JPH10176676A - 流体圧源装置 - Google Patents

流体圧源装置

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JPH10176676A
JPH10176676A JP33781296A JP33781296A JPH10176676A JP H10176676 A JPH10176676 A JP H10176676A JP 33781296 A JP33781296 A JP 33781296A JP 33781296 A JP33781296 A JP 33781296A JP H10176676 A JPH10176676 A JP H10176676A
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島 洋 中
Shinsuke Sakane
根 伸 介 坂
Tomoji Yamada
田 智 司 山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間放置後の使用開始時のアキュムレ−タ
圧上昇を速くする。異常低圧を示す警報を早期に解除す
る。 【解決手段】 低トルク高速回転(直巻モ−タ)と高ト
ルク低速回転(複巻モ−タ)の2モ−ドで駆動しうる電
気モ−タM;ヒステリシスを有する低圧側圧力スイッチ
PLおよび高圧側圧力スイッチPH;PLが閉(低圧)
のとき直巻モ−タ駆動し、PLが開(高圧)になると複
巻モ−タ駆動して、PHが開(高圧)になるとモ−タ駆
動を停止し、その後PHが閉(低圧)になると複巻モ−
タ駆動し開(高圧)になると停止するポンプ制御手段C
MP,RD,RY;を備える。ポンプ制御手段は、モ−
タ駆動中はモ−タ電流値を監視して、モ−タ通電異常お
よび圧力スイッチ異常を判定し、異常に対応したモ−タ
ON,OFF制御をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体ポンプにてア
キュムレ−タを蓄圧し、アキュムレ−タの圧力流体を流
体回路に与える流体圧源に関し、特に、アキュムレ−タ
圧を設定範囲に維持するために、アキュムレ−タ又はそ
れに連通した流体圧ラインの圧力を検出する圧力センサ
又はスイッチ、および、その圧力検出信号に応じて低圧
のときには流体ポンプを駆動するポンプ制御手段、を備
える流体圧源装置に関する。
【0002】この装置は例えば、車両の車輪ブレ−キに
ブレ−キ圧を与えるブレ−キ回路、および/又は、車両
の車輪ブレ−キにブレ−キ圧を与えるためのハイドロブ
−スタ、の高ブレ−キ圧源として用いることができる。
また例えば、車両のサスペンションに車体支持のための
圧力を与える液圧回路の、高圧源として用いることがで
きる。
【0003】
【従来の技術】例えば車輪ブレ−キ系にHB(ハイドロ
ブ−スタ),ABS(アンチロックブレ−キシステム)
を備える車両あるいはアクティブサスペンションシステ
ムを備える車両には、それらに作動圧(高圧)を与える
ための流体圧源装置が備わっており、該装置の流体ポン
プは電気モ−タで駆動される。
【0004】従来の1つの車輪ブレ−キ用の液圧源装置
では、図1を参照して説明すると、リザ−バRSのオイ
ルは、モ−タMで駆動されるポンプHPで昇圧され、高
圧ラインに吐出される。高圧ラインにはアキュムレ−タ
ACCが接続されており、ポンプHPの運転により高圧
ラインおよびアキュムレ−タACCの圧力が上昇し、ア
キュムレ−タACC内の高圧オイル量が増加する(蓄
圧)。モ−タMに印加される電圧は、リレ−RYでオン
/オフされ、リレ−RYは制御装置ECUにより制御さ
れる。高圧ラインには高圧側圧力スイッチPH,低圧側
圧力スイッチPLが結合されており、これらの圧力検出
信号が制御装置ECUに与えられる。
【0005】両圧力スイッチPH,PLは共に、ヒステ
リシス特性を有し、高圧側圧力スイッチPHの圧力検出
信号が、高圧から低圧に切換わると制御装置ECUが流
体ポンプHP(電気モ−タM)を駆動する。そして圧力
スイッチPHの圧力検出信号が、低圧から高圧に切換わ
ると該駆動を停止する。圧力スイッチPHの圧力検出信
号が高圧から低圧に切換わる圧力PHL(定常下限圧)
よりも、圧力検出信号が低圧から高圧に切換わる圧力P
Hh(定常上限圧)の方が高いので、アキュムレ−タ圧
は定常下限圧PHLと定常上限圧PHhの間に常時維持さ
れることになる。
【0006】低圧側圧力スイッチPLは安全保護用のも
のであり、定常下限圧PHLより低い低圧PLL(異常下
限圧)に圧力が低下したときに「低圧」を表わす圧力検
出信号を発生し、それから圧力が上昇して異常下限圧P
LLより高いが定常下限圧PHLより低い高圧PLh(異
常上限圧)になると「高圧」を表わす圧力検出信号を発
生する。制御装置ECUは、低圧側圧力スイッチPLの
圧力検出信号が「低圧」を示すものになると、警報を発
生すると共に、流体ポンプHP(電気モ−タM)を駆動
する。低圧側圧力スイッチPLの圧力検出信号が「高
圧」を示すものに切換わると該駆動を停止する。高圧側
圧力スイッチPHが正常に機能し、その圧力検出信号に
応じて制御装置ECUが流体ポンプHPの駆動制御を正
常に行なっているときには、アキュムレ−タ圧は異常下
限圧PLLにまで低下しない。しかし高圧側圧力スイッ
チPHが故障し、低圧(定常下限圧PHL以下)を示す
圧力検出信号を発生しなくなると、流体ポンプHPが駆
動されないのでアキュムレ−タ圧が低下して行き、低圧
側圧力スイッチPLの圧力検出信号が「低圧」を示すも
のになると、警報が発せられ流体ポンプHPが駆動され
る。このポンプ駆動により、アキュムレ−タ圧の所要最
低圧が確保される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常の車両使用頻度で
は、アキュムレ−タ圧は異常下限圧PLLにまで低下せ
ず警報ランプは点灯しないが、圧力スイッチの異常時に
点灯する。また、ポンプ駆動系の故障によってアキュム
レ−タ圧が上らず次第に低下して行きついには異常低圧
(異常下限圧以下)になって警報ランプが点灯する。こ
れは意図された警報である。ところで、圧力スイッチ
他、アキュムレ−タ圧力制御に関連する要素のすべてが
正常であっても、車両を長期間放置すると、短期日の放
置(電源オフ,ポンプ非駆動)ではほとんど問題となら
ない、ブレ−キ液回路PC内の電磁弁,逆止弁でのブレ
−キ液圧(高圧)のドレインへの極くわずかな流出(リ
ザ−バRSに戻る)の長期間の継続により、アキュムレ
−タ圧が低下する。最終的にはリザ−バ圧とバランスす
る圧力まで低下する。
【0008】このような経過でアキュムレ−タ圧が異常
低圧(異常下限圧以下)になっているときに、車両使用
を始めるとき、イグニションキ−スイッチが閉じられ
て、流体圧源装置に電源が印加されたときに、警報ラン
プが点灯し流体ポンプHPが動作する。流体ポンプHP
の動作によりアキュムレ−タ圧が上昇するが、元の圧力
がきわめて低いので、アキュムレ−タ圧が定常圧(定常
下限圧PHL以上)に上昇するのに時間がかかる。警報
解除圧(PLh)以上にまで上昇するにも当然時間がか
かるので、警報ランプが比較的に長く点灯し、ドライバ
(運転者)に比較的に長く異常警報を与えてしまう。
【0009】本発明は、上述の長期間放置後の使用開始
時など、圧力制御系要素のすべてが正常であるにもかか
わらず、アキュムレ−タ圧が異常低圧であったときのア
キュムレ−タ圧上昇を速くすることを第1の目的とし、
異常低圧を示す警報を早期に解除することを第2の目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の流体圧源装置は、流体ポンプ(HP)および
これを駆動する電気モ−タ(M);該流体ポンプ(HP)の吐
出圧を受けるアキュムレ−タ(Acc);該アキュムレ−タ
(Acc)又はそれに連通した流体圧ラインの圧力を検出す
る圧力検出手段(PH,PL);および、圧力検出手段(PH,PL)
の検出圧力に基づいて、検出圧力が第1圧力(PLL)以
下のとき前記電気モ−タ(M)の低トルク高速回転付勢を
開始し、第1圧力(PLL)より高い第2圧力(PLh)に達
すると前記電気モ−タ(M)の回転付勢を高トルク低速回
転付勢に切換え、第2圧力(PLh)より高い第3圧力
(PHh)に達すると前記電気モ−タ(M)の回転付勢を停
止するポンプ制御手段(CMP,RD,RY);を備える。なお、
理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述
する実施例の対応要素の記号又は対応事項を、参考まで
に付記した。
【0011】これによれば、上述の長期間放置後の使用
開始時など、圧力制御系要素のすべてが正常であるにも
かかわらず、アキュムレ−タ圧が第1圧力(PLL)以下
(異常低圧)であったとき、ポンプ制御手段(CMP,RD,R
Y)が、電気モ−タ(M)の低トルク高速回転付勢を開始す
る。アキュムレ−タ圧が低いので、ポンピング負荷が低
く、したがって低トルク高速回転付勢により電気モ−タ
(M)が高速回転し、流体ポンプ(HP)のポンピング速度が
高く、アキュムレ−タ圧の初期昇圧速度が高く、アキュ
ムレ−タ圧が早期に第2圧力(PLh)となる。これによ
り、異常低圧を示す警報が早期に解除される。
【0012】アキュムレ−タ圧が上昇するに伴い、ポン
ピング負荷が上昇するが、第1圧力(PLL)より高い第
2圧力(PLh)に達すると、ポンプ制御手段(CMP,RD,RY)
が電気モ−タ(M)の回転付勢を高トルク低速回転付勢に
切換えるので、効果的なポンプ駆動が継続しアキュムレ
−タ圧が更に上昇する。そして、第2圧力(PLh)より
高い第3圧力(PHh)に達すると電気モ−タ(M)の回転
付勢が止められる。したがって、ポンプ駆動の初期にポ
ンピング速度が高い分、第3圧力(PHh)に昇圧する所
要時間が低減し、早期に定常的なアキュムレ−タ圧制御
に入ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(2)ポンプ制御手段(CMP,RD,RY)は、対象圧力が、第
2圧力(PLh)と第3圧力(PHh)との間の高圧側下限
値(PHL)を越える圧力から該高圧側下限値(PHL)以
下の圧力に低下したとき、前記電気モ−タ(M)の高トル
ク低速回転付勢を開始し、対象圧力が第3圧力(PHh)
に達すると前記電気モ−タ(M)の回転付勢を停止する。
これによれば、上述のように第3圧力(PHh)に昇圧し
て電気モ−タ(M)の回転付勢を止めた後、流体機器への
高圧流体(ライン圧)の供給によりアキュムレ−タ圧が
高圧側下限値(PHL)以下に低下すると、電気モ−タ
(M)が高トルク低速回転付勢され、アキュムレ−タ圧は
比較的に高いが、高トルク付勢であるので、アキュム−
タ圧が効果的に昇圧される。そして第3圧力(PHh)に
達すると電気モ−タ(M)の回転付勢を停止する。この繰
返しにより、アキュムレ−タ圧は、高圧側下限値(PH
L)〜第3圧力(PHh)の範囲内に維持される。
【0014】(3)前記電気モ−タ(M)は、高トルク低
速回転の複巻モ−タ用および低トルク高速回転の直巻モ
−タ用の界磁巻線(fw1,fw2)と、複巻通電用および直巻
通電用の端子(b,a)を有する直流モ−タであり;ポンプ
制御手段(CMP,RD,RY)は、複巻通電用の端子(b)と直巻通
電用端子(a)を選択的に電源(Vb)に接続するスイッチ手
段(RY,RD)を含み、圧力検出手段(PH,PL)の検出圧力が第
1圧力(PLL)以下のとき前記スイッチ手段(RY,RD)を介
して前記電気モ−タ(M)の直巻通電用端子(a)を電源に接
続し、第2圧力(PLh)になると前記スイッチ手段(RY)
を介して前記電気モ−タ(M)の複巻通電用端子(b)を電源
(Vb)に接続し、第3圧力(PHh)になると前記スイッチ
手段(RY)を介して前記電気モ−タ(M)への通電を遮断す
る。
【0015】上述の直流モ−タは、例えば車両上のワイ
パ駆動など、低速駆動と高速駆動の選択が必要で、しか
も低速時は駆動負荷が高いので高トルクが必要とされ、
高速時には駆動負荷が低いので低トルクでよい用途に、
多く用いられているものである。この直流モ−タは、2
値的に低トルク高速回転と高トルク低速回転を選択しう
るので、上述のように、スイッチ手段(RY,RD)を用い
て、低トルク高速回転と高トルク低速回転を選択的に設
定しうる。低トルク高速回転ならびに高トルク低速回転
のための通電電流値又はモ−タ印加電圧の演算と制御が
不要であり、モ−タ電流値又は印加電圧を多値に制御す
るモ−タドライバは不要であるので、ポンプ制御手段(C
MP,RD,RY)の制御処理(プログラム)および電気回路
(ハ−ドウェア)の設計が容易である。
【0016】(4)圧力検出手段(PL,PH)は、対象圧力
が第1圧力範囲の下限値(PLL)以下のとき低圧を示
し、上限値(PLh)以上のとき高圧を示す第1圧力信号
(L:低圧/H:高圧)を発生する低圧側圧力検出スイッチ(P
L)、および、対象圧力が第1圧力範囲より高い第2圧力
範囲の下限値(PHL)以下のとき低圧を示し、上限値(P
Hh)以上のとき高圧を示す第2圧力信号(L:低圧/H:高
圧)を発生する高圧側圧力検出スイッチ(PH)を含み;第
1圧力範囲の下限値(PLL)=第1圧力(PLL),第1圧
力範囲の上限値(PLh)=第2圧力(PLh)、第2圧力範
囲の上限値(PHh)=第3圧力(PHh)、である。
【0017】これによれば、2個の圧力検出スイッチ(P
L,PH)の各信号合せて2信号(2ビット)により、次の
表1のように電気モ−タ(M)の駆動が制御される。
【0018】
【表1】
【0019】これらの圧力検出スイッチ(PL,PH)を用い
ることにより、ポンプ制御手段(CMP,RD,RY)の2ビット
デ−タが与えられ、ポンプ制御手段(CMP,RD,RY)は、圧
力検出信号のデジタルデ−タ(圧力デ−タ)への変換
や、圧力デ−タを設定値(PLL,PLh,PHL,PHL)
と比較して圧力がどの圧力範囲にあるかを判定するなど
のデ−タ処理が不要であり、2ビットデ−タ対応でただ
ちに低トルク高速回転付勢あるいは高トルク低速回転付
勢を設定しうる。ポンプ制御手段(CMP,RD,RY)の制御処
理(プログラム)および電気回路(ハ−ドウェア)が簡
単に済みそれらの設計が容易である。
【0020】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0021】
【実施例】図1に、本発明の一実施例の流体圧源装置を
装備した、車両上の車輪ブレ−キ圧制御装置の全体構成
を示す。エンジンEGはスロットル制御装置TH及び燃
料噴射装置FIを備えた内燃機関で、スロットル制御装
置THにおいてはアクセルペダルAPの操作に応じてメ
インスロットルバルブMTの開度が制御される。
【0022】また、電子制御装置ECUの出力に応じ
て、スロットル制御装置THのサブスロットルバルブS
Tが駆動されその開度が制御されると共に、燃料噴射装
置FIが駆動され燃料噴射量が制御されるように構成さ
れている。エンジンEGは、変速制御装置GS及びディ
ファレンシャルギヤDFを介して車両後方の車輪RL,
RRに連結されている。
【0023】車輪FL,FR,RL,RRに夫々車輪ブ
レ−キのホイールシリンダWfL,Wfr,WrL,W
rrが装着されており、これらのホイールシリンダWf
L等は、ブレーキ液圧回路PCに接続されている。尚、
車輪FLは運転席からみて前方左側の車輪(前左車輪)
を示し、以下、FRは前右車輪、RLは後左車輪、RR
は後右車輪である。
【0024】車輪FL,FR,RL,RRには、車輪の
所定小角度の回転につき1パルスの電気信号を発生する
パルス発生器WS1及至WS4が結合され、これらが電
気パルスを電子制御装置ECUに与える。電子制御装置
ECUのマイクロコンピュ−タCMPは、パルス発生器
WS1が1パルスを与えると割込処理を実行して、その
ときの計時値(クロックパルスカウント値)を、WS1
宛てのパルス周期レジスタに書込んでクロックパルスの
カウントアップを再スタ−トする。これにより、WS1
宛てのパルス周期レジスタには常に、パルス発生器WS
1が発生するパルスの最新の1周期の時間を表わすデ−
タが書込まれている。マイクロコンピュ−タCMPは、
車輪FLの回転速度VwfLを演算するときには、WS
1宛てのパルス周期レジスタのデ−タが表わす値の逆数
に比例係数を乗じて、回転速度VwfLを算出する。パ
ルス発生器WS2〜WS4が発生するパルスに対しても
同様な割込処理を実行し、同様に、車輪FR,RL,R
Rの回転速度Vwfr,VwrL,Vwrrを算出す
る。
【0025】ブレーキペダルBPが踏み込まれたときオ
ンとなるブレーキスイッチBS,アキュムレ−タ出力圧
の高低を検出する圧力スイッチPL,PH及び車両のヨ
ーレートを検出するヨーレートセンサYS等が電子制御
装置ECUに接続されている。ヨーレートセンサYS
は、車両重心を通る鉛直軸回りの車両回転角(ヨー角)
の変化速度、即ちヨー角速度(ヨーレート)を検出しこ
れを表わす電気信号を電子制御装置ECUに与える。マ
イクロコンピュ−タCMPは、ヨ−レ−トを読込むと
き、ヨーレートセンサYSが発生する電気信号をデジタ
ル変換して、デジタルデ−タを読込む。
【0026】電子制御装置ECUは、図1に示すよう
に、バスを介して相互に接続されたマイクロプロセッサ
CPU,メモリROM,RAM,入力ポートIPT及び
出力ポートOPT等から成るマイクロコンピュータCM
Pを備えている。
【0027】ブレーキスイッチBS,圧力スイッチP
L,PH,パルス発生器WS1及至WS4,ヨーレート
センサYS等の出力信号は、増幅回路AMPを介して夫
々入力ポートIPTからマイクロプロセッサCPUのA
/D変換ポ−トに与えられ、CPUはこれらの出力信号
のレベルをデジタルデ−タに変換して読込む。CPUは
その出力ポートOPTから、リレ−ドライバRDに、ポ
ンプの高速駆動指示信号,低速駆動指示信号又は停止指
示信号を与え、リレ−ドライバRDが、これらの信号に
応答して、リレ−RYをON(通電),OFF(遮断=
非通電)して、電気モ−タMの高速駆動通電端子又は低
速駆動通電端子を電源に接続しあるいはそれらの端子を
電源から遮断する。電気モ−タMは通電により回転し
て、流体ポンプHPを駆動する。CPUはまた、その出
力ポートOPTからブレ−キ液圧回路PCの電磁弁(1
2個)に通電するソレノイドドライバに制御信号を与
え、またスロットル制御装置THに対する制御信号を、
スロットル制御装置THのサブスロットルMTを開閉駆
動する電気モ−タに宛てたモ−タドライバACTに与え
る。
【0028】マイクロコンピュータCMPのROMに
は、後述する種々の処理を実行する制御プログラムおよ
び固定定数等のデ−タが格納されており、マイクロプロ
セッサCPUは、図示しないイグニッションスイッチが
閉成され、これにより図示しない電源回路が動作電圧を
与える間該プログラムを実行する。RAMは、ROMか
ら読出したプログラム,ROMに格納されているデ−
タ,入力ポ−トを介して読込んだデ−タならびにCPU
が生成したデ−タを一時的に記憶する。
【0029】モ−タMの通電回路には、モ−タMの通電
電流値に比例する電圧を発生する電流検出用の抵抗Rが
あり、その電圧が入力ポ−トを介してマイクロプロセッ
サCPUのA/D変換ポ−トに与えられる。マイクロプ
ロセッサCPUは、モ−タ電流値を参照する必要がある
とき、該電圧をデジタルデ−タ(モ−タ電流デ−タ)に
変換して読込む。
【0030】図2に、ブレーキ液圧回路PCの構成を示
す。ブレーキペダルBPが踏込まれるとブースタHBが
踏込圧に実質上比例する圧力を発生して、この圧力でマ
スタシリンダMCのピストンを駆動する。ブースタHB
には液圧源PSが接続されており、液圧源PSは液圧ポ
ンプHP,駆動モ−タM,及びアキュレムレータACC
を有する。アキュムレータACCと低圧リザーバRSと
の間にはリリーフバルブRVが介装されている。液圧ポ
ンプHPは、電気モータMによって駆動され、低圧リザ
ーバRSのブレーキ液を吸引し加圧して逆止弁CV6を
介してアキュレムレータACCに与える。CPUは、ア
キュムレ−タACC又はその給圧ラインの圧力を検出す
る圧力スイッチPL,PHのオン(L:低圧)/オフ
(H:高圧)を監視して、圧力スイッチPHがオフから
オンになるとリレ−ドライバRDを介して電気モータM
を高トルク低速回転駆動する。これによりアキュムレ−
タACCの液圧が上昇する。圧力スイッチPHがオフに
切換わると、電気モ−タMの駆動を停止する。これによ
り、圧力スイッチPHが正常である場合には、アキュム
レ−タACCの液圧は、常時所定範囲内(図6のPHL
〜PHh)に維持される。
【0031】またCPUは、圧力スイッチPHがオン
(L:低圧)に切換らない場合には、圧力スイッチPL
がオン(L:低圧)になったときにリレ−ドライバRD
を介して電気モータMを低トルク高速回転駆動する。こ
れによりアキュムレ−タACCの液圧が高速で上昇す
る。圧力スイッチPLがオフ(H:高圧)に切換わる
と、低トルク高速回転駆動は停止する。
【0032】液圧ブースタHBは、液圧源PSの出力液
圧(アキュムレ−タACCの液圧)をソ−ス圧として、
ブレ−キペダルBPの踏込圧(制御圧)に比例した出力
圧を発生し、これによってマスタシリンダMCが倍力駆
動される。
【0033】マスタシリンダMCと前輪ホイールシリン
ダWfr,WfLの各々を接続する前輪側の液圧回路に
は、電磁切換弁SA1及びSA2が介装されており、こ
れらは制御圧ラインPfr及びPfLを介して夫々電磁
開閉弁PC1,PC5及び電磁開閉弁PC2,PC6に
接続されている。また、液圧ブースタHBとホイールシ
リンダWfr等の各々を接続する液圧路には、電磁開閉
弁SA3,給排制御用の電磁開閉弁PC1及至PC8が
介挿されており、後輪側には比例減圧弁PVが介装され
ている。そして、電磁開閉弁STRを介して液圧源PS
の液圧が電磁開閉弁SA3の下流側に印加される。
【0034】前輪側液圧系において、電磁開閉弁PC1
及びPC2は、電磁開閉弁STRに接続されている。電
磁開閉弁STRは2ポート2位置の電磁開閉弁であり、
その電気コイルに通電がない非作動(オフ)時は弁閉
(遮断)で、その電気コイルに通電がある作動(オン)
時は弁開(通流)であって電磁開閉弁PC1及びPC2
がアキュムレータACCに連通する。
【0035】電磁切換弁SA1及び電磁切換弁SA2
は、3ポート2位置の電磁切換弁で、その電気コイルに
通電がない非作動(オフ)時は、図2に示す第1位置に
あって前輪ホイールシリンダWfr,WfLは何れもマ
スタシリンダMCに連通しているが、電気コイルに通電
がある作動(オン)時は、第2位置に切換わって、ホイ
ールシリンダWfr,WfLは何れもマスタシリンダM
Cから遮断され、代りに夫々電磁開閉弁PC1及びPC
5,電磁開閉弁PC2及びPC6と連通する。
【0036】これら電磁開閉弁PC1及びPC2に対し
て並列に逆止弁CV1及びCV2が接続されており、逆
止弁CV1の流入側が制御圧ラインPfrに、逆止弁C
V2の流入側が制御圧ラインPfLに夫々接続されてい
る。逆止弁CV1は、電磁切換弁SA1がオン(第2位
置)である場合において、ブレーキペダルBPが開放さ
れたときには、前右車輪のホイールシリンダWfrのブ
レーキ液圧を液圧ブースタHBの出力液圧の低下に迅速
に追従させるために設けられたもので、液圧ブースタH
B方向へのブレーキ液の流れは許容されるが逆方向の流
れは阻止される。
【0037】逆止弁CV2は、前左車輪のホイールシリ
ンダWfLについて、同様に逆流阻止を行なう。
【0038】後輪側液圧系の電磁開閉弁SA3は、2ポ
ート2位置の電磁開閉弁で、その電気コイルに通電がな
い非作動(オフ)時には、図2に示す弁開(通流)であ
って、電磁開閉弁PC3,PC4は比例減圧弁PVを介
して液圧ブースタHBと連通する。このとき、電磁開閉
弁STRは図2に示すようにオフ(弁閉)とされ、比例
減圧弁PVはアキュムレータACCとの連通が遮断され
ている。電磁開閉弁SA3が、オンとなって弁閉(遮
断)になると、電磁開閉弁PC3,PC4は液圧ブース
タHBとの連通が遮断され、比例減圧弁PVを介して電
磁開閉弁STRに接続され、この電磁開閉弁STRがオ
ン(通流)になったときにアキュムレータACCと連通
する。
【0039】また、電磁開閉弁PC3及びPC4に対し
て並列に逆止弁CV3及びCV4が接続されており、逆
止弁CV3の流入側がホイールシリンダWrrに、逆止
弁CV4の流入側がホシールシリンダWrLに夫々接続
されている。これらの逆止弁CV3,CV4は、ブレー
キペダルBPが開放されたときには、ホイールシリンダ
Wrr,WrLのブレーキ液圧を液圧ブースタHBの出
力液圧の低下に迅速に追従させるために設けられたもの
で、電磁開閉弁SA3方向へのブレーキ液の流れを許し
逆方向の流れは阻止する。更に、逆止弁CV5が電磁開
閉弁SA3に並列に設けられており、電磁開閉弁SA3
がオン(遮断)のときにも、ブレーキペダルBPによる
踏み増し(車輪ブレ−キ圧の増圧)が可能である。
【0040】上記電磁切換弁SA1,SA2及び電磁開
閉弁SA3,STR並びに電磁開閉弁PC1及至PC8
は、前述の電子制御装置ECUによってオン/オフ制御
される。例えば、ブレーキペダルBPが操作されていな
い状態で行なわれる制動操舵制御(車輪ブレ−キ圧配分
制御)時には、液圧ブースタHB及びマスタシリンダM
Cからはブレーキ液圧が出力されないので、電磁切換弁
SA1,SA2がオン(第2位置)とされ、電磁開閉弁
SA3がオン(遮断)され、そして電磁開閉弁STRが
オン(通流)とされる。これにより、液圧源PSのアキ
ュムレ−タACCの液圧が、電磁開閉弁STR並びに通
流状態の電磁開閉弁PC1及至PC8を介してホイール
シリンダWfr等に供給され得る状態となる。而して、
電磁開閉弁PC1及至PC8を、繰返してオフ/オン
し、この繰返しのオフデュ−ティ(オフ/オン一周期に
対するオフ時間の比)を変更することにより、急増圧,
パルス増圧(緩増圧),ホ−ルド(保持),パルス減圧
(緩減圧),急減圧等を行なうことができる。
【0041】例えば、前右車輪Wfrの車輪ブレ−キ圧
を制御するための電磁開閉弁PC1とPC5に関して説
明すれば、PC1オフ(通流)&PC5オフ(遮断)の
状態では前右車輪Wfrの車輪ブレ−キ圧が増圧とな
る。ここで、前述のオフ/オン一周期に対するオフデュ
−ティを100%とすると、これは連続してオフを保持
する状態であり、これが典型的な急増圧である。オフデ
ュ−ティを0%とすると、これは連続してオンを保持す
る状態であり、オンではPC1オン(遮断)&PC5オ
ン(通流)であって前右車輪Wfrの車輪ブレ−キ圧が
PC5を通してリザ−バRSに抜けるので、これが典型
的な急増減である。すなわち典型的なオフデュ−ティ1
00%の急増圧とオフデュ−テ0%(=オンデュ−ティ
100%)の急減圧を想定すると、単純には、オフデュ
−ティが50%以上100%未満がパルス増圧(緩増
圧),50%未満0%超がパルス減圧(緩増圧)という
ことになり、PC1オン(遮断)&PC5オフ(遮断)
がホ−ルドである。
【0042】しかしながら本実施例では、急増圧,パル
ス増圧(緩増圧),パルス減圧(緩減圧)および急減圧
のそれぞれに一対一に基準オフデュ−ティを定めてお
り、車輪ブレ−キ圧制御中はCPUが、急増圧要,パル
ス増圧(緩増圧)要,ホ−ルド(保持)要,パルス減圧
(緩減圧)要又は急減圧要と、1つのモ−ドを決定し、
要としたモ−ドに宛てられている基準オフデュ−ティ
(1値)を、更に細かく補正することにより、オフデュ
−ティを最終的に定めて、このオフデュ−ティに従っ
て、急増圧要又はパルス増圧要のときには増圧用の電磁
開閉弁PC1をオフ/オン制御し減圧用の電磁開閉弁P
C5は連続オフ(遮断)とし、急減圧要又はパルス減圧
要のときには増圧用の電磁開閉弁PC1は連続オン(遮
断)として減圧用の電磁開閉弁PC5をオフ/オン制御
する。ホ−ルド要のときには電磁開閉弁PC1を連続オ
ン(遮断)および電磁開閉弁PC5は連続オフ(遮断)
とする。前左車輪のホイ−ルシリンダの増圧用の電磁開
閉弁PC2と減圧用の電磁開閉弁PC6,後右車輪のホ
イ−ルシリンダの増圧用の電磁開閉弁PC3と減圧用の
電磁開閉弁PC7、および、後左車輪のホイ−ルシリン
ダの増圧用の電磁開閉弁PC4と減圧用の電磁開閉弁P
C8についても、CPUは同様なオフ/オン制御を行な
う。
【0043】図3に、モ−タM,リレ−RYおよびリレ
−ドライバRDの3者の関係を示す。モ−タMは、直巻
フィ−ルド巻線fw1および差動複巻フィ−ルド巻線f
w2を有する直流モ−タであり、直巻フィ−ルド巻線f
w1のみに通電するときには、直巻モ−タであって低ト
ルク高速回転する。直巻フィ−ルド巻線fw1および差
動複巻フィ−ルド巻線fw2に同時に通電するときに
は、差動複巻モ−タであって高トルク低速回転する。
【0044】直巻モ−タ(低トルク高速回転)と複巻モ
−タ(高トルク低速回転)を選択するために、リレ−R
Yには、モ−タ通電用の電源リレ−RYpに加えて、直
巻モ−タ通電端子aと複巻モ−タ通電端子bの一方に選
択的に通電するための、駆動モ−ド選択用のリレ−RY
aがあり、これに対応してリレ−ドライバRDには、モ
−タ電源リレ−RYpの電気コイルをON(通電),O
FF(遮断:非通電)するためのモ−タ電源リレ−ドラ
イバRD1と、モ−ド選択リレ−RYaをON,OFF
するためのモ−ド選択リレ−ドライバRD2がある。
【0045】マイクロコンピュ−タCMPがリレ−ドラ
イバRD1およびRD2に、共にON指示(H)を与え
ると、モ−タ電源リレ−RYpが接となり、モ−ド選択
リレ−RYaが、b接点側に接となって、フィ−ルド巻
線fw1およびfw2共に通電されてモ−タMが高トル
ク低速回転する。マイクロコンピュ−タCMPがリレ−
ドライバRD1にはON指示(H)を、モ−タドライバ
RD2にはOFF指示(L)を与えると、モ−タ電源リ
レ−RYpはONになるが、モ−ド選択リレ−RYaは
OFFであるので、フィ−ルド巻線fw1のみ通電され
てモ−タMは低トルク高速回転する。
【0046】図4および図5に、電子制御装置ECUが
装備しているマイクロコンピュ−タCMPのマイクロプ
ロセッサCPUの、本発明の要旨に関連するポンプ駆動
制御動作のみを示す。電源が投入されるとCPUはシス
テムプログラムに従って初期設定を行なう(ステップ
1)。なお、以下においてカッコ内には、ステップの語
を省略して、ステップNo.記号のみ記す。
【0047】次にCPUは、6msecタイマをスタ−トし
て(2)、圧力スイッチPL,PHの圧力検出信号を読
込む(3)。圧力スイッチPLは、図6に示すように、
第1圧力範囲PLL〜PLhの下限値PLLと上限値PLh
でH/Lが切換わる2値信号を発生する。圧力スイッチ
PLは圧力の変化に対してヒステリシス特性を有し、圧
力の上昇過程では、その出力2値信号は上限値PLhで
L(閉:低圧)からH(開:高圧)に切換わるが、低下
過程では下限値PLLでHからLに切換わる。圧力スイ
ッチPHは、図6に示すように、第2圧力範囲PHL〜
PHhの下限値PHLと上限値PHhでH/Lが切換わる
2値信号を発生する。圧力スイッチPHも圧力の変化に
対してヒステリシス特性を有し、圧力の上昇過程では、
その出力2値信号は上限値PHhでL(閉:低圧)から
H(開:高圧)に切換わるが、低下過程では下限値PH
LでHからLに切換わる。ステップ3でCPUはこのよ
うな圧力検出信号のレベル(H又はL)を読込む。CP
Uはまた、ステップ3でブレ−キスイッチのブレ−キペ
ダル踏込信号(高レベルH:ブレ−キペダル解放/低レ
ベルL:ブレ−キペダル踏込み)も読込む。
【0048】次にCPUは、圧力スイッチPLの圧力検
出信号がスイッチ閉(低圧)を示すLであるかをチェッ
クして(4)、それがLであると警報ランプL1を点灯
し(4〜7)、リレ−ドライバRD1にH信号を、RD
2にL信号を出力する(8)。なお、圧力検出スイッチ
PLの圧力検出信号がLであることは、通常はアキュム
レ−タ圧がPLL以下(図6参照)であることを意味する
が、ヒステリシスにより、PLL超PLh未満の場合もあ
り得る。そしてCPUは、状態レジスタRUFに、モ−
タMの高トルク低速回転駆動中を表わす1を書込み
(9)、時間経過のカウント(計時)を開始する(1
0)。この処理により、モ−ド選択リレ−RYaはOF
Fであるが、モ−タ電源リレ−RYpがONになって、
フィ−ルド巻線fw1およびそれと整流子を介して電機
子コイルが通電されて、電気モ−タMが低トルク高速回
転する(直巻モ−タの通電モ−ド)。これにより流体ポ
ンプHPが高速で駆動され、アキュムレ−タ圧が高速で
上昇する。
【0049】上述のように計時をスタ−トすると、CP
Uは、図5のステップ18以下に進み、状態レジスタR
UFのデ−タが1(モ−タMを低トルク高速回転駆動
中)であるので、ステップ18,19を経てステップ3
0に進み、ステップ30から31に進んで6msecタイマ
のタイムオ−バを待って(31)、タイムオ−バすると
ステップ2に戻る。そして、圧力スイッチPLの圧力検
出信号がLの間、ステップ2〜6を経て、計時値Tが設
定値Tn(圧力PLLからPLhにアップ駆動するに要す
る時間より長い設定値:図6参照)以上になったかをチ
ェックして(11)、Tnに達していないと、低トルク
高速回転駆動を継続する。この駆動によりアキュムレ−
タ圧がPLhに達すると、CPUはこれをステップ4で
検知し、ここでは状態レジスタRUFのデ−タが1(低
トルク高速回転駆動中)であるので、この低トルク高速
回転駆動を停止し、警報ランプL1を消灯し、状態レジ
スタRUFをクリアする(4−17−14〜16)。
【0050】なお、圧力スイッチPLの圧力検出信号が
H(PLh到達)に切換わらないで計時値Tが設定値Tn
に達するとCPUは、状態レジスタLAFに異常(低圧
駆動異常)を表わす1を書込みかつ状態レジスタRUF
をクリアして(12)、警報ランプL1を点灯する(1
3)。この場合には、次のステップ18,19,20を
経て、ステップ21〜23でモ−タの高トルク低速回転
駆動を開始して、ステップ30に進んで、「ポンプ駆動
監視」(30)に進む。
【0051】計時値Tが設定値Tnに達するまでに上述
のように低トルク高速回転駆動を停止したときには、状
態レジスタRUFのデ−タが0になったので、また圧力
スイッチPHの圧力検出信号がLであるので、CPU
は、ステップ18〜20を経て、リレ−ドライバRD1
およびRD2にH信号を出力し(21)。状態レジスタ
HUFに、モ−タMの高トルク低速回転駆動中を表わす
1を書込み(22)、時間経過のカウント(計時)を開
始する(23)。
【0052】この処理により、モ−タ電源リレ−RYp
およびモ−ド選択リレ−RYaがONになって、フィ−
ルド巻線fw1およびそれと整流子を介して電機子コイ
ルが通電されるのに加えて分巻フィ−ルド巻線fw2も
通電されて、電気モ−タMが高トルク低速回転する(差
動複巻モ−タの通電モ−ド)。これにより流体ポンプH
Pが低速で駆動され、アキュムレ−タ圧が、低速度では
あるが確実に上昇する。
【0053】圧力スイッチPHの圧力検出信号がHに切
換わると、CPUは、これをステップ18で検知して、
モ−タ駆動を停止し(27)、状態レジスタHUFをク
リアする(28)。
【0054】高トルク低速回転駆動を開始してから時間
Tmを経過しても圧力スイッチPHの圧力検出信号がH
に切換わらなかったときには、CPUは、状態レジスタ
HAFに異常(高圧駆動異常)を示す1を書込み、警報
ランプL2を点灯して(18〜20−24〜26)、モ
−タ駆動を停止し(27)、状態レジスタHUFをクリ
アする(28)。そして「ポンプ駆動監視」(30)に
進む。
【0055】状態レジスタLAFのデ−タが異常(低圧
駆動異常)を表わす1であるときには、ステップ4から
ステップ17を経てステップ18に進み、ステップ5〜
16の、低トルク高速回転駆動制御は実行しない。この
とき状態レジスタHAFのデ−タが正常(高圧駆動正
常)を表わす1であると、ステップ18〜28の高トル
ク低速回転駆動制御が行なわれて、アキュムレ−タ圧
は、第2圧力範囲PHL〜PHhに維持される。
【0056】状態レジスタHAFのデ−タが異常(高圧
駆動異常)を表わす1であるときには、ステップ18か
らステップ17を経てステップ32に進みそしてステッ
プ29に進むので、ステップ19〜28の、高トルク低
速回転駆動制御は実行しない。このとき状態レジスタL
AFのデ−タが正常(低圧駆動正常)を表わす1である
と、ステップ5〜16の低トルク高速回転駆動制御が行
なわれて、アキュムレ−タ圧は、少くとも第1圧力範囲
PLL〜PLhに維持される。
【0057】以上の処理により、仮にすべて正常ではあ
るが、CPUに電源が投入されたときに、アキュムレ−
タ圧がPLL以下であったときには、まずステップ4〜
17の実行により、警報ランプL1が点灯されて電気モ
−タMが低トルク高速回転駆動されて、アキュムレ−タ
圧がPLhに高速で昇圧される。PLhになると警報ラン
プL1が消灯され電気モ−タMの低トルク高速回転駆動
が停止され、代りに、ステップ18〜28,32の実行
により、電気モ−タMが高トルク低速回転駆動されて、
アキュムレ−タ圧がPHhに昇圧される。PHhになると
電気モ−タMの高トルク低速回転駆動が停止される。そ
してその後アキュムレ−タ圧がPHL以下になると電気
モ−タMが高トルク低速回転駆動されて、アキュムレ−
タ圧がPHhに昇圧される。PHhになると電気モ−タM
の高トルク低速回転駆動が停止される。この繰返しによ
り、アキュムレ−タ圧は第2圧力範囲PHL〜PHhの範
囲内に維される。以上の経過を、表1の、モ−タMの駆
動(正常時)の欄に示す。圧力スイッチPHが、アキュ
ムレ−タ圧がPHL以下に下ったにもかかわらず、その
圧力検出信号がH(開:高圧)に留まる開維持異常にな
ったときには、アキュムレ−タ圧がPLL以下になった
ときに電気モ−タMの低トルク高速回転駆動が開始さ
れ、PLh以上に上昇するとこれが停止される。後述す
る「ポンプ駆動監視」(30)が仮に実行されないと、
この制御動作により、アキュムレ−タ圧は第1圧力範囲
PLL〜PLhに維持される。この経過を、表1の、モ−
タMの駆動(異常時)の欄に示す。
【0058】ところが、「ポンプ駆動監視」(30)
で、電気モ−タMの駆動中(状態レジスタRUF又はH
UFのデ−タが1)には、CPUは、6msecよりも短い
周期で、モ−タ電流検出用の抵抗Rの電圧(モ−タ電流
値を表わす)をデジタル変換して読込み、このデジタル
デ−タが、モ−タの実質上非通電に相当するレベルか、
過負荷(短絡又は過負荷停止)に相当するレベルかをチ
ェックして、これらのいずれかであると、警報ランプL
1およびL2を点灯して、モ−タの通電付勢を停止する
(リレ−ドライバRD1およびRD2にL信号を出力)
する。
【0059】これらのいずれにも該当しないときには、
状態レジスタRUFとHUFのデ−タを参照して、RU
Fのデ−タが1(低トルク高速回転駆動中)のときに
は、モ−タ電流値デ−タが、PLh対応値より少し大き
い値の設定値を越えるときには、状態レジスタLAFに
1を書込み、電気モ−タMの低トルク高速回転駆動を停
止する。これにより、CPUはその後ステップ19〜2
8,32の高トルク低速回転駆動制御のみを実行するこ
とになる。
【0060】HUFのデ−タが1(高トルク低速回転駆
動中)のときには、モ−タ電流値デ−タが、PHh対応
値より少し大きい値の設定値を越えるときには、状態レ
ジスタHAFに1を書込み、電気モ−タMの高トルク低
速回転駆動を停止する(ここでアキュムレ−タ圧はPH
h前後の高圧である)。これにより、CPUはその後ステ
ップ4〜17の低トルク高速回転駆動制御のみを実行す
ることになり、これではアキュムレ−タ圧不足が長期に
なるおそれがあるので、ブレ−キ踏込み回数のカウント
アップを開始する。すなわち、ブレ−キペダルスイッチ
BSの信号が、解放を表わすHから踏込みを表わすLへ
切換った(立下った)回数をカウントする。そしてカウ
ント値が設定値(圧力PHh−PHL分のブレ−キ圧消費
に略対応付けた回数)になると、このカウント値をクリ
ア(再カウントアップを開始)し、設定時間(圧力PH
h−PHL分のブレ−キ圧昇圧に要する時間より少し短い
時間)の間、電気モ−タMを高トルク低速回転駆動す
る。
【0061】状態レジスタLAFおよびHAF共に1で
あるときには、モ−タ駆動を停止し、ランプL1および
L2の点灯を継続する。以上が「ポンプ駆動」(30)
の内容である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を装備した車輪ブレ−キ圧
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すブレ−キ液回路PCの構成を示す
ブロック図である。
【図3】 図1に示す電気モ−タM,リレ−RYおよび
リレ−ドライバRDの構成の概要を示すブロック図であ
る。
【図4】 図1に示すマイクロコンピュ−タCMPのマ
イクロプロセッサCPUのポンプ駆動制御動作の一部を
示すフロ−チャ−トである。
【図5】 図1に示すマイクロコンピュ−タCMPのマ
イクロプロセッサCPUのポンプ駆動制御動作の残部を
示すフロ−チャ−トである。
【図6】 図1に示すアキュムレ−タACCの圧力と、
圧力スイッチPL,PHの圧力検出信号のレベルを示す
タイムチャ−トである。
【符号の説明】
AP:アクセルペダル BP:ブレ−キペ
ダル BS:ブレ−キスイッチ CPM:マイクロ
コンピュ−タ DA:ダイアフラム DF:ディファレ
ンシャルギヤ ECU:電子制御装置 EG:エンジン FI:燃料噴射装置 FL:前方左車輪 FR:前方右車輪 GS:変速制御装
置 HB:液圧ブ−スタ MC:マスタシリ
ンダ MT:メインスロットルバルブ PC:ブレ−キ液
回路 RD:リレ−ドライバ RY:リレ− R:モ−タ電流検出用の抵抗 RL:後方左車輪 RR:後方右車輪 RS:リザ−バ ST:サブスロットルバルブ TH:スロットル
制御装置 WfL,Wfr,WrL,Wrr:ホイ−ルシリンダ WS1〜WS4:車輪速度センサ YS:ヨ−レイト
センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体ポンプおよびこれを駆動する電気モ−
    タ;該流体ポンプの吐出圧を受けるアキュムレ−タ;該
    アキュムレ−タ又はそれに連通した流体圧ラインの圧力
    を検出する圧力検出手段;および、 圧力検出手段の検出圧力に基づいて、検出圧力が第1圧
    力以下のとき前記電気モ−タの低トルク高速回転付勢を
    開始し、第1圧力より高い第2圧力に達すると前記電気
    モ−タの回転付勢を高トルク低速回転付勢に切換え、第
    2圧力より高い第3圧力に達すると前記電気モ−タの回
    転付勢を停止するポンプ制御手段;を備える流体圧源装
    置。
  2. 【請求項2】ポンプ制御手段は、対象圧力が、第2圧力
    と第3圧力との間の高圧側下限値を越える圧力から該高
    圧側下限値以下の圧力に低下したとき、前記電気モ−タ
    の高トルク低速回転付勢を開始し、対象圧力が第3圧力
    に達すると前記電気モ−タの回転付勢を停止する、請求
    項1記載の流体圧源装置。
  3. 【請求項3】前記電気モ−タは、高トルク低速回転の複
    巻モ−タ用および低トルク高速回転の直巻モ−タ用の界
    磁巻線と、複巻通電用および直巻通電用の端子を有する
    直流モ−タであり;ポンプ制御手段は、複巻通電用の端
    子と直巻通電用端子を選択的に電源に接続するスイッチ
    手段を含み、圧力検出手段の検出圧力が第1圧力以下の
    とき前記スイッチ手段を介して前記電気モ−タの直巻通
    電用端子を電源に接続し、第2圧力になると前記スイッ
    チ手段を介して前記電気モ−タの複巻通電用端子を電源
    に接続し、第3圧力になると前記スイッチ手段を介して
    前記電気モ−タへの通電を遮断する;請求項1又は請求
    項2記載の流体圧源装置。
  4. 【請求項4】圧力検出手段は、対象圧力が第1圧力範囲
    の下限値以下のとき低圧を示し、上限値以上のとき高圧
    を示す第1圧力信号を発生する低圧側圧力検出スイッ
    チ、および、対象圧力が第1圧力範囲より高い第2圧力
    範囲の下限値以下のとき低圧を示し、上限値以上のとき
    高圧を示す第2圧力信号を発生する高圧側圧力検出スイ
    ッチを含み;第1圧力範囲の下限値=第1圧力,第1圧
    力範囲の上限値=第2圧力、第2圧力範囲の上限値=第
    3圧力、である;請求項1,請求項2又は請求項3記載
    の流体圧源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002276603A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Aisin Seiki Co Ltd 油圧蓄圧装置
CN109952237A (zh) * 2016-09-06 2019-06-28 阿佩利亚科技公司 用于轮胎充气的系统

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