JP4721907B2 - イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法 - Google Patents

イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両などに搭載される内燃機関の空燃比を、点火毎に燃焼室内に発生するイオン電流を用いて判定するイオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法に関するものである。
従来、自動車などの車両に搭載される内燃機関つまりエンジンでは、燃費の向上や排気ガスの浄化のために空燃比が高いリーンな状態(混合気が薄い状態)で運転する傾向にある。このような空燃比をリーンにして運転するエンジンでは、可能な限り空燃比をリーンにするために、イオン電流を用いて燃焼状態を判定するようにしたものが知られている。例えば特許文献1のものでは、点火の後にエンジンの燃焼室内に発生するイオン電流が所定値を上回っている間のイオン電流の持続時間を測定し、測定した持続時間の変動を示すパラメータが判定値を超えている場合に、トルク変動が生じる限界の空燃比となっていることに対応するリーン限界を検出する構成である。
特許第3150429号明細書
ところで、近年の研究において、上述のようなイオン電流の持続時間の変動を示すパラメータ例えば変動率は、従来より知られていた空燃比がリーンである場合に高くなることと同様に、空燃比が低いリッチな燃焼状態である場合においても高くなることが確認された。すなわち、イオン電流は、燃焼状態に対応して発生するものであり、燃焼状態が良好な場合には、その持続時間の変動が少ないが、燃焼状態が正常なつまり良好な場合に比較して良好でなくなるためにその持続時間の変動が高くなる。
空燃比がリッチな場合、空燃比がリーンな場合とは反対に、燃焼における燃料量が過剰であることにより燃焼状態が良好でなくなることが生じるものである。このため、イオン電流の持続時間は、燃料が過剰であることにより長くなったり、逆に極端に短くなるものである。したがって、イオン電流の持続時間の変動率は高くなるものである。
このように、イオン電流の持続時間の変動率が、空燃比がリーンである場合以外にリッチである場合にも高くなるため、特許文献1のもののように、変動を示すパラメータが判定値を超えることにより空燃比を判定する構成では、空燃比がリーンの場合のみを判定することが困難になる。つまり、イオン電流の持続時間の変動率が、リーンの場合とリッチの場合とで同じ値が存在すれば、空燃比がリーンである場合を判定することが困難になる。一方、リッチな空燃比の場合のイオン電流の持続時間の変動率は、リーンな場合に比較して低いので、そのようなリッチの場合を判定しないように判定値の設定を高くすると、変動率が低い場合の空燃比がリーンな状態を判定することが困難になった。
そこで本発明は、このような不具合を解消することを目的としている。
すなわち、本発明のイオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法は、内燃機関の燃焼室内に点火毎に発生するイオン電流を検出するものにおいて、イオン電流が発生している間に設定された判定値を上回っている発生期間を計測し、イオン電流の発生期間の変動率を演算するための除数を計測した複数の発生期間の平均値又は合計値に基づいて演算し、演算した除数をn乗して重み付けをし、重み付けした除数により、今回計測したイオン電流の発生期間と発生期間の平均値との偏差又は発生期間の標準偏差を除してイオン電流の発生期間の変動率を演算し、算出した変動率が、実際の空燃比がオーバーリーンであると定めた内燃機関の運転において求めた変動率から設定する所定値以上の場合に空燃比がオーバーリーンであると判定することを特徴とする。
本発明は、イオン電流が発生している時間は、空燃比が高く混合気が薄いほど短くなり、したがってその平均値が、空燃比がリーンになるほど小さくなる傾向を利用するものである。イオン電流の発生期間の変動率は、計測した発生期間とその平均値との偏差を複数の発生期間に基づいて演算した除数により除して演算するものであり、この演算の際に除数が増加する方向に重み付けをする数値処理を行うものである。
このように発生期間の変動率を演算する際の除数を数値処理することにより、変動率は、除数に対する発生期間のばらつきの影響を強調することが可能になる。つまりこのような数値処理を行うことにより、空燃比がリーンの場合の除数より大きなリッチな空燃比の場合の除数により演算した変動率は強調されない。これにより、所定値以上となる変動率は、空燃比が過剰にリーンである場合のものとすることが可能になり、空燃比のリーン判定の精度を向上させることが可能になる。
本発明は、以上説明したような構成であり、除数に対する発生期間のばらつきの影響を強調して空燃比のリーン判定の精度を向上させることができる。そしてこのような判定結果を用いることにより、燃料を増量すべき内燃機関の運転状態を早期に検出することができるので、内燃機関の運転制御性を向上させることに寄与することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に概略的に示したエンジン100は、自動車用の火花点火式4サイクル4気筒のもので、その吸気系1には図示しないアクセルペダルに応動して開閉するスロットルバルブ2が配設され、その下流側にはサージタンク3が設けられている。サージタンク3に連通する一方の端部近傍には、さらに燃料噴射弁5が設けてあり、その燃料噴射弁5を、電子制御装置6により制御するようにしている。燃焼室30を形成するシリンダヘッド31には、吸気弁32及び排気弁33が配設されるとともに、火花を発生するとともにイオン電流Iを検出するための電極となるスパークプラグ18が取り付けてある。また排気系20には、排気ガス中の酸素濃度を測定するためのO2 センサ21が、図示しないマフラに至るまでの管路に配設された触媒装置である三元触媒22の上流の位置に取り付けられている。なお、図1にあっては、エンジン100の1気筒の構成を代表して図示している。
電子制御装置6は、中央演算処理装置7と、記憶装置8と、入力インターフェース9と、出力インターフェース11と、A/Dコンバータ10とを具備してなるマイクロコンピュータシステムを主体に構成されている。入力インターフェース9には、サージタンク3内の圧力すなわち吸気管圧力を検出するための吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号a、エンジン100の回転状態を検出するためのカムポジションセンサ14から出力される気筒判別信号G1とクランク角度基準位置信号G2とエンジン回転数信号b、車速を検出するための車速センサ15から出力される車速信号c、スロットルバルブ2の開閉状態を検出するためのアイドルスイッチ16から出力されるIDL信号d、エンジン100の冷却水温を検出するための水温センサ17から出力される水温信号e、上記したO2 センサ21から出力される電流信号h等が入力される。一方、出力インターフェース11からは、燃料噴射弁5に対して燃料噴射信号fが、またスパークプラグ18に対してイグニションパルスgが出力されるようになっている。
このスパークプラグ18には、イオン電流Iを測定するためのバイアス用電源24が接続され、入力インターフェース9とこのバイアス電源24との間にはイオン電流測定用回路25が接続されている。スパークプラグ18、バイアス用電源24及びイオン電流測定用回路25によりイオン電流検出系40が構成される。バイアス用電源24は、イグニションパルスgが消滅した時点でスパークプラグ18にイオン電流測定のための測定用電圧(バイアス電圧)を印加するものである。そして、測定用電圧の印加により、燃焼室30の内壁とスパークプラグ18の中心電極との間、及びスパークプラグ18の電極間に流れたイオン電流Iは、イオン電流測定用回路25により測定される。このようなバイアス用電源24とイオン電流測定用回路25とは、当該分野でよく知られている種々のものを適用することができる。
電子制御装置6には、吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号aとカムポジションセンサ14から出力される回転数信号bとを主な情報とし、エンジン100の運転状態に応じて決まる各種の補正係数で基本噴射時間(基本噴射量)を補正して燃料噴射弁開成時間すなわちインジェクタ最終通電時間Tを決定し、その決定された通電時間により燃料噴射弁5を制御して、エンジン負荷に応じた燃料を吸気系1に噴射させるためのプログラムが内蔵してある。また、このようにエンジン100の燃料噴射を制御する一方、点火毎に燃焼室30内に発生するイオン電流Iを検出して、検出したイオン電流が所定値を上回っている期間すなわちイオン電流の発生期間を計測し、計測したイオン電流の発生期間の変動率に基づいて空燃比が過剰に高いつまりリーン(オーバーリーン)であることを判定するように、電子制御装置6はプログラミングしてある。
このような構成において、空燃比判定プログラムは、次の手順により実行される。図2に、この空燃比判定の手順を図示する。なお、この空燃比判定プログラムにあっては、検出したイオン電流Iが発生している発生期間Pを計測するための判定値である閾値(スレッショルドレベル)SLが設定してあるとともに、変動率から空燃比の状態を判定するための所定値が設定してある。なお、この空燃比判定プログラムは、特定の1気筒からイオン電流Iの発生期間Pを計測して実行するもの、各気筒に対して実行するもの、及び4気筒を総合して実行するもののいずれであってもよい。
まず、ステップS1において、点火毎のイオン電流Iの発生期間Pを計測する。イオン電流Iの発生時間Pは、イオン電流Iが閾値SLを上回っている間の時間又はクランク角度により計測するものである。計測したイオン電流Iの発生期間Pは、記憶装置8に一時的に記憶される。記憶されるイオン電流Iの発生期間Pは、その平均値(移動平均)を演算するために所定個(複数)である。
イオン電流Iは、点火後に、スパークプラグ18に測定用電圧を印加して燃焼室30内に発生させるものである。正常な燃焼状態においては、図3の(a)に示すように、イオン電流Iは、その発生直後に急激に流れた後、上死点TDC手前で減少した後に時間の経過とともに再度増加し、燃焼圧が最大となるクランク角度近傍でその電流値が最大となり、その後徐々に減少して通常、膨張行程の終了近傍において消滅するものである。
このような電流波形を示すイオン電流Iにおいて、その発生期間Pは、イオン電流Iの電流値あるいはその電流による電圧が閾値SLを超えている期間を計測して得るものである。この場合、イオン電流Iの発生期間Pは、計測開始から計測終了までの実際の時間、あるいはクランク角度のいずれかにより計測するものである。イオン電流Iの発生期間Pを計測している計測期間は例えば、点火から膨張行程の終了までに設定するもので、その計測期間中においてイオン電流Iが閾値SLを超える期間を測定してイオン電流Iの発生期間Pとするものである。なお、閾値SLは低い程よいが、イオン電流Iを検出する場合の雑音レベルより大きくして、誤ってイオン電流Iを検出することがないように設定するものである。
イオン電流Iは、燃焼状態により、様々な挙動を示す。例えば、理論空燃比近傍における燃焼の場合には上述したような挙動を示すが、空燃比が高くなるつまり空燃比がリーンになると最大となる電流値は小さくなりイオン電流Iの発生期間Pはその燃料量に応じて短くなる傾向にある。加えて、イオン電流Iの発生期間Pは、空燃比がリッチになるに応じて長くなる傾向にある。さらに、何らかの原因で燃焼状態が良好でなくなると、図3の(b)に示すように、イオン電流Iは計測期間中に消滅と再発生とを繰り返すことがある。このような場合には、イオン電流Iが発生し、かつイオン電流Iの電流値が閾値SLを超える期間(図3の(b)の場合は、P1,P2)を合計し、その合計値をイオン電流の発生期間Pとするものである。
次に、ステップS2では、記憶装置8に一時的に記憶された今回計測したイオン電流Iの発生期間Pを含む所定個のイオン電流Iの発生期間Pの移動平均による平均値を演算する。平均値は、イオン電流の発生期間Pが上述のように空燃比により変化するので、空燃比に対して図4に示すような関係となるものである。平均値は、イオン電流Iの発生期間Pによりばらつくもので、図4に一点鎖線で示す直線にはならないが、この図4においてはそのばらつきを示すのではなく、空燃比の変化に対してどのように変化するかを一点鎖線により示したものである。ステップS3では、今回計測したイオン電流Iの発生期間Pと演算して得られた平均値との偏差を演算し、得られた偏差の平均(以下、偏差平均と称する)を演算する。
ステップS4では、ステップS2において演算した平均値をn乗する。この実施形態では、平均値をn乗することにより除数を増加させる方向に重み付けするものである。なお、このように、変動率を演算する演算式における除数である平均値を重み付けするに際して、空燃比がリーンである運転状態において計測されたイオン電流Iの発生期間Pの平均値が1以上の正の整数となる場合はこのように平均値をn乗するものであるが、その平均値が1未満の数値となるものにあっては、平均値をn倍することにより重み付けをするものである。
ステップS5では、下記の式(1)により変動率を演算する。
変動率=偏差平均/(平均値)n (1)
演算された変動率は、図4に示すように、空燃比がリーンになるに応じて大きくなり、したがって空燃比がリッチなるに応じて小さくなる。これは、式(1)による変動率の演算において、平均値をn乗していることにより例えば、空燃比がリッチな場合とリーンな場合とで同じ値の偏差平均となっても、除数は空燃比がリッチな場合の方がリーンな場合に比較して大きいために、変動率を演算するに際しての数値処理により、空燃比がリッチな場合の変動率はより小さくなり、空燃比がリーンな場合の変動率が強調された状態で表されるものとなる。
なお、図4において点線で示す曲線は、式(1)による変動率ではなく、偏差平均を平均値で除した場合の変動率を示すものである。このように、偏差平均を上述のような数値処理を行わない平均値により除して得られた変動率にあっては、空燃比がリッチになるほど大きくなる傾向が見られるとともに、空燃比がリーンになっても、この実施形態において演算して得られ変動率よりも低い値にしかならないものである。
ステップS6では、ステップS5において得られた変動率が所定値DL以上である場合に、空燃比が過剰にリーンであると判定する。所定値DLは、実際の空燃比がオーバーリーンであると定めたエンジン100の運転において実験により求めた変動率から設定すればよい。
このような構成であれば、エンジン100を始動した直後から、失火が発生しない限り各気筒において点火毎に検出したイオン電流Iの発生期間Pを計測し、その平均値、偏差及び偏差平均を演算し、演算したそれらより式(1)によって変動率を演算し、演算した変動率により空燃比を判定するので、O2センサ21の状態の如何にかかわらず空燃比のオーバーリーンを判定することができるものである。つまり、エンジン100の運転を開始すると、例えば冷間始動などのO2センサ21が未だ活性していない状態にあっても、空燃比がオーバーリーンになっていることを判定することができるものである。したがって、空燃比が過剰にリーンになっている状態を判定した場合に、その判定結果に基づいて燃料量を増量制御することができ、空燃比をリーンに制御する場合に回転変動やトルク変動などが生じるまでに、適正な運転状態を維持することができる。
また、空燃比を適正なものに制御することにより、排気ガスに含まれる環境汚染物質の量を低減することができる。したがって、O2センサ21と同様に、触媒が未だ活性していない始動時などの運転状態にあっても、排気ガスのエミッションを低下させることなく空燃比がリーンの状態でエンジン100を運転することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
イオン電流Iの発生期間Pの変動率は、統計学における変動係数(標準偏差を平均値により除して得られる商)の演算において、その演算における除数を、増加させる方向に重み付けして演算するものであってもよい。この場合においても、重み付けは除数をn乗するもの、及びn倍するものが適用できるものである。また、上記実施形態においては、除数として移動平均による平均値を採用したが、イオン電流Iの発生期間Pの複数を合計したものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態のエンジンの概略構成を示す構成説明図。 同実施形態の制御手順を示すフローチャート。 同実施形態の燃焼状態の異なる場合のイオン電流波形を示すグラフ。 同実施形態の空燃比に対する平均値及び変動率の傾向を示すグラフ。
符号の説明
6…電子制御装置
7…中央演算処理装置
8…記憶装置
9…入力インターフェース
11…出力インターフェース
I…イオン電流
P…発生期間
SL…閾値
DL…所定値

Claims (1)

  1. 内燃機関の燃焼室内に点火毎に発生するイオン電流を検出するものにおいて、
    イオン電流が発生している間に設定された判定値を上回っている発生期間を計測し、
    イオン電流の発生期間の変動率を演算するための除数を計測した複数の発生期間の平均値又は合計値に基づいて演算し、
    演算した除数をn乗して重み付けをし、
    重み付けした除数により、今回計測したイオン電流の発生期間と発生期間の平均値との偏差又は発生期間の標準偏差を除してイオン電流の発生期間の変動率を演算し、
    算出した変動率が、実際の空燃比がオーバーリーンであると定めた内燃機関の運転において求めた変動率から設定する所定値以上の場合に空燃比がオーバーリーンであると判定するイオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法。
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