JPH10176595A - 内燃機関における燃焼時間の測定方法 - Google Patents

内燃機関における燃焼時間の測定方法

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JPH10176595A
JPH10176595A JP33798096A JP33798096A JPH10176595A JP H10176595 A JPH10176595 A JP H10176595A JP 33798096 A JP33798096 A JP 33798096A JP 33798096 A JP33798096 A JP 33798096A JP H10176595 A JPH10176595 A JP H10176595A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イオン電流により燃焼時間を測定する場合に、
運転条件によってはイオン電流が消滅した後のノイズ等
で、測定した燃焼時間に誤差が生じていることがある。 【解決手段】内燃機関の燃焼室10内に点火毎にイオン
電流を流し、イオン電流の発生している期間の時間を測
定して燃焼時間を測定する方法であって、少なくとも内
燃機関の回転数に基づいてイオン電流の発生状態を判定
する判定タイミングを設定し、判定タイミング前から継
続しているイオン電流が判定タイミング以後に消滅する
時点に基づいて燃焼時間を測定し、そのイオン電流とは
不連続に判定タイミング後に発生した電流を無効にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車用の内
燃機関における稀薄燃焼制御等において、空燃比を制御
するためにイオン電流に基づいて燃焼時間を測定する内
燃機関における燃焼時間の測定方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、燃費向上のため、内燃機関すなわ
ちエンジンの空燃比を理論空燃比よりもリーン側にして
運転するいわゆる希薄燃焼制御(以下、リーンバーン制
御と略称する)による運転制御の必要性が高まってい
る。このようなニーズに答えて、この種のエンジンで
は、例えば特開平6−34491号公報に記載されるよ
うに、燃焼の直後に燃焼室内にイオン電流を発生させ、
イオン電流が流れている時間つまり持続時間を測定し、
その測定した時間により燃焼時間を測定し、その燃焼時
間の変動状態に基づいてリーンバーン制御を行うものが
知られている。このような、イオン電流を利用してリー
ンバーン制御をおこなうものでは、イオン電流の持続時
間の測定は、例えば、図10の(a)において、所定の
レベルを上回っている期間の通算時間を測定するもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リーンバー
ン制御が可能な上限に近い場合やノックによる燃焼の変
動等により、またノイズにより、イオン電流には不要な
信号が重畳することがある。また、イオン電流が一旦途
切れた後で、かつ次回の燃焼までの間に突発的にノイズ
が生じるような場合もある。つまり、イオン電流により
燃焼時間を測定する場合、正常な燃焼状態では、図10
の(a)に示すように、電流値が1つのピークを超えた
時点からなだらかに減衰する連続した電流波形が得られ
るが、燃焼が不安定になると、図10の(b)あるいは
(c)に示すように、複数のピークを有する電流波形と
なることがある。
【0004】このような場合、イオン電流の持続時間
は、図10の(b)の場合では、2つめのピークを超え
た時点Teで測定するが、図10の(c)のように、ノ
イズによるピークがある場合に、ノイズに合わせて持続
時間を測定すると、実際には燃焼が終了しているにもか
かわらず、ノイズまでの時間が誤差になり、正確な測定
ができない場合がある。
【0005】また、設定したレベルLを上回っている時
間を合計して持続時間を測定するものもあるが、ノイズ
による誤差時間は無視できるものの、レベルLを下回っ
た部分の時間だけ短縮される。このため、測定された持
続時間は、ノイズによる誤差は含みにくいものの真の持
続時間とは言いがたく、これより燃焼時間を測定する場
合はノイズによるもの以外の誤差が生じた。
【0006】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るリーン限界検出方法は、イ
オン電流が流れていることを判定する判定タイミングを
設定し、その判定タイミングに基づいて燃焼時間を測定
し、その判定タイミング以降に点火から生じたイオン電
流とは不連続に発生した電流は無効とする構成である。
このように構成することにより、判定タイミング以後に
生じたノイズ等に起因する電流の影響を受けずに、正確
に燃焼時間が測定できるようにするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本願の請求項1に係る発明は、内
燃機関の燃焼室内に点火毎にイオン電流を流し、イオン
電流の発生している期間の時間を測定して燃焼時間を測
定する内燃機関における燃焼時間の測定方法であって、
少なくとも内燃機関の回転数に基づいてイオン電流の発
生状態を判定する判定タイミングを設定し、判定タイミ
ング前から継続しているイオン電流が判定タイミング以
後に消滅する時点に基づいて燃焼時間を測定し、そのイ
オン電流とは不連続に判定タイミング後に発生した電流
を無効にすることを特徴とする内燃機関における燃焼時
間の測定方法である。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明は、内燃
機関の燃焼室内に点火毎にイオン電流を流し、イオン電
流の発生している期間の時間を測定して燃焼時間を測定
する内燃機関における燃焼時間の測定方法であって、少
なくとも内燃機関の回転数に基づいてイオン電流の発生
状態を判定する判定タイミングを設定し、判定タイミン
グ前にイオン電流が消滅し、かつ判定タイミングにおい
てその消滅状態が継続している場合にイオン電流が消滅
した時点に基づいて燃焼時間を測定し、そのイオン電流
とは不連続に判定タイミング後に発生した電流を無効に
することを特徴とする内燃機関における燃焼時間の測定
方法である。
【0010】イオン電流の消滅する時点は、実際にイオ
ン電流の電流値が0となる時点に設定するものであって
もよいし、前記電流値が所定値以下になる時点を設定す
るものであってもよい。ノイズやチャタリング等の影響
を考慮した場合、後者を採用することが好ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1に概略的に示したエンジン100は自動
車用のもので、その吸気系1には図示しないアクセルペ
ダルに応動して開閉するスロットルバルブ2が配設さ
れ、その下流側にはサージタンク3が設けられている。
サージタンク3に連通する一方の端部近傍には、さらに
燃料噴射弁5が設けてあり、この燃料噴射弁5を、電子
制御装置6により後述する基本噴射量TPに基づいて開
成制御するようにしている。そして、燃焼室10の天井
部分に対応する位置には、スパークプラグ18が取り付
けてある。また排気系20には、排気ガス中の酸素濃度
を測定するためのO2 センサ21が、図示しないマフラ
に至るまでの管路に配設された三元触媒22の上流の位
置に取り付けられている。
【0012】電子制御装置6は、中央演算処理装置7
と、記憶装置8と、入力インターフェース9と、出力イ
ンターフェース11とを具備してなるマイクロコンピュ
ータシステムを主体に構成されており、その入力インタ
ーフェース9には、サージタンク3内の圧力を検出する
ための吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号a、
エンジン100の回転状態を検出するためのカムポジシ
ョンセンサ14から出力される気筒判別信号G1とクラ
ンク角度基準位置信号G2とエンジン回転数信号b、車
速を検出するための車速センサ15から出力される車速
信号c、スロットルバルブ2の開閉状態を検出するため
のアイドルスイッチ16からのLL信号d、エンジン1
00の冷却水温を検出するための水温センサ17からの
水温信号e、O2センサ21からの電流信号hなどが入
力される。一方、出力インターフェース11からは、燃
料噴射弁5に対して燃料噴射信号fが、またスパークプ
ラグ18に対してイグニッションパルスgが出力される
ようになっている。
【0013】またスパークプラグ18には、高圧ダイオ
ード23を介してイオン電流を測定するためのバイアス
用電源24及びイオン電流測定用回路25が接続されて
いる。このバイアス用電源24を含むイオン電流測定用
回路25それ自体は、当該分野で知られている種々のも
のが使用できる。バイアス用電源24は高圧ダイオード
23を介して、点火後イオン電流を燃焼室10内に流す
べく高電圧をスパークプラグ18に印加する。また、イ
オン電流測定用回路25は、電気的に電子制御装置6の
入力インターフェース9に接続され、高電圧の印加によ
り発生したイオン電流をアナログ的に測定し、発生した
イオン電流の電流波形を2値の信号に波形整形して電子
制御装置6に入力する。
【0014】電子制御装置6には、吸気圧センサ13か
ら出力される吸気圧信号aとカムポジションセンサ14
から出力される回転数信号bとをおもな情報とし、エン
ジン100の運転状態に応じて決まる各種の補正係数で
基本噴射時間TPを補正して燃料噴射弁開成時間すなわ
ちインジェクタ最終通電時間Tを決定し、その決定され
た通電時間により燃料噴射弁5を制御して、エンジン負
荷に応じた燃料を該燃料噴射弁5から吸気系1に噴射さ
せるためのプログラムが内蔵してある。また、このプロ
グラムでは、燃焼時間TCMBTIMを測定するため
に、エンジン100の燃焼室10内に点火毎にイオン電
流を流し、イオン電流の発生している期間の時間を測定
して燃焼時間を測定するものであって、少なくともエン
ジン100のエンジン回転数NEに基づいてイオン電流
の発生状態を判定する判定タイミングを設定し、判定タ
イミング前から継続しているイオン電流が判定タイミン
グ以後に消滅する時点に基づいて燃焼時間TCMBTI
Mを測定し、そのイオン電流とは不連続に判定タイミン
グ後に発生した電流を無効にするとともに、判定タイミ
ング前にイオン電流が消滅し、かつ判定タイミングにお
いてその消滅状態が継続している場合にイオン電流が消
滅した時点に基づいて燃焼時間TCMBTIMを測定
し、そのイオン電流とは不連続に判定タイミング後に発
生した電流を無効にするようにプログラムされている。
【0015】この燃焼時間の測定値決定プログラムの概
要は、図2に示すようなものである。この測定値決定プ
ログラムは、イオン電流の波形を整形した波形整形信号
の立ち下がり毎に実行するものである。イオン電流の波
形整形は、不安定な燃焼の際のイオン電流のチャタリン
グ等の影響を少なくし、イオン電流の消滅する時点を検
出し易くするために行うものである。
【0016】同図において、まず、ステップS11で
は、イオン電流の波形整形信号が電子制御装置6に入力
されたか否かを判定する。ステップS12では、燃焼時
間TCMBTIMを測定する。この燃焼時間TCMBT
IMは、後述する測定ルーチンすなわちステップS1〜
S5により計算する。ステップS13では、この時点で
検出したエンジン回転数NE及び負荷により、イオン電
流の発生状態を判定するための判定タイミングであるイ
オン検出時間KCMBEXEを求める。イオン検出時間
KCMBEXEは、エンジン回転数NEと負荷とに基づ
いて設定してある。すなわち、イオン検出時間KCMB
EXEは、図3に示すように、同一負荷においてはエン
ジン回転数NEが低いほど長く、高くなるほど短くな
り、同一エンジン回転数では負荷が小さくなるほど長く
なるように設定してあり、正常な燃焼においてイオン電
流が消滅するタイミングに基づいて設定すればよい。
【0017】ステップS14では、点火からの経過時間
TLPSがイオン検出時間KCMBEXEを超えている
か否かを判定する。すなわち、今回の燃焼時間TCMB
TIMの測定が、イオン検出時間KCMBEXEより前
に終了しているか後であるのかを判定する。ステップS
15では、イオン検出時間KCMBEXEが経過した時
点で波形整形信号があるか否かつまりハイレベルである
か否かを判定する。この判定は、点火後波形整形信号を
モニタしておき、イオン検出時間KCMBEXEの時点
でハイレベルである場合に、フラグをセットするもので
ある。このフラグは、イオン検出時間KCMBEXE以
後に波形整形信号が立ち下がった時点にリセットする。
ステップS16では、波形整形信号がイオン検出時間K
CMBEXE以後に立ち下がったタイミングまでの燃焼
時間TCMBTIMを、最終的な測定値として燃焼時間
TCMBTIMを最終決定する。ステップS17では、
前回測定した燃焼時間TCMBTIMを最終測定値とし
て、燃焼時間TCMBTIMを最終決定する。
【0018】燃焼時間TCMBTIMを測定するための
イオン電流は、点火直後にバイアス用電源24からスパ
ークプラグ18にバイアス電圧を印加すると、正常燃焼
の場合、急激に流れた後、上死点TDC手前で減少した
後再び増加し、燃焼圧が最大となるクランク角近傍でそ
の電流値が最大となるピーク値になるように燃焼室10
内に流れる。このような挙動を示すイオン電流を、点火
毎に点火からイオン電流の流れている時間の間測定し
て、その結果に基づいて燃焼時間TCMBTIMを測定
する。
【0019】イオン電流による燃焼時間TCMBTIM
の測定は、例えば、図4に示すように、検出したイオン
電流波形を、所定レベル以上の電流値が流れた場合にハ
イレベルとなり、所定レベル未満についてはローレベル
となるように波形整形し、得られた波形整形信号の立ち
下がり毎に一回の測定を終了し、その測定回数が所定回
数を超えた場合、又は、次の点火時期となった場合に、
点火から測定していた時間を燃焼時間TCMBTIMと
して測定するものである。すなわち、燃焼時間TCMB
TIMは、波形整形信号の立ち下がり毎に行ない、上記
した条件が満たされた場合、最終的にイオン電流が消滅
したと見做して測定を終了するものである。
【0020】具体的には、図5に示すように、まず波形
整形信号の立ち下がり(OFF)のタイミングであるか
否かを判定し(ステップS1)、立ち下がりのタイミン
グである場合はその立ち下がりが点火から計数して所定
の回数n例えば3回を上回っているか否かを判定する
(ステップS2)。点火時期から計数して所定回数nを
上回っている場合は、その時までに測定した点火からの
時間を、測定した燃焼時間TCMBTIMとする(ステ
ップS5)。一方、所定回数n以下である場合は、今回
までに測定していた燃焼時間TCMBTIMを更新する
(ステップS3)。燃焼時間TCMBTIMの更新をし
た後、次の点火であるか否かを判定し(ステップS
4)、次の点火でない場合はこの測定ルーチンを終了す
る。このように、点火時期から計数して所定回数nを上
回って立ち下がりを計数した場合、及び次の点火時期と
なった場合には、燃焼時間TCMBTIMの測定を終了
する。
【0021】また、上述の測定ルーチンにおいて、次の
点火を判定するステップの代わりに、図6の(a)に示
すように、計算終了タイミングTCALENDであるか
否かを判定する(ステップS4a)ものであってもよ
い。この場合、計算終了タイミングTCALENDであ
れば燃焼時間TCMBTIMを決定し、そうでない場合
はこのルーチンを終了する。計算終了タイミングTCA
LENDは、図6の(b)に示すように、エンジン回転
数NEが高くなるほど上死点後のクランク角度の小さい
位置に対応して設定するものである。
【0022】このような構成において、点火毎にイオン
電流が燃焼室内10に流されて、そのイオン電流の持続
している時間から燃焼時間TCMBTIMを測定する。
したがって、失火あるいは燃料カット等でイオン電流が
流れない場合は、イオン電流波形が得られないので、制
御は、ステップS11を実行してこのルーチンを終了す
る。
【0023】一方、例えば、図7に示すように、3つの
ピークを示すイオン電流が流れ、かつイオン検出時間K
CMBEXE以後に消滅すなわち波形整形信号が立ち下
がる場合、イオン電流の波形整形信号が電子制御装置6
に入力されるので、制御は、ステップS11→S12→
S13→S14と進み、経過時間TLPSがイオン検出
時間KCMBEXEに達していない場合は、このルーチ
ンを終了する。例えば、燃焼時間TCMBTIMの測定
が、同図の時間Taである場合、イオン検出時間KCM
BEXEに到達していないので、ステップS12で計算
した燃焼時間TCMBTIMを最終測定値とはせずに、
このルーチンを終了するものである。
【0024】この後、時間が経過して、最後のピークに
対応して時間Tbで燃焼時間TCMBTIMの測定を行
った場合は、今回の測定においてイオン検出時間KCM
BEXEのタイミングでイオン電流がそれ以前から継続
して流れており、したがって、イオン検出時間KCMB
EXEのタイミングでは波形整形信号が存在し、フラグ
がセットしてある。この場合には、制御は、ステップS
11〜S14→S15→S16と進み、ステップS12
で計算した燃焼時間TCMBTIMを最終測定値として
採用し、燃焼時間TCMBEXEを最終決定する。
【0025】この結果、イオン検出時間TCMBEXE
以後に、例えばノイズのために電流が生じても、燃焼時
間TCMBTIMは最終決定しているので、ノイズによ
る電流は燃焼時間TCMBの測定からは無視されること
になる。したがって、イオン検出時間KCMBEXE以
後にいかなる電流が生じようとも、その電流の発生まで
の時間が燃焼時間TCMBTIMに反映されることはな
く、常に高精度に燃焼時間TCMBTIMを測定するこ
とができる。このように、誤差を生じることなく燃焼時
間TCMBTIMを計測することにより、誤差による変
動がなくなり、例えば、燃焼変動率によりリーンバーン
制御を行う場合の制御精度を向上させることができる。
【0026】また、図8に示すように、イオン電流が小
さく、イオン検出時間KCMBEXEに達するまでに消
滅し、その消滅状態がイオン検出時間KCMBEXEの
時点でも継続している場合では、イオン検出時間KCM
BEXE以後に突発的にノイズ等で電流が生じても、経
過時間TLPSがイオン検出時間KCMBEXEを超え
た時点で燃焼時間TCMBTIMを最終決定するので、
ノイズ等による誤差を含むことがない。すなわち、この
場合、制御は、ステップS11〜S15と進み、イオン
検出時間KCMBEXEのタイミングではイオン電流が
すでに消滅しているために、波形整形信号はローレベル
で、フラグはセットしてなく、したがってステップS1
7に移行し、この時点より前に測定していたつまり前回
の燃焼時間測定において得られた燃焼時間TCMBTI
Mを最終測定値として、燃焼時間TCMBTIMを最終
決定する。
【0027】したがって、この場合にあっても、イオン
電流がイオン検出時間KCMBEXE以後も流れている
場合と同様に、イオン検出時間KCMBEXE以後に突
発的に流れる電流を無効にできるため、常に高精度に燃
焼時間TCMBTIMを測定することができる。なお、
本発明は以上説明した実施例に限定されるものではな
い。上記実施例においては、イオン電流の発生状態を判
定するための判定タイミングであるイオン検出時間KC
MBEXEを実際の時間で設定したが、図9に示すよう
に、時間に代えてクランク角により設定するものであっ
てもよい。この場合にあっても、負荷毎に設定するもの
である。
【0028】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0029】
【発明の効果】本願の請求項1及び2に係る発明は、以
上に詳述したように、イオン電流の発生状態を判定タイ
ミングにおいて判定し、所定の条件を満たしてその判定
タイミング後に生じた電流を無効にすることにより、イ
オン電流に基づいて測定する燃焼時間に誤差が生じるこ
とを防止することができる。したがって、正確に燃焼時
間が測定できるため、例えば燃焼時間の変動率に基づい
てリーンバーン運転における空燃比をフィートバック制
御する際に、ノイズ等の影響で変動していないにもかか
らわず変動率が変化するといった不具合を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成説明図。
【図2】同実施例の制御手順を示すフローチャート。
【図3】同実施例のイオン検出時間の設定値を示すグラ
フ。
【図4】同実施例の作用説明図。
【図5】同実施例の燃焼時間を測定するための手順を示
すフローチャート。
【図6】同実施例の燃焼時間を測定するための手順を示
すフローチャート及び計算終了タイミングの設定値を示
すグラフ。
【図7】同実施例の作用説明図
【図8】同実施例の作用説明図。
【図9】本発明のイオン検出時間の設定値の他の例を示
すグラフ。
【図10】従来例の作用説明図。
【符号の説明】
6…電子制御装置 7…中央演算処理装置 8…記憶装置 9…入力インターフェース 10…燃焼室 11…出力インターフェース 24…バイアス用電源 25…イオン電流測定用回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の燃焼室内に点火毎にイオン電流
    を流し、イオン電流の発生している期間の時間を測定し
    て燃焼時間を測定する内燃機関における燃焼時間の測定
    方法であって、 少なくとも内燃機関の回転数に基づいてイオン電流の発
    生状態を判定する判定タイミングを設定し、 判定タイミング前から継続しているイオン電流が判定タ
    イミング以後に消滅する時点に基づいて燃焼時間を測定
    し、 そのイオン電流とは不連続に判定タイミング後に発生し
    た電流を無効にすることを特徴とする内燃機関における
    燃焼時間の測定方法。
  2. 【請求項2】内燃機関の燃焼室内に点火毎にイオン電流
    を流し、イオン電流の発生している期間の時間を測定し
    て燃焼時間を測定する内燃機関における燃焼時間の測定
    方法であって、 少なくとも内燃機関の回転数に基づいてイオン電流の発
    生状態を判定する判定タイミングを設定し、 判定タイミング前にイオン電流が消滅し、かつ判定タイ
    ミングにおいてその消滅状態が継続している場合にイオ
    ン電流が消滅した時点に基づいて燃焼時間を測定し、 そのイオン電流とは不連続に判定タイミング後に発生し
    た電流を無効にすることを特徴とする内燃機関における
    燃焼時間の測定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001034972A1 (de) * 1999-11-08 2001-05-17 Robert Bosch Gmbh Verfahren und vorrichtung zur messfenster-positionierung für die ionenstrommessung
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