JPH10174549A - 麺掛ワークの整列装置とこれを用いた整列分配装置及び集合整列装置 - Google Patents

麺掛ワークの整列装置とこれを用いた整列分配装置及び集合整列装置

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JPH10174549A
JPH10174549A JP33800196A JP33800196A JPH10174549A JP H10174549 A JPH10174549 A JP H10174549A JP 33800196 A JP33800196 A JP 33800196A JP 33800196 A JP33800196 A JP 33800196A JP H10174549 A JPH10174549 A JP H10174549A
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Tatsunori Fujiki
辰則 藤木
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EFUKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 麺掛ワークの分配又は集合を含む搬送過程に
おいて、麺掛ワークを整列させて分配又は集合させる。 【解決手段】 麺掛棒を支持する受取円盤3と送出ギア
8とを重ねて形成したV字状の受け溝24に麺掛棒が嵌ま
ったことを検知する麺掛棒センサ9を配した整列機構11
を、両受け溝24を搬送方向に直交させて配設し、麺掛棒
を麺掛棒センサ9が検知した時点で麺掛棒を受けた送出
ギア8が所定回転角度だけ回転して麺掛ワーク7を整列
させて送り出す整列装置1と、この整列装置1から延び
る単一の搬送経路15に下方から進入するワーク受パレッ
ト21に水平又は垂直方向の移動手段を設け、前記単一の
搬送経路15上に整列する麺掛ワーク7をワーク受パレッ
ット21で支持して所定数単位毎に受け取り、麺掛ワーク
7を前記所定数単位で上下又は水平移動させて単一の搬
送経路15から複数の搬送経路5,6へと振り分ける分配
装置2とからなる整列分配装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平行な2本の麺掛
棒に麺を八の字掛けした麺掛ワークの搬送過程におい
て、麺掛棒が搬送方向に対して不特定方向を向く姿勢の
麺掛ワークを整列させる麺掛ワークの整列装置と、これ
を用いた整列分配装置及び集合整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】麺製品は、平行な2本の麺掛棒に麺を八
の字状に掛けて麺掛ワークを構成し、この麺掛ワークを
乾燥を防いだ状態で吊し、時間を掛けて熟成させる。近
年の大量需要に伴って、製麺工場では膨大な量の麺製品
を製造するため、各工程における自動化が進められてい
る。例としては、特公平1-35619号「手延麺線連続熟成装
置」、特公平4-6332号「麺線の自動伸長方法とその装
置」、特許公報第2512688号「麺線より掛け装置」や、実公
平6-26157号「麺線の綾掛装置」等を挙げることができ
る。いずれも、製麺工程における各工程を個別に自動化
し、品質の優れた麺製品をより大量に生産するための手
段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一連の製麺工
程において、最も重要なことが、麺掛ワークの整列及び
分配又は集合である。各工程の自動化装置において、麺
掛ワークは位置決めのために所定方向を向いていなけれ
ばならず、このために搬送工程といえども、麺掛ワーク
が麺掛棒を搬送方向に対して直交するように整列させる
ことが好ましい。通常、各自動化装置にはそれぞれ自前
の整列装置又は機構が設けられているが、そのために構
造が複雑化し、高価になっていることは否めない。ま
た、各自動化装置間の搬送経路には特段の注意が払われ
ておらず、現状では、搬送過程における麺掛ワークは整
列していないことの方が多い。
【0004】搬送工程において、手作業により麺掛ワー
クを取り扱えば、搬送方向に対する麺掛棒の斜行は簡単
に直すことができるが、当然に作業者に手間と労力とを
強要することになり、各工程を自動化した意味が減じて
しまう。そこで、個別に設ける整列装置又は機構を省略
して特定工程における自動化装置の製造コストの低減を
目指すと共に、製麺工程全体にわたる自動化を促進して
良質な麺製品のより低廉化を図るため、麺掛ワークの分
配又は集合を含む搬送過程において、各麺掛ワークの麺
掛棒が搬送方向に対して直交する姿勢で並ぶ、すなわち
整列させる整列装置、そして分配又は集合させる分配又
は集合装置について検討した。
【0005】
【課題を解決するための手段】検討の結果、開発したも
のが、平行な2本の麺掛棒に麺を八の字掛けした麺掛ワ
ークを搬送過程で整列させる装置で、麺掛ワークの麺掛
棒を端部で支持する周縁が比較的滑らかな受取円盤と周
縁に歯及び歯底を有する送出ギアとを一部が重なるよう
に並設して互いの周縁が交差した略V字状の受け溝を形
成し、この受け溝に麺掛棒の端部が嵌まったことを検知
する麺掛棒センサを前記受け溝近傍に配して構成した整
列機構を、麺掛ワークの麺掛棒の両端部それぞれに対応
して両受け溝が麺掛ワークの搬送方向に対して直交する
線上に並ぶように配設してなり、麺掛棒が搬送方向に対
して不特定方向を向く姿勢の麺掛ワークを順次受け取っ
た受取円盤が回転し、麺掛棒の両端部がそれぞれ受け溝
に嵌まったことを両麺掛棒センサが共に検知した時点
で、送出ギアが受け溝に嵌まった麺掛棒を歯底に受けた
状態で所定回転角度だけ回転し、麺掛ワークを麺掛棒が
搬送方向に対して直交する姿勢にして送り出す麺掛ワー
クの整列装置である。
【0006】周縁が比較的滑らかな(形状的な凹凸が少
ない意味)受取円盤は連続的に回転させておき、麺掛棒
を摩擦力により受け溝へ運ぶ。送出ギアは後述の特定の
時点でのみ所定回転角度(例えば1ピッチ)だけ断続的に
回転させるもので、停止状態では歯底を受け溝と一致さ
せておく。両受け溝は、麺掛ワークの搬送方向に対して
直交する線上に並べて配設しているため、それぞれに麺
掛棒の端部が嵌まり込んだ時点で麺掛ワークが麺掛棒を
搬送方向に対して直交する姿勢に正される。受け溝近傍
に配した麺掛棒センサは、麺掛ワークの姿勢が正された
ことを、両受け溝に麺掛棒の端部が共に嵌まり込んだと
いう形で判別する。送出ギアは、両麺掛棒センサが麺掛
棒の端部を検知したことを合図に所定回転角度だけ回転
させて、麺掛棒が搬送方向に対して直交する姿勢のまま
麺掛ワークを送り出す。本発明の整列装置では、以上の
行程を繰り返すことで、順次受け取る麺掛ワークを麺掛
棒が搬送方向に対して直交する姿勢で整列させる。
【0007】本発明の整列装置において、麺掛棒が搬送
方向に対して不特定方向を向く姿勢の麺掛ワークを順次
受け取った受取円盤が回転し、麺掛棒の両端部をそれぞ
れ受け溝に嵌め込むに際し、この麺掛棒の端面に摺接し
て麺掛棒を搬送方向中心に寄せる矯正板を略麺掛棒の長
さの間隔で対向させて各整列機構に付設するとよい。上
記整列装置では、麺掛棒の両端部が共に対応する受け溝
に嵌まることで麺掛ワークの整列を図る。前記矯正板
は、麺掛ワークが搬送方向中心からずれている場合に、
端面に摺接することにより麺掛棒を搬送方向中心へ寄
せ、必ず両受け溝に対応する麺掛棒の端部が嵌まるよう
にする。矯正板は、搬送方向の傾斜板を対向させたもの
のほか、受け溝を仮想頂点(側面を延長した先に結ぶ頂
点)とした円錐台を搬送方向中心に向けて対向させても
よい。受け溝に至る受取円盤の周縁は円弧状であるか
ら、受け溝に至る過程で麺掛棒を搬送方向中心に寄せう
る前記円錐台形状の矯正板が好ましい。
【0008】実際の搬送経路は、単一なものばかりでは
なく、単一の搬送経路から複数の搬送経路へ分岐した
り、又はこの逆に分散したりする。そこで、(1)麺掛ワ
ークを整列させた後分配させる装置として、上記整列装
置と、この整列装置の送出ギアから延びる単一の搬送経
路に下方から進入するワーク受パレットに複数の搬送経
路への水平又は垂直方向の移動手段を設けてなり、前記
単一の搬送経路上に麺掛棒が搬送方向に対して直交する
姿勢で並ぶ麺掛ワークを下方から上昇させたワーク受パ
レットで支持することにより所定数単位毎に受け取り、
麺掛ワークを前記所定数単位で上下又は水平移動させて
単一の搬送経路から複数の搬送経路へと振り分ける分配
装置とから整列分配装置を構成したり、(2)麺掛ワーク
を集合させた後整列させる装置として、複数の搬送経路
に下方から進入するワーク受パレットに請求項1記載の
整列装置の受取円盤へと延びる単一の搬送経路への水平
又は垂直方向の移動手段を設けてなり、前記各搬送経路
上に麺掛棒が搬送方向に対して不特定方向を向く姿勢で
並ぶ麺掛ワークを下方から上昇させたワーク受パレット
で支持することにより所定数単位毎に順次受け取りなが
ら、麺掛ワークを前記所定数単位で上下又は水平移動さ
せて複数の搬送経路から単一の搬送経路へと集合させる
集合装置と、上記整列装置とから集合整列装置を構成す
る。なお、応用として、(3)集合装置と分配装置とを組
み合わせて複数の搬送経路から複数の搬送経路へと集
合、分配する麺掛ワークの集合整列分配装置を構成する
こともできる。複数の搬送経路の数は問わない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は整列装置1(図
中右)と分配装置2(図中左)とからなる麺掛ワークの整
列分配装置の側面図であり、図2は同整列分配装置の平
面図である。この例では、受取円盤3までが搬入コンベ
ア4からなる単一搬送路で、分配装置2により上段及び
下段の搬出コンベア5,6からなる複数搬送路へと麺掛
ワーク7を分配する構成となっている。なお、麺掛ワー
クの搬送に関わる各種コンベアは、通常麺に接触せずに
麺掛棒の両端部のみをそれぞれ支持する2本のチェーン
であり、本例の各コンベアもすべて2本のチェーンから
構成している。
【0010】整列装置1は、図1又は図2にみられるよ
うに、受取円盤3、送出ギア8、麺掛棒センサ9(光電
スイッチ)及び矯正円盤10とからなる整列機構11を、矯
正円盤10の間隔がほぼ麺掛棒12の長さになるように、麺
掛ワーク7の搬送方向に対して左右に振り分けてフレー
ム13に配設している。搬入コンベア4のスプロケット14
が受取円盤3と同軸に、整列後の麺掛ワーク7を分配装
置2へと送り出す中間コンベア15のスプロケット16を送
出ギア8と同軸に設け、麺掛ワーク7を連続して搬送す
る。搬入コンベア4の駆動源は外部に設けている(図示
せず)が、中間コンベア15の駆動源(モータ)17はフレー
ム13内に設けている。整列機構11の詳細については後述
する。
【0011】分配装置2は、T字型フレーム18をモータ
駆動のラック19で昇降させ、前記T字型フレーム18上を
ロッドレスエアシリンダ20により麺掛ワーク7の搬送方
向に前後動するワーク受パレット21を取り付けた構造
で、ラック19が上下移動手段、ロッドレスエアシリンダ
20が水平移動手段(本例では特に搬送方向に限るが、後
述するように搬送方向に直交して左右移動させてもよ
い)にあたる。整列装置1の中間コンベア15端に配した
終端センサ(光電スイッチ)22が麺掛棒12を検知すると、
中間コンベア15下方に待機させたワーク受パレット21が
ラック19によるT字型フレーム18の昇降に従って中間コ
ンベア15に下方から進入し、この中間コンベア15上に整
列する麺掛ワーク7が所定単位数毎に支持する。そし
て、ワーク受パレット21は所定数単位の麺掛ワーク7を
支持した状態で更に上昇及び水平移動して上段又は下段
の搬出コンベア5,6へ麺掛ワーク7を所定数単位毎に
移し替える。分配先となる搬出コンベアの数は自由であ
り、本例のように上下段に積層するほか、ワーク受パレ
ットが麺掛ワークの搬送方向に直交する左右に移動する
ようにして、搬出コンベアを水平に並べてもよい。
【0012】上段の搬出コンベア5へは、まずワーク受
パレット21が上昇し(図1中A)、ワーク受パレット21が
上段の搬出コンベア5上にまで移動し(同B)、ワーク受
パレット21のみが上段の搬出コンベア5を通過して下降
する(搬出コンベア5は既述したとおりチェーンコンベ
アであるから、ワーク受パレット21は左右のチェーンの
間を通過する)ことにより所定数単位の麺掛ワーク7を
上段の搬出コンベア5へ移し替え(同C)、最下端位置に
まで降りたワーク受パレット21が再び元の位置に復帰す
る(同D)手順を辿る。下段の搬出コンベア6へも同様の
手順を辿り(図1中E→F→G→H)、所定数単位の麺掛
ワーク7を移し替える。ワーク受パレット21の移動範囲
は、ラック19の昇降量及びロッドレスエアシリンダ20の
伸縮量をリミットスイッチ(図示せず)により規制する。
また、ワーク受パレットの水平移動に対してベアリング
スライダを配し、ラックの昇降に対してはダンパを設け
て、ワーク受パレットを安定な姿勢で位置変位させると
よい。
【0013】図3は搬入コンベア4により搬送方向に斜
行した麺掛ワーク7が整列機構11に搬送されてくる状態
の部分平面図(段階1)、図4は搬送方向に向かって麺掛
棒12の右端部23が受け溝24に嵌まり込んだ状態の部分平
面図(段階2)、図5は前記段階2における部分側面図、
図6は麺掛棒12の両端部23,25がそれぞれ対応する受け
溝24に嵌まり込んだ状態の部分平面図(段階3)、図7は
段階3において麺掛棒12が搬送方向に対して直交する姿
勢、すなわち整列した麺掛ワーク7を整列機構11から送
り出す途中の状態の部分平面図(段階4)であり、図8は
前記段階4における部分側面図である。以下、図3〜図
8により、整列機構11の構造及び麺掛ワーク7の整列作
用を説明する。
【0014】整列機構11は、図3又は図5に見られるよ
うに、搬入コンベア4により送り込まれてくる麺掛ワー
ク7に対して、麺掛棒12の両端部23,25それぞれに対応
し、両受け溝24,24が麺掛ワーク7の搬送方向に対して
直交する線上に並ぶように配設している。本例では、更
に仮想頂点を受け溝24に一致させた円錐台形状の矯正円
盤10の間隔を、ほぼ麺掛棒12の長さにしている。これに
より、搬送方向中心(図3参照)から左右にずれて送り込
まれた麺掛棒12は、端面を矯正円盤10により搬送方向中
心へ向けて押されるように摺接しながら受け溝24に進
み、搬送方向中心へ寄せられることになり、麺掛ワーク
7の整列に際して搬送方向中心からの左右のずれを矯正
できるようになる。
【0015】矯正円盤10が麺掛棒12の端面に摺接するか
ら、図3に見られるように、端部を支持する受取円盤3
及び送出ギア8は当然矯正円盤10よりも内側(搬送方向
中心寄り)に配される。本例では、搬入コンベア4のス
プロケット14を受取円盤3より内側で同軸に、中間コン
ベア15のスプロケット16を送出ギア8よりも外側(ただ
し矯正円盤10よりも内側)で同軸に設けてあり、受取円
盤3と送出ギア8とはほぼ同一線上で一部が重なるよう
に並設して、図5に見られるように、略V字状の受け溝
24を形成している。
【0016】受取円盤3は、周縁形状が滑らかで、搬入
コンベア4のチェーンの凹凸又は受取円盤3の周縁との
摩擦により麺掛棒12との係合を図り、麺掛ワーク7を搬
送する。これに対し、送出ギア8は中間コンベア15のチ
ェーンの凹凸から更に突出する歯26を有し、受け溝24に
嵌まり込んだ麺掛棒12の端部23を歯底27に保持した状態
で回転して送り出し、整列した状態で麺掛ワーク7を中
間コンベア15に渡すようにしている。なお、歯26のピッ
チ(=歯底27の間隔)は麺掛ワーク7を構成する2本の平
行な麺掛棒12,12の間隔に等しく、整列機構11は、各麺
掛棒12を搬送方向に対して直交させるだけでなく、各麺
掛ワーク7の麺掛棒12,12相互をも平行に整える機能を
有している。
【0017】矯正円盤10の中央、すなわち受け溝24正面
に麺掛棒センサ9が配してあり、左右の両受け溝24,24
に麺掛棒12が嵌まり込んだことを検知すると送出ギア8
を1ピッチだけ回転させ、麺掛棒12を1本ずつ送り出す
ようになっている。つまり、麺掛棒12の両端部23,25が
対応する受け溝24,24に嵌まり込むまでは、送出ギア8
は歯底27を受け溝24と一致させた状態で停止している。
受け溝24の角度は自由であるが、あまりに広角だと受取
円盤3又は送出ギア8が共に巨大化して現実的な大きさ
の装置を構成しにくいし、狭角であると麺掛ワーク7を
構成する平行な2本の麺掛棒12,12が互いに干渉する(送
出ギア8は1本ずつ送り出すから)ことになるので、略9
0度が好ましい。なお、本例では受け溝24に至る麺掛棒1
2の端部23が上下方向にぶれないように、受け溝24に平
行な周縁を有する案内板28を受け溝24上方に配している
(図1又は図5参照)。
【0018】このような整列機構11は、次の順序で麺掛
ワーク7を整列させる。まず、段階1(図3)において、
麺掛ワーク7の搬送を搬入コンベア4から受取円盤3へ
移し替える。この段階1では、ほとんどの麺掛ワーク7
が、図3に見られるように、麺掛棒12が搬送方向に対し
て不特定方向を向く姿勢になっている。前記姿勢のまま
麺掛ワーク7が進められ、やがて段階2(図4及び図5)
に至ると、搬送方向前に位置する麺掛棒12の右端部23が
端面を矯正円盤10に摺接しながら搬送方向中心に向けて
寄せられ、まず受け溝24に嵌まり込む。麺掛ワーク7は
搬送方向に対して斜行しているので、前記麺掛棒12の左
端部25は受け溝24に至っていない。
【0019】先に受け溝24に嵌まり込んだ麺掛棒12の右
端部23が、送出ギア8の歯底27に保持され、停まってい
る間に、同麺掛棒12の左端部25が搬送方向に進み、段階
3(図6参照)では受け溝24に嵌まり込む。この段階にお
いて、矯正円盤10の中央に配した左右の麺掛棒センサ
9,9が共に麺掛棒12を検知することになり、送出ギア
8は1ピッチだけ回転する。なお、送出ギア8は、ピッ
チセンサ(光電スイッチ)29により回転量を検出し、1ピ
ッチ回転すると停止させている。こうして、麺掛ワーク
7を構成する2本の麺掛棒のうち、まず搬送方向前に位
置する麺掛棒12が搬送方向に対して直交する姿勢に正さ
れて送出ギア8により送り出される。
【0020】同時に、送出ギア8が1ピッチだけ回転す
ることで、受け溝24には新たな歯底27が移ってくる。ま
た、上記搬送方向前に位置する麺掛棒12が送出ギア8で
送り出されることにより、今度は搬送方向後に位置する
麺掛棒12が上述同様の段階を追って両端部を対応する受
け溝に嵌まり込み、送出ギア8が1ピッチだけ回転して
送り出される。この結果、麺掛ワーク7を構成する2本
の麺掛棒12,12は、段階3から段階4(図7及び図8参
照)へと送出ギア8が2ピッチ回転する間に、それぞれ
が搬送方向に対して直交する姿勢に正されるだけでな
く、送出ギア8のピッチ間隔で平行に並ぶように整列さ
れることになる。加えて、矯正円盤10により受け溝24に
至る過程で各麺掛棒12は搬送方向中心に寄せられている
ので、この整列機構11を通過した麺掛ワーク7は、極め
て整然と整列した状態で搬送されていくのである。
【0021】図9は整列装置1(図中右)と集合装置30
(図中左)とからなる集合整列装置の側面図である。基本
的な装置構成は上述の整列分配装置と変わるところはな
く、「集合装置」という呼び方も、複数の搬入コンベア
4,4から単一の中間コンベア15に麺掛ワーク7を集合
させるという働きを表す指称であり、構造は上述の分配
装置2と同様で、ワーク受パレット21の作動順序が逆に
なるだけである。異なる点は、図9に見られるように、
整列機構11における受取円盤3と送出ギア8との並び順
が逆になっているところのみである。このように、整列
分配装置と集合整列装置とは、受取円盤3と送出ギア8
とを入れ換えただけの相互転用可能な相似な装置であ
る。実際には、適宜に受取円盤と送出ギアとを入れ換え
て両装置を使い分けるよりも、整列装置の前後に分配装
置と集合装置とを配することで両装置を兼ねた「集合整
列分配装置」として構成するとよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は、整列装置を中心として前後に
分配装置又は集合装置を配し、麺掛ワークを整列後に分
配又は集合させた後整列させて搬送するものであり、製
麺行程における自動化において、各自動化装置の作動に
要する麺掛ワークの位置決めを実現する。これにより、
これまで各別に必要だった麺掛ワークの整列装置又は機
構が不要となり、個々の自動化装置の製造コストを低減
することができ、搬送過程における麺掛ワークの整列が
製麺工程全体の自動化を促進させる。
【0023】また、麺掛ワークの送り先が必ずしも自動
化装置でない場合であっても、多数の麺掛ワークが均等
に整然と並ぶことにより取扱いが均一化され、しかも麺
掛ワークの分配又は集合が前記整然とした形で実行でき
るから、手作業も含めて製麺工程全体をより効率的に作
業できるようになり、総じて生製麺の製造コストの低減
に寄与するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】整列装置と分配装置とからなる麺掛ワークの整
列分配装置の側面図である。
【図2】同整列分配装置の平面図である。
【図3】麺掛ワークが整列機構に搬送されてくる状態
(段階1)の部分平面図である。
【図4】麺掛棒の右端部が受け溝に嵌まり込んだ状態
(段階2)の部分平面図である。
【図5】段階2における部分側面図である。
【図6】麺掛棒の両端部が受け溝に嵌まり込んだ状態
(段階3)の部分平面図である。
【図7】整列した麺掛ワークを整列機構から送出す状態
(段階4)の部分平面図である。
【図8】段階4における部分側面図である。
【図9】整列装置と集合装置とからなる麺掛ワークの集
合整列装置の側面図である。
【符号の説明】
1 整列装置 2 分配装置 3 受取円盤 7 麺掛ワーク 8 送出ギア 9 麺掛棒センサ 10 矯正円盤 11 整列機構 24 受け溝 30 集合装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行な2本の麺掛棒に麺を八の字掛けし
    た麺掛ワークを搬送過程で整列させる装置であって、麺
    掛ワークの麺掛棒を端部で支持する周縁が比較的滑らか
    な受取円盤と周縁に歯及び歯底を有する送出ギアとを一
    部が重なるように並設して互いの周縁が交差した略V字
    状の受け溝を形成し、該受け溝に麺掛棒の端部が嵌まっ
    たことを検知する麺掛棒センサを前記受け溝近傍に配し
    て構成した整列機構を、麺掛ワークの麺掛棒の両端部そ
    れぞれに対応して両受け溝が麺掛ワークの搬送方向に対
    して直交する線上に並ぶように配設してなり、麺掛棒が
    搬送方向に対して不特定方向を向く姿勢の麺掛ワークを
    順次受け取った受取円盤が回転し、麺掛棒の両端部がそ
    れぞれ受け溝に嵌まったことを両麺掛棒センサが共に検
    知した時点で、送出ギアが受け溝に嵌まった麺掛棒を歯
    底に受けた状態で所定回転角度だけ回転し、麺掛ワーク
    を麺掛棒が搬送方向に対して直交する姿勢にして送り出
    すようにしてなる麺掛ワークの整列装置。
  2. 【請求項2】 麺掛棒が搬送方向に対して不特定方向を
    向く姿勢の麺掛ワークを順次受け取った受取円盤が回転
    し、麺掛棒の両端部をそれぞれ受け溝に嵌め込むに際し
    て、該麺掛棒の端面に摺接して麺掛棒を搬送方向中心に
    寄せる矯正板を略麺掛棒の長さの間隔で対向させて各整
    列機構に付設してなる請求項1記載の麺掛ワークの整列
    装置。
  3. 【請求項3】 平行な2本の麺掛棒に麺を八の字掛けし
    た麺掛ワークを整列させた後分配させる装置であって、
    請求項1記載の整列装置と、該整列装置の送出ギアから
    延びる単一の搬送経路に下方から進入するワーク受パレ
    ットに複数の搬送経路への水平又は垂直方向の移動手段
    を設けてなり、前記単一の搬送経路上に麺掛棒が搬送方
    向に対して直交する姿勢で並ぶ麺掛ワークを下方から上
    昇させたワーク受パレットで支持することにより所定数
    単位毎に受け取り、麺掛ワークを前記所定数単位で上下
    又は水平移動させて単一の搬送経路から複数の搬送経路
    へと振り分ける分配装置とからなる麺掛ワークの整列分
    配装置。
  4. 【請求項4】 平行な2本の麺掛棒に麺を八の字掛けし
    た麺掛ワークを集合させた後整列させる装置であって、
    複数の搬送経路に下方から進入するワーク受パレットに
    請求項1記載の整列装置の受取円盤へと延びる単一の搬
    送経路への水平又は垂直方向の移動手段を設けてなり、
    前記各搬送経路上に麺掛棒が搬送方向に対して不特定方
    向を向く姿勢で並ぶ麺掛ワークを下方から上昇させたワ
    ーク受パレットで支持することにより所定数単位毎に順
    次受け取りながら、麺掛ワークを前記所定数単位で上下
    又は水平移動させて複数の搬送経路から単一の搬送経路
    へと集合させる集合装置と、請求項1記載の整列装置と
    からなる麺掛ワークの集合整列装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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