JP2007182845A - イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法 - Google Patents

イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007182845A
JP2007182845A JP2006002524A JP2006002524A JP2007182845A JP 2007182845 A JP2007182845 A JP 2007182845A JP 2006002524 A JP2006002524 A JP 2006002524A JP 2006002524 A JP2006002524 A JP 2006002524A JP 2007182845 A JP2007182845 A JP 2007182845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel ratio
air
generation period
ion current
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006002524A
Other languages
English (en)
Inventor
Morihito Asano
守人 浅野
Yoshiyuki Fukumura
義之 福村
Mitsuhiro Izumi
光宏 泉
Koichi Satoya
浩一 里屋
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Koichi Kitaura
浩一 北浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd, Toyota Motor Corp, Diamond Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2006002524A priority Critical patent/JP2007182845A/ja
Priority to DE112006003637T priority patent/DE112006003637T5/de
Priority to CNA200680050860XA priority patent/CN101356354A/zh
Priority to PCT/JP2006/326135 priority patent/WO2007080800A1/ja
Publication of JP2007182845A publication Critical patent/JP2007182845A/ja
Priority to GB0811244A priority patent/GB2447181A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D35/00Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
    • F02D35/02Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions
    • F02D35/021Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions using an ionic current sensor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1444Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
    • F02D41/1454Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
    • F02D41/1458Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio with determination means using an estimation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D37/00Non-electrical conjoint control of two or more functions of engines, not otherwise provided for
    • F02D37/02Non-electrical conjoint control of two or more functions of engines, not otherwise provided for one of the functions being ignition

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】イオン電流を検出して、そのイオン電流の特性から燃焼状態を判定する場合に、点火時期の遅角量を考慮して判定を行わないと、実際の燃焼が良好な場合にあっても燃焼が良好でないと誤って判定することがある。
【解決手段】内燃機関の燃焼室内に発生するイオン電流が設定された所定値を上回って発生している発生期間を計測し、計測した発生期間に基づいて内燃機関の運転状態における空燃比を判定するものであって、計測した発生期間が基準値を下回る場合に空燃比が理論空燃比以外であると判定するものであり、基準値を、実際の空燃比が理論空燃比である場合の点火時期に対応する発生期間に基づいて設定するとともに点火時期の遅角量が大きいほど大きく設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の点火後の燃焼室内に発生するイオン電流を検出して内燃機関の空燃比を判定するイオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法に関するものである。
従来、自動車などの車両に搭載される火花点火式の内燃機関(以下、エンジンと称する)において、スパークプラグを利用して、点火後の燃焼室内に発生するイオン電流を検出し、検出したイオン電流の特性、例えばその電流値が設定された所定値以上となっている期間又は時間を計測し、計測された期間に基づいてエンジンの運転状態における燃焼状態を判定するものが知られている。例えば、特許文献1に記載のものでは、計測されたイオン電流の期間の長さに基づいて、その期間が設定された判定値以上になった場合にトルクなどに変動が生じるリーン限界(希薄燃焼における運転の限界)を検出するものである。
特開平6−34491号公報
ところで近年、このようなイオン電流は、実際の空燃比が理論空燃比近傍になるように制御してエンジンを運転する場合に、燃焼状態を反映して変化するものであるが、このような実際の空燃比の変化に基づく変化以外に、点火時期の影響を受けて変化することが実験により確かめられている。具体的には例えば、ほぼ理論空燃比によりエンジンを運転している場合において、点火時期を遅角させるとイオン電流の発生している期間は、その点火時期の遅角量が多くなるにしたがって長くなるものである。
このように、点火時期を変更することにより、イオン電流の発生している時間が変化すると、上記特許文献1に記載の構成のものでは、リーン限界を誤って検出する場合が発生する。つまり例えば、触媒の温度を早期に活性化温度まで上昇させるような場合に、点火時期を大量に遅角すると、空燃比を理論空燃比近傍に維持してエンジンを運転しているにもかかわらず、イオン電流の発生している期間が正常な燃焼状態で運転している場合に比較して長いことから、リーン限界にあると誤った燃焼状態の判定をする可能性があった。
そこで本発明は、このような不具合を解消することを目的としている。
すなわち、本発明のイオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法は、内燃機関の燃焼室内に発生するイオン電流が設定された所定値を上回って発生している発生期間を計測し、計測した発生期間に基づいて内燃機関の運転状態における空燃比を判定するものであって、計測した発生期間が基準値を下回る場合に空燃比が理論空燃比以外であると判定するものであり、基準値を、実際の空燃比が理論空燃比である場合の点火時期に対応する発生期間に基づいて設定するとともに点火時期の遅角量が大きいほど大きく設定することを特徴とする。
本発明の構成によれば、基準値を、実際の空燃比が理論空燃比である場合の点火時期に対応する発生期間に基づいて設定するとともに点火時期の遅角量が大きいほど大きく設定して、点火時期のイオン電流に対する影響を考慮するものである。すなわち、イオン電流の発生期間は、空燃比が高くて混合気が薄い場合に、特定の点火時期を上回って遅角すると、遅角するにしたがって短くなる傾向にある。
このようなイオン電流の発生期間の点火時期に対する傾向を利用して、理論空燃比における運転状態にて計測した発生期間に基づき基準値を設定することにより、空燃比が理論空燃比でない場合を判定することが可能になる。しかも、基準値は、点火時期の遅角量に関連させて設定しているため、遅角することによりイオン電流の発生期間が短い場合に、空燃比が理論空燃比より高くて混合気が薄いことを判定することが可能になる。
点火時期を遅角させている場合の空燃比を正確に判定するためには、計測した発生期間が基準値より小である場合に、空燃比が理論空燃比よりリーンで混合気が薄い状態にあると判定するものが好適である。
本発明は、以上説明したような構成であり、理論空燃比における運転状態にて計測した発生期間に基づき点火時期の遅角量が大きいほど大きく基準値を設定することにより、空燃比が理論空燃比でない場合を判定することができ、しかも、遅角することによりイオン電流の発生期間が短い場合に、空燃比が理論空燃比よりリーンで混合気が薄いことを判定することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に概略的に示したエンジン100は、自動車用の火花点火式4サイクル4気筒のもので、その吸気系1には図示しないアクセルペダルに応動して開閉するスロットルバルブ2が配設され、その下流側にはサージタンク3が設けられている。サージタンク3に連通する一方の端部近傍には、さらに燃料噴射弁5が設けてあり、その燃料噴射弁5を、電子制御装置6により制御するようにしている。燃焼室30を形成するシリンダヘッド31には、吸気弁32及び排気弁33が配設されるとともに、火花を発生するとともにイオン電流Iを検出するための電極となるスパークプラグ18が取り付けてある。また排気系20には、排気ガス中の酸素濃度を測定するためのO2 センサ21が、図示しないマフラに至るまでの管路に配設された触媒装置である三元触媒22の上流の位置に取り付けられている。なお、図1にあっては、エンジン100の1気筒の構成を代表して図示している。
電子制御装置6は、中央演算処理装置7と、記憶装置8と、入力インターフェース9と、出力インターフェース11と、A/Dコンバータ10とを具備してなるマイクロコンピュータシステムを主体に構成されている。入力インターフェース9には、サージタンク3内の圧力すなわち吸気管圧力を検出するための吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号a、エンジン100の回転状態を検出するためのカムポジションセンサ14から出力される気筒判別信号G1とクランク角度基準位置信号G2とエンジン回転数信号b、車速を検出するための車速センサ15から出力される車速信号c、スロットルバルブ2の開閉状態を検出するためのアイドルスイッチ16から出力されるIDL信号d、エンジン100の冷却水温を検出するための水温センサ17から出力される水温信号e、上記したO2 センサ21から出力される電流信号h等が入力される。一方、出力インターフェース11からは、燃料噴射弁5に対して燃料噴射信号fが、またスパークプラグ18に対してイグニションパルスgが出力されるようになっている。
このスパークプラグ18には、イオン電流Iを測定するためのバイアス用電源24が接続され、入力インターフェース9とこのバイアス電源24との間にはイオン電流測定用回路25が接続されている。スパークプラグ18、バイアス用電源24及びイオン電流測定用回路25によりイオン電流検出系40が構成される。バイアス用電源24は、イグニションパルスgが消滅した時点でスパークプラグ18にイオン電流測定のための測定用電圧(バイアス電圧)を印加するものである。そして、測定用電圧の印加により、燃焼室30の内壁とスパークプラグ18の中心電極との間、及びスパークプラグ18の電極間に流れたイオン電流Iは、イオン電流測定用回路25により測定される。このようなバイアス用電源24とイオン電流測定用回路25とは、当該分野でよく知られている種々のものを適用することができる。
電子制御装置6には、吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号aとカムポジションセンサ14から出力される回転数信号bとを主な情報とし、エンジン100の運転状態に応じて決まる各種の補正係数で基本噴射時間(基本噴射量)を補正して燃料噴射弁開成時間すなわちインジェクタ最終通電時間Tを決定し、その決定された通電時間により燃料噴射弁5を制御して、エンジン負荷に応じた燃料を吸気系1に噴射させるためのプログラムが内蔵してある。また、このようにエンジン100の燃料噴射を制御する一方、点火毎に燃焼室30内に発生するイオン電流Iを検出して、検出したイオン電流Iが所定値を上回っている期間すなわちイオン電流Iの発生期間Pを計測し、計測したイオン電流Iの発生期間Pが空燃比判定のための基準値である基準時間より短い場合に理論空燃比ではないと判定するように、電子制御装置6はプログラミングしてある。
この実施形態の空燃比判定プログラムにおいて、上述の基準時間は、実際の空燃比が理論空燃比近傍となるように制御してエンジン100を運転している状態で点火時期を遅角し、点火時期を遅角する毎にイオン電流Iの発生期間Pを計測し、計測したイオン電流Iの発生期間Pを点火時期の遅角量と対応して保存して基準時間マップに設定するものである。イオン電流Iの発生期間Pは、イオン電流Iの電流値があらかじめ設定した判定値である閾値(スレッショルドレベル)SLを上回って発生している期間(もしくは時間)を計測して得るものである。基準時間は、エンジン100を運転している場合の実際のイオン電流Iの発生期間Pをその経過時間により計測する場合には、それに対応して時間により設定し、クランク角度を検出して同発生期間Pを計測する場合には、クランク角度を単位とする値により設定するものである。
なお、遅角とは、点火時期をその前の点火時期よりも遅角させること、及び最進角の点火時期から遅角した点火時期にすることを指すものである。また上述の閾値SLは、空燃比判定プログラムにおいて各気筒の燃焼状態を判定するためのパラメータであるイオン電流Iの発生期間Pを計測するために設定する閾値SLと同じ値のものである。
このようにして得た点火時期の遅角量に対する発生期間に基づく基準時間は、図2に示すように、点火時期が遅角するにしたがって大きな(長い)値に設定されている。図2は、このような点火時期の遅角量に対する基準時間の変化の傾向を示すものである。この場合に、同じ遅角量において計測した発生期間Pは、遅角量が同じであるにもかかわらずばらつくことがある。このため、同一の遅角量により運転している状態で発生期間Pを複数回計測し、その平均的な値により各遅角量に対する発生期間Pを決定し、その値に基づいて基準時間を設定するものであってよい。基準時間マップに設定される基準時間は、代表的な点火時期の遅角量に対するものが保存してあり、それ以外の遅角量に対するものは補間計算により設定するようにしている。
次に、図3により、空燃比判定プログラムによる空燃比判定の処理手順を説明する。
ステップS1において、各気筒の燃焼の良好でないことを検出するためのパラメータとしてのイオン電流Iの発生期間Pを計測する。このイオン電流Iの発生期間Pは、上述のように、イオン電流Iの電流値が閾値SLを上回っている期間により計測する。計測したイオン電流Iの発生期間Pは、その計測を行った時の点火時期の遅角量とともに、記憶装置8に一時的に保存するものである。
イオン電流Iは、点火後に、スパークプラグ18に測定用電圧を印加して燃焼室30内に発生させるものである。正常な燃焼状態においては、図4の(a)に示すように、イオン電流Iは、その発生直後に急激に流れた後、上死点TDC手前で減少した後に時間の経過とともに再度増加し、燃焼圧が最大となるクランク角度近傍でその電流値が最大となり、その後徐々に減少して通常、膨張行程の終了近傍において消滅するものである。
このような電流波形を示すイオン電流Iにおいて、その発生期間Pは、イオン電流Iの電流値あるいはその電流による電圧が閾値SLを超えている期間を計測して得るものである。この場合、イオン電流Iの発生期間Pは、計測開始から計測終了までの実際の時間、あるいはクランク角度のいずれかにより計測するものである。イオン電流Iの発生期間Pを計測している計測期間は例えば、点火から膨張行程の終了までに設定するもので、その計測期間中においてイオン電流Iが閾値SLを超える期間を測定してイオン電流Iの発生期間Pとするものである。なお、閾値SLは低い程よいが、イオン電流Iを検出する場合の雑音レベルより大きくして、誤ってイオン電流Iを検出することがないように設定するものである。
イオン電流Iは、燃焼状態により、様々な挙動を示す。例えば、理論空燃比近傍における良好な燃焼の場合には上述したような挙動を示すが、空燃比がリーンで混合気が薄くなると最大となる電流値は小さくなりイオン電流Iの発生期間Pはその燃料量に応じて短くなる傾向にある。加えて、イオン電流Iの発生期間Pは、空燃比がリッチになるに応じて長くなる傾向にある。さらに、何らかの原因で燃焼状態が良好でなくなると、図4の(b)に示すように、イオン電流Iは計測期間中に消滅と再発生とを繰り返すことがある。このような場合には、イオン電流Iが発生し、かつイオン電流Iの電流値が閾値SLを超える期間(図4の(b)の場合は、P1,P2)を合計し、その合計値をイオン電流Iの発生期間Pとするものである。なお、燃焼が良好な場合には、このように断続的にイオン電流Iが発生することがほとんどないので、断続を繰り返す前の点火直後に発生する初期イオン電流(図4の(a)に示すイオン電流波形値に相当する)の発生期間を計測することにより、その全体を計測するものの代替としてもよい。
テップS2では、ステップS1において保存した点火時期の遅角量に基づいて、基準時間マップを検索して点火時期の遅角量に対応する基準時間を設定する。ステップS3では、計測したイオン電流Iの発生期間PがステップS2において設定した基準時間を上回っているか否かを判定する。ステップS3における判定の結果、上回っている場合はステップS4に進み、以下である場合はステップS5に進む。
基準時間は、理論空燃比において点火時期を遅角させた場合に計測したイオン電流Iの発生期間Pに基づいて設定しているので、計測したイオン電流Iの発生期間Pがこの基準時間を上回る場合は、理論空燃比と同等もしくは良好な燃焼状態が維持できる空燃比であることを検出するものである。したがって、計測したイオン電流Iの発生期間Pがこの基準時間以下である場合は、理論空燃比の場合とは異なり良好な燃焼状態が維持できないような空燃比であることを検出するものである。
ステップS4では、計測したイオン電流Iの発生期間Pが基準時間を上回っているので、燃焼が良好であると判定する。ここで、燃焼が良好であるとは、イオン電流Iの発生期間Pを計測した気筒における実際の空燃比が、理論空燃比近傍で、かつ点火時期の遅角により燃焼が不安定になるようなリーン側に偏っていない状態を指すものである。
ステップS5では、計測したイオン電流Iの発生期間Pが基準時間以下であるので燃焼が良好でないと判定する。燃焼が良好でないとは、イオン電流Iの発生期間Pを計測した気筒における実際の空燃比が、理論空燃比よりリーンな状態になっており例えば、トルク変動、回転変動、あるいは失火の可能性があるような状態を指すものである。
ステップS6では、ステップS4及びステップS5における判定に対応して、エンジン100の燃焼制御(空燃比制御)を実行するものである。具体的には、ステップS4において燃焼が良好であると判定した場合では、実際の空燃比が燃焼の良好でない状態を引き起こさない範囲でリーンになるように、燃料噴射量を減量するように補正するものである。一方、ステップS5において燃焼が良好でないと判定した場合では、実際の空燃比が良好な燃焼となるように、言い換えれば実際の空燃比がリーンな状態から理論空燃比に近似するように、燃料噴射量を増量するように補正するものである。
このような構成において、例えば冷間始動時には一般的には燃料噴射量を増量し、実際の空燃比を一時的にリッチにするが、近年においては、エミッションの低下に配慮して、可能な限り空燃比をリーンにして混合気を薄くする制御が主流になりつつ場合がある。しかしながら、通常、O2センサ21が活性化温度に達していないために、実際の空燃比を検出することができない。このような場合においても、この実施形態であれば燃焼状態つまり実際の空燃比の状態を把握することができる。
すなわち、エンジン100を始動すると、その直後から各気筒においてイオン電流Iの発生期間Pを計測する(ステップS1)。この後、制御が進行して、基準時間マップにより、各気筒の燃焼における点火時期の遅角量に基づいて基準時間を設定し(ステップS2)、設定した基準時間により燃焼状態を判定し(ステップS3、ステップS4、ステップS5)、その判定結果に対応して燃焼制御を実行するものである。このため、この実施形態においては、O2センサ21の状態の如何にかかわらず実際の空燃比が理論空燃比近傍であるのか、あるいは理論空燃比ではない燃焼の良好でない状態を招くリーンな空燃比の状態であるのかを確実に判定できるものである。
そして、実際の空燃比がリーンであると判定した場合には、その判定結果に基づいて燃焼制御を実行するので、O2センサ21による実際の空燃比の検出が不可能な運転状態においても燃焼を良好でない状態にすることなく、またエミッションの低下を抑制して良好な燃焼状態にてエンジン100を運転することができるものである。このことは、冷間始動時において、三元触媒22を早期に活性化させるために、点火時期を大量に遅角させている場合に特に効果を期待することができるものである。
このような冷間始動時に限らず、暖機運転完了後のエンジン100の運転において、燃費向上などの目的で実際の空燃比をリーン側に制御している場合に、点火時期を遅角させることにより燃焼が不安定になるような運転状態を確実に判定することができる。そしてそのような運転状態において適切な点火時期制御や燃料噴射制御などを行うことにより、エンジン100の運転状態が良好でなくなることを確実に防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態のエンジンの概略構成を示す構成説明図。 同実施形態における基準時間の点火時期の遅角量に対する傾向を示すグラフ。 同実施形態の制御手順を示すフローチャート。 同実施形態の燃焼状態の異なる場合のイオン電流波形を示すグラフ。
符号の説明
6…電子制御装置
7…中央演算処理装置
8…記憶装置
9…入力インターフェース
11…出力インターフェース
I…イオン電流
P…発生期間

Claims (2)

  1. 内燃機関の燃焼室内に発生するイオン電流が設定された所定値を上回って発生している発生期間を計測し、計測した発生期間に基づいて内燃機関の運転状態における空燃比を判定するものであって、
    計測した発生期間が基準値を下回る場合に空燃比が理論空燃比以外であると判定するものであり、
    基準値を、実際の空燃比が理論空燃比である場合の点火時期に対応する発生期間に基づいて設定するとともに点火時期の遅角量が大きいほど大きく設定するイオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法。
  2. 計測した発生期間が基準値より小である場合に、空燃比が理論空燃比よりリーンな状態にあると判定する請求項1記載のイオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法。
JP2006002524A 2006-01-10 2006-01-10 イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法 Pending JP2007182845A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006002524A JP2007182845A (ja) 2006-01-10 2006-01-10 イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法
DE112006003637T DE112006003637T5 (de) 2006-01-10 2006-12-27 Verfahren zum Bestimmen eines Luftkraftstoffverhältnisses einer Brennkraftmaschine auf der Grundlage eines Ionenstroms
CNA200680050860XA CN101356354A (zh) 2006-01-10 2006-12-27 根据离子电流判定内燃机的空燃比的方法
PCT/JP2006/326135 WO2007080800A1 (ja) 2006-01-10 2006-12-27 イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法
GB0811244A GB2447181A (en) 2006-01-10 2008-06-19 (EN) air-fuel ratio judging method in internal combustion engine based in ion current (JA)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006002524A JP2007182845A (ja) 2006-01-10 2006-01-10 イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007182845A true JP2007182845A (ja) 2007-07-19

Family

ID=38256211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006002524A Pending JP2007182845A (ja) 2006-01-10 2006-01-10 イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP2007182845A (ja)
CN (1) CN101356354A (ja)
DE (1) DE112006003637T5 (ja)
GB (1) GB2447181A (ja)
WO (1) WO2007080800A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103603738B (zh) * 2013-11-18 2016-10-19 同济大学 基于离子电流预测发动机缸内空燃比的方法
CN110501100A (zh) * 2019-09-23 2019-11-26 重庆长安汽车股份有限公司 一种基于点火放电电离信号的发动机转矩检测方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07293315A (ja) * 1994-04-27 1995-11-07 Daihatsu Motor Co Ltd 空燃比検出方法
JPH08144828A (ja) * 1994-11-25 1996-06-04 Daihatsu Motor Co Ltd リーン限界検出方法
JP2003184635A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Fuji Heavy Ind Ltd イオン電流を用いたエンジンの失火検出装置及び該装置に用いられるプログラムを記録した記録媒体
JP2003184725A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の失火検出装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3150429B2 (ja) * 1992-07-21 2001-03-26 ダイハツ工業株式会社 イオン電流によるリーン限界検出方法
JPH06249121A (ja) * 1993-02-23 1994-09-06 Ngk Spark Plug Co Ltd ガソリン機関の燃焼状態検出装置
JP3182357B2 (ja) * 1996-12-18 2001-07-03 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の希薄燃焼制御限界検出方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07293315A (ja) * 1994-04-27 1995-11-07 Daihatsu Motor Co Ltd 空燃比検出方法
JPH08144828A (ja) * 1994-11-25 1996-06-04 Daihatsu Motor Co Ltd リーン限界検出方法
JP2003184635A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Fuji Heavy Ind Ltd イオン電流を用いたエンジンの失火検出装置及び該装置に用いられるプログラムを記録した記録媒体
JP2003184725A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の失火検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE112006003637T5 (de) 2008-11-27
GB0811244D0 (en) 2008-07-30
WO2007080800A1 (ja) 2007-07-19
CN101356354A (zh) 2009-01-28
GB2447181A (en) 2008-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7448253B2 (en) Combustion state determination method of internal combustion engine
JP4799200B2 (ja) 内燃機関のイオン電流に基づく運転制御方法
JP4721907B2 (ja) イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法
JP4619299B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態判定方法
JP2007285162A (ja) 内燃機関の点火制御装置
JP2007182845A (ja) イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法
JP5022347B2 (ja) 内燃機関の失火判定方法
JP2004232568A (ja) 内燃機関の燃焼状態判定方法
JP4592612B2 (ja) 内燃機関のイオン電流による空燃比検知方法
JP4443522B2 (ja) 内燃機関の希薄燃焼判定方法
JP4749171B2 (ja) イオン電流に基づく内燃機関の空燃比判定方法
JP2007182844A (ja) 内燃機関のイオン電流検出系の判定方法
JP4844757B2 (ja) 筒内噴射型内燃機関の燃焼制御装置
JP4293939B2 (ja) 内燃機関の制御方法
JP4454433B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御方法
JP5009843B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態判定方法
JP5009844B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態判定方法
JP5164619B2 (ja) 内燃機関の運転制御方法
JP2006057558A (ja) 内燃機関の燃焼状態検知方法
JP4972586B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態判定方法
JP2006057559A (ja) 内燃機関の点火時期制御方法
JP2009221973A (ja) 内燃機関の点火時期制御方法
JP2015010474A (ja) 内燃機関の制御装置
GB2447177A (en) Air-fuel ratio judging method of internal combustion engine based on ion current

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100608