JPH10176554A - スロットルバルブ制御装置 - Google Patents

スロットルバルブ制御装置

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Publication number
JPH10176554A
JPH10176554A JP8339892A JP33989296A JPH10176554A JP H10176554 A JPH10176554 A JP H10176554A JP 8339892 A JP8339892 A JP 8339892A JP 33989296 A JP33989296 A JP 33989296A JP H10176554 A JPH10176554 A JP H10176554A
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JP
Japan
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opening
throttle valve
target opening
throttle
driving
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Pending
Application number
JP8339892A
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English (en)
Inventor
Hajime Ishikawa
元 石川
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットルバルブを駆動する手段が切り替わ
った時に、エンジン出力を急激に変化させることのない
スロットルバルブ制御装置を提供する。 【解決手段】 アクセルペダルが所定以上の操作量で操
作された場合に、その操作に応じてスロットルバルブを
開閉する機械的な駆動手段による制御から、アクセルペ
ダルの操作量及びエンジンの運転状態から制御用の目標
開度θssを設定し、この制御用の目標開度θssに基づい
てモータを駆動してスロットルバルブを開閉する電気的
な駆動手段による制御に切り替わった時に、その直前に
検出されたスロットル開度θsを初期値とする復帰処理
時の目標開度θsfが、上記制御用の目標開度θssより小
さい(340-Y) 間は、この復帰処理時の目標開度θsfに所
定の微小開度△θsfを加算することで該目標開度θsfを
更新し(350) 、制御用の目標開度θssを、この更新され
た値θsfに再設定する(360) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセルペダルの
操作量に基づいて目標開度を求め、この目標開度に応じ
てスロットルバルブを電気的に駆動し、この目標開度を
求める制御系やスロットルバルブを電気的に駆動する駆
動系に異常がある場合は、アクセルペダルの操作に従っ
てスロットルバルブを直接的に駆動可能なスロットルバ
ルブ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モータ等を用いてスロットル
バルブを電気的に駆動する第1の駆動手段を備え、アク
セルペダルの操作量及びエンジンの動作状態から目標開
度を設定し、この目標開度となるようにスロットルバル
ブを駆動する装置が知られている。このような装置で
は、目標開度を求める制御系やスロットルバルブを電気
的に駆動する駆動系に異常(以下、スロットル異常とい
う)が発生した場合、エンジン出力を、アクセルペダル
の操作に反映されるドライバの意思に従って正しく制御
することができなくなる。このため、リンク機構等を用
いてスロットルバルブを機械的に駆動する第2の駆動手
段を備えることにより、スロットル異常時には、第1の
駆動手段をスロットルバルブから切り離して、第2の駆
動手段にて直接的にスロットルバルブを駆動できるよう
にされている。
【0003】そして、このような第2の駆動手段を設け
た場合、第2の駆動手段での駆動時には、アクセルペダ
ルの遊びを大きくして、アクセルペダルを通常より大き
く踏み込まないと、スロットルバルブが作動しないよう
に構成することにより、スロットル異常の発生をアクセ
ルペダルの操作感の変化によってドライバに知らせると
共に、スロットル異常時でも、アクセルペダルを通常よ
り大きく踏み込むことで、走行を継続できるようにされ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、走行中にスロ
ットル異常の状態から正常状態に復帰して、スロットル
バルブの駆動が第2の駆動手段から第1の駆動手段に切
り替わると、それまで大きく踏み込まれていたアクセル
ペダルの操作量に応じて目標開度が設定されることにな
るため、スロットル異常から正常復帰した途端に、スロ
ットルバルブが急激に開いて、エンジン出力が急激に上
昇してしまうという問題があった。
【0005】これに対して、一旦、スロットル異常が検
出されると、その後、正常復帰しても、イグニションが
OFFされない限り、第2の駆動手段によるスロットル
バルブの駆動を継続するように制御することも考えられ
るが、この場合、せっかく正常復帰しても、アクセルを
所定以上踏み込んで走行するという非常に違和感のある
走行状態を、ドライバは長時間に渡って強要されるとい
う問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するために、
スロットルバルブを駆動する手段が切り替わった時に、
エンジン出力を急激に変化させることのないスロットル
バルブ制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明のアクセルペダル制御装置では、目標
開度設定手段が、アクセル操作量検出手段にて検出され
るアクセル操作量に基づいてスロットルバルブの目標開
度を設定し、第1の駆動手段が、この設定された目標開
度となるようスロットルバルブを駆動する。
【0008】そして、目標開度設定手段や第1の駆動手
段等の異常によって、開度検出手段にて検出されるスロ
ットル開度が正常範囲から外れた場合、駆動禁止手段
が、第1の駆動手段によるスロットルバルブの駆動を禁
止する。このように第1の駆動手段が禁止されている時
には、第2の駆動手段が、アクセルペダルの操作に従っ
てスロットルバルブを駆動する。
【0009】その後、上記異常が解消され、開度検出手
段にて検出されるスロットル開度が正常範囲外から正常
範囲内に復帰すると、第1の駆動手段によるスロットル
バルブの駆動が再開されるが、この時、目標開度再設定
手段が、スロットル開度が目標開度設定手段により設定
される目標開度に達するまでの間、該目標開度を、スロ
ットル開度の変化速度が制限されるような値に再設定す
る。
【0010】このように、本発明によれば、スロットル
開度が正常範囲外から正常範囲内に復帰して、スロット
ルバルブの駆動が第2の駆動手段から第1の駆動手段に
切り替わった時に、アクセルペダルが大きく踏み込まれ
ていても、アクセルペダルの操作量に基づいて設定され
る目標開度を、スロットル開度の変化速度を制限するよ
うなものに再設定するようにされているので、これら駆
動手段の切り替わり時に、スロットルバルブが急激に開
いて、エンジン出力が急激に増大してしまうことがな
く、快適な操縦性を確保することができる。
【0011】なお、第2の駆動手段は、例えば、アクセ
ルペダルが、目標開度設定手段にて設定される目標開度
が変化を始める第1遊び操作量より十分に大きな第2遊
び操作量以上の操作量で操作されると、その操作に従っ
てスロットルバルブを駆動するように構成してもよい。
【0012】この場合、スロットル異常時には、アクセ
ルペダルを通常より大きく踏み込んで運転することにな
るため、この操作感の変化により、ドライバにスロット
ル異常を知らせることができる。また、目標開度再設定
手段は、例えば、正常範囲に復帰する直前に上記開度検
出手段にて検出されたスロットル開度を初期値とし、制
御を繰り返す毎に所定の微小開度を順次加算してなる演
算値を、上記目標開度の再設定値とするように構成する
ことができる。
【0013】即ち、このように構成すれば、制御を繰り
返す毎に、目標開度が所定の微小開度ずつ増大するの
で、これに応じてスロットル開度(延いてはエンジン出
力)も除々に増大するのである。ところで、目標開度再
設定手段による制御中は、スロットルバルブの変化が制
限されるため、ドライバの意思を的確に反映したエンジ
ン制御を行うことができないのであるが、アクセル操作
検出手段によりアクセルペダルの開放が検出されるか、
あるいはブレーキ操作検出手段によりブレーキペダルの
踏込が検出されると、目標開度再設定手段による制御を
中止する再設定中止手段を設けることにより、ドライバ
の意思を反映して、目標開度再設定手段を速やかに終了
させることができ、快適な操縦性を確保できる。
【0014】即ち、アクセルペダルが開放、又はブレー
キペダルが踏み込まれた後に、再びアクセルペダルが踏
み込まれた場合には、ドライバは意識的に加速しようと
していると考えられるため、目標開度再設定手段を終了
させて、ドライバの意思が応答性よく反映される通常の
制御に速やかに戻すことが望ましいのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1において、(a)は、本発明が適用さ
れた車両のエンジン周辺の構成を表す概略構成図であ
り、(b)は、特にスロットルバルブ周辺の詳細な構成
を表す説明図である。
【0016】図1に示すように、エンジン1には、吸気
管2及び排気管3が接続されており、このうち、吸気管
2は、集合管2a,サージタンク2b,及びエンジン1
の各気筒に対応して分岐した分岐管2cにより構成され
ている。そして、吸気管2を構成する集合管2aには、
上流側に図示しないエアクリーナ、下流側にエンジン1
への吸入空気量を調節するためのスロットルバルブ4が
設けられ、更に、エアクリーナとスロットルバルブ4と
の間には、吸入空気温度を検出する吸気温センサ5が設
けられている。また、集合管2aの外周壁には、スロッ
トルバルブ4の回転軸4aをモータを用いて電気的に駆
動する第1駆動部6と、同回転軸4aをアクセルペダル
の操作に従って機械的に駆動する第2駆動部7とが設け
られている。集合管2aの下流に位置するサージタンク
2bには、サージタンク2b内の吸気圧を検出するため
の吸気圧センサ8が接続されており、更にこのサージタ
ンク2bの下流に位置する各分岐管2cには、エンジン
1のインテークバルブ(図示せず)近傍に燃料を噴射す
る噴射弁9が夫々設けられている。
【0017】一方、排気管3には、排気ガス中の残留酸
素濃度から空燃比を検出するための空燃比センサ10が
設けられている。また、エンジン1には、エンジン1の
冷却水の水温を検出する水温センサ11と、分岐管2c
毎に設けられたシリンダ内に供給される混合気への点火
を行う点火プラグ16とが設けられている。なお、各点
火プラグ16は、イグナイタ18で発生される高電圧を
分配するディストリビュータ17に接続されており、デ
ィストリビュータ17には、エンジン1の回転速度に応
じたパルス信号を出力する回転センサ12が設けられて
いる。
【0018】更に、これら各センサからの検出信号に基
づいてエンジン1の燃料噴射量や点火時期の制御を行う
エンジンコントローラ40、及び同様に各センサからの
検出信号に基づいてスロットルバルブ4の開度(以下、
スロットル開度という)の制御を行うスロットルコント
ローラ30が設けられており、これらスロットルコント
ローラ30及びエンジンコントローラ40に電力を供給
するバッテリ14からの通電ラインには、ドライバによ
って操作されるIG(イグニション)スイッチ15が設
けられている。
【0019】ここで、スロットルバルブ4の近傍に設け
られた第1駆動部6は、図1(b)に示すように、スロ
ットルバルブ4を駆動するための回転力を発生するモー
タ21と、モータ21の駆動軸21aとスロットルバル
ブ4の回転軸4aとの連結を設定/解除する電磁クラッ
チ22と、スロットル開度に応じたアナログ信号を出力
する開度センサ23とを備えている。
【0020】即ち、第1駆動部6では、電磁クラッチ2
2をONすると、モータ21の駆動軸21aとスロット
ルバルブ4の回転軸4aとの連結が設定され、モータ2
1の回転による電気的なスロットルバルブ4の駆動が可
能となり、一方、電磁クラッチ22をOFFすると、駆
動軸21aと回転軸4aとの連結が解除され、後述の第
2駆動部7によるスロットルバルブ4の駆動が可能とな
る。
【0021】一方、第2駆動部7は、スロットルバルブ
4の回転軸に固定されたスロットルレバー24と、スロ
ットルレバー24に当接してその動作を規制する中間レ
バー25と、アクセルペダル19の操作に応じて動作
し、所定以上踏み込まれると、中間レバー25に当接し
て、中間レバー25の位置を変位させるアクセルレバー
26と、アクセルレバー26の動作量、即ちアクセルペ
ダル19の操作量を検出するアクセルセンサ27と、ス
ロットルレバー24をスロットルバルブ4の開方向に付
勢する第1バネ材24aと、中間レバー25を介してス
ロットルレバー24を、第1バネ材24aとは反対方
向、即ちスロットルバルブ4の閉方向に付勢する第2バ
ネ材25aと、アクセルレバー26を、中間レバー25
から離れる方向に付勢する第3バネ材26aとを備えて
いる。なお、第2バネ材25aの付勢力は、第1バネ材
24aの付勢力より強く設定されており、電磁クラッチ
22がOFFされ、且つアクセルレバー26が中間レバ
ー25に当接していない場合、スロットルバルブ4は、
アイドリングが可能な微小開度に保持される。
【0022】そして、アクセルペダル19が大きく踏み
込まれると、アクセルレバー26が中間レバー25に当
接し、第2バネ材25aの付勢力に抗して中間レバー2
5を変位させる。すると、第1バネ材24aにより付勢
されたスロットルレバー24が中間レバー25と共に変
位することにより、スロットルバルブ4が開方向に回動
する。その後、アクセルペダル19の踏み込みが解除さ
れ、第3バネ材26aに付勢されたアクセルレバー26
が中間レバー25から離れると、スロットルレバー24
(即ちスロットルバルブ4)は、第2バネ材25aの付
勢力により、元のアイドリング位置に戻る。
【0023】つまり、スロットルバルブ4が第2駆動部
7により駆動されている時には、アクセルペダル19の
操作の遊びが大きくなって、第1駆動部6により駆動さ
れている時より、アクセルペダル19を大きく踏み込ま
なければスロットルバルブ4が作動しないようにされて
おり、ドライバは、このアクセルペダル19の操作感の
変化により、第1駆動部6及び第2駆動部7のいずれが
スロットルバルブ4を駆動しているかを認識できるよう
にされている。
【0024】なお、アクセルペダル19の近傍には、ア
クセルペダル19が踏み込まれるとOFFし、開放され
るとONするアイドルスイッチ28が設けられ、またブ
レーキペダル20の近傍には、ブレーキペダル20が踏
み込まれるとONし、開放されるとOFFするブレーキ
スイッチ29が設けられている。
【0025】次に、図2は、スロットルコントローラ3
0の構成を表すブロック図である。図2に示すように、
スロットルコントローラ30は、CPU31,ROM3
2,RAM33からなるマイクロコンピュータを中心に
構成され、吸気温センサ5,吸気圧センサ8,水温セン
サ11,回転センサ12,開度センサ23,アクセルセ
ンサ27,アイドルスイッチ28,ブレーキスイッチ2
9等からの検出信号を入力するための入力部34と、第
1駆動部6を構成するモータ21及び電磁クラッチ22
等への駆動信号を出力するための出力部35と、IGス
イッチ15を介してバッテリ14に接続され、スロット
ルコントローラ30の各部に電源を供給する電源回路3
6とが設けられている。
【0026】なお、エンジンコントローラ40もほぼ同
様の構成をしており、スロットルコントローラ30に入
力される検出信号以外に、空燃比センサ10からの検出
信号を入力し、モータ21,電磁クラッチ22への駆動
信号の代わりに、各気筒の噴射弁9やイグナイタ18等
への駆動信号を出力するように構成されている。
【0027】次に、スロットルコントローラ30のCP
U31にて実行される処理を図3〜図5に示すフローチ
ャートに沿って説明する。ここで、図3はメイン処理、
図4はメイン処理中で実行される異常検出処理、図5は
同様にメイン処理中で実行される正常復帰処理である。
なお、メイン処理とは別に、後述する異常検出カウンタ
をカウントアップする割込処理が、所定周期(本実施例
では4ms)毎に実行されるものとする。
【0028】メイン処理は、IGスイッチ15がONさ
れ、スロットルコントローラ30に電力が供給されると
起動され、図3に示すように、まずステップ110で
は、RAM内の所定番地のデータや、入力部34,出力
部35の初期化を実行後、以下のステップ120〜19
0の処理を所定周期(本実施例では、8ms)毎に繰り
返し実行する。なお、この初期化により、異常検出カウ
ンタがクリアされ、異常フラグや履歴フラグがOFFさ
れる。
【0029】そしてステップ120では、入力部34を
介して各センサ5,8,11,12,23,27及び各
スイッチ28,29からの検出信号を読み込み、続くス
テップ130では、異常検出処理を実行する。即ち、異
常検出処理が起動されると、図4に示すように、まずス
テップ210では、先のステップ120にて取り込んだ
開度センサ23からの検出電圧SVが、所定値Aより大
きいか否かを判断し、所定値A以下であれば、ステップ
220に移行して、今度は、検出電圧SVが所定値Bよ
り小さいか否かを判断する。そして、所定値B以上であ
れば、即ち、検出電圧SVが所定の正常範囲内(A≧S
V≧B)にあれば、スロットルバルブ4の制御に関係す
るモータ21や電磁クラッチ22等の制御系、及び開度
センサ23やアクセルセンサ27等の制御系が正常に動
作しているものとして、ステップ230に移行する。
【0030】ステップ230では、異常検出カウンタの
値をクリアし、続くステップ240にて異常フラグをO
FFし、更にステップ250にて電磁クラッチ22をO
Nする駆動信号を出力後、本処理を終了する。一方、先
のステップ210にて、検出電圧SVが所定値Aより大
きいと判断されるか、又は先のステップ220にて、検
出電圧SVが所定値Bより小さいと判断された場合、即
ち、検出電圧SVが上述の正常範囲から外れていると判
断された場合には、スロットルバルブ4の駆動系や制御
系に異常が発生したものとして、ステップ260に移行
する。
【0031】ステップ260では、異常検出カウンタの
値が所定値C(本実施例では125)より大きいか否か
を判断し、所定値Cより大きければ、即ち異常状態が所
定時間(4ms×125=500ms)以上継続してい
れば、スロットル異常であるとして、ステップ270に
移行し、一方、所定値C以下であれば、そのまま本処理
を終了する。
【0032】ステップ270では、スロットル異常であ
ることを示す異常フラグをONし、続くステップ280
にて履歴フラグをONし、更にステップ290にて電磁
クラッチ22をOFFする駆動信号を出力後、本処理を
終了する。即ち、異常検出処理により、スロットル異常
と判断された場合は、異常フラグがONされる共に、第
1駆動部6がスロットルバルブ4から切り離されて、第
2駆動部7によるスロットルバルブ4の駆動が可能とな
り、それ以外(即ち、正常時及び異常検出カウンタが未
了)の場合は、異常フラグがOFFされると共に、第1
駆動部6がスロットルバルブに連結されて、第1駆動部
6によるスロットルバルブ4の駆動が可能となる。
【0033】そして、異常検出処理が終了すると、図3
に戻って、続くステップ140では、先のステップ13
0の異常検出処理にて設定される異常フラグがOFFさ
れているか否かを判断し、異常フラグがOFFされてい
なければ、即ち第2駆動部7によるスロットルバルブ4
の駆動が行われるスロットル異常時であれば、ステップ
150に移行して、先のステップ120にて取り込んだ
開度センサ23の検出電圧SVに基づいてスロットル開
度θsを求め、このスロットル開度θsを、後述する正
常復帰処理時の目標開度θsfとして設定後、ステップ1
20に戻る。
【0034】一方、先のステップ140にて、異常フラ
グがOFFされていると判断されると、ステップ160
に移行して、先のステップ120で取り込んだ各種セン
サ5,8,11,12,27の検出信号に基づき、夫
々、吸気温Ta,吸気圧Pa,冷却水温Tw,回転速度
Ne,スロットル開度θs,アクセル操作量θaを求め
た後、アクセル操作量θaに基づいて、スロットルバル
ブ4の基本目標開度θsoをROM32に記憶されている
基本目標開度マップより読み出すと共に、他の各検出信
号、即ち吸気温Ta,吸気圧Pa,冷却水温Tw,回転
速度Neに基づいて補正値を求め、この補正値により基
本目標開度θsoを補正して、制御用の目標開度θssを算
出する。
【0035】続くステップ170では、正常復帰処理を
実行する。即ち、正常復帰処理が起動されると、図5に
示すように、まずステップ330にて、履歴フラグがO
Nされているか否かを判断し、ONされていればステッ
プ340に移行して、先のステップ160にて算出され
た目標開度θssが、正常復帰処理時の目標開度θsfより
大きいか否かを判断し、大きければステップ350に移
行する。
【0036】ステップ350では、正常復帰処理時の目
標開度θsfを、該目標開度θsfに、所定の微小開度△θ
sf(本実施例では、0.1deg)を加算することで更
新し、続くステップ360では、この更新された正常復
帰処理時の目標開度θsfにより、制御用の目標開度θss
を再設定後、本処理を終了する。
【0037】一方、先のステップ330にて、履歴フラ
グがOFFされていると判断されるか、先のステップ3
40にて、目標開度θssが正常復帰処理時の目標開度θ
sf以下であると判断された場合には、ステップ370に
移行して、履歴フラグをOFFした後、本処理を終了す
る。
【0038】即ち、正常復帰処理では、スロットル異常
から正常状態に復帰(異常フラグ:ON→OFF)する
と、復帰直前に検出された実スロットル開度θsを初期
値(ステップ150にて設定)とし、しかも制御を繰り
返す毎に所定の微小開度△θsfずつ増大する正常復帰処
理時の目標開度θsfにより、制御用の目標開度θssが再
設定される。そして、この正常復帰処理時の目標開度θ
sfが、ステップ160にて各種センサの検出信号から算
出される目標開度θssの大きさに達した(履歴フラグ:
ON→OFF)後は、正常復帰処理時の目標開度θsfに
よる目標開度θssの再設定は行われず、ステップ160
にて算出されたものが、そのまま制御用の目標開度θss
として設定される。
【0039】そして正常復帰処理が終了すると、再度図
3に戻って、ステップ180では、先のステップ120
〜170での処理の結果として設定されている制御用の
目標開度θssに基づいて、制御量DsをROM32に記
憶されている制御量マップから読み出し、続くステップ
190では、ステップ180にて求められた制御量Ds
を出力部35に出力後、ステップ120に戻る。なお、
出力部35では、制御量Dsに応じた駆動信号を生成し
てモータ21に出力し、この駆動信号に従ってモータ2
1が駆動されることにより、スロットルバルブ4は、目
標開度θssとなる位置まで移動する。
【0040】以上説明したように、本実施例において
は、スロットル異常から正常状態に復帰した時には、直
ちに正常時の制御に戻るのではなく、復帰直前の実スロ
ットル開度θsを初期値とする復帰処理時の目標開度θ
sfを設定し、この復帰処理時の目標開度θsfを、各セン
サの検出信号から算出される目標開度θssに達するまで
の間、所定の微小開度△θsfずつ徐々に増大させたもの
により、スロットルバルブ4を制御するようにされてい
る。
【0041】従って、本実施例によれば、スロットル異
常から正常状態に復帰時、即ちスロットルバルブ4の駆
動手段が第2駆動部7から第1駆動部6に切り替わった
時に、第2駆動部7の特性に応じて、アクセルペダル1
9が大きく操作されていたとしても、スロットルバルブ
4が急激に開いて、エンジン1の出力が急激に増大して
しまうことがなく、快適な操縦性を確保することができ
る。
【0042】次に、第2実施例について説明する。本実
施例は、第1実施例とは、メイン処理のステップ170
にて実行される正常復帰処理が、一部異なる以外は全く
同様であるため、この構成のことなる正常復帰処理につ
いてのみ説明する。
【0043】図6に示すように、本実施例における正常
復帰処理が起動されると、まずステップ410では、入
力部34を介して取り込まれるアイドルスイッチ28の
出力がON状態、即ちアクセルペダル19が開放されて
いるか否かを判断し、ON状態でなければステップ42
0に移行して、今度は、同様にして取り込まれるブレー
キスイッチ29の出力がON状態、即ちブレーキペダル
20が踏み込まれているか否かを判断し、ON状態でな
ければステップ430に移行する。
【0044】以下、ステップ430〜470の処理は、
第1実施例における正常復帰処理のステップ330〜3
70の処理と全く同様である。但し、先のステップ41
0にて、アイドルスイッチ28の出力がON状態である
か、ステップ420にて、ブレーキスイッチ29の出力
がON状態であると判断された場合は、ステップ470
に移行して、履歴フラグをOFFした後、本処理を終了
する。
【0045】このように本実施例によれば、異常状態か
ら正常状態に復帰した時に、エンジン1の出力が急激に
増大することを防止するために行われる過渡的な制御
が、ドライバの意思を反映して速やかに終了するため、
快適な操縦性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明が適用された車両のエンジン
周辺の概略構成図であり、(b)はスロットルバルブ周
辺の構成を詳細に表す説明図である。
【図2】 スロットルコントローラの構成を表すブロッ
ク図である。
【図3】 スロットルコントローラのCPUにて実行さ
れるメイン処理を表すフローチャートである。
【図4】 図3のステップ130にて実行される異常検
出処理を表すフローチャートである。
【図5】 図3のステップ170にて実行される正常復
帰処理を表すフローチャートである。
【図6】 第2実施例での正常復帰処理を表すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…エンジン 2…吸気管
3…排気管 4…スロットルバルブ 4a…回転軸
5…吸気温センサ 6…第1駆動部 7…第2駆動部
8…吸気圧センサ 9…噴射弁 10…空燃比センサ 1
1…水温センサ 12…回転センサ 14…バッテリ
15…IGスイッチ 16…点火プラグ 17…ディストリビュータ
18…イグナイタ 19…アクセルペダル 20…ブレーキペダル
21…モータ 21a…駆動軸 22…電磁クラッチ
23…開度センサ 24…スロットルレバー 24a…第1バネ材
25…中間レバー 25a…第2バネ材 26…アクセルレバー
26a…第3バネ材 27…アクセルセンサ 28…アイドルスイッチ 29…ブレーキスイッチ 30…スロットルコントロー
ラ 31…CPU 32…ROM 33…RAM
34…入力部 35…出力部 36…電源回路 40…エンジンコ
ントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの操作量を検出するアク
    セル操作量検出手段と、 該アクセル操作量検出手段にて検出されたアクセル操作
    量に基づいて、エンジンの吸気経路に設けられたスロッ
    トルバルブの目標開度を設定する目標開度設定手段と、 該目標開度設定手段にて設定された目標開度となるよう
    上記スロットルバルブを駆動する第1の駆動手段と、 上記スロットルバルブの開度を検出する開度検出手段
    と、 該開度検出手段にて検出されるスロットル開度が正常範
    囲外にある間、上記第1の駆動手段による上記スロット
    ルバルブの駆動を禁止する駆動禁止手段と、 該駆動禁止手段により上記第1の駆動手段による駆動が
    禁止されている間、上記アクセルペダルの操作に従って
    上記スロットルバルブを駆動する第2の駆動手段と、 を備えたスロットルバルブ制御装置において、 上記開度検出手段にて検出されるスロットル開度が正常
    範囲外から正常範囲内に復帰後、該スロットル開度が上
    記目標開度設定手段により設定される目標開度に達する
    までの間、該目標開度を、上記スロットル開度の変化速
    度が制限されるような値に再設定する目標開度再設定手
    段を設けたことを特徴とするスロットルバルブ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第2の駆動手段は、上記目標開度設
    定手段にて設定される目標開度が変化を始める第1遊び
    操作量より十分に大きな第2遊び操作量以上の操作量に
    て、上記アクセルペダルが操作された場合に、該操作に
    従って上記スロットルバルブを駆動することを特徴とす
    る請求項1に記載のスロットルバルブ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記目標開度再設定手段は、正常範囲に
    復帰する直前に上記開度検出手段にて検出されたスロッ
    トル開度を初期値とし、制御を繰り返す毎に所定の微小
    開度を順次加算してなる演算値を、上記目標開度の再設
    定値とすることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のスロットルバルブ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のスロットルバルブ制御装置において、 アクセルペダルの操作状態を検出するアクセル操作検出
    手段と、 ブレーキペダルの操作状態を検出するブレーキ操作検出
    手段と、 上記アクセル操作検出手段によりアクセルペダルの開放
    が検出された場合、あるいは上記ブレーキ操作検出手段
    によりブレーキペダルの踏込が検出された場合に、上記
    目標開度再設定手段による制御を中止する再設定中止手
    段と、 を設けたことを特徴とするスロットルバルブ制御装置。
JP8339892A 1996-12-19 1996-12-19 スロットルバルブ制御装置 Pending JPH10176554A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127145A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Toyota Motor Corp スロットルバルブの制御装置

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JP2010127145A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Toyota Motor Corp スロットルバルブの制御装置

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