる電気的絶縁性の低下あるいは電気的ショートを防止
する上で極めて効果的である。また、上記接着剤7とし
て、両面接着剤テープとすることにより、回路基板1と
放熱板8とを固着する工程において、接着を加熱硬化す
る工程を必要とせず、作業工程を簡略化することが可能
となると共に、既述した回路基板1の曲げ応力に対して
も、当該両面接着剤テープの柔軟性により、回路基板1
と放熱板8との界面での剥離を防止できる。
【0027】図2は、本発明の他の実施例構成図を示
す。これは、プリント回路基板1上の導体61をソルダ
ーレジスト91で覆い、更にこの上から全体に接着剤7
1で放熱板8に固着し、特に放熱板8の端の部分を当該
接着剤71でプリント回路基板1と放熱板8とを直接に
固着し、プリント回路基板1に曲げ応力が加わった場合
に当該放熱板8の端の部分から接着剤71の部分が剥離
しないようにしたものである。ここで、プリント回路基
板1、導体2、接着剤3、発熱素子4、サーマルビア
5、ソルダレジスト9は、図1の同一番号のものと同じ
であるので説明を省略する。
【0028】図2の(a)は、断面図を示す。図2の
(a)において、導体61は、プリント回路基板1上に
設け、その一部が図1で既述した発熱素子4からの熱を
サーマルビア5を介し放熱板8に伝導するためのもので
ある。
【0029】ソルダーレジスト91は、導体61の間で
短絡しないように覆って絶縁するためのものであって、
その外部のソルダーレジスト9と分離し、複数の導体6
1のみを覆って相互の間が短絡したりなどしないように
絶縁するものである。
【0030】接着剤71は、ソルダーレジスト91の上
から全体を覆うと共に、放熱板8の周囲で全体をプリン
ト回路基板1に直接に固着し、プリント回路基板1を曲
げたときに放熱板8の端の部分で接着剤71が剥離しな
いように接着したものである。
【0031】放熱板8は、熱を放熱するものであって、
ここでは、発熱素子4からの熱を、接着剤3、導体2、
サーマルビア5、導体61、ソルダーレジスト91、接
着剤71を介して伝導してきた熱を大気中に放出するも
のである。
【0032】図2の(b)は、図2の(a)の要部拡大
部を示す。ここで、プリント回路基板1に貫通して設け
たサーマルビア5によって発熱素子4からの熱が導体6
1に伝導され、この導体61から更にソルダーレジスト
91、接着剤71を介して放熱板8に伝導し、当該放熱
板8が大気中に熱を放出する様子を分かりやすく示した
ものである。ここで、導体61は互いに短絡してはなら
ない例を示しており、導体61の間が短絡しないように
ソルダーレジスト91がその外部のソルダーレジスト9
と分離して塗布されている。接着剤71によってプリン
ト回路基板1と放熱板8とを強固に接着することが可能
となる。これにより、プリント回路基板1を曲げても放
熱板8とプリント回路基板1とが直接に強固に固着され
ているので放熱板8の端の部分で接着剤71が剥離する
ことがない。
【0033】図3は、本発明の他の実施例構成図を示
す。これは、プリント回路基板1に穴を開けてその部分
に固着した放熱板8上に発熱素子4を固着し、発熱素子
4からワイヤ10でプリント回路基板1に電気的に接続
したものである。
【0034】図3において、接着剤72は、プリント回
路基板1上に穴を開け、当該穴に放熱板8をプリント回
路基板1に直接に強く固着すると共に、放熱板8上に発
熱素子4を直接に強く固着するものである。
【0035】ワイヤ10は、放熱板8上に接着剤72で
強く固着した発熱素子4と電気的にプリント回路基板1
上の配線を接続するものである。樹脂コート11は、ワ
イヤ10で発熱素子4とプリント回路基板1上の配線と
を電気的に接続などした後、全体を覆って封止するため
のものである。
【0036】以上のように構成することにより、プリン
ト回路基板1上に穴を開け、この穴の部分を覆うように
放熱板8を接着剤72で強くプリント回路基板1に固着
および穴の部分に発熱素子4を固着した後、ワイヤ10
でプリント回路基板1の配線と電気的に接続、樹脂コー
ト11で覆うことにより、プリント回路基板1から大き
く突出することなく発熱素子4を実装し、放熱板8から
効率的に熱を放熱することが可能となる。特に発熱素子
4がベアチップの場合に有用な実装手段である。本発明
の実施例では、プリント回路基板1に貫通して設けたサ
ーマルビア5を記述したが、発熱素子4の発熱量やプリ
ント回路基板1の回路構成によっては必ずしも必要とし
ない場合もあることは容易に理解できる。
【0037】尚、回路基板に応力がかかる場合について
一部説明したが、その原因をまとめると以下のようにな
る。 (1) 製品製造工程内での熱ストレス: ・放熱板の貼り付け工程でのバイメタル効果(放熱板
と、導体、プリント回路基板1などの熱膨張係数の違い
によるいわゆるバイメタル効果)、 ・電子部品等の実装時における半田リフローの熱ストレ
ス (2) 客先でのシステムアセンブリでの熱ストレス (3) 客先での製品ネジ取めによる機械的ストレス (4) 完成後のシステムのヒートサイクル
【0038】次に、図5から図8を用いて本発明の他の
実施例の構成および動作を詳細に説明する。図5は、本
発明の他の実施例構成図(その3)を示す。これは、放
熱板8を複数に小さく分割して、放熱板8が大きいとき
に発生する放熱板とプリント回路基板21との熱膨張係
数の違いにより発生する反りを無くしたものである。
【0039】図5において、プリント回路基板21は、
発熱素子4などを搭載する基板であって、ここでは、小
さく分割した放熱板8を設けて既述した図10の放熱板
接着後の反りを無くしたものである。
【0040】導体2は、各発熱素子4を電気的に接続す
る導電性のパターンや、発熱素子4の熱を伝導する導電
性のパターンである。接着剤3は、発熱素子4をプリン
ト回路基板21上の導体2に固着するものである。
【0041】発熱素子4は、動作時に発熱を伴う素子で
ある。サーマルビア5は、発熱素子4からの熱をプリン
ト回路基板21の裏面に伝導するものである。
【0042】導体6は、ここでは、発熱素子4からの熱
を放熱板8に伝導するものである。接着剤7は、放熱板
8を導体6に固着するものである。放熱板8は、発熱素
子4からの熱を大気中に放熱するものであって、ここで
は、発熱素子4の1あるいは複数毎に小さく分割して既
述した図10の大きな放熱板を使ったときの反りを無く
したものである。
【0043】以上のように、放熱板8を発熱素子4の1
あるいは複数毎に小さく分割したことにより、放熱板8
とプリント回路基板21との熱膨張係数の違いによる既
述した図10の反りを無くすことが可能となる。
【0044】図6は、本発明の他の実施例構成図(その
4)を示す。これは、プリント回路基板21に穴を開け
てその部分に放熱板8を複数に小さく分割すると共に、
分割した放熱板8上に直接に発熱素子4を接着剤で接着
し、放熱板8が大きいときに発生した放熱板とプリント
回路基板21との熱膨張係数の違いにより発生する反り
を無くしたものである。
【0045】図6において、プリント回路基板21は、
発熱素子4などを搭載する基板であって、ここでは、小
さく分割した放熱板8を設けてその上に直接に接着剤で
接着して放熱を行い、既述した図10の放熱板による反
りを無くしたものである。
【0046】導体12は、発熱素子4と電気的に接続す
るためのプリント回路基板21上に設けた導電性のパタ
ーンである。接着剤13は、放熱板8をプリント回路基
板21に接着するものである。
【0047】以上によって、プリント回路基板21に穴
を開けてその部分に放熱板8を接着剤13で接着し、放
熱板8のプリント回路基板21の穴側に発熱素子4を接
着剤13で接着した後、当該発熱素子4の導体とプリン
ト回路基板21上の導体12とをワイヤで接続すること
により、小さく分割した放熱板8に直接に発熱素子4を
接着剤で接着し放熱を行うことができ、この際に放熱板
8が小さく、既述した図10のように放熱板8とプリン
ト回路基板21との熱膨張係数の違いにより発生する反
りを無くすことが可能となる。
【0048】図7は、本発明の他の実施例構成図(その
5)を示す。これは、図5のプリント回路基板21上に
配置した発熱素子4と反対側に小さく分割した放熱板8
を設けた構成と、図6のプリント回路基板21に穴を開
けてこの部分に小さい放熱板8を接着して当該放熱板8
上に発熱素子4を直接に接着する構成との両者をプリン
ト回路基板1上に設けた例を示す。特に放熱板8上に発
熱素子4を直接に接着剤で接着した場合には放熱効果が
良好となる。
【0049】図8は、本発明の製造フローチャートを示
す。図8において、S1は、部品を搭載する。これは、
既述した図5ないし図7に示すように、プリント回路基
板21上に部品を搭載する。
【0050】S2は、半田リフローする。これは、S1
でプリント回路基板21上の電極に予め半田ペーストを
印刷した配線パターン上に部品を搭載した状態で、所定
温度の炉リフローに入れて当該半田ペーストを溶融して
搭載した部品の電極部をプリント回路基板21上の電極
に半田付けする。
【0051】S3は、実装状態を確認する。これは、例
えばS2で半田リフローによって部品を半田付けした
後、自動検査装置で半田付けした後の画像を撮影して自
動的に半田付けの良否を検査する。実装状態の確認がで
きたとき(YESの場合)には、S5に進む。実装状態
の確認ができなかったとき(NOの場合)には、S4で
修正の半田付けなどを行い、S5に進む。
【0052】S5は、放熱板を貼り合わせ・固着する。
これは、S1からS4によってプリント回路基板21上
に部品を実装した後、図5ないし図7の小さく分割した
放熱板8を接着剤でプリント回路基板21に図示のよう
に接着する。そして、既述した図5の場合には終了す
る。一方、既述した図6あるいは図7の場合にはS6以
降を行う。
【0053】S6は、ベアチップを装着する。これは、
図6の放熱板8をプリント回路基板21に穴を開けた部
分に接着剤で接着した後、当該放熱板8の穴の側にベア
チップを接着剤で接着する。
【0054】S7は、ワイヤボンディングする。これ
は、S6で図6あるいは図7に示す放熱板8の上にベア
チップの発熱素子4を接着剤13で接着した後、発熱素
子4のベアチップの電極とプリント回路基板21上の電
極とにワイヤをそれぞれボンディングして電気的に接続
する。
【0055】S8は、ベアチップの実装状態確認する。
実装状態が良好と確認できたとき(YESの場合)に
は、S10に進む。実装状態が良好と確認できなかった
とき(NOの場合)には、S9で修正を行い、S10に
進む。
【0056】S10は、ベアチップを封止する。これ
は、図6あるいは図7に示す放熱板8の上に発熱素子4
のベアチップを接着およびワイヤで電気的にプリント回
路基板21に接続した後、図3に示したように当該ベア
チップの部分に樹脂をコートし硬化させ封止する。
【0057】以上によって、プリント回路基板21上に
分割した小さな放熱板8を図5に示すように発熱素子4
と反対側にサーマルビア5によって熱伝導させて接着し
たり、プリント回路基板21の穴の部分に小さく分割し
た放熱板8を接着して当該放熱板8上のベアチップの発
熱素子4を接着およびワイヤでプリント回路基板21の
電極に接続した後に樹脂封止することにより、既述した
図10の大きな放熱板を固着したときに発生する、放熱
板とプリント回路基板21との熱膨張係数の違いにより
発生する反りを無くすことが可能となった。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発熱素子4から導電性材料でプリント回路基板1を貫通
して反対面に設けた導体6に直接に接着剤で放熱板8を
固着したり、放熱板8の端の部分をプリント回路基板1
に直接に接着剤で固着したり、プリント回路基板1に穴
を開けて放熱板8を直接にプリント回路基板1に固着し
て当該放熱板8の上に直接に発熱素子4を固着したりな
どする構成を採用しているため、放熱板8をプリント回
路基板1に実装して発熱素子4からの熱を効率的に放熱
させる場合に、曲げ応力などに対する耐性をプリント回
路基板1のコスト増加を伴うことなく向上させることが
できた。これらにより、 (1) プリント回路基板1のコスト増加を伴うことな
く、プリント回路基板1の曲げ応力耐性を向上させるこ
とができる。
【0059】(2) プリント回路基板1上の基材また
は導体と放熱板8とを直接に固着することで、ソルダー
レジストの熱抵抗の付加がなくなり、放熱特性を向上さ
せることができる。
【0060】(3) 放熱板8とプリント回路基板1と
を直接に接着剤で固着するため、当該接着剤は物理的お
よび電気的に最適な特性を有するものを任意に選択で
き、接着剤の選択の自由度が広がり、例えば曲げ応力を
極力分散させるために弾性率の小さい高価なシリコーン
樹脂などを用いることなく、ソルダーレジストの影響を
受けがたい放熱板付きプリント回路基板を容易に作成で
きる。
【0061】(4) 放熱板8を小さく分割したため、
図10に示すようなプリント回路基板21の反りを無く
すことが可能となる。 (5) 放熱板8を小さくしたため、当該放熱板8をプ
リント回路基板21に接着する際に加圧力を全体に均一
にでき、接着層のバラツキを低減し、均一な放熱を行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明の他の実施例構成図である。
【図3】本発明の他の実施例構成図である。
【図4】従来技術の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例構成図(その3)である。
【図6】本発明の他の実施例構成図(その4)である。
【図7】本発明の他の実施例構成図(その5)である。
【図8】本発明の製造フローチャートである。
【図9】従来の構成図である。
【図10】従来の回路基板の反りの説明図である。
【符号の説明】
1:プリント回路基板 2、6、61:導体 3:接着剤 4:発熱素子 5:サーマルビア 7、71、72:接着剤 8:放熱板 9、91:ソルダーレジスト 10:ワイヤ 11:樹脂コート 21:プリント回路基板 12:導体 13:接着剤 14:部品 15:電極 16:ワイヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、プリント回路基板21に発熱素子4
を含む部品を半田リフローにより半田付けした後に、当
該発熱素子4とサーマルビア5で接続された反対側のプ
リント基板21上の導体6に接着剤で放熱板8を固着す
るようにしている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、導体6と放熱板8とを電気的に絶縁
としなければならない場合においては、接着剤7として
絶縁性繊維を含んで固着時に電気的に絶縁となるように
している。回路基板1上への放熱板8の固着時に、接着
剤7の上記絶縁性繊維は、導体6と放熱板8との接触に
よる電気的絶縁性の低下あるいは電気的ショートを防止
する上で極めて効果的である。また、上記接着剤7とし
て、両面接着剤テープとすることにより、回路基板1と
放熱板8とを固着する工程において、接着を加熱硬化す
る工程を必要とせず、作業工程を簡略化することが可能
となると共に、既述した回路基板1の曲げ応力に対して
も、当該両面接着剤テープの柔軟性により、回路基板1
と放熱板8との界面での剥離を防止できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】S2は、半田リフローする。これは、S1
でプリント回路基板21上の電極に予め半田ペーストを
印刷した配線パターン上に部品を搭載した状態で、所定
温度のリフロー炉に入れて当該半田ペーストを溶融して
搭載した部品の電極部をプリント回路基板21上の電極
に半田付けする。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放熱板を固着するプリント回路基板におい
    て、 プリント回路基板上の導体に接着した発熱素子と、 上記発熱素子を搭載した上記プリント回路基板と反対の
    面上の導体に直接に接着剤で固着した放熱板と、 上記発熱素子、上記導体、および上記放熱板を除いた部
    分を覆った絶縁性樹脂とから構成することを特徴とする
    放熱板付きプリント回路基板。
  2. 【請求項2】放熱板を固着するプリント回路基板におい
    て、 プリント回路基板に開口部を設けて当該開口部を覆って
    当該プリント回路基板に接着剤で固着した放熱板と、 この放熱板上に接着剤で固着した発熱素子と、 この発熱素子上の電極と上記プリント回路基板上の電極
    とを電気的に接続するワイヤと上記発熱素子および上記
    放熱板を除いた部分を覆った絶縁性樹脂とから構成する
    ことを特徴とする放熱板付きプリント回路基板。
  3. 【請求項3】上記放熱板を複数に分割したことを特徴と
    する請求項1あるいは請求項2記載の放熱板付きプリン
    ト回路基板。
  4. 【請求項4】上記接着剤として絶縁性繊維を含んで固着
    時に電気的に絶縁したことを特徴とする請求項1ないし
    請求項3記載のいずれかの放熱板付きプリント回路基
    板。
  5. 【請求項5】上記接着剤として導電性接着剤としたこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項3記載のいずれかの
    放熱板付きプリント回路基板。
  6. 【請求項6】上記接着剤として耐熱性の両面接着剤テー
    プとしたことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載
    のいずれかの放熱板付きプリント回路基板。
  7. 【請求項7】放熱板を固着する回路基板の製造方法にお
    いて、 プリント回路基板に発熱素子を含む部品を半田リフロー
    により半田付けした後に、当該発熱素子が接続された反
    対側のプリント基板上の導体に接着剤で放熱板を固着す
    る放熱板付きプリント回路基板の製造方法。
  8. 【請求項8】放熱板を固着する回路基板の製造方法にお
    いて、 プリント回路基板に開口部を設けて当該開口部を覆って
    プリント回路基板に接着剤で放熱板を固着、および当該
    放熱板上に接着剤で発熱素子を固着し当該発熱素子上の
    電極とプリント回路基板上の電極とをワイヤで接続する
    放熱板付きプリント回路基板の製造方法。
  9. 【請求項9】上記接着剤として絶縁性繊維を含んで固着
    時に電気的に絶縁したことを特徴とする請求項7あるい
    は請求項8記載の放熱板付きプリント回路基板の製造方
    法。
  10. 【請求項10】上記接着剤として導電性接着剤としたこ
    とを特徴とする請求項7あるいは請求項8記載の放熱板
    付きプリント回路基板の製造方法。
  11. 【請求項11】上記接着剤として耐熱性の両面接着剤テ
    ープとしたことを特徴とする請求項7あるいは請求項8
    記載の放熱板付きプリント回路基板の製造方法。
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